JP2012116454A - 車両用ドアトリム - Google Patents
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Abstract
【課題】車両用ドアトリムは、その被覆部製造時に押出成形にて成形を行っているが、この押出成形の際に芯金がインサート成形により埋設されることとなる。この製造をより容易に行うことができる車両用ドアトリムを提供する。
【解決手段】被覆部42には、この被覆部42を補強するクリップ41が被覆部42及び突出壁部34a間において突出壁部34aと直接対向する態様で設けられる。そして、このクリップ41が突出壁部34aに直接組み付けられて固定される。
【選択図】図5
【解決手段】被覆部42には、この被覆部42を補強するクリップ41が被覆部42及び突出壁部34a間において突出壁部34aと直接対向する態様で設けられる。そして、このクリップ41が突出壁部34aに直接組み付けられて固定される。
【選択図】図5
Description
本発明は、開口部を有する固定体及び前記開口部を開閉する移動体からなる車両用ドアに備えられる車両用ドアトリムに関するものである。
従来、車両の側方や後方に設けられる開口部(例えば乗降口)を開閉するドアやピラー等の外周縁部に形成される板状部位の少なくとも一部を保護するために、その板状部位を覆う態様で取り付けられる樹脂やゴム等からなる被覆部を備えた車両用ドアトリムが取り付けられている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1の車両用ドアトリムでは、前記被覆部がドア側に取り付けられるとともに、被覆部の内部にはドア先端の長手方向に沿って金属材料からなる芯金(補強部材)が埋設され、ドアに対する保持力を高めている。
ところで、上記のような車両用ドアトリムは、その被覆部製造時に押出成形にて成形を行っているが、この押出成形の際に前記芯金がインサート成形により埋設されることとなる。このため、成形時の芯金の位置設定等、製造工程における作業が煩雑となっており、より容易に製造することができる車両用ドアトリムの開発が望まれている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、製造をより容易に行うことができる車両用ドアトリムを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、開口部を有する固定体及び前記開口部を開閉する移動体の少なくとも一方の取付部位に沿って該取付部位を覆う態様で取り付けられる被覆部を備えた長尺状の車両用ドアトリムであって、前記被覆部には、該被覆部を補強する補強部材が前記被覆部及び前記取付部位間において前記取付部位と直接対向する態様で設けられ、前記被覆部及び前記補強部材の少なくとも一方が前記取付部位に直接組み付けられて固定されたことをその要旨とする。
この発明では、被覆部には、この被覆部を補強する補強部材が被覆部及び取付部位間において取付部位と直接対向する態様で設けられ、被覆部及び補強部材の少なくとも一方が取付部位に直接組み付けられて固定される。ここで、従来のように被覆部に補強部材を埋設する場合では被覆部を押出成形する際に同時に補強部材をインサート成形する必要があるが、被覆部を補強する補強部材が被覆部及び取付部位間において取付部位と直接対向する態様、つまり被覆部に補強部材を埋設しない構成であるため、被覆部を押出成形した後に補強部材を被覆部に取り付けることが可能となる。これにより、押出成形時に補強部材の位置を細かく設定するなどの煩雑な作業を省略することができ、車両用ドアトリム製造時の容易性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用ドアトリムにおいて、前記被覆部及び前記補強部材のいずれか一方は、前記取付部位に直接組み付けられる前記被覆部及び前記補強部材のいずれか他方と前記組み付け方向とは逆方向において係合する組み付け方向係合部を備えたことをその要旨とする。
この発明では、被覆部及び補強部材のいずれか一方には、取付部位に直接組み付けられる被覆部及び補強部材のいずれか他方と組み付け方向とは逆方向において係合する組み付け方向係合部が備えられる。このように、被覆部及び補強部材のいずれか一方に設けられる組み付け方向係合部によって、この組み付け方向係合部が設けられる被覆部及び補強部材のいずれか一方が被覆部及び補強部材のいずれか他方から前記組み付け方向とは逆方向に抜けることを抑えることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用ドアトリムにおいて、前記被覆部及び前記補強部材のいずれか一方は、前記補強部材が前記被覆部の長手方向において前記被覆部及び前記補強部材のいずれか他方と係合する長手方向係合部を備えたことをその要旨とする。
この発明では、被覆部及び補強部材のいずれか一方には、補強部材が被覆部の長手方向において被覆部及び補強部材のいずれか他方と係合する長手方向係合部が備えられる。このように、被覆部及び補強部材のいずれか一方に設けられる長手方向係合部によって、被覆部と補強部材との間において長手方向における相対的な位置ずれを抑えることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用ドアトリムにおいて、前記被覆部及び前記補強部材の少なくとも一方は、前記取付部位に設けられた取付片を弾性挟持する挟持部を備えたことをその要旨とする。
