JP6733718B2 - 異物検知センサ - Google Patents

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Description

本発明は、異物検知センサに関する。
従来、モータ等の駆動力により電動でドアパネルを移動させて車体に形成された開口部(乗降口、後部開口部等)を開閉する電動ドア開閉装置を車両に搭載することがある。そして、電動ドア開閉装置には、開口部の周縁部とドアパネルとの間への異物の挟み込みを検知するために、開口部の周縁部とドアパネルとの間に存在する異物を検知するための異物検知センサを備えたものがある(例えば特許文献1〜3参照)。
異物検知センサは、長尺状の筒状部と、該筒状部の内部に電極線とを備えたセンサ部を有して、長尺状をなしている。そして異物検知センサは、その端部において電極線の端部と外部電源に接続されるリード線(電源線)とが接続される接続するようになっている。そして、電極線の端部とリード線の端部とを樹脂(溶解樹脂)でモールドすることで当該接続箇所の防水性を確保している。このとき、例えばセンサ部の筒状部とリード線の導体線を被覆するシースとをともに樹脂でモールドしている。
特開平11−191337号公報 特開2010−15696号公報 特開2007−55590号公報
ところで、上記のような異物検知センサにおいて、例えば筒状部と溶解樹脂とが異なる材質である場合、筒状部に対して硬化した樹脂が筒状部の外周に対して密着することにより防水性(水密性)を確保している。しかしながら、筒状部と溶解樹脂とが異なる材質であることから、物性(弾性や耐熱性等)や経年による劣化度合い等が異なり、筒状部と溶解樹脂との間におけるその密着性が低下し、防水性能が低下する虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、防水性能の低下を抑えることができる異物検知センサを提供することにある。
上記課題を解決する異物検知センサは、長尺中空状の筒状部及び該筒状部の内部に互いに離間して配置された複数の電極線を有する長尺状のセンサ部と、前記センサ部とは並列し、前記筒状部の長手方向端部から外部に引き出された前記電極線に電力を供給するリード線と、前記筒状部の端部、前記電極線の端部、及び前記リード線の端部を含めて樹脂によりモールドされたシール部とを備え、前記リード線は、導体線及び該導体線を覆う絶縁部を有し、前記導体線の先端部は、前記電極線が電気的に接続されたターミナルと電気的に接続され、該ターミナルは、四角形の板状をなし、その板面が前記電極線及び前記導体線の延びる方向に沿って配置されており、前記シール部は、前記導体線の端部及び前記絶縁部と前記ターミナルを含めて樹脂によりモールドし、前記筒状部と前記絶縁部とは、前記樹脂が流動状態における温度で溶解する材質よりなり、前記絶縁部の長手方向における前記シール部によりモールドされた部分の長さは、前記筒状部の長手方向における前記シール部によりモールドされた部分の長さよりも長くなっているとともに前記シール部は、前記リード線をモールドしている部分の長手方向の長さが、前記センサ部をモールドしている部分の長手方向の長さよりも長くなっている分だけ、長手方向において前記リード線をモールドしている部分が前記センサ部をモールドしている部分よりも前記ターミナル側とは反対方向に突出しており、前記絶縁部は、前記導体線の外側を覆う外皮と、該外皮の外側を覆うシースとを有し、前記絶縁部の前記シール部によりモールドされた部分は、前記外皮の外側が前記シール部によりモールドされた部分と、前記シースの外側が前記シール部によりモールドされた部分と、を有し、前記シースの外側が前記シール部によりモールドされた部分の前記導体線の端部側に前記外皮の外側が前記シール部によりモールドされた部分を有しており、前記外皮と前記シースとは、前記樹脂が流動状態における温度で溶解する材質よりなる。
上記異物検知センサにおいて、前記筒状部及び前記絶縁部は、前記樹脂と同一系統の材質よりなる。
本発明の異物検知センサによれば、防水性能の低下を抑えることができる。
