JP4812933B2 - 車両用シートの上下装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、車両用シートの上下調節装置に係るものであり、特に、上下調節装置の操作機構の操作荷重を軽減させる構成について工夫したものである。
【0002】
【従来技術】
従来公知の、特開平6−156126号公報には、前側アームの上端を座席骨格フレームに回動自在に軸着し、前側アーム下端を、取付フレームに一端を回動自在に軸着した前側リンク杆の中間部に回動自在に軸着し、前側リンク杆の他端に前側用操作軸の出力ギヤが噛み合う前側セクタギヤ部を一体形成した車両用シートの上下装置について記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記公知例は、前側リンク杆の中間部に、前側アーム下端を取付けているので、前側リンク杆に掛かる操作荷重が大となるという課題と、前側リンク杆と前側アームとの作動スペースが上下に大きくなるという課題がある。
リンク機構に付いて工夫すると、操作荷重を軽減させ、作動スペースを小さくすることができる。
【0004】
【発明の目的】
操作荷重の軽減、操作の円滑化、作動スペースの小型化。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、座席骨格フレーム1は車体に移動自在または固定した取付フレーム11に対して上下機構により上下自在に取付け、該座席骨格フレーム1は、その前側部分を底板3と該底板3の左右側に設けた左右側板4と前後側に設けた前後板5により左右に長い四角形状の皿状に形成した前側フレーム2と、該前側フレーム2の左右両側に左右一対設けた側部フレーム6、6とを有して構成し、前記上下機構は、座席骨格フレーム1の後側上下機構Rと前側上下リンク機構Fとにより構成し、前記後側上下機構Rは前記座席骨格フレーム1に一端を夫々回動自在に軸着した左右一対の後側アーム12の他端を取付フレーム11に夫々回動自在に軸着して構成し、前記前側上下リンク機構Fは、前記座席骨格フレーム1に左右一対の前側アーム25の中間部を軸24により夫々回動自在に軸着し、各前側アーム25の一端に前側リンク杆26の他端を軸27により夫々回動自在に軸着し、該各前側リンク杆26の一端を取付フレーム11に軸28により回動自在に軸着して構成し、前記左右一対の前側アーム25のうち何れか一方の前記前側アーム25の他端に前側用モータ32の前側モータ出力ギヤ31を噛み合う前側セクタギヤ部30を一体形成し、前記軸24は前記前側フレーム2の底板3の下方に位置させて、その両端を前記左右の側部フレーム6に夫々軸装し、前記左右の側部フレーム6には前記前側フレーム2の底板3の下面を載せて固定する取付用台座7を夫々設けた車両用シートの上下装置としたものである。
【0006】
【実施例】
本発明の実施例を図面により説明すると、1は車両用シートの座席シートの座席骨格フレームであり、座席骨格フレーム1の前側部分は前側フレーム2により構成する。前側フレーム2は底板3と該底板3の左右側に設けた左右側板4と前後側に設けた前後板5により左右に長い四角形状の皿状に形成する。
前記前側フレーム2の左右両側には左右一対の側部フレーム6を設ける。側部フレーム6は縦の板状部材を前後に長くして形成し、側部フレーム6の前側フレーム2の取付部分には取付用台座7を設ける。取付用台座7はL型形状に形成し、取付用台座7の縦板部8を側部フレーム6の内面側に固定し、取付用台座7の横板部9の上面に前記前側フレーム2の底板3の下面を載せて溶接またはボルト締結等の任意手段により互いに固定する。したがって、前側フレーム2は取付用台座7に載せて取付けるので取付作業が容易になる。
左右の側部フレーム6の後部には、後側回転軸(後側フレーム)10の両端を軸受8を介して回転のみ自在に軸装し、後側回転軸10は左右の側部フレーム6の後部を連結して座席骨格フレーム1を構成するフレーム部材と、後述する後側上下機構Rの作動軸とを兼用する。
