JP4816751B2 - 接着シート片分離装置および接着シート片分離方法 - Google Patents

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本発明は、ラベル、シール材等のように、裏面に粘着材が付着した接着シート片を容器等の各種物体に貼り付ける際に、粘着材によって接着された状態の複数の接着シート片を、個々の接着シート片に分離する接着シート片分離装置および接着シート片分離方法に関する。
裏面に粘着材が付着したラベル、シール材等の接着シート片を、各種容器等の物体に自動的に貼り付ける技術が開発されている。例えば、特許文献1には、弾力性を有するシール素材片面に、離型紙付き両面テープが付着されたシート部材から、シール素材を所定形状に切断して離型紙から剥離させる方法が開示されている。この方法では、切断刃が閉じた形状の総形切断刃(打ち抜き刃)を用いてシート部材をハーフカットした後に、総形切断刃の内部において切断されたシール素材を吸引装置によって吸引する際に超音波を付与することによって、所定形状に切断されたシール素材(接着シート片)のみを吸着して離型紙から剥離するようになっている。
このような構成により、シール素材が弾力性を有する厚い材料であっても、所定の形状に高精度で切断することができ、しかも、シール素材の切断と、切断されたシール素材の剥離とを連続して実施することができるために作業効率が向上する。また、シール素材を吸引によって離型紙から剥離させる際に超音波を付与していることにより、離型紙からシール素材を確実に剥離させることができる。
特開2002−273696号公報
上記特許文献1に開示されているように、総形切断(打ち抜き)刃を使用して、シート部材からシール素材を切断する構成では、所定形状に打ち抜かれたシール素材(接着シート片)の周囲に、利用することができない不要部分が発生するために、材料歩留りが低下し、経済性が著しく損なわれるおそれがある。材料歩留りを向上させるために、シール素材を、両面テープとともに、例えば、相互に直交する切断線によって、それぞれが長方形、正方形等の所定形状の接着シート片に予め切断しておいて、切断された接着シート片のそれぞれを離型紙から剥離する方法が提案されている。このような構成とすることにより、離型紙上におけるシート片を無駄なく使用することができ、歩留りを向上させることができる。
しかしながら、この場合には、切断線によって切断された個々の接着シート片同士が、両面テープの粘着材によって相互に接着した状態になっており、各接着シート片を、隣接する接着シート片から分離することが容易でなく、また、各接着シート片のそれぞれが、隣接する接着シート片との接着力によって位置ずれした状態で分離されるおそれもある。分離された接着シート片が位置ずれした状態で取り出されると、接着シート片を容器等の物体に直接貼り付ける際に所定の位置に正確に貼り付けることができなくなる。特に、接着シート片が柔軟性および弾性を有するポロン、ウレタンゴム等の材料で構成されている場合には、切断線によって切断された状態の個々の接着シート片は、粘着材による接着力によって変形しやすいために、位置ずれを起こすことなく、他の接着シート片から分離することは容易ではない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、両面テープ上の個々の接着シート片を、位置ずれすることなく、所定の姿勢で確実に分離することができる接着シート片分離装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の接着シート片分離装置は、一方向に沿って並び、かつ、前記一方向に隣接するもの同士が相互に繋がった状態で配置された複数の接着シート片を、個々の接着シート片に分離する接着シート片分離装置であって、前記接着シート片のそれぞれが個別に載置されるように前記一方向に並んで配置された複数の接着シート片受け台と、前記接着シート片受け台のそれぞれを個別的に昇降させる昇降手段と、前記接着シート片受け台のそれぞれに載置された前記接着シート片に選択的に当接して下降する昇降ヘッドと、を備え、前記昇降手段は、前記接着シート片受け台のそれぞれを、当該接着シート片受け台上に載置された接着シート片を隣接する接着シート片から分離するために、当該接着シート片に当接した前記昇降ヘッドの下降に同期して、隣接する接着シート片受け台に対して下降させることを特徴とする。
本発明の接着シート片分離方法は、少なくとも片面に粘着材が付着した状態で一方向に沿って列状に並んで配置された複数の接着シート片を、個々の接着シート片に分離する接着シート片分離方法であって、前記接着シート片のそれぞれが載置される複数の接着シート片受け台上に、前記接着シート片のそれぞれを載置する載置工程と、前記接着シート片受け台のいずれかの上に載置された接着シート片に昇降ヘッドを当接させて、当該接着シート片受け台を前記昇降ヘッドとともに同期して、隣接する接着シート片受け台に対して下降させて、当該接着シート片を隣接する接着シート片から分離する分離工程と、を包含することを特徴とする。
本発明の接着シート片分離装置では、裏面に粘着材が付着したそれぞれの接着シート片を接着シート片受け台上に載置して、いずれかの接着シート片受け台を、昇降ヘッドとともに同期して下降させることによって、接着シート片受け台上に載置される接着シート片は、隣接する接着シート片から確実に分離されるために、切断刃によって切断する必要がない。このために、切断された状態の接着シート片のそれぞれが有効に利用され、材料歩留まりを向上させることができる。また、接着シート片受け台と昇降ヘッドとを同期して下降させるという簡単な動作で、接着シート片を位置ずれさせることなく確実に分離できるために作業効率を向上させることができる。特に、ポロン、ウレタンゴム等の弾性および柔軟性を有する素材によって接着シート片が形成されていても、個々の接着シート片を確実に分離することができる。
前記接着シート片分離装置において、好ましくは、前記接着シート片受け台のそれぞれは、隣接する接着シート片受け台に対して摺接して下降することを特徴とする。