実施形態における異物検知センサを搭載した車両の概略図である。 同上における電動バックドア装置の電気的構成を示すブロック図である。 同上におけるセンサ部の斜視図である。 同上における異物検知センサの部分断面図である。 (a)は別例における異物検知センサの部分断面図であり、(b)は(a)の5B−5B断面図である。
以下、異物検知センサの一実施形態について説明する。
図1に示すように、車両1は、電動バックドア装置2を搭載している。車両1を構成する車体3の後部には、後部開口部4が形成される。後部開口部4は、この後部開口部4に対応した形状をなすドアパネル5によって開閉される。ドアパネル5は、その上端部が車体3の後部側面の上端部に回動可能に連結されており、車体3との連結部分を回動中心として、ドアパネル5の下端部が上下方向に移動するように回動可能である。なお、ドアパネル5は、全閉位置と全開位置との間で移動される。全閉位置はドアパネル5が後部開口部4を完全に閉鎖する位置であり、全開位置はドアパネル5が後部開口部4を完全に開放する位置である。
図1及び図2に示すように、ドアパネル5には、アクチュエータ6を備え車体3側に配置された駆動機構(図示略)が接続されている。電動バックドア装置2では、アクチュエータ6が駆動されると、ドアパネル5が上下方向に回動されて後部開口部4を開閉するようになっている。
図2に示すように、前記アクチュエータ6は、モータ7と、モータ7の回転を減速して出力する減速機構(図示略)とを備えている。また、アクチュエータ6内には、モータ7の回転を検出する位置検出装置8が配置されている。位置検出装置8は、例えば、モータ7の回転軸(図示略)若しくは前記減速機構を構成する減速ギヤ(図示略)と一体回転するように設けられた磁石と、この磁石に対向配置されたホールIC(図示略)とから構成されている。そして、ホールICは、位置検出信号として、磁石の回転による磁界の変化に応じたパルス信号を出力する。
また、電動バックドア装置2は、ドアパネル5の開閉を指示するための操作スイッチ9を備えている。図1及び図2に示すように、操作スイッチ9は、車両1の搭乗者等によって後部開口部4を開放するように操作されると、後部開口部4を開放するようにドアパネル5を回動させる旨の開信号を出力する。一方、操作スイッチ9は、搭乗者等によって後部開口部4を閉鎖するように操作されると、後部開口部4を閉鎖するようにドアパネル5を回動させる旨の閉信号を出力する。操作スイッチ9は、車室内の所定箇所(ダッシュボード等)、ドアパネル5のドアレバー(図示略)、イグニッションキーと共に携行される携行品(図示略)等に設けられている。
また、電動バックドア装置2は、ドアパネル5の周縁部と、後部開口部4におけるドアパネル5の周縁部と対向する周縁部との間に存在する異物を検知するための異物検知装置11を備えている。異物検知装置11は、ブラケット12を介してドアパネル5の周縁部に取り付けられた異物検知センサ13と、異物検知センサ13に電気的に接続された通電検知部14とを備えている。
図1に示すように、ブラケット12は、ドアパネル5における後部開口部4の周縁部と対向する周縁部に固定されており、詳しくは、ドアパネル5の内側面(即ちドアパネル5の車室側の側面)における左右方向の両端部にそれぞれ固定されている。各ブラケット12は、ドアパネル5の左右方向の両端部に沿って同ドアパネル5の上下に延びる略帯状をなしている。
図1に示すように異物検知センサ13は、長尺な紐状をなしている。異物検知センサ13は、長尺な紐状をなすセンサ部21を備えている。
図3に示すように、センサ部21を構成する長尺状の中空絶縁体22(筒状部材)は、弾性変形可能な絶縁体により形成されている。中空絶縁体22は、円筒状をなす内側絶縁体22aと、内側絶縁体22aの外周を被覆する外側絶縁体22bとを有する。
図3に示すように、内側絶縁体22aは、長尺な紐状をなすとともにその外周面が円筒状をなしている。そして、内側絶縁体22aの内側には、内側絶縁体22aの長手方向に沿って延びる中空孔22cが形成されている。この中空孔22cは、内側絶縁体22aの長手方向と直交する断面において周方向の4箇所に外周側に向かって凹設された離間凹部22dを内側絶縁体22aの長手方向と直交する方向の断面形状が略X字状をなしている。そして、中空孔22cは、4つの離間凹部22dがそれぞれ螺旋状となるように内側絶縁体22aの長手方向(中空絶縁体22の長手方向に同じ)に沿って延びている。この中空孔22cを内側絶縁体22aに有することにより中空絶縁体22は中空状(筒状)をなしている。
