JP2004027752A - 車両用自動開閉装置 - Google Patents

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古沢 透
Katsuhiko Kawabata
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Abstract

【課題】クラッチを有する車両用自動開閉装置において、開閉部材による障害物の挟み込みを確実に検知する。
【解決手段】車体12に開閉自在に設けられる開閉部材11と、開閉部材11に開閉駆動力を供給する駆動手段24との間に、開閉駆動力を開閉部材11に伝達および遮断するクラッチ26を設ける。クラッチ26から開閉部材11の間にはクラッチ26を介して駆動される開閉部材11の開閉速度を検出する開閉速度検出手段87,88を設け、これにより検出される開閉速度の変動に基づいて、障害物の挟み込み状況を判定する制御手段93を設ける。
【選択図】   図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用自動開閉装置に関し、特に、車体に取り付けられたバックドア、トランクリッド、エンジンフード、ドア等の開閉に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車などの車両に装着される開閉部材としては、ヒンジを支点に揺動させることにより開閉をおこなうバックドア、トランクリッド等や、レールに沿って移動させることにより開閉をおこなうスライドドアがある。
【0003】
たとえば、ワンボックス車には、バックドアを設け車両後方からの荷物の積み下ろし等を容易に行い得るようにしたものが多く見受けられる。通常、このようなバックドアは、車両ルーフの後端部に固定されたヒンジを介して車両に装着され、ヒンジを支点として上下方向に開閉するようになっている。この場合、バックドアは車両上方に大きく跳ね上げられることになるため、跳ね上げ式のバックドアとも呼ばれている。
【0004】
このようなバックドアは、開放時において上方に大きく跳ね上げられることが多く、バックドアの端部と地面との間には大きな間隔が生じていたため、その開閉は困難となっていた。特に、女性や子供にとっては、このようなバックドアを閉じることが大変困難となっていた。
【0005】
そこで、女性や子供でも容易に開閉できるように、電動モータ等の駆動源を用いて自動的にバックドアを開閉するようにした車両も増加している。このような車両には安全性を考慮して、バックドアと車両との間に障害物を挟み込んだ際には、電動モータの駆動を停止させたり、逆転駆動させたりする挟み込み防止機能を有するものもある。
【0006】
この挟み込み防止機能としては、駆動源である電動モータの駆動状況を常時確認することによって挟み込みを防止するものがあり、たとえば、挟み込みによって増大する電動モータの負荷電流を検出すると、電動モータを所定の駆動条件に従って駆動させることにより、障害物を解放する装置が開発されている。また、特開平8−240067号公報に開示されるように、電動モータの駆動に連動して発生するパルスを用いることで、挟み込み防止機能の故障を未然に防ぐようにした装置も開発されている。
【0007】
さらに、車両の利便性を高めるべく、電動モータでバックドアを開閉する装置には、自動に加えて手動による開閉を可能とするため、電動モータとバックドアとの間にクラッチを設けた装置が開発されている。このクラッチとしては摩擦力によって動力を伝達する摩擦クラッチや、歯車の噛み合わせ等によって動力を伝達する噛み合いクラッチなどが用いられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のクラッチを有する装置において、電動モータの駆動状況を確認しながら挟み込みを検出することは困難となるおそれがある。特に、摩擦クラッチを有する装置においては、挟み込み時の負荷を摩擦クラッチも受けるため、所定の負荷を超えると摩擦クラッチが滑りを発生させる場合がある。つまり、挟み込みによってバックドアが停止される状況下においても、電動モータが回転駆動をおこなうため、従来のように、電動モータの駆動状況に応じて挟み込みを検知することが困難となる。
【0009】
