JPH09137673A - パワーウインド装置 - Google Patents
パワーウインド装置Info
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- JPH09137673A JPH09137673A JP7295143A JP29514395A JPH09137673A JP H09137673 A JPH09137673 A JP H09137673A JP 7295143 A JP7295143 A JP 7295143A JP 29514395 A JP29514395 A JP 29514395A JP H09137673 A JPH09137673 A JP H09137673A
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- E05Y2900/50—Application of doors, windows, wings or fittings thereof for vehicles
- E05Y2900/53—Application of doors, windows, wings or fittings thereof for vehicles characterised by the type of wing
- E05Y2900/55—Windows
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な電子回路により、障害抵抗を回避す
る。 【解決手段】 通常は、コイルばね４８の付勢力によっ
て、クラッチ板４４、４６間が接触してクラッチが繋が
れ、ウォームホイール２０の回転力が、ピニオンギヤ３
８に伝達される。ピニオンギヤ３８の回転によって、車
両１０の窓ガラス２８が昇降し、窓３２が開閉される。
窓ガラス２８の上昇時に、障害物に伴う障害抵抗があっ
たときは、それを、ウインドモータ１４のモータ電流の
変化や、モータパルスの変化を検出することによって検
出し、それに基づき、ソレノイド５０に通電がなされて
プランジャ５２がコイルばね４８の付勢力に抗して引っ
込み、クラッチ板４４、４６間が離間してクラッチが外
れる。これにより、ピニオンギヤ３８には、ウォームホ
イール２０の回転力が及ばず、窓ガラス２８が自重によ
って下降して、障害物を回避することができる。
る。 【解決手段】 通常は、コイルばね４８の付勢力によっ
て、クラッチ板４４、４６間が接触してクラッチが繋が
れ、ウォームホイール２０の回転力が、ピニオンギヤ３
８に伝達される。ピニオンギヤ３８の回転によって、車
両１０の窓ガラス２８が昇降し、窓３２が開閉される。
窓ガラス２８の上昇時に、障害物に伴う障害抵抗があっ
たときは、それを、ウインドモータ１４のモータ電流の
変化や、モータパルスの変化を検出することによって検
出し、それに基づき、ソレノイド５０に通電がなされて
プランジャ５２がコイルばね４８の付勢力に抗して引っ
込み、クラッチ板４４、４６間が離間してクラッチが外
れる。これにより、ピニオンギヤ３８には、ウォームホ
イール２０の回転力が及ばず、窓ガラス２８が自重によ
って下降して、障害物を回避することができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の窓ガラスを
昇降させるとともに、上昇時の障害抵抗を回避するパワ
ーウインド装置に関する。
昇降させるとともに、上昇時の障害抵抗を回避するパワ
ーウインド装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のパワーウインド装置では、図４に
示すように、車両１００の扉１０２内に、ウインドモー
タ１０４が設けられている。ウインドモータ１０４は、
図５及び図６に示すように、ウォームギヤ１０６とウォ
ームホイール１０８とを一体に備えた、減速機付きモー
タとされ、ウォームホイール軸１１０にはピニオンギヤ
１１２が軸着されている。一方、扉１０２内には、開閉
アーム１１４が設けられ、開閉アーム１１４の長手方向
一端部は、窓ガラス１１６の下端部にある係止部１１７
に係止され、開閉アーム１１４の他端部には、開閉アー
ム１１４の長手方向中間部の軸部１１６の軸線を中心と
する円弧状部１１８が形成され、円弧状部１１８の外周
には外歯１２０が形成されて外歯１２０に上記ピニオン
