JP4818223B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器 Download PDF

Info

Publication number
JP4818223B2
JP4818223B2 JP2007207774A JP2007207774A JP4818223B2 JP 4818223 B2 JP4818223 B2 JP 4818223B2 JP 2007207774 A JP2007207774 A JP 2007207774A JP 2007207774 A JP2007207774 A JP 2007207774A JP 4818223 B2 JP4818223 B2 JP 4818223B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
secondary battery
cooking
heating
cooking menu
charge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007207774A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009041854A (ja
Inventor
浩美 奥名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Consumer Electronics Holdings Corp
Toshiba Home Appliances Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Consumer Electronics Holdings Corp, Toshiba Home Appliances Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2007207774A priority Critical patent/JP4818223B2/ja
Priority to TW097129834A priority patent/TWI355912B/zh
Priority to CN2008102102396A priority patent/CN101363635B/zh
Publication of JP2009041854A publication Critical patent/JP2009041854A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4818223B2 publication Critical patent/JP4818223B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

本発明は、二次電池を備えてなる加熱調理器に関する。
従来、電子オーブンレンジのような加熱調理器は、マグネトロンやヒータといった複数の加熱手段を備えており、マグネトロンによって食品の内部を加熱しつつ、ヒータにより食品表面を香ばしく焼き上げ、加熱具合と焦げ付き具合をバランスよくするように調理を行なっている。この場合、消費電力に制限があるために、その消費電力内で加熱を行うようにしていた。
例えば、商用交流電源の電圧が100Vであれば、消費電流が一般家庭の標準コンセント容量である15A以下となるよう、即ち、消費電力が1500W以下となるように、複数の加熱手段の出力を制御したり、動作させる時間を区切って加熱を行なうようにしていた。このため、加熱調理に要する時間が長引かざるを得ないという欠点があった。
以上のような問題を解決する技術として、特許文献1には、外部電源の電力を電力変換器またはヒータ部のいずれか一方に供給し、蓄電池の電力を他方に供給する構成とした電子レンジが開示されている(特許文献1参照)。
また特許文献2には、蓄電池を利用した調理において、加熱動作停止時に充電回路を動作させ蓄電池を充電することで、次回の加熱動作までに蓄電池は常に最大電力を供給することができる加熱調理器が提供されている(特許文献2参照)。
特開平6−20773号公報 特開平4−292892号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている技術は、電子レンジに蓄電池を採用して高周波加熱を行うものであるが、蓄電池をどのように採用して加熱調理に行うのかについては全く開示がない。
また、特許文献2に開示されている技術は、加熱動作後に充電を行い加熱手段に最大電力が供給できるまで充電している。これによれば、使用者は、蓄電池の充電容量を使用した後、再度蓄電池を利用する調理を所望する場合に、最大容量に充電されるまで待機しなければならず、使い勝手が悪いという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、加熱手段を備えてなる加熱調理器において、使用者にとって、所望する調理充電時間を待つことなく実行できる利便性の高い調理器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の加熱調理器は、 被加熱物を収容する加熱室と、被加熱物を加熱する加熱手段と、商用電源により充電され、前記加熱手段に対して電力を供給する二次電池と、前記二次電池から電力が供給される加熱手段によって加熱をする調理メニュー(以下、二次電池調理メニューと称す)を記憶する記憶手段と、この二次電池調理メニューを実行制御する制御手段とを備え、前記記憶手段は、前記二次電池の充電量に応じた複数の二次電池調理メニューを記憶することを主たる特徴とする。
本発明の加熱調理器によれば、二次電池の充電容量に応じた複数の二次電池調理メニューを有するようにしたので、充電量の大小に応じた最適な加熱調理が実行でき、最大容量を必要としない加熱調理をすることができるから、使用者は、二次電池の使用状況においては充電時間を待機することなく、所望の加熱調理をすることができる。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1乃至図15を参照して説明する。図1は、電子レンジ1の制御系の構成を概略的に示すブロック図、図2ないし図4はオーブン機能付き電子レンジ1の構成を示すもので、縦断側面図並びに扉を開放,閉鎖した状態の正面図である。図5は二次電池の充電特性を示す図、図6は、二次電池の放電レートを示す図である。また図7は二次電池の充電状態を示す表示部の図である。図8は接続スイッチの詳細図。図9はインバータの詳細図。図10はインバータの電流動作図。図11は操作部の詳細図、図12は調理メニューと二次電池の充電容量の相対図。図13は、各調理メニューの表示状態を示す図。図14は、表示方法のフローチャート。図15は、二次電池調理メニューの動作図である。
電子レンジ1の本体は、図2に示すように前面を開放した矩形状の外箱2内に、矩形状の内箱3を固定して構成されてものであって、同じように前面を開放した内箱3の内部が、加熱室4とされている。
そしてこの加熱室4の前面開口部は、上下に回動する扉5によって開閉されるようになっている。また扉5の前面部には、上部に手掛け部6が設けられ、下部に複数の操作部7および表示部8(表示手段に相当)を有する操作パネル9が設けられている。操作部7は、加熱調理の調理メニューや調理時間,調理に関する庫内温度(設定温度)などを設定するためのものであり、また、表示部8は、選択された調理メニューや調理時間などを表示するためのものである。これらの調理メニューは、「グラタン」や、「ピザ」などが選択可能となっており、各食品に適した調理方法が予め制御部37(記憶手段に相当)に記憶されているものである。
