JP2014058815A - 車両用ドア開閉装置及び駆動装置 - Google Patents

車両用ドア開閉装置及び駆動装置 Download PDF

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誠一 鈴木
Shin Sakai
伸 酒井
Eisuke Nakanishi
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Abstract

【課題】駆動プーリ及びガイドプーリの位置ずれを抑制できる車両用ドア開閉装置及び駆動装置を提供する。
【解決手段】この車両用ドア開閉装置は、車両のステップパネル3に取り付けられる駆動装置15と、駆動装置15の駆動軸44に一体に取り付けられる駆動プーリ4と、駆動プーリ4に巻き掛けられる歯付きベルト7と、駆動プーリ4に近接するように配置されて歯付きベルト7の移動をガイドする2つのガイドプーリ8,9とを備える。そして歯付きベルト7に車両ドアが連結され、駆動装置15による駆動プーリ4の回転駆動に基づき歯付きベルト7を移動させて車両ドアを開閉動作する。ここでは駆動装置15のケース41に、2つのガイドプーリ8,9の軸部8b,9bのそれぞれの一端部を回転可能に支持する凹部43c,43dを形成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両ドアを開閉動作する車両用ドア開閉装置、及び同装置に用いて有益な駆動装置に関する。
こうした車両用ドア開閉装置の一つとして、乗員の乗車あるいは降車の際に踏み台となるステップパネルに設けられたものがある。従来、この種の車両用ドア開閉装置としては特許文献1に記載の装置が知られている。
特許文献1に記載の車両用ドア開閉装置では、ステップパネルに駆動プーリ及び複数の従動プーリが設けられ、これらのプーリに歯付きベルトが巻き掛けられている。駆動プーリは、歯付きベルトが噛合する歯部を外周に有している。歯付きベルトはブラケットを介して車両ドアに連結されている。またステップパネルには、駆動プーリを回転駆動する駆動装置が取り付けられている。駆動装置は、駆動プーリが一体に取り付けられる駆動軸を有しており、駆動軸を回転させることにより駆動プーリを回転駆動する。こうした構成からなるドア開閉装置では、駆動装置が駆動プーリを回転駆動すると、駆動プーリに噛合された歯付きベルトが複数の従動プーリ間を回転移動する。これによりブラケットと一体となって車両ドアが車両前後方向に移動し、車両ドアの開閉動作が自動で行われる。
一方、特許文献1に記載のドア開閉装置では、駆動プーリに近接するようにして2つのガイドプーリが設けられている。これらのガイドプーリはステップパネルにより回転可能に支持されている。一方のガイドプーリは、従動プーリから駆動プーリに送り込まれる歯付きベルトを駆動プーリに確実に噛合させるためのものである。他方のガイドプーリは、駆動プーリから従動プーリに送り出される歯付きベルトの送り方向を安定させるためのものである。これらのガイドプーリにより歯付きベルトの移動が安定するため、車両ドアの滑らかな動作が実現できる。
特開2006−37502号公報
ところで特許文献1に記載の車両用ドア開閉装置では、駆動プーリが駆動装置の駆動軸に一体的に取り付けられているため、駆動プーリは駆動装置により支持される。これに対しガイドプーリはステップパネルにより支持される。このためステップパネルへの駆動装置の組み付けの際に駆動装置の組み付け位置にずれが生じると、駆動プーリ及びガイドプーリにも位置ずれが生じる。これに起因して各プーリの軸間ピッチ誤差が大きくなると、ガイドプーリの軸部に傾きが生じるおそれがある。このとき、例えばガイドプーリの軸部が駆動プーリから遠ざかる方向に傾くと、歯付きベルトに歯飛びが発生し易くなり、これが車両ドアのがたつきの要因となるおそれがある。またガイドプーリの軸部が駆動プーリに近づく方向に傾くと、各プーリと歯付きベルトとの間の摩擦力が増加するため、歯付きベルトの送り抵抗が大きくなる。このため乗員が手動で車両ドアを開閉動作させようとする際に、より大きな操作力が必要となり、車両ドアの操作性が悪化するおそれがある。