ギヤ１１２が噛合されている。
示すように、車両１００の扉１０２内に、ウインドモー
タ１０４が設けられている。ウインドモータ１０４は、
図５及び図６に示すように、ウォームギヤ１０６とウォ
ームホイール１０８とを一体に備えた、減速機付きモー
タとされ、ウォームホイール軸１１０にはピニオンギヤ
１１２が軸着されている。一方、扉１０２内には、開閉
アーム１１４が設けられ、開閉アーム１１４の長手方向
一端部は、窓ガラス１１６の下端部にある係止部１１７
に係止され、開閉アーム１１４の他端部には、開閉アー
ム１１４の長手方向中間部の軸部１１６の軸線を中心と
する円弧状部１１８が形成され、円弧状部１１８の外周
には外歯１２０が形成されて外歯１２０に上記ピニオン
ギヤ１１２が噛合されている。
【０００３】ウインドモータ１０４の駆動によって、開
閉アーム１１４の一端部が窓ガラス１２２の係止部１１
７に直線的に移動することを伴って、開閉アーム１１４
が軸部１１６の軸線回りに回転し、これによって、窓ガ
ラス１２２が昇降して窓１２４が開閉される。
閉アーム１１４の一端部が窓ガラス１２２の係止部１１
７に直線的に移動することを伴って、開閉アーム１１４
が軸部１１６の軸線回りに回転し、これによって、窓ガ
ラス１２２が昇降して窓１２４が開閉される。
【０００４】なお、図４乃至図６には、車両前方を矢印
ＦＲで、車両幅方向を矢印Ｗで、車両上方を矢印ＵＰで
それぞれ示す。
ＦＲで、車両幅方向を矢印Ｗで、車両上方を矢印ＵＰで
それぞれ示す。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両１００
のパワーウインドマスタスイッチには、ウインドモータ
１０４を制御する制御部（ＣＰＵ）１２６が内蔵され、
制御部１２６では、図４に示すように、開閉アーム１１
４が矢印Ａの向きに回転して窓ガラス１２２が矢印Ｂの
向きに上昇する過程で障害物があったときにそれに伴う
障害抵抗が、モータ電流の変化を検出することによって
認識され、あるいは、ウインドモータ１０４の回転に伴
い発するパルス信号の変化によって認識され、それに基
づき、ウインドモータ１０４を逆転駆動する。これによ
って、開閉アーム１１４が反転して窓ガラス１２２が下
降し、干渉物を回避することが可能となる。
のパワーウインドマスタスイッチには、ウインドモータ
１０４を制御する制御部（ＣＰＵ）１２６が内蔵され、
制御部１２６では、図４に示すように、開閉アーム１１
４が矢印Ａの向きに回転して窓ガラス１２２が矢印Ｂの
向きに上昇する過程で障害物があったときにそれに伴う
障害抵抗が、モータ電流の変化を検出することによって
認識され、あるいは、ウインドモータ１０４の回転に伴
い発するパルス信号の変化によって認識され、それに基
づき、ウインドモータ１０４を逆転駆動する。これによ
って、開閉アーム１１４が反転して窓ガラス１２２が下
降し、干渉物を回避することが可能となる。
【０００６】しかしながら、ウインドモータ１０４の逆
転制御を要することは、制御部１２６に、複雑な電子回
路を求めることになる。
転制御を要することは、制御部１２６に、複雑な電子回
路を求めることになる。
【０００７】本発明は上記事実を考慮し、簡単な電子回
路により、障害抵抗を回避できるパワーウインド装置を
提供することを目的とする。
路により、障害抵抗を回避できるパワーウインド装置を
提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１に係る本発明のパワーウインド装置は、駆
動モータによって回転駆動される駆動回転体と、車両の
窓ガラスを昇降させるべく従動回転する従動回転体と、
前記駆動回転体と従動回転体との間に設けられ、駆動回
転体の回転力を従動回転体に伝達する伝達状態と、伝達
状態を解除する解除状態とを得るクラッチ手段と、この
クラッチ手段を解除状態から伝達状態へ付勢する付勢手
段と、前記窓ガラスの上昇時の障害抵抗を検出すること
に基づき作動制御され、付勢手段に抗してクラッチ手段
を解除状態とする解除手段と、を備えたことを特徴とす
る。
に、請求項１に係る本発明のパワーウインド装置は、駆
動モータによって回転駆動される駆動回転体と、車両の
窓ガラスを昇降させるべく従動回転する従動回転体と、
前記駆動回転体と従動回転体との間に設けられ、駆動回
転体の回転力を従動回転体に伝達する伝達状態と、伝達
