JP4812236B2 - 医療用ゴム栓及び医療用容器 - Google Patents

医療用ゴム栓及び医療用容器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療用薬剤を保存するバイアルをはじめとする医療用容器に関し、特に容器本体の開口部を密封する医療用ゴム栓に関する。
【0002】
【従来の技術】
医薬品用の容器として、バイアル瓶、バッグ、ボトルが一般に用いられている。
これら医薬品用容器は、容器本体に薬液や凍結真空乾燥用製剤を充填し、その口部は、医療用ゴム栓で封口され、更にゴム栓がキャップで固定されて封止されているものが多く、この場合、容器中の薬液を使用する際には、医療用ゴム栓の穿刺部に、薬液注入用の注射針を穿刺することによって、シリンジ内に採取して使用することができる。
【0003】
ところで、医薬品用容器内の薬液を、鋭利な針を用いることなくシリンジに採取することも望まれており、医療用ゴム栓において、鋭利な針を用いることなく注入・採取ができるように、シリンジのルアーを挿入できるようになっているものも開発されている。
例えば、特許文献1〜3には、ゴム栓にスリットを形成しておいてシリンジのルアーを挿入することができるようになっているものが記載されている。
【0004】
このようなタイプのゴム栓では、スリットにシリンジのルアーを挿入して抜去する時にスリットが閉じるスピードが遅い(リシール性がよくない)ので、液漏れが生じやすいが、特許文献3に記載されているように、スリット付きゴム栓に対して周囲からリングなどで圧を加える構成とすることによって、ルアーを抜去する時のスリットのリシール性が良好となり、液漏れが防止される。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−129055号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2002−700号公報
【0007】
【特許文献3】
特開2002−126040号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のようにスリットを設けたゴム栓においては、ゴム栓のスリットにブロッキングが生じ、ルアーが挿通しにくくなることがある。そして長く放置するとその傾向が著しい。特に、スリット付きゴム栓に対して周囲からリングなどで圧を加える場合、スリットにブロッキングが生じて、ルアーが挿通しにくくなりやすい。
【0009】
本発明は、上記課題を鑑み、医療用容器において、ゴム栓を容器本体の開口部に装着して長く放置してもルアーを容易に貫通挿入することができ、且つルアーを抜去するときのリシール性が良好なものを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る医療用ゴム栓では、外表面からスリットを内表面まで達しない状態で形成し、スリットの内面間にブロッキング防止剤を挿入し、スリットを密閉する方向に圧力を加える加圧部材を装着することとした。
【0011】
あるいは、外表面から内表面にかけてスリットを形成し且つその内表面上にはスリットを塞ぐフィルムを接合し、スリットの内面間にブロッキング防止剤を挿入し、スリットを密閉する方向に圧力を加える加圧部材を装着することとした。
あるいは、ブロッキング防止剤が含浸された材料で構成し、外表面から内表面にかけてスリットを形成し且つ内表面全体を覆うフィルムを接合し、スリットを密閉する方向に圧力を加える加圧部材を装着することとした。
【0012】
上記本発明の医療用ゴム栓においては、加圧部材によって、スリットを密閉する方向に圧力が加えられているので、挿入体を抜いた後にもスリットのシール性が保たれる。
また、スリットの内面間にブロッキング防止剤が挿入されているので、容器本体の開口部に装着して長く放置してもブロッキングは抑えられる。そして、スリットに挿入体を挿入することによって未貫通部分を容易に貫通させることができる。
【0013】
また、スリットが未貫通であるため、スリット内のブロッキング防止剤が容器内に侵入することもない。
上記目的は、容器本体の開口部にゴム栓が填め込まれてなる医療用容器において、上述した各ゴム栓を用い、加圧部材を装着する代わりに、容器本体の開口部に、ゴム栓が填め込まれた状態において、ゴム栓に対して、スリットを密閉する方向に圧力を加える形状に形成することによっても達成できる。
【0014】
