JP2016203053A - イオン交換樹脂の再生方法および再生装置 - Google Patents

イオン交換樹脂の再生方法および再生装置 Download PDF

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【課題】再生液の使用量を低減することができるイオン交換樹脂の再生方法および再生装置を提供する。
【解決手段】2価アニオン形のアニオン交換樹脂が充填されたイオン交換樹脂塔7を用いて2価アニオンおよび1価アニオンを含む溶液から1価アニオンを吸着して精製する精製工程で用いたアニオン交換樹脂を再生するイオン交換樹脂の再生方法であって、2価アニオンを含む再生液を用いてアニオン交換樹脂を再生した際に生じる再生排液をナノろ過装置8に通液して、2価アニオンが濃縮された濃縮液を得る濃縮処理工程と、濃縮液の2価アニオンの濃度を濃度調整槽5で調整して濃度調整液を得る濃度調整工程と、濃度調整液を再生液として用いてイオン交換樹脂塔7のアニオン交換樹脂を再生する再生工程と、を含むイオン交換樹脂の再生方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、イオン交換樹脂の再生方法および再生装置に関する。
2価アニオンおよび1価アニオンを含む溶液から1価アニオンを除去して低減する方法として、イオン形が2価アニオンである強塩基性アニオン交換樹脂等のアニオン交換樹脂を用いる方法がある。この1価アニオンの除去に用いたイオン交換樹脂の再生には、通常、2価アニオンを主成分として含む再生液が用いられる。
この方法では、再生液の使用量が多くなり、再生液のコストが増大するという問題がある。また、再生液は塩濃度が高いため、高塩濃度の排液の量が多くなり、環境負荷や排水処理コストの増大につながる。
一方、2価アニオンおよび1価アニオンを含む溶液についてナノろ過膜(NF膜)により2価アニオンを濃縮し、1価アニオンを選択的に除去する方法が開示されている(非特許文献1参照)。
また、特許文献1には、電気透析の濃縮液を用いてイオン交換樹脂を再生する方法が記載されている。
特許文献2には、ナノろ過膜の透過水をアニオン交換樹脂の再生水として用いることが記載されている。
特許文献1のような電気透析装置は、負極、正極、複数のアニオン交換膜、複数のカチオン交換膜を備えるため、装置が複雑な構成となり、また、電気の使用量が大きくなる傾向にある。さらに、特許文献1の再生方法は、1価イオンの濃縮にのみ言及されており、2価イオンと1価イオンの分離性には言及されていない。さらに、ナノろ過膜濃縮液中に2価イオンが存在すると、イオン交換樹脂の再生効率が低下する懸念がある。
特許文献2の方法では、ナノろ過膜透過水中に幾分か残存する2価アニオンがアニオン交換樹脂に流入することにより再生効率が低下する問題がある。
特開平9−512743号公報 特開2000−301005号公報
Reverse osmosis of single and mixed electrolytes with charged membranes: Experiment and analysis, Journal of chemical engineering of JAPAN, Vol.24, No.4, 1991, pp.518-524
本発明の目的は、再生液の使用量を低減することができるイオン交換樹脂の再生方法および再生装置を提供することにある。
本発明は、2価アニオン形のアニオン交換樹脂が充填されたイオン交換樹脂塔を用いて2価アニオンおよび1価アニオンを含む溶液から1価アニオンを吸着して精製する精製工程で用いたアニオン交換樹脂を再生するイオン交換樹脂の再生方法であって、2価アニオンを含む再生液を用いて前記アニオン交換樹脂を再生した際に生じる再生排液をナノろ過膜に通液して、2価アニオンが濃縮された濃縮液を得る濃縮処理工程と、前記濃縮液の2価アニオンの濃度を調整して濃度調整液を得る濃度調整工程と、前記濃度調整液を再生液として用いて前記アニオン交換樹脂を再生する再生工程と、を含むイオン交換樹脂の再生方法である。
前記イオン交換樹脂の再生方法における前記再生工程において、前記濃度調整液を用いて前記アニオン交換樹脂を再生した後、2価アニオンを含む新再生液を用いて前記アニオン交換樹脂を再生することが好ましい。
前記イオン交換樹脂の再生方法において、前記新再生液を用いる再生における前記新再生液の通液量が、前記濃度調整液を用いる再生において脱着した1価アニオンに対する当量比で1.0〜2.0倍の範囲であることが好ましい。
