JP4292782B2 - 直動装置の予圧調整方法、直動装置 - Google Patents

直動装置の予圧調整方法、直動装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リニアガイド装置、ボールスプライン装置、ボールねじ一体型リニアガイド装置等の、転動体の転動通路を複数有する直動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
リニアガイド装置の従来例を図8に示す。この図に示すように、リニアガイド装置は、案内レール1(内方部材)とスライダ(外方部材)2とボール(転動体)3とで構成される。
案内レール1は、長手方向に平行に延びる軌道溝11を両側面に有する。スライダ2は、本体21とエンドキャップ22とで構成され、案内レール1に跨がるように係合され、スライダ2の両内側面が案内レール1の両側面に対向配置されている。スライダ2の本体21の両内側面に、案内レール1の軌道溝11と対向する軌道溝23が形成されている。これらの軌道溝11,23でボール3の転動通路が形成される。
【0003】
スライダ2の本体21の軌道溝23より外側に、直線状の戻し通路24が形成されている。エンドキャップ22の案内レール1の両側面に配置される部分に、半円弧状の方向転換路25が形成されている。この方向転換路25で軌道溝11,23からなる転動通路と戻し通路24とが連通され、これら各路でボール3を無限に循環させる循環経路が構成されている。このリニアガイド装置は転動通路を四個(二対四列)備えており、各転動通路をボール3が転がることによって、スライダ2が案内レール1に沿ってスライドする。
【0004】
このようなリニアガイド装置は、予圧を付与することにより、隙間をなくし、剛性を向上することがなされている。多くの場合、予圧の調整は、付与する予圧量に応じて転動体の径を選定することにより行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のリニアガイド装置では、複数の転動通路の全てに同じ径の転動体を組み込んでいる。したがって、多種類の予圧量に対応するためには、多種類の径の転動体を用意しておく必要があり、コストの点で改善の余地がある。
特に、転動体がころの場合には、ころの接触部の剛性が高いため、寸法(径)差の小さいころを使用しても予圧の変化量が大きく、微細な予圧調整に対応するために寸法差が微細なころを多数用意することは困難である。
【0006】
また、近年、リニアガイド装置は、真空環境や非磁性環境で使用されることが増えているが、このような環境ではセラミックス製の転動体を使用することが有効である。しかし、セラミックス製の転動体は高価であるため、多種類の予圧に対応させて多種類の径のセラミックス製転動体を用意しておくことは大幅なコストアップにつながる。
本発明は、リニアガイド装置等の転動通路を複数有する直動装置を、コストの低い方法で、多種類の予圧量に調整できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、相対的に内側に配置された内方部材および外側に配置された外方部材と、両部材の互いに対向する位置に形成された軌道溝と、両部材の軌道溝で形成される転動通路内に転動自在に配設された複数個のセラミックス製の転動体(ボール、または、ころ)と、を少なくとも備え、前記転動通路を複数有し、前記転動通路内を転動体が転動することにより内方部材および外方部材の一方が他方に対して相対的に直動する直動装置の予圧を、転動体の径の選定により調整する方法において、前記転動通路の長さ方向に垂直な断面は、複数の転動通路の全てで、予圧が0となる転動体径が同一となる形状であり、各転動通路毎の転動体の径は同じとし、複数の転動通路の少なくとも一つに配設される転動体の径を、他のいずれか一つの転動通路に配設される転動体の径と異なるものとすることで、用意した転動体の種類より多い種類の予圧調整を行うことを特徴とする直動装置の予圧調整方法を提供する
【0008】
