JP4799148B2 - 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法に係り、特に不揮発性半導体メモリのセルアレイ内のビット線コンタクトの構造とその製造方法に関するもので、例えばNOR型フラッシュメモリに使用されるものである。
二層ゲート構造を有する不揮発性のセルトランジスタを単位記憶セルとする1トランジスタ構造を有するNOR型フラッシュメモリのセルアレイは、シリコン基板の表層部に形成されたウェル領域内でセルトランジスタの活性化領域が行列状に配列され、かつ、列方向においてそれぞれのドレイン領域を共有するようにセルトランジスタが隣接する部分を有する。そして、セルアレイの列間に形成されたトレンチ型の素子分離(STI;Shallow Trench Isolation)領域により活性化領域が絶縁分離されている。この場合、セルトランジスタの活性化領域(ソース領域、ドレイン領域、チャネル領域)の半導体基板は、セルトランジスタのコントロールゲートとチャネル領域との絶縁距離を確保するために、素子分離領域の埋め込み酸化膜の高さより低く形成されている。また、セルアレイの列間に存在する素子分離領域内の埋め込み材の高さは全て同じ高さで形成されている。さらに、セルアレイの各列において、列方向に間欠的に存在する共有ドレイン領域上でドレインコンタクトが形成されており、このドレインコンタクトは行方向の同一線上に配列されている。そして、セルアレイの同一列の複数のドレインコンタクトに共通にコンタクトするように金属配線からなるビット線がセルアレイ上でセルアレイの各列に対応して列方向に複数配設されている。
ところで、従来のNOR型フラッシュメモリのセルアレイにおいては、前述したように素子分離領域内の埋め込み材の高さは全て同じ高さで形成されているので、例えば図17中に示すように、ドレインコンタクトの行方向に沿う断面において、シリコン基板表層部のドレイン領域171の高さは隣接する素子分離領域内の埋め込み材172の高さより低い。しかし、このような構造であると、素子分離領域の形成後の工程で、全面にシリコン酸化膜173およびシリコン窒化膜174を順次堆積する際、ドレイン領域171と素子分離領域とで下地の段差が生じているので、シリコン酸化膜173およびシリコン窒化膜174も段差を生じている。
即ち、図17に示すように、素子分離領域間に存在するドレイン領域171上の場所aに対して、素子分離領域上の場所dではシリコン酸化膜173が薄くなるが、ドレイン領域171上の場所bではシリコン窒化膜174が厚くなり、また、ドレイン領域171上の場所cではシリコン酸化膜173が厚くなる。このようにドレイン領域171上の場所によってシリコン窒化膜174とシリコン酸化膜173の膜厚に差異が生じると、その後の工程で基板上に堆積された層間絶縁膜175にコンタクトホール176を開口するためのエッチングを行なう時に、エッチングの均一性を劣化させることになる。結果として、場所bおよび場所c、つまり、コンタクトホール176の底部のコーナー部が丸まり、コンタクトホール176がドレイン領域171まで達しない領域が発生する。このことは、デザインルールの微細化に際して、素子領域およびコンタクトホール176の底辺の寸法が小さくなると、コンタクトホール176内に埋め込み形成されるドレインコンタクトの抵抗に及ぼす影響が大きくなる。つまり、ドレインコンタクトとシリコン基板の導通不良やコンタクト抵抗のばらつき増大の原因となり、メモリセルの動作不良や特性劣化の原因となる。
なお、特許文献1には、1トランジスタ構造を有するNOR型のセルアレイにおいて、ローカルソース線を形成する点が開示されている。
特開2005−79282号公報
本発明は前記した従来の問題点を解決すべくなされたもので、セルアレイにおける半導体基板と配線を接続するコンタクトの接触面積を増大させることができ、コンタクト抵抗のばらつきを低減させることが可能になる不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る不揮発性半導体記憶装置は、活性化領域が形成された半導体基板と、前記半導体基板に形成され、前記活性化領域における列間を絶縁分離するトレンチ型の素子分離領域と、前記活性化領域上に形成されたチャネル領域と、前記チャネル領域を挟むように前記活性化領域に形成されたドレイン領域およびソース領域と、前記チャネル領域上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、前記ドレイン領域あるいはソース領域と上層の配線を接続するコンタクトと、前記ドレイン領域あるいはソース領域に隣接する素子分離領域の埋め込み絶縁膜上、前記ドレイン領域上、前記ソース領域上および前記ゲート電極の表面を覆うように形成されたシリコン酸化膜とを具備し、前記ドレイン領域あるいはソース領域に隣接する素子分離領域の埋め込み絶縁膜の上面は、前記活性化領域の表面と高さが等しい。
