JP4819197B2 - 高強度コークスの製造方法 - Google Patents
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Description
本出願は、2009年11月24日に日本に出願された特願2009−266567号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
非粘結炭や非微粘結炭を用いてコークスを製造する場合、粘結性の補填材(粘結補填材)を添加すると、コークス強度は向上する(例えば、特許文献1及び2、参照)。
より具体的には、例えば、特許文献4には、原料炭に、粒径3mm未満の細粒を50%以上含む固形粘結補填材を固形のまま混合し、そのままコークス炉に装入して乾留する高強度コークスの製造方法が記載されている。特許文献4に記載の方法によれば、固形粘結補填材が石炭粒子中に均一に分散するので、強固なコークス構造が得られる。
また、特許文献4には、固形粘結補填材の粒度構成において、粒径0.3mm以下の微細粒は凝集しやすいため、できるだけ少ないことが好ましいことが記載されている。
すなわち、本発明者らは、原料炭中における粉砕粘結補填材の分散性とコークスの強度とに着目して、固形粘結補填材を粉砕して粒径0.3mm以下の微粉粒子を含む粉砕粘結補填材とし、これを非粘結炭や非微粘結炭を含む低品質の原料炭と混合して得られた混合物の水分含有量と、粉砕粘結補填材中の粒径0.3mm以下の微粉粒子の含有量とを最適化した。
本発明は、以上のような新規知見に基づき成されたものであって、その要旨は次のとおりである。
前記粉砕粘結補填材と原料炭とを混合して混合物を用意する混合工程と、
前記混合物を乾留する乾留工程と、
前記混合工程の前、前記混合工程と同時、または、前記混合工程の後でかつ前記乾留工程の前、のいずれかで行う乾燥工程とを備え、
前記乾燥工程を前記混合工程の前に行う場合には、この乾燥工程で、前記原料炭を乾燥して、前記混合工程における前記混合物の水分含有量が0質量%以上かつ8質量%以下となるようにし、
前記乾燥工程を前記混合工程と同時に行う場合には、この乾燥工程で、前記粉砕粘結補填材と前記原料炭とを混合しながら乾燥して、水分含有量が0質量%以上かつ8質量%以下である前記混合物を形成し、
前記乾燥工程を前記混合工程の後でかつ前記乾留工程の前に行う場合には、この乾燥工程で、前記混合物を乾燥して前記混合物の水分含有量を0質量%以上かつ8質量%以下とし、
前記乾燥工程後でかつ前記乾留工程前に、前記混合物の水分含有量が6質量%以上となるように水分を添加する水分調整工程をさらに備える高強度コークスの製造方法。
前記粉砕粘結補填材と原料炭とを混合して混合物を用意する混合工程と、
前記混合物を乾留する乾留工程と、
前記混合工程の前、前記混合工程と同時、または、前記混合工程の後でかつ前記乾留工程の前、のいずれかで行う乾燥工程とを備え、
前記乾燥工程を前記混合工程の前に行う場合には、この乾燥工程で、前記原料炭を乾燥して、前記混合工程における前記混合物の水分含有量が0質量%以上かつ7質量%以下となるようにし、
前記乾燥工程を前記混合工程と同時に行う場合には、この乾燥工程で、前記粉砕粘結補填材と原料炭とを混合しながら乾燥して、水分含有量が0質量%以上かつ7質量%以下である前記混合物を形成し、
前記乾燥工程を前記混合工程の後でかつ前記乾留工程の前に行う場合には、この乾燥工程で、前記混合物を乾燥して前記混合物の水分含有量を0質量%以上かつ7質量%以下とし、
前記乾燥工程後でかつ前記乾留工程前に、前記混合物の水分含有量が6質量%以上となるように水分を添加する水分調整工程をさらに備える高強度コークスの製造方法。
固形粘結補填材の微粉粒子の発塵が製造環境を汚染することのないように、環境管理上、発塵を防止する方法としては、粉砕後の固形粘結補填材、または、粉砕粘結補填材と原料炭との混合物に水分添加して発塵を防止する方法が考えられる。
その結果、混合物の水分含有量を6質量%以上とすることで、微粉粒子の発塵を防止できることを見出した。
(5)上記(1)または(2)記載の高強度コークスの製造方法では、前記原料炭が、非微粘結炭と非粘結炭のうちの一方または両方を20質量%以上かつ60質量%以下含んでもよい。
(6)前記乾燥工程において、前記固形粘結補填材の軟化点以下の温度で前記混合物を加熱することを特徴とする(1)または(2)に記載の高強度コークスの製造方法。
本発明者らは、擬似粒子を形成する微粉(粒径0.3mm以下の微細粒子)を含んだ固形のままの固形粘結補填材である粉砕粘結補填材を、原料炭に均一に分散させて混合することができれば、従来、活用されていなかった粒径0.3mm以下の微細粒子を活用できるとともに、コークス強度をより高めることができるとの発想のもとに、粒径0.3mm以下の微細粒子を含む固形粘結補填材を、原料炭に均一に混合する手法について鋭意研究した。
(x)固形粘結補填材の微細粒子の表面には、水の薄膜が形成されている。この水の薄膜が、微細粒子間の凝集結合を強化する作用をなし、容易に崩壊しない擬似粒子が形成される。
(z)擬似粒子を形成する微細粒子を含む固形粘結補填材中の水分量、および/又は、擬似粒子を形成する微細粒子を含む固形粘結補填材と原料炭との混合物中の水分量を調整することにより、擬似粒子の大きさ(粒径)を、固形粘結補填材の微粉粒子の発塵を防止でき、原料炭との均一混合に適した大きさ(粒径)に調整することができる。
その結果、粉砕した固形粘結補填材において、0.3mm以下の微細粒子の含有量が30質量%以上である場合、3mm以下の微細粒子の含有量は80質量%以上であり、3mm以下の微細粒子の含有量の変化量は小さいものとなった。これに対し、0.3mm以下の微細粒子の含有量は、3mm以下の微細粒子の含有量が80質量%以上の領域においても含有量の変化量は大きいものとなった。
粉砕粘結補填材に含まれる0.3mm以下の微細粒子の含有量を増加させることによるコークス強度(DI(15))の向上及びその他の品質の向上は、適切な水分量のもとで微細粒子が、原料炭との混合に適した粒径の擬似粒子を形成し、原料炭中に均一に粉砕粘結補填材が分散したことによるものであると推察することができる。
図1は、本発明の高強度コークスの製造方法の一例である第1実施形態の高強度コークスの製造方法を説明するためのフローチャートである。
図1に示すように、第1実施形態の高強度コークスの製造方法は、粉砕工程S1と原料炭粉砕工程S2と混合工程S3と乾燥工程S4と水分調整工程S5と乾留工程S6とを備えている。
また、粉砕粘結補填材に含まれる粒径0.3mm以下の微細粒子は、粒径が細かいほどコークスの強度を向上させることができ好ましいが、篩いを用いて効率よく粒径を分けることができるように粒径0.01mm以上とする。また、粉砕粘結補填材に含まれる粒径0.3mm以下の微細粒子の粒径を細かくすると、搬送時や、乾留工程において用いるコークス炉への粉砕粘結補填材と原料炭との混合物の装入時に発塵しやすくなるため、粒径0.1mm以上とすることが好ましい。
固形粘結補填材xとしては、大量に入手できる石油系ピッチや、石炭系ピッチ等を用いることができ、軟化点が180℃以下のものを用いることが好ましく、140℃以下のものを用いることが好ましい。
原料炭yの微粉粒子は、原料炭中に粉砕粘結補填材をより一層均一に分散させるために粒径0.3mm以下であることが好ましく、篩いを用いて効率よく粒径を分けることができるように粒径0.01mm以上とすることが好ましい。また、原料炭yに上記粒径範囲の微粉粒子が含有されていると、原料炭中に粉砕粘結補填材をより一層均一に分散させることができ好ましいが、搬送時や、乾留工程において用いるコークス炉への粉砕粘結補填材と原料炭との混合物の装入時に発塵しやすくなるため、原料炭yにおける上記粒範囲の微粉粒子の含有量は30質量%以下であることが好ましい。
