JP2003187957A - 電子レンジ - Google Patents

電子レンジ

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JP2003187957A
JP2003187957A JP2001389572A JP2001389572A JP2003187957A JP 2003187957 A JP2003187957 A JP 2003187957A JP 2001389572 A JP2001389572 A JP 2001389572A JP 2001389572 A JP2001389572 A JP 2001389572A JP 2003187957 A JP2003187957 A JP 2003187957A
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JP
Japan
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magnetron
heating chamber
heating
magnetrons
microwave oven
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Application number
JP2001389572A
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English (en)
Inventor
Shozo Kobayashi
省三 小林
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
    • H05B6/66Circuits
    • H05B6/68Circuits for monitoring or control
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B2206/00Aspects relating to heating by electric, magnetic, or electromagnetic fields covered by group H05B6/00
    • H05B2206/04Heating using microwaves
    • H05B2206/044Microwave heating devices provided with two or more magnetrons or microwave sources of other kind

Abstract

(57)【要約】 【課題】 3個以上のマグネトロンを備えたものにおい
て、回転アンテナなどを用いることなく、加熱むらを極
力防止でき、また、スパークを発生しにくくできると共
に、構造を簡素化できて製造コストも低減できるように
する。 【解決手段】 加熱室の上部に第1,第2のマグネトロ
ン31,32を設け、下部に第3,第4のマグネトロン
33,34を設ける。制御装置47は、4個の各マグネ
トロン31〜34の入力をインバータ装置35a〜35
dを介して個々に制御する。これにより、電界集中を起
きにくくできて、加熱むらの発生を極力防止できるよう
になる。また、温度分布改善用の回転アンテナなどを必
要としないため、スパークを発生しにくくできると共
に、構造を簡素化できて製造コストも低減することが可
能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3個以上のマグネ
トロンを備えた電子レンジに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、電子レンジ
においては、高出力化を図るために、複数個のマグネト
ロンを設けるようにしたものが考えられており、その従
来の一例を図14に示す。このものにおいては、加熱室
1の上部と下部にそれぞれ導波管2及びマグネトロン3
を設け、各マグネトロン3からのマイクロ波を、対応す
る励振口4から加熱室1内へ照射する構成となってい
る。この場合、加熱室1内の温度分布の偏りを改善する
ために、各励振口4の近傍に回転アンテナ5を設け、こ
の回転アンテナ5によりマイクロ波を撹拌する構成とな
