JP4813773B2 - グロメット一体型モールドハーネス及びこのグロメット一体型モールドハーネス搭載の自動車 - Google Patents

グロメット一体型モールドハーネス及びこのグロメット一体型モールドハーネス搭載の自動車 Download PDF

Info

Publication number
JP4813773B2
JP4813773B2 JP2004147576A JP2004147576A JP4813773B2 JP 4813773 B2 JP4813773 B2 JP 4813773B2 JP 2004147576 A JP2004147576 A JP 2004147576A JP 2004147576 A JP2004147576 A JP 2004147576A JP 4813773 B2 JP4813773 B2 JP 4813773B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grommet
styrene
electric wire
propylene
harness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004147576A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005332607A (ja
Inventor
伸好 田遠
富重 阿部
克二 鈴浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2004147576A priority Critical patent/JP4813773B2/ja
Publication of JP2005332607A publication Critical patent/JP2005332607A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4813773B2 publication Critical patent/JP4813773B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Insulating Bodies (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Description

本発明は、グロメット一体型モールドハーネスに関し、さらに詳しくは、例えば自動車に配索されるワイヤハーネスにグロメットのような外装部品が一体的に取り付けられたグロメット一体型モールドハーネス及びこのグロメット一体型モールドハーネスが搭載された自動車に関する。
従来、例えば自動車のエンジンルームから車室内へワイヤハーネスが配索されるような場合には、そのワイヤハーネスにグロメットのような外装部品を装着し、エンジンルームと車室とを仕切る車体パネルの貫通穴にそのグロメットを嵌め込むことにより貫通穴を通るワイヤハーネスの保護、あるいはエンジンルーム側からの車室への防水、防塵、遮音等を図ることが行われている。
そして、このワイヤハーネスに装着されるグロメットとしては、例えば、特開2003−125521号公報に示されるようにワイヤハーネスとは別体のものとして製造し、このグロメットに電線あるいはワイヤハーネスを通し、電線の外周面にグロメットの電線方向に延設されるベロ部をテープ巻きする等により固定した上でこのグロメットを車体パネルの貫通穴に嵌め込むようなことが行われている。
一方、グロメットが電線やワイヤハーネスにインサートモールド成形により一体成形されたものも、例えば、実開昭60−67615号公報、特開平7−249338号公報、特開平7−249338公報、特開平10−321069号公報、特開平11−167834号公報、特開2001−6467号公報などにより知られている。
特開2003−125521号公報 実開昭60−67615号公報 特開平7−249338号公報 特開平10−321069号公報 特開平11−89053号公報 特開平11−89055号公報 特開平11−167834号公報 特開2001−6467号公報
しかしながら、前述のようにグロメットをワイヤハーネスと別体のものとして製造し、これに電線を通してテープ巻きしたようなものは、車体パネルの貫通穴に嵌め込む作業などにおいて電線が引っ張られた時にグロメットと電線との間の固着力が低いためにグロメットが電線から外れてしまうことがある。また、あるいは自動車の走行中に過大な振動によって電線が引っ張られたり、グロメットに負荷が掛かったりしてグロメットから電線が外れるということも起こり得る。
一方、グロメットがインサートモールド成形により電線の周りに一体成形されたものでは、例えば、図9に示したように、電線Wの軸線方向に漸次大径となるグロメット本体92の小径側端面に外径寸法10mm程度の厚肉の小径軸部94を設けたものが知られている。このような形態のものだと、電線Wが引っ張られた時にグロメット90の小径軸部94に圧縮応力が働かないか、働いたとしても小さいため、電線Wとグロメット90との接合界面が破壊されて、電線Wがグロメット90から抜けてズレ動く状態になってしまうという問題がある。