この発明では、被覆部及び補強部材の少なくとも一方は、取付部位に設けられた取付片を弾性挟持する挟持部を備える。このような構成とすることで、弾性挟持によって容易に取付片に取り付けることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の車両用ドアトリムにおいて、前記挟持部は、前記補強部材の一部を湾曲若しくは切り起こして前記補強部材と一体形成したことをその要旨とする。
この発明では、挟持部は、補強部材の一部を湾曲若しくは切り起こして補強部材と一体形成される。このような構成とすることで、別部材を設ける必要なく挟持部を容易に形成することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の車両用ドアトリムにおいて、前記挟持部は、前記取付片からの脱落を抑制するための抜け止め構造を有していることをその要旨とする。
この発明では、挟持部に設けられる抜け止め構造によって挟持部が取付片を保持する保持力を向上させることが可能となる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の車両用ドアトリムにおいて、前記挟持部は、前記被覆部の長手方向に沿って所定間隔に複数設けられたことをその要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の車両用ドアトリムにおいて、前記挟持部は、前記被覆部の長手方向に沿って所定間隔に複数設けられたことをその要旨とする。
この発明では、挟持部を所定間隔毎に設けた構成の場合、挟持部の保持強度が低下しがちであるため、このような挟持部を所定間隔毎に設ける構成に抜け止め構造を適用すると保持力向上の効果を特に効果的に得ることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載の車両用ドアトリムにおいて、前記抜け止め構造は、前記挟持部に設けられた突起群からなることをその要旨とする。
この発明では、抜け止め構造が挟持部に設けられた突起群からなるため、挟持部が取付片から脱落することを好適に抑制することが可能となる。
この発明では、抜け止め構造が挟持部に設けられた突起群からなるため、挟持部が取付片から脱落することを好適に抑制することが可能となる。
請求項9に記載の発明は、請求項6又は7に記載の車両用ドアトリムにおいて、前記抜け止め構造は、前記取付片の間で楔として作用する形状を有することをその要旨とする。
この発明では、抜け止め構造が取付片の間で楔として作用する形状を有するため、挟持部からの取付片の脱落を好適に抑制することが可能となる。
この発明では、抜け止め構造が取付片の間で楔として作用する形状を有するため、挟持部からの取付片の脱落を好適に抑制することが可能となる。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか一項に記載の車両用ドアトリムにおいて、前記補強部材は、前記被覆部に対して複数設けられ、該被覆部の長手方向に沿って所定間隔毎に設けられたことをその要旨とする。
この発明では、補強部材は、被覆部に対して複数設けられ、被覆部の長手方向に沿って所定間隔毎に設けられる。このように被覆部よりも比較的硬度な補強部材を独立させて複数配置する構成とすることで、車両ドアの湾曲部位にも配置することができる。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか一項に記載の車両用ドアトリムにおいて、前記被覆部には、前記移動体及び前記固定体間の異物を検知する異物検知センサを保持する保持部が設けられたことをその要旨とする。
この発明では、被覆部には、前記移動体及び前記固定体間の異物を検知する異物検知センサを保持する保持部が設けられる。このため、異物検知センサを保持部にて保持して、移動体及び固定体間の異物を検知することが可能となる。
従って、上記記載の発明によれば、製造をより容易行うことができる車両用ドアトリムを提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、電動スライドドア装置1を搭載した車両2は、導電性金属材料よりなる車体3を備えるとともに、この車体3の左側側面には、略四角形状をなす乗降口4が形成されている。この乗降口4は、導電性金属材料により形成されるとともに、この乗降口4に応じた略四角形状をなすドアパネル5によって開閉される。また、図2に示すように、乗降口4の前方には、導電性を有する助手席側ドアパネル6が設けられるとともに、乗降口4を閉鎖した状態のドアパネル5と助手席側ドアパネル6との間には、導電性を有するセンターピラー7が車両2の上下方向に延びるように形成される。
図1に示すように、電動スライドドア装置1を搭載した車両2は、導電性金属材料よりなる車体3を備えるとともに、この車体3の左側側面には、略四角形状をなす乗降口4が形成されている。この乗降口4は、導電性金属材料により形成されるとともに、この乗降口4に応じた略四角形状をなすドアパネル5によって開閉される。また、図2に示すように、乗降口4の前方には、導電性を有する助手席側ドアパネル6が設けられるとともに、乗降口4を閉鎖した状態のドアパネル5と助手席側ドアパネル6との間には、導電性を有するセンターピラー7が車両2の上下方向に延びるように形成される。