本発明はまた、相対的に内側に配置された内方部材および外側に配置された外方部材と、両部材の互いに対向する位置に形成された軌道溝と、両部材の軌道溝で形成される転動通路内に転動自在に配設された複数個のセラミックス製の転動体(ボール、または、ころ)と、を少なくとも備え、前記転動通路を複数有し、前記転動通路内を転動体が転動することにより内方部材および外方部材の一方が他方に対して相対的に直動する直動装置において、前記転動通路の長さ方向に垂直な断面は、複数の転動通路の全てで、予圧が0となる転動体径が同一となる形状であり、各転動通路毎の転動体の径は同じであり、複数の転動通路の少なくとも一つに配設された転動体の径は、他のいずれか一つの転動通路に配設された転動体の径と異なり、本発明の方法で予圧が調整されたことを特徴とする直動装置を提供する。
本発明の直動装置としては、リニアガイド装置、ボールスプライン装置、ボールねじ一体型リニアガイド装置等が挙げられる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、転動通路を二個(一対二列)有するリニアガイド装置の例であり、案内レール1の両側面に一個ずつの軌道溝11が形成され、これに対向する軌道溝23がスライダ2に内側面に形成されている。両軌道溝11,23で形成される転動通路は、図8に示す従来のリニアガイド装置と同様に、方向転換路25により戻し通路24と連通されて循環経路を構成している。ここで、一方の転動通路をR1、他方の転動通路をR2とする。また、この例では転動体としてボール3を用いている。両軌道溝11,23はゴシックアーク溝となっており、各ボール3は両軌道溝11,23に対して接触角βで4点接触する。
【0010】
ボール3として、直径がD0 であるもの、直径が「D0 +ΔD」であるもの、直径が「D0 +2ΔD」であるものの3種類を用意した。両転動通路R1,R2の長さ方向に垂直な断面は、直径がD0 のボール3を入れた時に予圧が0となる形状である。したがって、両転動通路R1,R2に直径が「D0 +ΔD」のボール3を入れた時に予圧は玉径相当値でΔDとなり、直径が「D0 +2ΔD」のボール3を入れた時に予圧は玉径相当値で2ΔDとなる。
【0011】
そして、一方の転動通路R1に直径がD0 のボール3を入れ、他方の転動通路R2に直径が「D0 +ΔD」のボール3を入れると、転動通路R2のボール3の方が大きいため、案内レール1がスライダ2に対して相対的に転動通路R1側に(ΔD/2)/cosβだけ移動して、転動通路R1側の予圧と転動通路R2側の予圧が釣り合う。これにより、両転動通路R1,R2に、玉径相当値で0.5ΔDの予圧がそれぞれ付与されることになる。
【0012】
また、一方の転動通路R1に直径が「D0 +ΔD」のボール3を入れ、他方の転動通路R2に直径が「D0 +2ΔD」のボール3を入れると、転動通路R2のボール3の方が大きいため、案内レール1はスライダ2に対して相対的に転動通路R1側に((2ΔD−ΔD)/2)/cosβだけ移動して、転動通路R1側の予圧と転動通路R2側の予圧が釣り合う。これにより、両転動通路R1,R2に、玉径相当値で1.5ΔDの予圧がそれぞれ付与されることになる。
【0013】
したがって、直径がD0 であるもの、直径が「D0 +ΔD」であるもの、直径が「D0 +2ΔD」であるものの3種類のボール3を用意することで、0、0.5ΔD、ΔD、1.5ΔD、2ΔDの5種類の予圧を付与することができる。これに対して、両転動通路R1,R2に同じ直径のボール3を入れる従来の方法では、直径がD0 であるもの、直径が「D0 +ΔD」であるもの、直径が「D0 +2ΔD」であるものの3種類のボール3を用意した場合、付与できる予圧量は、0、ΔD、2ΔDの3種類である。
【0014】
すなわち、この実施形態の方法では、転動通路R1,R2毎のボール3の直径は同じとし、各転動通路R1,R2に異なる直径のボールを入れることによって、用意したボール3の種類より多い種類の予圧調整が可能となる。したがって、従来の方法よりも低いコストで多種類の予圧調整に対応できる。
図2は、転動通路を四個(二対四列)有するリニアガイド装置の例であり、案内レール1の両側面に二個ずつの軌道溝11が形成され、これに対向する軌道溝23がスライダ2に内側面に形成されている。両軌道溝11,23で形成される転動通路は、図8に示す従来のリニアガイド装置と同様に、方向転換路25により戻し通路24と連通されて循環経路を構成している。
【0015】
