JP4820266B2 - エッチング廃液の再生方法及び再生装置 - Google Patents

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本発明は、少なくともリン酸を含むエッチング廃液中のMo成分及びAl成分を除去して、該エッチング廃液をエッチング液として再使用可能な状態に再生する再生方法及び再生装置に関する。
一般に、TFT基板のエッチングには、リン酸や酢酸などを含む混酸液がエッチング液として使用される。このエッチング液は繰り返して使用されるが、使用時間が所定時間を越えると、エッチング作用によって、エッチング液中にAl(アルミニウム)やMo(モリブデン)といった金属成分が溶け込んで蓄積され、その酸濃度が低下するため、エッチング液としての能力(エッチング能力)が低下することになる。このため、通常は、当該エッチング液を所定時間繰り返して使用した後、これを新たなものと交換する必要がある。
ところが、エッチング廃液(所定時間繰り返して使用され、エッチング能力が低下したエッチング液)には、上記のように、金属成分が溶け込んでおり、これを単純には廃棄することができないため、また、廃棄するには相当のコストが嵩むため、従来、エッチング廃液中の金属成分を除去して、当該エッチング廃液を再生し、これを再使用する試みがなされている。
その一例として、特開平2−270973号公報に開示された再生方法を挙げることができる。この再生方法は、塩化第二鉄と少なくとも塩化ニッケルを含有する強酸性鉄液をpH1.0以上に水で希釈した後、フィルタを用いて懸濁物質を除去し、しかる後、キレート樹脂で鉄とニッケルの一部を吸着・分離し、分離後の液を濃縮するというものである。
特開平2−270973号公報
ところが、上述した従来の再生方法は、処理対象のエッチング液が強酸性鉄液であって、リン酸を含む混酸液ではなく、また、除去対象の金属成分も塩化第二鉄と塩化ニッケルであって、AlやMoではない。
したがって、上記従来法をそのまま使用しても、リン酸を含む混酸液(エッチング液)からAlやMoの金属成分を除去することはできなかった。
本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、少なくともリン酸を含むエッチング廃液中のMo成分及びAl成分を除去して、該エッチング廃液をエッチング液として再使用可能な状態に再生することができる再生方法及び再生装置の提供を、その目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、少なくともリン酸を含むエッチング廃液からMo成分及びAl成分を除去して、該エッチング廃液を再生する方法であって、
前記エッチング廃液を、そのpHが0.5〜0.9となるように水で希釈する希釈工程と、
前記希釈エッチング廃液を、官能末端基がH基であるポーラス型の強酸性陽イオン交換樹脂と接触させ、該強酸性陽イオン交換樹脂にAl成分を吸着させて、該希釈エッチング廃液からAl成分を除去するAl成分除去工程と、
前記希釈エッチング廃液を、官能末端基がOH基であるポーラス型の強塩基性陰イオン交換樹脂と接触させ、該強塩基性陰イオン交換樹脂にMo成分を吸着させて、該希釈エッチング廃液からMo成分を除去するMo成分除去工程と、
Al成分及びMo成分を除去した後の希釈エッチング廃液から水分を除去して濃縮する濃縮工程とを備えたエッチング廃液の再生方法に係る。
本発明によれば、まず、エッチング廃液を、そのpHが0.5〜0.9となるように水で希釈する。そして、希釈後のエッチング廃液を、官能末端基がH基であるポーラス型の強酸性陽イオン交換樹脂と接触させて、Al成分を吸着,除去し、同様に、希釈エッチング廃液を、官能末端基がOH基であるポーラス型の強塩基性陰イオン交換樹脂と接触させて、Mo成分を吸着,除去する。しかる後、このエッチング廃液から水分を除去して濃縮することによって、再使用可能なエッチング液が得られる。
本発明者等は、種々の実験を重ねた結果、リン酸を含むエッチング廃液中のAl成分は、官能末端基がH基であるポーラス型の強酸性陽イオン交換樹脂によって良好に吸着され、Mo成分は、官能末端基がOH基であるポーラス型の強塩基性陰イオン交換樹脂によって良好に吸着されるとの知見を得るに至った。
尚、官能末端基がH基であるポーラス型の強酸性陽イオン交換樹脂としては、三菱化学製のPK228(商品名)を挙げることができる。
また、官能末端基がOH基であるポーラス型の強塩基性陰イオン交換樹脂としては、三菱化学製のPA318(商品名)を挙げることができる。
また、前記エッチング廃液は、これをそのpHが0.5〜0.9となるように水で希釈した後、上記のイオン交換樹脂で処理するのが好ましい。希釈倍率を適宜変えて上記のイオン交換樹脂によるAl成分及びMo成分の吸着状態を観察した。その結果を、図4に示す。