図3に示すように、内側絶縁体22aの内側には、この内側絶縁体22aにより保持される2本の電極線23,24が互いに離間して対向配置されている。各電極線23,24は、導電性細線を撚り合わせて形成された可撓性を有する中心電極25と、導電性及び弾性を有し中心電極25の外周を被覆する円筒状の導電被覆層26とを有する。そして、2つの電極線23,24は、内側絶縁体22aの内側で周方向に並ぶ4つの前記離間凹部22dの間であって、電極線23と電極線24との間に前記離間凹部22dが2つずつ介在される位置に配置されている。更に、2本の電極線23,24は、内側絶縁体22aの内側に周方向に等角度間隔(本実施形態では180°間隔)に配置されるとともに、互いの間隔(周方向の間隔)を一定に維持したまま、螺旋状に延びる離間凹部22dに沿って内側絶縁体22aの長手方向に螺旋状に延びている。また、電極線23,24は、その一部が内側絶縁体22aの内側で同内側絶縁体22aに埋設されることにより、同内側絶縁体22aによって保持されている。そして、2本の電極線23,24は、内側絶縁体22aの長手方向の何れの位置においても中空孔22cを介して内側絶縁体22aの長手方向と直交する方向(即ち内側絶縁体22aの直径方向)に対向している。
図3に示すように、外側絶縁体22bは、例えば、ウレタンエラストマで構成され、内側絶縁体22aの外周面に一体成形されており、内側絶縁体22aの外周面全体を被覆している。そして、外側絶縁体22bの外周面、即ち中空絶縁体22の外周面には、中空絶縁体22の長手方向に沿って延びる帯状の貼着面22eが形成されている。この貼着面22eは、中空絶縁体22の長手方向の一端から他端に亘って形成されている。更に、貼着面22eは、中空絶縁体22の長手方向と直交する断面において直線状をなしている。また、外側絶縁体22bの外周面は、中空絶縁体22の長手方向と直交する断面において貼着面22e側に開口する略U字状をなす部分を有する。そして、このような中空絶縁体22は、長手方向と直交する断面の形状が略D形状をなしている。
ここで、図2に示すように、中空絶縁体22の長手方向の片側端部(図2において左側の端部)を第1端部22fとし、もう一方の片側端部(図2において右側の端部)を第2端部22gとする。中空絶縁体22の第1端部22fから、2本の電極線23,24の中心電極25がそれぞれ引き出されるとともに、これらの2本の中心電極25間に抵抗器28が電気的に接続されている。即ち、2本の電極線23,24は、中空絶縁体22の第1端部22f側で抵抗器28を介して電気的に接続されている。
また、図1に示すように、中空絶縁体22の第2端部22gには端末処理部31が設けられている。図5(a)及び図5(b)に示すように、端末処理部31は、中空絶縁体22の第2端部22gと隣り合うように配置される支持部材32と、前記電極線23,24に給電するための2つの給電部材33と、支持部材32等を埋設して内部に封止した封止部材34とを備えている。
支持部材32は、絶縁性の樹脂材料から形成されている。そして、支持部材32は、ターミナル支持部41と、該ターミナル支持部41に一体的に形成されたスペーサ42とを備えている。
ターミナル支持部41は矩形板状をなしている。ターミナル支持部41の厚さ(図5の紙面直交方向における長さ)は、中空絶縁体22の太さよりも薄く形成されている。このターミナル支持部41における第2端部22gと隣り合う端部に、前記スペーサ42が一体に形成されている。スペーサ42は、中空絶縁体22の第2端部22gと対向するターミナル支持部41の端部の中央から突出するとともに、略柱状をなしている。スペーサ42は、ターミナル支持部41の厚さよりも細い円柱状をなすとともに、その直径は、中空絶縁体22の内側で互いに対向する電極線23,24間の隙間の幅と略等しく形成されている。そして、支持部材32は、中空絶縁体22の第2端部22g側から中空孔22cにスペーサ42の先端側の部分が挿入された状態で中空絶縁体22に対して組み付けられている。本実施形態では、スペーサ42は、ターミナル支持部41における中空絶縁体22の第2端部22gと対向する端面が第2端部22gに当接するまで中空孔22c内に挿入されている。第2端部22g側から中空孔22c(中空絶縁体22の内部)に挿入されたスペーサ42は、第2端部22gで2本の電極線23,24間に介在されて当該電極線23,24同士の接触を防止している。
