JP6644624B2 - レーザー墨出し器 - Google Patents
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Description
そして、パック装着部は、ハウジングの側面に形成されており、側面に対して平行に形成されるスライドレールを備える。また、パック装着部は、バッテリパックをスライドレールに沿ってスライドさせることでバッテリパックを着脱するように構成されている。
また、このような構成のレーザー墨出し器は、既存のレーザー墨出し器を基に設計変更して実現する場合には、内部に収容される各構成要素(レーザー光生成部など)の配置領域を大幅に変更することなく、バッテリパックを装着することが可能となる。
次に、上述のレーザー墨出し器においては、パック装着部は、スライドレールが水平方向に対して平行に形成されていてもよい。
ベース部は、レーザー墨出し器の設置場所に当接する。回転部は、レーザー光生成部を内部に収容し、レーザー光通過部を備えるとともに、鉛直方向に延びる中心軸を中心として回転可能な状態でベース部の上側に固定される。
また、パック装着部が回転部の側面に形成される構成を採ることで、バッテリパックからレーザー光生成部に至る通電経路を、ベース部および回転部の両者に跨るように配置する必要が無くなる。これにより、回転により相対位置が変化する箇所に通電経路を設ける必要が無くなり、通電経路が複雑化するのを抑制できる。
ベース部は、レーザー墨出し器の設置場所に当接する。回転部は、レーザー光通過部を備えるとともに、鉛直方向に延びる中心軸を中心として回転可能な状態でベース部の上側に固定される。
また、パック装着部がベース部の側面に形成される構成を採ることで、レーザー墨出し器の構成要素のうち相対的に重量の大きいバッテリパックの設置位置が低くなり、レーザー墨出し器の重心が低くなるため、転倒のリスクを低減できる。
なお、指令信号としては、例えば、レーザー光の射出状態(レーザー輝度、射出方向など)に関する指令情報を含んだ指令信号が挙げられる。また、無線による指令信号としては、赤外線通信に用いられる信号やBlueTooth(登録商標)通信に用いられる信号などが挙げられる。
ない第2領域と、に分けた場合に、射出制御部のうち少なくとも一部は第2領域に配置される構成であってもよい。
また、第1領域は、パック装着部が備えられることから、バッテリパックが配置されることになる。バッテリパックは、レーザー墨出し器の構成要素のうち相対的に重量の大きい構成要素であり、上記の第1領域に配置されることとなる。
なお、射出制御部は、1つの部材として備えられる形態のみならず、複数の部材に分散して備えられる形態を採ることができる。射出制御部が1つの部材として備えられる形態である場合には、射出制御部が第1領域と第2領域とに跨る状態で配置されることで、射出制御部のうち少なくとも一部が第2領域に配置される状態とすることができる。また、射出制御部が複数の部材に分散して備えられる形態である場合には、複数の部材のうち少なくとも一部の部材が第2領域に配置されることで、射出制御部のうち少なくとも一部が第2領域に配置される状態とすることができる。
このような外部電源接続部を備えることで、レーザー墨出し器は、バッテリパックとは別の外部電源からの電力を受電することが可能となる。これにより、レーザー墨出し器は、バッテリパックの状態が「残りの充電量が零の状態」あるいは「故障状態」となった場合でも、外部電源からの電力供給によりレーザー光の射出が可能となる。
緑色のレーザーを生成するレーザー光生成部は、従来から広く用いられている赤色のレーザー光を生成するレーザー光生成部(レーザー素子)に比べて、電力消費量が大きいため、従来よりも短時間で電源が放電してしまう。
ところで、バッテリパックは、定格容量の増加に伴い、重量が重くなる。上述のレーザー墨出し器においては、パック装着部に装着されたバッテリパックの重量が重くなるに従い、重心がバッテリパック側に偏り、設置場所の状況(傾きなど)によっては転倒する可能性がある。
