JP2009185583A - 車両用自動開閉装置 - Google Patents

車両用自動開閉装置 Download PDF

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Abstract

【課題】減速機構の出力軸に対するプラネタリギア機構の同軸性を高めて、車両用自動開閉装置の作動信頼性を高めることである。
【解決手段】モータユニットは電動モータとギアケース31に収容されるウォームギア機構とを備え、その出力軸33の一端はギアケース31から突出している。機構ユニットはプラネタリギア機構が配置される支持ブラケット46を備え、プラネタリギア機構の入力軸54は支持ブラケット46に装着されるボールベアリング52により回転自在に支持されている。機構ユニットがモータユニットに取り付けられると、入力軸54が出力軸33に軸方向から連結され、当該連結部分がボールベアリング52により回転自在に支持される。また、ギアケース31に設けられる支持ブロック74がボールベアリング52の外周部に係合し、ボールベアリング52はギアケース31と支持ブラケット46の両方に支持される。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両に設けられる開閉体を自動的に開閉する車両用自動開閉装置に関する。
ワゴン車やワンボックス車等の車両の後端部には、テールゲートとも呼ばれるバックドア(開閉体)が設けられ、車両後方からの車室内への荷物の搬入作業等は当該バックドアを開閉して行われる。
バックドアは、車両のルーフ部に設けられたヒンジに回動自在に支持されて上下方向に開閉自在となっている跳ね上げ式のものがあるが、バックドアが大きくて重い場合には手動による開閉操作は容易ではない。そこで、電動モータを駆動源としてバックドアを自動的に開閉させるようにした車両用自動開閉装置が開発されている。このような自動開閉装置としては、先端がバックドアに連結された出力アームの基端部を電動モータで揺動駆動してバックドアを開閉駆動するようにしたアーム駆動式のものが知られている。
アーム駆動式の自動開閉装置では、小型の電動モータから所望の駆動力を取り出すために、電動モータの回転を減速機構により減速して出力アームに伝達するようにしている。例えば、特許文献1には、電動モータの回転をウォームギア機構とプラネタリギア機構とにより2段階に減速して出力アームに伝達するようにした車両用自動開閉装置が記載されている。この場合、プラネタリギア機構はウォームギア機構とは別のケース体に収容されるとともにウォームギア機構の出力軸と同軸に配置されており、これにより、自動開閉装置の小型化が図られている。
特開2007−70883号公報
しかしながら、特許文献1に示される自動開閉装置では、プラネタリギア機構の支軸の一端はケース体に直接支持されておらず、サンギアとプラネタリギアとリングギアとを介してケース体に支持されているので、プラネタリギア機構をウォームギア機構の出力軸に対して同軸に保つためには、プラネタリギア機構を精度よく構成する必要があった。
また、この構造では、ウォームギア機構とプラネタリギア機構との連結部分に径方向や曲げ方向の外力が加わると、ウォームギア機構に対してプラネタリギア機構が芯ずれを生じるおそれがあった。
本発明の目的は、減速機構の出力軸に対するプラネタリギア機構の同軸性を高めて、車両用自動開閉装置の作動信頼性を高めることにある。
本発明の車両用自動開閉装置は、車両に設けられる開閉体を自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、正逆両方向に作動する回転軸を備えた電動モータと、前記電動モータに固定される減速機ケースに収容され、前記回転軸の回転を減速して出力軸から出力する減速機構と、前記出力軸と同軸に配置され、前記出力軸に軸方向から連結された入力軸と、前記入力軸と同軸に配置され、前記入力軸の回転を減速して出力回転体に伝達するプラネタリギア機構と、先端部が前記開閉体に連結され、基端部において前記出力回転体に揺動駆動される出力アームと、前記プラネタリギア機構を支持する支持体に装着され、前記入力軸の前記出力軸と連結される一端を回転自在に支持するとともに外周部において前記減速機ケースに支持される軸受とを有することを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