図4に示すように、2つの給電部材33は、ターミナル51と、リード線52とから構成されている。ターミナル51及びリード線52はそれぞれ一対設けられている(図4中それぞれ1つ図示)。即ち、一方の給電部材33は、一方のターミナル51と一方のリード線52とから構成されており、電極線23に電気的に接続されて同電極線23に給電するためのものである。同様に、他方の給電部材33は、他方のターミナル51と他方のリード線52とから構成されており、電極線24に電気的に接続されて同電極線24に給電するためのものである。
各ターミナル51は、導電性を有する金属板材から形成されるとともに、ターミナル支持部41よりも一回り小さい四角形の板状をなしている。一方のターミナル51と一方のリード線52は、半田H1により電気的に接続される。そして、他方のターミナル51と他方のリード線52も同様に半田H1により電気的に接続される。また、一方のターミナル51及び一方のリード線52は、その間に前記ターミナル支持部41が介在されることで他方のターミナル51及び他方のリード線52の絶縁されるようになっている。
図3に示すように、中空絶縁体22の第2端部22gから電極線23,24の中心電極25がそれぞれ引き出されている。このとき、引き出された2本の中心電極25間にターミナル支持部41が配置されるようになっている。そして、中心電極25はそれぞれ、例えば半田H2によってターミナル51と電気的に接続されている。なお、第2端部22gの端面並びに中心電極25の少なくとも一部は例えば紫外線硬化性樹脂によるなるUVシール部Sにより封止されている。
リード線52は、導電性を有する金属線53と、この金属線53の外側を覆うとともに絶縁性を有する略筒状の外皮54と、この外皮54を覆うとともに絶縁性を有する略筒状のシース55とを有している。外皮54及びシース55は、中空絶縁体22の外側絶縁体22bと同一系統の材質で構成される。本実施形態では前記材質として、樹脂である例えばウレタンエラストマを採用することができる。
図4に示すように、リード線52の先端部は、シース55及び外皮54が除去されて金属線53が露出している。そして、各リード線52の先端部は半田H1によりターミナル51と電気的に接続される。
このため、各リード線52の金属線53は、ターミナル51を介して電極線23,24と電気的に接続されている。
前記封止部材34は、外皮54、シース55及び外側絶縁体22bと同一系統の材質(本実施形態ではウレタンエラストマ)にて形成されている。図5に示すように、封止部材34は、支持部材32における中空絶縁体22の外部に配置された部分、ターミナル51、リード線52の先端側の部分及び中空絶縁体22の第2端部22gを内部に埋設して封止している。封止部材34は、中空絶縁体22の第2端部22gとセンサ部21の長手方向に隣り合うように形成されている。封止部材34は、中空絶縁体22の第2端部22gを埋設しつつ、中空絶縁体22の第2端部22g側に一体に形成されている。封止部材34は、ターミナル支持部41、及び2つのターミナル51を内部に埋設して封止している。そして、図5に示すように、封止部材34における中空絶縁体22の第2端部22g側の端部は、同第2端部22gに液密且つ気密に密着している。また、封止部材34は、ターミナル支持部41、2つのターミナル51、及びリード線52の先端側の部分を液密且つ気密に封止している。
そして、封止部材34から延びる2本のリード線52は、第1端部22fの方(図5において右側)に向かってセンサ部21と平行に延びた後に、ドアパネル5の内部に引き込まれている。図2に示すように、ドアパネル5の内部に引き込まれた2本のリード線52のうち一方のリード線52は、同ドアパネル5の内部で通電検知部14に電気的に接続されている。更に、同2本のリード線52のうち他方のリード線52は、ドアパネル5の内部でグランドGNDに接続(即ち車体3に接地)されている。