また、例えば、図10に示したような形態のものもあり、このものは、グロメット本体102を全体に薄肉状とし、その小径側端面に形成される厚肉の小径軸部104で電線Wがモールドされたものである。このような形態のものは、グロメット本体102を薄肉としたことによりグロメット100の軽量化、材料コストの低減が図れるが、やはり電線Wの引張りには弱く、電線Wがグロメット100から外れてしまうという問題は残されている。
一方、材料的には、従来、電線側はその被覆材がポリ塩化ビニル(PVC)樹脂が用いられ、グロメット側はゴムあるいはポリ塩化ビニル(PVC)やポリスチレン系のエラストマが用いられている。インサートモールド成形に際しては金型にワイヤハーネスをセットし、その周りにこれらのグロメット材料を注入して一体的に成形するものである。このような材料関係のものでは、PVC電線とグロメットとの間の固着力が低く、接着強度が足りないという問題もあった。
本発明が解決しようとする課題は、まず初めに電線被覆材の外周面にインサートモールド成形により一体的に装着されるグロメットの形態に工夫を凝らすことにより電線とグロメットとの間の固着力・接着強度を高め、また電線の引張りに対してグロメットが高い締付け力を発揮することのできるグロメット一体型のモールドハーネスを提供することにある。
また、本発明の別の課題は、自動車などへのワイヤハーネスの配索時に簡単に取り付けできるグロメット一体型モールドハーネスが搭載された自動車を提供することにある。これによりグロメット一体型モールドハーネスの加工コスト並びに車体へのワイヤハーネスの配索作業コストの低廉化、更には自動車へ搭載した時に自動車の軽量化並びに高強度、耐振動性の改善による信頼性の向上をも図らんとするものである。
上記課題を解決するために本発明に係るグロメット一体型モールドハーネスは、電線被覆材の外周面にグロメットがモールド成形により一体的に形成されてなるものであって、前記グロメット電線の軸方向に漸次大径となるグロメット本体を有し、該グロメット本体の外周面には車体パネル用嵌合溝が周設形成され、該パネル用嵌合溝から前記電線の軸方向に離れた前記グロメット本体の小径側と大径側の両方の端面に前記電線被覆材を覆う薄肉突起部が形成され、該薄肉突起部は肉厚7mm以下の基部から先端に向けて漸次小径となる錐形状であることを要旨とする。
本発明グロメット一体型モールドハーネスにおいて、前記電線被覆材は、ポリオレフィン系樹脂であるポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレンを主成分とするプロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン/エチレン−プロピレンブロック共重合体より選択された1種又は2種以上の混合物からなり、前記グロメットの材料は、熱可塑性エラストマであるスチレン−ブタジエン系、スチレン−イソプレン系、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン系、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン系、オレフィン系、ポリエステル系より選択された1種又は2種以上の混合物からなることが好ましい。
そしてさらに本発明は、上記のグロメット一体型モールドハーネスが搭載された自動車を要旨とする。
本発明のグロメット一体型モールドハーネスによれば、インサートモールド成形により電線被覆材の外周面にグロメットが一体的に設けられたものであるから電線被覆材とグロメットとの固着力・接着力が高く、自動車への配索時あるいは高振動での使用状態においても外れることなく安定して使用できる。しかもグロメット本体の小径側若しくは大径側端面に基部から先端に向けて漸次小径となる錐形状の薄肉突起部が設けられていることにより電線に引張り力が働いた時にその錐形状の薄肉突起部に電線を締め付ける圧縮応力が働いて電線とグロメットとの固着力・接合強度が高められ、電線が不用意にグロメットから外れることが回避され自動車へのワイヤーハーネスの配索作業や使用状態などにおいての信頼性が得られることになる。
本発明のグロメット一体型モールドハーネスにおいて、グロメット本体に形成される薄肉突起部がそのグロメット本体の小径側と大径側の両方の端面に形成されたものでは、どちら方向の電線の引張りに対しても薄肉突起部に圧縮応力が掛かって電線とグロメットとの接合強度が高められる。またその分グロメット本体を薄型とすることができるので材料コストの低減が図れ、また自動車へのワイヤハーネスの配索時に数多くのグロメットが用いられる場合などには自動車の軽量化にも寄与できるという利点も少なからずある。