っている。現在、高出力の電子レンジでは、この回転ア
ンテナ方式が多く採用されている。
【0003】ところで、上記した回転アンテナ方式を採
用したものでは、温度分布の偏りは改善されるが、次の
ような欠点がある。マグネトロン3の出力をさらに大き
くすることが要望されているが、その要望に対応するた
めにマグネトロン3の出力をさらに大きくすると、電界
が強くなり、特に少負荷或いは無負荷の状態では、回転
アンテナ部分に電界が集中してスパークが発生しやすく
なる。また、各マグネトロンに対応して回転アンテナが
必要であるため、構造が複雑で、製造コストも高くな
る。
【0004】本発明は上記した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、3個以上のマグネトロンを備え
たものにおいて、回転アンテナなどを用いることなく、
加熱むらを極力防止でき、また、スパークを発生しにく
くできると共に、構造を簡素化できて製造コストも低減
することが可能な電子レンジを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、加熱室と、それぞれ駆動する
ことに伴い前記加熱室内へマイクロ波を供給するように
設けられた3個以上のマグネトロンと、これら各マグネ
トロンに対応して設けられ、対応するマグネトロンを駆
動するための3個以上のインバータ装置と、これらイン
バータ装置を介して前記各マグネトロンの入力を個々に
制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】この構成によれば、制御手段は、3個以上
の各マグネトロンの入力をインバータ装置を介して個々
に制御するので、電界集中を起きにくくできて、加熱む
らの発生を極力防止できるようになる。そしてこの場
合、温度分布改善用の回転アンテナなどを必要としない
ため、スパークを発生しにくくできると共に、構造を簡
素化できて製造コストも低減することが可能となる。
【0007】請求項2の発明は、メニューを選択するメ
ニューキー若しくは加熱条件を記憶させるメモリーキー
を備え、制御手段は、これらメニューキー若しくはメモ
リーキーの操作に基づき各マグネトロンの入力を制御す
ることを特徴とする。この構成によれば、メニューに適
した加熱を行うことが可能となり、加熱を一層良好に行
うことが可能となる。
【0008】請求項3の発明は、制御手段は、マグネト
ロンへの合計入力は一定で、個々のマグネトロンの入力
を変化させるように制御することを特徴とする。この構
成によれば、マグネトロンへの合計入力は一定であるの
で、出来上がり時間をほぼ一定にできる利点がある。
【0009】請求項4の発明は、マグネトロンは加熱室
の上部と下部に配置され、それら上部と下部のマグネト
ロンの加熱力の調整が可能な加熱力調整手段を備えたこ
とを特徴とする。この構成によれば、加熱力調整手段の
操作により、上部と下部のマグネトロンの加熱力を使用
者が調整することが可能となり、調理に適した加熱が可
能となる。
【0010】請求項5の発明は、マグネトロン及び導波
管は加熱室の上部と下部に2個ずつ配置され、前記上部
の2個の導波管に対応する2個の励振口は前記加熱室の
天井壁に設けられていると共に、前記下部の2個の導波
管に対応する2個の励振口は前記加熱室の底壁に設けら
れていて、前記天井壁の2個の励振口と前記底壁の2個
の励振口とをそれぞれ対向配置させたことを特徴とす
る。この構成によれば、マグネトロンや導波管などの部
品の共通化が可能となるので、部品の種類を低減でき、
ひいてはコストの低減化が可能となる。
【0011】請求項6の発明は、天井壁及び底壁のそれ
ぞれ2個の励振口は、それぞれ長孔状をなし、天井壁及
び底壁のほぼ中央部で、かつほぼ90度の角度をなすよ
うに配置されていることを特徴とする。この構成によれ
ば、マイクロ波の偏りを一層防止できるようになる。
【0012】請求項7の発明は、加熱室内または加熱室
内に収容された被加熱物の温度を検知する温度検知手段
を備え、制御手段は、この温度検知手段の検出結果に基
づきマグネトロンの入力を制御することを特徴とする。
この構成によれば、一層良好な加熱を行うことが可能と
なる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て、図1ないし図11を参照して説明する。まず、図2
