JP4813493B2 - ガイドテーブル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガイドテーブル装置に係り、特に、高い剛性と案内精度を維持しながらも小型化、軽量化を実現することができるガイドテーブル装置の改良に関するものである。
従来から、工作機械のワークテーブルなどを互いに直交するX方向およびY方向へ自在に移動させる装置として、直線案内装置を利用した所謂ビルトアップ型のガイドテーブル装置が知られている。かかるガイドテーブル装置は、ベッドやコラムなどの基台上にX方向に沿って軌道レールを配設するとともに、この軌道レールに沿って移動する下側テーブルを設け、さらに、この下側テーブル上にY方向に沿って軌道レールを配設するとともに、この軌道レールに沿って移動する上側テーブルを設けて構成されている。したがって、このようなガイドテーブル装置では、上側テーブルを基台に対してX方向およびY方向へ自在に移動させることが可能となっている(例えば、下記特許文献1参照)。
また、別のガイドテーブル装置として、下記特許文献2には、薄肉鋼板をプレス加工することによって小型化、軽量化を図ったガイドテーブル装置が開示されている。かかるガイドテーブル装置は、鋼板の両端部をプレス加工によって曲げ起こすことによりチャネル状の下側プレートおよび上側プレートを形成する一方、周囲四辺のうちの対向する二辺を下側に、残る二辺を上側に向けて曲げ起こした中間部材を形成し、曲げ起こした側壁部が互いに対向するように上側プレート、中間部材および下側プレートを組み合わせた構成を有するものである。そして、互いに対向する側壁部の間には複数のボールが配置され、かかるボールが側壁部を転動することにより、中間部材が下側プレートに対してX方向に移動し、上側プレートが中間部材に対してY方向に移動することが可能となっている。
さらに、下記特許文献3には、水平(XY)方向の他に回転(θ)方向の移動を可能としたガイドテーブル装置が開示されている。下記特許文献3に記載のガイドテーブル装置は、クロス直交ガイドと軸受を組み合わせることによってXYθ方向の案内を実現している。
特開平11−280761号公報 特開平5−18415号公報 特開平9−243766号公報
しかしながら、上記特許文献1に代表される従来のガイドテーブル装置は、X方向に移動する下側テーブルの上にY方向の軌道レールを配設していることから、下側テーブルそれ自体に高い剛性が必要とされ、さらに、固定部から上側テーブルまでの高さも高くならざるを得ない。したがって、装置が大型化、重量化してしまうという問題点を有している。
また、上記特許文献2に記載のガイドテーブル装置は、小型化、軽量化を実現するものではあるが、下側プレート、中間部材および上側プレートを薄肉鋼板のプレス加工によって製作しており、ボール転走溝は鋼板を曲げ起こした側壁部に形成されている。このため、プレス加工の精度が悪いと、ボールとボール転走溝との間に隙間が生じてしまい、下側プレートに対して中間部材が、中間部材に対して上側プレートがそれぞれガタつき、下側プレートに対して上側プレートを高精度に運動させることができないといった不具合が発生する。
上記特許文献2に記載のガイドテーブル装置に少し大きめの直径のボールを選択し、ボール転走溝を転送するボールに対して予圧を与えてやれば、ボールとボール転走溝との間の隙間は排除され、前述のような下側プレートに対する上側プレートのガタつきは防止することが可能である。しかしながら、かかる装置では、ボール転走溝がプレス加工によって曲げ起こされた側壁部に形成されていることから、大きな直径のボールを選択すると、ボールがボール転走溝に接触して圧縮される以前に各プレートの側壁部が変形してしまい、ボールに十分な予圧を与えることができないといった不具合もあった。
このため、上記特許文献2に記載のガイドテーブル装置では、プレス加工の加工精度を向上させるとともに、各プレートに形成される鋼板の剛性を高めることが必要であった。もっとも、これらの点は、プレス加工の利点、すなわち良好な生産性、低コストというメリットを減殺するものであり、ガイドテーブル装置の製作コストを上昇させるものでもある。
XY方向のみの案内を行うガイドテーブル装置であっても上述のような不具合を有していたが、θ方向の案内を加えた場合には、さらに装置の大型化、重量化が避けられない。例えば、上記特許文献3に記載のガイドテーブル装置では、3つのクロス直交ガイドの上側に軸体を設け、この軸体に設置された軸受を介してテーブルが配置されている。したがって、上記特許文献3に記載のガイドテーブル装置は、構成部材を納めるために縦横両方向に大きくならざるを得ず、このような構成を有するが故に製作コストをも上昇せざるを得ないものであった。
本発明は、上述した課題の存在に鑑みて成されたものであって、その目的は、高い剛性と案内精度を維持しながらも小型化、軽量化を実現することができる新たなガイドテーブル装置を提供することにある。
本発明に係るガイドテーブル装置は、第一の方向に形成される一対の転動体転走溝を備える下側プレートと、第二の方向に形成される一対の転動体転走溝を備える上側プレートと、前記下側プレートが備える一対の転動体転走溝と前記上側プレートが備える一対の転動体転走溝とにそれぞれ対向配置される四つの転動体転走溝を四辺に備える矩形状の外郭を有する中間部材と、前記下側プレートおよび前記上側プレートと、前記中間部材とによって形成される四つの転動体転走路間に転動自在に設置される複数の転動体と、を備えるガイドテーブル装置であって、前記中間部材が四辺に備える四つの転動体転走溝が、同一平面上に形成されていることを特徴とする。
本発明に係る別のガイドテーブル装置は、基台と固定される矩形状をした下側プレート平面部の対向する二辺から上方に立設されるスカート部を備え、かかるスカート部の対向する内側面のそれぞれに転動体転走溝を備える下側プレートと、案内対象物が固定される矩形状をした上側プレート平面部の対向する二辺であって、前記下側プレートのスカート部が設置される二辺に対して直角方向に延びる二辺から下方に垂設されるスカート部を備え、かかるスカート部の対向する内側面のそれぞれに転動体転走溝を備える上側プレートと、前記下側プレートが備える一対の転動体転走溝と前記上側プレートが備える一対の転動体転走溝とにそれぞれ対向配置される四つの転動体転走溝を四辺に備える矩形状の外郭を有する中間部材と、前記下側プレートおよび前記上側プレートと、前記中間部材とによって形成される四つの転動体転走路間に転動自在に設置される複数の転動体と、を備えるガイドテーブル装置であって、前記中間部材が四辺に備える四つの転動体転走溝が、同一平面上に形成されていることを特徴とする。
上記のような本発明に係るガイドテーブル装置において、前記下側プレートおよび前記上側プレートは、同一形状且つ同一の大きさに形成されていることとすることができる。
また、本発明に係るガイドテーブル装置において、前記複数の転動体は、前記四つの転動体転走路間にケージを介して設置されていることとすることができる。
さらに、本発明に係るガイドテーブル装置において、前記下側プレートおよび前記上側プレートは、プレート平面部に穿設される少なくとも一つのアクセスホールと、プレート平面部に穿設される少なくとも一つのねじ孔とをそれぞれ備え、前記中間部材が矩形状の中央部に開口部が形成された中抜き構造を備えることにより、前記下側プレート側から見たときには、前記下側プレートに穿設されるアクセスホールを介して前記上側プレートに穿設されるねじ孔に締結手段を螺合可能であり、前記上側プレート側から見たときには、前記上側プレートに穿設されるアクセスホールを介して前記下側プレートに穿設されるねじ孔に締結手段を螺合可能であることとすることができる。