また、原料炭yに含まれる非微粘結炭と非粘結炭のうちの一方または両方の含有量が、60質量%を超えると、粘結補填材を添加したとしても(DI(15))85以上のコークスの強度を確保することが困難となる。
粉砕粘結補填材と原料炭との混合比は、特に限定されないが、非微粘結炭と非粘結炭のうちの一方または両方を20質量%以上かつ60質量%以下含む原料炭yを用いる場合、(DI(15))85以上のコークスの強度を確保するために、0.5質量%:100質量%(粉砕粘結補填材:原料炭)〜5質量%:100質量%の範囲とすることが好ましい。
乾燥混合物の水分含有量が過剰であると、固形粘結補填材に含まれる粒径0.3mm以下の微細粒子が凝集して形成される擬似粒子が、原料炭との均一混合に適した大きさ(粒径)を超えて成長し、擬似粒子の粗大化を招くとともに、擬似粒子の大きさ(粒径)の不揃いを招く。このため、固形粘結補填材が原料炭中に均一に分散されにくくなり、コークスの強度が低下したり、コークスの強度のばらつきが大きくなったりする。
表1は、水分含有量が5.3質量%の装入炭(固形粘結補填材と原料炭との混合物)の集塵ダストの粒度分布を測定した結果を示したものである。
上述した第1実施形態においては、粒径0.01mm以上かつ0.3mm以下の微粉粒子を50質量%以上かつ100質量%以下含む粉砕粘結補填材を、原料炭と混合して混合物とし、混合物の水分含有量を0質量%以上かつ8質量%以下とした場合を例に挙げて説明したが、本実施形態においては、粒径0.01mm以上かつ0.3mm以下の微粉粒子を30質量%以上かつ100質量%以下含む粉砕粘結補填材を、原料炭と混合して混合物とし、混合物の水分含有量を0質量%以上かつ7質量%以下とする場合について説明する。
なお、乾燥混合物の水分含有量は、0質量%であってもよいが、混合物の乾燥に必要な時間を短時間とすることができ、効率よく乾燥工程を行うことができるとともに、搬送時や、コークス炉に乾燥混合物を装入する際に発生する発塵を防止できるように、6質量%以上であることが好ましい。なお、乾燥混合物の水分含有量が6質量%以上である場合、乾燥工程後でかつ乾留工程前に、乾燥混合物の水分含有量が6質量%以上となるように水分を添加する水分調整工程を行わなくても、十分に発塵を防止することができる。このため、水分調整工程を行う場合と比較して、効率よくコークスを製造できる。
図2は、本発明の高強度コークスの製造方法の一例である第3実施形態の高強度コークスの製造方法を説明するためのフローチャートである。上述した第1実施形態および第2実施形態においては、乾燥工程S4を混合工程S3の後でかつ乾留工程S6の前に行ったが、図2に示すように、第3実施形態の高強度コークスの製造方法においては、乾燥工程S41を混合工程S31の前に行う。
すなわち、本実施形態の高強度コークスの製造方法は、図2に示すように、固形粘結補填材を粉砕して粒径0.01mm以上かつ0.3mm以下の微細粒子を50質量%以上かつ100質量%以下(または30質量%以上かつ100質量%以下)含有する粉砕粘結補填材とする粉砕工程S1と、原料炭粉砕工程S2と、粉砕粘結補填材と原料炭とを混合して混合物とする混合工程S31と、水分調整工程S5と、混合物を乾留する乾留工程S6とを備え、混合工程S31の前に、原料炭を乾燥して、混合工程における混合物の水分含有量が0質量%以上かつ8質量%以下(粉砕粘結補填材に含まれる粒径0.01mm以上かつ0.3mm以下の微細粒子が30質量%以上かつ100質量%以下である場合には、0質量%以上かつ7質量%以下)となるようにする乾燥工程S41を行う方法である。
乾燥工程S41は、予め乾燥工程S41を行った後の原料炭の水分含有量の範囲の目標値を算出しておき、その目標値となるように、原料炭の乾燥を行う。乾燥工程S41を行った後の原料炭の水分含有量の目標値は、以下のようにして算出できる。すなわち、粉砕粘結補填材の水分含有量と、混合物に含有される粉砕粘結補填材の含有量とを用いて、混合工程における混合物の水分含有量が上記範囲内となる原料炭の水分含有量の範囲を決定する。
