JP2005193775A - 車両用移動シート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 乳幼児をチャイルドシートへ乗せたり、降ろしたりする場合には、親が車内に上半身を乗り出して行わなければならず、腕、腰への身体的負担を増大させていたので、これを回避する。
【解決手段】 車両に固定されたシートバック部3aを有するシートベース部3、同シートベース部3の上面に配置された移動シート部材4,同移動シート部材4の座面部4a下面とシートベース部座面部5a上面との間に架設された伸縮自在の第1のスライドアーム5、移動シート部材4のシートバック部4b背面とシートベース部3のシートバック部3b前面との間に架設された伸縮自在の第2のスライドアーム6を備え、シートベース部3に対して移動シート部材4が車幅方向に移動し得るように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シート装置を車両外側のオープンスペースまでスライドさせ、高齢者等がシート装置に着座姿勢のまま車外で乗降したり、乳幼児等を安楽な姿勢でシート装置から抱き上げたりできるようにした車両用移動シート装置に関する。
高齢者、乳幼児等(以下「利用者」ともいう)が自動車等車両への乗降を容易にできる技術として、例えば、特開2002−143222号公報(特許文献1)や特開2002−301964号公報(特許文献2)が公知である。この特開2002−143222号公報に記載のものは、固定シートに回転プレートを有するスライドガイド手段を設け、この回転プレートに移動シートを回転可能に取り付けると共に、路面に接地可能な伸縮足部を取り付けた構成のもので、係る固定シートと移動シートとのユニット体を既存のシート装置に設置することで使用できるようにしている。この構成により、利用者が自動車へ乗降する場合に、移動シートをスライドガイド手段に沿って車外へ引き出して伸縮足部を路面に接地させてから、回転プレートの回りに移動シートを所望角度回転し、この状態で移動シートに着座したままの姿勢でスライドガイド手段に沿って滑っていくことにより既存シート装置へ導かれて乗車できるようにしたり、あるいは、車外に引き出された位置で移動シートから離席することで降車できるようになっている。また、上記特開2002−301964号公報に記載のものは、いわゆるチャイルドシートであって、車両用シート(既存シート装置)に取り付け可能な受け台と、その受け台上に前後方向にのみ摺動可能に装着したリクライニングベースと、このリクライニングベースに対して垂直な軸線の回りに回動可能に装着されたシート本体とからなるものである。係る構成により、シート本体に載せた乳幼児を、シート本体が後ろ向き或いは前向きに反転させて使用することで、車体に作用する衝撃力から乳幼児を保護するようにしている。
特開2002−1432222号公報 特開2002−301964号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のものにあっては、移動シートは固定シートの座面部に設けた一個のスライドガイド手段のみで利用者の体重を支持しなければならないため伸縮足部を設けて体重支持をしているが、伸縮足部により移動シートを路面に設置するまでの間では、移動シートはスライドガイド手段で片持ち梁的に支持されているだけであるので強度的に弱く、その車幅方向への滑りが円滑に行われ難い。また、上記の構成では、固定シートに対する移動シートの支持が不安定となるため、車両に加わる衝撃力に対する移動シートの保持性能の確保が難しいという問題がある。他方、上記特許文献2記載のチャイルドシートにあっては、既存のシート装置に設置するに過ぎないものであるため、乳幼児をチャイルドシートへ乗せたり、降ろしたりする場合には、保護者が上半身を車室内へ突っ込む体勢をとった窮屈な姿勢で車両へ乗り込ませなければならず、腕、腰への身体的負担を増大させ、ドア開口部に乳幼児の頭部を当ててしまったりする問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みて工夫されたものであって、次のような手段を講ずることとした。