JP6644624B2 - レーザー墨出し器 - Google Patents

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Description

本発明は、土木、建築工事等に用いられ、対象物に対してレーザー光による基準線を投射するレーザー墨出し器に関する。
土木、建築工事等に用いられるレーザー墨出し器として、電源に乾電池を用いるものが知られている。このレーザー墨出し器は、乾電池からの電力供給によりレーザー光を生成し、対象物に対してレーザー光による基準線を投射する。
なお、電源として乾電池を用いる場合、乾電池は一次電池であり充電が不可能であるため、レーザー墨出し器の使用に伴い乾電池が放電すると、新しい乾電池に交換する必要がある。このような交換が繰り返されると、捨てられる乾電池の数量が増大するため、資源の無駄遣いが助長される虞がある。
これに対して、乾電池に代えて充放電可能な二次電池としてのバッテリパックを用いるレーザー墨出し器が提案されている(特許文献1)。このような充放電可能なバッテリパックは、レーザー墨出し器の使用に伴い放電して電力供給が不可能となった場合でも、充電することにより再利用が可能となる。つまり、電源として充放電可能なバッテリパックを用いることで、充電による再利用が可能であるため、一次電池(乾電池)を用いる場合に比べて、資源の無駄遣いを低減できる。
なお、特許文献1に記載のレーザー墨出し器は、バッテリパックの着脱方式として、レーザー墨出し器の外表面に対する垂直な方向にバッテリパックを移動させて着脱する方式(以下、差し込み方式ともいう)を採用している。
米国特許第6915583号明細書
しかし、バッテリパックの着脱方式として「差し込み方式」を採用した場合、レーザー墨出し器の内部におけるバッテリパックの占有領域が大きくなり、内部に収容される各構成(レーザー光生成部など)の配置領域が相対的に小さくなる。このため、レーザー墨出し器の内部における各構成要素の配置の自由度が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、資源の無駄遣いを低減しつつ、内部に収容される各構成要素における配置の自由度が低下しがたいレーザー墨出し器を提供することを目的とする。
本発明の1つの局面におけるレーザー墨出し器は、対象物に対してレーザー光による基準線を投射するレーザー墨出し器であって、レーザー光生成部と、ハウジングと、パック装着部と、を備えている。
レーザー光生成部は、レーザー光を生成する。ハウジングは、鉛直方向に延びる中心軸を中心として軸線方向に延びる柱状に形成されており、レーザー光生成部を内部に収容するとともに、レーザー光を内部から外部に向けて通過させるレーザー光通過部を備える。
パック装着部は、レーザー光生成部に電力供給するためのバッテリパックであって充放電可能なバッテリパックを装着するように構成されている。
そして、パック装着部は、ハウジングの側面に形成されており、側面に対して平行に形成されるスライドレールを備える。また、パック装着部は、バッテリパックをスライドレールに沿ってスライドさせることでバッテリパックを着脱するように構成されている。
このように、ハウジングの側面に対して平行にバッテリパックをスライドさせてバッテリパックを着脱する方式は、ハウジングの外表面に対する垂直な方向にバッテリパックを移動させて着脱する方式(差し込み方式)に比べて、バッテリパックをハウジングの中心位置から離れた領域に配置できる。
これにより、ハウジングの内部領域におけるレーザー光生成部の配置領域に対するバッテリパックの配置領域の影響を小さくすることができる。つまり、レーザー墨出し器の内部におけるバッテリパックの占有領域が大きくなることを抑制でき、レーザー墨出し器の内部における各構成要素の配置の自由度が低下するのを抑制できる。
そして、このレーザー墨出し器は、パック装着部が充放電可能なバッテリパックを装着できる構成であることから、充電によりバッテリパックを繰り返し使用できるため、一次電池(乾電池など)を用いる場合に比べて、資源の無駄遣いを低減できる。
よって、このレーザー墨出し器によれば、資源の無駄遣いを低減しつつ、内部に収容される各構成要素における配置の自由度が低下しがたいレーザー墨出し器を提供できる。
また、このような構成のレーザー墨出し器は、既存のレーザー墨出し器を基に設計変更して実現する場合には、内部に収容される各構成要素(レーザー光生成部など)の配置領域を大幅に変更することなく、バッテリパックを装着することが可能となる。
次に、上述のレーザー墨出し器においては、バッテリパックは、パック装着部に装着した状態において、鉛直方向最大寸法が水平方向最大寸法よりも小さい形状であってもよい。
このような形状のバッテリパックは、鉛直方向最大寸法が水平方向最大寸法よりも大きい形状のバッテリパックに比べて、パック装着部に装着した状態での鉛直方向寸法(高さ寸法)を小さくすることができる。
これにより、レーザー墨出し器の全体として鉛直方向寸法(高さ寸法)が大きくなることを抑制でき、高さ寸法の増加に伴う転倒のリスクを低減できる。
次に、上述のレーザー墨出し器においては、パック装着部は、スライドレールが水平方向に対して平行に形成されていてもよい。
このようなスライドレールを備えることで、バッテリパックの着脱時におけるバッテリパックの移動方向は水平方向となり、鉛直方向の移動は無くなる。この場合、バッテリパックの着脱時において、ハウジングの外表面のうちパック装着部よりも上側領域および下側領域がバッテリパックと干渉するのを抑制できるとともに、干渉に伴う破損が生じることを抑制できる。
とりわけ、レーザー光通過部がパック装着部の上側領域または下側領域に配置される構成においては、レーザー光通過部の破損を抑制できるため、適切にレーザー光を対象物に投射することができる。
なお、バッテリパックは、パック装着部に装着した状態において、鉛直方向最大寸法が水平方向最大寸法よりも小さい形状であり、かつ、パック装着部は、スライドレールが水平方向に対して平行に形成されている、という構成としてもよい。このような構成を採ることで、スライドレールどうしの間隔寸法を小さくすることができ、レーザー墨出し器の高さ寸法が大きくなるのを抑制できる。
次に、上述のレーザー墨出し器においては、ハウジングは、ベース部と回転部とを備えており、パック装着部は、回転部の側面に形成される構成であってもよい。
ベース部は、レーザー墨出し器の設置場所に当接する。回転部は、レーザー光生成部を内部に収容し、レーザー光通過部を備えるとともに、鉛直方向に延びる中心軸を中心として回転可能な状態でベース部の上側に固定される。
このように、ハウジングがベース部と回転部とを備えて構成されることで、回転部の回転によりレーザー光の投射方向を容易に調整することができる。
また、パック装着部が回転部の側面に形成される構成を採ることで、バッテリパックからレーザー光生成部に至る通電経路を、ベース部および回転部の両者に跨るように配置する必要が無くなる。これにより、回転により相対位置が変化する箇所に通電経路を設ける必要が無くなり、通電経路が複雑化するのを抑制できる。
あるいは、上述のレーザー墨出し器においては、ハウジングは、ベース部と回転部とを備えており、パック装着部は、ベース部の側面に形成される構成であってもよい。
ベース部は、レーザー墨出し器の設置場所に当接する。回転部は、レーザー光通過部を備えるとともに、鉛直方向に延びる中心軸を中心として回転可能な状態でベース部の上側に固定される。
このように、ハウジングがベース部と回転部とを備えて構成されることで、回転部の回転によりレーザー光の投射方向を容易に調整することができる。
また、パック装着部がベース部の側面に形成される構成を採ることで、レーザー墨出し器の構成要素のうち相対的に重量の大きいバッテリパックの設置位置が低くなり、レーザー墨出し器の重心が低くなるため、転倒のリスクを低減できる。
なお、レーザー光生成部は、全体が回転部に収容される構成であってもよく、あるいは、レーザー光生成部の一部が回転部に収容されるとともにその他がベース部に収容される構成であってもよい。
次に、パック装着部がベース部の側面に形成される構成のレーザー墨出し器においては、ハウジングは、外部からの無線による指令信号を受信する信号受信部を備えており、パック装着部は、自身の最下部が信号受信部の最上部よりも高い位置に配置される構成であってもよい。
これにより、外部からの無線による指令信号がバッテリパックによって遮られることを抑制でき、信号受信部において指令信号を適切に受信できる。
なお、指令信号としては、例えば、レーザー光の射出状態(レーザー輝度、射出方向など)に関する指令情報を含んだ指令信号が挙げられる。また、無線による指令信号としては、赤外線通信に用いられる信号やBlueTooth(登録商標)通信に用いられる信号などが挙げられる。
次に、上述のレーザー墨出し器においては、レーザー光生成部は、レーザー光射出部と、射出制御部と、を備えており、スライドレールに平行かつ中心軸を含む仮想平面により、当該レーザー墨出し器を、パック装着部が含まれる第1領域と、パック装着部が含まれ
ない第2領域と、に分けた場合に、射出制御部のうち少なくとも一部は第2領域に配置される構成であってもよい。
レーザー光射出部は、レーザー光を射出する。射出制御部は、レーザー光射出部でのレーザー光の射出状態を制御する。
また、第1領域は、パック装着部が備えられることから、バッテリパックが配置されることになる。バッテリパックは、レーザー墨出し器の構成要素のうち相対的に重量の大きい構成要素であり、上記の第1領域に配置されることとなる。
このように、仮想平面で分けられた2つの領域(第1領域、第2領域)において、射出制御部のうち少なくとも一部をパック装着部(バッテリパック)とは異なる領域に配置することで、パック装着部(バッテリパック)および射出制御部の全体を同一領域に配置する場合に比べて、レーザー墨出し器における重心を中心軸に近づけることができる。
これにより、レーザー墨出し器における重心がバッテリパック側に偏るのを抑制でき、転倒のリスクを抑制できる。
なお、射出制御部は、1つの部材として備えられる形態のみならず、複数の部材に分散して備えられる形態を採ることができる。射出制御部が1つの部材として備えられる形態である場合には、射出制御部が第1領域と第2領域とに跨る状態で配置されることで、射出制御部のうち少なくとも一部が第2領域に配置される状態とすることができる。また、射出制御部が複数の部材に分散して備えられる形態である場合には、複数の部材のうち少なくとも一部の部材が第2領域に配置されることで、射出制御部のうち少なくとも一部が第2領域に配置される状態とすることができる。
さらに、上述のレーザー墨出し器は、射出制御部のうち一部ではなく射出制御部の全体が第2領域に配置される構成であってもよい。この構成であれば、より重量の大きいバッテリパックを用いる場合においても、レーザー墨出し器における重心がバッテリパック側に偏るのを抑制でき、転倒のリスクを抑制できる。
次に、上述のレーザー墨出し器は、レーザー光生成部に対して電力供給する外部電源に接続される外部電源接続部を備えてもよい。
このような外部電源接続部を備えることで、レーザー墨出し器は、バッテリパックとは別の外部電源からの電力を受電することが可能となる。これにより、レーザー墨出し器は、バッテリパックの状態が「残りの充電量が零の状態」あるいは「故障状態」となった場合でも、外部電源からの電力供給によりレーザー光の射出が可能となる。
次に、外部電源接続部を備えるレーザー墨出し器においては、外部電源接続部は、外部電源として、出力電圧が4.5〜5.5Vの範囲に含まれる外部電源に接続される構成であってもよい。
出力電圧が上記範囲となるよう構成された外部電源は、汎用品として広く流通しており、そのような外部電源は容易に入手可能である。これにより、バッテリパックの状態が「残りの充電量が零の状態」あるいは「故障状態」となったときでも、外部電源からの電力供給によりレーザー光の射出が可能となる。
次に、上述の外部電源接続部を備えるレーザー墨出し器は、バッテリパックから受電した電圧をレーザー光生成部に適した電圧値に変換するパック電圧変換部と、外部電源接続部により外部電源から受電した電圧をレーザー光生成部に適した電圧値に変換する外部電圧変換部と、を備えてもよい。
このようにパック電圧変換部および外部電圧変換部を備えて電圧変換することで、多種多様なバッテリパックや、多種多様な外部電源からの電力を用いて、レーザー照射を実現できる。
次に、上述のレーザー墨出し器においては、レーザー光生成部は、レーザー光として緑色のレーザー光を生成するものであってもよい。
緑色のレーザーを生成するレーザー光生成部は、従来から広く用いられている赤色のレーザー光を生成するレーザー光生成部(レーザー素子)に比べて、電力消費量が大きいため、従来よりも短時間で電源が放電してしまう。
このため、充放電可能なバッテリパックを電力源として用いることで、一次電池(乾電池)を用いる場合に比べて、より一層、資源の無駄遣いを抑制できる。
ところで、バッテリパックは、定格容量の増加に伴い、重量が重くなる。上述のレーザー墨出し器においては、パック装着部に装着されたバッテリパックの重量が重くなるに従い、重心がバッテリパック側に偏り、設置場所の状況(傾きなど)によっては転倒する可能性がある。
そこで、上述のレーザー墨出し器においては、脚部と、補助支持部と、を備えてもよい。脚部は、レーザー墨出し器の設置場所に当接するために、ハウジングの底部に設けられている。補助支持部は、ハウジングから延設されている。
補助支持部は、ハウジングの中心軸の上側から平面視した場合において、自身の先端に接地部を備えるとともに、前記接地部のうち少なくとも一部と中心軸とを結ぶ仮想線分がパック装着部と交差するように、接地部が配置される構成である。
補助支持部の接地部は、パック装着部よりも低い領域に配置されるとともに、脚部に当接する仮想地面に対して隙間を介して配置される。
このような補助支持部を備えるレーザー墨出し器は、パック装着部に装着したバッテリパックの重量によって重心がバッテリパック側に偏り傾いたとしても、完全に転倒する前に、補助支持部が地面に当接して当該レーザー墨出し器を支持することができる。
よって、このレーザー墨出し器によれば、補助支持部を備えることで、重量の重いバッテリパックを装着した場合であっても転倒を抑制できる。
なお、「脚部に当接する仮想地面」とは、レーザー墨出し器を設置場所への設置時に脚部が当接する地面を延長した仮想的な地面である。また、脚部は、複数備えられるとともにそれぞれが伸縮可能な構成でもよい。その場合、仮想地面は、最も短い状態に設定された脚部が当接する地面に基づいて定めてもよい。
次に、脚部および補助支持部を備える上述のレーザー墨出し器においては、補助支持部は、パック装着部よりも下側の領域に備えられる構成であってもよい。