またさらに、本発明に係るガイドテーブル装置において、前記下側プレートおよび前記上側プレートは、それぞれが備える転動体転走溝のストローク端に前記転動体の転動を規制するための転動体規制手段を備えることとすることができる。
さらにまた、本発明に係るガイドテーブル装置において、前記転動体規制手段は、前記下側プレートおよび前記上側プレートがそれぞれ備える転動体転走溝のストローク端に形成されるスプリングピン挿入孔と、かかるスプリングピン挿入孔に挿入設置されるスプリングピンとによって構成されることとすることができる。
また、本発明に係るガイドテーブル装置において、前記下側プレートおよび前記上側プレートは、転動体転走溝が形成される辺の長さをα、転動体転走溝のない辺の長さをβとしたときに、α<βなる関係を有するように構成することが好適である。
本発明に係るガイドテーブル装置は、直線方向に形成されるとともに対向配置される一対の転動体転走溝を備える第一プレートと、曲率を持って形成されるとともにその曲率の凹側を対向配置される一対の転動体転走溝を備える第二プレートと、前記第一プレートが備える一対の転動体転走溝と前記第二プレートが備える一対の転動体転走溝とにそれぞれ略均等な間隔を隔てて対向配置される四つの転動体転走溝を四辺に備える概略小判形の外郭を有する中間部材と、前記第一プレートおよび前記第二プレートと、前記中間部材とによって形成される四つの転動体転走路間に転動自在に設置される複数の転動体と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るガイドテーブル装置において、前記第一プレートは、基台又は案内対象物と固定される第一プレート平面部の対向する直線状の二辺に設置される一対の直線スカート部を備えるとともに、前記一対の直線スカート部の対向する内側面のそれぞれに前記転動体転走溝を備え、前記第二プレートは、案内対象物又は基台が固定される概略小判形をした第二プレート平面部の対向する曲率を持った二辺に設置される一対の曲率スカート部を備えるとともに、前記曲率スカート部の対向する内側面のそれぞれに前記転動体転走溝を備えることとすることができる。
また、本発明に係るガイドテーブル装置において、前記複数の転動体は、前記四つの転動体転走路間にケージを介して設置されていることとすることができる。
さらに、本発明に係るガイドテーブル装置において、前記第一プレートおよび前記第二プレートは、それぞれのプレート平面部に穿設される少なくとも一つのアクセスホールと、プレート平面部に穿設される少なくとも一つのねじ孔とをそれぞれ備え、前記中間部材が概略小判形の中央部に開口部が形成された中抜き構造を備えることにより、前記第一プレート側から見たときには、前記第一プレートに穿設されるアクセスホールを介して前記第二プレートに穿設されるねじ孔に締結手段を螺合可能であり、前記第二プレート側から見たときには、前記第二プレートに穿設されるアクセスホールを介して前記第一プレートに穿設されるねじ孔に締結手段を螺合可能であることとすることができる。
またさらに、本発明に係るガイドテーブル装置において、前記第一プレートおよび前記第二プレートは、それぞれが備える転動体転走溝のストローク端に前記転動体の転動を規制するための転動体規制手段を備えることとすることができる。
さらにまた、本発明に係るガイドテーブル装置において、前記転動体規制手段は、前記第一プレートおよび前記第二プレートがそれぞれ備える転動体転走溝のストローク端に形成されるスプリングピン挿入孔と、かかるスプリングピン挿入孔に挿入設置されるスプリングピンとによって構成されることとすることができる。
また、本発明に係るガイドテーブル装置において、前記第一プレートおよび前記第二プレートは、転動体転走溝が形成される辺の直線長さをα、転動体転走溝のない辺の直線長さをβとしたときに、α<βなる関係を有するように構成されていることが好適である。
さらに、本発明に係るガイドテーブル装置では、前記中間部材が四辺に備える四つの転動体転走溝が、同一平面上に形成されていることとすることができる。
本発明に係る別のガイドテーブル装置は、第一の方向に形成される一対の転動体転走溝を備える下側プレートと、第二の方向に形成される一対の転動体転走溝を備える上側プレートと、前記下側プレートが備える一対の転動体転走溝と前記上側プレートが備える一対の転動体転走溝とにそれぞれ対向配置される四つの転動体転走溝を四辺に備える矩形状の外郭を有する中間部材と、前記下側プレートおよび前記上側プレートと、前記中間部材とによって形成される四つの転動体転走路間に転動自在に設置される複数の転動体と、を備えるガイドテーブル装置であって、前記下側プレートは、基台と固定される矩形状をした下側プレート平面部の対向する二辺から上方に立設される下側スカート部を備えるとともに、前記下側スカート部の対向する内側面のそれぞれに転動体転走溝を備え、前記上側プレートは、案内対象物が固定される矩形状をした上側プレート平面部の対向する二辺であって、前記下側プレートの下側スカート部が設置される二辺に対して直角方向に延びる二辺から下方に垂設される上側スカート部を備えるとともに、前記上側スカート部の対向する内側面のそれぞれに転動体転走溝を備え、前記中間部材は、四辺に備える四つの転動体転走溝が同一平面上に形成され、且つ、矩形状の中央部に開口部が形成された中抜き構造とされ、前記開口部の少なくとも一部が円弧形状に形成されることによって、ガイドテーブル装置全体が前記円弧形状の中心点を回転中心として回転移動可能であることを特徴とする。
また、本発明に係る別のガイドテーブル装置において、前記開口部は円形に形成されており、かかる円形の開口部に回転軸受又はクロスローラリングが設置されることにより、ガイドテーブル装置全体が回転移動可能であることとすることができる。
なお上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
本発明によれば、高い剛性と案内精度を維持しながらも小型化、軽量化を実現することが可能な新たなガイドテーブル装置を提供することができる。
図1は、第1の実施形態に係るガイドテーブル装置の全体概要を示す外観斜視図である。 図2は、第1の実施形態に係るガイドテーブル装置の構成部材を説明するための分解斜視図である。 図3Aは、第1の実施形態に係るガイドテーブル装置を上方から見た場合の外観上面図である。 図3Bは、図3Aに示すA−A断面を表す縦断面側面図である。 図3Cは、図3Aに示すB−B断面を表す縦断面側面図である。 図4は、第1の実施形態に係る転動体規制手段を説明するための要部拡大図である。 図5は、第2の実施形態に係るガイドテーブル装置の全体概要を示す外観斜視図である。 図6は、第2の実施形態に係るガイドテーブル装置の構成部材を説明するための分解斜視図である。 図7Aは、第2の実施形態に係るガイドテーブル装置を上方から見た場合の外観上面図である。 図7Bは、図7Aに示すC−C断面を表す縦断面側面図である。 図7Cは、図7Aに示すD−D断面を表す縦断面側面図である。 図8は、第2の実施形態に係る転動体規制手段を説明するための要部拡大図である。 図9は、第3の実施形態に係るガイドテーブル装置の全体概要を示す外観斜視図である。 図10は、第3の実施形態に係るガイドテーブル装置の構成部材を説明するための分解斜視図である。 図11Aは、第3の実施形態に係るガイドテーブル装置を上方から見た場合の外観上面図である。 図11Bは、図11Aに示すE−E断面を表す縦断面側面図である。 図11Cは、図11Aに示すF−F断面を表す縦断面側面図である。 図12は、第3の実施形態に係る転動体規制手段を説明するための要部拡大図である。
符号の説明