前記接着シート片分離装置において、好ましくは、前記接着シート片受け台には、前記接着シート片が載置される平坦な接着シート片載置面が設けられていることを特徴とする。
前記接着シート片分離装置において、好ましくは、前記接着シート片載置面は、非粘着処理されていることを特徴とする。
前記接着シート片分離装置において、好ましくは、前記各接着シート片載置面の前記一方向に沿った長さが、前記接着シート片の同方向に沿った長さよりも、隣接する接着シート片同士の間隔の許容誤差以上長くなっていることを特徴とする。
前記接着シート片分離装置において、好ましくは、前記各接着シート片載置面の前記一方向に沿った長さが、前記接着シート片の同方向に沿った長さよりも、0.02mm以上長くなっていることを特徴とする。
前記接着シート片分離装置において、好ましくは、前記昇降ヘッドは、当接した前記接着シート片を吸着可能になっていることを特徴とする。
前記接着シート片分離装置において、好ましくは、前記昇降ヘッドは、吸着された前記接着シート片を、所定の物体に貼り付けることを特徴とする。
前記接着シート片分離装置において、好ましくは、前記昇降ヘッドは、当接した前記接着シート片を吸着可能であって、吸着された前記接着シート片を、所定の物体に貼り付けることが可能に構成されており、前記各接着シート片載置面の前記一方向に沿った長さが、前記接着シート片の同方向に沿った長さよりも、前記接着シート片を貼り付ける際の許容誤差以下だけ長くなっていることを特徴とする。
前記接着シート片分離装置において、好ましくは、前記昇降ヘッドは、前記一方向に沿って水平方向に移動可能になっていることを特徴とする。
前記接着シート片分離装置において、好ましくは、前記昇降手段は、前記昇降ヘッドに同期して下降された前記接着シート片受け台上の接着シート片が当該昇降ヘッドに吸着されると、当該昇降ヘッドが移動される方向に隣接する接着シート片受け台を、当該下降した接着シート片受け台に対してさらに下降させることを特徴とする。
前記接着シート片分離装置において、好ましくは、前記各接着シート片載置面の前記一方向に沿った長さが、前記接着シート片の同方向に沿った長さよりも、0.50mm以下だけ長くなっていることを特徴とする。
前記接着シート片分離装置において、好ましくは、前記接着シート片受け台の全てを両側から挟むように配置された一対の側壁ブロックをさらに有し、前記側壁ブロックに隣接する前記接着シート片受け台は、当該側壁ブロックの側壁面に沿って下降することを特徴とする。
前記接着シート片分離装置において、好ましくは、前記接着シート片は粘着材を有しており、前記接着シート片受け台には、隣接する前記接着シート片同士が前記粘着材によって相互に接着した状態で載置されることを特徴とする。
前記接着シート片分離装置において、好ましくは、前記接着シート片受け台のそれぞれは、隣接する接着シート片受け台の間に隔壁ブロックが設けられるように相互に離間可能になっていることを特徴とする。
前記接着シート片分離装置において、好ましくは、前記昇降ヘッドは、前記接着シート片受け台に同期して下降すると、前記接着シート片との当接が解除されるように上昇した後に当該接着シート片に当接するように下降することを複数回にわたって繰り返すことを特徴とする。
また、前記接着シート片分離方法において、好ましくは、前記分離工程に次いで、前記接着シート片との当接が解除されるように前記昇降ヘッドを上昇させた後に、当該昇降ヘッドを下降させて当該接着シート片に当接させることを、複数回にわたって繰り返すことを特徴とする。
(a)は、本発明の実施形態に係る接着シート片分離装置に使用される積層シートの平面図、(b)はその積層シートの断面図である。 本発明の実施形態に係る接着シート片分離装置の主要部の構成を示す斜視図である。 その接着シート片分離装置における接着シート片剥離部および接着シート片分離部の相互に近接した部分を拡大して示す斜視図である。 図3における接着シート片分離部における一部を取り除いた状態で示す斜視図である。 接着シート片分離部における主要部を示す側面図である。 (a)は、接着シート片分離部における剥離用支持台に近接した主要部を、剥離用支持台の上方から見た斜視図、(b)は、その剥離用支持台から見た正面図である。 接着シート片剥離部による接着シート本体の剥離動作を説明するための側面模式図である。 (a)〜(f)のそれぞれは、接着シート片分離部における各接着シート片受け台の動作を説明するため模式図である。 その動作説明のためのフローチャートである。 (a)〜(d)のそれぞれは、積層シートの他の例を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。まず、本発明の実施形態に係る接着シート片分離装置において使用される積層シートについて説明する。図1(a)は、その積層シートの平面図、図1(b)はその積層シートの断面図である。図1(a)に示すように、積層シート10は、幅が44mm程度、長さが300mm程度の帯状に形成された離型シート13を有しており、図1(b)に示すように、離型シート13上に帯状の両面テープ12を介して、帯状の接着シート本体11が積層されている。
接着シート本体11は、図1(a)に示すように、相互に直交する切断線によって、それぞれが5mm角程度の正方形状の接着シート片11aに切断されている。また、両面テープ12も同様の切断線によって切断されており、離型シート13は、接着シート片11aおよび両面テープ12における切断線に沿ってハーフカットされた状態になっている。接着シート本体11は、例えば、積層シート10の幅方向に沿って6個の接着シート片11aが形成されるように、長手方向に沿った5本の切断線によって切断されている。各接着シート片11aは、両面テープ12の表面における粘着材によって、隣接する接着シート片11a同士が相互に接着した状態になっている。