また電子レンジ1本体内の背部には、外箱2と内箱3との間に位置する機械室10が形成されており、この機械室10の下部には、マイクロ波加熱手段であるマグネトロン11の他、図示はしないがマグネトロン11の電源装置、マグネトロン11や電源装置を冷却する冷却ファン装置などが配設されている。マグネトロン11は高周波を発生するもので、その発生した高周波は、内箱3の下面に配設された導波管12を通して内箱3の底部に形成された励振口13から加熱室4内に供給されるようになっている。
内箱3の底部内側には段部14が形成され、この段部14にガラス板或はセラミックス板から形成された底板15が載置されている。この底板15は、実質的に加熱室4の底面を構成するもので、この底板15の下方の空間には、励振口13から供給された高周波を反射撹拌するための回転アンテナ16が配設されている。また、底板15の下方の空間には、回転アンテナ16を取り巻くようにしてシースヒータなどからなる下ヒータ17(加熱手段に相当)が配設されていると共に、内箱3の上部には、面状ヒータなどからなる上ヒータ18(加熱手段に相当)が配設されている。これら上下両ヒータ17および18は、調理機能の一つであるオーブン調理のヒータとして機能する。
またこの下ヒータ17と上ヒータ18とは、各々定格出力が異なって構成されており、下ヒータ17は1000W、上ヒータ18は1100Wとしている。
一方、内箱3の背面には、熱風発生装置19のケーシング20が固定されており、このケーシング20内には、ファンモータ21によって駆動される遠心型のファン22および熱風用ヒータ23(加熱手段に相当)が配設されている。
この熱風用ヒータ23は、二つのヒータがファン22の周りに囲繞して設けられる構成で、内周側と外周側と異なる場所に位置する内周ヒータ23a(加熱手段)と外周ヒータ23b(加熱手段)とにより構成される。またこの二つの熱風用ヒータは各々定格出力が異なり、内周ヒータ23aが1300W、外周ヒータ23bが1400Wで構成されている。これら内周ヒータ23a、外周ヒータ23bは、調理機能の一つである熱風循環調理のヒータとして機能する。
そして、加熱室4の後面である内箱3の後面壁には、ファン22の中心側に対応位置して多数の小孔からなる吸気口24が形成されていると共に、吸気口24の上下両側部分に位置して同じく多数の小孔からなる吐気口25が形成されている。
上記の熱風発生装置19において、ファン22が回転すると、加熱室4内の空気が吸気口24からケーシング20内に吸引され、そして熱風用ヒータ23により加熱されて上下の吐気口25から加熱室4内に吐出される。このような熱風の循環によって加熱室4内が加熱されてオーブン調理が行われるようになっている。オーブン調理では、加熱室4内にオーブン調理皿(図示せず)を上下2段に配置することができるようになっているが、上記のように上下の吐気口25から同等量の熱風が供給されることによって、上下に配置されたオーブン調理皿上の食品が共に良好に調理することができる。
さて、前記内箱3は鉄板などの金属板製のもので、前面部の矩形状のフランジ板26、上面板27、後面板28、左側板29、右側板30および底面板31からなる。そのうち、上面板27および後面板28は、一枚の板材をほぼL字形に折曲して形成されている。
そして、これらの板26〜31は互いに溶接などによって接合され、前面部のフランジ板26が外箱2に溶接などによって接合されている。
この内箱3の上部の稜角部のうち上部後側の稜角部、すなわち、一枚の板から形成された上面板27および後面板28の境界部は、後側に向って下降する傾斜面32に形成されている。そして、その傾斜面32の横(左右)方向中央部には、図示しない赤外線検知用の窓が開口形成されており、その窓に望むようにして赤外線センサ(温度検知手段)33が配置されている。
また、図2に示すように、機械室10には、リチウムイオン電池からなる二次電池34と、その二次電池34に対して100Vの商用(交流)電源35(図1参照)より充電を行うための充電回路36とが配置されている。この商用電源35と充電回路36との間には、充電リレー55が介されており、制御部37の指令で充電リレー55がオンオフされることにより、充電回路36へ商用電源35の供給のオンオフが制御されるように構成されている(図1参照)。
この二次電池34は、端子電圧が例えば33V程度に設定されており、図5に示すように12分程度で満充電することが可能であり、また、図6に示すように、5C(mA)以上で放電させた場合でも放電容量が大きく低下しないように構成されている(例えば、特開2004−296255号公報参照)。
尚、放電容量1600mAhを20Cで放電させると、3分間,32A×33V=1056Wの電力供給ができる。
ここで、電子レンジ1における制御系の構成について図1を参照して説明する。
制御部37は、マイクロコンピュータで構成されており、赤外線センサ33や、庫内温度センサ38(温度検知手段)(図1参照)によって出力されるセンサ信号が入力され、扉5の開閉を検知する扉開閉検知手段90からの信号が入力されるように構成されている。そして、制御部37は、操作部7で主電源83をONすることにより、主電源スイッチ56がONされて、制御部37に電源が供給されるように構成されており、この制御部37は、表示部8の表示を制御したり、内部のメモリーに記憶された複数の調理メニューのプログラムを基にマグネトロン11や各ヒータ17,18,23a、23bの駆動を実行制御するように構成されている。
充電量検知回路39は、充電回路36を介して行われる二次電池34の充電状態を、例えば二次電池34の端子電圧などから検知して、その検知結果を制御部37に出力するようになっている。そして、制御部37は、二次電池34の充電状態を、例えば、図7(a)に示すようにして表示部8に表示させる。また、図7(b)は、充電容量表示部8bの二次電池34の残存容量が次第に減少する場合における表示状態の変化を示す。
この表示部8の二次電池34の残存容量は、充電容量表示部8bに表示される。例えば最大の充電容量が400Whである場合において、1目盛だけ表示されている時は、80Whの充電容量(最大充電容量の20%分)が充電されていることを示しており、5目盛分表示されている時は、二次電池34が完全に充電がされていることを示す。
そしてその二次電池34の残存容量の右方には、調理名称表示部8aがあり、二次電池34の残存容量に応じた調理可能な調理メニューの名称(調理メニューの項目に相当)が表示され、その上下には、該調理メニューに必要な時間(終了時間)と、該調理メニューによる加熱室4内の設定温度が表示される。
次に二次電池との各加熱手段との電力供給方法について説明する。
上記した加熱手段である上下ヒータ17、18、熱風用ヒータ23a、23bは、図1に示す切替手段である接続スイッチ51〜54に接続される構成であって、図8に示すように接点dに接続される端子が、接点a、b、cに切替られることによって、商用電源35(接点bに接続した場合)、二次電池34(接点dに接続した場合)の異なる電源を選択することが可能に構成されており、各々のヒータが電源の供給先を選択できる。すなわち、各々のヒータは、異なる電源のうち一方から電源が供給されるように構成されている。
さらに、マグネトロン11には、インバータ50が接続されていてこのインバータ50は、上記接続スイッチ51〜54とは異なり、図9に示すように構成されている。
このインバータ50は、整流ユニット60と、半導体スイッチ61、インバータスイッチ62、高周波トランス63などから構成されており、整流ユニット60に商用電源35が接続されており、インバータスイッチ62に二次電池34が接続されている。
このように構成されたインバータ50は、商用電源35と二次電池34とを同時に使用する場合に、図10に示すような動作を示す。
まず、商用電源35から供給された電力は、整流ユニット60により整流化され、半導体スイッチ61により制御される。この時商用電源35から供給された交流は、図10(a)に示すような脈流となる。