上記目的は、容器本体の開口部にゴム栓が装着され、ゴム栓に被着されたキャップによってゴム栓が開口部に固定された医療用容器において、上述した各ゴム栓を用い、加圧部材を装着する代わりに、キャップを、ゴム栓に対してスリットを密閉する方向に加圧するよう成形することによっても達成できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
図1は、実施の形態1に係る医療用容器1の斜視図であり、図2は、その要部断面図である。
この医療用容器1は、薬剤が充填されたバイアル瓶であって、容器本体10の開口部11にゴム栓20が装着され、キャップ30でゴム栓20が開口部11に固定され、キャップ30の上面に密封フィルム40が貼りつけられて構成されている。
【0016】
容器本体10は、中に医薬品が充填される容器であって、ガラスあるいはプラスチックなどの材料で成形されている。
容器本体10の開口縁部12は、外に広がるフランジ形状であって、外に広がってる部分、すなわちフランジ部12aを有している。
(ゴム栓20の構成)
ゴム栓20は、開口縁部12上に載置され開口部11を塞ぐ天面部21と、開口部11に挿入される脚部22とからなり、外表面からスリット23が内表面に達しない状態で形成されている。そしてスリット23にはブロッキング防止剤が挿入され、天面部21の外周には、スリット23が閉塞する方向に押圧するリシールリング26が装着されている。
【0017】
以下、このゴム栓20について詳述する。
ゴム栓20の材質としては、弾性を有し、圧縮成形などによって成形可能な樹脂を用いる。
具体的なゴム材料としては、イソプレンゴム、イソプレン−イソブチレン共重合体、ブチルゴム、ブタジエンゴム、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−第三成分共重合体、天然ゴム、ウレタンゴム、
熱可塑性エラストマー(例えば、エポキシ化スチレン−共役ジエンブロック共重合体、カルボキシル化スチレン−共役ジエンブロック共重合体、水酸基含有スチレン−共役ジエンブロック共重合体)を用いることができる。
【0018】
ゴム材料には、架橋促進剤を混合してもよい。
また、これらのゴム材料に、焼成クレー、シリカ、金属酸化物、カーボンブラックなどの無機充填剤、あるいはオイルなどを適宜配合してもよい。
天面部21は開口部11の内径よりも大径(開口縁部12と同程度の径を有する)の円板状であって、脚部22はこの天面部21から下面側に突出する略円筒状であって、装着時にはその外周面が開口部11の内面と接触する。
【0019】
この天面部21において、脚部22が形成されている部分より内側の中央部分21aが、外部から挿入体が挿入される部分であり、脚部22が形成されている部分より外側の外周部21bが、開口縁部12の上縁面12bに接する部分である。
そして、上記スリット23は、この中央部分21aに形成されている。
【0020】
このスリット23は、中央部分21aの上面から下面に向けて切り込まれているが、下面には到達しておらず、それによって未貫通部分24を有している。そして、このスリット23の内面23aどうしの間には、ブロックング防止剤が挿入されて、内面23aどうしの間にブロッキング防止層25が形成されている。
ブロッキング防止剤としては、スリット23内に塗布しやすい液状のもの、特にシリコーンが適している。その他に、ブロッキング防止剤として、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)をはじめとするフッ素系樹脂、ポリエチレン、あるいはポリプロピレンを用い、皮膜を形成してもよいしあるいは微粒子として付着させてもよい。
【0021】
なお、スリット23の形状は、図1に示すように一本の直線状であっても良いが、中心から3方あるいは4方以上に放射状に直線が広がる形状であっても良い。
なお、天面部21の上面には、スリット23の位置を示す目印として、スリット23を囲む環状凸部27が形成されている。
【0022】
ブロッキング防止層25は、未貫通部分24によって、容器本体10の内部空間と遮断されているので、ブロッキング防止剤が容器本体10内に入り込むことがない。
特にブロッキング防止剤としてシリコーンのような流動性液体を用いる場合、未貫通部分24がなくスリットが貫通していると、容器本体10内に流入しやすいが、上記のように未貫通部分24が存在することによって、ブロッキング防止剤が容器本体10内に流入するのが防止される。
【0023】
スリット23の内面23a上全体にブロッキング防止剤が行き渡りやすいように、未貫通部分24は、天面部21の下面近傍だけに存在することが好ましい。