10 下側プレート、10a 下側プレート平面部、10b スカート部、11 転動体転走溝、12 ねじ孔、13 アクセスホール、15 スプリングピン挿入孔、16 スプリングピン、20 中間部材、21 転動体転走溝、22 開口部、30 上側プレート、30a 上側プレート平面部、30b スカート部、31 転動体転走溝、32 ねじ孔、33 アクセスホール、35 スプリングピン挿入孔、36 スプリングピン、40 ボール、41 ケージ、50,52 ボルト、50a,52a 頭部、60 転動体規制手段、110 第一プレート、110a 第一プレート平面部、110b 直線スカート部、111 転動体転走溝、112 ねじ孔、113 アクセスホール、115 スプリングピン挿入孔、116 スプリングピン、120 中間部材、121(121a,121b) 転動体転走溝、122 開口部、130 第二プレート、130a 第二プレート平面部、130b 曲率スカート部、131 転動体転走溝、132 ねじ孔、133 アクセスホール、135 スプリングピン挿入孔、136 スプリングピン、140 ボール、141 ケージ、150,152 ボルト、150a,152a 頭部、160 転動体規制手段、210 下側プレート、210a 下側プレート平面部、210b 下側スカート部、211 転動体転走溝、212 ねじ孔、213 アクセスホール、215 スプリングピン挿入孔、216 スプリングピン、220 中間部材、221 転動体転走溝、222a 回転用開口部、222b アクセス用開口部、230 上側プレート、230a 上側プレート平面部、230b 上側スカート部、231 転動体転走溝、232 ねじ孔、233 アクセスホール、235 スプリングピン挿入孔、236 スプリングピン、240 ボール、241 ケージ、250,252 ボルト、250a,252a 頭部、260 転動体規制手段、270 軸受。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[第1の実施形態:XY方向の案内が可能なガイドテーブル装置の場合]
図1は、第1の実施形態に係るガイドテーブル装置の全体概要を示す外観斜視図である。また、図2は、第1の実施形態に係るガイドテーブル装置の構成部材を説明するための分解斜視図である。第1の実施形態に係るガイドテーブル装置は、下側プレート10、中間部材20、上側プレート30および複数のボール40を主な構成部材としている。
下側プレート10は、第一の方向(符号Xで示される方向であり、以下「X方向」と記す)に形成される一対の転動体転走溝11を備える部材である。下側プレート10の具体的な構成は、矩形状をした下側プレート平面部10aと、下側プレート平面部10aの対向する二辺のうち、X方向に延びる二辺から上方に立設される一対のスカート部10bとを備えるものである。下側プレート平面部10aは、ガイドテーブル装置の設置基準となるベッドやコラムなどの基台と固定設置可能な部材であり、そのためのねじ孔12を備えている。一方、一対のスカート部10bは、対向する内側面のそれぞれに転動体転走溝11を備える部材であり、後述する複数のボール40からの転がり負荷を受容できるようになっている。
上側プレート30は、下側プレート10と同一形状且つ同一の大きさに形成される部材であり、下側プレート10をそのままひっくり返した状態で使用されるものである。すなわち、上側プレート30は、第二の方向(符号Yで示される方向であり、以下「Y方向」と記す)に形成される一対の転動体転走溝31を備える部材であり、その具体的な構成は、案内対象物が固定される矩形状をした上側プレート平面部30aと、この上側プレート平面部30aの対向する二辺であって、下側プレート10のスカート部10bが設置される二辺に対して直角方向(すなわち、Y方向)に延びる二辺から下方に垂設される一対のスカート部30bとを備えるという特徴を有している。なお、一対のスカート部30bの対向する内側面のそれぞれにも転動体転走溝31が形成されており、かかる転動体転走溝31によって後述する複数のボール40からの転がり負荷を受容できるようになっている。また、上側プレート30と案内対象物との固定は、上側プレート平面部30aに穿設されるねじ孔32を用いて行われることになる。
中間部材20は、下側プレート10と上側プレート30とに挟み込まれるように設置される部材である。この中間部材20は、矩形状の外郭を有しており、外周を形成する四辺にはそれぞれ転動体転走溝21が形成されている。四つの転動体転走溝21のうち、X方向に形成される二つの転動体転走溝21は下側プレート10が有する一対の転動体転走溝11と対向配置されており、Y方向に形成される二つの転動体転走溝21は上側プレート30が有する一対の転動体転走溝31と対向配置されている。
X方向に形成される二つの転動体転走溝21と下側プレート10が有する一対の転動体転走溝11とによってX方向に延びる一対の転動体転走路が形成されることになる。また、Y方向に形成される二つの転動体転走溝21と上側プレート30が有する一対の転動体転走溝31とによってY方向に延びる一対の転動体転走路が形成される。そして、これら四つの転動体転走路間には、複数のボール40が転動自在に設置されている。なお、複数のボール40は、四つの転動体転走路間にケージ41を介して設置されており、ケージ41の設置効果によって、複数のボール40の整列転動が常に維持されることになる。
以上、第1の実施形態に係るガイドテーブル装置の基本的な構成を説明したが、第1の実施形態に係るガイドテーブル装置のさらなる特徴点として、まず、中間部材20の四辺に備わる四つの転動体転走溝21が、同一平面上に形成されていることを挙げることができる。すなわち、従来のガイドテーブル装置においては、中間部材に形成される転動体転走溝をX方向用とY方向用とでそれぞれ別平面上に形成するようにしていたので、従来の中間部材は、案内方向の荷重が均等に加わらず、さらには転動体転走溝の幅二つ分以上の厚さを必要とするものであった。しかしながら、第1の実施形態に係る中間部材20であれば、全ての転動体転走溝21が同一平面上に形成されているので、加わる荷重が平均化されるとともに転動体転走溝の幅一つ分程度の厚さがあれば十分であり、装置のコンパクト化を図ることが可能となる。
また、第1の実施形態に係るガイドテーブル装置は、基台および案内対象物との取付構造に関してさらなる特徴を備えている。かかる特徴について、さらに図3A、図3Bおよび図3Cを用いて説明する。ここで、図3Aは、第1の実施形態に係るガイドテーブル装置を上方から見た場合の外観上面図である。また、図3Bは、図3Aに示すA−A断面を表す縦断面側面図であり、図3Cは、図3Aに示すB−B断面を表す縦断面側面図である。
すなわち、図1乃至図3Cに示されるように、第1の実施形態に係る下側プレート10および上側プレート30には、プレート平面部10a,30aの対角線方向に穿設される一つのアクセスホール13,33がそれぞれ形成されている。また、前述した図示しない基台と螺合するためのねじ孔12と、図示しない案内対象物と螺合するためのねじ孔32とは、それぞれアクセスホール13,33の両側であって、アクセスホール13,33が形成される方向と直角方向に交わる対角線上に穿設されている。そして、下側プレート10に穿設されるアクセスホール13と上側プレート30に穿設されるアクセスホール33とは、下側プレート10および上側プレート30の組み付け状態において直角に交わる方向に配置されている。
さらに、下側プレート10と上側プレート30とに挟まれた状態で位置する中間部材20は、矩形状の中央部に開口部22が形成された中抜き構造として形成されている。つまり、第1の実施形態に係るガイドテーブル装置では、上側プレート30側のアクセスホール33から下側プレート10側のねじ孔12を確認することができるので、図示しない基台への取り付けは、上側プレート30側のアクセスホール33からドライバーなどの工具を挿入し、下側プレート10側のねじ孔12に対してボルト50などの締結手段を螺合することにより実現することができる。