図4に示すように、pHが0.5未満の場合、金属成分を十分に吸着することができない。一方、pHが0.5以上である場合には、金属成分を十分に吸着することができるが、pHが0.9を超えるように希釈すると、処理後のエッチング廃液を濃縮する際に、膨大なエネルギを必要とし、その処理コストが嵩み、また、かかる処理をするための装置が過大となって、却って問題を生じる。尚、図4のグラフは、エッチング廃液中に含まれる各金属成分に対する、各イオン交換樹脂によって吸着された金属成分の重量比(=吸着量比(%))を表わしている。
上述したAl成分除去工程とMo成分除去工程は、Al成分除去工程を先に実施しても、或いはMo成分除去工程を先に実施しても、いずれでも良く、また、これらを同時に実施しても良い。
また、金属成分除去後のエッチング廃液を濃縮する方法としては、一例として、これを加熱して水分を除去することによって、濃縮する方法を挙げることができる。
上記の再生方法は、エッチング廃液を貯留する廃液貯留槽と、
前記廃液貯留槽に水を供給して、該廃液貯留槽内のエッチング廃液をそのpHが0.5〜0.9となるように希釈する希釈手段と、
密閉された容器体からなり、該容器体内に、官能末端基がH基であるポーラス型の強酸性陽イオン交換樹脂が装填されてなるAl成分吸着塔と、
同じく密閉された容器体からなり、該容器体内に、官能末端基がOH基であるポーラス型の強塩基性陰イオン交換樹脂が装填されてなるMo成分吸着塔と、
前記廃液貯留槽に貯留されたエッチング廃液をAl成分吸着塔に供給する廃液供給手段と、
前記Al成分吸着塔とMo成分吸着塔とを接続する接続管と、
前記Mo成分吸着塔に接続し、該Mo成分吸着塔から流出する希釈エッチング廃液を受容し、受容した希釈エッチング廃液から水分を除去して濃縮する濃縮手段とを備えた再生装置によって、これを好適に実施することができる。
尚、上記の再生装置において、Mo成分除去工程を先に実施する場合には、前記廃液供給手段が、Mo成分吸着塔にエッチング廃液を供給するように構成されるとともに、濃縮手段が、Al成分吸着塔に接続し、このAl成分吸着塔から流出する希釈エッチング廃液を受容し、受容した希釈エッチング廃液から水分を除去して濃縮するように構成される。
また、Al成分除去工程とMo成分除去工程とを同時に実施する場合には、密閉された一つの容器体からなる吸着塔に、官能末端基がH基であるポーラス型の強酸性陽イオン交換樹脂と、官能末端基がOH基であるポーラス型の強塩基性陰イオン交換樹脂との双方を装填し、前記廃液供給手段により、前記廃液貯留槽に貯留されたエッチング廃液を前記吸着塔に供給するように構成し、前記吸着塔から流出する希釈エッチング廃液を、前記濃縮手段によって濃縮するように構成すると良い。
以上のように、本発明によれば、従来の方法では、リン酸を含むエッチング液から除去することができなかったAl成分及びMo成分を除去して、当該エッチング液を再生,再使用することができるので、エッチング液を有効、且つ効率的に使用することができ、従来要していた廃液の処理費用を削減することができる。
また、廃液自体を減少させることができるので、環境維持に貢献することができる。
更に、希釈するエッチング廃液の希釈倍率を極力抑えているので、装置が過大になるのを防止することができ、また、処理に要するエネルギの消費を抑えることができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るエッチング廃液再生装置(以下、「再生装置」という)の概略構成を示した説明図である。
図1に示すように、本例の再生装置1は、適宜エッチング装置(図示せず)にエッチング液を供給するエッチング液供給装置100に接続されている。
このエッチング液供給装置100は、少なくともリン酸を含む混酸液からなるエッチング液を貯留するエッチング液循環槽101と、一端が前記エッチング装置(図示せず)に接続され、他端がエッチング液循環槽101に接続された送液管102と、この送液管102の中間部に設けられた送液ポンプ103と、一端がエッチング装置(図示せず)に接続され、他端がエッチング液循環槽101に接続された回収管104とから構成される。
このエッチング液供給装置100では、エッチング液循環槽101内に貯留されたエッチング液が、送液管102及び送液ポンプ103によってエッチング装置(図示せず)に供給され、エッチングの用に供されたエッチング液が、回収管104を介してエッチング液循環槽101に回収される。
このようにして、エッチング装置(図示せず)に対してエッチング液が循環供給される。