には、本発明の電子レンジの外観斜視図を示している。
この電子レンジは200V用である。
【0014】キャビネット11の前面側には、ハンドル
12を有する扉13が回動可能に設けられていると共
に、この扉13の右側に操作パネル14が設けられてい
る。この操作パネル14には、図3に示すように、上部
に表示部15が設けられ、この表示部15の下方に、各
種のキーが設けられている。各種のキーとしては、回転
摘みキー16、取消キー17、時間キー18、仕上がり
調節キー19a,19b、牛乳キー20及び根菜キー2
1(メニューキーに相当)、調理条件を記憶させる際に
使用するメモリーキー22、火力調整用の上火キー23
及び下火キー24(加熱力調整手段に相当)などがあ
る。
【0015】上記キャビネット11の内部には、図4な
いし図6に示すように、加熱室25が設けられている。
この加熱室25は前面が開口した矩形箱状をなしてい
て、その前面が、前記扉13によって開閉されるように
なっている。この加熱室25の上部である天井壁25a
には、図7にも示すように、第1及び第2の導波管2
6,27が設けられ、また、加熱室25の下部である底
壁25bには第3及び第4の導波管28,29が設けら
れている。
【0016】これら第1ないし第4の導波管26〜29
のうち、上部の第1の導波管26と下部の第3の導波管
28はそれぞれ前後方向に延び、また、上部の第2の導
波管27と下部の第4の導波管29はそれぞれ左右方向
に延びていて、第1及び第3の導波管26,28と第2
及び第4の導波管29とは90度の角度をなすように配
置されている。
【0017】加熱室25の天井壁25aには、第1の導
波管26の前部及び第2の導波管27の左部と対応する
部位にそれぞれ励振口30(図8参照)が形成され、ま
た、底壁25bにも、第3の導波管28の前部及び第4
の導波管29の左部と対応する部位にそれぞれ励振口3
0が形成されている。各励振口30は、対応する導波管
の長手方向と直交する方向に長い矩形の長孔状をなして
いる。天井壁25aの2個の励振口30は、天井壁25
aのほぼ中央部で、かつほぼ90度の角度をなすように
配置され、また、底壁25bの2個の励振口30も、底
壁25bのほぼ中央部で、かつほぼ90度の角度をなす
ように配置されていて、天井壁25aの2個の励振口3
0と底壁25bの2個の励振口30とは対向配置されて
いる。
【0018】そして、第1の導波管26の後部には第1
のマグネトロン31が、第2の導波管27の右部には第
2のマグネトロン32が、第3の導波管28の後部には
第3のマグネトロン33が、第4の導波管29の右部に
は第2のマグネトロン34がそれぞれ設けられている。
加熱室25の後壁25cには、第1及び第3のマグネト
ロン31,33に対応して2個のインバータ装置35
a,35cが設けられていると共に、各マグネトロン3
1,33及びインバータ装置35a,35cに対応して
4個の冷却用のファン装置36が設けられ、また、加熱
室25の右側壁25dにも、第2及び第4のマグネトロ
ン32,34に対応して2個のインバータ装置35b,
35dが設けられていると共に、各マグネトロン32,
34及びインバータ装置35b,35dに対応して4個
の冷却用のファン装置36が設けられている。
【0019】一方、図1には電子レンジの電気的構成が
示されている。この図1において、電源プラグ40は、
200Vの交流電源の電源コンセント(図示せず)に接
続されるものであり、この電源プラグ40の両母線は、
ノイズフィルタ41の両入力端子に接続されている。ノ
イズフィルタ41は、3つのコンデンサ42,43,4
4とコモンドチョークコイル45とを図のように接続し
て構成されている。
【0020】ノイズフィルタ41の両出力端子41a,
41bに接続された両母線46a,46bは、制御装置
47(制御手段に相当)の両入力端子に接続されてい
る。制御装置47は、交流を直流化する直流電源回路
と、制御用のマイクロコンピュータを含んだ構成となっ
ている。また、一方の母線46aは、第1のドアスイッ
チ48を介して各インバータ装置35a〜35dの一方
の入力端子に接続され、他方の母線46bは、第2のド
アスイッチ49と各リレー50〜53を介して各インバ
ータ装置35a〜35dの他方の入力端子に接続されて