【0007】
しかして、座席骨格フレーム1は車体側に移動自在または固定した取付フレーム11に対して上下自在に取付け、前記後側回転軸10の側部フレーム6の内側には前記後側上下機構Rの一部を構成する後側アーム12の基部を溶接固定し、後側アーム12の先端は取付フレーム11に設けた支持ブラケット13に軸14により回動自在に取付ける。
前記後側回転軸10の一端側は前記側部フレーム6の外側に突出させて、該後側回転軸10の突出部には前記後側上下機構Rの一部を構成する後側セクタギヤ15の基部を溶接固定し、後側セクタギヤ15のギヤ部16には後側モータ出力ギヤ17を噛み合わせ、後側モータ出力ギヤ17は後側用リフタモータ18の出力軸19に固定する。また、後側セクタギヤ15のギヤ部16より後側回転軸10側には後側回転軸10を中心とする円弧状のガイド孔20を形成し、該ガイド孔20に後側ガイド体21を係合させ、後側ガイド体21は前記側部フレーム6に固定する。
【0008】
しかして、左右の側部フレーム6の前側部分には前側上下リンク機構Fの一部を構成する前側回転軸24を回転のみ自在に軸装し、側部フレーム6の内側の前側回転軸24には前側アーム25の基部を溶接固定し、前側アーム25の先端には前側リンク杆26の一端を軸27により軸着し、前側リンク杆26の他端は取付フレーム11側に軸28により回動自在に軸着する。
前記左右の前側アーム25の内の一方は、前側回転軸24を挟んで前記前側リンク杆26と反対側に前側セクタギヤ部30を形成し、前側セクタギヤ部30には前側モータ出力ギヤ31を噛み合わせ、前側モータ出力ギヤ31は前側用モータ32の出力軸33に固定する。
即ち、左右の前側アーム25の内の一方は、その中間部を前側回転軸24に溶接固定し、前側アーム25の前側は前記前側リンク杆26に取付け、前側アーム25の後側には前側セクタギヤ部30を一体的に形成し、前側セクタギヤ部30より前側回転軸24側の前側アーム25には円弧状の前側ガイド孔34を形成し、該前側ガイド孔34に前側ガイド体35を係合させ、前側ガイド体35は前記側部フレーム6に固定する。
【0009】
この場合、前記取付用台座7の横板部9の一部には側部フレーム6の内面から離れた離隔部36と該離隔部36と横板部9との間に窓孔37とを形成し、前記前側アーム25(特に前側セクタギヤ部30)と前側リンク杆26とを側部フレーム6の内面と横板部9との間の間隙に位置させて、取付用台座7との干渉を防止している。
また、前記前側上下リンク機構Fを構成する前側回転軸24は、前側フレーム2の下方に位置させ、かつ、その両端を軸受(図示省略)を介して回転のみ自在に軸装して、左右の側部フレーム6を連結するフレーム構成部材としても兼用し、剛性を向上させている。
しかして、前記前側フレーム2と後側回転軸10との間の左右の側部フレーム6には前後に所定間隔を置いて複数のバネ体40の両端を取付ける。バネ体40はジグザグバネにより構成し、その両端を側部フレーム6のバネ取付孔41に係止する。この場合、前記バネ体40は、側部フレーム6の上縁から所定間隔下方に位置させる。したがって、実施例では、バネ体40を取付けるバネ取付孔41を、側部フレーム6の上縁から所定間隔下方に位置させているが、他の取付方法でもよい。
【0010】
バネ体40は側部フレーム6の上面に取付けずに、側部フレーム6の上下中間部に取付けることにより、その分クッション材の上面高さを低くする。即ち、前側上下リンク機構Fと後側上下機構Rは、前後に連動連結する必要がないのでロッドが不要であり、後側用リフタモータ18と前側用モータ32を側部フレーム6の外側に位置させ、側部フレーム6の内側には駆動機構がないので、バネ体40およびクッション材との干渉がないことから、側部フレーム6は剛性を確保するため、所定の高さ(厚み)を必要とし、クッション材も所定の厚み(高さ)を必要とし、クッション材の上面高さはバネ体40の位置を基準にするが、クッション材の上面高さを低くする。
