JP4803772B2 - スクーターのニーグリップバー及びニーグリップバー付スクーター - Google Patents
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Description
また、特許文献2の技術では、ニーグリップを必要としないときには、ニーグリップのためのタンク状のものを無くすことが困難であり、邪魔になる。
この発明は、以上の問題点を解決するために、荷物の収納スペースを無くさずに済み、ニーグリップを必要としないときには、足元から無くすことができ、邪魔にならないスクーターのニーグリップバー、及びそのようなニーグリップバー付のスクーターを提供することを目的とする。
第三発明は、さらに、コの字状の中央辺部は、コの字状の平行な辺部の各基部を結ぶ中央辺部バーと、この中央辺部バーに並んで設けられる背もたれ部と、この背もたれ部の両端に設けられるガイド部材と、このガイド部材をガイドして前記背もたれ部を反転動作させるために前記各基部に設けられる略U字状の軌道を有するガイド溝と、を有し、前記略U字の姿勢は、U字の底部がコの字状の平行な辺部の各基部側を向いていることを特徴とするスクーターのニーグリップバーである。
第三、第四、又は第五発明によれば、さらに、略U字状の軌道を有するガイド溝の略U字の姿勢は、字の底部がコの字状の平行な辺部の各基部側を向いていることから、背もたれ部を反転動作させることで、背もたれ部と運転者の距離を、調整できる。
[全体概略]
図1に示すように、このスクーター1も運転者3が腰掛ける座席5の前方に足踏床7が設けられる。その座席5の左右下方に、ニーグリップバー9が回動可能に取り付けられる。このニーグリップバー9の回動位置は、いくつかの必要な位置でロックされる。すなわち、ニーグリップバー9に設けられた背もたれ部11が、着座した運転者3の背中側に位置する背もたれ位置と、着座した運転者3の両膝の内側にくるニーグリップ位置と、ニーグリップが必要でないときに足踏床7に置かれる前倒位置と、などである。これらの各位置は、ロック機構13(図3、図6参照)によりロックされる。また、背もたれ部11は、図2に示すように、反転動作させることができ、これにより背もたれ部11と運転者3の距離を調整できる。
図3(a)に示すように、ニーグリップバー9は全体が略コの字状の形状を有する。このコの字状の両端が、スクーター1の座席5の左右のすぐ下方に回動可能に取り付けられる。この取付けを行う取付け部の少なくとも一方には、はロック機構13が設けられる。すなわち、ニーグリップバー9の端は、図6に示すように外側からのネジ15によって、ロック機構13へ固定される。ロック機構13は、所定の回動角度でのロックを行う。ロック機構13は、ネジ等17により車体へ取り付けられる(図6(b)参照)。
コの字状の中央辺部21には、コの字状の平行な辺部19の各基部を結ぶ中央辺部バー23を有する。また、この中央辺部バー23に並んで背もたれ部11が設けられる。
図6に示すロック機構13は、回動位置を必要な位置にロックでき、且つ、このロックを解除できる。この必要な位置は、この実施形態では4つである。すなわち、コの字状の中央辺部21が、着座した運転者3の背中側に位置する背もたれ位置(図2の右の位置)と、コの字状の平行な辺部19が、着座した運転者3の両膝の内側に当接するニーグリップ位置(図2の中央の位置)と、ニーグリップが必要でないときに足踏床7に置かれる前倒位置(図2の左の位置)と、ニーグリップが必要でないときに後部座席の後方に置かれる後倒位置(図示せず)である。
図3に示すように、背もたれ部11の両端には、ガイド部材37が設けられる。ガイド部材37は、一方の端で二つ設けられ(図3(a))、各ガイド部材37はピン39の先端に球状のガイド41が形成される。
[背もたれ部11]
背もたれ部11自体は、運転者3の背中を支える背もたれとしての機能のほかに、収納部としてバッグの機能も有する。すなわち、内部に地図などの小物を収納するスペースを形成し、ファスナー45などで開閉可能にする。
この実施形態によれば、スクーター1の足踏床7に位置するニーグリップバー9を回動し、ニーグリップが必要なときには運転者3の両膝の間に位置させ、運転者3は、ニーグリップバー9のコの字状の平行な辺部19を、左右から膝で挟み、ニーグリップを行うことができる。これにより、運転者3は、車体と一体になった体重移動などが楽に行え、ひいては2輪車の操作性、姿勢の安定性を高めることができる。
また、一度ニーグリップバーを前倒位置(図2の左の位置)にして、乗車し、その後にニーグリップ位置(図2の中央の位置)とすることで、跨がずに乗車でき、しかもニーグリップが可能になる。
さらに、ニーグリップバー9を運転者3の背中側に位置させたときに、着座した運転者3の背中側に背もたれ部11が位置し、背中を支えることができ、背もたれ機能をうる。
以上の実施形態では、背もたれ部11はニーグリップバー9上を移動し反転動作するものであったが、他の実施形態では、背もたれ部11はニーグリップバー9に固定され移動しないものとすることもできる。この場合に、背もたれ部11は、円柱状の形状を有し、ニーグリップバー9の回動によっても、姿勢が変わらない形とすることができる。
以上の実施形態では、ニーグリップバー9をスクーター1へ後付するものであったが、他の実施形態では、はじめからニーグリップバー9をスクーター1内部のフレーム部材へ取り付けたニーグリップバー付スクーターとすることもできる。
Claims (3)
- 全体が略コの字状の形状と、このコの字状の両端がスクーターの座席の左右下方に回動可能に取り付けられる取付け部と、前記回動により前方へ倒した状態でコの字状の中央辺部がスクーターの足踏床に位置するに十分なコの字状の平行な辺部の長さと、回動位置を必要な位置にロックでき且つこのロックを解除できるロック機構と、前記コの字状の中央辺部に設けられた背もたれ部と、を有し、前記ロック機構によりロックできる必要な位置は、前記コの字状の中央辺部が、着座した運転者の背中側に位置する背もたれ位置と、前記コの字状の平行な辺部が、着座した運転者の両膝の内側に当接するニーグリップ位置と、を含むことを特徴とするスクーターのニーグリップバー。
- コの字状の中央辺部は、コの字状の平行な辺部の各基部を結ぶ中央辺部バーと、この中央辺部バーに並んで設けられる背もたれ部と、この背もたれ部の両端に設けられるガイド部材と、このガイド部材をガイドして前記背もたれ部を反転動作させるために前記各基部に設けられる略U字状の軌道を有するガイド溝と、を有し、前記略U字の姿勢は、U字の底部がコの字状の平行な辺部の各基部側を向いていることを特徴とする請求項1に記載のスクーターのニーグリップバー。
- 請求項1、又は2に記載のスクーターのニーグリップバーを備えたことを特徴とするニーグリップバー付スクーター。
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Family Cites Families (2)
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