JP3951969B2 - シート材保持具 - Google Patents

シート材保持具 Download PDF

Info

Publication number
JP3951969B2
JP3951969B2 JP2003173389A JP2003173389A JP3951969B2 JP 3951969 B2 JP3951969 B2 JP 3951969B2 JP 2003173389 A JP2003173389 A JP 2003173389A JP 2003173389 A JP2003173389 A JP 2003173389A JP 3951969 B2 JP3951969 B2 JP 3951969B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet material
holder
material holder
groove
holder according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003173389A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004217421A (ja
Inventor
志津  勝美
富一 石川
幸典 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2003173389A priority Critical patent/JP3951969B2/ja
Publication of JP2004217421A publication Critical patent/JP2004217421A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3951969B2 publication Critical patent/JP3951969B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート材にカバーシート材を貼付ける場合またはシート材に貼り付けられたカバーシート材を剥す場合およびシート材の重ね合わせを行う場合にシート材を平面状に保持するシート材保持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10は従来のカバーシート材貼付方法の説明図である。同図において、従来のカバーシート材を貼付する方法は、所定大きさに分割されたシート材101を単独でローラ102で挟んで送ると同時に、ロール状に巻かれたカバーシート材103を引き出して、接着面104に貼付された保護シート105を剥しながら接着面104をシート材101の回路面106に貼付け、さらにローラ107で加圧しながら送ることにより、シート材101とカバーシート材103とを貼付けていた。
【0003】
また、カバーシート材103をシート材101から剥す場合にもシート材101の端をベースに押えて、カバーシート材103の端をベースに押えたシート材101の端と反対側に引っ張って剥していた。
【0004】
図11は従来のシート材重ね合わせ方法の説明図である。同図において、シート材101,110の積層体をつくるためにシート材110をシート材101に重ね合わせる従来の方法は、重ね合わせるシート材110の端をチャック115によりチャックして重ね合わせ治具(シート材保持具ともいう)111の位置決め具113の間に挿入し、その状態でチャック115を開放して重ね合わせ治具116を重ね合わせ治具111から離すことにより行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のシート材101,110が硬い板状の場合はこれらの方法によるシートカバー材の貼付および重ね合わせが可能であったが、シート材101,110が柔軟性を持ちしかも薄くなると、シート材単独で取り扱ってシートカバー材103を貼付するとシート材101もしくはカバーシート材103のどちらか薄いほうに皺が発生し、貼り合せた面に気泡が生じるという問題があった。
【0006】
またシート材101,110を重ね合わせる場合には、シート材単独にてシート材を皺なく弛みなく平面を確保することが困難であり、位置決め部117も軟弱なため正確な位置に重ね合わせることは不可能であった。
【0007】
さらに、カバーシート材103を剥す場合には、剥された後のシート材101,110が湾曲して互いに接触したり、周りの部材に接触したりしてシート材の表面が汚れるという問題があった。
【0008】
さらに、シート材保持具111を使用して重ね合わせした場合、シート材101、110を重ね合わせした後で、シート材をシート材保持具111から取り外す場合、シート材101がシート材保持具111に静電気により張り付いて取り外しができないため除電が必要となるが、シート材全面の除電には時間がかかるという問題があった。
【0009】
さらに、速くシート材保持具111を取り除くとシート材保持具111にシート材101の一部が引っ張られて浮き上がってしまい重ね合わせがうまくいかないという問題があった。
【0010】
本発明の目的は、上記のごとき状況を鑑みて、薄くて柔軟性のあるシート材にカバーシート材を皺や気泡の発生なく貼付でき、また、シート材全面で高精度に位置決めして重ね合わせをすることができるシート材保持具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するために、請求項1のシート材保持具は、
柔軟性を持ち、薄いシート材を平面状に密着させて保持するシート材保持具が、
柔軟性を持つシート材を平面状に保持する表面に設けられシート材の外周部の内側近傍を吸引保持する溝と、
溝よりも内側の中央部表面に設けられシート材と密着させる平面部と、
その溝に連通し、真空装置に結合し、溝内を減圧するための排気口とを備えている。
