JP4216664B2 - シートクッション前後方向長可変シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗り物、家具等のシートに設けられ、シートクッションの前後方向長を可変可能なシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般にシートのシートクッションの前後方向の長さは、標準体格の人を基準とした長さに形成されている。このため、標準体格より小さい体格の人が着座した場合は、大腿部の長さがシートクッションの長さに合わないことから深く着座ができず、身体とシートバックとの間に隙間ができて楽な姿勢を保持することができない問題があった。
【0003】
また、体格の大きな人が着座した場合には、大腿部の長さがシートクッションの長さより長いので深く着座しても座り心地が悪い問題があった。
【0004】
そこで、これらの問題を解決するため、例えば、シートクッションのクッションパッドの前縁部側の所定の範囲を分割して前後方向にスライドするスライド部を形成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
又、クッションパッドの前縁部全体を前後方向に伸縮させたものもある(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献1】
実開平6−49156号公報(図1)
【特許文献2】
特開平2000−157376号公報(第3頁、第4頁、図4、図5)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、シートクッションのクッションパッドの前縁部側の所定の範囲を分割して前後にスライドするスライド部を形成したシートにあっては、スライド部を前方に移動させると、クッションパッドとスライド部との間に溝、即ち、座面に溝が生じる場合があり、すわり心地が悪い問題点がある。
【0008】
又、クッションパッドの前縁部全体を前後方向に伸縮させたものにあっては、クッションパッドの前縁を伸縮させた場合、その伸縮は、表皮の変形が大きな直線的な伸縮であり、表皮とクッションパッドとのズレを吸収するために表皮の少なくとも一部に伸縮材を設ける必要があり、表皮の構造が複雑となる問題点がある。
【0009】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、すわり心地がよく、表皮の構造が簡単となるシートクッション前後方向長可変シートを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1記載の発明は、シートクッションの前縁部に、前記シートクッションの前端面に沿って、下面から上面に向かうように形成された溝により、垂下部が形成されたクッションパッドと、基端部がシートクッションフレームに回転可能に取り付けられ、先端部が前記クッションパッドの垂下部の下部に取り付けられたアーム部材と、前記シートクッションフレームの下面と平行な平面上で、前後方向に移動可能に設けられ、その移動方向と交差する方向の長穴が形成された第1ブラケット,基端部側が前記第1ブラケットの移動平面と平行な面上で前記第1ブラケットの移動方向と直交する軸を中心に回転可能なように前記第1ブラケットに設けられ、先端部側が前記アームに回転可能に取り付けられた第2ブラケット,前記第1ブラケットの移動平面と平行な平面上で回転可能に設けられ、前記第1ブラケットの長穴に係合するプレート,前記プレート、前記シートクッションフレームのうちの一方に設けられたラチェット,前記プレート、前記シートクッションフレームのうちの他方に設けられ、前記ラチェットに係合して、前記垂下部の後退を禁止するポール,該ポールを前記ラチェット方向に付勢するスプリングからなるストッパ機構とを有し、前記アーム部材に案内されて、前記垂下部が前後方向に位置を変えるようにしたことを特徴とするシートクッション前後方向長可変シートである。
【0011】
シートクッションの前縁部に、前記シートクッションの前端面に沿って、下面から上面に向かうように形成された溝により、前部に垂下部が形成されたクッションパッドを用いることで、座面に溝が生じることがなく、すわり心地が良い。
【0012】
又、基端部が前記シートクッションフレームに回転可能に取り付けられ、先端部が前記クッションパッドの垂下部の下部に取り付けられたアーム部材とを有し、前記アーム部材に案内されて、前記垂下部が前後方向に位置を変えるようにしたことにより、垂下部の変形は表皮の伸縮が大きな直線的な変形ではなく、表皮の伸縮がほとんどない回転しながらの変形となり、表皮に伸縮材を使用せずにすみ、表皮の構造が簡単となる。
【0013】
尚、アームを駆動する手段としては、人手であってもよいし、モータ等の駆動源を用いてもよい。
【0015】
ラチェットと前記ラチェットに係合して、前記垂下部が後退するのを禁止するポールとを有するストッパ機構を設けたことにより、垂下部を人手で引くことでアーム部材に案内されて垂下部が前方へ移動する。そして、ストッパ機構により、着座者の大腿部に押されて垂下部が後退することはない。
【0016】
垂下部を引くだけでよい、すなわち、操作部と操作部によって移動するものとが一致しているので、ハンドルやレバー等の操作部が不要である。
【0017】
シートクッションフレームの側面には、一般にシートリクライニング機構、更には、シートクッションの前部を昇降させるフロントチルト機構、シートクッションの全体を昇降させるシートリフター機構等のさまざまな機構が設けられる。一方、本発明のストッパ機構は、第1ブラケット、第2ブラケット、プレート、ラチェット、ポール、スプリングをシートクッションフレームの下面に設けることができる。ストッパ機構の主な構成部品をスペース的に余有があるシートクッションフレームの下面に設けることができるので、ストッパ機構のレイアウトの自由度が大きい。
【0018】
請求項2記載の発明は、前記スプリングは、前記ポールを前記ラチェット方向に付勢する第1状態、前記ポールを前記ラチェットから離反させ、前記ストッパ機構がストッパ解除状態となる第2状態の2つの状態をとるターンオーバスプリングであり、前記垂下部が最前位よりもさらに前方へ移動すると、前記ポールを押して前記ターンオーバスプリングを第1状態から第2状態へ移行させる第1ストッパと、前記ターンオーバスプリングが第2状態にある状態で、前記垂下部を最後位まで移動させると前記ポールを押して前記ターンオーバスプリングを第1状態へ移行させる第2ストッパとを設けたことを特徴とする請求項1記載のシートクッション前後方向長可変シートである。
【0019】
垂下部を引いて垂下部が最前位よりも更に前方へ移動すると、第1ストッパにより、第1状態にあるターンオーバスプリングが第2状態になり、ストッパ機構がストッパ解除状態となり、垂下部は後退可能となる。そして、垂下部を最後位まで移動させると、第2ストッパにより、ターンオーバスプリングが第1状態となり、ストッパ機構が復帰する。
【0020】
このように、垂下部を最前位、最後位に移動させることで、ストッパ機構のストッパ解除、ストッパ機構の復帰を行うことができ、操作性がよい。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に図面を用いて本発明の実施の形態例を説明する。最初に、本発明の実施の形態例のシートクッション前後方向可変シートの要部構成を示す側面断面図である図1を用いて全体構成を説明する。
【0024】
図において、シートクッション1は、シートクッションフレーム3と、シートクッションフレーム3上に設けられ、ウレタン樹脂等でなるクッションパッド5と、クッションパッド5を覆う表皮7とからなっている。クッションパッド5の前縁部には、シートクッション1の前端面に沿って、下面から上面に向かうように形成された溝9により、垂下部11が形成されている。
【0025】
そして、クッションパッド5の垂下部11は、基端部がシートクッションフレーム3にブラケット15を介して回転可能に取り付けられ、先端部がクッションパッド5の垂下部11の下部に取り付けられたアーム部材13に案内されて、前後方向に位置を変えるようなっている。尚、図において、実線位置が垂下部11の最前位であり、二点鎖線位置が垂下部11の最後位である。
【0026】
次に、図2から図5を用いて、詳細な説明を行う。図2は図1の詳細な側面断面図、図3は図2においてシートクッションフレームを取り除いた場合のA方向矢視図(垂下部最後位)、図4は図2においてシートクッションフレームを取り除いた場合のA方向矢視図(垂下部最前位)、図5は図3のストッパ機構の分解斜視図である。
【0027】
これらの図において、30は垂下部が後退するのを禁止するストッパ機構である。図5に示すように、アーム部材13は、シートクッションフレーム3のアウタ側、インナ側に設けられたブラケット15に嵌合する一対の基端部17と、基端部17から折曲して垂下部方向に延びる一対の「く」字形のアーム本体部19と、アーム本体部19同士を橋絡する橋絡部21とからなっている。さらに、アーム部材13の橋絡部21はクッションパッド5の垂下部11の下部に設けられたブラケット16に嵌合している(図1参照)。そして、表皮7の下端はブラケット16に係止されている。
【0028】
ストッパ機構30において、51はシートクッションフレーム3の下面に取り付けられるベースである。ベース51の下面には、ベース51側から順にプレート61、第1ブラケット31、第2ブラケット41が配設される。第1ブラケット31は、シートクッションフレーム3に対して前後方向に移動可能に設けられている。そして、第1ブラケット31には、その移動方向と交差する方向の長穴33が形成されている。第2ブラケット41は、ピン43を用いて、その基端部側が第1ブラケット31の移動平面と平行な面上で第1ブラケット31の移動方向と直交する軸を中心に回転可能なように第1ブラケット31に設けられている。そして、第2ブラケット41の先端側には、アーム部材13の橋絡部21が嵌合する凹部45が形成され、凹部45の開口が蓋材47で塞がれることにより、第2ブラケット41の先端側はアーム部材13に回転可能に取り付けられている。
【0029】
プレート61はピン63を用いてベース51回転可能に取り付けられている。そして、首部が第1ブラケット31の長穴33を挿通し、プレート61に固着されたウエルドナット64に螺合するボルト65により、プレート61の動きは第1ブラケット31に伝達されるようになっている。更に、プレート61には、ピン63を中心とする円弧状の長穴67が形成されている。そして、長穴67を挿通し、ベース51に取り付けられるピン69により、プレート61の回転範囲は、ピン69が長穴67の端部に当接する範囲に規制されている。
【0030】
また、プレート61のベース51との対向面には、ラチェット71が設けられている。一方、ベース51の下面には、ピン73を用いてラチェット71の歯75に係合可能なラチェット係合部83を有するポール81が設けられている。そして、ラチェット71の歯75にポール81のラチェット係合部83が係合することにより、クッションパッド5の垂下部11が後退するのを禁止するようにラチェット71の歯75、ポール81のラチェット係合部83の形状は設定されている。
【0031】
ポール81とベース51との間には、ターンオーバスプリング91が配設され。ターンオーバスプリング91の一方の端部はポール81に、他方の端部はベース51にそれぞれ係止されている。このターンオーバスプリング91は、ポール81をそのラチェット係合部83がラチェット71の歯75方向に向かうように付勢する第1状態、ポール81をラチェット71から離反させ、ストッパ機構30がストッパ解除状態となる第2状態の2つの状態をとることが可能となっている。
【0032】
プレート61には、垂下部11が最前位よりもさらに前方へ移動すると、ポール81のキャンセル突起89(図3〜図5参照)を押してターンオーバスプリング91を第1状態から第2状態へ移行させる第1ストッパ101と、ターンオーバスプリング91が第2状態にある状態で、垂下部11を最後位まで移動させるとポール81に形成されたラチェット係合部83を押してターンオーバスプリング91を第1状態へ移行させる第2ストッパ103が形成されている。また、ベース51には、第2状態にあるターンオーバスプリング91により付勢されたポール81が当接し、それ以上のポール81のラチェット71からの離反を禁止する第3ストッパ105が形成されている。
【0033】
次に、上記構成の作動を図3、図4を用いて説明する。図3は垂下部11が最後位にある状態を示している。この時、ターンオーバスプリング91は第1状態にあり、ポール81のラチェット係合部83はラチェット71の歯75に噛合している。よって、これ以上の垂下部11の後退は禁止されている。ここで、垂下部11を前方へ引くと、ポール81のラチェット係合部83がラチェット71の歯75をすべり、垂下部11はアーム部材13に案内されて所望の位置まで前方へ移動させることができる。所望の位置まで垂下部11を移動させると、ポール81のラチェット係合部83がラチェット71の歯75に掛合し、その位置を保持するとともに、ストッパ機構30により垂下部11の後退は禁止される。
【0034】
そして、図4に示すように、垂下部11が最前位へ移動し、更に前方へ移動すると、ポール81のキャンセル突起89が第1ストッパ101に押され、ポール81がそのラチェット係合部83がラチェット71の歯75より離反する方向に回転し、第1状態にあるターンオーバスプリング91が第2状態になり、ストッパ機構30がストッパ解除状態となり、垂下部11は後退可能となる。この時、第2状態にあるターンオーバスプリング91により付勢されたポール81は第3ストッパ105に当接し、それ以上のポール81のラチェット71からの離反が禁止される。
【0035】
垂下部11を最後位まで移動させると、図3に示すように、ポール81のラチェット係合部83が第2ストッパ103に押され、ラチェット係合部83がラチェット71の歯75に係合すると共に、ターンオーバスプリング91が第1状態となり、ストッパ機構が復帰する。
【0036】
上記構成によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)シートクッション1の前縁部に、シートクッション1の前端面に沿って、下面から上面に向かうように形成された溝9により、前部に垂下部11が形成されたクッションパッド5を用いることで、座面に溝が生じることがなく、すわり心地が良い。
(2)基端部がシートクッションフレーム3に回転可能に取り付けられ、先端部がクッションパッド5の垂下部11の下部に取り付けられたアーム部材13とを設け、アーム部材13に案内されて、垂下部11が前後方向に位置を変えるようにしたことにより、垂下部11の変形は表皮7の伸縮が大きな直線的な変形ではなく、表皮7の伸縮がほとんどない回転しながらの変形となり、表皮7に伸縮材を使用せずにすみ、表皮7の構造が簡単となる。
(3)ラチェット71とラチェット71に係合して、垂下部11が後退するのを禁止するポール81とを有するストッパ機構30を設けたことにより、垂下部11を人手で引くことでアーム部材13に案内されて垂下部11が前方へ移動する。そして、ストッパ機構30により、着座者の大腿部に押されて垂下部が後退することはない。
(4)垂下部11を引くだけでよい、すなわち、操作部と操作部によって移動するものとが一致しているので、ハンドルやレバー等の操作部が不要である。
(5)シートクッションフレーム3の側面には、一般にシートリクライニング機構、更には、シートクッションの前部を昇降させるフロントチルト機構、シートクッション全体を昇降させるシートリフター機構等のさまざまな機構が設けられる。一方、本実施の形態例のストッパ機構30は、第1ブラケット31、第2ブラケット41、プレート61、ラチェット71、ポール81、ターンオーバスプリング91をシートクッションフレーム3のシートクッション1の下面に設けることができる。ストッパ機構30の主な構成部品をスペース的に余有があるシートクッションフレーム3の下面に設けることができるので、ストッパ機構30のレイアウトの自由度が大きい。
(6)ターンオーバスプリング91、第1ストッパ101、第2ストッパ103を設け、垂下部11を引いて垂下部11が最前位よりも更に前方へ移動すると、第1ストッパ101により、第1状態にあるターンオーバスプリング91が第2状態になり、ストッパ機構30がストッパ解除状態となり、垂下部11は後退可能となる。そして、垂下部11を最後位まで移動させると、第2ストッパ103により、ターンオーバスプリング91が第1状態となり、ストッパ機構30が復帰する。
【0037】
このように、垂下部11を最前位、最後位に移動させることで、ストッパ機構30のストッパ解除、ストッパ機構30の復帰を行うことができ、操作性がよい。
(7)表皮7の下端をブラケット16に係止したことにより、すなわち、表皮7をアーム部材13の先端部側に係止したことにより、表皮7の伸縮がほとんどなく、表皮7に伸縮材を使用せずにすみ、表皮7の構造が簡単となる。
【0038】
尚、本発明は、上記実施の形態例に限定するものではない。上記実施の形態例ではラチェット71をプレート61に設け、ポール81をベース51に設け、第1ストッパ101、第2ストッパ103をプレート61に設け、第3ストッパ105をベース51に設けた。しかし、ラチェッ71をベース51に設け、ポール81をプレート61に設け、第1ストッパ101、第2ストッパ103をベース51に、第3ストッパ105をプレート61に設けてもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1記載の発明によれば、シートクッションの前縁部に、前記シートクッションの前端面に沿って、下面から上面に向かうように形成された溝により、前部に垂下部が形成されたクッションパッドを用いることで、座面に溝が生じることがなく、すわり心地が良い。
【0040】
又、基端部が前記シートクッションフレームに回転可能に取り付けられ、先端部が前記クッションパッドの垂下部の下部に取り付けられたアーム部材とを設け、前記アーム部材に案内されて、前記垂下部が前後方向に位置を変えるようにしたことにより、垂下部の変形は表皮の伸縮が大きな直線的な変形ではなく、表皮の伸縮がほとんどない回転しながらの変形となり、表皮に伸縮材を使用せずにすみ、表皮の構造が簡単となる。
【0041】
ラチェットと前記ラチェットに係合して、前記垂下部が後退するのを禁止するポールとを有するストッパ機構を設けたことにより、垂下部を人手で引くことでアーム部材に案内されて垂下部が前方へ移動する。そして、ストッパ機構により、着座者の大腿部に押されて垂下部が後退することはない。
【0042】
垂下部を引くだけでよい、すなわち、操作部と操作部によって移動するものとが一致しているので、ハンドルやレバー等の操作部が不要である。
【0043】
シートクッションフレームの側面には、一般にシートリクライニング機構、更には、シートクッションの前部を昇降させるフロントチルト機構、シートクッションの全体を昇降させるシートリフター機構等のさまざまな機構が設けられる。一方、本発明のストッパ機構は、第1ブラケット、第2ブラケット、プレート、ラチェット、ポール、スプリングをシートクッションフレームの下面に設けることができる。ストッパ機構の主な構成部品をスペース的に余有があるシートクッションフレームの下面に設けることができるので、ストッパ機構のレイアウトの自由度が大きい。
【0044】
請求項2記載の発明によれば、垂下部を引いて垂下部が最前位よりも更に前方へ移動すると、第1ストッパにより、第1状態にあるターンオーバスプリングが第2状態になり、ストッパ機構がストッパ解除状態となり、垂下部は後退可能となる。そして、垂下部を最後位まで移動させると、第2ストッパにより、ターンオーバスプリングが第1状態となり、ストッパ機構が復帰する。
【0045】
このように、垂下部を最前位、最後位に移動させることで、ストッパ機構のストッパ解除、ストッパ機構の復帰を行うことができ、操作性がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態例のシートクッション前後方向可変シートの要部構成を示す側面断面図である。
【図2】図2は図1の詳細な側面断面図である。
【図3】図2においてシートクッションフレームを取り除いた場合のA方向矢視図(垂下部最後位)である。
【図4】図2においてシートクッションフレームを取り除いた場合のA方向矢視図(垂下部最前位)である。
【図5】図3のストッパ機構の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 シートクッション
3 シートクッションフレーム
5 クッションパッド
13 アーム部材
Claims (2)
- シートクッションの前縁部に、前記シートクッションの前端面に沿って、下面から上面に向かうように形成された溝により、垂下部が形成されたクッションパッドと、
基端部がシートクッションフレームに回転可能に取り付けられ、先端部が前記クッションパッドの垂下部の下部に取り付けられたアーム部材と、
前記シートクッションフレームの下面と平行な平面上で、前後方向に移動可能に設けられ、その移動方向と交差する方向の長穴が形成された第1ブラケット,基端部側が前記第1ブラケットの移動平面と平行な面上で前記第1ブラケットの移動方向と直交する軸を中心に回転可能なように前記第1ブラケットに設けられ、先端部側が前記アームに回転可能に取り付けられた第2ブラケット,前記第1ブラケットの移動平面と平行な平面上で回転可能に設けられ、前記第1ブラケットの長穴に係合するプレート,前記プレート、前記シートクッションフレームのうちの一方に設けられたラチェット,前記プレート、前記シートクッションフレームのうちの他方に設けられ、前記ラチェットに係合して、前記垂下部の後退を禁止するポール,該ポールを前記ラチェット方向に付勢するスプリングからなるストッパ機構と
を有し、
前記アーム部材に案内されて、前記垂下部が前後方向に位置を変えるようにしたことを特徴とするシートクッション前後方向長可変シート。 - 前記スプリングは、前記ポールを前記ラチェット方向に付勢する第1状態、前記ポールを前記ラチェットから離反させ、前記ストッパ機構がストッパ解除状態となる第2状態の2つの状態をとるターンオーバスプリングであり、
前記垂下部が最前位よりもさらに前方へ移動すると、前記ポールを押して前記ターンオーバスプリングを第1状態から第2状態へ移行させる第1ストッパと、
前記ターンオーバスプリングが第2状態にある状態で、前記垂下部を最後位まで移動させると前記ポールを押して前記ターンオーバスプリングを第1状態へ移行させる第2ストッパと、
を設けたことを特徴とする請求項1記載のシートクッション前後方向長可変シート。
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