JP3842610B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
複数種類の図柄を可変させて表示可能な可視表示部が設けられた図柄表示手段を備えた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機の一種であるパチンコ機は、複数種類の図柄を可変させて表示可能な可視表示部が設けられた図柄表示手段を備えている。その具体的なものとしては、例えば、数字図柄や文字図柄(又は絵(キャラクタ)図柄)を液晶画面上に3列表示可能な図柄表示手段が知られている。
【0003】
このような図柄表示手段を備えたパチンコ機では、遊技盤に設置された始動入賞口に遊技球が入賞すると、各列の図柄が変動表示を開始するようになっている。また、変動表示後、所定の時間が経過すると、例えば、遊技者側から見て左図柄→右図柄→中図柄という順序で所定の図柄が表示され、該図柄の組み合わせによって大当り状態、リーチ状態又ははずれ状態などの各種状態が形成されるようになっている。そして、該ゲームの結果、可視表示部に3列の図柄が同一の図柄からなる組み合わせを形成して表示された場合(例えば、「7,7,7」の組み合わせ)には、大当り状態が生起されるようになっている。その後、遊技者には、多数の遊技球を獲得できるチャンスが付与されるようになっている。
【0004】
ところで、従来のパチンコ機では、前述のように、可視表示部に表示される3列の図柄が一定の順序(左図柄→右図柄→中図柄)で表示されるようになっている。そして、左図柄と右図柄が表示された段階で両図柄が同一の図柄である場合にはリーチ状態が形成されると共に、その状態で中図柄が同一の図柄となって表示された場合には大当り状態が生起されるようになっている。そのため、遊技者は、左図柄と右図柄が表示された段階でリーチ状態が形成されていない場合(即ち、両図柄が異なる場合)には、図柄の変動に何ら興味を持つことがなかった。また、3列の図柄は、可視表示部に対して一定の順序で表示されるため、その動作が単調であり、遊技者の興味を低減させる虞もあった。
【0005】
そこで、この課題を解決するために、特開2001−145735号公報(以下、「第1の従来構成」と言う。)又は特開2001−104578号公報(以下、「第2の従来構成」と言う。)に示されたパチンコ機が提案されている。
【0006】
まず、第1の従来構成では、基本停止順序(左図柄→中図柄→右図柄)を、決定された図柄停止パターンでの演出効果を発揮できる停止順序変更データで変更し、該データに基づく順序で図柄を表示させるようになっている。即ち、決定された図柄停止パターンが「1,7,7」の場合、基本停止順序に基づくと「1」→「7」→「7」の順序で表示され、はずれ状態になることが早期に分かり遊技者の期待感を高めることができない。従って、この図柄停止パターン「1,7,7」の場合には、「7」→「7」→「1」の順序で表示する停止順序変更データを選択することにより、リーチ状態が形成され、遊技者は、大当り状態が生起される期待感を得ることができる。
【0007】
また、第2の従来構成では、リーチ予告や大当り予告を条件として、通常の順序(左図柄→右図柄→中図柄)から、通常とは異なる順序(例えば、左図柄→中図柄→右図柄)に変更し、該順序で図柄を表示させるようになっている。その結果、図柄が表示される様子が変化し、図柄表示手段を見つめる面白さを高めることができる。
【0008】
また、パチンコ機では、大当り状態終了後に次回の大当り状態開始時まで大当り確率が高確率(即ち、大当りが生起されやすい)に変動する特定の大当り状態(第2の特別遊技状態)と、大当り確率が変動しない通常の大当り状態(第1の特別遊技状態)を設けた、所謂、確率変動機能を備えたものが知られている。そして、特定の大当り状態は、複数種類の図柄のうち、予め定めた特定図柄(確変図柄)の組み合わせによって生起される一方で、通常の大当り状態は、特定図柄以外の図柄(非確変図柄)の組み合わせによって生起されるようになっている。そのため、遊技者は、特定図柄による特定の大当り状態が生起されることを期待しつつ、パチンコ遊技を行っている。
【0009】
従って、このような確率変動機能を備えた遊技機において、特に、第1の従来構成を採用している場合には、基本停止順序を図柄停止パターンに基づいて変更することにより、遊技者は、特定の大当り状態が生起される期待感を高めることもできる。即ち、「7」が特定図柄の場合、図柄停止パターン「1,7,7」を「7」→「7」→「1」の順序で表示すれば、特定図柄によるリーチ状態が形成され、遊技者は、特定の大当り状態が生起される期待感を高めることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のパチンコ機では、図柄の停止順序を変更することにより、遊技者は特定の大当り状態が生起される期待感を高めることができるものの、図柄の停止順序が変更された場合に、どの程度の割合で特定の大当り状態が生起されるのかを判断することはできなかった。また、このような演出は、前述のように、大当り状態(又は特定の大当り状態)が生起される期待感を高める目的で行われており、遊技者が期待する特定の大当り状態が生起される割合そのものが高められている訳ではなかった。そのため、図柄の停止順序が変更された結果、非確変図柄によるリーチ状態や大当り状態(通常の大当り状態)が生起された場合には、遊技者のパチンコ遊技に対する興味を低減させる虞があった。
【0011】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、遊技者の遊技に対する興味を低減させることなく、遊技者の期待する特別遊技状態が生起される期待感をより高めることができる遊技機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、柄を複数列で表示可能な可視表示部が設けられた図柄表示装置を備え、前記可視表示部では、各列の図柄の変動を開始させた後、各列の図柄を確定停止状態で表示させる図柄組み合わせゲームが行われ、当該ゲームにおいて確定停止状態で表示された全列の図柄による組み合わせが同一種類の図柄からなる大当り組み合わせである場合には大当りを認識でき、前記可視表示部に確定停止状態で表示された前記大当り組み合わせが予め定めた第1の所定の図柄による組み合わせである場合には遊技者にとって有利となる第1の特別遊技状態が生起される一方で、前記可視表示部に確定停止状態で表示された前記大当り組み合わせが予め定めた第2の所定の図柄による組み合わせである場合には前記第1の特別遊技状態よりも遊技者にとってさらに有利となる第2の特別遊技状態が生起される遊技機において、前記可視表示部には、前記図柄組み合わせゲームの開始後、予め定めた図柄停止順序にしたがって各列の図柄が表示されるようになっているとともに、前記図柄停止順序は、各列の図柄を通常の図柄停止順序で表示させる1種類の図柄停止順序パターンと前記通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示させる複数種類の図柄停止順序パターンとによって定められており、遊技内容を統括して制御する主制御基板と、前記主制御基板から出力された制御コマンドに基づき前記図柄表示装置を制御する図柄制御基板とを備え、前記主制御基板は、大当り判定用乱数の値と大当り判定値とを用いて大当りとなるか否かの大当り判定を行い、該大当り判定の判定結果が肯定の場合には大当り図柄乱数の値を用いて前記可視表示部に確定停止状態で表示させる前記大当り組み合わせを形成する図柄を決定するとともに、変動パターン振分け乱数の値を用いて前記図柄組み合わせゲームにおける各列の図柄の変動が開始してから該図柄が確定停止状態で表示されるまでの制御内容を示す変動パターンを決定し、前記図柄制御基板に対して前記図柄組み合わせゲームに係る図柄制御を指示する制御コマンドを出力し、前記主制御基板には、前記大当り判定の判定結果が肯定となる場合に、前記大当り図柄乱数の値を用いて決定した図柄が第1の所定の図柄であって前記第1の特別遊技状態を生起させるときに前記変動パターンを選択するための第1の変動パターンテーブルと前記大当り図柄乱数の値を用いて決定した図柄が第2の所定の図柄であって前記第2の特別遊技状態を生起させるときに前記変動パターンを選択するための第2の変動パターンテーブルとが記憶され、該各テーブルの変動パターンには前記変動パターン振分け乱数の値とともに前記図柄停止順序パターンが予め対応付けられており、前記第1の変動パターンテーブルと前記第2の変動パターンテーブルとを比較した場合には、前記第1の変動パターンテーブルの方が前記通常の図柄停止順序となる図柄停止順序パターンを対応付けた変動パターンの選択率が高くなるように前記変動パターン振分け乱数の値が振分けられている一方で、前記第2の変動パターンテーブルの方が前記通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序となる図柄停止順序パターンを対応付けた変動パターンの選択率が高くなるように前記変動パターン振分け乱数の値が振分けられているとともに、少なくとも前記第2の変動パターンテーブルについては前記通常の図柄停止順序となる図柄停止順序パターンを対応付けた変動パターンよりも前記通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序となる図柄停止順序パターンを対応付けた変動パターンの選択率が高くなるように前記変動パターン振分け乱数の値が振分けられており、さらに前記通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序となる複数種類の図柄停止順序パターンについては、前記第2の特別遊技状態を生起させる場合の図柄組み合わせゲームを行うときに選択される選択率が変化するように前記変動パターン振分け乱数の値が振分けられており、前記図柄制御基板は、前記主制御基板が出力した前記制御コマンドを入力し、前記主制御基板が選択した変動パターンの制御内容から前記図柄停止順序を特定した上で前記制御内容に対応する表示制御情報を生成し、その表示制御情報に基づき前記図柄表示装置において各列の図柄の変動を開始させた後、図柄停止順序にしたがって各列の図柄を表示させることを要旨とする。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記図柄組み合わせゲームにおいて前記大当り組み合わせを確定停止状態で表示させる場合には、前記各列の図柄の変動を開始させた後、複数列のうち特定列の図柄が同一種類の図柄となって一旦停止状態で表示され、かつ前記特定列以外の列が変動するリーチ状態を形成してリーチ演出を行い、当該リーチ演出にて前記特定列以外の列の図柄として前記特定列の図柄と同一種類の図柄が導出されるようになっており、前記各テーブルには、前記図柄組み合わせゲームにおいて同一内容のリーチ演出を行う変動パターンが存在しており、これらの変動パターンには通常の図柄停止順序となる図柄停止順序パターンを対応付けたものと前記通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序パターンを対応付けたものとがあり、前記通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序パターンを対応付けた変動パターンの方が前記第2の特別遊技状態を生起させる場合の図柄組み合わせゲームを行うときに選択される選択率が高くなるように前記変動パターン振分け乱数の値が振分けられていることを要旨とする。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の遊技機において、前記主制御基板には、前記大当り判定の判定結果が否定となる場合に前記変動パターンを選択するための第3の変動パターンテーブルが記憶され、該テーブルの変動パターンには前記変動パターン振分け乱数の値とともに前記図柄停止順序パターンが予め対応付けられており、前記第1,第2の変動パターンテーブルと前記第3の変動パターンテーブルとを比較した場合には、前記第3の変動パターンテーブルの方が前記通常の図柄停止順序となる図柄停止順序パターンを対応付けた変動パターンの選択率が高くなるように前記変動パターン振分け乱数の値が振分けられていることを要旨とする。
【0015】
請求項4に記載の発明は、図柄を複数列で表示可能な可視表示部が設けられた図柄表示装置を備え、前記可視表示部では、各列の図柄の変動を開始させた後、各列の図柄を確定停止状態で表示させる図柄組み合わせゲームが行われ、当該ゲームにおいて確定停止状態で表示された全列の図柄による組み合わせが同一種類の図柄からなる大当り組み合わせである場合には大当りを認識でき、前記可視表示部に確定停止状態で表示された前記大当り組み合わせが予め定めた第1の所定の図柄による組み合わせである場合には遊技者にとって有利となる第1の特別遊技状態が生起される一方で、前記可視表示部に確定停止状態で表示された前記大当り組み合わせが予め定めた第2の所定の図柄による組み合わせである場合には前記第1の特別遊技状態よりも遊技者にとってさらに有利となる第2の特別遊技状態が生起される遊技機において、前記可視表示部には、前記図柄組み合わせゲームの開始後、予め定めた図柄停止順序にしたがって各列の図柄が表示されるようになっているとともに、前記図柄停止順序は、各列の図柄を通常の図柄停止順序で表示させる1種類の図柄停止順序パターンと前記通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示させる複数種類の図柄停止順序パターンとによって定められており、遊技内容を統括して制御する主制御基板と、前記主制御基板から出力された制御コマンドに基づき前記図柄表示装置を制御する図柄制御基板とを備え、前記主制御基板は、大当り判定用乱数の値と大当り判定値とを用いて大当りとなるか否かの大当り判定を行い、該大当り判定の判定結果が肯定の場合には大当り図柄乱数の値を用いて前記可視表示部に確定停止状態で表示させる前記大当り組み合わせを形成する図柄を決定するとともに、変動パターン振分け乱数の値を用いて前記図柄組み合わせゲームにおける各列の図柄の変動が開始してから該図柄が確定停止状態で表示されるまでの制御内容を示す変動パターンを決定し、前記図柄制御基板に対して前記図柄組み合わせゲームに係る図柄制御を指示する制御コマンドを出力し、前記図柄制御基板には、前記大当り判定の判定結果が肯定となる場合に、前記主制御基板が前記大当り図柄乱数の値を用いて決定した図柄が前記第1の所定の図柄であって前記第1の特別遊技状態を生起させるときに前記図柄停止順序パターンを選択するための第1の図柄停止順序パターンテーブルと前記主制御基板が前記大当り図柄乱数の値を用いて決定した図柄が前記第2の所定の図柄であって前記第2の特別遊技状態を生起させるときに前記図柄停止順序パターンを選択するための第2の図柄停止順序パターンテーブルとが記憶され、該各テーブルの図柄停止順序パターンには図柄停止順序パターン振分け乱数の値が振分けられており、前記第1の図柄停止順序パターンテーブルと前記第2の図柄停止順序パターンテーブルとを比較した場合には、前記第1の図柄停止順序パターンテーブルの方が前記通常の図柄停止順序となる図柄停止順序パターンの選択率が高くなるように前記図柄停止順序パターン振分け乱数の値が振分けられている一方で、前記第2の図柄停止順序パターンテーブルの方が前記通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序となる図柄停止順序パターンの選択率が高くなるように前記図柄停止順序パターン振分け乱数の値が振分けられており、少なくとも前記第2の図柄停止順序パターンテーブルについては前記通常の図柄停止順序となる図柄停止順序パターンよりも前記通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序となる図柄停止順序パターンの選択率が高くなるように前記図柄停止順序パターン振分け乱数の値が振分けられており、さらに前記通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序となる複数種類の図柄停止順序パターンについては、前記第2の特別遊技状態を生起させる場合の図柄組み合わせゲームを行うときに選択される選択率が変化するように前記図柄停止順序パターン振分け乱数の値が振分けられており、前記図柄制御基板は、前記主制御基板が出力した前記制御コマンドを入力し、前記第1の特別遊技状態が生起される場合には前記図柄停止順序パターン振分け乱数の値を用いて前記第1の図柄停止順序パターンテーブルの中から前記図柄停止順序パターンを決定し、前記第2の特別遊技状態が生起される場合には前記図柄停止順序パターン振分け乱数の値を用いて前記第2の図柄停止順序パターンテーブルの中から前記図柄停止順序パターンを決定し、その決定した図柄停止順序パターンと前記主制御基板が選択した変動パターンの制御内容に対応する表示制御情報を生成し、その表示制御情報に基づき前記図柄表示装置において各列の図柄の変動を開始させ た後、図柄停止順序にしたがって各列の図柄を表示させることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の遊技機において、前記図柄組み合わせゲームにおいて前記大当り組み合わせを確定停止状態で表示させる場合には、前記各列の図柄の変動を開始させた後、複数列のうち特定列の図柄が同一種類の図柄となって一旦停止状態で表示され、かつ前記特定列以外の列が変動するリーチ状態を形成してリーチ演出を行い、当該リーチ演出にて前記特定列以外の列の図柄として前記特定列の図柄と同一種類の図柄を導出するようになっており、前記図柄制御基板は、前記図柄組み合わせゲームにおいて前記大当り組み合わせを確定停止状態で表示させる場合、図柄停止順序にしたがって各列の図柄を導出しつつ、前記第1の所定の図柄によるリーチ状態を形成し、前記リーチ演出を経て前記第1の所定の図柄による大当り組み合わせを一旦導出させ、その後に再抽選演出にて前記主制御基板が決定した図柄による大当り組み合わせを導出し、該大当り組み合わせを確定停止状態で表示させ、前記主制御基板が決定した図柄が前記第2の所定の図柄である場合には前記再抽選演出にて前記第2の所定の図柄による大当り組み合わせを導出することを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の遊技機において、前記図柄停止順序パターンには、前記図柄組み合わせゲームの開始後、最初に図柄が導出される第1停止列が同一であって、次に図柄が導出される第2停止列が異なるパターンを含み、該パターンは前記第2の特別遊技状態を生起させる場合の図柄組み合わせゲームを行うときに選択される選択率が変化するように前記変動パターン振分け乱数の値が振分けられていることを要旨とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と言う。)