JP2005282305A - 車両のドア構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ドア(開閉体)に挟み込み等の異変があったときに、異変検出の応答性(レスポンス)が悪い点を解決することで、迅速に異変を検知することを可能にする。
【解決手段】 車体11に左・右ヒンジアーム(ヒンジ)31,32を介してテールゲート(ドア)23を取付け、このテールゲート23を自動で開閉するために車体11に開閉手段34を設けた車両10において、開閉手段34に、テールゲート23を開閉する電動モータ(駆動源)55と、この電動モータ55を制御する制御部53と、この制御部53に接続することでテールゲート23の開閉中であることを検出する回転検出機構(回転センサ)52と、を備え、左・右ヒンジアーム31,32が回転中であることを検出するために、回転検出機構52を右ヒンジアーム32に臨ませた。
【選択図】 図2
【解決手段】 車体11に左・右ヒンジアーム(ヒンジ)31,32を介してテールゲート(ドア)23を取付け、このテールゲート23を自動で開閉するために車体11に開閉手段34を設けた車両10において、開閉手段34に、テールゲート23を開閉する電動モータ(駆動源)55と、この電動モータ55を制御する制御部53と、この制御部53に接続することでテールゲート23の開閉中であることを検出する回転検出機構(回転センサ)52と、を備え、左・右ヒンジアーム31,32が回転中であることを検出するために、回転検出機構52を右ヒンジアーム32に臨ませた。
【選択図】 図2
Description
本発明は、モータなどで駆動するドアの過負荷検出をすることができる車両用ドア装置に関するものである。
車両用ドア装置として、モータなどの駆動源を備えることで、自動的にドアを開閉することができる車両用ドア装置が実用に供されている。
実用の車両用ドア装置は、モータなどの駆動源の負荷を検出し、この負荷が大きいときにドアに異物等が当たったものと判断し、ドアの開閉を止めるようにすれば実用上十分であった。
実用の車両用ドア装置は、モータなどの駆動源の負荷を検出し、この負荷が大きいときにドアに異物等が当たったものと判断し、ドアの開閉を止めるようにすれば実用上十分であった。
このような車両用ドア装置として、駆動源としての電動モータの回転数を検出する回転センサを設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−132324公報(第4頁、第1−2図)
図10は従来の車両用ドア装置の基本構成を説明する図であり、車両用ドア装置200は、車体201に左右のヒンジ202,203を介してドア(テールゲート)204を取付け、このドア204を自動で開閉するために車体201に開閉ユニット(開閉手段)205設けたものである。
図11は従来の車両用ドア装置の開閉ユニットの基本構成を説明する図であり、開閉ユニット(開閉手段)205は、車体201に取付けるユニットベース211と、このユニットベース211の両端に回転自在に取付けた駆動側プーリ212及び従動側プーリ213と、これらのプーリ212,213に掛け渡したタイミングベルト214と、このタイミングベルト214に取付けたホルダ(クリップ部材)215と、このホルダ215及び右のヒンジ203(図10参照)を連結するリンク216と、駆動側プーリ212に減速機構217を介して接続する電動モータ218と、この電動モータ218の回転を検出するために減速機構217に設けた回転センサ219と、からなり、回転センサ219の信号を制御部(不図示)でカウントすることで、図10に示すドア204に物体の挟み込み等の異変が発生したことを検知できるようにしたものである。
しかし、車両用ドア装置200では、ドア(テールゲート)204の異変を、右のヒンジ203、リンク216、タイミングベルト214、駆動側・従動側プーリ212,213、減速機構217を介して検知するものなので、ドア204の異変検出の応答性(レスポンス)が悪くなるという問題があった。
従って、車両用ドア装置200では、ドア204を止めると制御部が判断するまでに時間がかかり、ドア204が撓んで変形する間は更に荷重が加わろうとするため、ドア204の異変部分に大きな荷重を発生してしまうという虞れがあった。