図1に示すように、前記ドアパネル5は、乗降口4を開閉するために作動機構11を介して車体3に対して略前後方向に移動可能に取り付けられている。
前記作動機構11を構成するアッパレール12及びロアレール13は、車両2において乗降口4の上部及び下部にそれぞれ設けられるとともに、同作動機構11を構成するセンターレール14は、車両2において乗降口4よりも後方となる部位の略中央部に設けられている。これら各レール12〜14は、その後端から前端側に向かって車両2の前後方向に沿うように直線的に形成されるとともに、途中からその前端側が車室内側に向くように湾曲している。
前記作動機構11を構成するアッパレール12及びロアレール13は、車両2において乗降口4の上部及び下部にそれぞれ設けられるとともに、同作動機構11を構成するセンターレール14は、車両2において乗降口4よりも後方となる部位の略中央部に設けられている。これら各レール12〜14は、その後端から前端側に向かって車両2の前後方向に沿うように直線的に形成されるとともに、途中からその前端側が車室内側に向くように湾曲している。
前記作動機構11を構成するアッパアーム15はドアパネル5の車室内側の面における上部に固定されるとともに、同作動機構11を構成するロアアーム16は前記車室内側の面における下部に固定され、同作動機構11を構成するセンターアーム17は前記車室内側の面における中央部の所定位置に固定されている。そして、アッパアーム15は前記アッパレール12に対して、ロアアーム16は前記ロアレール13に対して、センターアーム17は前記センターレール14に対してそれぞれ連結されるとともに、各アーム15〜17は、各レール12〜14に案内されて車両2の前後方向に移動可能となっている。
また、前記ロアアーム16は、駆動機構21の駆動により車両2の前後方向に移動される。詳しくは、前記ロアレール13よりも車室内側となる位置には、車両2の上下方向の軸回りに回転する、駆動機構21の駆動プーリ22及び従動プーリ23が設けられている。そして、これら駆動プーリ22及び従動プーリ23には無端ベルト24が掛け渡されるとともに、この無端ベルト24には前記ロアアーム16の先端部が固定されている。また、図1及び図4に示すように、駆動プーリ22には、駆動機構21を構成するスライドアクチュエータ25が接続されている。スライドアクチュエータ25は、車室内側に配置されるとともに、スライドモータ26と、このスライドモータ26の回転を減速して出力する減速機構(図示略)とを備えている。そして、スライドモータ26が駆動されて駆動プーリ22が回転すると、無端ベルト24が従動回転して前記ロアアーム16が前後方向に移動し、前記ドアパネル5が前後方向にスライド移動される。
また、スライドアクチュエータ25内には、スライドモータ26の回転を検出する位置検出装置27が配置されている。位置検出装置27は、例えば、スライドモータ26の回転軸(図示略)若しくは前記減速機構を構成する減速ギヤ(図示略)と一体回転するように設けられた永久磁石と、この永久磁石に対向配置されたホールIC(図示略)とから構成されている。そして、ホールICは、位置検出信号として、永久磁石の回転による同永久磁石の磁界の変化に応じたパルス信号を出力する。
また、図2及び図4に示すように、電動スライドドア装置1は、ドアパネル5の開閉を指示するための操作スイッチ31を備えている。この操作スイッチ31は、車両2の搭乗者等によって乗降口4を開放するように操作されると、乗降口4を開放するようにドアパネル5をスライド移動させる旨の開信号を出力する。一方、操作スイッチ31は、搭乗者等によって乗降口4を閉鎖するように操作されると、乗降口4を閉鎖するようにドアパネル5をスライド移動させる旨の閉信号を出力する。この操作スイッチ31は、車室内の所定箇所(ダッシュボード等)やドアパネル5のドアレバー(図示略)、イグニッションキーとともに携行される携行品(図示略)等に設けられている。
また、電動スライドドア装置1には、硬質の金属部材からなるドアパネル5の前部5aから外表面がゴム部材又は樹脂部材からなる車両用ドアトリム(以下、単にドアトリム)40が固定されている。ここで、図5に示すように、ドアパネル5を構成する内板32には、この内板32の前端部(車両2の前方側の端部)に、左右方向(車幅方向)と略平行に形成された固定部32aが設けられるとともに、この固定部32aの車室外側(左側)の端部から車両2の前方側に延びる延設部32bが設けられている。また、延設部32bの先端は、ドアパネル5を構成する外板33によって覆われている。そして、固定部32aにおける車両2の前方側の面には、車両2の前方側に向かって延設された突出壁部34aを有するブラケット34が固定されている。
ドアトリム40は、取付片としての前記突出壁部34aに直接取り付けられる金属材料からなる補強部材としてのクリップ41と、このクリップ41と係合するゴム部材からなる被覆部42とを備えている。
図5に示すように、ドアトリム40のクリップ41は一方が開口された略コ字状をなし、クリップ41には前後方向略中央部において前部側からその幅方向内側に一部切り起こしてなる挟持部41aが形成されている。クリップ41は、その開口側から突出壁部34aの前部から後部にかけて外挿し、挟持部41aにより前記ドアパネル5の突出壁部34aに挟持されて組付け固定されている。なお、本実施形態では、クリップ41の組み付け方向は車両2の後側である。
図3に示すように、ドアトリム40の被覆部42は、前記ドアパネル5の上下方向長さと略同程度長い長尺状とされ、その内側に前記クリップ41が等間隔毎に配置される。