ここで、四つの転動通路を、第一転動通路R1、第二転動通路R2、第三転動通路R3、第四転動通路R4とする。第一転動通路R1と第二転動通路R2、第三転動通路R3と第四転動通路R4はそれぞれ同じ側に形成され、各側で、第一転動通路R1および第三転動通路R3が上側(案内レール1の上角部)に、第二転動通路R2と第四転動通路R4が下側に配置されている。また、この例では転動体としてボール3を用いている。両軌道溝11,23は単一円弧からなる溝となっており、各ボール3は両軌道溝11,23に対して接触角βで2点接触する。
【0016】
ボール3として、直径がD0 であるものと、直径が「D0 +ΔD」であるものの2種類を用意した。各転動通路R1〜R4の長さ方向に垂直な断面は、直径がD0 のボール3を入れた時に予圧が0となる形状である。したがって、各転動通路R1〜R4に直径が「D0 +ΔD」のボール3を入れた時に、予圧は玉径相当値でΔDとなる。
【0017】
例えば、第一及び第二転動通路R1,R2に直径がD0 のボール3を入れ、第三および第四転動通路R3,R4に直径が「D0 +ΔD」のボール3を入れると、転動通路R3,R4のボール3が他より大きいため、案内レール1がスライダ2に対して相対的に転動通路R1,R2側に(ΔD/2)/cosβだけ移動して、転動通路R1〜R4間の予圧が釣り合う。これにより、転動通路R1〜R4に、玉径相当値で0.5ΔDの予圧がそれぞれ付与されることになる。
【0018】
例えば、第一及び第三転動通路R1,R3に直径がD0 のボール3を入れ、第二および第四転動通路R2,R4に直径が「D0 +ΔD」のボール3を入れると、転動通路R2,R4のボール3が他より大きいため、案内レール1がスライダ2に対して相対的に転動通路R1,R3側に(ΔD/2)/sinβだけ移動して、転動通路R1〜R4間の予圧が釣り合う。これにより、転動通路R1〜R4に、玉径相当値で0.5ΔDの予圧がそれぞれ付与されることになる。
【0019】
例えば、第一転動通路R1に直径がD0 のボール3を入れ、第二乃至第四転動通路R2,R3,R4に直径が「D0 +ΔD」のボール3を入れると、転動通路R1のボール3が他より小さいため、案内レール1がスライダ2に対して、相対的に転動通路R1,R2側に移動するとともに、図2で右回りに回転する。これにより、転動通路R1〜R4に、玉径相当値で略0.75ΔDの予圧がそれぞれ付与される。
【0020】
例えば、第一転動通路R1に直径が「D0 +ΔD」のボール3を入れ、第二乃至第四転動通路R2,R3,R4に直径がD0 のボール3を入れると、転動通路R1のボール3が他より大きいため、案内レール1がスライダ2に対して、相対的に転動通路R3,R4側に移動するとともに、図2で左回りに回転する。これにより、転動通路R1〜R4に、玉径相当値で略0.25ΔDの予圧がそれぞれ付与される。
【0021】
したがって、直径がD0 であるものと直径が「D0 +ΔD」であるものの2種類のボール3を用意することで、0、0.25ΔD、0.5ΔD、0.75ΔD、ΔDの5種類の予圧を付与することができる。これに対して、両転動通路R1,R2に同じ直径のボール3を入れる従来の方法では、直径がD0 であるものと直径が「D0 +ΔD」であるものの2種類のボール3を用意した場合、付与できる予圧量は、0、ΔDの2種類である。
【0022】
すなわち、この実施形態の方法では、転動通路R1〜R4毎のボール3の直径は同じとし、転動通路R1〜R4の少なくとも一つに入れるボール3の直径を、他のいずれか一つの転動通路に入れるボール3の直径と異なるものとすることによって、用意したボール3の種類より多い種類の予圧調整が可能となる。したがって、従来の方法よりも低いコストで多種類の予圧調整に対応できる。
【0023】
なお、転動通路を四個(二対四列)有するリニアガイド装置の例としては、図3および4に示すものも挙げられる。
図3のリニアガイド装置は、案内レール1の断面形状が左右対称な八角形であり、軌道溝11,23で形成される四つの転動通路(第一乃至第四の両転動通路R1〜R4)が、案内レール1の両側部と上部に対応する位置に設けられている。また、転動体3としてボールを用いている。
【0024】
図4のリニアガイド装置は、軌道溝11,23で形成される四つの転動通路(第一乃至第四の両転動通路R1〜R4)が案内レール1の両側部に対応する位置に設けられている。また、転動体3としてころを用いている。
図3および4に示すリニアガイド装置も、図2のリニアガイド装置と同様の効果が得られる。特に、転動体3がころの場合には、ころの接触部の剛性が高いため、径の差が小さいころを使用しても予圧の変化量が大きく、微細な予圧調整に対応するために径の差が微細なころを多数用意することは困難である。そのため、転動体3としてころを用いた図4のリニアガイド装置の場合には、本発明の方法により予圧の調整を行うことで得られる効果が高い。
【0025】
なお、転動通路を四個(二対四列)有するボールスプライン装置の例としては、図5に示すものが挙げられる。このボールスプライン装置は、断面が円形の軸(内方部材)4と、この軸4が内挿される筒体(外方部材)5と、ボール3とからなる。軸4の外周面の四箇所に、軸方向に延びる半円弧状の溝(軌道溝)41が形成されている。また、筒体5の内周面の溝41と対向する位置にも、軸方向に延びる半円弧状の溝(軌道溝)51が形成されている。
【0026】
これらの対向する溝41,51で四つの転動通路(第一乃至第四の両転動通路R1〜R4)が形成される。四つの転動通路は、軸4の中心を通る二本の線L1,L2に沿って配置されている。このボールスプライン装置でも、図2のリニアガイド装置と同様の効果が得られる。
図6および7は、転動通路を六個(三対六列)有するリニアガイド装置の例であり、案内レール1の各側面に三個ずつの軌道溝11が形成され、これに対向する軌道溝23がスライダ2に内側面に形成されている。両軌道溝11,23で形成される転動通路は、図8に示す従来のリニアガイド装置と同様に、方向転換路25により戻し通路24と連通されて循環経路を構成している。
【0027】
ここで、六個の転動通路を、第一転動通路R1、第二転動通路R2、第三転動通路R3、第四転動通路R4、第五転動通路R5、第六転動通路R6とする。第一転動通路R1乃至第三転動通路R3、第四転動通路R4乃至第六転動通路R6はそれぞれ同じ側に形成され、各側で、第一転動通路R1および第四転動通路R4が案内レール1の上角部に、第二転動通路R2と第五転動通路R5がその下に、第三転動通路R3および第六転動通路R6が最下部に配置されている。また、この例では転動体としてボール3を用いている。なお、図6と図7では、第二転動通路R2と第五転動通路R5でのボール3との接触点の数が異なり、図6では4であって、図7では2である。すなわち、図6の第二転動通路R2と第五転動通路R5の両軌道溝11,23は、ゴシックアーク溝となっている。
【0028】
ボール3として、直径がD0 であるものと、直径が「D0 +ΔD」であるものの2種類を用意した。各転動通路R1〜R6の長さ方向に垂直な断面は、直径がD0 のボール3を入れた時に予圧が0となる形状である。したがって、転動通路R1〜R6に直径が「D0 +ΔD」のボール3を入れた時に、予圧は玉径相当値でΔDとなる。
【0029】
例えば、図6で、第一乃至第三転動通路R1〜R3に直径がD0 のボール3をれ、第四乃至第六転動通路R4〜R6に直径が「D0 +ΔD」のボール3を入れれると、転動通路R4〜R6のボール3が他より大きいため、案内レール1がスライダ2に対して相対的に転動通路R1〜R3側に(ΔD/2)/cosβだけ移動して、転動通路R1〜R6間の予圧が釣り合う。なお、βは接触角を示す。これにより、転動通路R1〜R6に玉径相当値で0.5ΔDの予圧がそれぞれ付与されることになる。
【0030】
例えば、図7で、第一、第二、第四、および第五転動通路R1,R2,R4,R5に直径がD0 のボール3を入れ、第三および第六転動通路R3,R6に直径が「D0 +ΔD」のボール3を入れると、転動通路R3,R6のボール3が他より大きいため、案内レール1がスライダ2に対して相対的に上側(転動通路R1,R2,R4,R5側)に移動する。これにより、転動通路R1〜R6に直径が「D0 +ΔD/2」のボールを入れたときと同様の予圧状態が得られる。
【0031】
すなわち、この実施形態の方法では、転動通路R1〜R6毎のボール3の直径は同じとし、転動通路R1〜R6の少なくとも一つに入れるボール3の直径を、他のいずれか一つの転動通路に入れるボール3の直径と異なるものとすることによって、用意したボール3の種類より多い種類の予圧調整が可能となる。したがって、従来の方法よりも低いコストで多種類の予圧調整に対応できる。
【0032】
なお、転動体としてボールを用いた場合、ボール直径の違いによって接触角が僅かに変化するが、予圧を付与するためのボール直径の違いは大きくても10μm、通常は5μm以下であるため、接触角の変化は無視できるほど小さいものであり、直動装置としての性能に影響が及ぶことはない。
また、本発明の予圧調整方法は、前記転動体が高価なセラミックス製である場合の方法であり、コストダウンの効果が高い。
【0033】
また、前記実施形態の直動装置は、戻し通路24と方向転換路25を備えて転動通路にボール3を循環させる方式の直動装置であるが、本発明の方法は、ボールを循環させる機構を備えない非循環方式の直動装置にも適用できる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の予圧調整方法によれば、リニアガイド装置等の転動通路を複数有する直動装置を、従来の方法よりも低いコストで、多種類の予圧量に調整できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】転動通路を二個(一対二列)有するリニアガイド装置の例を示す図である。
【図2】転動通路を四個(二対四列)有するリニアガイド装置の例を示す図である。
【図3】転動通路を四個(二対四列)有するリニアガイド装置の例を示す図である。
【図4】転動通路を四個(二対四列)有するリニアガイド装置の例を示す図である。
【図5】転動通路を四個(二対四列)有するボールスプライン装置の例を示す図である。
【図6】転動通路を六個(三対六列)有するリニアガイド装置の例を示す図である。
【図7】転動通路を六個(三対六列)有するリニアガイド装置の例を示す図である。
【図8】リニアガイド装置の全体構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 案内レール(内方部材)
11 軌道溝
2 スライダ(外方部材)
21 本体
22 エンドキャップ
23 軌道溝
24 戻し通路
25 方向転換路
3 ボール(転動体)
4 ボールスプライン装置の軸(内方部材)
41 半円弧状の溝(軌道溝)
5 ボールスプライン装置の筒体(外方部材)
51 半円弧状の溝(軌道溝)
R1 第一転動通路
R2 第二転動通路
R3 第三転動通路
R4 第四転動通路
R5 第五転動通路
R6 第六転動通路

Claims (2)

  1. 相対的に内側に配置された内方部材および外側に配置された外方部材と、両部材の互いに対向する位置に形成された軌道溝と、両部材の軌道溝で形成される転動通路内に転動自在に配設された複数個のセラミックス製の転動体と、を少なくとも備え、前記転動通路を複数有し、前記転動通路内を転動体が転動することにより内方部材および外方部材の一方が他方に対して相対的に移動する直動装置の予圧を、転動体の径の選定により調整する方法において、
    前記転動通路の長さ方向に垂直な断面は、複数の転動通路の全てで、予圧が0となる転動体径が同一となる形状であり、
    各転動通路毎の転動体の径は同じとし、複数の転動通路の少なくとも一つに配設される転動体の径を、他のいずれか一つの転動通路に配設される転動体の径と異なるものとすることで、用意した転動体の種類より多い種類の予圧調整を行うことを特徴とする直動装置の予圧調整方法。
  2. 相対的に内側に配置された内方部材および外側に配置された外方部材と、両部材の互いに対向する位置に形成された軌道溝と、両部材の軌道溝で形成される転動通路内に転動自在に配設された複数個のセラミックス製の転動体と、を少なくとも備え、前記転動通路を複数有し、前記転動通路内を転動体が転動することにより内方部材および外方部材の一方が他方に対して相対的に移動する直動装置において、
    前記転動通路の長さ方向に垂直な断面は、複数の転動通路の全てで、予圧が0となる転動体径が同一となる形状であり、
    各転動通路毎の転動体の径は同じであり、複数の転動通路の少なくとも一つに配設された転動体の径は、他のいずれか一つの転動通路に配設された転動体の径と異なり、請求項1の方法で予圧が調整されたことを特徴とする直動装置。
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