このような補助支持部を備えるレーザー墨出し器は、パック装着部に装着したバッテリパックの重量によって重心がバッテリパック側に偏り傾いたとしても、完全に転倒する前に、補助支持部が地面に当接して当該レーザー墨出し器を支持することができる。
なお、「脚部に当接する仮想地面」とは、レーザー墨出し器を設置場所への設置時に脚部が当接する地面を延長した仮想的な地面である。また、脚部は、複数備えられるとともにそれぞれが伸縮可能な構成でもよい。その場合、仮想地面は、最も短い状態に設定された脚部が当接する地面に基づいて定めてもよい。
このような構成の補助支持部は、自身の少なくとも一部がパック装着部よりも上側の領域にも配置される構成に比べて、自身の長さ寸法(換言すれば、接地部からハウジングとの接続端部までの寸法)を短くすることができる。このため、補助支持部の材料費を低減できるとともに、レーザー墨出し器の製造コストの上昇を抑制できる。
は、回動または摺動による移動が可能な形態でハウジングに取り付けられてもよい。そして、補助支持部は、自身の移動可能範囲のうち予め定められた支持位置に固定されることで、仮想線分がパック装着部と交差するように接地部が配置されるとともに、接地部がパック装着部よりも低い領域において仮想地面に対して隙間を介して配置される構成でもよい。
このように、補助支持部が持ち手部を備えることで、補助支持部と持ち手部とを別々に備える必要が無くなり、レーザー墨出し器を構成する部品点数の増加を抑制できる。
次に、移動可能な補助支持部を備える上述のレーザー墨出し器においては、補助支持部は、2つの連結部を介してハウジングの側面に取り付けられるとともに、2つの連結部を中心として回動可能に構成されてもよい。
であってもよい。
このレーザー墨出し器においては、使用者が持ち手部をつかんでこのレーザー墨出し器を持ち上げたときに、重心が連結部よりも低い位置となるため、レーザー墨出し器のうち補助支持部を除いた本体部分が安定した状態となる。このため、持ち手部を掴んでレーザー墨出し器を持ち上げたときに、ハウジングが回動または摺動して上下反転することを抑制でき、安定した状態でレーザー墨出し器を持ち運ぶことができる。
このような構成の補助支持部を備えることで、レーザー墨出し器が傾いて接地部が地面に当設した際に、接地部のうち弾性材料で形成された部分が滑り止め機能を発揮するため、レーザー墨出し器がより転倒し難くなる。また、接地部および持ち手部が同一部位となる構成においては、持ち手部(換言すれば、接地部)の表面が弾性材料で形成されることで、使用者が持ち手部を掴んでレーザー墨出し器を運搬する際に、持ち手部が滑ってレー
ザー墨出し器が落下することを抑制できる。
[1.第1実施形態]
[1−1.全体構成]
本実施形態のレーザー墨出し器1は、土木、建築工事等に用いられるものであり、対象物に対してレーザー光による基準線を投射するように構成されている。
板部31は、回転部11を回転可能に支持する略円盤板状の部材である。脚部33は、板部31を支持するように3個備えられている。
レーザー光生成部9は、図4に示すように、レーザー光を射出するレーザー光射出部25と、レーザー光射出部25でのレーザー光の射出状態を制御する射出制御部27と、を備える。
態に設定されると、レーザー光射出部25は固定状態に設定される。
操作スイッチ51は、ハウジング3の回転部11の側面に備えられており、使用者の操作によりON状態またはOFF状態に設定される。外部電源接続部53は、ハウジング3の回転部11の側面に形成されており、外部電源(ACアダプタ71またはDCアダプタなど。図7参照。)と電気的に接続可能に構成されている。
レーザー墨出し器1は、さらに、バッテリパック5の重量による転倒を抑制するために、レーザー墨出し器1の重心の位置を調整するための調整用錘57(図5,図6参照)を備えている。調整用錘57の配置領域については、後述する。
レーザー墨出し器1の電気的構成について、図7に基づき説明する。
図7は、レーザー墨出し器1の電気的構成を示すブロック図である。
、接続検出部53aにて外部電源の接続が検出されていない場合には、接点aと接点cとを接続する状態に設定されることで、パック側変圧回路61とレーザー光生成部9とを接続する状態に設定される。また、切替スイッチ65は、接続検出部53aにて外部電源の接続が検出される場合には、接点bと接点cとを接続する状態に設定されることで、外部電源側変圧回路63とレーザー光生成部9とを接続する状態に設定される。