従って、車両用ドア装置200では、ドア204を止めると制御部が判断するまでに時間がかかり、ドア204が撓んで変形する間は更に荷重が加わろうとするため、ドア204の異変部分に大きな荷重を発生してしまうという虞れがあった。
すなわち、車両用ドア装置に異変があったときに、この異変を迅速に検知してドア(開閉体)を止めることができる車両用ドア装置が望まれる。
本発明は、ドア(開閉体)に挟み込み等の異変があったときに、異変検出の応答性(レスポンス)が悪い点を解決し、迅速に異変を検知することができる車両用ドア装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る車両用ドア装置の発明は、車体にヒンジを介してドアを取付け、このドアを自動で開閉するために車体に開閉手段を設けた車両において、開閉手段に、ドアを開閉する駆動源と、この駆動源を制御する制御部と、この制御部に接続することでドアの開閉中であることを検出する回転センサと、を備え、ヒンジが回転中であることを検出するために、回転センサをヒンジに臨ませたことを特徴とする。
例えば、ドア(開閉体)に挟み込み等の異変があったときに、異変検出の応答性(レスポンス)を改善することは、ドア(開閉体)に加わる荷重を最小限に止めることができるので好ましいことである。
そこで、開閉手段に、ドアを開閉する駆動源と、この駆動源を制御する制御部と、この制御部に接続することでドアの開閉中であることを検出する回転センサと、を備え、ヒンジが回転中であることを検出するために、回転センサをヒンジに臨ませた。
すなわち、ドアに一番近いヒンジに回転センサを臨ませることで、ドア(開閉体)に挟み込み等の異変があったときに、異変検出の応答性(レスポンス)を向上させる。
請求項2に係る発明は、ドアに一対のヒンジを設け、一方のヒンジに駆動源を設け、他方のヒンジに回転センサを設けたことを特徴とする。
ドアに一対のヒンジを設け、一方のヒンジに駆動源を設け、他方のヒンジに回転センサを設ける場合には、一方のヒンジ(駆動側のヒンジ)に駆動源からの力が強く加わり、他方のヒンジ(従動のヒンジ)に駆動源からの力が弱く加わる。すなわち、他方のヒンジ(駆動源から遠いヒンジ)に回転センサを設けることで、ドア(開閉体)に挟み込み等の異変があったときに、異変を直接的に検知することができる。
ドアに一対のヒンジを設け、一方のヒンジに駆動源を設け、他方のヒンジに回転センサを設ける場合には、一方のヒンジ(駆動側のヒンジ)に駆動源からの力が強く加わり、他方のヒンジ(従動のヒンジ)に駆動源からの力が弱く加わる。すなわち、他方のヒンジ(駆動源から遠いヒンジ)に回転センサを設けることで、ドア(開閉体)に挟み込み等の異変があったときに、異変を直接的に検知することができる。
請求項3に係る発明は、ドアが、水平軸廻りに回転させて開閉するものであることを特徴とする。
ドアを水平軸廻りに回転させて開閉するもののときには重力の影響を受け、駆動源に能力の大きいものを必要とするが、本願発明を適用することのよって、ドア(開閉体)に挟み込み等の異変があったときに、異変検出の応答性(レスポンス)を向上をより顕著なものにすることができる。
ドアを水平軸廻りに回転させて開閉するもののときには重力の影響を受け、駆動源に能力の大きいものを必要とするが、本願発明を適用することのよって、ドア(開閉体)に挟み込み等の異変があったときに、異変検出の応答性(レスポンス)を向上をより顕著なものにすることができる。
請求項1に係る発明では、開閉手段に、ドアを開閉する駆動源と、この駆動源を制御する制御部と、この制御部に接続することでドアの開閉中であることを検出する回転センサと、を備え、ヒンジが回転中であることを検出するために、回転センサをヒンジに臨ませたので、ドア(開閉体)に挟み込み等の異変があったときに、異変検出の応答性(レスポンス)を向上させることができる。この結果、迅速に異変を検知することができる。これにより、ドア(開閉体)に加わる荷重を最小限に止めることができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、ドアに一対のヒンジを設け、一方のヒンジに駆動源を設け、他方のヒンジ(駆動源から遠いヒンジ)に回転センサを設けたので、ドア(開閉体)に挟み込み等の異変があったときに、異変を直接的に検知することができる。この結果、異変検出の応答性(レスポンス)の改善を図ることができるという利点がある。