記プラネタリギア機構を覆うカバー体を前記支持体に装着し、前記入力軸の他端を前記カバー体により回転自在に支持することを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記支持体に周方向に等間隔に並ぶ複数の支持体側支持片を設け、該支持体側支持片を前記軸受の外周部に係合させて前記軸受を前記支持体に支持させるとともに、前記減速機ケースに周方向に等間隔に並ぶ複数のケース側支持片を設け、各前記支持体側支持片の間において前記ケース側支持片を前記軸受の外周部に係合させて前記軸受を前記減速機ケースに支持させることを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記軸受は予め前記支持体に装着され、前記支持体が前記減速機ケースに固定されたときに前記ケース側支持片が前記軸受の外周部に係合することを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記支持体側支持片は前記支持体から前記減速機ケースの側に突出して形成され、前記支持体側支持片の先端部は環状の端板により連結され、前記軸受の軸方向端部が前記端板により支持されることを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記軸受は内輪と外輪との間に複数の転動体を備えた転がり軸受であり、前記端板は前記外輪の軸方向端部を支持することを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記出力アームの基端部は前記支持体に揺動自在に支持され、前記基端部に設けられるセクターギアにおいて前記出力回転体に設けられる駆動ギアに噛み合わされることを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記回転軸と前記出力軸との間の動力伝達を断続する動力断続機構を有することを特徴とする。
本発明によれば、プラネタリギア機構の入力軸を回転自在に支持する軸受を、プラネタリギア機構を支持する支持体と減速機構を収容する減速機ケースの両方で支持するようにしたので、出力軸と入力軸の連結部分の剛性を高めて、減速機構の出力軸に対するプラネタリギア機構の同軸性を高めることができる。これにより、プラネタリギア機構が出力軸に対して芯ずれ等を生じることを防止して、車両用自動開閉装置の作動信頼性を高めることができる。
また、本発明によれば、支持体に装着されるカバー体により入力軸の他端を回転自在に支持するようにしたので、入力軸によるプラネタリギア機構の支持剛性を高めて、出力軸に対するプラネタリギア機構の同軸性をさらに高めることができる。
さらに、本発明によれば、周方向に等間隔に並ぶ複数の支持体側支持片と各支持体側支持片の間に配置されるケース側支持片とを軸受の外周部に係合させて当該軸受を支持するようにしたので、軸受を減速機ケースと支持体とにより周方向に均等に支持して、減速機構の出力軸に対するプラネタリギア機構の同軸性を高めることができる。
さらに、本発明によれば、軸受を予め支持体に装着し、支持体が減速機ケースに固定されたときにケース側支持片が軸受の外周部に係合するようにしたので、この車両用自動開閉装置の組み立てを容易にすることができる。
さらに、本発明によれば、支持体側支持片を支持体から減速機ケースの側に突出するように形成し、支持体側支持片の先端部を環状の端板により連結し、軸受の軸方向端部を端板により支持するようにしたので、軸受の脱落を防止しつつ、この車両用自動開閉装置の組み立てを容易にすることができる。
本発明によれば、軸受を内輪と外輪との間に複数の転動体を備えた転がり軸受とし、端板により外輪の軸方向端部を支持するようにしたので、軸受の機能を妨げることなく、当該軸受を支持することができる。
本発明によれば、出力アームの基端部を支持体に揺動自在に支持させ、その基端部に設けられるセクターギアを出力回転体に設けられる駆動ギアに噛み合わせるようにしたので、出力回転体から出力アームへの動力伝達効率を高めることができる。
本発明によれば、回転軸と出力軸との間の動力伝達を断続する動力断続機構を設けるようにしたので、開閉体の手動による開閉操作を可能とすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1(a)は本発明の一実施の形態である車両用自動開閉装置が搭載された車両の後部側の一部を示す側面図であり、図1(b)は同図(a)に示す車両のバックドアが全開位置まで開かれた状態を示す側面図である。
