JP2003019291A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003019291A
JP2003019291A JP2001207568A JP2001207568A JP2003019291A JP 2003019291 A JP2003019291 A JP 2003019291A JP 2001207568 A JP2001207568 A JP 2001207568A JP 2001207568 A JP2001207568 A JP 2001207568A JP 2003019291 A JP2003019291 A JP 2003019291A
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JP2001207568A
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Yuzo Ito
裕造 伊藤
Koji Iwasa
浩二 岩佐
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Newgin Co Ltd
Original Assignee
Newgin Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技状態の移行過程を遊技者に対して報知す
ることにより、遊技により高い興趣を持たせることがで
きる遊技機を提供することにある。 【解決手段】 可視表示部Hに表示された第1図柄19
の上側に拍手を打つために手を広げた様子を示す拍手の
画K1を表示する(図5(b))。次に、可視表示部H
には、「拍手を打つために手を広げた(拍手の画K
1)」→「拍手を打つ(拍手の画K2)」という一連の
動作が表示される。その一方で、可視表示部Hでは、そ
の動作が契機となって、可視表示部Hの表示内容(背景
画NH,SH)が変化する。即ち、ノーマルリーチの背
景画NHの一部が可視表示部Hの左側に移動すると共
に、スーパーリーチの背景画SHの一部が可視表示部H
の右側から出現する(図5(c))。以降、拍手の動作
に応じて可視表示部Hの表示内容を変化させることによ
り、スーパーリーチへ移行する過程を報知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種類の図柄を
表示可能な可視表示部が設けられた図柄表示手段を備え
た遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機の一種であるパチンコ機
は、複数種類の図柄を表示可能な可視表示部が設けられ
た図柄表示手段を備えている。その具体的なものとして
は、例えば、数字図柄や文字図柄(又は絵図柄)を液晶
画面上に3列表示可能な図柄表示手段が知られている。
そして、このような図柄表示手段を備えたパチンコ機で
は、可視表示部に表示された図柄の組み合わせの態様か
ら各種遊技状態を認識できるようになっている。
【0003】例えば、前記可視表示部に特定の2列の図
柄が同一図柄となって表示された場合には、その図柄の
組み合わせの態様からリーチ遊技状態を認識することが
できる。さらに、前記可視表示部に3列の図柄が同一図
柄となって表示された場合には、その図柄の組み合わせ
の態様から大当り遊技状態を認識することができる。
【0004】また、近年のパチンコ遊技機では、例え
ば、リーチ遊技状態の中で、通常リーチ遊技状態(所
謂、「ノーマルリーチ」)から特別リーチ遊技状態(所
謂、「スーパーリーチ」)へ遊技状態を移行させている
ものもある。そして、一般的に、特別リーチ遊技状態
は、通常リーチ遊技状態よりも大当り遊技状態となる期
待度が高いとされている。従って、遊技者は、特別リー
チ遊技状態に遊技状態が移行することにより大当り遊技
状態への期待感を高めることができ、パチンコ遊技にお
ける興趣の向上を図ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パチンコ機
においては、前述した各種遊技状態を明確に遊技者に報
知するために、例えば、図柄変動遊技状態からリーチ遊
技状態への移行時、及び、リーチ遊技状態から大当り遊
技状態への移行時、可視表示部内に「リーチ」や「大当
り」などを文字表示することが行われている。しかしな
がら、これらの文字表示は、リーチ遊技状態や大当り遊
技状態の発生(遊技者が認識できる状態)を要件として
表示されるようになっている。そのため、遊技者は、こ
れらの遊技状態が発生する迄の間、可視表示部内に図柄
が表示される様子を眺めているだけであり、パチンコ遊
技の面白みに欠けていた。
【0006】また、前述した通常リーチ遊技状態から特
別リーチ遊技状態への移行時には、可視表示部内の表示
態様が突然変更されることにより、遊技者は、特別リー
チ遊技状態へ移行したことを初めて認識できるようにな
っている。そのため、遊技者は、特別リーチ遊技状態へ
移行することを期待しつつも、特別リーチ遊技状態に遊
技状態が移行する迄の間は、前述同様に、可視表示部内
に図柄が表示される様子を眺めているだけであり、パチ
ンコ遊技の面白みに欠けていた。
【0007】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものであり、その目的
は、遊技状態の移行過程を遊技者に対して報知すること
により、遊技により高い興趣を持たせることができる遊
技機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、複数種類の図柄を表示
可能な可視表示部が設けられた図柄表示手段を備え、前
記可視表示部に表示された図柄の組み合わせによって遊
技が行われる遊技機において、第1の遊技状態から当該
遊技状態とは異なる第2の遊技状態へ移行する過程を遊
技者に対して段階的に報知する報知手段を備えたことを
要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の遊技機において、前記第1の遊技状態は通常リーチ遊
技状態であるのに対し、第2の遊技状態は前記通常リー
チ遊技状態よりも大当り遊技状態となる期待度が高い特
別リーチ遊技状態であることを要旨とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の遊技機において、前記報知手段は、前記
図柄表示手段の可視表示部であって、当該可視表示部
は、その表示内容を段階的に変化させることにより遊技
状態が移行する過程を視覚的に報知することを要旨とす
る。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求
項3のうちいずれか一項に記載の遊技機において、前記
報知手段は、予め定めた所定の報知態様を繰り返すこと
によって、遊技状態が移行する過程を段階的に報知する
ことを要旨とする。