請求項3に係る発明では、ドアが水平軸廻りに回転させて開閉するものであるときに、回転センサを駆動源から離すとともにドアに近いヒンジに臨ませたので、ドア(開閉体)に挟み込み等の異変があったときに、異変検出の応答性(レスポンス)を向上をより顕著なものにすることができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る車両用ドア装置を搭載した車両の斜視図であり、10は車両、11は車体、12はフロントフェンダ、13は前ドア、14はドアミラー、15は前輪、16はリヤバンパ、17は後ドア、18は3列目シート、19は後輪、21はルーフ、22はボンネット、23はドア(開閉体)としてのテールゲート、24,24はテールゲート23の開閉動作をアシストするガスダンパ、26は車室、27はテールゲート23で塞ぐ車両10の開口を示す。
図1は本発明に係る車両用ドア装置を搭載した車両の斜視図であり、10は車両、11は車体、12はフロントフェンダ、13は前ドア、14はドアミラー、15は前輪、16はリヤバンパ、17は後ドア、18は3列目シート、19は後輪、21はルーフ、22はボンネット、23はドア(開閉体)としてのテールゲート、24,24はテールゲート23の開閉動作をアシストするガスダンパ、26は車室、27はテールゲート23で塞ぐ車両10の開口を示す。
本発明に係る車両用ドア装置30は、ドア(テールゲート)23に一番近いヒンジ部分で回転検出をすることで、テールゲート23に挟み込み等の異変があったときに、異変検出の応答性(レスポンス)を向上させることのできる装置であり、以下、その詳細を説明する。
図2は本発明に係る車両用ドア装置の分解斜視図であり、車両用ドア装置30は、車体11(図1参照)に回転自在に取付けた一方のヒンジとしての左ヒンジアーム31と、車体11に回転自在に取付けた他方のヒンジとしての右ヒンジアーム32と、これらの左・右ヒンジアーム31,32に取付けることで車体11に開閉自在に取付けたテールゲート23と、左・右ヒンジアーム31,32廻りに構成した開閉手段34と、からなる。
左ヒンジアーム31は、左支持ピン35を介して車体11側に回転自在に取付けるための支持孔36と、開閉手段34の構成部品に連結する連結ピン37と、テールゲート23にボルト38,38で取付けるための貫通孔39,39と、を備える。
右ヒンジアーム32は、右支持ピン45を介して車体11側に回転自在に取付けるための支持孔46と、この支持孔46と同軸に取付けた開閉手段の構成部品であるアーム側ギヤ71と、テールゲート23をボルト48,48(1本のみ示す)で取付けるための貫通孔49,49と、を備える。図中、41は左支持ピン35に嵌める止め輪、42は右支持ピン45に嵌める止め輪である。
開閉手段34は、左ヒンジアーム31廻りに構成する駆動機構51と、右ヒンジアーム32廻りに構成する回転センサとしての回転検出機構52と、この回転検出機構52からの信号で駆動機構51を制御する制御部53(図1参照)と、からなる。
駆動機構51は、車体11側に取付けるフレーム54と、駆動源としての電動モータ55と、この電動モータ55のモータ軸56に取付けたピニオン57と、このピニオン57に噛合わせるとともにフレーム54に直線移動可能に取付けたラック58と、このラック58に設けた連結ピン59に一端を回転自在に取付けるとともに他端を左ヒンジアーム31の連結ピン37に回転自在に取付ける連結アーム61と、からなる。
フレーム54は、ラック58を直線移動可能に案内するガイドピン62,62を備え、ラック58は、ガイドピン62,62に嵌合させる長孔63,63を備える。すなわち、ラック58は、ガイドピン62,62に長孔63,63をセットし、ガイドピン62,62に止め輪64,64を嵌めることで、フレーム54に直線移動可能に取付けるものである。