このような構成の補助支持部は、自身の少なくとも一部がパック装着部よりも上側の領域にも配置される構成に比べて、自身の長さ寸法(換言すれば、接地部からハウジングとの接続端部までの寸法)を短くすることができる。このため、補助支持部の材料費を低減できるとともに、レーザー墨出し器の製造コストの上昇を抑制できる。
また、このような構成の補助支持部は、パック装着部と同じ高さの領域およびパック装着部よりも上側の領域には配置されないため、バッテリパックの着脱作業の際にバッテリパックとの干渉が生じがたくなる。
次に、脚部および補助支持部を備える上述のレーザー墨出し器においては、補助支持部
は、回動または摺動による移動が可能な形態でハウジングに取り付けられてもよい。そして、補助支持部は、自身の移動可能範囲のうち予め定められた支持位置に固定されることで、仮想線分がパック装着部と交差するように接地部が配置されるとともに、接地部がパック装着部よりも低い領域において仮想地面に対して隙間を介して配置される構成でもよい。
このような構成の補助支持部を備えることで、レーザー墨出し器の使用状況に応じて、補助支持部を支持位置に固定する場合と固定しない場合とを切り替えることが可能となる。例えば、レーザー墨出し器の使用時には、補助支持部を支持位置に固定し、レーザー墨出し器の未使用時(運搬時、保管時)には、補助支持部を支持位置とは異なる位置(例えば、運搬位置、保管位置など)に固定してもよい。あるいは、レーザー墨出し器の未使用時には、補助支持部を自由に移動可能な状態としてもよい。
次に、移動可能な補助支持部を備える上述のレーザー墨出し器においては、補助支持部は、使用者がつかむための持ち手部を備えてもよい。
このように、補助支持部が持ち手部を備えることで、補助支持部と持ち手部とを別々に備える必要が無くなり、レーザー墨出し器を構成する部品点数の増加を抑制できる。
次に、移動可能な補助支持部を備える上述のレーザー墨出し器においては、補助支持部は、接地部がハウジングの上端よりも高い領域に移動可能に構成されるとともに、接地部および持ち手部が同一部位であってもよい。
このように接地部および持ち手部が同一部位であることで、補助支持部において接地部と持ち手部とを異なる部位に形成する場合に比べて、補助支持部の大型化を抑制できる。
次に、移動可能な補助支持部を備える上述のレーザー墨出し器においては、補助支持部は、2つの連結部を介してハウジングの側面に取り付けられるとともに、2つの連結部を中心として回動可能に構成されてもよい。
補助支持部は、2つの連結部のそれぞれから接地部に向けて延びる2つの延設部を備えている。中心軸の上側から平面視した場合のハウジングにおける2つの連結部の位置は、補助支持部が支持位置に固定されたときに、接地部および2つの延設部がハウジングの側面のうち少なくともパック装着部の形成領域を取り囲む状態となる位置である。
このようなレーザー墨出し器は、補助支持部が2つの連結部を介してハウジングの側面に取り付けられる構成であるため、1つの連結部を介して取り付けられる構成に比べて、レーザー墨出し器の重量が重くなる場合でも補助支持部を用いて吊り上げることができる。これにより、重量の重いレーザー墨出し器であっても、使用者は補助支持部の持ち手部を掴んでこのレーザー墨出し器を安定して運搬することができる。
また、このレーザー墨出し器は、ハウジングにおける2つの連結部の位置が上記のように定められることで、接地部がパック装着部よりも低い領域に移動するように補助支持部を回動することで、所定条件が満たされるように接地部を配置することを容易に実現できる。所定条件とは、仮想線分がパック装着部と交差するように接地部を配置すること、および、パック装着部よりも低い領域において仮想地面に対して隙間を介する位置に接地部を配置することである。補助支持部の接地部がこのような位置に配置されることで、レーザー墨出し器の転倒を抑制できる。
次に、2つの連結部を中心として回動する補助支持部を備える上述のレーザー墨出し器においては、2つの延設部のうち一方は弾性変形可能な軟質材料で形成された軟質延設部であり、他方は軟質延設部よりも硬くて弾性変形しない硬質材料で形成された硬質延設部
であってもよい。
軟質延設部は、補助支持部の回動時における自身の移動軌跡がバッテリパックの着脱時移動領域と重なる位置に配置され、硬質延設部は、補助支持部の回動時における自身の移動軌跡がバッテリパックの着脱時移動領域と重ならない位置に配置される。
このレーザー墨出し器においては、軟質延設部が弾性変形可能であるため、バッテリパックを着脱する際に軟質延設部とバッテリパックとが干渉しても、軟質延設部が弾性変形することでバッテリパックの着脱作業を継続することができる。
次に、移動可能な補助支持部を備える上述のレーザー墨出し器においては、補助支持部は、1つの連結部を介してハウジングの側面に取り付けられるとともに、連結部を中心として回動可能に構成されてもよい。補助支持部は、連結部から接地部に向けて延びる延設部を備えている。ハウジングにおける連結部の位置は、補助支持部の回動時における接地部および延設部の移動領域が、パック装着部への着脱作業時におけるバッテリパックの移動領域に重ならない位置である。
このようなレーザー墨出し器においては、補助支持部が1つの連結部を介してハウジングの側面に取り付けられる構成であるため、2つの連結部を介して取り付けられる構成に比べて、補助支持部の回動時における接地部および延設部の移動領域が小さくなる。このため、接地部および延設部の移動領域がバッテリパックの移動領域に重ならないようにしつつ、ハウジングにおける連結部の位置を決定するにあたり、連結部の位置の自由度が広がる。
次に、移動可能な補助支持部を備える上述のレーザー墨出し器においては、補助支持部は、2つの連結部を介してハウジングの側面に取り付けられるとともに、2つの連結部に沿って摺動可能に構成されてもよい。接地部は、補助支持部のうち連結部よりも低い位置に形成される。持ち手部は、補助支持部のうち連結部よりも高い位置に形成される。
このレーザー墨出し器は、上述のような補助支持部を備えることで、接地部による転倒防止に加えて、持ち手部による持ち運びが容易な構成を実現できる。補助支持部が、摺動により移動するとともに接地部と持ち手部とが異なる部位に備えられる構成であるため、補助支持部の移動作業(例えば、支持位置から他の位置に移動する作業など)を容易に実行できる。
次に、連結部および持ち手部を備える上述のレーザー墨出し器においては、連結部は、ハウジングのうちレーザー墨出し器の重心よりも高い位置に形成されてもよい。
このレーザー墨出し器においては、使用者が持ち手部をつかんでこのレーザー墨出し器を持ち上げたときに、重心が連結部よりも低い位置となるため、レーザー墨出し器のうち補助支持部を除いた本体部分が安定した状態となる。このため、持ち手部を掴んでレーザー墨出し器を持ち上げたときに、ハウジングが回動または摺動して上下反転することを抑制でき、安定した状態でレーザー墨出し器を持ち運ぶことができる。
次に、補助支持部を備える上述のレーザー墨出し器においては、補助支持部の接地部は自身の表面が弾性材料で形成される構成であってもよい。
このような構成の補助支持部を備えることで、レーザー墨出し器が傾いて接地部が地面に当設した際に、接地部のうち弾性材料で形成された部分が滑り止め機能を発揮するため、レーザー墨出し器がより転倒し難くなる。また、接地部および持ち手部が同一部位となる構成においては、持ち手部(換言すれば、接地部)の表面が弾性材料で形成されることで、使用者が持ち手部を掴んでレーザー墨出し器を運搬する際に、持ち手部が滑ってレー
ザー墨出し器が落下することを抑制できる。
本発明のレーザー墨出し器によれば、資源の無駄遣いを低減しつつ、内部に収容される各構成要素における配置の自由度が低下しがたいレーザー墨出し器を提供できる。
バッテリパックが装着された状態のレーザー墨出し器の外観を表した斜視図である。 バッテリパックが取り外された状態のレーザー墨出し器の外観を表した斜視図である。 レーザー墨出し器のうちバッテリパックが装着される背面側の外観を表した外観図である。 レーザー墨出し器の内部におけるレーザー光生成部(レーザー光射出部、射出制御部)の設置領域を示す説明図である。 レーザー墨出し器の内部における調整用錘の設置領域を示す説明図である。 レーザー墨出し器の上側の外観を表すとともに、バッテリパック(バック装着部)の設置位置を示した説明図である。 レーザー墨出し器の電気的構成を示すブロック図である。 バッテリパックが装着された状態の第2レーザー墨出し器の外観を表した斜視図である。 バッテリパックが装着された状態の第2レーザー墨出し器の外観を表した側面図である。 バッテリパックが装着された状態の第2レーザー墨出し器の外観を表した正面図である。 補助支持部が支持位置に配置された状態の第3レーザー墨出し器の外観を表した斜視図である。 補助支持部が支持位置に配置された状態の第3レーザー墨出し器の外観を表した側面図である。 補助支持部が支持位置に配置された状態の第3レーザー墨出し器の外観を表した平面図である。 補助支持部の接地部がハウジングよりも高い位置に配置された状態の第3レーザー墨出し器の外観を表した側面図である。 第3レーザー墨出し器の補助支持部が支持位置に配置されたときに、ハウジングの中心軸の上側から平面視した場合において、接地部の一部と中心軸とを結ぶ仮想線分がパック装着部と交差することを示す説明図である。 補助支持部が支持位置に配置された状態の第4レーザー墨出し器の外観を表した斜視図である。 補助支持部が支持位置に配置された状態の第4レーザー墨出し器の背面側の外観を表した外観図である。 補助支持部が支持位置に配置された状態の第4レーザー墨出し器の外観を表した側面図である。 補助支持部の接地部がハウジングよりも高い位置に配置された状態の第4レーザー墨出し器の外観を表した側面図である。 補助支持部が支持位置に配置された状態の第5レーザー墨出し器の外観を表した斜視図である。 補助支持部が支持位置に配置された状態の第5レーザー墨出し器の外観を表した側面図である。 補助支持部の接地部がハウジングよりも高い位置に配置された状態の第5レーザー墨出し器の外観を表した斜視図である。 固定補助支持部を備える第6レーザー墨出し器の外観を表した斜視図である。 固定補助支持部を備える第6レーザー墨出し器の外観を表した側面図である。 第6レーザー墨出し器をハウジングの中心軸の上側から平面視した場合において、接地部の一部と中心軸とを結ぶ仮想線分がパック装着部と交差することを示す説明図である。 固定補助支持部を備える第7レーザー墨出し器の外観を表した斜視図である。 固定補助支持部を備える第7レーザー墨出し器の外観を表した側面図である。 スライド型補助支持部を備える第8レーザー墨出し器の外観を表した斜視図である。 スライド型補助支持部を備える第8レーザー墨出し器の外観を表した側面である。 第8レーザー墨出し器をハウジングの中心軸の上側から平面視した場合において、接地部の一部と中心軸とを結ぶ仮想線分がパック装着部と交差することを示す説明図である。 スライド型補助支持部が最上位置に配置された状態の第8レーザー墨出し器の外観を表した側面図である。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.全体構成]
本実施形態のレーザー墨出し器1は、土木、建築工事等に用いられるものであり、対象物に対してレーザー光による基準線を投射するように構成されている。
図1〜図6に示すように、レーザー墨出し器1は、ハウジング3と、バッテリパック5と、パック装着部7と、レーザー光生成部9と、を備えている。なお、以下の説明では、レーザー墨出し器1の側面のうちパック装着部7が備えられる側を背面として説明する。例えば、図3に示すレーザー墨出し器1においては、図の奥側が正面であり、図の手前側が背面であり、図の左側が左側面であり、図の右側が右側面である。
ハウジング3は、図3などに示すように、レーザー墨出し器1の設置場所に当接するベース部13と、鉛直方向に延びる中心軸L1を中心として回転可能な状態でベース部13の上側に固定される回転部11と、を備える。
回転部11は、中心軸L1を中心として軸線方向に延びる略円柱形状であり、上端の周囲部分が曲線形状(丸形状)に形成されている。回転部11は、レーザー光を生成するレーザー光生成部9(図4参照)を内部に収容する。回転部11は、図1などに示すように、レーザー光を内部から外部に向けて通過させる水平レーザー光通過部21および鉛直レーザー光通過部23を備えている。
水平レーザー光通過部21は、レーザー光生成部9から射出されたレーザー光のうち水平方向基準線を示す水平レーザー光をハウジング3の内部から外部に向けて通過させるよう構成されている。水平レーザー光通過部21は、回転部11において4個設けられており、詳細には、中心軸L1を中心とする周方向のうち4等分した4領域のそれぞれに1個ずつ設けられている。
鉛直レーザー光通過部23は、レーザー光生成部9から射出されたレーザー光のうち鉛直方向基準線を示す鉛直レーザー光をハウジング3の内部から外部に向けて通過させるよう構成されている。鉛直レーザー光通過部23は、回転部11において4個設けられており、詳細には、中心軸L1を中心とする周方向のうち4等分した4領域のそれぞれに1個ずつ設けられている。
ベース部13は、板部31と、脚部33と、を備える。
板部31は、回転部11を回転可能に支持する略円盤板状の部材である。脚部33は、板部31を支持するように3個備えられている。
バッテリパック5は、図2に示すように、パック装着部7に対して着脱可能に構成されている。バッテリパック5は、充電・放電が可能に構成されており、所定の直流電圧を発生する二次電池セル(図示省略)を内蔵するとともに、二次電池セルと電気的に接続された電極端子(図示省略)を備えている。バッテリパック5は、電極端子(図示省略)を介して外部(パック装着部7、充電器(図示省略)など)と電気的に接続されることで、二次電池セルから外部への放電電流の出力や、外部から二次電池セルへの充電電流の入力を実行するように構成されている。
パック装着部7は、ハウジング3における回転部11の側面のうち背面側に形成されている。パック装着部7は、回転部11の側面に対して平行(換言すれば、中心軸L1を中心とする仮想円の接線方向に対して平行)に形成される2本のスライドレール43を備える。つまり、パック装着部7は、バッテリパック5をスライドレール43に沿ってスライドさせることで、バッテリパック5を着脱するように構成されている。
また、パック装着部7は、2つの電極端子45を備えている。電極端子45は、回転部11の内部に配設される電気ケーブル(図示省略)や操作スイッチ51などを介して、レーザー光生成部9と電気的に接続可能に構成されている。電極端子45は、バッテリパック5がスライドレール43に装着された際に、バッテリパック5の電極端子(図示省略)と接続されるように構成されている。
