JP2004359239A - キャップ付き容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キャップ本体11の内筒14を容器体口頸部4へ嵌合させ、該キャップ本体の内筒14と外筒15との間へ介装させた操作筒31の左右両部から外筒15外方へ露出させた押釦32、32を押込みすると、容器体口頸部下方に付形したテーパ面5に沿って操作筒31が上昇し、該上昇で操作筒前部からキャップ本体頂板を挿通して起立する押上げ板34が、キャップ本体後部へヒンジ連結されてキャップ本体上面を閉塞する蓋体21を押上げて開蓋できるよう設けた。
【選択図】図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はキャップ付き容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
口頸部を起立する容器体と、その口頸部へ嵌合させたキャップとからなり、該キャップは、
小ノズルを起立する頂板から容器体口頸部外面へ嵌合させた内筒と該内筒を囲む外筒とを垂下し、該外筒上端部を小外径筒部とするキャップ本体と、上記小ノズル外面へ嵌合して密閉する小筒部を下面に有する頂壁外周から周壁を垂下して、該周壁下端部を上記小外径筒部へ嵌合させた蓋体とを、各後部でヒンジ連結し、該ヒンジを中心とする回動で蓋体の開閉が自在とし、又容器体外筒の左右両上半部を外筒から切離して弾性板に形成し、これ等弾性板を内方へ押込むと蓋体頂壁の裏面から垂下させた突部の斜面へ弾性板上端から延長された先端部が圧接して、突部を介して蓋体前部を押上げするよう設けたキャップ付き容器が知られている(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特許第3273359号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明も、上記のようなキャップを容器体口頸部へ嵌合させた容器に関するものであり、キャップ蓋体の開蓋操作が容易としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の手段として口頸部4を起立する容器体1と、
上記口頸部へ嵌合させた内筒14と該内筒を囲む外筒15とを注出孔12a付き頂板13外周から垂下し、外筒上端部を上向き段部16を介して小外径部17としたキャップ本体11と、
上記注出孔密閉部を下面に有する頂壁23外周から周壁24を垂下させた蓋体21とを有し、
上記キャップ本体と蓋体とを各後部でヒンジ連結したキャップ付き容器において、
上記キャップ本体外筒15の左右両部と、頂板13の左右両部と、頂板の前部とへ第1、第2、第3窓孔18、19、20を穿設し、外筒15内へ遊挿させた弾性の操作筒31の左右外面から第1窓孔18内へ嵌入させて押釦32を、左右両部上面から第2窓孔19へ挿通させてフック33、33を、前部上面から第3窓孔20へ挿通させて押上げ板34を、それぞれ突出させて、フック上端の爪33a、33aを蓋体周壁24内面の左右両部に穿設した係止部27、27へ係合させ、
又操作筒31下端面を容器体口頸部4下方のテーパ面5上へ位置させ、両押釦32、32内方押込みで爪33a、33aが係止部27、27から外れ、かつ操作筒31下端面がテーパ面5に沿ってせり上がることで、押上げ板34が蓋体前部を押上げ可能に形成した。
【0006】
第2の手段として上記第1の手段を有すると共に、上記キャップ本体頂板13の後部へ第3窓孔20を穿設し、該第3窓孔に通して弾性操作筒31の後部上面から後方押上げ板34を起立させ、
上記両押釦押込みによる弾性操作筒の上昇で、前方押上げ板による蓋体前部の押上げに続いて後方押上げ板34が蓋体後部下面を突上げ可能に形成した。
【0007】
第3の手段として口頸部4を起立する容器体1と、
上記口頸部外面へ嵌合させた内筒14と該内筒を囲む外筒15とを注出孔12a付き頂板13外周から垂下し、外筒上端部を上向き段部16を介して小外径部17としたキャップ本体11と、
上記流出孔密閉部を下面に有する頂壁23外周から周壁24を垂下させた蓋体とを有し、
上記キャップ本体と蓋体とを各後部でヒンジ連結したキャップ付き容器において、
上記キャップ本体外筒15の前後両部と、頂板の前部および左右へ、第1、第2、第3窓孔18、19、20を穿設し、外筒15内へ遊挿させた弾性の操作筒31の前後両面から第1窓孔18内へ嵌入させて押釦32、32を、かつ前面から第2窓孔19へ挿通させてフック33を、左右両面から第3窓孔20、20へ挿通させて押上げ板34、34を、それぞれ突出させて、フック上端外面の爪33aを蓋体周壁の前部内面に穿設した係止部27へ係合させ、
又操作筒31下端面を容器体口頸部下方のテーパ面5上へ位置させ、両押釦32、32内方押込みで爪33aが係止部27から外れ、かつ操作筒31下端面がテーパ面5に沿ってせり上がることで、押上げ板34、34が蓋体前部を押上げ可能に形成した。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下図面について説明する。まず図1から図4が示す第1実施形態について説明すると、1は胴部2上端から肩部3を介して口頸部4を起立する容器体である。該容器体の胴部は弾性圧搾可能に形成している。肩部3は、図3が示すように口頸部4下端に続く内方部分を下方大径のテーパ面5とし、かつ該テーパ面下端から下方へ垂下する縦筒部6を介して肩部の外周部を連続させている。口頸部4は下部外面へ突条を周設しているが、雄ねじ筒としてもよい。
【0009】
11はキャップ本体で、該キャップ本体は、左右方向へ長い楕円形状としており、注出孔12a 付きの小ノズル12を起立する頂板13から、図3が示すように容器体口頸部の外面へ嵌合させる内筒14と該内筒を囲んで外筒15を垂下し、外筒上端部は図1のように上向き段部16を介して小外径部17に形成している。
【0010】
但し頂板後部は、左右方向への直径と平行に切欠いた形状とし、従って該後部の上向き段部部分は他部よりも巾広に形成させている。
【0011】
外筒15の左右両部と、頂板13の左右両部と、頂板前部と後方上向き段部部分の前部とには、第1、第2、第3窓孔18、19、20を穿設しておく。第2窓孔19および前方の第3窓孔20は、図示のようにそれ等窓孔側方の小外径部形成壁と共に切欠くことが望ましい。
【0012】
21は蓋体で、該蓋体はキャップ本体11の後方上部へヒンジ22を介して連結させている。該ヒンジは弾性反転可能なヒンジで行うとよく、該ヒンジを中心とする回動により蓋体21はキャップ本体上面へ嵌合可能に形成する。該嵌合時において、頂壁23外周から垂下する周壁24下部を小外径筒部17外面へ嵌合させ、又周壁下端面を上向き段部16上面へ載置可能にしている。該蓋体もキャップ本体と同様に平面楕円形状としている。
【0013】
該蓋体は既述小ノズル12外面へ嵌合させて注出孔12aを密閉できる小筒部25を垂下する。又周壁前部の内面へは、図4が示すように係合板26を付設し、周壁の左右両部には図3が示すように係止部27、27としての透孔ないし凹溝を穿設している。又図4が示すようにヒンジ22の左右方向中間部上方側の周壁下端部分28は周壁下端面の他部よりもやや上方に位置させている。
【0014】
31は上記外筒15と内筒14との間へ遊挿させる弾性の操作筒で、平面楕円形状であり、その左右外面から既述第1窓孔18、18内へ嵌入させる押釦32、32を、又左右両部上面から第2窓孔19、19に挿通させてフック33、33を、前後上面から第3窓孔20、20に挿通させて押上げ板34、34を、それぞれ突出する。後方押下げ板の上端後面へは突部34aを付設している。そして図3が示すようにフック上端外面の爪33a、33aを既述蓋体周壁左右両部の係止部27、27内へ嵌合させる。該操作筒31は、内外両筒間へ装着された状態で、押釦32、32内方押込みにより、内外両筒間で弾性変形可能に形成する。その弾性変形が容易であるように、既述押上げ板34、34下方には図2が示すように下面開口の切欠き35、35を設けるとよい。 図3が示すように、キャップ本体の内外両筒間へ操作筒31を装着させた状態で操作筒31下端面は容器体1のテーパ面5の下部上面へ載置ないし近接させておき、押釦32,32 の内方押込みで操作筒31下端面がテーパ面に沿って上昇可能に設けておく。該図3が示す状態から、押釦32、32を内方へ押込むと、操作筒31は弾性変形してフック33、33上端の爪33a、33aが係止部27、27から外れ、かつ同時に操作筒31下端面がテーパ面5に沿ってせり上がることで、操作筒31が上昇し、図4のようにまず前方押上げ板34が前方の係合板26下端面を、続いて後方押上げ板34が既述下端面28を押上げて、蓋体21を大きく開蓋させる。ヒンジ22を弾性反転可能としておくことで、その状態から蓋体が反転するよう設けてもよく、非反転式ヒンジの場合は更に蓋体周壁前部の滑り止め突部29を利用して大きく開蓋する。
【0015】
上記押釦32、32内方押込み解放により操作筒31は弾性復帰し、該状態から蓋体前部を押下げれば、蓋体左右両部の下端面が、フックの爪33a、33a上面に設けた斜面を押圧してフックを弾性変形させ、蓋体下端面が上向き段部16へ接したとき、上記フックの爪33a、33aはフックの弾性復元で係止部27、27内へ嵌合する。
【0016】
上記第1実施形態において、後方押上げ板34および該板を挿通させる上向き段部後方の第3窓孔は必ずしも必要ではなく、省略することも出来る。
【0017】
図5と図6は第2実施形態を示す、該実施形態は、既述第1実施形態の押釦32を外筒15の前後両部から突出させ、押上げ板34を頂板13の左右両部から起立させ、又フック33は頂板13前部から起立させたものである。そのため第1窓孔18、18は外筒15の前後両部に、第2窓孔19は頂板13の前部だけに、又第3窓孔20、20は頂板13の左右両部に穿設し、又操作筒31は前後両面に押釦32、32を有し、前部上面からフック33を、又左右両部上面から押上げ板34、34を起立し、押釦32、32を第1窓孔18、18から、フック33を第2窓孔19から、又押上げ板34、34を第3窓孔20、20から突出させて該操作筒31をキャップ本体11の内外両筒間へ装着させる。
【0018】
該第2実施形態の場合は、前後の押釦32、32内方押込みでフックの爪33aが蓋体周壁前部内面の係止部から外れ、同時に第1実施形態の場合と同様、容器体のテーパ面5に沿って操作筒31がせり上がることで、押上げ板34、34が上昇し、蓋体周壁24左右内面の係合板26、26下端面を押上げ、蓋体前部を押上げする。
【0019】
尚既述各実施形態において、キャップ本体と蓋体とは合成樹脂材で一体成形され、操作筒31および容器体もそれぞれ合成樹脂材で一体成形させている。
【0020】
尚既述各実施形態において、注出孔12a と、該注出孔を密閉する蓋体頂壁の密閉部とは、どのように行ってもよく例えば注出孔12a を頂板13に直接穿設し、又蓋体下面から閉塞栓を垂下させて、閉蓋時に密閉され、開蓋により開孔するようにすることが考えられる。
【0021】
【発明の効果】
本発明は既述構成とするもので、各請求項のようにすることで、押釦32、32を内方押込みしない限り開蓋不能であり、よって幼児開蓋による不測の事故を防止でき、請求項1のように形成することで、外筒左右両面へ露出する押釦32、32内方押込みで、キャップ本体の内外両筒間へ装着された操作筒31前部から、キャップ本体頂板の前部へ穿設した第3窓孔20を通って起立する押上げ板34が上昇し、キャップ本体上面を閉塞する蓋体21前部を押上げるから、その開蓋操作は容易である。
【0022】
請求項2のようにすれば、上記押釦押込み操作で押上げ板34は蓋体前部を押上げた後に続いて後方の押上げ板が蓋体後部下面を押上げするから蓋体前部を更に高く押上げできる。
【0023】
請求項3のようにすることで、押釦内方押込みで操作筒左右両部からキャップ本体頂板の左右両部から起立させた左右一対の押上げ板34、34が同時に蓋体左右両部を押上げることとなり、開蓋操作が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓋体開蓋状態で示す、本発明容器の斜視図である。
【図2】本発明容器に使用する蓋体付きキャップと操作筒との分解斜視図である。
【図3】図1容器の断面図である。
【図4】図3の容器の前後方向断面図である。
【図5】第2実施形態で示す、蓋体開蓋状態を示す斜視図である。
【図6】図5容器の前後方向断面図である。
【符号の説明】
1…容器体 3…肩部
5…テーパ面 11…キャップ本体
12…小ノズル 12a…注出孔
14…内筒 15…外筒
16…上向き段部 17…小外径部
18…第1窓孔 19…第2窓孔
20…第3窓孔 21…蓋体
25…小筒部 26…係合板
31…操作筒 32…押釦
33…フック 34…押上げ板
Claims (3)
- 口頸部4を起立する容器体1と、
上記口頸部へ嵌合させた内筒14と該内筒を囲む外筒15とを注出孔12a付き頂板13外周から垂下し、外筒上端部を上向き段部16を介して小外径部17としたキャップ本体11と、
上記注出孔密閉部を下面に有する頂壁23外周から周壁24を垂下させた蓋体21とを有し、
上記キャップ本体と蓋体とを各後部でヒンジ連結したキャップ付き容器において、
上記キャップ本体外筒15の左右両部と、頂板13の左右両部と、頂板の前部とへ第1、第2、第3窓孔18、19、20を穿設し、外筒15内へ遊挿させた弾性の操作筒31の左右外面から第1窓孔18内へ嵌入させて押釦32を、左右両部上面から第2窓孔19へ挿通させてフック33、33を、前部上面から第3窓孔20へ挿通させて押上げ板34を、それぞれ突出させて、フック上端の爪33a、33aを蓋体周壁24内面の左右両部に穿設した係止部27、27へ係合させ、
又操作筒31下端面を容器体口頸部4下方のテーパ面5上へ位置させ、両押釦32、32内方押込みで爪33a、33aが係止部27、27から外れ、かつ操作筒31下端面がテーパ面5に沿ってせり上がることで、押上げ板34が蓋体前部を押上げ可能に形成した
ことを特徴とするキャップ付き容器。 - 上記キャップ本体頂板13の後部へ第3窓孔20を穿設し、該第3窓孔に通して弾性操作筒31の後部上面から後方押上げ板34を起立させ、
上記両押釦押込みによる弾性操作筒の上昇で、前方押上げ板による蓋体前部の押上げに続いて後方押上げ板34が蓋体後部下面を突上げ可能に形成した
ことを特徴とする請求項1記載のキャップ付き容器。 - 口頸部4を起立する容器体1と、
上記口頸部外面へ嵌合させた内筒14と該内筒を囲む外筒15とを注出孔12a付き頂板13外周から垂下し、外筒上端部を上向き段部16を介して小外径部17としたキャップ本体11と、
上記流出孔密閉部を下面に有する頂壁23外周から周壁24を垂下させた蓋体とを有し、
上記キャップ本体と蓋体とを各後部でヒンジ連結したキャップ付き容器において、
上記キャップ本体外筒15の前後両部と、頂板の前部および左右へ、第1、第2、第3窓孔18、19、20を穿設し、外筒15内へ遊挿させた弾性の操作筒31の前後両面から第1窓孔18内へ嵌入させて押釦32、32を、かつ前面から第2窓孔19へ挿通させてフック33を、左右両面から第3窓孔20、20へ挿通させて押上げ板34、34を、それぞれ突出させて、フック上端外面の爪33aを蓋体周壁の前部内面に穿設した係止部27へ係合させ、
又操作筒31下端面を容器体口頸部下方のテーパ面5上へ位置させ、両押釦32、32内方押込みで爪33aが係止部27から外れ、かつ操作筒31下端面がテーパ面5に沿ってせり上がることで、押上げ板34、34が蓋体前部を押上げ可能に形成した
ことを特徴とする、キャップ付き容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003155906A JP4375602B2 (ja) | 2003-05-30 | 2003-05-30 | キャップ付き容器 |
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Publications (2)
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---|---|
JP2004359239A true JP2004359239A (ja) | 2004-12-24 |
JP4375602B2 JP4375602B2 (ja) | 2009-12-02 |
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Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2262449A1 (es) * | 2006-05-18 | 2006-11-16 | Seaplast, S.A. | "tapon con tapa abatible para botellas y similares dotado de un sistema automatico de apertura de la tapa". |
ES2262450A1 (es) * | 2006-05-18 | 2006-11-16 | Seaplast, S.A. | "tapon con tapa abatible para botellas y similares dotado de un sistema automatico de apertura de la tapa que comprende un pulsador mejorado". |
JP2016528941A (ja) * | 2013-06-05 | 2016-09-23 | 浙江哈爾斯真空器皿股▲ふん▼有限公司 | カップ蓋 |
-
2003
- 2003-05-30 JP JP2003155906A patent/JP4375602B2/ja not_active Expired - Fee Related
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ES2262449A1 (es) * | 2006-05-18 | 2006-11-16 | Seaplast, S.A. | "tapon con tapa abatible para botellas y similares dotado de un sistema automatico de apertura de la tapa". |
ES2262450A1 (es) * | 2006-05-18 | 2006-11-16 | Seaplast, S.A. | "tapon con tapa abatible para botellas y similares dotado de un sistema automatico de apertura de la tapa que comprende un pulsador mejorado". |
JP2016528941A (ja) * | 2013-06-05 | 2016-09-23 | 浙江哈爾斯真空器皿股▲ふん▼有限公司 | カップ蓋 |
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