図中、65はラック58の連結ピン59に嵌める止め輪、66は左ヒンジアーム31の連結ピン37に嵌める止め輪を示す。
図中、65はラック58の連結ピン59に嵌める止め輪、66は左ヒンジアーム31の連結ピン37に嵌める止め輪を示す。
回転検出機構52は、右ヒンジアーム32の支持孔46に同軸に設けたアーム側ギヤ71と、このアーム側ギヤ71に噛合わせた小径の円板側ギヤ72と、この円板側ギヤ72に同軸に、且つ一体的に取付けた回転検出円板73と、この回転検出円板73に開けた複数の検出孔74・・・(・・・は複数個を示す。以下同じ)に臨ませた発光ダイオード76と、この発光ダイオード76の光を受ける受光ダイオード77と、からなる。
なお、75は回転検出円板73の円板本体部、78は円板側ギヤ72及び回転検出円板73を車体11(図1参照)側に回転自在に取付ける取付けピン、79は取付けピン78に嵌める止め輪を示す。
図3は本発明に係る車両用ドア装置の開閉手段の駆動機構の断面図であり、駆動機構51は、電動モータ55を矢印a1の如く左回転(逆転)させ、ラック58を矢印a2の如く車体前方に移動させ、連結アーム61を矢印a3の如く引くことで、左支持ピン35を中心にテールゲート23を矢印a4の如く回転させる(閉じる)ことができる。
また、電動モータ55を矢印a1逆方向に回転(正転)させ、ラック58を矢印a2逆方向に(車体後方に)移動させ、連結アーム61を矢印a3逆方向に押すことで、左支持ピン35を中心にテールゲート23を矢印a4逆方向に回転させる(開く)ことができる。
なお、67は、左ヒンジアーム31を左支持ピン35を介してに回転自在に支持するために、車体11側に形成した左ステー部である。
なお、67は、左ヒンジアーム31を左支持ピン35を介してに回転自在に支持するために、車体11側に形成した左ステー部である。
車両用ドア装置30は、車体11に左・右ヒンジアーム(ヒンジ)31,32(32は図2参照)を介してテールゲート(ドア)23を取付け、このテールゲート23を自動で開閉するために車体11に開閉手段34を設けた車両10において、開閉手段34に、テールゲート23を開閉する電動モータ(駆動源)55と、この電動モータ55を制御する制御部53(図1参照)と、この制御部53に接続することでテールゲート23の開閉中であることを検出する回転検出機構(回転センサ)52と、を備え、左・右ヒンジアーム31,32が回転中であることを検出するために、回転検出機構52を右ヒンジアーム32に臨ませたものと言える。
例えば、テールゲートなどのドア(開閉体)に挟み込み等の異変があったときに、異変検出の応答性(レスポンス)を改善することは、ドア(開閉体)に加わる荷重を最小限に止めることができるので好ましいことである。
すなわち、テールゲート(ドア)23に一番近い右ヒンジアーム(ヒンジ)32(図2参照)に回転センサを臨ませることで、テールゲート23などのドア(開閉体)に挟み込み等の異変があったときに、異変検出の応答性(レスポンス)を向上させることができる。この結果、迅速に異変を検知することができる。これにより、テールゲート23に加わる荷重を最小限に止めることができる。
図4は本発明に係る車両用ドア装置の開閉手段の回転検出機構の断面図であり、回転検出機構は、例えば、テールゲート23を矢印b1の如く回転させる(閉める)ときに、右ヒンジアーム32の支持孔46に同軸に設けたアーム側ギヤ71を右ヒンジアーム32と同方向に回転させ、このアーム側ギヤ71に噛合わせた小径の円板側ギヤ72を矢印b2の如く回転させ、この円板側ギヤ72に同軸に取付けた回転検出円板73を増速回転させ、この回転検出円板73の検出孔74・・・及び円板本体部75で発光ダイオード76の光を通過/遮断を繰り返し、発光ダイオード76の光を受光ダイオード77で受けることで、回転検出のための信号を発生させるものである。
なお、68は、右ヒンジアーム32を右支持ピン45を介して回転自在に支持するために、車体11側に形成した右ステー部である。
なお、68は、右ヒンジアーム32を右支持ピン45を介して回転自在に支持するために、車体11側に形成した右ステー部である。
車両用ドア装置30は、テールゲート(ドア)23が、水平軸廻りに回転させて開閉するものであるとも言える。