前記イオン交換樹脂の再生方法において、前記新再生液の2価アニオンの濃度が、0.1〜1.0Nの範囲であり、前記新再生液のpHが、2〜11の範囲であることが好ましい。
本発明は、2価アニオンおよび1価アニオンを含む溶液から1価アニオンを吸着して精製する精製工程で用いたアニオン交換樹脂を再生するイオン交換樹脂の再生装置であって、2価アニオン形の前記アニオン交換樹脂が充填されたイオン交換樹脂塔と、2価アニオンを含む再生液を用いて前記アニオン交換樹脂を再生した際に生じる再生排液をナノろ過膜に通液して、2価アニオンが濃縮された濃縮液を得る濃縮処理手段と、前記濃縮液の2価アニオンの濃度を調整して濃度調整液を得る濃度調整手段と、前記濃度調整液を再生液として用いて前記アニオン交換樹脂を再生する再生手段と、を備えるイオン交換樹脂の再生装置である。
前記イオン交換樹脂の再生装置において、前記再生手段は、前記濃度調整液を用いて前記アニオン交換樹脂を再生した後、2価アニオンを含む新再生液を用いて前記アニオン交換樹脂を再生するものであることが好ましい。
前記イオン交換樹脂の再生装置において、前記新再生液を用いる再生における前記新再生液の通液量が、前記濃度調整液を用いる再生において脱着した1価アニオンに対する当量比で1.0〜2.0倍の範囲であることが好ましい。
前記イオン交換樹脂の再生装置において、前記新再生液の2価アニオンの濃度が、0.1〜1.0Nの範囲であり、前記新再生液のpHが、2〜11の範囲であることが好ましい。
本発明のイオン交換樹脂の再生方法および再生装置では、再生液の使用量を低減することができる。
本発明の実施形態に係るイオン交換樹脂の再生装置を有するイオン交換処理装置の一例を示す概略構成図である。
本発明の実施の形態について以下説明する。本実施形態は本発明を実施する一例であって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係るイオン交換樹脂の再生装置を有するイオン交換処理装置の一例の概略を図1に示し、その構成について説明する。イオン交換処理装置100は、精製手段としてイオン交換樹脂塔7と、濃縮処理手段としてナノろ過装置8とを備える。イオン交換樹脂塔7には、1価アニオンを吸着する2価アニオン形のアニオン交換樹脂が充填されている。ナノろ過装置8は、アニオン交換樹脂に吸着された1価アニオンを2価アニオンを含む再生液で再生したときの再生排液を回収し、2価アニオンを濃縮するためのナノろ過膜を備える装置である。
イオン交換処理装置100は、さらに、原水槽1と、ポンプ9と、処理水槽6とを備える。原水槽1は、2価アニオンおよび1価アニオンを含む溶液を原水として貯留する槽である。ポンプ9は、原水槽1の原水をバルブ14を介してイオン交換樹脂塔7の上部入口に送液するポンプである。処理水槽6は、イオン交換樹脂塔7で処理された処理水をバルブ15,16を介して回収して貯留する槽である。
イオン交換処理装置100は、さらに、脱塩水貯槽3と、ポンプ11と、再生新液貯槽4と、ポンプ12と、再生排液貯槽2と、ポンプ10と、濃度調整槽5と、ポンプ41と、ポンプ13とを備える。脱塩水貯槽3は、イオン交換樹脂塔7中の原水の押出処理および再生後の押出処理に使用する脱塩水を貯留する槽である。ポンプ11は、脱塩水貯槽3内の脱塩水をバルブ18を介してイオン交換樹脂塔7の上部入口に送液するポンプである。再生新液貯槽4は、イオン交換樹脂を再生する再生処理に使用する再生新液を貯留する槽である。ポンプ12は、再生新液貯槽4内の再生新液をバルブ21,15を介してイオン交換樹脂塔7の下部入口に送液するポンプである。再生排液貯槽2は、再生処理にて発生した再生排液をバルブ17を介して貯留する槽である。ポンプ10は、再生排液貯槽2内の再生排液をナノろ過装置8の入口に送液するポンプである。濃度調整槽5は、ナノろ過装置8で濃縮された2価アニオンを含む濃縮液を貯留し、濃度調整するための槽である。ポンプ41は、濃縮液を濃度調整槽5に送液するポンプである。ポンプ13は、濃度調整槽5中の濃度調整液をバルブ22,15を介してイオン交換樹脂塔7の下部入口に送液するポンプである。
ポンプ11は、脱塩水貯槽3内の脱塩水をバルブ19,15を介してイオン交換樹脂塔7の下部入口に送液するポンプ、濃縮液を濃度調整して2価アニオン濃度を調整するための脱塩水貯槽3内の脱塩水をバルブ20を介して濃度調整槽5に送液するポンプとしても機能する。