本発明のグロメット一体型モールドハーネスにおいて、電線被覆材がオレフィン系樹脂である、ポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレンを主成分とするプロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン/エチレン−プロピレンブロック共重合体より選択された材料からなり、またグロメットの材料が、熱可塑性エラストマであるスチレン−ブタジエン系、スチレン−イソプレン系、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン系、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン系、オレフィン系、ポリエステル系より選択された材料からなるものであれば、電線被覆材にハロゲン成分を含まないオレフィン系樹脂が用いられていることにより自動車の火災時や電気電子機器の焼却廃棄時などに大気汚染となる有害なハロゲン系ガスを放出しないことはもとより、グロメットと電線被覆材とのインサートモールド成形による一層強固な固着力・接着力が得られることになる。
そして更に、このようなグロメット一体型モールドハーネスを自動車に搭載することにより自動車の軽量化が図れるばかりでなく、組付けが容易簡略化されて作業時間の短縮、並びに作業コストの低廉化に寄与し、更には外装部品と電線被覆材との接合強度、耐振動性の向上により自動車への信頼性も高まることになる。
以下に本明の各種の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1(a)は、本発明の第1の実施形態に係るグロメット一体型モールドハーネスの外観形態を示している。この図1(a)に示されるグロメット一体型モールドハーネス10は、電線Wの被覆材の外周面に外装部品としてのグロメット14が金型インサートモールド成形により一体的に装着されたものである。
この図1(a)に示されるグロメット14は、電線Wの軸線方向に漸次大径となる拡径部16aと、該拡径部16aの小径側に連続した厚肉の小径軸部16bとによりグロメット本体16が構成され、該グロメット本体16の拡径部16a側の端面に薄肉突起部18が形成されている。
図1(b)は、図1(a)に示した本発明品との比較のため、従来型のグロメット一体型モールドハーネスの外観形態を示したものである。図示されるように、この従来型のグロメット一体型モールドハーネス80も図1(a)に示した本発明品と同様に、電線Wの軸線方向に漸次大径となる拡径部16aと、該拡径部16aの小径側に連続した厚肉の小径軸部16bとによりグロメット本体16が構成されるものであるが、本発明品と違ってグロメット本体16の拡径部16a側の端面には薄肉突起部18が形成されていない。
そこで、図1(a)の本発明品に係るグロメット一体型モールドハーネス10と、図1(b)の従来型モールド品80とを比較した時に、電線Wに図中矢印A方向への引張り力が働いたとすると、本発明品によれば、図1(a)に示したように、グロメット本体16の大径側端面に形成される薄肉突起部18に電線Wを締め付ける圧縮応力が働いて電線Wとグロメット14との間の固着力・接着(破壊)強度が高められることが判った。
ちなみに、図1(b)に示した従来型のモールド品では、グロメット本体16に薄肉突起部18が設けられていない分、厚肉の小径軸部は軸方向に一定の肉厚をしているため、電線Wの引張りに対する圧縮応力が働かないか、働いたとしても小さく、図1(a)の本発明に較べて電線Wとグロメット14’との間の固着力・接着強度がそれ程高くはならなかった。
尚、図1(a),(b)いずれの場合も、グロメット本体16の拡径部16aの外周面には嵌合溝20が周設形成され、この嵌合溝20が車体パネルPの貫通穴22に嵌着されることで取り付けられるようになっている。その他、図1(a),(b)を比較して同一の構成部分については同一の符号を付して説明した。
また、この例では電線Wは、銅、アルミ線などの芯線の周りにオレフィン系樹脂による電線被覆材が被覆されているが、必ずしもオレフィン系樹脂に限らず、従来のPVC樹脂であっても構わない。ただ、後述するようにグロメット材料の熱可塑性エラストマとの接合強度を考えるとオレフィン系樹脂が好ましい。そのオレフィン系樹脂としては、前述したように、ポリエチレン系、ポリプロピレン系などの各種のオレフィン系樹脂が含まれる。ここに、ポリプロピレン系樹脂とは、プロピレンの重合体、プロピレンを主体とする重合体であって、分子構造中にハロゲン元素を含まないものを言う。これら重合体の構造としては、単独重合、ランダム重合体、交互重合体、ブロック重合体であっても良く、特に限定されるものではない。
具体的には、ポリプロピレン、プロピレンを主成分(50wt%以上)とするプロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン/エチレン−プロピレンブロック共重合体等が挙げられる。尚、これらは1種又は2種以上混合して用いても良く、特に限定されるものではない。また、プロピレン系樹脂としては、加工性、押出成形性等を向上させる観点から、JIS
K 6758に準拠して測定(温度 230℃、加重2.16kg下で測定)したメルトフローレイト(以下「MFR」と言う)が0.1g〜5g/10分の範囲にあるものが好ましい。