【0012】
請求項2によれば、上記溝が少なくとも2本設けられている。
【0013】
請求項3によれば、上記溝の幅が、0.4mm以下である。
【0014】
請求項4によれば、シート材とシート材保持具間に気体を吹き込む吹き出し口を備えている。
【0015】
請求項5によれば、吹き出し口から吹き出す気体は除電エアーである。
【0016】
請求項6のシート材保持具は、請求項1記載のシート材保持具において、吸引保持する溝内にシート材を押し出す押出具を移動可能に設けたことを採用したものである。
【0017】
請求項7のシート材保持具は、請求項6記載のシート材保持具において、押出具がシート材と接する面は、シート材の吸引保持時にシート材保持面と同一面をなすようにしたものである。
【0018】
請求項8のシート材保持具は、請求項6又は7のシート材保持具において、押出具がシート材と接する面はシート材をシート材保持具から取り外す時にシート材保持具のシート材と対向する面より2 mm 以上突出するようにしたものである。
【0019】
請求項9によれば、柔軟性を持ち、薄いシート材を平面状に密着させて保持するシート保持具であって、シート材と平行に配置され、排気孔を有するベース部と、前記シート材を吸着保持するために、シート材とベース部との間でベース部に固定された多孔板と、を備え、多孔板の孔内の気体を排気孔を通して排気することによりシート材全面を多孔板を介して前記ベース部に均一に吸着させるようにしたことを特徴とするシート保持具が提供される。
【0020】
請求項10のシート材保持具は、請求項9におけるベース部に前記排気口を複数有することを採用するものである。
【0021】
上記手段を採用したことにより、即ち、特に、シート材保持具のシート材を保持する表面にシート材の外周部の内側近傍を吸引保持する溝を有することにより、溝の内側におけるシート材とシート材保持具間の空気を確実に除去することができ、シート材を伸び縮みなくシート材保持具に密着させて保持できる。
【0022】
また、溝が少なくとも2本設けられていることにより外側の溝は溝より外から吸引された空気を通過させ、内側の溝は溝の内側から吸引された空気を通過させることから、シート材とシート材保持具間の空気を内側の溝で確実に吸引除去することができる。
【0023】
また、溝幅が、0.4mm以下であることにより、シート材が溝内に引き込まれたり変形することを防止できるようになる。
【0024】
また、気体を吹き込む吹き出し口を持つことにより、シート材をシート材保持具から取り外す時にシート材とシート材保持具間に空気の層を形成し確実に取り外すことができる。
【0025】
また、吹き出す気体が除電エアーであることにより、シート材に静電気が蓄積している場合でも静電気を除去して確実な取り外しができるようになる。
【0026】
また、シート材保持具が、多孔板と、排気孔を有するベース部とからなることにより、多孔板の全面で吸引することができ、シート材をシート材全面で均一に吸引保持できる。
【0027】
また、排気口を複数有することにより、大きなシート材を保持する場合でもシート材全面にわたって均一に吸引保持できるようになる。
【0028】
また、薄くて柔軟性のあるシート材にカバーシート材を皺や気泡の発生なく貼付でき、また、シート材全面で高精度に位置決めして重ね合わせをすることができるシート材保持具を提供できる。
【0029】
また、シート材保持具が、多孔板と、排気孔を有するベース部とからなること、排気口を複数有することにより、薄くて柔軟性のあるシート材にカバーシート材を皺や気泡の発生なく貼付でき、また、シート材全面で高精度に位置決めして重ね合わせをすることができるシート材保持具を提供できる。
【0030】
また、吸引保持する溝内にシート材を押し出す押出具を移動可能に設けたことにより、シート材保持具とシート材の間に放出する除電エアーにて除電しきれない部分があっても、シート材外周部分を押えた状態にてシート材保持具からシート材を取り外すことができ、容易にすばやく分離することができるようになる。
【0031】
また、押出具がシート材と接する面を、シート材の吸引保持時にシート材保持面と同一面をなすことによりシート材保持時にシート材全面を所定目的に使用可能になり、製品として有効活用範囲を拡大できるようになる。
【0032】
また、押出具がシート材と接する面を、シート材を取り外す時にシート材保持具のシート材と対向する面より2mm以上突出させることによりシート材の取り外し時間が短縮できしかもシート材のずれがなく確実に分離できるようになる。
【0033】
上記作用が功奏し、即ち、吸引保持する溝内にシート材を押し出す押出具を移動可能に設けたこと、押出具がシート材吸引保持時にシート材保持面と同一面をなすこと、押出具がシート材取り外し時に2mm以上突出することにより、薄くて柔軟性のあるシート材にカバーシート材を皺や気泡の発生なく貼付でき、また、シート材全面で高精度に位置決めして高速に重ね合わせをすることができるシート材保持具を提供できる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態によるシート保持具を図面を参照しながら説明する。
【0035】
図1の(A)は、本発明の第1の実施の形態によるシート材保持具の平面図、(B)は(A)のA−A線断面図、(C)は(B)における部分Aの拡大図である。図1の(A)〜(C)において、1は本発明の第1の実施の形態によるシート材保持具、21及び22はシート材を保持する表面にシート材の外周部の内側近傍を吸引保持する減圧保持用溝、3は減圧保持用溝21及び22に連通し、真空装置に結合し、溝内を減圧するための排気口の減圧用排気口、4はシート材、5はシート材保持具1内に設けられ、シート材とシート材保持具間に気体を吹き込む吹き出し口、6はシート材銅箔回路面、7はカバーシート材である。
【0036】