逆に、下側プレート10側のアクセスホール13からは、上側プレート30側のねじ孔32を確認することができるので、図示しない案内対象物への取り付けは、下側プレート10側のアクセスホール13からドライバーなどの工具を挿入し、上側プレート30側のねじ孔32に対してボルト52などの締結手段を螺合することにより実現することができる。
なお、アクセスホール13,33の形状については、図1乃至図3Cに示されるような長孔形状のもののほか、ガイドテーブル装置の組み立て完成時において、アクセスホール13とねじ孔32、アクセスホール33とねじ孔12がそれぞれ垂直方向で重なり合う位置に配置できるものであればどの様なものでも良く、丸孔形状や長円孔形状などを採用することが可能である。
また、下側プレート10側のねじ孔12に螺合するボルト50の頭部50aと、上側プレート30側のねじ孔32に螺合するボルト52の頭部52aとは、それぞれがちょうど中間部材20に形成された開口部22の内側壁面に当接するので、XY方向のストローク範囲を規定する役割を果たすことにもなる。つまり、ボルト50,52の頭部50a,52aは、メカストッパとしての機能を発揮することが可能である。ボルト50,52の頭部50a,52aと開口部22との関係を任意に変更することによって、XY方向のストローク範囲を任意に規定することが可能となるとともに、中間部材20に対する下側プレート10および上側プレート30の必要以上の移動動作を防止することが可能となる。また、この構成は、XY方向のストローク範囲を規定するための部材を省略することにもつながるため、構成部品の削減効果によって製造コストの削減にも寄与することが可能となる。
さらに、下側プレート10および上側プレート30には、それぞれが備える転動体転走溝11,31のストローク端にボールの転動を規制するための転動体規制手段60を設置することが可能である。図4は、第1の実施形態に係る転動体規制手段60を説明するための要部拡大図である。かかる転動体規制手段60は、下側プレート10および上側プレート30がそれぞれ備える転動体転走溝11,31のストローク端に形成されるスプリングピン挿入孔15,35と、スプリングピン挿入孔15,35に挿入設置されるスプリングピン16,36とによって構成されている。ケージ41に設置されることによって整列状態を維持される複数のボール40は、繰り返しXY方向の転動を行うことによって、転動体転走路内で一方の側にずれて移動してしまう可能性がある。そして、転動体転走溝11,31のストローク端にボール40の規制手段がないと、転動体転走路の端にボール40が偏ってしまい、最悪の場合はボール40が転動体転走路から外れてしまうなど、スムーズな転動動作ができない事態が生じてしまう可能性がある。そこで、転動体転走溝11,31から突出するように設置されるスプリングピン16,36によってケージ41の移動を規制し、ボール40の転動可能範囲を所定の範囲内に定めるようにしたのである。
なお、第1の実施形態に係る転動体規制手段60においては、高い荷重を受けることがなく、また、相手孔精度を必要としないという利点から、スプリングピン16,36とスプリングピン挿入孔15,35という構成を採用した。しかしながら、転動体規制手段については、ケージ41の移動を規制できるものであればどの様なものであっても良い。
第1の実施形態に係るガイドテーブル装置のストローク範囲については、下側プレート10および上側プレート30において、転動体転走溝11,31が形成される辺の長さをα、転動体転走溝11,31のない辺の長さをβとしたときに、α<βなる関係を満足するように構成することによって規定することができる(図2参照)。すなわち、αとβとの数値の差がそのままXY方向のストローク距離になるのであり、この値を適宜変更することによって、所望のストローク範囲を有するガイドテーブル装置を設計することが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。例えば、上述した第1の実施形態では、複数のボール40を設置した場合のガイドテーブル装置を例示して説明したが、ボール40に代えてローラを用いる構成を採用することも可能である。また、矩形状の外郭を有する中間部材20として、第1の実施形態では正方形に形成される中間部材20を図示して説明したが、この形状は長方形であっても良く、また菱形形状であっても良い。すなわち、本明細書において記載する「矩形状」の語は、正方形、長方形および菱形を含むものとして定義されている。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。
[第2の実施形態:Xθ方向の案内が可能なガイドテーブル装置の場合]
図5は、第2の実施形態に係るガイドテーブル装置の全体概要を示す外観斜視図である。また、図6は、第2の実施形態に係るガイドテーブル装置の構成部材を説明するための分解斜視図である。第2の実施形態に係るガイドテーブル装置は、第一プレート110、中間部材120、第二プレート130および複数のボール140を主な構成部材としている。
第一プレート110は、直線方向(符号Xで示される方向であり、以下「X方向」と記す)に形成される一対の転動体転走溝111を備える部材である。第一プレート110の具体的な構成は、矩形状をした第一プレート平面部110aと、第一プレート平面部110aの対向する二辺のうち、X方向に延びる二辺から上方に立設される一対の直線スカート部110bとを備えるものである。第一プレート平面部110aは、ガイドテーブル装置の設置基準となるベッドやコラムなどの基台、あるいは案内対象物と固定設置可能な部材であり、そのためのねじ孔112を備えている。一方、一対の直線スカート部110bは、対向する内側面のそれぞれに転動体転走溝111を備える部材であり、後述する複数のボール140からの転がり負荷を受容できるようになっている。
第二プレート130は、回転方向(符号θで示される方向であり、以下「θ方向」と記す)に形成される一対の曲率を持った転動体転走溝131を備える部材であり、その具体的な構成は、案内対象物又は基台が固定される概略小判形をした第二プレート平面部130aと、この第二プレート平面部130aの対向する二辺に設置される一対の曲率スカート部130bとを備えるという特徴を有している。なお、一対の曲率スカート部130bの対向する内側面のそれぞれにも曲率を持った転動体転走溝131が形成されており、これら一対の転動体転走溝131は、曲率の凹側が対向するように配置されている。かかる転動体転走溝131によって後述する複数のボール140からの転がり負荷を受容できるようになっている。また、第二プレート130と案内対象物又は基台との固定は、第二プレート平面部130aに穿設されるねじ孔132を用いて行われることになる。
中間部材120は、第一プレート110と第二プレート130とに挟み込まれるように設置される部材である。この中間部材120は、概略小判形の外郭を有しており、外周を形成する四辺には、それぞれ転動体転走溝121が形成されている。四つの転動体転走溝121のうち、X方向に形成される二つの転動体転走溝121aは第一プレート110が有する一対の転動体転走溝111と対向配置されており、θ方向に形成される二つの曲率を持った転動体転走溝121bは第二プレート130が有する一対の転動体転走溝131と対向配置されている。
X方向に形成される二つの転動体転走溝121aと第一プレート110が有する一対の転動体転走溝111とによってX方向に延びる一対の転動体転走路が形成されることになる。また、θ方向に形成される二つの曲率を持った転動体転走溝121bと第二プレート130が有する一対の曲率を持った転動体転走溝131とによってθ方向に湾曲して延びる一対の転動体転走路が形成される。そして、これら四つの転動体転走路間には、複数のボール140が転動自在に設置されている。なお、複数のボール140は、四つの転動体転走路間にケージ141を介して設置されており、ケージ141の設置効果によって、複数のボール140の整列転動が常に維持されることになる。
以上、第2の実施形態に係るガイドテーブル装置の基本的な構成を説明したが、第2の実施形態に係るガイドテーブル装置のさらなる特徴点として、まず、中間部材120の四辺に備わる四つの転動体転走溝121が、同一平面上に形成されていることを挙げることができる。すなわち、従来のガイドテーブル装置においては、中間部材に形成される転動体転走溝をX方向用とθ方向用とでそれぞれ別平面上に形成するようにしていたので、従来の中間部材は、案内方向の荷重が均等に加わらず、さらには転動体転走溝の幅二つ分以上の厚さを必要とするものであった。しかしながら、第2の実施形態に係る中間部材120であれば、全ての転動体転走溝121が同一平面上に形成されているので、加わる荷重が平均化されるとともに転動体転走溝の幅一つ分程度の厚さがあれば十分であり、装置のコンパクト化を図ることが可能となる。
また、第2の実施形態に係るガイドテーブル装置は、基台および案内対象物との取付構造に関してさらなる特徴を備えている。かかる特徴について、さらに図7A、図7Bおよび図7Cを用いて説明する。ここで、図7Aは、第2の実施形態に係るガイドテーブル装置を上方から見た場合の外観上面図である。また、図7Bは、図7Aに示すC−C断面を表す縦断面側面図であり、図7Cは、図7Aに示すD−D断面を表す縦断面側面図である。
すなわち、図5乃至図7Cに示されるように、第2の実施形態に係る第一プレート110および第二プレート130には、プレート平面部110a,130aの対角線方向に穿設される一つのアクセスホール113,133がそれぞれ形成されている。また、前述した図示しない基台又は案内対象物と螺合するためのねじ孔112と、図示しない案内対象物又は基台と螺合するためのねじ孔132とは、それぞれアクセスホール113,133の両側であって、アクセスホール113,133が形成される方向と直角方向に交わる対角線上に穿設されている。そして、第一プレート110に穿設されるアクセスホール113と第二プレート130に穿設されるアクセスホール133とは、第一プレート110および第二プレート130の組み付け状態において直角に交わる方向に配置されている。
さらに、第一プレート110と第二プレート130とに挟まれた状態で位置する中間部材120は、概略小判形の中央部に開口部122が形成された中抜き構造として形成されている。つまり、第2の実施形態に係るガイドテーブル装置では、第二プレート130側のアクセスホール133から第一プレート110側のねじ孔112を確認することができるので、図示しない基台又は案内対象物への取り付けは、第二プレート130側のアクセスホール133からドライバーなどの工具を挿入し、第一プレート110側のねじ孔112に対してボルト150などの締結手段を螺合することにより実現することができる。
逆に、第一プレート110側のアクセスホール113からは、第二プレート130側のねじ孔132を確認することができるので、図示しない案内対象物又は基台への取り付けは、第一プレート110側のアクセスホール113からドライバーなどの工具を挿入し、第二プレート130側のねじ孔132に対してボルト152などの締結手段を螺合することにより実現することができる。
なお、アクセスホール113,133の形状については、図5乃至図7Cに示されるような長孔形状のもののほか、ガイドテーブル装置の組み立て完成時において、アクセスホール113とねじ孔132、アクセスホール133とねじ孔112がそれぞれ垂直方向で重なり合う位置に配置できるものであればどの様なものでも良く、丸孔形状や長円孔形状などを採用することが可能である。
また、第一プレート110側のねじ孔112に螺合するボルト150の頭部150aと、第二プレート130側のねじ孔132に螺合するボルト152の頭部152aとは、それぞれがちょうど中間部材120に形成された開口部122の内側壁面に当接するので、Xθ方向のストローク範囲を規定する役割を果たすことにもなる。つまり、ボルト150,152の頭部150a,152aは、メカストッパとしての機能を発揮することが可能である。ボルト150,152の頭部150a,152aと開口部122との関係を任意に変更することによって、Xθ方向のストローク範囲を任意に規定することが可能となるとともに、中間部材120に対する第一プレート110および第二プレート130の必要以上の移動動作を防止することが可能となる。また、この構成は、Xθ方向のストローク範囲を規定するための部材を省略することにもつながるため、構成部品の削減効果によって製造コストの削減にも寄与することが可能となる。
さらに、第一プレート110および第二プレート130には、それぞれが備える転動体転走溝111,131のストローク端にボールの転動を規制するための転動体規制手段160を設置することが可能である。図8は、第2の実施形態に係る転動体規制手段160を説明するための要部拡大図である。かかる転動体規制手段160は、第一プレート110および第二プレート130がそれぞれ備える転動体転走溝111,131のストローク端に形成されるスプリングピン挿入孔115,135と、スプリングピン挿入孔115,135に挿入設置されるスプリングピン116,136とによって構成されている。ケージ141に設置されることによって整列状態を維持される複数のボール140は、繰り返しXθ方向の転動を行うことによって、転動体転走路内で一方の側にずれて移動してしまう可能性がある。そして、転動体転走溝111,131のストローク端にボール140の規制手段がないと、転動体転走路の端にボール140が偏ってしまい、最悪の場合はボール140が転動体転走路から外れてしまうなど、スムーズな転動動作ができない事態が生じてしまう可能性がある。そこで、転動体転走溝111,131から突出するように設置されるスプリングピン116,136によってケージ141の移動を規制し、ボール140の転動可能範囲を所定の範囲内に定めるようにしたのである。
なお、第2の実施形態に係る転動体規制手段160においては、高い荷重を受けることがなく、また、相手孔精度を必要としないという利点から、スプリングピン116,136とスプリングピン挿入孔115,135という構成を採用した。しかしながら、転動体規制手段については、ケージ141の移動を規制できるものであればどの様なものであっても良い。
第2の実施形態に係るガイドテーブル装置のストローク範囲については、第一プレート110および第二プレート130において、転動体転走溝111,131が形成される辺の直線長さをα、転動体転走溝111,131のない辺の直線長さをβとしたときに、α<βなる関係を満足するように構成することによって規定することができる(図6参照)。すなわち、αとβとの数値の差がそのままXθ方向のストローク距離になるのであり、この値を適宜変更することによって、所望のストローク範囲を有するガイドテーブル装置を設計することが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。例えば、上述した実施形態では、複数のボール140を設置した場合のガイドテーブル装置を例示して説明したが、ボール140に代えてローラを用いる構成を採用することも可能である。
また、第2の実施形態に係る中間部材120は、概略小判形の外郭を有する部材として構成したが、第一プレート110が有する転動体転走溝111と第二プレート130が有する転動体転走溝131とに所定の間隔を隔てて対向する転動体転走溝121を四辺に備えるものであればどの様な形状であっても良く、図6等で例示した形状に限定されるものではない。
さらに、上述した第2の実施形態に係るガイドテーブル装置では、装置のコンパクト化を図るために、中間部材120の四辺に備わる四つの転動体転走溝121が同一平面上に形成されているという構成を採用していた。しかしながら、中間部材120の構成は、ガイドテーブル装置が設置される環境に応じて変更することが可能であり、第一プレート110の転動体転走溝111に対向配置されるX方向の転動体転走溝121aと、第二プレート130の転動体転走溝131に対向配置されるθ方向の転動体転走溝121bとが、中間部材120の同一平面上ではなく上下に分かれて設置されていても良い。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。
[第3の実施形態:XYθ方向の案内が可能なガイドテーブル装置の場合]
図9は、第3の実施形態に係るガイドテーブル装置の全体概要を示す外観斜視図である。また、図10は、第3の実施形態に係るガイドテーブル装置の構成部材を説明するための分解斜視図である。第3の実施形態に係るガイドテーブル装置は、下側プレート210、中間部材220、上側プレート230および複数のボール240を主な構成部材としている。
下側プレート210は、第一の方向(符号Xで示される方向であり、以下「X方向」と記す)に形成される一対の転動体転走溝211を備える部材である。下側プレート210の具体的な構成は、矩形状をした下側プレート平面部210aと、下側プレート平面部210aの対向する二辺のうち、X方向に延びる二辺から上方に立設される一対の下側スカート部210bとを備えるものである。下側プレート平面部210aは、ガイドテーブル装置の設置基準となるベッドやコラムなどの基台と固定設置可能な部材であり、そのためのねじ孔212を備えている。一方、一対の下側スカート部210bは、対向する内側面のそれぞれに転動体転走溝211を備える部材であり、後述する複数のボール240からの転がり負荷を受容できるようになっている。
上側プレート230は、下側プレート210と同一形状且つ同一の大きさに形成される部材であり、下側プレート210をそのままひっくり返した状態で使用されるものである。すなわち、上側プレート230は、第二の方向(符号Yで示される方向であり、以下「Y方向」と記す)に形成される一対の転動体転走溝231を備える部材であり、その具体的な構成は、案内対象物が固定される矩形状をした上側プレート平面部230aと、この上側プレート平面部230aの対向する二辺であって、下側プレート210の下側スカート部210bが設置される二辺に対して直角方向(すなわち、Y方向)に延びる二辺から下方に垂設される一対の上側スカート部230bとを備えるという特徴を有している。なお、一対の上側スカート部230bの対向する内側面のそれぞれにも転動体転走溝231が形成されており、かかる転動体転走溝231によって後述する複数のボール240からの転がり負荷を受容できるようになっている。また、上側プレート230と案内対象物との固定は、上側プレート平面部230aに穿設されるねじ孔232を用いて行われることになる。
中間部材220は、下側プレート210と上側プレート230とに挟み込まれるように設置される部材である。この中間部材220は、矩形状の外郭を有しており、外周を形成する四辺にはそれぞれ転動体転走溝221が形成されている。四つの転動体転走溝221のうち、X方向に形成される二つの転動体転走溝221は下側プレート210が有する一対の転動体転走溝211と対向配置されており、Y方向に形成される二つの転動体転走溝221は上側プレート230が有する一対の転動体転走溝231と対向配置されている。
X方向に形成される二つの転動体転走溝221と下側プレート210が有する一対の転動体転走溝211とによってX方向に延びる一対の転動体転走路が形成されることになる。また、Y方向に形成される二つの転動体転走溝221と上側プレート230が有する一対の転動体転走溝231とによってY方向に延びる一対の転動体転走路が形成される。そして、これら四つの転動体転走路間には、複数のボール240が転動自在に設置されている。なお、複数のボール240は、四つの転動体転走路間にケージ241を介して設置されており、ケージ241の設置効果によって、複数のボール240の整列転動が常に維持されることになる。
また、中間部材220には、矩形状の中央部に複数の開口部が形成されている。これらの開口部のうち、中央に位置する回転用開口部222aには、軸受270が嵌め込み設置されることによってガイドテーブル装置全体のθ方向の動きが可能となる。なお、ガイドテーブル装置のθ方向の動きを実現するために回転用開口部222aに嵌め込まれる部材については、軸受270に限らずクロスローラリングなど回転運動を実現することが可能な機械要素を採用することができる。一方、回転用開口部222aの周囲に穿設されるアクセス用開口部222bは、ガイドテーブル装置と基台あるいは案内対象物とを固定するための締結手段を導通するために設けられている。
以上、第3の実施形態に係るガイドテーブル装置の基本的な構成を説明したが、第3の実施形態に係るガイドテーブル装置のさらなる特徴点として、まず、中間部材220の四辺に備わる四つの転動体転走溝221が、同一平面上に形成されていることを挙げることができる。すなわち、従来のガイドテーブル装置においては、中間部材に形成される転動体転走溝をX方向用とY方向用とでそれぞれ別平面上に形成するようにしていたので、従来の中間部材は、案内方向の荷重が均等に加わらず、さらには転動体転走溝の幅二つ分以上の厚さを必要とするものであった。しかしながら、第3の実施形態に係る中間部材220であれば、全ての転動体転走溝221が同一平面上に形成されているので、加わる荷重が平均化されるとともに転動体転走溝の幅一つ分程度の厚さがあれば十分であり、装置のコンパクト化を図ることが可能となる。
また、第3の実施形態に係るガイドテーブル装置は、基台および案内対象物との取付構造に関してさらなる特徴を備えている。かかる特徴について、さらに図11A、図11Bおよび図11Cを用いて説明する。ここで、図11Aは、第3の実施形態に係るガイドテーブル装置を上方から見た場合の外観上面図である。また、図11Bは、図11Aに示すE−E断面を表す縦断面側面図であり、図11Cは、図11Aに示すF−F断面を表す縦断面側面図である。
すなわち、図9乃至図11Cに示されるように、第3の実施形態に係る下側プレート210および上側プレート230には、プレート平面部210a,230aの対角線方向に穿設される一つのアクセスホール213,233がそれぞれ形成されている。また、前述した図示しない基台と螺合するためのねじ孔212と、図示しない案内対象物と螺合するためのねじ孔232とは、それぞれアクセスホール213,233の両側であって、アクセスホール213,233が形成される方向と直角方向に交わる対角線上に穿設されている。そして、下側プレート210に穿設されるアクセスホール213と上側プレート230に穿設されるアクセスホール233とは、下側プレート210および上側プレート230の組み付け状態において直角に交わる方向に配置されている。
さらに、下側プレート210と上側プレート230とに挟まれた状態で位置する中間部材220には、矩形状の中央部に先に説明した回転用開口部222aが形成されている。回転用開口部222aには、軸受270が嵌め込み設置されることによって装置全体のθ方向の動きが可能となる。一方、回転用開口部222aの周囲に穿設されるアクセス用開口部222bは、締結手段を導通するために設けられている。したがって、第3の実施形態に係るガイドテーブル装置では、上側プレート230側のアクセスホール233から下側プレート210側のねじ孔212を確認することができるので、図示しない基台への取り付けは、上側プレート230側のアクセスホール233からドライバーなどの工具を挿入し、下側プレート210側のねじ孔212に対してボルト250などの締結手段を螺合することにより実現することができる。
逆に、下側プレート210側のアクセスホール213からは、上側プレート230側のねじ孔232を確認することができるので、図示しない案内対象物への取り付けは、下側プレート210側のアクセスホール213からドライバーなどの工具を挿入し、上側プレート230側のねじ孔232に対してボルト252などの締結手段を螺合することにより実現することができる。
なお、アクセスホール213,233の形状については、図9乃至図11Cに示されるような長孔形状のもののほか、ガイドテーブル装置の組み立て完成時において、アクセスホール213とねじ孔232、アクセスホール233とねじ孔212がそれぞれ垂直方向で重なり合う位置に配置できるものであればどの様なものでも良く、丸孔形状や長円孔形状などを採用することが可能である。また、孔形状については、アクセス用開口部222bについても多様な形態を採用することが可能であり、上側プレート230側のアクセスホール233と下側プレート210側のねじ孔212、および下側プレート210側のアクセスホール213と上側プレート230側のねじ孔232のアクセスを実現できるものであれば、どの様な形状の孔であっても良い。
下側プレート210側のねじ孔212に螺合するボルト250の頭部250aと、上側プレート230側のねじ孔232に螺合するボルト252の頭部252aとは、それぞれがちょうど中間部材220に形成されたアクセス用開口部222bの内側壁面に当接するので、XY方向のストローク範囲を規定する役割を果たすことにもなる。つまり、ボルト250,252の頭部250a,252aは、メカストッパとしての機能を発揮することが可能である。ボルト250,252の頭部250a,252aとアクセス用開口部222bとの関係を任意に変更することによって、XY方向のストローク範囲を任意に規定することが可能となるとともに、中間部材220に対する下側プレート210および上側プレート230の必要以上の移動動作を防止することが可能となる。また、この構成は、XY方向のストローク範囲を規定するための部材を省略することにもつながるため、構成部品の削減効果によって製造コストの削減にも寄与することが可能となる。
さらに、下側プレート210および上側プレート230には、それぞれが備える転動体転走溝211,231のストローク端にボールの転動を規制するための転動体規制手段260を設置することが可能である。図12は、第3の実施形態に係る転動体規制手段260を説明するための要部拡大図である。かかる転動体規制手段260は、下側プレート210および上側プレート230がそれぞれ備える転動体転走溝211,231のストローク端に形成されるスプリングピン挿入孔215,235と、スプリングピン挿入孔215,235に挿入設置されるスプリングピン216,236とによって構成されている。ケージ241に設置されることによって整列状態を維持される複数のボール240は、繰り返しXY方向の転動を行うことによって、転動体転走路内で一方の側にずれて移動してしまう可能性がある。そして、転動体転走溝211,231のストローク端にボール240の規制手段がないと、転動体転走路の端にボール240が偏ってしまい、最悪の場合はボール240が転動体転走路から外れてしまうなど、スムーズな転動動作ができない事態が生じてしまう可能性がある。そこで、転動体転走溝211,231から突出するように設置されるスプリングピン216,236によってケージ241の移動を規制し、ボール240の転動可能範囲を所定の範囲内に定めるようにしたのである。
なお、第3の実施形態に係る転動体規制手段260においては、高い荷重を受けることがなく、また、相手孔精度を必要としないという利点から、スプリングピン216,236とスプリングピン挿入孔215,235という構成を採用した。しかしながら、転動体規制手段については、ケージ241の移動を規制できるものであればどの様なものであっても良い。
第3の実施形態に係るガイドテーブル装置のストローク範囲については、下側プレート210および上側プレート230において、転動体転走溝211,231が形成される辺の長さをα、転動体転走溝211,231のない辺の長さをβとしたときに、α<βなる関係を満足するように構成することによって規定することができる(図10参照)。すなわち、αとβとの数値の差がそのままXY方向のストローク距離になるのであり、この値を適宜変更することによって、所望のストローク範囲を有するガイドテーブル装置を設計することが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。例えば、上述した実施形態では、複数のボール240を設置した場合のガイドテーブル装置を例示して説明したが、ボール240に代えてローラを用いる構成を採用することも可能である。
また、矩形状の外郭を有する中間部材220として、第3の実施形態では正方形に形成される中間部材220を図示して説明したが、この形状は長方形であっても良く、また菱形形状であっても良い。すなわち、本明細書において記載する「矩形状」の語は、正方形、長方形および菱形を含むものとして定義されている。
さらに、ガイドテーブル装置のθ方向の動作を実現するために、第3の実施形態では中間部材220に軸受270を設置する構成を採用したが、例えば、360°の回転が必要ない場合は、中間部材220に一部分のみ円弧形状を有する開口部を形成し、限られた範囲での回転運動を実現しても良い。すなわち、中間部材220に形成される開口部は、少なくとも一部が円弧形状となるように形成しても良い。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。

Claims (18)

  1. 第一の方向に形成される一対の転動体転走溝を備える下側プレートと、
    第二の方向に形成される一対の転動体転走溝を備える上側プレートと、
    前記下側プレートが備える一対の転動体転走溝と前記上側プレートが備える一対の転動体転走溝とにそれぞれ対向配置される四つの転動体転走溝を四辺に備える矩形状の外郭を有する中間部材と、
    前記下側プレートおよび前記上側プレートと、前記中間部材とによって形成される四つの転動体転走路間に転動自在に設置される複数の転動体と、
    を備えるガイドテーブル装置であって、
    前記中間部材が四辺に備える四つの転動体転走溝が、同一平面上に形成されていることを特徴とするガイドテーブル装置。
  2. 基台と固定される矩形状をした下側プレート平面部の対向する二辺から上方に立設されるスカート部を備え、かかるスカート部の対向する内側面のそれぞれに転動体転走溝を備える下側プレートと、
    案内対象物が固定される矩形状をした上側プレート平面部の対向する二辺であって、前記下側プレートのスカート部が設置される二辺に対して直角方向に延びる二辺から下方に垂設されるスカート部を備え、かかるスカート部の対向する内側面のそれぞれに転動体転走溝を備える上側プレートと、
    前記下側プレートが備える一対の転動体転走溝と前記上側プレートが備える一対の転動体転走溝とにそれぞれ対向配置される四つの転動体転走溝を四辺に備える矩形状の外郭を有する中間部材と、
    前記下側プレートおよび前記上側プレートと、前記中間部材とによって形成される四つの転動体転走路間に転動自在に設置される複数の転動体と、
    を備えるガイドテーブル装置であって、
    前記中間部材が四辺に備える四つの転動体転走溝が、同一平面上に形成されていることを特徴とするガイドテーブル装置。
  3. 請求項1又は2に記載のガイドテーブル装置において、
    前記下側プレートおよび前記上側プレートは、同一形状且つ同一の大きさに形成されていることを特徴とするガイドテーブル装置。
  4. 請求項1又は2に記載のガイドテーブル装置において、
    前記複数の転動体は、前記四つの転動体転走路間にケージを介して設置されていることを特徴とするガイドテーブル装置。
  5. 請求項1又は2に記載のガイドテーブル装置において、
    前記下側プレートおよび前記上側プレートは、プレート平面部に穿設される少なくとも一つのアクセスホールと、プレート平面部に穿設される少なくとも一つのねじ孔とをそれぞれ備え、
    前記中間部材が矩形状の中央部に開口部が形成された中抜き構造を備えることにより、
    前記下側プレート側から見たときには、前記下側プレートに穿設されるアクセスホールを介して前記上側プレートに穿設されるねじ孔に締結手段を螺合可能であり、
    前記上側プレート側から見たときには、前記上側プレートに穿設されるアクセスホールを介して前記下側プレートに穿設されるねじ孔に締結手段を螺合可能であることを特徴とするガイドテーブル装置。
  6. 請求項1又は2に記載のガイドテーブル装置において、
    前記下側プレートおよび前記上側プレートは、それぞれが備える転動体転走溝のストローク端に前記転動体の転動を規制するための転動体規制手段を備えることを特徴とするガイドテーブル装置。
  7. 請求項6に記載のガイドテーブル装置において、
    前記転動体規制手段は、前記下側プレートおよび前記上側プレートがそれぞれ備える転動体転走溝のストローク端に形成されるスプリングピン挿入孔と、
    かかるスプリングピン挿入孔に挿入設置されるスプリングピンとによって構成されることを特徴とするガイドテーブル装置。
  8. 請求項1又は2に記載のガイドテーブル装置において、
    前記下側プレートおよび前記上側プレートは、
    転動体転走溝が形成される辺の長さをα、
    転動体転走溝のない辺の長さをβとしたときに、
    α<βなる関係を有するように構成されていることを特徴とするガイドテーブル装置。
  9. 直線方向に形成されるとともに対向配置される一対の転動体転走溝を備える第一プレートと、
    曲率を持って形成されるとともにその曲率の凹側を対向配置される一対の転動体転走溝を備える第二プレートと、
    前記第一プレートが備える一対の転動体転走溝と前記第二プレートが備える一対の転動体転走溝とにそれぞれ略均等な間隔を隔てて対向配置される四つの転動体転走溝を四辺に備える概略小判形の外郭を有する中間部材と、
    前記第一プレートおよび前記第二プレートと、前記中間部材とによって形成される四つの転動体転走路間に転動自在に設置される複数の転動体と、
    を備えることを特徴とするガイドテーブル装置。
  10. 請求項9に記載のガイドテーブル装置において、
    前記第一プレートは、基台又は案内対象物と固定される第一プレート平面部の対向する直線状の二辺に設置される一対の直線スカート部を備えるとともに、前記一対の直線スカート部の対向する内側面のそれぞれに前記転動体転走溝を備え、
    前記第二プレートは、案内対象物又は基台が固定される概略小判形をした第二プレート平面部の対向する曲率を持った二辺に設置される一対の曲率スカート部を備えるとともに、前記曲率スカート部の対向する内側面のそれぞれに前記転動体転走溝を備えることを特徴とするガイドテーブル装置。
  11. 請求項9又は10に記載のガイドテーブル装置において、
    前記複数の転動体は、前記四つの転動体転走路間にケージを介して設置されていることを特徴とするガイドテーブル装置。
  12. 請求項9又は10に記載のガイドテーブル装置において、
    前記第一プレートおよび前記第二プレートは、それぞれのプレート平面部に穿設される少なくとも一つのアクセスホールと、プレート平面部に穿設される少なくとも一つのねじ孔とをそれぞれ備え、
    前記中間部材が概略小判形の中央部に開口部が形成された中抜き構造を備えることにより、
    前記第一プレート側から見たときには、前記第一プレートに穿設されるアクセスホールを介して前記第二プレートに穿設されるねじ孔に締結手段を螺合可能であり、
    前記第二プレート側から見たときには、前記第二プレートに穿設されるアクセスホールを介して前記第一プレートに穿設されるねじ孔に締結手段を螺合可能であることを特徴とするガイドテーブル装置。
  13. 請求項9又は10に記載のガイドテーブル装置において、
    前記第一プレートおよび前記第二プレートは、それぞれが備える転動体転走溝のストローク端に前記転動体の転動を規制するための転動体規制手段を備えることを特徴とするガイドテーブル装置。
  14. 請求項13に記載のガイドテーブル装置において、
    前記転動体規制手段は、前記第一プレートおよび前記第二プレートがそれぞれ備える転動体転走溝のストローク端に形成されるスプリングピン挿入孔と、
    かかるスプリングピン挿入孔に挿入設置されるスプリングピンとによって構成されることを特徴とするガイドテーブル装置。
  15. 請求項9又は10に記載のガイドテーブル装置において、
    前記第一プレートおよび前記第二プレートは、
    転動体転走溝が形成される辺の直線長さをα、
    転動体転走溝のない辺の直線長さをβとしたときに、
    α<βなる関係を有するように構成されていることを特徴とするガイドテーブル装置。
  16. 請求項9又は10に記載のガイドテーブル装置において、
    前記中間部材が四辺に備える四つの転動体転走溝が、同一平面上に形成されていることを特徴とするガイドテーブル装置。
  17. 第一の方向に形成される一対の転動体転走溝を備える下側プレートと、
    第二の方向に形成される一対の転動体転走溝を備える上側プレートと、
    前記下側プレートが備える一対の転動体転走溝と前記上側プレートが備える一対の転動体転走溝とにそれぞれ対向配置される四つの転動体転走溝を四辺に備える矩形状の外郭を有する中間部材と、
    前記下側プレートおよび前記上側プレートと、前記中間部材とによって形成される四つの転動体転走路間に転動自在に設置される複数の転動体と、
    を備えるガイドテーブル装置であって、
    前記下側プレートは、基台と固定される矩形状をした下側プレート平面部の対向する二辺から上方に立設される下側スカート部を備えるとともに、前記下側スカート部の対向する内側面のそれぞれに転動体転走溝を備え、
    前記上側プレートは、案内対象物が固定される矩形状をした上側プレート平面部の対向する二辺であって、前記下側プレートの下側スカート部が設置される二辺に対して直角方向に延びる二辺から下方に垂設される上側スカート部を備えるとともに、前記上側スカート部の対向する内側面のそれぞれに転動体転走溝を備え、
    前記中間部材は、四辺に備える四つの転動体転走溝が同一平面上に形成され、且つ、矩形状の中央部に開口部が形成された中抜き構造とされ、
    前記開口部の少なくとも一部が円弧形状に形成されることによって、ガイドテーブル装置全体が前記円弧形状の中心点を回転中心として回転移動可能であることを特徴とするガイドテーブル装置。
  18. 請求項17に記載のガイドテーブル装置において、
    前記開口部は円形に形成されており、かかる円形の開口部に回転軸受又はクロスローラリングが設置されることにより、ガイドテーブル装置全体が回転移動可能であることを特徴とするガイドテーブル装置。
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