また、未貫通部分24の厚さ(スリット23の下端から天面部21下面までの距離)については、ブロッキング防止剤ができるだけ透過せず、且つルアを挿入したときに容易に貫通されるような範囲に設定することが好ましい。好ましい未貫通部分24の厚さ範囲は0.05mm〜0.3mmである。
【0024】
次に、リシールリング26の構成及び作用について説明する。
リシールリング26は、リシールリング26が装着されていない天面部21の外周径よりも若干小さな内径を有しており、天面部21に装着された状態では、リシールリング26は天面部21の外周面を内方に押し込んでいる。
リシールリング26の内径は、天面部21の外周径よりも0.1mm〜3mm小さく設定することが好ましい。
【0025】
このように天面部21の外周面が押圧されることによって、中央部分21aにおいても内方に圧縮されて、スリット23が密閉される方向に押圧される(すなわちスリット23の内面23aどうしが押圧される)ので、後で詳述するようにリシール性が向上する。
なお、図2に示す例では、リシールリング26が、天面部21の外周面の下半分を覆うように装着されているが、リシールリング26の装着位置は、中央部でも上部でもよい。あるいは、天面部21の外周面を全体的に覆うように設定してもよい。
【0026】
(ゴム栓20の作製)
上記構成のゴム栓20を成型する際には、ゴム半製品を圧縮成型すると共に架橋して、スリット未形成のゴム栓を作製し、これにカッターなどで切り込んでスリットを形成することによって作製できる。
あるいは、圧縮成型用の型にスリットを形成するための薄板を設けておいて、同様に圧縮成型することによって作製することもできる。
【0027】
そして、ゴム栓20のスリット23にブロッキング防止剤を挿入して、ブロッキング防止層25を形成する。ブロッキング防止剤としてシリコーンを用いる場合、ゴム栓20上面のスリット23上にシリコーンを塗布するだけで、スリット23内にシリコーンが侵入してブロッキング防止層25が形成される。
そして、ゴム栓20にリシールリング26を填め込む。
【0028】
(キャップ30及び密封フィルム40)
キャップ30は、ゴム栓20を覆うように装着され、ゴム栓20を容器本体10の開口部11に固定している。
このキャップ30は、ゴム栓20の上面外周部を覆う円環状の天板部31と、天面部21の外周面及び開口縁部12の外周面を覆う円筒状の側板部32とからなり、金属板(例えばアルミニウム板)あるいは樹脂を成型することによって作製できる。
【0029】
また、キャップ30において、側板部32の下端縁部32aが、フランジ部12aの下側面に係合されているので、ゴム栓20の外周部21bと容器本体10の開口縁部12とは、キャップ30によって常に圧着され、シールされた状態となっている。
密封フィルム40としては、水蒸気並びに酸素や二酸化炭素に対して非透過性のフィルムを用いることが好ましく、ゴム栓20上面と接触する側の面上には、接合を容易にするために接着剤を塗布して接着層を形成しておくことが好ましい。
【0030】
密封フィルム40は、ヒートシールによって天板部31の上面と中央部分21aの上面に接着されている。
密封フィルム40の具体例としては、PET/Al/アドマーからなるフィルムが挙げられる。
密封フィルム40がない場合、ゴム栓20を構成する材質によっては、水蒸気が天面部21を透過したり、水蒸気がスリット23を経由し未貫通部分24を透過して、容器本体10内に侵入することもあるが、密封フィルム40が天面部21の上面を被覆していることによって、水蒸気が天面部21を透過して容器本体10内に侵入するのが抑えられる。特に、水蒸気がスリット23を経由し未貫通部分24を透過して容器本体10内に侵入するのを防止する。また、スリット23に設けられているブロッキング防止層25が、外気と接触することがないので、スリット23に安定に保持される。
また、キャップ30の天板部31は中央が開口しているので、密封フィルム40が中央部分21aの上面に直接接触する。
【0031】
更に、密封フィルム40は、塗布する接着剤を選べば天面部21の上面に形成された環状凸部27と良好に接着されるので、水蒸気やガスが密封フィルム40の周囲から、密封フィルム40と天面部21との間を通ってスリット23に侵入するのも防止される。
(薬剤の充填及び止栓方法)
容器本体10内に、薬剤(薬液あるいは薬液の凍結真空乾燥品)を充填して、上記リシールリング26付きのゴム栓20を嵌挿する。
【0032】