バッテリパック5は、図3に示すように、パック装着部7に装着した状態において、鉛直方向最大寸法H1が水平方向最大寸法W1よりも小さい形状(H1<W1)となるように構成されている。
パック装着部7は、上述のように、2本のスライドレール43が回転部11の側面に対して平行(換言すれば、中心軸L1を中心とする仮想円の接線方向に対して平行)に形成されるように構成されている。ここで、回転部11の側面に対して平行な方向としては、水平方向および鉛直方向のいずれの方向も含まれる。本実施形態では、スライドレール43は、水平方向に対して平行に形成されている。
することができる。
レーザー光生成部9は、上述の通り、レーザー光射出部25と、射出制御部27と、を備える。
図6に示すように、パック装着部7のスライドレール43に平行かつ中心軸L1を含む仮想平面VFを想定した場合には、仮想平面VFにより分割されるレーザー墨出し器1の内部領域は、パック装着部7が含まれる第1領域C1と、パック装着部7が含まれない第2領域C2と、に分けられる。
なお、第1領域C1は、パック装着部7が備えられることから、バッテリパック5が配置されることになる。バッテリパック5は、レーザー墨出し器1の構成要素のうち相対的に重量の大きい構成要素であり、第1領域C1に配置されることとなる。
また、図5および図6に示すように、第2領域C2には、レーザー墨出し器1の重心の位置を調整するための調整用錘57が配置されている。調整用錘57は、レーザー墨出し器1における他の構成要素のみでは重心がバッテリパック側に偏りレーザー墨出し器1の転倒の可能性がある場合に、レーザー墨出し器1に備えられる。
レーザー墨出し器1は、上述の通り、ハウジング3の回転部11の側面に外部電源接続部53を備えており、外部電源接続部53は、外部電源(ACアダプタ71)と電気的に接続可能に構成されている。
以上説明したように、本実施形態のレーザー墨出し器1においては、パック装着部7がハウジング3の側面に形成されており、パック装着部7は、回転部11の側面に対して平行(換言すれば、中心軸L1を中心とする仮想円の接線方向に対して平行)に形成される2本のスライドレール43を備える。つまり、パック装着部7は、バッテリパック5をスライドレール43に沿ってスライドさせることで、バッテリパック5を着脱するように構成されている。
また、レーザー墨出し器1は、既存のレーザー墨出し器を基に設計変更して実現する場合には、内部に収容される各構成要素(レーザー光生成部など)の配置領域を大幅に変更することなく、バッテリパック5を装着することが可能となる。
鉛直方向最大寸法H1が水平方向最大寸法W1よりも小さい形状(H1<W1)となるように構成されている。これにより、レーザー墨出し器1の全体として鉛直方向寸法(高さ寸法)が大きくなることを抑制でき、高さ寸法の増加に伴うレーザー墨出し器1の転倒リスクを低減できる。
このように、ハウジング3がベース部13と回転部11とを備えて構成されることで、回転部11の回転によりレーザー光の投射方向を容易に調整することができる。
次に、レーザー墨出し器1は、レーザー光生成部9に対して電力供給する外部電源(ACアダプタ71)に接続される外部電源接続部53を備えている。このため、レーザー墨出し器1は、バッテリパック5とは別の外部電源(ACアダプタ71)からの電力を受電することが可能となる。
おり、そのような外部電源は容易に入手可能である。
このようにパック側変圧回路61および外部電源側変圧回路63を備えて、バッテリパック5および外部電源(ACアダプタ71)の出力電圧を、レーザー光生成部9の駆動に適した電圧に変換(変圧)することで、多種多様なバッテリパックや、多種多様な外部電源からの電力を用いて、レーザー照射を実現できる。
緑色のレーザーを生成するレーザー光生成部9は、従来から広く用いられている赤色のレーザー光を生成するレーザー光生成部(レーザー素子)に比べて、電力消費量が大きいため、従来よりも短時間で電源が放電してしまう。