に具体化した第1の実施形態を図1〜図12に基づき説明する。
【0017】
図1に略示するように、パチンコ機10において機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。そして、中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組み付け整合されている。さらに、中枠12の下部には下球皿16、打球発射装置17等が装着されている。また、遊技盤13の遊技領域の略中央には、図柄を可変させて図柄組み合わせゲームを行う図柄表示手段としての図柄表示装置18が配設されている。
【0018】
また、遊技盤13の遊技領域の略中央には、図柄表示装置18の下方に図示しないソレノイドにより開閉動作を行う始動入賞口19が配置されている。さらに、始動入賞口19の下方には、図示しないソレノイドにより開閉動作を行う大入賞口20が配置されている。従って、打球発射装置17の操作により遊技盤13の遊技領域に打球された遊技球が始動入賞口19へ入賞するか又は始動保留球数の記憶値に基づき、図柄表示装置18では図柄組み合わせゲームが行われるようになっている。
【0019】
なお、「始動保留球数の記憶値」とは、図柄の変動中に始動入賞口19に入賞した遊技球の数を所定の上限値(一般的には4)の範囲内で記憶した値である。そして、前記記憶値が0(零)の場合には始動入賞口19への遊技球の入賞によって図柄組み合わせゲームが行われると共に、前記記憶値が0(零)以外の場合には当該記憶値に基づき図柄組み合わせゲームが行われる。なお、前記記憶値は、始動入賞口19への遊技球の入賞により+1され、図柄組み合わせゲームの開始により−1される。
【0020】
次に、図柄表示装置18の具体的構成について図2に基づき説明する。
前記図柄表示装置18には、液晶画面からなる可視表示部Hが設けられており、該可視表示部Hには、図2で示すように複数列(本実施形態では、3列)の第1図柄(左図柄)21、第2図柄(中図柄)22及び第3図柄(右図柄)23が各列毎に表示されるようになっている。なお、「表示」とは、可視表示部Hにおいて遊技者が図柄を識別できる状態で前記図柄が停止していることであり、「停止」には、所謂、ゆれ変動と言われる一旦停止状態と完全に停止した確定停止状態の何れの状態も含まれている。
【0021】
また、本実施形態における第1〜第3図柄21〜23は、図2に示すように、配列をなした複数種類(10種類)の数字から構成されている。より詳しくは、0,1,2,3,4,5,6,7,8,9の10種類の数字となっている。そして、可視表示部Hには、第1〜第3図柄21〜23として各列毎に同一又は異なる図柄が表示できるようになっている。従って、遊技者は、可視表示部Hに表示された第1〜第3図柄21〜23の組み合わせの態様から大当り状態、リーチ状態又ははずれ状態の何れかの状態を認識することができる。
【0022】
例えば、図2に示すように、可視表示部Hに表示された第1〜第3図柄21〜23が同一の図柄(5)である場合には、その組み合わせの態様から大当り状態を認識することができる。また、特定の2列(例えば、第1図柄21と第3図柄23)が同一の図柄(5)である場合には、その組み合わせの態様からリーチ状態を認識することができる。さらに、可視表示部Hに表示された第1〜第3図柄21〜23が同一の図柄からなる組み合わせの態様を形成していない場合には、その組み合わせの態様からはずれ状態を認識することができる。
【0023】
また、これらの複数種類の図柄(0〜9)は、可視表示部Hにおいて、各列毎に縦方向(図2で矢示する変動方向A)で、・・→0→1→2→・・・→8→9→0→1→・・というように、数字が昇順となる配列で変動表示(スクロール表示)されるようになっている。なお、「変動表示」とは、可視表示部Hにおいて、図柄が一旦停止状態又は確定停止状態となって表示されておらず、可視表示部Hに表示する図柄の種類を変化させながら変動していることを言う。そして、可視表示部Hには、各列毎に変動表示されている複数種類の図柄のうち、何れか一つの図柄が各列毎に表示されるようになっている。
【0024】
また、本実施形態のパチンコ機10は、大当り状態終了後に次回の大当り状態開始時まで大当り確率が高確率(大当りが生起されやすい。)に変動する特定の大当り状態(第2の特別遊技状態)と、大当り状態終了後に大当り確率が変動せずに通常時(大当り状態時又は高確率時ではない時)と同じ確率となる通常の大当り状態(第1の特別遊技状態)を設けた確率変動機能を備えている。そして、特定の大当り状態又は通常の大当り状態は、前述のように、可視表示部Hに表示された3列の図柄(第1〜第3図柄21〜23)が同一の図柄からなる組み合わせを形成した場合に生起されるようになっている。
【0025】
そして、通常の大当り状態が生起された場合には、大入賞口20の開閉により多数の遊技球を獲得できるチャンスが遊技者に付与されるようになっている。一方、特定の大当り状態が生起された場合には、通常の大当り状態と同様に多数の遊技球を獲得できるチャンスに加えて、大当り状態終了後に次回の大当り状態開始時まで大当り確率が、例えば、315.5分の1→63.1分の1に変動し、大当り状態が生起されやすい状態で遊技を行うことができる権利が付与されるようになっている。従って、通常の大当り状態に比して特定の大当り状態は、遊技者にとってさらに有利となる状態であって、通常、遊技者は、特定の大当り状態が生起されることを期待しつつ、遊技を行っている。
【0026】
そして、特定の大当り状態又は通常の大当り状態は、大当り状態となる組み合わせを形成する図柄の種類に基づいて、何れか一方の大当り状態が生起されるようになっている。即ち、複数種類(10種類)の図柄のうち、予め定めた非特定図柄(第1の所定の図柄)によって通常の大当り状態が生起されると共に、予め定めた特定図柄(第2の所定の図柄)によって特定の大当り状態が生起されるようになっている。そして、本実施形態では、0〜9の図柄のうち、奇数番号の図柄である1,3,5,7,9を特定図柄と定める一方で、0(零)及び偶数番号の図柄である2,4,6,8を非特定図柄と定めている。なお、特定図柄は、大当り状態終了後に確率変動となることから「確変図柄」とも呼ばれているのに対し、非特定図柄は「非確変図柄」とも呼ばれている。
【0027】
一方、パチンコ機10の機裏側には、遊技内容を統括して制御する主制御基板(以下、「主基板」という。)24が装着されている(図1に破線で示す。)。そして、主基板24には、図柄表示装置18の図柄制御を実行する制御手段としての図柄制御基板(以下、「図柄基板」という。)25が接続されている(図1に破線で示す。)。この図柄基板25は、主基板24から出力された各種制御信号を入力し、該制御信号を構成する制御コマンドに基づき図柄表示装置18の図柄制御を実行するようになっている。そして、可視表示部Hでは、前記制御コマンドに応じた図柄組み合わせゲームが行われることにより、各列毎に図柄が変動表示された後、第1〜第3図柄21〜23として表示されるようになっている。
【0028】
次に、主基板24及び図柄基板25の具体的な構成について図3に基づき詳細に説明する。
最初に、主基板24について説明すると、主基板24はパチンコ機10全体を制御するメインCPU26を備えており、該メインCPU26にはROM27及びRAM28が接続されている。そして、ROM27には、パチンコ機10を制御するための遊技制御プログラムが記憶保持されている。また、ROM27には、大当り判定用乱数(0〜630)、大当り図柄乱数(0〜9)、左はずれ図柄乱数(0〜9)、右はずれ図柄乱数(0〜9)、中はずれ図柄乱数(0〜9)が記憶保持されている。さらに、ROM27には、リーチ判定用乱数(0〜59)、変動パターン振分け乱数(0〜49)などの各種乱数や、前述した各種乱数の抽出値に対応する各種制御コマンドが記憶保持されている。
【0029】
なお、「変動パターン」とは、第1〜第3図柄21〜23が変動を開始してから、前記各図柄21〜23が所定の図柄を確定停止させるまでの間において、変動パターン毎に予め定められた変動時間内における前記各図柄21〜23の動作パターンを示したものである。即ち、変動パターンは、図柄表示装置18で行われる演出に相当するものであって、例えば、リーチ状態となった時に特定の図柄をコマ送り、高速送り又は図柄以外のキャラクタを動作させるなど各図柄21〜23の動作パターンが示されている。
【0030】
また、大当り判定用乱数は、始動入賞口19に遊技球が入賞した際に抽出され、その抽出された値によって大当り状態となるか否かを判定するものである。そして、ROM27には、大当り判定用乱数(0〜630)のうち、大当り状態と判定するための所定の大当り値(本実施形態では7と373の2つ)が記憶されており、メインCPU26は、抽出された値が前記大当り値と一致した場合に大当り状態と判定する。
【0031】
また、各図柄乱数は、最終的に確定停止させる図柄を決定するための乱数である。そして、各図柄乱数の数値である0(零)〜9は、前述した10種類の図柄(0〜9)に対応している。従って、大当り状態が決定された場合には、大当り図柄乱数から抽出された数値に対応する図柄が確定停止する図柄として決定される。また、大当り判定用乱数から大当り値以外の数値が抽出された場合には、各はずれ図柄乱数から抽出された数値に対応する図柄が確定停止する図柄として決定される。
【0032】
また、リーチ判定用乱数は、大当り判定用乱数から大当り値以外の数値が抽出された際に抽出され、その抽出された値によって可視表示部Hにおいてはずれリーチの演出を行うか否かを決定するための乱数である。なお、「はずれリーチ」とは、例えば、第1,第3図柄21,23を同一の図柄としたリーチ状態において、第2図柄22として前記両図柄21,23とは異なる図柄を表示させる演出である。また、ROM27には、リーチ判定用乱数(0〜59)のうち、リーチ状態と判定するための所定のリーチ判定値(本実施形態では7,18,29,40,51の5つ)が記憶されている。そして、メインCPU26は、抽出した値が前記リーチ判定値と一致した場合にリーチ状態と判定する(即ち、はずれリーチの演出を行う。)。
【0033】
また、変動パターン振分け乱数は、ROM27に予め記憶された複数種類の変動パターンのうち、何れの変動パターンを用いて第1〜第3図柄21〜23を変動させるかを決定するための乱数である。そして、前記変動パターンは、大当り演出用、リーチ演出用(はずれリーチ演出用)、はずれ演出用など複数の演出毎に区分してテーブル化されており、該テーブル毎に変動パターン振分け乱数の数値が振分けられている。そして、大当り演出用のテーブルから変動パターンが決定された場合、可視表示部Hには第1〜第3図柄21〜23が同一の図柄である組み合わせが表示される。また、リーチ演出用のテーブルから変動パターンが決定された場合、可視表示部Hには遊技者がリーチ状態を認識できる組み合わせが表示された後、既に表示されている他の列の図柄(リーチ状態を形成している図柄)と残り1列の図柄が異なる組み合わせで表示される。また、はずれ演出用のテーブルから変動パターンが決定された場合、可視表示部Hには遊技者がリーチ状態を認識できる組み合わせが表示されることなく、全列の図柄が異なる組み合わせ又は1列の図柄が他の2列の図柄と異なる組み合わせが表示される。
【0034】
また、RAM28には、始動入賞口19に入賞した遊技球のうち、始動保留球数として記憶した前記記憶値やメインCPU26が演算処理した前記制御コマンドを記憶保持するようになっている。そして、メインCPU26は、図柄基板25に対し図柄制御を指示する際、前記制御コマンドなどを制御信号(8ビットの信号MD0〜MD7)として出力ポート29及び出力バッファ30を介して出力するようになっている。また、メインCPU26は、前記制御信号の出力タイミングに併せて、図柄基板25に対し前記制御信号を構成する制御コマンドの読込みを指示するための読込信号(INT信号又はストローブ信号)を出力ポート29及び出力バッファ30を介して出力するようになっている。
【0035】
次に、前記制御コマンドを入力し、該コマンドに基づき図柄表示装置18の図柄制御を実行する図柄基板25の具体的な構成について図3に基づき説明する。前記図柄基板25は、図柄表示装置18に対し図柄制御を実行するためのサブCPU31を備えており、当該サブCPU31には主基板24が出力した制御信号及び読込信号を入力する入力バッファ32が接続されている。さらに、入力バッファ32には入力ポート33が接続されており、前記制御信号は入力ポート33を介してサブCPU31に入力されるようになっている。
【0036】
また、サブCPU31には、ROM34及びRAM35が接続されている。そして、ROM34には、図柄表示装置18の図柄制御を行うための制御プログラムや、メインCPU26が選択した変動パターンに対応する具体的な制御内容(第1〜第3図柄21〜23の動作パターン)が記憶保持されている。一方、RAM35には、主基板24から出力された制御コマンドなどが記憶保持される。
【0037】
そして、サブCPU31には、第1〜第3図柄21〜23の動作パターンに応じて、図柄表示装置18(可視表示部H)の表示内容を制御するためのVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)36が接続されている。また、VDP36には、キャラクタROM37及びビデオRAM38が接続されている。そして、キャラクタROM37には、図柄として可視表示部Hに表示される0〜9の画像情報やメインCPU26によって選択された変動パターンに対応する可視表示部Hの表示内容にかかる画像情報などが記憶保持されている。なお、可視表示部Hの表示内容にかかる画像情報としては、例えば、背景画像(画面)、文字画像、キャラクタ画像(各種動作画像も含む)などである。
【0038】
また、ビデオRAM38には、前記制御コマンドなどに基づきVDP36がキャラクタROM37に記憶されている各種画像情報を用いて生成した可視表示部Hの表示内容を制御するための表示制御情報が記憶保持されるようになっている。そして、VDP36は、前記表示制御情報を画像信号に変換し、図柄表示装置18に対し出力するようになっている。
【0039】
従って、図柄基板25(サブCPU31)は、制御コマンドを入力すると、該コマンドに対応する制御内容に基づき、第1〜第3図柄21〜23の変動開始から確定停止までの動作パターンを制御する。一方、VDP36は、前記制御内容に対応する表示制御情報を生成し、該表示制御情報に基づき図柄表示装置18(可視表示部H)の表示内容を制御する。これにより可視表示部Hには、第1〜第3図柄21〜23が表示されると共に、前記各図柄21〜23の動作パターンに応じて可視表示部Hにおける表示内容が制御される。
【0040】
次に、このように構成されたパチンコ機10において、図柄停止順序に応じて特定の大当り状態が生起される割合を変化させると共に、該図柄停止順序が通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序の場合に特定の大当り状態が生起される割合を高めるための具体的な構成について説明する。なお、本実施形態における通常の図柄停止順序」とは、第1図柄21→第3図柄23→第2図柄22の順序で1列ずつ図柄が表示される順序である。換言すれば、通常の図柄停止順序では、遊技者側から見て、左図柄→右図柄→中図柄の順序で図柄が表示される。そして、本実施形態のパチンコ機10では、図柄組み合わせゲームにおいて、各列の図柄が第1図柄21→第3図柄23→第2図柄22の順で表示されていく割合が高く設定されている。従って、遊技者は、図柄組み合わせゲーム中に最も多く見ることができる第1図柄21→第3図柄23→第2図柄22の図柄停止順序を通常の図柄停止順序と認識している。また、「図柄停止順序」とは、図柄が遊技者によって識別できる状態で表示されていく順番、即ち、変動表示の状態が停止していく順番である。
【0041】
これに対し、「通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序」とは、通常の図柄停止順序である第1図柄21→第3図柄23→第2図柄22の順番とは異なる図柄停止順序である。具体的には後述するが、本実施形態においては、例えば、第1図柄21→第2図柄22→第3図柄23の順で表示される場合や、全図柄21〜23(複数列であって全列)が同時又は略同時に表示される場合などが該当する。なお、「同時」とは、可視表示部Hに複数列の図柄が時間的にずれのない状態で表示されることを言う。
【0042】
以下、図柄を通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示させるための具体的な構成について説明する。
前記図柄基板25は、主基板24が出力した制御コマンドを入力すると、各列の図柄を所定の図柄停止順序、即ち、該停止順序が規定された複数種類の図柄停止順序パターンに基づいて表示させるように図柄表示装置18を制御している。また、図柄停止順序パターンは、図4に示すように、パチンコ機10に予め記憶された複数種類(本実施形態では8種類)の変動パターン1〜8に対応する各制御内容に示されている。従って、図柄基板25は、主基板24から該主基板24が選択した変動パターン1〜8の何れかに基づく図柄制御を指示されると、該変動パターン1〜8に対応する制御内容を読み出し、該制御内容に示された図柄停止順序パターンに基づいて図柄を表示させるようになっている。
【0043】
そして、各変動パターン1〜8には、図柄が変動表示を開始してから所定の図柄で確定的に表示されるまでの変動時間T1〜T8が予め定められている。より詳しくは、変動パターン1にはT1(例えば、5360ms)、変動パターン2にはT2(例えば、10960ms)、変動パターン3にはT3(例えば、10965ms)、変動パターン4にはT4(例えば、15440ms)の変動時間T1〜T4が定められている。また、変動パターン5にはT5(例えば、15445ms)、変動パターン6にはT6(例えば、25520ms)、変動パターン7にはT7(例えば、25525ms)、変動パターン8にはT8(例えば、30440ms)の変動時間T5〜T8が定められている。
【0044】
そして、変動パターン1では、変動時間T1に基づき、第1〜第3図柄21〜23が動作するようになっている。この変動パターン1では、各列の図柄が変動表示を開始してから、リーチ状態が形成されることなく第1図柄(左)21→第3図柄(右)23→第2図柄(中)22の順に1列ずつ図柄を表示させる。そして、変動パターン1に対応する制御内容には、前述のように、各列の図柄を通常の図柄停止順序で表示させる図柄停止順序パターン(以下、このパターンを「第1の停止順序パターン」とも言う。)が示されている。
【0045】
また、変動パターン2,3では、夫々、変動時間T2,T3に基づき、第1〜第3図柄21〜23が動作するようになっている。この変動パターン2,3では、各列の図柄が変動表示を開始してから、2列の図柄(停止順序が1番目と2番目の図柄)を同一の図柄で表示してリーチ状態を形成する。そして、ノーマルリーチ演出の結果、残り1列の図柄(停止順序が3番目の図柄)を表示させる。
【0046】
また、変動パターン2に対応する制御内容には、各列の図柄を通常の図柄停止順序で表示させる図柄停止順序パターン(第1の停止順序パターン)が示されている。そのため、この変動パターン2では、第1,第3図柄21,23によってリーチ状態が形成され、第2図柄22として表示された図柄の種類に応じて大当り状態又ははずれ状態の何れかを認識できるようになっている。
【0047】
一方、変動パターン3に対応する制御内容には、各列の図柄を通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序、即ち、第1図柄(左)21→第2図柄(中)22→第3図柄(右)23の順序で1列ずつ図柄を表示させる図柄停止順序パターンが示されている。なお、以下の説明では、この図柄停止順序パターンを「第2の停止順序パターン」とも言う。そのため、この変動パターン3では、第1,第2図柄21,22によってリーチ状態が形成され、第3図柄23として表示された図柄の種類に応じて大当り状態又ははずれ状態の何れかを認識できるようになっている。このように変動パターン2及び変動パターン3は、同様のノーマルリーチ演出が行われる変動パターンにおいて、可視表示部Hに各列の図柄が表示される際の図柄停止順序が相違している。
【0048】
また、変動パターン4,5では、夫々、変動時間T4,T5に基づき、第1〜第3図柄21〜23が動作するようになっている。この変動パターン4,5では、各列の図柄が変動表示を開始してから、2列の図柄(停止順序が1番目と2番目の図柄)を同一の図柄で表示してリーチ状態を形成する。そして、形成されたリーチ状態をノーマルリーチ→スーパーリーチに発展させ、そのリーチ演出の結果、残り1列の図柄(停止順序が3番目の図柄)を表示させる。なお、「スーパーリーチ」とは、ノーマルリーチに比して大当り状態が形成される期待感が高められたリーチ状態である。
【0049】
また、変動パターン4に対応する制御内容には、各列の図柄を通常の図柄停止順序で表示させる図柄停止順序パターン(第1の停止順序パターン)が示されている。そのため、この変動パターン4では、第1,第3図柄21,23によってリーチ状態が形成され、第2図柄22として表示された図柄の種類に応じて大当り状態又ははずれ状態の何れかを認識できるようになっている。
【0050】
一方、変動パターン5に対応する制御内容には、各列の図柄を通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示させるための前述した第2の停止順序パターンが示されている。そのため、この変動パターン5では、第1,第2図柄21,22によってリーチ状態が形成され、第3図柄23として表示された図柄の種類に応じて大当り状態又ははずれ状態の何れかを認識できるようになっている。このように変動パターン4及び変動パターン5は、同様のスーパーリーチ演出が行われる変動パターンにおいて、可視表示部Hに各列の図柄が表示される際の図柄停止順序が相違している。
【0051】
また、変動パターン6,7では、夫々、変動時間T6,T7に基づき、第1〜第3図柄21〜23が動作するようになっている。この変動パターン6,7では、各列の図柄が変動表示を開始してから、2列の図柄(停止順序が1番目と2番目の図柄)を同一の図柄で表示してリーチ状態を形成する。そして、形成されたリーチ状態をノーマルリーチ→スーパーリーチ→スペシャルリーチに発展させ、そのリーチ演出の結果、残り1列の図柄(停止順序が3番目の図柄)を表示させる。なお、「スペシャルリーチ」とは、ノーマルリーチ及びスーパーリーチに比して大当り状態が形成される期待感がさらに高められたリーチ状態である。
【0052】
また、変動パターン6に対応する制御内容には、各列の図柄を通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序、即ち、第3図柄(右)23→第1図柄(左)21→第2図柄(中)22の順序で1列ずつ図柄を表示させる図柄停止順序パターンが示されている。なお、以下の説明では、この図柄停止順序パターンを「第3の停止順序パターン」とも言う。そのため、この変動パターン6では、第1,第3図柄21,23によってリーチ状態が形成され、第2図柄22として表示された図柄の種類に応じて大当り状態又ははずれ状態の何れかを認識できるようになっている。
【0053】
一方、変動パターン7に対応する制御内容には、各列の図柄を通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序、即ち、第3図柄(右)23→第2図柄(中)22→第1図柄(左)21の順序で1列ずつ図柄を表示させる図柄停止順序パターンが示されている。なお、以下の説明では、この図柄停止順序パターンを「第4の停止順序パターン」とも言う。そのため、この変動パターン7では、第2,第3図柄22,23によってリーチ状態が形成され、第1図柄21として表示された図柄の種類に応じて大当り状態又ははずれ状態の何れかを認識できるようになっている。このように変動パターン6及び変動パターン7は、同様のスペシャルリーチ演出が行われる変動パターンにおいて、可視表示部Hに各列の図柄が表示される際の図柄停止順序が相違している。
【0054】
また、変動パターン8では、変動時間T8に基づき、第1〜第3図柄21〜23が動作するようになっている。この変動パターン8では、各列の図柄が変動表示を開始してから、3列の図柄が同一の図柄となって同時(又は略同時)に可視表示部Hに表示される。そのため、変動パターン8に対応する制御内容には、各列の図柄を通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序、即ち、第1〜第3図柄21〜23(全列)を同時又は略同時に表示させる図柄停止順序パターン(以下、このパターンを「第5の停止順序パターン」とも言う。)が示されている。
【0055】
このように本実施形態では、通常の図柄停止順序に基づく第1の停止順序パターンと通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序に基づく4種類の第2〜第5の停止順序パターンが用意されている。従って、図柄基板25は、主基板24から変動パターン2に基づく図柄制御の指示を受けると、各列の図柄を通常の図柄停止順序(第1図柄21→第3図柄23→第2図柄22)で表示させるように図柄表示装置18を制御する。その一方で、図柄基板25は、主基板24から変動パターン3に基づく図柄制御の指示を受けると、各列の図柄を通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序(第1図柄21→第2図柄22→第3図柄23)で表示させるように図柄表示装置18を制御する。このように、通常の図柄停止順序の他に4種類の図柄停止順序で各列の図柄を表示するため、図柄の動作に変化ができ、面白みのある遊技を行うことができる。
【0056】
そして、本実施形態のパチンコ機10は、図柄停止順序に応じて特定の大当り状態が生起される割合が異なるように構成されている。また、通常の図柄停止順序である第1の停止順序パターンに比して、第2〜第5の停止順序パターンに基づく図柄停止順序で図柄が表示された場合には特定の大当り状態が生起される割合が高くなるように構成されている。
【0057】
以下、このようなパチンコ機10の構成を説明する。
前記パチンコ機10には、前述のように、大当り演出用、リーチ演出用(はずれリーチ演出用)、はずれ演出用などに区分けされた変動パターン振分テーブルL1〜L4(図5に示す。)が用意(ROM27に記憶)されている。また、前述した各変動パターン1〜8は、これらの変動パターン振分テーブルL1〜L4に夫々振分けられている。そのため、本実施形態では、変動パターン振分テーブルL1〜L4に対する各変動パターン1〜8の振分け態様に特徴を持たせることにより、特定の大当り状態が生起される割合を変化させるようになっている。なお、本実施形態において、主基板24のメインCPU26は、変動パターン1〜8を選択することにより、実質的に第1〜第5の停止順序パターンを選択しており、メインCPU26は図柄停止順序パターンを選択する選択手段に相当する。
【0058】
図5には、4種類の変動パターン振分テーブルL1〜L4(以下、単に「テーブルL1〜L4」と言う。)が示されており、そのうち、2種類のテーブルL1,L2(図5(a),(b))が大当り演出用のテーブルとなっている。そして、テーブルL1は、大当り状態の中でも、特定図柄で形成される特定の大当り状態が生起される際に、主基板24(メインCPU26)が変動パターンを選択するためのテーブルとなっている。また、テーブルL2は、大当り状態の中でも、非特定図柄で形成される通常の大当り状態が生起される際に、主基板24(メインCPU26)が変動パターンを選択するためのテーブルとなっている。
【0059】
最初に、図5(a)に示したテーブルL1(特定の大当り状態が生起される大当り演出用)について説明する。
このテーブルL1には、変動パターン1を除く7種類の変動パターン2〜8が振分けられており、各変動パターン2〜8には、「0」〜「49」の全50個の変動パターン振分け乱数の数値が所定個数ずつ振分けられている。具体的には、変動パターン2(第1の停止順序パターン)には「0」〜「3」までの4個の数値が、変動パターン3(第2の停止順序パターン)には「4」〜「10」までの7個の数値が振分けられている。また、変動パターン4(第1の停止順序パターン)には「11」〜「15」までの5個の数値が、変動パターン5(第2の停止順序パターン)には「16」〜「35」までの20個の数値が振分けられている。また、変動パターン6(第3の停止順序パターン)には「36」〜「41」までの6個の数値が、変動パターン7(第4の停止順序パターン)には「42」〜「47」までの6個の数値が振分けられている。また、変動パターン8(第5の停止順序パターン)には「48」,「49」の2個の数値が振分けられている。
【0060】
そして、このテーブルL1では、図6に示すように、変動パターン3,5〜8に対し、全50個の変動パターン振分け乱数のうち41個の数値が振分けられている。また、変動パターン2,4に対し、残り9個の数値が振分けられている。従って、このテーブルL1では、メインCPU26が、変動パターン3,5〜8の何れかを選択する選択率が50分の41(82%)に設定されている一方で、変動パターン2,4の何れかを選択する選択率が50分の9(18%)に設定されている。即ち、特定の大当り状態は、各列の図柄が通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示された場合に生起される割合が高くなっている。換言すれば、メインCPU26が大当り判定用乱数の抽出値に基づき大当り状態と判定し、さらに、大当り図柄乱数から特定図柄に対応する数値を抽出して特定の大当り状態が生起される場合には、メインCPU26が変動パターン3,5〜8を選択する割合(選択率)が高くなっている。そのため、各列の図柄が通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示された場合には、特定の大当り状態が生起される割合が高くなると言える。
【0061】
次に、図5(b)に示したテーブルL2(通常の大当り状態が生起される大当り演出用)について説明する。
このテーブルL2には、変動パターン1,8を除く7種類の変動パターン2〜7が振分けられており、各変動パターン2〜7には、「0」〜「49」の全50個の変動パターン振分け乱数の数値が所定個数ずつ振分けられている。具体的には、変動パターン2(第1の停止順序パターン)には「0」〜「7」までの8個の数値が、変動パターン3(第2の停止順序パターン)には「8」〜「14」までの7個の数値が振分けられている。また、変動パターン4(第1の停止順序パターン)には「15」〜「24」までの10個の数値が、変動パターン5(第2の停止順序パターン)には「25」〜「44」までの20個の数値が振分けられている。また、変動パターン6(第3の停止順序パターン)には「45」〜「47」までの3個の数値が、変動パターン7(第4の停止順序パターン)には「48」,「49」の2個の数値が振分けられている。
【0062】
そして、このテーブルL2では、図6に示すように、変動パターン3,5〜7に対し、全50個の変動パターン振分け乱数のうち32個の数値が振分けられている。また、変動パターン2,4に対し、残り18個の数値が振分けられている。従って、このテーブルL2では、メインCPU26が、変動パターン3,5〜7の何れかを選択する選択率が50分の32(64%)に設定されている一方で、変動パターン2,4の何れかを選択する選択率が50分の18(36%)に設定されている。そのため、このテーブルL2では、テーブルL1に比して、メインCPU26が変動パターン2,4を選択する選択率が高くなっている。換言すれば、テーブルL2においては、変動パターン3,5〜7をメインCPU26が選択する選択率がテーブルL1に比して低くなっている。従って、通常の大当り状態は、各列の図柄が通常の図柄停止順序で表示された場合に生起される割合が高くなっている。
【0063】
このように、大当り演出用のテーブルL1,L2においては、変動パターン1〜8に対する変動パターン振分け乱数の振分け態様が異なっている。即ち、テーブルL1では、変動パターン3,5〜8に対し変動パターン振分け乱数の数値が多く振分けられている。これに対し、テーブルL2では、変動パターン3,5〜8に対し変動パターン振分け乱数の数値がテーブルL1に比して少なくなるように振分けられている。そのため、各列の図柄が通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示されると、遊技者は、大当り状態へ発展した場合に特定の大当り状態が生起される期待感を高めることができる。その一方で、各列の図柄が通常の図柄停止順序で表示されると、遊技者は、大当り状態へ発展した場合に通常の大当り状態が生起される可能性が高いことを認識することができる。また、遊技者は、図柄組み合わせゲームが開始する毎に、各列の図柄が通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示されることを期待しつつ遊技を行うことができ、遊技により高い興趣を持たせることができる。
【0064】
さらに、大当り演出用のテーブルL1,L2においては、図7に示すように、図柄の停止順序に応じて、特定の大当り状態が生起される割合が異なるように、各変動パターン1〜8に対して変動パターン振分け乱数が振分けられている。具体的には、変動パターン2,4(第1の停止順序パターン)は、テーブルL1において9個の数値が振分けられているのに対し、テーブルL2では18個の数値が振分けられている。そのため、メインCPU26が変動パターン2,4を選択した場合、特定の大当り状態が生起される割合(確変大当りの比率(%))は、(9[テーブルL1に振分けられた数値の個数]÷27[テーブルL1+テーブルL2に振分けられた数値の個数])×100=33.3(%)となっている。
【0065】
また、変動パターン3,5(第2の停止順序パターン)は、両テーブルL1,L2において27個の数値が振分けられている。そのため、メインCPU26が変動パターン3,5を選択した場合、特定の大当り状態が生起される割合は前述同様に算出することができ、(27÷54)×100=50(%)となっている。また、変動パターン6(第3の停止順序パターン)は、テーブルL1において6個の数値が振分けられているのに対し、テーブルL2では3個の数値が振分けられている。そのため、メインCPU26が変動パターン6を選択した場合、特定の大当り状態が生起される割合は前述同様に算出することができ、(6÷9)×100=66.6(%)となっている。
【0066】
また、変動パターン7(第4の停止順序パターン)は、テーブルL1において6個の数値が振分けられているのに対し、テーブルL2では2個の数値が振分けられている。そのため、メインCPU26が変動パターン7を選択した場合、特定の大当り状態が生起される割合は前述同様に算出することができ、(6÷8)×100=75(%)となっている。また、変動パターン8(第5の停止順序パターン)は、テーブルL1において2個の数値が振分けられているのに対し、テーブルL2では数値が振分けられていない。そのため、メインCPU26が変動パターン8を選択した場合、特定の大当り状態が生起される割合は前述同様に算出することができ、(2÷2)×100=100(%)となっている。
【0067】
このように本実施形態では、第1の停止順序パターン<第2の停止順序パターン<第3の停止順序パターン<第4の停止順序パターン<第5の停止順序パターンの順に特定の大当り状態が生起される割合が高くなっている。従って、遊技者は、図柄停止順序に応じて、特定の大当り状態が生起される期待感を変化させることができる。また、第3〜第5の停止順序パターンに基づき図柄が表示されると、これらのパターンでは特定の大当り状態が生起される割合が極めて高く設定(50%を超えている)されているため、遊技者は、特定の大当り状態が生起される期待感をさらに高めることができる。特に、第5の停止順序パターンに基づき図柄が表示された場合、遊技者は、特定の大当り状態が生起される期待感を最高潮に高めることができる。
【0068】
また、第1の停止順序パターンと第2の停止順序パターンは、何れも最初に第1図柄(左)21が表示されるパターンであり、両パターンにおける特定の大当り状態が生起される割合を異ならせている。従って、遊技者は、第1図柄21の次に表示される図柄の位置(第2図柄22又は第3図柄23)に興味を持つことができ、特定の大当り状態が生起される割合が高い方の図柄停止順序で図柄が表示されることを期待し、遊技を行うことができる。なお、第3の停止順序パターンと第4の停止順序パターンの場合も同様である。
【0069】
そして、図柄基板25のキャラクタROM37には、図7に示した第1〜第5の停止順序パターンにおける確変大当りの比率(%)に対応する数値(33%、50%、66%、75%、100%)が画像情報として記憶保持されている。また、図柄基板25(サブCPU31及びVDP36)は、図柄停止順序に応じて特定の大当り状態が生起される割合を遊技者に対して報知するための文字画像IN(図10(b))を生成する。そのため、図柄基板25は、変動パターン3に基づく図柄制御を指示されると、第2の停止順序パターンによって特定の大当り状態が生起される割合(50%)を報知するように図柄制御装置18を制御する。なお、本実施形態において可視表示部Hは、文字画像INを表示するための報知手段に相当する。従って、遊技者は、可視表示部Hに表示された文字画像INから特定の大当り状態が生起される割合を明確に把握することができる。また、表示される数値(割合)は、図柄停止順序に応じて変化するため、遊技者の期待感を変化させることもできる。
【0070】
また、本実施形態では、4種類のテーブルL1〜L4のうち、1種類のテーブルL3がリーチ演出用(はずれリーチ演出用)のテーブルとなっている。そして、このテーブルL3は、3列の図柄のうち、図柄停止順序が1番目、2番目である2列の図柄によってリーチ状態が形成された後、3番目に表示される残り1列の図柄として、先に表示された2列の図柄とは異なる種類の図柄を表示してはずれ状態を形成する際に、メインCPU26が変動パターンを選択するためのテーブルとなっている。
【0071】
次に、図5(c)に示したテーブルL3(リーチ演出用)について説明する。このテーブルL3には、変動パターン1,6〜8を除く4種類の変動パターン2〜5が振分けられており、各変動パターン2〜5には、「0」〜「49」の全50個の変動パターン振分け乱数の数値が所定個数ずつ振分けられている。具体的には、変動パターン2(第1の停止順序パターン)には「0」〜「33」までの34個の数値が、変動パターン3(第2の停止順序パターン)には「34」〜「46」までの13個の数値が振分けられている。また、変動パターン4(第1の停止順序パターン)には「47」,「48」の2個の数値が、変動パターン5(第2の停止順序パターン)には「49」の1個の数値が振分けられている。
【0072】
そして、このテーブルL3では、変動パターン3,5に対し、全50個の変動パターン振分け乱数のうち14個の数値が振分けられている。また、変動パターン2,4に対し、残り36個の数値が振分けられている。従って、このテーブルL3では、メインCPU26が、変動パターン3,5の何れかを選択する選択率が50分の14(28%)に設定されている一方で、変動パターン2,4の何れかを選択する選択率が50分の36(72%)に設定されている。即ち、はずれリーチは、各列の図柄が通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示された場合よりも、通常の図柄停止順序で表示された場合に行われる割合が高くなっている。換言すれば、各列の図柄が通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示された場合には、はずれリーチの演出が行われる割合が低くなる。従って、遊技者は、各列の図柄が通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示された場合には、大当り状態(特定の大当り状態又は通常の大当り状態)が生起される可能性が高くなることを認識しつつ、遊技を行うことができる。
【0073】
また、本実施形態では、4種類のテーブルL1〜L4のうち、1種類のテーブルL4がはずれ演出用のテーブルとなっている。そして、このテーブルL4は、リーチ状態が形成されることなくはずれ状態が形成される際に、メインCPU26が変動パターンを選択するためのテーブルとなっている。
【0074】
次に、図5(d)に示したテーブルL4(はずれ演出用)について説明する。このテーブルL4には、変動パターン1のみが振分けられており、当該変動パターン1(第1の停止順序パターン)には、「0」〜「49」の全50個の変動パターン振分け乱数の数値が振分けられている。即ち、このテーブルL4では、メインCPU26が、変動パターン1を選択する選択率が100%に設定されることになる。そのため、リーチ状態が形成されることなくはずれ状態が形成される場合には、図柄が通常の図柄停止順序で表示されるようになっている。従って、遊技者は、各列の図柄が通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示された場合には、大当り状態(特定の大当り状態又は通常の大当り状態)が生起される可能性が高くなることを認識しつつ、遊技を行うことができる。
【0075】
次に、本実施形態における各変動パターン1〜8の大当り期待度(%)について図8に基づき説明する。
なお、「大当り期待度」とは、その変動パターンの出現によって大当り状態(特定の大当り状態又は通常の大当り状態)が生起される割合の目安を示したものであり、この期待度通りに大当り状態が生起されることを意味するものではない。そして、大当り期待度の数値が高いほど(100%に近づくほど)、大当り状態が生起される可能性が高くなっている。
【0076】
図8には、各変動パターン1〜8が出現するまでの回転数(1/R)と、各変動パターン1〜8の大当り期待度(%)が示されている。なお、「変動パターン1〜8が出現するまでの回転数(1/R)」とは、変動パターン1〜8が1回出現する平均回転数を示すものであり、この回転数通りに各変動パターンが出現することを意味するものではない。そして、この数値(回転数)が少ないほど、その変動パターンが出現する割合が高くなっている。なお、以下の説明では、通常時の確率(本実施形態では、315.5分の1)で遊技が行われている場合の大当り期待度(%)及び変動パターン1〜8が出現するまでの回転数(1/R)の算出方法について説明する。
【0077】
最初に、各変動パターン1〜8が出現するまでの回転数(1/R)の算出方法を説明する。
まず、大当り演出用のテーブルL1,L2に振分けられた変動パターン2〜8が出現するまでの回転数(1/R)は、1/ ((大当り確率)×(全図柄に対する特定図柄又は非特定図柄の割合)×(変動パターンの選択率(乱数の振分け数÷乱数の合計))) から算出することができる。
【0078】
具体的には、テーブルL1の変動パターン4の場合、R=1/((2[大当り値の数]/631[大当り判定用乱数の数])×(5[特定図柄の数]/10[全図柄数])×(5/50))=6310.1・・となる。従って、テーブルL1の変動パターン4は、6310回転に1回の割合で出現することになる。また、テーブルL2の変動パターン4の場合、R=1/((2/631)×(5[非特定図柄の数]/10)×(10/50))=3155.0・・となる。従って、テーブルL2の変動パターン4は、3155回転に1回の割合で出現することになる。
【0079】
以下、同様に計算すると、テーブルL1においては、変動パターン2が7887回転に1回、変動パターン3が4507回転に1回、変動パターン5が1577回転に1回、変動パターン6,7が5258回転に1回、変動パターン8が15775回転に1回の割合で夫々出現することになる。一方、テーブルL2においては、変動パターン2が3943回転に1回、変動パターン3が4507回転に1回、変動パターン5が1577回転に1回、変動パターン6が10516回転に1回、変動パターン7が15775回転に1回の割合で夫々出現することになる。
【0080】
また、リーチ演出用のテーブルL3に振分けられた変動パターン2〜5が出現するまでの回転数(1/R)は、1/((はずれ割合)×(リーチが形成される割合)×(図柄の出現割合)×(変動パターンの選択率(乱数の振分け数÷乱数の合計)))から算出することができる。
【0081】
具体的には、テーブルL3の変動パターン4の場合、R=1/((629[大当り値を除く]/631[大当り判定用乱数])×(5[リーチ判定値数]/60[リーチ判定用乱数])×(10[はずれとなる図柄数]/10[全図柄数])×(2/50))=300.9・・となる。従って、テーブルL3の変動パターン4は、300回転に1回の割合で出現することになる。なお、このテーブルL3から変動パターンが選択された場合、最後に表示される図柄は必ずリーチ状態を形成する図柄とは異なるため、「はずれとなる図柄数」は、「全図柄数」と同じ「10」となる。以下、同様に計算すると、テーブルL3においては、変動パターン2が17回転に1回、変動パターン3が46回転に1回、変動パターン5が601回転に1回の割合で夫々出現することになる。
【0082】
また、はずれ演出用のテーブルL4に振分けられた変動パターン1が出現するまでの回転数(1/R)は、1/((はずれ割合)×(リーチが形成されない割合)×(変動パターンの選択率(乱数の振分け数÷乱数の合計)))から算出することができる。具体的には、R=1/((629[大当り値を除く]/631[大当り判定用乱数])×(55[リーチ判定値を除く]/60[リーチ判定用乱数])×(50/50))=1.09・・となる。従って、テーブルL4の変動パターン1は1.1回転に1回の割合で出現することになる。
【0083】
そして、各変動パターン1〜8の大当り期待度(%)は、前述のように算出した各変動パターン1〜8が出現するまでの回転数(1/R)から次のように算出することができる。即ち、大当り期待度(%)=((大当り演出用のテーブルL1,L2に振分けられた変動パターンnが出現するまでの回転数の加算値)/(各テーブルL1〜L4に振分けられた変動パターンnが出現するまでの回転数の加算値))×100によって算出することができる。なお、「n」は、本実施形態の場合、8種類の変動パターン1〜8が用意されていることから、1,2,3,4,5,6,7,8である。
【0084】
具体的に言えば、変動パターン1の大当り期待度(%)は、(0/(1/1.1))×100=0(%)となる。即ち、変動パターン1が出現した場合には、大当り状態が生起されないようになっている。また、変動パターン2の大当り期待度(%)は、(((1/7887)+(1/3943))/((1/7887)+(1/3943)+(1/17)))×100=0.64(%)となる。また、変動パターン3の大当り期待度(%)は、(((1/4507)+(1/4507))/((1/4507)+(1/4507)+(1/46)))×100=2.00(%)となる。
【0085】
以下、同様に大当り期待度(%)を算出すると、変動パターン4の大当り期待度は12.47(%)、変動パターン5の大当り期待度は43.25(%)となる。また、変動パターン6〜8の大当り期待度は何れも100.00(%)となる。
【0086】
このように本実施形態では、通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で図柄が表示された場合、通常の図柄停止順序で図柄が表示された場合に比して大当り状態が生起される期待度が高くなっている。従って、遊技者は、図柄組み合わせゲームが開始する毎に、図柄が通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示されることを期待しつつ遊技を行うことができる。
【0087】
さらに、変動パターン2及び変動パターン3というようにリーチ状態が形成された後、同様のリーチ演出が行われる場合においては、通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で図柄が表示される変動パターン3の方が大当り期待度が高く設定されている。同様に、変動パターン4及び変動パターン5でも変動パターン5の方が大当り期待度が高く設定されている。従って、遊技者は同様のリーチ演出が行われたとしても、図柄が通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示されている場合には大当り状態が生起される期待感を高めることができる。
【0088】
次に、このように構成されたパチンコ機10において、主基板24(メインCPU26)が選択した変動パターンに基づき可視表示部Hで演出が行われる様子を図9〜図12に基づき説明する。なお、図9には、メインCPU26がテーブルL4(はずれ演出用)から変動パターン1を選択した場合の遊技展開(演出の流れ)が示されている。また、図10〜図12には、メインCPU26がテーブルL1(特定の大当り状態が生起される大当り演出用)から変動パターン2〜8を選択した場合の夫々の遊技展開(演出の流れ)が示されている。
【0089】
最初に、図9に基づき変動パターン1の遊技展開、即ち、各列の図柄が通常の図柄停止順序(第1の停止順序パターン)で表示され、はずれ状態が形成されるまでの様子を説明する。
【0090】
前記打球発射装置17の操作により遊技盤13の遊技領域に打球された遊技球が始動入賞口19へ入賞するか又は始動保留球数の記憶値に基づき、主基板24は、図柄基板25に対し前記制御コマンドを制御信号として出力する。また、図柄基板25は、主基板24が出力した前記制御コマンドに基づき、可視表示部Hにおいて各列の図柄を変動表示させる(画面1)。その結果、可視表示部Hでは、各列毎に複数種類の図柄が図2に示した所定の配列順で、変動方向Aに沿って変動表示を行う。
【0091】
次に、各列の図柄の変動表示開始後、所定の時間が経過すると、可視表示部Hには、停止順序が1番目(最初)である第1図柄21として「1」が表示される(画面2)。なお、変動表示後に表示された第1〜第3図柄21〜23は一旦停止状態(所謂、ゆれ変動状態)となっており、最終的な図柄の組み合わせが表示された段階で確定表示(確定停止)される。また、続いて可視表示部Hには、停止順序が2番目である第3図柄23として「3」が表示される(画面3)。この状態において、可視表示部Hには、第1,第3図柄21,23として異なる図柄(「1」と「3」)が表示されたことにより、遊技者は、リーチ状態が形成されていないことを認識することができる。また、遊技者は、第1図柄21に続いて第3図柄23が表示されたことにより、通常の図柄停止順序で図柄が表示されていることを認識する。
【0092】
次に、可視表示部Hには、停止順序が3番目(最後)である第2図柄22として「2」が表示される(画面4)。この状態で遊技者は、可視表示部Hにおいて、全列の図柄が異なる図柄であって、組み合わせ「1,2,3」を形成して表示されていることを認識することができる。その後、可視表示部Hでは、主基板24が出力した制御コマンドにより、第1〜第3図柄21〜23が確定表示されると、はずれ状態が確定する。
【0093】
次に、図10(a)に基づき変動パターン2,4の遊技展開、即ち、各列の図柄が通常の図柄停止順序(第1の停止順序パターン)で表示され、大当り状態が生起されるまでの様子を説明する。
【0094】
この場合も前述同様に、図柄基板25は、主基板24が出力した前記制御コマンドに基づき、可視表示部Hにおいて各列の図柄を変動表示させる(画面1)。そして、各列の図柄の変動表示開始後、所定の時間が経過すると、可視表示部Hには、停止順序が1番目(最初)である第1図柄21として「8」が表示される(画面2)。また、続いて可視表示部Hには、停止順序が2番目である第3図柄23として「8」が表示される(画面3)。
【0095】
この状態において、可視表示部Hには、第1,第3図柄21,23として同一の図柄「7」が表示されたことにより、遊技者は、リーチ状態が形成されたことを認識することができる。また、遊技者は、第1図柄21に続いて第3図柄23が表示されたことにより、通常の図柄停止順序で図柄が表示されていることを認識する。従って、遊技者は、大当り状態が生起される条件として第2図柄22が第1,第3図柄21,23と同一の図柄「7」となって表示されることを期待しつつ、今後の遊技展開を見ている。
【0096】
また、第3図柄23の表示後、可視表示部Hには、図柄基板25(VDP36)が生成した表示制御情報に基づき、特定の大当り状態が生起される割合を報知するための「33%」という文字画像INが表示される(画面4)。従って、遊技者は、第1図柄21→第3図柄23→第2図柄22の順に図柄が表示された場合に大当り状態が生起されると、33%の割合で特定の大当り状態へ発展する可能性があることを認識できる。そして、遊技者は、非特定図柄「8」によるリーチ状態が形成されているため、「8,8,8」の組み合わせが形成された後、当該組み合わせが再抽選によって特定図柄の組み合わせに発展することを期待しつつ、今後の展開を見ることができる。なお、「再抽選」とは、非特定図柄の組み合わせが特定図柄の組み合わせへ発展する期待感を遊技者に持たせて遊技効果の演出を図った演出である。
【0097】
そして、可視表示部Hでは、リーチ状態が形成されたことにより、変動パターン2,4の制御内容に基づいてリーチ演出(ノーマルリーチ)が行われる(画面5)。例えば、変動パターン2の場合のリーチ演出としては、中図柄の変動速度を低速に変更し、所定の時間の経過後に第2図柄22を表示させるなどの演出が行われる。一方、変動パターン4の場合のリーチ演出としては、リーチ状態がノーマルリーチ→スーパーリーチに発展し、可視表示部Hに登場したキャラクタの動作によって第2図柄22を表示させるなどの演出が行われる。なお、図10(a)の画面5では、リーチ演出中の可視表示部Hの表示内容を省略している。
【0098】
そして、リーチ演出の結果、可視表示部Hには、停止順序が3番目(最後)である第2図柄22として「8」が表示される(画面6)。この状態で、遊技者は、可視表示部Hにおいて、全列の図柄が同一の図柄であって、非特定図柄の組み合わせ「8,8,8」を形成して表示されていることを認識することができる。また、可視表示部Hでは、全列の図柄が再び変動を開始する、即ち、再抽選が行われる(画面7)。従って、遊技者は、この再抽選により、画面6の状態で表示されている非特定図柄の組み合わせ「8,8,8」が特定図柄の組み合わせに発展することを期待しつつ、再抽選の演出を見ている。
【0099】
そして、各列の図柄の再変動後、所定の時間が経過すると、可視表示部Hには、各列の図柄が「7」となった組み合わせ「7,7,7」が表示される(画面8)。即ち、この状態において、非特定図柄の組み合わせが特定図柄の組み合わせに発展したことになる。その後、可視表示部Hでは、主基板24が出力した制御コマンドにより、大当り図柄乱数の抽出値に対応する図柄が第1〜第3図柄21〜23として確定表示されると、大当り状態が確定する。なお、図10(a)の場合には、特定図柄「7」による組み合わせが形成されたことにより、特定の大当り状態が確定する。
【0100】
因みに、変動パターン2,4がテーブルL2から選択されている場合には、再抽選の結果として、画面6の状態で表示されている非特定図柄の組み合わせが特定図柄の組み合わせに発展しない。具体的には、「8,8,8」の組み合わせがそのまま表示されるか、又は、その他の非特定図柄(0,2,4,6)の組み合わせが表示されることになる。そして、この場合には、通常の大当り状態が確定することになる。また、変動パターン2,4がテーブルL3から選択されている場合には、第1,第3図柄21,23によってリーチ状態が形成された後、前記両図柄21,23とは異なる種類の第2図柄22が表示されるはずれリーチの演出が行われる。なお、この場合、リーチ状態を形成する図柄としては、特定図柄又は非特定図柄の何れでも良い。
【0101】
次に、図10(b)に基づき変動パターン3,5の遊技展開、即ち、各列の図柄が通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序(第2の停止順序パターン)で表示され、大当り状態が生起されるまでの様子を説明する。
【0102】
この場合も前述同様に、図柄基板25は、主基板24が出力した前記制御コマンドに基づき、可視表示部Hにおいて各列の図柄を変動表示させる(画面1)。また、各列の図柄の変動表示開始後、所定の時間が経過すると、可視表示部Hには、停止順序が1番目(最初)である第1図柄21として「8」が表示される(画面2)。また、この状態で遊技者は、次に表示される図柄の位置(第2図柄22又は第3図柄23)に興味を持つことができる。即ち、第3図柄23が表示された場合には、図10(a)に示した遊技展開となり、特定の大当り状態が生起される割合が33.3%(図7)である。これに対し、第2図柄22が表示された場合には以下に説明する遊技展開となり、特定の大当り状態が生起される割合がさらに高く50%(図7)であるため、遊技者は、第1図柄21に続いて第2図柄22が表示されることを期待しつつ、図柄の変動を見ることができる。
【0103】
そして、可視表示部Hには、通常の図柄停止順序において2番目に表示される第3図柄23の位置とは異なる位置に表示される第2図柄22が表示される(画面3)。なお、画面3では、第2図柄22として「8」が表示されている。この状態で可視表示部Hには、第1,第2図柄21,22として同一の図柄「8」が表示されたことにより、遊技者は、リーチ状態が形成されたことを認識することができる。また、遊技者は、第1図柄21に続いて第2図柄22が表示されたことにより、通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で図柄が表示されることを認識する。従って、遊技者は、大当り状態が生起される条件として第3図柄23が第1,第2図柄21,22と同一の図柄「8」となって表示されることを期待しつつ、今後の遊技展開を見ている。
【0104】
また、第3図柄23の表示後、可視表示部Hには図柄基板25(VDP36)が生成した表示制御情報に基づき、特定の大当り状態が生起される割合を報知するための「50%」という文字画像INが表示される(画面4)。従って、遊技者は、第1図柄21→第2図柄22→第3図柄23の順に図柄が表示された場合に大当り状態が生起されると、50%の割合で特定の大当り状態へ発展する可能性があることを認識できる。また、遊技者は、第2の停止順序パターンに基づき図柄が表示されると、通常の図柄停止順序で図柄が表示された場合に比して特定の大当り状態が生起される割合が高いため、その期待感を高めることができる。
【0105】
そして、可視表示部Hでは、リーチ状態が形成されたことにより、変動パターン3,5の制御内容に基づいてリーチ演出が行われる(画面5)。例えば、変動パターン3の場合のリーチ演出(ノーマルリーチ)としては、前述した変動パターン2の場合と同様な演出が行われる。一方、変動パターン5の場合のリーチ演出としては、前述した変動パターン4の場合と同様な演出が行われる。なお、図10(b)の画面5では、リーチ演出中の可視表示部Hの表示内容を省略している。このとき、遊技者は、変動パターン2,4と同様のリーチ演出が行われている場合であっても、各列の図柄が通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示されたことにより、大当り状態へ発展する期待感を高めることができる。従って、遊技者は、この状態において、大当り状態が生起され、かつ、当該大当り状態として特定の大当り状態が生起される期待感を高めてリーチ演出を見ることができる。
【0106】
そして、リーチ演出の結果、可視表示部Hには、停止順序が3番目(最後)である第3図柄23として「8」が表示される(画面6)。この状態で遊技者は、可視表示部Hにおいて、全列の図柄が同一の図柄であって、非特定図柄の組み合わせ「8,8,8」を形成して表示されていることを認識することができる。また、可視表示部Hでは、全列の図柄が再び変動を開始する、即ち、再抽選が行われる(画面7)。従って、遊技者は、この再抽選により、画面6の状態で表示されている非特定図柄の組み合わせ「8,8,8」が特定図柄の組み合わせに発展することを期待しつつ、再抽選の演出を見ている。
【0107】
そして、各列の図柄の再変動開始後、所定の時間が経過すると、可視表示部Hには、各列の図柄が「7」となった組み合わせ「7,7,7」が表示される(画面8)。その後、可視表示部Hでは、主基板24が出力した制御コマンドにより、大当り図柄乱数の抽出値に対応する図柄が第1〜第3図柄21〜23として確定表示されると、大当り状態が確定する。なお、図10(b)の場合には、特定図柄「7」による組み合わせが形成されたことにより、特定の大当り状態が確定する。
【0108】
因みに、変動パターン3,5がテーブルL2から選択されている場合には、前述のように、再抽選の結果として、非特定図柄の組み合わせが特定図柄の組み合わせに発展せず、通常の大当り状態が確定することになる。また、変動パターン3,5がテーブルL3から選択されている場合には、前述のように、はずれリーチの演出が行われる。
【0109】
次に、図11(a)に基づき変動パターン6の遊技展開、即ち、各列の図柄が通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序(第3の停止順序パターン)で表示され、大当り状態が生起されるまでの様子を説明する。
【0110】
この場合も前述同様に、図柄基板25は、主基板24が出力した前記制御コマンドに基づき、可視表示部Hにおいて各列の図柄を変動表示させる(画面1)。そして、各列の図柄の変動表示開始後、所定の時間が経過すると、可視表示部Hには、通常の図柄停止順序の場合に最初に表示される図柄(第1図柄21)の位置とは異なる位置に表示される第3図柄23が最初に表示される(画面2)。なお、画面2では、第3図柄23として「8」が表示されている。また、遊技者は、最初に第3図柄23が表示されたことにより、通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で図柄が表示されたことを認識する。
【0111】
次に、可視表示部Hでは、停止順序が2番目である第1図柄21として「8」が表示される(画面3)。この状態において、可視表示部Hには、第1,第3図柄21,23として同一の図柄「8」が表示されたことにより、遊技者は、リーチ状態が形成されたことを認識することができる。従って、遊技者は、大当り状態が生起される条件として第2図柄22が第1,第3図柄21,23と同一の図柄「8」となって表示されることを期待しつつ、今後の遊技展開を見ている。
【0112】
また、第1図柄21の表示後、可視表示部Hには、図柄基板25(VDP36)が生成した表示制御情報に基づき、特定の大当り状態が生起される割合を報知するための「66%」という文字画像INが表示される(画面4)。従って、遊技者は、第3図柄23→第1図柄21→第2図柄22の順に図柄が表示された場合に大当り状態が生起されると、66%の割合で特定の大当り状態へ発展する可能性があることを認識できる。
【0113】
そして、可視表示部Hでは、リーチ状態が形成されたことにより、変動パターン6の制御内容に基づいてリーチ演出が行われる(画面5)。例えば、変動パターン6の場合のリーチ演出としては、リーチ状態がノーマルリーチ→スーパーリーチ→スペシャルリーチに発展し、可視表示部Hに登場したキャラクタの動作によって図柄を表示させるなどの演出が行われる。なお、図11(a)の画面5では、リーチ演出中の可視表示部Hの表示内容を省略している。また、遊技者は、第3の停止順序パターンに基づいて図柄が表示された場合には、第1,第2の停止順序パターンで図柄が表示された場合に比して大当り状態が生起される可能性が高いため、その期待感を高めることができる。また、該大当り状態として特定の大当り状態が生起される期待感を高めてリーチ演出を見ることができる。
【0114】
そして、リーチ演出の結果、可視表示部Hには、停止順序が3番目(最後)である第2図柄22として「8」が表示される(画面6)。この状態で遊技者は、可視表示部Hにおいて、全列の図柄が同一の図柄であって、非特定図柄の組み合わせ「8,8,8」を形成して表示されていることを認識することができる。また、可視表示部Hでは、全列の図柄が再び変動を開始する、即ち、再抽選が行われる(画面7)。従って、遊技者は、この再抽選により、画面6の状態で表示されている非特定図柄の組み合わせ「8,8,8」が特定図柄の組み合わせに発展することを期待しつつ、再抽選の演出を見ている。
【0115】
そして、各列の図柄の再変動開始後、所定の時間が経過すると、可視表示部Hには、各列の図柄が「7」となった組み合わせ「7,7,7」が表示される(画面8)。その後、可視表示部Hでは、主基板24が出力した制御コマンドにより、大当り図柄乱数の抽出値に対応する図柄が第1〜第3図柄21〜23として確定表示されると、大当り状態が確定する。なお、図11(a)の場合には、特定図柄「7」による組み合わせが形成されたことにより、特定の大当り状態が確定する。因みに、変動パターン6がテーブルL2から選択されている場合には、前述のように、再抽選の結果として、非特定図柄の組み合わせが特定図柄の組み合わせに発展せず、通常の大当り状態が確定することになる。
【0116】
次に、図11(b)に基づき変動パターン7の遊技展開、即ち、各列の図柄が通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序(第4の停止順序パターン)で表示され、大当り状態が生起されるまでの様子を説明する。
【0117】
この場合も前述同様に、図柄基板25は、主基板24が出力した前記制御コマンドに基づき、可視表示部Hにおいて各列の図柄を変動表示させる(画面1)。そして、各列の図柄の変動表示開始後、所定の時間が経過すると、可視表示部Hには、通常の図柄停止順序の場合に最初に表示される図柄(第1図柄21)の位置とは異なる位置に表示される第3図柄23が最初に表示される(画面2)。なお、画面2では、第3図柄23として「8」が表示されている。また、遊技者は、最初に第3図柄23が表示されたことにより、通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で図柄が表示されたことを認識する。
【0118】
また、この状態で遊技者は、次に表示される図柄の位置(第1図柄21又は第2図柄22)に興味を持つことができる。即ち、第1図柄21が表示された場合には、図11(a)に示した遊技展開となり、特定の大当り状態が生起される割合が66.6%(図7)である。これに対し、第2図柄22が表示された場合には以下に説明する遊技展開となり、特定の大当り状態が生起される割合がさらに高く75%(図7)であるため、遊技者は、第3図柄23に続いて第2図柄22が表示されることを期待しつつ、図柄の変動を見ることができる。
【0119】
そして、可視表示部Hには、停止順序が2番目である第2図柄22として「8」が表示される(画面3)。この状態において、可視表示部Hには、第2,第3図柄22,23として同一の図柄「8」が表示されたことにより、遊技者は、リーチ状態が形成されたことを認識することができる。従って、遊技者は、大当り状態が生起される条件として第1図柄21が第2,第3図柄22,23と同一の図柄「8」となって表示されることを期待しつつ、今後の遊技展開を見ている。
【0120】
また、第2図柄22の表示後、可視表示部Hには、図柄基板25(VDP36)が生成した表示制御情報に基づき、特定の大当り状態が生起される割合を報知するための「75%」という文字画像INが表示される(画面4)。従って、遊技者は、第3図柄23→第2図柄22→第1図柄21の順に図柄が表示された場合に大当り状態が生起されると、75%の割合で特定の大当り状態へ発展する可能性があることを認識できる。
【0121】
そして、可視表示部Hでは、リーチ状態が形成されたことにより、変動パターン7の制御内容に基づいてリーチ演出が行われる(画面5)。例えば、変動パターン7の場合のリーチ演出としては、前述した変動パターン6と同様な演出が行われる。なお、図11(b)の画面5では、リーチ演出中の可視表示部Hの表示内容を省略している。また、遊技者は、第4の停止順序パターンに基づいて図柄が表示された場合には、第1〜第3の停止順序パターンで図柄が表示された場合に比して大当り状態が生起される可能性が高いため、その期待感を高めることができる。また、該大当り状態として特定の大当り状態が生起される期待感を高めてリーチ演出を見ることができる。
【0122】
そして、リーチ演出の結果、可視表示部Hには、停止順序が3番目(最後)である第1図柄21として「8」が表示される(画面6)。この状態で遊技者は、可視表示部Hにおいて、全列の図柄が同一の図柄であって、特定図柄の組み合わせ「8,8,8」を形成して表示されていることを認識することができる。また、可視表示部Hでは、全列の図柄が再び変動を開始する、即ち、再抽選が行われる(画面7)。従って、遊技者は、この再抽選により、画面6の状態で表示されている非特定図柄の組み合わせ「8,8,8」が特定図柄の組み合わせに発展することを期待しつつ、再抽選の演出を見ている。
【0123】
そして、各列の図柄の再変動開始後、所定の時間が経過すると、可視表示部Hには、各列の図柄が「7」となった組み合わせ「7,7,7」が表示される(画面8)。その後、可視表示部Hでは、主基板24が出力した制御コマンドにより、大当り図柄乱数の抽出値に対応する図柄が第1〜第3図柄21〜23として確定表示されると、大当り状態が確定する。なお、図11(b)の場合には、特定図柄「7」による組み合わせが形成されたことにより、特定の大当り状態が確定する。因みに、変動パターン7がテーブルL2から選択されている場合には、前述のように、再抽選の結果として、非特定図柄の組み合わせが特定図柄の組み合わせに発展せず、通常の大当り状態が確定することになる。
【0124】
次に、図12に基づき変動パターン8の遊技展開、即ち、各列の図柄が通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序(第5の停止順序パターン)で表示され、大当り状態が生起されるまでの様子を説明する。
【0125】
この場合も前述同様に、図柄基板25は、主基板24が出力した前記制御コマンドに基づき、可視表示部Hにおいて各列の図柄を変動表示させる(画面1)。そして、各列の図柄の変動表示開始後、所定の時間が経過すると、可視表示部Hには、通常の図柄停止順序の場合に最初に表示される図柄(第1図柄21)の位置とは異なる位置に図柄が表示される(画面2)。即ち、変動パターン8の場合、全列の図柄が同一の図柄となって同時に可視表示部Hに表示される。なお、画面2では、第1〜第3図柄21〜23として「8」が表示され、「8,8,8」の組み合わせを形成している。
【0126】
この状態で遊技者は、可視表示部Hにおいて、全列の図柄が同一の図柄であって、非特定図柄の組み合わせ「8,8,8」を形成して表示されていることを認識することができる。そして、この変動パターン8では、突然、可視表示部Hに3列の図柄が同一の図柄からなる組み合わせを形成して表示されるため、迫力のある演出を行うことができる。また、遊技者が思いがけない(予想していない)状況から大当り状態へ発展するため、遊技者が驚きを隠せない演出を行うことができる。
【0127】
そして、可視表示部Hでは、再抽選の演出により、全列の図柄が再び変動を開始する。また、全列の図柄の変動後、可視表示部Hには、図柄基板25(VDP36)が生成した表示制御情報に基づき、特定の大当り状態が生起される割合を報知するための「100%」という文字画像INが表示される(画面3)。そのため、遊技者は、全列の図柄が同時に表示された場合に大当り状態が生起されると、100%の割合で特定の大当り状態へ発展する可能性があることを認識できる。従って、遊技者は、「100%」という表示内容から、特定の大当り状態が必ず生起されることを把握し、喜びを最高潮に高めることができる。
【0128】
そして、各列の図柄の再変動開始後、所定の時間が経過すると、可視表示部Hには、各列の図柄が「7」となった組み合わせ「7,7,7」が表示される(画面4)。その後、可視表示部Hでは、主基板24が出力した制御コマンドにより、大当り図柄乱数の抽出値に対応する図柄が第1〜第3図柄21〜23として確定表示されると、大当り状態が確定する。なお、図12の場合には、特定図柄「7」による組み合わせが形成されたことにより、特定の大当り状態が確定する。
【0129】
従って、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)図柄停止順序に応じて、特定の大当り状態が生起される割合を異ならせている。そのため、遊技者は、各列の図柄の表示される順序に興味を持つことができると共に、その停止順序に応じて特定の大当り状態が生起される期待感を変化させることができる。従って、遊技者の遊技に対する興味を低減させることなく、遊技者の期待する特定の大当り状態が生起される期待感をより高めることができる。
【0130】
(2)各列の図柄が通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示された場合には、特定の大当り状態が生起される割合が高くなるように構成されている。そのため、遊技者は、各列の図柄の停止順序に興味を持つことができると共に、各列の図柄が通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示されることを期待しつつ、遊技を行うことができる。従って、遊技者の遊技に対する興味を低減させることなく、遊技者の期待する特定の大当り状態が生起される期待感をより高めることができる。また、遊技者は、通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示された図柄によりリーチ状態が形成され、その後、大当り状態へ発展した場合には、その大当り状態として特定の大当り状態が生起される期待感を高めることができる。
【0131】
(3)また、同様のリーチ演出が行われる場合であっても、各列の図柄が、通常の図柄停止順序で表示された場合と通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示された場合では、特定の大当り状態が生起される割合を異ならせている。従って、図柄停止順序に応じて、遊技者の期待感を変化させることができる。また、遊技者は、図柄組み合わせゲームが行われる毎に、各列の図柄が通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示されることを期待しながら遊技を行うことができる。
【0132】
(4)第1の停止順序パターンと第2の停止順序パターン、又は、第3の停止順序パターンと第4の停止順序パターンでは、最初に表示される図柄の位置が同一のパターンであり、2番目以降に表示される図柄の位置が異なっている。そして、これらのパターン同士では、特定の大当り状態が生起される割合を異ならせている。従って、遊技者は、1番目の図柄が表示された後、次に表示される図柄の位置に興味を持つことができ、遊技者の期待感を変化させることができる。
【0133】
(5)可視表示部Hにおいて、特定の大当り状態が生起される割合を報知するように構成されている。そのため、遊技者は、大当り状態が生起された場合に、どの程度の割合で特定の大当り状態が生起されるのかを明確に把握することができる。また、遊技者は、その表示内容を見て、特定の大当り状態が生起される期待感を変化させることができると共に、高い割合が報知された場合には、その期待感をさらに高めることができる。また、初めて遊技を行う遊技者でも、演出の内容(図柄停止順序に応じて特定の大当り状態が生起される割合が異なること)を容易に理解することができる。従って、遊技者は、どのパターンで各列の図柄が停止すると良いか把握でき、遊技に対する期待感や面白さを向上させることができる。
【0134】
(6)また、各列の図柄が通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示された場合には、各列の図柄が通常の図柄停止順序で表示された場合に比して、大当り状態が生起される期待度が高くなっている。従って、遊技者は、各列の図柄が通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示された場合には、大当り状態が生起される期待感を高めることができる。また、同様のリーチ演出が行われる変動パターン同士において、大当り状態が生起される期待度を異ならせている。従って、遊技者の遊技に対する興味を低減させることなく、遊技者の期待する大当り状態が生起される期待感を高めることができる。また、最初に表示される図柄の位置が同一の図柄停止順序パターン同士において、大当り状態が生起される期待度を異ならせている。従って、遊技者は、1番目の図柄が表示された後、次に表示される図柄の位置に興味を持つことができ、遊技者の期待感を変化させることができる。
【0135】
(7)大当り状態(又は特定の大当り状態)が生起される場合に、メインCPU26が、通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序に基づく図柄停止順序パターンを選択する選択率が高く設定されている。従って、メインCPU26は、大当り状態(又は特定の大当り状態)が生起される場合に、通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序に基づく図柄停止順序パターンを高い割合で選択することができる。
【0136】
(第2の実施形態)
以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と言う。)に具体化した第2の実施形態を図13に基づき説明する。なお、以下に説明する実施形態では、既に説明した実施形態と同一構成(又は同一制御)である場合、同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。
【0137】
前述した第1の実施形態では、変動パターン1〜8に対して一義的に図柄停止順序パターンが対応付けられている。これに対し、本実施形態では変動パターン1〜8の何れかに基づく図柄制御の指示を受けた図柄基板25(サブCPU31)が、第1〜第5の停止順序パターンを任意に選択できる形態となっている。
【0138】
以下、その具体的な構成について説明する。
図柄基板25のROM34には、変動パターン1〜8に対する具体的な制御内容とは別に前述した第1〜第5の停止順序パターンが記憶保持されている。また、ROM34には、図柄停止順序パターン振分け乱数(0〜9)が記憶保持されている。さらに、ROM34には、特定の大当り状態が生起される大当り演出用、通常の大当り状態が生起される大当り演出用、はずれ演出用(はずれリーチ演出の場合も含む)に区分けされた3種類の図柄停止順序パターン振分テーブルL10,L20,L30(以下、単に「テーブルL10,L20,L30」と言う。)が記憶保持されている。そして、各テーブルL10,L20,L30には、図13(a)〜(c)に示すように、第1〜第5の停止順序パターンが振分けられていると共に、当該各パターンには、図柄停止順序パターン振分け乱数の数値が振分けられている。なお、本実施形態において、図柄基板25のサブCPU31は、主基板24からの図柄制御の指示を受けて、第1〜第5の停止順序パターンを選択しており、サブCPU31は図柄停止順序パターンを選択する選択手段に相当する。
【0139】
図13(a)には、特定の大当り状態が生起される大当り演出用のテーブルL10が示されている。このテーブルL10には第1〜第5の停止順序パターンが振分けられており、各パターンには、「0」〜「9」の全10個の図柄停止順序パターン振分け乱数の数値が所定個数ずつ振分けられている。具体的には、第1の停止順序パターンには「0」のみの1個の数値が、第2の停止順序パターンには「1」〜「3」までの3個の数値が振分けられている。また、第3の停止順序パターンには「4」,「5」の2個の数値が、第4の停止順序パターンには「6」〜「8」の3個の数値が、第5の停止順序パターンには「9」のみの1個の数値が振分けられている。
【0140】
そして、このテーブルL10では、第2〜第5の停止順序パターンに対し、全10個の図柄停止順序パターン振分け乱数のうち、9個の数値が振分けられている。従って、このテーブルL10では、サブCPU31が、第2〜第5の停止順序パターンを選択する選択率が10分の9(90%)に設定されている一方で、第1の停止順序パターンを選択する選択率が10分の1(10%)に設定されている。即ち、メインCPU26が大当り判定用乱数の抽出値に基づき大当り状態と判定し、さらに、大当り図柄乱数から特定図柄に対応する数値を抽出して特定の大当り状態が生起される場合には、サブCPU31が第2〜第5の停止順序パターンを選択する選択率が高くなっている。そのため、特定の大当り状態は、各列の図柄が通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示された場合に生起される割合が高くなっている。
【0141】
また、図13(b)には、通常の大当り状態が生起される大当り演出用のテーブルL20が示されている。このテーブルL20には第1〜第4の停止順序パターンが振分けられており、各パターンには、「0」〜「9」の全10個の図柄停止順序パターン振分け乱数の数値が所定個数ずつ振分けられている。具体的には、第1の停止順序パターンには「0」〜「3」の4個の数値が、第2の停止順序パターンには「4」〜「7」までの4個の数値が振分けられている。また、第3の停止順序パターンには「8」のみの1個の数値が、第4の停止順序パターンには「9」のみの1個の数値が振分けられている。
【0142】
そして、このテーブルL20では、第2〜第4の停止順序パターンに対し、全10個の図柄停止順序パターン振分け乱数のうち、6個の数値が振分けられている。従って、このテーブルL20では、サブCPU31が、第2〜第4の停止順序パターンを選択する選択率が10分の6(60%)に設定されている一方で、第1の停止順序パターンを選択する選択率が10分の4(40%)に設定されている。即ち、このテーブルL20では、サブCPU31が第1の停止順序パターンを選択する選択率がテーブルL1に比して高くなっている。そのため、通常の大当り状態は、各列の図柄が通常の図柄停止順序で表示された場合に生起される割合が高くなっている。
【0143】
また、図13(c)には、はずれ演出用(はずれリーチ演出の場合も含む)のテーブルL30が示されている。このテーブルL30には第1の停止順序パターンのみが振分けられており、当該パターンには、「0」〜「9」の全10個の図柄停止順序パターン振分け乱数の数値が振分けられている。そのため、このテーブルL30では、サブCPU31が、第1の停止順序パターンを選択する選択率が100%に設定されることになる。従って、はずれリーチの演出が行われる場合、及び、リーチ状態が形成されることなくはずれ状態が形成される場合には、各列の図柄が通常の図柄停止順序で表示されるようになっている。
【0144】
そして、大当り演出用のテーブルL10,L20においては、図13(d)に示すように、図柄停止順序に応じて、特定の大当り状態が生起される割合が異なるように、図柄停止順序パターン振分け乱数が振分けられている。具体的に言えば、第1の停止順序パターンは、テーブルL10において1個の数値が振分けられているのに対し、テーブルL20では4個の数値が振分けられている。そのため、サブCPU31が第1の停止順序パターンを選択した場合、特定の大当り状態が生起される割合(確変大当りの比率(%))は、(1[テーブルL10に振分けられた数値の個数]÷5[テーブルL10+テーブルL20に振分けられた数値の個数])×100=20(%)となっている。
【0145】
また、第2の停止順序パターンは、テーブルL10において3個の数値が振分けられているのに対し、テーブルL20では4個の数値が振分けられている。そのため、サブCPU31が第2の停止順序パターンを選択した場合、特定の大当り状態が生起される割合は前述同様に算出することができ、(3÷7)×100=42.8(%)となっている。また、第3の停止順序パターンは、テーブルL10において2個の数値が振分けられているのに対し、テーブルL20では1個の数値が振分けられている。そのため、サブCPU31が第3の停止順序パターンを選択した場合、特定の大当り状態が生起される割合は前述同様に算出することができ、(2÷3)×100=66.6(%)となっている。
【0146】
また、第4の停止順序パターンは、テーブルL10において3個の数値が振分けられているのに対し、テーブルL20では1個の数値が振分けられている。そのため、サブCPU31が第4の停止順序パターンを選択し場合、特定の大当り状態が生起される割合は前述同様に算出することができ、(3÷4)×100=75(%)となっている。また、第5の停止順序パターンは、テーブルL10において1個の数値が振分けられているのに対し、テーブルL20では数値が振分けられていない。そのため、サブCPU31が第5の停止順序パターンを選択した場合、特定の大当り状態が生起される割合は前述同様に算出することができ、(1÷1)×100=100(%)となっている。
【0147】
このように本実施形態においても、第1の停止順序パターン<第2の停止順序パターン<第3の停止順序パターン<第4の停止順序パターン<第5の停止順序パターンの順に特定の大当り状態が生起される割合が高くなっている。従って、遊技者は、図柄停止順序に応じて、特定の大当り状態が生起される期待感を変化させることができる。
【0148】
そして、大当り状態が生起される場合においては、主基板24(メインCPU26)が、図柄基板25に対し、選択した変動パターン1〜8及び大当り状態の形態(特定又は通常)に基づく図柄制御の指示を行う。その一方で、当該指示を受けた図柄基板25(サブCPU31)は、大当り演出用のテーブルL10,L20から図柄停止順序パターン振分け乱数の抽出値に基づき第1〜第5の停止順序パターンの何れかを選択する。そして、図柄基板25(サブCPU31及びVDP36)は、変動パターン1〜8に対応する制御内容及び選択した図柄停止順序パターンに基づき、第1〜第3図柄21〜23の動作パターンを制御する。
【0149】
具体的に言えば、図柄基板25は、変動パターン6に基づき特定の大当り状態を生起させる指示を受けると、テーブルL10の中から図柄停止順序パターン振分け乱数の抽出値に基づき図柄停止順序パターンを選択する。そして、サブCPU31が、第3の停止順序パターンを選択した場合には、図11(a)に示した遊技展開となるように図柄表示装置18の制御を行う。一方、サブCPU31が、第2の停止順序パターンを選択した場合には、図柄が第1図柄21→第2図柄22の順序で表示されてリーチ状態が形成される。そして、このリーチ状態がノーマルリーチ→スーパーリーチ→スペシャルリーチに発展し、そのリーチ演出の結果として第3図柄23が表示される遊技展開となる。
【0150】
従って、本実施形態によれば、第1の実施形態の効果(1)〜(5)に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(8)主基板24(メインCPU26)からの図柄制御の指示を受けた図柄基板25(サブCPU31)が、図柄停止順序パターンを任意に選択できるように構成されている。そのため、一つの変動パターンに対して複数種類の図柄停止順序パターンを用いて各列の図柄を表示させることができ、演出を多様化することができる。また、第1の実施形態においては、一つの変動パターンに対して一つの図柄停止順序パターンを対応付けるため、演出を多様化する場合には主基板24(ROM27)で記憶保持しなければならない変動パターンの数が増加することになる。その結果、主基板24は、多数の変動パターンに基づいて図柄基板25に図柄制御を指示する形態であった。これに対し、本実施形態では、図柄基板25側で図柄停止順序パターンを任意に選択しているため、変動パターンと図柄停止順序パターンを対応付けることなく、少数の変動パターンに基づき制御を行うことができる。
【0151】
(9)大当り状態(又は特定の大当り状態)が生起される場合に、サブCPU31が、通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序に基づく図柄停止順序パターンを選択する選択率が高く設定されている。従って、サブCPU31は、大当り状態(又は特定の大当り状態)が生起される場合に、通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序に基づく図柄停止順序パターンを高い割合で選択することができる。
【0152】
なお、前記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記各実施形態では、特定の大当り状態が生起される割合を可視表示部Hに表示し報知を行っているが、報知のタイミングは、任意に変更することができる。例えば、各列の図柄が変動表示を開始した直後であっても良いし、再抽選が行われる場合にはその演出が開始する直前又は開始した直後に報知を行っても良い。さらに、図柄組み合わせゲーム中に報知する必要もなく、例えば、予め可視表示部Hに全ての図柄停止順序パターンに特定の大当り状態が生起される割合を対応付けて表示しておいても良い。また、特定の大当り状態が生起される割合の報知を省略することもできる。また、特定の条件下において、特定の大当り状態が生起される割合を報知しても良い。具体的には、前記実施形態のように、再抽選の演出の前に非特定図柄の組み合わせを一旦表示させる場合のみに、特定の大当り状態が生起される割合を報知しても良い。従って、この場合には、特定図柄によりリーチ状態が形成され、そのリーチ演出の結果、特定図柄の組み合わせが形成される場合には、特定の大当り状態が生起される割合の報知を行わないようにする。
【0153】
・前記実施形態では、可視表示部Hに特定の大当り状態が生起される割合を数値表示しているが、その報知の形態は任意に変更することができる。例えば、パチンコ機10に複数のランプを配設し、その点灯個数によって特定の大当り状態が生起される割合を報知しても良い。この場合、点灯個数が多いほど、特定の大当り状態が生起される割合が高くなる。また、特定の大当り状態が生起される割合を音声などにより直接報知しても良い。
【0154】
・前記各実施形態では、通常の図柄停止順序が第1図柄21→第3図柄23→第2図柄22の順序であったが、通常の図柄停止順序としては前記実施形態に限定されない。例えば、通常の図柄停止順序が第1図柄21→第2図柄22→第3図柄23であるパチンコ機10であっても各実施形態と同様に適用することができる。因みに、このようなパチンコ機10の場合、各実施形態における通常の図柄停止順序は当該順序とは異なる図柄停止順序となる。
【0155】
・前記各実施形態において、通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序として、各実施形態で説明した以外の図柄停止順序を採用しても良い。例えば、第2図柄22→第1図柄21→第3図柄23の順序、第2図柄22→第3図柄23→第1図柄21の順序で1列ずつ図柄を表示させても良い。さらに、第1図柄21と第2図柄22の2列(複数列)を同時(又は略同時)→第3図柄23という順序や、第2図柄22と第3図柄23の2列(複数列)を同時(又は略同時)→第1図柄21という順序で各列の図柄を表示させても良い。即ち、各実施形態では、5種類の図柄停止順序パターンを採用しているが、そのパターンの数は、各実施形態に限定されない。
【0156】
・前記各実施形態は、確率変動機能を備えたパチンコ機10に適用したが、時間短縮機能を備えたパチンコ機(所謂、時短機)にも同様に適用することができる。また、時短機の場合、特別遊技状態(大当り状態)のうち、第1の特別遊技状態が大当り状態終了後の時短回数が少ない(時短回数0(零)を含む。)状態であって、第2の特別遊技状態が第1の特別遊技状態よりも時短回数が多い状態となる。そして、各列の図柄が通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示された場合には、第2の特別遊技状態(大当り状態終了後の時短回数が多い状態)が生起される期待度が高くなるように構成する。
【0157】
・前記各実施形態では、10種類の図柄が採用されているが、図柄の種類は10種類に限定されない。例えば、8種類や12種類でも良い。
・前記各実施形態では、全10種類の図柄のうち、特定図柄と非特定図柄を各5種類ずつ定めているが、特定図柄と非特定図柄の割合は適宜変更しても良く、この割合はパチンコ機10の設計仕様に基づき決定されるものである。
【0158】
・前記各実施形態では、8種類の変動パターン1〜8を4種類のテーブルL1〜L4に振分けているが、変動パターンの数やテーブルの数は、前記実施形態に限定されない。また、変動パターン振分け乱数の数値の個数も前記実施形態に限定されない。さらに、各テーブルL1〜L4における変動パターン振分け乱数の振分け態様も前記実施形態に限定されない。そして、変動パターン振分け乱数の振分け態様を変更することにより、メインCPU26が変動パターンを選択する選択率や、図柄停止順序に応じた特定の大当り状態が生起される割合などを任意に変更することができる(但し、第2の実施形態の場合には選択率のみを変更できる。)。例えば、テーブルL2において、変動パターン2,4に振分ける変動パターン振分け乱数の個数を増やすことで、通常の図柄停止順序で図柄が表示された場合には通常の大当り状態が生起される可能性が高いことをより顕著に表すことができる。その一方で、通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で図柄が表示された場合には特定の大当り状態が生起される可能性が高いことをより顕著に表すこともできる。また、第2の実施形態は、同じ動作を行う変動パターン2と変動パターン3の何れか一つ、及び、変動パターン4と変動パターン5の何れか一つを採用し、メインCPU26が6種類の変動パターンから所望の変動パターンを選択するように構成しても良い。
【0159】
・前記各実施形態は、液晶画面からなる可視表示部Hを備えた図柄表示装置18以外の図柄表示装置を備えたパチンコ機10でも同様に適用することができる。例えば、7セグメントLED、ドットマトリクス式、機械式(ドラム式又はベルト式)などの図柄表示装置を備えたパチンコ機10においても同様に適用することができる。また、可視表示部Hに表示される図柄の列数は、3列に限らず、2列、4列、5列であっても良い。さらに、可視表示部Hに表示される1列の図柄の数は、1図柄に限らず、2図柄、3図柄であっても良い。
【0160】
・前記第2の実施形態では、5種類の図柄停止順序パターンを3種類のテーブルL10,L20,L30に振分けているが、テーブルの数は、前記実施形態に限定されない。例えば、テーブルL30では、リーチ演出(はずれリーチ演出)が行われる場合とはずれ演出が行われる場合を同一のテーブルとしているが、夫々に専用のテーブルを設けても良い。さらに、各テーブルL10,L20,L30における図柄停止順序パターン振分け乱数の振分け態様も前記実施形態に限定されない。そして、図柄停止順序パターン振分け乱数の振分け態様を変更することにより、サブCPU31が図柄停止順序パターンを選択する選択率や、図柄停止順序に応じた特定の大当り状態が生起される割合を任意に変更することができる。
【0161】
次に前記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下に追記する。
(イ)前記第2の特別遊技状態が生起される割合は、少なくとも1列の図柄が表示された以降の図柄停止順序が異なる前記図柄停止順序パターン同士において変化する。
【0162】
(ロ)前記図柄停止順序パターンには、前記選択手段が該図柄停止順序パターンを選択するための乱数が振分けられており、該乱数の振分け率を変化させることにより、前記選択手段が、前記通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序となる前記図柄停止順序パターンを選択する選択率が高められている。
【0163】
(ハ)複数種類の図柄を可変させて表示可能な可視表示部が設けられた図柄表示手段を備え、前記可視表示部に表示された図柄が所定の組み合わせを形成した場合には遊技者にとって有利となる特別遊技状態が生起される遊技機において、前記図柄を、複数種類の図柄停止順序パターンに基づいて表示させるように前記図柄表示手段を制御する制御手段を備え、前記図柄が、予め定めた通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示された場合には、前記特別遊技状態が生起される割合が高くなるように構成した。
【0164】
【発明の効果】
本発明によれば、遊技者に遊技に対する興味を損なわせることなく、遊技者の期待する特別遊技状態が生起される期待感をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。
【図2】 図柄表示装置の可視表示部に表示された各図柄を示す正面図。
【図3】 主制御基板と図柄制御基板の電気的構成を示すブロック図。
【図4】 第1の実施形態において用意された複数種類の変動パターンを説明する説明図。
【図5】 (a)〜(d)は、特定の大当り状態が生起される大当り演出用、通常の大当り状態が生起される大当り演出用、リーチ演出用(はずれリーチ演出用)、はずれ演出用の各変動パターン振分テーブルを説明する説明図。
【図6】 第1の実施形態における変動パターンの選択率を説明する説明図。
【図7】 同じく、図柄停止順序に応じた特定の大当り状態の比率を説明する説明図。
【図8】 同じく、各変動パターンの大当り期待度を説明する説明図。
【図9】 通常の図柄停止順序(左→右→中)で各列の図柄が表示される場合の遊技展開を説明する模式図。
【図10】 (a)は通常の図柄停止順序(左→右→中)で各列の図柄が表示された場合に特定の大当り状態が生起される遊技展開を説明する模式図、(b)は図柄停止順序が左→中→右で表示された場合に特定の大当り状態が生起される遊技展開を説明する模式図。
【図11】 (a)は図柄停止順序が右→左→中で表示された場合に特定の大当り状態が生起される遊技展開を説明する模式図、(b)は図柄停止順序が右→中→左で表示された場合に特定の大当り状態が生起される遊技展開を説明する模式図。
【図12】 各列の図柄が同時に表示された場合に特定の大当り状態が生起される遊技展開を説明する模式図。
【図13】 (a)〜(c)は、第2の実施形態において用意された図柄停止順序パターン振分テーブルを説明する説明図、(d)は、同じく、図柄停止順序に応じた特定の大当り状態の比率を説明する説明図。
【符号の説明】
H…可視表示部(報知手段)、10…パチンコ遊技機(遊技機)、18…図柄表示装置(図柄表示手段)、21〜23…第1〜第3図柄、25…図柄制御基板(制御手段)、26…メインCPU(選択手段)、31…サブCPU(選択手段)。

Claims (6)

  1. 柄を複数列で表示可能な可視表示部が設けられた図柄表示装置を備え、前記可視表示部では、各列の図柄の変動を開始させた後、各列の図柄を確定停止状態で表示させる図柄組み合わせゲームが行われ、当該ゲームにおいて確定停止状態で表示された全列の図柄による組み合わせが同一種類の図柄からなる大当り組み合わせである場合には大当りを認識でき、前記可視表示部に確定停止状態で表示された前記大当り組み合わせが予め定めた第1の所定の図柄による組み合わせである場合には遊技者にとって有利となる第1の特別遊技状態が生起される一方で、前記可視表示部に確定停止状態で表示された前記大当り組み合わせが予め定めた第2の所定の図柄による組み合わせである場合には前記第1の特別遊技状態よりも遊技者にとってさらに有利となる第2の特別遊技状態が生起される遊技機において、
    前記可視表示部には、前記図柄組み合わせゲームの開始後、予め定めた図柄停止順序にしたがって各列の図柄が表示されるようになっているとともに、前記図柄停止順序は、各列の図柄を通常の図柄停止順序で表示させる1種類の図柄停止順序パターンと前記通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示させる複数種類の図柄停止順序パターンとによって定められており、
    遊技内容を統括して制御する主制御基板と、
    前記主制御基板から出力された制御コマンドに基づき前記図柄表示装置を制御する図柄制御基板とを備え、
    前記主制御基板は、大当り判定用乱数の値と大当り判定値とを用いて大当りとなるか否かの大当り判定を行い、該大当り判定の判定結果が肯定の場合には大当り図柄乱数の値を用いて前記可視表示部に確定停止状態で表示させる前記大当り組み合わせを形成する図柄を決定するとともに、変動パターン振分け乱数の値を用いて前記図柄組み合わせゲームにおける各列の図柄の変動が開始してから該図柄が確定停止状態で表示されるまでの制御内容を示す変動パターンを決定し、前記図柄制御基板に対して前記図柄組み合わせゲームに係る図柄制御を指示する制御コマンドを出力し、
    前記主制御基板には、前記大当り判定の判定結果が肯定となる場合に、前記大当り図柄乱数の値を用いて決定した図柄が第1の所定の図柄であって前記第1の特別遊技状態を生起させるときに前記変動パターンを選択するための第1の変動パターンテーブルと前記大当り図柄乱数の値を用いて決定した図柄が第2の所定の図柄であって前記第2の特別遊技状態を生起させるときに前記変動パターンを選択するための第2の変動パターンテーブルとが記憶され、該各テーブルの変動パターンには前記変動パターン振分け乱数の値とともに前記図柄停止順序パターンが予め対応付けられており、
    前記第1の変動パターンテーブルと前記第2の変動パターンテーブルとを比較した場合には、前記第1の変動パターンテーブルの方が前記通常の図柄停止順序となる図柄停止順序パターンを対応付けた変動パターンの選択率が高くなるように前記変動パターン振分け乱数の値が振分けられている一方で、前記第2の変動パターンテーブルの方が前記通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序となる図柄停止順序パターンを対応付けた変動パターンの選択率が高くなるように前記変動パターン振分け乱数の値が振分けられているとともに、少なくとも前記第2の変動パターンテーブルについては前記通常の図柄停止順序となる図柄停止順序パターンを対応付けた変動パターンよりも前記通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序となる図柄停止順序パターンを対応付けた変動パターンの選択率が高くなるように前記変動パターン振分け乱数の値が振分けられており、さらに前記通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序となる複数種類の図柄停止順序パターンについては、前記第2の特別遊技状態を生起させる場合の図柄組み合わせゲームを行うときに選択される選択率が変化するように前記変動パターン振分け乱数の値が振分けられており、
    前記図柄制御基板は、前記主制御基板が出力した前記制御コマンドを入力し、前記主制御基板が選択した変動パターンの制御内容から前記図柄停止順序を特定した上で前記制御内容に対応する表示制御情報を生成し、その表示制御情報に基づき前記図柄表示装置において各列の図柄の変動を開始させた後、図柄停止順序にしたがって各列の図柄を表示させ 遊技機。
  2. 前記図柄組み合わせゲームにおいて前記大当り組み合わせを確定停止状態で表示させる場合には、前記各列の図柄の変動を開始させた後、複数列のうち特定列の図柄が同一種類の図柄となって一旦停止状態で表示され、かつ前記特定列以外の列が変動するリーチ状態を形成してリーチ演出を行い、当該リーチ演出にて前記特定列以外の列の図柄として前記特定列の図柄と同一種類の図柄が導出されるようになっており、
    前記各テーブルには、前記図柄組み合わせゲームにおいて同一内容のリーチ演出を行う変動パターンが存在しており、これらの変動パターンには通常の図柄停止順序となる図柄停止順序パターンを対応付けたものと前記通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序パターンを対応付けたものとがあり、前記通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序パターンを対応付けた変動パターンの方が前記第2の特別遊技状態を生起させる場合の図柄組み合わせゲームを行うときに選択される選択率が高くなるように前記変動パターン振分け乱数の値が振分けられている請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記主制御基板には、前記大当り判定の判定結果が否定となる場合に前記変動パターンを選択するための第3の変動パターンテーブルが記憶され、該テーブルの変動パターンには前記変動パターン振分け乱数の値とともに前記図柄停止順序パターンが予め対応付けられており、
    前記第1,第2の変動パターンテーブルと前記第3の変動パターンテーブルとを比較した場合には、前記第3の変動パターンテーブルの方が前記通常の図柄停止順序となる図柄停止順序パターンを対応付けた変動パターンの選択率が高くなるように前記変動パターン振分け乱数の値が振分けられている請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. 図柄を複数列で表示可能な可視表示部が設けられた図柄表示装置を備え、前記可視表示部では、各列の図柄の変動を開始させた後、各列の図柄を確定停止状態で表示させる図柄組み合わせゲームが行われ、当該ゲームにおいて確定停止状態で表示された全列の図柄による組み合わせが同一種類の図柄からなる大当り組み合わせである場合には大当りを認識でき、前記可視表示部に確定停止状態で表示された前記大当り組み合わせが予め定めた第1の所定の図柄による組み合わせである場合には遊技者にとって有利となる第1の特別遊技状態が生起される一方で、前記可視表示部に確定停止状態で表示された前記大当り組み合わせが予め定めた第2の所定の図柄による組み合わせである場合には前記第1の特別遊技状態よりも遊技者にとってさらに有利となる第2の特別遊技状態が生起される遊技機において、
    前記可視表示部には、前記図柄組み合わせゲームの開始後、予め定めた図柄停止順序にしたがって各列の図柄が表示されるようになっているとともに、前記図柄停止順序は、各列の図柄を通常の図柄停止順序で表示させる1種類の図柄停止順序パターンと前記通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序で表示させる複数種類の図柄停止順序パターンとによって定められており、
    遊技内容を統括して制御する主制御基板と、
    前記主制御基板から出力された制御コマンドに基づき前記図柄表示装置を制御する図柄制御基板とを備え、
    前記主制御基板は、大当り判定用乱数の値と大当り判定値とを用いて大当りとなるか否かの大当り判定を行い、該大当り判定の判定結果が肯定の場合には大当り図柄乱数の値を用いて前記可視表示部に確定停止状態で表示させる前記大当り組み合わせを形成する図柄を決定するとともに、変動パターン振分け乱数の値を用いて前記図柄組み合わせゲームにおける各列の図柄の変動が開始してから該図柄が確定停止状態で表示されるまでの制御内容を示す変動パターンを決定し、前記図柄制御基板に対して前記図柄組み合わせゲームに係る図柄制御を指示する制御コマンドを出力し、
    前記図柄制御基板には、前記大当り判定の判定結果が肯定となる場合に、前記主制御基板が前記大当り図柄乱数の値を用いて決定した図柄が前記第1の所定の図柄であって前記第1の特別遊技状態を生起させるときに前記図柄停止順序パターンを選択するための第1の図柄停止順序パターンテーブルと前記主制御基板が前記大当り図柄乱数の値を用いて決 定した図柄が前記第2の所定の図柄であって前記第2の特別遊技状態を生起させるときに前記図柄停止順序パターンを選択するための第2の図柄停止順序パターンテーブルとが記憶され、該各テーブルの図柄停止順序パターンには図柄停止順序パターン振分け乱数の値が振分けられており、
    前記第1の図柄停止順序パターンテーブルと前記第2の図柄停止順序パターンテーブルとを比較した場合には、前記第1の図柄停止順序パターンテーブルの方が前記通常の図柄停止順序となる図柄停止順序パターンの選択率が高くなるように前記図柄停止順序パターン振分け乱数の値が振分けられている一方で、前記第2の図柄停止順序パターンテーブルの方が前記通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序となる図柄停止順序パターンの選択率が高くなるように前記図柄停止順序パターン振分け乱数の値が振分けられており、少なくとも前記第2の図柄停止順序パターンテーブルについては前記通常の図柄停止順序となる図柄停止順序パターンよりも前記通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序となる図柄停止順序パターンの選択率が高くなるように前記図柄停止順序パターン振分け乱数の値が振分けられており、さらに前記通常の図柄停止順序とは異なる図柄停止順序となる複数種類の図柄停止順序パターンについては、前記第2の特別遊技状態を生起させる場合の図柄組み合わせゲームを行うときに選択される選択率が変化するように前記図柄停止順序パターン振分け乱数の値が振分けられており、
    前記図柄制御基板は、前記主制御基板が出力した前記制御コマンドを入力し、前記第1の特別遊技状態が生起される場合には前記図柄停止順序パターン振分け乱数の値を用いて前記第1の図柄停止順序パターンテーブルの中から前記図柄停止順序パターンを決定し、前記第2の特別遊技状態が生起される場合には前記図柄停止順序パターン振分け乱数の値を用いて前記第2の図柄停止順序パターンテーブルの中から前記図柄停止順序パターンを決定し、その決定した図柄停止順序パターンと前記主制御基板が選択した変動パターンの制御内容に対応する表示制御情報を生成し、その表示制御情報に基づき前記図柄表示装置において各列の図柄の変動を開始させた後、図柄停止順序にしたがって各列の図柄を表示させる遊技機。
  5. 前記図柄組み合わせゲームにおいて前記大当り組み合わせを確定停止状態で表示させる場合には、前記各列の図柄の変動を開始させた後、複数列のうち特定列の図柄が同一種類の図柄となって一旦停止状態で表示され、かつ前記特定列以外の列が変動するリーチ状態を形成してリーチ演出を行い、当該リーチ演出にて前記特定列以外の列の図柄として前記特定列の図柄と同一種類の図柄を導出するようになっており、
    前記図柄制御基板は、前記図柄組み合わせゲームにおいて前記大当り組み合わせを確定停止状態で表示させる場合、図柄停止順序にしたがって各列の図柄を導出しつつ、前記第1の所定の図柄によるリーチ状態を形成し、前記リーチ演出を経て前記第1の所定の図柄による大当り組み合わせを一旦導出させ、その後に再抽選演出にて前記主制御基板が決定した図柄による大当り組み合わせを導出し、該大当り組み合わせを確定停止状態で表示させ、
    前記主制御基板が決定した図柄が前記第2の所定の図柄である場合には前記再抽選演出にて前記第2の所定の図柄による大当り組み合わせを導出する請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の遊技機。
  6. 前記図柄停止順序パターンには、前記図柄組み合わせゲームの開始後、最初に図柄が導出される第1停止列が同一であって、次に図柄が導出される第2停止列が異なるパターンを含み、該パターンは前記第2の特別遊技状態を生起させる場合の図柄組み合わせゲームを行うときに選択される選択率が変化するように前記変動パターン振分け乱数の値が振分けられている請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の遊技機。
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