各接着シート片11aは、例えば、複写機等の画像形成装置において使用されるトナーを収容するためのトナー容器に貼付されるシール材であり、接着シート片11aは、ポロン、ウレタンゴム等の弾性および柔軟性を有する素材によって、厚さが1〜10mm程度に形成されている。なお、図1(a)に示すように、離型シート13の幅が、接着シート本体11の幅よりも広くなっている構成に限らず、接着シート本体11の幅方向寸法と同一になっていてもよい。
図2は、本実施形態の接着シート片分離装置の主要部を示す斜視図である。この接着シート片分離装置は、積層シート10から接着シート本体11を剥離して接着シート片11aに分離する接着シート片分離機構Aと、分離された接着シート片11aをトナー容器に移送して貼り付ける接着シート片貼付機構Bとを有しており、両面テープ12から接着シート本体11を剥離して、シール材である接着シート片11a毎に分離した状態で取り出してトナー容器の所定位置に貼り付けるようになっている。接着シート片分離機構Aは、架台20上に配置された接着シート片剥離部30と、この接着シート片剥離部30に近接して架台20上に配置された接着シート片分離部40とを有している。
接着シート片剥離部30には、接着シート本体11を上側とした状態で積層シート10が上面に載置される剥離用支持台31が設けられている。剥離用支持台31の上面は、積層シート10の全体が載置されるように、積層シート10の幅方向寸法と同程度の幅方向寸法を有するとともに、載置される積層シート10の長手方向長さよりも若干長い長手方向寸法を有する水平な帯状のシート載置面31aになっている。シート載置面31aの上面における両側の側縁部には、載置された積層シート10の両側の側縁部を長手方向に沿ってガイドするシートガイド31eが設けられている。
図3は、接着シート片剥離部30および接着シート片分離部40の相互に近接した部分を拡大して示す斜視図、図4は、さらにその主要部の構成を説明するために一部を取り除いた状態で示す斜視図、図5は、その主要部の側面図である。図5に示すように、接着シート片剥離部30の剥離用支持台31は、接着シート片分離部40に近接した端部に、水平状態になったシート載置面31a(図3および図4参照)に対して20°程度の鋭角を形成する傾斜面31cを有しており、シート載置面31aと傾斜面31cとによってエッジ部31bが形成されている。シート載置面31a上に載置された積層シート10は、離型シート13(図7参照)が、エッジ部31bに沿うように一体的に屈曲されて、下側の傾斜面31cに沿って搬送されるようになっている。
エッジ部31bの近傍における剥離用支持台31の下方には、離型シート13を傾斜面31cに沿って搬送するための搬送駆動ローラ32が設けられている。搬送駆動ローラ32は、軸方向がシート載置面31aの幅方向に沿うように配置されており、搬送駆動ローラ32の上部は、剥離用支持台31の傾斜面31cに設けられた凹部31d内に嵌合されている。凹部31dは、搬送駆動ローラ32の上部表面(外周面)に沿うように円弧状に窪んでいる。搬送駆動ローラ32の表面(外周面)には、軸方向に沿って延びる複数の凸部が、周方向に所定の間隔をあけた状態で全周にわたって設けられている。エッジ部31bに沿って屈曲されて傾斜面31cに沿って搬送される離型シート13は、搬送駆動ローラ32の外周面と剥離用支持台31の凹部31dとの間に挟まれており、搬送駆動ローラ32の外周面における各凸部によって、剥離用支持台31に設けられた円弧状の凹部31dの内周面に押圧される。
剥離用支持台31の幅方向の一方の側方には、搬送駆動ローラ32を回転駆動させるシート搬送モータ33が、出力軸33aを上方に向けた垂直状態で配置されている。シート搬送モータ33の出力軸33aの回転は、相互に噛み合った一対の傘歯車34および35を介して、搬送駆動ローラ32に伝達されている。搬送駆動ローラ32の外周面と、剥離用支持台31に設けられた凹部31dの内周面とに挟まれた離型シート13は、図7に示すように、シート搬送モータ33によって回転される搬送駆動ローラ32により、傾斜面31cに沿ってエッジ部31bから離れる方向に搬送される。シート載置面31a上に載置された積層シート10は、離型シート13が搬送駆動ローラ32によって搬送されることによりエッジ部31bに向って移動し、離型シート13がエッジ部31bにおいて20°程度の鋭角で屈曲される。これにより、積層シート10の接着シート本体11および両面テープ12が離型シート13から剥離される。
剥離された接着シート本体11は、これよりも搬送方向上流側の接着シート本体11とは、両面テープ12の粘着材によって相互に接着した状態を維持している。これにより、接着シート本体11は、シート載置面31aに沿って、エッジ部31bの先端から接着シート片分離部40に向って突出した状態で支持され、離型シート13が傾斜面31cに沿って搬送されることにより、さらに接着シート片分離部40に向って前進する。
接着シート片分離部40には、剥離用支持台31のエッジ部31b先端から接着シート片分離部40に向って前進する接着シート本体11の幅方向に沿って並んだ6片の接着シート片11aのそれぞれが載置されるように、剥離用支持台31に近接して配置された6個の接着シート片受け台41が設けられている。図6(a)は、接着シート片分離部40における剥離用支持台31に近接した主要部を、剥離用支持台31側の上方から見た斜視図、図6(b)は、それらを剥離用支持台31から見た正面図である。
図6(a)および(b)に示すように、6個の接着シート片受け台41の両側には、6個の接着シート片受け台41の全てを両側から挟み込むように設けられた側壁ブロック43がそれぞれ配置されており、6個の接着シート片受け台41および2個の側壁ブロック43のそれぞれが、8本の回動アーム45のそれぞれの先端部に支持されている(図4参照)。なお、図3および図4においては、両側の側壁ブロック43およびそれらを支持する回動アーム45については省略している。8本の回動アーム45のそれぞれは、剥離用支持台31上の積層シート10が搬送される方向に沿って長く延びている。
6個の接着シート片受け台41のそれぞれは、剥離用支持台31のエッジ部31bによって剥離された6片の接着シート片11aのそれぞれが載置される接着シート片載置面41aと、各接着シート片載置面41aの剥離用支持台31よりも遠方側において上方に向って垂直に延出する位置決め面41bとを有している。また、各接着シート片載置面41aの幅方向の両側縁には、接着シート片載置面41aに対して垂直状態で垂下する側壁面41cがそれぞれ形成されている。隣接する接着シート片受け台41における相互に対向する側壁面41c同士は摺接するようになっている。
各接着シート片載置面41aは、載置されるそれぞれの接着シート片11aの幅方向寸法に対して0.02〜0.50mm程度長くなった幅方向寸法と、接着シート片11aの長手方向寸法とほぼ同様の長さの奥行寸法とをそれぞれ有する平坦面に形成されている。なお、各接着シート片載置面41aは、接着シート片11aの裏面の粘着材が付着しないように、フッ素樹脂処理等の適切な非粘着処理(離型処理)が施されている。
6個の接着シート片受け台41の全てを両側から挟み込む各側壁ブロック43は、各側壁ブロック43に近接したそれぞれの接着シート片受け台41の側壁面41cに対して摺接する垂直な側壁面43aをそれぞれ有している。各側壁ブロック43は、各接着シート片受け台41と同様の幅方向寸法になっており、それぞれの側壁面43aの上下方向長さは、各接着シート片受け台41における側壁面41aの下端縁から、位置決め面41bの上端縁までの上下方向長さに等しくなっている。
図4に示すように、6個の接着シート片受け台41および2個の側壁ブロック43のそれぞれが取り付けられた8本の回動アーム45は、それぞれ同様の形状に構成されている。各回動アーム45は、支持軸47を中心として先端部が上下方向に回動するように、それぞれの基端部が、幅方向に沿った1本の支持軸47に回動可能に支持されている。すなわち、回動アーム45は鍵盤状に配置され、回動可能になっている。図5に示すように、各回動アーム45のそれぞれの下方には、エアーシリンダー44が設けられており、各エアーシリンダー44は、ピストンロッドが上方に向って突出するように配置されている。
剥離用支持台31側から見て最も右側に位置するエアーシリンダー44は、剥離用支持台31に近接した位置に配置されており、その回動アーム45に対して隣接する3本の回動アーム45の下方に配置されたそれぞれのエアーシリンダー44は、剥離用支持台31から離れる方向に順番にずれた状態で配置されている。また、剥離用支持台31側から見て右側から5番目の回動アーム45の下方に設けられたエアーシリンダー44は、剥離用支持台31側に近接した位置に配置されており、その5番目の回動アーム45に対して隣接する3本の回動アーム45の下方に配置されたそれぞれのエアーシリンダー44は、剥離用支持台31から離れる方向に順番にずれた状態で配置されている。
各エアーシリンダー44のピストンロッドは、それぞれが下降することによって、各回動アーム45とは分離した状態になり、上昇することによって、それぞれの上方に位置する回動アーム45に当接して各回動アーム45の先端が上方に持ち上がるようになっている。各回動アーム45は、水平状態に達するとストッパーによって回動が停止され、6個の接着シート片受け台41におけるそれぞれの接着シート片載置面41aが水平状態になる。なお、両側の側壁ブロック43が取り付けられた各回動アーム45も、接着シート片受け台41が取り付けられた各回動アーム45と同様に回動される。
各エアーシリンダー44のピストンロッドが下降すると、それぞれの上方に位置する各回動アーム45は、それぞれの先端部がピストンロッドの下降に追従して、自重によって下降する。各回動アーム45は、水平状態に対して10°程度の角度で下方に傾斜した状態になるとストッパーに当接して停止するようになっている。なお、各エアーシリンダー44は、2段階で各回動アーム45を下方に回動させるように駆動される。
図2に示すように、接着シート片分離機構Aの上方に配置された接着シート片貼付機構Bには昇降ヘッド51が設けられている。昇降ヘッド51は、水平方向に移動可能および昇降可能になったスライダー52に取り付けられている。昇降ヘッド51は、接着シート片11aよりも一回り小さな断面正方形状の管状をしており、スライダー52に対して垂直状態で取り付けられている。昇降ヘッド51の内部は、図示しない吸引ポンプによって吸引されることにより負圧とされる。昇降ヘッド51は、各接着シート片受台41の接着シート片載置面41a上に位置された状態で下降することにより、接着シート片載置面41a上に載置された接着シート片11aに当接し、このような状態で、昇降ヘッド51の内部が負圧とされることによって、昇降ヘッド51は下端に当接して接着シート片11aを吸着してチャックする。昇降ヘッド51は、接着シート片11aをチャックした状態で、スライダー52によって、トナー容器が配置された所定位置にまで移動されて、トナー容器における所定の位置に、接着シート片11aを接触させて、所定の圧力で押しつけて貼り付け、接着シート片11aの吸着を解除することにより、接着シート片11aを粘着材によってトナー容器に貼り付ける。
なお、図2に示すように、架台20上には、接着シート片分離部40における剥離用支持台31に近接した端部を下方に回動させるとともに、反対側の端部を上方に回動させるカム機構60が設けられており、ギア61の回転によって、接着シート片分離部40における左右の両側においてそれぞれ1本ずつ配置された2組の回動アーム63および64が、接着シート片分離部40における剥離用支持台31に近接した一方の端部を下方に回動させるとともに、他方の端部を上方に回動させる。これにより、剥離用支持台31と接着シート片分離部40との間に空間が形成され、剥離用支持台31の下側において、積層シート10の離型シート13を搬送駆動ローラ32と剥離用支持台31との間に通過させる作業等が容易にできるようになる。
このような構成の接着シート片分離装置の動作を図7および図8に基づいて説明する。図7は、接着シート片剥離部30による接着シート本体11の剥離動作を説明するための概略側面図、図8(a)〜(f)は、接着シート片分離部40における各接着シート片受け台41の動作説明図である。図7においては、積層シート10における両面テープ12、剥離用支持台31における凹部31d、搬送駆動ローラ32等を省略している。図7に示すように、剥離用支持台31におけるシート載置面31a上には、積層シート10が接着シート片分離部40側方向にテンションが加えられた状態で載置されており、前述したように、剥離用支持台31のエッジ部31bにおいて、離型シート13がエッジ部31bに沿って屈曲されて、搬送駆動ローラ32と、剥離用支持台31の傾斜面31cに設けられた凹部31dとの間に挟まれた状態とされる。このような状態で、搬送駆動ローラ32が回転駆動されることによって、離型シート13が剥離用支持台31の傾斜面31cに沿って搬送される。
離型シート13が剥離用支持台31の傾斜面31cに沿って搬送されると、図7に示すように、剥離用支持台31上の積層シート10は接着シート片分離部40に向って搬送され、エッジ部31bにおいて、離型シート13が鋭角に屈曲されることにより、両面テープ12から離型シート13が剥離される。離型シート13の搬送に伴って、接着シート片11aと両面テープ12は、接着シート片分離部40における各接着シート片受け台41のそれぞれの接着シート片載置面41a上へと搬送される。
この場合、剥離用支持台31に近接して設けられた各接着シート片受け台41のそれぞれの接着シート片載置面41aは、接着シート片11aの裏面とほぼ同一の高さで水平状態になるように、全てのエアーシリンダー44によって、各接着シート片受け台41が取り付けられたそれぞれの回動アーム45が上方に回動されている。また、各側壁ブロック43がそれぞれ取り付けられた回動アーム45も、それぞれの下方のエアーシリンダー44によって水平状態とされており、図8(a)に示すように、全ての接着シート片受け台41の接着シート片載置面41aが、水平な同一平面を形成した状態で、両側の側壁ブロック43の垂直な側壁面43aによって挟まれた状態になっている。
このような状態で、幅方向に沿った6片の接着シート片11aが、一体となって各接着シート片載置面41a上に移送されると、6片の接着シート片11aは、図7の拡大図に示すように、各接着シート片受け台41の奥側において垂直状態になった位置決め面41bに当接することにより、それぞれが、各接着シート片載置面41a上において位置決めされた状態で載置される。なお、各接着シート片載置面41a上に載置された6片の接着シート片11aは、それぞれの裏面の両面テープ12の粘着材によって相互に接着した状態になっており、また、剥離用支持台31上に載置された積層シート10の接着シート本体11とも、粘着材によって、分離することなく接着した状態になっている。
次に、図8(a)〜(f)および図9に示すフローチャートに基づいて、各接着シート片受け台41の接着シート片載置面41aに載置されたそれぞれの接着シート片11aを分離して取り出す場合について説明する。なお、理解を容易にするために、図8(a)に示すように、剥離用支持台31側から見て最も右側に位置する接着シート片受け台41から順番に、第1接着シート片受け台411、第2接着シート片受け台412、・・・、第6接着シート片受け台416とする。
第1〜第6の接着シート片受け台411〜416における各接着シート片載置面41aに接着シート片11aがそれぞれ載置された状態になると、接着シート片貼付機構Bにおける昇降ヘッド51が、第1接着シート片受け台411の直上に位置されて、第1接着シート片受け台411の接着シート片載置面41aに整合するように位置決めされる(図9のステップS1)。このような状態で、昇降ヘッド51の下端面が、第1接着シート片受け台411の接着シート片載置面41a上に載置された接着シート片11aに当接するように、昇降ヘッド51が下降される(ステップS2)。昇降ヘッド51の下端面が接着シート片11aに当接することがセンサー等で検出されると、昇降ヘッド51の下降が継続されるとともに、接着シート片11aに当接した状態の昇降ヘッド51の下降に同期して、第1接着シート片受け台411が取り付けられた回動アーム45が、下方のエアーシリンダー44によって下方に回動される(ステップS3)。これにより、接着シート片11aが第1接着シート片受け台411と昇降ヘッド51とに挟まれた状態で第1接着シート片受け台411および昇降ヘッド51とともに下降する。
この場合、エアーシリンダー44のピストンロッドが下降されることによって、第1接着シート片受け台411が取り付けられた回動アーム45が、最大傾斜角度(10°程度)の半分程度(5°程度)の傾斜角度とされる。これにより、図8(b)に示すように、側壁ブロック43と第2接着シート片受け台412との間に配置された第1接着シート片受け台411のみが、右側の側壁ブロック43および第2接着シート片受け台412に摺接して下降し、その接着シート片載置面41a上に載置された接着シート片11aと、第2接着シート片受け台412上に載置された接着シート片11aとを接着する粘着材が両接着シート片11aの間の切断線に沿って分断される。同時に、剥離用支持台31上に載置された積層シート10の接着シート本体11に接着する粘着材部分も接着シート本体11の幅方向に沿った切断線に沿って分断される。
このような状態になると、昇降ヘッド51が、第1接着シート片受け台411における接着シート片載置面41a上の接着シート片11aから離れるように、数mm程度にわたる上昇と、その直後の接着シート片11aに当接させる下降とが数回にわたって繰り返される(ステップS4)。これにより、第1接着シート片受け台411上の接着シート片11aが、第1接着シート片受け台411の両側の側壁ブロック43の側壁面43aおよび第2接着シート片受け台412における垂直な側壁面41cの少なくともいずれか一方に接触した位置ずれ状態になっていても、接着シート片11aは、いずれかの側壁面に接触した部分が側壁面に沿って順次ずらされることになり、接着シート片載置面41a上において、接着シート片11aの位置が、接着シート片載置面41aに整合するように矯正される。
接着シート片載置面41aにおける幅方向寸法は、前述のように、接着シート片11aの幅方向寸法よりも、0.02〜0.50mm程度長くなっている。0.02mmは、接着シート本体11に形成された切断線をハーフカットマシンによって形成する場合の許容誤差であり、接着シート片載置面41aの幅方向寸法が、接着シート片11aの幅方向寸法と0.02mmとの合計よりも短い場合には、接着シート片11aを切断線に沿って分離できないおそれがある。0.50mmは、昇降ヘッド51によって接着シート片11aをトナー容器に貼り付ける際の許容誤差であり、接着シート片載置面41aの幅方向寸法が、接着シート片11aの幅方向寸法と0.50mmとの合計よりも長くなると、トナー容器の所定位置に接着シート片11aを正確に貼り付けることができないおそれがある。
接着シート片載置面41aの幅方向寸法が接着シート片11aの幅方向寸法に対して0.02〜0.50mmの範囲で長くなっていることにより、接着シート片11aは、接着シート片載置面41a上において切断線に沿って確実に分離させることができ、しかも、昇降ヘッド51によって、接着シート片載置面41a上の接着シート片11aの位置を矯正することができるとともに、トナー容器の所定位置に正確に貼り付けることができる。
第1接着シート片受け台411の接着シート片載置面41a上において接着シート片11aの位置が矯正されると、その接着シート片11aに昇降ヘッド51の下端を圧接させた状態で、昇降ヘッド51の内部が負圧になるように吸引される。これにより、昇降ヘッド51の下端に圧接された接着シート片11aが昇降ヘッド51の下端面に吸着される(ステップS5)。このとき、図8(c)に示すように、第1接着シート片受け台411に隣接する側壁ブロック43が取り付けられた回動アーム45の下方のエアーシリンダー44が駆動され、回動アーム45は、水平状態に対して10°程度の最大傾斜角度になるように回動される(ステップS6)。これにより、側壁ブロック43の上面は、第1接着シート片受け台411の接着シート片載置面41aよりも下方に位置される。
このような状態になると、図8(d)に示すように、昇降ヘッド51は、隣接する側壁ブロック43の上方を通過するように水平方向に移動される(ステップS7)。これにより、第1接着シート片受け台411の接着シート片載置面41a上において分離された状態になった接着シート片11aは、昇降ヘッド51の下端にチャックされて、第1接着シート片受け台411から取り出される。その後、昇降ヘッド51は、図示していないが、トナー容器が配置された位置にまで移動されて、トナー容器における所定位置に接着シート片11aの裏面の両面テープ12の粘着材を接触させた状態で、接着シート片11aの吸着を解除する。これにより、接着シート片11aはトナー容器の所定の位置に正確に貼り付けられる。
昇降ヘッド51によって第1接着シート片受け台411における接着シート片載置面41a上の接着シート片11aが取り出されると、第1接着シート片受け台411が取り付けられた回動アーム45が、その下方のエアーシリンダー44によって、上方に回動される(ステップS8)。そして、図8(e)に示すように、第1接着シート片受け台411の接着シート片載置面41aが、第2接着シート片受け台412の接着シート片載置面41aと同一の高さの水平状態とされる。なお、第1接着シート片受け台411に隣接する側壁ブロック43は、回動アーム45が最大傾斜角度になるように下方に回動された状態を維持していることによって、最下位に下降された状態を維持している。この場合、第2〜第6の接着シート片受け台412〜416上に接着シート片11aが載置された状態になっていることにより(ステップS9において「YES」)、ステップS1に戻る。
その後、ステップS1〜S8が繰り返され、昇降ヘッド51は、第1接着シート片受け台411に隣接する第2接着シート片受け台412の直上にまで移動されて(ステップS1)、第2接着シート片受け台412の接着シート片載置面41a上に載置された接着シート片11aに当接するように下降され(ステップS2)、また、昇降ヘッド51の下端が接着シート片11aに当接しても昇降ヘッド51の下降が継続され、図8(f)に示すように、昇降ヘッド51の下降に同期して、第2接着シート片受け台412が取り付けられた回動アーム45が、エアーシリンダー44によって下方に回動される(ステップS3)。これにより、第2接着シート片受け台412の接着シート片載置面41a上に載置された接着シート片11aと、第3接着シート片受け台413の接着シート片載置面41a上に載置された接着シート片11aとを接着する粘着材が切断線に沿って分断される。
このような状態になると、昇降ヘッド51の複数回の昇降が繰り返され(ステップS4)、その後に、昇降ヘッド51によって、第2接着シート片受け台412の接着シート片載置面41a上に載置された接着シート片11aが吸着され(ステップS5)、また、第1接着シート片受け台411が取り付けられた回動アーム45が、水平状態に対して10°程度の最大傾斜角度になるように下方に回動される(ステップS6)。これにより、相互に隣接する第1接着シート片受け台411と側壁ブロック43の上面が同じ高さ位置になり、昇降ヘッド51が第1接着シート片受け台411と側壁ブロック43の上面を追加するように水平方向に移動されて(ステップS7)、吸着された接着シート片11aがトナー容器に貼り付けられる。その後、第2シート片受け台412が上昇される(ステップS8)。
以下、同様にして、第3接着シート片受け台413〜第6接着シート片受け台416のそれぞれの接着シート片載置面41a上に載置された接着シート片11aが、昇降ヘッド51によって、順番に接着シート片載置面41aから取り出されて、トナー容器に貼り付けられる。これにより、第1接着シート片受け台411〜第6接着シート片受け台416における接着シート片載置面41a上に載置された全ての接着シート片11aが取り出された状態になる。その後、次の6片の接着シート片11aが一体となって接着シート片載置面41aに移送されると、図8(a)に示す初期状態に戻り、全ての接着シート片受け台41の接着シート片載置面41aが、水平な同一平面を形成した状態で、両側の側壁ブロック43の垂直な側壁面43aによって挟まれた状態とされる。接着シート片剥離部30によって、全ての接着シート片受け台411〜416上に接着シート片11aが載置されると、以降は、ステップS1〜S9の動作が繰り返される。
本実施形態の接着シート片分離装置は、このように、接着シート本体11における個々の接着シート片11aが切断線によって切断された状態になっていることから、隣接する接着シート片11a同士を分離して取り出すことにより、両面テープ12上には、接着シート本体11における不要となるような部分が残らず、従って、材料歩留まりが向上する。しかも、それぞれの接着シート片11aを、接着シート片受け台41上に載置された状態で昇降ヘッド51とともに同期して下降させるという簡潔な構成によって、隣接する接着シート片11aから確実に分離させることができるために、作業効率も向上する。特に、ポロン、ウレタンゴム等の弾性および柔軟性を有する素材によって接着シート片11aが形成されていても、個々の接着シート片11aを位置ずれすることなく確実に分離することができる。
なお、上記の実施形態では、図1(a)に示すように、積層シート10は、相互に直交する切断線によって接着シート片11aに切断された接着シート本体11が両面テープ12上に設けられた構成であったが、このような構成に限らず、図10(a)に示すように、切断線によって切断された接着シート片11aのそれぞれに、円形状の開口部が、中央位置からずれた状態で形成されていてもよい。この場合には、昇降ヘッド51は、接着シート片11aにおける開口部が形成されていない部分を吸着することになる。また、図10(b)に示すように、幅方向に沿って並んだ各接着シート片11aの列を、両面テープ12とともに、隣接する列とは長手方向に適当な間隔をあけた状態で離型紙13上に配置する構成であってもよい。
さらに、図10(c)に示すように、長手方向に沿って並んだ各接着シート片11aの行のそれぞれの接着シート片11aが、両面テープ12とともに、幅方向に沿った切断線によって切断された状態で、かつ、隣接する行とは幅方向に間隔をあけた状態で、離型紙13上に配置する構成であってもよい。あるいは、図10(d)に示すように、幅方向および長手方向に沿った各接着シート片11aを、両面テープ12とともに、隣接する接着シート片11aとは、長手方向および幅方向に適当な間隔をあけた状態で、離型紙13上に配置する構成としてもよい。
積層シート10が図10(c)および図10(d)に示すような構成の場合には、本発明の接着シート片分離装置によって、離型紙13から剥離された4つの接着シート片11aを、接着シート片受け台41によって位置決めすることができる。この場合には、例えば、列方向に沿って4つの接着シート片11aが設けられている場合には、接着シート片分離部40は、4つの接着シート片11aがそれぞれ載置されるように、相互に隣接する接着シート片受け台41の間に、各列における接着シート片11aの間隔に相当する幅方向寸法を有する隔壁ブロックが配置される。この場合も、前記実施形態と同様に、接着シート片11aおよび隔壁ブロックは、回動アーム45の先端部に取り付けられる。また、前記実施形態と同様に、最も右側に位置する側壁ブロック43が設けられており、当該側壁ブロック43を昇降させるエアーシリンダー44以外の7つのエアーシリンダー44によって、4つの接着シート片受け台41および3つの隔壁ブロックのそれぞれが昇降されるように構成される。
このような構成とすることにより、図10(c)および図10(d)に示された積層シート10から剥離されて相互に分離した状態の接着シート片11aが、各接着シート片受け台41上に載置されることになる。そして、1つの接着シート片11aに対して昇降ヘッド51が当接するように下降されて、その接着シート片11aが載置された接着シート片受け台41のみを昇降ヘッド51に同期して下降させる。これにより、下降した接着シート片受け台41は、両側の隔壁ブロックによって、または隔壁ブロックと側壁ブロック43とによって挟まれた状態になり、このような状態で、昇降ヘッド51は、接着シート片11aとの当接が解除されるように上昇した後に、再度、接着シート片11aに当接するように下降することを複数回にわたって繰り返す。
これにより、接着シート片受け台41上の接着シート片11aが、接着シート片載置面41a上において位置決めされることになる。その後、接着シート片11aが昇降ヘッド51によって吸着されると、接着シート片受け台41の取り出し方向に位置する全ての隔壁ブロック、接着シート片受け台41、および側壁ブロック43が最大下降位置にまで下降される。
従って、積層シート10が図10(c)および図10(d)に示すような構成であっても、分離された各接着シート片11aを位置決めして取り出すことができるために、トナー容器の所定の位置に高精度で貼り付けることができる。
なお、上記の実施形態においては、各接着シート片受け台41を昇降させる昇降手段としてエアーシリンダー44を用いたが、このような構成に限定されるものではなく、モータ等によって昇降させる構成であってもよい。さらに、昇降ヘッド51は、接着シート片11aを吸着によってチャックする構成であったが、このような構成に限らず、接着シート片11aを機械的にチャックする構成であってもよく、また、チャックする機構が昇降ヘッド51とは別に設けられていてもよい。
本発明は、両面テープ上に設けられた接着シート片を各種容器等に貼り付ける際に、接着シート片を1枚ずつに確実に分離することができる。
10 積層シート
11 接着シート本体
11a 接着シート片
12 両面テープ
13 離型シート
30 接着シート片剥離部
31 剥離用支持台
31a シート載置面
31b エッジ部
31c 傾斜面
31d 凹部
32 搬送駆動ローラ
33 シート搬送モータ
40 接着シート片分離部
41 接着シート片受け台
41a 接着シート片載置面
41b 位置決め面
41c 側壁面
43 側壁ブロック
43a 側壁面
44 エアーシリンダー
45 回動アーム
51 昇降ヘッド

Claims (18)

  1. 一方向に沿って並び、かつ、前記一方向に隣接するもの同士が相互に繋がった状態で配置された複数の接着シート片を、個々の接着シート片に分離する接着シート片分離装置であって、
    前記接着シート片のそれぞれが個別に載置されるように前記一方向に並んで配置された複数の接着シート片受け台と、
    前記接着シート片受け台のそれぞれを個別的に昇降させる昇降手段と、
    前記接着シート片受け台のそれぞれに載置された前記接着シート片に選択的に当接して下降する昇降ヘッドと、を備え、
    前記昇降手段は、前記接着シート片受け台のそれぞれを、当該接着シート片受け台上に載置された接着シート片を隣接する接着シート片から分離するために、当該接着シート片に当接した前記昇降ヘッドの下降に同期して、隣接する接着シート片受け台に対して下降させることを特徴とする接着シート片分離装置。
  2. 前記接着シート片受け台のそれぞれは、隣接する接着シート片受け台に対して摺接して下降することを特徴とする請求項1に記載の接着シート片分離装置。
  3. 前記接着シート片受け台には、前記接着シート片が載置される平坦な接着シート片載置面が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の接着シート片分離装置。
  4. 前記接着シート片載置面は、非粘着処理されていることを特徴とする請求項3に記載の接着シート片分離装置。
  5. 前記各接着シート片載置面の前記一方向に沿った長さが、前記接着シート片の同方向に沿った長さよりも、隣接する接着シート片同士の間隔の許容誤差以上長くなっていることを特徴とする請求項3または4に記載の接着シート片分離装置。
  6. 前記各接着シート片載置面の前記一方向に沿った長さが、前記接着シート片の同方向に沿った長さよりも、0.02mm以上長くなっていることを特徴とする請求項5に記載の接着シート片分離装置。
  7. 前記昇降ヘッドは、当接した前記接着シート片を吸着可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の接着シート片分離装置。
  8. 前記昇降ヘッドは、吸着された前記接着シート片を、所定の物体に貼り付けることを特徴とする請求項に記載の接着シート片分離装置。
  9. 前記昇降ヘッドは、当接した前記接着シート片を吸着可能であって、吸着された前記接着シート片を、所定の物体に貼り付けることが可能に構成されており、
    前記各接着シート片載置面の前記一方向に沿った長さが、前記接着シート片の同方向に沿った長さよりも、前記接着シート片を貼り付ける際の許容誤差以下だけ長くなっていることを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載の接着シート片分離装置。
  10. 前記昇降ヘッドは、前記一方向に沿って水平方向に移動可能になっていることを特徴とする請求項7〜9のいずれか一項に記載の接着シート片分離装置。
  11. 前記昇降手段は、前記昇降ヘッドに同期して下降された前記接着シート片受け台上の接着シート片が当該昇降ヘッドに吸着されると、当該昇降ヘッドが移動される方向に隣接する接着シート片受け台を、当該下降した接着シート片受け台に対してさらに下降させることを特徴とする請求項10に記載の接着シート片分離装置。
  12. 前記各接着シート片載置面の前記一方向に沿った長さが、前記接着シート片の同方向に沿った長さよりも、0.50mm以下だけ長くなっていることを特徴とする請求項に記載の接着シート片分離装置。
  13. 前記接着シート片受け台の全てを両側から挟むように配置された一対の側壁ブロックをさらに有し、
    前記側壁ブロックに隣接する前記接着シート片受け台は、当該側壁ブロックの側壁面に沿って下降することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に接着シート片分離装置。
  14. 前記接着シート片は粘着材を有しており、
    前記接着シート片受け台には、隣接する前記接着シート片同士が前記粘着材によって相互に接着した状態で載置されることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の接着シート片分離装置。
  15. 前記接着シート片受け台のそれぞれは、隣接する接着シート片受け台の間に隔壁ブロックが設けられるように相互に離間可能になっていることを特徴とする請求項1に記載の接着シート片分離装置。
  16. 前記昇降ヘッドは、前記接着シート片受け台に同期して下降すると、前記接着シート片との当接が解除されるように上昇した後に当該接着シート片に当接するように下降することを複数回にわたって繰り返すことを特徴とする請求項1または15に記載の接着シート片分離装置。
  17. 少なくとも片面に粘着材が付着した状態で一方向に沿って列状に並んで配置された複数の接着シート片を、個々の接着シート片に分離する接着シート片分離方法であって、
    前記接着シート片のそれぞれが載置される複数の接着シート片受け台上に、前記接着シート片のそれぞれを載置する載置工程と、
    前記接着シート片受け台のいずれかの上に載置された接着シート片に昇降ヘッドを当接させて、当該接着シート片受け台を前記昇降ヘッドとともに同期して、隣接する接着シート片受け台に対して下降させて、当該接着シート片を隣接する接着シート片から分離する分離工程と、
    を包含することを特徴とする接着シート片分離方法。
  18. 前記分離工程に次いで、前記接着シート片との当接が解除されるように前記昇降ヘッドを上昇させた後に、当該昇降ヘッドを下降させて当該接着シート片に当接させることを、複数回にわたって繰り返すことを特徴とする請求項17に記載の接着シート片分離方法。
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