これに通常は難燃剤として金属水和物、金属酸化物などが配合される。難燃剤として配合される金属水和物は、ハロゲン元素を含まない水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム等が好適なものとして挙げられる。中でも、水酸化マグネシウムの分解温度が360℃近辺と高いことから好適である。これらの金属水和物の平均粒径としては、耐摩耗性等の機械的特性をより向上させる観点から、0.1〜20μmのものを用いることが好ましい。この際、ポリマー中への分散性やポリマーとの反応性を高める観点から、金属水和物の粒子表面は、アミノシラン、ビニルシラン、エポキシシラン、メタクリロキシシラン等のシランカップリング剤又はステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸等で表面処理されていても良い。
一方、熱可塑性エラストマによる外装部品の材料としては、スチレン−ブタジエン系、スチレン−イソプレン系、スチレン−エチレン−ブタジエン系、オレフィン系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリ塩化ビニル系(PVC)、ポリアミド系、ふっ素ゴム系などの各種の熱可塑性エラストマが挙げられるが、その中でも特に燃焼時の環境汚染の問題を考慮すれば、PVC系、ふっ素ゴム系は避けた方が良い。またポリウレタン系やポリアミド系はオレフィン系樹脂被覆材との相溶性が良くないので避けた方が良い。
熱可塑性エラストマは、架橋点に相当するハードセグメントと、常温付近でゴム状弾性を示すソフトセグメントとその分子構造中に備えていることから、加熱により軟化し、外力によって塑性変形するが、常温付近でゴム状弾性を示すという性質を有しているものである。特にスチレン系熱可塑性エラストマはハードセグメントとしてのスチレン系樹脂と、ソフトセグメントとしてのゴム系樹脂との共重合体であって、分子構造中にハロゲン成分を含んでいない。
例えば、ハードセグメントとして、ポリスチレン、ポリo−メチルスチレン、ポリm−メチルスチレン、ポリp−メチルスチレン、ポリα−メチルスチレン、ポリβ−メチルスチレン、ポリジメチルスチレン、ポリトリメチルスチレン等が挙げられ、ソフトセグメントとして、ポリブタジエン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体、ポリイソプレン、ブタジエン−イソプレン共重合体、水素添加スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体、水素添加スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体等が挙げられる。尚、これらからなるスチレン系熱可塑性エラストマは1種又は2種以上混合して用いても良く、特に限定されるものではない。
図2は、本発明の第2の実施形態に係るグロメット一体型モールドハーネスの外観形態を示している。この図2に示されるグロメット一体型モールドハーネス30も図1(a)に示されたものと同様、電線Wの被覆材の外周面に外装部品としてのグロメット34が金型インサートモールド成形により一体的に装着されたものであるが、この図2に示したものは、グロメット34のグロメット本体36が拡径部36aのみからなり、その小径側端面と大径側端面にそれぞれ薄肉突起部38a,38bが形成されている。
この図2に示した形態のグロメット一体型モールドハーネス30によれば、電線Wに図中矢印A方向への引張り力が働いたとすると、グロメット本体36の大径側端面の薄肉突起部38bに電線Wを締め付ける圧縮応力が働き、逆に矢印B方向への引張り力が働いたとすれば、今度はグロメット本体36の小径側端面の薄肉突起部38aに電線Wを締め付ける圧縮応力が働いていずれの方向への引張りに対しても電線Wとグロメット34との間の固着力・接着強度が高められることとなる。
図3は、このような本発明に係るグロメット一体型モールドハーネスを自動車への配索作業現場などにおいて簡便に製作できるハンディタイプのグロメット成形金型を示したものである。このグロメット成形金型40は、ヒンジ42を介して上型44と下型46とが開閉可能に設けられ、上型44と下型46との分割面(パーティングライン面)にはそれぞれ、半割状のワイヤーハーネス貫挿溝48a,48bが形成されると共に、そのワイヤーハーネス貫挿溝48a,48bの途中にグロメット形状に対応した同じく半割状のグロメット成形用キャビティ50a,50bがそれぞれ形成されている。このキャビティ50a,50bの容量はグロメット形状からおおむね20cc程度のものである。
そして、上型44、下型46の外壁面には、ペルチェ素子による放熱板52が取り付けられ、キャビティ50a,50bに注入された溶融状態の熱可塑性エラストマはこの放熱板44による吸熱・放散効果により速やかに温度を下げて凝固(固化)されるものである。
このグロメット成形金型40を用いて上述の図2に示したグロメット一体型モールドハーネス30を製造するに際しては、その金型を開いた状態で下型46のワイヤーハーネス貫挿溝48bにオレフィン樹脂被覆電線Wを挿着(セット)し、上型44を閉じる。そして図示しないゲートより溶融状態の熱可塑性エラストマを上型44と下型46とにより形成されるグロメット成形用キャビティ50a,50b内に注入する。このキャビティ50a,50b内に注入された熱可塑性エラストマは速やかに熱放散が行なわれて電線被覆材の外周面に凝結固化されるから、金型を開いてその電線被覆材にグロメット34が一体的に形成されたグロメット一体型モールドハーネス30を取り出せば良いことになる。