すなわち、請求項1記載の発明は、車両用移動シート装置であって、車両に固定されたシートバック部を有するシートベース部、同シートベース部の上面に配置された移動シート部材、同移動シート部材の座面部下面とシートベース部座面部上面との間に架設された伸縮自在の第1のスライドアーム、前記移動シート部材のシートバック部背面と前記シートベース部のシートバック部前面との間に架設された伸縮自在の第2のスライドアームを備え、前記シートベース部に対して前記移動シート部材が車幅方向に移動し得るように構成されたことを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の車両用移動シート装置に係り、前記シートベース部は、車両に固定された車両用シートと同車両用シートの上面に着脱自在に固定される移動ベース部によって形成され、前記移動シート部材は移動シート本体と同移動シート本体の上に略水平に回動自在に配置されたチャイルドシートで形成され、前記第1と第2のスライドアームで前記移動シート部材を車幅方向にスライドさせて前記チャイルドシートを略水平に回動させるように構成したことを特徴とする。
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、移動シート部材の座面部下面とシートベース部座面部上面との間に伸縮自在の第1のスライドアームを架設し、また、移動シート部材のシートバック部背面とシートベース部のシートバック部前面との間に伸縮自在の第2のスライドアームを架設し、移動シート部材を車両に固定したシートバック部に対して車幅方向に移動するようにしているので、車両用移動シート装置の剛性が向上でき、その結果、利用者の体重の大小に拘わらず移動シート部材を安定した状態で利用できる。また、移動シート部材は、そのシートバック部が第2のスライドアームを介してシートベース部のシートバック部にも結合されているため、シートベース部に対する移動シート部材の保持力が高められることとなり、その結果、車両に衝撃力が作用したときでも、移動シート部材を確実にシートベース部に支持し、利用者の安全を良好に確保できる等の効果を奏する。
また、請求項2記載の発明によれば、シートベース部を車両用シートと移動ベース部に分割することにより、移動ベース部を車両シートに着脱自在とし、移動シート部材を移動シート本体とチャイルドシートに分割して形成することにより、チャイルドシートを移動シート本体に対して独立して回動できる。このため、移動シート部材を車幅方向にスライドさせて車外へ引き出し、その引き出した位置でチャイルドシートを回動させることで、乳幼児をチャイルドシートに降ろして着座させたり、抱き上げたりする作業を、楽な姿勢で行うことができ、身体的負担を大幅に軽減でき、また、移動ベース部を車両シートに着脱自在にしているため、移動ベース部を車両シートから取り外した状態では、車両シートを通常の使用状態で使用することが可能となり、車室内スペースを有効利用でき、さらに、移動シート部材を移動ベース部に対して第1、第2の両スライドアームで車幅方向に摺動自在に支持しているため、移動シート部材の移動ベース部に対する保持性能を増大でき、対衝撃性能に優れ、ひいては移動シート部材に着座する利用者の安全を高められるという種々の効果を奏する。
以下、本発明の第1実施形態を、図1に基づいて説明する。図1(a)は第1実施形態の側面図、同(b)はその外観斜視図である。符号1は車両用移動シート装置を総括して示し、自動車のフロアパネル2に固定されたシートベース部3と、シートベース部3の上に移動シート部材4がスライドアーム手段を介して車幅方向に摺動可能に設けられている。このスライドアーム手段は、移動シート部材4の座面部4a裏面とシートベース部3の座面部3a上面との間に架設した第1のスライドアーム5、および移動シート部材4のシートバック部4b背面とシートベース部3のシートバック部3b前面との間に架設した第2のスライドアーム6とでなる。
また、第1、第2のスライドアーム5,6は、図2に示すように、リニアレールの形態であって、例えば、3段式のスライドレール機構で形成され、各アーム部5a〜5c、6a〜6cは、互いにストッパ部材(抜け止め部材)により各アーム部の延び量が規定される。また、アーム部5a,6aをベースシート部3側に、アーム部5c、6cを移動シート部材4側にボルト・ナット等の適宜の締結具により固定してもよく、また、反対に、アーム部5a、6aを移動シート部材4側に、アーム部5c、6cをベースシート部3側に固定するようにしてもよいのは言うまでもない。
なお、移動シート部材4は、単座タイプのシートベース部3に設けたが、乗用車の後部に配置されるベンチタイプのシートをシートベース部とするものにも適用してもよい。
また、図示はしないが、車両の通常走行可能な使用状態においては、移動シート部材4は、シートベース部3の上に重なるように配置されるが、その場合には、例えば、ラッチ・アンド・ストライカ機構でなる施解錠手段がロック(施錠)されて、シートベース部3に位置決め固定することができ、施解錠手段がアンロック(解錠)されることで、折り重なった状態の移動シート部材4を、第1、第2のスライドアーム5,6に沿って図1(b)に示す矢印A方向(車外方向)へ移動させることが可能な状態とすることができる。そして、移動シート部材4が車外へ引き出され、第1、第2の両スライドアーム5,6が延びきった状態では、移動シート部材4は車体のドア開口部からオーバーハングして車外に引き出され、利用者が移動シート部材4に着座したり、降りたりできるようになっている。
上記第1実施形態において、車両用移動シート装置1側部のドア(図示しない)を開け、施解錠手段をアンロックにして、移動シート部材4を、図1(b)のように、第1、第2の両スライドアーム5,6に沿って矢印A方向(車幅外方向)にスライドする。移動シート部材4は、車外に引き出されるので、利用者は移動シート部材4の座面部4aに着座することができる。この着座状態のまま、再びA方向とは反対方向に移動シート部材4を車室内へスライドさせることで、利用者は移動シート部材4に着座した状態で車室内に乗り入れることができ、施解錠手段をロックして移動シート部材4をシートベース部3に対して位置決め固定することで車両は走行可能な状態にされる。さらに、車両から降車する場合には、上記と逆の操作により、移動シート部材4を矢印A方向にスライドされることで、移動シート部材4に着座したままの姿勢で、降車することができる。
このように、上記第1実施形態によれば、移動シート部材4を一対の第1、第2のスライドアーム5,6に沿ってスライドさせるだけの操作により、保護者は上半身を車室内へ突っ込む体勢をとった窮屈な姿勢で車両に乗り込むことをしなくてすむので、身体が不自由な大人も容易に車両への乗降を行うことができ、また、移動シート部材4に作用する体重は、第1、第2のスライドアーム5,6で荷重分散して支持するようにしているため、それだけ支持剛性が高められ、体重の大きな大人でも安心して利用できる効果がある。また、第2のスライドアーム6を介して移動シート部材4のシートバック部4bがベースシート部3のシートバック部3bに結合されるため、車両の前後方向に衝撃力が作用しても、移動シート部材4に着座する利用者(当然に図示されないシートベルト装置を装着した状態にある)の安全を確実に維持することができる。
次に、本発明の第2実施形態を、図3〜図8に基づいて説明する。第2実施形態の車両用移動シート装置10が、上記第1実施形態のそれと構成上大きく相違する点は、第1実施形態ではシートベース部3と車両用シート11との2部材構成であったが、本第2実施形態ではシートベース部3を車両用シート11と移動ベース部12とに分割し、その移動ベース部12を車両用シート11に着脱自在に装着できるようにする一方で、上記移動シート部材4を移動シート本体13とチャイルドシート14とに分割し、そのチャイルドシート14を移動シート本体13に対して独立して回動できるようにした点にある。なお、車両用シート11はフロアパネル2に固定され、利用者が通常に着座できるように形成されているシートである。
移動ベース部12は、例えば、国際標準化機構規格に基づくチャイルドシート固定方式のもの(ISO FIX対応タイプ)であり、図5によく示されるように、座面部12aと、座面部12aに対して傾動可能に軸支したシートバック部12bとを有し、ノブ12cの締め付けによりシートバック部12bの傾動角度を車両用シート11にフィットするように調整できる。また、車両用シート11と移動ベース部12との間には、施解錠手段を有しており、車両用シート11に対して移動ベース部12を着脱自在に固定できるようにしている。すなわち、移動ベース部12座面部12aの後端に形成したU字溝部12dに、ラッチ機構(図示しない)が設けられ、相手側部材である車両用シート11に取り付けたストライカ11aがU字溝部12dのラッチ機構に係脱することで、移動ベース部12を車両用シート11に位置決めして固定したり、取り外したりできるようになっている。また、座面部12aおよびシートバック部12bには、上記第1実施形態の場合と同様の3段式構造の第1のスライドアーム15と,第2のスライドアーム16との各一端がボルト・ナット等の締結具により結合される。
移動シート本体13は、座面部13aとシートバック部13bとで略L字状に屈曲した形状をなし、座面部13aを第1のスライドアーム15の他端に、また、シートバック部13bが第2のスライドアーム16の他端にそれぞれ締結具にて結合される。特に、シートバック部13aと第2のスライドアーム16との結合は、図6に示すように、例えば、シートバック部13bに設けたピン13c(左右に2個)を、第2のスライドアーム16に突設したブラケット16aの円弧状の傾動角アジャスト用長溝16bに遊挿し、ウィングナット16cで締め付けるようにしている。
また、移動シート本体13の座面部13a上には、チャイルドシート14を装着するターンテーブル13cが略水平面内で回転可能に設けられ、座面部13a前面に設けたターンテーブル用操作レバー13dで図示しないロック・アンロック機構が操作されるようになっている。このロック・アンロック機構がロック操作された場合には、ターンテーブル13cは回転をロックされ、移動シート本体13と一体化する状態となり、アンロック操作したときには、ターンテーブル13cは移動シート本体13に対してフリーな状態で回転可能となる。
また、移動シート本体13のシートバック部13bの前面には、チャイルドシート14のシートバック部14b背面に設けたピン14dを係脱可能に受け止める湾曲したU字溝部13eを有するブラケット13fが配設され、後述するリクライニング調整時のチャイルドシート14のリクライニング移動を案内するようにしている。
また、移動シート本体13の座面部13aにおける外側面には、スライド用操作ハンドル13gが設けられ、この操作ハンドル13gを操作することで、移動シート本体13に内臓したロック機構(図示しない)を操作することができる。つまり、スライド用操作ハンドル13gをアンロックに操作すると、ロック機構のラッチ(図示しない)が移動ベース部12の座面部12aに設けたストライカ12e(図5参照)から外れ、移動シート本体13をロック状態から第1、第2のスライドアーム15,16に沿って摺動できるアンロック状態にすることができるようにするものである。
また、シートバック部13bは、湾曲した凹曲面に形成され、チャイルドシート14がターンテーブル13c上で回転するのを円滑になるようにしている。
なお、13hは、シートバック部13bの前面に設けたスライド操作用の把持部で、この把持部13hを握ってスライド操作を行い易くする。
次に、チャイルドシート14について説明する。チャイルドシート14には、自体を移動シート本体13に対して前後方向にリクライニング可能とするリクライニング調整機構(図示しない)が内蔵されており、そのリクライニング調整機構を介してチャイルドシート14がターンテーブル13c上に取り付けられる。座面部14a前面に設けたリクライニング調整ハンドル14cを操作することで、リクライニング調整機構によりリクライニングできるようになっている。すなわち、リクライニング調整ハンドル14cによりリクライニング調整をする場合には、チャイルドシート14は、ターンテーブル13cに対して前後方向への移動がフリーな状態となり、その状態でリクライニング調整が可能となり、リクライニング調整をしないときは、チャイルドシート14はリクライニング調整機構によりロックされ、ターンテーブル13cに一体化した状態となる。
したがって、チャイルドシート14のピン14dが、U字溝部13eに係合している場合には、係合している範囲においてチャイルドシート14はU字溝部13eに案内されながらリクライニング調整することが可能となる。また、リクライニング調整によるチャイルドシート14のリクライニング移動量を増大させて、ピン14dをU字溝部13eから外し、かつ、このとき、上記ターンテーブル用操作レバー13dをアンロック操作して移動シート本体13に対してターンテーブル13cをフリーにし、ターンテーブル13cを回転可能な状態にする。これにより、チャイルドシート14が移動シート本体13に対してターンテーブル13c上で略水平面内で回転できるようになっている。勿論、この操作レバー13dの操作により、ターンテーブル13cを任意の回転位置で停止できるようになっており、チャイルドシート14を図4に示す状態から、180度回転(反転)させた後ろ向きの姿勢にして使用することも出来るようにしている。
なお、符号14eは、乳幼児がチャイルドシート14に拘束するシートベルトを示す。
第2実施形態は、上記したように、移動ベース部12に第1、第2の両スライドアーム15,16を介して移動シート本体13が結合され、この移動シート本体13に対しては、チャイルドシート14が、その座面部14aをターンテーブル13c上に図示されないリクライニング調整機構を介して結合され、そのシートバック部14bをピン14d(図6参照)を介してブラケット13fに結合することで、移動ベース部12,移動シート本体13、およびチャイルドシート14の三者がユニット化される。このユニット化された状態にある移動ベース部12のU字溝部12dを、車両用シート11のストライカ11aに結合することにより、車両用シート11の座面部上に着座した状態で固定でき、車両用移動シート装置10が構成される。こうして、チャイルドシート14は、結果として車両用シート11に安定した状態で保持され、図8(a)に示されるように、チャイルドシート14に乳幼児を保護して車両に乗せ、車両を運転することができるようになる。
そして、チャイルドシート14の姿勢を車両前後方向にリクライニングさせたい場合には、リクライニング調整ハンドル14cでリクライニング調整機構(図示しない)を操作すると、チャイルドシート14は移動シート本体13のブラケット13fに沿って前後方向に相対移動し、調整後は、そのハンドル14c操作によりチャイルドシート14が移動しないようにロックすることで、チャイルドシートの乳幼児の姿勢を前後に変えることができる。
また、チャイルドシート14をターンテーブル13c上で180度回転させて後ろ向きに反転したり、所望の角度に回転させたりする場合には、次のようにして行われる。すなわち、上記したリクライニング調整時において、チャイルドシート14の移動シート本体13に対する拘束を解放するために、ピン14dをU字溝部13eから離脱する方向にリクライニングさせ、チャイルドシート14のシートバック部14bを移動シート本体13のシートバック部13bからフリーな状態にする。その一方で、ターンテーブル用操作レバー13dを操作し、図示しないロック・アンロック機構をロック状態からアンロック状態に作動させる。すると、チャイルドシート14は、ターンテーブル13cで移動シート本体13に対して回転することができることとなる。こうして、ターンテーブル用操作レバー13dをロック状態に操作することで、車室内でチャイルドシート14を移動シート本体13の所望の回転位置で位置決め固定することで、チャイルドシートの所望の回転位置に回転させて使用することができる。
次に、車外で乳幼児を抱き降ろしする場合を説明する。すなわち、車両ドアを開けて、図8(c)に示すように、チャイルドシート14を回転させて、車外で乳幼児をチャイルドシート14に乗せたり降ろしたりする場合には、先ず、スライド用操作ハンドル13gを操作し、移動シート本体13に内蔵した図示しないロック機構をアンロック作動し、図示しないラッチをストライカ12eから外してスライド可能な状態とする。そして、把持部13hを持って移動シート本体13を第1、第2の両スライドアーム15,16に沿って車外方向へスライドさせて車外まで引き出すと、チャイルドシート14は、移動シート本体13と一体になって図8(b)に示す位置まで移動し、次いで、ロック機構をロック操作して位置決め固定する。
そして、上記で説明したリクライニング調整と同様に、リクライニング調整ハンドル13dを操作してチャイルドシート14をリクライニング調整機構に対してフリーとし、ピン14dをU字溝部13eから離脱する方向にリクライニングさせ、チャイルドシート14のシートバック部14bを移動シート本体13のシートバック部13bからフリーな状態にする。その一方で、ターンテーブル用操作レバー13dを操作し、図示しないロック・アンロック機構をロック状態からアンロック状態に作動させる。すると、ターンテーブル13cは移動シート本体13に対して回転がフリーとなるので、適度な角度回転をさせる。回転角度が決定したら、ターンテーブル用操作レバー13dをロック状態に復帰操作することで、チャイルドシート14は、例えば、図8(c)に示されるような角度を回転した状態で位置決め固定される。この状態で、乳幼児をチャイルドシート14から抱き上げたり、降ろして着座させたりすることができる。
なお、上記とは反対に、車外に引き出したチャイルドシートを車室内に収納する場合には、上記操作手順を逆方向に操作することで行われる。
このように、上記第2実施形態によれば、上記第1実施形態の作用効果を具備しつつ、さらには、移動シート部材を形成する移動シート本体13と、これに一体のチャイルドシート14とを車幅方向にスライドさせてから、チャイルドシート14を回動(回転)させるので、乳幼児を車両の横からチャイルドシートに乗せたり、抱き上げたりすることができ、親が上半身を車内に突っ込んで行っていた作業姿勢を楽なものにすることができ、身体的負担を大幅に軽減でき、また、ドア開口部のルーフレール等に子供の頭部をぶつけたりする事態も未然に回避できる作用効果を有する。また、移動ベース部を車両シートから取り外した不使用状態では、車両シートを通常のシート装置として使用することが可能となり、車室内スペースを有効利用でき、さらに、移動シート部材としての移動シート本体13は移動ベース部12に対して第1、第2の両スライドアーム15,16を介して結合しているため、移動シート本体13およびチャイルドシート14の移動ベース部12に対する保持性能を増大でき、対衝撃性能に優れ、ひいては乳幼児の安全を高めることができる作用効果も有する。
以上、本発明を第1実施形態および第2実施形態により詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、上記第2実施形態では、チャイルドシート14は移動シート本体13に装着したターンテーブル13c上に回転するように取り付けた場合について説明したが、上記特許文献2記載の構造を備えたチャイルドシートを移動シート本体13の座面部13aに載せて取り付けるようにすることも可能である。また、市販されているチャイルドシート等も移動シート本体13の座面部13aに適宜に取り付けて使用してもよいのは勿論である。
第1実施形態における車両用移動シート装置に係り、(a)はその概略側面図、(b)はその外観斜視図である。 スライドアームの概要を示す外観斜視図である。 第2実施形態における車両用移動シート装置に係り、車両用シートへ取り付ける前段階の状態を示す側面図である。 第2実施形態における車両用移動シート装置が組み付けられた状態を示す側面図である。 第2実施形態における移動ベース部と移動シート本体との組み立て状態を示す分解斜視図である。 図3のB−B線における断面での要部を拡大して示した平断面図である。 第2実施形態におけるチャイルドシートに係り、(a)は外観斜視図、(b)は(a)をC−C線における断面図である。 第2実施形態における車両用移動シート装置の作動を説明する外観説明図である。
符号の説明
1 車両用移動シート装置
2 フロアパネル
3 シートベース部
3a 座面部
3b シートバック部
4 移動シート部材
4a 座面部
4b シートバック部
5 第1のスライドアーム
6 第2のスライドアーム
10 車両用移動シート装置
11 車両用シート
11a ストライカ
12 移動ベース部
12a 座面部
12b シートバック部
12c ノブ
12d U字溝部
13 移動シート本体
13a 座面部
13b シートバック部
13c ターンテーブル
13d ターンテーブル用操作レバー
13e U字溝部
13f ブラケット
13g スライド用操作ハンドル
14 チャイルドシート
14a 座面部
14b シートバック部
14c リクライニング調整ハンドル
15 第1のスライドアーム
16 第2のスライドアーム

Claims (2)

  1. 車両に固定されたシートバック部を有するシートベース部、同シートベース部の上面に配置された移動シート部材、同移動シート部材の座面部下面とシートベース部座面部上面との間に架設された伸縮自在の第1のスライドアーム、前記移動シート部材のシートバック部背面と前記シートベース部のシートバック部前面との間に架設された伸縮自在の第2のスライドアームを備え、前記シートベース部に対して前記移動シート部材が車幅方向に移動し得るように構成されたことを特徴とする車両用移動シート装置。
  2. 前記シートベース部は、車両に固定された車両用シートと同車両用シートの上面に着脱自在に固定される移動ベース部によって形成され、前記移動シート部材は移動シート本体と同移動シート本体の上に略水平に回動自在に配置されたチャイルドシートで形成され、前記第1と第2のスライドアームで前記移動シート部材を車幅方向にスライドさせて前記チャイルドシートを略水平に回動させるように構成したことを特徴とする請求項1記載の車両用移動シート装置。
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