図5に示すように、被覆部42は、前記クリップ41を挿入可能としてクリップ41に固定されるトリム本体部42aを備えている。このトリム本体部42aには、その後部側が幅方向内側に折り返されて前記クリップ41の開口側の後端部41b側が嵌合される嵌合部43が形成される。この嵌合部43は、前後方向において前記クリップ41の後端部41bが当接係合される。
図5に示すように、被覆部42は、前記クリップ41を挿入可能としてクリップ41に固定されるトリム本体部42aを備えている。このトリム本体部42aには、その後部側が幅方向内側に折り返されて前記クリップ41の開口側の後端部41b側が嵌合される嵌合部43が形成される。この嵌合部43は、前後方向において前記クリップ41の後端部41bが当接係合される。
また被覆部42には、ドアパネル5の前部5a(閉側端部)と、乗降口4の周縁部との間に存在する異物X(図2参照)を検知するための異物検知センサ51を保持するセンサ保持部42bが前記トリム本体部42aと一体形成されている。
上記のように構成された車両用ドアトリム40では、被覆部42を押出成形する際に嵌合部43を同時に成形し、被覆部42を押出成形した後に前記クリップ41を圧入してクリップ41と被覆部42とが組み付けられる。
図5に示すように、異物検知センサ51を構成する中空絶縁体52は、絶縁性及び復元性を有する弾性変形可能な絶縁体(軟質の樹脂材料やゴム等)により形成されるとともに、略円筒状をなしている。中空絶縁体52の径方向中央部に設けられた離間孔52aは、中空絶縁体52の長手方向に沿って延び中空絶縁体52を長手方向に貫通している。
また、中空絶縁体52の内側には、この中空絶縁体52にて保持される一対の検知電極53,54が配置されている。各検知電極53,54は、導電性細線を撚り合わせて形成され可撓性を有する中心電極と、導電性及び弾性を有して前記中心電極の外周を被覆する円筒状の導電被覆層(共に図示略)とから構成されている。そして、2本の検知電極53,54は、中空絶縁体52の内側で互いに離間して配置されるとともに、それぞれ中空絶縁体52の長手方向に沿って螺旋状をなしている。本実施形態においては、中空絶縁体52の内側に配置された一対の検知電極53,54は、中空絶縁体52の長手方向の何れの部位においても同中空絶縁体52の直径方向に対向している。また、検知電極53,54は、その周方向の約半分が中空絶縁体52内に埋設されている。
また、中空絶縁体52の長手方向の一端から引き出された検知電極53,54間には、図4に示すように、抵抗55(ダイアグ抵抗)が接続されるとともに、中空絶縁体52の長手方向の他端から引き出された検知電極53,54は、検知電極53,54に電力を供給するための給電線56,57にそれぞれ接続されている。
また、給電線56,57はドアパネル5の内部に引き込まれるとともに、検知電極53に接続された一方の給電線56は通電検知部58(図4参照)と電気的に接続され、検知電極54に接続された他方の給電線57はグランドGNDに接続(即ち車体に接地)されている。
図4に示すように、異物検知センサ51を構成する前記通電検知部58は、給電線56を介して検知電極53に電流を供給している。そして、図4に示すように、異物検知センサ51に押圧力が加えられていない通常の状態では、通電検知部58から検知電極53に供給される電流は、抵抗55を介して検知電極54に流れる。一方、図4に示すように、異物検知センサ51を直径方向に潰すような押圧力が異物検知センサ51に加えられると、中空絶縁体52が一体的に弾性変形するとともに中空絶縁体52の弾性変形に伴って検知電極53,54が撓曲し、検知電極53と検知電極54とが接触して短絡される。すると、通電検知部58から検知電極53に供給される電流は、抵抗55を介さずに検知電極53に流れることになる。従って、例えば一定の電圧で検知電極53に電流を供給している場合には電流値が変化するため、通電検知部58は、この時の電流値の変化を検知することにより、異物検知センサ51に押圧力が加えられたことを検知する。そして、通電検知部58は、この電流値の変化を検知すると、後述のドアECU61に接触検知信号を出力する。尚、異物検知センサ51に対する押圧力が取り除かれると、中空絶縁体52が復元し、検知電極53,54も復元して非導通状態となる。
図4に示すように、本実施形態の電動スライドドア装置1は、制御手段としてのドアECU61にて制御される。このドアECU61は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えマイクロコンピュータとしての機能を有する。ドアECU61は、例えばスライドアクチュエータ25の近傍に配置され、車両2のバッテリ(図示略)から電源の供給を受けている。そして、ドアECU61は、操作スイッチ31、位置検出装置27及び通電検知部58等から入力される各種信号に基づいてスライドアクチュエータ25を制御する。
次に、上記のように構成された電動スライドドア装置1の動作を統括的に説明する。
ドアECU61は、操作スイッチ31から開信号が入力されると、ドアパネル5を開作動させるべくスライドアクチュエータ25を駆動する。尚、ドアECU61は、位置検出装置27から入力される位置検出信号に基づいてドアパネル5の位置を認識している。本実施形態では、ドアECU61は、位置検出信号のパルス数をカウントし、そのカウント値に基づいてドアパネル5の位置を認識している。そして、ドアパネル5が乗降口4を完全に開放する全開位置Po(図2参照)に配置されると、ドアECU61は、スライドアクチュエータ25を停止する。
