JP4813921B2 - 室内機ユニットおよび空気調和機 - Google Patents
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室内機ユニットを運転し続けると、エアフィルタには捕集された塵埃が蓄積される。すると、エアフィルタにおける室内空気の流通抵抗が増加し、室内機ユニットの効率が低下する問題があった。一方、蓄積された塵埃にカビなどが発生する恐れもあった。
上述の問題を解決するためには、エアフィルタに蓄積された塵埃を取り除く必要があった。
そのため、高所に設置されたエアフィルタの清掃に関するさまざまな技術が提案されている(例えば、特許文献1から3参照。)。
蓄積部への塵埃の貯留は、一時的であるので、定期的に取り除く必要がある。しかしながら、蓄積部は、高所に設置された室内機ユニット内に配置されているため、塵埃の取り除きは困難であるという問題があった。
本発明の室内機ユニットは、天井に設置される筐体と、該筐体内に室内空気を流入させる吸入部が設けられた吸込みグリルと、該吸込みグリルに取り付けられて、前記吸入部から流入する塵埃を捕集するエアフィルタと、該エアフィルタの下面に付着した塵埃を取り除き、捕集する塵埃除去部と、前記吸込みグリルを前記筐体から昇降可能に支持する昇降部と、を備えた室内機ユニットであって、前記エアフィルタを、前記エアフィルタの下面に沿って導く誘導部を備え、該誘導部には、前記エアフィルタの移動距離を所定値に規制する規制部が設けられているとともに、前記エアフィルタが前記規制部により規制されている状態で、前記エアフィルタと前記吸込みグリルとの間に、前記塵埃除去部を前記エアフィルタの上面の側に取り出すことができる隙間が形成されることを特徴とする。
誘導部を設けたことにより、エアフィルタをエアフィルタの面に沿って導いて移動させ、エアフィルタにおける室内空気が流入する面側(下面側)に配置された塵埃除去部を取り出すことができる。吸込みグリルに誘導部を設けることにより、エアフィルタを移動させても、エアフィルタが吸込みグリルから取り外されることがない。エアフィルタを吸込みグリルから取り外して塵埃除去部を取り出す方法と比較して、塵埃除去部の取り出しを容易にすることができる。
例えば、塵埃除去部をエアフィルタに沿って移動させる駆動部が、塵埃除去部とともにエアフィルタを間に挟むように配置されている場合、特に、塵埃除去部の取り出しを容易にすることができる。つまり、エアフィルタを誘導部によって導き移動させることにより、塵埃除去部と駆動部との間からエアフィルタを抜き去ることができるため、塵埃除去部と駆動部とを切り離すことなく取り出すことができる。そのため、まず、駆動部を塵埃除去部から取り外し、その後、吸込みグリルからエアフィルタを取り外し、最後に、塵埃除去部を取り出す方法と比較して、塵埃除去部の取り出しを容易にすることができる。
昇降部が設けられているため、塵埃除去部が取り出しやすくなり、室内機ユニットのメンテナンス性を向上させることができる。
昇降部を設けたことにより、吸込みグリルを筐体から作業しやすい高さまで下ろして塵埃除去部を取り出すことができるため、塵埃除去部の取り出しを容易にすることができる。例えば、作業者が下を向いて作業ができる高さに吸込みグリルを下ろすことにより、上を向いて作業する場合と比較して、塵埃除去部の取り出しを容易にすることができる。かかる場合に、エアフィルタを誘導部によって導き移動させることにより、塵埃除去部をエアフィルタの下面側から上方に取り出すことができるため、塵埃除去部を更に取り出しやすくできる。
また、本発明によれば、規制部が設けられているため、エアフィルタが外れることを防止でき、室内機ユニットのメンテナンス性を向上させることができる。
規制部を設けたことにより、エアフィルタの移動距離を所定値に規制して、エアフィルタが誘導部や吸込みグリルから外れることを防止することができる。なお、所定値としては、エアフィルタと吸込みグリルとの間に、塵埃除去部が通過できる隙間が形成される値が望ましい。所定値をこのように設定することで、塵埃除去部をエアフィルタの下面側から上方へ取り出すことができる。