図1及び図2に示すように、前記通電検知部14はドアパネル5の内部に配置されている。この通電検知部14は、電極線23に電流を供給している。そして、センサ部21に押圧力等の外力が加えられていない通常の状態では、通電検知部14から電極線23に供給される電流は、抵抗器28を介して電極線24に流れる。一方、センサ部21を潰すような外力が加えられると、外力が加えられた部位の中空絶縁体22が弾性変形するとともに該中空絶縁体22の弾性変形に伴って電極線23,24が撓曲し、電極線23と電極線24とが接触して短絡される。すると、通電検知部14から電極線23に供給される電流は、抵抗器28を介さずに電極線24に流れることになる。従って、例えば、一定の電圧で電極線23に電流を供給している場合には、電流値が変化するため、通電検知部14は、このときの電流値の変化を検知することにより、センサ部21に接触した異物を検知する。そして、通電検知部14は、この電流値の変化を検知すると、即ち異物検知センサ13に接触した異物を検知すると、後述のドアECU61に異物検知信号を出力する。なお、センサ部21に対する外力が取り除かれると、中空絶縁体22が復元し、電極線23,24も復元して非導通状態となる。
また、電動バックドア装置2は、ドアパネル5の内部に前記アクチュエータ6によるドアパネル5の開閉作動を制御するドアECU61を備えている。ドアECU61は、ROM(Read only Memory)、RAM(Random access Memory)等を備えマイクロコンピュータとしての機能を有するとともに、車両1のバッテリ(図示略)から電源の供給を受けている。また、ドアECU61は、該ドアECU61に電気的に接続された通電検知部14に電流を供給している。そして、ドアECU61は、操作スイッチ9、位置検出装置8及び通電検知部14等から入力される各種信号に基づいてアクチュエータ6を制御する。
次に、上記のように構成された電動バックドア装置2の動作を統括的に説明する。
ドアECU61は、操作スイッチ9から開信号が入力されると、ドアパネル5を開作動させるべくアクチュエータ6を駆動する。なお、ドアECU61は、位置検出装置8から入力される位置検出信号に基づいてドアパネル5の回動位置を認識している。本実施形態では、ドアECU61は、位置検出信号のパルス数をカウントし、そのカウント値に基づいてドアパネル5の回動位置を認識している。そして、ドアパネル5が全閉位置に配置されると、ドアECU61はアクチュエータ6を停止する。
一方、操作スイッチ9から閉信号が入力されると、ドアECU61は、ドアパネル5を閉作動させるべくアクチュエータ6を駆動する。そして、ドアパネル5が全閉位置に配置されると、ドアECU61はアクチュエータ6を停止する。なお、ドアパネル5の閉作動中に、異物検知センサ13のセンサ部21に異物が接触して同センサ部21に外力が加えられると、異物検知センサ13において中空絶縁体22が弾性変形されることにより電極線23と電極線24とが接触して短絡される。その結果、電極線23に供給する電流の電流値が変化するため、通電検知部14がドアECU61に異物検知信号を出力する。ドアECU61は、異物検知信号が入力されると、アクチュエータ6を反転させてドアパネル5を所定量だけ開作動させた後にアクチュエータ6を停止する。
次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態の異物検知センサ13では、中空絶縁体22の第2端部22gにおいて封止部材34、外皮54、シース55及び外側絶縁体22bと同一系統の材質(ウレタンエラストマで)で構成される。このため、中空絶縁体22の第2端部22gを成形型に配置した状態で流動状態である封止部材34を型に流し込むと、外皮54、シース55及び外側絶縁体22bの少なくとも表面が溶解する。これによって、封止部材34に外側絶縁体22bと、外皮54及びシース55が溶着されて水密性が確保されて防水性能の低下が抑えられている。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)外側絶縁体22bと、外皮54及びシース55とが封止部材34の樹脂流動状態における温度で溶解するため、外側絶縁体22bと、外皮54及びシース55とが封止部材34に溶着され、水密性が確保されて防水性能の低下を抑えることができる。