ドアECU61は、操作スイッチ31から開信号が入力されると、ドアパネル5を開作動させるべくスライドアクチュエータ25を駆動する。尚、ドアECU61は、位置検出装置27から入力される位置検出信号に基づいてドアパネル5の位置を認識している。本実施形態では、ドアECU61は、位置検出信号のパルス数をカウントし、そのカウント値に基づいてドアパネル5の位置を認識している。そして、ドアパネル5が乗降口4を完全に開放する全開位置Po(図2参照)に配置されると、ドアECU61は、スライドアクチュエータ25を停止する。
一方、操作スイッチ31から閉信号が入力されると、ドアECU61は、ドアパネル5を閉作動させるべくスライドアクチュエータ25を駆動する。そして、ドアパネル5が乗降口4を完全に閉鎖する全閉位置Pc(図2参照)に配置されると、ドアECU61は、スライドアクチュエータ25を停止する。尚、ドアパネル5の閉作動中に、異物検知センサ51に異物Xが接触して異物検知センサ51に押圧力が加えられると、中空絶縁体52が弾性変形されることにより一対の検知電極53,54同士が接触して短絡される。その結果、検知電極53に供給する電流の電流値が変化されるため、通電検知部58がドアECU61に接触検知信号を出力する。ドアECU61は、接触検知信号が入力されると、スライドアクチュエータ25を反転させてドアパネル5を所定距離だけ閉作動させた後に同スライドアクチュエータ25を停止させる。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)被覆部42には、この被覆部42を補強するクリップ41が被覆部42及び突出壁部34a間において突出壁部34aと直接対向する態様で設けられる。そして、このクリップ41が突出壁部34aに直接組み付けられて固定される。ここで、従来のように被覆部に補強部材が埋設される場合では被覆部を押出成形する際に同時に補強部材をインサート成形する必要がある。しかしながら本実施形態のように、被覆部42を補強するクリップ41が被覆部42及び突出壁部34a間において突出壁部34aと直接対向する態様、つまり被覆部42にてクリップ41を埋設しない構成であるため、被覆部42を押出成形した後にクリップ41を被覆部42に取り付けることが可能となる。これにより、被覆部42を押出成形時にクリップ41の位置を細かく設定するなどの煩雑な作業を省略することができ、ドアトリム40製造時の容易性を向上させることができる。
(1)被覆部42には、この被覆部42を補強するクリップ41が被覆部42及び突出壁部34a間において突出壁部34aと直接対向する態様で設けられる。そして、このクリップ41が突出壁部34aに直接組み付けられて固定される。ここで、従来のように被覆部に補強部材が埋設される場合では被覆部を押出成形する際に同時に補強部材をインサート成形する必要がある。しかしながら本実施形態のように、被覆部42を補強するクリップ41が被覆部42及び突出壁部34a間において突出壁部34aと直接対向する態様、つまり被覆部42にてクリップ41を埋設しない構成であるため、被覆部42を押出成形した後にクリップ41を被覆部42に取り付けることが可能となる。これにより、被覆部42を押出成形時にクリップ41の位置を細かく設定するなどの煩雑な作業を省略することができ、ドアトリム40製造時の容易性を向上させることができる。
(2)被覆部42には、突出壁部34aに対する組み付け方向とは逆方向にクリップ41と係合する組み付け方向係合部としての嵌合部43が備えられる。このような構成とすることで、嵌合部43によって被覆部42とクリップ41との間におけるクリップ41からの被覆部42の組み付け方向とは逆方向への抜けを抑えることができる。
(3)クリップ41には、取付部位を構成する取付片としての突出壁部34aを弾性挟持する挟持部41aを備える。このような構成とすることで、弾性挟持によって容易に突出壁部34aにクリップ41並びにドアトリム40を取り付けることができる。
(4)挟持部41aは、クリップ41の一部を切り起こしてクリップ41と一体形成される。このような構成とすることで、別部材を設ける必要なく挟持部41aを容易に形成することができる。
(5)クリップ41は、被覆部42に対して複数設けられ、被覆部42の長手方向に沿って所定間隔毎に設けられる。このように被覆部42よりも比較的硬度なクリップ41を独立させて複数配置する構成とすることで、ドアパネル5の湾曲部位にも配置することができる。
(6)被覆部42には、ドアパネル5及びセンターピラー7間の異物を検知する異物検知センサ51を保持するセンサ保持部42bが設けられる。このため、異物検知センサ51をセンサ保持部42bにて保持して、ドアパネル5及びセンターピラー7間の異物を検知することが可能となる。
(7)また、クリップ41と被覆部42とがそれぞれ独立しているため、ドアパネル5に対して所望の位置でドアトリム40(被覆部42)を保持することができ、設計の自由度を向上させてコスト低減に寄与することができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。尚、第1実施形態と同じ部材については同じ符号を付して図面及び説明の全て又は一部を割愛する。なお、本実施形態では、車体3における右側方のドアパネル5に取り付けられるドアトリム40について説明する。