本発明の目的は、クラッチを有する車両用自動開閉装置において、開閉部材による障害物の挟み込みを確実に検知することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の車両用自動開閉装置は、車体に開閉自在に設けられる開閉部材を自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、前記開閉部材に開閉駆動力を供給する駆動手段と、前記駆動手段と前記開閉部材との間に設けられ、前記開閉駆動力を前記開閉部材に伝達および遮断するクラッチと、前記クラッチから前記開閉部材の間に設けられ、前記クラッチを介して駆動される前記開閉部材の開閉速度を検出する開閉速度検出手段と、前記開閉速度の変動に基づいて前記開閉部材による障害物の挟み込み状況を判定する制御手段とを有することを特徴とする。
【0011】
本発明の車両用自動開閉装置は、前記開閉速度検出手段は前記開閉速度に応じてパルスを発生することを特徴とする。
【0012】
本発明の車両用自動開閉装置は、前記駆動手段から前記クラッチの間に設けられ、前記駆動手段の駆動速度を検出する駆動速度検出手段を有し、前記制御手段は前記駆動速度に基づき前記開閉部材の前記開閉速度を制御することを特徴とする。
【0013】
本発明の車両用自動開閉装置は、前記駆動速度検出手段は前記駆動速度に応じてパルスを発生することを特徴とする。
【0014】
本発明の車両用自動開閉装置は、前記開閉速度検出手段に前記開閉速度を増速させて伝達する増速手段を有することを特徴とする。
【0015】
本発明の車両用自動開閉装置は、前記クラッチは摩擦力により前記開閉駆動力を伝達する摩擦クラッチであることを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、開閉速度検出手段によって検出される開閉速度の変動に基づいて挟み込み状況を判定することにより、クラッチが正常に作動していない状況で挟み込みが発生する場合であっても、挟み込み状況を確実に判定することができる。これにより、駆動手段を挟み込みに応じて適正に駆動することができ、車両の安全性を向上させることができる。
【0017】
また、挟み込み状況を確実に判定することによって、挟み込みが発生している状況において駆動手段の誤駆動を回避することができるため、車両用自動開閉装置の耐久性を向上させることができる。
【0018】
また、駆動速度検出手段の駆動速度に基づき開閉部材の開閉速度を制御することにより、安定した速度制御を行うことができる。
【0019】
さらに、増速手段を有することにより、開閉部材の開閉速度を高精度に検出することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0021】
図1は本発明の一実施の形態である車両用自動開閉装置を取り付けた車両10の一部を示す側面図であり、図2は図1の車両10のバックドア11を開いた状態を示す側面図である。
【0022】
図1および図2に示すように、車両10を構成する車体12の後端部には、開閉部材つまりバックドア11が装着されている。車体12の上方に設けられる車体ルーフ13の後端部にはヒンジ14が装着されており、このヒンジ14を介してバックドア11は車体12に取り付けられている。バックドア11は、ヒンジ14を支点として、図1に示す全閉状態より、図4に示す全開状態まで開閉自在に装着されている。
【0023】
なお、図示するバックドア11は車体12に対して上下方向に開閉するように装着されているが、これに限らず、ヒンジ14を車体12の後端側部に取り付けて、バックドア11を車体12に対して水平方向に開閉するようにしても良く、ヒンジ14を車体12の後端両側部にそれぞれ取り付け、いわゆる観音開きのバックドア11としても良い。また、バックドア11の開閉範囲も約90度に限らず任意に設定しても良い。
【0024】
図1および図2に示すように、この車両10の車体12とバックドア11との間には、バックドア11を自動的に開閉するためのアクチュエータ15と、バックドア11の開閉動作を補助するガスステー16とが装着されている。アクチュエータ15は車体12の後方を構成するピラー17の内部に装着されており、このアクチュエータ15に設けられる連結ロッド18の一端は、ピラー17に形成されるスリット19より突き出され、バックドア11の内側に揺動自在に装着されている。このように、アクチュエータ15は連結ロッド18を介してバックドア11に連結されている。
【0025】
