JP4800522B2 - 遊技システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、予め記憶された複数種類の変動パターンに基づき複数種類の図柄を可変させて遊技が行われる複数の遊技機によって構築される遊技システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機の一種であるパチンコ機は、複数種類の図柄を可変させて表示可能な可視表示部が設けられた図柄表示手段を備えている。その具体的なものとしては、例えば、数字図柄や文字図柄(又は絵(キャラクタ)図柄)を液晶画面上に3列表示可能な図柄表示手段が知られている。
【0003】
このような図柄表示手段では、遊技盤に設置された始動入賞口に遊技球が入賞すると、各列の図柄が変動表示を開始するようになっている。そして、変動表示後、所定の時間が経過すると、例えば、遊技者側から見て左図柄→右図柄→中図柄という順番で所定の図柄が表示され、該図柄の組み合わせによって大当り状態、リーチ状態又ははずれ状態などの各種状態が形成されるようになっている。このとき、各列の図柄が同一の図柄となって表示された場合には、大当り状態が形成され、多数の遊技球を獲得できるチャンスが遊技者に付与されるようになっている。
【0004】
ところで、近時のパチンコ機では、各列の図柄が変動表示を開始してから所定の図柄で確定的に表示される迄の間、様々な演出(変動パターンに基づく)が行われている。このような演出としては、例えば、特定の2列(左図柄と右図柄)が同一の図柄となったリーチ状態が形成された場合に、残り1列の図柄を、コマ送り、高速送り又はキャラクタを動作させるなどして表示させている。そして、パチンコ機には、このような演出を行うために複数種類の変動パターンが予め記憶されており、該変動パターンの中から選択された変動パターンに基づき各列の図柄を可変させるようになっている。従って、遊技者は、図柄表示装置において様々な演出を見ることができ、パチンコ遊技に対する興趣を向上させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの演出は、遊技者が見慣れないうちは遊技者の興味を引くことができる反面、遊技者はその演出内容に飽きてしまうと演出自体に何ら興味を示さなくなっていた。そのため、パチンコ機の機種変更時(バージョンアップ時)などにおいては、パチンコ機に新たな変動パターンを記憶(用意)することで、新たな遊技性(前のパチンコ機とは異なる遊技性)を演出する必要があった。ところが、変動パターンを変更するためには、図柄表示装置に図柄を表示する際に使用する画像情報などを根本的に作り直す必要があり、多大な労力を必要としていた。
【0006】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、多大な労力を必要とすることなく、遊技者に対して新たな遊技性を演出することができる遊技システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、遊技場に設置された複数の遊技機からなる遊技システムであって、各遊技機は、複数種類の図柄を可変させて遊技を行うための複数種類の変動パターンを記憶する変動パターン記憶手段と、前記変動パターン記憶手段に記憶された変動パターンの中から、変動パターンを選択するための乱数の振分に従って変動パターンを選択する選択手段と、を有し、各遊技機には、同一の変動パターンが設定されており、同一の変動パターンとして、前記図柄の変動時間が予め定めた第1時間に設定された第1変動パターンと、前記図柄の変動時間が前記第1時間よりも長い第2時間に設定された第2変動パターンと、前記図柄の変動時間が前記第2時間よりも長い第3時間に設定された第3変動パターンと、を含むとともに、前記第1変動パターン、前記第2変動パターン、及び前記第3変動パターンは、大当り状態を決定するか否かの大当り判定が肯定判定された際に選択される大当り状態用の変動パターン、及び前記大当り判定が否定判定された際に選択されるはずれ状態用の変動パターンとして前記変動パターン記憶手段にそれぞれ記憶され、前記第1変動パターン、前記第2変動パターン、及び前記第3変動パターンでは、大当り状態用の変動パターン及びはずれ状態用の変動パターンで同一内容がそれぞれ設定されており、前記大当り判定の判定結果が肯定の場合、及び否定の場合のどちらの場合であっても、同一内容が設定された各変動パターンに対する乱数の振分け態様を同一とするとともに前記第1変動パターンの出現割合がその他の変動パターンに比して高くなるように乱数を振分けた第1遊技機と、前記大当り判定の判定結果が肯定の場合、及び否定の場合のどちらの場合であっても、同一内容が設定された各変動パターンに対する乱数の振分け態様を同一とするとともに前記第2変動パターンの出現割合がその他の変動パターンに比して高くなるように乱数を振分けた第2遊技機と、前記大当り判定の判定結果が肯定の場合、及び否定の場合のどちらの場合であっても、同一内容が設定された各変動パターンに対する乱数の振分け態様を同一とするとともに前記第3変動パターンの出現割合がその他の変動パターンに比して高くなるように乱数を振分けた第3遊技機と、によって構築され、前記第1遊技機、前記第2遊技機、及び前記第3遊技機において前記大当り判定を肯定判定する大当り確率を同一に設定したことを要旨とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という。)に具体化した一実施形態を図1〜図8に基づき説明する。