凍結真空乾燥品を充填する場合は、例えば、薬液を充填した後、凍結真空乾燥機内で、ゴム栓20を半打栓状態に保持した状態で凍結真空乾燥を行い、薬液が完全に乾燥した後にゴム栓20を押圧して完全に嵌挿する。
一方、密封フィルム40をキャップ30上にヒートシールしておき、そのキャップ30をゴム栓20上から装着し、その下端縁部32aをフランジ部12aの下側面に係合させる。ここで、キャップ30が金属板からなる場合は、下端縁部32aをフランジ部12aの下側面にかしめることによって係合させる。
【0033】
以上で、薬剤が充填された医療用容器1が作製される。
なお、ゴム栓20にリシールリング26を装着するのは、凍結真空乾燥後でもよいが、上記のようにゴム栓20にリシールリング26を装着してから凍結真空乾燥機内に入れれば、ゴム栓20のスリット23内からブロッキング防止剤が凍結真空乾燥機内に飛散するのを抑えることができる。
【0034】
また、密封フィルム40のヒートシールとキャップ30の装着との順番を入れ替えて、先にキャップ30をゴム栓20に装着してから、そのキャップ30上に密封フィルム40をヒートシールすることもできる。
(シリンジによる薬剤採取とリシール性)
容器1から薬剤を採取する方法を、まず薬剤が薬液の場合について説明する。
【0035】
密封フィルム40をはがして、シリンジのルアーを、スリット23に挿入して、未貫通部分24を貫通させる。
図3は、シリンジ100のルアー101が未貫通のスリットに挿入されて、貫通スリット28が形成された様子を示している。
ルアー101を貫通スリット28に挿入したまま、開口部11が下側になるように医療用容器1を反転させ、容器1内の薬剤をシリンジ100で採取する。
【0036】
そして、シリンジ100のルアー101を貫通スリット28から引き抜く。
一方、薬剤が凍結乾燥品の場合は、予めシリンジ内に、薬剤を溶解する液(生理食塩水)を入れておく。
そして、シリンジのルアーを、スリット23に挿入して、未貫通部分24を貫通させ、溶解液を注入することによって薬液にする。その後、同様にして薬液を採取し、シリンジ100のルアー101を貫通スリット28から引き抜く。
【0037】
リシール性について:
一般的に、ゴム栓のスリットにルアーを挿入すると、抜去する際にスリットから内容物が漏れる。このときの漏れ量は、リシール性(スリットから抜去する際にスリットが閉じるスピード)によって影響され、スピードが速いほど漏れ量が少なくなる。
【0038】
ここで、上記のようにリシールリング26によってスリット23が密閉される方向に押圧されているのでリシール性が向上する。従って、ルアーを抜去する際の液漏れ量が低減される。
なお、医療用容器1において、キャップ30及び密封フィルム40が装着されない場合でも、ゴム栓20におけるブロッキング防止効果及び良好なリシール性は得られる。
【0039】
〔実施の形態2〕
図4は、実施の形態2にかかる医療用容器2の要部断面図である。
この医療用容器2は、ゴム栓20以外は上記実施の形態1の医療用容器1と同様の構成である。
またゴム栓20の構成も、ほぼ同様であって、スリット23は下面側付近が未貫通であり、スリット23内にはブロッキング防止剤が挿入されている。
【0040】
ただし、上記実施の形態1では、スリット23が中央部分21aの下面に到達していないことによって、未貫通部分24が形成されていたが、本実施の形態では、スリット23が中央部分21aを貫通して形成され、その下面側にフィルムが接合されることによって、未貫通部分24が形成されている点が異なっている。従って、フィルム接合後のゴム栓20においては、フィルムの下面が内面を形成しており、その結果、スリット23は内面まで到達しない状態となっている。
【0041】
すなわち、本実施形態では、天面部21の下面に当該スリット23を覆うフィルム片が接合されることによって未貫通部分24が形成されている。
このフィルム片には、例えば、フッ素系樹脂、ポリエチレンあるいはポリプロピレンからなるフィルムを用いて、天面部21の下面にヒートシールする。
このフィルム片は、ゴム栓20の下面側に未貫通部分24を形成するためのものなので、スリット23を塞ぐだけの大きさがあればよい。
【0042】
フッ素系樹脂の具体例としては、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテルの共重合体(PFA)、クロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体(ECTPE)、ポリビニルフルオライド(PVF)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が挙げられる。