イオン交換処理装置100において、原水槽1の入口には、配管23が接続され、原水槽1の出口とイオン交換樹脂塔7の上部入口とは、ポンプ9、バルブ14を介して配管24により接続されている。イオン交換樹脂塔7の処理水出口(下部出口)と処理水槽6の入口とは、バルブ15,16を介して配管25により接続され、処理水槽6の出口には、配管35が接続されている。
再生新液貯槽4の出口と、配管25におけるバルブ15とバルブ16との間とは、ポンプ12、バルブ21を介して配管26により接続されている。濃度調整槽5の出口と、配管25における配管26の接続点とバルブ16との間とは、ポンプ13、バルブ22を介して配管34により接続されている。配管24におけるバルブ14とイオン交換樹脂塔7の上部入口との間と、再生排液貯槽2の再生排液入口とは、バルブ17を介して配管30により接続されている。再生排液貯槽2の一方の出口とナノろ過装置8の入口とは、ポンプ10、バルブ43を介して、配管31により接続されている。再生排液貯槽2の他方の出口と濃度調整槽5の濃縮液入口とは、ポンプ41、バルブ42を介して配管33により接続されている。ナノろ過装置8の透過液出口には、配管32が接続され、濃縮液出口と再生排液貯槽2の濃縮液入口とは、配管36により接続されている。脱塩水貯槽3の出口と、配管24におけるバルブ14とイオン交換樹脂塔7の上部入口との間とは、ポンプ11、バルブ18を介して配管27により接続されている。配管27におけるポンプ11とバルブ18との間と、配管26におけるポンプ12と配管25の接続点との間とは、バルブ19を介して配管28により接続されている。配管27におけるポンプ11と配管28の接続点との間と、濃度調整槽5の脱塩水入口とは、バルブ20を介して配管29により接続されている。配管30におけるバルブ17と配管24の接続点との間には、バルブ38を介して配管39が接続されている。配管25におけるバルブ16と配管34の接続点との間には、バルブ37を介して配管40が接続されている。
まず、イオン交換処理装置100における、イオン交換樹脂塔7による、2価アニオンおよび1価アニオンを含む原水の精製処理を説明する。
[精製工程]
2価アニオンおよび1価アニオンを含む原水は、配管23を通して原水槽1に送液され、貯留される。バルブ14,15,16が開状態とされ、ポンプ9が起動されて、精製工程が開始される。原水槽1中の原水が、配管24を通してイオン交換樹脂塔7に例えば下向流で通液され、イオン交換樹脂塔7において原水中の1価アニオンが2価アニオン形のアニオン交換樹脂により吸着されて、原水から1価アニオンが除去、低減される。処理対象の原水中の2価アニオン以外のイオン濃度等に応じて処理量を決定し、規定量の処理が完了次第、開状態の全てのバルブ14,15,16が閉状態とされ、ポンプ9が停止されて、精製工程が終了される。
本実施形態における処理方法では、2価アニオン、1価アニオンおよびそれらの対イオン(カチオン)を含む溶液を処理対象の原水とし、2価アニオン形のアニオン交換樹脂を用いたイオン交換処理によって、2価アニオン以外の塩類を除去、低減する。
2価アニオンとしては、例えば、硫酸イオン(SO 2−)、炭酸イオン(CO 2−)等が挙げられる。1価アニオンとしては、塩化物イオン(Cl)、硝酸イオン(NO )、亜硝酸イオン(NO )、炭酸水素イオン(HCO )、臭化物イオン(Br)、ヨウ化物イオン(I)、シアンイオン(CN)等が挙げられる。1価アニオンとして塩化物イオンを含み、2価イオンとして硫酸イオンを含む場合に、本実施形態の処理方法(精製方法)および再生方法が特に好適に適用可能である。対イオンとしては、ナトリウムイオン、アンモニウムイオン、金属イオン等が挙げられる。
精製処理対象の2価アニオンおよび1価アニオンを含む原水は、例えば、硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム、硫酸銅等の硫酸塩を主成分とし、上記1価アニオンを不純物として含む水溶液である。
原水中の除去対象とする1価アニオンの濃度は、2価アニオンの濃度(eq/L)に対して10%以下の濃度(eq/L)であることが1価アニオンの低減効果が高いため好ましく、3%以下の濃度(eq/L)であることがより好ましい。
本実施形態において、原水中の2価アニオンの濃度は0.8N以上の濃度であることが好ましく、2.4N以上であることがより好ましい。