なお、粉砕粘結補填材と乾燥工程S41を行った後の原料炭とを混合して得られた乾燥混合物の水分含有量が6質量%以上である場合、乾燥工程S41後でかつ乾留工程S6前に、乾燥混合物の水分含有量が6質量%以上となるように水分を添加する水分調整工程S5を行わなくても、十分に発塵を防止することができる。このため、水分調整工程S5を行う場合と比較して、効率よくコークスを製造できる。
図3は、本発明の高強度コークスの製造方法の一例である第4実施形態の高強度コークスの製造方法を説明するためのフローチャートである。上述した第1実施形態および第2実施形態においては、乾燥工程S4を混合工程S3の後でかつ乾留工程S6の前に行ったが、図3に示すように、第3実施形態の高強度コークスの製造方法においては、乾燥工程を混合工程S32と同時に行う。
すなわち、本実施形態の高強度コークスの製造方法は、図3に示すように、固形粘結補填材を粉砕して粒径0.01mm以上かつ0.3mm以下の微細粒子を50質量%以上かつ100質量%以下(または30質量%以上かつ100質量%以下)含有する粉砕粘結補填材とする粉砕工程S1と、原料炭粉砕工程S2と、粉砕粘結補填材と原料炭とを混合して混合物とする混合工程S32と、水分調整工程S5と、混合物を乾留する乾留工程S6とを備え、混合工程S32と同時に、粉砕粘結補填材と原料炭とを混合しながら乾燥して、水分含有量が0質量%以上かつ8質量%以下(粉砕粘結補填材に含まれる粒径0.01mm以上かつ0.3mm以下の微細粒子が30質量%以上かつ100質量%以下である場合には、0質量%以上かつ7質量%以下)である混合物を形成する乾燥工程を行う方法である。したがって、本実施形態においては、混合工程S32が乾燥工程を兼ねている。
表2に示す全硫黄分(T−S)および表3〜表7に示す軟化点の石油系の固形粘結補填材を粉砕して、表3〜表7に示す粒径0.01mm以上かつ0.3mm以下の微細粒子の含有量で、粒径3mm以下の粒子の含有量である粉砕粘結補填材を得た(粉砕工程)。
また、原料炭として、表3〜表7に示す配合比の原料炭を用意した。表3〜表7に示す原料炭のうち、一部の原料炭を粉砕し、表3〜表7に示す粒径3mm以下の粒子の割合にするとともに、粒径0.01mm以上かつ0.3mm以下の微粉粒子の割合とした(原料炭粉砕工程)。
その後、実施例5−1〜5−5、比較例5−1〜5−5の混合物に水分を添加し(水分調整工程)、表5に示す水分含有量の混合物とした。その後、このようにして得られた混合物をコークス炉で乾留して実施例5−1〜5−5、比較例5−1〜5−5のコークスとした(乾留工程)。
その後、実施例6−1〜6−5、比較例6−1〜6−5の混合物についてのみ、水分を添加し(水分調整工程)、表6に示す水分含有量の混合物とした。その後、このようにして得られた混合物をコークス炉で乾留して実施例6−1〜6−5、参考例7−1〜7−5、比較例6−1〜6−5、比較例7−1〜7−5のコークスとした(乾留工程)。
その後、実施例1−1〜1−18、2−1〜2−6、比較例1−1〜1−5、2−1〜2−3、3−1〜3−9の混合物の水分を添加し(水分調整工程)、表3および表4に示す水分含有量の混合物とした。その後、このようにして得られた混合物をコークス炉で乾留して実施例1−1〜1−18、2−1〜2−6、比較例1−1〜1−5、2−1〜2−3、3−1〜3−9のコークスとした(乾留工程)。
その後、得られた混合物をコークス炉で乾留して比較例4−1〜4−5のコークスとした。
表3〜表6に示すように、全ての実施例において、全ての比較例に比べて、コークスの強度が顕著に向上している。
図4に示すように、粒径0.01mm以上かつ0.3mm以下の微粉粒子を50質量%以上含む粉砕粘結補填材を、原料炭と混合して混合物とした場合には、混合物の水分含有量を8質量%以下とし、粒径0.01mm以上かつ0.3mm以下の微粉粒子を30質量%以上含む粉砕粘結補填材を、原料炭と混合して混合物とした場合には、混合物の水分含有量を7質量%以下とすれば、DI(15))85以上のコークスの強度を確保できることが確認できた。