続いて、充電された二次電池34から供給された電力は、直流化されてインバータスイッチ62を介して商用電源35からの接続点Aに供給される(図10(b)参照)。
そして接続点Aでは、図10(a)の脈流に図10(b)の電力が合計されて、出力が大きくなった電力が高周波トランス63へ供給される。そして高周波トランス63を介して整流された電力がマグネトロン11に供給されるようになる。
したがってこのインバータ50は、接続スイッチ51〜54のようないずれかの電源を選択する構成とは異なり、商用電源35と二次電池34との合計の電力をマグネトロン11に供給することができる。
またここで、表示部8への充電量及び調理メニュー名称の表示方法と、表示された内容に基づく操作方法について説明する。
図11は、操作部7の詳細図である。この操作部7には、電子レンジ1の電源をオンする主電源83と、表示部8に表示されている調理メニューを選択する自動調理メニュー選択キー82と、この自動調理メニュー選択キー82により選択された調理メニューを実行開始するスタートキー84が設けられている。また調理メニューを手動で選択する手動調理メニュー選択キー85も設けられている。そして充電キー86も設けられており、このキーを選択することにより、充電リレー55がオンし、商用電源35から充電回路36を通じて二次電池34に充電がされるように構成されている。
また前述の選択キー84,85から選択可能な複数の調理メニューは、制御部37に記憶されているもので図12に示すように、二次電池34から電源が供給される調理メニュー(二次電池調理メニューに相当)と、二次電池34を使用しない商用電源35のみから電源が供給される通常調理メニュー「あたため」とに区分けされる。
そして、二次電池調理メニューは、「急速あたため調理」、「グラタン調理」、「シュー調理」、「クッキー調理」、「アップルパイ調理」「ハンバーグ調理」「ピザ調理」などが記憶されている。
これら二次電池調理メニューは、加熱条件が異なるように設定されていて、実行するための加熱手段(マグネトロン11、下ヒータ17、上ヒータ18、熱風用ヒータ23、内周ヒータ23a、外周ヒータ23bが相当)の選択、または加熱手段の使用時間、または二次電池34から加熱手段に供給する使用電力量のうち少なくとも一つ以上が異なるように設定されて構成されている。
これら二次電池調理メニューの加熱条件について説明する。
まず「グラタン調理」について説明する。
この調理は、前述したように実行時に二次電池34を利用する。そして二次電池34を利用するときの必要な電力量(使用電力量)は160Whであり、上ヒータ1、1kWを約8分間加熱動作させる制御をする。
続いて、「シュー調理」は、シュークリームのシュー生地を調理する調理方法であって、この調理実行時に二次電池34を利用する。そして二次電池34を利用するときの必要な電力量(使用電力量)は、240Whであり、下ヒータ1kWを約14分間加熱動作させる制御をする。
また「ピザ調理」は、同様に二次電池34を利用する。そして、二次電池34を利用するときの必要な電力量(使用電力量)は、400Whであり、上ヒータ1、1kWと下ヒータ1kWを約11分間加熱動作させる制御をする。
このように、二次電池調理メニューは、使用する加熱手段、その加熱手段の使用時間、二次電池34から加熱手段に供給される使用電力量が異なるように設定されている。
すなわちこれら二次電池調理メニューは、その調理をするために必要な使用電力量が決まっており、二次電池34を使用する際には、前述した電力量(使用電力量)が二次電池34に充電されていなければ、調理が実行不可能となる。
ここで図12の表には、調理が実行可能な二次電池34の充電量について「○」「×」印を記しており、二次電池34の充電量の目盛が所定の量以上であれば、調理実行可能な状態になっているものとして、「○」印がされている。
この図12の表を基に、充電状態を示す表示部8には、前記した表の「○」印に該当する調理メニューの名称が図13のように表示されるようになる。
図14に示すように、制御部37は、電子レンジ1の電源がオンされているときに、充電検知手段39が二次電池34の充電容量を検知することにより表示部8に表示する内容を判断している。
即ちステップS1のように充電容量が5目盛分あることを検知すれば、ステップS1aのように6つの調理メニューの名称が表示されるように決められている。充電容量が少なければ少ないほど表示される調理メニューの名称は少なくなる。
以下、具体的説明していく。
まず充電状態が、2目盛(40%)である場合、表示部8は、2目盛の充電容量で実行できる調理メニューである「グラタン」が表示される(図13(a)参照)。
図13(a)は、この「グラタン」調理の表示画面であって、2目盛の充電容量があれば、庫内を300度Cに設定して加熱し、20分で終了できる「グラタン調理」が実行可能であることを示している。
そしてこの「グラタン」調理の表示がされている時に、スタートキー84を押すことにより、「グラタン」の調理メニューが実行されるように構成されている。
またこの場合、調理名称表示部8aには、「グラタン」と表示されているが、操作部7の自動調理メニュー選択キー82を押下することにより、この調理名称表示部8aは、2目盛の充電容量があれば実行できる調理メニューが順次表示される。
すなわち前述した図12における目盛2の列において「○」印がされている調理メニューの「あたため」、「急速あたため」が順に表示されて、該当するモードが表示されたときに、スタートキー84を押すことにより、該調理メニューが実行される。
また図13(b)のように、目盛が3を示している充電容量の場合(最大容量の60%)は、その充電容量に応じた「シュー」調理が表示される。
この時も、表示部8には、現在の充電容量の目盛が3であること、庫内を220度Cに設定して加熱すること、28分で調理が終了することが示されており、「シュー」調理が実行可能であることが示されている。
そして調理実行に同じ充電容量を必要とする「クッキー」が、続いて表示される。そして、目盛3以下で実行できる調理メニュー、「グラタン」、「急速あたため」、「あたため」が順に表示される。
そして目盛2の充電容量の時と同様に所望する調理メニューが表示された時にスタートキー84を押すことにより該調理メニューが実行される。
同様に図13(c)のように、目盛が5を示し、二次電池34の最大充電容量が充電されている場合(充電容量400Wh、100%)は、すべての調理メニューが実行できるように表示部8に表示される。
まず、充電容量が5目盛分必要な「ピザ」調理が表示される。
この表示画面には、現在の充電容量の目盛が5であり、充電量が最大であること、庫内を300度Cに設定して加熱すること、15分で調理が終了することが示されており、「ピザ」調理が実行可能であることが示されている。
この表示後、「アップルパイ」、「ハンバーグ」、「シュー」、「クッキー」、「グラタン」、「急速あたため」、「あたため」が順に表示され、使用者は所望の調理メニューが表示されたときにスタートキー84を押すことにより、その調理を実行することができる。
このように表示部8には複数の調理メニューのうちの一つが表示され、使用者は、実行可能な別の調理メニューを表示する為に、自動調理メニュー選択キー82を押し、所望の調理メニューが表示部8に表示された時に、スタートキー84を押すことにより、該調理メニューが実行できる。
ここで、上記した二次電池調理メニューの動作について図15により説明する。
まず、図13(a)に対応した「グラタン」調理の動作について図15(a)を参照して説明する。
図15(a)は「グラタン」調理メニューが選択されたときの庫内温度変化を示すタイミングチャートである。
まず、表示部8に「グラタン」が表示されている時に、スタートボタンを押すと、制御部37に記憶されている「グラタン調理メニュー」が開始される。