尚、この実施形態では、グロメット34の全体に亘って充分に熱可塑性エラストマが充填されるように、グロメット本体36の小径部側の薄肉突起部38aより熱可塑性エラストマがキャビティ50a,50b内に注入されるように配慮されている。これにより熱可塑性エラストマのキャビティ50a,50b全体に亘っての充填性が良く、また熱の流れからして電線被覆材とグロメット34との熱溶着性も良くなり、接合強度の高いものが得られる。しかもこのように熱可塑性エラストマの充填性が良くなることにより金型40の射出(注入)圧力の低減を図ることもでき、ハンディタイプの金型の更なる小型化も可能となるものである。
このグロメット一体型のモールドハーネス30を車体パネルPに装着するに際しては、電線Wをグロメット34の小径側あるいは大径側より車体パネルPの貫通穴22に通し、グロメット本体36の大径側端面を車体パネルPに押圧し、弾性力により嵌合溝20に嵌め込むことにより装着されるものである。
ちなみにこの図4に示した実施形態品は、グロメット34のグロメット本体36の電線W方向の厚さが9.0mm、外径19.0mm、薄肉突起部38a,38bの基端部の外径が数mm、長さ5mm程度、先端部が大体電線Wと略同一径としたものであるが、この実施形態品で射出圧力は15MPaとし、接着強度を高めるため金型にガスケットを多用し、射出成形性を高めている。また樹脂温度も従来180〜200℃であったものを250℃〜270℃と高くしている。そしてこのように高温の樹脂が電線Wにまわりやすい金型構造とし、高温低圧力成型を可能としている。
図5は、参考例に係るグロメット一体型モールドハーネスの外観形態を示している。この図5に示されるグロメット一体型モールドハーネス60のグロメット64は、図1(a)に示したグロメット10と同様、グロメット本体66が電線Wの軸線方向に漸次大径となる拡径部66aと、該拡径部66aの小径側に連続した厚肉の小径軸部66bとにより構成されるが、そのグロメット本体66の小径軸部66b側、及び拡径部66a側端面のいずれにも薄肉突起部38a,38bは形成されておらず、代りに肉厚0.28mmt、長さ5mmの薄皮はみ出し部68a,68bが形成されている。
この図5に示した形態のグロメット一体型モールドハーネス60によっても、例えば、電線Wに図中矢印A方向への引張り力が働いたときには、グロメット本体66の小径側端面の薄皮はみ出し部68aに電線Wを締め付ける圧縮応力が働き、逆に矢印B方向への引張り力が働いたときには、グロメット本体の66の大径側端面の薄皮はみ出し部68bに電線Wを締め付ける圧縮応力が働いていずれの方向への引張りに対しても電線Wとグロメット64との間の固着力・接着強度が高められるものである。
〔実験例1〕
にグロメット一体型モールドハーネスの電線被覆材とグロメットとの相溶性について各種の実験を行ったのでそれについて説明する。電線被覆材の材料としては、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)の各種材料を選択した。一方、グロメット(外装)材料としては、スチレン系(SBS)、スチレン系(SIS)、スチレン系(SEBS)、オレフィン系、塩化ビニル系、ウレタン系の各種材料を選択した。
実験方法としては、電線材料に見立てたそれぞれの材料シートに溶融させたグロメット材料を付着させて、これを剥がしたとき凝集剥離の起きるものを相溶性あり(○印)、界面剥離の起きるものを相溶性なし(×印)、判断の難しかったものを△印として判定した。その結果を表1に示す。
Figure 0004813773
この表1より、オレフィン系樹脂であるPP,PE,EEA,EVAに対しては、スチレン系のSBS,SIS,SEBS及びオレフィン系の熱可塑性エラストマが好適に用いられることがわかった。そしてPVCの電線被覆材に対しては、スチレン系及びオレフィン系の熱可塑性エラストマは不適であることもわかった。
〔実験例2〕
次に図6は、グロメット一体型のモールドハーネスと、従来型のテープ巻きのものとで破壊強度試験により比較を行った結果を示したものである。テープ巻きのものは、1.5mm径のPVC電線に別部材として製作したポリスチレン系エラストマによるグロメットを装着し19mm長のベロ部から40mm程テープ巻きしたものである。また、グロメット一体型のものは、図1(b)に示した従来型の、グロメット本体16が拡径部16aと小径軸部16bとからなるものを用い、1.5mm径のポリオレフィン系電線に接合部(グロメット本体16の電線W方向の長さ)が15mm長に亘るポリスチレン(SEBS)系エラストマのグロメットをインサートモールド成形により一体的に射出成形したものである。
図7にその破壊強度試験機の概略構成を示している。図示されるように、グロメット本体16の大径側面がテーブル70面に支持された状態で電線Wの一端をチャック部材72により把持し、チャック部材72に引張り荷重を負加することにより電線Wとグロメット14との接合面の破壊強度を測定するものである。図6において、横軸に電線の変位量(mm)を採り、縦軸に接合強度(N)を採っている。