係合部を設けることにより、エアフィルタと吸込みグリルとを固定することができる。そのため、エアフィルタが移動すると困る場合、例えば、室内機ユニットが運転されている場合や、吸込みグリルが昇降している場合などにエアフィルタが移動することを防止できる。一方、塵埃除去部を取り出す場合には、エアフィルタと吸込みグリルとの固定を解除することでエアフィルタを移動させることができるため、塵埃除去部を取り出すことができる。
誘導部を設けたことにより、エアフィルタをエアフィルタの面に沿って導いて移動させ、エアフィルタにおける室内空気が流入する面側(下面側)に配置された塵埃除去部を取り出すことができる。吸込みグリルに誘導部を設けることにより、エアフィルタを移動させても、エアフィルタが吸込みグリルから取り外されることがない。エアフィルタを吸込みグリルから取り外して塵埃除去部を取り出す方法と比較して、塵埃除去部の取り出しを容易にすることができる。
例えば、塵埃除去部をエアフィルタに沿って移動させる駆動部が、塵埃除去部とともにエアフィルタを間に挟むように配置されている場合、特に、塵埃除去部の取り出しを容易にすることができる。つまり、エアフィルタを誘導部によって導き移動させることにより、塵埃除去部と駆動部との間からエアフィルタを抜き去ることができるため、塵埃除去部と駆動部とを切り離すことなく取り出すことができる。そのため、まず、駆動部を塵埃除去部から取り外し、その後、吸込みグリルからエアフィルタを取り外し、最後に、塵埃除去部を取り出す方法と比較して、塵埃除去部の取り出しを容易にすることができる。
昇降部が設けられているため、塵埃除去部が取り出しやすくなり、室内機ユニットのメンテナンス性を向上させることができる。
昇降部を設けたことにより、吸込みグリルを筐体から作業しやすい高さまで下ろして塵埃除去部を取り出すことができるため、塵埃除去部の取り出しを容易にすることができる。例えば、作業者が下を向いて作業ができる高さに吸込みグリルを下ろすことにより、上を向いて作業する場合と比較して、塵埃除去部の取り出しを容易にすることができる。かかる場合に、エアフィルタを誘導部によって導き移動させることにより、塵埃除去部をエアフィルタの下面側から上方に取り出すことができるため、塵埃除去部を更に取り出しやすくできる。
また、本発明によれば、規制部が設けられているため、エアフィルタが外れることを防止でき、室内機ユニットのメンテナンス性を向上させることができる。
規制部を設けたことにより、エアフィルタの移動距離を所定値に規制して、エアフィルタが誘導部や吸込みグリルから外れることを防止することができる。なお、所定値としては、エアフィルタと吸込みグリルとの間に、塵埃除去部が通過できる隙間が形成される値が望ましい。所定値をこのように設定することで、塵埃除去部をエアフィルタの下面側から上方へ取り出すことができる。
図1は、本実施形態に係る空気調和機の全体構成を説明する図である。
空気調和機1は、図1に示すように、天井に設置される室内機ユニット3と、室外に設置される室外機ユニット5と、室内機ユニット3と室外機ユニット5との間で冷媒を循環させる冷媒流路7と、から概略構成されている。
室外機ユニット5は、図1に示すように、冷媒を圧縮する圧縮機9と、冷媒と室外空気との間で熱交換を行なう室外熱交換器11と、室外ファン13と、から概略構成されている。
室内機ユニット3は、図2に示すように、下部に天面パネル14およびスペーサ14Aを有し、天井に埋め込み設置される筐体15と、室内空気を吸込む吸込口(吸入部)17が形成された吸込みグリル19と、室内空気を吸込み送り出す室内ファン21と、室内空気と冷媒との間で熱交換を行なう室内熱交換器23と、から概略構成されている。