(2)外側絶縁体22bと、外皮54及びシース55とが同一系統の材質であるため、これらをモールドする封止部材34の樹脂の温度管理が容易となる。
(3)外側絶縁体22bと、外皮54及びシース55と、封止部材34の樹脂とが同一系統の材質であるため、外側絶縁体22bと、外皮54及びシース55とが極度に溶解することを抑えることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、リード線52の絶縁部として外皮54及びシース55で構成したが、これに限らない。
例えば、図5に示すように外皮54のみで絶縁部を構成してもよい。この場合、封止部材34(樹脂)が流動状態における温度で外側絶縁体22bや外皮54が溶解する材質である必要がある。
・上記実施形態では、リード線52の外皮54、シース55、外側絶縁体22b及び封止部材34の材質の一例としてウレタンエラストマを採用したが、これに限らない。
・上記実施形態では、リード線52の外皮54及びシース55を筒状部としての外側絶縁体22bと同一系統の材質で構成したが、例えばリード線52の外皮54と外側絶縁体22bとを同一系統の材質で構成し、シース55の材質は外皮54や外側絶縁体22bと異なってもよい。ただし、封止部材34(樹脂)が流動状態における温度で外側絶縁体22bやシース55が溶解する材質である必要がある。
また、リード線52のシース55と外側絶縁体22bとを同一系統の材質で構成し、外皮54の材質はシース55や外側絶縁体22bと異なってもよい。
・上記実施形態では、筒状部としての絶縁体22を内側絶縁体22aと外側絶縁体22bとで構成したが、これらを一体化した構成を採用してもよい。また、内側絶縁体22aと外側絶縁体22bが同じ材質でなくてもよい。少なくとも絶縁体22の外周部位が、封止部材34(樹脂)の流動状態における温度で溶解する材質であればよい。
・上記実施形態では、外側絶縁体22bと封止部材34とを同一系統の材質で形成したが、これに限らず、内側絶縁体22aと封止部材34とを同一系統の材質で形成し、内側絶縁体22aと封止部材34との水密性を確保する形態でもよい。
・上記実施形態並びに上記各変形例は適宜組み合わせてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
・前記筒状部は、複数の電極線を内部に収容する内側筒状部と、該内側筒状部の外周を覆う外側筒状部とを有し、前記絶縁部は、前記外側筒状部と少なくとも同一系統の材質よりなることを特徴とする。
このように筒状部を複数部材で構成した場合であっても外側筒状部を絶縁部と同一とすることで、シール部の樹脂流動状態における温度で溶解するため、水密性が確保されて防水性能の低下を抑えることができる。
・前記絶縁部は、少なくとも外周部位が前記筒状部と同一系統の材質よりなることを特徴とする。
このように、絶縁部の少なくとも外周部位が筒状部と同一系統の材質とすることで、シール部の樹脂流動状態における温度で溶解するため、水密性が確保されて防水性能の低下を抑えることができる。
・異物検知センサは、長尺中空状の筒状部及び該筒状部の内部に互いに離間して配置された複数の電極線を有する長尺状のセンサ部と、前記筒状部の長手方向端部から外部に引き出された前記電極線に電力を供給するリード線と、前記筒状部の端部、前記電極線の端部、及び前記リード線の端部を含めて樹脂によりモールドされたシール部とを備え、前記筒状部は、前記樹脂が流動状態における温度で溶解する材質よりなる異物検知センサであって、前記筒状部の端部の端面並びに前記電極線の端部は、前記シール部の樹脂とは異なる材質の樹脂よりなる第2シール部により封止されており、前記シール部は、前記筒状部の端部、前記第2シール部、前記電極線の端部、及び前記リード線の端部を含めて樹脂によりモールドしており、前記筒状部は、複数の電極線を内部に収容する内側筒状部と、該内側筒状部の外周を覆う外側筒状部とを有し、前記外側筒状部は、前記シール部の樹脂が流動状態における温度で溶解する材質よりなり、前記内側筒状部は、前記外側筒状部と異なる材質よりなり、前記外側筒状部の端部の端面及び前記内側筒状部の端部の端面は、前記第2シール部により封止されている。