ここで、文言の対応関係について説明する。
レーザー墨出し器1がレーザー墨出し器の一例に相当し、レーザー光生成部9がレーザー光生成部の一例に相当し、ハウジング3がハウジングの一例に相当し、バッテリパック5がバッテリパックの一例に相当し、パック装着部7がパック装着部の一例に相当し、スライドレール43がスライドレールの一例に相当する。
[2−1.全体構成]
次に、第2実施形態として、パック装着部がハウジングのうちベース部に備えられる構成の第2レーザー墨出し器101について説明する。
第2板部131は、第2回転部111を回転可能に支持する略円盤板状の部材である。第2脚部133は、第2板部131を支持するように3個備えられている。
第2パック装着部107は、第2ハウジング103のうち第2ベース部113の側面のうち背面側に形成されている。第2パック装着部107は、第2ベース部113の側面に対して平行(換言すれば、中心軸L1を中心とする仮想円の接線方向に対して平行)に形成される2本のスライドレール(図示省略)を備える。このスライドレールは、第1実施形態のスライドレール43と同様の構成である。つまり、第2パック装着部107は、バッテリパック5をスライドレールに沿ってスライドさせることで、バッテリパック5を着脱するように構成されている。
第2レーザー光生成部109は、図9に示すように、レーザー光を射出する第2レーザー光射出部125と、第2レーザー光射出部125でのレーザー光の射出状態を制御する
第2射出制御部127と、を備える。
第2操作スイッチ151は、第2ハウジング103の第2回転部111の側面に備えられており、使用者の操作によりON状態またはOFF状態に設定される。第2外部電源接続部153は、第2ハウジング103の第2ベース部113の側面に形成されており、外部電源(ACアダプタなど。図示省略。)と電気的に接続可能に構成されている。
5が受信する無線による指令信号としては、赤外線通信に用いられる信号やBlueTooth(登録商標)通信に用いられる信号などが挙げられる。これにより、使用者は、無線による指令信号を出力するリモコン装置を用いることで、第2レーザー墨出し器101から離れた位置からでも、レーザー光の射出状態を選択・切替することが可能となる。
以上説明したように、第2実施形態の第2レーザー墨出し器101においては、第2ハウジング103は、第2ベース部113と第2回転部111とを備えており、第2パック装着部107は、第2ベース部113の側面に形成される構成である。
ここで、文言の対応関係について説明する。
第2レーザー墨出し器101がレーザー墨出し器の一例に相当し、第2レーザー光生成部109がレーザー光生成部の一例に相当し、第2ハウジング103がハウジングの一例に相当し、第2パック装着部107がパック装着部の一例に相当する。
[3.第3実施形態]
[3−1.全体構成]
次に、第3実施形態として、転倒を抑制するための補助支持部を備える第3レーザー墨出し器201について説明する。
大型バッテリパック105は、第1実施形態のバッテリパック5と比べて、定格容量が大きく構成されている。このため、大型バッテリパック105は、バッテリパック5よりも、体積が大きく、重量が重い構成である。
位置(換言すれば、雄ネジ217bが固定される雌ネジ(図示省略)の形成位置)は、補助支持部211が図12に示す位置(以下、支持位置ともいう)に固定されたときに、接地部213および2つの延設部215がハウジング3の側面のうち少なくともパック装着部7の形成領域を取り囲む状態となる位置である(図13参照)。
定められている。これにより、第3レーザー墨出し器201は、補助支持部211で支持された状態になると、必ずレーザー出力を点滅状態に制御することになり、その結果、自身が傾いた状態であることを確実に使用者に報知することができる。
以上説明したように、第3実施形態の第3レーザー墨出し器201においては、補助支持部211が回動による移動が可能な形態でハウジング3に取り付けられている。
また、第3レーザー墨出し器201は、回動可能に構成された補助支持部211を備え