前記再生装置1は、同図1に示すように、エッチング廃液を貯留する廃液貯留槽4と、この廃液貯留槽4に純水を供給してエッチング廃液を希釈する希釈部5と、Al成分を吸着する2つの吸着塔14,15と、Mo成分を吸着する同じく2つの吸着塔20,21と、廃液貯留槽4から吸着塔14,15にエッチング廃液を供給する廃液供給部8と、吸着塔14と吸着塔20とを接続する接続管16と、吸着塔15と吸着塔21とを接続する接続管17と、吸着塔20,21に接続し、これらから流出するエッチング廃液を受容して濃縮する濃縮部22と、吸着塔14,15内を洗浄する洗浄部33と、吸着塔20,21内を洗浄する洗浄部48などから構成される。
廃液貯留槽4には、一端がエッチング液循環槽100に接続された送液管2の他端が接続されており、この送液管2及び送液管2の中間部に設けられた送液ポンプ3によって、前記エッチング液循環槽100からエッチング廃液が供給され、貯留される。
そして、廃液貯留槽4に貯留されたエッチング廃液は、希釈部5によってそのpHが0.5〜0.9となるように希釈される。この希釈部5は、純水供給源(図示せず)と、一端がこの純水供給源(図示せず)に接続され、他端が廃液貯留槽4に接続された給水管6と、給水管6の中間部に設けられた電磁弁7とからなり、給水管6及び電磁弁7を介して、純水供給源(図示せず)から廃液貯留槽4に純水を供給して、廃液貯留槽4内のエッチング廃液を希釈する。
尚、希釈の態様としては、エッチング廃液のpHをpH測定器により測定しながら純水を供給し、pHが所定の値となったとき、電磁弁7を閉じて給水を停止するようにすれば良い。或いは、所定量のエッチング廃液を所定のpH値にするために加えるべき純水量を予め経験的に知得しておき、前記給液管2に流量測定器を設けて、廃液貯留槽4に流入するエッチング廃液の量をこの流量測定器によって測定するとともに、同様に給水管6に流量測定器を設けて、廃液貯留槽4に供給される純水の供給量をこの流量測定器によって測定し、測定された純水供給量が、エッチング廃液を所定のpH値にするために加えられるべき純水供給量となったとき、純水の供給を停止するようにしても良い。
前記吸着塔14,15は、それぞれ密閉された中空の容器体から構成され、各容器体内には、官能末端基がH基であるポーラス型の強酸性陽イオン交換樹脂が装填されている。また、同様に、前記吸着塔20,21は、それぞれ密閉された中空の容器体から構成され、各容器体内には、官能末端基がOH基であるポーラス型の強塩基性陰イオン交換樹脂が装填されている。
また、前記廃液供給部8は、一端が前記廃液貯留槽4に接続され、他端が吸着塔15の一方端部に接続された送液管9と、この送液管9に設けられた送液ポンプ11と、この送液ポンプ11,吸着塔15間の送液管9に設けられた電磁弁13と、この電磁弁13,送液ポンプ11間の送液管9に一端が接続され、他端が吸着塔14の一方端部に接続された送液管10と、この送液管10に設けられた電磁弁12とからなる。
この廃液供給部8では、廃液貯留槽4内のエッチング廃液が、送液ポンプ11により送液管9,10を介して吸着塔14,15に供給され、電磁弁12,13の切換により、吸着塔14,15に対して選択的にエッチング廃液が供給される。
尚、前記接続管16には、電磁弁18が設けられており、その一端が前記吸着塔14の他方端部に接続され、他端が吸着塔20の一方端部に接続されて、これら吸着塔14と吸着塔20とを接続する。同様に、前記接続管17には、電磁弁19が設けられており、その一端が前記吸着塔15の他方端部に接続され、他端が吸着塔21の一方端部に接続されて、これら吸着塔15と吸着塔21とを接続する。
前記濃縮部22は、再生液貯留槽27と、濃縮機構30と、送液管23,24,28,31と、送液ポンプ29,32と、電磁弁25,26とからなる。
前記送液管23には前記電磁弁26が設けられており、その一端が前記吸着塔21の他方端部に接続され、他端が前記再生液貯留槽27に接続されている。また、送液管24には電磁弁25が設けられており、その一端が前記吸着塔20の他方端部に接続され、他端が前記再生液貯留槽27と電磁弁26との間の送液管23に接続されている。
また、送液管28には、前記送液ポンプ29が設けられており、その一端が前記再生液貯留槽27に接続され、他端が前記濃縮機構30に接続されている。更に、送液管31には、送液ポンプ32が設けられ、その一端が前記濃縮機構30に接続され、他端が前記エッチング液循環槽101に接続されている。
斯くして、送液管28及び送液ポンプ29によって、再生液貯留槽27から濃縮機構30に希釈再生液が送液され、送液管31及び送液ポンプ32によって、濃縮機構30からエッチング液循環槽101に濃縮された再生エッチング液が送液される。
尚、濃縮機構30としては、希釈再生液を加熱して、その水分を除去し、濃縮する機構のものであれば、どのようなものであっても良い。
