JP4798490B2 - 三相交流電動機の制御装置及び方法並びに制御プログラム - Google Patents

三相交流電動機の制御装置及び方法並びに制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、電子的スイッチが二個直列に接続されたものが五個並列に接続された構成の5レグインバータを用いて、二台の三相交流電動機をそれぞれ独立に制御する、装置及び方法並びに制御プログラムに関する。三相交流電動機は、例えば三相誘導電動機(以下、単に「誘導電動機」という。)である。また、「レグ(leg)」とは、電子的スイッチが二個直列に接続されたもの、すなわち単相ハーフブリッジインバータの構成のことである。
一台の誘導電動機を制御するには、3レグインバータが一個必要になる。したがって、図14[1]に示すように、直流電源ライン90に並列接続された二台の誘導電動機IM1,IM2をそれぞれ独立に制御するには、一般に二個の3レグインバータ91,92が必要になる。しかし、これでは3レグインバータが二個も必要になるので、小型化、軽量化、低価格化等の点で好ましくない。そこで、図14[2]に示すように、二個の3レグインバータ91,92から一つのレグを減らした5レグインバータ93を用いて、二台の誘導電動機IM1,IM2をそれぞれ独立に制御する技術が提案されている。(例えば、下記特許文献1)。
5レグインバータ93とは、二個の3レグインバータ91,92において一つのレグを二台の誘導電動機IM1,IM2で共用化することによって、五つのレグとしたものである。すなわち、一つのレグは誘導電動機IM1,IM2の両方のw相に共通に接続され、他のレグは誘導電動機IM1,IM2の一方のu相、v相にのみ接続されている。
このときPWM制御を行う際に問題となるのは、誘導電動機IM1,IM2の両方に共通接続されたレグのスイッチングである。つまり、サブハーモニック変調などの通常のPWM制御をそのまま用いると、誘導電動機IM1,IM2を独立に制御するにあたり、この共通のレグに送られるスイッチング信号に矛盾が生じてしまうのである。
そこで、変調期間を二等分し、前半では誘導電動機IM1に関する変調を行い誘導電動機IM2に印加する線間電圧を零とし、後半では逆に誘導電動機IM1に印加する線間電圧を零とし誘導電動機IM2に関する変調を行う。換言すると、変調期間の前半で誘導電動機IM1をその三つの線間電圧指令値に基づいて制御し、続いて変調期間の後半で三相誘導電動機IM2を三つの線間電圧指令値に基づいて制御する。
また、非特許文献1には、後で詳述する「拡張2アーム変調」が記載されている。
特開20003−339189号公報 木村,日爪,松瀬:「5レグインバータによる2台のPMSMの独立制御ベクトル制御と拡張2アーム変調」,平成17年電気学会全国大会,4−094 Enrique Ledezma, Brenden McGrath, Alfred Munoz, and Thomas A.Lipo : "DualAC-Drive System With a Reduced Switch Count", IEEE TRANSACTIONS ON INDUSTRY APPLICATIONS,Vol.37, No.5 pp.1325-1333 (2001)
しかしながら、5レグインバータ93は、各誘導電動機IM1,IM2の変調を通常の変調期間の半分で行うので、通常の二倍の直流電圧を必要という問題があった。また、変調期間の前半で誘導電動機IM1をその三つの線間電圧指令値に基づいて制御し、続いて変調期間の後半で三相誘導電動機IM2を三つの線間電圧指令値に基づいて制御するというように、制御方法が複雑化していた。一方、拡張2アーム変調でも、使用する直流電圧がまだ高いという問題があった。
そこで、本発明の目的は、制御方法を簡易化して例えばサブハーモニック変調を可能とし、しかも使用する直流電圧を低下させることが可能な制御装置等を提供することにある。
本発明に係る制御装置は、電子的スイッチが二個直列に接続されて成るレグが並列に五個接続された構成(5レグインバータ)の第一乃至第五のレグのうち、第一、第二及び第五のレグを用いて第一の誘導電動機を制御するとともに、第三、第四及び第五のレグを用いて第二の誘導電動機を制御するものである。そして、本発明に係る制御装置は、相電圧指令値変換手段及びスイッチングパターン決定手段を備えたことを特徴とする。相電圧指令値変換手段は、第一及び第二の誘導電動機の各相電圧指令値を入力し、第五のレグにおける第一及び第二の三相交流電動機の相電圧指令値が同一の正弦波となるように、当該各相電圧指令値を変換する。スイッチングパターン決定手段は、相電圧指令値変換手段で変換された各相電圧指令値を用いてパルス幅変調を実施することにより、電子的スイッチのスイッチングパターンを決定する。
