JP4803642B2 - 遊技機の制御装置 - Google Patents

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本発明は、電子制御回路によって制御される遊技機の制御装置に関し、例えば、複数の識別情報を可変表示可能な可変表示装置を有し、その複数の識別情報を可変表示させた後停止させ、停止した複数の識別情報の組み合わせが予め定められた特定の態様となったとき遊技者に有利な状態となるよう制御される遊技機の制御装置に関する。
従来、弾球式遊技機や回胴式遊技機など、数字や図柄等の複数の識別情報を可変表示可能な可変表示装置を有し、この可変表示装置によって所定の始動条件の成立に従い複数の識別情報を可変表示させ、所定の停止条件の成立に従い可変表示を停止させ、停止したときの識別情報の組み合わせが予め定められた特定の態様(全て同じ識別情報が揃う等)となった場合に、大当たり又はボーナスゲーム等の遊技者にとって有利な遊技状態となるように制御される遊技機がある。
この種の遊技機には遊技者の射幸心を徒に高揚させることを防止するため、遊技機の性能、効果演出の機能等の細部に種々の規制があり、指定の検査機関の検査にてこれらの規制事項に適合していることの認定を受けなければ遊技機を市場に投入することができない。従って、この種の遊技機の制御基板は、指定の検査機関の検査にて適合認定を受けた後は、電子回路やその記憶装置(ROMやRAM等)の内容が不正に改造されないよう、基板ケースで被覆されて外部からの異物の侵入や不正な改造を防止している。
この種の可変表示装置を備えた遊技機においては、遊技性を高めるため、或いは遊技者の興趣を惹起するために、映像や音声による各種の効果演出がなされている。これらの効果演出を制御する電子部品(VDP、CPU等の実装IC)は、その動作により発熱するため、その発生する熱をその電子部品に蓄積させないよう周囲に放熱する必要がある。このような放熱手段を構成する放熱器として、複数の放熱フィンを備えたヒートシンクがある。
ヒートシンクを用いて効果的に電子部品の放熱を図るには、対象の電子部品にヒートシンクを密着させて確実に固定する必要がある。この固定手段として、対象の電子部品とヒートシンクとを専用の金具で固着したり、対象の電子部品にヒートシンクが密着するようその電子部品が実装された制御基板にヒートシンクを固定部材で固着したり、或いは熱伝導性があり粘着性のあるシリコンゴムシート等を電子部品とヒートシンクの間に挟んでシリコンゴムの粘着性を利用して両者を接着したり、又はこれらのいくつかの手段を併用する等の手段を用いていた。
特開2000−22370号公報 特開2001−244668号公報
然しながら、電子部品の発熱を効果的に放熱するためにはその電子部品とヒートシンクを密着させて確実に固定する必要がある一方で、遊技機が指定の検査機関で検査を受ける際には、電子部品の表面に施された表示を確認するためにヒートシンクを一時的に電子部品から取り外す必要があることから、ヒートシンクが電子部品から容易に取り外せる構造にする必要もある。
前述した電子部品とヒートシンクを専用金具で固着する方法又は電子部品の実装された制御基板にヒートシンクを固定部材で固着する方法では、電子部品とヒートシンクとの確実な固定強度は得られるが検査機関においてヒートシンクの取り外しが煩雑或いは困難であるという課題があった。また、ヒートシンクを取り付けるための専用部品が必要で部品点数が増加するという課題があった。
ヒートシンクの取り外しを容易にするため熱伝導性シリコンゴム等の粘着性のみを利用してヒートシンクを電子部品に接着固定する方法では、シリコンゴムの粘着力が弱いため固定強度が低く、電子部品とヒートシンクの密着状態によっては十分な放熱効果が得られず、さらには電子部品からヒートシンクが脱落する可能性があるという課題があった。
また、制御装置への異物の侵入や不正な改造を防止するために制御基板をヒートシンクごと基板ケースで被覆するとヒートシンクから発散された熱が基板ケース内に充満し、十分な放熱効果が得られないという課題があった。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたもので、電子部品の発熱を効果的に放熱するとともに、検査機関での検査の際には容易に放熱手段が取り外せる制御装置を提供することを目的とする。
このような課題を解決するために請求項1に記載の発明は、電子制御回路によって制御される遊技機の制御装置であって、制御基板と、該制御基板に実装された電子部品と、該電子部品に圧接された放熱手段と、前記制御基板を被覆する基板ケースとを備え、前記放熱手段は放熱フィンを有し、複数の係合部が凹設された放熱器及び該放熱器と前記電子部品との間に介挿される熱伝導性部材を含み、前記基板ケースは内側方向に一体的に突設し、対応する前記係合部にそれぞれ係合して前記放熱手段を前記電子部品に圧接する複数の柱状圧接部及び前記放熱フィンを前記基板ケースの外側へ突出させるための貫通孔を有することを特徴とする。
この請求項1に記載の遊技機の制御装置によれば、放熱手段が放熱フィンを有し、複数の係合部が凹設された放熱器と、この放熱器と前記電子部品との間に介挿される熱伝導性部材とで構成されるので、放熱フィンから良好な放熱効果が得られるとともに検査機関での検査の際には放熱手段が容易に取り外される。また、基板ケースが内側方向に一体的に突設し、対応する係合部にそれぞれ係合して放熱手段を前記電子部品に圧接する複数の柱状圧接部を有する構成なので、これら複数の柱状圧接部が放熱手段を電子部品に圧接して、専用の固定部材を用いずに放熱手段を電子部品に確実に固着する。さらに、基板ケースが放熱器の放熱フィンを基板ケースの外側へ突出させるための貫通孔を有する構成なので、放熱フィンが基板ケースの外側に突出する。
請求項2に記載の発明は、電子制御回路によって制御される遊技機の制御装置であって、制御基板と、該制御基板に実装された電子部品と、該電子部品に圧接された放熱手段と、前記制御基板を被覆する基板ケースとを備え、前記放熱手段は放熱フィンを有する放熱器及び該放熱器と前記電子部品との間に介挿される熱伝導性部材を含み、前記基板ケースは前記放熱フィンを前記基板ケースの外側へ突出させるための貫通孔及び該貫通孔を含む前記放熱器に対向する部分が内側方向に凹設されて前記放熱手段を前記電子部品に圧接する壁面状圧接部を有することを特徴とする
この請求項に記載の遊技機の制御装置によれば放熱手段が放熱フィンを有する放熱器と、この放熱器と前記電子部品との間に介挿される熱伝導性部材とで構成されるので、放熱フィンから良好な放熱効果が得られるとともに検査機関での検査の際には放熱手段が容易に取り外される。また、基板ケースが放熱器の放熱フィンを基板ケースの外側へ突出させるための貫通孔と、この貫通孔を含む放熱器に対向する部分が内側方向に凹設されて放熱手段を電子部品に圧接する壁面状圧接部を有する構成なので、この壁面状圧接部が放熱手段を電子部品に圧接して、専用の固定部材を用いずに確実に固着させるとともに放熱フィンの殆ど全ての部分が基板ケースの外側に突出する。
本発明に係る遊技機の制御装置は、制御基板に実装された電子部品と、この電子部品に固定された放熱手段と、上記制御基板を被覆する基板ケースとを備えており、放熱器を熱伝導性部材を介して電子部品に固着し、さらに基板ケースに設けた圧接部で放熱手段を電子部品に圧接固着する構成なので、基板ケースを取り外した状態では電子部品と放熱手段が熱伝導性部材の弱い粘着力のみで固着されているため、検査機関での検査の際に容易に放熱手段を電子部品から取り外すことが可能で、容易に電子部品の表示を確認することができる。また、基板ケースを取り付けた状態では電子部品と放熱手段が確実に圧接固着されて十分な放熱効果を得られ、放熱手段が電子部品から脱落することがない。
また、基板ケースの一部を利用して放熱手段を電子部品に圧接しているため、放熱手段を取り付けるための専用部品を要さない。
さらに、放熱手段の放熱フィンを基板ケースに設けた貫通孔から基板ケースの外側へ突出させているため、放散された熱が基板ケース内に篭ることなく外部へ発散されるので、高い放熱効果を得ることができる。
また、基板ケースには放熱フィンが挿通されるのに最小限必要な形状の貫通孔が形成されているので外部からの基板ケース内への異物の侵入を防止することができ、制御基板への不正な電子部品の組み込みや不正改造行為も防止することができる。
本発明は、数字やキャラクタの図柄等の複数の識別情報を可変表示可能な液晶表示器、回胴ドラム、7セグメントLED等の可変表示装置を有する遊技機に用いて好適する制御装置である。これらの遊技機は、打球の特定入賞口への入賞や回胴スタートレバーの操作等、所定の始動条件の成立に従って識別情報の変動表示が開始され、識別情報の変動後、所定時間の経過やストップボタンの操作等、所定の停止条件に従って識別情報の変動が停止され、停止時の識別情報の組み合わせが予め定められた特定の態様(例えば「777」の様に同じ数字や図柄が揃う)となったときに遊技者に有利な遊技価値(可動入賞装置の開成、ボーナスゲームの開始など)を付与するものである。
この種の遊技機は、遊技性を高めて遊技者の興趣を惹起するために、画像や音声によって各種の効果演出を行っている。従って、これらの効果演出を制御するための制御装置を備えている。
以下、本発明に係る回胴式遊技機としてスロットマシンを例にその好適な実施形態を説明する。ここで、図1はスロットマシンの外観を表す正面図、図2はスロットマシンの前扉を開放してその内部の構造を表した図である。
まず図1を参照し、スロットマシン1の外観構造を説明する。スロットマシン1は、いわゆるフロントマスクを形成する前扉2が略矩形状の箱体である筐体(図2の符号3参照)の開口部に対し開閉可能に取り付けられている。前扉2は、視覚効果を高めてデザインされた上部パネル部4、下部パネル部5及び操作卓6に概ね区分けされ、これらは硬質プラスチックにより一体的に形成されている。
上部パネル部4の上部及び側部には、高輝度の発光ダイオードを内蔵する演出用照明部7、8a、8bがそれぞれ配置されている。また、スピーカを内蔵し遊技に係る効果音を発生させる演出用放音部9a、9bが上部パネル部4の左右にそれぞれ配置されている。また、演出用放音部9a、9bの間には、遊技の演出に係る映像を主に表示する演出表示装置としての液晶表示ユニット10が配置されている。
更に上部パネル部4には平板状のパネル面を有するパネルユニット11が取り付けられ、その中央に略長方形の透明な表示窓12が形成されている。表示窓12を通して目視されるリール13a、13b、13cは、それぞれ円筒形状を有して独立して回転可能であり、筐体内において回転軸方向に3個配列されている。遊技者は、各リール13a、13b、13cの外周面に配置した複数種類の図柄(識別情報)のうち縦3個、横3列の図柄を、表示窓12を通して目視することができる。
上部パネル部4と下部パネル部5との間に設けられている操作卓6には、ゲームに用いるメダルを投入するための投入口を有するメダル投入部14と、ベットボタン15と、スタートレバー16と、ストップボタン17a、17b、17cがそれぞれ配設されている。
ベットボタン15は、スロットマシンの当該ゲームに賭けるメダルの枚数を提示するための押圧操作可能なボタンスイッチである。スタートレバー16は、リール13a、13b、13cの回転開始の操作をするための傾倒操作可能なレバースイッチである。リール13a、13b、13cの回転停止の操作をするためのストップボタン17a、17b、17cは、それぞれ押圧操作可能なボタンスイッチから形成され、各リール13a、13b、13cの配列に対応してそれぞれ並べて配置されている。
下部パネル部5には、スロットマシン1のモデルタイプを遊技者へ認識させる等のため、登場キャラクタの絵などを表示するパネル21が設けられている。また、下部パネル部5の下側部には、メダルを貯留するための受皿部23が形成された受皿ユニット22が設けられている。また受皿ユニット22には、入賞時にメダルを排出するメダル出口24と、スピーカを内蔵し演出効果音を発生させる演出用放音部25とがそれぞれ配置されている。
次に、図2を参照して、筐体3の内部構造と前扉2の裏面構造とを説明する。同図において、筐体3内の上部には、CPU、ROM、RAM等を備えるマイクロコンピュータから形成される制御基板であって、スロットマシン1の全体動作を集中して制御するメイン制御基板30が硬質プラスチックの基板ケースに被覆されたメイン制御装置31が取り付けられている。
筐体3内の中央には、リール13a、13b、13cを備える可変表示装置としてのリールユニット13が設けられている。リールユニット13は、前扉2のパネルユニット11に形成された表示窓12に対しリール13a、13b、13cが対向するように、筐体3のフレーム32に位置決めされて取り付けられている。
また、リールユニット13の上部には、各リール13a、13b、13cを回転駆動するステッピングモータへ4相の駆動パルス信号を送出する図示しない回胴装置基板が取り付けられており、メイン制御基板30が回胴装置基板に回胴駆動(励磁)パルスデータを送出することで、各リール13a、13b、13cの回転と制動及び停止の制御を行っている。
リールユニット13の下方には、メダル投入部14から投入されたメダルを貯留し入賞の配当の際に排出口33aからメダルを排出するメダル払出装置としてのホッパ装置33と、ホッパ装置33から溢れたメダルを収容する補助貯留部34と、スロットマシン1に内蔵される各機器へ電力を配電する主電源装置35が設けられている。
次に、前扉2の裏面側上部には、上述の演出用照明部7を構成する発光ダイオード43と、演出用放音部9a、9b(図1参照)に対向するスピーカ42a、42bが取り付けられている。また、図2には示していないが、スピーカ42a、42bの間に、液晶表示ユニット10が取り付けられ、液晶表示ユニット10の裏面側に当該液晶表示ユニット10等を制御駆動するサブ制御基板40が基板ケースに被覆されたサブ制御装置41が取り付けられている。
なお、スロットマシン1の全体の動作は、筐体3側に設けられているメイン制御基板30によって統括制御されており、サブ制御基板40は、液晶表示ユニット10による演出映像の表示制御、演出用照明部7、8a、8b等を使った照明制御、及び演出用放音部9a、9b、25を使った演出効果音制御など、ゲームの演出に係る制御を主に行なっている。
サブ制御装置41の下方には、透明な表示窓12が形成されたパネルユニット11が配置される。また、パネルユニット11は、リール13a、13b、13cの外周面を照射して図柄を明るく表示させるための冷陰極蛍光ランプ44と、冷陰極蛍光ランプ44を駆動するインバータ45と、スタートレバー16及びストップボタン17a、17b、17c等の操作スイッチ類の出力信号をメイン制御基板30へ転送する中継基板である中央表示基板46とを備え、これらがユニット化されている。
パネルユニット11の下方には、メダル選別装置47が取り付けられている。メダル選別装置47は、メダル投入部14(図1参照)に投入されたメダルの適否を判別し、規定のメダルのみを選別する。メダル選別装置47は、内蔵するメダルセンサが投入されたメダルを検知したとき、メダル投入コマンド信号をメイン制御基板30へ送出している。
メダル選別装置47の下方には、選別された規定のメダルをホッパ装置33へ案内するためのガイド部材48と、メダル選別装置47により排除されたメダル(又は異物)をメダル排出口24へ案内するためのガイド部材49と、入賞の際にホッパ装置33の排出口33aから排出されたメダルをメダル排出口24へ案内するためのガイド部材50が設けられている。更に、メダル排出口24に隣接して、上述した演出用放音部25に対向するスピーカ51が取り付けられている。
かかる構成のスロットマシン1は、先のゲームにおいて入賞しメダルの払い出しが完了した時、又は先のゲームにおいてハズレが確定すると待機状態となる。この状態において、何れかのベットボタン15が押圧操作されると、内部に貯留したメダル(クレジット)から当該ゲームにメダルが賭けられ、ゲームが開始する。
ゲーム開始の状態で、スタートレバー16が傾倒操作されると、メイン制御基板30はリール13a、13b、13cを一斉に回転させ始める。同時に入賞役を内部的な処理で抽選し、その結果を役抽選フラグ(メモリ)に記憶する。
次に、遊技者がストップボタン17a、17b、17cを任意の順番で押圧操作すると、メイン制御基板30は、それに従い順次、対応するリールを停止させる。そして、全てのリール13a、13b、13cが停止したことを検知すると、各リール13a、13b、13cに表示された図柄の組み合わせが、上述の役抽選フラグに記憶された入賞役に係る図柄の組み合わせと一致しているか否か判定する。これらが一致したときには、当該入賞が確定し、その入賞役の種類に応じた配当数のメダルをクレジットに加算する。入賞の配当によりクレジットが上限を超える場合には、ホッパ装置33から超過分のメダルを受皿部23へ払い出している。
本発明の遊技機の制御装置は、上述したメイン制御装置31、サブ制御装置41等に好適するものである。図3及び図4は本発明の第1実施例を詳述するための図であり、図3は第1実施例の制御装置100を示す分解斜視図、図4は図3の要部を示す側面図である。
図3において符号110は遊技機における各種の制御をするための電子回路を構成する制御基板である。この制御基板110にはこの電子回路の主たる動作を実行する電子部品であるIC120その他の電子部品が搭載されている。
このIC120の動作に伴う発熱を主に放散する機能を担う放熱器としてのヒートシンク130には複数の板状の放熱フィン131が形成されており、このヒートシンク130に伝わった熱をこの放熱フィン131の外表面から周囲に放熱するものである。
IC120とヒートシンク130の間にはシリコンゴム製の熱伝導性シート(シリコンゴムシート)140が介挿される。このシリコンゴムシート140は熱伝導性とともに粘着性を有しており、IC120とヒートシンク130を密接に接着固定する。
透明プラスチックで成型された基板ケース170には、ヒートシンク130をIC120に圧接するための複数の柱状圧接部175(図4参照)がその内側方向に突設されている。また、基板ケース170の天面部には、ヒートシンク130の放熱フィン131に対応する複数の貫通孔171が設けられている。
このようにIC120と、シリコンゴムシート140及びヒートシンク130からなる放熱手段150を装備した制御基板110が下ケース160上に載置され、異物の侵入及び不正な改造を防止するために基板ケース170によって被覆されて制御装置100が構成される。
図4は図3の第1実施例の要部を示す側面図であり、図4(A)は制御装置100を組み立てる際の各部材の位置関係を示し、図4(B)は基板ケース170を下ケース160に固定して制御装置100を組み立てた状態を示している。
基板ケース170の天面部には、ヒートシンク130の放熱フィン131の先端側の一部を基板ケース170の外側に突出させることができるように、複数の放熱フィン131の形状に応じた複数の貫通孔171が形成されている。
またこの基板ケース170の天面部から基板ケース170の内側方向に向けて、ヒートシンク130をIC120に圧接固定するための柱状圧接部175が、基板ケース170から一体的に複数個所形成されている。
この第1実施例では、ヒートシンク130の基台部133の四隅に凹設された係合部134に対応して4本の柱状圧接部175が設けられている。
図4(B)に示すように、基板ケース170を下ケース160にネジ180等によって固定して制御装置100が組み立てられた状態では、ヒートシンク130の底面部132(図4(A)参照)がシリコンゴムシート140を介してIC120の上面部121(図4(A)参照)に密着して固定されるとともに、複数の柱状圧接部175の先端部176(図4(A)参照)がヒートシンク130の基台部133に形成された係合部134に係合してヒートシンク130とIC120との固着を確実にしている。
このときシリコンゴムシート140は、柱状圧接部175の圧接力により厚み方向に弾性変形する。これにより熱伝導の妨げとなる空気を排除して熱伝導効率を向上させるとともに、ヒートシンク130及び柱状圧接部175の寸法公差内のバラツキを吸収している。
また、ヒートシンク130の放熱フィン131の先端側の一部が基板ケース170の貫通孔171に挿通されて基板ケース7の外側に突出している。
このように構成された第1実施例の制御装置100は、IC120の動作によりIC120に発生した熱が熱伝導性シリコンゴムシート140を介してヒートシンク130に伝わり、ヒートシンク130の放熱フィン131から制御装置100の外部へ発散される。
また、基板ケース170を制御装置100から取り外した状態では、IC120と放熱手段150とはシリコンゴムシート140の粘着力のみで固定されているだけなので、放熱手段150をIC120から容易に取り外すことができる。よって検査機関での検査の際に容易にIC120の表示を確認することができる。
図5及び図6は、それぞれ本発明の第2実施例を示す分解斜視図及び要部側面図である。なお、上述した第1実施例と同一の機能を有する部材には図3及び図4と同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
この第2の実施例は、前述した第1の実施例と基板ケース170の一部に形成された壁面状圧接部177の形状が異なる。即ち、基板ケース170に設けられた、ヒートシンク130の放熱フィン131を突出させるための貫通孔172を含むヒートシンク130に対向する部分を、基板ケース170の内側方向に凹設して壁面状圧接部177を構成している。
図6は図5の第2実施例の要部を示す側面図であり、図6(A)は制御装置190を組み立てる際の各部材の位置関係を示し、図6(B)は基板ケース170を下ケース160に固定して制御装置190を組み立てた状態を示しており、第1実施例の第4図(A)及び第4図(B)にそれぞれ対応するものである。
この第2実施例では、図6(B)に示すように、基板ケース170が下ケース160に取り付けられた状態で、放熱フィン131を突出させるための貫通孔172周辺の壁面部が放熱手段150をIC120に圧接する圧接部177となっている。
このように構成された第2実施例の制御装置190は、壁面状圧接部177によって放熱手段150が確実にIC120に圧接固定されるとともにヒートシンク130の放熱フィン131の殆ど全ての部分が基板ケース170の外側に突出するように構成されているので、より高い放熱効果を得ることができる。
また、シリコンゴムシート140は、壁面状圧接部177の圧接力により厚み方向に弾性変形する。これにより熱伝導の妨げとなる空気を排除して熱伝導効率を向上させるとともに、ヒートシンク130及び壁面状圧接部177の寸法公差内のバラツキを吸収している。
基板ケース170を制御装置190から取り外した状態では、IC120と放熱手段150とはシリコンゴムシート140の粘着力のみで固定されているだけなので、放熱手段150をIC120から容易に取り外すことができる。よって検査機関での検査の際に容易にIC120の表示を確認することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。例えば基板ケースに設けられる圧接部の形状、数量並びにヒートシンク及び放熱フィンの形状、数量等は、本発明の技術的思想の範囲内で任意に選択できるものである。
本発明に係る遊技機の制御装置は、動作により発熱を伴う電子部品とその発熱を放熱するための放熱手段を具備した回路基板を、基板ケースで被覆する必要のある制御装置に利用して好適するものである。
本発明に係る遊技機としてのスロットマシンの正面図である。 図1のスロットマシンの内部構造を表した図である。 本発明の制御装置の第1実施例を示す分解斜視図である。 図3の要部を示す側面図である。 本発明の制御装置の第2実施例を示す分解斜視図である。 図5の要部を示す側面図である。
符号の説明
100、190 制御装置
110 制御基板
120 電子部品(IC)
130 放熱器(ヒートシンク)
131 放熱フィン
140 熱伝導性部材(シリコンゴムシート)
150 放熱手段
160 下ケース
170 基板ケース
171、172 貫通孔
175 柱状圧接部
177 壁面状圧接部

Claims (2)

  1. 電子制御回路によって制御される遊技機の制御装置であって、
    制御基板と、該制御基板に実装された電子部品と、該電子部品に圧接された放熱手段と、前記制御基板を被覆する基板ケースとを備え、
    前記放熱手段は放熱フィンを有し、複数の係合部が凹設された放熱器及び該放熱器と前記電子部品との間に介挿される熱伝導性部材を含み、
    前記基板ケースは内側方向に一体的に突設し、対応する前記係合部にそれぞれ係合して前記放熱手段を前記電子部品に圧接する複数の柱状圧接部及び前記放熱フィンを前記基板ケースの外側へ突出させるための貫通孔を有する
    ことを特徴とする遊技機の制御装置。
  2. 電子制御回路によって制御される遊技機の制御装置であって、
    制御基板と、該制御基板に実装された電子部品と、該電子部品に圧接された放熱手段と、前記制御基板を被覆する基板ケースとを備え、
    前記放熱手段は放熱フィンを有する放熱器及び該放熱器と前記電子部品との間に介挿される熱伝導性部材を含み、
    前記基板ケースは前記放熱フィンを前記基板ケースの外側へ突出させるための貫通孔及び該貫通孔を含む前記放熱器に対向する部分が内側方向に凹設されて前記放熱手段を前記電子部品に圧接する壁面状圧接部を有する
    ことを特徴とする遊技機の制御装置。
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