図1に示す車両11の車体12の後端部には、開閉体としてのバックドア13が設けられている。このバックドア13はテールゲートとも呼ばれるものであり、車体12のルーフ12aの後端に設けられるヒンジ14を介して車体12に装着されて、図1(a)に示す全閉位置と図1(b)に示す全開位置との間の約90度の範囲で上下方向に開閉自在となっている。つまり、このバックドア13は上ヒンジ下開き式となっている。
符号15はガスステーであり、バックドア13が手動で開閉操作される際には、このガスステー15によりバックドア13に開放補助力が付与される。なお、このガスステー15はバックドア13の大きさや重量に応じて、車種毎に任意に設けられるものである。
バックドア13を自動的に開閉するために、この車両11には車両用自動開閉装置21(以下、開閉装置21とする)が設けられている。この開閉装置21は車体12の後部ピラー12bの内部に装着される駆動ユニット22と駆動ユニット22をバックドア13に連結する駆動ロッド23とを有しており、駆動ロッド23を介して駆動ユニット22の動力をバックドア13に伝達して、当該バックドア13を自動的に開閉するようになっている。
図2は図1に示す駆動ユニットの詳細を示す斜視図であり、図3は図2に示す駆動ユニットの内部構造を示す断面図である。駆動ユニット22はモータユニット24と機構ユニット25とを備えており、モータユニット24に機構ユニット25が取り付けられて1つのユニットとして構成されている。
図4は図2に示すモータユニットの斜視図であり、図5は図2に示す機構ユニットの斜視図である。
図4に示すように、モータユニット24はこの開閉装置21の駆動源となる電動モータ26に減速機27が取り付けられた構造となっており、電動モータ26としては回転軸26a(図3に示す)を備えたブラシ付き直流モータが用いられている。電動モータ26には制御装置28が接続されており、運転室等に設けられる図示しない開閉スイッチからの指令信号に応じて制御装置28に作動制御されて電動モータ26は正逆両方向に作動するようになっている。
減速機27は電動モータ26に固定される減速機ケースとしてのギアケース31の内部に減速機構としてのウォームギア機構32を収容した構造となっており、その出力軸33は基端においてボールベアリング34によりギアケース31に回転自在に支持され、その先端は図4に示すようにギアケース31の外側に突出している。つまり、モータユニット24単体では、出力軸33は1つのボールベアリング34により一端のみが支持された状態となっている。
電動モータ26の回転軸26aはギアケース31の内部に突出しており、回転軸26aのギアケース31の内部に突出する部分の外周面にはウォーム32aが一体に設けられている。また、出力軸33には当該出力軸33と同軸且つ相対回転自在にウォームホイル32bが装着されており、このウォームホイル32bはウォーム32aに噛み合わされている。つまり、ウォーム32aとウォームホイル32bとによりウォームギア機構32が構成され、回転軸26aの回転はこのウォームギア機構32により減速されて出力軸33から出力されるようになっている。
図3に示すように、ギアケース31の内部には動力断続機構としての電磁クラッチ41が収容されている。この電磁クラッチ41は、一端がウォームホイル32bに軸方向から一体回転自在に連結されるとともに他端がロータ41aに軸方向から一体回転自在に連結されるロータリング35を介してウォームホイル32bとともに回転するロータ41aと、出力軸33に固定されるとともにロータ41aに対向して配置されるアーマチュア41bと、ロータ41aの背面側に配置されるクラッチコイル41cとを備えた摩擦式となっており、クラッチコイル41cに通電されることによりアーマチュア41bをロータ41aに摩擦係合させてウォームホイル32bの回転を出力軸33に伝達するようになっている。つまり、この電磁クラッチ41は、クラッチコイル41cへの通電を制御することにより、回転軸26aと出力軸33との間の動力伝達を断続することができるようになっている。この電磁クラッチ41のクラッチコイル41cは制御装置28に接続されており、制御装置28はバックドア13を駆動ユニット22により駆動して自動開閉動作させる際にはクラッチコイル41cに通電して回転軸26aと出力軸33とを動力伝達状態に切り替える。また、バックドア13が手動で開閉操作される際には、制御装置28はクラッチコイル41cへの通電を解除し、回転軸26aと出力軸33との間の動力伝達を遮断して、手動によるバックドア13の開閉操作を可能とするようになっている。