吸込みグリル19には、図3に示すように、吸入される空気に含まれる塵埃等を除去するエアフィルタ31と、エアフィルタ31を清掃する清掃部(塵埃除去部)33とが備えられている。エアフィルタ31は、吸込みグリル19の略中央領域に配置されている。吸込みグリル19の縁領域である枠部の四隅には、吸込みグリル19を昇降させるワイヤ(昇降部)63が配置されている。天面パネル14上には所定の厚さ寸法を有するスペーサ14Aが配置され、該スペーサ14Aによって形成される空間には、清掃部33を駆動するための後述する回転駆動力を発生する駆動モータ135と、回転駆動力を往復駆動力に変換する往復動部137と、往復駆動力が伝達される上部伝達部139と、が天面パネル14上に設置されたフレーム141に保持されて配置されている。
スペーサ14Aは、図4に示すように、矩形状の枠体から構成され、枠体内の空間には、駆動モータ135や往復動部137を保持するフレーム141が配置されている。なお、スペーサ14Aの枠体の中央に形成された貫通孔は、室内機ユニット3に流入する空気の流路であり、周囲に形成された4つの貫通孔は、室内機ユニット3から流出する空気の流路である。
天面パネル14上に設置されるフレーム141には、駆動モータ135や往復動部137などを支持する支持部143が設けられている。支持部143は、フレーム141における対向する一対の辺であって、略中央部に設けられている。支持部143は、フレーム141の内周面から内側に向かって突出する凸状の部材であり、駆動モータ135と、往復動部137とを支持するものである。駆動モータ135は、フレーム141と支持部143との間に配置され、往復動部137は、一対の支持部143の間に配置されている。
なお、上述のように、フレーム141に支持部143を設けて、支持部143により駆動モータ135や往復動部137などを支持してもよいし、支持部143を設けることなく、フレーム141が直接駆動モータ135や往復動部137などを支持するように構成してもよく、特に限定するものではない。
駆動用シャフト145は、断面が六角形などの多角形に形成された柱状部材であり、一対の支持部143の間に回転可能に支持されている。
ウォームギア147は、駆動用シャフト145により回転駆動されるとともに、駆動用シャフト145の長手方向に移動可能に配置されている。
駆動用ラックギア149は、回転駆動されるウォームギア147と噛み合わされることにより、ウォームギア147が往復移動する駆動力を発生させるものである。駆動用ラックギア149は、一対の支持部の間に固定配置されている。
駆動力伝達部153は、ウォームギア147から往復駆動力が伝達される天板159と、後述する下部伝達部175に往復駆動力を伝達する側板161とを備えている。
天板159には、矩形状に形成された貫通孔163が形成されている。貫通孔163には、図5に示すように、上部伝達部139と往復動部137とが組み合わされた際に、ウォームギア147のギア部が配置される。
側板161の下方端部には、図4に示すように、後述する下部伝達部175と係合される上部係合部169が形成されている。上部係合部169には、下部伝達部175を挟み、往復駆動力を下部伝達部175に伝達する上部凹部171と、側板161から外側に延び、上部伝達部139および下部伝達部175の間の相対姿勢を規定する押さえ板173と、が設けられている。
吸込みグリル19上には、図6に示すように、吸入される空気に含まれる塵埃等を除去するエアフィルタ31と、エアフィルタ31を清掃する清掃部33と、清掃部33に往復駆動力を伝達する下部伝達部(駆動部)175と、が矩形状の台座(枠体)119を介して設置されている。
エアフィルタ31は、図6に示すように、台座119の略中央に配置されている。また、エアフィルタ31の上面側(図6の上面側)には、下部伝達部175が配置され、下面側(図6の下面側)には、清掃部33が配置されている。エアフィルタ31には、補強リブ32と、フィルタ側爪部(係合部)34とが設けられている。
補強リブ32は、図7に示すように、清掃部33の移動方向に沿って延びるリブであって、エアフィルタ31の撓みを抑制するものである。補強リブ32には、清掃部33の移動方向に沿って延びる溝32Aが形成されている。溝32Aには、下部伝達部175のエアフィルタ31と対向する面に設けられた凸部(図示せず)が嵌められている。補強リブ32は、清掃部33の移動方向に対して交差する方向に延びるリブと比較して、エアフィルタ31の厚さ方向の寸法が長く形成されている。