【0011】
最初に、パチンコ機10の基本的な構成及び基本的な制御態様について説明する。
図1に略示するように、パチンコ機10において機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。そして、中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組み付け整合されている。さらに、中枠12の下部には下球皿16、打球発射装置17等が装着されている。また、遊技盤13の遊技領域の略中央には、図柄を可変させて図柄組み合わせゲームを行う図柄表示装置18が配設されている。
【0012】
また、遊技盤13の遊技領域の略中央には、図柄表示装置18の下方に図示しないソレノイドにより開閉動作を行う始動入賞口22が配置されている。さらに、始動入賞口22の下方には、図示しないソレノイドにより開閉動作を行う大入賞口23が配置されている。従って、打球発射装置17の操作により遊技盤13の遊技領域に打球された遊技球が始動入賞口22へ入賞するか、又は、始動保留球数の記憶値に基づき、図柄表示装置18では図柄組み合わせゲームが行われるようになっている。
【0013】
なお、「始動保留球数の記憶値」とは、図柄の変動中に始動入賞口22に入賞した遊技球の数を所定の上限値(一般的には4)の範囲内で記憶した値である。そして、前記記憶値が0(零)の場合には始動入賞口22への遊技球の入賞によって図柄組み合わせゲームが行われると共に、前記記憶値が0(零)以外の場合には当該記憶値に基づき図柄組み合わせゲームが行われる。なお、前記記憶値は、始動入賞口22への遊技球の入賞により+1され、図柄組み合わせゲームの開始により−1される。
【0014】
次に、図柄表示装置18の具体的構成について図2に基づき説明する。
前記図柄表示装置18には、液晶画面からなる可視表示部Hが設けられており、該可視表示部Hには、図2で示すように複数列(本実施形態では、3列)の第1図柄19、第2図柄20及び第3図柄21が各列毎に表示されるようになっている。なお、「表示」とは、可視表示部Hにおいて遊技者が図柄を識別できる状態で前記図柄が停止していることであり、「停止」には、所謂、ゆれ変動と言われる一旦停止状態と完全に停止した確定停止状態の何れの状態も含まれている。
【0015】
また、本実施形態における第1〜第3図柄19〜21は、図2に示すように、配列をなした複数種類(10種類)の数字から構成されている。より具体的には、0,1,2,3,4,5,6,7,8,9の10種類の数字となっている。そして、可視表示部Hには、第1〜第3図柄19〜21として各列毎に、同一、又は、異なる図柄が表示できるようになっている。従って、遊技者は、可視表示部Hに表示された第1〜第3図柄19〜21の組み合わせの態様から大当り状態、リーチ状態、又は、はずれ状態の何れかの状態を認識することができる。
【0016】
例えば、図2に示すように、可視表示部Hに表示された第1〜第3図柄19〜21が同一の図柄(5)である場合には、その組み合わせの態様から大当り状態を認識することができる。また、特定の2列(例えば、第1図柄19と第3図柄21)が同一の図柄(5)である場合には、その組み合わせの態様からリーチ状態を認識することができる。さらに、可視表示部Hに表示された第1〜第3図柄19〜21が全て異なる場合又は1列の図柄がリーチ状態を構成する図柄とは異なった図柄で表示された場合(所謂、はずれリーチ)には、その組み合わせの態様からはずれ状態を認識することができる。
【0017】
また、これらの複数種類の図柄(0〜9)は、可視表示部Hにおいて、縦方向(図2で矢示する変動方向A)に、・・→0→1→2→・・・→8→9→0→1→・・というように、数字が昇順となる配列で変動表示(スクロール表示)されるようになっている。なお、「変動表示」とは、可視表示部Hにおいて、図柄が一旦停止状態、又は、確定停止状態となって表示されておらず、可視表示部Hに表示する図柄の種類を変化させながら変動していることを言う。そして、可視表示部Hには、各列毎に変動表示されている複数種類の図柄のうち、何れか一つの図柄(この図柄が各々第1〜第3図柄19〜21となる。)が表示されるようになっている。
【0018】
一方、パチンコ機10の機裏側には、遊技内容を統括して制御する主制御基板(以下、「主基板」という。)24が装着されている(図1に破線で示す。)。そして、主基板24には、図柄表示装置18に対し図柄制御を実行する図柄制御基板(以下、「図柄基板」という。)25が接続されている(図1に破線で示す。)。この図柄基板25は、主基板24から出力された各種制御信号を入力し、当該制御信号を構成する各種制御コマンドに基づき図柄表示装置18の図柄制御を実行するようになっている。そして、可視表示部Hでは、前記制御コマンドに応じた図柄組み合わせゲームが行われることによって、各列毎に図柄が変動表示された後、第1〜第3図柄19〜21として表示されるようになっている。
【0019】
次に、主基板24及び図柄基板25の具体的な構成について図3に基づき詳細に説明する。
最初に、主基板24について説明すると、主基板24はパチンコ機10全体を制御する選択手段としてのメインCPU26を備えており、該メインCPU26にはROM27及びRAM28が接続されている。そして、ROM27には、パチンコ機10を制御するための遊技制御プログラムが記憶保持されている。また、ROM27には、大当り判定用乱数(0〜630)、大当り図柄乱数(0〜9)、左はずれ図柄乱数(0〜9)、右はずれ図柄乱数(0〜9)、中はずれ図柄乱数(0〜9)が記憶保持されている。さらに、ROM27には、リーチ判定用乱数(0〜59)、変動パターン振分け乱数(0〜49)などの各種乱数や、前述した各種乱数の抽出値に対応する各種制御コマンドが記憶保持されている。
【0020】
なお、「変動パターン」とは、第1〜第3図柄19〜21が変動を開始してから、前記各図柄19〜21が所定の図柄を確定停止させるまでの間において、変動パターン毎に予め定められた変動時間内における前記各図柄19〜21の動作パターンを示したものである。即ち、変動パターンは、図柄表示装置18で行われる演出に相当するものであって、例えば、リーチ状態となった時に特定の図柄をコマ送り、高速送り又は図柄以外のキャラクタを動作させるなど各図柄19〜21の動作パターンが示されている。
【0021】
また、変動パターン振分け乱数は、ROM27に予め記憶された複数種類の変動パターンのうち、何れの変動パターンを用いて第1〜第3図柄19〜21を変動させるかを決定するための乱数である。そして、前記変動パターンは、大当り状態用、リーチ状態用(はずれリーチ用)、はずれ状態用など複数の状態毎に区分してテーブル化されており、該テーブル毎に変動パターン振分け乱数の数値が振分けられている。従って、メインCPU26は、例えば、大当り判定用乱数の抽出によって大当り状態が決定された場合、抽出した変動パターン振分け乱数の数値に対応する変動パターンを大当り状態用の変動パターン振分テーブルから選択する。
【0022】
また、RAM28には、始動入賞口22に入賞した遊技球のうち、始動保留球数として記憶した前記記憶値やメインCPU26が演算処理した前記制御コマンドを記憶保持するようになっている。そして、メインCPU26は、図柄表示装置18に対し図柄制御を指示する際、前記制御コマンドなどを制御信号(8ビットの信号MD0〜MD7)として出力ポート29及び出力バッファ30を介して図柄基板25に出力するようになっている。また、メインCPU26は、前記制御信号の出力タイミングに併せて、図柄基板25に対し前記制御信号を構成する制御コマンドの読込みを指示するための読込信号(INT信号、又は、ストローブ信号)を出力ポート29及び出力バッファ30を介して出力するようになっている。
【0023】
次に、前記制御コマンドを入力し、該コマンドに基づき図柄表示装置18の図柄制御を実行する図柄基板25の具体的な構成について図3に基づき説明する。前記図柄基板25は、図柄表示装置18に対し図柄制御を実行するためのサブCPU31を備えており、当該サブCPU31には主基板24が出力した制御信号及び読込信号を入力する入力バッファ32が接続されている。さらに、入力バッファ32には入力ポート33が接続されており、前記制御信号は入力ポート33を介してサブCPU31に入力されるようになっている。
【0024】
また、サブCPU31には、ROM34及びRAM35が接続されている。そして、ROM34には、図柄表示装置18の図柄制御を行うための制御プログラムや、メインCPU26が選択した変動パターンに対応する具体的な制御内容(第1〜第3図柄19〜21の動作パターン)が記憶保持されている。一方、RAM35には、主基板24から出力された前記制御コマンドなどが記憶保持されるようになっている。
【0025】
そして、サブCPU31には、第1〜第3図柄19〜21の動作パターンに応じて、図柄表示装置18(可視表示部H)の表示内容を制御するためのVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)36が接続されている。また、VDP36には、キャラクタROM37及びビデオRAM38が接続されている。そして、キャラクタROM37には、図柄として可視表示部Hに表示される0〜9の画像情報やメインCPU26によって選択された変動パターンに対応する可視表示部Hの表示内容にかかる画像情報などが記憶保持されている。なお、可視表示部Hの表示内容にかかる画像情報としては、例えば、背景画像、文字画像、キャラクタ画像(各種動作画像も含む)などである。
【0026】
また、ビデオRAM38には、前記制御コマンドなどに基づきVDP36がキャラクタROM37に記憶されている各種画像情報を用いて生成した可視表示部Hの表示内容を制御するための表示制御情報が記憶保持されるようになっている。そして、VDP36は、前記表示制御情報を画像信号に変換し、図柄表示装置18に対し出力するようになっている。
【0027】
従って、図柄基板25(サブCPU31)は、制御コマンドを入力すると、該コマンドに対応する制御内容に基づき、第1〜第3図柄19〜21の変動開始から確定停止までの動作パターンを制御する。一方、VDP36は、前記制御内容に対応する表示制御情報を生成し、該表示制御情報に基づき図柄表示装置18(可視表示部H)の表示内容を制御する。これにより可視表示部Hには、第1〜第3図柄19〜21が表示されると共に、前記各図柄19〜21の動作パターンに応じて可視表示部Hにおける表示内容が制御される。
【0028】
次に、このように構成されたパチンコ機10において、同一の変動パターンが記憶された他のパチンコ機とは異なる遊技性(ゲーム性)を演出するための具体的な構成について説明する。なお、本実施形態のパチンコ機10では、「同一の変動パターンが記憶された他のパチンコ機」として、例えば、設計仕様(賞球数、大当り確率など)及びバージョンが全く同一のパチンコ機、バージョンが異なるパチンコ機(シリーズ機が該当する。)、同じシリーズであるCR機と現金機などが対象となる。そして、これらのパチンコ機10の基本的な構成及び基本的な制御態様は、前述したとおりであり略同一となっている。従って、以下の説明では、複数台のパチンコ機10を区別するために、「パチンコ機A」、「パチンコ機B」、「パチンコ機C」と称して説明を行う。
【0029】
最初に、これらのパチンコ機A〜Cに記憶された変動パターンについて説明する。
本実施形態では、図4に示すように、5種類の変動パターン1〜5が用意されている。そして、各変動パターン1〜5には、図柄が変動表示を開始してから所定の図柄で確定的に表示されるまでの変動時間T1〜T5が予め定められている。具体的には、変動パターン1に対応してT1(例えば、9360ms)、変動パターン2に対応してT2(例えば、16080ms)、変動パターン3に対応してT3(例えば、23960ms)の変動時間T1〜T3が定められている。また、変動パターン4に対応してT4(例えば、30240ms)、変動パターン5に対応してT5(例えば、42440ms)の変動時間T4,T5が定められている。そして、各変動パターン1〜5の変動時間T1〜T5は、T1<T2<T3<T4<T5の関係となっており、変動パターン5>変動パターン4>変動パターン3>変動パターン2>変動パターン1の順で変動時間が長く定められている。換言すれば、変動時間T1〜T5が長いほど、可視表示部Hにおいて行われる演出の時間が長い変動パターンであると共に、第1〜第3図柄19〜21が最終的に確定停止する迄の時間が長くなっている。
【0030】
そして、変動パターン1では、変動時間T1に基づき第1〜第3図柄19〜21を動作させるようになっている。例えば、変動パターン1では、前記各図柄19〜21が変動表示を開始してから、リーチ演出を行うことなく第1図柄19→第3図柄21→第2図柄20の順に図柄を表示させるようになっている。また、変動パターン2では、変動時間T2に基づき第1〜第3図柄19〜21を動作させるようになっている。例えば、変動パターン2では、前記各図柄19〜21が変動表示を開始してから、第1,第3図柄19,21によってリーチ状態を形成し、ノーマルリーチ演出の結果、第2図柄20を表示させるようになっている。さらに、変動パターン3では、変動時間T3に基づき第1〜第3図柄19〜21を動作させるようになっている。例えば、変動パターン3では、変動パターン2と同様に第1,第3図柄19,21によってリーチ状態を形成し、該リーチ状態をノーマルリーチ→スーパーリーチに発展させ、その演出の結果、第2図柄20を表示させるようになっている。なお、「スーパーリーチ」とは、ノーマルリーチに比して大当り状態が形成される期待感が高められたリーチ状態である。
【0031】
また、変動パターン4では、変動時間T4に基づき第1〜第3図柄19〜21を動作させるようになっている。例えば、変動パターン4では、変動パターン2と同様に第1,第3図柄19,21によってリーチ状態を形成し、該リーチ状態をノーマルリーチ→スーパーリーチ→第1のスペシャルリーチに発展させ、その演出の結果、第2図柄20を表示させるようになっている。なお、「スぺシャルリーチ」とは、ノーマルリーチ及びスーパーリーチに比して大当り状態が形成される期待感が高められたリーチ状態である。さらに、変動パターン5では、変動時間T5に基づき第1〜第3図柄19〜21を動作させるようになっている。例えば、変動パターン5では、変動パターン2と同様に第1,第3図柄19,21によってリーチ状態を形成し、該リーチ状態をノーマルリーチ→スーパーリーチ→第1のスペシャルリーチ→第2のスペシャルリーチに発展させ、その演出の結果、第2図柄20を表示させるようになっている。
【0032】
そして、各パチンコ機A〜Cには、前述のように、大当り状態用、リーチ状態用(はずれリーチ用)、はずれ状態用などに区分けされた複数種類の変動パターン振分テーブルが用意(ROM27に記憶)されており、各変動パターン1〜5は、これらの変動パターン振分テーブルに振分けられている。
【0033】
次に、各パチンコ機A〜Cに用意された変動パターン振分テーブルについて具体的に説明する。なお、以下の説明では、各パチンコ機A〜Cに用意された複数種類の変動パターン振分テーブルのうち、大当り状態用の変動パターン振分テーブルLA〜LC(以下、単に「テーブルLA〜LC」という。)について説明する。
【0034】
前記各テーブルLA〜LCには、前述した5種類の変動パターン1〜5が振分けられている。また、各テーブルLA〜LCに振分けられた変動パターン1〜5には、各パチンコ機A〜CのメインCPU26が、夫々のテーブルLA〜LCから所定の変動パターンを選択するための変動パターン振分け乱数が振分けられている。従って、各メインCPU26は、大当り判定用乱数から大当り値を抽出した際(大当り状態と判定した際)に、抽出した変動パターン振分け乱数の数値に基づき、夫々のテーブルLA〜LCから該数値に対応する変動パターン1〜5を選択する。そして、各メインCPU26は、選択した変動パターン1〜5に対応する制御コマンドを制御信号として図柄基板25に出力する。その後、図柄基板25(サブCPU31及びVDP36)では、入力した変動パターン1〜5の制御内容に基づき、第1〜第3図柄19〜21の変動開始から確定停止までの動作パターンや可視表示部Hの表示内容を制御する。
【0035】
最初に、パチンコ機AのテーブルLAに振分けられた変動パターン1〜5に対する変動パターン振分け乱数の振分け態様を図5に基づき説明する。
このテーブルLAには、前述した5種類の変動パターン1〜5が振分けられており、各変動パターン1〜5には、「0」〜「49」の全50個の変動パターン振分け乱数の数値が所定個数ずつ振分けられている。具体的には、変動パターン1には「0」〜「21」までの22個の数字が、変動パターン2には「22」〜「37」までの16個の数字が、変動パターン3には「38」〜「45」までの8個の数字が、変動パターン4には「46」〜「48」までの3個の数字が、変動パターン5には「49」の1個の数字が夫々振分けられている。
【0036】
そのため、このテーブルLAでは、図8に示すように、メインCPU26が、変動パターン1を選択する選択率が50分の22(44%)、変動パターン2を選択する選択率が50分の16(32%)、変動パターン3を選択する選択率が50分の8(16%)となっている。また、メインCPU26が、変動パターン4を選択する選択率が50分の3(6%)、変動パターン5を選択する選択率が50分の1(2%)となっている。従って、パチンコ機Aでは、メインCPU26がテーブルLAから変動パターン1〜5を選択する選択率が、変動時間の短い変動パターンほど高く選択されやすいようになっている。即ち、パチンコ機Aでは、大当り状態が生起される際に、変動パターン1>変動パターン2>変動パターン3>変動パターン4>変動パターン5の順で出現割合が高くなっている。なお、「出現割合」とは、メインCPU26が選択した変動パターンに基づき可視表示部Hにおいて演出(各図柄19〜21の動作)が行われる割合である。
【0037】
次に、パチンコ機BのテーブルLBに振分けられた変動パターン1〜5に対する変動パターン振分け乱数の振分け態様を図6に基づき説明する。
このテーブルLBには、前述した5種類の変動パターン1〜5が振分けられており、各変動パターン1〜5には、「0」〜「49」の全50個の変動パターン振分け乱数の数値が所定個数ずつ振分けられている。具体的には、変動パターン1には「0」〜「2」までの3個の数字が、変動パターン2には「3」〜「7」までの5個の数字が、変動パターン3には「8」〜「16」までの9個の数字が、変動パターン4には「17」〜「31」までの15個の数字が、変動パターン5には「32」〜「49」の18個の数字が夫々振分けられている。
【0038】
そのため、このテーブルLBでは、図8に示すように、メインCPU26が、変動パターン1を選択する選択率が50分の3(6%)、変動パターン2を選択する選択率が50分の5(10%)、変動パターン3を選択する選択率が50分の9(18%)となっている。また、メインCPU26が、変動パターン4を選択する選択率が50分の15(30%)、変動パターン5を選択する選択率が50分の18(36%)となっている。従って、パチンコ機Bでは、メインCPU26がテーブルLBから変動パターン1〜5を選択する選択率が、変動時間の長い変動パターンほど高く選択されやすいようになっている。即ち、パチンコ機Bでは、大当り状態が生起される際に、変動パターン5>変動パターン4>変動パターン3>変動パターン2>変動パターン1の順で出現割合が高くなっている。
【0039】
次に、パチンコ機CのテーブルLCに振分けられた変動パターン1〜5に対する変動パターン振分け乱数の振分け態様を図7に基づき説明する。
このテーブルLCには、前述した5種類の変動パターン1〜5が振分けられており、各変動パターン1〜5には、「0」〜「49」の全50個の変動パターン振分け乱数の数値が所定個数ずつ振分けられている。具体的には、変動パターン1には「0」,「1」の2個の数字が、変動パターン2には「2」〜「9」までの8個の数字が、変動パターン3には「10」〜「39」までの30個の数字が、変動パターン4には「40」〜「47」までの8個の数字が、変動パターン5には「48」,「49」の2個の数字が夫々振分けられている。
【0040】
そのため、このテーブルLCでは、図8に示すように、メインCPU26が、変動パターン1を選択する選択率が50分の2(4%)、変動パターン2を選択する選択率が50分の8(16%)、変動パターン3を選択する選択率が50分の30(60%)となっている。また、メインCPU26が、変動パターン4を選択する選択率が50分の8(16%)、変動パターン5を選択する選択率が50分の2(4%)となっている。従って、パチンコ機Cでは、メインCPU26がテーブルLCから変動パターン1〜5を選択する選択率が、変動時間の中位(最も長い変動パターン5と最も短い変動パターン1の中間)の変動パターンほど高く選択されやすいようになっている。即ち、パチンコ機Cでは、大当り状態が生起される際に、変動パターン3>変動パターン2又は変動パターン4>変動パターン1又は変動パターン5の順で出現割合が高くなっている。
【0041】
このように本実施形態では、同一の変動パターン1〜5が用意(記憶)されたパチンコ機A〜Cにおいて、各変動パターン1〜5に対する変動パターン振分け乱数の振分け態様を異ならせている。そのため、各パチンコ機A〜Cは、大当り状態が生起される際に出現する変動パターンとして同一の変動パターン1〜5が記憶されているにも拘わらず、互いに異なる遊技性を演出することができる。例えば、各パチンコ機A〜CのメインCPU26が、変動パターン振分け乱数の数値として「22」を抽出した場合、パチンコ機Aでは変動パターン2、パチンコ機Bでは変動パターン4、パチンコ機Cでは変動パターン3が夫々選択され、該変動パターンに基づき異なる演出が行われるようになっている。
【0042】
具体的に言えば、パチンコ機Aでは、図8において「☆」印を付した変動パターン1が最も出現する割合が高く、変動時間が長い変動パターンほど出現する割合が低くなっている。そのため、パチンコ機Aでは、大当り状態が生起されるまでの時間(各図柄19〜21が確定停止するまでの時間)が短く、スピーディーな遊技性を演出することができる。また、遊技者は、パチンコ機Aの演出として、変動パターン1や変動パターン2を最も多く見ることができる反面、変動パターン4や変動パターン5などの変動時間が長い(又は、リーチ状態が複数段階に変遷する)変動パターンを中々見ることができず、これらの変動パターンが出現することに希少価値を付与することができる。
【0043】
また、パチンコ機Bでは、図8において「☆」印を付した変動パターン5が最も出現する割合が高く、変動時間が短い変動パターンほど出現する割合が低くなっている。そのため、パチンコ機Bでは、大当り状態が生起されるまでの時間(各図柄19〜21が確定停止するまでの時間)が長く、ゆったりとした遊技性を演出することができる。また、変動パターン4や変動パターン5など変動時間が長い変動パターンでは、リーチ状態が複数段階に変遷するため、遊技者は、その変遷に応じて、大当り状態へ発展する期待感を変化させることができると共に、該期待感を徐々に高めることができる。さらに、遊技者は、大当り状態が生起されるまでの過程(遊技状態の変遷)を認識しやすくなる。
【0044】
また、パチンコ機Cでは、図8において「☆」印を付した変動パターン3が最も出現する割合が高く、変動時間が短い変動パターン又は長い変動パターンほど出現する割合が低くなっている。そのため、パチンコ機Cでは、大当り状態が生起されるまでの時間(各図柄19〜21が確定停止するまでの時間)が短過ぎず又は長過ぎず、遊技者の期待感を適度に変化させつつ、スピーディーな遊技性を演出することができる。即ち、パチンコ機Aとパチンコ機Bの夫々が演出する遊技性のメリットをバランス良く合わせた遊技性となっている。また、何ら演出が行われることなく、突然、大当り状態が生起されて遊技者が物足りないと感じることを抑制し、かつ、リーチ状態を複数段階に変遷させて遊技者が演出が長いと感じることを抑制することができる。
【0045】
一方、パチンコ機メーカにおいては、各パチンコ機A〜Cの各テーブルLA〜LCにおける変動パターン振分け乱数の振分け態様を前述のように変更することにより、同一の変動パターンを有しながら異なる遊技性を演出し得るパチンコ機A〜Cを提供することができる。そのため、パチンコ機A〜C毎に異なる遊技性を演出させるために、新たな変動パターンを用意し、かつ、該変動パターンに対する各種画像情報(キャラクタROM37に記憶される。)を用意するための労力を抑制することができる。
【0046】
従って、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)同一の変動パターン1〜5が用意(記憶)されたパチンコ機10(パチンコ機A〜C)において、各変動パターン1〜5の出現割合を異ならせている。そのため、各パチンコ機10(パチンコ機A〜C)には、同一の変動パターン1〜5が記憶されているにも拘わらず、互いに異なる遊技性を演出することができる。また、パチンコ機メーカにおいては、各パチンコ機10(パチンコ機A〜C)における各変動パターン1〜5の出現割合を異ならせることにより、異なる遊技性を演出し得るパチンコ機10(パチンコ機A〜C)を提供することができる。即ち、遊技機メーカは、各変動パターン1〜5の制御内容に変更を加えることなく、恰も別のパチンコ機10のように異なる遊技性を演出し得るパチンコ機10(パチンコ機A〜C)を提供することができる。また、機種変更時(バージョンアップ時)には、新たな変動パターンを用意したり、変動パターンの変更に基づき該変動パターンに対する各種画像情報(キャラクタROM37に記憶される。)を根本的に作り直す必要がなくなる。従って、機種変更時(バージョンアップ時)にかかる労力を抑制することができ、パチンコ機10の製造コストの低減に貢献することができる。
【0047】
(2)各パチンコ機10(パチンコ機A〜C)は、各変動パターン1〜5に振分けられた変動パターン振分け乱数の振分け態様を異ならせている。そのため、パチンコ機メーカは、機種変更時(バージョンアップ時)に必要な労力を削減することができる。また、変動パターン振分け乱数の振分け態様を異ならせることにより、各パチンコ機10(パチンコ機A〜C)のメインCPU26は、そのパチンコ機10(パチンコ機A〜C)における遊技性の特徴を生かした変動パターンを高い割合で選択することができる。従って、遊技者に対し、各パチンコ機10(パチンコ機A〜C)の遊技性(特徴)を明確に把握させることができ、遊技者は、各パチンコ機10(パチンコ機A〜C)の遊技性に応じて遊技を楽しむことができる。
【0048】
(3)パチンコ機10(パチンコ機A)において、変動時間が短い変動パターンほど出現割合が高くなるように、変動パターン振分け乱数の数値が振分けられている。このようなパチンコ機10(パチンコ機A)では、第1〜第3図柄19〜21が確定停止するまでの時間が短く、スピーディーな遊技性を演出することができる。また、遊技者は、このようなパチンコ機10(パチンコ機A)の演出として、変動時間が長い(又は、リーチ状態が複数段階に変遷する)変動パターンを中々見ることができず、これらの変動パターンが出現することに希少価値を付与することができる。
【0049】
(4)パチンコ機10(パチンコ機B)において、変動時間が長い変動パターンほど出現割合が高くなるように、変動パターン振分け乱数の数値が振分けられている。このようなパチンコ機10(パチンコ機B)では、第1〜第3図柄19〜21が確定停止するまでの時間が長く、ゆったりとした遊技性を演出することができる。また、変動時間が長い変動パターンでは、リーチ状態が複数段階に変遷するため、遊技者は、その変遷に応じて、大当り状態へ発展する期待感を変化させることができると共に、該期待感を徐々に高めることができる。さらに、遊技者は、大当り状態が生起されるまでの過程(遊技状態の変遷)を認識しやすくなる。
【0050】
(5)パチンコ機10(パチンコ機C)において、変動時間が中位の変動パターンほど出現割合が高くなるように、変動パターン振分け乱数の数値が振分けられている。このようなパチンコ機10(パチンコ機B)では、第1〜第3図柄19〜21が確定停止するまでの時間が短過ぎず又は長過ぎず、遊技者の期待感を適度に変化させつつ、スピーディーな遊技性を演出することができる。また、何ら演出が行われることなく遊技者が物足りないと感じることを抑制し、かつ、リーチ状態を複数段階に変遷させて遊技者が演出が長いと感じることを抑制することができる。
【0051】
なお、前記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態では、5種類の変動パターン1〜5を各パチンコ機A〜CのテーブルLA〜LCに振分けているが、変動パターンの数は、前記実施形態に限定されない。また、変動パターン振分け乱数の数値の個数も前記実施形態に限定されない。さらに、各テーブルLA〜LCにおける変動パターン振分け乱数の振分け態様は一例であって、適宜変更することができる。例えば、変動パターン2や変動パターン4の出現割合が最も高くなるように変動パターン振分け乱数の振分け態様を変更しても良い。例えば、大当り状態やリーチ状態の予告が多く出現するパチンコ機10や予告の出現が少ないパチンコ機10とすることもできる。
【0052】
・前記実施形態は、各パチンコ機A〜Cにおいて、大当り状態用のテーブルLA〜LCを例にして説明したが、該大当り状態用のテーブルとして複数種類のテーブルが記憶されている場合でも前記実施形態と同様に適用することができる。例えば、10種類の図柄を特定図柄と非特定図柄によって分類しているパチンコ機10(確率変動機能を備えたパチンコ機)において、特定図柄による特定の大当り状態を生起させる場合と、非特定図柄による通常の大当り状態を生起させる場合とで、メインCPU26が変動パターンを選択するための変動パターン振分けテーブルが区別されている場合も前記実施形態と同様に適用することができる。なお、「特定図柄」とは、大当り状態終了後に次回の大当り状態開始時まで大当り確率が高確率(大当りが生起されやすい。)に変動する特定の大当り状態を生起させる図柄であり、確変図柄とも呼ばれている。一方、「非特定図柄」とは、大当り状態終了後に大当り確率が変動せず通常時(大当り状態時又は高確率時ではない時)と同じ確率となる通常の大当り状態を生起させる図柄であり、非確変図柄とも呼ばれている。
【0053】
・また、大当り状態用のテーブルLA〜LCに限らず、リーチ状態用(はずれリーチ用)、はずれ状態用の各種テーブルにおいても、本実施形態のように同一の変動パターンに対する変動パターン振分け乱数の振分け態様を異ならせても良い。このようにすれば、例えば、はずれリーチの演出として、パチンコ機Aでは、変動時間の短い変動パターンの出現割合を高くすることにより、遊技時間の短縮を図ったスピーディーな遊技性を演出できる。また、パチンコ機Bでは、変動時間の長い変動パターンの出現割合を高くすることにより、ゆったりとした遊技性を演出できる。そして、複数種類の変動パターン振分テーブルが用意されている場合、パチンコ機Aでは、全てのテーブルにおいて変動時間の短い変動パターンの出現割合を高くするように変動パターン振分け乱数を振分けても良い。このようにすれば、パチンコ機Aでは、全体を通してスピーディーな遊技性を演出できる。一方で、パチンコ機Bでは、全てのテーブルにおいて変動時間の長い変動パターンの出現割合を高くするように変動パターン振分け乱数を振分けても良い。このようにすれば、パチンコ機Aとは異なり、全体を通してゆったりとした遊技性を演出できる。
【0054】
・前記実施形態は、液晶画面からなる可視表示部Hを備えた図柄表示装置18以外の図柄表示装置でも同様に適用することができる。例えば、7セグメントLED式、ドットマトリクス式、機械式(ドラム式又はベルト式)などの図柄表示装置においても同様に適用することができる。
【0055】
・前記実施形態では、各変動パターン1〜5が、その変動時間T1〜T5を異ならせて構成されているが、同一の変動時間からなる複数の動作パターンを用意し、該動作パターンに対する変動パターン振分け乱数の振分け態様を各パチンコ機10(パチンコ機A〜C)において異ならせても良い。さらに、変動パターン1〜5の構成は前記実施形態に限定されず種々変更することができ、変動パターン1〜5の構成はパチンコ機10の設計仕様によって決定される。
【0056】
・前記実施形態は、遊技場に設置された複数(台)のパチンコ機10からなる遊技システムに適用することができる。即ち、設計仕様(賞球数、大当り確率など)及びバージョンが全く同一のパチンコ機10を機台(所謂、「島」)上に複数台設置した場合、通常は、全てのパチンコ機10が同じ遊技性を演出することになる。そこで、前記実施形態を適用し、パチンコ機A、パチンコ機B、パチンコ機Cを同じ島に設置する。これにより、パチンコ機Aでは変動時間が短い変動パターンが高い割合で出現するスピーディーな遊技性を、パチンコ機Bでは変動時間が長い変動パターンが高い割合で出現するゆったりとした遊技性など、同一のパチンコ機10であっても異なる演出を行うことができる。また、遊技場において、パチンコ機Aのみが設置された島、パチンコ機Bのみが設置された島、パチンコ機Cのみが設置された島からなる遊技システムを構築しても良い。このように構築された各遊技システムでは、遊技者が、自分の好みに合わせたパチンコ機10を選択して遊技を行うことができ、遊技の面白みを向上させることができる。また、同じ変動パターンが用意されていながら、遊技者は恰も別の機種で遊技を行っている感覚を得ることができるため、遊技者が長いサイクルで遊技を楽しむことができる遊技システムを提供することができる。
【0057】
次に上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下に追記する。
(イ)前記乱数は、前記変動パターンのうち、前記図柄の変動時間が長い変動パターンほど、前記出現割合が高くなるように振分けられている。
【0058】
(ロ)遊技場に設置された複数の遊技機からなる遊技システムであって、前記各遊技機には、複数種類の図柄を可変させて遊技を行うための複数種類の同一の変動パターンが記憶されていると共に、該遊技機同士において前記変動パターンの出現割合を異ならせて構成した遊技システム。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、多大な労力を必要とすることなく、遊技者に対して新たな遊技性を演出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機の外観を示す正面図。
【図2】 図柄表示装置の可視表示部に表示された各図柄を示す正面図。
【図3】 主制御基板と図柄制御基板の電気的構成を示すブロック図。
【図4】 本実施形態における変動パターンの変動時間を説明する説明図。
【図5】 パチンコ遊技機Aの変動パターン振分テーブルを説明する説明図。
【図6】 パチンコ遊技機Bの変動パターン振分テーブルを説明する説明図。
【図7】 パチンコ遊技機Cの変動パターン振分テーブルを説明する説明図。
【図8】 パチンコ遊技機A〜Cの各変動パターン振分テーブルに振分けられた変動パターンの選択率を説明する説明図。
【符号の説明】
A〜C…パチンコ機(遊技機)、10…パチンコ機(遊技機)、19〜21…第1〜第3図柄、26…メインCPU(選択手段)。

Claims (1)

  1. 遊技場に設置された複数の遊技機からなる遊技システムであって、
    各遊技機は、複数種類の図柄を可変させて遊技を行うための複数種類の変動パターンを記憶する変動パターン記憶手段と、前記変動パターン記憶手段に記憶された変動パターンの中から、変動パターンを選択するための乱数の振分に従って変動パターンを選択する選択手段と、を有し、
    各遊技機には、同一の変動パターンが設定されており、同一の変動パターンとして、前記図柄の変動時間が予め定めた第1時間に設定された第1変動パターンと、前記図柄の変動時間が前記第1時間よりも長い第2時間に設定された第2変動パターンと、前記図柄の変動時間が前記第2時間よりも長い第3時間に設定された第3変動パターンと、を含むとともに、前記第1変動パターン、前記第2変動パターン、及び前記第3変動パターンは、大当り状態を決定するか否かの大当り判定が肯定判定された際に選択される大当り状態用の変動パターン、及び前記大当り判定が否定判定された際に選択されるはずれ状態用の変動パターンとして前記変動パターン記憶手段にそれぞれ記憶され、前記第1変動パターン、前記第2変動パターン、及び前記第3変動パターンでは、大当り状態用の変動パターン及びはずれ状態用の変動パターンで同一内容がそれぞれ設定されており、
    前記大当り判定の判定結果が肯定の場合、及び否定の場合のどちらの場合であっても、同一内容が設定された各変動パターンに対する乱数の振分け態様を同一とするとともに前記第1変動パターンの出現割合がその他の変動パターンに比して高くなるように乱数を振分けた第1遊技機と、前記大当り判定の判定結果が肯定の場合、及び否定の場合のどちらの場合であっても、同一内容が設定された各変動パターンに対する乱数の振分け態様を同一とするとともに前記第2変動パターンの出現割合がその他の変動パターンに比して高くなるように乱数を振分けた第2遊技機と、前記大当り判定の判定結果が肯定の場合、及び否定の場合のどちらの場合であっても、同一内容が設定された各変動パターンに対する乱数の振分け態様を同一とするとともに前記第3変動パターンの出現割合がその他の変動パターンに比して高くなるように乱数を振分けた第3遊技機と、によって構築され、前記第1遊技機、前記第2遊技機、及び前記第3遊技機において前記大当り判定を肯定判定する大当り確率を同一に設定した遊技システム。
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