いる。各インバータ装置35a〜35dは、交流を直流
化する直流電源回路とインバータ主回路とを備えてい
て、各インバータ装置35a〜35dの出力端子に、対
応するマグネトロン31〜34の入力端子が接続されて
いる。第1及び第2のドアスイッチ48,49は、それ
ぞれ扉13が開放された状態ではオフし、扉13が閉鎖
されることに伴いオンする構成となっている。
【0021】第1のドアスイッチ48とインバータ装置
35dの一方の入力端子との共通接続点と、上記各リレ
ー50〜53と対応する各インバータ装置35a〜35
dの他方の入力端子との共通接続点との間に、2個のフ
ァンモータ36a,36aの直列回路がそれぞれ接続さ
れている。各ファンモータ36aは、各ファン装置36
の駆動源である。各インバータ装置35a〜35dの一
方の入力端子側には、検出手段として各インバータ装置
35a〜35dに流れる入力電流を検出するカレントト
ランス54がそれぞれ設けられている。
【0022】上記制御装置47には、操作パネル14の
各種キーからの入力信号、及び各カレントトランス54
の検出信号が入力されるようになっている。そして、制
御装置47は、入力されたこれら各信号と、予め備えた
プログラムに基づき、表示部15を制御すると共に、各
リレー50〜53を介して各ファンモータ36aの運転
を制御し、また、各インバータ装置35a〜35dをP
WM制御することにより、各マグネトロン31〜34の
入力を個々に制御する機能を備えている。
【0023】次に上記構成の作用を説明する。使用者が
通常の加熱調理を行う場合には、被加熱物を加熱室25
内に収容し、扉13を閉鎖した状態で、回転摘みキー1
6を回転操作する。すると、その回転位置に応じて、図
3に示すように、表示部15下部における火力表示部1
5aに火力の強さが表示される。図3では、火力表示部
15aに、火力として「中」が表示されている。また、
時間キー18を押すと、回転摘みキー16の回転操作は
時間を設定するものに切り替わり、その回転摘みキー1
6の回転量に応じて、表示部15の数字表示部15bに
設定時間が数字で表示される。図3では、数字表示部1
5bに「10」(分)が表示されている。
【0024】この状態で、回転摘みキー16を押圧操作
すると、制御装置47は、設定された条件で加熱調理を
開始する。具体的には、各リレー50〜53を介して各
ファンモータ36aを制御すると共に、各インバータ装
置35a〜35dをPWM制御することにより、マグネ
トロン31〜34の入力を個々に制御する。
【0025】図9には、第1〜第4のマグネトロン31
〜34の入力パターン(加熱パターン)と、合計の入力
電力量を示している。この図9において、第1のマグネ
トロン31と第3のマグネトロン33とは対向配置関係
にあり、このうち上部の第1のマグネトロン31の入力
は「強」→「弱」→「強」へと連続的に変化し、これに
対して、下部の第3のマグネトロン33の入力は「弱」
→「強」→「弱」へと連続的に変化している。また、第
2のマグネトロン32と第4のマグネトロン34とは対
向配置関係にあり、このうち上部の第2のマグネトロン
32の入力は「弱」→「強」→「弱」へと連続的に変化
し、これに対して、下部の第4のマグネトロン34の入
力は「強」→「弱」→「強」へと連続的に変化してい
る。
【0026】ここで、対向配置関係にあるマグネトロン
同士(第1のマグネトロン31と第3のマグネトロン3
3、第2のマグネトロン32と第4のマグネトロン3
4)が、共に「強」或いは「弱」にはならないようにな
っており、マグネトロン31〜34間での干渉を極力防
止することが可能となる。また、第1〜第4のマグネト
ロン31〜34の合計の入力電力量は、一定となってい
る。
【0027】このとき、制御装置47は、各カレントト
ランス54により対応するマグネトロンへの入力電流を
検出し、これらの検出値に基づき各マグネトロン31〜
34を、予め設定された加熱パターンとなるようにフィ
ードバック制御する。これにより、各マグネトロン31
〜34を一層正確に制御することが可能となる。設定さ
れた調理時間が経過すると、制御装置47は加熱運転を
停止し、その旨を報知する。
【0028】一方、牛乳を温めるために、使用者が牛乳
キー20を押圧操作した場合には、制御装置47は、下