テールゲート23などのドア(開閉体)を水平軸廻りに回転させて開閉するもののときには重力の影響を受け、且つ、電動モータ55(図2参照)に能力の大きいものを必要とする。そこで、テールゲート23などのドア(開閉体)が水平軸廻りに回転させて開閉させることで、テールゲート23に挟み込み等の異変があったときに、異変検出の応答性(レスポンス)を向上をより顕著なものにすることができる。
テールゲート23などのドア(開閉体)を水平軸廻りに回転させて開閉するもののときには重力の影響を受け、且つ、電動モータ55(図2参照)に能力の大きいものを必要とする。そこで、テールゲート23などのドア(開閉体)が水平軸廻りに回転させて開閉させることで、テールゲート23に挟み込み等の異変があったときに、異変検出の応答性(レスポンス)を向上をより顕著なものにすることができる。
また、回転検出機構(回転センサ)52を電動モータ(駆動源)55から離すとともにテールゲート23に近いヒンジアーム(ヒンジ)32に臨ますことで、テールゲート23に挟み込み等の異変があったときに、さらに、異変検出の応答性(レスポンス)を向上をより顕著なものにすることができる。
図5は本発明に係る車両用ドア装置の開閉手段の制御部のブロック図である。
制御部53は、第1タクトスイッチ81及び第2タクトスイッチ82を備えたものであり、第1タクトスイッチ81を押すことで電動モータ55を正転させてテールゲート23の開動作を開始し、テールゲート23の開動作中に第1タクトスイッチ81若しくは第2タクトスイッチ82を押すことで開動作を停止させ、また、第2タクトスイッチ82を押すことで電動モータ55を逆転させてテールゲート23(図3参照)の閉動作を開始し、テールゲート23の閉動作中に第1タクトスイッチ81若しくは第2タクトスイッチ82を押すことで開動作を停止させる回路である。
制御部53は、第1タクトスイッチ81及び第2タクトスイッチ82を備えたものであり、第1タクトスイッチ81を押すことで電動モータ55を正転させてテールゲート23の開動作を開始し、テールゲート23の開動作中に第1タクトスイッチ81若しくは第2タクトスイッチ82を押すことで開動作を停止させ、また、第2タクトスイッチ82を押すことで電動モータ55を逆転させてテールゲート23(図3参照)の閉動作を開始し、テールゲート23の閉動作中に第1タクトスイッチ81若しくは第2タクトスイッチ82を押すことで開動作を停止させる回路である。
さらに、制御部53は、開動作若しくは閉動作中に受光ダイオード77が受光する光の回数(以下、「パルス」と呼ぶ)をカウントし、このパルスが一定回数に達した後に、パルスが所定回数(以下、「パルスしきい値」と呼ぶ)を下まわったときに、電動モータ55を停止させ開動作若しくは閉動作を停止するようにした回路である。
図6は本発明に係る車両用ドア装置の制御方法の一例を示すフロー図である(符号は図5参照)。なお、ST××はステップ番号を示す。
ST01:電動モータ55は回転中であるか否かを調べる。YESならばST02に進み、NOならば元に戻る。
ST02:パルスは所定回数に達したか否かを調べる。YESならばST03に進み、NOならばST02に戻る。
ST01:電動モータ55は回転中であるか否かを調べる。YESならばST02に進み、NOならば元に戻る。
ST02:パルスは所定回数に達したか否かを調べる。YESならばST03に進み、NOならばST02に戻る。
ST03:パルスはパルスしきい値を下まわったか否かを調べる。YESならばST04に進み、NOならばST03に戻る。
ST04:電動モータ55を停止する。
ST04:電動モータ55を停止する。
図7(a)〜(d)は本発明に係る車両用ドア装置のドア開閉状態を示す作用説明図である。
(a)において、テールゲート23を開状態にした車両10を示す。
(b)において、図5に示す第2タクトスイッチ82を押し、制御部53の指示で電動モータ55を逆転し、テールゲート23の閉動作を矢印c1の如く開始する。
(a)において、テールゲート23を開状態にした車両10を示す。
(b)において、図5に示す第2タクトスイッチ82を押し、制御部53の指示で電動モータ55を逆転し、テールゲート23の閉動作を矢印c1の如く開始する。