溝は図示のようにシート端部の各々に少なくとも2本設けることが好ましい。2本設けることにより、外側の溝21はその溝より外側から吸引された空気を通過させ、内側の溝22はその溝より内側から吸引された空気を通過させるので、シート材4とシート材保持具1の間の空気を確実に吸引除去できる。
【0037】
溝21及び22のそれぞれの溝幅は、空気の吸引時にシート材4が溝内に引き込まれたり変形したりしない程度の大きさである必要があり、この目的のために好ましくは、0.4mm以下であることが好ましい。
【0038】
シート材保持具1内に気体吹き出し口5を設けたことにより、シート材4をシート材保持具1から取り外す時にシート材とシート時保持具との間に空気の層を形成しそれにより確実に取り外すことができる。
【0039】
また、吹き出す気体を除電エアーとすることにより、シート材4に静電気が蓄積している場合でも静電気を除去してシート材をシート材保持具1から確実に取り外すことができる。
【0040】
図2の(A)は本発明の第2の実施の形態によるシート材保持具の平面図、(B)は(A)におけるB−B線断面図である。図2において図1と同一部分には同一参照番号を付してある。本実施の形態においては、8はシート材保持具1のベース部、9はシート材4とベース部2との間でベース部に固定された多孔板、10は排気孔である。
【0041】
多孔板9の孔内の気体を排気孔10を通して排気することによりシート材4を多孔板9を介してベース部1に吸着させるようにした。
【0042】
排気孔10をベース部に複数(図示例においては3個)設けることにより、大きなシート材を保持する場合でもシート材全面にわたって均一に吸引保持できるようになる。
【0043】
次に図1又は図2に示したシート材保持具の動作を説明する。
【0044】
カバーシート材貼付の場合は、まず、シート材保持具1の上にシート材4を、銅箔回路面を上にして広げて置く。
【0045】
次に、シート材4の上に平板(図示せず)を置いて、シート材保持具1とシート材4間の大きなエアーの塊を除去し、シート材保持具1とシート材4を全ての範囲で接近させる。
【0046】
次に、シート材保持具1の減圧用排気口3からエアーを吸引してシート材4とシート材保持具1間を減圧してシート材4をシート材保持具1で強固に保持する。
【0047】
次に、シート材4をシート材保持具1で保持した状態でシート材銅箔回路面6にカバーシート材7を貼付する。
【0048】
次に、カバーシート材7を切断する。
【0049】
後は、シート材4は従来の方法で、裏側にカバーシート材を貼付したり、シート材表面を加工したりの処理をおこなうことができるようになる。
【0050】
次に、シート材重ね合わせの場合は、まず、第1のカバーシート材7が貼付けられた第1のシート材4を第1のシート材保持具1に負圧により吸引保持する。
【0051】
次に、第1のシート材4の一端を押え板(図示せず)で第1のシート材保持具1に押圧しながら、カバーシート材7の端を引っ張って剥す。
【0052】
次に、第2のカバーシート材が貼付けられた第2のシート材を第2のシート材保持具に負圧により吸引保持する。
【0053】
次に、第2のシート材の一端を押え板で第2のシート材保持具に押圧しながら、第2のカバーシート材の端を引っ張って剥す。
【0054】
次に、第1のシート材保持具1に第1のシート材4を保持した状態で、第2のシート材保持具に保持された第2のシート材を第1のシート材4の上に重ねる。
【0055】
次に、第2のシート材保持具の略中央部に本発明の実施の形態により設けた気体吹き出し口5から第2のシート材と第2のシート材保持具の間に除電エアーを吹き込むと同時に負圧吸引を大気圧に切り替える。
【0056】
このようにして第1のシート材4と第2のシート材を正確な位置合わせで、しかもシート材に皺を発生させることなく重ね合わせることができる。
【0057】
シート材を更に重ね合わせる場合は、同様に、第2のシート材保持具に第3のシート材を吸引保持し、次に、第3のシート材の一端を押え板で第2のシート材保持具に押圧しながら、第3のカバーシート材の端を引っ張って剥す。
【0058】
次に、第1のシート材4と第2のシートを第1のシート材保持具1に保持した状態で、第2のシート材保持具に保持された第3のシート材を第2のシート材の上に重ねる。
【0059】
次に、第2のシート材保持具の略中央部に設けた気体吹き出し口5から第3のシート材と第2のシート材保持具の間に除電エアーを吹き込むと同時に負圧吸引を大気圧に切り替える。
【0060】
このようにして第1のシート材4と第2のシートの上に第3のシート材を重ね合わせることができる。これを必要回数繰り返して、所定枚数のシート材を重ね合わせることができる。
【0061】
次に本発明の第3の実施の形態を説明する。
【0062】
図3の(A)は、本発明の第3の実施の形態によるシート材保持具の平面図、(B)は図3の(A)のA−A線断面図、(C)は図3の(A)におけるB−B線断面の拡大図である。図3の(A)〜(C)において、31は本発明の第3の実施の形態によるシート材保持具、33は減圧保持用溝32に連通し、真空装置に結合し、溝内を減圧するための排気口の減圧用排気口、34はシート材を押し出す押出具、35はシート材、36はシート材を保持する表面にシート材の外周部の内側近傍を吸引保持する減圧保持用溝、37は除電用エアーである気体の吹き出し口である。
【0063】
押出具34は、シート材保持具31上の周辺部に矩形状に設けられた減圧保持用溝36の間で同図の(C)に示すようにシート材保持具31の厚さ方向に移動可能に設けられている。減圧排気口33は、本実施の形態では、同図の(A)に点線で示すように、減圧保持用溝36の矩形の上下左右の辺の中央部の下の4箇所に設けられているが、減圧保持用溝の位置はこれに限定されるものではない。気体吹き出し口37は、図3の(A)および(B)に示すように、シート保持具31の上平面中央部に対応する位置に設けられている。減圧排気口33に連通する真空装置(図示省略)により減圧保持用溝36を減圧することにより、シート材保持具31上にシート材35が吸引保持されている時は、押出具34がシート材35と接する面は図3の(C)の左側に示すように、シート材保持具31のシート材保持面と同一面をなしている。