【0043】
使用するフィルムの厚さが未貫通部分24の厚さに相当するので、厚さ0.05mm〜0.3mmの範囲内のフィルムを用いることが好ましい。
この医療用容器2においても、実施の形態1と同様にして薬剤を採取することができる。また効果についても、同様であって、スリット23がブロッキングしにくいのでルアーを容易に挿入することができ、ブロッキング防止剤が容器内に混入することなく、且つルアーを抜いた後のリシール性も良好である。
【0044】
〔実施の形態3〕
図5は、実施の形態3にかかる医療用容器3の要部断面図である。
この医療用容器3は、容器本体10及び密封フィルム40については、上記実施の形態1の医療用容器1と同様の構成である。
また、ゴム栓20の構成も、リシールリング26が装着されていない以外は、実施の形態1と同様であって、未貫通のスリット23にブロッキング防止剤が挿入されている。
【0045】
一方、本実施の形態では、キャップ30において、側板部32の下端縁部32aがフランジ部12aの下側面に係合されているだけではなく、側板部32の上部が縮径されて、天面部21の外周面を押圧する押圧部32bが形成されており、この押圧部32bがリシールリング26と同じ働きをなしている。
すなわち、この押圧部32bが、実施形態1のリシールリング26と同様に天面部21の外周面を押圧することによって、中央部分21aにおいても内方に圧縮されて、スリット23が密閉される方向に押圧されるのでリシール性が向上する。
【0046】
押圧部32bの内径は、天面部21の外周径よりも0.1mm〜3mm小さく設定することが好ましい。
上記押圧部32bは、キャップ30を成型するときに使用する金型の形状を調整することによって形成しておいてもよいが、キャップ30を金属板で形成する場合は、容器本体10にゴム栓20を装着し、ゴム栓20の上からキャップ30を装着した後にキャップ30の上部分をかしめて縮径加工することによって押圧部32bを形成することもできる。
【0047】
このような医療用容器3においても、実施の形態1の医療用容器1と同様にして薬剤を採取することができ、同様の効果を奏する。
なお、上記説明では実施の形態1と同様のゴム栓を用いることとしたが、上記実施の形態2のようにスリット23を覆うフィルム片が接合されることによって未貫通部分24が形成されたゴム栓に対しても、同様に押圧部32bが形成されたキャップ30を装着することができ、同様の効果を奏する。
【0048】
〔実施の形態4〕
図6は、実施の形態4にかかる医療用容器4の要部断面図である。
この医療用容器4は、キャップ30及び密封フィルム40については、上記実施の形態1の医療用容器1と同様の構成である。
また、ゴム栓20の構成も、リシールリング26が装着されていない以外は、実施の形態1と同様であって、未貫通のスリット23にブロッキング防止剤が挿入されている。
【0049】
一方、本実施の形態では、容器本体10の開口縁部12には、リシールリング26の代わりにリング状の押圧部12cが形成されている。
すなわち、開口縁部12には、上縁面12bから上方に突出するリング状の押圧部12cが形成されており、この押圧部12cが、実施の形態1におけるリシールリング26と同様に天面部21の外周面を押圧することによって、中央部分21aにおいても内方に圧縮されて、スリット23が密閉される方向に押圧されるのでリシール性が向上する。
【0050】
押圧部12cの内径は、リシールリング26の内径と同様、天面部21の外周径よりも0.1mm〜3mm小さく設定することが好ましい。
このような医療用容器4においても、実施の形態1の医療用容器1と同様にして薬剤を採取することができ、同様の効果を奏する。
なお、上記説明では実施の形態1と同様のゴム栓を用いることとしたが、上記実施の形態2のようにスリット23を覆うフィルム片が接合されることによって未貫通部分24が形成されたゴム栓を用いても、同様に、押圧部12cが形成された容器本体10に装着することができ、同様の効果を奏する。
【0051】
〔実施の形態5〕
図7は、実施の形態5にかかる医療用容器5の要部断面図である。
この医療用容器5は、容器本体10、キャップ30及び密封フィルム40については、上記実施の形態2の医療用容器2と同様の構成である。
また、ゴム栓20の構成も、上記実施の形態2のものと同様であるが、以下の点が異なっている。
【0052】