その結果、従来のテープ巻き品のものでは最大50〜60N程度の接合強度(固定強度)にすぎなかったものが、従来型ではあるがグロメット一体型のものは、最大100N以上の接合強度が得られ、良好な結果が得られた。そしてこれによりインサートモールド成形品、特にポリオレフィン系電線とポリスチレン系エラストマとの組合せが好ましいことが確認された。ただ、この従来型のモールド品でも接合強度の値としては充分ではない。
〔実験例3〕
そこで次に本発明品と、従来型モールド品並びにテープ巻き品との比較においてグロメット形状の依存性についての試験を行った。サンプルは、本発明品においては図1(a)に示したグロメット本体の片側に基部の肉厚が7mm以下で先端に向けて漸次小径となる錐形状の薄肉突起部が設けられたもの、図2に示したグロメット本体の両側に基部の肉厚が7mm以下で先端に向けて漸次小径となる錐形状の薄肉突起部が設けられたもの、そして図5に示したグロメット本体に薄肉突起部に代えて薄皮はみ出し部が設けられたものを各種作製し、これを図1(b)に示した従来型のモールド品、あるいは図示しないがテープ巻き品との間で評価したものである
Figure 0004813773
この試験は、グロメット本体の長さ(電線軸方向の長さ)をxmm、グロメット本体の小径側端面の薄肉突起部の長さをy1mm、グロメット本体16の大径側端面の薄肉突起部の長さをy2mmとして、グロメットと電線Wとの有効接合長さ(x+y2)と接合(破壊)強度との関係を前述の破壊強度試験機を用いて行った。材料は、テープ巻き品の場合はPVC電線にポリスチレン系エラストマのグロメット、図1(b)従来型モールド品と、図1(a)、図2、図5に示した本発明モールド品、参考例モールド品はいずれもオレフィン系のポリプロピレン樹脂による電線とポリスチレン系エラストマのグロメットとしている。
その結果、本発明品の実施例1〜6を比較するとわかるように、グロメットと電線との有効接合長さが増すほど接合(破壊)強度が高くなっている。それに対してテープ巻き品は極端にグロメットと電線との間の接合強度が低いことがわかるが、従来型モールド品の場合も本発明品に較べると接合(破壊)強度が低くなっている。また、本発明品の実施例1〜3、あるいは実施例4〜6を比較すればわかるように、グロメット本体長さが同じであるときには薄肉突起部を長くした方が接合強度が高い傾向にあることもはっきりした。さらに薄皮はみ出し部を代りに設けたものでも薄肉突起部を設けたものと同様な効果が得られることも確認された。
これを次の図8に示して説明すると、横軸にグロメット−電線間の有効接合長さ(x+y2)mm、縦軸に接合(破壊)強度Nとした場合、グロメット−電線間の接合長さが増すにつれて略直線的にグロメット−電線間の接合強度Nも増大することがはっきりした。この時の近似線は、グロメット−電線間の有効接合長さX(mm)、接合(破壊)強度をY(N)とすると、Y=3.5X+62で表される。したがってこのことより、グロメット本体の電線W軸方向の厚みをそれ程分厚くしなくともグロメット本体の小径側・大径側に設けられる薄肉突起部の長さを確保することによりグロメット本体は比較的薄肉であっても接合強度が確保されると言える。
そしてこれにより本発明品によれば、比較的薄肉のグロメット本体の小径側・大径側に薄肉突起部を設けたことによりグロメットそのものの重量を軽減し、材料コストの低減にもなるものである。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば、上記実施例においては、電線被覆材への外装部品のインサート成型を自動車へのワイヤハーネスの配索作業現場において直接行なう場合について説明したが、そうではなく例えば、図板を用いて図板上で予めワイヤハーネスの配索、電線端末への端子の取付け、コネクタへの接続等を行う作業の場合にもそのワイヤハーネスの途中部位の適所に予め外装部品を装着したいような場合にも適用できるものである。
(a)は本発明の第1の実施形態に係るグロメット一体型モールドハーネスの外観図、(b)は比較例としての従来型モールドハーネスの外観図。 本発明の第2の実施形態に係るグロメット一体型モールドハーネスの外観図。 このグロメット一体型モールドハーネスを製作するためのグロメット成形金型の概略構成図。 図2に示したグロメット一体型モールドハーネスの概略的な寸法を示した図。 参考例に係るグロメット一体型モールドハーネスの外観図。 従来型モールド品とテープ巻き品との破壊強度試験による結果を比較した図。 その破壊強度試験機の概略構成図。 グロメット−電線間の有効接合長さと破壊強度との関係を示した図。 従来一般に知られるグロメット一体型ワイヤハーネスの例を示した図。 同じく従来一般に知られるグロメット一体型ワイヤハーネスの例を示した図。
10 グロメット一体型モールドハーネス(第1実施形態)
W 電線
14 グロメット
16 グロメット本体
18 薄肉突起部
30 グロメット一体型モールドハーネス(第2実施形態)
34 グロメット
36 グロメット本体
38a,38b 薄肉突起部
60 グロメット一体型モールドハーネス(参考例
64 グロメット
66 グロメット本体