状態を解除する解除状態とを得るクラッチ手段と、この
クラッチ手段を解除状態から伝達状態へ付勢する付勢手
段と、前記窓ガラスの上昇時の障害抵抗を検出すること
に基づき作動制御され、付勢手段に抗してクラッチ手段
を解除状態とする解除手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【０００９】請求項２に係る本発明のパワーウインド装
置は、請求項１の構成において、前記クラッチ手段が一
対のクラッチ板とされ、一対のクラッチ板は、接触して
摩擦力によって伝達状態を得るとともに、離間して解除
状態を得てなり、前記付勢手段は、クラッチ板を接触方
向に付勢し、前記解除手段は、付勢手段に抗してクラッ
チ板を離間させるソレノイドとされることを特徴とす
る。
置は、請求項１の構成において、前記クラッチ手段が一
対のクラッチ板とされ、一対のクラッチ板は、接触して
摩擦力によって伝達状態を得るとともに、離間して解除
状態を得てなり、前記付勢手段は、クラッチ板を接触方
向に付勢し、前記解除手段は、付勢手段に抗してクラッ
チ板を離間させるソレノイドとされることを特徴とす
る。
【００１０】上記構成によれば、通常は、付勢手段の付
勢力によって、クラッチ手段が伝達状態とされてクラッ
チが繋がれ、駆動回転体の回転力が、従動回転体に伝達
される。従動回転体の回転によって、車両の窓ガラスが
昇降する。
勢力によって、クラッチ手段が伝達状態とされてクラッ
チが繋がれ、駆動回転体の回転力が、従動回転体に伝達
される。従動回転体の回転によって、車両の窓ガラスが
昇降する。
【００１１】窓ガラスの上昇時に、障害物に伴う障害抵
抗があったときは、それを、例えば、ウインドモータの
モータ電流の変化や、モータパルスの変化を検出するこ
とによって検出し、それに基づき、解除手段が作動し、
それによって、クラッチ手段が付勢手段の付勢力に抗し
て伝達状態を解除する解除状態とされてクラッチが外れ
る。
抗があったときは、それを、例えば、ウインドモータの
モータ電流の変化や、モータパルスの変化を検出するこ
とによって検出し、それに基づき、解除手段が作動し、
それによって、クラッチ手段が付勢手段の付勢力に抗し
て伝達状態を解除する解除状態とされてクラッチが外れ
る。
【００１２】これにより、従動回転体には、駆動回転体
の回転力が及ばず、窓ガラスは自重によって下降し、あ
るいは、軽度な下降力を付与することによって下降し、
障害物を回避することができる。
の回転力が及ばず、窓ガラスは自重によって下降し、あ
るいは、軽度な下降力を付与することによって下降し、
障害物を回避することができる。
【００１３】その後は、障害物を除去して、窓ガラスを
上昇させる。具体的には、請求項２にあるように、駆動
回転体と従動回転体との間に一対のクラッチ板を設け、
ソレノイドを作動させて、付勢手段に抗してクラッチ板
を離間して伝達状態を解除する構成が可能である。
上昇させる。具体的には、請求項２にあるように、駆動
回転体と従動回転体との間に一対のクラッチ板を設け、
ソレノイドを作動させて、付勢手段に抗してクラッチ板
を離間して伝達状態を解除する構成が可能である。
【００１４】このように、障害抵抗を回避する制御とし
ては、クラッチ手段を解除すべく解除手段を作動させる
ことでよく、従来に要していた駆動モータの逆転制御を
不要とする分、簡単な電子回路で済む。
ては、クラッチ手段を解除すべく解除手段を作動させる
ことでよく、従来に要していた駆動モータの逆転制御を
不要とする分、簡単な電子回路で済む。
【００１５】
【発明の実施の形態】本発明の一の実施の形態例に係る
パワーウインド装置を図１乃至図３に基づき説明する。
なお、車両前方を矢印ＦＲで、車両幅方向を矢印Ｗで、
車両上方を矢印ＵＰでそれぞれ図示する。
パワーウインド装置を図１乃至図３に基づき説明する。
なお、車両前方を矢印ＦＲで、車両幅方向を矢印Ｗで、
車両上方を矢印ＵＰでそれぞれ図示する。
【００１６】図１に示すように、車両１０の扉１２内
に、ウインドモータ１４が設けられ、図２及び図３に示
すように、ウインドモータ１４のモータアーマチャ軸１
６には、ウォームギヤ１８が軸着され、ウォームギヤ１
８には、ウォームホイール２０が噛合されている。ウイ
ンドモータ１４、ウォームギヤ１８、ウォームホイール
２０は、ハウジング２２内に収容され、そのハウジング