実施の形態2では、ゴム栓20のスリット23内にブロッキング防止剤を挿入したが、本実施の形態では、スリット付きのゴム栓20を成型する際に使用する材料にブロッキング防止剤を混入することによってゴム栓20にブロッキング防止剤を含浸させている。
また、実施の形態2では、ゴム栓20の下面側に未貫通部分24を形成する目的でフィルム片を接合したが、本実施形態では、ゴム栓20の下面(容器本体10に装着されたときに、容器内空間に露出する面)を全体的にフィルム片29で被覆している。
【0053】
フィルムの材料は、実施の形態2で説明したのと同じフッ素系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレンからなるフィルムを用い、ゴム栓20の下面にヒートシールすればよい。
このような医療用容器5においても、ゴム栓20に含浸されているブロッキング防止剤によって、スリット23のブロッキング防止効果が得られる。また、ゴム栓20の下面全体がフィルム片29で被覆されているので、ブロッキング防止剤が容器内に混入することもない。
【0054】
また、リシールリング26によって良好なリシール性も得られる。
ただし、本実施の形態と実施の形態2とを比べると、実施の形態2のようにスリット23内にブロッキング防止剤を挿入する方が、ブロッキング防止剤の使用量及びフィルムの使用量を少なく抑えることができるし、ブロッキング防止剤がゴム栓の表面から飛散しにくいので望ましい。
【0055】
本実施形態のゴム栓において、リシールリング26を装着する代わりに、実施の形態3のように押圧部32bが形成されたキャップ30を装着したり、実施の形態4のように、押圧部12cが形成された容器本体10に装着することができ、同様の効果を奏する。
〔実施の形態1〜5に対する変形〕
上記実施の形態では、天面部21と脚部22とからなるゴム栓20について説明したが、本発明は、医療用容器の開口部を封口するゴム栓であれば、特にゴム栓の形状が限定されることはなく、同様に実施することが出来る。
【0056】
上記実施の形態では、バイアル瓶を例にとって説明したが、この他に、バッグやボトルなど、容器本体に薬剤が充填されその開口部が医療用ゴム栓で封口される医療用容器に対して、同様に実施することができる。
【0057】
【実施例】
実施例として、上記実施の形態1に基づいて、容量10mlのバイアル用のゴム栓Aを作製した。
ゴム栓Aの材料はブチルゴム(IIR)で、天面部21における外径は19.1mm、中央部分21aの肉厚は2.7mmとし、未貫通部分24の厚さは0.1mmとした。
【0058】
リシールリング26の内径は18.1mmとした。
スリット内に塗布するブロッキング防止剤としてシリコーンオイルを用いた。
一方、比較例として、スリットを貫通させ、スリット内にブロッキング防止剤を塗布しない以外は、上記ゴム栓Aと同様にして、ゴム栓Bを作製した。また、リシールリングを装着しない以外は、上記ゴム栓Aと同様にして、ゴム栓Cも作製した。
【0059】
ブロッキング試験:
ゴム栓A及びゴム栓Bを各々複数準備し、バイアルに装着してアルミ製キャップで巻き締めし、60℃で48時間保存した後、スリットをルアーで穿刺する試験を行った。
その結果、ゴム栓Aではほとんどが1回の穿刺動作で刺通できたが、ゴム栓Bではほとんどが3回以上の穿刺動作を要した。これは、ブロッキング防止剤によってスリットのブロッキングが抑えられることを示している。
【0060】
リシール性試験:
ゴム栓A及びゴム栓Cを各々複数準備し、5mlの水を入れたバイアルに装着してアルミ製キャップで巻き締めし、ゴム栓を下に向けた状態でルアーを刺通・抜去したときの液漏れ量を測定した。
その結果、ゴム栓Aでは液漏れ量が平均48mg、ゴム栓Bでは液漏れ量が平均259mgであった。
【0061】
なお、スリット加工していない同様のゴム栓についても、5mlの水を入れたバイアルに装着してアルミキャップで巻き締めし、ゴム栓を下に向けた状態で、18G金属針を刺通・抜去したときの液漏れ量を測定したところ、液漏れ量が平均43mgであった。