【0012】請求項5に記載の発明は、複数種類の図柄
を表示可能な可視表示部が設けられた図柄表示手段を備
え、前記可視表示部に表示された図柄の組み合わせによ
って遊技が行われる遊技機において、前記可視表示部の
表示内容を制御することにより、通常リーチ遊技状態か
ら特別リーチ遊技状態へ移行する過程を遊技者に対して
段階的に報知する制御手段を設け、前記制御手段は、可
視表示部内に表示した通常リーチ遊技状態に対応する表
示内容を特別リーチ遊技状態に対応する表示内容へ段階
的に変化させることにより遊技状態が移行する過程を報
知することを要旨とする。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の遊技機において、前記制御手段は、予め定めた特定表
示態様を繰り返すことによって、前記可視表示部の表示
内容を特別リーチ遊技状態に対応する表示内容に段階的
に変化させることを要旨とする。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の遊技機において、前記制御手段は、可視表示部におけ
る表示態様が予め定めた特定表示態様とは異なることに
より、前記可視表示部の表示内容を通常リーチ遊技状態
に対応する表示内容に逆戻りさせることを要旨とする。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項5〜請求
項7のうちいずれか一項に記載の遊技機において、前記
制御手段は、可視表示部の表示内容として表示された背
景画を変化させるものであって、前記制御手段は、通常
リーチ遊技状態に対応する背景画を特別リーチ遊技状態
に対応する背景画へ段階的に変化させることを要旨とす
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る遊技機をその
一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」とい
う。)に具体化した一実施形態を図1〜図7に基づき説
明する。
【0017】図1に略示するように、パチンコ機10に
おいて機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各
種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が
開閉及び着脱自在に組み付けられている。そして、前記
中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13
を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠14と上球
皿15が共に横開き状態で開閉可能に組み付け整合され
ている。さらに、前記中枠12の下部には下球皿16、
打球発射装置17等が装着されている。また、前記遊技
盤13の遊技領域の略中央には、各種遊技状態(大当り
遊技状態、リーチ遊技状態、はずれ遊技状態など)を決
定するために図柄を変動させて図柄組み合わせゲームを
行う図柄表示手段としての図柄表示装置18が配設され
ている。
【0018】ここで、前記図柄表示装置18の具体的構
成について図2に基づき説明する。前記図柄表示装置1
8には、液晶画面からなる報知手段としての可視表示部
Hが設けられており、当該可視表示部Hには、図2で示
すように複数列(本実施形態では、3列)の第1図柄1
9、第2図柄20及び第3図柄21が各列毎に表示され
るようになっている。なお、「表示」とは、前記可視表
示部Hにおいて遊技者が図柄を識別できる状態で前記図
柄が停止していることであり、「停止」には、所謂、ゆ
れ変動と言われる一旦停止状態と完全に停止した確定停
止状態の何れの状態も含まれている。
【0019】また、本実施形態における第1〜第3図柄
19〜21は、複数種類(例えば、10種類)のキャラ
クタ図柄となっている。従って、遊技者は、前記可視表
示部Hに表示された第1〜第3図柄19〜21の組み合
わせの態様から大当り遊技状態、リーチ遊技状態、若し
くは、はずれ遊技状態の何れかの遊技状態を認識するこ
とできる。例えば、図2に示すように、前記可視表示部
Hに表示された第1〜第3図柄19〜21が同一の図柄
(同一のキャラクタ)である場合には、その組み合わせ
の態様から大当り遊技状態を認識することができる。ま
た、特定の2列(例えば、第1図柄19と第3図柄2
1)が同一の図柄(同一のキャラクタ)である場合に
は、その組み合わせの態様からリーチ遊技状態を認識す
ることができる。さらに、前記可視表示部Hに表示され
た第1〜第3図柄19〜21が全て異なる場合、若しく
は、第1〜第3図柄19〜21のうち、何れか一つが異
なる場合には、その組み合わせの態様からはずれ遊技状
態を認識することができる。
【0020】また、図1に示すように、前記遊技盤13
の遊技領域の略中央には、前記図柄表示装置18の下方
に図示しないソレノイドにより開閉動作を行う始動入賞
口22が配置されている。さらに、前記始動入賞口22
の下方には、図示しないソレノイドにより開閉動作を行
う大入賞口23が配置されている。従って、前記打球発
射装置17の操作により前記遊技盤13の遊技領域に打
球された遊技球が始動入賞口22へ入賞するか、若しく
は、始動保留球数の記憶値に基づき、前記図柄表示装置
18では図柄組み合わせゲームが行われるようになって
いる。
【0021】なお、「始動保留球数の記憶値」とは、前
記各図柄19〜21の変動中に始動入賞口22に入賞し
た遊技球の数を所定の上限値(一般的には4)の範囲内
で記憶した値である。そして、前記記憶値が0(零)の
場合には始動入賞口22への遊技球の入賞によって図柄
組み合わせゲームが行われると共に、前記記憶値が0
(零)以外の場合には当該記憶値に基づき図柄組み合わ
せゲームが行われる。なお、前記記憶値は、始動入賞口
22への遊技球の入賞により+1され、図柄組み合わせ
ゲームの開始により−1される。
【0022】そして、前記図柄組み合わせゲームの結
果、前記可視表示部Hで第1〜第3図柄19〜21が同
一の図柄となって表示された場合(図2の状態)には、
大当り遊技状態となって前記大入賞口23の開閉により
多数の遊技球を獲得できるチャンスが遊技者に付与され
るようになっている。
【0023】また、前記パチンコ機10の機裏側には、
遊技内容を統括して制御する主制御基板24(以下、
「主基板」という。)が装着されている(図1に破線で
示す。)。そして、前記主基板24には、前記図柄表示
装置18に対し図柄制御を実行する制御手段としての図
柄制御基板(以下、「図柄基板」という。)25が接続
されている(図1に破線で示す。)。この図柄基板25
は、当該主基板24から出力された各種制御信号を入力
し、当該制御信号を構成する各種制御コマンドに基づき
前記図柄表示装置18の図柄制御を実行するようになっ
ている。そして、前記可視表示部Hでは、前記制御コマ
ンドに応じた図柄組み合わせゲームが行われることによ
って、前記第1〜第3図柄19〜21が表示されるよう
になっている。
【0024】次に、前記主基板24及び図柄基板25の
具体的な構成について図3に基づき詳細に説明する。最
初に、前記主基板24について説明すると、前記主基板
24はパチンコ機10全体を制御するメインCPU26
を備えており、当該メインCPU26にはROM27及
びRAM28が接続されている。そして、前記ROM2
7には、パチンコ機10を制御するための遊技制御プロ
グラムが記憶保持されている。また、前記ROM27に
は、大当り判定用乱数(0〜630)、大当り図柄乱数
(0〜9)、左はずれ図柄乱数(0〜9)、右はずれ図
柄乱数(0〜9)、中はずれ図柄乱数(0〜9)が記憶
保持されている。さらに、前記ROM27には、リーチ
判定用乱数(0〜59)、変動パターン振分け乱数(0
〜77)などの各種乱数や、前述した各種乱数の抽出値
に対応する各種制御コマンドが記憶保持されている。
【0025】なお、「変動パターン」とは、第1〜第3
図柄19〜21が変動を開始してから、前記各図柄19
〜21が所定の図柄を確定停止させるまでの間におい
て、前記変動パターン毎に予め定められた変動時間内に
おける前記各図柄19〜21の動作パターンを示したも
のである。即ち、変動パターンは、前記図柄表示装置1
8で行われる演出に相当するものであって、例えば、リ
ーチ遊技状態となった時に特定の図柄をコマ送り、高速
送り、若しくは、図柄以外のキャラクタを動作させるな
ど各図柄19〜21の動作パターンが示されている。
【0026】また、大当り判定用乱数は、前記始動入賞
口22に遊技球が入賞した際に抽出され、その抽出され
た値によって大当り遊技状態となるか否かを判定するも
のである。即ち、前記ROM27には、大当り判定用乱
数(0〜630)のうち、大当り遊技状態と判定するた
めの所定の大当り値(例えば、7と373)が記憶され
ており、前記メインCPU26は、抽出された値が前記
大当り値と一致した場合に大当り遊技状態と判定する。
【0027】また、大当り図柄乱数は、大当り判定用乱
数から大当り値が抽出された場合に、最終的に確定停止
させる図柄を決定するための乱数である。そして、大当
り図柄乱数の数値である0(零)〜9は、前述した10
種類の図柄に対応している。従って、前記大当り判定用
乱数の抽出によって大当り遊技状態が決定された場合、
大当り図柄乱数から抽出された数値に対応する図柄が確
定停止する図柄として決定される。
【0028】また、変動パターン振分け乱数は、ROM
27に予め記憶された複数の変動パターンのうち、何れ
の変動パターンを用いて第1〜第3図柄19〜21を変
動させるかを決定するための乱数である。そして、前記
変動パターンは、大当り遊技状態用、リーチ遊技状態
用、はずれ遊技状態用など複数の状態毎に区分してテー
ブル化されており、前記テーブル毎に前記変動パターン
振分け乱数の数値が振分けられている。従って、メイン
CPU26は、例えば、大当り判定用乱数の抽出によっ
て大当り遊技状態が決定された場合、抽出した変動パタ
ーン振分け乱数の数値に対応する変動パターンを大当り
遊技状態用の変動パターンテーブルから選択する。
【0029】また、前記RAM28には、前記始動入賞
口22に入賞した遊技球のうち、始動保留球数として記
憶した前記記憶値や前記メインCPU26が演算処理し
た前記制御コマンドを記憶保持するようになっている。
そして、前記メインCPU26は、前記図柄表示装置1
8に対し図柄制御を指示する際、前記制御コマンドなど
を制御信号(8ビットの信号MD0〜MD7)として出
力ポート29及び出力バッファ30を介して前記図柄基
板25に出力するようになっている。また、前記メイン
CPU26は、前記制御信号の出力タイミングに併せ
て、前記図柄基板25に対し前記制御信号を構成する制
御コマンドの読込みを指示するための読込信号(INT
信号、若しくは、ストローブ信号)を出力ポート29及
び出力バッファ30を介して出力するようになってい
る。
【0030】ここで、前記制御コマンドについて簡単に
説明すると、前記主基板24のROM27には、前記各
図柄19〜21の変動開始及び変動パターンを指示する
変動開始コマンド、各図柄19〜21を各列毎に指示す
る図柄指定コマンド及び各図柄19〜21を確定停止さ
せる全図柄停止コマンドが記憶保持されている。そし
て、これらの各コマンドは、前記各種乱数の抽出値に基
づき選択されるようになっている。即ち、各変動パター
ンには、各別に対応する変動開始コマンドが定められて
おり、前記メインCPU26は変動パターン振分け乱数
の抽出値に応じて選択された変動パターンに対応する変
動開始コマンドを演算処理するようになっている。ま
た、第1〜第3図柄19〜21には、各別に対応する図
柄指定コマンドが定められており、前記メインCPU2
6は大当り図柄乱数や各はずれ図柄乱数の抽出値に応じ
て選択された図柄(キャラクタ図柄)に対応する図柄指
定コマンドを演算処理するようになっている。
【0031】次に、前記主基板24が前記図柄基板25
に対し図柄制御を指示するための制御コマンドを出力す
る態様の一例を説明する。前記主基板24のメインCP
U26は、前記始動入賞口22への遊技球の入賞に伴
い、前記大当り判定用乱数、及び、前記大当り図柄乱数
の各数値を抽出する。また、前記メインCPU26は、
抽出した大当り判定用乱数の数値が前記大当り値と一致
するか否かを判定する。そして、その判定結果が一致し
た場合、前記メインCPU26は、前記大当り図柄乱数
の数値に対応する図柄を確定停止させる図柄として決定
する。さらに、前記メインCPU26は、前記変動パタ
ーン振分け乱数の数値を抽出し、大当り遊技状態用の変
動パターンテーブルから前記数値に対応する変動パター
ンを選択する。
【0032】従って、前記メインCPU26は、最初
に、前記図柄基板25に対し、前記各図柄19〜21の
変動開始を指示すると共に、変動パターン振分け乱数の
抽出値によって選択された変動パターンからなる変動開
始コマンドを制御信号として出力する。次に、前記メイ
ンCPU26は、大当り図柄乱数の抽出値によって決定
された第1〜第3図柄19〜21に対応する各図柄指定
コマンドを制御信号として出力する。また、前記メイン
CPU26は、変動開始コマンドによって出力した変動
パターンに対応する変動時間に併せて、図柄指定コマン
ドで指示した全ての図柄を確定停止させるための全図柄
停止コマンドを制御信号として出力する。
【0033】次に、前記制御コマンドを入力し、当該コ
マンドに基づき図柄表示装置18の図柄制御を実行する
図柄基板25の具体的な構成について図3に基づき説明
する。
【0034】前記図柄基板25は、前記図柄表示装置1
8に対し図柄制御を実行するためのサブCPU31を備
えており、当該サブCPU31には前記主基板24が出
力した制御信号及び読込信号を入力する入力バッファ3
2が接続されている。さらに、前記入力バッファ32に
は入力ポート33が接続されており、前記制御信号は前
記入力ポート33を介して前記サブCPU31に入力さ
れるようになっている。
【0035】また、前記サブCPU31には、ROM3
4及びRAM35が接続されている。そして、前記RO
M34には、前記図柄表示装置18の図柄制御を行うた
めの制御プログラムや、前記変動開始コマンド(変動パ
ターン)に対応する具体的な制御内容(第1〜第3図柄
19〜21の動作パターン)が記憶保持されている。一
方、前記RAM35には、前記主基板24から出力され
た前記制御コマンドなどが記憶保持されるようになって
いる。
【0036】そして、前記サブCPU31には、前記第
1〜第3図柄19〜21の動作パターンに応じて、図柄
表示装置18(可視表示部H)の表示内容を制御するた
めのVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)36
が接続されている。また、前記VDP36には、キャラ
クタROM37及びビデオRAM38が接続されてい
る。そして、前記キャラクタROM37には、前記可視
表示部Hに表示される、例えば、第1〜第3図柄19〜
21となるキャラクタ画、背景画や文字などの各種画像
情報が記憶保持されている。また、前記ビデオRAM3
8には、前記制御コマンドなどに基づき前記VDP36
が前記キャラクタROM37に記憶されている前記画像
情報を用いて生成した可視表示部Hの表示内容を制御す
るための表示制御情報が記憶保持されるようになってい
る。そして、前記VDP36は、前記表示制御情報を画
像信号に変換し、前記図柄表示装置18に対し出力する
ようになっている。
【0037】従って、前記図柄基板25(サブCPU3
1)は、前記制御コマンドを入力すると、該コマンドに
対応する制御内容に基づき、第1〜第3図柄19〜21
の変動開始から確定停止までの動作パターンを制御す
る。一方、前記VDP36は、前記制御内容に対応する
表示制御情報を生成し、当該表示制御情報に基づき図柄
表示装置18(可視表示部H)の表示内容を制御する。
これにより、前記可視表示部Hには第1〜第3図柄19
〜21が表示されると共に、前記各図柄19〜21の動
作パターンに応じて可視表示部Hにおける表示内容が制
御される。
【0038】次に、このように構成されたパチンコ機1
0において、前記変動パターン中に示された本実施形態
の特徴的な第1〜第3図柄19〜21の動作パターン、
特に、リーチ遊技状態時における特徴的な動作パターン
について説明する。そして、本実施形態では、リーチ遊
技状態の中でも、通常リーチ遊技状態(第1の遊技状態
である。以下、「ノーマルリーチ」という。)から特別
リーチ遊技状態(第2の遊技状態である。以下、「スー
パーリーチ」という。)へ移行する過程に特徴を持たせ
ている。
【0039】なお、「スーパーリーチ」とは、「ノーマ
ルリーチ」に比して大当り遊技状態となる期待度が高い
リーチ遊技状態となっている。従って、遊技者は、ノー
マルリーチからスーパーリーチへ移行することにより大
当り遊技状態への期待感を高めることができる。
【0040】ここで、スーパーリーチが大当り遊技状態
となる期待度が高い理由を説明すると、ノーマルリーチ
→大当り遊技状態へ移行するパターンやノーマルリーチ
→スーパーリーチ→大当り遊技状態へ移行するパターン
は、夫々変動パターン中に示されている。また、これら
の変動パターンは、前述のように、大当り遊技状態など
の遊技状態に対応して各別にテーブル化されている。そ
して、大当り遊技状態用の変動パターンテーブルでは、
ノーマルリーチ→大当り遊技状態へ移行する変動パター
ンに比して、スーパーリーチ→大当り遊技状態へ移行す
る変動パターンを多く保持しており、該変動パターンに
対して変動パターン振分け乱数の値が多く振分けられて
いる。そのため、大当り判定用乱数の抽出値によって大
当り遊技状態となることが決定された場合、スーパーリ
ーチ→大当り遊技状態へ移行する変動パターンが多く選
択されるようになっている。従って、ノーマルリーチ→
スーパーリーチへ移行した場合には、大当り遊技状態に
なる期待度が高くなっている。
【0041】そして、本実施形態のスーパーリーチへの
移行に伴う変動パターンでは、ノーマルリーチからスー
パーリーチへ移行する過程を可視表示部Hにおいて遊技
者に対し段階的に、かつ、視覚的に報知するようになっ
ている。従って、遊技者は、ノーマルリーチからスーパ
ーリーチへ移行する過程を見ながらスーパーリーチへ移
行、即ち、大当り遊技状態へ移行する期待感を徐々に高
めることができ、パチンコ遊技により高い興趣を持たせ
ることができる。また、パチンコ遊技中に遊技者の視線
が最も多く集中する可視表示部Hにおいて、ノーマルリ
ーチからスーパーリーチへ移行する過程を報知すること
で、遊技者は移行過程を容易に理解することができる。
【0042】以下に、本実施形態のスーパーリーチへの
移行に伴う変動パターンを実現するための具体的な構成
について説明する。図柄基板25のキャラクタROM3
7には、図4に示すような、可視表示部Hの表示内容と
して表示する異なる背景画NH,SHが記憶保持されて
いる。そして、図4(a)は、ノーマルリーチ時におい
て、前記可視表示部Hに表示される背景画NHであり、
その中央に寺社40が描かれた背景となっている。ま
た、図4(b)は、スーパーリーチ時において、前記可
視表示部Hに表示される背景画SHであり、池41の辺
に木42が植えられている状態が描かれた背景となって
いる。
【0043】そして、前記図柄基板25は、ノーマルリ
ーチ時において前記背景画NHを可視表示部Hに表示
し、該背景画NHを背にして第1〜第3図柄19〜21
を動作パターンに基づき各々表示するようになってい
る。一方、前記図柄基板25は、スーパーリーチ時にお
いて前記背景画SHを可視表示部Hに表示し、該背景画
SHを背にして第1〜第3図柄19〜21を動作パター
ンに基づき各々表示するようになっている。このよう
に、ノーマルリーチとスーパーリーチに対応する表示内
容としての背景画NH,SHを異なる背景とすることに
より、遊技者は、ノーマルリーチ、若しくは、スーパー
リーチの何れの状態であるかを明確に理解することがで
きる。
【0044】そして、前記VDP36は、ノーマルリー
チからスーパーリーチに移行する変動パターンの制御内
容に応じて、ノーマルリーチの背景画NHをスーパーリ
ーチの背景画SHへ段階的に(徐々に)変化させるため
の表示制御情報を生成する。その結果、可視表示部Hに
おいては、ノーマルリーチの背景画NHがスーパーリー
チの背景画SHへ段階的に変化する表示内容となり、背
景画NH,SHの変化によりノーマルリーチからスーパ
ーリーチへ移行する過程を遊技者に対し報知するように
なっている。
【0045】また、前記キャラクタROM37には、ノ
ーマルリーチからスーパーリーチへ移行する過程におい
て、図5〜図7に示すように、可視表示部Hに表示する
異なる複数種類の拍手の画K1〜K4が記憶保持されて
いる。より具体的に言えば、図5(b)に示した拍手の
画K1は、「拍手を打つために手を広げた」様子を可視
表示部Hで表示するための画となっている。また、図5
(c)に示した拍手の画K2は、「拍手を打つ」様子を
可視表示部Hで表示するための画となっていいる。さら
に、図5(d)に示した拍手の画K3は、「拍手を打っ
た後に手を合わせた」様子を可視表示部Hで表示するた
めの画となっている。また、図7(b)に示した拍手の
画K4は、「拍手を空振りした(即ち、拍手を打たなか
った)」様子を可視表示部Hで表示するための画となっ
ている。
【0046】そして、前記VDP36は、ノーマルリー
チの背景画NHをスーパーリーチの背景画SHへ段階的
に変化させるための契機となる一連の動作であり、前記
可視表示部Hの表示態様となる表示制御情報を拍手の画
K1〜K4に基づいて生成する。即ち、ノーマルリーチ
の背景画NHをスーパーリーチの背景画SHへ段階的に
変化させる一連の動作を示す表示態様(予め定めた特定
表示態様)として、「拍手を打つために手を広げた(拍
手の画K1)」→「拍手を打つ(拍手の画K2)」(そ
の後、「拍手を打った後に手を合わる(拍手の画K
3)」)に係る表示制御情報を生成する。そして、この
一連の動作を示す表示態様は、報知手段である可視表示
部Hにおける予め定めた所定の報知態様となっている。
【0047】一方、スーパーリーチへ移行させない場合
の一連の動作を示す表示態様(予め定めた特定表示態様
とは異なる場合)として、「拍手を打つために手を広げ
た(拍手の画K1)」→「拍手を空振りした(拍手の画
K4)」に係る表示制御情報を生成する。そして、前記
可視表示部Hでは、前述した各一連の動作を示す表示態
様に併せて、ノーマルリーチの背景画NHからスーパー
リーチの背景画SHへ段階的に変化(表示)させること
により、ノーマルリーチからスーパーリーチへ移行する
過程を遊技者に対し視覚的に報知するようになってい
る。
【0048】次に、ノーマルリーチからスーパーリーチ
へ移行する過程を可視表示部Hにおいて報知する態様を
図5〜図7に基づいて具体的に説明する。なお、図5〜
図7においては、可視表示部Hに表示される背景画N
H,SHを簡略図示している。即ち、ノーマルリーチの
背景画NHを左下り斜線で、スーパーリーチの背景画S
Hを右下り斜線で示している。
【0049】前記図柄基板25(サブCPU31及びV
DP36)は、前記主基板24が出力した変動開始コマ
ンド及び各図柄指定コマンドに基づき、前記可視表示部
Hにおいて前記第1〜第3図柄19〜21を変動させ
る。また、前記図柄基板25は、変動を開始後、所定時
間が経過すると、前記図柄指定コマンドで指定された図
柄、即ち、第1〜第3図柄19〜21を表示する(図5
(a))。なお、図5(a)では、第1,第3図柄1
9,21として同一の図柄(河童の女の子の意匠からな
る図柄)が表示され、リーチ遊技状態、即ち、ノーマル
リーチ遊技状態となった状態が示されている。従って、
可視表示部Hの全体の背景としては、前述したノーマル
リーチの背景画NHが表示内容として表示されている。
【0050】そして、図5(a)では、ノーマルリーチ
遊技状態の結果、第2図柄20には、第1,第3図柄1
9,21とは異なる図柄(水の雫の意匠からなる図柄)
が表示される。その結果、可視表示部Hでは第1〜第3
図柄19〜21の組み合わせ態様からはずれ遊技状態が
認識できる状態となっている。このとき、可視表示部H
に表示された第1〜第3図柄19〜21は、一旦停止状
態、所謂、揺れ変動状態となっている。
【0051】この状態で、前記可視表示部Hには、第1
図柄19の上側に前記VDP36が画像信号として出力
した表示制御情報に基づき、拍手の画K1(拍手を打つ
ために手を広げた画)が表示される(図5(b))。そ
の結果、遊技者は、拍手の画K1の表示により、スーパ
ーリーチへ移行する可能性を認識し、スーパーリーチへ
移行する期待感を持つことができる。なお、拍手の画K
1が表示された段階では、可視表示部Hの表示内容(背
景画NH)は何ら変化しておらず、可視表示部H全体に
ノーマルリーチの背景画NHが表示されている。
【0052】次に、可視表示部Hでは、前記VDP36
が拍手の画K1,K2に基づき生成した表示制御情報に
よって、「拍手を打つために手を広げた(図5
(b))」→「拍手を打つ(図5(c))」という一連
の動作が表示される(特定表示態様)。また、その一方
で、前記可視表示部Hでは、その動作が契機となって、
可視表示部Hの表示内容(背景画NH,SH)が前記表
示制御情報によって変化する。即ち、可視表示部Hで
は、その表示内容として、ノーマルリーチの背景画NH
の一部が可視表示部Hの左側に移動すると共に、図4
(b)に示したスーパーリーチの背景画SHの一部が可
視表示部Hの右側から出現する。なお、図5(c)の状
態では、可視表示部H全体から見て、略3:1の比率
(ノーマルリーチの背景画NHが4分の3)となるよう
にノーマルリーチの背景画NHとスーパーリーチの背景
画SHが表示されている。
【0053】そして、本実施形態では、ノーマルリーチ
の背景画NHとして図4(a)に示すように寺社40の
背景が描かれている一方で、拍手を打つ動作によってス
ーパーリーチの背景画SHを表示させるようになってい
る。そのため、「寺社における願掛けに拍手を打つ」と
いう関連性によって、遊技者は、可視表示部Hにおいて
どのような表示態様(一連の動作)が行われると良いか
容易に理解することができる。従って、パチンコ遊技に
より高い興趣を持たせることができる。
【0054】次に、前記可視表示部Hには、第1図柄1
9の上側において、前記VDP36が画像信号として出
力した表示制御情報に基づき、拍手の画K2(拍手を打
つ画)から拍手の画K3(拍手を打った後に手を合わせ
た画)が表示される。また、略同時に前記可視表示部H
には、第2図柄20の上側に前記VDP36が画像信号
として出力した表示制御情報に基づき、拍手の画K1
(拍手を打つために手を広げた画)が表示される(図5
(d))。その結果、遊技者は、2度目の拍手の画K1
が表示されたことにより、1度目の拍手が表示されたと
きよりもスーパーリーチへ移行する期待感をさらに強く
持つことができる。
【0055】そして、可視表示部Hでは、前記VDP3
6が拍手の画K1,K2に基づき生成した表示制御情報
によって、「拍手を打つために手を広げた(図5
(d))」→「拍手を打つ(図6(a))」という一連
の動作が表示される(特定表示態様)。また、その一方
で、前記可視表示部Hでは、その動作が契機となって、
可視表示部Hの表示内容(背景画NH,SH)が前記表
示制御情報によって変化する。即ち、可視表示部Hで
は、その表示内容として、ノーマルリーチの背景画NH
の一部が可視表示部Hの左側にさらに移動すると共に、
スーパーリーチの背景画SHの一部が可視表示部Hの右
側からさらに出現する。なお、図6(a)の状態では、
可視表示部H全体から見て、略1:1の比率(略半分)
となるようにノーマルリーチの背景画NHとスーパーリ
ーチの背景画SHが表示されている。
【0056】次に、前記可視表示部Hには、第2図柄2
0の上側において、前記VDP36が画像信号として出
力した表示制御情報に基づき、拍手の画K2(拍手を打
つ画)から拍手の画K3(拍手を打った後に手を合わせ
た画)が表示される。また、略同時に前記可視表示部H
には、第3図柄21の上側に前記VDP36が画像信号
として出力した表示制御情報に基づき、拍手の画K1
(拍手を打つために手を広げた画)が表示される(図6
(b))。その結果、遊技者は、3度目の拍手の画K1
が表示されたことにより、2度目の拍手が表示されたと
きよりもスーパーリーチへ移行する期待感をさらに強く
持つことができる。
【0057】そして、可視表示部Hでは、前記VDP3
6が拍手の画K1,K2に基づき生成した表示制御情報
によって、「拍手を打つために手を広げた(図6
(b))」→「拍手を打つ(図6(c))」という一連
の動作が表示される。(特定表示態様)。また、その一
方で、前記可視表示部Hでは、その動作が契機となっ
て、可視表示部Hの表示内容(背景画NH,SH)が前
記表示制御情報によって変化する。
【0058】即ち、可視表示部Hでは、その表示内容と
して、ノーマルリーチの背景画NHの一部が可視表示部
Hの左側にさらに移動すると共に、スーパーリーチの背
景画SHの一部が可視表示部Hの右側からさらに出現す
る。なお、図6(c)の状態では、可視表示部H全体か
ら見て、略1:3の比率(スーパーリーチの背景画SH
が4分の3)となるようにノーマルリーチの背景画NH
とスーパーリーチの背景画SHが表示されている。
【0059】そして、前記可視表示部Hには、第1〜第
3図柄19〜21の上側に前記VDP36が画像信号と
して出力した表示制御情報に基づき、拍手の画K1(拍
手を打つために手を広げた画)が表示される(図6
(d))。この状態で、遊技者は、最後に、3つの手
(拍手の画K1)が拍手を打つことにより、スーパーリ
ーチへ移行することを認識し、スーパーリーチへ移行す
る期待感を最高潮に高めた状態で待つことができる。
【0060】そして、図柄基板25は、変動パターンに
対応する制御内容としてスーパーリーチへ移行させる場
合、前記VDP36が拍手の画K1,K2に基づき生成
した表示制御情報を画像信号として図柄表示装置18に
出力する。その結果、可視表示部Hでは、「拍手を打つ
ために手を広げた(図6(d))」→「拍手を打つ(図
7(a))」という一連の動作が表示される(特定表示
態様)。また、可視表示部Hでは、その動作が契機とな
って、可視表示部Hの表示内容(背景画NH,SH)が
前記表示制御情報によって変化する。即ち、図7(a)
に示すように、可視表示部H全体の表示内容(背景)
は、表示制御情報によって、スーパーリーチの背景画S
Hに完全に変化する。
【0061】その後、可視表示部Hでは、例えば、第2
図柄20を再変動させるなどのスーパーリーチ遊技状態
に移行する。なお、「再変動」とは、可視表示部Hに第
1〜第3図柄19〜21が表示された後、全ての図柄1
9〜21、若しくは、第1〜第3図柄19〜21のうち
所定の図柄を再度変動させて、変動前の図柄の種類と同
一、若しくは、異なる種類の図柄を表示させるものであ
る。そして、「再変動」に伴う前記各図柄19〜21の
動作パターンも、変動パターン中に示されている。そし
て、スーパーリーチ遊技状態において、可視表示部Hに
前記第1,第3図柄19,21と同一の図柄(同一のキ
ャラクタ)が表示されて各図柄19〜21が確定停止す
ると、可視表示部Hでは大当り遊技状態を認識すること
ができる。
【0062】一方、図柄基板25は、変動パターンに対
応する制御内容としてスーパーリーチへ移行させない場
合、前記VDP36が拍手の画K1,K4に基づき生成
した表示制御情報を画像信号として図柄表示装置18に
出力する。その結果、可視表示部Hでは、「拍手を打つ
ために手を広げた(図6(d))」→「拍手を空振りし
た(図7(b))」という一連の動作が表示される(特
定表示態様とは異なる表示態様)。また、可視表示部H
では、「拍手を打つ」という動作とは異なる動作(拍手
の空振り)が表示されたことにより、可視表示部Hの表
示内容が前記表示制御情報に基づき「拍手を打つ」とい
う一連の動作時とは異なるように変化する。即ち、図7
(b)に示すように、可視表示部H全体の表示内容(背
景)は、略全体的にスーパーリーチの背景画SHが表示
された状態から表示制御情報によって、ノーマルリーチ
の背景画NHが全体的に表示された状態(図5(a)の
状態)に逆戻りする。
【0063】その後、可視表示部Hでは、第1〜第3図
柄19〜21が一旦停止状態から確定停止状態となり、
第2図柄20のみが異なる図柄の組み合わせの態様が確
定する。そして、可視表示部Hでは、スーパーリーチへ
移行することなく、可視表示部Hに表示された図柄の組
み合わせの態様からはずれ遊技状態を認識することがで
きる。
【0064】このように、「拍手を打つ」という動作の
繰り返しによって、ノーマルリーチからスーパーリーチ
へ移行する過程を可視表示部Hの表示内容(背景画NH
→SH)を徐々に変化させることにより報知すること
で、遊技者の期待感を徐々に高めることができる。ま
た、「拍手を打つ」若しくは「拍手を空振りする」とい
う一種のゲーム性をスーパーリーチへ移行する過程を報
知する中で付与することで、遊技者は、可視表示部Hに
おける演出に興味を持つことができる。
【0065】従って、本実施形態によれば、以下に示す
効果を得ることができる。 (1)可視表示部Hにおいて、ノーマルリーチからスー
パーリーチへ移行する過程を段階的に報知している。そ
のため、遊技者は、その移行過程を見ながら、スーパー
リーチへの移行、即ち、大当り遊技状態への期待感を高
めることができ、パチンコ遊技により興趣を持たせるこ
とができる。即ち、遊技者にとって、遊技が進行する状
況(遊技に伴う時間の経過)が分かりやすく、飽きさせ
ない演出とすることができる。また、報知される移行過
程が、遊技者に有利となる遊技状態であるため、遊技者
は、さらに興味を持って移行過程を見ることができる。
さらに、移行過程を段階的に報知することにより、遊技
者に対して継続的な期待感を付与することができる。
【0066】(2)ノーマルリーチからスーパーリーチ
へ移行する過程は、可視表示部Hにおいて視覚的に報知
されている。そのため、パチンコ遊技中に遊技者の視線
が最も集中する可視表示部Hにおいて、ノーマルリーチ
からスーパーリーチへ移行する過程を報知することがで
きる。従って、遊技者は、移行過程が報知されている様
子が分かりやすく、遊技者の期待感の向上に貢献するこ
とができる。また、音声出力やランプ表示によって報知
する場合に比して、移行過程を明確に報知することがで
きる。
【0067】(3)可視表示部Hでは、「拍手を打つ」
までの一連の動作を繰り返し行うことにより、ノーマル
リーチからスーパーリーチへの移行過程を除々に報知し
ている。そのため、遊技者は、ノーマルリーチからスー
パーリーチへ移行する期待感を徐々に高めることができ
る。また、移行過程を報知する中で拍手の動作を一種の
ゲームとして捉えることができ、遊技者は、可視表示部
Hにおける演出に興味を持つことができる。さらに、拍
手の繰り返し動作によって移行過程が報知されるため、
遊技者は、遊技の進行状況(次の動作)を予測しやす
く、演出の内容を容易に理解することができる。
【0068】(4)図柄基板25は、拍手の動作によっ
て、可視表示部Hにおけるノーマルリーチに対応する表
示内容(背景画NH)をスーパーリーチに対応する表示
内容(背景画SH)へ変化させている。そのため、遊技
者は、可視表示部Hで行われる演出がスーパーリーチへ
の移行を示していることが分かりやすく、該演出に興味
を持つことができる。従って、遊技者は、その移行過程
を見ながら、スーパーリーチへの移行、即ち、大当り遊
技状態へ移行する期待感を高めることができ、パチンコ
遊技により興趣を持たせることができる。
【0069】(5)図柄基板25は、拍手を空振りした
動作によって、可視表示部Hの表示内容としてノーマル
リーチの背景画NHを逆戻りさせて表示している。その
ため、遊技者は、拍手の動作を見ながらスーパーリーチ
へ移行することをさらに強く期待(願望、希望)するこ
とができる。また、同じ演出において、スーパーリーチ
へ移行する場合と移行しない場合を可視表示部Hで表現
することができ、面白みのあるパチンコ遊技とすること
ができる。
【0070】(6)可視表示部Hの表示内容として表示
されたノーマルリーチの背景画NHをスーパーリーチの
背景画SHへ段階的に変化させている。そのため、可視
表示部Hにおいて、もっとも表示領域が広い背景画N
H,SHによってスーパーリーチへ移行する過程を報知
することができ、遊技者は、その移行過程を明確に理解
することができる。また、ノーマルリーチの背景画NH
とスーパーリーチの背景画SHを異なる背景とすること
で、スーパーリーチへ移行する過程が報知されているこ
とを遊技者はより明確に理解することができる。
【0071】(7)ノーマルリーチの背景画NHである
寺社40の背景が、拍手を打つ動作によってスーパーリ
ーチの背景画SHに変化している。そのため、寺社40
と拍手という関連性によって、遊技者は、その演出に親
近感を持つことができ、パチンコ遊技により高い興趣を
持たせることができる。
【0072】なお、前記実施形態は以下のように変更し
てもよい。 ・前記実施形態では、図柄表示装置18の可視表示部H
において、その表示内容を変化させることによりノーマ
ルリーチからスーパーリーチへ移行する過程を報知して
いるが、可視表示部H以外を使用して移行過程を報知し
ても良い。例えば、パチンコ機10に設置されたスピー
カ45(図1に示す)から所定の音声を繰り返し発する
ことにより、ノーマルリーチからスーパーリーチへ移行
する過程を報知しても良い。この場合、音声を契機とし
て、本実施形態のようにノーマルリーチの背景画NHを
スーパーリーチの背景画SHに段階的に変化させても良
い。さらに、パチンコ機10(前枠14)に設置された
電飾表示部46から所定の光を繰り返し発光することに
より、ノーマルリーチからスーパーリーチへ移行する過
程を報知しても良い。この場合、発光を契機として、本
実施形態のようにノーマルリーチの背景画NHをスーパ
ーリーチの背景画SHに段階的に変化させても良い。ま
た、電飾表示部46に代えて、ノーマルリーチからスー
パーリーチへ移行する過程を報知するための発光手段を
新たに設けても良い。
【0073】・前記実施形態では、図柄表示装置18の
可視表示部Hにおいて、拍手の動作を契機としてノーマ
ルリーチの背景画NHをスーパーリーチの背景画SHに
段階的に変化させているが、拍手の動作のみによってノ
ーマルリーチからスーパーリーチへ移行する過程を報知
しても良い。即ち、ノーマルリーチの背景画NHをその
まま表示しておき、図7(a)の状態となった段階で、
可視表示部Hに表示する背景をスーパーリーチの背景画
SHとしても良い。
【0074】・さらに、拍手の動作を省略し、ノーマル
リーチの背景画NHをスーパーリーチの背景画SHに段
階的に変化させることにより、ノーマルリーチからスー
パーリーチへ移行する過程を報知しても良い。この場
合、例えば、背景画として色彩、模様を徐々に変化させ
ても良い。また、可視表示部Hに「スーパーリーチ」と
いうような文字を徐々に浮き出させることにより、ノー
マルリーチからスーパーリーチへ移行する過程を報知し
ても良い。さらに、ノーマルリーチやスーパーリーチの
表示内容とは関係なく、例えば、カウントと共に点灯す
る個所が異なるシグナル表示などによってノーマルリー
チからスーパーリーチへ移行する過程を報知しても良
い。
【0075】・前記実施形態では、ノーマルリーチから
スーパーリーチへ移行する過程を報知しているが、その
他の移行過程を報知しても良い。例えば、再抽選時の移
行過程を報知しても良い。このような場合、非特定図柄
による大当り遊技状態から特定図柄による大当り遊技状
態へ移行する過程を報知することにより、遊技者は、非
特定図柄よりも有利となる大当り遊技状態へ移行する期
待感を得ることができる。なお、「非特定図柄」とは大
当り遊技状態終了後に大当り確率が変動せずに通常の遊
技状態と同じ低確率となる図柄であり、「特定図柄」と
は大当り遊技状態終了後に次回の大当り遊技状態開始時
までに大当り確率が高確率となり遊技者に有利な遊技状
態となる図柄である。
【0076】・前記実施形態では、スーパーリーチの背
景画SHとして1種類の背景画SHのみが用意されてい
る必要はなく、各変動パターンに応じた背景画SHが用
意されていても良い。即ち、決定された変動パターンに
示されたスーパーリーチに対応する背景画SHを可視表
示部Hにおいて徐々に表示させても良い。
【0077】・前記実施形態では、可視表示部Hに3つ
の手が表示された段階で、拍手を空振り(予め定めた特
定表示態様とは異なる表示態様)させて、可視表示部H
の背景をノーマルリーチの背景画NHに逆戻りさせてい
るが、逆戻りさせるタイミングは前記実施形態に限定さ
れない。例えば、図6(a)に示す段階で、拍手を空振
りさせて、ノーマルリーチの背景画NHに逆戻りさせて
も良い。このようにすれば、遊技者に常に緊張感を与え
ることができる。
【0078】・前記実施形態では、拍手の動作に基づき
ノーマルリーチの背景画NHとスーパーリーチの背景画
SHを横方向に移動(スクロール)させて可視表示部H
の背景を変化させているが、その変化態様は特に限定さ
れない。例えば、背景画NHと背景画SHを縦方向に移
動させたり、背景画SHを可視表示部Hに徐々に浮き出
させるように変化させても良い。また、背景画NHをパ
ズル状にして、各ピースが徐々に剥がされることによ
り、背景画SHが可視表示部Hに表示されるようにして
も良い。
【0079】・前記実施形態では、拍手の動作を契機と
してノーマルリーチの背景画NHをスーパーリーチの背
景画SHへ変化させているが、例えば、可視表示部Hに
表示された各キャラクタ図柄(第1〜第3図柄19〜2
1)の動作によってノーマルリーチの背景画NHをスー
パーリーチの背景画SHへ変化させても良い。この場
合、第1図柄19から順番にキャラクタがジャンプして
着地の成功を契機としてスーパーリーチの背景画SHへ
変化させても良い。
【0080】・前記実施形態では、図7(a)又は図7
(b)において3つの手が拍手を打った場合にスーパー
リーチに移行し、拍手を空振りした場合にスーパーリー
チへ移行しないようになっているが、例えば、拍手を打
った数が多い場合にスーパーリーチへ移行しても良い。
即ち、第1,第3図柄19,21の上側に拍手の画K2
が、第2図柄20の上側に拍手の画K4を表示された場
合には、2対1で拍手を打った数が多くなり、スーパー
リーチへ移行する。
【0081】・前記実施形態では、ノーマルリーチの背
景画NHに示した寺社40と拍手の関連性に基づき、ス
ーパーリーチへ移行する過程を報知したが、その他の関
連性を有する背景と動作によってスーパーリーチへ移行
する過程を報知しても良い。
【0082】・前記実施形態では、第2図柄20が表示
された段階でノーマルリーチからスーパーリーチへ移行
する過程を報知しているが、第2図柄20が変動表示中
にノーマルリーチからスーパーリーチへ移行する過程を
報知しても良い。なお、「変動表示」とは、可視表示部
Hにおいて図柄が表示されておらず、可視表示部Hに表
示する図柄の種類を変化させながら変動している状態を
言う。
【0083】・前記実施形態は、液晶画面からなる可視
表示部Hを設けた図柄表示装置18以外の図柄表示装置
でも適用することができる。例えば、7セグメントLE
D式、ドットマトリクス式、機械式(ドラム式又はベル
ト式)などの図柄表示装置においても同様に適用するこ
とができる。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、遊技状態の移行過程を
遊技者に対して報知することにより、遊技により高い興
趣を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ機の外観を示す正面図。
【図2】 図柄表示装置の可視表示部に表示された各図
柄を示す正面図。
【図3】 主制御基板と図柄制御基板の電気的構成を示
すブロック図。
【図4】 (a)はノーマルリーチ時において可視表示
部に表示される背景画を説明する説明図、(b)はスー
パーリーチ時において可視表示部に表示される背景画を
説明する説明図。
【図5】 ノーマルリーチからスーパーリーチへ移行す
る過程を報知する態様を示す模式図。
【図6】 ノーマルリーチからスーパーリーチへ移行す
る過程を報知する態様を示す模式図。
【図7】 (a)はスーパーリーチに移行した態様を示
す説明図、(b)はノーマルリーチに逆戻りした態様を
示す説明図。
【符号の説明】
H…可視表示部(報知手段)、NH…背景画(ノーマル
リーチに対応する表示内容)、SH…背景画(スーパー
リーチに対応する表示内容)、10…パチンコ遊技機
(遊技機)、18…図柄表示装置(図柄表示手段)、1
9〜21…図柄、25…図柄制御基板(制御手段)。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の図柄を表示可能な可視表示部
    が設けられた図柄表示手段を備え、前記可視表示部に表
    示された図柄の組み合わせによって遊技が行われる遊技
    機において、 第1の遊技状態から当該遊技状態とは異なる第2の遊技
    状態へ移行する過程を遊技者に対して段階的に報知する
    報知手段を備えた遊技機。
  2. 【請求項2】 前記第1の遊技状態は通常リーチ遊技状
    態であるのに対し、第2の遊技状態は前記通常リーチ遊
    技状態よりも大当り遊技状態となる期待度が高い特別リ
    ーチ遊技状態である請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記報知手段は、前記図柄表示手段の可
    視表示部であって、当該可視表示部は、その表示内容を
    段階的に変化させることにより遊技状態が移行する過程
    を視覚的に報知する請求項1又は請求項2に記載の遊技
    機。
  4. 【請求項4】 前記報知手段は、予め定めた所定の報知
    態様を繰り返すことによって、遊技状態が移行する過程
    を段階的に報知する請求項1〜請求項3のうちいずれか
    一項に記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 複数種類の図柄を表示可能な可視表示部
    が設けられた図柄表示手段を備え、前記可視表示部に表
    示された図柄の組み合わせによって遊技が行われる遊技
    機において、 前記可視表示部の表示内容を制御することにより、通常
    リーチ遊技状態から特別リーチ遊技状態へ移行する過程
    を遊技者に対して段階的に報知する制御手段を設け、 前記制御手段は、可視表示部内に表示した通常リーチ遊
    技状態に対応する表示内容を特別リーチ遊技状態に対応
    する表示内容へ段階的に変化させることにより遊技状態
    が移行する過程を報知する遊技機。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、予め定めた特定表示態
    様を繰り返すことによって、前記可視表示部の表示内容
    を特別リーチ遊技状態に対応する表示内容に段階的に変
    化させる請求項5に記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、可視表示部における表
    示態様が予め定めた特定表示態様とは異なることによ
    り、前記可視表示部の表示内容を通常リーチ遊技状態に
    対応する表示内容に逆戻りさせる請求項6に記載の遊技
    機。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、可視表示部の表示内容
    として表示された背景画を変化させるものであって、前
    記制御手段は、通常リーチ遊技状態に対応する背景画を
    特別リーチ遊技状態に対応する背景画へ段階的に変化さ
    せる請求項5〜請求項7のうちいずれか一項に記載の遊
    技機。
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