(c)において、テールゲート23に何らかの挟み込みの発生があった場合に、回転検出機構52から制御部53に送るパルスが減少し、このパルスが図6で説明したようにパルスしきい値を下まわると、制御部53の指示で電動モータ55を停止させ、テールゲート23の閉動作を止める。ここで、挟み込みの原因を取去り、再び、第2タクトスイッチ82(図5参照)を押すことで、テールゲート23の閉動作を続行することができる。
(d)において、閉動作が完了すると制御部53に回転検出機構52からのパルスが止まることで、制御部53の指示で電動モータ55を止める。
車両用ドア装置30は、テールゲート(ドア)23に左・右ヒンジアーム(一対のヒンジ)31,32を設け、左ヒンジアーム31に電動モータ(駆動源)55を設け、右ヒンジアームに回転検出機構(回転センサ)53を設けたものと言える。
例えば、ドア(開閉体)に一対のヒンジを設け、一方のヒンジに駆動源を設け、他方のヒンジに回転センサを設ける場合には、一方のヒンジ(駆動側のヒンジ)に駆動源からの力が強く加わり、他方のヒンジ(従動のヒンジ)に駆動源からの力が弱く加わる。
すなわち、右ヒンジアーム(駆動源から遠いヒンジ)32に回転検出機構(回転センサ)53を設けることで、テールゲート(ドア)23に挟み込み等の異変があったときに、異変を直接的に検知することができる。この結果、異変検出の応答性(レスポンス)の改善を図ることができる。
図8は本発明に係る別実施形態の車両用ドア装置の分解斜視図である。なお、車両用ドア装置30(図2参照)に使用した部品と同一部品は同一符号を用い、詳細な説明を省略する。
車両用ドア装置130は、車体11(図1参照)に回転自在に取付けた左ヒンジアーム31と、車体11に回転自在に取付けた右ヒンジアーム32と、これらの左・右ヒンジアーム31,32に取付けることで車体11に開閉自在に取付けたテールゲート23と、左・右ヒンジアーム31,32廻りに構成した開閉手段134と、からなる。
車両用ドア装置130は、車体11(図1参照)に回転自在に取付けた左ヒンジアーム31と、車体11に回転自在に取付けた右ヒンジアーム32と、これらの左・右ヒンジアーム31,32に取付けることで車体11に開閉自在に取付けたテールゲート23と、左・右ヒンジアーム31,32廻りに構成した開閉手段134と、からなる。
開閉手段134は、左ヒンジアーム31廻りに構成する駆動機構151と、右ヒンジアーム32廻りに構成する回転センサとしての回転検出機構152と、この回転検出機構152からの信号で駆動機構151を制御する制御部153と、からなる。
駆動機構151は、車体11側に設ける駆動源としての油圧ポンプ154と、この油圧ポンプ154で駆動するために、車体11側に取付けたロッドレスシリンダ155と、このロッドレスシリンダ155のスライダ158に取付けた連結ピン159と、この連結ピン159及び左ヒンジアーム31の連結ピン37に回転自在に取付ける連結アーム161と、からなる。
なお、ロッドレスシリンダ155は、シリンダ本体157に油圧ポンプ154で圧力を加えることでスライダ158をスライド(横移動)させる部材である。
なお、ロッドレスシリンダ155は、シリンダ本体157に油圧ポンプ154で圧力を加えることでスライダ158をスライド(横移動)させる部材である。
図中、21はルーフ、35は左支持ピン、36は支持孔、38はボルト、39は貫通孔、41,42は止め輪、46は支持孔、48はボルト、49は貫通孔、165はスライダ158の連結ピン159に嵌める止め輪、166は左ヒンジアーム31の連結ピン37に嵌める止め輪、167,168は油圧ポンプ154からロッドレスシリンダ155に接続したホースを示す。
回転検出機構152は、右ヒンジアーム32の支持孔46に同軸に設けたアーム側ギヤ71(図2に示す車両用ドア装置30に使用した部品と同一部品)と、このアーム側ギヤ71に噛合わせた小径の円板側ギヤ172と、この円板側ギヤ172に同軸に、且つ一体的に取付けたマグネット円板173と、このマグネット円板173に臨ませたホール素子176と、からなる。
マグネット円板173は円周に沿わせてS極及びN極を交互に並べるように着磁したマグネットである。