Claims (3)

  1. 電線被覆材の外周面にグロメットがモールド成形により一体的に形成されてなるものであって、前記グロメット電線の軸方向に漸次大径となるグロメット本体を有し、該グロメット本体の外周面には車体パネル用嵌合溝が周設形成され、該パネル用嵌合溝から前記電線の軸方向に離れた前記グロメット本体の小径側と大径側の両方の端面に前記電線被覆材を覆う薄肉突起部が形成され、該薄肉突起部は肉厚7mm以下の基部から先端に向けて漸次小径となる錐形状であることを特徴とするグロメット一体型モールドハーネス。
  2. 前記電線被覆材は、ポリオレフィン系樹脂であるポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレンを主成分とするプロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン/エチレン−プロピレンブロック共重合体より選択された1種又は2種以上の混合物からなり、前記グロメットの材料は、熱可塑性エラストマであるスチレン−ブタジエン系、スチレン−イソプレン系、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン系、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン系、オレフィン系、ポリエステル系より選択された1種又は2種以上の混合物からなることを特徴とする請求項1に記載のグロメット一体型モールドハーネス。
  3. 請求項1または2に記載のグロメット一体型モールドハーネスが搭載された自動車。
JP2004147576A 2004-05-18 2004-05-18 グロメット一体型モールドハーネス及びこのグロメット一体型モールドハーネス搭載の自動車 Expired - Fee Related JP4813773B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004147576A JP4813773B2 (ja) 2004-05-18 2004-05-18 グロメット一体型モールドハーネス及びこのグロメット一体型モールドハーネス搭載の自動車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004147576A JP4813773B2 (ja) 2004-05-18 2004-05-18 グロメット一体型モールドハーネス及びこのグロメット一体型モールドハーネス搭載の自動車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005332607A JP2005332607A (ja) 2005-12-02
JP4813773B2 true JP4813773B2 (ja) 2011-11-09