イオン交換樹脂は、硫酸形(SO 2−)等の2価アニオン形のアニオン交換樹脂であればよく、弱塩基性アニオン交換樹脂でも可能であるが、強塩基性アニオン交換樹脂が好ましい。この2価アニオン形のアニオン交換樹脂は、1価アニオンを選択的に吸着することができる。ここで用いられる強塩基性アニオン交換樹脂としては、例えば、AMBERJET 4400Cl(ダウ・ケミカル社製)等が例示され、弱塩基性アニオン交換樹脂としては、AMBERLITE IRA96SB(ダウ・ケミカル社製)等が例示されるが、これらの樹脂に限定されるものではない。アニオン交換樹脂の官能基は、硫酸や、硫酸ナトリウム等の硫酸塩の水溶液等を用いて硫酸形(SO 2−)等に変換すればよい。
精製処理により、処理水中の1価アニオンの濃度は、例えば、0.006N以下にまで低減される。
次に、イオン交換処理装置100における、イオン交換樹脂塔7のアニオン交換樹脂の再生処理を説明する。
[純水置換工程]
精製工程の実施後、バルブ18,15,37が開状態とされ、ポンプ11が起動されて、純水置換工程が開始される。脱塩水貯槽3から純水として脱塩水が、配管27を通してイオン交換樹脂塔7に例えば下向流で通液され、配管25,37を通して排出される。これにより、イオン交換樹脂塔7内が脱塩水により置換される。規定量の処理が完了次第、開状態の全てのバルブ18,15,37が閉状態とされ、ポンプ11が停止されて、純水置換工程が終了される。純水置換工程は、原水中の2価アニオンと他の1価アニオンの濃度によっては実施せずに次の再生工程を行うことも可能である。
[再生工程]
純水置換工程の実施後、または精製工程の実施後、バルブ22,15,17が開状態とされ、ポンプ13が起動されて、再生工程が開始される。濃度調整槽5には、後述する濃度調整工程により濃度調整された2価アニオンを含む再生液が貯留されている。濃度調整槽5から2価アニオンを含む再生液が、配管34,25を通してイオン交換樹脂塔7に例えば上向流で通液され、イオン交換樹脂塔7のイオン交換樹脂が再生される。再生排液は、配管30を通して再生排液貯槽2に貯留される。規定量の処理が完了次第、バルブ22,15,17が閉状態とされ、ポンプ13が停止されて、再生工程が終了される。再生排液中の2価アニオン濃度が希薄な場合は、バルブ17が閉状態、バルブ38が開状態とされて、配管39を通して、再生排液が排出されてもよい。なお、再生工程において、濃度調整槽5、ポンプ13等が再生手段として機能する。
再生工程において、アニオン交換樹脂を精製工程で使用可能な状態にするために使用する再生剤としては、硫酸の他に、硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム等の硫酸塩等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。再生液は、それらの再生剤の水溶液等である。
[押出工程]
再生工程の実施後、バルブ19,15,17が開状態とされ、ポンプ11が起動されて、押出工程が開始される。脱塩水貯槽3から脱塩水が、配管27,28,26,25を通して、イオン交換樹脂塔7に例えば上向流で通液され、イオン交換樹脂塔7内の原水が脱塩水で押し出され、再生排液貯槽2に送液される。規定量の処理が完了次第、バルブ19,15,17が閉状態とされ、ポンプ11が停止されて、押出工程が終了される。押出液中の2価アニオン濃度が希薄な場合は、バルブ17が閉状態、バルブ38が開状態とされて、配管39を通して、押出液が排出されてもよい。
[洗浄工程]
押出工程の実施後、バルブ19,15,38が開状態とされ、ポンプ11が起動されて、洗浄工程が開始される。脱塩水貯槽3から脱塩水が、配管27,28,26,25を通して、イオン交換樹脂塔7に例えば上向流で通液され、イオン交換樹脂塔7内が脱塩水で洗浄され、洗浄排液は、配管24,39を通して排出される。規定量の処理が完了次第、バルブ19,15,38が閉状態とされ、ポンプ11が停止されて、洗浄工程が終了される。なお、洗浄工程は、原水中の2価アニオンと他の1価アニオンの濃度によっては実施せずに次の精製工程を行うことも可能である。
[濃縮処理工程]
再生排液貯槽2に規定量の再生排液が貯留された時点で、バルブ43が開状態とされ、ポンプ10が起動されて、濃縮処理工程が開始される。再生排液貯槽2の再生排液が、配管31を通してナノろ過装置8に送液され、ナノろ過装置8において、ナノろ過膜により2価アニオンが濃縮され、濃縮液が得られる。濃縮液が配管36を通して再生排液貯槽2に戻されながら、透過液が配管32を通して排出される。規定量の処理が完了次第、バルブ43が閉状態とされ、ポンプ10が停止されて、濃縮処理工程が終了される。その後、バルブ42が開状態とされ、ポンプ41が起動されて、再生排液貯槽2中の濃縮液が配管33を通して濃度調整槽5に送液される。