前記洗浄部33は、第1の洗浄液供給源(図示せず)と、一端が前記吸着塔14の他方端部に接続され、他端が前記第1の洗浄液供給源(図示せず)に接続され、中間部に電磁弁37,39が設けられた送液管34と、一端が電磁弁37と電磁弁39との間の送液管34に接続され、他端が前記希釈部5の純水供給源(図示せず)に接続され、中間部に電磁弁40が設けられた送液管36と、一端が前記吸着塔15の他方端部に接続され、他端が電磁弁37と送液管36との間の送液管34に接続され、中間部に電磁弁38が設けられた送液管35と、一端が前記吸着塔14の一方端部に接続され、他端が第1の回収槽(図示せず)に接続され、中間部に電磁弁43,45が設けられた送液管41と、一端が前記吸着塔15の一方端部に接続され、他端が電磁弁43と電磁弁45との間の送液管41に接続され、中間部に電磁弁44が設けられた送液管42とから構成される。
尚、前記第1の洗浄液供給源(図示せず)は、HClの水溶液を供給するもので、この第1の洗浄液供給源(図示せず)から、加圧されたHCl水溶液が送液管34に供給される。
また、同様に、前記洗浄部48は、第2の洗浄液供給源(図示せず)と、一端が前記吸着塔20の他方端部に接続され、他端が前記第2の洗浄液供給源(図示せず)に接続され、中間部に電磁弁52,54が設けられた送液管49と、一端が電磁弁52と電磁弁54との間の送液管49に接続され、他端が前記希釈部5の純水供給源(図示せず)に接続され、中間部に電磁弁55が設けられた送液管51と、一端が前記吸着塔21の他方端部に接続され、他端が電磁弁52と送液管51との間の送液管49に接続され、中間部に電磁弁53が設けられた送液管50と、一端が前記吸着塔20の一方端部に接続され、他端が第2の回収槽(図示せず)に接続され、中間部に電磁弁58,60が設けられた送液管56と、一端が前記吸着塔21の一方端部に接続され、他端が電磁弁58と電磁弁60との間の送液管56に接続され、中間部に電磁弁59が設けられた送液管57とから構成される。
尚、前記第2の洗浄液供給源(図示せず)は、NaOHの水溶液を供給するもので、この第2の洗浄液供給源(図示せず)から、加圧されたNaOH水溶液が送液管34に供給される。
特に図示しないが、各前記送液ポンプ3,11,29,32、及び各電磁弁7,12,13,18,19,25,26,37,38,39,40,43,44,45,52,53,54,55,58,59,60はそれぞれ適宜制御装置によってその作動が制御される。
次に、以上の構成を備えた本例の再生装置1を用いた再生処理について説明する。
A.エッチング廃液希釈工程
まず、前記制御装置(図示せず)による制御の下で送液ポンプ3が駆動され、エッチング液循環槽101から廃液貯留槽4に、送液管2を介してエッチング廃液が送液され、この廃液貯留槽4にエッチング廃液が貯留される。
前述のように、前記エッチング液供給装置100では、エッチング液循環槽101内に貯留されたエッチング液が、送液管102及び送液ポンプ103によってエッチング装置(図示せず)に供給され、エッチングの用に供されたエッチング液が、回収管104を介してエッチング液循環槽101に回収される。
繰り返しエッチングの用に供されるエッチング液は、エッチング作用によって、その液中にAl(アルミニウム)やMo(モリブデン)といった金属成分が溶け込んで蓄積され、その酸濃度が低下するため、使用時間が所定時間を越えると、エッチング液としての能力(エッチング能力)が低下することになる。
斯くして、このようにしてエッチング能力の低下したエッチング液(エッチング廃液)が、エッチング液循環槽101から廃液貯留槽4に送液され、貯留される。
尚、エッチング液のエッチング能力が低下したどうかの判断は、液中の金属成分を測定して、これが限界値に達したかどうかで判断するようにしても良く、或いは、エッチング液の使用時間を計測し、計測した使用時間が、エッチング能力が低下したと経験的に認められる使用時間に達したとき、エッチング能力が低下したと判断するようにしても良い。
廃液貯留槽4にエッチング廃液が貯留されると、次に、電磁弁7が開かれ、送液管6を介して前記純水供給源(図示せず)から廃液貯留槽4に純水が供給され、供給された純水によって、廃液貯留槽4内のエッチング廃液が希釈される。そして、予定した希釈が完了すると、電磁弁7を閉じて純水の供給を停止する。
尚、希釈の程度は、エッチング廃液のpHが0.5〜0.9となる程度とする。pHが0.5未満の場合には、後工程の吸着塔14,15及び吸着塔20,21において、金属成分を十分に吸着することができないからである。また、逆に、pHが0.9を超えるように希釈すると、処理後にエッチング廃液を濃縮する際に、膨大なエネルギを必要とし、その処理コストが嵩むからであり、また、廃液貯留槽4及び再生液貯留槽27の容積を希釈倍率に応じて大きくする必要があるため、装置が過大になるからである。