このように駆動プーリ及びガイドプーリに位置ずれが生じると、車両ドアの開閉動作に支障をきたすおそれがある。このためステップパネルへの駆動装置の組み付けの際に駆動プーリ及びガイドプーリに位置ずれを生じ難いドア開閉装置が望まれている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、駆動プーリ及びガイドプーリの位置ずれを抑制できる車両用ドア開閉装置及び駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両のステップパネルに取り付けられる駆動装置と、前記駆動装置の駆動軸に一体に取り付けられる駆動プーリと、前記駆動プーリに巻き掛けられるベルトと、前記駆動プーリに近接するように配置されて前記ベルトの移動をガイドするガイドプーリと、を備え、前記ベルトに車両ドアが連結され、前記駆動装置による前記駆動プーリの回転駆動に基づき前記ベルトを移動させて前記車両ドアを開閉動作する車両用ドア開閉装置において、前記駆動装置のケースには、前記ガイドプーリの軸部の一端部を回転可能に支持する支持部が形成されることを要旨とする。
また請求項8に記載の発明は、駆動プーリが一体に組み付けられる駆動軸と、同駆動軸を回転駆動させるための部品を覆うケースと、を備え、前記駆動軸の回転駆動に基づき前記駆動プーリに巻き掛けられるベルトを移動させる駆動装置において、前記ケースには、前記駆動プーリに近接するように配置されて前記ベルトの移動をガイドするガイドプーリの軸部の一端部を回転可能に支持する支持部が形成されることを要旨とする。
これらの構成によれば、駆動装置のケースに形成された支持部によりガイドプーリの軸部の一端部が支持されるため、ガイドプーリが駆動装置に対して位置決めされる。これにより駆動プーリ及びガイドプーリが共に駆動装置に位置決めされるため、それらの位置ずれを抑制できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用ドア開閉装置において、前記ガイドプーリの軸部の他端部及び駆動軸を回転可能に支持する支持部材を更に備えることを要旨とする。
同構成によれば、ガイドプーリの軸部の他端部及び駆動軸が同一の支持部材により支持されるため、ガイドプーリが駆動軸に対してより的確に位置決めされる。よって駆動軸に取り付けられる駆動プーリ及びガイドプーリの位置ずれを更に抑制できる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両用ドア開閉装置において、前記支持部材が前記ステップパネルからなることを要旨とする。
同構成によれば、ステップパネルとは別に支持部材を設ける場合と比較すると、部品点数を削減できる。
請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用ドア開閉装置では、請求項4に記載の発明のように、前記支持部は、前記ガイドプーリの軸部の一端部が挿入される凹部からなる、といった構成を採用することが有効である。これにより駆動装置のケースに凹部を設けるだけでガイドプーリを容易に支持することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の車両用ドア開閉装置において、前記ガイドプーリの軸部の一端部外周には、前記凹部への挿入をガイドするガイド部が形成されることを要旨とする。
また請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の車両用ドア開閉装置において、前記凹部の開口部内周には、前記ガイドプーリの軸部の一端部の挿入をガイドするガイド部が形成されることを要旨とする。
これらの構成によれば、駆動装置のケースに形成された凹部にガイドプーリの軸部を挿入する際に、その挿入作業が容易になる。よって駆動装置へのガイドプーリの組み付けが容易になる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用ドア開閉装置において、前記ガイドプーリは、前記ベルトが巻き掛けられるプーリ本体と、その回転軸となる軸部とが一体成形されていることを要旨とする。
プーリ本体及び軸部が別体からなる場合、それらを組み付ける必要があるが、上記構成のようにそれらを一体成形すれば、こうした組み付け作業が不要となる。よって製造工数を低減できる。またプーリ本体及び軸部が別体からなる場合、それらを組み付ける際に組み付け誤差が生じるおそれがあるが、それらを一体成形すれば組み付け誤差が生じるおそれもない。これにより駆動プーリ及びガイドプーリの位置ずれをより的確に抑制できる。
本発明の車両用ドア開閉装置及び駆動装置によれば、駆動プーリ及びガイドプーリの位置ずれを抑制できる。