本発明の第2の態様に係る不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板の表層部に形成されたウェル領域内でドレイン領域およびソース領域に挟まれたチャネル領域上にフローティングゲートおよびコントロールゲートからなる二層構造のゲート電極が形成された不揮発性のセルトランジスタが行列状に配列され、かつ、列方向において隣接するセルトランジスタがそれぞれのドレイン領域を共有するNOR型のセルアレイと、前記セルアレイの列間に形成されたトレンチ型の素子分離領域と、前記セルアレイ上でセルアレイの各行に対応して設けられ、それぞれ同一行のセルトランジスタのコントロールゲートに共通に連なるように行方向に配設された複数のワード線と、前記隣接するセルトランジスタにより共有されたドレイン領域にそれぞれコンタクトして形成され、かつ、行方向の同一線上で間欠的に配列された複数のドレインコンタクトと、前記セルアレイ上でセルアレイの各列に対応して列方向に配設され、同一列のドレインコンタクトに共通に接続された金属配線からなる複数のビット線と、前記ドレイン領域あるいはソース領域に隣接する素子分離領域の埋め込み材上、前記ドレイン領域上、前記ソース領域上および前記ゲート電極の表面を覆うように形成されたシリコン酸化膜とを具備し、前記セルアレイの行方向の同一線上に配列されたドレインコンタクトの行方向に沿う断面において列間に存在する素子分離領域内の埋め込み材の上面は、前記セルトランジスタのチャネル領域の列間に存在する素子分離領域の埋め込み材の上面より高さが低く、かつ、前記セルトランジスタの活性化領域の表面と高さが等しい。
本発明の不揮発性半導体装置の製造方法は、半導体基板上にセルトランジスタを含むメモリセルが行列状に配置され、列間がトレンチ型の素子分離領域により絶縁分離されたセルアレイを形成する工程と、前記セルアレイにおいてコンタクトを形成しようとする領域に隣接する素子分離領域内の埋め込み酸化膜を前記セルトランジスタのチャネル領域の半導体基板と同じ高さまでエッチング除去する工程と、前記セルアレイ上にシリコン酸化膜および層間絶縁膜を堆積する工程と、前記層間絶縁膜および前記シリコン酸化膜の一部を開口して内部に前記コンタクトを形成する工程と、前記層間絶縁膜上に少なくとも一層の金属配線を形成する工程とを具備する。
本発明の不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法によれば、セルアレイのコンタクトにおける素子分離領域と素子領域の段差を無くし、コンタクトの底辺の形状に起因する素子領域との導通不良やコンタクト抵抗のばらつきを改善し、メモリセルの動作不良や特性劣化を回避することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。この説明に際して、全図にわたり共通する部分には共通する参照符号を付す。
<第1の実施形態>
第1の実施形態では、1トランジスタ構造を有するNOR型フラッシュメモリのセルアレイの構造とその製造方法の一例について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るNOR型フラッシュメモリのセルアレイの等価回路を示している。図2は、図1のNOR型フラッシュメモリのセルアレイのレイアウトの一例を示している。
図3は、図2中のセルトランジスタ列に沿うX−X´線の断面構造を概略的に示す。図4は、図2中のビット線コンタクト(ドレインコンタクトDC)列に沿うY−Y´線の断面構造を概略的に示す。図5は、図2中のワード線WLに沿うZ−Z´線の断面構造を概略的に示す。
図1乃至図5に示すNOR型のセルアレイは、半導体基板(本例ではP型シリコン基板)の表層部に形成されたウェル領域(本例では深いNウェルの表層部にPウェル)10上にメモリセル用トランジスタ(以下、セルトランジスタと記す)MCの活性化領域(ソース領域S、ドレイン領域D用の拡散層およびチャネル領域CH)が行列状に配列されて構成されている。各セルトランジスタMCは、チャネル領域CH上にゲート絶縁膜(トンネル酸化膜)12を介して二層ゲート構造を有する。この二層ゲート構造は、フローティングゲート13、コントロールゲート14およびゲート間絶縁膜15からなる。本例では、フローティングゲート13は二層のポリシリコンからなり、ゲート間絶縁膜15はONO膜からなり、コントロールゲート14はポリシリコン層の表面にシリサイド層が形成されている。また、本例では、二層ゲート構造の側壁部に第1シリコン酸化膜16が形成され、その外側全面に第2シリコン酸化膜17が形成されている。
上記セルアレイの列方向においては、それぞれのドレイン(Drain) 領域Dを共有するようにセルトランジスタMCが隣接する部分とそれぞれのソース(Source)領域Sを共有するようにセルトランジスタMCが隣接する部分とを交互に存在する。換言すれば、列方向に隣接する2個のセルトランジスタMCがそれぞれのドレイン領域Dを共有し、列方向に隣接する2個のセルトランジスタMCがそれぞれのソース領域Sを共有する。そして、セルアレイの列間に形成されたトレンチ型の素子分離領域STIにより列間が絶縁分離されている。この場合、セルトランジスタMCの活性化領域の半導体基板は、セルトランジスタMCのコントロールゲート14とチャネル領域CHとの絶縁距離を確保するために、チャネル領域相互間に位置する素子分離領域STI内の埋め込み酸化膜11の高さより低く形成されている。
そして、セルアレイ上で同一行のセルトランジスタMCのコントロールゲート14に共通に連なるように複数のワード線WLが行方向に配設されている。また、セルアレイの各列において、共有ドレイン領域D上にそれぞれコンタクトするドレインコンタクトDCが列方向に間欠的に配設されている。この場合、行方向の同一線上に複数のドレインコンタクトDCが配列されている。そして、セルアレイの各列において、金属配線からなる低抵抗のビット線BLが、同一列の複数のドレインコンタクトDCに共通にコンタクトするようにセルアレイ上で列方向に配設されている。
また、セルアレイの同一行のセルトランジスタMCの各共通ソース領域Sに対応してコンタクトするとともに列間の素子分離領域上を跨いで行方向に配設された金属配線からなる複数行のローカルソース線LSが、ワード線WL間でワード線WLと平行して存在する。そして、複数のローカルソース線LSは、低抵抗のメインソース線MSに接続されており、このメインソース線MSはセルアレイ上でビット線BLの配列内で間欠的に列方向に配設されている。
そして、本実施形態においては、図4に示すY−Y´線断面のように、ドレインコンタクトDCに隣接する素子分離領域内の埋め込み酸化膜11の表面高さが、セルトランジスタMCの活性化領域(シリコン基板の拡散層)の表面高さと等しくなっており、かつ、図5に示すZ−Z´線断面のように、セルトランジスタMCのチャネル領域CHに隣接する素子分離領域内の埋め込み酸化膜11の表面高さより低くなっている。これにより、ドレインコンタクトDCの底面の全面がドレイン領域Dにコンタクトしている。この点は、従来例において素子分離領域内の埋め込み材が全て同じ高さで形成されている点とは異なる。
上記構成のNOR型フラッシュメモリは、セルトランジスタMCにデータを書き込むためにチャネルホットエレクトロン注入を用いてフローティングゲート13へ電子注入を行う時、セルトランジスタMCのソース領域Sとウェル領域10には接地電位を与える。そして、コントロールゲート14とドレイン領域Dに対してはホットエレクトロンの発生効率が最大となるような所望の電位を、それぞれ対応してワード線WLとビット線BLを介して外部回路から与える。
上記した第1の実施形態に係るNOR型フラッシュメモリのセルアレイ部の構造によれば、ドレイン領域Dに隣接する素子分離領域内の埋め込み酸化膜11が素子領域の基板表面と同じ高さである。したがって、ドレイン領域Dの基板全面をドレインコンタクトDCの底面部とコンタクトさせることができ、コンタクト抵抗を低減でき、ドレインコンタクトDCとドレイン領域Dとの導通不良や、コンタクト抵抗のばらつき増大を抑制することができる。
このようにセルアレイのドレインコンタクトDCにおける素子分離領域STIと素子領域の段差を無くすることによって、ドレインコンタクトDCの底辺の形状に起因する素子領域との導通不良やコンタクト抵抗のばらつきを改善し、セルトランジスタMCの動作不良や特性劣化を回避することができる。
次に、第1の実施形態に係るNOR型フラッシュメモリにおけるセル領域および周辺領域(低耐圧系の周辺トランジスタを形成する低耐圧領域と、高耐圧系の周辺トランジスタを形成する高耐圧領域を含む周辺トランジスタ形成領域)のうち、セル領域に着目して製造工程の概要について図7乃至図12を参照して説明する。なお、図7乃至図12の各図において、(a)はY−Y´線断面、(b)はX−X´線断面を示す。
まず、図7(a)、(b)に示すように、シリコン基板のウェル領域10に素子分離領域用の溝を形成して埋め込み酸化膜11を堆積した後、二層ゲート構造を形成し、TEOS膜等の第1シリコン酸化膜16を堆積する。次に、図8(a)、(b)に示すように、素子分離領域の埋め込み酸化膜11が素子領域のシリコン基板と同じ高さになるように異方性エッチングを行なう。この時、二層ゲート構造上の第1シリコン酸化膜16が除去される。
次に、図9(a)、(b)に示すように、第2シリコン酸化膜(TEOS膜または熱酸化膜または両方)17を堆積する。さらに、図10(a)、(b)に示すように、シリコン窒化膜20および第1の層間絶縁膜21を堆積し、第1の層間絶縁膜21をCMP法により平坦化する。この時、素子領域部には、シリコン基板上に第2シリコン酸化膜17とシリコン窒化膜20と第1の層間絶縁膜21が堆積されている。その後、図11(a)、(b)に示すように、第1のコンタクトホールと埋め込みソース配線用溝を形成するために、リソグラフィー技術および異方性エッチングを用いて第1の層間絶縁膜21とシリコン窒化膜20と第2シリコン酸化膜17の加工を行なう。そして、図12(a)、(b)に示すように、第1のコンタクトホールと埋め込みソース配線用溝内にバリアメタル22およびコンタクトの埋め込み材(例えばW)23を堆積し、CMP法により平坦化することによって、ドレインコンタクトDCと埋め込みソース配線(ローカルソース線LS)を得る。
さらに、図3乃至図5に示したように、第2の層間絶縁膜24を堆積し、CMP法により平坦化する。そして、リソグラフィー技術および異方性エッチングを用いて第2の層間絶縁膜24を加工し、ドレインコンタクトDC上のViaホールとローカルソース線LS上のViaホールを形成する。そして、Viaホール内にバリアメタル25およびVia埋め込み材26を堆積し、CMP法により平坦化することによって、ドレインコンタクトDC上のViaとローカルソース線LS上のVia(図示せず)を得る。そして、金属膜を堆積し、パターニング加工することによって、ビット線BLおよびマスターソース線MS(図示せず)を得る。
<第1の実施形態の変形例1>
第1の実施形態の変形例1に係るNOR型フラッシュメモリのセルアレイは、前述した第1の実施形態に係るセルアレイと比べて、セルトランジスタのゲート側壁部の構造が異なる。この場合、等価回路(図1)、レイアウト(図2)、図2中のY−Y´線断面構造(図4)、図2中のZ−Z´線断面構造(図5)は同じであり、図2中のX−X´線断面構造は図6に示すように異なる。
図6に示すように、セルトランジスタのゲートの側壁部に第1シリコン酸化膜16が形成され、その外側全面に第2シリコン酸化膜17が形成され、さらにその外側にはシリコン窒化膜スペーサ18が形成されている。
上記変形例1に係るNOR型フラッシュメモリのセルアレイの製造工程は、前述した第1の実施形態に係る製造工程と比べて、基本的に同様であるが、セルトランジスタのゲートの側壁部にシリコン窒化膜スペーサ18を形成する工程が追加されている。
次に、上記変形例1に係るNOR型フラッシュメモリのセルアレイの製造工程の概要について、図7乃至図9(第1の実施形態)および図13乃至図16を参照して説明する。なお、図13乃至図16の各図において、(a)はY−Y´線断面、(b)はX−X´線断面を示す。まず、図7乃至図9を参照して前述した工程までを実施した後、図13(a)、(b)に示すように、シリコン窒化膜を堆積し、異方性エッチングを行い、ゲート部側壁にスペーサ18を残存させる(形成する)。このゲート部側壁のスペーサ18は、セルトランジスタを駆動する周辺回路部のトランジスタ素子のLDD構造を形成する工程で同時に形成される。
その後の工程は、図10乃至図12を参照して前述した工程と同様に実施する。即ち、図14(a)、(b)に示すように、シリコン窒化膜20および第1の層間絶縁膜21を堆積し、第1の層間絶縁膜21をCMP法により平坦化する。この時、素子領域部には、シリコン基板上に第2シリコン酸化膜17とシリコン窒化膜20と第1の層間絶縁膜21が堆積されている。その後、図15(a)、(b)に示すように、第1のコンタクトホールと埋め込みソース配線用溝を形成するために、リソグラフィー技術および異方性エッチングを用いて第1の層間絶縁膜21とシリコン窒化膜20と第2シリコン酸化膜17の加工を行なう。そして、図16(a)、(b)に示すように、第1のコンタクトホールと埋め込みソース配線用溝内にバリアメタル22およびコンタクトの埋め込み材(例えばW)23を堆積し、CMP法により平坦化することによって、ドレインコンタクトDCと埋め込みソース配線(ローカルソース線LS)を得る。
さらに、図6に示したように、第2の層間絶縁膜24を堆積し、CMP法により平坦化する。そして、リソグラフィー技術および異方性エッチングを用いて第2の層間絶縁膜24を加工し、ドレインコンタクトDC上のViaホールとローカルソース線LS上のViaホール(図示せず)を形成する。そして、バリアメタル25およびVia埋め込み材26を堆積し、CMP法により平坦化することによって、ドレインコンタクトDC上のViaとローカルソース線LS上のVia(図示せず)を得る。そして、金属膜を堆積し、パターニング加工することによって、ビット線BLおよびマスターソース線MS(図示せず)を得る。
上記した第1の実施形態の変形例1に係るNOR型フラッシュメモリのセルアレイの構造によれば、前述した第1の実施形態に係るNOR型フラッシュメモリと同様の効果が得られる。
<第1の実施形態の変形例2>
第1の実施形態およびその変形例1では、ローカルソース線LSを形成したが、それに代えて、ソース領域Sに接触するソースコンタクトを、図2に示したドレインコンタクトDCの配列と同様に形成する場合にも、本発明を適用することができる。即ち、図4に示すY−Y´線断面に準じて、ソースコンタクトに隣接する素子分離領域内の埋め込み酸化膜11の表面高さを、セルトランジスタMCの活性化領域板の拡散層)の表面高さと等しくし、かつ、図5に示すZ−Z´線断面のように、セルトランジスタMCのチャネル領域CHに隣接する素子分離領域内の埋め込み酸化膜11の表面高さより低くする。これにより、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態およびその変形例1,2では、1トランジスタ構造を有するNOR型フラッシュメモリのセルアレイについて説明したが、第2の実施形態では、2トランジスタ構造を有するNOR型フラッシュメモリのセルアレイに対して、第1の実施形態およびその変形例1,2に準じて本発明を適用したものである。
即ち、第2の実施形態に係る2トランジスタ構造を有するNOR型フラッシュメモリのセルアレイは、それぞれ二層ゲート構造を有する不揮発性のセルトランジスタのソース領域と選択ゲートトランジスタのドレイン領域を共有するように形成されたメモリセルユニットが行列状に配列されている。この場合、列方向に隣接するセルトランジスタ同士がドレイン領域を共有する共有ドレイン領域を持つ2行のメモリセルユニットおよび列方向に隣接する選択ゲートトランジスタ同士がソース領域を共有する共有ソース領域を持つ2行のメモリセルユニットが交互に繰り返すように配置されている。
本発明の第1の実施形態に係るNOR型フラッシュメモリのセルアレイの等価回路図。 図1のNOR型フラッシュメモリのセルアレイのレイアウトの一例を示す平面図。 図2中のセルトランジスタ列に沿うX−X´線の断面構造を概略的に示す断面図。 図2中のドレインコンタクト列に沿うY−Y´線の断面構造を概略的に示す断面図。 図2中のワード線に沿うZ−Z´線の断面構造を概略的に示す断面図。 本発明の第1の実施形態の変形例1に係るNOR型フラッシュメモリのセルアレイのセルトランジスタ列に沿うX−X´線の断面構造を概略的に示す断面図。 本発明の第1の実施形態に係るNOR型フラッシュメモリのセルアレイの製造工程の一部を概略的に示す断面図。 図7の工程に続く工程を概略的に示す断面図。 図8の工程に続く工程を概略的に示す断面図。 図9の工程に続く工程を概略的に示す断面図。 図10の工程に続く工程を概略的に示す断面図。 図11の工程に続く工程を概略的に示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係るNOR型フラッシュメモリのセルアレイの製造工程の一部を概略的に示す断面図。 図13の工程に続く工程を概略的に示す断面図。 図14の工程に続く工程を概略的に示す断面図。 図15の工程に続く工程を概略的に示す断面図。 従来のNOR型フラッシュメモリのセルアレイにおけるドレインコンタクトホール下方部の断面構造を概略的に示す断面図。
符号の説明
10…半導体基板、MC…セルトランジスタ、S…ソース領域、D…ドレイン領域、CH…チャネル領域、STI…トレンチ型の素子分離領域、11…埋め込み酸化膜、12…ゲート絶縁膜、13…フローティングゲート、14…コントロールゲート、15…ゲート間絶縁膜(ONO)、16…第1シリコン酸化膜、17…第2シリコン酸化膜、DC…ドレインコンタクト、BL…ビット線。

Claims (5)

  1. 活性化領域が形成された半導体基板と、
    前記半導体基板に形成され、前記活性化領域における列間を絶縁分離するトレンチ型の素子分離領域と、
    前記活性化領域上に形成されたチャネル領域と、
    前記チャネル領域を挟むように前記活性化領域に形成されたドレイン領域およびソース領域と、
    前記チャネル領域上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、
    前記ドレイン領域あるいはソース領域と上層の配線を接続するコンタクトと、
    前記ドレイン領域あるいはソース領域に隣接する素子分離領域の埋め込み絶縁膜上、前記ドレイン領域上、前記ソース領域上および前記ゲート電極の表面を覆うように形成されたシリコン酸化膜とを具備し、
    前記ドレイン領域あるいはソース領域に隣接する素子分離領域の埋め込み絶縁膜の上面は、前記活性化領域の表面と高さが等しいことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 半導体基板の表層部に形成されたウェル領域内でドレイン領域およびソース領域に挟まれたチャネル領域上にフローティングゲートおよびコントロールゲートからなる二層構造のゲート電極が形成された不揮発性のセルトランジスタが行列状に配列され、かつ、列方向において隣接するセルトランジスタがそれぞれのドレイン領域を共有するNOR型のセルアレイと、
    前記セルアレイの列間に形成されたトレンチ型の素子分離領域と、
    前記セルアレイ上でセルアレイの各行に対応して設けられ、それぞれ同一行のセルトランジスタのコントロールゲートに共通に連なるように行方向に配設された複数のワード線と、
    前記隣接するセルトランジスタにより共有されたドレイン領域にそれぞれコンタクトして形成され、かつ、行方向の同一線上で間欠的に配列された複数のドレインコンタクトと、
    前記セルアレイ上でセルアレイの各列に対応して列方向に配設され、同一列のドレインコンタクトに共通に接続された金属配線からなる複数のビット線と、
    前記ドレイン領域あるいはソース領域に隣接する素子分離領域の埋め込み材上、前記ドレイン領域上、前記ソース領域上および前記ゲート電極の表面を覆うように形成されたシリコン酸化膜とを具備し、
    前記セルアレイの行方向の同一線上に配列されたドレインコンタクトの行方向に沿う断面において列間に存在する素子分離領域内の埋め込み材の上面は、前記セルトランジスタのチャネル領域の列間に存在する素子分離領域の埋め込み材の上面より高さが低く、かつ、前記セルトランジスタの活性化領域の表面と高さが等しいことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記セルアレイは、列方向に隣接するセルトランジスタがそれぞれのドレイン領域を共有する共有ドレイン領域と列方向に隣接するセルトランジスタがそれぞれのソース領域を共有する共有ソース領域とが交互に繰り返すように配置されており、
    前記共有ソース領域上に対応してコンタクトするとともに列間の素子分離領域上を跨いで行方向に配設された金属配線からなる複数行のローカルソース線をさらに具備することを特徴とする請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記ゲート電極の側壁にシリコン窒化膜スペーサが形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 半導体基板上にセルトランジスタを含むメモリセルが行列状に配置され、列間がトレンチ型の素子分離領域により絶縁分離されたセルアレイを形成する工程と、
    前記セルアレイにおいてコンタクトを形成しようとする領域に隣接する素子分離領域内の埋め込み酸化膜を前記セルトランジスタのチャネル領域の半導体基板と同じ高さまでエッチング除去する工程と、
    前記セルアレイ上にシリコン酸化膜および層間絶縁膜を堆積する工程と、
    前記層間絶縁膜および前記シリコン酸化膜の一部を開口して内部に前記コンタクトを形成する工程と、
    前記層間絶縁膜上に少なくとも一層の金属配線を形成する工程
    とを具備することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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