ることで、使用状況に応じて、補助支持部211を支持位置に固定する場合と固定しない場合とを切り替え可能に構成されている。例えば、第3レーザー墨出し器201の使用時には、補助支持部211を支持位置に固定することで、転倒を抑制できる。あるいは、第3レーザー墨出し器201の未使用時(運搬時、保管時)には、補助支持部211が支持位置とは異なる位置で自由に移動可能(回動可能)な状態となることで、運搬または保管に適した状態での使用が可能となる。
に相当する)をつかんでこの第3レーザー墨出し器201を持ち上げたときに、重心GCが連結部217よりも低い位置となるため、第3レーザー墨出し器201のうち補助支持部211を除いた本体部分が安定した状態となる。このため、接地部213を掴んで第3レーザー墨出し器201を持ち上げたときに、補助支持部211を除いた本体部分が回動して上下反転することを抑制でき、安定した状態で第3レーザー墨出し器201を持ち運ぶことができる。
このような構成の補助支持部211を備えることで、第3レーザー墨出し器201が傾いて接地部213が地面GNDに当設した際に、接地部213のうち弾性材料で形成された部分が滑り止め機能を発揮するため、第3レーザー墨出し器201がより転倒し難くなる。また、接地部213を持ち手部として使用される場合には、接地部213(換言すれば、持ち手部)の表面が弾性材料で形成されることで、使用者が接地部213(持ち手部)を掴んで第3レーザー墨出し器201を運搬する際に、接地部213が滑って第3レーザー墨出し器201が落下することを抑制できる。
ここで、文言の対応関係について説明する。
第3レーザー墨出し器201がレーザー墨出し器の一例に相当し、脚部33が脚部の一例に相当し、補助支持部211が補助支持部の一例に相当し、接地部213が「同一部位に形成された接地部および持ち手部」の一例に相当し、延設部215が延設部の一例に相当し、連結部217が連結部の一例に相当する。
[4−1.全体構成]
次に、第4実施形態として、転倒を抑制するための補助支持部を備える第4レーザー墨出し器301について説明する。
第2補助支持部311は、概略形状としてL字形の部材であり、接地部313と、1つの延設部315と、を備える。換言すれば、第2補助支持部311は、補助支持部211において、2つの延設部215のうち一方を削除し、他方の延設部215をより太い形状の延設部315(図17参照)に置き換えた構成である。延設部315は、延設部215に比べて、太く形成されることで耐荷重が大きく形成されており、1本でも、転倒抑制のために第4レーザー墨出し器301を支える用途や第4レーザー墨出し器301を運搬する用途に使用可能に構成されている。
以上説明したように、第4実施形態の第4レーザー墨出し器301においては、第2補助支持部311が回動による移動が可能な形態でハウジング3に取り付けられている。
ここで、文言の対応関係について説明する。
第4レーザー墨出し器301がレーザー墨出し器の一例に相当し、第2補助支持部311が補助支持部の一例に相当し、接地部313が「同一部位に形成された接地部および持ち手部」の一例に相当し、延設部315が延設部の一例に相当し、連結部317が連結部の一例に相当する。
[5−1.全体構成]
次に、第5実施形態として、転倒を抑制するための補助支持部を備える第5レーザー墨出し器401について説明する。
第3補助支持部411は、概略形状として角が尖ったU字形の部材であり、接地部413と、2つの延設部(硬質延設部415、軟質延設部416)と、を備える。換言すれば
、第3補助支持部411は、第2補助支持部311に対して軟質延設部416を追加した構成である。つまり、接地部413は接地部313に対応し、延設部315は硬質延設部415に対応する。
以上説明したように、第5実施形態の第5レーザー墨出し器401においては、第3補助支持部411が回動による移動が可能な形態でハウジング3に取り付けられている。
そして、軟質延設部416は、第3補助支持部411の回動時における自身の移動軌跡が大型バッテリパック105の着脱時移動領域と重なる位置に配置され、硬質延設部415は、第3補助支持部411の回動時における自身の移動軌跡が大型バッテリパック105の着脱時移動領域と重ならない位置に配置される。