２２が扉１２固定される。
に、ウインドモータ１４が設けられ、図２及び図３に示
すように、ウインドモータ１４のモータアーマチャ軸１
６には、ウォームギヤ１８が軸着され、ウォームギヤ１
８には、ウォームホイール２０が噛合されている。ウイ
ンドモータ１４、ウォームギヤ１８、ウォームホイール
２０は、ハウジング２２内に収容され、そのハウジング
２２が扉１２固定される。
【００１７】一方、扉１２内には、長尺な開閉アーム２
４が設けられ、開閉アーム２４の長手方向中間部の軸部
２６によって扉１２内に支持される。開閉アーム２４の
長手方向一端部は、窓ガラス２８の下端部の係止部３０
に係止される。開閉アーム２４の一端部が係止部３０に
沿って直線移動することを伴って開閉アーム２４が軸部
２６の軸線回りに回転することにより、窓ガラス２８が
昇降して窓３２が開閉される。図１に示すように、開閉
アーム２４が矢印Ａの向きに回転することにより、窓ガ
ラス２８が矢印Ｂの向きに上昇する。
４が設けられ、開閉アーム２４の長手方向中間部の軸部
２６によって扉１２内に支持される。開閉アーム２４の
長手方向一端部は、窓ガラス２８の下端部の係止部３０
に係止される。開閉アーム２４の一端部が係止部３０に
沿って直線移動することを伴って開閉アーム２４が軸部
２６の軸線回りに回転することにより、窓ガラス２８が
昇降して窓３２が開閉される。図１に示すように、開閉
アーム２４が矢印Ａの向きに回転することにより、窓ガ
ラス２８が矢印Ｂの向きに上昇する。
【００１８】開閉アーム２４の他端部には、円弧状部３
４が形成され、円弧状部３４の外周には外歯３６が形成
される。外歯３６には、ピニオンギヤ３８が噛合され、
ピニオンギヤ３８の回転により、開閉アーム２４が回転
される。ピニオンギヤ３８は、これのピニオンギヤ軸４
０によって扉２０に支持される。
４が形成され、円弧状部３４の外周には外歯３６が形成
される。外歯３６には、ピニオンギヤ３８が噛合され、
ピニオンギヤ３８の回転により、開閉アーム２４が回転
される。ピニオンギヤ３８は、これのピニオンギヤ軸４
０によって扉２０に支持される。
【００１９】図３に示すように、ピニオンギヤ軸４０
と、前記ウォームホイール２０のウォームホイール軸４
２とは、同軸線上で対向し、ピニオンギヤ軸４０には、
クラッチ板４４が設けられ、ウォームホイール軸４２に
は、それに対応してクラッチ板４６が設けられている。
クラッチ板４４は、ピニオンギヤ軸４０に軸着されて、
ピニオンギヤ３８と一体に回転し、クラッチ板４６は、
ウォームホイール軸４２の一端に軸着されて、ウォーム
ホイール軸４２と一体に回転する。ただし、ウォームホ
イール軸４２がウォームホイール２０と一体に回転する
ものの、軸方向にはウォームホイール２０に対して移動
可能とされ、ウォームホイール軸４２が軸方向へ移動す
ることにより、ウォームホイール２０とウォームギヤ１
８とは位置を変えずに（すなわち、ハウジング２２は位
置を変えずに）、クラッチ板４６がクラッチ板４４と接
触離間すべく移動可能とされる。これにより、一対の両
クラッチ板４４、４６は、接触してその間の摩擦力によ
ってウォームホイール２０の回転力がピニオンギヤ３８
側へ伝達される伝達状態（図３（Ａ）に示す状態）と、
両クラッチ板４４、４６が離間して伝達状態を解除する
解除状態（図３（Ｂ）に示す状態）とを得る。
と、前記ウォームホイール２０のウォームホイール軸４
２とは、同軸線上で対向し、ピニオンギヤ軸４０には、
クラッチ板４４が設けられ、ウォームホイール軸４２に
は、それに対応してクラッチ板４６が設けられている。
クラッチ板４４は、ピニオンギヤ軸４０に軸着されて、
ピニオンギヤ３８と一体に回転し、クラッチ板４６は、
ウォームホイール軸４２の一端に軸着されて、ウォーム
ホイール軸４２と一体に回転する。ただし、ウォームホ
イール軸４２がウォームホイール２０と一体に回転する
ものの、軸方向にはウォームホイール２０に対して移動
可能とされ、ウォームホイール軸４２が軸方向へ移動す
ることにより、ウォームホイール２０とウォームギヤ１
８とは位置を変えずに（すなわち、ハウジング２２は位
置を変えずに）、クラッチ板４６がクラッチ板４４と接
触離間すべく移動可能とされる。これにより、一対の両
クラッチ板４４、４６は、接触してその間の摩擦力によ
ってウォームホイール２０の回転力がピニオンギヤ３８
側へ伝達される伝達状態（図３（Ａ）に示す状態）と、
両クラッチ板４４、４６が離間して伝達状態を解除する
解除状態（図３（Ｂ）に示す状態）とを得る。
【００２０】ウォームホイール軸４２には、クラッチ板
４６と反体側の他端にヘッド５４が嵌合され、ウォーム
ホイール軸４２とは相対回転自在とされる。ヘッド５４
と扉１２との間には、付勢手段を構成するコイルばね４
８の一端が係止されて、コイルばね４８は、ウォームホ
イール軸４２を押してクラッチ板４６をクラッチ板４４
に押し付けるように付勢する。
４６と反体側の他端にヘッド５４が嵌合され、ウォーム
ホイール軸４２とは相対回転自在とされる。ヘッド５４
と扉１２との間には、付勢手段を構成するコイルばね４
８の一端が係止されて、コイルばね４８は、ウォームホ
イール軸４２を押してクラッチ板４６をクラッチ板４４
に押し付けるように付勢する。
【００２１】また、ヘッド５４に対向しては、扉１２に
ソレノイド５０が設けられる。ソレノイド５０のプラン
ジャ５２の先端はヘッド５４に固着されている。図３
（Ｂ）に示すように、ソレノイド５０への通電によっ
て、プランジャ５２が引っ込み、ウォームホイール軸４
２が軸方向へ図３において右方へ移動してクラッチ板４
６が、コイルばね４８の付勢力に抗してクラッチ板４４
と離れる。
ソレノイド５０が設けられる。ソレノイド５０のプラン
ジャ５２の先端はヘッド５４に固着されている。図３
（Ｂ）に示すように、ソレノイド５０への通電によっ
て、プランジャ５２が引っ込み、ウォームホイール軸４
２が軸方向へ図３において右方へ移動してクラッチ板４
６が、コイルばね４８の付勢力に抗してクラッチ板４４
と離れる。
【００２２】図１に示すように、車両のパワーウインド
マスタスイッチに内蔵された制御部（ＣＰＵ）５６で
は、開閉アーム１１４が矢印Ａの向きに回転して窓ガラ
ス１２２が矢印Ｂの向きに上昇する過程で障害物があっ
たときにそれに伴う障害抵抗が、モータ電流の変化を検
出することによって認識され、あるいは、ウインドモー
タ１０４の回転に伴い発するパルス信号の変化によって
認識され、それに基づき、ソレノイド５０に通電を行う
ようにされる。
マスタスイッチに内蔵された制御部（ＣＰＵ）５６で
は、開閉アーム１１４が矢印Ａの向きに回転して窓ガラ
ス１２２が矢印Ｂの向きに上昇する過程で障害物があっ
たときにそれに伴う障害抵抗が、モータ電流の変化を検
出することによって認識され、あるいは、ウインドモー
タ１０４の回転に伴い発するパルス信号の変化によって
認識され、それに基づき、ソレノイド５０に通電を行う
ようにされる。
【００２３】上記構成によれば、通常は、コイルばね４
８の付勢力によって、クラッチ板４４、４６間が接触し
てクラッチが繋がれ、ウォームホイール２０の回転力
が、ピニオンギヤ３８に伝達される。ピニオンギヤ３８
の回転によって、車両１０の窓ガラス２８が昇降し、窓
３２が開閉される。
８の付勢力によって、クラッチ板４４、４６間が接触し
てクラッチが繋がれ、ウォームホイール２０の回転力
が、ピニオンギヤ３８に伝達される。ピニオンギヤ３８
の回転によって、車両１０の窓ガラス２８が昇降し、窓
３２が開閉される。
【００２４】窓ガラス２８の上昇時に、障害物に伴う障
害抵抗があったときは、それを、ウインドモータのモー
タ電流の変化や、モータパルスの変化を検出することに
よって検出し、それに基づき、ソレノイド５０に通電が
なされてプランジャ５２がコイルばね４８の付勢力に抗
して引っ込み、クラッチ板４４、４６間が離間してクラ
ッチが外れる。
害抵抗があったときは、それを、ウインドモータのモー
タ電流の変化や、モータパルスの変化を検出することに
よって検出し、それに基づき、ソレノイド５０に通電が
なされてプランジャ５２がコイルばね４８の付勢力に抗
して引っ込み、クラッチ板４４、４６間が離間してクラ
ッチが外れる。
【００２５】これにより、ピニオンギヤ３８には、ウォ
ームホイール２０の回転力が及ばず、窓ガラス２８は自
重によって下降し、あるいは、軽度な下降力を付与する
ことによって下降し、障害物を回避することができる。
ームホイール２０の回転力が及ばず、窓ガラス２８は自
重によって下降し、あるいは、軽度な下降力を付与する
ことによって下降し、障害物を回避することができる。
【００２６】その後は、障害物を除去して、窓ガラス２
