JP2007086429A - コンデンサレンズ駆動装置および顕微鏡 - Google Patents

コンデンサレンズ駆動装置および顕微鏡 Download PDF

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Abstract

【課題】 コンデンサレンズの微調整に際して手動で駆動でき、ステージの作動に伴うコンデンサレンズの退避時に自動で迅速にコンデンサレンズを大きく移動させ、観察時間を短時間にする。
【解決手段】 ステージ3の試料搭載面3aに対して近接あるいは離間する方向にコンデンサレンズ5を直線駆動するコンデンサレンズ駆動装置1であって、操作者が回転操作する操作部に固定されたシャフト10と、該シャフト10の回転動作をコンデンサレンズ5の直線動作に変換する変換機構とを備える手動駆動部と、モータと、該モータの回転力を前記シャフト10に伝達して該シャフト10を所定角度だけ回転させる回転力伝達機構15とを備える電動駆動部とを有するコンデンサレンズ駆動装置1を提供する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、コンデンサレンズ駆動装置および顕微鏡に関するものである。
従来、ステージの試料搭載面に搭載された試料に対して適正な照明光を照射するために、コンデンサレンズが試料に近接して配置される。例えば、特許文献1に示される顕微鏡には、最適な照明位置にコンデンサレンズを手動により配置可能なコンデンサ上下動機構が備えられている。
試料を載せるスライドガラスや容器の厚さ寸法が異なる場合に、観察者が操作部を操作してコンデンサ上下動機構を作動させることにより、コンデンサレンズを適正な位置に配置して、試料毎に適正な照明状態を達成することができるようになっている。この場合、調節範囲は比較的小さいため、手動による微調整も比較的容易であった。
特開平10−311952号公報
しかしながら、例えば、スライドガラスを自動交換する形式の顕微鏡においては、スライドガラスの交換の際に、ステージを大きく作動させることが必要となる場合がある。コンデンサレンズはステージ上に搭載された試料に近接して配置される必要があるため、ステージを大きく作動させる際には、ステージとの干渉を回避するために、コンデンサレンズを大きく退避させておかなければならない。
この場合に、特許文献1に開示されたコンデンサ上下動機構では、ステージの移動に先立って、観察者が操作部を操作してコンデンサレンズを大きく移動させなければならないという不都合がある。また、コンデンサレンズを大きく退避させ、スライドガラスを交換した後にも、コンデンサレンズを元の位置に戻す必要があり、この場合にも、観察者が操作部を操作してコンデンサレンズを大きく移動させる必要がある。その結果、スライドガラスの交換毎に、試料に対する最適な照明を得るために長時間を要し、全体として観察時間が長期化するという不都合がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、コンデンサレンズの微調整に際して手動で駆動でき、ステージの作動に伴うコンデンサレンズの退避時に自動で迅速にコンデンサレンズを大きく移動させ、観察時間を短時間にすることができるコンデンサレンズ駆動装置および顕微鏡を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明は、ステージの試料搭載面に対して近接あるいは離間する方向にコンデンサレンズを直線駆動するコンデンサレンズ駆動装置であって、操作者が回転操作する操作部に固定されたシャフトと、該シャフトの回転動作をコンデンサレンズの直線動作に変換する変換機構とを備える手動駆動部と、モータと、該モータの回転力を前記シャフトに伝達して該シャフトを所定角度だけ回転させる回転力伝達機構とを備える電動駆動部とを有するコンデンサレンズ駆動装置を提供する。