フィルタ側爪部34は、後述する台座側爪部182と噛み合わされることにより、台座119とエアフィルタ31とを固定するものである。フィルタ側爪部34は、清掃部33の移動方向に対して交差する方向に延びるエアフィルタ31の縁部の一方(図6における手前側)であって、台座119に対して反対側の面(図6における上側の面)に設けられている。フィルタ側爪部34は、清掃部33の移動方向に延びるエアフィルタ31から突出した一対の凸部として形成されている。
吸込みグリル19上に設置される台座119は、エアフィルタ31および清掃部33を支持する枠体である。台座119には、図8に示すように、略中央にエアフィルタ31が配置される矩形状の貫通孔が形成されている。台座119は、回転用ラックギア177と、ガイド部179と、ガイドリブ(誘導部)180と、台座側爪部(係合部)182とを備えている。
回転用ラックギア177は、後述する回転ブラシ185に回転駆動力を発生させるものである。ガイド部179は、清掃部33を支持するものである。ガイド部179および回転用ラックギア177は、上記貫通孔の対向する辺に沿った方向であって、清掃部33の移動方向に沿って延びるように形成されている。
回転用ラックギア177は、図9に示すように、台座119の面に沿って延びるラックギアであり、図10に示すように、後述する回転ブラシ185のピニオンギア193と係合されるものである。
ガイド部179は、図10に示すように、後述するダストボックス187のコロ203の案内溝207と係合する凸部である案内部181と、コロ203を支持する支持面183とを備えている。
ガイドリブ180は、エアフィルタ31の移動を誘導する一対の誘導部材である。ガイドリブ180は、図9に示すように、台座119の縁部に、清掃部33の移動方向に沿って延びるように形成されている。ガイドリブ180は、図11に示すように、誘導部180Aと、規制部180Bとを備えている。誘導部180Aは、エアフィルタ31の面に沿って延びるリブであって、エアフィルタ31の移動を誘導するものである。エアフィルタ31には、スリット(図示せず)が設けられ、誘導部180Aとスリットとが相対移動可能に嵌め合わされる。
規制部180Bは、エアフィルタ31の面に対して交差する方向に延びるリブであって、エアフィルタ31の移動を規制するものである。規制部180Bは誘導部180Aの端部に設けられ、規制部180Bから台座119の貫通孔までの距離は、清掃部33における長手方向に直交する方向の長さよりも長いことが望ましい。このような構成にすることにより、清掃部33をエアフィルタ31の下面側から上方へ取り出しやすくすることができるからである。
回転ブラシ185は、図10に示すように、回転駆動されるとともにエアフィルタ31の面に沿って駆動される回転軸189と、エアフィルタ31に捕集された塵埃などを掃き取るブラシ部191と、回転軸189を回転駆動させるピニオンギア193とを備えている。
回転軸189には、図6に示すように、その両端にピニオンギア193が配置されている。回転軸189には、ブラシ部191が半径方向外側に向かって延びるように設けられている。本実施形態においては、ブラシ部191は、4つのブラシ部191の列が回転軸189の中心軸線に沿って延びるとともに、回転軸189の円周周りに等間隔に配置されるように形成されている。
なお、このブラシ部191の列の構成は、上述のように上記中心軸線に沿って延びるように形成されていてもよいし、回転軸189周りに螺旋状に延びる様に形成されていてもよく、特に限定するものではない。また、ブラシ部191の列の数についても、4つであってもよいし、それよりも多くても良いし、少なくてもよく、特に限定するものではない。
ピニオンギア193は回転用ラックギア177と係合され、回転ブラシ185がエアフィルタ31の面に沿って移動されることにより、回転軸189を回転させる回転駆動力を発生するものである。