８を上昇させる。このように、障害抵抗を回避する制御
としては、クラッチ手段を解除すべくソレノイド５０に
通電すればよく、従来に要していた駆動モータの逆転制
御を不要とする分、簡単な電子回路で済む。
８を上昇させる。このように、障害抵抗を回避する制御
としては、クラッチ手段を解除すべくソレノイド５０に
通電すればよく、従来に要していた駆動モータの逆転制
御を不要とする分、簡単な電子回路で済む。
【００２７】なお、上記実施の形態では、クラッチ手段
を一対のクラッチ板４４、４６で構成して、その間の摩
擦力で回転力を伝達するようにしているが、クラッチ手
段は、それに限定されず、他の手段も勿論可能であり、
その設置位置も、上記実施の形態のようにピニオンギヤ
３８とウォームホイール２０との間に限定されるもので
はなく任意である。
を一対のクラッチ板４４、４６で構成して、その間の摩
擦力で回転力を伝達するようにしているが、クラッチ手
段は、それに限定されず、他の手段も勿論可能であり、
その設置位置も、上記実施の形態のようにピニオンギヤ
３８とウォームホイール２０との間に限定されるもので
はなく任意である。
【００２８】
【発明の効果】本発明のパワーウインド装置によれば、
簡単な電子回路により、障害抵抗を回避することができ
る。
簡単な電子回路により、障害抵抗を回避することができ
る。
【図１】本発明の一の実施の形態に係るパワーウインド
装置の車両内の設置状態を示す斜視図である。
装置の車両内の設置状態を示す斜視図である。
【図２】本実施の形態に係るパワーウインド装置を車両
幅方向から見た図である。
幅方向から見た図である。
【図３】本実施の形態に係るパワーウインド装置を車両
後方から見た図であり、（Ａ）は、クラッチ手段の伝達
状態を示し、（Ｂ）は、クラッチ手段の解除状態を示
す。
後方から見た図であり、（Ａ）は、クラッチ手段の伝達
状態を示し、（Ｂ）は、クラッチ手段の解除状態を示
す。
【図４】従来のパワーウインド装置の車両内の設置状態
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図５】従来のパワーウインド装置を車両幅方向から見
た図である。
た図である。
【図６】従来のパワーウインド装置を車両後方から見た
図である。
図である。
１０ 車両 １２ 窓ガラス １４ ウインドモータ（駆動モータ） ２０ ウォームホイール（駆動回転体） ３８ ピニオンギヤ（従動回転体） ４４、４６ クラッチ板（クラッチ手段） ４８ コイルばね（付勢手段） ５０ ソレノイド（解除手段）
Claims (2)
- 【請求項１】 駆動モータによって回転駆動される駆動
回転体と、 車両の窓ガラスを昇降させるべく従動回転する従動回転
体と、 前記駆動回転体と従動回転体との間に設けられ、駆動回
転体の回転力を従動回転体に伝達する伝達状態と、伝達
状態を解除する解除状態とを得るクラッチ手段と、 このクラッチ手段を解除状態から伝達状態へ付勢する付
勢手段と、 前記窓ガラスの上昇時の障害抵抗を検出することに基づ
き作動制御され、付勢手段に抗してクラッチ手段を解除
状態とする解除手段と、 を備えたことを特徴とするパワーウインド装置。 - 【請求項２】 前記クラッチ手段が一対のクラッチ板と
され、一対のクラッチ板は、接触して摩擦力によって伝
達状態を得るとともに、離間して解除状態を得てなり、 前記付勢手段は、クラッチ板を接触方向に付勢し、 前記解除手段は、付勢手段に抗してクラッチ板を離間さ
せるソレノイドとされる請求項１に記載のパワーウイン
ド装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7295143A JPH09137673A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | パワーウインド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7295143A JPH09137673A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | パワーウインド装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09137673A true JPH09137673A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=17816838