使用者が調理を実行開始させると、制御部37は、図15(a)に示すように、加熱調理の開始から、複数の加熱手段のうち背面にある内周ヒータ23bを選択して商用電源35から電源を供給する。
そして庫内温度が調理設定温度(300度C)に達すると、商用電源35に接続された内周ヒータ23a(1300W)を断続して設定温度を維持する。
そして、調理が開始されてから12分後(調理が終了する8分前)に、上ヒータ18の接続スイッチ51を接点aから接点cに切り替える。すると、上ヒータ18は二次電池34に接続されて、上ヒータ18には、二次電池34から電源が供給されるようになる。
そして所定時間(8分間)だけ設定温度以上で加熱を行なった後に調理を終了する。この場合、内周ヒータには、商用電源35が断続的に供給されており、商用電源35と二次電池34とからの電源供給が同時に行われている。
例えば、グラタンなどを調理する場合は、料理の表面部分に僅かに焦げ目をつけるように仕上げることが好ましい。従って、このグラタン調理のように制御すれば、調理の終了直前に一時的に加熱出力を高めて、食品の表面部分に焦げ目をつけることができる。
このように加熱途中に、内周ヒータ23a(定格出力1300W)とは、異なる場所に位置し、定格出力の異なる上ヒータ18(定格出力1100W)を接続スイッチで切り替えて二次電池34に接続することにより、1500W以上の消費電力を使用して内周ヒータ23aと上ヒータ18を同時に使用することができ、この「グラタン」メニューの調理メニューに適した加熱調理ができる。
したがって、このように、調理物に適した場所(上ヒータ18)の加熱手段を二次電池34で高出力にして、「グラタンメニュー」の焼き色をつける動作など、各調理メニューに応じて、商用電源35または二次電池34に接続される加熱手段を決めておくことにより、電子レンジ1の定格消費電力を超える加熱出力を利用した調理メニュー(調理物)に適した加熱調理をすることができる。
つづいて図13(b)は、「シュー」調理メニューが選択されたときの庫内温度変化を示すタイミングチャートである。
使用者が調理を開始させると、制御部37は内周ヒータ23aを商用電源35に接続して通電して加熱室4の予熱を行う。そして、庫内温度が「シュー」調理の設定温度220度に達すると、制御部37は予熱行程が終了したことを表示部8に表示する。
すると、ユーザは扉5を開放してシュークリームのシュー生地を加熱室4に収容し、扉5を再び閉じてから加熱調理を開始させるが、この時、庫内温度は急激に低下する。そこで、このシュー調理では、扉5が閉塞されたことを扉開閉検知手段90が検知すると、二次電池34より電源供給を受けるように下ヒータ23(1kW)も同時に通電し、低下した庫内温度を急上昇させる。
この場合、電子レンジ1の定格消費電力が例えば1500Wであったしても、二次電池34を併用することで、それ以上の出力で加熱を行なうことが可能となっている。そして、庫内温度が再び設定温度に達するまで14分間下ヒータ17を通電し、その後、内周ヒータ23aを間歇的に通電を行い、庫内温度を一定に維持することで加熱調理を行なう。
このように、シュー生地を収容して、加熱されて生地が膨らむ初期段階のときに低下した庫内温度で下ヒータ17に二次電池34を通電し、高い火力としたので、生地の中の水分蒸発を促進させ、この水蒸気による生地の膨らみを良好にすることができる。
図15(c)は、「ピザ」調理メニューが選択されたときの庫内温度変化を示すタイミングチャートである。
この場合、庫内温度が室温と略同じであり、且つ、加熱室4に食品等が収容されて熱容量が大きくなっている状態から加熱調理を開始することになる。そこで、制御部37は、図15(c)に示すように、加熱調理の開始から、内周ヒータ23を商用電源35に接続し、上ヒータ17(1.1kW),下ヒータ18(1kW)を二次電源に接続することで同時に通電して加熱動作させる。
そして、庫内温度がピザの設定温度(300度C)に達すると熱風用ヒータ23と上下ヒータ17,18に対して間歇的に通電を行うことで庫内温度が一定となるように維持する。
このようにピザ調理を行う場合に、二次電源から電源供給することにより上下ヒータ17,18を接続し、ピザの上下方向から同時に加熱調理ができるため、短時間に表面、裏面ともに香ばしく焼くことができる。
また二次電池34より電源の供給を受ける熱風用ヒータ23を加熱調理の開始から上下ヒータ17,18と同時に動作させるので、調理時間を短縮すると共に食品の表面部分が乾燥することを防止し、調理の仕上がり状態を良好にすることができる。
この場合、上下ヒータ17,18にタイミングを同時に二次電源から電源供給し、電源の供給時間が11分経過したときに二次電池容量が終了するため、その時点で調理も終了する。
このように、本実施例によれば、被加熱物を収容する加熱室4と、被加熱物を加熱する各ヒータまたはマグネトロン11と、商用電源35により充電され、前記ヒータ等に対して電力を供給する二次電池34と、調理メニューを記憶する制御部37と、この調理メニューを実行制御する制御部37とを備え、制御部37は、この二次電池34の充電量に応じた複数の二次電池調理メニューを記憶するようにしているので、使用者は二次電池34の充電量の大小に応じた最適な調理メニューを実行できる。
例えば、二次電池の充電量が100%でなく、それより低い状態でも、その低い充電状態に適した調理メニューが実行できるから、使用者は、たくさんの充電量に基づく加熱が必要でない被加熱物については、二次電池34の充電が100%になるのを待つことなく、その被加熱物に対し所望の調理をすることができる。
すなわち最大容量を必要としない加熱調理をすることができるから、使用者は、二次電池34の使用状況においては二次電池34の充電時間を待機することなく、所望の加熱調理をすることができる。
また、二次電池調理メニューの項目である調理メニューの名称を表示する表示部8を有し、二次電池34の充電量が二次電池調理メニューの実行に必要な所定の充電量により多い場合に、その二次電池調理メニューの項目を前記表示手段に表示するようにしたから、使用者は、現状で使用できる加熱調理を一見して把握することができるので、使用者にとって利便性が高い。
また、制御部37は、二次電池34の充電量に応じて加熱条件が異なるように、加熱するための加熱手段(ヒータ)の選択、または加熱手段の使用時間(通電時間)、または二次電池34から加熱手段に供給する使用電力量のうち少なくとも一つ以上が異なるようにして複数の二次電池調理メニューを記憶しており、調理物に適した場所のヒータを使用したり、調理物に焼き色をつける時間や、タイミングを変更するなどして、様々な用途にあった調理メニューを用意しておくことにより、使用者はより希望にあった調理を選択することができる。
(第2実施例)
次に、本発明に係る加熱調理器の第2の実施形態を、図16乃至図17を参照して説明する。
図16は、手動調理選択キー押下時の模擬二次電池調理メニュー移行フローチャート。図17は、模擬二次電池調理メニューの動作図である。
第1の実施形態と同一部分については同一の符号を付して説明を省略し、以下異なるところについて説明する。
即ち、上記第1の実施形態と異なるところは、二次電池調理メニューの制御方法であり、二次電池調理メニューを実行する為に必要な充電量が満たされていない場合にも、その該当する二次電池調理メニューに準ずる加熱調理を実行できるようにしている点である。
操作部7は、手動調理メニュー選択キー85を有しており、使用者はこの手動調理メニュー選択キー85を選択することにより、二次電池34を利用して高い火力で調理する高火力の調理メニューを実行することができる。
使用者が手動調理メニュー選択キー85を押下することにより、表示部8には、制御部37が記憶している調理メニューの名称が表示される。