本体197は、図10に示すように、下部伝達部175と係合されるブラケット201と、本体197を往復移動可能に支持するコロ203と、を備えている。
ブラケット201は、上記凹部が形成された両端部に、長手方向へ延びるように配置されている。ブラケット201の先端部は、エアフィルタ31の縁部よりも外側に延びている。ブラケット201の先端部は、エアフィルタ31の縁部よりも外側の領域で下部伝達部175と係合されている。
コロ203は、上記凹部が形成された両端部の外面に、回転可能に配置されている。コロ203は円柱状に形成され、その円柱面には、ガイド部179の案内部181と嵌め合わされる案内溝207が形成されている。
下部伝達部175の略中央部には、上部伝達部639の上部係合部669と係合される下部係合部211が形成されている。下部係合部211は、下部伝達部175における他の部分と比較して、棒状の部材の幅が狭く形成され、この部分が上部係合部669の上部凹部671と係合される。把持部209は、図10に示すように、その先端に清掃部33と係合されブラケット201を把持する下部凹部213が形成されている。
まず、空気調和機1における冷房運転時の作用について説明する。
冷媒は、図1に示すように、圧縮機9により圧縮され高温高圧の状態で室外熱交換器11に送り出される。室外熱交換器11に流入した冷媒は、室外空気に対して熱を放出し、凝縮・液化する。液化した冷媒は、膨張弁を通過する際に減圧され室内熱交換器23に流入する。室内熱交換器23に流入した冷媒は、室内空気から熱を奪い、蒸発・気化する。気化した冷媒は再び圧縮機9に流入し、上述のサイクルを繰り返す。
冷媒は、圧縮機9により圧縮され室内熱交換器23に送り出される。室内熱交換器23に流入した冷媒は、室内空気に対して熱を放出し、凝縮・液化する。液化した冷媒は、膨張弁を通過する際に減圧され室外熱交換器11に流入する。室外熱交換器11に流入した冷媒は、室外熱交換器11から熱を奪い、蒸発・気化する。気化した冷媒は再び圧縮機9に流入し、上述のサイクルを繰り返す。
室内空気は、図2に示すように、ファンモータ25により室内ファン21が回転することにより、吸込口17から筐体15内に流入する。筐体15に流入した室内空気は、エアフィルタ31を通過し、室内空気に含まれるゴミがエアフィルタ31に捕集される。エアフィルタ31を通過した室内空気は、ベルマウス27を通過して室内ファン21に吸込まれる。室内ファン21に吸込まれた室内空気は、室内ファン21の半径方向外側へ送り出され、室内熱交換器23を通過する。
室内熱交換器23を通過した室内空気は、吹出口29から室内へ流出する。
上述のように、室内機ユニット3の運転によりエアフィルタ31に付着したゴミは、清掃部33をエアフィルタ31の面に沿って往復動させることにより取り除かれる。
具体的には、駆動モータ135の回転駆動力が、図4に示すように、駆動用シャフト145に伝達され、ウォームギア147が回転駆動される。駆動用ラックギア149と係合されたウォームギア147は、回転駆動されることにより駆動用シャフト145に沿って往復駆動される。ウォームギア147の駆動方向は、駆動モータ135の回転方向により制御される。ウォームギア147の往復動は上部伝達部139に伝達され、上部伝達部139は、ウォームギア147とともに往復動される。
下部伝達部175に伝達された往復動は、図10に示すように、把持部209からエアフィルタ31の下面側に配置された清掃部33のブラケット201へ伝達される。ブラケット201に伝達された往復動はダストボックス187から回転ブラシ185へ伝達される。
回転ブラシ185は、エアフィルタ31の下面側を往復動するとともに、ピニオンギア193と回転用ラックギア177との係合により回転駆動される。回転ブラシ185の往復動および回転により、回転ブラシ185のブラシ部191は、エアフィルタ31における空気吸入側の面の全面を掃き、エアフィルタ31に捕集された塵埃などを取り除く。
ブラシ部191により取り除かれた塵埃などは、貯留部199内に貯留される。
貯留部199内に貯留された塵埃量が所定量に到達していた場合には、例えば、室内機ユニット3から使用者に対して貯留部199内の塵埃を取り除く必要がある旨の警告が発せられる。