【0064】
シート材35をシート材保持具31から取り外す時は、減圧排気口33に連通する真空装置により減圧保持用溝36を昇圧する。これにより、押出具34がシート材35と接する面を、シート材保持具31のシート材35と対向する面より2mm以上突出させる。
【0065】
次に図3に示した構成における作動を説明する。
【0066】
図4は図3に示したシート材保持具を用いるカバーシート材貼付の手順の説明図である。同図において、まず、シート材保持具31の上にシート材35を、銅箔回路面40を上にして広げて置く。
【0067】
次に、シート材35の上に平板41を置いて、シート材保持具31とシート材35間の大きなエアーの塊を除去し、シート材保持具31とシート材35を全ての範囲で接近させる。
【0068】
次に、シート材保持具35の減圧用排気口33からエアーを吸引してシート材35とシート材保持具31間を減圧し、シート材35をシート材保持具31で強固に保持する。
【0069】
次に、シート材35をシート材保持具31で保持した状態でシート材銅箔回路面にカバーシート材43を貼付する。
【0070】
次に、カバーシート材43を切断する。
【0071】
後は、シート材35は従来の方法で、裏側にカバーシート材を貼付したり、シート材表面を加工したりの処理をおこなうことができるようになる。
【0072】
図5から図9はシート材重ね合わせの手順の説明図である。図5の(A)において、まず、カバーシート材A51が貼付けられたシート材A52をシート材保持具A53に減圧排気口33を介した負圧により吸引保持する。
【0073】
次に、図5の(B)に示すように、シート材A52の一端を押え板54でシート材保持具A53に押圧しながら、カバーシート材A51の端を矢印方向に引っ張って剥す。
【0074】
次に、図6の(C)に示すように、カバーシート材B55が貼付けられたシート材B56をシート材保持具B57に減圧排気口33Bを介した負圧により吸引保持する。
【0075】
次に、図6の(D)に示すように、シート材B56の一端を押え板58でシート材保持具B57に押圧しながら、カバーシート材B55の端を矢印方向に引っ張って剥す。
【0076】
次に、図7の(E)に示すように、シート材保持具A52にシート材A52を保持した状態で、シート材保持具B57に保持されたシート材B56をシート材A52の上に重ねる。
【0077】
次に、図7の(F)に示すように、シート材保持具B57によるシート材B56の負圧による吸引保持を解除し、シート材保持具B57の中央部近傍に設けた気体吹き出し口59(図3における気体吹き出し口37に相当する)からシート材B56とシート材保持具B57の間に除電エアーを吹き込む。
【0078】
すると、図8の(G)及び(H)に示すように、シート材保持具B57をシート材保持具A53から切り離すことができ、こうしてシート材A52とシート材B56との重ね合わせが完了する。
【0079】
図9の(A)は図7の(F)の状態における吸引保持用溝60(図3の減圧保持用溝36に相当する)の部分の拡大図、図9の(B)は図8の(G)の状態における吸引保持用溝の部分の拡大図である。図9の(A)および(B)のいずれも、減圧用排気口33が存在していない部分の一部断面図である。
【0080】
図9の(A)および(B)に示すように、シート材保持具B57の吸引保持用の溝内60に設けられた押出具61が2mm以上図の下方に押し出されシート材B56をシート材保持具B57から剥がすことができる。この場合、吸引保持用の溝60から除電エアーを吹きだすことを同時に行うとさらに効果的である。
【0081】
このようにしてシート材A52とシート材B56を正確な位置合わせで、しかもシート材に皺を発生させることなく高速に重ね合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるシート材保持具の説明図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態によるシート材保持具の説明図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態によるシート材保持具の説明図である。
【図4】図3に示したシート材保持具によるカバーシート材貼付の手順の説明図である。
【図5】図3に示したシート材保持具によるシート材重ね合わせの手順の一部の説明図である。
【図6】図3に示したシート材保持具によるシート材重ね合わせの手順の他の一部の説明図である。
【図7】図3に示したシート材保持具によるシート材重ね合わせの手順のさらに他の一部の説明図である。
【図8】図3に示したシート材保持具によるシート材重ね合わせの手順の更に他の一部の説明図である。
【図9】吸引保持用溝部の部分の拡大図である。
【図10】従来のカバーシート材貼付方法の説明図である。
【図11】従来のシート材重ね合わせ方法の説明図である。
【符号の説明】
1…シート材保持具
3…減圧用排気口
4…シート材
5…吹き出し口
6…シート材銅箔回路
7…カバーシート材
8…ベース部
9…多孔板
10…排気孔
21,22…減圧保持用溝
31…シート材保持具
32…減圧保持用溝
33、33B…減圧用排気口
34…押出具
35…シート材
36…減圧保持用溝
37…気体吹き出し口
40…銅箔回路面
41…平板
42…保護シート
43…カバーシート材
51…カバーシート材
52…シート材A
53…シート材保持具A
54…押え板
55…カバーシート材B
56…シート材B
57…シート材保持具B
58…押え板
59…気体吹き出し口
60…吸引保持用の溝
61…押出具

Claims (10)

  1. 柔軟性を持ち、薄いシート材を平面状に密着させて保持するシート材保持具であって、
    前記柔軟性を持つシート材を平面状に保持する表面に設けられ前記シート材の外周部の内側近傍を吸引保持する溝と、
    前記溝よりも内側の中央部表面に設けられ前記シート材と密着させる平面部と、
    前記溝に連通し、真空装置に結合して前記溝内を減圧するための排気口と
    を備えることを特徴とするシート材保持具。
  2. 前記溝少なくとも2本が平行に設けられていることを特徴とする請求項1記載のシート材保持具。
  3. 前記溝の幅が、0.4mm以下であることを特徴とする請求項1又は2記載のシート材保持具。
  4. 前記シート材と前記シート材保持具との間に気体を吹き込む吹き出し口を更に備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のシート材保持具。
  5. 前記吹き出し口から吹き出す気体は除電エアーであることを特徴とする請求項4記載のシート材保持具。
  6. 前記吸引保持する溝内に前記シート材を押し出す押出具を移動可能に設けたことを特徴とする請求項1記載のシート材保持具。
  7. 前記押出具が前記シート材と接する面は、前記シート材の吸引保持時に前記シート材保持具のシート材保持面と同一面をなすことを特徴とする請求項6記載のシート材保持具。
  8. 前記押出具が前記シート材と接する面は前記シート材を前記シート材保持具から取り外す時に前記シート材保持具の前記シート材と対向する面より2 mm 以上突出させることを特徴とする請求項6又は7記載のシート材保持具。
  9. 柔軟性を持ち、薄いシート材を平面状に密着させて保持するシート保持具であって、
    前記シート材と平行に配置され、排気孔を有するベース部と、
    前記シート材を吸着保持するために、前記シート材と前記ベース部との間で前記ベース部に固定された多孔板と、
    を備え、
    前記多孔板の孔内の気体を前記排気孔を通して排気することにより前記シート材全面を前記多孔板を介して前記ベース部に吸着させるようにしたことを特徴とするシート保持具。
  10. 前記ベース部に前記排気口を複数有することを特徴とする請求項9記載のシート材保持具。
JP2003173389A 2002-11-22 2003-06-18 シート材保持具 Expired - Fee Related JP3951969B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003173389A JP3951969B2 (ja) 2002-11-22 2003-06-18 シート材保持具