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。尚、第1実施形態と同じ部材については同じ符号を付して図面及び説明の全て又は一部を割愛する。なお、本実施形態では、車体3における右側方のドアパネル5に取り付けられるドアトリム40について説明する。
図9に示すように、ドアパネル5の前部5aには、車両2の前方側に突出する突出壁部34aが設けられている。突出壁部34aは、ドアパネル5を構成する内板71及び外板72によって形成されるとともに、ドアパネル5の前部5aに沿ってドアパネル5の上端部から下端部まで延びている。そして、ドアトリム40は、略コ字状をなす被覆部42の内側部位から幅方向内側に延出する挟持部73に突出壁部34aが圧入されることにより、ドアパネル5の前部5aに固定されている。
図8及び図9に示すように、本実施形態のドアトリム40は、被覆部42にシール部74を有する。このシール部74は、被覆部42における車室外側の端部、即ち被覆部42における車両2(図2参照)の後方側の端部から車室外側に向けて延設されている。詳述すると、シール部74は、被覆部42から車幅方向における車室外側に延設された後に、車両2の前方側に向かって延設され、更に、その先端部が車室内側に向けて湾曲した形状をなしている。そして、シール部74は、車両2の上側から見た形状が略L字状をなしている。また、シール部74は、被覆部42の長手方向(車両2の上下方向)の略全域に亘って形成される。そして、シール部74は、乗降口4の全閉時にセンターピラー7及びドアパネル5間からの水等が車室内に浸入することを防止する。また、ドアパネル5による乗降口4の全閉時には、シール部74における車室外側の側面が、ドアパネル5の車室外側の側面及びセンターピラー7の車室外側の側面と同一面内に配置されている。
図8及び図9に示すように、ドアトリム40の被覆部42には、クリップ41と車幅方向に対向する対向壁部75においてクリップ41側に突出する突起部76が形成される。この突起部76は、図8に示すように被覆部42の長手方向(上下方向)に連続するように形成される。また、この突起部76は、前記クリップ41の車幅方向に貫通する貫通窓部77と前後方向において対応する位置となるように前記対向壁部75に形成されている。このため、例えば突起部76の一部が前記貫通窓部77に入り込んで、突起部76が被覆部42の長手方向において貫通窓部77の係合面77a(図8参照)と当接係合して、長手方向における被覆部42とクリップ41の相対的な位置ずれを抑えることができるようになっている。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)被覆部42には、被覆部42が被覆部42の長手方向においてクリップ41の貫通窓部77の係合面77aと係合する長手方向係合部を構成する突起部76が備えられる。このように、被覆部42に設けられる突起部76によって、被覆部42とクリップ41との間において長手方向における相対的な位置ずれを抑えることができる。また、ゴム部材からなる被覆部42に形成した挟持部73に対して突出壁部34aが圧入されることで、クリップ41に直接、突出壁部34aを圧入する場合に比べて突出壁部34aに傷が付きにくい。
(1)被覆部42には、被覆部42が被覆部42の長手方向においてクリップ41の貫通窓部77の係合面77aと係合する長手方向係合部を構成する突起部76が備えられる。このように、被覆部42に設けられる突起部76によって、被覆部42とクリップ41との間において長手方向における相対的な位置ずれを抑えることができる。また、ゴム部材からなる被覆部42に形成した挟持部73に対して突出壁部34aが圧入されることで、クリップ41に直接、突出壁部34aを圧入する場合に比べて突出壁部34aに傷が付きにくい。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態の挟持部41a,73に対して、突出壁部34aを保持する保持力を向上させるための抜け止め構造を追加してもよい。例えば図10及び図11には、第2実施形態の挟持部73に抜け止め構造を追加した例をそれぞれ示している。
・上記各実施形態の挟持部41a,73に対して、突出壁部34aを保持する保持力を向上させるための抜け止め構造を追加してもよい。例えば図10及び図11には、第2実施形態の挟持部73に抜け止め構造を追加した例をそれぞれ示している。
図10に示すように、被覆部42の車両外側(左側)の側壁部42cに形成された2つの挟持部73aは、被覆部42の幅方向内側に向かうにつれて車両前方側(異物検知センサ51側)に傾斜するように延びている。この車両外側の挟持部73aと車両内側の挟持部73bは、それぞれ前後方向に並ぶ一対が、上記実施形態のクリップ41と同様(図3参照)に、被覆部42の長手方向に沿って等間隔に複数設けられている。これにより、上記実施形態のように被覆部42が長手方向において湾曲している構成の場合、各挟持部73a,73bが被覆部42の長手方向に連続していると成形が難しくなるが、上記のように挟持部73a,73bを被覆部42の長手方向に点在させることで、被覆部42の長手方向の湾曲に対応しつつも容易に成形にすることが可能となっている。また、挟持部73a,73bの材料の削減も可能となっている。
車両外側の各挟持部73aにおいて突出壁部34aと幅方向に当接する先端部には、複数の突起81からなる突起群80が形成されている。各突起81は、車両前後方向に並ぶとともに、被覆部42の長手方向(図10の紙面直交方向)に直線状に形成されている。また、各突起81は、被覆部42の幅方向内側に向かうにつれて車両前方側に傾斜して突出している。これにより、突出壁部34aが各挟持部73a,73bに挟持された状態で、例えば被覆部42に対して突出壁部34aから離脱させようとする車両前方への荷重が掛かったときに、突出壁部34aが各挟持部73aの突起群80に引っかかって抜けづらくなっており、その結果、挟持部73a,73bから抜け出てしまうことが抑制されている。このように、図10に示す構成では、突起群80からなる抜け止め構造によって各挟持部73a,73bによる突出壁部34aの保持力が向上されるようになっている。
尚、図10では、第2実施形態の挟持部73に突起群80を設けた一例を示したが、特にこれに限定されるものではなく、第1実施形態の挟持部41aに突起群80を設けてもよい。
また、図11には、各挟持部73aに楔状の抜け止め構造を設けた一例を示している。詳述すると、各挟持部73aは、被覆部42の車両外側の側壁部42cから延びる根元部82が車両前後方向に太く設定されるとともに、その根元部82から被覆部42の幅方向内側に延びるにつれて前後方向の厚みが薄くなっている。そして、挟持部73aの幅方向内側端部(先端部)には、挟持部73aの中で前後方向の厚みが最も薄い屈曲部83を介して肉厚部84が形成されている。尚、肉厚部84は、屈曲部83から車両前方側に折り返されている。
このような挟持部73aでは、例えば被覆部42に対して突出壁部34aから離脱させようとする車両前方への荷重が掛かったとき、各挟持部73aには突出壁部34aとの間の摩擦力が車両後方側に加わる。このとき、各挟持部73aの屈曲部83付近は根元部82よりも肉厚が薄く設定されているため、突出壁部34aとの間の摩擦力は、挟持部73a先端の肉厚部84を屈曲部83よりも車両後方側に折り返すように変形させようと作用する。ここで、挟持部73aの根元部82は車両前後方向に肉厚に形成され、剛性が高く設定されているため、根元部82は突出壁部34aとの間の摩擦力を受けても車両後方側に変形しづらくなっている。このため、挟持部73a先端の肉厚部84は、突出壁部34aとの間に車両後方側に折り返されるのに必要な隙間が無いために、車両後方側への摩擦力を受けても突出壁部34aとの間で楔のように引っ掛かるようになっている。これにより、被覆部42に対して車両前方への荷重が掛かっても、突出壁部34aが挟持部73a,73bから抜け出てしまうことが抑制されており、このような抜け止め構造によって各挟持部73a,73bによる突出壁部34aの保持力が向上されるようになっている。
また、挟持部73a,73bを所定間隔毎に設けた構成では保持強度が低下しがちであるため、挟持部73a,73bに上記のような抜け止め構造を設けることでその保持力向上の効果を特に効果的に得ることができる。
・上記各実施形態では、異物検知センサ51を感圧センサにて構成したが、これに限らず、近接センサにて異物検知センサ51を構成してもよい。また、感圧センサ及び近接センサの両方を併用する異物検知センサ51にて異物Xを検出する構成を採用してもよい。
・上記各実施形態では、ドアトリム40に異物検知センサ51を設ける構成としたが、異物検知センサ51を省略する構成を採用してもよい。この場合、ドアトリム40を構成する被覆部42のセンサ保持部42bは省略してもよい。
・上記各実施形態では、複数のクリップ41が被覆部42の長手方向に沿って等間隔に設ける構成を採用したが、これに限らずクリップ41が被覆部42の長手方向に沿って不等間隔に設ける構成を採用してもよい。また、被覆部42に対して複数のクリップ41を設ける構成を採用したが、これに限らず、1つの被覆部42に対して1つのクリップ41を設ける構成を採用してもよい。
・上記第1実施形態では、クリップ41の一部を切り起こすことで挟持部41aを構成したが、これに限らず、例えば図6に示すようにクリップ41の一部を湾曲状に変形させることで挟持部41aを構成してもよい。また、単に切り起こすだけでなく、図7に示すように切り起こした後に湾曲状に変形させることで挟持部41aを構成してもよい。
・上記各実施形態では、組み付け方向係合部としての嵌合部43を被覆部42側に設ける構成としたが、クリップ41側に係合部を設ける構成を採用してもよい。
・上記各実施形態では、被覆部42をゴム部材で構成したが、ゴム部材以外の樹脂材料で構成してもよい。
・上記各実施形態では、被覆部42をゴム部材で構成したが、ゴム部材以外の樹脂材料で構成してもよい。
・上記各実施形態では、クリップ41を金属材料で構成したが、例えば樹脂材料で構成してもよい。
・上記各実施形態では、異物検知センサは、車両の側方に設けられた開口部(乗降口4)を開閉可能とするスライド移動可能なドアパネル5に設けられるものとしたが、これに限定されず、車両の後方に設けられた開口部(リヤゲート)を開閉可能とするドアパネル5に設けられるものとしてもよい。また、勿論、それらドアパネル5と対向する車体側(開口部の周縁部)に異物検知センサを設けるようにしてもよい。
・上記各実施形態では、異物検知センサは、車両の側方に設けられた開口部(乗降口4)を開閉可能とするスライド移動可能なドアパネル5に設けられるものとしたが、これに限定されず、車両の後方に設けられた開口部(リヤゲート)を開閉可能とするドアパネル5に設けられるものとしてもよい。また、勿論、それらドアパネル5と対向する車体側(開口部の周縁部)に異物検知センサを設けるようにしてもよい。