Family

ID=35487112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004147576A Expired - Fee Related JP4813773B2 (ja) 2004-05-18 2004-05-18 グロメット一体型モールドハーネス及びこのグロメット一体型モールドハーネス搭載の自動車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4813773B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011216454A (ja) 2010-03-15 2011-10-27 Yazaki Corp 回路体の製造方法及びワイヤハーネス
JP5786761B2 (ja) * 2012-02-29 2015-09-30 日立金属株式会社 グロメット付ケーブル
CN111478060A (zh) * 2020-04-10 2020-07-31 长春捷翼汽车零部件有限公司 一种注塑成型的线束及成型方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01110117A (ja) * 1987-10-24 1989-04-26 Mitsubishi Monsanto Chem Co 中空成形品の成形装置
JPH0686231U (ja) * 1993-05-25 1994-12-13 株式会社カンセイ グロメット
JP3022064B2 (ja) * 1993-07-09 2000-03-15 住友電装株式会社 ワイヤハーネス一体型グロメット及びその成形方法
JP2780641B2 (ja) * 1994-06-06 1998-07-30 住友電装株式会社 グロメット
JPH09129064A (ja) * 1995-10-27 1997-05-16 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット
JPH09161580A (ja) * 1995-12-01 1997-06-20 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット
JPH1092244A (ja) * 1996-09-18 1998-04-10 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット
JP3352897B2 (ja) * 1997-01-31 2002-12-03 スタンレー電気株式会社 グロメット一体成形ハーネス
JP2000249261A (ja) * 1999-03-02 2000-09-12 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメットおよび該グロメットのパネルへの取付方法
JP2000358315A (ja) * 1999-06-11 2000-12-26 Calsonic Kansei Corp グロメット
JP2001110241A (ja) * 1999-10-13 2001-04-20 Ube Ind Ltd ワイヤハーネス
JP2002338782A (ja) * 2001-03-15 2002-11-27 Mitsubishi Chemicals Corp 自動車ハーネス用グロメット樹脂組成物および自動車ハーネス用グロメット
JP2003272448A (ja) * 2002-03-19 2003-09-26 Toyota Motor Corp 車両用ワイヤハーネス

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005332607A (ja) 2005-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2013132929A1 (ja) 端子付電線
US20100136805A1 (en) Electric connection box
KR20080048495A (ko) 열가소성 엘라스토머 조성물 및 그 복합 성형체
JP3821233B2 (ja) ノンハロゲン難燃絶縁電線
WO2015068511A1 (ja) 熱回復物品、ワイヤスプライス及びワイヤハーネス
JP4813773B2 (ja) グロメット一体型モールドハーネス及びこのグロメット一体型モールドハーネス搭載の自動車
JP2005294132A (ja) 外装モールドハーネス及びその製造方法並びにこの外装モールドハーネス搭載の自動車
US20130043059A1 (en) Grommet
WO2009096461A1 (ja) 絶縁電線及びワイヤーハーネス
US10190621B2 (en) Outer casing for control cable, method of manufacturing the same, and control cable
JP3669920B2 (ja) 被覆電線
JP5993266B2 (ja) 車両用ワイヤハーネス
JP2009301766A (ja) 絶縁電線およびワイヤーハーネス
JP2009038882A (ja) 電線間止水構造
JP2008271731A (ja) グロメットおよび該グロメットの製造方法
JP2002249004A (ja) 溶融部材およびワイヤハーネスの配策方法
CN220180742U (zh) 护套、安全带锁扣总成和车辆
JP7270487B2 (ja) センサユニットおよびその固定方法
WO2015029756A1 (ja) コントロールケーブル用アウターケーシング及びコントロールケーブル
JP2007290668A (ja) 車両用ドアホールシール及びその製造方法並びにその使用方法
JP4986453B2 (ja) 車両用空調ダクト
JP6993215B2 (ja) コネクタ
JP3622955B2 (ja) 難燃性樹脂組成物
JP4672477B2 (ja) 自動車用ウエザーストリップの製造方法
CN113287177A (zh) 带熔接层的绝缘电线

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100413

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110426

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110519

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110823

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110825

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140902

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees