JP5320189B2 - 室内機ユニットおよび空気調和機 - Google Patents
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Description
上述の問題を解決するためには、エアフィルタに蓄積された塵埃を取り除く必要があった。
そのため、高所に設置されたエアフィルタの清掃に関するさまざまな技術が提案されている(例えば、特許文献1から3参照。)。
このようにすることで、エアフィルタから除去された塵埃を、高所に登ることなく容易に箱から取り除くことができる。
この場合には、グリルおよび塵埃を溜める箱を室内機ユニットから降ろす際に、塵埃除去部と塵埃を溜める箱とが分離され、グリルおよび塵埃を溜める箱を上げる際に、塵埃除去部と塵埃を溜める箱とが合体される。
本発明の室内機ユニットは、天井に設置される筐体と、該筐体内に室内空気を流入させる吸入部が設けられた枠体と、該吸入部から流入する塵埃を捕集するエアフィルタと、前記エアフィルタに沿って駆動され、前記エアフィルタに付着した塵埃を取り除く塵埃除去部と、前記枠体に沿って前記塵埃除去部の駆動方向と同方向に移動可能に配置されるとともに前記塵埃除去部と前記枠体との間に配置され、前記エアフィルタから取り除かれた塵埃を捕集する塵埃捕集部と、前記塵埃除去部および前記塵埃捕集部の一方に、前記塵埃除去部の駆動方向に並んで配置された複数の爪部と、前記枠体および前記塵埃捕集部を前記筐体から昇降可能に支持する昇降部と、が設けられ、前記枠体および前記塵埃捕集部が前記筐体まで上げられた状態で、前記複数の爪部の外側から内側への前記塵埃除去部および前記塵埃捕集部の他方の進入を許容するとともに、前記塵埃除去部および前記塵埃捕集部の他方が、前記複数の爪部の内側から外側に移動する際には、前記爪部を介して前記塵埃除去部から前記塵埃捕集部に駆動力が伝達されることを特徴とする。
具体的には、塵埃除去部と塵埃捕集部との配置位置が異なった状態で、塵埃除去部がエアフィルタに沿って移動すると、塵埃除去部および塵埃捕集部の一方に設けられた複数の爪部に対して他方が、外側から内側に向って移動することになる。塵埃除去部および塵埃捕集部の他方は複数の爪部の内側に進入し、塵埃除去部および塵埃捕集部は一体となる。その後、爪部を介して塵埃除去部から塵埃捕集部に駆動力が伝達されるため、塵埃除去部および塵埃捕集部は一体のまま、エアフィルタおよび枠体に沿って移動する。
塵埃捕集部に溜められた塵埃は、塵埃捕集部を天井に設置された筐体から塵埃捕集部を降ろすことにより、塵埃捕集部から取り除かれる。
その一方で、塵埃除去部および塵埃捕集部の一方の内部に押し込まれた爪部は、再び塵埃除去部および塵埃捕集部の他方に向かって突出する。
その一方で、塵埃除去部を長手軸線まわりに回転させて、除去面をエアフィルタから離間させた状態で、塵埃除去部をエアフィルタに沿って駆動させることにより、塵埃除去部と塵埃捕集部とを一体にする際に、エアフィルタに与える疲労を軽減できる。
図1は、本実施形態に係る空気調和機の全体構成を説明する図である。
空気調和機1は、図1に示すように、天井に設置される室内機ユニット2と、室外に設置される室外機ユニット3と、室内機ユニット2と室外機ユニット3との間で冷媒を循環させる冷媒流路4と、から概略構成されている。
筐体22には、図2および図3に示すように、吸入される空気に含まれる塵埃等を除去するエアフィルタ29が設けられている。さらに、エアフィルタ29と吸込みグリル24との間には、エアフィルタ29を清掃する清掃部(塵埃除去部)30およびダストボックス(塵埃捕集部)31と、吸込みグリル24を昇降させるワイヤ(昇降部)32と、が備えられている。
エアフィルタ29は、図2から図4に示すように、吸込みグリル24から室内ファン25に吸入される空気に含まれる塵埃等を除去するものである。エアフィルタ29は、吸込みグリル24と室内ファン25との間であって、筐体22の略中央領域、言い換えると吸入される空気が流れる領域に取り付けられている。
なお、エアフィルタ29としては、公知のものを用いることができ、特に限定するものではない。
ドライブシャフト33は、図4に示すように、エアフィルタ29におけるフィルタ部29Aを間に挟んで、かつ、フィルタ部29Aに沿って延びて配置された円柱状の部材である。ドライブシャフト33は、中心軸線まわりに回転可能に配置されているとともに、一方の端部において、ドライブモータ34からギアなどを介して回転駆動力が伝達可能とされている。
さらに、ドライブシャフト33の円周面には、清掃部30の雌ネジと噛み合わされる雄ネジが設けられている。
なお、ドライブモータ34としては公知のモータを用いることができ、特に限定するものではない。
清掃部30は、ドライブシャフト33が延びる方向、つまり移動方向に対して直交する方向に延びるブラシ部35と、ブラシ部35を支えるブラシ支持部36と、が設けられている。
ブラシ部35には、図5に示すように、四角柱状に形成された中心部35Cと、中心部35Cを挟む一対の当接部35A,35Bと、が設けられている。
中心部35Cの一方の側面、および、反対側の他方の側面には、それぞれ当接部35A,35Bが設けられている。
本実施形態では除去面35Dは、ブラシ部35の径方向外側に向かって、周方向の一方向に傾斜して延びる複数の繊維が設けられたものに適用して説明する。
この場合、ブラシ部35がフィルタ部29Aに沿って往復移動することにより、除去面35Dの繊維によりフィルタ部29Aから塵埃が取り除かれる。
ダストボックス31は、図2、図3および図6に示すように、清掃部30とともに移動して、エアフィルタ29から除去された塵埃を捕集するものである。さらに、ダストボックス31は、エアフィルタ29および清掃部30から分離され、吸込みグリル24とともに昇降されるものである。
爪部38は、図8に示すように、弾性を有する板状の部材を折り曲げて形成したものであって、傾斜面38Aと、当接面38Bと、が設けられたものである。
そのため、清掃部30が捕集部37の外側から内側に向って移動して、傾斜面38Aと接触すると、爪部38は、傾斜面38Aおよび取付け面38Cの近傍で弾性変形して回動し、捕集部37の内部に押し込まれる。
そのため、清掃部30が捕集部37の内側から外側に向かって移動して、当接面38Bと当接すると、清掃部30の移動は、爪部38を介して捕集部37やダストボックス31に伝達される。
なお、爪部38は、上述のように一枚の弾性を有する板状の部材から形成されたものであってもよいし、図9に示すように、断面が略三角形状の柱部38Xを、清掃部30の移動方向に対して直交する方向に延びる回転軸38Yまわりに回転可能に配置し、バネなどの弾性部38Zを用いて、捕集部37から清掃部30に向って突出させてもよく、特に限定するものではない。
その一方で、清掃部30が捕集部37の内側から外側に向かって移動して、当接面38Bと当接すると、清掃部30の移動は、爪部38を介して捕集部37やダストボックス31に伝達される。
誘導部39は、図6および図10に示すように、吸込みグリル24の第1レール40および第2レール41とともに、ダストボックス31を吸込みグリル24の面に沿って移動させるものである。
誘導部39には、ダストボックス31における長手方向の両端のそれぞれに一対の第1車輪39A、および、一対の第2車輪39Bが設けられている。
第1レール40には、吸込みグリル24の面に沿って延びるとともに、吸込みグリル24の外側から内側に向って延びる第1突出部40Aが設けられ、第1突出部40Aと第1車輪39Aの溝とが噛み合わされている。
第2レール41には、ダストボックス31の移動方向に沿って延びるとともに、吸込みグリル24からエアフィルタ29に向って延びる第2突出部41Bが設けられ、第2突出部41Bと第2車輪39Bの溝とが噛み合わされている。
本実施形態では、ワイヤ32の一方の端部は吸込みグリル24の縁領域である枠部の四隅に固定され、他方の端部は筐体22に設けられた昇降用モータのプーリなど(図示せず。)に巻きつけられている例に適用して説明する。
まず、空気調和機1における冷房運転時の作用について説明する。
冷媒は、図1に示すように、圧縮機11により圧縮され高温高圧の状態で室外熱交換器12に送り出される。室外熱交換器12に流入した冷媒は、室外空気に対して熱を放出し、凝縮して液化する。液化した冷媒は、膨張弁を通過する際に減圧され室内熱交換器26に流入する。室内熱交換器26に流入した冷媒は、室内空気から熱を奪い、蒸発して気化する。気化した冷媒は再び圧縮機11に流入し、上述のサイクルを繰り返す。
冷媒は、圧縮機11により圧縮され室内熱交換器26に送り出される。室内熱交換器26に流入した冷媒は、室内空気に対して熱を放出し、凝縮して液化する。液化した冷媒は、膨張弁を通過する際に減圧され室外熱交換器12に流入する。室外熱交換器12に流入した冷媒は、室外熱交換器12から熱を奪い、蒸発して気化する。気化した冷媒は再び圧縮機11に流入し、上述のサイクルを繰り返す。
室内空気は、図1および図2に示すように、ファンモータにより室内ファン25が回転駆動されることにより、吸込口23から筐体22内に流入する。筐体22に流入した室内空気は、エアフィルタ29を通過し、室内空気に含まれるゴミがエアフィルタ29に捕集される。エアフィルタ29を通過した室内空気は、ベルマウス27を通過して室内ファン25に吸込まれる。室内ファン25に吸込まれた室内空気は、室内ファン25の半径方向外側へ送り出され、室内熱交換器26を通過する。
室内熱交換器26を通過した室内空気は、吹出口28から室内へ流出する。
まず、エアフィルタ29に捕集された塵埃の除去方法について説明する。
エアフィルタ29に捕集された塵埃を除去する場合には、図11に示すように、ブラシ部35を回転させて、除去面35Dを有する当接部35Aをエアフィルタ29のフィルタ部29Aに接触させる。
その後、図2および図4に示すように、ドライブモータ34によりドライブシャフト33を回転させて、清掃部30およびダストボックス31を、エアフィルタ29の面に沿って往復移動させる。
塵埃の除去を行わない場合には、清掃部30のブラシ部35は回転されて、図2に示すように、エアフィルタ29から離間された状態となっている。これにより、エアフィルタ29にかかる負荷が減らされている。
このとき、清掃部30は、エアフィルタ29とともに筐体22の内部に残されている。
ダストボックス31から塵埃が取り除かれると、ワイヤ32が筐体22の昇降用モータのプーリに巻き取られ、吸込みグリル24およびダストボックス31が筐体22まで引上げられる。
ダストボックス31から塵埃が取り除かれる際に、図12に示すように、吸込みグリル24や清掃部30に対するダストボックス31の相対位置が移動する場合がある。このような場合には、吸込みグリル24およびダストボックス31が筐体22まで引上げただけでは、清掃部30とダストボックス31とが分離した状態となる。
なお、吸込みグリル24などが筐体22まで引上げられたか否かは、筐体22と吸込みグリル24との間の配置された接触センサの検出信号や、昇降用モータの負荷や回転の測定値などに基づいて判断することができ、特に限定するものではない。
すると、清掃部30は、押し込まれた爪部38を乗り越えて、爪部38と爪部38との間に進入し、清掃部30とダストボックス31とは一体化される(図11など参照。)。押し込まれた爪部38は、図8の実線で示すように、弾性力により再びエアフィルタ29側に向って突出する。
さらに、ダストボックス31を筐体22から降ろすことができるため、ダストボックス31から塵埃の除去が行いやすくなり、室内機ユニット2のメンテナンス性の向上を図ることができる。
その一方で、清掃部30を長手軸線まわりに回転させて、除去面35Dをエアフィルタ29から離間させた状態で、清掃部30をエアフィルタ29に沿って駆動させることにより、清掃部30とダストボックス31とを一体にする際に、エアフィルタ29に与える疲労を軽減できる。
2 室内機ユニット
3 室外機ユニット
4 冷媒流路
22 筐体
23 吸込口(吸入部)
24 吸込みグリル(枠体)
29 エアフィルタ
30 清掃部(塵埃除去部)
31 ダストボックス(塵埃捕集部)
32 ワイヤ(昇降部)
35D 除去面
38 爪部
38A 傾斜面
Claims (5)
- 天井に設置される筐体と、
該筐体内に室内空気を流入させる吸入部が設けられた枠体と、
該吸入部から流入する塵埃を捕集するエアフィルタと、
前記エアフィルタに沿って駆動され、前記エアフィルタに付着した塵埃を取り除く塵埃除去部と、
前記枠体に沿って前記塵埃除去部の駆動方向と同方向に移動可能に配置されるとともに前記塵埃除去部と前記枠体との間に配置され、前記エアフィルタから取り除かれた塵埃を捕集する塵埃捕集部と、
前記塵埃除去部および前記塵埃捕集部の一方に、前記塵埃除去部の駆動方向に並んで配置された複数の爪部と、
前記枠体および前記塵埃捕集部を前記筐体から昇降可能に支持する昇降部と、
が設けられ、
前記枠体および前記塵埃捕集部が前記筐体まで上げられた状態で、前記複数の爪部の外側から内側への前記塵埃除去部および前記塵埃捕集部の他方の進入を許容するとともに、
前記塵埃除去部および前記塵埃捕集部の他方が、前記複数の爪部の内側から外側に移動する際には、前記爪部を介して前記塵埃除去部から前記塵埃捕集部に駆動力が伝達されることを特徴とする室内機ユニット。 - 前記爪部は、前記外側から前記内側に向かって、前記塵埃除去部および前記塵埃捕集部の一方から他方に突出する傾斜面を有し、
前記塵埃除去部および前記塵埃捕集部の他方が前記傾斜面に当接すると、前記爪部は前記他方により押圧されて前記一方の内部に押し込まれることを特徴とする請求項1記載の室内機ユニット。 - 前記塵埃除去部は、前記枠体および前記塵埃捕集部が前記筐体から降ろされた状態から前記筐体まで上げられた場合に、前記エアフィルタに沿って駆動されることを特徴とする請求項1または2に記載の室内機ユニット。
- 前記塵埃除去部は、前記エアフィルタに沿って延びるとともに、前記塵埃除去部の駆動方向に対して交差する方向に延びる棒状の部材であって、前記エアフィルタと当接して塵埃の除去を行う除去面が設けられ、
前記塵埃除去部を長手軸線まわりに回転させることにより、前記エアフィルタに対して前記除去面を当接または離間させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の室内機ユニット。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の室内機ユニットと、
該室内機ユニットとともに冷媒が循環する冷媒回路を構成する室外機ユニットと、
が設けられていることを特徴とする空気調和機。
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