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7295143A Pending JPH09137673A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | パワーウインド装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09137673A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1621712A1 (fr) * | 2004-07-30 | 2006-02-01 | ArvinMeritor Light Vehicle Systems-France | Système anti-pincement |
| CN104295179A (zh) * | 2013-07-17 | 2015-01-21 | 北汽福田汽车股份有限公司 | 汽车电动玻璃的升降系统 |
| KR20180046157A (ko) * | 2016-10-27 | 2018-05-08 | 현대자동차주식회사 | 윈도우 글래스 및 도어 커튼용 일체형 구동 장치 및 이를 이용한 윈도우 글래스 및 도어 커튼 구동 시스템 |
| CN114109180A (zh) * | 2021-10-12 | 2022-03-01 | 浙江工商职业技术学院 | 一种汽车车窗升降器 |
-
1995
- 1995-11-14 JP JP7295143A patent/JPH09137673A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1621712A1 (fr) * | 2004-07-30 | 2006-02-01 | ArvinMeritor Light Vehicle Systems-France | Système anti-pincement |
| FR2873737A1 (fr) * | 2004-07-30 | 2006-02-03 | Arvinmeritor Light Vehicle Sys | Systeme anti-pincement |
| US7360635B2 (en) * | 2004-07-30 | 2008-04-22 | Arvinmeritor Light Vehicle Systems - France | Anti-pinch system |
| US7690486B2 (en) | 2004-07-30 | 2010-04-06 | Arvinmeritor Light Vehicle Systems - France | Drive mechanism for a vehicle closure |
| CN104295179A (zh) * | 2013-07-17 | 2015-01-21 | 北汽福田汽车股份有限公司 | 汽车电动玻璃的升降系统 |
| CN104295179B (zh) * | 2013-07-17 | 2016-05-04 | 北汽福田汽车股份有限公司 | 汽车电动玻璃的升降系统 |
| KR20180046157A (ko) * | 2016-10-27 | 2018-05-08 | 현대자동차주식회사 | 윈도우 글래스 및 도어 커튼용 일체형 구동 장치 및 이를 이용한 윈도우 글래스 및 도어 커튼 구동 시스템 |
| US10408303B2 (en) | 2016-10-27 | 2019-09-10 | Hyundai Motor Company | Integrated operating apparatus and system for window glass and door curtain |
| CN114109180A (zh) * | 2021-10-12 | 2022-03-01 | 浙江工商职业技术学院 | 一种汽车车窗升降器 |
| CN114109180B (zh) * | 2021-10-12 | 2022-12-02 | 浙江工商职业技术学院 | 一种汽车车窗升降器 |
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