B.金属成分吸着工程
前述したエッチング廃液希釈工程が終了すると、次に、送液ポンプ11が駆動され、希釈したエッチング廃液(希釈廃液)が廃液貯留槽4から吸着塔14又は15に選択的に送液される。即ち、吸着塔14に希釈廃液が供給される場合には、電磁弁12,18,25が開かれ、電磁弁13,19,26は閉じられる。逆に、吸着塔15に希釈廃液が供給される場合には、電磁弁13,19,26は開かれ、電磁弁12,18,25は閉じられる。
尚、吸着塔14に希釈廃液が供給される場合、洗浄部33の電磁弁37,43、及び洗浄部48の電磁弁52,58が閉じられる。また、吸着塔15に希釈廃液が供給される場合、洗浄部33の電磁弁38,44、及び洗浄部48の電磁弁53,59が閉じられる。
斯くして、例えば、送液管10を介して吸着塔14に希釈廃液が供給されると、供給された希釈廃液は、吸着塔14内を流通して送液管16に流出し、更に、この送液管16から吸着塔20内に流入し、この吸着塔20内を流通して、送液管24に流出し、この送液管24を介して、最終的に再生液貯留槽27に流入し、貯留される。
そして、吸着塔14内を流通する際に、希釈廃液は、この吸着塔14内に収納された、官能末端基がH基であるポーラス型の強酸性陽イオン交換樹脂と接触する。この強酸性陽イオン交換樹脂は、希釈廃液中にAl成分が存在する場合には、このAl成分を吸着する。したがって、希釈廃液が吸着塔14内を流通するとき、当該希釈廃液中に含有されるAl成分が強酸性陽イオン交換樹脂に吸着されて、当該希釈廃液から除去される。
また、希釈廃液が、吸着塔20内を流通すると、この吸着塔20内に収納された、官能末端基がOH基であるポーラス型の強塩基性陰イオン交換樹脂と接触する。この強塩基性陰イオン交換樹脂は、希釈廃液中にMo成分が存在する場合には、このMo成分を吸着する。したがって、希釈廃液が吸着塔20内を流通するとき、当該希釈廃液中に含有されるMo成分が強塩基性陰イオン交換樹脂に吸着されて、当該希釈廃液から除去される。
斯くして、希釈廃液が吸着塔14,20内を順次流通することで、当該希釈廃液中に含まれるAl成分及びMo成分が当該希釈廃液から順次除去され、これら金属成分が除去された希釈廃液が再生液貯留槽27に貯留される。
希釈廃液が吸着塔15に供給される場合も上記と同様であり、供給された希釈廃液は、まず、吸着塔15内を流通する際に、この吸着塔15内に収納された強酸性陽イオン交換樹脂と接触して、希釈廃液中に含まれるAl成分が当該強酸性陽イオン交換樹脂に吸着されて、当該希釈廃液から除去される。
ついで、希釈廃液は送液管17を経由して吸着塔21内を流通する際に、この吸着塔21内に収納された強塩基性陰イオン交換樹脂と接触して、希釈廃液中に含まれるMo成分が強塩基性陰イオン交換樹脂に吸着されて、当該希釈廃液から除去される。
そして、このようにして金属成分が除去された希釈廃液が再生液貯留槽27に貯留される。
尚、前記吸着塔14,20への希釈廃液の供給と、前記吸着塔15,21への希釈廃液の供給とは順次交番的に行われる。
C.洗浄工程
この洗浄工程は、休止状態にある吸着塔に対して行われる。即ち、吸着塔14,20に希釈廃液が供給されている場合には、吸着塔15,21に対して洗浄が実施され、吸着塔15,21に希釈廃液が供給されている場合には、吸着塔14,20に対して洗浄が実施される。
吸着塔15,21の場合を例に、洗浄の具体的な工程を説明すると、まず、全ての電磁弁37,38,39,40,43,44,45,52,53,54,55,58,59,60を閉じた状態で、洗浄部33の電磁弁38,39,44,45及び洗浄部48の電磁弁53,54,59,60を開いて、前記第1の洗浄液供給源(図示せず)から吸着塔15にHCl水溶液を供給し、前記第2の洗浄液供給源(図示せず)から吸着塔21にNaOH水溶液を供給する。
これにより、HCl水溶液が流入する吸着塔15では、HCl水溶液と強酸性陽イオン交換樹脂とが接触することで、強酸性陽イオン交換樹脂に吸着されたAl成分がHClと化学反応を起こし、強酸性陽イオン交換樹脂から離脱して、HCl水溶液中に溶出する。そして、吸着塔15内を流通し、Al成分を含んだHCl水溶液は、送液管42,41を介して、前記第1の回収槽(図示せず)に回収される。
一方、NaOH水溶液が流入する吸着塔21では、NaOH水溶液と強塩基性陰イオン交換樹脂とが接触することで、強塩基性陰イオン交換樹脂に吸着されたMo成分がNaOHと化学反応を起こし、強塩基性陰イオン交換樹脂から離脱して、NaOH水溶液中に溶出する。そして、吸着塔21内を流通し、Mo成分を含んだNaOH水溶液は、送液管57,56を介して、前記第2の回収槽(図示せず)に回収される。
以上のようにして、それぞれ所定時間だけHCl水溶液,NaOH水溶液を流通させて、強酸性陽イオン交換樹脂からAl成分を離脱させ、強塩基性陰イオン交換樹脂からMo成分を離脱させた後、洗浄部33の電磁弁39及び洗浄部48の電磁弁54を閉じて、HCl水溶液及びNaOH水溶液の供給を停止する。
次に、洗浄部33の電磁弁40及び洗浄部48の電磁弁55を開いて、前記純水供給源(図示せず)から吸着塔15及び吸着塔21にそれぞれ純水を供給する。これにより、吸着塔15,21内をそれぞれ純水が流通し、吸着塔15では、純水によって強酸性陽イオン交換樹脂が洗浄され、一方、吸着塔21では、純水によって強塩基性陰イオン交換樹脂が洗浄され、これらが浄化される。
そして、吸着塔15を通過した水は、送液管42,41を介して、前記第1の回収槽(図示せず)に回収され、吸着塔15を通過した水は、送液管57,56を介して、前記第2の回収槽(図示せず)に回収される。
このようにして、所定時間だけ吸着塔15及び吸着塔21を洗浄した後、洗浄部33の電磁弁40及び洗浄部48の電磁弁55を閉じて、純水の供給を停止する。
以上のことは、吸着塔14,20についても同様であり、洗浄部33,48の電磁弁を閉じた状態から、洗浄部33の電磁弁37,39,43,45及び洗浄部48の電磁弁52,54,58,60を開いて、前記第1の洗浄液供給源(図示せず)から吸着塔14にHCl水溶液を供給し、前記第2の洗浄液供給源(図示せず)から吸着塔20にNaOH水溶液を供給する。
そして、所定時間だけHCl水溶液,NaOH水溶液を流通させて、強酸性陽イオン交換樹脂からAl成分を離脱させ、強塩基性陰イオン交換樹脂からMo成分を離脱させた後、洗浄部33の電磁弁39及び洗浄部48の電磁弁54を閉じて、HCl水溶液及びNaOH水溶液の供給を停止する。
次に、洗浄部33の電磁弁40及び洗浄部48の電磁弁55を開いて、前記純水供給源(図示せず)から吸着塔14及び吸着塔20にそれぞれ純水を供給して内部を洗浄し、所定時間経過後、電磁弁40及び電磁弁55を閉じて純水の供給を停止し、処理を終了する。
D.濃縮工程
吸着塔14,20又は吸着塔15,21を流通して送出された、金属成分除去後の希釈廃液(これを、希釈再生液という)は、送液管24,23又は送液管23を介して、再生液貯留槽27に送液され、貯留される。
この再生液貯留槽27に貯留された希釈再生液は、まず、送液ポンプ29によって、濃縮機構部30に供給される。
そして、濃縮機構部30に供給された希釈再生液は、この濃縮機構部30によって加熱され、その水分が除去されて、リン酸を含む酸の濃度が、所定の濃度となるように濃縮される。しかる後、希釈再生液を濃縮した液(再生エッチング液)が、送液ポンプ32によって、当該濃縮機構部30からエッチング液循環槽101に送液される。
以上説明したように、本例の再生装置1によれば、まず、エッチング廃液がエッチング液循環槽101から廃液貯留槽4に送液され、貯留される。
そして、送液管6を介して廃液貯留槽4に純水が供給され、当該廃液貯留槽4内に貯留されたエッチング廃液が、そのpHが0.5〜0.9となる程度に希釈される。
次に、希釈したエッチング廃液、即ち、希釈廃液は、廃液供給部8によって吸着塔14,20、又は吸着塔15,21に選択的に供給され、吸着塔14、15に装填された強酸性陽イオン交換樹脂によって、液中のAl成分が吸着,除去され、吸着塔20、21に装填された強塩基性陰イオン交換樹脂によって、液中のMo成分が吸着,除去される。
そして、このようにして金属成分の除去された希釈再生液が、濃縮機構部30によってその濃度が濃縮され、その酸濃度が、所定の濃度となるように調整された後、エッチング液循環槽101に送液(還流)される。
斯くして、本例の再生装置1によれば、従来法では、リン酸を含むエッチング液から除去することができなかったAl成分及びMo成分を除去して、当該エッチング液を再生,再使用することができるので、エッチング液を有効、且つ効率的に使用することができ、従来要していた廃液の処理費用を削減することができる。
また、廃液自体を減少させることができるので、環境維持に貢献することができる。
更に、希釈するエッチング廃液の希釈倍率を極力抑えているので、装置が過大になるのを防止することができ、また、処理に要するエネルギの消費を抑えることができる。
また、一つの処理ラインではなく、二つの処理ライン(吸着塔14,20と、吸着塔15,21)を設けて、各処理ラインに交番的に希釈廃液を供給して、再生処理を行うようにしているので、一つの処理ラインの強酸性陽イオン交換樹脂及び強塩基性陰イオン交換樹脂の吸着性能が低下したとしても、処理ラインを切り替えて他の処理ラインを使用することで、連続的にエッチング廃液を再生することができる。
