JP4721542B2 - パチンコ類遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、球体を用いて遊技を行うパチンコ類遊技機に関する。特に特定遊技状態を作出する確率を変動させる確率変動手段における技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ類遊技機においては、遊技盤上に備える可変表示装置が、数字や記号を例えば3つ並列して表示させ、それらの図柄合わせを行うことによって、大当り状態等の特定遊技状態を作出するものがある。そして、該パチンコ類遊技機は、該特定遊技状態の終了後に、再度特定遊技状態を作出する確率を変動させる、確率変動と呼ばれる処理を行う。
これによって、特定遊技状態になった後、確率変動によって再度該状態になる確率が上がると、遊技者にとって非常に有利な遊技状態を演出することができる。すなわち、本構成は本来、遊技者が大当りによって自己に有利な状態を楽しむと同時に、次回の大当りの確率が変動することで遊技者の期待感を高めることが出来る構成である。
【0003】
しかし、従来のパチンコ類遊技機においては、予め遊技者に、特定遊技状態の終了後に確率変動で自己に有利な状態となるか否かが報知されてしまうため、遊技者は特定遊技状態下における遊技を期待感をもって進めることが出来ず、遊技機の娯楽性を十分に高めることができない問題があった。
例えば、特開平8−229223号公報は、可変表示装置によって大当り図柄を表示後に車のレースを表示する補助遊技を行い、1着の車の色と大当り図柄の色が一致した場合に、遊技者にとって有利な確率変動を行う旨を報知する構成を開示している。
しかし、この手法では、大当りを表示後、すぐに次回の確率変動の有無を遊技者が認識してしまうため、その後の大当り状態における遊技は単に球体を獲得するだけの遊技になってしまい、遊技者の興趣を十分に高めることができない問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の有する問題点に鑑みて創出されたものであり、その目的は、特定遊技状態が終了するまで遊技者が確率変動の結果に期待感を持続することができ、同時に、確率変動の報知においても娯楽性の高いパチンコ類遊技機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために、次のようなパチンコ類遊技機の入賞装置を提供する。
すなわち、球体を用いて遊技を行うパチンコ類遊技機が少なくとも、特定の遊技状態を作出可能な特定遊技状態作出手段と、特定遊技状態を作出する確率を変動可能な確率変動手段と、遊技状態に関する情報を可変表示する可変表示装置とを備える。
そして、該可変表示装置が、特定遊技状態作出の可否及び、確率変動の結果を遊技者に報知可能な構成において、特定遊技状態下では、前記確率変動手段によって決定された来るべき確率変動の状態を、その特定遊技の終了後に該可変表示装置が表示し、遊技者に初めて報知する構成のパチンコ類遊技機を提供する。
【0006】
ここで、前記可変表示装置において、前記来るべき確率変動の状態を、補助遊技を表示することによって遊技者に報知する構成でもよい。
【0007】
前記確率変動手段が、前記特定遊技状態作出手段による特定遊技状態作出の有無を決定すると同時に、特定遊技状態の終了後における確率変動の状態を決定するパチンコ類遊技機を提供してもよい。
また、前記確率変動手段が、他の処理において参照可能な少なくとも1個の基準値を取得する基準値取得処理を含むと同時に、該基準値を参照し、確率変動の状態を決定する確率変動判定処理、又は、該基準値を参照し、前記可変表示装置における表示内容を決定する表示内容決定処理の少なくともいずれかの処理を含む構成において、該確率変動手段が、前記特定遊技状態作出手段による特定遊技状態作出の有無を決定すると同時に、基準値取得処理を行い、特定遊技状態の終了後に、確率変動判定処理又は表示内容決定処理の少なくともいずれかの処理を行う構成でもよい。
【0008】
前記可変表示装置が、補助遊技を開始する直前に補助遊技に移行することを遊技者に報知すると共に、補助遊技が一方向に図柄が移動する構成において、来るべき確率変動の状態を遊技者に報知する瞬間に、該図柄の移動方向を変化させる構成でもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に示した実施例に基づいて説明する。なお、実施形態は、本発明の主旨から逸脱しない限り適宜設計変更可能なものである。
パチンコ機は大当たり状態を創成する方法によって一般に第1種から第3種に区分されている。本実施例に挙げる第1種のパチンコ機は、遊技盤中央に備えた可変表示装置において、数字や記号等の図柄合わせを行い、各図柄が所定の条件で揃った場合に、大当り状態を創成する。
そして、大当り後には、再び大当りとなる確率を変動させる確率変動と呼ばれる処理を行い、遊技者にとって有利な状態を作出することもできる。
もっとも、本発明による手法を用いることができるのは本実施例に限定されることなく、いかなるパチンコ類遊技機であっても、確率変動を行い、請求項記載の各手段、装置を備えたものであれば適用することができる。
【0010】
図1にパチンコ機(1)における各部材の配置を示す正面図を示す。本パチンコ機は、可変表示装置である中央の図柄表示装置(10)で図柄合わせや数合わせを行い、その結果に基づいて遊技状態を決定する。
パチンコ機の遊技盤(2)上には、遊技者がハンドル(3)を操作することにより発射装置(図示しない)からパチンコ球が発射される。打出口(11)を経て遊技盤(2)に打ち込まれた打球は、遊技盤(2)上に配設された釘や諸部材によって進路を変更されながら遊技盤(2)面を流下する。
遊技盤(2)上には、図柄表示装置(10)の他、打球の通過を検出する左・右ゲート(12)(12)や、左・右肩入賞口(13)(13)、左・右袖入賞口(14)(14)などの打球の一般入賞口が配設されている。
打球が、左肩入賞口(13)等の各入賞口に入賞すると、各入賞口内に付設された入賞口SWによって検出され、払出装置から所定数の賞球が払い出される。
さらに、遊技の進行に伴って動作する風車(15)(15)や遊技を演出する多くのランプ類、音響効果を演出するスピーカ(4)等がある。そして、それらを制御する主基板をはじめとする裏制御機構、パチンコ球を供給、回収する設備である島設備と共働してパチンコ遊技を実現している。
【0011】
図柄表示装置(10)は、従来は回転ドラムで構成し、数字や文字、記号等の図柄合わせを行う装置であったが、近年では液晶ディスプレイと、該ディスプレイを制御する図柄制御部によって構成されているものが主流となっている。そして、図柄合わせの他にも、様々な表示を可能にすることによって、遊技の娯楽性を向上している。
そして、図1においては、3つの図柄(10a)(10b)(10c)を表示し、図柄合わせを行う際の状態を示している。
パチンコ球が始動口(16)に入賞すると、図柄表示装置(10)において、各図柄(10a)(10b)(10c)が回転表示を開始し、所定時間の経過後、停止する。その際に、図柄が所定の条件で揃っていれば大当り、すなわち特定遊技状態となる。大当りになると、大入賞口(17)に付設された開閉片が所定回数の開閉動作を行い、大入賞口(17)にパチンコ球を受け入れ可能な状態を作出する。このとき、入賞球数に応じた賞球の払い出しと共に、装飾ランプの点滅や効果音の出力により遊技の娯楽性を高めている。
【0012】
なお、図柄表示装置としては、上記液晶ディスプレイに限らず、CRT、ドットマトリックス、7セグメントLED、LED、エレクトロルミネッセンス、蛍光表示管等の任意の表示装置を用いることができ、その表示内容、方法についてもまた任意である。また大当り状態を作出する場合についても、図柄合わせによって図柄が揃った場合に限らず、あらかじめ定めた一定の方法によって大当り状態を作出するように構成することができる。
【0013】
以下、大当り状態を決定する過程につき詳述する。
始動口(16)にパチンコ球が入賞すると、大当り等を決定する基準となる基準値を取得する。ここでは、基準値として乱数が、裏制御機構に配設された主基板内で発生する。そして、図2に示すように、各乱数値は主基板のRAMに確保された図柄変動バッファ(20)内に格納される。
具体的には、大当り判定カウンタ値、大当り図柄乱数カウンタ値、確率変動判定用乱数カウンタ値、左・中・右図柄乱数カウンタ値、変動パターン乱数カウンタ値が、各値用に設けられたバッファ(21〜27)に格納される。大当り判定カウンタ値は、通常においては1/315の確率で大当りとなり、確率変動時には1/63の確率で大当りを判定する値である。大当り図柄乱数カウンタ値は、大当りの図柄を決定し、例えば表示する図柄が12種類であれば0ないし11の12通りの値から選択される。
確率変動判定用乱数カウンタ値は、上記大当り図柄と関連し、各図柄について2種類、すなわち確率変動となるか、通常の確率か、を決定する値であり、例えば12種類の図柄の場合には0ないし23の24通りから選択して出力される。そして、偶数が出力されれば通常の確率、奇数が出力されれば確率変動となり、高確率で大当りを作出するといった構成をとる。
【0014】
さらに、本発明においては、各図柄に固有の乱数テーブルを設定し、表示した図柄の種類に応じて確率変動となる確率を変更し、遊技に変化を与えることも可能である。すなわち、数字が図柄として表示される構成において、数字「7」によって大当りとなった場合には、選択される乱数がすべて確率変動を発生させる値となるようなテーブルを用意し、数字「5」の場合には、確率変動・通常・確率変動の組み合わせを繰り返すテーブルを用意して、選択される乱数から2/3の確率で確率変動が生じるようにする。さらに、数字「4」の場合には、選択される乱数がすべて確率変動を発生させないテーブル、すなわちテーブルにおける規定がすべて通常となるような構成にする。
【0015】
また、他のテーブル構成として表1に示す構成でもよい。
【表1】
Figure 0004721542
【0016】
表1に示すテーブルにおいては、数字「7」によって大当りとなった場合には、確率変動が生じる乱数値を0〜23とする。前記の通り、本構成では確率変動判定用乱数カウンタ値は0ないし23から選択して出力されるので、確率変動が生じる確率、確変突入率は100%となる。同様に、数字「5」の場合には0〜15とすることで、確変突入率を2/3としたり、数字「4」のように確率変動が生じる乱数値を設定しないことにより確変率が0%となるような構成をとることもできる。
本テーブルのように、確率変動が生じる乱数値を所定の範囲で指定したり、所定の方式で規定すれば、大当りの図柄毎に確率変動が生じる確率を規則的に変化させることができる。もちろん、これらテーブルの構成は全く任意であって、遊技の興趣を高めるために自由に変更可能である。
このように構成すると、大当りの図柄によって、さらに確率変動の確率をも変動させることができるので、遊技者にとって大当り図柄がより大きな意味を持つと同時に、期待感を膨らませ、変化に富んだパチンコ機を提供することができる。
【0017】
左・中・右図柄乱数カウンタ値は、図柄表示装置(10)による左図柄(10a)、中図柄(10b)、右図柄(10c)で表示する図柄を決定する値であり、例えば12種類の図柄ならば0ないし11の12通りの値が出力される。
また、大当り判定バッファ(21)に当たりである値が格納される場合には、停止図柄バッファ(24)(25)(26)に関わらず、大当り図柄バッファ(22)の値が設定される。
さらに、変動パターン乱数カウンタ値は、大当り・ハズレ等の抽選結果に従った表示の変動パターンを決定する。すなわち、大当りの場合には、RAM上に別に用意した変動パターン選択テーブルから、大当りの場合の変動パターンテーブルを呼び出し、上記変動パターン乱数カウンタ値に対応する変動パターンを表示する。同様に、リーチが外れた場合や、ハズレの場合にも各変動パターンテーブルから変動パターン乱数カウンタ値に応じて表示を行う。
これら、一連のカウンタ値は、1割り込み(2ms)毎に随時更新されており、例外として、中図柄(10b)と右図柄(10c)は左図柄(10a)と連動したタイミングで更新される。
なお、以上の構成によると、大当り判定バッファ(21)にハズレである値が格納されると同時に、左・中・右の停止図柄バッファ(24)(25)(26)がすべて同一の図柄となる場合があり得るが、この場合には、中図柄乱数カウンタ値から−1をして、中図柄を変更し、図柄上もハズレであるように修正を行うので、遊技者が認知する結果と表示上の齟齬を防ぐことが出来る。
【0018】
このような構成によって、大当りと確率変動の状態を決定する過程は、始動口(16)への入賞と同時に乱数を発生させることにより行われるが、次に、これを遊技者に報知する図柄表示装置について説述する。
図3に図柄表示装置の制御を司る図柄制御部(28)を示す。主基板から表示コマンドデータを図柄制御部(28)が受信すると、まずCPU(29)に伝達される。そして、該コマンドデータは、ワークRAM(30)に格納されると同時に、CPU(29)は該コマンドデータに対応する図柄変動データのうち、最初に表示する初期画像の識別番号を制御ROM(31)から読み出し、VDP(32)に送信する。
VDP(32)は、該識別番号に応じて、表示するマップデータをVRAM(36)に格納する。該マップデータは、識別番号に応じて背景の画像や、そこに登場する人、動物、物などのキャラクタ画像、図柄等から構成され、さらに、制御ROM(31)にあらかじめ記憶されている図柄制御用プログラムに従って図柄の拡大・縮小、回転、反転、座標等の情報がそれら画像に付与されたものである。
【0019】
ここで、VDP(32)は発信制御回路(33)によるクロックに応じて動作し、リセット回路(34)からのリセット信号によって初期化されながら動作する。
そして、VDP(32)は上記で格納されたマップデータをVRAM(36)から読み出すと共に、該マップデータに含まれる画像識別番号に基づいて、キャラクタROM(37)から各画像のドットデータの読み出し、およびそれの着色処理を行う。
これら一連の処理を経て、最終的にVDP(32)は画像表示信号を生成し、DA変換器(35)で変換するアナログなRGB信号を図柄表示装置(10)に供給し、図柄表示を行っている。
【0020】
次に、本発明の要部である確率変動判定動作につき説述する。本実施例において、前述の通り確率変動判定用乱数カウンタ値が、始動口(16)への入賞時に取得され、確率変動判定バッファ(23)に確率変動を判定する基準値として格納されている。
従来、主基板は大当りを図柄表示装置で遊技者に報知すると共に、引き続いて次の大当り判定時に確率変動が起こるか否かを遊技者に報知していた。
しかしこの手法では、遊技者は大当り中の遊技前に確率変動が起こるか否かをしってしまうため、確率変動の有無に関わらず、大当り中の遊技が単に賞球を獲得するだけの遊技となってしまう問題があった。
そこで、本発明においては、大当り判定カウンタ値の取得と同時に確率変動判定用乱数カウンタ値を取得する一方で、その結果の報知を大当りを報知する図柄変動、それに次ぐ大当りにおける遊技が終了した後に行うことで、上記問題の解決を図っている。
【0021】
図4に確率変動の判定制御に関するフローチャートを示す。図に示すように、始動口(16)にパチンコ球が入賞すると、確率変動判定用乱数カウンタ値が取得され、図柄変動・大当りの処理が行われる。その後、大入賞口の開閉動作が全て終了し、大当りにおける遊技が終了すると、前記確率変動判定バッファ(23)を参照し、そこに格納された確率変動判定用乱数カウンタ値に応じて、確率変動を発生させるか否かについて遊技者に報知する動画が決定される。該動画の表示コマンドが図柄制御部に伝達されると、前述のような図柄表示部における処理を経て、確率変動判定用の動画処理が図柄表示装置(10)において行われる。
本実施例において、上記動画は、補助遊技となっており、動画のストーリー展開によって、遊技者は初めて次に確率変動が生じるか否かを知ることとなる。これによって、遊技者は大当りにおける遊技中は次の確率変動に期待感を有しつつ遊技を行うことができ、さらに、遊技の終了後は補助遊技によって確率変動の発生に期待感を感じることが出来るので、非常に娯楽性の高いパチンコ機を提供することができる。
動画処理が終了すると、確変フラグと呼ばれる、確率変動の有無を記憶するフラグデータを設定し、確率変動の判定制御は終了する。次の大当り判定時には、該確変フラグを読み出し、確率変動を発生させる場合には、前述のように大当りの確率を1/63に変更する処理が行われる。
【0022】
ここで、確率変動用乱数カウンタ値による確率変動の有無を決定する過程については、その決定時期について様々な構成をとることができる。
例えば、確率変動判定用乱数カウンタ値が取得された時点で、実際の確率変動の発生の有無が決定されており、遊技者への報知が大当りにおける遊技の終了後である構成でもよい。この処理方法は確率変動用乱数カウンタ値から一義的に確率変動発生の有無が決定する場合や、確率変動の発生の有無に連動した特定遊技状態の演出の変化を設ける場合に有効である。