本発明の車両用ドア開閉装置の一実施形態について同装置が搭載された車両の斜視構造を示す斜視図。 実施形態の車両用ドア開閉装置についてそのステップパネルの底面側の概略構造を示す底面図。 実施形態の車両用ドア開閉装置についてそのステップパネルの上面側の分解斜視構造を示す斜視図。 実施形態の車両用ドア開閉装置についてそのステップパネルの上面側の構造を示す平面図。 図4のV−V線に沿った断面構造を示す断面図。 本発明の車両用ドア開閉装置の他の実施形態についてその断面構造を示す断面図。 本発明の車両用ドア開閉装置の他の実施形態についてガイドプーリの軸部周辺の拡大断面構造を示す断面図。
以下、本発明の車両用ドア開閉装置の一実施形態について図1〜図6を参照して説明する。はじめに本実施形態のドア開閉装置の概要を説明する。
図1に示すように車両1の側面には、車両ドア2により開閉される開口部1aが形成されている。車両ドア2は、車両1のボディに沿って車両前後方向にスライド移動することにより開口部1aを開閉する。開口部1aの下部には、乗員の乗車あるいは降車の際に踏み台となるステップパネル3が固定して設けられている。ステップパネル3は、車両前後方向に延びるように形成された平板状の樹脂部材からなる。本実施形態のドア開閉装置は、このステップパネル3に設けられている。
次に図2を参照してドア開閉装置の構造を説明する。図2はステップパネル3の底面側の概略構造を示したものである。
図2に示すようにステップパネル3の底面の車両後方側には樹脂製の駆動プーリ4及び第1の従動プーリ5が設けられている。ステップパネル3の底面の車両前方側には樹脂製の第2の従動プーリ6が設けられている。これら駆動プーリ4及び2つの従動プーリ5,6には、内周に歯部を有するリング状の歯付きベルト7が巻き掛けられている。駆動プーリ4及び2つの従動プーリ5,6は、歯付きベルト7が噛合する歯部を外周にそれぞれ有している。またステップパネル3の図示された底面と反対側の上面には、駆動プーリ4を回転駆動させる駆動装置(図示略)が取り付けられている。駆動装置が駆動プーリ4を回転駆動すると、歯付きベルト7が2つの従動プーリ5,6の間を回転移動する。
ステップパネル3には、駆動プーリ4に近接するようにして樹脂製の2つのガイドプーリ8,9が設けられている。駆動プーリ4よりも車両前方側に位置する第1のガイドプーリ8は、第2の従動プーリ6から駆動プーリ4に送り込まれる歯付きベルト7を駆動プーリ4に確実に噛合させるためのものである。駆動プーリ4よりも車両後方側に位置する第2のガイドプーリ9は、駆動プーリ4から第1の従動プーリ5に送り出される歯付きベルト7の送り方向を安定させるためのものである。
歯付きベルト7の車外側の部分にはブラケット13が連結されている。ブラケット13は、ステップパネル3に形成されたガイドレール10により車両前後方向に移動するように、また車両前方に向かうほど車内側に近づくようにガイドされている。ブラケット13にはアーム14を介して車両ドア2が連結される。
ステップパネル3の中央部には、歯付きベルト7の車内側の部分を車外側に向けて誘導するアイドルプーリ11が設けられている。またステップパネル3の中央部には、歯付きベルト7の車外側の部分をガイドレール10に沿うように支持するベルト支持部12が設けられている。
このドア開閉装置では、駆動プーリ4が回転すると、歯付きベルト7が2つの従動プーリ5,6の間を循環するかたちで車両前後方向に移動する。これにより歯付きベルト7と一体となってブラケット13がガイドレール10に沿って移動するため、車両ドア2が車両前後方向に移動する。ここで車両ドア2が車両前方に移動した場合、車両1の開口部1aが閉塞され、車両ドア2が車両後方に移動した場合、車両1の開口部1aが開口される。このようにして車両ドア2の開閉動作が自動で行われる。
次に図3〜図5を参照して駆動装置について詳述する。図3は、ステップパネル3を上面側から見た分解斜視構造を示したものである。図4は、ステップパネル3を上面側から見た平面構造を示したものである。
図3に示すようにステップパネル3には、駆動プーリ4及び2つのガイドプーリ8,9を収容する凹部30が形成されている。ステップパネル3には、凹部30の開口部を閉塞するようにして駆動装置15が取り付けられる。駆動装置15は、電動モータ40を駆動源として駆動プーリ4を回転駆動させる。図4に示すように駆動装置15の外周を覆うケース41の車内側には、ボルト16が挿通される突出部41aが形成されている。またケース41の車外側には、ボルト17,18がそれぞれ挿通される突出部41b,41cが形成されている。これらのボルト16〜18がステップパネル3に締結されることにより駆動装置15がステップパネル3に固定されている。