表3〜表6に示すように、全ての実施例の発煙時間が16秒以下であった。これに対し、比較例3−1〜3−9では、発煙時間が16秒を超えていた。
図5に示すように、発煙現象は、混合物の水分含有量が少ないほど長時間持続し、混合物の水分含有量が多いほど短時間となっている。具体的には、混合物の水分含有量が6質量%以上である場合、発煙時間が16秒以下となることが確認できた。また、装入炭中の水分量が6質量%未満になると、発煙時間が著しく増加する場合があることが分かる。
S2 原料炭粉砕工程
S3、S31、S32 混合工程
S4、S41 乾燥工程
S5 水分調整工程
S6 乾留工程「振込確認証」
x 原料炭
y 固形粘結補填材
z コークス
Claims (5)
- 固形粘結補填材を粉砕して粒径0.01mm以上かつ0.3mm以下の微細粒子を50質量%以上かつ100質量%以下含有する粉砕粘結補填材を形成する粉砕工程と、
前記粉砕粘結補填材と原料炭とを混合して混合物を用意する混合工程と、
前記混合物を乾留する乾留工程と、
前記混合工程の前、前記混合工程と同時、または、前記混合工程の後でかつ前記乾留工程の前、のいずれかで行う乾燥工程とを備え、
前記乾燥工程を前記混合工程の前に行う場合には、この乾燥工程で、前記原料炭を乾燥して、前記混合工程における前記混合物の水分含有量が0質量%以上かつ8質量%以下となるようにし、
前記乾燥工程を前記混合工程と同時に行う場合には、この乾燥工程で、前記粉砕粘結補填材と前記原料炭とを混合しながら乾燥して、水分含有量が0質量%以上かつ8質量%以下である前記混合物を形成し、
前記乾燥工程を前記混合工程の後でかつ前記乾留工程の前に行う場合には、この乾燥工程で、前記混合物を乾燥して前記混合物の水分含有量を0質量%以上かつ8質量%以下とし、
前記乾燥工程後でかつ前記乾留工程前に、前記混合物の水分含有量が6質量%以上となるように水分を添加する水分調整工程をさらに備えることを特徴とする高強度コークスの製造方法。 - 固形粘結補填材を粉砕して粒径0.01mm以上かつ0.3mm以下の微細粒子を30質量%以上かつ100質量%以下含有する粉砕粘結補填材を形成する粉砕工程と、
前記粉砕粘結補填材と原料炭とを混合して混合物を用意する混合工程と、
前記混合物を乾留する乾留工程と、
前記混合工程の前、前記混合工程と同時、または、前記混合工程の後でかつ前記乾留工程の前、のいずれかで行う乾燥工程とを備え、
前記乾燥工程を前記混合工程の前に行う場合には、この乾燥工程で、前記原料炭を乾燥して、前記混合工程における前記混合物の水分含有量が0質量%以上かつ7質量%以下となるようにし、
前記乾燥工程を前記混合工程と同時に行う場合には、この乾燥工程で、前記粉砕粘結補填材と原料炭とを混合しながら乾燥して、水分含有量が0質量%以上かつ7質量%以下である前記混合物を形成し、
前記乾燥工程を前記混合工程の後でかつ前記乾留工程の前に行う場合には、この乾燥工程で、前記混合物を乾燥して前記混合物の水分含有量を0質量%以上かつ7質量%以下とし、
前記乾燥工程後でかつ前記乾留工程前に、前記混合物の水分含有量が6質量%以上となるように水分を添加する水分調整工程をさらに備えることを特徴とする高強度コークスの製造方法。 - 前記粉砕工程において、粒径3mm以下の粒子を80質量%以上含有する粉砕粘結補填材を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の高強度コークスの製造方法。
- 前記原料炭が、非微粘結炭と非粘結炭のうちの一方または両方を20質量%以上かつ60質量%以下含むことを特徴とする請求項1または2に記載の高強度コークスの製造方法。
- 前記乾燥工程において、前記固形粘結補填材の軟化点以下の温度で前記混合物を加熱することを特徴とする請求項1または2に記載の高強度コークスの製造方法。
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