[濃度調整工程]
濃度調整槽5に規定量の濃縮液が貯留された時点で、バルブ20が開状態とされ、ポンプ11が起動されて、濃度調整工程が開始される。脱塩水貯槽3の脱塩水が、配管27,29を通して、濃度調整槽5に送液される。濃度調整槽5において、濃縮液に脱塩水および図示しない2価アニオン添加手段により2価アニオンが添加されて、2価アニオン濃度が規定の濃度に調整される。規定量の処理が完了次第、バルブ20が閉状態とされ、ポンプ11が停止されて、濃度調整工程が終了される。濃度調整された濃度調整液は、次回以降の再生工程において、2価アニオンを含む再生液として使用される。なお、濃度調整工程において、濃度調整槽5、脱塩水貯槽3、ポンプ11、図示しない2価アニオン添加手段等が濃度調整手段として機能する。
ここで説明した精製処理および再生処理では、上述の精製工程、純水置換工程、再生工程、濃縮処理工程、濃度調整工程、押出工程、洗浄工程を1サイクルとして運転を行えばよい。原水中の2価アニオンと他の1価アニオンの濃度によっては、純水置換工程や洗浄工程を実施せずに次の再生工程や精製工程を行うことも可能である。イオン交換処理装置100の運転の初期には、再生液として、再生新液を用いる再生により得られた再生排液を濃度調整した濃度調整液、または、別のイオン交換処理装置によって得られた再生排液を濃度調整した濃度調整液を用いればよく、以降は、上記濃度調整工程により濃度調整された濃度調整液を、再生工程において再生液として使用すればよい。
本発明者らは、ナノろ過膜を用いて再生排水中の2価アニオンを濃縮し、1価アニオンを低減した濃縮液を、2価アニオン濃度を調整した後、再生液として用いることにより、2価アニオンを含む再生新液のみを用いて再生する場合に比べて、再生液の使用量を低減することができることを見出した。
イオン交換樹脂の再生工程において、イオン交換樹脂塔7への再生液の通液方向を精製工程におけるイオン交換樹脂塔7への原水の通液方向に対して向流にすることにより、より再生率が向上し、処理水濃度を低くすることができる。
ナノろ過膜(NF膜)は、操作圧力0.3〜1.5MPaの評価条件の下で、塩化ナトリウム阻止率が5%以上93%未満の膜を指す。ナノろ過膜により、再生排液中の2価アニオンを濃縮し、1価アニオンを選択的に除去、低減することができる。ナノろ過膜としては、例えば、NF−245(ダウ・ケミカル社製)スパイラルエレメント(有効膜面積7.6m)、NTR−7450HG−S4(Nitto社製、有効膜面積6.5m)スパイラルエレメント、NTR−7250HG−S4(Nitto社製、有効膜面積6.5m)スパイラルエレメント等が例示されるが、これらの膜種に限定されるものではない。
ナノろ過装置8におけるナノろ過膜の透過流束は0.1〜1.5m/dの範囲が好ましく、0.2〜0.5m/dの範囲がより好ましい。ナノろ過膜の透過流束が0.1m/d未満では、必要なナノろ過膜の数が多くなり、設備の肥大化につながる場合があり、1.5m/dを超えると、1価アニオンと2価アニオンの分離効率が低下し、再生液としての濃度を満たせなくなる場合がある。
再生工程において、濃度調整液を用いてアニオン交換樹脂を再生した後、2価アニオンを含む新再生液を用いてアニオン交換樹脂を再生することが好ましい。例えば、純水置換工程の実施後、または精製工程の実施後、まず1段目の再生として、バルブ22,15,17が開状態とされ、ポンプ13が起動されて、第1再生工程が開始される。濃度調整槽5から2価アニオンを含む濃度調整液が再生液として、配管34,25を通してイオン交換樹脂塔7に例えば上向流で通液され、イオン交換樹脂塔7のイオン交換樹脂が再生される。再生排液は、配管30を通して再生排液貯槽2に貯留される。規定量の処理が完了次第、バルブ22,15,17が閉状態とされ、ポンプ13が停止されて、第1再生工程が終了される。次に、次に2段目の再生として、バルブ21,15,17が開状態とされ、ポンプ12が起動されて、第2再生工程が開始される。再生新液貯槽4から2価アニオンを含む再生新液が、配管26,25を通してイオン交換樹脂塔7に例えば上向流で通液され、イオン交換樹脂塔7のイオン交換樹脂が再生される。再生排液は、配管30を通して再生排液貯槽2に貯留される。規定量の処理が完了次第、バルブ21,15,17が閉状態とされ、ポンプ12が停止されて、第2再生工程が終了される。第1再生工程または第2再生工程において、再生排液中の2価アニオン濃度が希薄な場合は、バルブ17が閉状態、バルブ38が開状態とされて、配管39を通して、再生排液が排出されてもよい。