本発明によれば、コンデンサレンズを最適な位置に配置して最適な照明を得る場合には、手動駆動部を作動させ、操作者が操作部を回転操作することにより操作部に固定されたシャフトを回転させ、変換機構の作動により、シャフトの回転動作をコンデンサレンズの直線動作に変換することで、コンデンサレンズをステージの試料搭載面に対して近接あるいは離間するように直線駆動し、ステージ上の試料との距離を微調整することができる。また、ステージに対してコンデンサレンズを大きく退避させる場合には、電動駆動部を作動させ、モータの回転力を回転力伝達機構の作動によりシャフトに伝達してシャフトを回転させる。これにより、手動駆動部の変換機構が作動してコンデンサレンズを大きく直線動作させることができる。
この場合において、電動駆動部はモータの作動によってコンデンサレンズを作動させるので、ステージを大きく移動させる際等に、自動的にコンデンサレンズを退避させることができる。また、電動駆動部は、回転力伝達機構によりモータの回転力によってシャフトを所定角度だけ回転させるので、ステージに対して迅速にコンデンサレンズを退避させることができ、また、同一角度だけ戻すことにより、適正な照明を達成し得る位置に迅速にコンデンサレンズを戻すことができる。
また、手動駆動部および電動駆動部により同一のシャフトを介してコンデンサレンズを直線駆動させるので、機構を共通化して構成を簡略化し、装置の小型化を図ることができる。
上記発明においては、前記回転力伝達機構が、前記シャフトに固定され所定の揺動範囲にわたって揺動可能に設けられた案内リンク部材と、前記モータにより回転駆動されるクランク部材と、該クランク部材に取り付けられ前記案内リンク部材に沿って移動させられるスライダ部材とを備える揺動スライダクランク機構からなり、ステージに対するコンデンサレンズの位置決め位置において、案内リンク部材を揺動限界に配置することが好ましい。
このようにすることで、モータを作動させるとクランク部材が回転駆動され、該クランク部材に取り付けられたスライダ部材がクランク部材とともに回転させられる。スライダ部材は、案内リンク部材に沿って移動するように設けられているので、クランク部材の回転により、案内リンク部材が所定の揺動範囲にわたって揺動させられることになる。案内リンク部材はシャフトに固定されているので、案内リンク部材が所定の揺動範囲にわたって揺動させられることにより、シャフトが所定角度だけ回転させられる。
この場合において、本発明によれば、案内リンク部材の揺動限界において、コンデンサレンズがステージに対して位置決めされる。揺動限界位置近傍においては、クランク部材の回転角度に対する案内リンク部材の揺動角度が極めて小さくなるので、コンデンサレンズを同一位置に精度よく位置決めすることができる。したがって、ステージの作動時等にコンデンサレンズを大きく退避させた場合においても、案内リンク部材が揺動限界となる位置までクランク部材を回転させるだけで、コンデンサレンズを退避前の状態に精度よく戻すことが可能となり、適正な照明を迅速に得ることができる。
また、上記発明においては、前記案内リンク部材が、前記揺動限界位置において前記スライダ部材を前記モータの回転中心回りの周方向に案内する円弧状案内部を備えることとしてもよい。
このようにすることで、スライダ部材が案内リンク部材の円弧状案内部に配置されている領域においては、スライダ部材がモータの回転中心回りに周方向に移動するのみで案内リンク部材は揺動することなく静止するので、コンデンサレンズの位置決め状態を達成するクランク部材の回転角度位置に幅を持たせることができる。したがって、クランク部材の回転角度位置を精度よく設定しなくてもコンデンサレンズを精度よく位置決めすることができ、クランク部材の回転角度位置を検出するセンサ等を簡略化することができる。
また、上記発明においては、前記電動駆動部が、前記手動駆動部によるコンデンサレンズの位置に応じて、回転力伝達機構による案内リンク部材の揺動範囲を移動させる揺動範囲移動機構を備えることが好ましい。
上記のようにして電動駆動部と手動駆動部のシャフトおよび変換機構を共通化する場合に、手動駆動部によりコンデンサレンズの位置を微調整しても、電動駆動部によるコンデンサレンズのステージに対する位置決め位置を案内リンク部材の揺動限界に配置しておく必要がある。本発明によれば、揺動範囲移動機構の作動により、手動駆動部によるコンデンサレンズの位置に応じて回転力伝達機構による案内リンク部材の揺動範囲を移動させることによって、手動駆動部によって定められた適正な照明位置を常に案内リンク部材の揺動限界に配置することができ、コンデンサレンズ退避後の迅速かつ高精度の復元を図ることができる。
