JP4815216B2 - ワイパモータ - Google Patents

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Description

本発明は、車両等に設けられるワイパアームを揺動駆動するためのワイパモータに関し、特に、電動モータの出力を揺動運動に変換して出力軸から出力する動力変換機構を有するものに関する。
車両のリヤウィンドガラスを払拭するリヤワイパ装置等では、電動モータの回転運動を揺動運動に変換して出力軸から出力する動力変換機構を備えたワイパモータを用いて、ワイパアームを直接出力軸に固定するようにしている。このようなワイパモータは、バスタブ状に形成された有底のギヤケースとギヤケースを閉塞するケースカバーを有し、このギヤケースは電動モータに固定され、動力変換機構はこのギヤケース内に収容されている。動力変換機構は電動モータの回転軸の外周面に形成されるウォームとウォームに噛み合うウォームホイールとを有し、ウォームホイールには回転中心軸から離れて連結軸が設けられ、この連結軸には動力伝達部材が回動自在に連結されている。動力伝達部材にはセクタギヤが設けられ、このセクタギヤは出力軸に固定される出力ギヤに噛み合い、セクタギヤの軸心に設けられる歯車軸と出力軸とは連結板により互いに揺動自在に連結されている。このような構成により、電動モータが作動してウォームホイールが回転すると、その回転運動は動力変換機構を介して出力ギヤの揺動運動に変換され、出力軸に固定されたワイパアームを予め定められた下反転位置(停止位置)と上反転位置の2箇所の反転位置の間で揺動駆動させることができる。
ウィンドガラスに埃や雨滴,雪等が付着した場合、ワイパモータは、操作者によるワイパスイッチのスイッチング操作信号や、車外に設けた雨滴センサからのセンサ信号等の駆動信号によって駆動される。一方、これらの駆動信号が断たれると、ワイパブレードが装着されたワイパアームは、所定のストップ位置、すなわち、ワイパアームによって視界が妨げられない位置で自動的に停止されるようになっている。
このような、ワイパアームを所定の位置に停止させる装置、つまり、自動定位置停止装置は、ワイパモータを構成するウォームホイールに装着され、電動モータを動作させるための接点が摺接するカムプレート(導電体)等によって構成されている。ワイパアームが停止する位置は、ウォームホイールに装着されたカムプレートと、ウォームホイールのカムプレートと反対側に設けられた連結軸との位置関係によって定まるものであり、例えば、ワイパモータが搭載される車種に応じて、ウィンドガラスの下部位置近傍であったり、ウィンドガラスの側部位置近傍であったりする。
ところで、近時、構成部品の共通化が望まれており、できる限りその構成部品を多種のワイパモータに対して適用できるようにする試みがなされている。ワイパアームをウィンドガラスの下部位置近傍に停止させるか、あるいは、ウィンドガラスの側部位置近傍に停止させるかは、車種によって異なるが、これらのワイパアームの複数の停止位置に対応できるようにするには、ウォームホイールに設けられる連結軸を、ウォームホイールの周方向に沿って予め複数設けておくことが考えられる。
ワイパモータを構成するウォームホイールの一例としては、例えば、特許文献1に示す技術があり、この特許文献1に開示されたワイパモータのウォームホイールには、その基準面から軸方向に突出してクランクアーム部が形成されており、このクランクアーム部の端部に動力変換部材の端部を連結するクランクピン(連結軸)が設けられている。
特許第3607400号公報
しかしながら、特許文献1に示されるワイパモータによれば、ワイパモータを構成するウォームホイールには、その基準面から軸方向に突出してクランクアーム部が形成されており、ウォームホイールの基準面と動力変換部材との間に、出力軸の歯車の軸と動力変換部材の噛合部の軸とを連結する保持部材(連結板)が配置される構造を採っている。したがって、上述したように多種のワイパモータに適用すべく、ウォームホイールにクランクアーム部(連結軸)を周方向に沿って予め複数設けておくと、保持部材がワイパモータの動作時において複数設けた他のクランクアーム部に干渉するといった問題が生じる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、ウォームホイールとセクタギヤとの間に配置される連結板を廃止し、一のウォームホイールを多種のワイパモータに適用することができるワイパモータを提供することにある。
本発明のワイパモータは、電動モータと該電動モータの回転力を揺動運動に変換して出力軸に伝達する動力変換機構とを有し、前記出力軸に取り付けられるワイパアームを予め定められた反転位置の間で揺動駆動するワイパモータであって、前記動力変換機構を収容する有底のギヤケースと、前記ギヤケースを閉塞するケースカバーと、前記出力軸に一体回転可能に設けられ、前記ギヤケース内に収容される出力ギヤと、前記ギヤケース内に延び、前記電動モータによって回転駆動されるウォームと、前記ギヤケース内に回転自在に収容され、前記ウォームに噛み合うウォームホイールと、前記ウォームホイールの回転中心軸から離れた連結軸において前記ウォームホイールに回動自在に連結され、前記出力ギヤと噛み合うセクタギヤを有する動力変換部材と、前記動力変換部材の前記ギヤケースの底部と反対側に設けられ、前記セクタギヤの軸心に設けられる歯車軸と前記出力軸とを揺動自在に連結する連結板と、前記出力軸の端部に設けられ、前記ケースカバーと摺動する第1の摺動部材と、前記歯車軸の端部に設けられ、前記ケースカバーと摺動する第2の摺動部材と、前記連結軸の端部に設けられ、前記ケースカバーと摺動する第3の摺動部材とを備えたことを特徴とする。
本発明のワイパモータは、前記第1の摺動部材と前記第2の摺動部材とを、前記連結板に一体成形したことを特徴とする。
本発明のワイパモータは、前記ギヤケースの底部に、前記セクタギヤと前記出力ギヤとの噛み合いを支持する支持部を形成したことを特徴とする。
本発明のワイパモータは、前記ウォームホイールの前記ギヤケースの底部側に、前記電動モータを動作させるための接点が摺接するカムプレートを装着し、前記ウォームホイールの前記連結軸を周方向に沿って複数設けたことを特徴とする。
本発明によれば、動力変換部材のギヤケースの底部と反対側に、セクタギヤの軸心に設けられる歯車軸と出力軸とを揺動自在に連結する連結板を設けたので、ウォームホイールとセクタギヤとの間に連結板が配置されることが無く、連結板の動作範囲を気にせずにウォームホイールに複数の連結軸を配置することができる。よって、一のウォームホイールを多種のワイパモータに適用することができる。また、出力軸,歯車軸および連結軸の端部に、ケースカバーと摺動する摺動部材を各々設けたので、各軸の摺動をケースカバーによってガタつき無く安定して支持することができる。
本発明によれば、第1の摺動部材と第2の摺動部材とを、連結板に一体成形したので、部品点数を削減することができ、ワイパモータの組立作業を簡素化することができる。
本発明によれば、ギヤケースの底部に、セクタギヤと出力ギヤとの噛み合いを支持する支持部を形成したので、各ギヤを傾斜させて各々の噛み合いを外す方向に作用する外力を支持部が受けて、よって、各ギヤが外れたり空転したりするようなことを防止できる。
本発明によれば、ウォームホイールのギヤケースの底部側に、電動モータを動作させるための接点が摺接するカムプレートを装着し、ウォームホイールの連結軸を周方向に沿って複数設けたので、カムプレートが装着された一のウォームホイールを多種のワイパモータに適用することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係るワイパモータを示す正面図を、図2は図1におけるA−A線に沿う断面図を、図3は図1におけるギヤ機構を分解して示す斜視図をそれぞれ示している。
図1に示すように、ワイパモータ10は、図示しない自動車等の車両におけるリヤウィンドガラスを払拭するためのリヤワイパ装置に用いられるもので、このワイパモータ10は、電動モータとしてのモータ部11とギヤユニット部12とを備えている。モータ部11は、その外郭を形成するモータケース13と、このモータケース13から突出されて、モータ部11への供給電流に応じて所定の回転スピードで回転する回転軸14とを備えている。回転軸14の突出端側(図中右端側)の外周面には、螺旋状の歯部15a(詳細図示せず)を有するウォームギヤ(ウォーム)15が一体的に形成されている。図1および図2に示すように、ギヤユニット部12は、バスタブ状に形成された有底のギヤケース16と、ギヤケース16内に設けられる動力変換機構としてのギヤ機構17と、ギヤケース16を閉塞するケースカバー18とから構成されている。図3に示すように、ギヤ機構17は、ウォームホイール19および動力変換部材20,出力軸21,連結板22,第1の摺動部材23,第2の摺動部材24,第3の摺動部材25を有している。
ウォームホイール19は、ギヤケース16の底部面積の略半分を占める大径の平歯車よりなり、このウォームホイール19は、ギヤケース16の底部基準面P1よりもさらに深底となった深底収容部16a内に収容されている。ウォームホイール19の外周壁には、回転軸14の突出端側に装着されたウォームギヤ15の歯部15aに噛み合う歯部19a(詳細図示せず)が形成されており、ウォームホイール19とウォームギヤ15とによって、回転軸14の回転速度を減速する減速機構を構成している。ウォームホイール19の回転中心軸19bは、ギヤケース16の深底収容部16aの底部を貫通するようにして装着され、ギヤケース16に対して回転自在となっている。ウォームホイール19の回転中心軸19bから径方向外側に所定量オフセットした位置、つまり、回転中心軸19bから離れた位置には、連結軸としての有底の連結孔19cが形成されている。この連結孔19cは、ウォームホイール19の周方向に沿って同じオフセット量で4箇所設けられている。ウォームホイール19の厚さ方向寸法は、ギヤケース16の深底収容部16aの深さ寸法と同一の寸法となっており、ウォームホイール19の基準面P2、すなわち、連結孔19cの上面(図2中下面)は、ギヤケース16の底部基準面P1に対してその軸方向位置が一致している。
動力変換部材20はリンクとして機能する、所謂、セクタギヤであって、この動力変換部材20の一端側には、セクタギヤ(略扇形の平歯車)20aを備えている。動力変換部材20のセクタギヤ20aにおける軸心には歯車軸20bが固定して設けられ、動力変換部材20の他端側には、ウォームホイール19の連結孔19cに回動自在に連結される連結ピン(連結軸)20cが固定して設けられている。動力変換部材20の図2中上面は、ギヤケース16の底部基準面P1およびウォームホイール19の基準面P2に摺接するようになっている。
出力軸21の一端側には、動力変換部材20のセクタギヤ20aと噛み合う出力ギヤ21aが一体回転可能に設けられており、この出力ギヤ21aは平歯車より構成されている。出力ギヤ21aの図2中上面は、動力変換部材20と同様にギヤケース16の底部基準面P1に摺接するようになっている。出力軸21の他端側は、ギヤケース16の底部を貫通して外部に延出されており、その延出部には雄ねじ部21bが形成されている。この雄ねじ部21bには、図2中破線で示すワイパアームWの端部が、図示しないナット等の締結手段によって取り付けられている。
動力変換部材20および出力ギヤ21aは、その厚さ方向寸法が同一の寸法に設定されており、動力変換部材20のセクタギヤ20aおよび出力ギヤ21aの噛み合い部Gに対向するように図2中下面側、つまり、動力変換部材20のギヤケース16の底部と反対側には、動力変換部材20および出力ギヤ21aの双方に対して摺接可能に連結板22が設けられている。連結板22の両端側には、第1ピン孔22aおよび第2ピン孔22bが形成されており、第1ピン孔22aには出力軸21が回転自在に装着され、第2ピン孔22bには動力変換部材20の歯車軸20bが回転自在に装着されている。第1ピン孔22aと第2ピン孔22bとの距離は、セクタギヤ20aのピッチ円半径寸法と出力ギヤ21aのピッチ円半径寸法との和に設定されており、連結板22は、噛み合い部Gの噛み合い状態を保持、つまり、出力軸21と歯車軸20bとの距離を一定に保持するようになっている。
出力軸21,歯車軸20bおよび連結ピン20cの端部、つまり、図2中下端部には、キャップ状の第1,第2および第3の摺動部材23,24および25が取り付けられている。これにより、動力変換部材20,出力ギヤ21aおよび連結板22が回動自在に仮保持されたギヤユニットとして構成することができ、組み付け性を向上させることができる。これらの各摺動部材23,24および25の頭頂部(図2中下端部)は、ケースカバー18の内側面に対して摺動するようになっている。各摺動部材23,24および25は、例えば、剛性が高く、かつ、素材自身が滑り特性を有するアセタール樹脂等によって形成されており、ケースカバー18に対して、略抵抗無く摺動可能となっている。第1および第2の摺動部材23,24の高さ寸法は、連結板22とケースカバー18との隙間寸法と同一の寸法に設定されており、第1および第2の摺動部材23,24と動力変換部材20および出力ギヤ21aとが連結板22を挟持し、よって、連結板22は噛み合い部Gを支持することになる。
図4は図1におけるギヤケース16からギヤ機構17を取り除いた状態を示すギヤケース16の正面図であり、図4にように、第1の支持面16b(図中網掛け部)および第2の支持面16c(図中網掛け部)は、ギヤケース16の底部基準面P1となっている。第1の支持面16bは、セクタギヤ20aおよび出力ギヤ21aの噛み合い部Gを支持する支持部となっており、第2の支持面16cは、動力変換部材20の歯車軸20bの端部を支持するようになっている。ギヤケース16の第1の支持面16bの略中央部分には、出力軸21が回転自在に装着される貫通孔16dが形成されており、また、ギヤケース16の深底収容部16aの底部における略中央部には、ウォームホイール19の回転中心軸19bが回転自在に装着される貫通孔16eが形成されている。
ギヤケース16の深底収容部16aの底部側には、モータ部11を動作させるための3つの接点S1,S2およびS3が設けられ、この接点S1,S2およびS3は、ウォームホイール19のギヤケース16の底部側に装着されるカムプレート(図5参照)に摺接するようになっており、ギヤケース16とは非導通状態になっている。接点S1,S2およびS3には、図示しない配線の端部が接続されており、接点S1,S2およびS3は、配線を介して図1に示すコネクタ部26の内部に導かれている。コネクタ部26の内部には、モータ部11への配線等(図示せず)が収納されるとともに、コネクタ部26には、図示しない電源やコントローラのコネクタ等が接続されるようになっている。
図5は図1におけるウォームホイール19を単体で示す底面図であり、図5に示すように、ウォームホイール19の底面、すなわち、ギヤケース16の底部側にはカムプレート27が装着されている。カムプレート27は、薄い金属板等の導電体より形成されており、モータ部11に対して通電したり通電を遮断したりするための接点S1,S2およびS3が摺接するようになっている。カムプレート27は、その内周側が径方向外側に向かって切り欠かれた切欠部27aと、切欠部27aの径方向外側に位置し、カムプレート27の外周側が径方向外側に膨出された膨出部27bとを備えている。
接点S1は、図5の破線aに示すように切欠部27a上を摺接し、接点S2は、図5の破線bに示すように常にカムプレート27上を摺接し、接点S3は、図5の破線cに示すように膨出部27b上を摺接するようになっている。カムプレート27は、接点S1と接点S2とを短絡したり、接点S2と接点S3とを短絡したりするようになっており、このように短絡状態を切り替えることで、図示しないワイパスイッチをオフにした時に、ワイパアームWをリヤウィンドガラスの下部位置近傍で停止動作させることができる。すなわち、カムプレート27は、ワイパアームWを所定の停止位置に位置させるための自動定位置停止装置における機能部品として機能するものである。
以上のように構成された本実施の形態の動作について、以下詳細に説明する。
リヤウィンドガラスに埃や雨滴,雪等が付着した場合、車両の運転者等の操作者が車内に設けられたワイパスイッチをスイッチング操作する。すると、コントローラにスイッチング操作信号(オン信号)が入力され、ワイパモータ10を構成するコネクタ部26を介してモータ部11への駆動電流が供給される。ここで、モータ部11への駆動電流は、ウォームホイール19に装着したカムプレート27およびカムプレート27に摺接する各接点S1,S2およびS3を介して供給される。
モータ部11に対して所定の駆動電流が供給されると、回転軸14が回転し、これに伴って、同じ回転速度でウォームギヤ15が回転する。ウォームギヤ15の回転力は、歯部15aを介してウォームホイール19の歯部19aに伝達され、例えば、ウォームホイール19が図1において時計方向に回転する。この時、ウォームホイール19の回転速度は所定の減速比で減速されるが、回転トルクが増加された状態となっている。
ウォームホイール19が時計方向に回転すると、ウォームホイール19の連結孔19cもウォームホイール19の回転中心軸19bを中心に回転する。連結孔19cの回転に伴い、動力変換部材20の連結ピン20cが回転中心軸19bを中心に回転し、動力変換部材20の歯車軸20bが図4の第2の支持面16cに沿って揺動する。動力変換部材20の揺動運動に伴い、セクタギヤ20aも揺動運動し、したがって、セクタギヤ20aに噛み合う出力ギヤ21aが揺動運動する。これにより、モータ部11の回転力が揺動運動に変換されて、出力軸21からワイパアームWに出力され、ワイパアームWを予め定められた反転位置の間(一側反転位置と他側反転位置との間)で揺動駆動させることができる。
このように、ウォームホイール19が回転運動すると、図2に示すように、第1,第2および第3の摺動部材23,24および25がケースカバー18の内側面を摺動するとともに、連結ピン20cおよび連結孔19cに連結された歯車軸20bが図中矢印の方向に移動し、これに伴い、連結板22がウォームホイール19に対して軸方向に重なるようになる。連結板22とウォームホイール19とはその動作中軸方向に対して重なるようになるが、連結板22の動作方向、つまり、図中矢印方向には、その動作を規制する部材が存在しないため、連結板22は常時スムーズに動作することができる。
ワイパアームWの動作を停止すべく、操作者がワイパスイッチをスイッチング操作(オフ操作)すると、接点S1,S2およびS3、カムプレート27等よりなる自動定位置停止装置が働き、ワイパアームWを所定の停止位置、つまり、リヤウィンドガラスの下部位置近傍で自動的に停止させることができる。
ここで、ワイパアームWの停止位置を反対側の反転位置とする場合には、連結孔19cに連結される連結ピン20cを、図1に示す連結状態に替えて、ウォームホイール19の回転中心軸を挟む180度ずらした位置の連結孔19cに連結するようにすれば良い。
また、図1に示すギヤケース16と鏡面対称の形状(左右対称の形状)のギヤケースを有するワイパモータ(図示せず)にウォームホイール19を適用する場合には、図1に示す連結状態に対して、連結ピン20cを所定の角度(約45度)ずらした位置の連結孔19cに連結するようにすれば良い。
さらに、大きさが異なるリヤウィンドガラスに対応すべく、ワイパアームWの動作角度を小さくしたり大きくしたりする場合には、ウォームホイール19に設けられる連結孔19cの位置を、回転中心軸19bからのオフセット量を少なくしたり多くしたりすれば良い。
以上のように構成した本実施の形態によれば、動力変換部材20のギヤケース16の底部と反対側に、セクタギヤ20aの軸心に設けられる歯車軸20bと出力軸21とを揺動自在に連結する連結板22を設けたので、ウォームホイール19とセクタギヤ20aとの間に連結板が配置されることが無く、連結板22の動作範囲を気にせずにウォームホイール19に複数の連結軸を配置することができる。よって、一のウォームホイールを多種のワイパモータに適用することができる。また、ウォームホイール19のギヤケース16の底部側に、モータ部11を動作させるための接点S1,S2およびS3が摺接するカムプレート27を装着し、ウォームホイール19の連結孔19cを周方向に沿って複数設けたので、カムプレートが装着された一のウォームホイールを多種のワイパモータに適用することができる。
さらに、出力軸21,歯車軸20bおよび連結ピン20cの端部に、ケースカバー18と摺動する摺動部材23,24および25を各々設けたので、各軸の摺動をケースカバー18によってガタつき無く安定して支持することができる。
また、ギヤケース16の底部に、セクタギヤ20aと出力ギヤ21aとの噛み合い部Gを支持する第1の支持面16bを形成したので、各ギヤを傾斜させて各々の噛み合いを外す方向に作用する外力を第1の支持面16bが受けて、よって、各ギヤが外れたり空転したりするようなことを防止できる。さらに、噛み合い部Gは、第1の支持面16bと連結板22とによって挟持するようにしたので、各ギヤが外れたり空転したりするようなことをより確実に防止できる。
また、動力変換部材20は、その動作中において、ウォームホイール19に複数の連結孔19cを設けているので、これらの連結孔19cの上面(底部基準面P1)を摺接することができ、動力変換部材20とウォームホイール19との摺接面積を大きくできて、さらにガタつきを抑えて異音等の発生を抑えることができる。
次に、図6を用いて上記実施の形態における変形例について説明する。図6は図1における連結板の変形例を示す斜視図であり、図6に示すように、連結板29は、一般鋼材等(例えばSPHC等)をプレス加工等の加工手段によって形成された連結板本体30と、アセタール樹脂等よりなるキャップ状の第1の摺動部材31aおよび第2の摺動部材31bを基部となるベース部31cに一体形成した摺動カバー31とから構成されており、摺動カバー31は、歯車軸20bおよび出力軸21に嵌合して装着されている。また、連結板本体30と摺動カバー31とを相互に張り合わせて加硫接着等の接着手段によって固着しても良い。なお、十分な強度を有する樹脂材によって上記樹脂カバーを形成した場合には、この樹脂カバーを連結板として機能させることもでき、別途、連結板を設ける必要がなく、より部品点数を削減することができる。
以上のように構成した連結板の変形例によれば、第1の摺動部材と第2の摺動部材とを、連結板に一体成形したので、部品点数を削減することができ、ワイパモータの組立作業を簡素化することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、上記実施の形態においては、ウォームホイール19に連結孔19cを周方向に沿って4個設けたものを示したが、本発明は別段これに限らず、ウォームホイールの剛性上許容できる範囲内であれば、その個数は自由に設定することができるものである。
また、上記実施の形態においては、ワイパモータ10をリヤワイパ装置に用いたものを示したが、本発明は別段これに限らず、車両等のフロントガラスを払拭するフロントワイパ装置に用いることもできる。
さらに、上記実施の形態においては、ワイパモータ10を操作者のスイッチング操作(オン・オフ操作)によって駆動するものを示したが、本発明は別段これに限らず、車外に設けられる雨滴センサ等のセンサ信号によってワイパモータを自動的に駆動するものにも適用することができる。
本発明の一実施の形態に係るワイパモータを示す正面図である。 図1におけるA−A線に沿う断面図である。 図1におけるギヤ機構を分解して示す斜視図である。 図1におけるギヤケースからギヤ機構を取り除いた状態を示すギヤケースの正面図である。 図1におけるウォームホイールを単体で示す底面図である。 図1における連結板の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
10 ワイパモータ
11 モータ部(電動モータ)
12 ギヤユニット部
13 モータケース
14 回転軸
15 ウォームギヤ(ウォーム)
15a 歯部
16 ギヤケース
16a 深底収容部
16b 第1の支持面(支持部)
16c 第2の支持面
16d 貫通孔
16e 貫通孔
17 ギヤ機構(動力変換機構)
18 ケースカバー
19 ウォームホイール
19a 歯部
19b 回転中心軸
19c 連結孔(連結軸)
20 動力変換部材
20a セクタギヤ
20b 歯車軸
20c 連結ピン(連結軸)
21 出力軸
21a 出力ギヤ
21b 雄ねじ部
22,29 連結板
22a 第1ピン孔
22b 第2ピン孔
23,31a 第1の摺動部材
24,31b 第2の摺動部材
25 第3の摺動部材
26 コネクタ部
27 カムプレート
27a 切欠部
27b 膨出部
30 連結板本体
31 摺動カバー
31c ベース部
G 噛み合い部
P1 底部基準面
P2 基準面
S1,S2,S3 接点
W ワイパアーム

Claims (4)

  1. 電動モータと該電動モータの回転力を揺動運動に変換して出力軸に伝達する動力変換機構とを有し、前記出力軸に取り付けられるワイパアームを予め定められた反転位置の間で揺動駆動するワイパモータであって、
    前記動力変換機構を収容する有底のギヤケースと、
    前記ギヤケースを閉塞するケースカバーと、
    前記出力軸に一体回転可能に設けられ、前記ギヤケース内に収容される出力ギヤと、
    前記ギヤケース内に延び、前記電動モータによって回転駆動されるウォームと、
    前記ギヤケース内に回転自在に収容され、前記ウォームに噛み合うウォームホイールと、
    前記ウォームホイールの回転中心軸から離れた連結軸において前記ウォームホイールに回動自在に連結され、前記出力ギヤと噛み合うセクタギヤを有する動力変換部材と、
    前記動力変換部材の前記ギヤケースの底部と反対側に設けられ、前記セクタギヤの軸心に設けられる歯車軸と前記出力軸とを揺動自在に連結する連結板と、
    前記出力軸の端部に設けられ、前記ケースカバーと摺動する第1の摺動部材と、
    前記歯車軸の端部に設けられ、前記ケースカバーと摺動する第2の摺動部材と、
    前記連結軸の端部に設けられ、前記ケースカバーと摺動する第3の摺動部材とを備えたことを特徴とするワイパモータ。
  2. 請求項1記載のワイパモータにおいて、前記第1の摺動部材と前記第2の摺動部材とを、前記連結板に一体成形したことを特徴とするワイパモータ。
  3. 請求項1または2記載のワイパモータにおいて、前記ギヤケースの底部に、前記セクタギヤと前記出力ギヤとの噛み合いを支持する支持部を形成したことを特徴とするワイパモータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のワイパモータにおいて、前記ウォームホイールの前記ギヤケースの底部側に、前記電動モータを動作させるための接点が摺接するカムプレートを装着し、前記ウォームホイールの前記連結軸を周方向に沿って複数設けたことを特徴とするワイパモータ。
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