本発明者らは、ナノろ過膜を用いて再生排液中の2価アニオンを濃縮し、1価アニオンを低減した液を再生液としてイオン交換樹脂塔に通液して再生した(第1再生工程)のち、2価アニオンを含む再生新液を用いて再生する(第2再生工程)2段の再生により、新たに使用する新再生液の使用量が同一として、濃縮液を濃度調整した濃度調整液のみを再生液として用いた場合よりも、イオン交換樹脂の再生率が上昇することを見出した。
ナノろ過膜を用いて2価アニオンを濃縮し、1価アニオンを低減して、2価アニオン主体となった濃縮液に対して、1価アニオン排除分2価アニオンを再生レベル(ここでは単位樹脂量当りの2価アニオン当量)が合うように追加し、2価アニオン濃度を所定値になるよう濃度調整した濃度透析液のみを再生液として再利用する方法では、濃縮液中に1価アニオンがある量残留するため、その分再生率が低下し、次のサイクルでの1価アニオン除去性能(除去率)が低下すると考えられる。
なお、「新再生液」とは、新たに調製して使用する、2価アニオンを含む再生液のことを意味する。なお、再生工程において、濃度調整槽5、ポンプ13、再生新液貯槽4、ポンプ12等が再生手段として機能する。
ナノろ過膜の一般的な耐性および浸透圧、アニオン交換樹脂の再生率等を考慮すれば、2価アニオンの塩を含む新再生液の2価アニオンの濃度は0.1〜1.0Nの範囲であることが好ましく、0.1〜0.5Nの範囲であることがより好ましい。新再生液のpHは、2〜11の範囲であることが好ましく、4〜7の範囲であることがより好ましい。2価アニオンの濃度が0.1Nより小さいと、再生率が低下する場合があり、1.0Nより大きいと、ナノろ過膜の浸透圧が高くなり、濃縮効率が低下する場合がある。新再生液のpHが2〜11の範囲外であると、ナノろ過膜の寿命が低下する場合がある。
新再生液の量は、新再生液を用いる再生における新再生液の通液量が、濃度調整液を再生液として用いる再生において脱着した1価アニオンに対する当量比で1.0〜2.0倍の範囲であることが好ましく、1.0〜1.5倍の範囲であることがより好ましい。この通液量が1.0倍未満であると、再生率が低下する場合があり、2.0倍を超えると、薬品コストが増大して、経済性が損なわれる場合がある。
以下、実施例および比較例を挙げ、本発明をより具体的に詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
図1に示したイオン交換処理装置100と同様の装置を試験装置として製作し、上記の発明の実施の形態に記載した通りに精製工程、純水置換工程、再生工程、濃縮処理工程、濃度調整工程、押出工程、洗浄工程を1サイクルとして各工程を進行させた。採用した試験条件は以下の通りである。
[試験条件]
(1)強塩基性アニオン交換樹脂
強塩基性アニオン交換樹脂として商品名「アンバージェット4400Cl」(ダウ・ケミカル社製、総交換容量1.4eq/L−R(樹脂))を、硫酸ナトリウム水溶液を用いてイオン形を硫酸形(SO 2−)にした。硫酸形の樹脂を体積で400mL使用し、このアニオン交換樹脂を樹脂性カラムに充填した。樹脂性カラムは円筒形状のものであり、その内直径は25.3mm、長さは1000mmのものを用いた。
(2)原水液質
原水として高濃度硫酸塩溶液を用いた。用いた高濃度硫酸塩溶液の液質は、2価アニオンとして硫酸イオン、1価アニオンとして塩化物イオン、炭酸水素イオンを含み、硫酸イオン濃度を125000mg/L、塩化物イオン濃度を3000mg/L、炭酸水素イオンを炭素換算で400mgC/L、pHを8.3とした。
(3)通水SV(流量)
精製工程および純水置換工程の流量は、3/hr(1.2L/hr)とした。
(4)精製工程通液量
精製工程は、通液量を4BV(L/L−樹脂)/サイクルと設定して試験を行った。
(5)純水置換工程通水量
純水置換工程は、通水量を1.5BV/サイクルと設定して実験を行った。
(6)再生条件