図3に示すように、出力軸33には略円板状のプレート42が固定され、このプレート42の軸方向の一端面には周方向に複数の磁極が着磁されたリング状のセンサマグネット43が固定されている。また、ギアケース31の内部にはセンサ基板44が装着され、このセンサ基板44にはセンサマグネット43に対向させてホール素子45が搭載されている。ホール素子45は制御装置28に接続されており、出力軸33が回転すると、センサマグネット43つまり出力軸33の回転数に反比例した周期のパルス信号がホール素子45から制御装置28に入力されるようになっている。そして、制御装置28は、入力されたパルス信号の周期に基づいて出力軸33の回転数つまりバックドア13の開閉速度を認識し、これに基づいて電動モータ26の作動を制御するようになっている。なお、ホール素子45を周方向に所定の角度ずらして2つ配置し、これらのホール素子45が出力するパルス信号の出現順から出力軸33の回転方向つまりバックドア13の開閉方向を認識させるようにしてもよい。
一方、機構ユニット25は鋼板により形成された支持体としての支持ブラケット46上にプラネタリギア機構47(プラネタリギア減速機構)と出力アーム48とを配置した構造となっており、プラネタリギア機構47は支持ブラケット46に装着されるカバー体49により覆われている。
支持ブラケット46はギアケース31の側に突出するベアリング装着部51を備え、このベアリング装着部51には軸受としてのボールベアリング52が装着されている。また、カバー体49にはベアリング装着部51と同軸にボールベアリング53が装着されている。
機構ユニット25は入力軸54を備えており、この入力軸54は一端がボールベアリング52に支持されるとともに他端がボールベアリング53に支持されて支持ブラケット46やカバー体49に対して回転自在となっている。つまり、入力軸54は機構ユニット25単体で両端がボールベアリング52,53に支持された状態となっている。
入力軸54のギアケース31側の先端には軸方向に凹む連結孔55が設けられ、この連結孔55の内周面にはスプラインが形成されている。入力軸54の先端はベアリング装着部51において外部に露出しており、連結孔55はベアリング装着部51からギアケース31の側に向けて開口している。
一方、モータユニット24のギアケース31から突出する出力軸33の先端部には連結孔55に連結される連結凸部56が設けられ、この連結凸部56の外周面にはスプラインが形成されている。
支持ブラケット46は3本のボルト57によりギアケース31に固定され、これにより機構ユニット25はモータユニット24に取り付けられるようになっている。機構ユニット25がモータユニット24に取り付けられると、入力軸54の連結孔55のスプラインに出力軸33の連結凸部56のスプラインが軸方向から係合し、つまり、入力軸54は出力軸33に軸方向から連結される。これにより、図3に示すように、入力軸54は出力軸33と同軸に配置されるとともに出力軸33との間で動力伝達が可能とされる。
なお、ベアリング装着部51やこれに装着されるボールベアリング52の詳細については後述する。
プラネタリギア機構47はいわゆるシングルピニオン式となっており、入力軸54に一体的に設けられて入力軸54とともに回転するサンギア(太陽歯車)47aと、サンギア47aと同軸に配置される内歯のリングギア(インターナル歯車)47bと、サンギア47aとリングギア47bとの間に配置されてこれらのギア47a,47bに噛み合うプラネタリギア(遊星歯車)47cとを備えている。このように、プラネタリギア機構47は入力軸54と同軸に配置されている。
プラネタリギア47cは出力回転体としてのキャリア58にピン部材59により回転自在に支持され、このキャリア58はボス部において入力軸54に相対回転自在に支持されている。また、リングギア47bは支持ブラケット46に固定されている。これにより、このプラネタリギア機構47は、サンギア47aを入力要素、プラネタリギア47を出力要素とした減速機構として構成され、入力軸54の回転を減速してキャリア58から出力するようになっている。