部側の第3及び第4のマグネトロン33,34の合計の
入力電力量を、上部側の第1及び第2のマグネトロン3
1,32の合計の入力電力量よりも大きくなるように設
定する。具体的には、例えば、下部側の第3及び第4の
マグネトロン33,34の合計の加熱力(入力電力量)
を120%、上部側の第1及び第2のマグネトロン3
1,32の合計の加熱力(入力電力量)を80%とす
る。なお、上部側の第1及び第2のマグネトロン31,
32の加熱力と下部側の第3及び第4のマグネトロン3
3,34の加熱力とを等しくした場合をそれぞれ100
%とする。
【0029】図10に示すように、容器55に入れた牛
乳56(被加熱物)を温める場合、容器55内で、矢印
Aで示すような対流が起きやすい。このため、下部側を
上部側よりも強く加熱することで、効率良く加熱するこ
とができるようになる。
【0030】また、例えばじゃがいものゆでもの調理を
行うために、使用者が根菜キー21を押圧操作した場合
には、制御装置47は、上部側の第1及び第2のマグネ
トロン31,32の合計の加熱力を、下部側の第3及び
第4のマグネトロン33,34の合計の加熱力よりも大
きくなるように設定する。具体的には、例えば、上部側
の第1及び第2のマグネトロン31,32の合計の加熱
力を130%、下部側の第3及び第4のマグネトロン3
3,34の合計の加熱力を70%とする。
【0031】図11に示すように、じゃがいも57(被
加熱物)などの根菜を加熱する場合、下からのマイクロ
波が強いと(下部側が強く加熱されると)、食品の下側
が脱水しやすい。これは、牛乳などの液体と違い、負荷
の対流が起きないからである。特に、丸ごと加熱する場
合に、この傾向が顕著である。そこで、じゃがいも57
などの根菜類を加熱する場合には、上部側を下部側より
も強く加熱することで、良好に加熱することができるよ
うになる。
【0032】使用者が手動調理する場合、上火の火力
(第1及び第2のマグネトロン31,32の加熱力)
と、下火の火力(第3及び第4のマグネトロン33,3
4の加熱力)とを使用者が調整することが可能である。
上火の火力を調整するには、火力調整用の上火キー23
を押圧した後、回転摘みキー16を回転操作すること
で、表示部15における火力表示部15aの火力表示が
変化し、この火力表示を見て上火の火力を設定する。ま
た、下火の火力を調整するには、上記と同様に、火力調
整用の下火キー24を押圧した後、回転摘みキー16を
回転操作することで、表示部15における火力表示部1
5aの火力表示が変化し、この火力表示を見て下火の火
力を設定する。
【0033】このようにして上火と下火の火力を設定す
ることで、使用者の設定した条件で加熱調理を行うこと
が可能となる。この場合、メモリーキー22を使用する
ことで、上火と下火の火力を記憶することができる。そ
して、次に手動調理する際に、メモリーキー22を操作
することで、記憶された条件で加熱調理を行うことが可
能となる。
【0034】上記した第1実施例によれば、次のような
効果を得ることができる。加熱室25の上部に第1及び
第2のマグネトロン31,32を設けると共に、下部に
第3及び第4のマグネトロン33,34を設け、制御装
置47により、それら4個のマグネトロン31〜34の
入力をそれぞれインバータ装置35a〜35dを介して
個々に制御する構成としたことにより、電界集中を起き
にくくできて、加熱むらの発生を極力防止できるように
なる。そしてこの場合、温度分布改善用の回転アンテナ
などを必要としないため、スパークを発生しにくくでき
ると共に、構造を簡素化できて製造コストも低減するこ
とが可能となる。
【0035】また、制御装置47は、各カレントトラン
ス54により対応するマグネトロン31〜34への入力
電流を検出し、これらの検出値に基づき各マグネトロン
31〜34を、予め設定された加熱パターンとなるよう
にフィードバック制御するようにしている。これによ
り、各マグネトロン31〜34を一層正確に制御するこ
とが可能となる。
【0036】各マグネトロン31〜34の加熱パターン
としては、図9に示すように、マグネトロン31〜34
への合計入力は一定で、個々のマグネトロン31〜34
の入力を変化させるように制御するようにしているの
で、出来上がり時間をほぼ一定にできる利点がある。
【0037】牛乳キー20や根菜キー21などのメニュ