再生工程では、1段目の再生液として、予めナノろ過膜(下記参照)を用いて回収し、純水により濃度調整して濃度を調整した0.3N硫酸ナトリウム(NaSO)水溶液を使用した。2段目の再生液として新品の0.3N硫酸ナトリウム(NaSO)水溶液(pH6.5)を使用した(新再生液)。再生レベルは、1段目の再生と2段目の再生とを合わせて245gNaSO(3.45eq)/L−樹脂とした。再生液の流量、および純水による押出(押出工程)および洗浄(洗浄工程)の流量は、それぞれ5BV/時間とし、押出時間および洗浄時間を計75分とした。1段目の再生液に関し、再生排液貯槽には1段目の再生開始後0.0BV〜押出工程開始後2.0BVまでの液(計13.5L/L−樹脂)を回収した。イオン交換樹脂塔における再生液の通液方向は、精製工程の原水の通液方向に対して向流とした。新再生液の通液量は、濃度調整液を用いる再生において脱着した1価アニオンに対する当量比で1.5倍とした。
(7)濃縮処理工程
濃縮処理工程では、ナノろ過膜(NF膜)として、NF−245(ダウ・ケミカル社製)スパイラルエレメント(有効膜面積7.6m)を用いた。上記再生工程における再生排液を被処理液とし、それをナノろ過膜に通液し、得られた濃縮液を再生排液貯槽内に戻す、バッチ濃縮方式運転を実施した。透過液45容積%(6.1L/L−樹脂)を系外に排出し、再生排液貯槽内に濃縮液55容積%(7.4L/L−R)を得 た。得られた濃縮液を濃度調整槽に移した。ナノろ過膜の透過流束は、0.25m/dとした。その後、濃度調整槽で硫酸ナトリウム(NaSO)濃度として0.3Nとなるよう調整し、1段目再生液として使用した。
上記運転を3サイクル繰り返したときのアニオン交換樹脂による処理水の塩化物イオン濃度は、200mg/L、再生率(Cl脱着量/Cl吸着量)は85%であった。また、ナノろ過膜の被処理液(再生排液)の塩化物イオン濃度は、830mg/L、硫酸イオン濃度は、11100mg/L、ナトリウムイオン濃度は、5800mg/L、得られた濃縮液の塩化物イオン濃度は、320mg/L、硫酸イオン濃度は、20000mg/L、ナトリウムイオン濃度は、9800mg/Lであった。この濃縮液に純水を添加して、1段目用再生液として、硫酸ナトリウム(NaSO)濃度として0.3Nとなるよう調整したときの塩化物イオン濃度は、230ppm、再生剤量は、219gNaSO(3.08eq)/L−R(樹脂)となった。したがって、2段目の再生レベルは、26gNaSO(0.37eq)/L−樹脂となった。これは脱着した塩化物イオン当量(再生排液(ナノろ過膜被処理液)塩化物イオン当量−再生液塩化物イオン当量)=0.25eq/L−R)の1.5倍にあたる。
なお、処理水、再生排液、濃縮液、濃度調整液中の硫酸イオン(SO 2−)、塩化物イオン(Cl)の濃度は、イオンクロマト装置(メトローム社製、Compact IC 761型)を用いて、炭酸水素イオン(HCO )の濃度は、酸標準液による滴定法により測定した。
<実施例2>
実施例1における1段目の再生液と2段目の再生液を混合した濃度調製した液(塩化物イオン濃度206ppm)を再生液として用い、再生工程を1段通液とした以外は実施例1と同様にして高濃度硫酸塩溶液から1価アニオンの除去を実施し、再生を行った。
上記運転を3サイクル繰り返したときのアニオン交換樹脂による処理水の塩化物イオン濃度は、360mg/L、再生率(Cl脱着量/Cl吸着量)は80%であった。また、ナノろ過膜の被処理液(再生排液)の塩化物イオン濃度は、780mg/L、硫酸イオン濃度は、11200mg/L、ナトリウムイオン濃度は、5800mg/L、得られた濃縮液の塩化物イオン濃度は、310mg/L、硫酸イオン濃度は、20100mg/L、ナトリウムイオン濃度は、9800mg/Lであった。この濃縮液に純水を添加して、1段目用再生液として、硫酸ナトリウム(NaSO)濃度として0.3Nとなるよう調整したときの塩化物イオン濃度は、220ppm、再生剤量は、220gNaSO(3.10eq)/L−R(樹脂)となった。したがって、2段目の再生レベルは、25gNaSO(0.35eq)/L−樹脂となった。これは脱着した塩化物イオン当量(再生排液(ナノろ過膜被処理液)塩化物イオン当量−再生液塩化物イオン当量)=0.23eq/L−R)の1.5倍にあたる。
<比較例1>
再生液として新品の0.3N硫酸ナトリウム(NaSO)水溶液(pH6.5)のみを使用した。再生レベルは、142gNaSO(2.0eq)/L−樹脂とした。その他濃縮処理工程を行わない以外は、実施例2と同様にして高濃度硫酸塩溶液から1価アニオンの除去を実施し、再生を行った。
上記運転を3サイクル繰り返したときのアニオン交換樹脂による処理水の塩化物イオン濃度は、360mg/L、再生率(Cl脱着量/Cl吸着量)は80%となった。実施例2と同様の性能であったが、2サイクル目以降の新品の硫酸ナトリウム水溶液の使用量が約5.7倍となり、再生液の薬品使用量が多くなった。