この結果は、実施例にかかるゴム栓Aでは、ルアーを刺通しても、従来のようにゴム栓に金属針を刺通する場合とほぼ同程程度の液漏れ量に抑えることができることを示している。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、医療用ゴム栓において、外表面からスリットを内表面まで達しない状態で形成し、スリットの内面間にブロッキング防止剤を挿入し、スリットを密閉する方向に圧力を加える加圧部材を装着することによって、あるいは、外表面から内表面にかけてスリットを形成し且つその内表面上にはスリットを塞ぐフィルムを接合し、スリットの内面間にブロッキング防止剤を挿入し、スリットを密閉する方向に圧力を加える加圧部材を装着することによって、あるいは、ブロッキング防止剤が含浸された材料で構成し、外表面から内表面にかけてスリットを形成し且つ内表面全体を覆うフィルムを接合し、スリットを密閉する方向に圧力を加える加圧部材を装着することによって、ゴム栓にルアーを挿入しやすく、ルアーを抜くときのリシール性も良好で、且つスリット内のブロッキング防止剤が容器内に侵入しないものを実現することができる。
【0063】
また、医療用容器において、ゴム栓に、外表面からスリットを内表面まで達しない状態で形成し、スリット内の内面間にブロッキング防止剤を挿入し、容器本体の開口部に、ゴム栓が填め込まれた状態において、ゴム栓に対して、スリットを密閉する方向に圧力を加える形状に形成することによって、あるいは、医療用容器において、ゴム栓に、外表面からスリットを内表面まで達しない状態で形成し、スリットの内面間にブロッキング防止剤を挿入し、キャップを、ゴム栓に対して、スリットを密閉する方向に加圧するよう成形することによって、ゴム栓にルアーを挿入しやすく、ルアーを抜くときのリシール性も良好で、且つスリット内のブロッキング防止剤が容器内に侵入しないものを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る医療用容器の斜視図である。
【図2】上記医療用容器の要部断面図である。
【図3】上記医療用容器において、シリンジのルアーがスリットに挿入された様子を示す図である。
【図4】実施の形態2にかかる医療用容器の要部断面図である。
【図5】実施の形態3にかかる医療用容器の要部断面図である。
【図6】実施の形態4にかかる医療用容器の要部断面図である。
【図7】実施の形態5にかかる医療用容器の要部断面図である。
【符号の説明】
1〜5 医療用容器
10 容器本体
11 開口部
12c 押圧部
20 ゴム栓
21 天面部
23 スリット
23a スリット内面
24 未貫通部分
25 ブロッキング防止層
26 リシールリング
30 キャップ
32b 押圧部
40 密封フィルム

Claims (4)

  1. 医療用容器本体の開口部に装着されるゴム栓であって、
    外表面からスリットが内表面まで達しない状態で形成され、
    当該スリットの内面間にブロッキング防止剤が挿入され、
    前記ゴム栓の外周面には、ゴム栓の外周径よりも内径が小さいリシールリングが装着され、
    当該リシールリングが前記ゴム栓の外周面を内方に押し込んで、前記スリットを密閉する方向に圧力を加え、
    さらに、前記ゴム栓にキャップが被着され、当該キャップによって、前記ゴム栓の外周部と容器本体の開口縁部とが圧着されていることを特徴とする医療用ゴム栓。
  2. 医療用容器本体の開口部に装着されるゴム栓であって、
    外表面から内表面にかけてスリットが形成され且つ当該内表面上には当該スリットを塞ぐフィルムが接合され、
    当該スリットの内面間にブロッキング防止剤が挿入され、
    前記ゴム栓の外周面には、ゴム栓の外周径よりも内径が小さいリシールリングが装着され、
    当該リシールリングが前記ゴム栓の外周面を内方に押し込んで、前記スリットを密閉する方向に圧力を加え、
    さらに、前記ゴム栓にキャップが被着され、当該キャップによって、前記ゴム栓の外周部と容器本体の開口縁部とが圧着されていることを特徴とする医療用ゴム栓。
  3. 医療用容器本体の開口部に装着されるゴム栓であって、
    ブロッキング防止剤が含浸された材料からなり、外表面から内表面にかけてスリットが形成され且つ当該内表面全体を覆うフィルムが接合され、
    前記ゴム栓の外周面には、ゴム栓の外周径よりも内径が小さいリシールリングが装着され、
    当該リシールリングが前記ゴム栓の外周面を内方に押し込んで、前記スリットを密閉する方向に圧力を加え
    さらに、前記ゴム栓にキャップが被着され、当該キャップによって、前記ゴム栓の外周部と容器本体の開口縁部とが圧着されていることを特徴とする医療用ゴム栓。
  4. 前記ゴム栓の外表面には、前記スリットを囲む環状凸部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の医療用ゴム栓。
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