第一及び第二の誘導電動機は、第五のレグを共用している。従来技術では、第一の誘導電動機を駆動するための第五のレグのスイッチング信号と、第二の誘導電動機を駆動するための第五のレグのスイッチング信号とが、同時刻において異なっていた。したがって、通常のPWM制御を用いようとすると第五のレグのスイッチング信号に矛盾が生じるため、変調期間を二等分し、前半で第一の誘導電動機を駆動し、後半で第二の誘導電動機を駆動するような複雑な制御を必要とした。その上、変調期間を二等分してそれぞれの期間で第一及び第二の誘導電動機を駆動することにより、各誘導電動機に電圧を印加する時間が半分になるので、使用する直流電圧を二倍にしていた。
これに対し、本発明では、入力した各相電圧指令値を、第五のレグにおける第一及び第二の三相交流電動機の相電圧指令値が同一の正弦波となるように変換する。つまり、第一の誘導電動機を駆動するための第五のレグのスイッチング信号と、第二の誘導電動機を駆動するための第五のレグのスイッチング信号とを同じにできる。そのため、これらのスイッチング信号に矛盾を生じることが無いので、サブハーモニック変調のような簡単な制御が使用可能となる。しかも、変調期間を二等分してそれぞれの期間で第一及び第二の誘導電動機を駆動する必要がないので、使用する直流電圧も低くなる。
また、拡張2アーム変調では、入力した各相電圧指令値を、第五のレグにおける相電圧指令値が零となるように変換する。この場合の線間電圧は、正と零との差、又は、負と零との差になる。これに対し、本発明では、入力した各相電圧指令値を、第五のレグにおける相電圧指令値が正弦波となるように変換する。この場合の線間電圧は、正と負との差、又は、負と正との差になる。つまり、本発明によれば、拡張2アーム変調に比べて、線間電圧を高くできるので、使用する直流電圧を低くできる。
例えば、相電圧指令値変換手段は、次のように動作する。第一の三相交流電動機の各相をu1,v1,w1、これらの相電圧指令値をv* um1,v* vm1,v* wm1、第二の三相交流電動機の各相をu2,v2,w2、これらの相電圧指令値をv* um2,v* vm2,v* wm2、同一の正弦波に相当する相電圧指令値をv'* wとしたとき、各相電圧指令値v* um1,v* vm1,v* wm1を入力し、これらを各相電圧指令値v* um1−v* wm1+v'* w,v* vm1−v* wm1+v'* w,v'* wに変換するとともに、各相電圧指令値v* um2,v* vm2,v* wm2を入力し、これらを各相電圧指令値v* um2−v* wm2+v'* w,v* vm2−v* wm2+v'* w,v'* wに変換する。
例えば、スイッチングパターン決定手段は、次のように動作する。各相電圧指令値v* um1−v* wm1+v'* w,v* vm1−v* wm1+v'* w,v'* wと搬送波信号との大小関係に基づき、第一の三相交流電動機に対するスイッチングパターンを決定するとともに、各相電圧指令値v* um2−v* wm2+v'* w,v* vm2−v* wm2+v'* w,v'* wと搬送波信号との大小関係に基づき、第二の三相交流電動機に対するスイッチングパターンを決定し、かつ第一の三相交流電動機に対するスイッチングパターンと第二の三相交流電動機に対するスイッチングパターンとで、第五のレグにおけるスイッチングパターンが同じになるように決定する。各相電圧指令値v* um1,v* vm1,v* wm1,v* um2,v* vm2,v* wm2は、例えば正弦波信号から成る。搬送波信号は、例えば三角波信号又は鋸歯状波信号である。また、パルス幅変調はサブハーモニック変調としてもよい。サブハーモニック変調とは、搬送波信号の周波数が各相電圧指令値の周波数よりも十分に高い場合のパルス幅変調のことである。
本発明に係る制御方法は、本発明に係る制御装置の各手段の動作を手順として捉えたものである。本発明に係る制御プログラムは、本発明に係る制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのものである。
本発明によれば、第一及び第二の三相交流電動機で共用される第五のレグにおける相電圧指令値が正弦波となるように各相電圧指令値を変換することにより、第一の三相交流電動機を駆動するための第五のレグのスイッチング信号と、第二の三相交流電動機を駆動するための第五のレグのスイッチング信号とを同じにできるので、サブハーモニック変調のような簡単な制御を使用できる。しかも、変調期間を二等分してそれぞれの期間で第一及び第二の三相交流電動機を駆動する必要がなく、かつ拡張2アーム変調の場合よりも線間電圧を高くできるので、使用する直流電圧も低くできる。