ーキーが操作された場合、制御装置47は、予め設定さ
れた加熱条件によって各マグネトロン31〜34の入力
を制御するので、メニューに適した加熱を行うことがで
き、加熱を一層良好に行うことが可能となる。また、メ
モリーキー22が操作された場合も、制御装置47は、
記憶した加熱条件に基づいて加熱調理を実行するので、
メニューに適した加熱を行うことが可能となる。
【0038】上火の火力(第1及び第2のマグネトロン
31,32の加熱力)と、下火の火力(第3及び第4の
マグネトロン33,34の加熱力)とを調整することが
可能な上火キー23及び下火キー24を設けているの
で、上部と下部のマグネトロン31〜34の加熱力を使
用者が調整することが可能となり、調理に適した加熱が
可能となる。
【0039】加熱室25の上部のマグネトロン31,3
2及び導波管26,27と、下部のマグネトロン33,
34及び導波管28,29とを対向配置させていて、こ
れらマグネトロン31〜34や導波管26〜29などの
部品の共通化が可能となるので、部品の種類を低減で
き、ひいてはコストの低減化が可能となる。
【0040】加熱室25の天井壁25a及び底壁25b
のそれぞれ2個の励振口30は、それぞれ長孔状をな
し、天井壁25a及び底壁25bのほぼ中央部で、かつ
ほぼ90度の角度をなすように配置しているので、マイ
クロ波の偏りを一層防止できるようになる。
【0041】図12は本発明の第2実施例を示したもの
であり、この第2実施例は上記した第1実施例とは次の
点が異なっている。すなわち、加熱室25の外側に、赤
外線センサからなる温度センサ60(温度検知手段に相
当)を設けている。この温度センサ60は、加熱室25
内に収容された食品、例えば牛乳56の温度を非接触で
検知することが可能である。制御装置47は、この温度
センサ60の検知温度に基づき、各マグネトロン31〜
34の入力を制御する構成とする。
【0042】高出力で食品を加熱する場合、最適温度
(牛乳の場合65℃)で加熱を停止しようとしても、温
度の上がりが速く、ばらつきが大きくなってしまう。そ
こで、本実施例では、食品の加熱時に食品の温度を温度
センサ60により検知し、温度センサ60の検知温度
が、設定温度に近付くに従って加熱力を弱くするように
制御する。これにより、温度が上がり過ぎてしまった
り、加熱不足になることを極力防止でき、加熱調理を一
層良好に行うことが可能となる。この場合、食品の上部
の温度と下部の温度とをそれぞれ検知し、上部の加熱力
と下部の加熱力を変えて制御することも可能となる。
【0043】図13は本発明の第3実施例を示したもの
であり、この第3実施例は上記した第1実施例とは次の
点が異なっている。すなわち、第1〜第4のマグネトロ
ン31〜34を用いて加熱する際に、必ず1個のマグネ
トロンの運転を休止させるようにしていて、運転時の各
マグネトロンの入力(出力)は一定としている。このよ
うな第3実施例においても、温度分布の偏りを極力防止
できるようになる。
【0044】本発明は、上記した各実施例にのみ限定さ
れるものではなく、次のように変形または拡張すること
ができる。マグネトロンは、加熱室25の上部側及び下
部側にそれぞれ2個ずつ設けた例を示したが、上部側に
2個、下部側に1個設けたり、上部側に1個、下部側に
2個設けた構成とすることもできる。
【0045】温度センサ60は、加熱室24内の温度を
検知するものであっても良い。カレントトランス54に
て各インバータ35a〜35dの入力電流を検出する構
成としたが、これに代えて、各インバータ35a〜35
dの二次電流を検出するようにしても良い。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、3個以上のマグネトロンを備えたものにおい
て、回転アンテナなどを用いることなく、加熱むらを極
力防止でき、また、スパークを発生しにくくできると共
に、構造を簡素化できて製造コストも低減することが可
能となるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す電気的構成図
【図2】全体の外観斜視図
【図3】操作パネルの正面図
【図4】キャビネットを外した状態での平面図
【図5】キャビネットを外した状態での右側面図
【図6】キャビネットを外した状態での背面図