次に図5を参照して駆動装置15の内部構造を説明する。図5は、図4のV−V線に沿った断面構造を示したものである。
図5に示すように駆動装置15は、駆動プーリ4が一体に取り付けられる駆動軸44、電動モータ40の回転を減速して駆動軸44に伝達する減速機構50、及び電動モータ40と駆動軸44との連結を断続させる電動クラッチ機構60を備えている。
図4に併せ示すように減速機構50は、電動モータ40の回転軸40aに形成されたウォームギア51、及びウォームギア51に噛合するウォームホイール52からなる。図5に示すようにウォームホイール52は駆動軸44と同軸上に配置されており、その中央部には、駆動軸44が挿通される貫通孔52aが形成されている。この貫通孔52aと駆動軸44との間に設けられたブッシュ45によりウォームホイール52が駆動軸44に対して相対回転可能に支持されている。減速機構50では、電動モータ40の回転軸40aの回転がウォームギア51及びウォームホイール52のギア比に応じて減速されてウォームホイール52に伝達され、ウォームホイール52が図中の軸線mを中心に回転する。
電動クラッチ機構60は、アーマチャ61、ロータ62、及び電磁コイル体63を備えている。
アーマチャ61は円盤状の磁性部材からなり、ウォームホイール52に軸方向に隣接して配置されている。アーマチャ61には、ウォームホイール52の軸方向の端面に設けられた突出部52bが係合する係合孔61aが形成されている。この係合構造によりアーマチャ61はウォームホイール52と一体となって軸線mを中心に回転する。
ロータ62は磁性部材からなり、駆動軸44に一体に取り付けられている。ロータ62は、アーマチャ61と軸方向に所定の隙間を隔てて対向するように配置されるフランジ部62aを有している。フランジ部62aのアーマチャ61との対向面には摩擦板が埋設されている。
電磁コイル体63はフィールドコア63a及びコイル63bからなり、ロータ62のフランジ部62aと軸方向に対向するように配置されている。フィールドコア63aは円盤状の磁性部材からなる。フィールドコア63aのロータ62のフランジ部62aと対向する部分には、フランジ部62aの側に開口する円環状の凹部63cが形成されている。コイル63bはボビン63dに巻回された状態で凹部63cに収容されて固定されている。フィールドコア63aは、そのケース41に対向する部分がボルト19により締結されることでケース41に固定されている。
電動クラッチ機構60では、コイル63bへの通電に基づきアーマチャ61がロータ62のフランジ部62a側に押し付けられるとそれらが摩擦係合し、アーマチャ61及びロータ62が接合された状態となる。またコイル63bへの通電を停止すると、アーマチャ61とロータ62のフランジ部62aとの間の摩擦係合が解除されるため、アーマチャ61及びロータ62の接合が解除される。
ケース41は樹脂材料により形成されており、電磁コイル体63等を覆うように設けられる第1のケース42、及びウォームホイール52等を覆うように設けられる第2のケース43からなる。図3及び図4に示すように第1のケース42及び第2のケース43は、それらの外周がボルト20により締結されることで組み付けられている。
図5に示すように第1のケース42の中央部には、駆動軸44の一端部を回転可能に支持する軸受け21が設けられている。
第2のケース43の中央部には、駆動軸44が挿通される貫通孔43aが形成されており、この貫通孔43aに設けられた軸受け22により駆動軸44が回転可能に支持されている。駆動軸44の第2のケース43から突出した部分には駆動プーリ4が一体的に取り付けられている。また第2のケース43の外周には、ボルト17が挿入される挿入孔43bが形成されている。ボルト17が、ステップパネル3に取り付けられた筒状の雌ねじ部材24に螺入されることにより、第2のケース43共々、ケース41全体がステップパネル3に固定されている。
このような構成からなる駆動装置15では、電動モータ40への通電に基づきその回転軸40aが回転すると、ウォームホイール52及びアーマチャ61が一体となって軸線mを中心に回転する。このとき電動クラッチ機構60によりアーマチャ61及びロータ62を接合すると、ウォームホイール52の回転がアーマチャ61及びロータ62を介して駆動軸44に伝達され、駆動軸44が軸線mを中心に回転する。これにより駆動プーリ4が回転駆動する。また電動クラッチ機構60によりアーマチャ61及びロータ62の接合を解除すると、ウォームホイール52の回転が駆動軸44に伝達されなくなるため、駆動軸44の回転が停止する。これにより駆動プーリ4の回転駆動が停止する。
そして本実施形態では、第1のガイドプーリ8が、歯付きベルト7が巻き掛けられるプーリ本体8aと、その回転軸となる軸部8bとが樹脂部材により一体成形されている。同様に第2のガイドプーリ9も、歯付きベルト7が巻き掛けられるプーリ本体9aと、その回転軸となる軸部9bとが樹脂部材により一体成形されている。
また第2のケース43には、第1のガイドプーリ8の軸部8bの一端部が挿入される凹部43c、及び第2のガイドプーリ9の軸部9bの一端部が挿入される凹部43dが形成されている。一方、ステップパネル3には、第1のガイドプーリ8の軸部8bの一端部が挿入される貫通孔31、及び第2のガイドプーリ9の軸部9bの一端部が挿入される貫通孔32が形成されている。またステップパネル3の凹部30の底部には、駆動軸44のケース41から突出した部分の先端部を回転可能に支持する軸受け25が設けられている。このように本実施形態では第1のガイドプーリ8及び第2のガイドプーリ9を回転可能に支持する支持部が第2のケース43及びステップパネル3に形成されている。
さらに図中に拡大して示すように、第1のガイドプーリ8の軸部8bの一端部外周には、第2のケース43の凹部43cへの挿入をガイドするテーパ状のガイド部8cが形成されている。また第1のガイドプーリ8の軸部8bの他端部外周にも、ステップパネル3の貫通孔31への挿入をガイドするテーパ状のガイド部8dが形成されている。一方、第2のガイドプーリ9の軸部9bの一端部外周には、第2のケース43の凹部43dへの挿入をガイドするテーパ状のガイド部9cが形成されている。また第2のガイドプーリ9の軸部9bの他端部外周にも、ステップパネル3の貫通孔32への挿入をガイドするテーパ状のガイド部9dが形成されている。
次に本実施形態の作用について説明する。
本実施形態では第1のガイドプーリ8の軸部8bの一端部にガイド部8cが形成されているため、図3に示すようにステップパネル3に駆動装置15を組み付ける際、図5に示すように第1のガイドプーリ8の軸部8bをケース41の凹部43cに容易に挿入できる。また第2のガイドプーリ9の軸部9bの一端部にもガイド部9cが形成されているため、第2のガイドプーリ9の軸部9bをケース41の凹部43dに容易に挿入できる。よって組み付け作業が容易となる。
そしてステップパネル3に駆動装置15を組み付けると、そのケース41の凹部43c,43dにより2つのガイドプーリ8,9のそれぞれの軸部8b,9bの一端部が支持される。したがって2つのガイドプーリ8,9が駆動装置15に対して位置決めされる。これにより駆動プーリ4及び2つのガイドプーリ8,9が共に駆動装置15に位置決めされるため、それらの位置ずれを抑制できる。
また2つのガイドプーリ8,9のそれぞれの軸部8b,9bの他端部及び駆動軸44の先端部がステップパネル3により支持されるため、2つのガイドプーリ8,9が駆動軸44に対してより的確に位置決めされる。これにより駆動軸44に取り付けられる駆動プーリ4及び2つのガイドプーリ8,9の位置ずれを更に抑制できる。
一方、第1のガイドプーリ8では、プーリ本体8a及び軸部8bがそれぞれ別体からなる場合、それらを組み付ける作業が必要となるが、本実施形態ではそれらが一体成形されているため、組み付け作業が不要となる。よって製造工数を低減できる。またプーリ本体8a及び軸部8bが別体からなる場合、それらを組み付ける際に組み付け誤差が生じるおそれがあるが、それらを一体成形すれば組み付け誤差が生じるおそれもない。これにより駆動プーリ4及び第1のガイドプーリ8の位置ずれを抑制できる。同様に第2のガイドプーリ9でもプーリ本体9a及び軸部9bが一体成形されているため、製造工数を低減できるとともに、駆動プーリ4及び第2のガイドプーリ9の位置ずれを抑制できる。
ところで本実施形態では駆動軸44及びガイドプーリ8,9を支持するための支持部材としてステップパネル3を用いたが、同支持部材をステップパネル3とは別に用意することも考えられる。詳しくは図6に示すように、ステップパネル3とは別に樹脂製のプーリカバー26を用意する。プーリカバー26には、2つのガイドプーリ8,9の軸部8b,9bの他端部を回転可能に支持する貫通孔27,28を形成する。またプーリカバー26には、駆動軸44の先端部を回転可能に支持する軸受け25を設ける。一方、ステップパネル3には、2つのガイドプーリ8,9の軸部8b,9bのそれぞれの一端部が挿通される貫通孔29a,29bを形成する。そしてステップパネル3をケース41とプーリカバー26との間に配置する。しかしながら、このような構造を採用した場合、ステップパネル3にプーリカバー26をボルト等により一体的に取り付ける必要があるため、組み付け作業が煩雑となったり、組み付け精度が悪化する懸念がある。
この点、本実施形態では、図5に示すように2つのガイドプーリ8,9の軸部8b,9bの他端部及び駆動軸44をステップパネル3で支持している。これにより図6に示すようなプーリカバー26は不要となるため、部品点数を削減できるとともに、組み付け作業性や組み付け精度が向上する。
以上説明したように本実施形態の車両用ドア開閉装置及び駆動装置によれば以下の効果が得られる。
(1)駆動装置15のケース41には、2つのガイドプーリ8,9の軸部8b,9bの一端部を回転可能に支持する凹部43c,43dを形成した。これにより駆動プーリ4及び2つのガイドプーリ8,9の位置ずれを抑制できる。
(2)ステップパネル3には、駆動プーリ4及び2つのガイドプーリ8,9を収容する凹部30を形成した。そして凹部30の底部に軸受け25を設け、これにより駆動装置15の駆動軸44を回転可能に支持することとした。また凹部30の底部には、2つのガイドプーリ8,9の軸部8b,9bのそれぞれの他端部を回転可能に支持する貫通孔31,32を形成した。これにより駆動プーリ4及び2つのガイドプーリ8,9の位置ずれを更に抑制できる。またステップパネル3とは別のプーリカバー26で2つのガイドプーリ8,9の軸部8b,9bの他端部及び駆動軸44を支持する場合と比較すると、部品点数を削減できるとともに、組み付け作業性や組み付け精度が向上する。
(3)2つのガイドプーリ8,9の軸部8b,9bの一端部外周には、ケース41の凹部43c,43dへの挿入をガイドするガイド部8c,9cをそれぞれ形成した。これにより2つのガイドプーリ8,9の軸部8b,9bをケース41の凹部43c,43dへ挿入する際に、その挿入作業が容易になるため、駆動装置15への2つのガイドプーリ8,9の組み付けが容易となる。
(4)2つのガイドプーリ8,9ではプーリ本体8a,9aと軸部8b,9bとを一体成形することとした。これによりプーリ本体8a,9aと軸部8b,9bとが別体からなる場合と比較すると製造工数を低減できるとともに、駆動プーリ4及び2つのガイドプーリ8,9の位置ずれをより的確に抑制できる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・第1のガイドプーリ8の軸部8bの一端部に形成されるガイド部8cの形状は、ケース41の凹部43cへの挿入をガイドする形状であれば、適宜変更可能である。同様に第1のガイドプーリ8の軸部8bの他端部に形成されるガイド部8d、及び第2のガイドプーリ9の軸部9bの両端に形成されるガイド部9c,9dのそれぞれの形状も変更可能である。
・上記実施形態では、2つのガイドプーリ8,9のプーリ本体8a,9aと軸部8b,9bとを一体成形したが、それらを別体で成形してもよい。
・上記実施形態では、第1のガイドプーリ8の軸部8bの一端部外周にガイド部8cを形成したが、これに代えて、あるいはこれに加え、図7に示すように第2のケース43の凹部43cの開口部内周にガイド部43eを形成してもよい。同様にステップパネル3の貫通孔31の開口部内周にガイド部を形成してもよい。さらに第2のケース43の凹部43dの開口部内周やステップパネル3の貫通孔32の開口部内周にもガイド部を形成してもよい。
・第1のガイドプーリ8の軸部8bに形成されるガイド部8c,8dを省略してもよい。同様に第2のガイドプーリ9の軸部9bに形成されるガイド部9c,9dを省略してもよい。
・上記実施形態では、ケース41の凹部43c,43dに2つのガイドプーリ8,9の軸部8b,9bの一端部を挿入することによりガイドプーリ8,9を支持することとしたが、この支持構造は適宜変形可能である。例えば2つのガイドプーリ8,9の軸部8b,9bの端面に凹部を形成するとともに、それぞれの凹部に挿入される凸部をケース41に形成する。そしてケース41の凸部を2つのガイドプーリ8,9の凹部に挿入することによりガイドプーリ8,9を支持してもよい。要は2つのガイドプーリ8,9の一端部を回転可能に支持する支持部が駆動装置15のケース41に形成されていればよい。