なお、図3中にはプラネタリギア47cは1つしか図示されないが、サンギア47aとリングギア47bとの間には周方向に等間隔に並ぶ3つのプラネタリギア47cが設けられている。
支持ブラケット46とカバー体49の間には入力軸54と平行に支持ピン61が取り付けられ、この支持ピン61は支持ブラケット46に設けられた軸受61aとカバー体49に設けられた軸受61bに支持されて回転自在となっており、前述の出力アーム48は、その基端部において支持ピン61により支持ブラケット46に対して揺動自在に支持されている。また、出力アーム48の基端部の外周にはセクターギア62が一体に設けられ、一方、キャリア58のボス部の外周には駆動ギア63が一体に設けられており、出力アーム48はセクターギア62が駆動ギア63に噛み合わされることにより、キャリア58に動力伝達可能に連結されている。これにより、キャリア58の回転は出力アーム48に伝達され、出力アーム48はその基端部においてキャリア58に駆動されて所定の角度範囲で揺動するようになっている。出力アーム48の先端部には前述の駆動ロッド23の一端が回動自在に連結され、この駆動ロッド23の他端はバックドア13のヒンジ14から所定距離離れた位置に回動自在に連結されており、これにより、出力アーム48の先端部は駆動ロッド23を介してバックドア13に連結されている。
次に、このような構造の開閉装置21の作動について説明する。
図示しない開閉スイッチが操作されると、電磁クラッチ41が動力伝達状態に切り替えられるとともに電動モータ26が作動し、その回転軸26aの回転はウォームギア機構32により減速されて出力軸33に伝達される。出力軸33の回転はこれに連結される入力軸54からプラネタリギア機構47に入力され、当該プラネタリギア機構47によりさらに減速されてキャリア58に伝達される。キャリア58の回転は駆動ギア63とセクターギア62とを介して出力アーム48に伝達される。これにより、出力アーム48が所定の角度範囲で揺動し、その揺動運動が駆動ロッド23を介してバックドア13に伝達されて当該バックドア13が自動開閉動作することになる。また、バックドア13が手動で開閉操作される際には、電磁クラッチ41が動力遮断状態に切り替えられ、これにより、バックドア13と電動モータ26との間の動力伝達経路が遮断されて、バックドア13の手動による開閉操作が可能とされる。
図6は図3に示すベアリング装着部のギアケースとの連結部分の詳細を示す断面図であり、図7は図6におけるA−A線に沿う断面図である。
この開閉装置21では、モータユニット24に機構ユニット25を取り付ける構造となっているので、その作動効率や作動信頼性を確保するためには、モータユニット24に機構ユニット25が取り付けられた状態において、出力軸33に対する入力軸54やプラネタリギア機構47の同軸性を保つ必要がある。そこで、この開閉装置21では、支持ブラケット46のベアリング装着部51に装着されるボールベアリング52により入力軸54の出力軸33と連結される一端を回転自在に支持するとともに、このボールベアリング52の外周部をギアケース31によっても支持することで、出力軸33と入力軸54の連結部分の剛性を高めるようにしている。
図5、図6に示すように、ベアリング装着部51は支持ブラケット46からギアケース31の側に向けて突出する3つの支持体側支持片としての支持爪71を備えている。これらの支持爪71はそれぞれ円弧状(セグメント形)に形成されており、互いに同軸となるように周方向に所定の間隔を空けて等間隔に並べて配置されている。各支持爪71の先端部はそれぞれ内周側に向けてL字状に曲げられており、これらの先端部は互いに環状の端板72により連結されている。
図6、図7に示すように、ボールベアリング52は外輪としてのアウターレース52aと内輪としてのインナーレース52bとの間に転動体としてのボール(鋼球)52cを複数備えた転がり軸受となっており、カバー体49の側からベアリング装着部51に圧入され、当該装着部51に装着される。
ボールベアリング52がベアリング装着部51に装着されると、アウターレース52aの外周部つまり外周面が各支持爪71の内周面に当接し、これにより、当該外周面が支持爪71に支持されてボールベアリング52の径方向への移動が規制されるようになっている。また、ボールベアリング52がベアリング装着部51に装着されると、アウターレース52aの軸方向端部つまり軸方向端面が端板72に軸方向から当接し、これにより、当該端面が端板72に支持されてボールベアリング52の軸方向への移動が規制されるようになっている。
ここで、ボールベアリング52は、支持ブラケット46がギアケース31に固定される前に、予め支持ブラケット46の単品状態においてベアリング装着部51に装着され、次いで、その支持ブラケット46にプラネタリギア機構47等が組み付けられ、カバー体49が取り付けられて機構ユニット25が構成される。これにより、機構ユニット25をモータユニット24に取り付ける際に、ボールベアリング52が支持ブラケット46から離脱することを防止して、この開閉装置21の組み立てを容易にすることができる。
一方、図4に示すように、ギアケース31には連結孔73が設けられている。この連結孔73は出力軸33の径よりも大径に形成されており、出力軸33の先端部はこの連結孔73の内部においてギアケース31から突出している。
連結孔73の周壁部分には、支持ブラケット46の側に向けて突出する3つのケース側支持片としての支持ブロック74が設けられている。これらの支持ブロック74はそれぞれ円弧状(セグメント形)に形成されており、互いに同軸となるように周方向に所定の間隔を空けて等間隔に並べて配置されている。
支持ブラケット46がギアケース31に固定されると、支持ブラケット46に設けられるベアリング装着部51がギアケース31の連結孔73に配置され、端板72の内周側に開口する入力軸54の連結孔55に出力軸33の連結凸部56が軸方向から係合し、これにより入力軸54は軸方向から出力軸33に連結される。そして、入力軸54が出力軸33に連結されると、図6に示すように、当該連結部分がボールベアリング52により回転自在に支持される。つまり、出力軸33の先端の連結凸部56は入力軸54の先端の連結孔55を介して支持ブラケット46に装着されたボールベアリング52に支持されることになって、出力軸33はその両端が支持された状態となる。
このように、支持ブラケット46に装着されて入力軸54を回転自在に支持するボールベアリング52は、入力軸54の一端を回転自在に支持するとともに入力軸54を介して出力軸33の一端をも回転自在に支持するようになっている。これにより、ボールベアリング52を入力軸54と出力軸33とに併用してギアケース31側をボールベアリング1つに省略して駆動ユニット22の軸方向寸法を低減させ、開閉装置21を小型化することができる。
一方、支持ブラケット46がギアケース31に固定されると、ギアケース31に設けられる各支持ブロック74の内周面がベアリング装着部51を構成する各支持爪71の間においてボールベアリング52のアウターレース52aの外周部つまり外周面に係合する。これにより、支持ブラケット46に装着されるボールベアリング52はその外周面においてギアケース31によっても支持された状態となる。つまり、ボールベアリング52はギアケース31と支持ブラケット46の両方に支持されるので、出力軸33と入力軸54の連結部分の剛性が高められ、当該出力軸33と入力軸54の同軸性つまり出力軸33とプラネタリギア機構47の同軸性が確保されることになる。また、支持ブラケット46がギアケース31に固定されると、各支持爪71の外周部つまり外周面が連結孔73の内周面に当接する。これにより、ベアリング装着部51の連結孔73に対する同軸性つまりボールベアリング52の出力軸33に対する同軸性をさらに高めることができる。
このように、この開閉装置21では、プラネタリギア機構47の入力軸54を回転自在に支持するボールベアリング52を支持ブラケット46に装着するとともに、このボールベアリング52を支持ブラケット46に取り付けられるギアケース31によっても支持するようにしたので、ギアケース31に設けられる出力軸33と支持ブラケット46に支持される入力軸54の連結部分の剛性を高めて、出力軸33に対する入力軸54やプラネタリギア機構47の同軸性を高めることができる。これにより、プラネタリギア機構47が出力軸33に対して芯ずれ等を生じることを防止して、この開閉装置21の作動効率や作動信頼性を高めることができる。
また、この開閉装置21では、支持ブラケット46に装着されるカバー体49により入力軸54の他端を回転自在に支持するようにしたので、入力軸54によるプラネタリギア機構47の支持剛性を高めて、出力軸33に対するプラネタリギア機構47の同軸性をさらに高めることができる。
さらに、この開閉装置21では、支持ブラケット46に設けられる3つの支持爪71とギアケース31に設けられる3つの支持ブロック74とによりボールベアリング52を周方向に均等に支持するようにしたので、出力軸33に対する入力軸54やプラネタリギア機構47の同軸性をさらに高めることができる。
さらに、この開閉装置21では、支持爪71を支持ブラケット46からギアケース31の側に突出するように形成するとともに支持爪71の先端部を環状の端板72により連結し、ボールベアリング52の軸方向端部を端板72により支持するようにしたので、ボールベアリング52の支持ブラケット46からの脱落を防止しつつ、この開閉装置21の組み立てを容易にすることができる。
さらに、この開閉装置21では、端板72によりボールベアリング52のアウターレース52aの軸方向端部を支持するようにしたので、軸受としてボールベアリング52を用いた場合であっても、ボールベアリング52の軸受としての機能を妨げることなく、当該ボールベアリング52をベアリング装着部51に確実に支持することができる。
さらに、この開閉装置21では、出力アーム48の基端部を支持ブラケット46に揺動自在に支持させ、その基端部に設けられるセクターギア62をキャリア58の駆動ギア63に噛み合わせるようにしたので、キャリア58から出力アーム48への動力伝達効率を高めて、この開閉装置21の作動効率を高めることができる。
さらに、この開閉装置21では、電動モータ26の回転軸26aと減速機27の出力軸33との間の動力伝達を電磁クラッチ41により断続させるようにしたので、バックドア13の手動による開閉操作を可能とすることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、前記実施の形態においては、開閉体は車両11の後端部に設けられるバックドア13とされているが、これに限らず、例えばセダン車等に設けられるトランクリッドなど他の開閉体であってもよい。
また、前記実施の形態おいては、入力軸54と一体的にサンギア47aを設け、リングギア47bを支持ブラケット46に固定して、入力軸54の回転をサンギア47aから入力してプラネタリギア47cから出力するようにしているが、これに限らず、例えば入力軸54と一体的にサンギア47aを設け、キャリア58を支持ブラケット46に固定して入力軸54の回転をサンギア47aから入力してリングギア47bから出力するなど、入出力の要素は必要に応じて任意に設定することができる。
さらに、前記実施の形態においては、プラネタリギア機構47はいわゆるシングルピニオン式となっているが、これに限らず、いわゆるダブルピニオン式のプラネタリギア機構を用いるようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、出力アーム48を入力軸54と平行な支持ピン61により揺動自在に支持し、キャリア58の回転を駆動ギア63とセクターギア62とを介して出力アーム48に伝達するようにしているが、これに限らず、例えば、出力アーム48の基端部を直接キャリア58に固定するようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、ベアリング装着部51の支持爪71やギアケース31の支持ブロック74はそれぞれ3つ設けられているが、これに限らず、その数は任意に設定することができる。
さらに、前記実施の形態においては、軸受としてボールベアリング52が用いられているが、これに限らず、ころ軸受や滑り軸受など、他の軸受を用いるようにしてもよい。
(a)は本発明の一実施の形態である車両用自動開閉装置が搭載された車両の後部側の一部を示す側面図であり、(b)は(a)に示す車両のバックドアが全開位置まで開かれた状態を示す側面図である。 図1に示す駆動ユニットの詳細を示す斜視図である。 図2に示す駆動ユニットの内部構造を示す断面図である。 図2に示すモータユニットの斜視図である。 図2に示す機構ユニットの斜視図である。 図3に示すベアリング装着部のギアケースとの連結部分の詳細を示す断面図である。 図6におけるA−A線に沿う断面図である。
符号の説明
11 車両
12 車体
12a ルーフ
12b 後部ピラー
13 バックドア(開閉体)
14 ヒンジ
15 ガスステー
21 車両用自動開閉装置
22 駆動ユニット
23 駆動ロッド
24 モータユニット
25 機構ユニット
26 電動モータ