アニオン交換樹脂による処理水の塩化物イオン濃度と再生率の結果について、表1にまとめた。
Figure 2016203053
このように、実施例の再生方法により、再生液の使用量を低減することができた。これは、排液水量の低減につながる。再生液の使用量を低減しつつ、高再生率や1価アニオンの高除去率を確保できた。また、実施例1のように濃縮液を再生液としてイオン交換樹脂塔に通液して再生した(第1再生工程)のち、2価アニオンを含む再生新液を用いて再生する(第2再生工程)2段の再生により、新たに使用する新再生液の使用量が同一として、実施例2のように濃縮液を濃度調整した濃度調整液のみを再生液として用いた場合よりも、イオン交換樹脂の再生率が上昇した。
1 原水槽、2 再生排液貯槽、3 脱塩水貯槽、4 再生新液貯槽、5 濃度調整槽、6 処理水槽、7 イオン交換樹脂塔、8 ナノろ過装置、9,10,11,12,13,41 ポンプ、14,15,16,17,18,19,20,21,22,37,38,42,43 バルブ、23、24,25,26,27,28,29,30,31,32,33,34,35,36,39,40 配管、100 イオン交換処理装置。

Claims (8)

  1. 2価アニオン形のアニオン交換樹脂が充填されたイオン交換樹脂塔を用いて2価アニオンおよび1価アニオンを含む溶液から1価アニオンを吸着して精製する精製工程で用いたアニオン交換樹脂を再生するイオン交換樹脂の再生方法であって、
    2価アニオンを含む再生液を用いて前記アニオン交換樹脂を再生した際に生じる再生排液をナノろ過膜に通液して、2価アニオンが濃縮された濃縮液を得る濃縮処理工程と、
    前記濃縮液の2価アニオンの濃度を調整して濃度調整液を得る濃度調整工程と、
    前記濃度調整液を再生液として用いて前記アニオン交換樹脂を再生する再生工程と、
    を含むことを特徴とするイオン交換樹脂の再生方法。
  2. 請求項1に記載のイオン交換樹脂の再生方法であって、
    前記再生工程において、前記濃度調整液を用いて前記アニオン交換樹脂を再生した後、2価アニオンを含む新再生液を用いて前記アニオン交換樹脂を再生することを特徴とするイオン交換樹脂の再生方法。
  3. 請求項2に記載のイオン交換樹脂の再生方法であって、
    前記新再生液を用いる再生における前記新再生液の通液量が、前記濃度調整液を用いる再生において脱着した1価アニオンに対する当量比で1.0〜2.0倍の範囲であることを特徴とするイオン交換樹脂の再生方法。
  4. 請求項2または3に記載のイオン交換樹脂の再生方法であって、
    前記新再生液の2価アニオンの濃度が、0.1〜1.0Nの範囲であり、前記新再生液のpHが、2〜11の範囲であることを特徴とするイオン交換樹脂の再生方法。
  5. 2価アニオンおよび1価アニオンを含む溶液から1価アニオンを吸着して精製する精製工程で用いたアニオン交換樹脂を再生するイオン交換樹脂の再生装置であって、
    2価アニオン形の前記アニオン交換樹脂が充填されたイオン交換樹脂塔と、
    2価アニオンを含む再生液を用いて前記アニオン交換樹脂を再生した際に生じる再生排液をナノろ過膜に通液して、2価アニオンが濃縮された濃縮液を得る濃縮処理手段と、
    前記濃縮液の2価アニオンの濃度を調整して濃度調整液を得る濃度調整手段と、
    前記濃度調整液を再生液として用いて前記アニオン交換樹脂を再生する再生手段と、
    を備えることを特徴とするイオン交換樹脂の再生装置。
  6. 請求項5に記載のイオン交換樹脂の再生装置であって、
    前記再生手段は、前記濃度調整液を用いて前記アニオン交換樹脂を再生した後、2価アニオンを含む新再生液を用いて前記アニオン交換樹脂を再生するものであることを特徴とするイオン交換樹脂の再生装置。
  7. 請求項6に記載のイオン交換樹脂の再生装置であって、
    前記新再生液を用いる再生における前記新再生液の通液量が、前記濃度調整液を用いる再生において脱着した1価アニオンに対する当量比で1.0〜2.0倍の範囲であることを特徴とするイオン交換樹脂の再生装置。
  8. 請求項6または7に記載のイオン交換樹脂の再生装置であって、
    前記新再生液の2価アニオンの濃度が、0.1〜1.0Nの範囲であり、前記新再生液のpHが、2〜11の範囲であることを特徴とするイオン交換樹脂の再生装置。
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