また、ガスステー16は、シリンダ部20と、シリンダ部20内に摺動自在に設けられるピストンと、ピストンに設けられるピストンロッド21とにより構成されており、シリンダ部20の一端はピラー17の外部に揺動自在に装着され、シリンダ部20の他端から突出するピストンロッド21の先端がバックドア11の内側に揺動自在に装着されている。シリンダ部20とピストンとにより形成されるガス室には高圧ガスが封入されており、バックドア11はピストンロッド21によって開方向に付勢される。なお、図1に示す全閉状態においては、後述するロック機構によってバックドア11が車体12に対して締結され、ガスステー16の付勢力に抗してバックドア11が全閉状態に保持される。
【0026】
以下、バックドア11の開閉を自動的に行うアクチュエータ15について説明する。図3はアクチュエータ15の一部を示す斜視図である。このアクチュエータ15は、バックドア11に向けての開閉駆動力を発生する駆動力発生部22と、駆動力発生部22からの回転駆動を直進駆動に変換するスライド機構部23とにより構成されている。
【0027】
駆動力発生部22は、駆動手段である電動モータ24と、電動モータ24の回転運動を減速する減速機構25とを有しており、減速機構25からの回転運動は、減速機構25と一体に設けられるクラッチ26を介してクラッチ出力軸27より出力される。このクラッチ出力軸27には、歯数の多い増速駆動ギヤ28と歯数の少ない減速駆動ギヤ29とが装着されており、クラッチ出力軸27と平行に設けられる回転軸30には、減速駆動ギヤ29に噛み合う減速従動ギヤ31と、減速従動ギヤ31と一体に回転するピニオンギヤ32が装着されている。なお、これらのギヤは図示しないギヤケースに収容され、クラッチ出力軸27および回転軸30はギヤケースに回転自在に支持される。
【0028】
スライド機構部23は、図3に示すように、両側面にガイド凸部33を有するガイドバー34と、これに前後進自在に案内されるラックプレート35とを有しており、ラックプレート35の一側面にはピニオンギヤ32と噛み合うようにラックギヤ36が形成されている。また、ラックプレート35の先端部にはボールスタッド37が設けられており、このボールスタッド37には連結ロッド18の一端に設けられるボールソケット38が揺動自在に連結されている。
【0029】
このように、電動モータ24からクラッチ26を介してピニオンギヤ32に伝達される駆動力は、ラックプレート35において前後進駆動力に変換され、連結ロッド18を介してバックドア11に開閉駆動力として伝達されることになる。
【0030】
図4は電動モータ24と減速機構25とを示す断面図である。図4に示すように、電動モータ24は底付き円筒状のモータハウジング40と、このモータハウジング40に連設されるギヤハウジング42とを有しており、減速機構25はギヤハウジング42内に配置されている。このモータハウジング40とギヤハウジング42とは図示しない締結部材によって連結される。
【0031】
モータハウジング40の内周面には、互いに異なる磁極を向かい合わせて配置された2つの磁石43,44が設けられており、モータハウジング40の内部に磁界を形成するようになっている。また、モータハウジング40の内部に、この磁界内に位置するようにアマチュア45が設けられており、アマチュア45の回転軸46は、モータハウジング40の底部とギヤハウジング42とにそれぞれ設けられた3つの軸受47,48a,48bにより回転自在に支持されている。
【0032】
アマチュア45は軸方向に向けて複数のスロット49が形成されたアマチュアコア50を有しており、スロット49にはそれぞれ絶縁された銅線が巻き付けられてアマチュアコイル51が形成される。また、アマチュアコイル51とアマチュアコア50の間は絶縁膜により絶縁が施される。
【0033】
アマチュア45の回転軸46には、アマチュアコア50に隣接してコミュテータ52が固定されている。コミュテータ52は回転軸46に固定される樹脂製の胴部53と、この胴部53の外周に互いに絶縁され配列される複数の整流子片54とにより構成されており、それぞれの整流子片54にはアマチュアコイル51が接続されている。整流子片54の一端にはフック状の接続部55が形成されており、この接続部55はアマチュアコイル51を絡めた状態で環状に形成される。
【0034】