貯留部199に貯留された塵埃を取り除く場合には、まず、最初に吸込みグリル19の吊り下ろしが行われる。図3に示すように、リモコン等の操作によりスプロール等に巻き取られていたワイヤ63が繰り出される。ワイヤ63が繰り出されると、吸込みグリル19は姿勢を略水平に保ったまま筐体15から吊下ろされる。なお、この時、吸込みグリル19に配置されたエアフィルタ31、清掃部33および下部伝達部175なども吸込みグリル19とともに吊下ろされる。
このとき、駆動モータ135から清掃部33への駆動力伝達経路は、上部伝達部139と下部伝達部175との間で切り離される。つまり、図5に示すように、下部伝達部175がエアフィルタ31などとともに下降することにより、上部伝達部139と下部伝達部175との係合が解かれる。吸込みグリル19が天面パネル14から降ろされる場合には、清掃部33はエアフィルタ31の一方の端部(図3においては、右側の端部)に移動されている。
まず、図12に示すように、下降された吸込みグリル19上において、フィルタ側爪部34と台座側爪部182との噛み合わせが解かれる。フィルタ側爪部34と台座側爪部182との噛み合わせが解かれることにより、エアフィルタ31と台座119とは、相対移動が可能な状態となる。
次に、図13に示すように、エアフィルタ31がスライド移動される。エアフィルタ31は、図11に示すガイドリブ180の誘導部180Aに誘導されて、エアフィルタ31の面に沿ってスライド移動する。スライド移動したエアフィルタ31は、ガイドリブ180の規制部180Bと接触して移動が規制される。エアフィルタ31が移動することにより、図13に示すように、清掃部33と下部伝達部175との間からエアフィルタ31が抜き取られる。同時に、エアフィルタ31と台座119の壁面との間に形成された隙間から清掃部33が露出する。
そして、清掃部33および下部伝達部175は、図14に示すように、上記隙間を通って、エアフィルタ31の下面側から上方へ取り出される。
取り出された清掃部33からは下部伝達部175が取り外され、図15に示すように、ダストボックス187の本体197と貯留部199とが分離され、貯留部199内に貯留された塵埃が取り除かれる。
塵埃が貯留部199から取り除かれると、上述の工程を逆にたどることにより、清掃部33とエアフィルタ31と吸込みグリル19とが組み合わされ、吸込みグリル19が上方へ引き上げられる。
誘導部180Aを設けたことにより、エアフィルタ31をエアフィルタ31の面に沿って移動させて、エアフィルタ31における室内空気が流入する面側(下面側)に配置された清掃部33を取り出すことができる。台座119に誘導部180Aを設けることにより、エアフィルタ31を移動させても、エアフィルタ31が台座119から取り外されることがない。エアフィルタ31を台座119から取り外して清掃部33を取り出す方法と比較して、清掃部33の取り出しを容易にすることができる。
例えば、本実施形態のように、清掃部33をエアフィルタ31に沿って移動させる下部伝達部175が、清掃部33とともにエアフィルタ31を間に挟むように配置されている場合、特に、清掃部33の取り出しを容易にすることができる。つまり、エアフィルタ31を移動させることにより、清掃部33と下部伝達部175との間からエアフィルタ31を抜き去ることができるため、清掃部33と下部伝達部175とを切り離すことなく取り出すことができる。そのため、まず、下部伝達部175を清掃部33から取り外し、その後、台座119からエアフィルタ31を取り外し、最後に、清掃部33を取り出す方法と比較して、清掃部33の取り出しを容易にすることができる。
ワイヤ63を設けたことにより、台座119を筐体15から作業しやすい高さまで下ろして清掃部33を取り出すことができるため、清掃部33の取り出しを容易にすることができる。例えば、作業者が下を向いて作業ができる高さに台座119を下ろすことにより、上を向いて作業する場合と比較して、清掃部33の取り出しを容易にすることができる。かかる場合に、エアフィルタ31を移動させることにより、清掃部33をエアフィルタ31の下面側から上方に取り出すことができるため、清掃部33を更に取り出しやすくできる。