この構成によれば、筒状部が樹脂流動状態における温度で溶解するため、筒状部とシール部(樹脂)とが溶着され、水密性が確保されて防水性能の低下を抑えることができる。
・上記異物検知センサにおいて、前記筒状部は、前記シール部の樹脂と同一系統の材質よりなる。
この構成によれば、筒状部とシール部の樹脂とが同一系統の材質であるため、筒状部が極度に溶解することを抑えることができる。
・上記異物検知センサにおいて、前記リード線は、導体線及び該導体線を覆う絶縁部を有し、前記シール部は、前記導体線の端部及び前記絶縁部を含めて樹脂によりモールドし、前記筒状部と前記絶縁部とは、前記シール部の樹脂が流動状態における温度で溶解する材質よりなる。
この構成によれば、筒状部及び絶縁部が樹脂流動状態における温度で溶解するため、筒状部と絶縁部とがシール部(樹脂)と溶着され、水密性が確保されて防水性能の低下を抑えることができる。
・上記異物検知センサにおいて、前記筒状部と前記絶縁部とは、同一系統の材質よりなる。
この構成によれば、筒状部と絶縁部とが同一系統の材質であるため、これらをモールドするシール部の樹脂の温度管理が容易となる。
・上記異物検知センサにおいて、前記筒状部及び前記絶縁部は、前記シール部の樹脂と同一系統の材質よりなる。
この構成によれば、筒状部と絶縁部とシール部の樹脂とが同一系統の材質であるため、筒状部及び絶縁部が極度に溶解することを抑えることができる。
13…異物検知センサ、21…センサ部、22b…外側絶縁体(筒状部)、23,24…電極線、34…封止部材(シール部)、52…リード線、53…金属線(導体線)、54…外皮(絶縁部)、55…シース(絶縁部)。

Claims (2)

  1. 長尺中空状の筒状部及び該筒状部の内部に互いに離間して配置された複数の電極線を有する長尺状のセンサ部と、
    前記センサ部とは並列し、前記筒状部の長手方向端部から外部に引き出された前記電極線に電力を供給するリード線と、
    前記筒状部の端部、前記電極線の端部、及び前記リード線の端部を含めて樹脂によりモールドされたシール部と
    を備え、
    前記リード線は、導体線及び該導体線を覆う絶縁部を有し、前記導体線の先端部は、前記電極線が電気的に接続されたターミナルと電気的に接続され、該ターミナルは、四角形の板状をなし、その板面が前記電極線及び前記導体線の延びる方向に沿って配置されており、
    前記シール部は、前記導体線の端部及び前記絶縁部と前記ターミナルを含めて樹脂によりモールドし、
    前記筒状部と前記絶縁部とは、前記樹脂が流動状態における温度で溶解する材質よりなり、
    前記絶縁部の長手方向における前記シール部によりモールドされた部分の長さは、前記筒状部の長手方向における前記シール部によりモールドされた部分の長さよりも長くなっているとともに前記シール部は、前記リード線をモールドしている部分の長手方向の長さが、前記センサ部をモールドしている部分の長手方向の長さよりも長くなっている分だけ、長手方向において前記リード線をモールドしている部分が前記センサ部をモールドしている部分よりも前記ターミナル側とは反対方向に突出しており、
    前記絶縁部は、前記導体線の外側を覆う外皮と、該外皮の外側を覆うシースとを有し、
    前記絶縁部の前記シール部によりモールドされた部分は、前記外皮の外側が前記シール部によりモールドされた部分と、前記シースの外側が前記シール部によりモールドされた部分と、を有し、前記シースの外側が前記シール部によりモールドされた部分の前記導体線の端部側に前記外皮の外側が前記シール部によりモールドされた部分を有しており、
    前記外皮と前記シースとは、前記樹脂が流動状態における温度で溶解する材質よりなる、異物検知センサ。
  2. 前記筒状部及び前記絶縁部は、前記樹脂と同一系統の材質よりなる、請求項1に記載の異物検知センサ。
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