ここで、文言の対応関係について説明する。
第5レーザー墨出し器401がレーザー墨出し器の一例に相当し、第3補助支持部411が補助支持部の一例に相当し、接地部413が「同一部位に形成された接地部および持ち手部」の一例に相当し、硬質延設部415が硬質延設部の一例に相当し、軟質延設部416が軟質延設部の一例に相当し、連結部417が連結部の一例に相当する。
[6−1.全体構成]
次に、第6実施形態として、転倒を抑制するための補助支持部を備える第6レーザー墨出し器501について説明する。
固定型補助支持部511は、接地部513と、1つの延設部515と、を備える。
延設部515は、長手方向に延びる板型部材を途中で折り曲げた形状であり(図23,図24参照)、弾性変形しない硬質の樹脂材料(例えば、ABS樹脂など)で構成されている。延設部515は、長手方向における一端がハウジング3のうちパック装着部7の下側に固定されており、他端(先端)が接地部513に接続されている。
以上説明したように、第6実施形態の第6レーザー墨出し器501においては、固定型補助支持部511がハウジング3に取り付けられている。
着部7に装着した大型バッテリパック105の重量によって重心がバッテリパック側に偏り傾いたとしても、完全に転倒する前に、固定型補助支持部511(詳細には、接地部513)が地面GNDに当接して第6レーザー墨出し器501を支持することができる。
このような構成の固定型補助支持部511は、自身の少なくとも一部がパック装着部7よりも上側の領域にも配置される他の構成に比べて、自身の長さ寸法(換言すれば、接地部513からハウジング3との接続端部までの寸法。接地部513および延設部515の合計寸法。)を短くすることができる。このため、固定型補助支持部511の材料費を低減できるとともに、第6レーザー墨出し器501の製造コストの上昇を抑制できる。
ここで、文言の対応関係について説明する。
第6レーザー墨出し器501がレーザー墨出し器の一例に相当し、固定型補助支持部511が補助支持部の一例に相当し、接地部513が接地部の一例に相当し、延設部515が延設部の一例に相当する。
[7−1.全体構成]
次に、第7実施形態として、転倒を抑制するための補助支持部を備える第7レーザー墨出し器601について説明する。
第2固定型補助支持部611は、接地部613と、1つの延設部615と、を備える。
延設部615は、長手方向に延びる板型部材を途中で折り曲げた形状であり(図26,図27参照)、弾性変形しない硬質の樹脂材料(例えば、ABS樹脂など)で構成されている。延設部615は、長手方向における一端が第2ハウジング103のうち第2パック装着部107の下側に固定されており、他端(先端)が接地部613に接続されている。
平面視した場合において、接地部613のうち少なくとも一部と中心軸L1とを結ぶ仮想線分L3が第2パック装着部107と交差するように構成されている。なお、この状態を示す図面は省略するが、第2固定型補助支持部611の接地部613、第2パック装着部107、中心軸L1、仮想線分L3のそれぞれの配置状態は、図25に示す固定型補助支持部511の接地部513、パック装着部7、中心軸L1、仮想線分L3のそれぞれの配置状態と同様である。
以上説明したように、第6実施形態の第6レーザー墨出し器501においては、固定型補助支持部511がハウジング3に取り付けられている。
このような構成の固定型補助支持部511は、自身の少なくとも一部がパック装着部7よりも上側の領域にも配置される他の構成に比べて、自身の長さ寸法(換言すれば、接地部513からハウジング3との接続端部までの寸法。接地部513および延設部515の合計寸法。)を短くすることができる。このため、固定型補助支持部511の材料費を低減できるとともに、第6レーザー墨出し器501の製造コストの上昇を抑制できる。
ここで、文言の対応関係について説明する。
第7レーザー墨出し器601がレーザー墨出し器の一例に相当し、第2固定型補助支持部611が補助支持部の一例に相当し、接地部613が接地部の一例に相当し、延設部615が延設部の一例に相当する。
[8−1.全体構成]
次に、第8実施形態として、転倒を抑制するための補助支持部を備える第8レーザー墨出し器701について説明する。
図28に示すように、スライド型補助支持部711は、接地部713と、持ち手部714と、2つの接地用延設部715と、2つの長孔部717aと、2つの持ち手用延設部719と、を備える。
スライド型補助支持部711のうち接地部713および2つの接地用延設部715を備える部分は、概略形状として角が尖ったU字形の部材である。接地部713は、U字形の底部に相当する部位を構成し、2つの接地用延設部715は、それぞれU字形の2つの側部に相当する部位を構成する。2つの接地用延設部715のうち接地部713とは反対側の端部は、長孔部717aに繋がっている。
2つの接地用延設部715は、それぞれ、2つの長孔部717aから接地部713にかけて延びるように形成されている。2つの持ち手用延設部719は、それぞれ、2つの長孔部717aから持ち手部714にかけて延びるように形成されている。2つの接地用延設部715および2つの持ち手用延設部719は、それぞれ、硬質の樹脂材料(例えば、ABS樹脂など)で構成されており、第8レーザー墨出し器701の重量に耐えられる剛性を有している。
2つの連結部717は、それぞれ、長孔部717aと、雄ネジ717bと、を備える。連結部717は、長孔部717aに設けられた長孔に雄ネジ717bを挿通しつつ、雄ネジ717bをハウジング3(詳細には、雌ネジ)に固定するように構成されている。これにより、2つの連結部717は、スライド型補助支持部711を摺動可能な形態でハウジング3に連結している。
位置)は、スライド型補助支持部711が図28に示す位置(以下、支持位置ともいう)に固定されたときに、接地部713および2つの接地用延設部715がハウジング3の側面のうち少なくともパック装着部7の形成領域を取り囲む状態となる位置である(図30参照)。
ち手用延設部719がレーザー光の進路(光路)を遮らない形状に構成されている。
以上説明したように、第8実施形態の第8レーザー墨出し器701においては、スライド型補助支持部711が摺動による移動が可能な形態でハウジング3に取り付けられている。
により移動するとともに接地部713と持ち手部714とが異なる部位に備えられる構成である。これにより、第8レーザー墨出し器701においては、スライド型補助支持部711の移動作業(例えば、支持位置から他の位置に移動する作業など)を容易に実行できるため、転倒抑制に適した状態と運搬に適した状態との切替が容易となる。
ここで、文言の対応関係について説明する。
第8レーザー墨出し器701がレーザー墨出し器の一例に相当し、スライド型補助支持部711が補助支持部の一例に相当し、接地部713が接地部の一例に相当し、持ち手部714が持ち手部の一例に相当し、接地用延設部715が延設部の一例に相当し、連結部717が連結部の一例に相当する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
と射出制御部27との間にパック側変圧回路61を設けた構成を採ることができる。これにより、外部電源側変圧回路63を省略することができ、レーザー墨出し器の電気的構成を簡略化できる。
さらに、射出するレーザー光の色は、緑色に限られることはなく、赤色など他の色であってもよい。
また、上記の実施形態では、機械式のジンバル機構を備える構成について説明したが、電子式のジンバル機構を備える構成であってもよい。
Claims (12)
- 対象物に対してレーザー光による基準線を投射するレーザー墨出し器であって、
前記レーザー光を生成するレーザー光生成部と、
鉛直方向に延びる中心軸を中心として軸線方向に延びる柱状に形成されるハウジングであって、前記レーザー光生成部を内部に収容するとともに、前記レーザー光を内部から外部に向けて通過させるレーザー光通過部を備えるハウジングと、
前記レーザー光生成部に電力供給するためのバッテリパックであって充放電可能なバッテリパックを装着するように構成されたパック装着部と、
を備え、
前記パック装着部は、前記ハウジングの側面に形成されており、前記側面に対して平行に形成されるスライドレールを備えるとともに、前記バッテリパックを前記スライドレールに沿ってスライドさせることで前記バッテリパックを着脱するように構成されている、
レーザー墨出し器。 - 前記バッテリパックは、前記パック装着部に装着した状態において、鉛直方向最大寸法が水平方向最大寸法よりも小さい形状である、
請求項1に記載のレーザー墨出し器。 - 前記パック装着部は、前記スライドレールが水平方向に対して平行に形成されている、
請求項1または請求項2に記載のレーザー墨出し器。 - 前記ハウジングは、
当該レーザー墨出し器の設置場所に当接するベース部と、
前記レーザー光生成部を内部に収容し、前記レーザー光通過部を備えるとともに、鉛直方向に延びる中心軸を中心として回転可能な状態で前記ベース部の上側に固定される回転部と、
を備えており、
前記パック装着部は、前記回転部の側面に形成される、
請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のレーザー墨出し器。 - 前記ハウジングは、
当該レーザー墨出し器の設置場所に当接するベース部と、
前記レーザー光通過部を備えるとともに、鉛直方向に延びる中心軸を中心として回転可能な状態で前記ベース部の上側に固定される回転部と、
を備えており、
前記パック装着部は、前記ベース部の側面に形成される、
請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のレーザー墨出し器。 - 前記ハウジングは、外部からの無線による指令信号を受信する信号受信部を備えており、
前記パック装着部は、自身の最下部が前記信号受信部の最上部よりも高い位置に配置される、
請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載のレーザー墨出し器。 - 前記レーザー光生成部は、前記レーザー光を射出するレーザー光射出部と、前記レーザー光射出部での前記レーザー光の射出状態を制御する射出制御部と、を備えており、
前記スライドレールに平行かつ前記中心軸を含む仮想平面により、当該レーザー墨出し器を、前記パック装着部が含まれる第1領域と、前記パック装着部が含まれない第2領域と、に分けた場合に、前記射出制御部のうち少なくとも一部は前記第2領域に配置される
、
請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載のレーザー墨出し器。 - 前記レーザー光生成部に対して電力供給する外部電源に接続される外部電源接続部を備える、
請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載のレーザー墨出し器。 - 前記外部電源接続部は、前記外部電源として、出力電圧が4.5〜5.5Vの範囲に含まれる外部電源に接続される、
請求項8に記載のレーザー墨出し器。 - 前記バッテリパックから受電した電圧を前記レーザー光生成部に適した電圧値に変換するパック電圧変換部と、
前記外部電源接続部により前記外部電源から受電した電圧を前記レーザー光生成部に適した電圧値に変換する外部電圧変換部と、
を備える請求項8または請求項9に記載のレーザー墨出し器。 - 前記レーザー光生成部は、前記レーザー光として緑色のレーザー光を生成する、
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のレーザー墨出し器。 - 当該レーザー墨出し器の設置場所に当接するために、前記ハウジングの底部に設けられる脚部と、
前記ハウジングから延設される補助支持部と、
を備えており、
前記補助支持部は、前記ハウジングの前記中心軸の上側から平面視した場合において、自身の先端に接地部を備えるとともに、前記接地部のうち少なくとも一部と前記中心軸とを結ぶ仮想線分が前記パック装着部と交差するように、前記接地部が配置される構成であり、
前記補助支持部の前記接地部は、前記パック装着部よりも低い領域に配置されるとともに、前記脚部に当接する地面を延長した仮想地面に対して隙間を介して配置される、
請求項1から請求項11に記載のレーザー墨出し器。
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