・上記実施形態では、2つのガイドプーリ8,9の軸部8b,9bの他端部を支持する支持部材としてステップパネル3を用いたが、例えば図6に示すようにステップパネル3とは別のプーリカバー26を支持部材として用いてもよい。図6に示すような構成でも2つのガイドプーリ8,9の軸部8b,9b及び駆動軸44が共にプーリカバー26により支持されるため、駆動プーリ4及び2つのガイドプーリ8,9の位置ずれを抑制することが可能である。
・2つのガイドプーリ8,9のいずれか一方を省略してもよい。
1…車両、2…車両ドア、4…駆動プーリ、7…歯付きベルト、8,9…ガイドプーリ、8a,9a…プーリ本体、8b,9b…軸部、8c,8d,9c,9d,43e…ガイド部、15…駆動装置、41…ケース、43c,43d…凹部(支持部)、44…駆動軸。

Claims (8)

  1. 車両のステップパネルに取り付けられる駆動装置と、前記駆動装置の駆動軸に一体に取り付けられる駆動プーリと、前記駆動プーリに巻き掛けられるベルトと、前記駆動プーリに近接するように配置されて前記ベルトの移動をガイドするガイドプーリと、を備え、
    前記ベルトに車両ドアが連結され、前記駆動装置による前記駆動プーリの回転駆動に基づき前記ベルトを移動させて前記車両ドアを開閉動作する車両用ドア開閉装置において、
    前記駆動装置のケースには、前記ガイドプーリの軸部の一端部を回転可能に支持する支持部が形成される
    ことを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ドア開閉装置において、
    前記ガイドプーリの軸部の他端部及び駆動軸を回転可能に支持する支持部材を更に備える
    ことを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  3. 請求項2に記載の車両用ドア開閉装置において、
    前記支持部材が前記ステップパネルからなる
    ことを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用ドア開閉装置において、
    前記支持部は、前記ガイドプーリの軸部の一端部が挿入される凹部からなる
    ことを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  5. 請求項4に記載の車両用ドア開閉装置において、
    前記ガイドプーリの軸部の一端部外周には、前記凹部への挿入をガイドするガイド部が形成される
    ことを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  6. 請求項4又は5に記載の車両用ドア開閉装置において、
    前記凹部の開口部内周には、前記ガイドプーリの軸部の一端部の挿入をガイドするガイド部が形成される
    ことを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用ドア開閉装置において、
    前記ガイドプーリは、前記ベルトが巻き掛けられるプーリ本体と、その回転軸となる軸部とが一体成形されている
    ことを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  8. 駆動プーリが一体に組み付けられる駆動軸と、同駆動軸を回転駆動させるための部品を覆うケースと、を備え、
    前記駆動軸の回転駆動に基づき前記駆動プーリに巻き掛けられるベルトを移動させる駆動装置において、
    前記ケースには、前記駆動プーリに近接するように配置されて前記ベルトの移動をガイドするガイドプーリの軸部の一端部を回転可能に支持する支持部が形成される
    ことを特徴とする駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018176980A (ja) * 2017-04-12 2018-11-15 トヨタ車体株式会社 車両のスライドドア開閉装置の設置構造

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