ギヤハウジング42の内部には、樹脂製のホルダ支持部材56が図示しない締結部材によって装着されている。ホルダ支持部材56の内周面には箱型のブラシホルダ58が装着されており、このブラシホルダ58は径方向内方に向けて開口するようになっている。ブラシホルダ58には直方体のブラシ59が圧縮コイルばね60とともに収容されており、圧縮コイルばね60により付勢され開口部より突出するブラシ59は、回転軸46に設けられる整流子片54に垂直に接触する。ブラシ59には導電線61が設けられており、導電線61を介してブラシ59に逆向きの電流が供給されるようになっている。また、ホルダ支持部材56にはコミュテータ52を介してブラシ59に対面するように、図示しないブラシが同様の構造によって設けられる。これらのブラシ59に対する電流の向きや電圧値を制御することにより、回転軸46の回転方向や回転速度を制御することができる。
【0035】
電動モータ24から突出してギヤハウジング42に収容される回転軸46の一端にはウォーム62が形成されている。このウォーム62に噛み合うようにギヤハウジング42内にはウォームホイール63が設けられており、電動モータ24によるウォームホイール63の回転駆動は、ウォームホイール63を支持するクラッチ入力軸64を介してクラッチ26に入力される。なお、ウォーム62とウォームホイール63との噛み合いによって、回転軸46には軸方向に推力が加えられるが、ギヤハウジング42にはスリーブ状のゴムクッション65と、ゴムクッション65に嵌合するスペーサ66とが設けられており、回転軸46が軸方向に移動されてもスペーサ66に接触することによって推力が吸収される。また、回転軸46の他端にはスチールボール67が回転自在に設けられ、これに接触するようにモータハウジング40にはスラストプレート68が設けられている。これにより、回転軸46がモータハウジング40側に付勢されても、回転軸46の回転抵抗を増加させることなく軸方向の移動は規制される。
【0036】
図5は図4のA−A線に沿ってクラッチ26を示す断面図である。このクラッチ26は電磁力を用いて摩擦ディスクを係合させる電磁式の摩擦クラッチである。図5に示すように、ギヤハウジング42から突出するクラッチ入力軸64の端部にはスプライン歯70が形成されており、このスプライン歯70に駆動ディスク71が固定されている。駆動ディスク71には円筒状の支持部72が形成されており、この支持部72にはスプライン歯70に噛み合う貫通孔73が形成されている。また、支持部72の端部には円盤状の摩擦面71aが形成されている。支持部72の外周面には軸受75を介して環状のコイルホルダ76が設けられており、コイルホルダ76はギヤハウジング42に固定されている。コイルホルダ76に形成される溝には環状のコイル77が収容されており、コイル77にはコイル77に対して通電を行う導電線78が接続されている。
【0037】
また、駆動ディスク71の貫通孔73にはクラッチ出力軸27が軸方向に摺動自在に装着されている。クラッチ出力軸27に形成されるスプライン歯79には減速駆動ギヤ29が固定されており、この減速駆動ギヤ29に増速駆動ギヤ28が締結部材80を介して固定されている。駆動ディスク71と減速駆動ギヤ29との間には、駆動ディスク71の摩擦面71aと向かい合うように摩擦面81aが形成される環状の従動ディスク81が設けられており、従動ディスク81は減速駆動ギヤ29側に固定されている。
【0038】
従動ディスク81は鋼材によって形成されており、コイル77の通電に伴って発生する電磁力によって、従動ディスク81は駆動ディスク71に向けて吸引される。従動ディスク81の吸引移動によりそれぞれのディスク71,81に設けられる摩擦面71a,81aは互いに圧着され、駆動ディスク71の回転は従動ディスク81を介して減速駆動ギヤ29および増速駆動ギヤ28に伝達される。このようにコイル77に対して通電が行われると、クラッチ入力軸64からクラッチ出力軸27に向けて動力が伝達されるクラッチ接続状態となる一方、通電が停止されるとクラッチ出力軸27に動力が伝達されないクラッチ切断状態となる。
【0039】
このクラッチ26の接続作動および切断作動によって、電動モータ24からの駆動力をバックドア11に選択的に伝達することができるため、自動的にバックドア11を開閉することができるとともに、手動でバックドア11を操作するときには開閉時の操作力を軽減することができる。
【0040】
このような電動モータ24の駆動速度つまり回転軸46の回転位置から回転速度を検出するため、図4に示すように、回転軸46には2極に着磁された環状の磁石82が取り付けられており、駆動速度検出手段としてのホールIC84が、磁石82に近接するようにホルダ支持部材56に装着される基板83上に配置されている。このホールIC84は磁石82が回転して磁界が変化する度にパルス信号を出力する。従って、回転軸46が1回転するとホールIC84からは1周期分のパルス信号が出力される。なお、ホールICとは磁界の変化を電圧に変換するセンサである。
【0041】
さらに、図3と図3の矢印A方向からアクチュエータ15の一部を示す拡大斜視図である図6とに示すように、クラッチ26を介して駆動されるクラッチ出力軸27には、バックドア11の開閉位置、開閉方向および開閉速度を検出するため、6極に着磁された環状の多極着磁磁石85が増速手段である増速機構86を介して取り付けられている。開閉速度検出手段として2つのホールIC87,88が多極着磁磁石85に近接するように図示しないギヤケース内の基板89に設けられており、このホールIC87,88は多極着磁磁石85が回転して磁界が変化する度にパルス信号を出力する。従って、多極着磁磁石85が1回転するとそれぞれのホールIC87,88からは3周期分のパルス信号が出力される。また、2つのホールIC87,88を用いることによって回転位置や回転速度だけでなく位相のずれから回転方向を検出することができる。
【0042】
増速機構86はクラッチ出力軸27に設けられる増速駆動ギヤ28と、これに噛み合う歯数の少ない増速従動ギヤ90とからなり、増速従動ギヤ90には多極着磁磁石85を保持する回転板91が設けられている。これにより、電動モータ24の回転軸46から減速機構25を介して減速されてクラッチ出力軸27に伝達される回転は、再び増速されて回転板91に伝達される。従って、バックドア11の開閉過程において発生するパルスを増加させることができ、開閉速度の検出精度を向上させることができる。
【0043】
図7は車両用自動開閉装置の制御システムを示す概略図である。運転者は、図7に示す開閉スイッチ92を操作することにより開閉方向を選択してバックドア11を開閉作動させる。制御ユニットであるECU93は、開閉スイッチ92の操作信号に基づき、電動モータ24やクラッチ26に向けて駆動信号を出力する。
【0044】
制御手段として機能するECU93内にはCPUが設けられ、CPUはバスラインを介してI/Oポート、ROMおよびRAMに接続され、CPUはI/Oポートを介してECU93内の回路に接続されている。なお、ROMには制御プログラムおよび各種制御用データが記憶されており、RAMにはCPUで演算処理したデータや、電動モータ24、クラッチ26、後述するロックモータ94およびリリースモータ95への出力信号が格納されている。ECU93はROMに記憶される制御プログラムに従い、CPUを用いて電動モータ24、クラッチ26、ロックモータ94およびリリースモータ95の制御を実行する。
【0045】
以下、図7に示す概略図に基づいてバックドア11の開閉動作について説明する。バックドア11の全閉状態において開閉スイッチ92が開方向に操作されると、この操作信号に基づいてECU93からリリースモータ95に駆動信号が出力され、ロック機構96が解除作動を行い車体12とバックドア11の締結は解除される。次いで、クラッチ26に駆動信号が出力されるとともに、電動モータ24にも駆動信号が出力される。クラッチ26はコイル77の通電に伴ってクラッチ接続状態に作動され、電動モータ24は所定の回転数で駆動される。電動モータ24の駆動力がクラッチ26を介してバックドア11に伝達されることにより、バックドア11は全開状態に向けて開かれる。ホールIC87,88からのパルス信号を積算するECU93によって、バックドア11が全開状態まで開かれたことが判定されると、ECU93から電動モータ24への駆動信号が停止され、バックドア11は全開位置で停止する。
【0046】
一方、バックドア11の全開状態において開閉スイッチ92が閉方向に操作されると、この操作信号に基づいて、ECU93からクラッチ26に駆動信号が出力されるとともに、電動モータ24にも駆動信号が出力される。クラッチ26はコイル77の通電に伴いクラッチ接続状態に作動され、電動モータ24は所定の回転数で駆動される。電動モータ24の駆動力がクラッチ26を介してバックドア11に伝達されることにより、バックドア11は全閉状態に向けて閉じられる。ホールIC87,88からのパルス信号を積算するECU93によって、バックドア11が全閉状態まで閉じられたことが判定されると、ECU93から電動モータ24への駆動信号が停止される。次いで、ECU93よりロックモータ94に駆動信号が出力されることでロック機構96が作動し、バックドア11は車体12と締結されて全閉位置に保持される。
【0047】