しかして、側部フレーム6の後側上部にはリクライニング装置を取付けるリクライニング用ブラケット43を取付け、リクライニング用ブラケット43にはリクライニング用モータ44を設け、該リクライニング用モータ44と前記後側用リフタモータ18と前記前側用モータ32とは、夫々共通アッシー部品として構成する。
【0011】
即ち、リクライニング用モータ44と前記後側用リフタモータ18と前記前側用モータ32は、モータ部45とギヤ部46とにより構成し、モータ部45のケーシング47内のケース内回転出力軸48にウォームギヤ49を設け、ウォームギヤ49にはギヤ部46に設けた2個の中間歯車50、51を噛み合わせ、中間歯車50、51には夫々同一軸心で小径の中間歯車52、53を設け、中間歯車52、53は夫々軸心方向が平行の一つの大径中間歯車54に噛み合わせ、大径中間歯車54は各モータ18、32、44の出力軸19、33(リクライニング用モータ44の出力軸は図示省略)に取付け、夫々共通アッシー部品として構成している。
この場合、該リクライニング用モータ44と前記後側用リフタモータ18と前記前側用モータ32の何れもは、平面視、前記側部フレーム6の外側に位置させている。なお、図1と図3では、前側用モータ32の取付位置が左右相違しているが、何れのモータも側部フレーム6の外側にあればよい。
図中、55は背凭シートの背凭骨格フレーム、56は取付フレーム11を構成するスライドレール、57は左右のリクライニング装置を作動させる連動軸であり、フレームの一部を構成している。
【0012】
【作用】
次に作用を述べる。
車両用シートの座席シートの座席骨格フレーム1は、左右に長い四角皿形状の前側フレーム2と、前側フレーム2の左右両側の側部フレーム6と、前側フレーム2の後方のバネ体40と、バネ体40の後方の後側回転軸(フレーム)10とにより構成しているから、充分な剛性(ねじりや種々の方向からの荷重に対する剛性を含む)を有しながら、軽量化できる。
即ち、全体を皿状のフレームにより構成すると剛性は高いが、重量が嵩むので、ヒップポイントの下方は左右方向のバネ体40を前後に並設してクッション性を確保し、前側フレーム2を最小限にすることにより全体を軽量にし、前側フレーム2と左右両側の側部フレーム6と後側回転軸10とにより剛性を確保し、特に、後側の荷重はバネ体40と側部フレーム6により支持できるので、座席骨格フレーム1の後側は後側上下機構Rの後側回転軸10を兼用できる。
【0013】
したがって、前側フレーム2と左右の側部フレーム6と後側回転軸(フレーム)10とバネ体40により、剛性の確保と、クッション性の確保を両立させて、適材適所の合理的配置となって、部品点数を減少して、軽量化できる。また、特に、バネ体40は、左右方向のバネ材を前後に並設し、しかも、後側フレームを兼用する後側回転軸10が軸棒形状であって取付スペースを小にするので、バネ体40を後側回転軸10に接近させて可及的に後側に配置できるから、クッション性も向上させる。
また、前記前側上下リンク機構Fを構成する前側回転軸24は、前側フレーム2の下方に位置させ、かつ、その両端を軸受(図示省略)を介して回転のみ自在に軸装しているから、前側フレーム2の他に前側回転軸24によっても左右の側部フレーム6を連結し、剛性を向上させ、また、前側回転軸24はフレーム構成部材としても兼用して部品点数を削減し、コストを低くし、軽量化する。
【0014】
しかして、側部フレーム6の前側部分には、縦板部8と横板部9とによりL型形状に形成した取付用台座7を設け、横板部9の上面に前側フレーム2の底板3を載せて溶接またはボルト締結等の任意手段により互いに固定するから、前側フレーム2の取付作業が容易になる。
前側フレーム2は取付用台座7を介して側部フレーム6に取付けているので、前側フレーム2と側部フレーム6による衝突時等の着座者が沈み込む(サブマリン現象)荷重に対する剛性を向上させている。
しかして、座席骨格フレーム1は取付フレーム11に対して後側上下機構Rと前側上下リンク機構Fにより独立して上下自在であるが、後側上下機構Rは、左右の側部フレーム6に左右方向の軸棒形状の後側回転軸10の両端を回転のみ自在に軸装し、後側回転軸10の側部フレーム6の内側には後側アーム12の基部を溶接固定し、後側アーム12の先端は取付フレーム11側に軸14により回動自在に取付け、後側回転軸10の一端側の側部フレーム6の外側には後側セクタギヤ15の基部を溶接固定し、後側セクタギヤ15のギヤ部16には後側モータ出力ギヤ17を噛み合わせ、後側モータ出力ギヤ17は後側用モータ18の出力軸19に固定しているから、後側用モータ18に通電すると、出力軸19が回転し、出力軸19の回転により後側モータ出力ギヤ17が回転し、後側モータ出力ギヤ17の回転により後側セクタギヤ15が後側回転軸10中心に回動して後側回転軸10を回転させ、後側回転軸10の回転により後側アーム12が回動し、座席骨格フレーム1の後部は後側上下機構Rにより上下する。
【0015】
この場合、後側上下機構Rは、後側回転軸10の左右両側に夫々後側アーム12の基部を溶接固定しているから、左右の後側アーム12の取付精度が向上し、それゆえ、作動精度も向上して、座席骨格フレーム1の左右側がばらついて上下することを減少させる。
また、後側回転軸10に後側セクタギヤ15の基部を直接溶接固定しているから、部品点数を減少させることができ、また、この点でも、後側用モータ18の回転に対して後側回転軸10は正確に所定量回転し、作動精度を向上させる。
また、後側上下機構Rは、後側回転軸10と後側アーム12と後側セクタギヤ15により構成しているので、部品点数を減少して、軽量化できる。
また、後側セクタギヤ15のギヤ部16より後側回転軸10側には円弧状のガイド孔20を形成し、該ガイド孔20に側部フレーム6に固定の後側ガイド体21を係合させているから、後側セクタギヤ15が反転することを防止して、メカロックを防止する。
【0016】
この場合、後側セクタギヤ15にガイド孔20を一体成形しているので、製造が容易であり、また、製作精度および案内精度も向上して、作動を円滑にして異音の発生を防止する。
しかして、左右の側部フレーム6の前側部分には左右方向の軸棒形状の前側回転軸24の両端を回転のみ自在に軸装し、側部フレーム6の内側の前側回転軸24には前側アーム25の基部を溶接固定し、前側アーム25の先端には前側リンク杆26の一端を軸27により軸着し、前側リンク杆26の他端は取付フレーム11側に軸28により回動自在に軸着し、左右の前側アーム25の内の一方は、前側回転軸24を挟んで前側リンク杆26と反対側に前側セクタギヤ部30を形成し、前側セクタギヤ部30には前側モータ出力ギヤ31を噛み合わせ、前側モータ出力ギヤ31は前側用モータ32の出力軸33に固定しているから、前側用モータ32に通電すると、出力軸33が回転し、出力軸33の回転により前側モータ出力ギヤ31が回転し、前側モータ出力ギヤ31の回転により前側セクタギヤ部30が前側回転軸24中心に回動して前側回転軸24を回転させ、前側回転軸24の回転により前側アーム25が回動し、前側アーム25の回動により前側リンク杆26が回動して、座席骨格フレーム1の前部は前側上下リンク機構Fにより上下する。
【0017】
この場合、前側上下リンク機構Fは、前側回転軸24の左右両側に夫々前側アーム25の基部を溶接固定しているから、左右の前側アーム25の取付精度が向上し、それゆえ、作動精度も向上して、座席骨格フレーム1の左右側がばらついて上下することを減少させる。
また、左右両側の前側アーム25のうち一方の前側アーム25に前側セクタギヤ部30を形成しているから、前側セクタギヤ部30はその基部を前側回転軸24に直接溶接固定したことになり、部品点数を減少させることができ、また、この点でも、前側セクタギヤ部30の回動に対して前側回転軸24は正確に所定量回転し、作動精度を向上させる。
また、前側上下リンク機構Fは、前側回転軸24と前側アーム25と前側リンク杆26により構成しているので、後側上下機構Rに対して独立して上下させることができ、また、前側上下リンク機構Fと後側上下機構Rを同時に作動させると、座席骨格フレーム1全体を上下させるリフターとしても作用し、部品点数を減少して、軽量化できる。
この場合、前側アーム25の中間部は座席骨格フレーム1に回動自在に軸着し、前側アーム25の一端を前側リンク杆26に回動自在に軸着し、前側アーム25の他端に前側用モータ32の前側モータ出力ギヤ31を噛み合う前側セクタギヤ部30を一体形成したので、前側モータ出力ギヤ31と前側リンク杆26との取付部分が離れて、操作荷重を軽減し、前側アーム25の中間部を中心に両端が回動するので、作動スペースも小さくする。
即ち、前側アーム25の中間部に対して、前側リンク杆26と前側セクタギヤ部30は、夫々反対に一方が上動すると、他方は下動し、これにより、作動スペースも小さくする。
特に、座席骨格フレーム1が低位置のとき、前側アーム25と前側リンク杆26と軸着部分が、前側リンク杆26の固定側軸着部分より高く、一方、前側セクタギヤ部30は低い位置で前側モータ出力ギヤ31と噛み合うので、作動スペースが小さくなって、合理的である。
【0018】
また、前側セクタギヤ部30より前側回転軸24側の前側アーム25には円弧状の前側ガイド孔34を形成し、該前側ガイド孔34に側部フレーム6に固定の前側ガイド体35を係合させているから、前側アーム25の回動を案内して、メカロックを防止する。
この場合、後側セクタギヤ15および前側アーム25の夫々にガイド孔20、34を一体成形しているので、製造が容易であり、また、製作精度および案内精度も向上して、作動を円滑にして異音の発生を防止する。
しかして、取付用台座7の横板部9の一部には、側部フレーム6の内面から離れた離隔部36と該離隔部36と横板部9との間に窓孔37とを形成しているから、前記前側アーム25(特に前側セクタギヤ部30)と前側リンク杆26が側部フレーム6の内面と横板部9との間に位置させて作動スペースを確保しつつ、取付用台座7との干渉を防止する。
また、前側上下リンク機構Fの前側アーム25と前側リンク杆26は、前側フレーム2と側部フレーム6の間に位置することになるから、前側上下リンク機構Fの可動部分とクッション材との干渉も防止する。
【0019】
しかして、側部フレーム6の後側上部にはリクライニング装置を取付けるリクライニング用ブラケット43を取付け、リクライニング用ブラケット43にはリクライニング用モータ44を設け、該リクライニング用モータ44と前記後側用モータ18と前記前側用モータ32とは、夫々共通アッシー部品として構成しているから、コストを低くする。
また、前記後側用モータ18と前記前側用モータ32は、側部フレーム6の外側に設けているから、左右の側部フレーム6の間に設けたバネ体40がこれらと干渉せず、異音の発生を防止して、バネ体40の耐久性も向上させる。
即ち、各モータとバネ体40との干渉がないので、着座フィーリング上最適な位置にバネ体40を配置でき、着座感を向上させる。
また、バネ体40の下方に各モータがないので、座席骨格フレーム1の下方空間を大きくし、各種部材の設置スペースとして利用できる。また、シートアンダーボックスなどと呼ばれるケースなども挿入できる。
また、前記後側用モータ18と前記前側用モータ32は、側部フレーム6の外側に設けているから、これらに替えて、手動操作部材を取付けることも簡単にでき、他の設定の車両シートと部品を共用でき、また、組立工程も同一にすることが可能で設備費も削減でき、この点でもコストを低くできる。
【0020】
【効果】
本発明は、座席骨格フレーム1は車体に移動自在または固定した取付フレーム11に対して上下機構により上下自在に取付け、前記上下機構は、座席骨格フレーム1の後側上下機構Rと前側上下リンク機構Fとにより構成し、前記後側上下機構Rは前記座席骨格フレーム1に一端を夫々回動自在に軸着した左右一対の後側アーム12の他端を取付フレーム11に夫々回動自在に軸着して構成し、前記前側上下リンク機構Fは前記座席骨格フレーム1に中間部を夫々回動自在に軸着した左右一対の前側アーム25の一端を、取付フレーム11に一端を回動自在に軸着した前側リンク杆26の他端に夫々回動自在に軸着し、前記左右一対の前側アーム25のうち何れか一方の前側アーム25の他端に前側用モータ32の前側モータ出力ギヤ31を噛み合う前側セクタギヤ部30を一体形成した車両用シートの上下装置としたものであるから、前側モータ出力ギヤ31と前側リンク杆26との取付部分が離れて、操作荷重を軽減し、前側アーム25の中間部を中心に両端が回動するので、作動スペースも小さくする。
本発明は、前記前側セクタギヤ部30より前側回転軸24側の前側アーム25には円弧状の前側ガイド孔34を形成し、該前側ガイド孔34に側部フレーム6に固定の前側ガイド体35を係合させた車両用シートの上下装置としたものであるから、製造が容易であり、また、製作精度および案内精度も向上して、作動を円滑にして異音の発生を防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 シートフレームの斜視図。
【図2】 座席シートフレームの斜視図。
【図3】 同分解状態概略斜視図。
【図4】 座席シートフレームの側面図。
【図5】 後側上下機構のアーム取付位置の斜視図。
【図6】 同外側から見た斜視図。
【図7】 前側上下機構の一方側の分解状態斜視図。
【図8】 前側上下機構の一部斜視図。
【図9】 前側上下機構の他方側の分解状態斜視図。
【図10】 モータの分解図。
【図11】 歯車の噛み合い状態を示す斜視図。
【図12】 同正面図。
【符号の説明】
1…座席骨格フレーム、2…前側フレーム、3…底板、6…側部フレーム、7…取付用台座、8…縦板部、9…横板部、10…後側回転軸、11…取付フレーム、12…後側アーム、13…支持ブラケット、14…軸、15…後側セクタギヤ、16…ギヤ部、17…後側モータ出力ギヤ、18…後側用モータ、19…出力軸、20…ガイド孔、21…後側ガイド体、24…前側回転軸、25…前側アーム、26…前側リンク杆、27…軸、28…軸、30…前側セクタギヤ部、31…前側モータ出力ギヤ、32…前側用モータ、33…出力軸、34…前側ガイド孔、35…前側ガイド体、36…離隔部、37…窓孔、40…バネ体、41…バネ取付孔、43…リクライニング用ブラケット、44…リクライニング用モータ、47…ケーシング、48…ケース内回転出力軸、54…大径中間歯車、55…背凭骨格フレーム、56…スライドレール、57…連動軸。

Claims (1)

  1. 座席骨格フレーム1は車体に移動自在または固定した取付フレーム11に対して上下機構により上下自在に取付け、該座席骨格フレーム1は、その前側部分を底板3と該底板3の左右側に設けた左右側板4と前後側に設けた前後板5により左右に長い四角形状の皿状に形成した前側フレーム2と、該前側フレーム2の左右両側に左右一対設けた側部フレーム6、6とを有して構成し、前記上下機構は、座席骨格フレーム1の後側上下機構Rと前側上下リンク機構Fとにより構成し、前記後側上下機構Rは前記座席骨格フレーム1に一端を夫々回動自在に軸着した左右一対の後側アーム12の他端を取付フレーム11に夫々回動自在に軸着して構成し、前記前側上下リンク機構Fは、前記座席骨格フレーム1に左右一対の前側アーム25の中間部を軸24により夫々回動自在に軸着し、各前側アーム25の一端に前側リンク杆26の他端を軸27により夫々回動自在に軸着し、該各前側リンク杆26の一端を取付フレーム11に軸28により回動自在に軸着して構成し、前記左右一対の前側アーム25のうち何れか一方の前記前側アーム25の他端に前側用モータ32の前側モータ出力ギヤ31を噛み合う前側セクタギヤ部30を一体形成し、前記軸24は前記前側フレーム2の底板3の下方に位置させて、その両端を前記左右の側部フレーム6に夫々軸装し、前記左右の側部フレーム6には前記前側フレーム2の底板3の下面を載せて固定する取付用台座7を夫々設けた車両用シートの上下装置。
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