つまり、バッテリパック5は、パック装着部7に装着されることで、電極端子45を介してレーザー光生成部9に電力供給することができる。
レーザー光生成部9は、図4に示すように、レーザー光を射出するレーザー光射出部25と、レーザー光射出部25でのレーザー光の射出状態を制御する射出制御部27と、を備える。
レーザー光射出部25は、電力供給によりレーザー光を生成するレーザー光源(図示省略)と、レーザー光源から射出されたレーザー光を線状光に変換するレンズ等を有するレーザー光変換部(図示省略)と、を備えている。レーザー光射出部25は、線状光として、水平方向基準線を示す水平レーザー光と、鉛直方向基準線を示す鉛直レーザー光と、を射出する。レーザー光射出部25は、4個の水平レーザー光通過部21および4個の鉛直レーザー光通過部23のそれぞれの形成位置に応じて、4つの水平レーザー光および4つの鉛直レーザー光をそれぞれ射出するように構成されている。また、レーザー光射出部25は、緑色のレーザー光を射出する。
レーザー光射出部25は、機械式のジンバル機構によって鉛直姿勢を維持できるように揺動可能に支持されている。また、レーザー光射出部25は、操作スイッチ51に連動して作動するストッパ(図示省略)によって固定状態および揺動状態のうちいずれかの状態に設定される。つまり、使用者によって操作スイッチ51がON状態に設定されると、レーザー光射出部25は揺動状態に設定され、使用者によって操作スイッチ51がOFF状
態に設定されると、レーザー光射出部25は固定状態に設定される。
射出制御部27は、バッテリパック5または外部電源からの電力供給を受けるとともに、使用者からの指令内容に応じて、レーザー光射出部25でのレーザー光の射出状態(レーザー輝度、射出方向など)を制御する。射出制御部27は、例えば、マイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と略称する)を備えて構成することができる。なお、使用者は、図示しない指令スイッチを操作することで、レーザー光の射出状態(レーザー輝度、射出方向など)に関する指令内容を設定することができる。
レーザー墨出し器1は、さらに、操作スイッチ51(図3、図6参照)および外部電源接続部53(図1参照)を備えている。
操作スイッチ51は、ハウジング3の回転部11の側面に備えられており、使用者の操作によりON状態またはOFF状態に設定される。外部電源接続部53は、ハウジング3の回転部11の側面に形成されており、外部電源(ACアダプタ71またはDCアダプタなど。図7参照。)と電気的に接続可能に構成されている。
なお、レーザー光生成部9、バッテリパック5、操作スイッチ51、外部電源接続部53に関する電気的構成については、後述する。
レーザー墨出し器1は、さらに、バッテリパック5の重量による転倒を抑制するために、レーザー墨出し器1の重心の位置を調整するための調整用錘57(図5,図6参照)を備えている。調整用錘57の配置領域については、後述する。
[1−2.電気的構成]
レーザー墨出し器1の電気的構成について、図7に基づき説明する。
図7は、レーザー墨出し器1の電気的構成を示すブロック図である。
レーザー墨出し器1は、上述したバッテリパック5、パック装着部7、レーザー光生成部9、操作スイッチ51、外部電源接続部53の他に、パック側変圧回路61,外部電源側変圧回路63、切替スイッチ65を備えている。
なお、操作スイッチ51は、パック側スイッチ部51aおよび外部電源側スイッチ部51bを備えており、使用者の操作により各スイッチ部の状態(ON状態またはOFF状態)を切替可能に構成されている。
図7に示すように、パック装着部7(詳細には、電極端子45)は、操作スイッチ51(詳細には、パック側スイッチ部51a)、パック側変圧回路61、切替スイッチ65を介して、レーザー光生成部9に電気的に接続可能に構成されている。パック側変圧回路61は、パック装着部7に装着されたバッテリパック5の出力電圧(例えば、12.0V)を、レーザー光生成部9の駆動に適した電圧(例えば、7.0V)に電圧変換(降圧)するための回路である。
外部電源接続部53は、操作スイッチ51(詳細には、外部電源側スイッチ部51b)、外部電源側変圧回路63、切替スイッチ65を介して、レーザー光生成部9に電気的に接続可能に構成されている。外部電源側変圧回路63は、外部電源接続部53に接続されたACアダプタ71の出力電圧(例えば、5.0V)を、レーザー光生成部9の駆動に適した電圧(例えば、7.0V)に電圧変換(昇圧)するための回路である。
外部電源接続部53は、接続検出部53aを備えており、接続検出部53aは、外部電源(ACアダプタ71など)が接続されたか否かを検出する。接続検出部53aでの検出結果は、切替スイッチ65の切替状態の設定に利用される。つまり、切替スイッチ65は
、接続検出部53aにて外部電源の接続が検出されていない場合には、接点aと接点cとを接続する状態に設定されることで、パック側変圧回路61とレーザー光生成部9とを接続する状態に設定される。また、切替スイッチ65は、接続検出部53aにて外部電源の接続が検出される場合には、接点bと接点cとを接続する状態に設定されることで、外部電源側変圧回路63とレーザー光生成部9とを接続する状態に設定される。
このような構成のレーザー墨出し器1においては、操作スイッチ51(パック側スイッチ部51a、外部電源側スイッチ部51b)がON状態であり、かつ、外部電源接続部53に外部電源(ACアダプタ71)が接続されていない状態の場合には、バッテリパック5からレーザー光生成部9に対して電力供給が行われる。
また、操作スイッチ51がON状態であり、かつ、外部電源接続部53に外部電源(ACアダプタ71)が接続される状態の場合には、外部電源(ACアダプタ71)からレーザー光生成部9に対して電力供給が行われる。
さらに、操作スイッチ51がOFF状態の場合には、外部電源接続部53に外部電源(ACアダプタ71)が接続されたか否かに関わらず、レーザー光生成部9に対する電力供給が停止される。
[1−3.バッテリパックおよびパック装着部]
バッテリパック5は、図3に示すように、パック装着部7に装着した状態において、鉛直方向最大寸法H1が水平方向最大寸法W1よりも小さい形状(H1<W1)となるように構成されている。
このような形状のバッテリパック5は、パック装着部7に装着した状態での鉛直方向最大寸法H1が水平方向最大寸法W1よりも大きい形状(H1>W1)のバッテリパックに比べて、パック装着部7に装着した状態での鉛直方向最大寸法H1(高さ寸法H1)を小さくすることができる。
これにより、レーザー墨出し器1の全体として鉛直方向寸法(高さ寸法)が大きくなることを抑制でき、高さ寸法の増加に伴うレーザー墨出し器1の転倒リスクを低減できる。
パック装着部7は、上述のように、2本のスライドレール43が回転部11の側面に対して平行(換言すれば、中心軸L1を中心とする仮想円の接線方向に対して平行)に形成されるように構成されている。ここで、回転部11の側面に対して平行な方向としては、水平方向および鉛直方向のいずれの方向も含まれる。本実施形態では、スライドレール43は、水平方向に対して平行に形成されている。
このようなスライドレール43を備えることで、バッテリパック5の着脱時におけるバッテリパック5の移動方向は水平方向となり、鉛直方向の移動は無くなる。この場合、バッテリパック5の着脱時において、ハウジング3の外表面のうちパック装着部7よりも上側領域および下側領域がバッテリパック5と干渉するのを抑制できるとともに、干渉に伴う破損が生じることを抑制できる。
とりわけ、本実施形態のレーザー墨出し器1は、水平レーザー光通過部21および鉛直レーザー光通過部23がパック装着部7の上側領域に配置される構成であるため、着脱時のバッテリパック5の移動方向が鉛直方向である場合には、バッテリパック5との干渉により水平レーザー光通過部21および鉛直レーザー光通過部23にキズがつく可能性がある。これに対して、本実施形態では、着脱時におけるバッテリパック5の移動方向は水平方向であり、バッテリパック5との干渉により水平レーザー光通過部21および鉛直レーザー光通過部23にキズがつくことを抑制できるため、適切にレーザー光を対象物に投射
することができる。
そして、本実施形態のレーザー墨出し器1においては、バッテリパック5は、パック装着部7への装着時における鉛直方向最大寸法H1が水平方向最大寸法W1よりも小さい形状であり、かつ、パック装着部7は、スライドレール43が水平方向に対して平行に形成されている。このような構成のレーザー墨出し器1は、2つのスライドレール43どうしの間隔寸法を小さくすることができ、レーザー墨出し器1の高さ寸法が大きくなるのを抑制できる。
[1−4.レーザー光生成部]
レーザー光生成部9は、上述の通り、レーザー光射出部25と、射出制御部27と、を備える。
ここで、レーザー墨出し器1の内部における射出制御部27の配置位置について説明する。
図6に示すように、パック装着部7のスライドレール43に平行かつ中心軸L1を含む仮想平面VFを想定した場合には、仮想平面VFにより分割されるレーザー墨出し器1の内部領域は、パック装着部7が含まれる第1領域C1と、パック装着部7が含まれない第2領域C2と、に分けられる。
射出制御部27は、レーザー墨出し器1における2つの領域(第1領域C1および第2領域C2)のうち、第2領域C2に配置されている。
なお、第1領域C1は、パック装着部7が備えられることから、バッテリパック5が配置されることになる。バッテリパック5は、レーザー墨出し器1の構成要素のうち相対的に重量の大きい構成要素であり、第1領域C1に配置されることとなる。
つまり、射出制御部27は、仮想平面VFで分けられた2つの領域(第1領域C1、第2領域C2)のうち、パック装着部7(バッテリパック5)が配置される第1領域C1ではなく、第1領域C1とは異なる第2領域C2に配置される。
このように、仮想平面VFで分けられた2つの領域(第1領域C1、第2領域C2)において、パック装着部7(バッテリパック5)および射出制御部27を互いに異なる領域に配置することで、パック装着部7(バッテリパック5)および射出制御部27を同一領域に配置する場合に比べて、レーザー墨出し器1における重心を中心軸L1に近づけることができる。
これにより、レーザー墨出し器1における重心がバッテリパック側に偏るのを抑制でき、転倒のリスクを抑制できる。
また、図5および図6に示すように、第2領域C2には、レーザー墨出し器1の重心の位置を調整するための調整用錘57が配置されている。調整用錘57は、レーザー墨出し器1における他の構成要素のみでは重心がバッテリパック側に偏りレーザー墨出し器1の転倒の可能性がある場合に、レーザー墨出し器1に備えられる。
調整用錘57の重量および配置位置は、図6に示すようにレーザー墨出し器1を平面視したときに、レーザー墨出し器1の重心が3つの脚部33(詳細には、接地部分)を頂点とする三角形領域に含まれるように調整(設定)されている。なお、本実施形態では、調整用錘57は、第2領域C2のうち、中心軸L1を通り仮想平面VFに垂直な平面に対して、少なくとも一部が交差する位置に配置されている。また、調整用錘57は、図5に示すように、鉛直方向(高さ方向)においては、自身の下端部がバッテリパック5の下端部よりも低い位置となるように配置されている。
[1−5.外部電源受電部]
レーザー墨出し器1は、上述の通り、ハウジング3の回転部11の側面に外部電源接続部53を備えており、外部電源接続部53は、外部電源(ACアダプタ71)と電気的に接続可能に構成されている。
このような外部電源接続部53を備えることで、レーザー墨出し器1は、バッテリパック5とは別の外部電源からの電力を受電することが可能となる。これにより、レーザー墨出し器1は、バッテリパック5の状態が「残りの充電量が零の状態」あるいは「故障状態」となった場合でも、外部電源からの電力供給によりレーザー光の射出が可能となる。
また、ACアダプタ71は、出力電圧が4.5〜5.5Vの範囲に含まれる外部電源である。つまり、外部電源接続部53は、出力電圧が4.5〜5.5Vの範囲に含まれる外部電源に接続されるように構成されている。出力電圧が上記範囲となるよう構成された外部電源(ACアダプタ71)は、汎用品として広く流通しており、そのような外部電源は容易に入手可能である。
これにより、レーザー墨出し器1は、バッテリパック5の状態が「残りの充電量が零の状態」あるいは「故障状態」となったときでも、外部電源(ACアダプタ71)からの電力供給によりレーザー光の射出が可能となる。
[1−6.効果]
以上説明したように、本実施形態のレーザー墨出し器1においては、パック装着部7がハウジング3の側面に形成されており、パック装着部7は、回転部11の側面に対して平行(換言すれば、中心軸L1を中心とする仮想円の接線方向に対して平行)に形成される2本のスライドレール43を備える。つまり、パック装着部7は、バッテリパック5をスライドレール43に沿ってスライドさせることで、バッテリパック5を着脱するように構成されている。
このように、ハウジング3の側面に対して平行にバッテリパック5をスライドさせてバッテリパック5を着脱する方式は、ハウジング3の外表面に対する垂直な方向にバッテリパックを移動させて着脱する方式(差し込み方式)に比べて、バッテリパック5をハウジング3の中心位置(中心軸L1)から離れた領域に配置できる。
これにより、ハウジング3の内部領域におけるレーザー光生成部9の配置領域に対するバッテリパック5の配置領域の影響を小さくすることができる。つまり、レーザー墨出し器1の内部におけるバッテリパック5の占有領域が大きくなることを抑制でき、レーザー墨出し器1の内部における各構成要素の配置の自由度が低下するのを抑制できる。
そして、レーザー墨出し器1は、パック装着部7が充放電可能なバッテリパック5を装着できる構成であることから、充電によりバッテリパック5を繰り返し使用できるため、一次電池(乾電池など)を用いる場合に比べて、資源の無駄遣いを低減できる。
よって、レーザー墨出し器1によれば、資源の無駄遣いを低減しつつ、内部に収容される各構成要素における配置の自由度が低下しがたいレーザー墨出し器を提供できる。
また、レーザー墨出し器1は、既存のレーザー墨出し器を基に設計変更して実現する場合には、内部に収容される各構成要素(レーザー光生成部など)の配置領域を大幅に変更することなく、バッテリパック5を装着することが可能となる。
次に、上述のように、バッテリパック5は、パック装着部7に装着した状態において、
鉛直方向最大寸法H1が水平方向最大寸法W1よりも小さい形状(H1<W1)となるように構成されている。これにより、レーザー墨出し器1の全体として鉛直方向寸法(高さ寸法)が大きくなることを抑制でき、高さ寸法の増加に伴うレーザー墨出し器1の転倒リスクを低減できる。
次に、上述のように、パック装着部7は、2本のスライドレール43が回転部11の側面に対して平行(換言すれば、中心軸L1を中心とする仮想円の接線方向に対して平行)であり、かつ、水平方向に対して平行に形成されるように、構成されている。
このようなスライドレール43を備えることで、バッテリパック5の着脱時におけるバッテリパック5の移動方向は水平方向となり、鉛直方向の移動は無くなる。この場合、バッテリパック5の着脱時において、ハウジング3の外表面のうちパック装着部7よりも上側領域および下側領域がバッテリパック5と干渉するのを抑制できるとともに、干渉に伴う破損が生じることを抑制できる。
次に、レーザー墨出し器1においては、ハウジング3は、ベース部13と回転部11とを備えており、パック装着部7は、回転部11の側面に形成されている。
このように、ハウジング3がベース部13と回転部11とを備えて構成されることで、回転部11の回転によりレーザー光の投射方向を容易に調整することができる。
また、パック装着部7が回転部11の側面に形成される構成を採ることで、バッテリパック5からレーザー光生成部9に至る通電経路を、ベース部13および回転部11の両者に跨るように配置する必要が無くなる。これにより、このレーザー墨出し器1は、回転により相対位置が変化する箇所に通電経路を設ける必要が無くなり、通電経路が複雑化するのを抑制できる。
次に、レーザー墨出し器1においては、射出制御部27は、レーザー墨出し器1における2つの領域(第1領域C1および第2領域C2)のうち、パック装着部7(バッテリパック5)が配置される第1領域C1ではなく、第1領域C1とは異なる第2領域C2に配置される。
このように、仮想平面VFで分けられた2つの領域(第1領域C1、第2領域C2)において、パック装着部7(バッテリパック5)および射出制御部27を互いに異なる領域に配置することで、パック装着部7(バッテリパック5)および射出制御部27を同一領域に配置する場合に比べて、レーザー墨出し器1における重心を中心軸L1に近づけることができる。
これにより、レーザー墨出し器1における重心がバッテリパック側に偏るのを抑制でき、転倒のリスクを抑制できる。
次に、レーザー墨出し器1は、レーザー光生成部9に対して電力供給する外部電源(ACアダプタ71)に接続される外部電源接続部53を備えている。このため、レーザー墨出し器1は、バッテリパック5とは別の外部電源(ACアダプタ71)からの電力を受電することが可能となる。
よって、レーザー墨出し器1は、バッテリパック5の状態が「残りの充電量が零の状態」あるいは「故障状態」となった場合でも、外部電源からの電力供給によりレーザー光の射出が可能となる。
また、ACアダプタ71は、出力電圧が4.5〜5.5Vの範囲に含まれる外部電源であり、出力電圧が上記範囲となるよう構成された外部電源は、汎用品として広く流通して
おり、そのような外部電源は容易に入手可能である。
よって、レーザー墨出し器1は、バッテリパック5の状態が「残りの充電量が零の状態」あるいは「故障状態」となったときでも、外部電源(ACアダプタ71)からの電力供給によりレーザー光の射出が可能となる。
次に、レーザー墨出し器1は、パック側変圧回路61と、外部電源側変圧回路63と、を備えている。
このようにパック側変圧回路61および外部電源側変圧回路63を備えて、バッテリパック5および外部電源(ACアダプタ71)の出力電圧を、レーザー光生成部9の駆動に適した電圧に変換(変圧)することで、多種多様なバッテリパックや、多種多様な外部電源からの電力を用いて、レーザー照射を実現できる。
次に、レーザー墨出し器1においては、レーザー光生成部9は、レーザー光として緑色のレーザー光を生成するよう構成されている。
緑色のレーザーを生成するレーザー光生成部9は、従来から広く用いられている赤色のレーザー光を生成するレーザー光生成部(レーザー素子)に比べて、電力消費量が大きいため、従来よりも短時間で電源が放電してしまう。
これに対して、レーザー墨出し器1は、充放電可能なバッテリパック5を電力源として用いる構成であるため、一次電池(乾電池)を用いる場合に比べて、より一層、資源の無駄遣いを抑制できる。
[1−7.文言の対応関係]
ここで、文言の対応関係について説明する。
レーザー墨出し器1がレーザー墨出し器の一例に相当し、レーザー光生成部9がレーザー光生成部の一例に相当し、ハウジング3がハウジングの一例に相当し、バッテリパック5がバッテリパックの一例に相当し、パック装着部7がパック装着部の一例に相当し、スライドレール43がスライドレールの一例に相当する。
ベース部13がベース部の一例に相当し、回転部11が回転部の一例に相当し、レーザー光射出部25がレーザー光射出部の一例に相当し、射出制御部27が射出制御部の一例に相当し、第1領域C1が第1領域の一例に相当し、第2領域C2が第2領域の一例に相当する。
外部電源接続部53が外部電源接続部の一例に相当し、ACアダプタ71が外部電源の一例に相当し、パック側変圧回路61がパック電圧変換部の一例に相当し、外部電源側変圧回路63が外部電圧変換部の一例に相当する。
[2.第2実施形態]
[2−1.全体構成]
次に、第2実施形態として、パック装着部がハウジングのうちベース部に備えられる構成の第2レーザー墨出し器101について説明する。
図8〜図10に示すように、第2レーザー墨出し器101は、第2ハウジング103と、バッテリパック5と、第2パック装着部107と、第2レーザー光生成部109と、を備えている。なお、以下の説明では、第2レーザー墨出し器101の側面のうち第2パック装着部107が備えられる側を背面として説明する。例えば、図9に示す第2レーザー墨出し器101においては、図の左側が正面であり、図の右側が背面であり、図の手前側が左側面であり、図の奥側が右側面である。
第2ハウジング103は、図9に示すように、第2レーザー墨出し器101の設置場所に当接する第2ベース部113と、鉛直方向に延びる中心軸L1を中心として回転可能な状態で第2ベース部113の上側に固定される第2回転部111と、を備える。
第2回転部111は、中心軸L1を中心として軸線方向に延びる略円柱形状であり、上端の周囲部分が、曲線形状(丸形状)および直線形状を含んだ形状に形成されている。第2回転部111は、レーザー光を生成する第2レーザー光生成部109のうち第2レーザー光射出部125を内部に収容する。第2回転部111は、図8〜図10に示すように、レーザー光を内部から外部に向けて通過させる第2水平レーザー光通過部121および第2鉛直レーザー光通過部123を備えている。
第2水平レーザー光通過部121は、第2レーザー光生成部109から射出されたレーザー光のうち水平方向基準線を示す水平レーザー光を第2ハウジング103の内部から外部に向けて通過させるよう構成されている。第2水平レーザー光通過部121は、第2回転部111において1個設けられており、詳細には、第2ハウジング103の側面のうち正面側(図9の左側、図10の紙面手前側)に設けられている。
第2鉛直レーザー光通過部123は、第2レーザー光生成部109から射出されたレーザー光のうち鉛直方向基準線を示す鉛直レーザー光を第2ハウジング103の内部から外部に向けて通過させるよう構成されている。第2鉛直レーザー光通過部123は、第2回転部111において3個設けられており、詳細には、第2ハウジング103の側面のうち正面側(図9の左側、図10の紙面手前側)、右側面側(図10の左側)、左側面側(図10の右側)の3カ所に設けられている。
第2ベース部113は、第2板部131と、第2脚部133と、を備える。
第2板部131は、第2回転部111を回転可能に支持する略円盤板状の部材である。第2脚部133は、第2板部131を支持するように3個備えられている。
バッテリパック5は、第1実施形態と同様の構成であるため、説明を省略する。
第2パック装着部107は、第2ハウジング103のうち第2ベース部113の側面のうち背面側に形成されている。第2パック装着部107は、第2ベース部113の側面に対して平行(換言すれば、中心軸L1を中心とする仮想円の接線方向に対して平行)に形成される2本のスライドレール(図示省略)を備える。このスライドレールは、第1実施形態のスライドレール43と同様の構成である。つまり、第2パック装着部107は、バッテリパック5をスライドレールに沿ってスライドさせることで、バッテリパック5を着脱するように構成されている。
また、第2パック装着部107は、2つの電極端子(図示省略)を備えている。この電極端子は、第1実施形態の電極端子45と同様の構成である。つまり、この電極端子は、第2ハウジング103(第2回転部111,第2ベース部113)の内部に配設される電気ケーブル(図示省略)や第2操作スイッチ151などを介して、第2レーザー光生成部109と電気的に接続可能に構成されている。この電極端子は、バッテリパック5がスライドレールに装着された際に、バッテリパック5の電極端子(図示省略)と接続されるように構成されている。
つまり、バッテリパック5は、第2パック装着部107に装着されることで、電極端子を介して第2レーザー光生成部109に電力供給することができる。
第2レーザー光生成部109は、図9に示すように、レーザー光を射出する第2レーザー光射出部125と、第2レーザー光射出部125でのレーザー光の射出状態を制御する
第2射出制御部127と、を備える。
第2レーザー光射出部125は、電力供給によりレーザー光を生成するレーザー光源(図示省略)と、レーザー光源から射出されたレーザー光を線状光に変換するレンズ等を有するレーザー光変換部(図示省略)と、を備えている。第2レーザー光射出部125は、線状光として、水平方向基準線を示す水平レーザー光と、鉛直方向基準線を示す鉛直レーザー光と、を射出する。第2レーザー光射出部125は、1個の第2水平レーザー光通過部121および3個の第2鉛直レーザー光通過部123のそれぞれの形成位置に応じて、1つの水平レーザー光および3つの鉛直レーザー光をそれぞれ射出するように構成されている。また、第2レーザー光射出部125は、緑色のレーザー光を射出する。
第2レーザー光射出部125は、機械式のジンバル機構によって鉛直姿勢を維持できるように揺動可能に支持されている。また、第2レーザー光射出部125は、第2操作スイッチ151に連動して作動するストッパ(図示省略)によって固定状態および揺動状態のうちいずれかの状態に設定される。つまり、使用者によって第2操作スイッチ151がON状態に設定されると、第2レーザー光射出部125は揺動状態に設定され、使用者によって第2操作スイッチ151がOFF状態に設定されると、第2レーザー光射出部125は固定状態に設定される。
第2射出制御部127は、バッテリパック5からの電力供給を受けるとともに、使用者からの指令内容に応じて、第2レーザー光射出部125でのレーザー光の射出状態(レーザー輝度、射出方向など)を制御する。なお、使用者は、図示しない指令スイッチを操作することで、レーザー光の射出状態(レーザー輝度、射出方向など)に関する指令内容を設定することができる。
第2レーザー墨出し器101は、さらに、第2操作スイッチ151(図10参照)および第2外部電源接続部153を備えている。
第2操作スイッチ151は、第2ハウジング103の第2回転部111の側面に備えられており、使用者の操作によりON状態またはOFF状態に設定される。第2外部電源接続部153は、第2ハウジング103の第2ベース部113の側面に形成されており、外部電源(ACアダプタなど。図示省略。)と電気的に接続可能に構成されている。
なお、第2レーザー光生成部109、バッテリパック5、第2操作スイッチ151、第2外部電源接続部153に関する電気的構成については、第1実施形態におけるレーザー光生成部9、バッテリパック5、操作スイッチ51、外部電源接続部53に関する電気的構成と同様であるため、説明を省略する。
第2レーザー墨出し器101は、さらに、バッテリパック5の重量による転倒を抑制するために、第2レーザー墨出し器101の重心の位置を調整するための調整用錘(図示省略)を備えている。
第2レーザー墨出し器101は、第2ハウジング103の第2ベース部113に、外部からの無線による指令信号を受信するための信号受信部135を備えている。信号受信部135は、第2ベース部113の第2板部131の側面に3個備えられている。具体的には、信号受信部135は、第2板部131の側面のうち3つの第2脚部133により区切られる3つの領域のそれぞれに備えられている。
信号受信部135が受信する指令信号としては、例えば、レーザー光の射出状態(レーザー輝度、射出方向、レーザー光の消灯・点灯・点滅の切替、全方向射出と一部方向射出との切替など)に関する指令情報を含んだ指令信号が挙げられる。また、信号受信部13
5が受信する無線による指令信号としては、赤外線通信に用いられる信号やBlueTooth(登録商標)通信に用いられる信号などが挙げられる。これにより、使用者は、無線による指令信号を出力するリモコン装置を用いることで、第2レーザー墨出し器101から離れた位置からでも、レーザー光の射出状態を選択・切替することが可能となる。
そして、第2レーザー墨出し器101においては、第2パック装着部107は、自身の最下部が信号受信部135の最上部よりも高い位置に配置されるように構成されている。また、第2パック装着部107は、自身に装着されたときのバッテリパック5の最下部が信号受信部135の最上部よりも高い位置に配置されるように構成されている。これにより、外部からの無線による指令信号がバッテリパック5によって遮られることを抑制でき、信号受信部135において指令信号を適切に受信できる。
[2−2.効果]
以上説明したように、第2実施形態の第2レーザー墨出し器101においては、第2ハウジング103は、第2ベース部113と第2回転部111とを備えており、第2パック装着部107は、第2ベース部113の側面に形成される構成である。
第2ベース部113は、第2レーザー墨出し器101の設置場所に当接する。第2回転部111は、第2レーザー光生成部109のうち第2レーザー光射出部125を内部に収容し、第2水平レーザー光通過部121および第2鉛直レーザー光通過部123を備える。また、第2回転部111は、鉛直方向に延びる中心軸L1を中心として回転可能な状態で第2ベース部113の上側に固定されている。
このように、第2ハウジング103が第2ベース部113と第2回転部111とを備えて構成されることで、第2回転部111の回転によりレーザー光の投射方向を容易に調整することができる。
また、第2パック装着部107が第2ベース部113の側面に形成される構成であるため、第2レーザー墨出し器101の構成要素のうち相対的に重量の大きいバッテリパック5の設置位置が低くなり、第2レーザー墨出し器101の重心が低くなるため、転倒のリスクを低減できる。
次に、第2レーザー墨出し器101においては、第2パック装着部107は、自身の最下部が信号受信部135の最上部よりも高い位置に配置されるように構成されている。また、第2パック装着部107は、自身に装着されたときのバッテリパック5の最下部が信号受信部135の最上部よりも高い位置に配置されるように構成されている。
よって、第2レーザー墨出し器101によれば、外部からの無線による指令信号がバッテリパック5によって遮られることを抑制でき、信号受信部135において指令信号を適切に受信できる。
[2−3.文言の対応関係]
ここで、文言の対応関係について説明する。
第2レーザー墨出し器101がレーザー墨出し器の一例に相当し、第2レーザー光生成部109がレーザー光生成部の一例に相当し、第2ハウジング103がハウジングの一例に相当し、第2パック装着部107がパック装着部の一例に相当する。
第2ベース部113がベース部の一例に相当し、第2回転部111が回転部の一例に相当し、第2レーザー光射出部125がレーザー光射出部の一例に相当し、第2射出制御部127が射出制御部の一例に相当する。
第2外部電源接続部153が外部電源接続部の一例に相当し、信号受信部135が信号受信部の一例に相当する。
[3.第3実施形態]
[3−1.全体構成]
次に、第3実施形態として、転倒を抑制するための補助支持部を備える第3レーザー墨出し器201について説明する。
第3レーザー墨出し器201は、上述の第1実施形態のレーザー墨出し器1に対して補助支持部211が取付けられて構成されている。また、第3レーザー墨出し器201は、第1実施形態のバッテリパック5よりも定格容量の大きい大型バッテリパック105を備えている。そこで、以下の説明では、第3レーザー墨出し器201のうち、第1実施形態との相違点を中心に説明する。また、第3実施形態の構成のうち第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
図11〜図14に示すように、第3レーザー墨出し器201は、補助支持部211を備えている。
大型バッテリパック105は、第1実施形態のバッテリパック5と比べて、定格容量が大きく構成されている。このため、大型バッテリパック105は、バッテリパック5よりも、体積が大きく、重量が重い構成である。
補助支持部211は、概略形状として角が尖ったU字形の部材であり、接地部213と、2つの延設部215と、を備える。接地部213は、U字形の底部に相当する部位を構成し、2つの延設部215は、それぞれU字形の2つの側部に相当する部位を構成する。補助支持部211は、U字形の開口側における2つの端部(換言すれば、2つの延設部215のうち接地部213とは反対側の端部)が、連結部217を介してハウジング3に回動可能に取り付けられている。
接地部213は、2つの延設部215のそれぞれの端部を繋ぐ長尺形状に形成されており、その長さ寸法は使用者が手で掴むことが可能な寸法である。接地部213は、骨格としての内側部材(図示省略)と、内側部材を取り囲む被覆部材と、を備えて構成されている。内側部材は、硬質の樹脂材料(例えば、ABS樹脂など)で構成されており、第3レーザー墨出し器201の重量に耐えられる剛性を有している。被覆材料は、弾性材料(例えば、ゴム、低反発ウレタン、低反発スポンジなど)で構成されており、地面などに衝突する際の衝撃を吸収できるとともに、地面に当設した際に滑り止め機能を発揮できる。つまり、接地部213は、自身の表面が弾性材料で形成されている。
2つの延設部215は、それぞれ、2つの連結部217から接地部213にかけて延びるように形成されている。2つの延設部215は、それぞれ、硬質の樹脂材料(例えば、ABS樹脂など)で構成されており、第3レーザー墨出し器201の重量に耐えられる剛性を有している。
2つの連結部217は、それぞれ環状部217aと、雄ネジ217bと、を備える。連結部217は、環状部217aに設けられた孔に雄ネジ217bを挿通しつつ、雄ネジ217bをハウジング3に固定するように構成されている。これにより、2つの連結部217は、補助支持部211を回動可能な形態でハウジング3に連結している。
2つの連結部217による補助支持部211の回動軸L2(図13参照)は、水平方向であってパック装着部7のスライドレール43(図2参照)に平行な方向に設定されている。中心軸L1の上側から平面視した場合のハウジング3における2つの連結部217の
位置(換言すれば、雄ネジ217bが固定される雌ネジ(図示省略)の形成位置)は、補助支持部211が図12に示す位置(以下、支持位置ともいう)に固定されたときに、接地部213および2つの延設部215がハウジング3の側面のうち少なくともパック装着部7の形成領域を取り囲む状態となる位置である(図13参照)。
2つの連結部217は、ハウジング3の中心軸L1の上側から平面視したときに、ハウジング3のうち中心軸L1よりもパック装着部7に近い領域に回動軸L2が配置されるように(図13参照)、ハウジング3における形成位置が定められている。また、2つの連結部217は、側面から見たときに、ハウジング3のうち第3レーザー墨出し器201の重心GC(図12参照)よりも高い位置に回動軸L2が配置されるように、ハウジング3における形成位置が定められている。
図14に示すように、補助支持部211は、連結部217(回動軸L2)を中心として回動することで、接地部213が少なくとも図中の最下位置(点線で記載した位置。支持位置に相当する。)から図中の最高位置(実線で記載した位置。)を介してハウジング3の正面側の所定位置(図示省略)までの範囲を移動できるように構成されている。
補助支持部211は、予め備えられる位置決め部(図示省略)により、回動可能範囲のうち少なくとも支持位置で仮固定(位置決め)されるように構成されている。位置決め部は、例えば、補助支持部211(詳細には、環状部217a)およびハウジング3のそれぞれが互いに接する(対向する)部位のうち回動軸L2を中心とする周方向の所定位置において、一方に角の丸い凸部が形成されるとともに、他方にその凸部と嵌合可能な凹部が形成される構成であってもよい。凸部と凹部とが互いに嵌合することで、ハウジング3に対する補助支持部211の回動方向の移動が制限されて、補助支持部211を支持位置で仮固定(位置決め)できる構成であってもよい。なお、凸部は、突出寸法が一定となる固定形態であってもよいし、スプリングなどによって突出寸法が可変となる形態であってもよい。
補助支持部211が支持位置に配置(仮固定)されたときには、接地部213は、パック装着部7よりも低い領域に配置されるとともに、3つの脚部33に当接する地面GNDに対して隙間G1(図12参照)を介して配置されるように構成される。
なお、3つの脚部33は、それぞれ第3レーザー墨出し器201の設置場所に当接するためにハウジング3(板部31)の底部に設けられており、それぞれ独立して長さ寸法を変更可能(伸縮可能)に構成されている。これにより、第3レーザー墨出し器201の設置場所に傾きや段差などが存在する場合でも、3つの脚部33の長さ寸法を調整することで、中心軸L1が鉛直方向となるように第3レーザー墨出し器201の姿勢を調整できる。図12では、3つの脚部33のそれぞれが最短状態であるときの第3レーザー墨出し器201を示している。
図12に示すように、第3実施形態では、補助支持部211は、3つの脚部33が最短状態であるときの地面GND(仮想地面)と、第3レーザー墨出し器201が傾いた時の接地面(脚部33の先端と補助支持部211の先端とに接する仮想面)との間の補助角度θ1が予め定められた範囲内(例えば、10〜20度の範囲内)で設定されている。なお、第3レーザー墨出し器201は、自身の傾き角度が予め定められた報知角度θth(例えば、2〜3度)以上になるとレーザー出力を点滅状態に制御することで、傾いた状態であることを使用者に対して報知する機能を有している。
つまり、第3レーザー墨出し器201は、補助角度θ1が報知角度θthよりも大きくなるように、補助支持部211における接地部213の形状および延設部215の形状が
定められている。これにより、第3レーザー墨出し器201は、補助支持部211で支持された状態になると、必ずレーザー出力を点滅状態に制御することになり、その結果、自身が傾いた状態であることを確実に使用者に報知することができる。
また、第3実施形態では、補助支持部211は、3つの脚部33が最短状態であるときの地面GND(仮想地面)に対する隙間G1が使用者の手が入る大きさとなるように、接地部213の形状および延設部215の形状が定められている。
次に、補助支持部211は、図15に示すように、支持位置に配置(仮固定)されたときには、ハウジング3の中心軸L1の上側から平面視した場合において、接地部213のうち少なくとも一部と中心軸L1とを結ぶ仮想線分L3がパック装着部7と交差するように、接地部213が配置される構成である。なお、図15では、接地部213の配置領域およびパック装着部7の形成領域をそれぞれ網がけ図柄で表している。また、図15では、接地部213のうち部位213aと中心軸L1とを結ぶ線分を仮想線分L3の一例として記載している。仮想線分L3は、少なくとも接地部213の一部を通る仮想線分であり、図15に示す範囲C3において任意の位置に想定できる線分である。図15に示すように、第3レーザー墨出し器201においては、仮想線分L3が必ずパック装着部7の形成領域と交差するように、補助支持部211が構成されている。
つまり、補助支持部211は、回動可能に構成されており、回動可能範囲のうち支持位置に仮固定されると、仮想線分L3がパック装着部7と交差するように接地部213が配置されるとともに、接地部213がパック装着部7よりも低い領域において地面GND(仮想地面)に対して隙間G1を介して配置されるように構成されている。
また、補助支持部211は、接地部213が回動可能範囲のうちハウジング3よりも上側に配置された場合に、接地部213を使用者がつかむための持ち手部として使用可能に構成されている。つまり、第3レーザー墨出し器201は、使用者が接地部213を持ち手部として使用することで運搬可能に構成されている。
上述のように、補助支持部211の接地部213は、支持位置に固定されることで転倒を抑制する機能を発揮するとともに、ハウジング3よりも上側に配置されることで持ち手部としての機能を発揮するように構成されている。
[3−2.効果]
以上説明したように、第3実施形態の第3レーザー墨出し器201においては、補助支持部211が回動による移動が可能な形態でハウジング3に取り付けられている。
補助支持部211は、自身の移動可能範囲のうち予め定められた支持位置に仮固定(位置決め)されることで、仮想線分L3がパック装着部7と交差するように接地部213が配置されるとともに、接地部213がパック装着部7よりも低い領域において地面GND(仮想地面)に対して隙間G1を介して配置される構成である。
このような補助支持部211を備える第3レーザー墨出し器201は、パック装着部7に装着した大型バッテリパック105の重量によって重心が大型バッテリパック105側に偏り傾いたとしても、完全に転倒する前に、補助支持部211(詳細には、接地部213)が地面GNDに当接して第3レーザー墨出し器201を支持することができる。
よって、第3レーザー墨出し器201によれば、補助支持部211を備えることで、重量の重い大型バッテリパック105を装着した場合であっても転倒を抑制できる。
また、第3レーザー墨出し器201は、回動可能に構成された補助支持部211を備え
ることで、使用状況に応じて、補助支持部211を支持位置に固定する場合と固定しない場合とを切り替え可能に構成されている。例えば、第3レーザー墨出し器201の使用時には、補助支持部211を支持位置に固定することで、転倒を抑制できる。あるいは、第3レーザー墨出し器201の未使用時(運搬時、保管時)には、補助支持部211が支持位置とは異なる位置で自由に移動可能(回動可能)な状態となることで、運搬または保管に適した状態での使用が可能となる。
次に、第3レーザー墨出し器201においては、補助支持部211は、使用者がつかむための持ち手部として利用可能な接地部213を備えている。このように、補助支持部211が持ち手部として利用可能な接地部213を備えることで、補助支持部(転倒抑制のための部材)と持ち手部(使用者がつかむための部材)とを別々に備える必要が無くなり、第3レーザー墨出し器201を構成する部品点数の増加を抑制できる。
とりわけ、補助支持部211は、接地部213がハウジングの上端よりも高い領域に移動可能に構成されるとともに、「転倒抑制のために地面に当接する部材」と「持ち手部(使用者がつかむための部材)」とが同一部位(接地部213)で構成されている。このような構成を採ることで、「転倒抑制のために地面に当接する部材」と「持ち手部(使用者がつかむための部材)」とを異なる部位に形成する場合に比べて、補助支持部211の大型化を抑制できる。
次に、第3レーザー墨出し器201においては、補助支持部211は、2つの連結部217(環状部217a、雄ネジ217b)を介してハウジング3の側面に取り付けられるとともに、2つの連結部217を中心として回動可能に構成されている。中心軸L1の上側から平面視した場合のハウジング3における2つの連結部217の位置は、補助支持部211が支持位置に固定されたときに、接地部213および2つの延設部215がハウジング3の側面のうち少なくともパック装着部7の形成領域を取り囲む状態となる位置である。
このような第3レーザー墨出し器201は、補助支持部211が2つの連結部217を介してハウジング3の側面に取り付けられる構成であるため、1つの連結部を介して取り付けられる構成に比べて、第3レーザー墨出し器201の重量が重くなる場合でも補助支持部211を用いて吊り上げることができる。これにより、重量の重い第3レーザー墨出し器201であっても、使用者は補助支持部211の接地部213(このときは、持ち手部に相当する)を掴んでこの第3レーザー墨出し器201を安定して運搬することができる。
また、この第3レーザー墨出し器201は、ハウジング3における2つの連結部217の位置が上記のように定められることで、接地部213がパック装着部7よりも低い領域に移動するように補助支持部211を回動することで、所定条件が満たされるように接地部213を配置することを容易に実現できる。所定条件とは、仮想線分L3がパック装着部7と交差するように接地部213を配置すること、および、パック装着部7よりも低い領域において地面GND(仮想地面)に対して隙間G1を介する位置に接地部213を配置することである。補助支持部211の接地部213がこのような位置に配置されることで、第3レーザー墨出し器201の転倒を抑制できる。
次に、第3レーザー墨出し器201においては、連結部217(回動軸L2)は、ハウジング3のうち第3レーザー墨出し器201の重心GCよりも高い位置に形成されている(図12参照)。
このような第3レーザー墨出し器201においては、使用者が接地部213(持ち手部
に相当する)をつかんでこの第3レーザー墨出し器201を持ち上げたときに、重心GCが連結部217よりも低い位置となるため、第3レーザー墨出し器201のうち補助支持部211を除いた本体部分が安定した状態となる。このため、接地部213を掴んで第3レーザー墨出し器201を持ち上げたときに、補助支持部211を除いた本体部分が回動して上下反転することを抑制でき、安定した状態で第3レーザー墨出し器201を持ち運ぶことができる。
次に、第3レーザー墨出し器201においては、補助支持部211の接地部213は、自身の表面が弾性材料で形成される構成である。
このような構成の補助支持部211を備えることで、第3レーザー墨出し器201が傾いて接地部213が地面GNDに当設した際に、接地部213のうち弾性材料で形成された部分が滑り止め機能を発揮するため、第3レーザー墨出し器201がより転倒し難くなる。また、接地部213を持ち手部として使用される場合には、接地部213(換言すれば、持ち手部)の表面が弾性材料で形成されることで、使用者が接地部213(持ち手部)を掴んで第3レーザー墨出し器201を運搬する際に、接地部213が滑って第3レーザー墨出し器201が落下することを抑制できる。
[3−3.文言の対応関係]
ここで、文言の対応関係について説明する。
第3レーザー墨出し器201がレーザー墨出し器の一例に相当し、脚部33が脚部の一例に相当し、補助支持部211が補助支持部の一例に相当し、接地部213が「同一部位に形成された接地部および持ち手部」の一例に相当し、延設部215が延設部の一例に相当し、連結部217が連結部の一例に相当する。
[4.第4実施形態]
[4−1.全体構成]
次に、第4実施形態として、転倒を抑制するための補助支持部を備える第4レーザー墨出し器301について説明する。
第4レーザー墨出し器301は、上述の第3実施形態の第3レーザー墨出し器201において、補助支持部211を第2補助支持部311に置き換えて構成されている。そこで、以下の説明では、第4レーザー墨出し器301のうち、第3実施形態との相違点を中心に説明する。また、第4実施形態の構成のうち第3実施形態と同様の構成については、第3実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
図16〜図19に示すように、第4レーザー墨出し器301は、第2補助支持部311を備えている。
第2補助支持部311は、概略形状としてL字形の部材であり、接地部313と、1つの延設部315と、を備える。換言すれば、第2補助支持部311は、補助支持部211において、2つの延設部215のうち一方を削除し、他方の延設部215をより太い形状の延設部315(図17参照)に置き換えた構成である。延設部315は、延設部215に比べて、太く形成されることで耐荷重が大きく形成されており、1本でも、転倒抑制のために第4レーザー墨出し器301を支える用途や第4レーザー墨出し器301を運搬する用途に使用可能に構成されている。
第2補助支持部311は、延設部315の端部が連結部317(環状部317a、雄ネジ317b(回動軸L2))を介してハウジング3に回動可能に取り付けられている。つまり、第2補助支持部311は、回動可能な形態で、1つの連結部317を介してハウジング3に取り付けられている。
第2補助支持部311は、連結部317(回動軸L2)を中心として回動することで、接地部313が少なくとも最下位置(図18に示す位置。以下、支持位置ともいう。)から最高位置(図19に示す位置。)を介してハウジング3の正面側の所定位置(図示省略)までの範囲を移動できるように構成されている。
第2補助支持部311は、補助支持部211と同様に、予め備えられる位置決め部(図示省略)により、回動可能範囲のうち少なくとも支持位置で仮固定(位置決め)されるように構成されている。
第2補助支持部311が支持位置に配置(仮固定)されたときには、接地部313は、パック装着部7よりも低い領域に配置されるとともに、3つの脚部33に当接する地面GNDに対して隙間G1(図17参照)を介して配置されるように構成される。
次に、第2補助支持部311は、支持位置に配置(仮固定)されたときには、ハウジング3の中心軸L1の上側から平面視した場合において、接地部313のうち少なくとも一部と中心軸L1とを結ぶ仮想線分L3がパック装着部7と交差するように、接地部313が配置される構成である。なお、この状態を示す図面は省略するが、第2補助支持部311の接地部313、パック装着部7、中心軸L1、仮想線分L3のそれぞれの配置状態は、図15に示す補助支持部211の接地部213、パック装着部7、中心軸L1、仮想線分L3のそれぞれの配置状態と同様である。
つまり、第2補助支持部311は、補助支持部211と同様に、回動可能に構成されており、回動可能範囲のうち支持位置に仮固定されると、仮想線分L3がパック装着部7と交差するように接地部313が配置されるとともに、接地部313がパック装着部7よりも低い領域において地面GND(仮想地面)に対して隙間G1を介して配置されるように構成されている。
次に、図16から分かるように、ハウジング3における連結部317の位置は、第2補助支持部311の回動時における接地部313および延設部315の移動領域が、パック装着部7への着脱作業時における大型バッテリパック105の移動領域に重ならない位置に設定されている。
また、第2補助支持部311は、接地部313が回動可能範囲のうちハウジング3よりも上側に配置された場合に、接地部313を使用者がつかむための持ち手部として使用可能に構成されている。つまり、第4レーザー墨出し器301は、使用者が接地部313を持ち手部として使用することで運搬可能に構成されている。
上述のように、第2補助支持部311の接地部313は、支持位置に固定されることで転倒を抑制する機能を発揮するとともに、ハウジング3よりも上側に配置されることで持ち手部としての機能を発揮するように構成されている。
[4−2.効果]
以上説明したように、第4実施形態の第4レーザー墨出し器301においては、第2補助支持部311が回動による移動が可能な形態でハウジング3に取り付けられている。
このような第2補助支持部311を備える第4レーザー墨出し器301は、第3レーザー墨出し器201と同様に、パック装着部7に装着した大型バッテリパック105の重量によって重心が大型バッテリパック105側に偏り傾いたとしても、完全に転倒する前に、第2補助支持部311(詳細には、接地部313)が地面GNDに当接して第4レーザー墨出し器301を支持することができる。
また、第4レーザー墨出し器301は、回動可能に構成された第2補助支持部311を備えることで、使用状況に応じて、補助支持部211を支持位置に固定する場合と固定しない場合とを切り替え可能に構成されている。
次に、第4レーザー墨出し器301においては、第2補助支持部311は、使用者がつかむための持ち手部として利用可能な接地部313を備えている。このように、第2補助支持部311が持ち手部として利用可能な接地部313を備えることで、補助支持部(転倒抑制のための部材)と持ち手部(使用者がつかむための部材)とを別々に備える必要が無くなり、第4レーザー墨出し器301を構成する部品点数の増加を抑制できる。
次に、第4レーザー墨出し器301においては、第2補助支持部311は、1つの連結部317(環状部317a、雄ネジ317b)を介してハウジング3の側面に取り付けられるとともに、連結部317(回動軸L2)を中心として回動可能に構成されている。
ハウジング3における連結部317の位置は、第2補助支持部311の回動時における接地部313および延設部315の移動領域が、パック装着部7への着脱作業時における大型バッテリパック105の移動領域に重ならない位置である。
このような第4レーザー墨出し器301においては、第2補助支持部311が1つの連結部317を介してハウジング3の側面に取り付けられる構成であるため、2つの連結部を介して取り付けられる構成に比べて、第2補助支持部311の回動時における接地部313および延設部315の移動領域が小さくなる。このため、接地部313および延設部315の移動領域が大型バッテリパック105の移動領域に重ならないようにしつつ、ハウジング3における連結部317の位置(換言すれば、雄ネジ317bが固定される雌ネジ(図示省略)の形成位置)を決定するにあたり、連結部317の位置の自由度が広がる。
[4−3.文言の対応関係]
ここで、文言の対応関係について説明する。
第4レーザー墨出し器301がレーザー墨出し器の一例に相当し、第2補助支持部311が補助支持部の一例に相当し、接地部313が「同一部位に形成された接地部および持ち手部」の一例に相当し、延設部315が延設部の一例に相当し、連結部317が連結部の一例に相当する。
[5.第5実施形態]
[5−1.全体構成]
次に、第5実施形態として、転倒を抑制するための補助支持部を備える第5レーザー墨出し器401について説明する。
第5レーザー墨出し器401は、上述の第4実施形態の第4レーザー墨出し器301において、第2補助支持部311を第3補助支持部411に置き換えて構成されている。そこで、以下の説明では、第5レーザー墨出し器401のうち、第4実施形態との相違点を中心に説明する。また、第5実施形態の構成のうち第4実施形態と同様の構成については、第4実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
図20〜図22に示すように、第5レーザー墨出し器401は、第3補助支持部411を備えている。
第3補助支持部411は、概略形状として角が尖ったU字形の部材であり、接地部413と、2つの延設部(硬質延設部415、軟質延設部416)と、を備える。換言すれば
、第3補助支持部411は、第2補助支持部311に対して軟質延設部416を追加した構成である。つまり、接地部413は接地部313に対応し、延設部315は硬質延設部415に対応する。
硬質延設部415および軟質延設部416は、それぞれ、異なる連結部417(環状部417a、雄ネジ417b(回動軸L2))から接地部413にかけて延びるように形成されている。硬質延設部415は、弾性変形しない硬質の樹脂材料(例えば、ABS樹脂など)で構成されており、第5レーザー墨出し器401の重量に耐えられる剛性を有している。軟質延設部416は、弾性変形可能な軟質材料(例えば、ゴムなど)で構成されている。軟質延設部416は、硬質延設部415に比べて、厚さ寸法が小さく形成されている(図20,22参照)とともに。幅寸法が小さく形成されている(図21参照)。
軟質延設部416は、第3補助支持部411の回動時における自身の移動軌跡が大型バッテリパック105の着脱時移動領域と重なる位置に配置され、硬質延設部415は、第3補助支持部411の回動時における自身の移動軌跡が大型バッテリパック105の着脱時移動領域と重ならない位置に配置される。
第3補助支持部411が支持位置(図20および図21に示す位置)に配置(仮固定)されたときには、接地部413は、パック装着部7よりも低い領域に配置されるとともに、3つの脚部33に当接する地面GNDに対して隙間G1(図21参照)を介して配置されるように構成される。
また、第3補助支持部411は、接地部413が回動可能範囲のうちハウジング3よりも上側に配置された場合に、接地部413を使用者がつかむための持ち手部として使用可能に構成されている(図22参照)。
[5−2.効果]
以上説明したように、第5実施形態の第5レーザー墨出し器401においては、第3補助支持部411が回動による移動が可能な形態でハウジング3に取り付けられている。
このような第3補助支持部411を備える第5レーザー墨出し器401は、第4レーザー墨出し器301と同様に、パック装着部7に装着した大型バッテリパック105の重量によって重心がバッテリパック側に偏り傾いたとしても、完全に転倒する前に、第3補助支持部411(詳細には、接地部413)が地面GNDに当接して第5レーザー墨出し器401を支持することができる。
次に、第5レーザー墨出し器401は、異なる材料で形成された2つの延設部(硬質延設部415、軟質延設部416)を有する第3補助支持部411を備えている。
そして、軟質延設部416は、第3補助支持部411の回動時における自身の移動軌跡が大型バッテリパック105の着脱時移動領域と重なる位置に配置され、硬質延設部415は、第3補助支持部411の回動時における自身の移動軌跡が大型バッテリパック105の着脱時移動領域と重ならない位置に配置される。
この第5レーザー墨出し器401においては、軟質延設部416が弾性変形可能であるため、大型バッテリパック105を着脱する際に、軟質延設部416と大型バッテリパック105とが干渉しても、軟質延設部416が弾性変形することで大型バッテリパック105の着脱作業を継続することができる。
[5−3.文言の対応関係]
ここで、文言の対応関係について説明する。
第5レーザー墨出し器401がレーザー墨出し器の一例に相当し、第3補助支持部411が補助支持部の一例に相当し、接地部413が「同一部位に形成された接地部および持ち手部」の一例に相当し、硬質延設部415が硬質延設部の一例に相当し、軟質延設部416が軟質延設部の一例に相当し、連結部417が連結部の一例に相当する。
[6.第6実施形態]
[6−1.全体構成]
次に、第6実施形態として、転倒を抑制するための補助支持部を備える第6レーザー墨出し器501について説明する。
第6レーザー墨出し器501は、上述の第1実施形態のレーザー墨出し器1に対して固定型補助支持部511が取付けられて構成されている。また、第6レーザー墨出し器501は、第1実施形態のバッテリパック5よりも定格容量の大きい大型バッテリパック105を備えている。そこで、以下の説明では、第6レーザー墨出し器501のうち、第1実施形態との相違点を中心に説明する。また、第6実施形態の構成のうち第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
図23〜図25に示すように、第6レーザー墨出し器501は、固定型補助支持部511を備えている。
固定型補助支持部511は、接地部513と、1つの延設部515と、を備える。
接地部513は、角が削られた四角柱形状であり、弾性材料(例えば、ゴム、低反発ウレタン、低反発スポンジなど)で構成されている。
延設部515は、長手方向に延びる板型部材を途中で折り曲げた形状であり(図23,図24参照)、弾性変形しない硬質の樹脂材料(例えば、ABS樹脂など)で構成されている。延設部515は、長手方向における一端がハウジング3のうちパック装着部7の下側に固定されており、他端(先端)が接地部513に接続されている。
固定型補助支持部511は、接地部513がパック装着部7よりも低い領域に配置されるとともに、接地部513が3つの脚部33に当接する地面GNDに対して隙間G1(図24参照)を介して配置されるように構成される。
次に、固定型補助支持部511は、図25に示すように、ハウジング3の中心軸L1の上側から平面視した場合において、接地部513のうち少なくとも一部と中心軸L1とを結ぶ仮想線分L3がパック装着部7と交差するように構成されている。なお、図25では、接地部513の配置領域およびパック装着部7の形成領域をそれぞれ網がけ図柄で表している。また、図25では、接地部513のうち部位513aと中心軸L1とを結ぶ線分を仮想線分L3の一例として記載している。仮想線分L3は、少なくとも接地部513の一部を通る仮想線分であり、図25に示す範囲C3において任意の位置に想定できる線分である。
[6−2.効果]
以上説明したように、第6実施形態の第6レーザー墨出し器501においては、固定型補助支持部511がハウジング3に取り付けられている。
固定型補助支持部511は、仮想線分L3がパック装着部7と交差するように接地部513が配置されるとともに、接地部513がパック装着部7よりも低い領域において地面GND(仮想地面)に対して隙間G1を介して配置される構成である。
このような固定型補助支持部511を備える第6レーザー墨出し器501は、パック装
着部7に装着した大型バッテリパック105の重量によって重心がバッテリパック側に偏り傾いたとしても、完全に転倒する前に、固定型補助支持部511(詳細には、接地部513)が地面GNDに当接して第6レーザー墨出し器501を支持することができる。
次に、第6レーザー墨出し器501においては、固定型補助支持部511は、パック装着部7よりも下側の領域に備えられる構成である。
このような構成の固定型補助支持部511は、自身の少なくとも一部がパック装着部7よりも上側の領域にも配置される他の構成に比べて、自身の長さ寸法(換言すれば、接地部513からハウジング3との接続端部までの寸法。接地部513および延設部515の合計寸法。)を短くすることができる。このため、固定型補助支持部511の材料費を低減できるとともに、第6レーザー墨出し器501の製造コストの上昇を抑制できる。
また、このような構成の固定型補助支持部511は、パック装着部7と同じ高さの領域およびパック装着部7よりも上側の領域には配置されないため、大型バッテリパック105の着脱作業の際に大型バッテリパック105との干渉が生じがたくなる。
[6−3.文言の対応関係]
ここで、文言の対応関係について説明する。
第6レーザー墨出し器501がレーザー墨出し器の一例に相当し、固定型補助支持部511が補助支持部の一例に相当し、接地部513が接地部の一例に相当し、延設部515が延設部の一例に相当する。
[7.第7実施形態]
[7−1.全体構成]
次に、第7実施形態として、転倒を抑制するための補助支持部を備える第7レーザー墨出し器601について説明する。
第7レーザー墨出し器601は、上述の第2実施形態のレーザー墨出し器101に対して第2固定型補助支持部611が取付けられて構成されている。また、第7レーザー墨出し器601は、第2実施形態のバッテリパック5よりも定格容量の大きい大型バッテリパック105を備えている。そこで、以下の説明では、第7レーザー墨出し器601のうち、第2実施形態との相違点を中心に説明する。また、第7実施形態の構成のうち第2実施形態と同様の構成については、第2実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
図26〜図27に示すように、第7レーザー墨出し器601は、第2固定型補助支持部611を備えている。
第2固定型補助支持部611は、接地部613と、1つの延設部615と、を備える。
接地部613は、角が削られた四角柱形状であり、弾性材料(例えば、ゴム、低反発ウレタン、低反発スポンジなど)で構成されている。
延設部615は、長手方向に延びる板型部材を途中で折り曲げた形状であり(図26,図27参照)、弾性変形しない硬質の樹脂材料(例えば、ABS樹脂など)で構成されている。延設部615は、長手方向における一端が第2ハウジング103のうち第2パック装着部107の下側に固定されており、他端(先端)が接地部613に接続されている。
第2固定型補助支持部611は、接地部613が第2パック装着部107よりも低い領域に配置されるとともに、接地部613が3つの脚部33に当接する地面GNDに対して隙間G1(図27参照)を介して配置されるように構成される。
次に、第2固定型補助支持部611は、第2ハウジング103の中心軸L1の上側から
平面視した場合において、接地部613のうち少なくとも一部と中心軸L1とを結ぶ仮想線分L3が第2パック装着部107と交差するように構成されている。なお、この状態を示す図面は省略するが、第2固定型補助支持部611の接地部613、第2パック装着部107、中心軸L1、仮想線分L3のそれぞれの配置状態は、図25に示す固定型補助支持部511の接地部513、パック装着部7、中心軸L1、仮想線分L3のそれぞれの配置状態と同様である。
[7−2.効果]
以上説明したように、第6実施形態の第6レーザー墨出し器501においては、固定型補助支持部511がハウジング3に取り付けられている。
固定型補助支持部511は、仮想線分L3がパック装着部7と交差するように接地部513が配置されるとともに、接地部513がパック装着部7よりも低い領域において地面GND(仮想地面)に対して隙間G1を介して配置される構成である。
このような固定型補助支持部511を備える第6レーザー墨出し器501は、パック装着部7に装着した大型バッテリパック105の重量によって重心がバッテリパック側に偏り傾いたとしても、完全に転倒する前に、固定型補助支持部511(詳細には、接地部513)が地面GNDに当接して第6レーザー墨出し器501を支持することができる。
次に、第6レーザー墨出し器501においては、固定型補助支持部511は、パック装着部7よりも下側の領域に備えられる構成である。
このような構成の固定型補助支持部511は、自身の少なくとも一部がパック装着部7よりも上側の領域にも配置される他の構成に比べて、自身の長さ寸法(換言すれば、接地部513からハウジング3との接続端部までの寸法。接地部513および延設部515の合計寸法。)を短くすることができる。このため、固定型補助支持部511の材料費を低減できるとともに、第6レーザー墨出し器501の製造コストの上昇を抑制できる。
また、このような構成の固定型補助支持部511は、パック装着部7と同じ高さの領域およびパック装着部7よりも上側の領域には配置されないため、大型バッテリパック105の着脱作業の際に大型バッテリパック105との干渉が生じがたくなる。
[7−3.文言の対応関係]
ここで、文言の対応関係について説明する。
第7レーザー墨出し器601がレーザー墨出し器の一例に相当し、第2固定型補助支持部611が補助支持部の一例に相当し、接地部613が接地部の一例に相当し、延設部615が延設部の一例に相当する。
[8.第8実施形態]
[8−1.全体構成]
次に、第8実施形態として、転倒を抑制するための補助支持部を備える第8レーザー墨出し器701について説明する。
第8レーザー墨出し器701は、上述の第1実施形態のレーザー墨出し器1に対してスライド型補助支持部711が取付けられて構成されている。また、第8レーザー墨出し器701は、第1実施形態のバッテリパック5よりも定格容量の大きい大型バッテリパック105を備えている。そこで、以下の説明では、第8レーザー墨出し器701のうち、第1実施形態との相違点を中心に説明する。また、第8実施形態の構成のうち第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
図28〜図31に示すように、第8レーザー墨出し器701は、スライド型補助支持部711を備えている。
図28に示すように、スライド型補助支持部711は、接地部713と、持ち手部714と、2つの接地用延設部715と、2つの長孔部717aと、2つの持ち手用延設部719と、を備える。
スライド型補助支持部711は、接地部713と、持ち手部714と、2つの接地用延設部715と、2つの長孔部717aと、2つの持ち手用延設部719と、を備える。
スライド型補助支持部711のうち接地部713および2つの接地用延設部715を備える部分は、概略形状として角が尖ったU字形の部材である。接地部713は、U字形の底部に相当する部位を構成し、2つの接地用延設部715は、それぞれU字形の2つの側部に相当する部位を構成する。2つの接地用延設部715のうち接地部713とは反対側の端部は、長孔部717aに繋がっている。
また、スライド型補助支持部711のうち持ち手部714および2つの持ち手用延設部719を備える部分は、概略形状として角が尖ったU字形の部材である。持ち手部714は、U字形の底部に相当する部位を構成し、2つの持ち手用延設部719は、それぞれU字形の2つの側部に相当する部位を構成する。2つの持ち手用延設部719のうち持ち手部714とは反対側の端部は、長孔部717aに繋がっている。
接地部713および持ち手部714は、第3実施形態の接地部213と同様の構成であるため、説明を省略する。
2つの接地用延設部715は、それぞれ、2つの長孔部717aから接地部713にかけて延びるように形成されている。2つの持ち手用延設部719は、それぞれ、2つの長孔部717aから持ち手部714にかけて延びるように形成されている。2つの接地用延設部715および2つの持ち手用延設部719は、それぞれ、硬質の樹脂材料(例えば、ABS樹脂など)で構成されており、第8レーザー墨出し器701の重量に耐えられる剛性を有している。
2つの長孔部717aは、長孔を有する部分であり、接地用延設部715および持ち手用延設部719と同様に、硬質の樹脂材料で構成されている。長孔部717aは、連結部717の一部を構成する。
スライド型補助支持部711は、2つの連結部717を介してハウジング3に摺動可能(スライド可能)に取り付けられている。
2つの連結部717は、それぞれ、長孔部717aと、雄ネジ717bと、を備える。連結部717は、長孔部717aに設けられた長孔に雄ネジ717bを挿通しつつ、雄ネジ717bをハウジング3(詳細には、雌ネジ)に固定するように構成されている。これにより、2つの連結部717は、スライド型補助支持部711を摺動可能な形態でハウジング3に連結している。
接地部713は、スライド型補助支持部711のうち連結部717(詳細には、長孔部717a)よりも低い位置に形成される。持ち手部714は、スライド型補助支持部711のうち連結部717(詳細には、長孔部717a)よりも高い位置に形成される。
ハウジング3は、2つの雄ネジ717bが固定される2つの雌ネジ(図示省略)を備えている。この2つの雌ネジは、自身の中心軸(以下、基軸L4ともいう)が水平方向であり、かつ、パック装着部7のスライドレール43(図2参照)に平行な方向となるように形成されている。中心軸L1の上側から平面視した場合のハウジング3における2つの連結部717の位置(換言すれば、雄ネジ717bが固定される雌ネジ(図示省略)の形成
位置)は、スライド型補助支持部711が図28に示す位置(以下、支持位置ともいう)に固定されたときに、接地部713および2つの接地用延設部715がハウジング3の側面のうち少なくともパック装着部7の形成領域を取り囲む状態となる位置である(図30参照)。
2つの連結部717は、ハウジング3の中心軸L1の上側から平面視したときに、ハウジング3のうち中心軸L1よりもパック装着部7に近い領域に基軸L4が配置されるように(図30参照)、ハウジング3における形成位置が定められている。また、2つの雄ネジ717b(換言すれば、2つの雌ネジ)は、側面から見たときに、ハウジング3のうち第8レーザー墨出し器701の重心GC(図29参照)よりも高い位置に基軸L4が配置されるように、ハウジング3における形成位置が定められている。
図29および図31に示すように、スライド型補助支持部711は、連結部717の雄ネジ717b(基軸L4)を基軸として長孔部717aが上下方向に摺動(スライド)することで、接地部713および持ち手部714を含むスライド型補助支持部711の全体が上下方向に摺動できるように構成されている。スライド型補助支持部711は、図29に示す位置(最下位置)から図31に示す位置(最上位置)までの範囲を移動できるように構成されている。
スライド型補助支持部711は、予め備えられる位置決め部(図示省略)により、摺動可能範囲のうち少なくとも支持位置で仮固定(位置決め)されるように構成されている。位置決め部は、例えば、スライド型補助支持部711(詳細には、長孔部717a)およびハウジング3のそれぞれが互いに接する(対向する)部位のうち、スライド型補助支持部711の移動範囲内における所定位置において、一方に角の丸い凸部が形成されるとともに、他方にその凸部と嵌合可能な凹部が形成される構成であってもよい。凸部と凹部とが互いに嵌合することで、ハウジング3に対するスライド型補助支持部711の摺動方向の移動が制限されて、スライド型補助支持部711を支持位置で仮固定(位置決め)できる構成であってもよい。なお、凸部は、突出寸法が一定となる固定形態であってもよいし、スプリングなどによって突出寸法が可変となる形態であってもよい。
スライド型補助支持部711が支持位置に配置(仮固定)されたときには、接地部713は、パック装着部7よりも低い領域に配置されるとともに、3つの脚部33に当接する地面GNDに対して隙間G1(図29参照)を介して配置されるように構成される。
次に、スライド型補助支持部711は、図30に示すように、支持位置に配置(仮固定)されたときには、ハウジング3の中心軸L1の上側から平面視した場合において、接地部713のうち少なくとも一部と中心軸L1とを結ぶ仮想線分L3がパック装着部7と交差するように、接地部713が配置される構成である。なお、図30では、接地部713の配置領域およびパック装着部7の形成領域をそれぞれ網がけ図柄で表している。また、図30では、接地部713のうち部位713aと中心軸L1とを結ぶ線分を仮想線分L3の一例として記載している。仮想線分L3は、少なくとも接地部713の一部を通る仮想線分であり、図30に示す範囲C3において任意の位置に想定できる線分である。図30に示すように、第8レーザー墨出し器701においては、仮想線分L3が必ずパック装着部7の形成領域と交差するように、スライド型補助支持部711が構成されている。
つまり、スライド型補助支持部711は、摺動可能に構成されており、摺動可能範囲のうち支持位置に仮固定されると、仮想線分L3がパック装着部7と交差するように接地部713が配置されるとともに、接地部713がパック装着部7よりも低い領域において地面GND(仮想地面)に対して隙間G1を介して配置されるように構成されている。また、スライド型補助支持部711は、支持位置に配置された時に、持ち手部714および持
ち手用延設部719がレーザー光の進路(光路)を遮らない形状に構成されている。
また、スライド型補助支持部711は、摺動可能範囲のうち最上位置に配置された場合に、持ち手部714がハウジング3から離れた位置(換言すれば、使用者が掴みやすい位置)に配置されるように構成されている。つまり、第8レーザー墨出し器701は、持ち手部714を使用することで運搬可能に構成されている。このとき、接地部713は、大型バッテリパック105に当接することで、大型バッテリパック105を支えることができる。
このように構成されたスライド型補助支持部711は、支持位置に固定されることで、転倒を抑制する機能を接地部713によって発揮するとともに、摺動可能範囲の最上位置に配置されることで、持ち手部としての機能を持ち手部714によって発揮するように構成されている。
[8−2.効果]
以上説明したように、第8実施形態の第8レーザー墨出し器701においては、スライド型補助支持部711が摺動による移動が可能な形態でハウジング3に取り付けられている。
スライド型補助支持部711は、自身の移動可能範囲(摺動可能範囲)のうち予め定められた支持位置に仮固定(位置決め)されることで、仮想線分L3がパック装着部7と交差するように接地部713が配置されるとともに、接地部713がパック装着部7よりも低い領域において地面GND(仮想地面)に対して隙間G1を介して配置される構成である。
このようなスライド型補助支持部711を備える第8レーザー墨出し器701は、パック装着部7に装着した大型バッテリパック105の重量によって重心が大型バッテリパック105側に偏り傾いたとしても、完全に転倒する前に、スライド型補助支持部711(詳細には、接地部713)が地面GNDに当接して第8レーザー墨出し器701を支持することができる。
よって、第8レーザー墨出し器701によれば、スライド型補助支持部711を備えることで、重量の重い大型バッテリパック105を装着した場合であっても転倒を抑制できる。
また、第8レーザー墨出し器701は、摺動可能に構成されたスライド型補助支持部711を備えることで、使用状況に応じて、スライド型補助支持部711を支持位置に固定する場合と固定しない場合とを切り替え可能に構成されている。例えば、第8レーザー墨出し器701の使用時には、スライド型補助支持部711を支持位置に固定することで、転倒を抑制できる。あるいは、第8レーザー墨出し器701の未使用時(運搬時)には、スライド型補助支持部711が最上位置に配置された状態となることで、運搬に適した状態での使用が可能となる。
次に、第8レーザー墨出し器701においては、スライド型補助支持部711は、接地部713および持ち手部714を備えている。このような構成のスライド型補助支持部711を用いることで、補助支持部(転倒抑制のための部材)と持ち手部(使用者がつかむための部材)とを別々に備える必要が無くなり、第8レーザー墨出し器701を構成する部品点数の増加を抑制できる。
次に、第8レーザー墨出し器701においては、スライド型補助支持部711は、摺動
により移動するとともに接地部713と持ち手部714とが異なる部位に備えられる構成である。これにより、第8レーザー墨出し器701においては、スライド型補助支持部711の移動作業(例えば、支持位置から他の位置に移動する作業など)を容易に実行できるため、転倒抑制に適した状態と運搬に適した状態との切替が容易となる。
次に、第8レーザー墨出し器701においては、連結部717の雄ネジ717b(基軸L4)は、ハウジング3のうち第8レーザー墨出し器701の重心GCよりも高い位置に形成されている(図29参照)。
このような第8レーザー墨出し器701においては、使用者が持ち手部714をつかんでこの第8レーザー墨出し器701を持ち上げたときに、重心GCが連結部717の雄ネジ717bよりも低い位置となるため、第8レーザー墨出し器701のうちスライド型補助支持部711を除いた本体部分が安定した状態となる。このため、持ち手部714を掴んで第8レーザー墨出し器701を持ち上げたときに、スライド型補助支持部711を除いた本体部分が回動して上下反転することを抑制でき、安定した状態で第8レーザー墨出し器701を持ち運ぶことができる。
次に、第8レーザー墨出し器701においては、スライド型補助支持部711の接地部713および持ち手部714は、それぞれ、自身の表面が弾性材料で形成される構成である。
このような構成のスライド型補助支持部711を備えることで、第8レーザー墨出し器701が傾いて接地部713が地面GNDに当設した際に、接地部713のうち弾性材料で形成された部分が滑り止め機能を発揮するため、第8レーザー墨出し器701がより転倒し難くなる。また、持ち手部714の表面が弾性材料で形成されることで、使用者が持ち手部714を掴んで第8レーザー墨出し器701を運搬する際に、持ち手部714が滑って第8レーザー墨出し器701が落下することを抑制できる。
[8−3.文言の対応関係]
ここで、文言の対応関係について説明する。
第8レーザー墨出し器701がレーザー墨出し器の一例に相当し、スライド型補助支持部711が補助支持部の一例に相当し、接地部713が接地部の一例に相当し、持ち手部714が持ち手部の一例に相当し、接地用延設部715が延設部の一例に相当し、連結部717が連結部の一例に相当する。
[9.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記の実施形態では、外部電源接続部に接続される外部電源として、ACアダプタを用いる構成について説明したが、外部電源は、ACアダプタに限られることはなく、DCアダプタなど他の形式の外部電源であってもよい。
また、上記の実施形態では、ACアダプタの出力電圧が4.5V〜5.5Vである構成について説明したが、アダプタの出力電圧はこのような範囲に限られることはない。例えば、汎用ではなく専用のアダプタを用意し、その出力電圧をバッテリパック電圧以下、かつ、レーザー光生成部に適した電圧以上としてもよい。この場合、図7のブロック図において、パック側スイッチ部51aを切替スイッチ65の接点aに直接接続し、外部電源側スイッチ部51bを切替スイッチ65の接点bに直接接続し、切替スイッチ65の接点c
と射出制御部27との間にパック側変圧回路61を設けた構成を採ることができる。これにより、外部電源側変圧回路63を省略することができ、レーザー墨出し器の電気的構成を簡略化できる。
また、上記の実施形態では、パック側変圧回路61で降圧し、外部電源側変圧回路63で昇圧する構成について説明したが、これらの代わりに昇降圧可能な変圧回路を用いてもよい。具体的には、図7のブロック図において、パック側スイッチ部51aを切替スイッチ65の接点aに直接接続し、外部電源側スイッチ部51bを切替スイッチ65の接点bに直接接続し、切替スイッチ65の接点cと射出制御部27との間に昇降圧可能な変圧回路を設けた構成であってもよい。この変圧回路は、入力された電圧をレーザー光生成部の駆動に適した電圧に電圧変換(降圧または昇圧)するように構成されている。
また、上記の実施形態では、外部電源接続部を備える構成について説明したが、外部電源接続部を備えない構成であってもよい。
さらに、射出するレーザー光の色は、緑色に限られることはなく、赤色など他の色であってもよい。
また、ハウジングは、その外観形状が上記形状に限られることはなく、例えば、円柱形状や多角柱形状などであってもよい。
また、上記の実施形態では、機械式のジンバル機構を備える構成について説明したが、電子式のジンバル機構を備える構成であってもよい。
さらに、上記実施形態では、操作スイッチ51に連動して作動するストッパによってレーザー光射出部25が固定状態及び揺動状態のうちいずれかの状態に設定される機構を備える構成について説明したが、このような機構に加えて、操作スイッチ51の状態に依存せずに、レーザー光射出部25を固定状態に設定することができる操作部を備える構成であってもよい。
さらに、上記実施形態では、バッテリパック5の装着時のスライド方向が図3における左方向から右方向となる構成について説明したが、バッテリパック5の装着時のスライド方向はこのような方向に限られることはなく、逆に右方向から左方向にスライドさせてバッテリパック5を装着する構成であってもよい。
1…レーザー墨出し器、3…ハウジング、5…バッテリパック、7…パック装着部、9…レーザー光生成部、11…回転部、13…ベース部、21…水平レーザー光通過部、23…鉛直レーザー光通過部、25…レーザー光射出部、27…射出制御部、31…板部、33…脚部、43…スライドレール、45…電極端子、51…操作スイッチ、53…外部電源接続部、53a…接続検出部、61…パック側変圧回路、63…外部電源側変圧回路、71…ACアダプタ、101…第2レーザー墨出し器、103…第2ハウジング、105…大型バッテリパック、107…第2パック装着部、109…第2レーザー光生成部、111…第2回転部、113…第2ベース部、121…第2水平レーザー光通過部、123…第2鉛直レーザー光通過部、125…第2レーザー光射出部、127…第2射出制御部、131…第2板部、133…第2脚部、135…信号受信部、151…第2操作スイッチ、153…第2外部電源接続部、201…第3レーザー墨出し器、211…補助支持部、301…第4レーザー墨出し器、311…第2補助支持部、401…第5レーザー墨出し器、411…第3補助支持部、501…第6レーザー墨出し器、511…固定型補助支持部、601…第7レーザー墨出し器、611…第2固定型補助支持部、701…第8レーザー墨出し器、711…スライド型補助支持部。

Claims (12)

  1. 対象物に対してレーザー光による基準線を投射するレーザー墨出し器であって、
    前記レーザー光を生成するレーザー光生成部と、
    鉛直方向に延びる中心軸を中心として軸線方向に延びる柱状に形成されるハウジングであって、前記レーザー光生成部を内部に収容するとともに、前記レーザー光を内部から外部に向けて通過させるレーザー光通過部を備えるハウジングと、
    前記レーザー光生成部に電力供給するためのバッテリパックであって充放電可能なバッテリパックを装着するように構成されたパック装着部と、
    を備え、
    前記パック装着部は、前記ハウジングの側面に形成されており、前記側面に対して平行に形成されるスライドレールを備えるとともに、前記バッテリパックを前記スライドレールに沿ってスライドさせることで前記バッテリパックを着脱するように構成されている、
    レーザー墨出し器。
  2. 前記バッテリパックは、前記パック装着部に装着した状態において、鉛直方向最大寸法が水平方向最大寸法よりも小さい形状である、
    請求項1に記載のレーザー墨出し器。
  3. 前記パック装着部は、前記スライドレールが水平方向に対して平行に形成されている、
    請求項1または請求項2に記載のレーザー墨出し器。
  4. 前記ハウジングは、
    当該レーザー墨出し器の設置場所に当接するベース部と、
    前記レーザー光生成部を内部に収容し、前記レーザー光通過部を備えるとともに、鉛直方向に延びる中心軸を中心として回転可能な状態で前記ベース部の上側に固定される回転部と、
    を備えており、
    前記パック装着部は、前記回転部の側面に形成される、
    請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のレーザー墨出し器。
  5. 前記ハウジングは、
    当該レーザー墨出し器の設置場所に当接するベース部と、
    前記レーザー光通過部を備えるとともに、鉛直方向に延びる中心軸を中心として回転可能な状態で前記ベース部の上側に固定される回転部と、
    を備えており、
    前記パック装着部は、前記ベース部の側面に形成される、
    請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のレーザー墨出し器。
  6. 前記ハウジングは、外部からの無線による指令信号を受信する信号受信部を備えており、
    前記パック装着部は、自身の最下部が前記信号受信部の最上部よりも高い位置に配置される、
    請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載のレーザー墨出し器。
  7. 前記レーザー光生成部は、前記レーザー光を射出するレーザー光射出部と、前記レーザー光射出部での前記レーザー光の射出状態を制御する射出制御部と、を備えており、
    前記スライドレールに平行かつ前記中心軸を含む仮想平面により、当該レーザー墨出し器を、前記パック装着部が含まれる第1領域と、前記パック装着部が含まれない第2領域と、に分けた場合に、前記射出制御部のうち少なくとも一部は前記第2領域に配置される

    請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載のレーザー墨出し器。
  8. 前記レーザー光生成部に対して電力供給する外部電源に接続される外部電源接続部を備える、
    請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載のレーザー墨出し器。
  9. 前記外部電源接続部は、前記外部電源として、出力電圧が4.5〜5.5Vの範囲に含まれる外部電源に接続される、
    請求項8に記載のレーザー墨出し器。
  10. 前記バッテリパックから受電した電圧を前記レーザー光生成部に適した電圧値に変換するパック電圧変換部と、
    前記外部電源接続部により前記外部電源から受電した電圧を前記レーザー光生成部に適した電圧値に変換する外部電圧変換部と、
    を備える請求項8または請求項9に記載のレーザー墨出し器。
  11. 前記レーザー光生成部は、前記レーザー光として緑色のレーザー光を生成する、
    請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のレーザー墨出し器。
  12. 当該レーザー墨出し器の設置場所に当接するために、前記ハウジングの底部に設けられる脚部と、
    前記ハウジングから延設される補助支持部と、
    を備えており、
    前記補助支持部は、前記ハウジングの前記中心軸の上側から平面視した場合において、自身の先端に接地部を備えるとともに、前記接地部のうち少なくとも一部と前記中心軸とを結ぶ仮想線分が前記パック装着部と交差するように、前記接地部が配置される構成であり、
    前記補助支持部の前記接地部は、前記パック装着部よりも低い領域に配置されるとともに、前記脚部に当接する地面を延長した仮想地面に対して隙間を介して配置される、
    請求項1から請求項11に記載のレーザー墨出し器。
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