なお、178は円板側ギヤ172及びマグネット円板173を車体11(図1参照)側に回転自在に取付ける取付けピン、179は取付けピン178に嵌める止め輪を示す。
マグネット円板173は円周に沿わせてS極及びN極を交互に並べるように着磁したマグネットである。
なお、178は円板側ギヤ172及びマグネット円板173を車体11(図1参照)側に回転自在に取付ける取付けピン、179は取付けピン178に嵌める止め輪を示す。
制御部153は、開動作若しくは閉動作中にホール素子176が検知する磁界の変化の回数(以下、「パルス」と呼ぶ)をカウントし、このパルスが一定回数に達した後に、パルスが所定回数(以下、「パルスしきい値」と呼ぶ)を下まわったときに、油圧ポンプ154を停止させ開動作若しくは閉動作を停止するようにした回路である。
図9は本発明に係る別実施形態の車両用ドア装置の断面図であり、車両用ドア装置130の組立状態を示す。
車両用ドア装置130は、開閉手段134の駆動機構151を、車体11側に設ける駆動源としての油圧ポンプ154と、この油圧ポンプ154で駆動する車体11側に取付けたロッドレスシリンダ155と、を主要構成としたので、油圧ポンプ154は車体11のフロア(不図示)下などに配置することができ、ロッドレスシリンダ155部分のみをルーフ21下に配置すればよい。
車両用ドア装置130は、開閉手段134の駆動機構151を、車体11側に設ける駆動源としての油圧ポンプ154と、この油圧ポンプ154で駆動する車体11側に取付けたロッドレスシリンダ155と、を主要構成としたので、油圧ポンプ154は車体11のフロア(不図示)下などに配置することができ、ロッドレスシリンダ155部分のみをルーフ21下に配置すればよい。
すなわち、車両用ドア装置130の構成部品を分散して(ばらして)配置することができる。この結果、ルーフ21部分に厚みが嵩むことを防止することができ、車室26(図1参照)空間の減少を最小限に止めることができる。
また、車両用ドア装置130は、開閉手段134の回転検出機構(回転センサ)152を、マグネット円板173と、このマグネット円板173に臨ませたホール素子176と、を主要構成としたので、回転検出機構152を簡易に構成することができる。この結果、車両用ドア装置130の組立作業の作業性の改善を図ることができる。
尚、本発明に係る車両用ドア装置は、図3に示すように、ドアがテールゲート23であったが、これに限るものではなく、車両用ドア装置30は、左・右ヒンジアーム31,32などのヒンジを有する車両の回転式のドア(開閉体)であればよく、例えば、車両の前ドア若しくは車両の後ドア等であってもよい。
本発明に係る車両用ドア装置は、図2に示すように、回転検出機構52を、アーム側ギヤ71及び円板側ギヤ72の2段構成で右ヒンジアーム32の支持孔36の回転速度を増速するようにしたが、これに限るものではなく、ギヤの噛合わせ枚数及びギヤの歯数は任意である。
本発明に係る車両用ドア装置は、ミニバンなどの車両のテールゲートに採用するのに好適である。
10…車両、11…車体、23…ドア(テールゲート)、30…車両用ドア装置、31,32…ヒンジ(左・右ヒンジアーム)、34…開閉手段、52…回転検出機構(回転センサ)、53…制御部、55…駆動源(電動モータ)。
Claims (3)
- 車体にヒンジを介してドアを取付け、このドアを自動で開閉するために車体に開閉手段を設けた車両において、
前記開閉手段は、前記ドアを開閉する駆動源と、この駆動源を制御する制御部と、この制御部に接続することで前記ドアの開閉中であることを検出する回転センサと、を備え、
前記ヒンジが回転中であることを検出するために、前記回転センサを前記ヒンジに臨ませたことを特徴とする車両用ドア装置。 - 前記ドアに一対の前記ヒンジを設け、一方のヒンジに前記駆動源を設け、他方のヒンジに前記回転センサを設けたことを特徴とする請求項1記載の車両用ドア装置。
- 前記ドアは、水平軸廻りに回転させて開閉するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用ドア装置。
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