また、本発明は上記いずれかのコンデンサレンズ駆動装置を備える顕微鏡を提供する。
本発明によれば、ステージを大きく動かす場合においてもコンデンサレンズ駆動装置の作動によりコンデンサレンズを大きく退避させ、ステージとコンデンサレンズとの干渉を回避することができるととともに、退避後にコンデンサレンズを迅速に元の位置に戻すことができる。したがって、スライドガラスを交換して複数の試料を観察する場合等に、観察時間を短縮し、かつ、適正な照明下で試料の観察を行うことができる。
本発明によれば、コンデンサレンズ位置の微調整に際して手動で駆動でき、ステージの作動に伴うコンデンサレンズの退避時に自動で迅速にコンデンサレンズを大きく移動させ、観察時間を短時間にすることができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るコンデンサレンズ駆動装置1およびこれを備える顕微鏡2について、図1〜図8を参照して以下に説明する。
本実施形態に係るコンデンサレンズ駆動装置1は、図1に示されるように、顕微鏡2のステージ3を支持する取付部4に設けられている。
本実施形態に係るコンデンサレンズ駆動装置1は、コンデンサレンズ5を取り付けるコンデンサ受け6を、ステージ3の下方から上下方向に移動させる装置であって、図2に示されるように、手動駆動部7と電動駆動部8とを備えている。
前記手動駆動部7は、図2に示されるように、観察者により操作されるハンドル(操作部)9と、該ハンドル9に固定されたシャフト10と、シャフト10の回転動作をコンデンサ受け6の上下動に変換する変換機構11とを備えている。変換機構11は、本実施形態においては、シャフト10に設けられたピニオンギヤ12と、コンデンサ受け6に設けられピニオンギヤ12に噛み合うラックギヤ13とから構成されている。図中符号30はガイドレールである。観察者がハンドル9を操作してシャフト10を回転させると、シャフト10の回転動作が、ピニオンギヤ12とラックギヤ13とによってコンデンサ受け6の上下方向に沿う直線動作に変換され、コンデンサ受け6に取り付けられたコンデンサレンズ5が上下方向に直線移動させられるようになっている。
前記電動駆動部8は、図2に示されるように、モータ14と、該モータ14の回転力を前記シャフト10に伝達する回転力伝達機構15とを備えている。
回転力伝達機構15は、図3および図4に示されるように、モータシャフト14aに固定されるクランク部材16と、シャフト10に固定される案内リンク部材17とを備えている。
案内リンク部材17は、半径方向に延びる案内溝17aを有している。一方、クランク部材16の先端には案内溝17a内に配置されるローラ18が回転可能に取り付けられている。モータ14の作動によりクランク部材16が回転させられると、該クランク部材16の先端に取り付けられたローラ18が案内リンク部材17の案内溝17aに沿って案内溝17a内面を転がる結果、案内リンク部材17が、ローラ18の位置に対応して揺動させられ、所定の揺動範囲にわたってシャフト10を回転させるようになっている。
すなわち、案内リンク部材17は、案内溝17aを所定角度範囲にわたって揺動させ、ローラ18は案内溝17aに沿って移動するスライダ部材を構成するので、回転力伝達機構15は、クランク部材16、案内リンク部材17およびスライダ部材(17a,18)からなる揺動スライダクランク機構を構成している。
したがって、案内リンク部材17は、所定角度範囲の両端において揺動限界を有し、図3に示す下側の揺動限界から、図4に示す上側の揺動限界までの予め定められた揺動範囲で揺動させられるようになっている。
案内リンク部材17は、前記シャフト10に固定されているので、図3に示されるように案内リンク部材17が下側の揺動限界に配されたときには、シャフト10のピニオンギヤ12が回転し、これに噛み合うラックギヤ13が上昇することによって、コンデンサ受け6に搭載されたコンデンサレンズ5が最上位に配置され、図4に示されるように、案内リンク部材17が上側の揺動限界に配されたときには、コンデンサレンズ5が最下位に配置されるようになっている。
図5に、下側の揺動限界に配置されたときの案内リンク部材17とローラ18との関係を示す。
この図によれば、クランク部材16の回転中心であるモータシャフト14aの中心とローラ18の中心とを結ぶ直線Lと、案内リンク部材17の案内溝17aに沿う直線Lとが直交し、クランク部材16が回転しても案内リンク部材17の揺動角度変化は少ない位置関係となっている。
また、案内リンク部材17の案内溝17aの先端部には、モータシャフト14aを中心とした一定の半径寸法を有する円弧状案内面17bが設けられている。これにより、ローラ18が円弧状案内面17bに接触している領域内(図中斜線で示す領域内)においてクランク部材16が回転しても、案内リンク部材17が揺動角度を変化させないようになっている。
さらに、図5に示す位置においては、上述したように、クランク部材16の回転中心とローラ18の中心とを結ぶ直線Lと、案内リンク部材17の案内溝17aに沿う直線Lとが直交しているので、ハンドル9が操作されてシャフト10に回転力が直接加えられても、案内リンク部材17およびシャフト10の揺動がクランク部材16によって阻止されるようになっている。
そこで、本実施形態に係るコンデンサレンズ駆動装置1においては、図1および図2に示されるように、前記シャフト10回りに揺動可能に取り付けられたプレート19に前記モータ14を固定し、前記プレート19を取付部4に固定可能なクランプ部材(揺動範囲移動機構)20を設けている。クランプ部材20は、図1および図6に示されるように、プレート19に設けられた円弧状の長孔21を貫通して、取付部4に固定されたブラケット22のネジ孔に締結可能な雄ネジ23を有しており、クランプ部材20を締結すると、クランプ部材20とブラケット22との間にプレート19が厚さ方向に挟まれて固定される一方、クランプ部材20の締結を緩めると、プレート19がモータ14とともに、シャフト10の中心回りに揺動可能となるように構成されている。
これにより、クランプ部材20を緩めることで、クランク部材16によって揺動が阻止された状態のシャフト10が、プレート19に固定されたモータ14およびモータ14に固定されたクランク部材16ごとシャフト10の中心軸回りに揺動可能となり、コンデンサレンズ5の手動による微調整を行うことが可能となるようになっている。
前記モータシャフト14aおよび前記シャフト10には、図2に示されるように、角度検出用プレート24,25がそれぞれ固定されている。各角度検出用プレート24,25には、図3、図4、図7および図8に示されるように、90°の間隔をあけて2カ所に切欠24a,24b,25a,25bが設けられている。また、各角度検出用プレート24,25には、該角度検出用プレート24,25の厚さ方向に光軸を配置した光学式センサ26,27が2つずつ配置されている。光学式センサ26,27の光軸が角度検出用プレート24,25の切欠24a,24b,25a,25bに一致した状態を検出することができるようになっている。
図3および図4に示されるように、一方の光学式センサ26が、モータシャフト14aに固定された角度検出用プレート24の一方の切欠24aを検出した位置が、案内リンク部材17の下側の揺動限界となる位置であり、他方の光学式センサ26が他方の切欠24bを検出した位置が、上側の揺動限界となる位置となるように設定されている。また、図7および図8に示されるように、一方の光学式センサ27が、シャフト10に固定された角度検出用プレート25の一方の切欠25aを検出した位置が、コンデンサレンズ5の上限位置、他方の光学式センサ27が他方の切欠25bを検出した位置が、コンデンサレンズ5の下限位置となるように設定されている。角度検出用プレート24,25および光学式センサ26,27が2カ所に設けられているのは、モータ14の動作とコンデンサレンズ5の動作をそれぞれ確認するためである。
このように構成された本実施形態に係るコンデンサレンズ駆動装置1およびこれを有する顕微鏡2の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る顕微鏡2においては、コンデンサレンズ5を上昇させて、図1に示されるように、ステージ3の試料搭載面3aに搭載されたスライドガラス28にコンデンサレンズ5を近接させて、スライドガラス28の下方から試料に対し適正な照明光を照射することにより、スライドガラス28の上方に配される対物レンズ29によって試料からの光を集光し観察することができる。
この場合において、スライドガラス28を交換等するためにステージ3を大きく水平方向に移動させると、スライドガラス28の下面に近接配置されているコンデンサレンズ5がステージ3と干渉してしまうので、ステージ3の作動に先立って、コンデンサレンズ5を干渉しない位置まで退避させておく必要がある。
そこで、この場合には、モータ14に動作指令を送ることで、モータシャフト14aを回転させる。これにより、モータシャフト14aに固定されているクランク部材16が回転し、その先端に取り付けられているローラ18の位置が変化する。ローラ18は案内リンク部材17の案内溝17a内に配置されているので、案内リンク部材17はローラ18の位置に応じて定まる揺動角度位置に揺動させられる。
本実施形態に係るコンデンサレンズ駆動装置1においては、モータ14は一方の光学式センサ26が一方の切欠24aを検出する位置と他方の光学式センサ26が他方の切欠24bを検出する位置との間で回転させられる。これにより、図3に示されるコンデンサレンズ5の上限位置から図4に示されるコンデンサレンズ5の下限位置までコンデンサレンズ5が退避させられることになる。そして、この状態でステージ3を水平方向に作動させてもコンデンサレンズ5との干渉が回避されるので、スライドガラス28の交換等を円滑に行うことが可能となる。
スライドガラス28の交換等を行った後には、ステージ3が元に戻されて、スライドガラス28が対物レンズ29の真下に配置されるので、コンデンサレンズ5を上昇させて元の位置に配置する必要がある。
この場合には、モータ14に再度動作指令を送ることで、クランク部材16を逆転させ、案内リンク部材17を図3に示される下側の揺動限界まで揺動させることにより、コンデンサレンズ5を上限位置に迅速に配置することができる。
この場合において、本実施形態に係るコンデンサレンズ駆動装置1によれば、コンデンサレンズ5が上限位置に配されたときに、回転力伝達機構15の案内リンク部材17が揺動限界に配置されるので、その状態でクランク部材16が多少回転しても案内リンク部材17の揺動角度の変化は小さい。したがって、コンデンサレンズ5を元の上限位置に精度よく配置することができる。
さらに、案内リンク部材17には円弧状案内面17bが設けられているので、クランク部材16の回転による案内リンク部材17の揺動はさらに少なくなる。したがって、光学式センサ26,27による切欠24a,24b,25a,25bの検出精度をさほど高めることなく、コンデンサレンズ5の上限位置における位置決めを高精度に行うことができる。
また、試料を搭載するスライドガラス28の厚さ寸法が変更されるなど、何らかの原因によってコンデンサレンズ5による照明位置が最適な状態ではなくなった場合には、手動駆動部7を作動させることにより、照明位置を微調整することができる。
具体的には、案内リンク部材17を図3に示される下側の揺動限界位置に配置して、案内リンク部材17側からクランク部材16を回転させることができない状態として、クランプ部材20を緩めることにより、モータ14を固定したプレート19をシャフト10の中心軸回りに揺動可能とする。そして、この状態で、ハンドル9を操作して、ハンドル9からシャフト10に回転力を付与する。これにより、案内リンク部材17とクランク部材16との相対位置関係が保持されたまま、回転力伝達機構15が、プレート19に固定されたモータ14とともに、シャフト10の中心軸回りに揺動させられる。
その結果、シャフト10がプレート19の長孔21の範囲内で回転させられ、コンデンサレンズ5による照明位置を微調整することができる。そして、微調整が完了した後には、再度クランプ部材20を絞めることにより、プレート19を固定する。これにより、手動駆動部7によるコンデンサレンズ5の駆動はできなくなり、電動駆動部8のみによる駆動が可能となる。
このようにして、手動駆動部7によるコンデンサレンズ5の微調整が行われることにより、コンデンサレンズ5による照明位置が変更されても、変更後の最適な照明位置にコンデンサレンズ5が配置されている状態における案内リンク部材17は常に下側の揺動限界に配置される。したがって、ステージ3の作動時の退避後に、コンデンサレンズ5を迅速かつ精度よく上限位置に位置決め状態に戻すことができるという利点がある。
また、クランプ部材20の締結、解放により、プレート19を固定あるいは揺動可能にする揺動範囲移動機構を採用することにより、手動駆動部7と電動駆動部8とを同一のシャフト10、ラックギヤ13およびピニオンギヤ12を共有して構成することができる。その結果、手動駆動部7と電動駆動部8とを別個に設ける場合と比較して、部品点数を削減し、機構を簡略化し、装置の小型化を図ることができるという利点がある。
なお、本実施形態においては、揺動スライダクランク機構からなる回転力伝達機構15を採用したが、これに限定されるものではなく他の任意の形態の機構を採用することにしてもよい。
また、シャフト10の回転動作をコンデンサレンズ5の直進動作に変換する変換機構11としてラックギヤ13とピニオンギヤ12とからなる変換機構11を採用したが、これに限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係るコンデンサレンズ駆動装置を有する顕微鏡を示す全体構成図である。 図1の矢印Aの方向から見たコンデンサレンズ駆動装置を示す一部を破断した底面図である。 図2のB−B断面において、図1のコンデンサレンズ駆動装置の回転力伝達機構の案内リンク部材が下側揺動限界に配されている状態を示す一部を破断した図である。 図1のコンデンサレンズ駆動装置の回転力伝達機構の案内リンク部材が上側の揺動限界に配されている状態を示す図3と同様の図である。 図3の位置における案内リンク部材とクランク部材との位置関係を説明する図である。 図2の矢印Cの方向から見た揺動範囲移動機構を示す一部を破断した側面図である。 図2の矢印Dの方向から見た、コンデンサレンズが上限位置にあるときの角度位置検出用プレートと光学式センサとの関係を示す側面図である。 コンデンサレンズが下限位置にあるときの角度位置検出用プレートと光学式センサとの関係を示す図7と同様の側面図である。
符号の説明
1 コンデンサレンズ駆動装置
2 顕微鏡
3 ステージ
3a 試料搭載面
5 コンデンサレンズ
7 手動駆動部
8 電動駆動部
9 ハンドル(操作部)
10 シャフト
11 変換機構
14 モータ
15 回転力伝達機構
17 案内リンク部材
17b 円弧状案内部
16 クランク部材
18 ローラ(スライダ部材)
19 プレート(揺動範囲移動機構)
20 クランプ部材(揺動範囲移動機構)
21 長孔(揺動範囲移動機構)

Claims (5)

  1. ステージの試料搭載面に対して近接あるいは離間する方向にコンデンサレンズを直線駆動するコンデンサレンズ駆動装置であって、
    操作者が回転操作する操作部に固定されたシャフトと、該シャフトの回転動作をコンデンサレンズの直線動作に変換する変換機構とを備える手動駆動部と、
    モータと、該モータの回転力を前記シャフトに伝達して該シャフトを所定角度だけ回転させる回転力伝達機構とを備える電動駆動部とを有するコンデンサレンズ駆動装置。
  2. 前記回転力伝達機構が、前記シャフトに固定され所定の揺動範囲にわたって揺動可能に設けられた案内リンク部材と、前記モータにより回転駆動されるクランク部材と、該クランク部材に取り付けられ前記案内リンク部材に沿って移動させられるスライダ部材とを備える揺動スライダクランク機構からなり、
    ステージに対するコンデンサレンズの位置決め位置において、案内リンク部材を揺動限界に配置する請求項1に記載のコンデンサレンズ駆動装置。
  3. 前記案内リンク部材が、前記揺動限界位置において前記スライダ部材を前記モータの回転中心回りの周方向に案内する円弧状案内部を備える請求項2に記載のコンデンサレンズ駆動装置。
  4. 前記電動駆動部が、前記手動駆動部によるコンデンサレンズの位置に応じて、回転力伝達機構による案内リンク部材の揺動範囲を移動させる揺動範囲移動機構を備える請求項2または請求項3に記載のコンデンサレンズ駆動装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のコンデンサレンズ駆動装置を備える顕微鏡。
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