また、希釈廃液が供給されていない処理ライン、即ち、休止状態にある処理ラインに対して洗浄工程を実施して、強酸性陽イオン交換樹脂及び強塩基性陰イオン交換樹脂の吸着性能を再生するようにしているので、強酸性陽イオン交換樹脂及び強塩基性陰イオン交換樹脂を効果的に使用することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。
例えば、上例では、強酸性陽イオン交換樹脂が装填された吸着塔14,15に対して希釈廃液を供給し、ついで、この吸着塔14,15から流出した希釈廃液を、強塩基性陰イオン交換樹脂が装填された吸着塔20,21に流入させるように構成したが、これに限るものではなく、強塩基性陰イオン交換樹脂が装填された吸着塔20,21に対して希釈廃液を供給し、ついで、この吸着塔20,21から流出した希釈廃液を、強酸性陽イオン交換樹脂が装填された吸着塔14,15に流入させるように構成しても良い。
この場合、上例の再生装置1は、図2に示すように構成される。即ち、吸着塔20の前記一方端部に送液管10が接続され、吸着塔21の前記一方端部に送液管9が接続される。また、吸着塔14の前記他方端部に送液管24が接続され、吸着塔15の前記他方端部に送液管23が接続される。更に、接続管16は吸着塔20の前記他方端部と吸着塔14の前記一方端部に接続され、接続管17は吸着塔21の前記他方端部と吸着塔15の前記一方端部に接続される。図2に示した再生装置1’によっても、図1に示した再生装置1と同様の作用効果が奏される。
また、上例では、強酸性陽イオン交換樹脂及び強塩基性陰イオン交換樹脂を別々の吸着塔に収納し、これらを送液管によって連結して、それぞれに希釈廃液を供給するようにしたが、強酸性陽イオン交換樹脂及び強塩基性陰イオン交換樹脂を一つの吸着塔に収容して、この吸着塔に希釈廃液を供給するように構成しても良い。
このように構成された再生装置の概略構成を図3に示す。尚、図1に示した再生装置1と同じ構成部分については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
同図3に示すように、この再生装置70は、上例の吸着塔14,20に代えて吸着塔71を、吸着塔15,21に代えて吸着塔72を設けたものである。
そして、これら各吸着塔71,72内に、それぞれ官能末端基がH基であるポーラス型の強酸性陽イオン交換樹脂、及び官能末端基がOH基であるポーラス型の強塩基性陰イオン交換樹脂が装填されている。
そして、各吸着塔71,72に希釈廃液が供給されると、各吸着塔71,72に装填された強酸性陽イオン交換樹脂によって、液中のAl成分が吸着,除去されるとともに、強塩基性陰イオン交換樹脂によって、液中のMo成分が吸着,除去され、希釈廃液中から金属成分が除去される。
斯くして、この再生装置70によれば、上例の生成装置1と同様にして、エッチング廃液からAl成分及びMo成分を除去することができ、当該エッチング廃液を再使用することができる。
尚、この再生装置70では、洗浄部73が、HCl水溶液を供給する第1の洗浄液供給源(図示せず)に接続された送液管33と、NaOH水溶液を供給する第2の洗浄液供給源(図示せず)に接続された送液管49と、純水を供給する純水供給源(図示せず)に接続された送液管36とを備えている。
HCl水溶液とNaOH水溶液の内、いずれを先に供給しても良いが、HCl水溶液を供給することで吸着塔71,72内の強酸性陽イオン交換樹脂からAl成分が除去され、NaOH水溶液を供給することで、吸着塔71,72内の強塩基性陰イオン交換樹脂からMo成分が除去され、これら強酸性陽イオン交換樹脂及び強塩基性陰イオン交換樹脂が再生される。
以上説明したように、本発明は、少なくともリン酸を含むエッチング廃液中のMo成分及びAl成分を除去して、該エッチング廃液をエッチング液として再使用可能な状態に再生する再生方法及び再生装置として、好適である。
本発明の一実施形態に係るエッチング廃液再生装置の概略構成を示した説明図である。 本発明の他の実施形態に係るエッチング廃液再生装置の概略構成を示した説明図である。 本発明の他の実施形態に係るエッチング廃液再生装置の概略構成を示した説明図である。 本発明に係る各イオン交換樹脂によって吸着されるAl成分及びMo成分の吸着状態を示したグラフである。
符号の説明
1 再生装置
4 廃液貯留槽
5 希釈部
8 廃液供給部
14,15,20,21 吸着塔
16,17 接続管
22 濃縮部
33,48 洗浄部
100 エッチング液供給装置
101 エッチング液循環槽

Claims (5)

  1. 少なくともリン酸を含むエッチング廃液からMo成分及びAl成分を除去して、該エッチング廃液を再生する方法であって、