また、始動口(16)にパチンコ球が入賞した時点で基準値として確率変動用乱数カウンタ値を取得し、該基準値に基づいて、大当りによる遊技の終了後に、確率変動を発生させるか否かを判定してもよい。さらにこの時点で、確率変動の発生の有無を遊技者に報知する動画等の表示内容を決定してもよい。この処理方法は、基準値の取得処理と、該基準値に基づく判定処理を分散化して行うことにより、制御機構の負荷を低減し、パチンコ機の安定性の向上に寄与する。
【0023】
上記確率変動判定用の動画処理についても、前記図柄表示装置(10)を制御する図柄制御部(28)が、大当り判定を行う制御と同様の構成で制御を行う。
すなわち、主基板が確率変動判定用乱数カウンタ値によって、確率変動判定用の動画を決定し、そのコマンドデータを図柄制御部(28)に送信する。そして、図柄制御部(28)においてはCPU(29)が初期画像を制御ROM(31)から読み出してVDP(32)に送り、VDP(32)はVRAM(36)やキャラクタROM(37)とデータを送受信しながら、図柄表示装置(10)の表示を司る。
【0024】
本動画処理について、一例として実際の表示を示す図を図5ないし図7に示す。
まず、本実施例においては、遊技者にこれから動画による補助遊技が開始されることを遊技者に報知すると共に、確率変動判定が行われることを示す「確変判定」(40)が大きく表示される。このように、補助遊技の開始を明示することにより遊技者の関心を補助遊技に集め、補助遊技の効果をより強く発揮させることができる。また、確率変動判定の開始を明示することで、初心者の遊技者であっても、容易に確率変動の決定がこれから行われることを知ることができる。
そして、メインキャラクタが画面上に表示(41)され、次いで炎をメインキャラクタ(42)が避けながら岩場を飛び上がる場面となる。このとき、画面はメインキャラクタの移動に従って、下から上に場面が流れる、所謂スクロール処理となり、遊技者はメインキャラクタの移動を視覚的に感じることができる。
本画面(42)の後、確率変動を発生させる場合には、図6の画像に進み、発生させない場合、すなわち通常の確率の場合には、図7の画像に進む。
【0025】
図6において、メインキャラクタが炎を避けきれる(43)と、上記の下から上へのスクロールに変わって、横方向にスクロール(44)する。そして、最後に「確変決定」の文字が大きく表示され、遊技者に次の大当り判定が確率を変動した状態で行われることを報知する。ここでも、明確に報知がなされることで、初心者であっても容易に確率変動の開始を知ることができ、パチンコ機の娯楽性の向上に寄与する。
また、上下方向のスクロールから、最後に左右方向のスクロールに変化することによって、確率変動の決定をより印象付けることが可能であり、視覚的な演出効果を発揮する。
【0026】
一方、確率変動を生じさせない場合には、図7のようにメインキャラクタが炎を避けられなかった内容を表示する(46)と共に、「無念じゃー」の表示を行い(47)、確率変動にならないことを報知する。ここでも遊技者にとって容易に自己の遊技状態を知ることのできるパチンコ機の提供を図っている。
【0027】
本発明は以上の構成を備えるが、上記実施例に限らず適用することができる。特に各カウンタ値の種類や、その取得時期はパチンコ類遊技機によって任意に変更可能である。例えば、上記においては各カウンタ値を大当り判定時に同時に行っており、これは主基板から図柄制御部上のCPUへの信号送信が一方的であって、相互にタイミングをとらずに送信する本実施例の方法において好適であるからであるが、別な実施例では、これに拘ることなく、大当り判定カウンタ値を初めに取得し、確率変動判定用乱数カウンタ値を大当り処理の終了後に発生させてもよい。他のカウンタ値をその必要に応じて取得する構成も同様に可能である。
また、上記では大当り図柄によって、確率変動発生の確率を変更する構成を示したが、これを行わない構成でも構わない。すなわち、各図柄に固有の乱数テーブルを設けず、或いはすべて同一の乱数テーブルを設け、図柄による確率の変化を生じさせない構成でもよい。
【0028】
【発明の効果】
本発明のパチンコ類遊技機は、以上の構成を備えるので次の効果を奏する。すなわち、本発明のパチンコ類遊技機によると、遊技者は特定遊技の終了後に可変表示装置の表示によって初めて来るべき確率変動の状態を知ることになるので、特定遊技中にも次の確率変動に対する期待感を持続することができ、パチンコ類遊技機の娯楽性の向上に寄与する。
【0029】
本発明のパチンコ類遊技機によると、来るべき確率変動の状態を補助遊技を表示することによって遊技者に報知するので、遊技者は一定の時間、期待感を保ちながら次の確率変動の状態を待ち、遊技の興趣を高めることができる。
【0030】
本発明のパチンコ類遊技機によると、特定遊技状態作出の有無と同時に、確率変動の状態も決定するので、遊技機の制御機構内における信号伝達が容易に行うことができ、かつ、決定された確率変動の状態と関連づけて、特定遊技状態における演出等を効果的に変化させることができ、パチンコ類遊技機の娯楽性の向上に寄与することができる。
【0031】
本発明のパチンコ類遊技機によると、乱数を発生させる等の基準値取得処理を同時に行うことができ、信号伝達が容易になると共に、確率変動判定処理又は表示内容決定処理の少なくともいずれかを特定遊技状態後に行うことにより、パチンコ類遊技機における処理が分散化され、制御機構におけるデータ処理や各部材の制御に関わる負担が小さくなる。これにより、処理の遅延や、誤動作を未然に防止することができ、パチンコ類遊技機の動作安定性、ひいては娯楽性の向上に寄与する。
【0032】
本発明のパチンコ類遊技機によると、補助遊技への移行を遊技者に報知すると共に、確率変動の状態を報知する瞬間に図柄の移動方向が変化することで、初心者の遊技者であっても、確率変動の状態を決定する処理の開始と、その決定の時期を容易に知ることができ、自己の状態を確実に知ることのできる娯楽性に富んだパチンコ類遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機遊技盤面の外観正面図
【図2】図柄変動バッファ
【図3】図柄制御部
【図4】確率変動の判定制御
【図5】確変判定表示画面
【図6】確変決定表示画面
【図7】通常確率表示画面
【符号の説明】
1 パチンコ機
2 遊技盤
3 ハンドル
4 スピーカ
10 図柄表示装置
10a 左図柄
10b 中図柄
10c 右図柄
11 打出口
12 左・右ゲート
13 左・右肩入賞口
14 左・右袖入賞口
15 風車
16 始動口
17 大入賞口
20 図柄変動バッファ
21 大当り判定バッファ
22 大当り図柄バッファ
23 確率変動判定バッファ
24 停止図柄バッファ(左)
25 停止図柄バッファ(中)
26 停止図柄バッファ(右)
27 変動パターンバッファ
28 図柄制御部
29 CPU
30 ワークRAM
31 制御ROM
32 VDP
33 発信制御回路
34 リセット回路
35 DA変換器
36 VRAM
37 キャラクタROM

Claims (1)

  1. 球体を用いて遊技を行うパチンコ類遊技機であって、該遊技機が少なくとも、特定の遊技状態を作出可能な特定遊技状態作出手段と、特定遊技状態を作出する確率を変動可能な確率変動手段と、遊技状態に関する情報を可変表示する可変表示装置とを備え、
    前記確率変動手段は、他の処理において参照可能な少なくとも1個の基準値を取得する基準値取得処理を含むと同時に、確率変動の状態を決定する確率変動判定処理、又は前記可変表示装置における表示内容を決定する表示内容決定処理の少なくともいずれかの処理を含む構成であって、前記特定遊技状態作出手段による特定遊技状態作出の有無を決定すると同時に、基準値取得処理を行い、特定遊技状態の終了後に、確率変動判定処理又は表示内容決定処理の少なくともいずれかの処理を行うものであり、
    該可変表示装置は、特定遊技状態作出の可否及び、確率変動の結果を遊技者に報知可能な構成であって、特定遊技状態下では、前記確率変動手段によって決定された来るべき確率変動の状態を、その特定遊技の終了後に補助遊技を表示することによって遊技者に報知し、
    前記可変表示装置に可変表示後に表示される遊技状態に関する図柄には、可変表示の停止時に特定遊技状態となる表示であったとしても所定の確率で確率変動が発生することにより、その特定遊技の終了後に確率変動となるか否かを判別できない図柄と、可変表示の停止時にその特定遊技の終了後に確率変動となることを判別できる図柄が含まれていることを特徴とする、パチンコ類遊技機
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