規制部180Bを設けたことにより、エアフィルタ31の移動距離を所定値に規制して、エアフィルタ31が誘導部180Aや台座119から外れることを防止することができる。なお、所定値としては、エアフィルタ31と台座119との間に、清掃部33が通過できる隙間が形成される値が望ましい。所定値をこのように設定することで、清掃部33をエアフィルタ31の下面側から上方へ取り出すことができる。
フィルタ側爪部34および台座側爪部182を設けることにより、エアフィルタ31と台座119とを固定することができる。そのため、エアフィルタ31が移動すると困る場合、例えば、室内機ユニット3が運転されている場合や、台座119が昇降している場合などにエアフィルタ31が移動することを防止できる。一方、清掃部33を取り出す場合には、エアフィルタ31と台座119との固定を解除することでエアフィルタ31を移動させることができるため、清掃部33を取り出すことができる。
例えば、上記の実施の形態においては、室内機ユニットと室外機ユニットとが一対一に対応する空気調和機に適用して説明したが、その他にも、複数台の室内機ユニットに対して一台の室外機ユニットが対応する空気調和機や、複数台の室内機ユニットに対して複数台の室外機ユニットが対応する空気調和機に適用してもよく、特に限定するものでない。
3 室内機ユニット
5 室外機ユニット
15 筐体
17 吸込口(吸入部)
31 エアフィルタ
33 清掃部(塵埃除去部)
34 フィルタ側爪部(係合部)
63 ワイヤ(昇降部)
119 台座(枠体)
175 下部伝達部(駆動部)
180 ガイドリブ(誘導部)
180A 誘導部
180B 規制部
182 台座側爪部(係合部)
Claims (4)
- 天井に設置される筐体と、
該筐体内に室内空気を流入させる吸入部が設けられた吸込みグリルと、
該吸込みグリルに取り付けられて、前記吸入部から流入する塵埃を捕集するエアフィルタと、
該エアフィルタの下面に付着した塵埃を取り除き、捕集する塵埃除去部と、
前記吸込みグリルを前記筐体から昇降可能に支持する昇降部と、を備えた室内機ユニットであって、
前記エアフィルタを、前記エアフィルタの下面に沿って導く誘導部を備え、
該誘導部には、前記エアフィルタの移動距離を所定値に規制する規制部が設けられているとともに、
前記エアフィルタが前記規制部により規制されている状態で、前記エアフィルタと前記吸込みグリルとの間に、前記塵埃除去部を前記エアフィルタの上面の側に取り出すことができる隙間が形成されることを特徴とする室内機ユニット。 - 前記エアフィルタを前記吸込みグリルに固定する係合部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の室内機ユニット。
- 請求項1または請求項2に記載の室内機ユニットと、
該室内機ユニットとともに冷媒が循環する冷媒回路を構成する室外機ユニットと、が設けられていることを特徴とする空気調和機。 - 天井に設置される筐体と、
該筐体内に室内空気を流入させる吸入部が設けられた吸込みグリルと、
該吸込みグリルに取り付けられて、前記吸入部から流入する塵埃を捕集するエアフィルタと、
該エアフィルタの下面に付着した塵埃を取り除き、捕集する塵埃除去部と、
前記吸込みグリルを前記筐体から昇降可能に支持する昇降部と、
前記エアフィルタを、前記エアフィルタの下面に沿って導く誘導部と、を備え、
前記誘導部には、前記エアフィルタの移動距離を所定値に規制する規制部が設けられている室内機ユニットのメンテナンス方法であって、
前記エアフィルタを、前記エアフィルタが前記規制部にあたるまで移動させ、前記エアフィルタと前記吸込みグリルとの間に形成された隙間を介して、前記塵埃除去部を前記エアフィルタの上面の側に取り出すことを特徴とする室内機ユニットのメンテナンス方法。
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