図1は、本発明に係る制御装置の一実施形態を示すブロック図である。図2は、5レグインバータの構成を示す回路図である。図3は、図1の制御装置における相電圧指令値変換手段を示すブロック線図である。以下、これらの図面に基づき説明する。
図2に示すように、5レグインバータ12は、電子的なスイッチS11,…が二個直列に接続されたレグ121,…が五個並列に接続されたものであり、レグ121,…のそれぞれのスイッチS11,…を交互にオン・オフすることによって直流電圧Eを交流電圧に変換する電圧形PWMインバータである。レグ121はスイッチS11,S12からなり、レグ122はスイッチS21,S22からなり、レグ123はスイッチS31,S32からなり、レグ124はスイッチS41,S42からなり、レグ125はスイッチS51,S52からなる。
なお、レグ121においてスイッチS11,S12が同時にオンすることはない。直流電圧Eが短絡してしまうからである。一方、レグ121においてスイッチS11,S12が同時にオフすることもない。出力電流を連続に保つためである。すなわち、常に、スイッチS11,S12のどちらか一方がオン、他方がオフになる。このことは、レグ122〜125についても同様である。
また、スイッチS11,S21,S31,S41,S51は上アーム131を構成し、スイッチS12,S22,S32,S42,S52は下アーム132を構成している。スイッチS11,…は、例えばIGBT(insulated
gate bipolar transistor)である。スイッチS11,…において、トランジスタに逆並列接続された帰還ダイオードは、遅れ電流の通路となる。なお、IGBTは一例に過ぎず、その代わりにパワーMOSFETなどを用いてもよい。
図1及び図2に示すように、制御装置10は、レグ121,122,125を用いて誘導電動機IM1を制御するとともに、レグ123,124,125を用いて誘導電動機IM2を制御する。そして、図1に示すように、制御装置10は、相電圧指令値変換手段14及びスイッチングパターン決定手段16を備えたことを特徴とする。相電圧指令値変換手段14は、誘導電動機IM1,IM2の各相電圧指令値を入力し、レグ125における誘導電動機IM1,IM2の相電圧指令値が同一の正弦波となるように、当該各相電圧指令値を変換する。スイッチングパターン決定手段16は、相電圧指令値変換手段14で変換された各相電圧指令値を用いてパルス幅変調を実施することにより、スイッチS11,…のスイッチングパターンを決定する。なお、図3に示すように、相電圧指令値変換手段14は、前段部141と後段部142とから成る。
図4は、制御装置10を含む制御システム全体の機能ブロック図である。以下、図1及び図4に基づき説明する。
この制御システムは、ベクトル制御から構成される一般的なものである。また、誘導電動機IM1,IM2を独立に制御可能にするために、誘導電動機IM1,IM2ごとの別々のアルゴリズムによって成り立っている。図4における符合10,12のブロックが、図1における制御装置10及び5レグインバータ12に相当する。誘導電動機IM1,IM2及び5レグインバータ12を除き、制御装置10を含む各ブロックは、コンピュータプログラムによって実現されている。
次に、誘導電動機IM1,IM2に対する制御方法は両者とも同じであるので、添え字の1,2を省略して動作の概略を説明する。まず、実速度ωrと速度指令ω* rとに基づき、PI制御によって必要なトルク指令τ* eを算出する。そして、トルク指令τ* e及び二次磁束指令Φe* drに基づき、トルク分電流指令ie* qs及び励磁分電流ie* dsを求め、これらとそれぞれ対応する実際の電流ie qs,ie dsとに基づき、PI制御、座標変換、及び2相3相変換を経て必要な電圧を求める。これらの電圧が、相電圧指令値v* um,v* vm,v* wmであり、制御装置10へ出力される。また、一次電流ium,ivm,iwmを検出し、一次電流ium,ivm,iwmから実際の電流ie qs,ie dsを求め、これをフィードバックさせて座標変換の計算に用いる。以上の処理を誘導電動機IM1,IM2について別々に実行する。つまり、一般的なベクトル制御をそれぞれの誘導電動機IM1,IM2において、独立に行っている。
更に、本実施形態においては誘導電動機IM1,IM2の周波数を一致させる必要がある。図4でいえば、誘導電動機IM1の角周波数指令ω* 1と誘導電動機IM2の角周波数指令ω* 2とを一致させるということである。そのために、誘導電動機IM1の角周波数指令ω* 1と誘導電動機IM2の角周波数指令ω* 2とに基づき、PI制御によって必要な誘導電動機IM1の二次磁束補正指令ΔΦe* dr1を算出する。そして、もとの誘導電動機IM1の二次磁束指令Φe* dr1に加算して、新たな誘導電動機IM1の二次磁束指令Φe* dr1_refを得ている。ここでは、誘導電動機IM1の周波数を誘導電動機IM2に合わせているが、もちろんその逆でもよい。
図5は、制御装置10の動作を示すフローチャートである。図6は変換前の相電圧指令値を示す波形図であり、図6[1]は誘導電動機IM1用であり、図6[2]は誘導電動機IM2用である。図7は前段部141で変換後の相電圧指令値を示す波形図であり、図7[1]は誘導電動機IM1用であり、図7[2]は誘導電動機IM2用である。図8は後段部142で変換後の相電圧指令値を示す波形図であり、図8[1]は誘導電動機IM1用であり、図8[2]は誘導電動機IM2用である。図9は、図8[1]の相電圧指令値に基づくスイッチングパターンを示す波形図である。図10は、図8[2]の相電圧指令値に基づくスイッチングパターンを示す波形図である。図11は、図9のスイッチングパターンに基づく出力線間電圧を示す波形図である。図12は、図10のスイッチングパターンに基づく出力線間電圧を示す波形図である。以下、図5乃至図12を中心に、図1乃至図3を適宜参照しつつ説明する。なお、図6乃至図12において、横軸の時間の単位は[s]、相電圧指令値及び出力線間電圧の単位は[V]、スイッチングパターンは「1」がオン、「0」がオフである。
始めに、誘導電動機IM1の各相をu1,v1,w1、これらの相電圧指令値をv* um1,v* vm1,v* wm1、誘導電動機IM2の各相をu2,v2,w2、これらの相電圧指令値をv* um2,v* vm2,v* wm2とし、正弦波に相当する相電圧指令値をv'* wとする。
まず、相電圧指令値変換手段14は、各相電圧指令値v* um1,v* vm1,v* wm1を入力し(ステップ101)、これらを各相電圧指令値v* um1−v* wm1+v'* w,v* vm1−v* wm1+v'* w,v'* wに変換するとともに(ステップ102)、各相電圧指令値v* um2,v* vm2,v* wm2を入力し(ステップ101)、これらを各相電圧指令値v* um2−v* wm2+v'* w,v* vm2−v* wm2+v'* w,v'* wに変換する(ステップ102)。
更に詳しく説明すると、相電圧指令値変換手段14の前段部141は、各相電圧指令値v* um1,v* vm1,v* wm1,v* um2,v* vm2,v* wm2を入力し、次式の各相電圧指令値v* u1,v* v1,v* u2,v* v2,v* wを算出する(図3)。
* u1=v* um1−v* wm1
* v1=v* vm1−v* wm1
* u2=v* um2−v* wm2
* v2=v* vm2−v* wm2
* w=0(∵v* w1=v* wm1−v* wm1=0,v* w2=v* wm2−v* wm2=0)・・・(A)
(A)式は、拡張2アーム変調で用いられる相電圧指令値である。続いて、後段部142は、前段部141で得られた各相電圧指令値v* u1,v* v1,v* u2,v* v2,v* wを入力し、正弦波から成る相電圧指令値v'* wを用いて、次式の各相電圧指令値v'* u1,v'* v1,v'* u2,v'* v2,v'* wを算出する(図3)。
v'* u1=v* u1+v'* w
v'* v1=v* v1+v'* w
v'* u2=v* u2+v'* w
v'* v2=v* v2+v'* w
v'* w=v'* w ・・・(B)
図6[1]に示すように、誘導電動機IM1用の各相電圧指令値v* um1,v* vm1,v* wm1は、それぞれ正弦波信号から成り、互いに位相が120°ずれている。同様に誘導電動機IM2用の各相電圧指令値v* um2,v* vm2,v* wm2は、それぞれ正弦波信号から成り、互いに位相が120°ずれている。各相電圧指令値v* um1,v* vm1,v* wm1と各相電圧指令値v* um2,v* vm2,v* wm2とは、振幅が異なり、周波数及び位相がほぼ同じである。
続いて、スイッチングパターン決定手段16は、各相電圧指令値v'* u1,v'* v1,v'* wと三角波信号との大小関係に基づき、誘導電動機IM1に対するスイッチングパターンを決定するとともに、各相電圧指令値v'* u2,v'* v2,v'* wと三角波信号との大小関係に基づき、誘導電動機IM2に対するスイッチングパターンを決定する(ステップ103、図8)。具体的には、各相電圧指令値v'* u1,…と三角波信号とを比較して、各相電圧指令値v'* u1,…の方が大きいときに、各レグ121〜125の上アーム131側のスイッチS11,S21,S31,S41,S51をオンするように制御する(図9、図10)。なお、下アーム132側のスイッチS12,S22,S32,S42,S52は、上アーム131側のスイッチS11,S21,S31,S41,S51と逆の動作となる。このように、スイッチングパターン決定手段16の動作は、サブハーモニック変調となる。