なお、バックドア11を開閉する際の開閉速度は、ホールIC84からのパルス信号を用いてECU93が算出する開閉速度に基づき、ECU93が電動モータ24をフィードバック制御することによって設定される。つまり、開閉速度検出手段としてのホールIC87,88ではなく駆動速度検出手段としてのホールIC84から発信されるパルス信号に基づいて電動モータ24を駆動制御している。これにより、バックドア11の振動等による影響を受けることなく開閉速度を制御することができるため、安定した速度制御を行うことができる。
【0048】
以下、バックドア11の開閉時において、バックドア11と車体12との間に障害物が挟み込まれた際の制御方法について説明する。図8はホールIC84,87,88によるパルスの発生状況を示す説明図であり、(A)は挟み込みが生じていない場合のパルス発生状況を示し、(B)は挟み込みが生じた場合のパルス発生状況を示す。なお、(B)に破線で示すパルス信号は(A)のパルス信号を示している。図8に示すように、バックドア11の開閉時には、開閉速度検出手段であるホールIC87,88と駆動速度検出手段であるホールIC84とのそれぞれからECU93に向けてパルス信号が出力される。挟み込みが発生することなくバックドア11が開閉される状況においては、図8(A)に示すように、電動モータ24の駆動速度やバックドア11の開閉速度に応じてパルス信号が出力される。
【0049】
ここで、挟み込みが発生した場合において、電動モータ24とバックドア11との間に設けられるクラッチ26が滑ることなくクラッチ接続状態を保っていれば、全てのホールIC84,87,88から出力されるパルス信号の間隔は長くなり、やがてパルス信号の発信は停止される。つまり、電動モータ24とバックドア11とが動力的に接続されている状態であれば、いずれのパルス信号を検出することによっても、挟み込みによってバックドア11の開閉速度が低下するためバックドア11が停止することを把握できる。
【0050】
しかしながら、挟み込みによって生じる負荷によりクラッチ26が滑る場合には、電動モータ24は駆動を続けるため、図8(B)に示すように、駆動速度検出手段であるホールIC84からは、通常時と同様のパルス信号が出力され続ける。一方、開閉速度検出手段であるホールIC87,88からのパルス信号は、挟み込みによるバックドア11の開閉速度の低下または停止に応じて出力されるため、このパルス信号を検出することによって挟み込みを確実に検知することができる。
【0051】
ECU93内のROMには、開閉速度の変動を検出して挟み込みを検知するため、予め試験等により設定される判定値が記憶されている。ECU93はホールIC87,88から出力されるパルス周期と記憶される判定値とを比較し、パルス周期が判定値内に収まっていれば正常な開閉動作と判定する一方、パルス間隔が判定値を超えると挟み込みを判定する。挟み込みが判定されると、ECU93は制御プログラムに従って、電動モータ24への駆動信号を変更し、電動モータ24を逆転駆動させることによって挟み込みを解消する。この判定値はバックドア11の振動等によって影響を受けることのない範囲で設定される。
【0052】
なお、挟み込みを検知するパルス信号はホールIC87,88のいずれか一方であっても良く、両方のパルス信号を用いても良い。判定値はバックドア11の開閉状況に応じて複数の判定値を設定しても良く、正常時のパルス周期に応じて演算するようにしても良い。また、より細かい挟み込み状況を検知するために、ホールIC84とホールIC87,88との相対的なパルス周期の変化率より挟み込み状況を検知するようにしても良い。さらに、パルス周期から回転板91の回転速度やバックドア11の開閉速度を演算して、これらの速度と、速度に関する判定値とを比較することで挟み込み状況を検出しても良いことはいうまでもない。
【0053】
また、挟み込み判定時に電動モータ24に出力される駆動信号は、電動モータ24を所定時間の間だけ逆転駆動させてから停止させるものであっても良い。さらに、前述の制御はバックドア11と車体12との間に障害物が挟み込まれた場合だけでなく、バックドア11を開く際にバックドア11と障害物とが接触する場合などにも適用することができることは言うまでもない。
【0054】
このように、開閉速度検出手段であるホールIC87,88によって検出される開閉速度に基づいて挟み込み状況を検出することにより、挟み込み時に発生する負荷によってクラッチ26が滑る場合や、クラッチ26の故障によって動力の伝達が正常に行われていない状況で挟み込みが発生した場合であっても、挟み込みを確実に検知することができる。これにより、電動モータ24を挟み込みに応じて適正に駆動することができ、車両10の安全性を向上させることができる。また、挟み込みを確実に検知することによって、挟み込みが発生している状況において電動モータ24の誤駆動を回避することができるため、アクチュエータ15の耐久性を向上させることができる。
【0055】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、本実施の形態においては、開閉部材は車体12の後端部に装着されたバックドア11としているが、これに限らず、ドア、トランクリッド、エンジンフード、サンルーフ等、車体12に開閉自在に装着されているものであれば他の開閉部材であっても良い。
【0056】
また、電動モータ24の回転運動をピニオンギヤ32とラックプレート35とによって前後進運動に変換しているが、これに限らず、ボールねじ軸とボールナットを用いて前後進運動に変換するようにしても良い。
【0057】
また、クラッチ26は摩擦力によって動力を伝達する摩擦クラッチに限られず、歯車の噛み合いによって駆動力を伝達する噛み合いクラッチを用いるようにしても良い。たとえば、噛み合いクラッチが故障して動力伝達を行うことができない場合であっても、挟み込みを確実に検出することができる。
【0058】
また、駆動速度検出手段としてのホールIC84によってアマチュア45の回転軸46の回転を検出するだけでなく、ホールIC84によってウォームホイール63や駆動ディスク71の回転を検出して駆動速度を算出するようにしても良い。また、開閉速度検出手段としてのホールIC87,88によってクラッチ出力軸27からの回転を検出するだけでなく、減速駆動ギヤ29、減速従動ギヤ31およびピニオンギヤ32の回転や、ラックプレート35、連結ロッド18、バックドア11の開閉変位量を検出するようにしても良い。また、開閉速度検出手段として1つのホールICを用いても本発明を実施することができる。さらに、駆動速度検出手段および開閉速度検出手段としては、ホールIC84,87,88に限られず、ロータリーエンコーダやレゾルバを用いても良い。
【0059】
さらに、バックドア11の開閉速度制御は、開閉速度検出手段であるホールIC87,88からのパルス信号に基づいて速度制御を行っても良く、これにより、駆動速度検出手段を削減して低コストの車両用自動開閉装置とすることもできる。
【0060】
なお、本実施の形態において、アクチュエータ15とガスステー16を用いてバックドア11の開閉を行っているが、アクチュエータ15のみを用いてバックドア11の開閉を行うようにしても良い。また、アクチュエータ15を車体12の左右に配置し、2つのアクチュエータ15を用いてバックドア11を開閉しても良い。さらに、バックドア11を開く際にはガスステー16のみの反力を用いて開いても良く、クラッチ26を切断状態とすることによって可能となる。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、開閉速度検出手段によって検出される開閉速度の変動に基づいて挟み込み状況を判定することにより、クラッチが正常に作動していない状況で挟み込みが発生する場合であっても、挟み込み状況を確実に判定することができる。これにより、駆動手段を挟み込みに応じて適正に駆動することができ、車両の安全性を向上させることができる。
【0062】
また、挟み込み状況を確実に判定することによって、挟み込みが発生している状況において駆動手段の誤駆動を回避することができるため、車両用自動開閉装置の耐久性を向上させることができる。
【0063】
また、駆動速度検出手段の駆動速度に基づき開閉部材の開閉速度を制御することにより、安定した速度制御を行うことができる。
【0064】
さらに、増速手段を有することにより、開閉部材の開閉速度を高精度に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である車両用自動開閉装置を取り付けた車両の一部を示す側面図である。
【図2】図1の車両のバックドアを開いた状態を示す側面図である。
【図3】アクチュエータを示す斜視図である。
【図4】電動モータと減速機構とを示す断面図である。
【図5】図4のA−A線に沿ってクラッチを示す断面図である。
【図6】図3のアクチュエータの一部を示す拡大斜視図である。
【図7】本発明の一実施の形態である車両用自動開閉装置の制御システムを示す概略図である。
【図8】ホールICによるパルスの発生状況を示す説明図であり、(A)は挟み込みが生じていない場合を示し、(B)は挟み込みが生じた場合を示す。
【符号の説明】
10  車両
11  バックドア(開閉部材)
12  車体
13  車体ルーフ
14  ヒンジ
15  アクチュエータ
16  ガスステー
17  ピラー
18  連結ロッド
19  スリット
20  シリンダ部
21  ピストンロッド
22  駆動力発生部
23  スライド機構部
24  電動モータ(駆動手段)
25  減速機構
26  クラッチ(摩擦クラッチ)
27  クラッチ出力軸
28  増速駆動ギヤ
29  減速駆動ギヤ
30  回転軸
31  減速従動ギヤ
32  ピニオンギヤ
33  ガイド凸部
34  ガイドバー
35  ラックプレート
36  ラックギヤ
37  ボールスタッド
38  ボールソケット
39  ラックギヤ
40  モータハウジング
42  ギヤハウジング
43,44  磁石
45  アマチュア
46  回転軸
47,48a,48b  軸受
49  スロット
50  アマチュアコア
51  アマチュアコイル
52  コミュテータ
53  胴部
54  整流子片
55  接続部
56  ホルダ支持部材
58  ブラシホルダ
59  ブラシ
60  圧縮コイルばね
61  導電線
62  ウォーム
63  ウォームホイール
64  クラッチ入力軸
65  ゴムクッション
66  スペーサ
67  スチールボール
68  スラストプレート
70  スプライン歯
71  駆動ディスク
71a 摩擦面
72  支持部
73  貫通孔
75  軸受
76  コイルホルダ
77  コイル
78  導電線
79  スプライン歯
80  締結部材
81  従動ディスク
81a 摩擦面
82  磁石
83  基板
84  ホールIC(駆動速度検出手段)
85  多極着磁磁石
86  増速機構(増速手段)
87,88  ホールIC(開閉速度検出手段)
89  基板
90  増速従動ギヤ
91  回転板
92  開閉スイッチ
93  ECU(制御手段)
94  ロックモータ
95  リリースモータ
96  ロック機構

Claims (6)

  1. 車体に開閉自在に設けられる開閉部材を自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、
    前記開閉部材に開閉駆動力を供給する駆動手段と、
    前記駆動手段と前記開閉部材との間に設けられ、前記開閉駆動力を前記開閉部材に伝達および遮断するクラッチと、
    前記クラッチから前記開閉部材の間に設けられ、前記クラッチを介して駆動される前記開閉部材の開閉速度を検出する開閉速度検出手段と、
    前記開閉速度の変動に基づいて前記開閉部材による障害物の挟み込み状況を判定する制御手段とを有することを特徴とする車両用自動開閉装置。
  2. 請求項1記載の車両用自動開閉装置において、前記開閉速度検出手段は前記開閉速度に応じてパルスを発生することを特徴とする車両用自動開閉装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用自動開閉装置において、前記駆動手段から前記クラッチの間に設けられ、前記駆動手段の駆動速度を検出する駆動速度検出手段を有し、前記制御手段は前記駆動速度に基づき前記開閉部材の前記開閉速度を制御することを特徴とする車両用自動開閉装置。
  4. 請求項3記載の車両用自動開閉装置において、前記駆動速度検出手段は前記駆動速度に応じてパルスを発生することを特徴とする車両用自動開閉装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用自動開閉装置において、前記開閉速度検出手段に前記開閉速度を増速させて伝達する増速手段を有することを特徴とする車両用自動開閉装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用自動開閉装置において、前記クラッチは摩擦力により前記開閉駆動力を伝達する摩擦クラッチであることを特徴とする車両用自動開閉装置。
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CN111219115A (zh) * 2018-11-23 2020-06-02 博泽(班贝格)汽车零部件有限公司 利用输出的状况信息调节车辆调节件的方法和调节设施

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