26a 回転軸
27 減速機
28 制御装置
31 ギアケース(減速機ケース)
32 ウォームギア機構(減速機構)
32a ウォーム
32b ウォームホイル
33 出力軸
34 ボールベアリング
35 ロータリング
41 電磁クラッチ(動力断続機構)
41a ロータ
41b アーマチュア
41c クラッチコイル
42 プレート
43 センサマグネット
44 センサ基板
45 ホール素子
46 支持ブラケット(支持体)
47 プラネタリギア機構
47a サンギア
47b リングギア
47c プラネタリギア
48 出力アーム
49 カバー体
51 ベアリング装着部
52 ボールベアリング(軸受)
52a アウターレース(外輪)
52b インナーレース(内輪)
52c ボール(転動体)
53 ボールベアリング
54 入力軸
55 連結孔
56 連結凸部
57 ボルト
58 キャリア(出力回転体)
59 ピン部材
61 支持ピン
61a,61b 軸受
62 セクターギア
63 駆動ギア
71 支持爪(支持体側支持片)
72 端板
73 連結孔
74 支持ブロック(ケース側支持片)

Claims (8)

  1. 車両に設けられる開閉体を自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、
    正逆両方向に作動する回転軸を備えた電動モータと、
    前記電動モータに固定される減速機ケースに収容され、前記回転軸の回転を減速して出力軸から出力する減速機構と、
    前記出力軸と同軸に配置され、前記出力軸に軸方向から連結された入力軸と、
    前記入力軸と同軸に配置され、前記入力軸の回転を減速して出力回転体に伝達するプラネタリギア機構と、
    先端部が前記開閉体に連結され、基端部において前記出力回転体に揺動駆動される出力アームと、
    前記プラネタリギア機構を支持する支持体に装着され、前記入力軸の前記出力軸と連結される一端を回転自在に支持するとともに外周部において前記減速機ケースに支持される軸受とを有することを特徴とする車両用自動開閉装置。
  2. 請求項1記載の車両用自動開閉装置において、前記プラネタリギア機構を覆うカバー体を前記支持体に装着し、前記入力軸の他端を前記カバー体により回転自在に支持することを特徴とする車両用自動開閉装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用自動開閉装置において、前記支持体に周方向に等間隔に並ぶ複数の支持体側支持片を設け、該支持体側支持片を前記軸受の外周部に係合させて前記軸受を前記支持体に支持させるとともに、前記減速機ケースに周方向に等間隔に並ぶ複数のケース側支持片を設け、各前記支持体側支持片の間において前記ケース側支持片を前記軸受の外周部に係合させて前記軸受を前記減速機ケースに支持させることを特徴とする車両用自動開閉装置。
  4. 請求項3記載の車両用自動開閉装置において、前記軸受は予め前記支持体に装着され、前記支持体が前記減速機ケースに固定されたときに前記ケース側支持片が前記軸受の外周部に係合することを特徴とする車両用自動開閉装置。
  5. 請求項3または4記載の車両用自動開閉装置において、前記支持体側支持片は前記支持体から前記減速機ケースの側に突出して形成され、前記支持体側支持片の先端部は環状の端板により連結され、前記軸受の軸方向端部が前記端板により支持されることを特徴とする車両用自動開閉装置。
  6. 請求項5記載の車両用自動開閉装置において、前記軸受は内輪と外輪との間に複数の転動体を備えた転がり軸受であり、前記端板は前記外輪の軸方向端部を支持することを特徴とする車両用自動開閉装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両用自動開閉装置において、前記出力アームの基端部は前記支持体に揺動自在に支持され、前記基端部に設けられるセクターギアにおいて前記出力回転体に設けられる駆動ギアに噛み合わされることを特徴とする車両用自動開閉装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の車両用自動開閉装置において、前記回転軸と前記出力軸との間の動力伝達を断続する動力断続機構を有することを特徴とする車両用自動開閉装置。
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