    前記エッチング廃液を、そのpHが0.5〜0.9となるように水で希釈する希釈工程と、
    前記希釈エッチング廃液を、官能末端基がH基であるポーラス型の強酸性陽イオン交換樹脂と接触させ、該強酸性陽イオン交換樹脂にAl成分を吸着させて、該希釈エッチング廃液からAl成分を除去するAl成分除去工程と、
    前記希釈エッチング廃液を、官能末端基がOH基であるポーラス型の強塩基性陰イオン交換樹脂と接触させ、該強塩基性陰イオン交換樹脂にMo成分を吸着させて、該希釈エッチング廃液からMo成分を除去するMo成分除去工程と、
    Al成分及びMo成分を除去した後の希釈エッチング廃液から水分を除去して濃縮する濃縮工程とを備えてなることを特徴とするエッチング廃液の再生方法。
  2. 少なくともリン酸を含むエッチング廃液からMo成分及びAl成分を除去して、該エッチング廃液を再生する方法であって、
    前記エッチング廃液を、そのpHが0.5〜0.9となるように水で希釈する希釈工程と、
    前記希釈エッチング廃液を、官能末端基がH基であるポーラス型の強酸性陽イオン交換樹脂、及び官能末端基がOH基であるポーラス型の強塩基性陰イオン交換樹脂に接触させ、前記強酸性陽イオン交換樹脂にAl成分を吸着させるとともに、前記強塩基性陰イオン交換樹脂にMo成分を吸着させて、該希釈エッチング廃液からAl成分及びMo成分を除去する除去工程と、
    Al成分及びMo成分を除去した後の希釈エッチング廃液から水分を除去して濃縮する濃縮工程とを備えてなることを特徴とするエッチング廃液の再生方法。
  3. 少なくともリン酸を含むエッチング廃液からMo成分及びAl成分を除去して、該エッチング廃液を再生する装置であって、
    前記エッチング廃液を貯留する廃液貯留槽と、
    前記廃液貯留槽に水を供給して、該廃液貯留槽内のエッチング廃液をそのpHが0.5〜0.9となるように希釈する希釈手段と、
    密閉された容器体からなり、該容器体内に、官能末端基がH基であるポーラス型の強酸性陽イオン交換樹脂が装填されてなるAl成分吸着塔と、
    同じく密閉された容器体からなり、該容器体内に、官能末端基がOH基であるポーラス型の強塩基性陰イオン交換樹脂が装填されてなるMo成分吸着塔と、
    前記廃液貯留槽に貯留されたエッチング廃液をAl成分吸着塔に供給する廃液供給手段と、
    前記Al成分吸着塔とMo成分吸着塔とを接続する接続管と、
    前記Mo成分吸着塔に接続し、該Mo成分吸着塔から流出する希釈エッチング廃液を受容し、受容した希釈エッチング廃液から水分を除去して濃縮する濃縮手段とを備えてなることを特徴とするエッチング廃液の再生装置。
  4. 少なくともリン酸を含むエッチング廃液からMo成分及びAl成分を除去して、該エッチング廃液を再生する装置であって、
    前記エッチング廃液を貯留する廃液貯留槽と、
    前記廃液貯留槽に水を供給して、該廃液貯留槽内のエッチング廃液をそのpHが0.5〜0.9となるように希釈する希釈手段と、
    密閉された容器体からなり、該容器体内に、官能末端基がH基であるポーラス型の強酸性陽イオン交換樹脂が装填されてなるAl成分吸着塔と、
    同じく密閉された容器体からなり、該容器体内に、官能末端基がOH基であるポーラス型の強塩基性陰イオン交換樹脂が装填されてなるMo成分吸着塔と、
    前記廃液貯留槽に貯留されたエッチング廃液をMo成分吸着塔に供給する廃液供給手段と、
    前記Al成分吸着塔とMo成分吸着塔とを接続する接続管と、
    前記Al成分吸着塔に接続し、該Al成分吸着塔から流出する希釈エッチング廃液を受容し、受容した希釈エッチング廃液から水分を除去して濃縮する濃縮手段とを備えてなることを特徴とするエッチング廃液の再生装置。
  5. 少なくともリン酸を含むエッチング廃液からMo成分及びAl成分を除去して、該エッチング廃液を再生する装置であって、
    前記エッチング廃液を貯留する廃液貯留槽と、
    前記廃液貯留槽に水を供給して、該廃液貯留槽内のエッチング廃液をそのpHが0.5〜0.9となるように希釈する希釈手段と、
    密閉された容器体からなり、該容器体内に、官能末端基がH基であるポーラス型の強酸性陽イオン交換樹脂、及び官能末端基がOH型基であるポーラス型の強塩基性陰イオン交換樹脂が装填されてなる吸着塔と、
    前記廃液貯留槽に貯留されたエッチング廃液を前記吸着塔に供給する廃液供給手段と、
    前記吸着塔に接続して、該吸着塔から流出する希釈エッチング廃液を受容し、受容した希釈エッチング廃液から水分を除去して濃縮する濃縮手段とを備えてなることを特徴とするエッチング廃液の再生装置。
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