・上記各実施形態では、異物検知センサをスライド移動可能なドアパネル5に設ける構成としたが、車体3に対してヒンジ等により回動可能なドアパネル5に対して異物検知センサを設ける構成を採用してもよい。
・上記各実施形態では、ドアパネル5にドアトリム40を設ける構成を採用したが、これに加えてセンターピラー7側にドアトリム40を設ける構成を採用してもよい。また、センターピラー7側のみにドアトリム40を設ける構成を採用してもよい。
上記各実施形態、及び上記各変更例から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)開口部を有する固定体及び前記開口部を開閉する移動体の少なくとも一方の取付部位に沿って該取付部位を覆う態様で取り付けられる被覆部を備えた長尺状の車両用ドアトリムの製造方法であって、
前記被覆部を押出成形し、該押出成形後に、前記被覆部を補強する補強部材が前記被覆部及び前記取付部位間において前記取付部位と直接又は前記被覆部を介して対向する態様で組み付けられることを特徴とする車両用ドアトリムの製造方法。
(イ)開口部を有する固定体及び前記開口部を開閉する移動体の少なくとも一方の取付部位に沿って該取付部位を覆う態様で取り付けられる被覆部を備えた長尺状の車両用ドアトリムの製造方法であって、
前記被覆部を押出成形し、該押出成形後に、前記被覆部を補強する補強部材が前記被覆部及び前記取付部位間において前記取付部位と直接又は前記被覆部を介して対向する態様で組み付けられることを特徴とする車両用ドアトリムの製造方法。
同構成によれば、被覆部を押出成形し、この押出成形後に、被覆部を補強する補強部材が被覆部及び取付部位間において取付部位と直接又は前記被覆部を介して対向する態様で組み付けられる。このように押出成形後に補強部材を取り付けるため、従来のように押出成形時にインサート成形をする必要がなく、押出成形時に補強部材の位置決めなどの煩雑な作業を省略することができる。これにより車両用ドアトリムの製造を容易とすることができる。
2…車両、5…移動体としてのドアパネル、5a…取付片、7…固定体としてのセンターピラー、34a…取付片としての突出壁部、40…ドアトリム、41…補強部材としてのクリップ、41a,73,73a,73b…挟持部、42…被覆部、43…組み付け方向係合部としての嵌合部、51…異物検知センサ、73…挟持部、76…長手方向係合部を構成する突起部、80…突起群、X…異物。
Claims (11)
- 開口部を有する固定体及び前記開口部を開閉する移動体の少なくとも一方の取付部位に沿って該取付部位を覆う態様で取り付けられる被覆部を備えた長尺状の車両用ドアトリムであって、
前記被覆部には、該被覆部を補強する補強部材が前記被覆部及び前記取付部位間において前記取付部位と直接対向する態様で設けられ、
前記被覆部及び前記補強部材の少なくとも一方が前記取付部位に直接組み付けられて固定されたことを特徴とする車両用ドアトリム。 - 請求項1に記載の車両用ドアトリムにおいて、
前記被覆部及び前記補強部材のいずれか一方は、前記取付部位に直接組み付けられる前記被覆部及び前記補強部材のいずれか他方と前記組み付け方向とは逆方向において係合する組み付け方向係合部を備えたことを特徴とする車両用ドアトリム。 - 請求項1又は2に記載の車両用ドアトリムにおいて、
前記被覆部及び前記補強部材のいずれか一方は、前記補強部材が前記被覆部の長手方向において前記被覆部及び前記補強部材のいずれか他方と係合する長手方向係合部を備えたことを特徴とする車両用ドアトリム。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用ドアトリムにおいて、
前記被覆部及び前記補強部材の少なくとも一方は、前記取付部位に設けられた取付片を弾性挟持する挟持部を備えたことを特徴とする車両用ドアトリム。 - 請求項4に記載の車両用ドアトリムにおいて、
前記挟持部は、前記補強部材の一部を湾曲若しくは切り起こして前記補強部材と一体形成したことを特徴とする車両用ドアトリム。 - 請求項4又は5に記載の車両用ドアトリムにおいて、
前記挟持部は、前記取付片からの脱落を抑制するための抜け止め構造を有していることを特徴とする車両用ドアトリム。 - 請求項6に記載の車両用ドアトリムにおいて、
前記挟持部は、前記被覆部の長手方向に沿って所定間隔に複数設けられたことを特徴とする車両用ドアトリム。 - 請求項6又は7に記載の車両用ドアトリムにおいて、
前記抜け止め構造は、前記挟持部に設けられた突起群からなることを特徴とする車両用ドアトリム。 - 請求項6又は7に記載の車両用ドアトリムにおいて、
前記抜け止め構造は、前記取付片の間で楔として作用する形状を有することを特徴とする車両用ドアトリム。 - 請求項1〜9のいずれか一項に記載の車両用ドアトリムにおいて、
前記補強部材は、前記被覆部に対して複数設けられ、該被覆部の長手方向に沿って所定間隔毎に設けられたことを特徴とする車両用ドアトリム。 - 請求項1〜10のいずれか一項に記載の車両用ドアトリムにおいて、
前記被覆部には、前記移動体及び前記固定体間の異物を検知する異物検知センサを保持する保持部が設けられたことを特徴とする車両用ドアトリム。
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