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002339709 2002-11-22
JP2003173389A JP3951969B2 (ja) 2002-11-22 2003-06-18 シート材保持具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004217421A JP2004217421A (ja) 2004-08-05
JP3951969B2 true JP3951969B2 (ja) 2007-08-01

Family

ID=32910832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003173389A Expired - Fee Related JP3951969B2 (ja) 2002-11-22 2003-06-18 シート材保持具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3951969B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010093962A2 (en) * 2009-02-13 2010-08-19 Muller Martini Mailroom Systems, Inc. Vacuum hold down for feeder tray

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06114664A (ja) * 1992-10-09 1994-04-26 Nippondenso Co Ltd 真空吸着テーブル
JP2874140B2 (ja) * 1993-03-09 1999-03-24 株式会社クボタ 加工テーブル上での板状体の位置合方法
JP3199964B2 (ja) * 1994-10-07 2001-08-20 シャープ株式会社 基板剥離装置
JP3493081B2 (ja) * 1995-08-09 2004-02-03 株式会社日本マイクロニクス 表示パネルの吸着テーブル
JP2004356323A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 配線基板の製造方法及びその製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004217421A (ja) 2004-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI298992B (ja)
JP6324606B1 (ja) リリースフィルム剥離方法及びリリースフィルム剥離装置
TWI417985B (zh) Non - contact type adsorption holding device
JP4297829B2 (ja) 吸着装置
TWI501460B (zh) 傳送機構以及傳送具撓性薄片材料的方法
TW200300739A (en) Suction holding device
WO2005098522A1 (ja) 粘着チャック装置
JPH10233430A (ja) 粘着テープ貼付け装置
JP5750632B2 (ja) 基板へのシート貼付装置
JP4816751B2 (ja) 接着シート片分離装置および接着シート片分離方法
JP2007030435A (ja) フィルムの貼付方法およびその装置
JP3951969B2 (ja) シート材保持具
JP5433736B2 (ja) フィルム状樹脂積層装置
JP7000958B2 (ja) シール部材の分離装置及びシール部材の分離方法
JP6791899B2 (ja) 積層装置
JP2012250316A (ja) ガラス研磨方法及びガラス研磨装置
JP6007008B2 (ja) シート貼付装置
JP4002444B2 (ja) 偏光板供給装置
JP3567802B2 (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JP2009212430A (ja) ウエハ取り出し装置及び半導体装置の製造方法
JP2011082490A (ja) 分離装置及びその分離方法
JP7344556B2 (ja) フィルム供給装置及びフィルム供給方法
JP2004168538A (ja) シート材重ね合わせ方法
TWI699844B (zh) 貼合結構與貼合方法
CN110767612B (zh) 贴合结构与贴合方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061031

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3951969

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140511

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees