JP4803619B2 - 蓋体付きキャップ - Google Patents

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本発明は液体等注出用の蓋体付きキャップに関する。
小ノズルを起立する頂板から容器体口頸部外面へ嵌合させる内筒と該内筒を囲む外筒とを垂下し、該外筒上端部を小外径筒部とするキャップ本体と、上記小ノズル外面へ嵌合して密閉する小筒部を下面に有する頂壁外周から周壁を垂下して、該周壁下端部を上記小外径筒部へ嵌合させた蓋体とを、各後部でヒンジ連結し、該ヒンジを中心とする回動で蓋体の開閉が自在とし、又容器体外筒の左右両上半部を外筒から切離して弾性板に形成し、これ等弾性板を内方へ押込むと蓋体頂壁の裏面から垂下させた突部の斜面へ弾性板上端から延長された先端部が圧接して、突部を介して蓋体を押上げするよう設けた蓋体付きキャップが知られている(特許文献1)。
特許第3273359号公報
本発明も上記従来例のような小ノズル付きのキャップ本体後部へ、小ノズル密閉用の小筒部付き蓋体後部をヒンジ連結させて、蓋体を嵌合させたキャップに関するものであり、従来と異る機構での開蓋が容易としたものである。
第1の手段として、注出孔2aを有する頂板3から容器体口頸部外面へ嵌合させる内筒4と該内筒4を囲む外筒5とを垂下し、かつ外筒5上端部を小外径部7とするキャップ本体1と、上記注出孔閉塞部付き頂壁23外周から周壁24を垂設した蓋体21とを、各後部でヒンジ連結したキャップにおいて、
上記キャップ本体外筒5の左右両上部を切離して弾性板部9,9とし、かつ該弾性板部9,9上部前方の小外径部部分を切欠き、かつ該切欠き部分13,13の外方部分を外方への上昇斜面14,14に形成し、
又蓋体21の左右外面へ凹条29,29を縦設して該凹条の前後方向周壁部分29a 、29a を上昇斜面14,14の内方へ位置させ、更に上記弾性板部9,9の上端部外面と該外面が対向する蓋体周壁部分内面とに凹凸の係合手段を設け、
上記両弾性板9,9内方押込みにより上記凹凸の係合が外れると共に、上昇斜面14,14の内方移動で、凹条周壁部分の下端面が押上げられて、蓋体21が上昇可能に形成した。
本発明は既述構成とするものであり、各手段記載のようにすることで弾性板部9を押込みしない限り開蓋不能であり、よって幼児の開蓋は不能となり、不測の事故の発生を防止できる。
第1の手段の場合は、キャップ本体外筒5の左右両側に設けた弾性板部9,9の上方前部に設けた切欠き部分13,13の左右外方へ設けた上昇斜面14,14が、弾性板部内方押込みで、蓋体周壁前部の左右両側に縦設した凹条29,29下端面を押上げることとなり、よって蓋体の押上げが容易となる。
以下図面について説明すると、1はキャップ本体であり、該キャップ本体は、左右方向へ長い楕円形状としており、小ノズル2を起立する頂板3から、図2が示すように容器体口頸部の外面へ嵌合させる内筒4と該内筒4を囲んで外筒5を垂下し、外筒上端部は図1のように上向き段部6を介して小外径部7に形成している。内筒4は口頸部嵌合のため眞円としており、外筒5は楕円形状をなす。上記小ノズル2は半球形状をなし、その上部前面を斜面として該斜面中心に注出孔2aを開口させている。
キャップ本体外筒5の左右両上部を切離し線8穿設により切離して弾性板部9,9としており、これ等弾性板部9,9はそれぞれ係合突条11,11を備えている。又口頸部内面に嵌合させるシール筒12を備えている。更に、それ等弾性板部が有する小外径部部分の前部を切欠き、これ等切欠き部分13,13の左右外方部分を左右上外方への上昇斜面14,14とする。又切欠きしないままで残された小外径部部分の上端外面へは前記係合突条11,11を付設している。又,外筒5前部の小外径部部分上端へも係合突条15を横設している。
21は蓋体で、該蓋体はキャップ本体1の後方上部へヒンジ22を介して連結させている。該ヒンジは弾性反転可能なヒンジで行うとよく、該ヒンジを中心とする回動により蓋体21はキャップ本体上面へ嵌合可能に形成する。該嵌合時において、頂壁23外周から垂下する周壁24下部を小外径部7外面へ嵌合させ、又周壁24下端面を上向き段部6上面へ載置可能にしている。該蓋体21もキャップ本体と同様に平面楕円形状としている。
蓋体21は既述小ノズル2外面へ嵌合させて注出孔2aを密閉できる小筒部25を頂壁23下面から垂下する。又周壁24の左右両部内面へは、蓋体21閉塞時に既述係合突条11,11が嵌合する凹状部27,27を穿設している。該凹状部27,27とは透孔を含む。周壁24前面へは開蓋用滑り止め突部28を付設している。
蓋体21の前部左右外面へは凹条29,29を縦設する。これ等凹部下端の周壁部分下端面は図1が示すようにその一方はL字形状を、又他方は逆L字形状をなし、その前後方向周壁部分29a ,29a は蓋体閉塞時において、既述上昇斜面14,14の内方に位置するよう設ける。凹条29後方の周壁部分の左右両部には、係合突条11,11が嵌合する凹状部27,27を穿設する。又既述外筒5前面上部の係合突条15に対応させて蓋体周壁24前部の下端にも係合突条30を横設し、閉蓋時に係合するよう設けている。上記凹条29、29は蓋体周壁24の後面側へ設けてもよく、この場合は上記切欠き部分13、上昇斜面14を弾性板部9、9の後方側へ設けることとなる。
上記キャップは合成樹脂材で一体成形する。
該実施形態の場合は、閉蓋状態から弾性板部9,9を内方へ押すと、上昇斜面14,14がその内方の前後方向周壁部分29a ,29a 下端面を押上げすることで、蓋体21が押上げられる。また、弾性板部9,9の押込み解放で、弾性板部9,9は元の状態に復帰する。該開蓋状態から容器体胴部を圧搾する等で容器体内液体を注出孔2aから注出できる。
閉蓋の際はヒンジを中心に回動させて蓋体21を戻す。係合突条11,11上面は下外方への斜面としてあり、閉蓋時蓋体周壁下端面がその斜面へ圧接することで弾性板部9,9上部は内方へ押され、係合突条11,11が凹状部27,27内へ嵌合する。従って、このとき、係合突条11,11の斜面へ蓋体周壁下端面が接し、又小ノズル2外面へ小筒部25が浅く嵌合するから、そのまま蓋体21を押下げすることで、係合突条11,11は凹状部27,27内へ嵌合し、又小筒部25は注出孔2aを密閉する。
以下他の実施形態について説明するが、同一部分については同一符号を付することで説明を省略する。
図4は第2実施形態を示す。該実施形態は、第1実施形態の弾性板部9をキャップ本体外筒の前部に設けたものであり、蓋体21は第1実施形態の場合と同様に前部左右両側に凹条29,29を縦設する。弾性板部9は該弾性板部9が有する小外径部部分の左右両側を切欠き、これら切欠き部分13,13の前方部分上面を上前方への上昇斜面14,14とし、これ等上昇斜面内方に凹条29,29下端の左右方向周壁部分29b ,29b 下端面が位置するよう設ければよい。
該実施形態の場合は、閉蓋状態から弾性板部9を後方へ押込みすると、上記左右方向周壁部分29b ,29b 下端面が上昇斜面14,14に沿って押上げられ、よって蓋体が上昇することとなる。
尚既述注出孔2aと、該注出孔を密閉する蓋体頂壁の密閉部とは、どのように行ってもよく例えば注出孔2aを頂板3に直接穿設し、又蓋体下面から閉塞栓を垂下させて、閉蓋時に密閉され、開蓋により開孔するようにすることが考えられる。
開蓋状態で示す本発明キャップの斜視図である。 図1キャップを閉蓋状態で示す要部断面図である。 図1キャップを僅かに開いた状態で示す斜視図である。 第2実施形態を示す、開蓋状態のキャップの斜視図である。
符号の説明
1…キャップ本体,2…小ノズル,2a…注出孔,3…頂板,4…内筒,5…外筒,
6…上向き段部,7…小外径部,8…切離し線,9…弾性板部,11…係合突条,
12…シール筒,13…切欠き部分,14…上昇斜面,15…係合突条,21…蓋体,
22…ヒンジ,23…頂壁,24…周壁,25…小筒部,27…凹状部,
28…開蓋用滑り止め突部,29…凹条,29a …前後方向周壁部分,
29b …左右方向周壁部分,30…係合突条

Claims (1)

  1. 注出孔2aを有する頂板から容器体口頸部外面へ嵌合させる内筒と該内筒を囲む外筒とを垂下し、かつ外筒上端部を小外径部とするキャップ本体と、上記注出孔閉塞部付き頂壁23外周から周壁24を垂設した蓋体21とを、各後部でヒンジ連結したキャップにおいて、
    上記キャップ本体外筒の左右両上部を切離して弾性板部とし、かつ該弾性板部上部前方の小外径部部分を切欠き、かつ該切欠き部分1313の外方部分を外方への上昇斜面1414に形成し、
    又蓋体21の左右外面へ凹条2929を縦設して該凹条の前後方向周壁部分29a 29a を上昇斜面1414の内方へ位置させ、更に上記弾性板部の上端部外面と該外面が対向する蓋体周壁部分内面とに凹凸の係合手段を設け、 上記両弾性板内方押込みにより上記凹凸の係合が外れると共に、上昇斜面1414の内方移動で、凹条周壁部分の下端面が押上げられて、蓋体21が上昇可能に形成した
    ことを特徴とする蓋体付きキャップ。
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