【図7】マグネトロン及び導波管の配置を示す加熱室の
概略的な斜視図
【図8】図4中X−X線に沿う断面図
【図9】各マグネトロンの加熱パターンを示す図
【図10】牛乳を温め調理する場合の断面図
【図11】じゃがいもを加熱調理する場合の断面図
【図12】本発明の第2実施例を示す加熱室の縦断正面
【図13】本発明の第3実施例を示す図9相当図
【図14】従来例を示す加熱室の縦断側面図
【符号の説明】
図面中、11はキャビネット、14は操作パネル、20
は牛乳キー(メニューキー)、21は根菜キー(メニュ
ーキー)、22はメモリーキー、23は上火キー(加熱
力調整手段)、24は下火キー(加熱力調整手段)、2
5は加熱室、25aは天井壁、25bは底壁、26〜2
9は第1〜第4の導波管、30は励振口、31〜34は
第1〜第4のマグネトロン、35a〜35dはインバー
タ装置、47は制御装置(制御手段)、54はカレント
トランス(検出手段)、56は牛乳(被加熱物)、57
はじゃがいも(被加熱物)、60は温度センサ(温度検
知手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 6/70 H05B 6/70 F 6/72 6/72 D Fターム(参考) 3K086 AA01 BA05 BA08 BB08 CA04 CB04 CC02 CD04 CD07 CD09 DA02 DA15 DB11 DB18 FA03 3K090 AA01 AA04 AA11 AB02 BA01 BA08 BB01 CA01 DA01 DA17 EB22 3L086 BB08 CA11 CB16 CC02 CC07 CC08 DA01 DA12 DA23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱室と、 それぞれ駆動することに伴い前記加熱室内へマイクロ波
    を供給するように設けられた3個以上のマグネトロン
    と、 これら各マグネトロンに対応して設けられ、対応するマ
    グネトロンを駆動するための3個以上のインバータ装置
    と、 これらインバータ装置を介して前記各マグネトロンの入
    力を個々に制御する制御手段とを備えたことを特徴とす
    る電子レンジ。
  2. 【請求項2】 メニューを選択するメニューキー若しく
    は加熱条件を記憶させるメモリーキーを備え、制御手段
    は、これらメニューキー若しくはメモリーキーの操作に
    基づき各マグネトロンの入力を制御することを特徴とす
    る請求項1記載の電子レンジ。
  3. 【請求項3】 制御手段は、マグネトロンへの合計入力
    は一定で、個々のマグネトロンの入力を変化させるよう
    に制御することを特徴とする請求項1記載の電子レン
    ジ。
  4. 【請求項4】 マグネトロンは加熱室の上部と下部に配
    置され、それら上部と下部のマグネトロンの加熱力の調
    整が可能な加熱力調整手段を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の電子レンジ。
  5. 【請求項5】 マグネトロン及び導波管は加熱室の上部
    と下部に2個ずつ配置され、前記上部の2個の導波管に
    対応する2個の励振口は前記加熱室の天井壁に設けられ
    ていると共に、前記下部の2個の導波管に対応する2個
    の励振口は前記加熱室の底壁に設けられていて、前記天
    井壁の2個の励振口と前記底壁の2個の励振口とをそれ
    ぞれ対向配置させたことを特徴とする請求項1記載の電
    子レンジ。
  6. 【請求項6】 天井壁及び底壁のそれぞれ2個の励振口
    は、それぞれ長孔状をなし、天井壁及び底壁のほぼ中央
    部で、かつほぼ90度の角度をなすように配置されてい
    ることを特徴とする請求項5記載の電子レンジ。
  7. 【請求項7】 加熱室内または加熱室内に収容された被
    加熱物の温度を検知する温度検知手段を備え、制御手段
    は、この温度検知手段の検出結果に基づきマグネトロン
    の入力を制御することを特徴とする請求項1記載の電子
    レンジ。
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