図8[1]に、変換後の各相電圧指令値v'* u1,v'* v1,v'* wが示されている。同様に、図8[2]に、変換後の各相電圧指令値v'* u2,v'* v2,v'* wが示されている。また、図8に示すように、誘導電動機IM1用の三角波信号と誘導電動機IM2用の三角波信号とは、同じ振幅かつ同じ周波数かつ同じ位相である。その結果、完全に同一の二つの三角波信号と正弦波の相電圧指令値v'* wとの比較であるから、誘導電動機IM1に対するスイッチングパターンと誘導電動機IM2に対するスイッチングパターンとで、レグ125におけるスイッチングパターンが同じになる(図9最下段、図10最下段)。
最後に、スイッチングパターン決定手段16は、図9及び図10に示す各スイッチングパターンを5レグインバータ12へ出力する(ステップ104)。その結果、図11及び図12に示すように、スイッチングパターンに基づいて出力線間電圧が発生する。このとき、スイッチS11が誘導電動機IM1のu相、スイッチS21が誘導電動機IM1のv相、スイッチS31が誘導電動機IM2のu相、スイッチS41が誘導電動機IM2のv相、スイッチS51が誘導電動機IM1,IM2両方のw相のそれぞれの相電圧指令に対応しているので、出力線間電圧は次のようになる。
誘導電動機IM1:u-v間S11−S21/v-w間S21−S51/w-u間S51−S11
誘導電動機IM2:u-v間S31−S41/v-w間S41−S51/w-u間S51−S31
次に、数式を中心に図面を参照しつつ、本実施形態の制御装置10について更に詳しく説明する。
<1>.拡張2アーム変調
5レグインバータは、二台の誘導電動機のw相を共通に接続しているため、3レグインバータに適用可能なスイッチング方法を適用することができない。非特許文献1には、5レグインバータに適用可能な拡張2アーム変調を用いることにより、二台の誘導電動機の独立制御が可能であることが記載されている。拡張2アーム変調では、各レグに与える電圧指令値は、図3の前段部141に示されているように与えられる。ここで、誘導電動機IM1のベクトル制御出力である元のu,v,w相の電圧指令値v* um1,v* vm1,v* wm1、及び誘導電動機IM2のベクトル制御出力である元のu,v,w相の電圧指令値v* um2,v* vm2,v* wm2は、以下の式で与えられると仮定する。
* um1=(E1/2)sin(ω1t+φ1
* vm1=(E1/2)sin(ω1t−2π/3+φ1
* wm1=(E1/2)sin(ω1t−4π/3+φ1) ・・・(1)
* um2=(E2/2)sin(ω2t+φ2
* vm2=(E2/2)sin(ω2t−2π/3+φ2
* wm2=(E2/2)sin(ω2t−4π/3+φ2) ・・・(2)
ωi:モータi(i=1,2)の電源角周波数
φi:モータi(i=1,2)の位相角
また、E1,E2は変数である。
このとき、レグ121〜125に与えられる電圧指令値は(1),(2)式からそれぞれ以下のように与えられる。
* u1=v* um1−v* wm1=(√3E1/2)sin(ω1t−π/6+φ1
* v1=v* vm1−v* wm1=(√3E1/2)sin(ω1t−π/2+φ1
* u2=v* um2−v* wm2=(√3E2/2)sin(ω2t−π/6+φ2
* v2=v* vm2−v* wm2=(√3E2/2)sin(ω2t−π/2+φ2
* w=0(∵v* w1=v* wm1−v* wm1=0,v* w2=v* wm2−v* wm2=0) ・・・(3)
各レグに与えられる電圧最大値はE/2であるから、この場合の制約条件は、以下のようになる。
0 < E< E/√3
0 < E< E/√3 ・・・(4)
(3),(4)式から、線間電圧の最大値はE/2となる。電圧利用率は、直流リンク部電圧の大きさと出力可能な線間電圧の最大値との比であるから、拡張2アーム変調を用いると電圧利用率は50%となる。
<2>電圧利用率改善法
本実施形態で用いる電圧利用率改善法は、ベクトル制御を適用したときに二台の誘導電動機のドライブ状況が極端に異ならない場合、すなわち、同一の速度指令かつ不平衡負荷印加時又はほぼ同一の速度指令かつ平衡負荷印加時という状況を仮定している。このような条件下では、磁束指令値を補正することによって、両方の誘導電動機の電圧位相及び周波数を一致させることが可能である(非特許文献2)。
本実施形態における電圧利用率改善法では、両方の誘導電動機の電圧位相及び周波数は一致していると仮定している。このような仮定の下で、電圧利用率を改善するための適切な各相電圧指令値を求める。この仮定によって、(1),(2)式は以下のように書き換えることができる。
* um1=(E1/2)sin(ωt+φ)
* vm1=(E1/2)sin(ωt−2π/3+φ)
* wm1=(E1/2)sin(ωt−4π/3+φ) ・・・(5)
* um2=(E2/2)sin(ωt+φ)
* vm2=(E2/2)sin(ωt−2π/3+φ)
* wm2=(E2/2)sin(ωt−4π/3+φ) ・・・(6)
* u1=v* um1−v* wm1=(√3E1/2)sin(ωt−π/6+φ)
* v1=v* vm1−v* wm1=(√3E1/2)sin(ωt−π/2+φ)
* u2=v* um2−v* wm2=(√3E2/2)sin(ωt−π/6+φ)
* v2=v* vm2−v* wm2=(√3E2/2)sin(ωt−π/2+φ)
* w=0(∵v* w1=v* wm1−v* wm1=0,v* w2=v* wm2−v* wm2=0) ・・・(7)
拡張2アーム変調では、w相を基準とし、その相電圧指令値として0を与えている。これに対し、本実施形態では、w相に正弦波電圧を印加することによって、電圧利用率を改善する。本実施形態において、レグ121〜125に与える電圧指令値を、それぞれ以下のように仮定する。
v'* u1=v* u1+v'* w
v'* v1=v* v1+v'* w
v'* u2=v* u2+v'* w
v'* v2=v* v2+v'* w
v'* w=v'* w ・・・(8)
(7),(8)式から、以下の制約条件を満たすようにv'* wを定めれば、出力可能な線間電圧は√3E/2となるので、電圧利用率を86.6%に上げることができる。
0 < E< E
0 < E< E ・・・(9)
(9)式から、(8)式の制約条件は以下のようになる。
0 ≦ v'* u1 ≦ E/2
0 ≦ v'* v1 ≦ E/2
0 ≦ v'* u2 ≦ E/2
0 ≦ v'* v2 ≦ E/2
0 ≦ v'* w ≦ E/2 ・・・(10)
* ui,v* viの振幅をu* i,v* i、更にv'* ui,v'* vi,v'* wの振幅をu'* i,v'* i,w'*とする。ここで、i=1,2である。このとき、以下の式が成り立つ。
* 1=√3E1/2
* 1=√3E1/2
* 2=√3E2/2
* 2=√3E2/2 ・・・(11)
また、(5)〜(8)式から誘導電動機IM1に関してベクトル図を描くと、図13のようになる。ただし、v* um1を基準軸としている。誘導電動機IM2についても同様のベクトル図が描ける。なお、v'* wはv* wm1(とv* wm2)に同期した正弦波とする。こうすることで、後の解析が容易となる。
余弦定理を用いるとu'* 1とv'* 1を求めることができるが、(11)式からu'* 1=v'* 1となる。したがって、v'* u1及びv'* u2が制約条件式(10)を満たすような、v'* wを求めればよい。誘導電動機IM1に関し、図13と(10)式とから以下の不等式が成立する。
u'* 1 2=u* 1 2+w'*2−√3u* 1w'*≦E2/4 ・・・(12)
(12)式から、以下の関数が得られる。
f(x1)=x1 2−√3x1+1≦(E/E12/3=E'/3 ・・・(13)
ただし、
1=w'*/u* 1 ・・・(14)
同様に、誘導電動機IM2に対しても、以下の関数が得られる。
f(x2)=x2 2−√3x2+1≦(E/E22/3=E''/3 ・・・(15)
ただし、
2=w'*/u* 2 ・・・(16)
w'*はE1に比例すると仮定して、
w'*=mE1 ・・・(17)
とおく。なお、m=0のときは拡張2アーム変調である。
また、E1はE2に比例すると仮定して、
1=kE2 ・・・(18)
とおく。ただし、
0≦k≦∞ ・・・(19)
(16)〜(17)式を用いて、(15)式を書き換えると以下の不等式が得られる。
f(k)=4m22/3−2mk+1≦k2E'/3 ・・・(20)
更に、新たな関数gを用いると(20)式は以下のように書ける。
g(k)=(4m2−E')k2/3−2mk+1≦0 ・・・(21)
ここで、
g(k)=f(k)−k2E'/3 ・・・(22)
(19)式を満たすkに対し、(21)式を満たすようにmを定めてやればよい。
4m2−E'=0 ・・・(23)
このとき、
w'*=E/2 ・・・(24)
となる。
(24)式を満たせば、(21)式は、E2のみの関数に書き換えられるのでE1の値にはよらない。更に、(9)式を満たす全てのE1について、(19)式を満たす全てのkの値で(21)式が成立する。つまり、(9)式を満たす全てのE2についても(21)式は成立する。
次に、誘導電動機IM1について考える。k=1のとき、x1=x2、E'=E''であるから、(13)式は(15)式と同一となる。(15)式は、(19)式を満たす全てのkの範囲で、制約条件(9)式を満たす全てのE2に対して成立するから、(18)式を考慮すると制約条件(9)式を満たす全てのE1に対して成立する。(13)式はE1の関数であるから、制約条件(9)式を満たす全てのE2に対しても成立する。
以上より、
v'* w=(E/2)sin(ωt−4π/3+φ) ・・・(25)
なる電圧指令値を共通のレグ125に与えることにより、各レグ121〜125に(10)式を満たす電圧指令値を与えることが可能となる。結局、各レグ121〜125に与える電圧指令値は、(3),(8),(25)式から以下のようになる。
v'* u1=(√3E1/2)sin(ωt−π/6+φ)
+(E/2)sin(ωt−4π/3+φ)
v'* v1=(√3E1/2)sin(ωt−π/2+φ)
+(E/2)sin(ωt−4π/3+φ)
v'* u2=(√3E2/2)sin(ωt−π/6+φ)
+(E/2)sin(ωt−4π/3+φ)
v'* v2=(√3E2/2)sin(ωt−π/2+φ)
+(E/2)sin(ωt−4π/3+φ)
v'* w=(E/2)sin(ωt−4π/3+φ) ・・・(26)
図7に拡張2アーム変調を適用したときの電圧指令値の波形を示し、図8に本実施形態を適用したときの電圧指令値の波形を示す。(26)式のように電圧指令値を与えると、(13)式はE1=Eのときに最大になることから、拡張2アーム変調と本実施形態とを比較すると、各レグ121〜125の電圧指令値の最大値は、拡張2アーム変調よりも本実施形態の方が36.6%低くなっている。つまり、本実施形態では、拡張2アーム変調よりも電圧利用率を36.6%上げることができる。
<3.まとめ>
拡張2アーム変調では、共通レグであるw相に与える電圧指令値を0とした。これに対し、本実施形態では、二台の誘導電動機をベクトル制御で駆動し、更に二台の誘導電動機のドライブ状況が極端に異ならないという条件下で、w相(レグ125)及びその他のレグ121〜124に適切な電圧指令値を与えることで、電圧利用率を86.6%に上げることを可能にしている。
なお、本発明は、言うまでもなく、上記実施形態に限定されない。例えば、誘導電動機の代わりに同期電動機を用いてもよい。その場合のベクトル制御では、周知のとおり、速度センサの代わりに回転子位置センサを用いる等の若干の変更が必要になる。
本発明に係る制御装置の一実施形態を示すブロック図である。 5レグインバータの構成を示す回路図である。 図1の制御装置における相電圧指令値変換手段を示すブロック線図である。 図1の制御装置を含む制御システム全体の機能ブロック図である。 図1の制御装置の動作を示すフローチャートである。 変換前の相電圧指令値を示す波形図であり、図6[1]は誘導電動機IM1用であり、図6[2]は誘導電動機IM2用である。 相電圧指令値変換手段の前段部で変換後の相電圧指令値を示す波形図であり、図7[1]は誘導電動機IM1用であり、図7[2]は誘導電動機IM2用である。 相電圧指令値変換手段の後段部で変換後の相電圧指令値を示す波形図であり、図8[1]は誘導電動機IM1用であり、図8[2]は誘導電動機IM2用である。 図8[1]の相電圧指令値に基づくスイッチングパターンを示す波形図である。 図8[2]の相電圧指令値に基づくスイッチングパターンを示す波形図である。 図9のスイッチングパターンに基づく出力線間電圧を示す波形図である。 図10のスイッチングパターンに基づく出力線間電圧を示す波形図である。 図1の制御装置における各相電圧指令値を示すベクトル図である。 従来技術を示す回路図であり、図14[1]は第一例、図14[2]は第二例である。
符号の説明
10 制御装置
12 5レグインバータ
121〜125 レグ
14 相電圧指令値変換手段
141 前段部
142 後段部
16 スイッチングパターン決定手段
IM1,IM2 誘導電動機(三相交流電動機)
* um1,v* vm1,v* wm1,v* um2,v* vm2,v* wm2 変換前の相電圧指令値
v'* u1,v'* v1,v'* u2,v'* v2,v'* w 変換後の相電圧指令値
S11,S21,S31,S41,S51,S12,S22,S32,S42,S52 スイッチ

Claims (9)

  1. 電子的スイッチが二個直列に接続されて成るレグが五個並列に接続された構成の第一乃至第五のレグのうち、前記第一、第二及び第五のレグを用いて第一の三相交流電動機を制御するとともに、前記第三、第四及び第五のレグを用いて第二の三相交流電動機を制御する装置において、
    前記第一及び第二の三相交流電動機の各相電圧指令値を入力し、前記第五のレグにおける当該第一及び第二の三相交流電動機の相電圧指令値が同一の正弦波となるように、当該各相電圧指令値を変換する相電圧指令値変換手段と、
    この相電圧指令値変換手段で変換された各相電圧指令値を用いてパルス幅変調を実施することにより、前記電子的スイッチのスイッチングパターンを決定するスイッチングパターン決定手段と、
    を備えたことを特徴とする三相交流電動機の制御装置。
  2. 前記第一の三相交流電動機の各相をu1,v1,w1、これらの相電圧指令値をv* um1,v* vm1,v* wm1、前記第二の三相交流電動機の各相をu2,v2,w2、これらの相電圧指令値をv* um2,v* vm2,v* wm2、前記同一の正弦波に相当する相電圧指令値をv'* wとしたとき、
    前記相電圧指令値変換手段は、前記各相電圧指令値v* um1,v* vm1,v* wm1を入力し、これらを各相電圧指令値v* um1−v* wm1+v'* w,v* vm1−v* wm1+v'* w,v'* wに変換するとともに、前記各相電圧指令値v* um2,v* vm2,v* wm2を入力し、これらを各相電圧指令値v* um2−v* wm2+v'* w,v* vm2−v* wm2+v'* w,v'* wに変換する、
    請求項1記載の三相交流電動機の制御装置。
  3. 前記スイッチングパターン決定手段は、
    前記各相電圧指令値v* um1−v* wm1+v'* w,v* vm1−v* wm1+v'* w,v'* wと搬送波信号との大小関係に基づき、前記第一の三相交流電動機に対する前記スイッチングパターンを決定するとともに、
    前記各相電圧指令値v* um2−v* wm2+v'* w,v* vm2−v* wm2+v'* w,v'* wと前記搬送波信号との大小関係に基づき、前記第二の三相交流電動機に対する前記スイッチングパターンを決定し、
    かつ前記第一の三相交流電動機に対するスイッチングパターンと前記第二の三相交流電動機に対するスイッチングパターンとで、前記第五のレグにおけるスイッチングパターンが同じになるように決定する、
    請求項2記載の三相交流電動機の制御装置。
  4. 前記各相電圧指令値v* um1,v* vm1,v* wm1,v* um2,v* vm2,v* wm2は正弦波信号から成る、
    請求項3記載の三相交流電動機の制御装置。
  5. 前記搬送波信号は三角波信号又は鋸歯状波信号から成る、
    請求項3記載の三相交流電動機の制御装置。
  6. 前記パルス幅変調はサブハーモニック変調である、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の三相交流電動機の制御装置。
  7. 前記三相交流電動機が三相誘導電動機である、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の三相交流電動機の制御装置。

  8. 電子的スイッチが二個直列に接続されて成るレグが五個並列に接続された構成の5レグインバータを用いて、第一及び第二の三相交流電動機を制御する方法において、
    前記第一及び第二の三相交流電動機の各相電圧指令値を入力し、前記第一及び第二の三相交流電動機に共通となる前記レグにおける当該第一及び第二の三相交流電動機の相電圧指令値が同一の正弦波となるように、当該各相電圧指令値を変換する相電圧指令値変換ステップと、
    この相電圧指令値変換ステップで変換された各相電圧指令値を用いてパルス幅変調を実施することにより、前記電子的スイッチのスイッチングパターンを決定するスイッチングパターン決定ステップと、
    を含むことを特徴とする三相交流電動機の制御方法。
  9. 電子的スイッチが二個直列に接続されて成るレグが五個並列に接続された構成の5レグインバータを用いて、第一及び第二の三相交流電動機を制御するプログラムにおいて、
    前記第一及び第二の三相交流電動機の各相電圧指令値を入力し、前記第一及び第二の三相交流電動機に共通となる前記レグにおける当該第一及び第二の三相交流電動機の相電圧指令値が同一の正弦波となるように、当該各相電圧指令値を変換する相電圧指令値変換ステップと、
    この相電圧指令値変換ステップで変換された各相電圧指令値を用いてパルス幅変調を実施することにより、前記電子的スイッチのスイッチングパターンを決定するスイッチングパターン決定ステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする三相交流電動機の制御プログラム。
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