すなわち図12に記載している「急速あたため」「グラタン」「シュー」「アップルパイ」「ピザ」等が手動調理メニュー選択キー85を押下することにより随時表示される。
この操作では、第1の実施例と異なり、二次電池34の電池容量が二次電池調理メニューに必要な充電量を有していなくても、二次電池調理メニューの表示がされる。
そして、この手動調理メニュー選択キー85が選択されて、スタートキー84が押されると、その表示された調理が実行される。
詳細は後述するが、この操作では、その選択された表示項目の調理が、二次電池調理メニューに必要な充電容量を有している場合は、その二次電池調理メニューの加熱制御が行われ、一方、その選択された表示項目の調理メニューが、二次電池調理メニューに必要な充電容量を有していない場合は、二次電池調理メニューに準ずる程度の仕上がりがされるように加熱方法が変更された加熱制御が行われる(以下、模擬二次電池調理メニューを称す)。
ここで、図16乃至図17を用いて模擬二次電池調理メニューについて一例を説明する。
図16は、使用者が、「ピザ」の項目が表示された時に調理を実行した時のフローチャートである。図17は、模擬二次電池調理メニューの「ピザ」調理の庫内温度変化を示すタイミングチャートである。
まず、使用者が手動調理メニュー選択キー85を押下して、「ピザ」の項目が表示されているときにスタートキー84を押して模擬二次電池調理メニューの「ピザ」調理を選択する(T1、T2)。
この時、制御部37の充電量検知回路39は、二次電池34の容量を検知して、二次電池調理メニューの「ピザ」調理に必要な充電量(100%)を有しているか判断する。
そして二次電池容量が100%である場合(T4のyes)は、二次電池調理メニューの「ピザ」調理である第1の実施例の図15(c)に示した二次電池調理メニューの「ピザ」調理の加熱制御が行われる(T5)。
この加熱制御は、商用電源35から内周ヒータ23bに電力を供給する時間である通電時間を11分と予め設定されており、庫内温度が設定温度に達した後に、断続して内周ヒータ23bに通電するようにプログラムされている。
また二次電池34から上下ヒータ17、18への電力供給時間は、調理開始から調理終了まで全体で11分通電するようにして予め設定されており、庫内温度が設定温度に達した後に、断続して内周ヒータ23bに通電するようにプログラムされている。
なお、この際、表示部8には、充電容量の目盛は5が表示されており、調理終了時間は15分が表示されている(図3(c)参照)。
一方、例えば充電量検知回路39が検知した二次電池容量が40%であって、表示部8には充電容量の目盛2が表示されている場合は、二次電池容量が100%未満であるため(T4のno)、「ピザ」の二次電池調理メニューは実行できないため、表示部8に「充電しますか?」と使用者に報知がされる(T6)。
この時使用者は操作部7の充電キー86を操作すると(T9)、充電が始まる(T8)。そして充電後、充電容量が100%を越えたとき、それを充電検知手段が検知し「ピザ」の二次電池調理メニューが開始される(T4yes、T5)。
また使用者が所定時間内に充電キー86を操作しない場合は、制御部37は、「ピザ」の二次電池調理メニューの加熱方法と異なるが、それに準ずる加熱条件に変更して、模擬的な二次電池調理メニュー(模擬二次電池調理メニューと称す)が行われる(T10)。
この時、表示部8には調理終了時間が20分と表示されており、二次電池調理メニューの「ピザ」調理の時(15分)より調理時間が長いことが示されて、さらに調理名称表示部8aに「模擬ピザ」と表示され、通常の二次電池調理メニューである「ピザ」調理とは異なる調理であって調理時間が長くなることが使用者に認識されるように報知される。
続いて図17を参照して高火力調理メニューの「ピザ」調理の模擬二次電池調理メニュー動作を説明する。
この場合、庫内温度が室温と略同じであり、且つ、加熱室4に食品等が収容されて熱容量が大きくなっている状態から加熱調理を開始することになる。そこで、制御部37は、加熱調理の開始から、熱風用ヒータ23を商用電源35に接続し、上下ヒータ17,18を二次電池34に接続することで同時に通電して加熱動作させる。
このとき、二次電池34の容量は、庫内温度を急激に上昇させる過程である開始直後に全て使用される。
そして庫内温度がピザの設定温度(300度C)に達する前、上下ヒータを4.4分間電源供給した時に二次電池34の容量はなくなり、その後は商用電源35を用いた内周ヒータ23aを使用して庫内温度を上げていく。
そのため、庫内温度センサ38が設定温度に到達することを検知する時間は、二次電池調理メニューのピザ調理(図15(c)参照)よりも長くなる。
そして、庫内温度がピザの設定温度(300度C)に達すると熱風用ヒータ23のみを間歇的に通電を行うことで庫内温度が一定となるように維持して合計15分通電して調理が終了する。
「模擬ピザ」の調理の加熱制御は、「ピザ」調理において二次電池34から上下ヒータ17、18への電力供給時間が、調理開始から調理終了まで全体で11分通電するようにして予め設定されていたのに対して、二次電池34の充電容量分である通電時間を4.4分に変更して「ピザ」調理に比して通電時間を短縮している。
そして「ピザ」調理において商用電源35から内周ヒータ23bに電力を供給する時間である通電時間を11分と予め設定されていたものを、15分に変更して「ピザ」調理に比して通電時間を延長している。また設定温度の到達後には加熱室4温度を一定にする為に断続的に通電を行っている。
したがってこれらのように「模擬ピザ」調理は、「ピザ」調理の仕上がりに近づけるために加熱動作を変更することから「模擬ピザ」の調理終了時間(20分)は、「ピザ」調理(15分)のときより長くなる。
このように図17の「模擬ピザ」の調理方法によれば、二次電池調理メニューの時に比して終了時間は長くなるが、使用者は二次電池34が充電される時間を待つことなく、調理開始当初にピザの上下方向から同時に加熱し表面、裏面ともに香ばしくするという二次電池34を使用する効果をも得ることができるため、「ピザ」調理に準ずる仕上がりのピザが提供されて使用者にとって利便性が高い。
なお調理開始時の電池容量がさらに少ない場合(例えば20%)は、上下ヒータ17,18の通電可能時間がさらに短くなるため、二次電池34から上下ヒータ17,18への電力供給時間を短くし、商用電源35から熱風ヒータへの電力供給時間をより長くするように設定する。
このように商用電源35から電力が供給される内周ヒータ23a(第1の加熱手段に相当)と、二次電池34から電力が供給される上下ヒータ(第2の加熱手段に相当)とを併用して加熱動作させる二次電池調理メニューについて、商用電源35からの熱風ヒータへの電力供給時間(11分)と、二次電池34から上下ヒータへの電力供給時間(11分)とが予め設定されている「ピザ」調理(二次電池調理メニューに相当)が実行できるように電子レンジ1を構成し、制御部37は、二次電池容量が二次電池調理メニューの「ピザ」調理に必要な容量に満たしていない場合には、それを検知して、前記二次電池34から上下ヒータへの電力供給時間を4.4分に短縮し、商用電源35からの第1の加熱手段への電力供給時間を15分に延長するように変更して模擬二次電池調理メニューを実行できるようにした。
したがって、現在有している充電容量を使用して高出力の調理をできるようにしたため、使用者は、二次電池34の充電時間が増えるのを待つことなく、所望の調理メニューを実行することができ、利便性が高い。
また他の調理の表示項目(例えばグラタン)でも、二次電池容量が少しでもあれば、二次電池34を利用して調理することができる。
(第3実施例)
次に、本発明に係る加熱調理器の第3の実施形態を、図18を参照して説明する。
図18は模擬二次電池調理メニューの「ピザ」調理の庫内温度変化を示すタイミングチャートであって、図17相当図である。
上記第2の実施形態と異なるところは、模擬二次電池調理メニューの「ピザ」調理の制御方法である。
初めに制御部37は、模擬的な二次電池調理メニューが選択されると(T10)、表示部8には調理終了時間を20分と表示し、二次電池調理メニューの「ピザ」調理の時(15分)より調理時間が長いことを示し、使用者に報知する(図16参照)。
そして、「模擬ピザ」調理が開始される。
まず、制御部37は、加熱調理の開始から、熱風用ヒータ23を商用電源35に接続し、上下ヒータ17,18を二次電池34に接続することで同時に通電して加熱動作させる。
二次電池34に充電されている容量を4.4分間連続して通電することで使いきり、その後熱風用ヒータ23を通電し続けて、庫内温度を上昇させていく。
そして庫内温度がピザの設定温度(300度C)まで到達したら、制御部37は、それまで二次電池34から電力が供給されていた加熱手段である上ヒータ17に商用電源35から通電されるように、接続スイッチ51により接続を切り替えオンにする。このとき、熱風用ヒータ23は、1500Wの消費電力を超えてしまう為、接続スイッチ54により商用電源35から切り離す。
続いて、二次電源34から電力が供給されていた加熱手段である下ヒータ18に商用電源35から通電されるように、上ヒータ17の接続を切り離し、下ヒータ18に通電されるように接続を切り替える。
そして、上下ヒータ17,18に通電した後に、熱風用ヒータ23に接続を戻して通電する。
このように商用電源35と接続されるヒータ17、18、23aを所定時間毎に切り替えて、繰り返すように制御して、加熱開始後20分経過した時点で調理を終了する。
したがって、上下ヒータ17,18は、開始直後は二次電池34から4.4分間通電されて、その後商用電源35から断続的に通電されるように電源供給先が切り替わるように制御される。
そして商用電源35から上下ヒータ17,18への電力供給時間は、3.6分間となり、電力供給時間が変更されるように制御されることにより、加熱調理中に上下ヒータ17,18に通電される時間は、二次電池34と商用電源35とからの供給時間を合計して8分間通電されるように変わる。
したがってこれらのように第3の実施例における「模擬ピザ」調理は、「ピザ」調理の仕上がりに近づけるために加熱動作を変更することから「模擬ピザ」の調理終了時間(20分)は、「ピザ」調理(15分)のときより長くなる。
このように図18の「模擬ピザ」の調理方法によれば、二次電池調理メニューの時に比して終了時間は長くなるが、使用者は二次電池34が充電される時間を待つことなく、「ピザ」調理に準ずる仕上がりのピザが提供されて使用者にとって利便性が高い。
特に、第2の実施例と異なり、ピザの上下方向から加熱して表面、裏面ともに香ばしくするというピザ調理に必要な動作は、開始当初だけでなく、設定温度到達後もするように制御されるから、より「ピザ」調理に近い仕上がりのピザが提供することができる。
即ち、調理メニューの動作の一環として予め設定されている二次電池34から通電される加熱手段は、調理メニューの動作として被加熱物の仕上げに必要なものであるが、二次電池の充電量が少ない場合は、代替手段として商用電源35が接続されて通電できるように模擬二次電池調理メニューとして制御を異なるものとした。
これによれば、二次電池調理メニューにより加熱される被加熱物によって、上下方向からの加熱が必要であるとか、マイクロ波による加熱が必要であるなど制御方法は異なるが、充電容量が少なく二次電池34に基づいて加熱することができなくても、商用電源35により当該加熱手段を通電できる為、被加熱物にとってより適した模擬二次電池調理メニューを実行することができる。
このように第3の実施例によれば、内周ヒータ23a(第1の加熱手段)と上下ヒータ17,18(第2の加熱手段)とを、商用電源35または二次電池34いずれにも接続可能に構成し、制御部37は、模擬二次電池調理メニューを選択した場合に、前記二次電池34から上下ヒータ17,18への電力供給時間を11分から4.4分に短縮し、二次電池34から上下ヒータ17,18に通電していない時間帯に、商用電源35の接続を内周ヒータ23aから上下ヒータ17,18のいずれかに切り替えて、電力を供給するようにしたから、使用者は二次電池34が充電される時間を待つことなく、「ピザ」調理に準ずる仕上がりのピザを提供することができる。
なお、上記実施例には、実行可能な充電容量が二次電池34に充電されている二次電池調理メニュ―を順に表示部8に表示されるようにしているが、これは順に表示しなくても、該当する二次電池調理メニュ―を全て表示させて、ひとつの項目を選択できるように構成してもよい。
また二次電池調理メニューの項目とは、二次電池調理メニューの名称や、その省略された名称など、二次電池調理メニューを指し示す内容であればよい。
なお、本実施例では商用電源35の電力供給時間とは、本実施例では加熱開始から加熱終了までに加熱手段に通電された時間を指定しているが、例えば、「ピザ」調理の図15(c)などの加熱調理においては、加熱室4の温度が設定温度に達した後に、商用電源35から通電された時間を商用電源35の電力供給時間を指定してもよい。
なお、本実施例では、商用交流電源の電圧が100Vで、標準コンセント容量である15Aであり、消費電力が1500W以下(最大電力)となるように出力制御しなくてはいけない環境下において二次電池の動作方法について説明をしたが、電圧が100V以上である地域(例えば150V)などでもその地域の最大電力以上の電力を二次電池により供給することができる。
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、変形又は拡張が可能である。
本発明の第1実施例であり、電子レンジの制御系の構成を概略的に示すブロック図 電子レンジの縦断側面図 扉を開放した状態の正面図 扉を閉鎖した状態の正面図 二次電池の充電特性を示す図 二次電池の放電レートを示す図 (a)は二次電池の充電状態を表示部に表示させた状態、(b)は二次電池の残存容量が次第に減少する場合に対応する表示状態の変化を示す図 接続スイッチの詳細図。 インバータの詳細図。 インバータの電流動作図。 操作部の詳細図。 調理メニューと二次電池の必要充電容量との相対図。 各調理メニューの表示状態を示す図。 各調理メニュー表示方法のフローチャート。 (a)(b)(c)各二次電池調理メニューの動作図。 本発明の第2実施例であり、模擬二次電池調理メニューのフローチャート。 「模擬ピザ」調理の庫内温度変化を示すタイミングチャート。 第3の実施例の図17相当図。
符号の説明
図面中、1は電子レンジ、2は外箱、3は内箱、4は加熱室、5は扉、6は手掛け部、7は操作部、8は表示部(表示手段)、8aは調理名称表示部、8bは充電容量表示部、9は操作パネル、10は機械室、11はマグネトロン(加熱手段)、12は導波管、13は励振口、14は段部、15は底板、16は回転アンテナ、17は下ヒータ(加熱手段)、18は上ヒータ(加熱手段)、19は熱風発生装置、20はケーシング、21はファンモータ、22はファン、23は熱風用ヒータ(加熱手段)、23aは内周ヒータ(加熱手段)、23bは外周ヒータ(加熱手段)、24は吸気口、25は吐気口、26はフランジ板、27は上面板、28は後面板、29は左側板、30は右側板、31は底面板、32は傾斜面、33は赤外線センサ(温度検知手段)、34は二次電池、35は商用電源、36は充電回路、37は制御部(記憶手段、制御手段)、38は庫内温度センサ(温度検知手段)、39は充電量検知回路、50はインバータ、51〜54は接続スイッチ、55は充電リレー、56は主電源スイッチ、60は整流ユニット、61は半導体スイッチ、62はインバータスイッチ、63は高周波トランス、82は自動調理メニュー選択キー、83は主電源、84はスタートキー、85は手動調理メニュー選択キー、86は充電キー、90は扉開閉検知手段、を示す。

Claims (7)

  1. 被加熱物を収容する加熱室と、
    被加熱物を加熱する加熱手段と、
    商用電源により充電され、前記加熱手段に対して電力を供給する二次電池と、
    前記二次電池から電力が供給される加熱手段によって加熱をする調理メニュー(以下、二次電池調理メニューと称す)を記憶する記憶手段と、
    この二次電池調理メニューを実行制御する制御手段とを備え、
    前記記憶手段は、前記二次電池の充電量に応じた複数の二次電池調理メニューを記憶することを特徴とする加熱調理器。
  2. 二次電池の充電量の状態を検知する充電量検知手段と、
    二次電池調理メニューの項目を表示する表示手段とを有し、
    制御手段は、前記充電量検知手段により検知された充電量が、二次電池調理メニューの実行に必要な所定の充電量に比して多い場合に、その二次電池調理メニューの項目を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 記憶手段は、二次電池の充電量に応じて加熱条件が異なる二次電池調理メニューを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 記憶手段は、加熱するための加熱手段の選択、または加熱手段の使用時間、または二次電池から加熱手段に供給する使用電力量のうち少なくとも一つ以上が異なる二次電池調理メニューを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の加熱調理器。
  5. 二次電池の充電量の状態を検知する充電量検知手段と、
    二次電池調理メニューを選択する選択手段とを有し、
    記憶部は、商用電源から電力が供給される第1の加熱手段と、二次電池から電力が供給される第2の加熱手段とを併用して加熱動作し、前記商用電源からの第1の加熱手段への電力供給時間と、二次電池から第2の加熱手段への電力供給時間が予め設定されている商用電源併用二次電池調理メニューを有し、
    制御手段は、
    前記選択手段により、前記商用電源併用二次電池調理メニューが選択されて、
    前記充電検知手段が検知した二次電池の充電量が、前記商用電源併用二次電池調理メニューを実行するために必要な量より少ない場合に、
    前記二次電池から第2の加熱手段への電力供給時間を短縮し、商用電源からの加熱手段への電力供給時間を変更することを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  6. 制御手段は、
    前記選択手段により、前記商用電源併用二次電池調理メニューが選択されて、
    前記充電検知手段が検知した二次電池の充電量が、前記商用電源併用二次電池調理メニューを実行するために必要な量より少ない場合に、
    前記二次電池から第2の加熱手段への電力供給時間を短縮し、商用電源からの第1の加熱手段への電力供給時間を延長することを特徴とする請求項5記載の加熱調理器。
  7. 第1の加熱手段と第2の加熱手段とは、商用電源または二次電池いずれにも接続可能に構成され、
    制御手段は、
    前記選択手段により、前記商用電源併用二次電池調理メニューが選択されて、
    前記充電検知手段が検知した二次電池の充電量が、前記商用電源併用二次電池調理メニューを実行するために必要な量より少ない場合に、
    前記二次電池から前記第2の加熱手段への電力供給時間を短縮し、
    前記二次電池から前記第2の加熱手段へ電力が供給されないときに、前記商用電源から前記第2の加熱手段へ電力を供給することを特徴とする請求項5記載の加熱調理器。
JP2007207774A 2007-08-09 2007-08-09 加熱調理器 Expired - Fee Related JP4818223B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007207774A JP4818223B2 (ja) 2007-08-09 2007-08-09 加熱調理器
TW097129834A TWI355912B (en) 2007-08-09 2008-08-06 Heating cooker
CN2008102102396A CN101363635B (zh) 2007-08-09 2008-08-11 加热烹调器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007207774A JP4818223B2 (ja) 2007-08-09 2007-08-09 加熱調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009041854A JP2009041854A (ja) 2009-02-26
JP4818223B2 true JP4818223B2 (ja) 2011-11-16

Family

ID=40390146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007207774A Expired - Fee Related JP4818223B2 (ja) 2007-08-09 2007-08-09 加熱調理器

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP4818223B2 (ja)
CN (1) CN101363635B (ja)
TW (1) TWI355912B (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5968826B2 (ja) * 2013-04-24 2016-08-10 東芝ホームテクノ株式会社 加熱調理器
JP2014219155A (ja) * 2013-05-08 2014-11-20 東芝ホームテクノ株式会社 加熱調理器
JP6374710B2 (ja) * 2014-06-05 2018-08-15 日立アプライアンス株式会社 加熱調理器
RU2713075C2 (ru) 2015-01-23 2020-02-03 Балмуда Инк. Духовой шкаф с парогенератором (варианты)
WO2017040822A1 (en) * 2015-09-01 2017-03-09 Pressco Ip Llc Integrated power supply and control system and method
JP7198977B2 (ja) * 2019-03-14 2023-01-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 高周波加熱装置および高周波加熱方法
CN110558840A (zh) * 2019-09-09 2019-12-13 河北贵能新能源科技有限公司 咖啡壶及其控制方法
JP7398943B2 (ja) 2019-12-10 2023-12-15 三菱電機株式会社 加熱調理器

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2839632B2 (ja) * 1990-03-30 1998-12-16 株式会社東芝 電子レンジ
JPH0668972A (ja) * 1992-08-18 1994-03-11 Toshiba Corp 電子レンジ

Also Published As

Publication number Publication date
CN101363635B (zh) 2010-09-29
CN101363635A (zh) 2009-02-11
JP2009041854A (ja) 2009-02-26
TWI355912B (en) 2012-01-11
TW200916035A (en) 2009-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4818223B2 (ja) 加熱調理器
TWI330706B (ja)
JP4881039B2 (ja) 加熱調理器
KR20040047079A (ko) 가열조리장치 및 그 제어방법
JP2008151442A (ja) 加熱調理器
JP4922809B2 (ja) 加熱調理器
JP3023264B2 (ja) 加熱調理器
JP5496165B2 (ja) 加熱調理器
JP3226714B2 (ja) 加熱調理器
JP5118378B2 (ja) 加熱調理器
US6686568B1 (en) Cooking apparatus having heaters
KR20050081371A (ko) 조리용 오븐의 히터 제어 방법
JP2003187957A (ja) 電子レンジ
JPS58158432A (ja) 調理器
JP2002081653A (ja) 加熱調理器
JP2003014241A (ja) 加熱調理器
KR100939719B1 (ko) 토스터의 요리 제어방법
JPS6110314Y2 (ja)
JPH07280280A (ja) 加熱調理器
JP3630932B2 (ja) 加熱調理装置
JPH08159481A (ja) 加熱調理器
JP2005106362A (ja) 高周波加熱調理器
JPH01179824A (ja) 調理器
JP2009198070A (ja) 加熱調理器
JPH0960890A (ja) 加熱調理器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110805

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110830

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140909

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4818223

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees