JP2009275455A - 車両用自動開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力アームの支軸と出力回転体との軸心間距離の寸法精度を高めて、この車両用自動開閉装置の動力伝達効率を高めることにある。
【解決手段】モータユニットに固定される支持ブラケット46にプラネタリギア機構47を配置し、モータユニットの出力軸に連結される入力軸58にサンギア61を設ける。サンギア61とこれと同軸に配置されるインターナルギア62とにプラネタリギア63を噛み合わせ、プラネタリギア63を回転自在に支持するキャリア64に駆動ギア72を設ける。基端部48aに駆動ギア72に噛み合うギア部71を備えた出力アーム48に支軸68を設け、この支軸68を揺動自在に支持する軸受部66をインターナルギア62に一体に形成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両に設けられる開閉体を自動的に開閉する車両用自動開閉装置に関する。
自動車等の車両には、車体の開口部を開閉するための開閉体が随所に設けられている。例えば、ワゴン車やワンボックス車等の車両には、その車体の後端部にテールゲート(バックドア)が設けられ、このテールゲートにより車体後端部に設けられた荷室が開閉されるようになっている。
このようなテールゲートは上下方向に開閉する構造となっているので、女性や高齢者等の方にとっては、その開閉操作が容易に行えないことがある。そこで、電動モータを駆動源としてテールゲートを自動的に開閉させるようにしたパワーテールゲート開閉装置(車両用自動開閉装置)が開発されている。
このような開閉装置としては、先端がロッド等を介してテールゲートに連結される出力アームを揺動自在に設け、この出力アームの基端部を電動モータにより揺動駆動してテールゲートを開閉駆動するようにしたアーム駆動式のものが知られている。
例えば、特許文献1には、電動モータとウォームギア機構とを備えたモータユニットに取り付け板(支持体)と第2のケース体(カバー体)とを固定し、この取り付け板と第2のケース体との間に配置されるプラネタリギア機構によりモータユニットの出力軸の回転を減速して出力ギア(出力回転体)に伝達するとともに、揺動アーム(出力アーム)を支軸により第2のケース体に揺動自在に支持させ、その基端部に設けられるセクタギアを出力ギアに噛み合わせて揺動させるようにした開閉装置が記載されている。
特開2007−70883号公報
しかしながら、特許文献1に示される開閉装置では、プラネタリギア機構のインターナルギアは第2のケース体に固定され、一方、揺動アームを支持する支軸も第2のケース体により支持されるようになっているので、これらの部材の第2のケース体に対する取り付け精度によっては、支軸の軸心とプラネタリギア機構の軸心との距離が正規の寸法からずれ、これにより、セクタギアと出力ギアとの噛み合い精度が低下して、セクタギアと出力ギアとの間の動力伝達効率が低下するおそれがあった。
本発明の目的は、出力アームの支軸と出力回転体との軸心間距離の寸法精度を高めて、この車両用自動開閉装置の動力伝達効率を高めることにある。
本発明の車両用自動開閉装置は、車両に設けられる開閉体を自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、正逆両方向に回転する出力軸を備えたモータユニットと、前記モータユニットに固定される支持体と、前記支持体に配置され、前記出力軸に回転駆動されるサンギアと、外周部に軸受部が一体に形成され、前記サンギアと同軸に前記支持体に固定されるインターナルギアと、前記サンギアと同軸に配置され、出力回転体が一体的に設けられるキャリアと、前記キャリアに回転自在に支持され、前記サンギアと前記インターナルギアとに噛み合うプラネタリギアと、支軸により前記軸受部に揺動自在に支持され、先端部において前記開閉体に連結されるとともに基端部において前記出力回転体に揺動駆動される出力アームとを有することを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記サンギアと前記インターナルギアと前記プラネタリギアとを覆うカバー体を前記支持体に固定し、前記支軸の一端を前記軸受部により揺動自在に支持するとともに前記支軸の他端を前記カバー体により揺動自在に支持することを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記サンギアと前記インターナルギアと前記プラネタリギアとを覆うカバー体を前記支持体に固定し、前記インターナルギアを前記支持体と前記カバー体との間に挟んで固定することを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記出力アームに前記支軸を中心とした円弧状の溝部を設け、前記溝部を貫通する第1の締結部材と前記出力アームの基端部の外周側に配置される第2の締結部材とにより前記カバー体を前記支持体に固定することを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記第1の締結部材は前記インターナルギアを貫通して前記カバー体と前記支持体とを締結することを特徴とする。
本発明によれば、出力アームの支軸を支持する軸受部をプラネタリギア機構のインターナルギアと一体に形成するようにしたので、プラネタリギア機構側の出力回転体と出力アーム側の支軸の軸心間距離の寸法精度を高めて、この車両用自動開閉装置の動力伝達効率を高めることができる。
また、本発明によれば、支軸の一端をインターナルギアの軸受部により揺動自在に支持するとともに支軸の他端を支持体に固定されるカバー体により揺動時自在に支持するようにしたので、軸受部とカバー体とにより支軸を確実に支持して、出力回転体と支軸の軸心間距離の寸法精度をさらに高めることができる。
さらに、本発明によれば、インターナルギアを支持体とカバー体との間に挟んで固定するようにしたので、インターナルギアを支持体やカバー体に確実に固定して、出力回転体と支軸の軸心間距離の寸法精度をさらに高めることができる。
さらに、本発明によれば、出力アームに設けられる溝部を貫通する第1の締結部材と出力アームの基端部の外周側に配置される第2の締結部材とによりカバー体を支持体に固定するようにしたので、出力アームの基端部の軸方向への移動をカバー体により押さえることができる。これにより、出力アームの基端部の出力回転体に対する軸方向における寸法精度を高めて、この車両用自動開閉装置の動力伝達効率を高めることができる。
さらに、本発明によれば、第1の締結部材はインターナルギアを貫通してカバー体と支持体とを締結するので、これらの部材の取り付け位置の精度を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1(a)は本発明の一実施の形態であるパワーテールゲート開閉装置が搭載された車両の後部側の一部を示す側面図であり、図1(b)は同図(a)に示す車両のバックドアが全開位置まで開かれた状態を示す側面図である。
図1に示す車両11の車体12の後端部には、開閉体としてのテールゲート13が設けられている。このテールゲート13はバックドアとも呼ばれるものであり、車体12のルーフ12aの後端に設けられるヒンジ14を介して車体12に装着されて、図1(a)に示す全閉位置と図1(b)に示す全開位置との間の約90度の範囲で上下方向に開閉自在となっている。つまり、このテールゲート13は上ヒンジ下開き式となっている。
符号15はガスステーであり、テールゲート13が手動で開閉操作される際には、このガスステー15によりテールゲート13に開放補助力が付与される。なお、このガスステー15はテールゲート13の大きさや重量に応じて、車種毎に任意に設けられるものである。
テールゲート13を自動的に開閉するために、この車両11には車両用自動開閉装置としてのパワーテールゲート開閉装置21(以下、開閉装置21とする)が設けられている。この開閉装置21は車体12の後部ピラー12bの内部に装着される駆動ユニット22と駆動ユニット22とテールゲート13とに連結される駆動ロッド23とを有しており、駆動ロッド23を介して駆動ユニット22の動力をテールゲート13に伝達して当該テールゲート13を自動的に開閉するようになっている。
図2は図1に示す駆動ユニットの詳細を示す斜視図であり、図3は図2に示す駆動ユニットの内部構造を示す断面図である。この駆動ユニット22はモータユニット24と機構ユニット25とを備えており、モータユニット24に機構ユニット25が取り付けられて1つのユニットとされている。
モータユニット24は電動モータ26に減速機27が取り付けられた減速機構付き電動モータとなっており、電動モータ26としては回転軸26a(図3に示す)を備えたブラシ付き直流モータが用いられている。電動モータ26には制御装置28が接続されており、運転室等に設けられる図示しない開閉スイッチが操作されると、当該スイッチからの指令信号に応じて制御装置28に作動制御されて電動モータ26は正逆両方向に作動するようになっている。
減速機27は電動モータ26に固定されるギアケース31の内部に減速機構32を収容した構造となっており、本実施の形態においては、減速機構32としてはウォームギア機構が用いられている。減速機構32の出力軸33は基端においてボールベアリング34によりギアケース31に回転自在に支持されており、その先端はギアケース31の外側に突出している。
電動モータ26の回転軸26aはギアケース31の内部に突出しており、回転軸26aのギアケース31の内部に突出する部分の外周面にはウォーム32aが一体に設けられている。また、出力軸33には当該出力軸33と同軸且つ相対回転自在にウォームホイル32bが装着されており、このウォームホイル32bはウォーム32aに噛み合わされている。つまり、ウォーム32aとウォームホイル32bとにより減速機構32が構成され、回転軸26aの回転はこの減速機構32により減速されて出力軸33から出力されるようになっている。また、電動モータ26の回転方向が切り替えられることにより、出力軸33は正逆両方向に回転するようになっている。
なお、減速機構32としてはウォームギア機構に限らず、他の構造のものを用いるようにしてもよい。
図3に示すように、ギアケース31の内部には電磁クラッチ41が収容されている。この電磁クラッチ41は、一端がウォームホイル32bに軸方向から一体回転自在に連結されるとともに他端がロータ41aに軸方向から一体回転自在に連結されるロータリング35を介してウォームホイル32bとともに回転するロータ41aと、出力軸33に固定されるとともにロータ41aに対向して配置されるアーマチュア41bと、ロータ41aの背面側に配置されるクラッチコイル41cとを備えた摩擦式となっており、クラッチコイル41cに通電されることによりアーマチュア41bをロータ41aに摩擦係合させてウォームホイル32bの回転を出力軸33に伝達するようになっている。つまり、この電磁クラッチ41は、クラッチコイル41cへの通電を制御することにより、回転軸26aと出力軸33との間の動力伝達を断続することができるようになっている。この電磁クラッチ41のクラッチコイル41cは制御装置28に接続されており、制御装置28はテールゲート13を駆動ユニット22により駆動して自動開閉動作させる際にはクラッチコイル41cに通電して回転軸26aと出力軸33とを動力伝達状態に切り替える。また、テールゲート13が手動で開閉操作される際には、制御装置28はクラッチコイル41cへの通電を解除し、回転軸26aと出力軸33との間の動力伝達を遮断して、手動によるテールゲート13の開閉操作を可能とするようになっている。
図3に示すように、出力軸33には略円板状のプレート42が固定され、このプレート42の軸方向の一端面には周方向に複数の磁極が着磁されたリング状のセンサマグネット43が固定されている。また、ギアケース31の内部にはセンサ基板44が装着され、このセンサ基板44にはセンサマグネット43に対向させてホール素子45が搭載されている。ホール素子45は制御装置28に接続されており、出力軸33が回転すると、センサマグネット43つまり出力軸33の回転数に反比例した周期のパルス信号がホール素子45から制御装置28に入力されるようになっている。そして、制御装置28は、入力されたパルス信号の周期に基づいて出力軸33の回転数つまりテールゲート13の開閉速度を認識し、これに基づいて電動モータ26の作動を制御するようになっている。なお、ホール素子45を周方向に所定の角度ずらして2つ配置し、これらのホール素子45が出力するパルス信号の出現順から出力軸33の回転方向つまりテールゲート13の開閉方向を認識させるようにしてもよい。
図4は機構ユニットの分解斜視図であり、この機構ユニット25は鋼板により形成された支持体としての支持ブラケット46を備えており、この支持ブラケット46上にプラネタリギア機構(遊星歯車機構)47と出力アーム48とを配置した構造となっている。
図2に示すように、支持ブラケット46は2本のボルト51によりモータユニット24のギアケース31に固定され、これにより機構ユニット25がモータユニット24に取り付けられるようになっている。また、支持ブラケット46には第1の締結部材としてのボルト52と第2の締結部材としての2本のボルト53とによりカバー体54が固定されており、プラネタリギア機構47はこのカバー体54により覆われるようになっている。なお、カバー体54はボルト55によりモータユニット24のギアケース31にも固定されている。
支持ブラケット46とカバー体54には、それぞれ互いに同軸にボールベアリング56,57が装着されており、これらのボールベアリング56,57に両端が支持されて支持ブラケット46とカバー体54との間には入力軸58が回転自在に収容されている。図3に示すように、入力軸58のギアケース31側の先端には軸方向に凹む連結孔58aが設けられ、モータユニット24のギアケース31から突出する出力軸33の先端部には連結凸部33aが設けられている。支持ブラケット46がギアケース31に固定されると、連結凸部33aが連結孔58aに挿通され、これらが互いにスプライン係合することにより、入力軸58は出力軸33に動力伝達可能に連結されるようになっている。
プラネタリギア機構47はいわゆるシングルピニオン式となっており、サンギア61(太陽ギア)と、インターナルギア62(内歯ギア)と、3つのプラネタリギア63(遊星歯車)とを備えている。
サンギア61は入力軸58に一体に設けられて支持ブラケット46上に配置されており、入力軸58とともに出力軸33に駆動されて回転するようになっている。なお、サンギア61を入力軸58と別体に形成し、これを入力軸58に固定する構造としてもよい。
インターナルギア62は入力軸58を中心としたリング状に形成されており、サンギア61と同軸に支持ブラケット46上に配置されている。インターナルギア62には周方向に等間隔に並べて4つの固定孔62aが設けられており、インターナルギア62は支持ブラケット46とカバー体54との間に挟まれるとともに各固定孔62aにそれぞれカバー体54を支持ブラケット46やギアケース31に固定するためのボルト52,53,55が挿通されることにより、支持ブラケット46とカバー体54との間に挟まれた状態となって支持ブラケット46に固定されている。
プラネタリギア63はサンギア61とインターナルギア62との間に互いに周方向に等間隔に並べて配置されており、それぞれサンギア61とインターナルギア62とに噛み合わされている。また、サンギア61と同軸に、入力軸58には円板状に形成されたキャリア64がその軸心において相対回転自在に支持されており、各プラネタリギア63はキャリア64にピン部材65により回転自在に支持されている。
これにより、このプラネタリギア機構47は、サンギア61を入力要素、プラネタリギア63を出力要素とした減速機構として構成され、入力軸58の回転を減速してキャリア64から出力するようになっている。
図3、図4に示すように、出力アーム48を揺動自在に支持するために、インターナルギア62の外周部には軸受部66が一体に形成されている。この軸受部66はインターナルギア62から径方向外側に突出する舌片状となっており、その先端部に設けられる貫通孔66aには滑り軸受67が装着されている。
一方、出力アーム48は鋼板製となっており、その基端部48aは扇状に形成されてインターナルギア62とカバー体54との間に配置されている。この基端部48aの軸心には入力軸58と平行に支軸68が設けられており、この支軸68の両端はそれぞれ基端部48aの表裏両面から突出している。図3に示すように、支軸68の一端はインターナルギア62の軸受部66に設けられた滑り軸受67に挿通されて当該軸受67に揺動自在に支持され、他端は軸受部66と同軸にカバー体54に装着された滑り軸受69に挿通されて当該軸受69に揺動自在に支持されており、これにより、出力アーム48はその基端部48aにおいて支軸68により軸受部66とカバー体54とに支持されて揺動自在となっている。
基端部48aの外周にはギア部71が一体に形成され、一方、キャリア64のプラネタリギア63が配置される側とは反対側の軸方向端面には出力回転体としての駆動ギア72が一体的に設けられており、ギア部71は駆動ギア72に噛み合わされている。これにより、プラネタリギア63の出力つまりキャリア64の回転は駆動ギア72とギア部71とを介して出力アーム48に伝達され、出力アーム48はその基端部48aにおいて駆動ギア72に駆動されて所定の角度範囲で揺動するようになっている。また、出力アーム48の先端部48bには前述の駆動ロッド23の一端が回動自在に連結され、この駆動ロッド23の他端はテールゲート13のヒンジ14から所定距離離れた位置に回動自在に連結されている。つまり、出力アーム48の先端部48bは駆動ロッド23を介してテールゲート13に連結されており、出力アーム48が揺動すると、その揺動運動が駆動ロッド23を介して伝達されてテールゲート13が開閉するようになっている。
このように、この開閉装置21では、プラネタリギア機構47の構成要素であるインターナルギア62に軸受部66を一体に形成し、この軸受部66により出力アーム48の支軸68を揺動自在に支持するようにしたので、プラネタリギア機構47つまり駆動ギア72と出力アーム48の支軸68との軸心間距離の寸法精度を高めることができる。これにより、駆動ギア72とギア部71との噛み合い精度を高めて、この開閉装置21の動力伝達効率を高めることができる。また、駆動ギア72とギア部71との噛み合い精度を高めることにより、当該噛み合い部分からの異音の発生を防止することができる。
また、この開閉装置21では、支軸68の一端をインターナルギア62の軸受部66により揺動自在に支持するとともに支軸68の他端を支持ブラケット46に固定されるカバー体54により揺動時自在に支持するようにしたので、軸受部66とカバー体54とにより支軸68を確実に支持することができる。これにより、駆動ギア72と出力アーム48の支軸68との軸心間距離の寸法精度をさらに高めることができる。
さらに、この開閉装置21では、インターナルギア62を支持ブラケット46とカバー体54との間に挟んで固定するようにしたので、プラネタリギア機構47を構成するインターナルギア62を支持ブラケット46やカバー体54に確実に固定することができる。これにより、プラネタリギア機構47の出力部分となる駆動ギア72と出力アーム48の支軸68との軸心間距離の寸法精度をさらに高めることができる。
図3に示すように、カバー体54のインターナルギア62の側を向く内面には基端部48aに向けて突出するリブ73が設けられている。このリブ73は出力アーム48の基端部48aのギア部71の根本部分に対向しており、基端部48aが軸方向へ移動したときに当該基端部48aに当接してその軸方向への移動を規制するようになっている。これにより、駆動ロッド23を介してテールゲート13からの荷重が出力アーム48に加えられても、基端部48aが支軸68を中心として傾斜することを防止して、ギア部71の駆動ギア72に対する噛み合い精度を確保することができるようになっている。
一方、図4に示すように、出力アーム48の基端部48aのギア部71と支軸68との間には支軸68を中心とした円弧状の溝部74が形成されている。カバー体54を支持ブラケット46に固定するためのボルト(第1の締結部材)52は支持ブラケット46のギアケース31の側を向く裏面側から当該ブラケット46に設けられたボルト孔に挿通されており、インターナルギア62の固定孔62aとこの溝部74とを貫通してその先端部がカバー体54に締結されている。つまり、ボルト52はインターナルギア62と出力アーム48の溝部74とを貫通して支持ブラケット46とカバー体54とを締結している。なお、インターナルギア62とカバー体54との間には溝部74に挿通されるスリーブ75が設けられ、ボルト52はこのスリーブ75を貫通している。
これに対して、カバー体54を支持ブラケット46に固定する他の2本のボルト(第2の締結部材)53は、それぞれ基端部48aの外周側つまり支軸68を中心としてギア部71よりも外周側に配置されている。つまり、カバー体54は駆動ギア72とギア部71との噛み合い部分を挟んだ両側において各ボルト52,53により支持ブラケット46に固定されている。
このように、カバー体54は溝部74を貫通するボルト52と基端部48aの外周側に配置されるボルト53とによりギア部71と駆動ギア72との噛み合い部分を挟んだ両側で支持ブラケット46に固定されるので、当該各ボルト52,53の間に配置されるリブ73によるギア部71の支持剛性を高めることができる。つまり、基端部48aの軸方向への移動や傾斜をリブ73つまりカバー体54により確実に支持して、ギア部71の駆動ギア72に対する噛み合い精度を高めることができる。
このように、この開閉装置21では、出力アーム48に設けられる溝部74を貫通するボルト52と、出力アーム48の基端部48aの外周側に配置されるボルト53とにより、ギア部71と駆動ギア72との噛み合い部分を挟んだ両側でカバー体54を支持ブラケット46に固定するようにしたので、ギア部71の軸方向への移動や傾斜をカバー体54により確実に支持して、ギア部71の駆動ギア72に対する噛み合い精度を高めることができる。
また、この開閉装置21では、ボルト52はインターナルギア62を貫通してカバー体54と支持ブラケット46とを締結するので、これらの部材の取り付け位置の精度を高めて、ギア部71の駆動ギア72に対する噛み合い精度をさらに高めることができる。
次に、このような構造の開閉装置21の作動について説明する。
図示しない開閉スイッチが操作されると、電磁クラッチ41が動力伝達状態に切り替えられるとともに電動モータ26が作動し、その回転軸26aの回転は減速機構32により減速されて出力軸33に伝達される。出力軸33の回転はこれに連結される入力軸58からプラネタリギア機構47に入力され、当該プラネタリギア機構47によりさらに減速されてキャリア64に伝達される。キャリア64の回転は駆動ギア72とギア部とを介して出力アーム48に伝達される。これにより、出力アーム48が所定の角度範囲で揺動し、その揺動運動が駆動ロッド23を介してテールゲート13に伝達されて当該テールゲート13が自動開閉動作することになる。また、テールゲート13が手動で開閉操作される際には、電磁クラッチ41が動力遮断状態に切り替えられ、これにより、テールゲート13と電動モータ26との間の動力伝達経路が遮断されて、テールゲート13の手動による開閉操作が可能とされる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、前記実施の形態においては、本発明を車両11の後端部に設けられるテールゲート13を駆動するパワーテールゲート開閉装置21に適用するようにしているが、これに限らず、例えばセダン車等に設けられるトランクリッドなど他の開閉体を開閉する車両用自動開閉装置に本発明を適用するようにしてもよい。
また、前記実施の形態おいては、プラネタリギア機構47はいわゆるシングルピニオン式となっているが、これに限らず、いわゆるダブルピニオン式のプラネタリギア機構を用いるようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、出力アーム48の基端部48aに設けられるギア部71をキャリア64に設けられる駆動ギア72に噛み合わせて、キャリア64から出力アーム48に動力を伝達させるようにしているが、これに限らず、キャリア64に設けられる出力回転体の動力を出力アーム48の基端部48aに伝達できる構造であれば、例えば、スプロケットとチェーンとを用いた伝達構造など、他の構造を用いるようにしてもよい。
(a)は本発明の一実施の形態であるパワーテールゲート開閉装置が搭載された車両の後部側の一部を示す側面図であり、(b)は(a)に示す車両のバックドアが全開位置まで開かれた状態を示す側面図である。 図1に示す駆動ユニットの詳細を示す斜視図である。 図2に示す駆動ユニットの内部構造を示す断面図である。 機構ユニットの分解斜視図である。
符号の説明
11 車両
12 車体
12a ルーフ
12b 後部ピラー
13 テールゲート(開閉体)
14 ヒンジ
15 ガスステー
21 パワーテールゲート開閉装置(車両用自動開閉装置)
22 駆動ユニット
23 駆動ロッド
24 モータユニット
25 機構ユニット
26 電動モータ
26a 回転軸
27 減速機
28 制御装置
31 ギアケース
32 減速機構
32a ウォーム
32b ウォームホイル
33 出力軸
33a 連結凸部
34 ボールベアリング
35 ロータリング
41 電磁クラッチ
41a ロータ
41b アーマチュア
41c クラッチコイル
42 プレート
43 センサマグネット
44 センサ基板
45 ホール素子
46 支持ブラケット(支持体)
47 プラネタリギア機構
48 出力アーム
48a 基端部
48b 先端部
51 ボルト
52 ボルト(第1の締結部材)
53 ボルト(第2の締結部材)
54 カバー体
55 ボルト
56,57 ボールベアリング
58 入力軸
58a 連結孔
61 サンギア
62 インターナルギア
62a 固定孔
63 プラネタリギア
64 キャリア
65 ピン部材
66 軸受部
66a 貫通孔
67 滑り軸受
68 支軸
69 滑り軸受
71 ギア部
72 駆動ギア(出力回転体)
73 リブ
74 溝部
75 スリーブ

Claims (5)

  1. 車両に設けられる開閉体を自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、
    正逆両方向に回転する出力軸を備えたモータユニットと、
    前記モータユニットに固定される支持体と、
    前記支持体に配置され、前記出力軸に回転駆動されるサンギアと、
    外周部に軸受部が一体に形成され、前記サンギアと同軸に前記支持体に固定されるインターナルギアと、
    前記サンギアと同軸に配置され、出力回転体が一体的に設けられるキャリアと、
    前記キャリアに回転自在に支持され、前記サンギアと前記インターナルギアとに噛み合うプラネタリギアと、
    支軸により前記軸受部に揺動自在に支持され、先端部において前記開閉体に連結されるとともに基端部において前記出力回転体に揺動駆動される出力アームとを有することを特徴とする車両用自動開閉装置。
  2. 請求項1記載の車両用自動開閉装置において、前記サンギアと前記インターナルギアと前記プラネタリギアとを覆うカバー体を前記支持体に固定し、前記支軸の一端を前記軸受部により揺動自在に支持するとともに前記支軸の他端を前記カバー体により揺動自在に支持することを特徴とする車両用自動開閉装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用自動開閉装置において、前記サンギアと前記インターナルギアと前記プラネタリギアとを覆うカバー体を前記支持体に固定し、前記インターナルギアを前記支持体と前記カバー体との間に挟んで固定することを特徴とする車両用自動開閉装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用自動開閉装置において、前記出力アームに前記支軸を中心とした円弧状の溝部を設け、前記溝部を貫通する第1の締結部材と前記出力アームの基端部の外周側に配置される第2の締結部材とにより前記カバー体を前記支持体に固定することを特徴とする車両用自動開閉装置。
  5. 請求項4記載の車両用自動開閉装置において、前記第1の締結部材は前記インターナルギアを貫通して前記カバー体と前記支持体とを締結することを特徴とする車両用自動開閉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015004166A (ja) * 2013-06-19 2015-01-08 三井金属アクト株式会社 パワードア開閉装置
JP2016507675A (ja) * 2012-12-20 2016-03-10 ユーシン ドイチュラント ツーガングスジュステーメ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 自動車の車両ドアを自動的に作動させるためのアクチュエータ装置
RU175812U1 (ru) * 2016-09-14 2017-12-20 Дмитрий Фаридович Гайнуллин Привод распашных ворот на базе циклоидального (планетарно-цевочного) редуктора

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