JP4797360B2 - インクジェット捺染方法 - Google Patents

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Description

本発明は、新規のインクジェット方式によるインクジェット捺染方法に関する。
インクジェット方式による画像の印刷方法は、インクの微小液滴をインクジェット記録ヘッドより飛翔させ、対象となる記録媒体に付着させて印刷を行う方法である。インクジェット方式は、その機構が比較的簡便で、安価であり、かつ高精細で高品位な画像を形成できることが利点である。
このインクジェット方式の利点を生かして、布帛への画像印字、いわゆるインクジェット捺染についても開発が進められている。インクジェット捺染は、従来の捺染とは異なり、版を作製する必要がなく、手早く階調性に優れた画像を形成できる利点を有している。
インクジェット方式により布帛に画像をプリントする方法は、スクリーン捺染等の従来の印刷方法に比べ、少量多品種生産に適していること、廃液処理の負荷が軽減されること、短納期化が可能なことなど優位性を有する。
インクジェット方式でプリントする場合、インク粘度が射出性の制約から数mN/m程度と低いこと、及び布帛がインクを速やかに吸収し、定着する機能が不十分であることから、布帛にはあらかじめ専用の前処理を施すのが一般的である。これらの方法は、オフライン前処理とも言われており、例えば、特開昭61−138783、特開平5−148777、特開平6−116880号等にその詳細が記載されている。
しかしながら、上記各公報に記載の布帛への前処理は、処理液に布帛を浸漬後、搾って乾燥する方法が一般的であり、インクジェットプリントの手軽さに比べ、作業が繁雑で、作業時間を要し、インクジェットの利点が半減してしまう。また、布の種類は非常に多く、多品種生産に対応するためには、多品種の前処理済みの布を用意しておく必要があり、在庫を無用に増やす結果となり、決して好ましい方法であるとは言い難く、保管スペースを確保する点でも負担が大きい。さらに、事前に前処理を施した布帛は、長期間保存することでその機能が劣化し、最終プリントの安定性に欠けるなど問題がある。
布帛への前処理をインクジェットプリントの直前工程で行い、連続的にインクジェットプリントすることで、多品種の前処理済みの布を用意しておく必要がなくなる方法、いわゆるオンライン前処理方法について、例えば、前処理液の付与工程、乾燥工程、プリント工程を連続して行える装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、これらの前処理は、通常、布帛にディッピングやコーティングなどの手段で前処理液を付与するため、布帛の全面にわたり前処理液成分を付与することになるが、この均一付与方法では、以下の欠点を抱えていることが判明した。
一つは、プリントしてない領域(白地)へのインク汚染(白場汚染)を引き起こしやすいことである。特に、近年ではプリント速度向上伴い、にじみが増大する傾向にあるため、にじみ防止を目的とした前処理処方の改良、開発が行われ、インク吸収能や色剤定着能が向上した結果、白場汚染を悪化させている。もう一つの課題は、洗濯負荷である。前処理成分は洗濯にて除く必要があるが、本来必要の無いプリントしない領域にまで前処理成分が付与されているため、より一層洗濯負荷が大きくなっている。このように従来の前処理では、解決すべき課題を多い抱えているのが現状である。
布帛へのプリントおけるにじみ防止を目的として、様々な方法、技術の開示がなされている。例えば、インク中の成分と、布帛に前処理にて付与した別の成分との間の相互作用を利用し、にじみを防止する方法が開示されている(例えば、特許文献2、3参照。)。これらの方法は、布帛に前処理が必要という工程数の増加を伴い、インクに新たな成分(例えば、ゲル化糊剤)などの添加が必要となり、インクの保存安定性を著しく損なう点で課題が多い。
また、インクの他に別の液体を用意し、両者間の相互作用を利用する技術が開示されている(例えば、特許文献4参照。)。この方法では、布帛の前処理を必要とはしないが、十分なにじみ防止効果が得られないこと、及びインクの保存安定性を著しく損なう点で実用に耐えない。
また、にじみ防止剤を画像の縁取り部や境界領域にのみ付与する方法が開示されている(例えば、特許文献5参照。)。この技術では、にじみ発生が目立つ部分のみににじみ防止剤を付与するものであり、プリントされる多くの部分にはなんら処理がされていない。その結果、適用する布の種類によっては、インク保持能力が低いため、布裏面にインクが達し、布搬送装置の搬送ロール等のインク汚染を引き起こし、更に、次のプリントを汚染したり、ロール状布帛に連続プリントする際、プリント物を巻いたり、重ねたりする際に、他のプリント物を汚染するなどの問題がある。
また、布帛の前処理として、流動性を有し、かつ1000mPa・s以上の粘度を有するインク受容層を形成する技術が開示されている(例えば、特許文献6参照。)。また、特許文献6には、インク受容層成分を付与後、乾燥により布帛上で粘度調整(増粘)させる方法が記載されているが、布帛に付与するときの方が粘度が低いことの利点の記載もない。また、付与方法に布帛のどの部分に付与するとの記載もなく、ディップ塗布などの記載から全面に付与することしか伺えない。
特開平8−311782号公報 特開昭60−81379号公報 特開2003−55886号公報 特開2002−19263号公報 特開平9−296380号公報 特開昭62−53492号公報
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、プリント時のにじみの発生を抑え、発色性に優れ、白場汚染耐性が改良され、洗濯負荷の低減及びプリンタ内での他プリントへの汚染防止したインクジェット捺染方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
(請求項1)
インクジェット方式にて布帛にプリントするインクジェット捺染方法において、プリント部にのみ前処理を施す工程を有し、該前処理を施す工程が、1)前処理液Aをプリント部に付与する工程と、2)該前処理液Aの粘度を増加させる工程とから構成され、該前処理液Aが重合性化合物を含有し、2)該前処理液Aの粘度を増加させる工程が紫外線照射工程であり、該前処理を施す工程に続いて、該前処理液Aを付与したプリント部にインクを付与する工程を有することを特徴とするインクジェット捺染方法。
(請求項2)
前記前処理液Aを付与する方法が、インクジェットヘッドより付与することを特徴とする請求項1記載のインクジェット捺染方法。
本発明によれば、プリント時のにじみの発生を抑え、発色性に優れ、白場汚染耐性が改良され、洗濯負荷の低減及びプリンタ内での他プリントへの汚染防止したインクジェット捺染方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
本発明においては、上記課題に鑑み鋭意検討を行った結果、インクジェット方式にて布帛にプリントするインクジェット捺染方法において、プリント部にのみ前処理を施す工程を有し、該前処理を施す工程が、1)前処理液Aをプリント部に付与する工程と、2)該前処理液Aの粘度を増加させる工程とから構成され、該前処理液Aが重合性化合物を含有し、2)該前処理液Aの粘度を増加させる工程が紫外線照射工程であり、該前処理を施す工程に続いて、該前処理液Aを付与したプリント部にインクを付与する工程を有することを特徴とするインクジェット捺染方法により、プリント時のにじみの発生を抑え、発色性に優れ、白場汚染耐性が改良され、洗濯負荷の低減及びプリンタ内での他プリントへの汚染防止したインクジェット捺染方法を実現できることを見出し、本発明に至った次第である。
更に、前処理液Aを付与する方法として、インクジェットヘッドより付与することにより、本発明の上記目的効果がより一層発揮されることを見出したものである。
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明のインクジェット捺染方法において使用する布帛を構成する素材としては、インクに含有される色材で染色可能な繊維を含有するものであれば、特に制限はないが、中でも、ポリエステル、ナイロン、アクリル、アセテート、トリアセテート等の繊維を含有するものが好ましい。その中でも、少なくともポリエステル繊維が含有されている布帛が特に好ましい。布帛としては、上記に挙げた繊維を、織物、編物、不織布等いずれの形態にしたものでもよい。又、本発明で使用し得る布帛としては、分散染料あるいは顔料で染色可能な繊維が100%であることが好適であるが、レーヨン、綿、ポリウレタン、アクリル、ナイロン、羊毛及び絹等との混紡織布又は混紡不織布等も捺染用布帛として使用することができる。又、上記の様な布帛を構成する糸の太さとしては、10〜100dの範囲が好ましい。
本発明のインクジェット捺染方法の場合、均一な染色物を得るために、画像記録の前に、布帛繊維に付着した天然不純物(油脂、ロウ、ペクチン質、天然色素等)、布帛製造過程で用いた薬剤の残留分(のり剤等)、よごれなどを洗浄しておくことが望ましい。
洗浄に用いられる洗浄剤としては、例えば、水酸化ナトリウム,炭酸ナトリウムといったアルカリ、陰イオン性界面活性剤,非イオン性界面活性剤といった界面活性剤、酵素等が用いられる。
本発明のインクジェット捺染方法においては、インクジェット方式により前処理液Aを布帛に付与し、次いで前処理液Aの粘度を増加させる工程からなる前処理工程と、その後、色材で染色することが可能な繊維が含有されている布帛上に、インクを用いてインクジェット方式で画像を形成した後(インク付与工程)、インクが付与されている布帛を熱処理し(発色工程)、更に熱処理された布帛を洗浄すること(洗浄工程)によって布帛への捺染が完了し、捺染物が得られる。
本発明のインクジェット捺染方法においては、インクを布帛に付与する前に、実質的にプリント部にのみ前処理液Aを付与することを特徴の1つとする。
はじめに、本発明に係る前処理液Aを付与する工程について説明する。
本発明に係る前処理液Aは、前処理液Aを付与する工程に引き続いて行われる処理液Aの粘度を増加させる工程により、優れたインク吸収能と定着能を発揮できる成分を少なくとも含有していれば、その他の構成要素としては特に制約は無い。
前処理液Aとしては、水溶性もしくは水分散性の高分子から選択する成分を含有することが好ましい。具体的には、アルギン酸ナトリウム、アラビヤゴム、ローカストビーンガムなどの多糖類、あるいは、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース類、ゼラチン、カゼインなどのたんぱく質、タンニン類、リグニン類、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド及び合成ラテックス類などから選択する化合物を含有することが好ましい。なかでも、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウムが、本発明の効果発現の観点から好ましい。
前処理液Aには、純水、有機溶媒あるいは必要に応じて界面活性剤等を添加して調製することができる。インクジェットヘッドからの出射安定性の観点から、粘度としては1.5〜50mPa・s、表面張力を15〜60mN/mに調整することが好ましく、特に粘度を1.5〜20mPa・s、表面張力を20〜60mN/mに調整することが好ましい。
本発明に係る前処理液Aに適用可能な界面活性剤としては、陽イオン性、陰イオン性、両性、非イオン性のいずれも用いることができ、陽イオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪族アミン塩、脂肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩等が挙げられる。陰イオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪酸石鹸、N−アシル−N−メチルグリシン塩、N−アシル−N−メチル−β−アラニン塩、N−アシルグルタミン酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシル化ペプチド、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホ琥珀酸エステル塩、アルキルスルホ酢酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、N−アシルメチルタウリン、硫酸化油、高級アルコール硫酸エステル塩、第2級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸塩、第2級高級アルコールエトキシサルフェート、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、モノグリサルフェート、脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、例えば、カルボキシベタイン型、スルホベタイン型、アミノカルボン酸塩、イミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン2級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル(例えば、エマルゲン911)、ポリオキシエチレンステロールエーテル、ポリオキシエチレンラノリン誘導体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(例えば、ニューポールPE−62)、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルアミンオキサイド、アセチレングリコール、アセチレンアルコール等が挙げられる。本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明に係る前処理液Aに適用可能な水溶性有機溶媒としては、例えば、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、グリセリン、2−エチル−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール、テトラエチレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、1,2,4−ブタントリオール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ペンタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール等)、アミン類(例えば、エタノールアミン、2−(ジメチルアミノ)エタノール等)、一価アルコール類(例えばメタノール、エタノール、ブタノール等)、多価アルコールのアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル等)、2,2′−チオジエタノール、アミド類(例えばN,N−ジメチルホルムアミド等)、複素環類(2−ピロリドン等)、アセトニトリル等が挙げられる。本発明はこれらに限定されるものではない。
前処理液Aには、インク中の色剤の溶解度低下効果もしくは分散安定性低下効果を備えた添加剤を添加することが、にじみ防止の観点で好ましい。特に、色剤と反対電荷の高分子化合物を添加することが好ましい。例えば、色剤がアニオン性染料であったり、アニオン電荷を有する分散染料、あるいは顔料の場合、前処理液Aにカチオン性高分子を添加することが好ましい。多価金属塩の添加もにじみ防止効果があるが、種、量によっては上記の水溶性もしくは水分散性の高分子との相互作用で、粘度の増加(以下、増粘とも言う)を起こし、布帛への付与が困難になるので、種類や添加量を適宜調整して用いる。
本発明のインクジェット捺染方法においては、前処理液Aを、実質的にプリント部領域にのみ付与することが特徴である。本発明に係る前処理液Aは、にじみ防止の目的として付与するものであり、実際のインクを吐出するプリント部の周辺部へも付与することが好ましい。
前処理液Aを付与する方法としては、プリント部にのみ付与できる方法であれば制約は無いが、インクジェットヘッドを用いることが、印字精度、付与速度、付与装置のコンパクトさの観点で好ましく用いることができる。
次いで、前処理液Aを増粘させる工程について説明する。
通常、プリント部のみに付与した前処理液Aを増粘させて固着させる手段としては、例えば、1)化学的手段、2)熱的手段、3)光照射、4)電子線照射等を挙げることができるが、本発明のインクジェット捺染方法においては、3)光照射として紫外線照射工程を適用することを特徴とする
1)化学的手段
本発明のインクジェット捺染方法に適用可能な化学的手段としては、前処理液Aを付与後、別途前処理液Bを供給し、前処理液Aと前処理液Bを混合させることにより増粘させるものであり、この混合により何らかの化学的変化を伴うものである。
化学的変化としては、前処理液Aと前処理液Bの混合により、共有結合を形成するもの、イオン結合を形成するもの、水素結合を形成するもの、分子間相互作用を形成するもの、錯形成するもの、重合反応をするものなどを挙げることができる。
以下に、前処理液Bについて、組み合わせて用いる前処理液Aとの特性に関連して、具体的に説明する。
処理液Aとして、例えば、ポリビニルアルコールを含有する液を用いた場合には、前処理液Bとしては、例えば、ホウ砂、ホウ酸等のホウ素化合物、酢酸ジルコニル、硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム等の無機塩、ドデシル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウムなどの界面活性剤を含有することは好ましい。特に、ホウ砂、ホウ酸等のホウ素化合物の添加は好ましい。
また、処理液Aとして、例えば、アルギン酸ナトリウムを含有する液を用いた場合には、前処理液Bとしては、硫酸アルミニウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等の塩を含有することが好ましい。
また、処理液Aとして、例えば、カルボキシメチルセルロースを含有する液を用いた場合には、前処理液Bでは硫酸アルミニウム等の塩を含有することが好ましい。
2)熱的手段
本発明のインクジェット捺染方法に適用可能な熱的手段としては、加熱あるいは冷却を単独あるいは組み合わせて用いることができる。加熱は、前処理液Aが濃縮されるので一般的に容易に増粘することができる手段である。また、前処理液Aを加温した状態で付与し、冷風などで冷却することで増粘させる方法も好ましい。増粘の時間が短く、短時間で処理できる点で冷却工程を利用することは好ましい形態である。また、加熱を他の化学的手段や光照射手段と組み合わせて、反応を加速することも、効果的である。
3)光照射手段
本発明のインクジェット捺染方法に適用可能な光照射手段としては、光照射に伴う光反応もしくは後続反応を利用して増粘させる方法であり、例えば、光重合性化合物を利用することを特徴とする
4)電子線照射
本発明のインクジェット捺染方法に適用可能な電子線照射手段としては、電子線による重合反応などを利用する方法である。適用可能な布帛としては、例えば、絹、羊毛、ナイロン、皮革、綿、ポリエステル、レーヨン等の天然繊維、合成繊維を素材とする織物、編物、不織布等を挙げることができる。
次いで、インクを用いたプリント工程について説明する。
本発明のインクジェット捺染方法において、プリントに用いるインクとしては、水性インクを好ましく用いることができる。
本発明におけるインクは、少なくとも色材、水溶性有機溶媒、水を含む。色材としては、例えば、分散染料、反応性染料、酸性染料、直接染料、顔料、油溶性染料などを挙げることができる。
以下に、本発明に好まし用いられる色材の具体的化合物を示すが、本発明はこれら例示した化合物に限定されるものではない。
本発明に好ましく用いられる分散染料としては、
C.I.Disperse Yellow;3、4、5、7、9、13、23、24、30、33、34、42、44、49、50、51、54、56、58、60、63、64、66、68、71、74、76、79、82、83、85、86、88、90、91、93、98、99、100、104、108、114、116、118、119、122、124、126、135、140、141、149、160、162、163、164、165、179、180、182、183、184、186、192、198、199、202、204、210、211、215、216、218、224、227、231、232、
C.I.Disperse Orange;1、3、5、7、11、13、17、20、21、25、29、30、31、32、33、37、38、42、43、44、45、46、47、48、49、50、53、54、55、56、57、58、59、61、66、71、73、76、78、80、89、90、91、93、96、97、119、127、130、139、142、
C.I.Disperse Red;1、4、5、7、11、12、13、15、17、27、43、44、50、52、53、54、55、56、58、59、60、65、72、73、74、75、76、78、81、82、86、88、90、91、92、93、96、103、105、106、107、108、110、111、113、117、118、121、122、126、127、128、131、132、134、135、137、143、145、146、151、152、153、154、157、159、164、167、169、177、179、181、183、184、185、188、189、190、191、192、200、201、202、203、205、206、207、210、221、224、225、227、229、239、240、257、258、277、278、279、281、288、298、302、303、310、311、312、320、324、328、
C.I.Disperse Violet;1、4、8、23、26、27、28、31、33、35、36、38、40、43、46、48、50、51、52、56、57、59、61、63、69、77、
C.I.Disperse Green;9、
C.I.Disperse Brown;1、2、4、9、13、19、
C.I.Disperse Blue;3、7、9、14、16、19、20、26、27、35、43、44、54、55、56、58、60、62、64、71、72、73、75、79、81、82、83、87、91、93、94、95、96、102、106、108、112、113、115、118、120、122、125、128、130、139、141、142、143、146、148、149、153、154、158、165、167、167:1、171、173、174、176、181、183、185、186、187、189、197、198、200、201、205、207、211、214、224、225、257、259、267、268、270、284、285、287、288、291、293、295、297、301、315、330、333、
C.I.Disperse Black 1、3、10、24、
等が挙げられる。
分散染料を用いたインクジェット捺染方法においては、高温処理で発色させる場合は、機械や布地の白場に染料が昇華することで汚染の原因とならないために、昇華堅牢度のよい分散染料を選定することが好ましい。
本発明に好ましく用いられる反応性染料としては、
C.I.Reactive Yellow;2、3、7、15、17、18、22、23、24、25、27、37、39、42、57、69、76、81、84、85、86、87、92、95、102、105、111、125、135、136、137、142、143、145、151、160、161、165、167、168、175、176、
C.I.Reactive Orange;1、4、5、7、11、12、13、15、16、20、30、35、56、64、67、69、70、72、74、82、84、86、87、91、92、93、95、107、
C.I.Reactive Red;2、3、3:1、5、8、11、21、22、23、24、28、29、31、33、35、43、45、49、55、56、58、65、66、78、83、84、106、111、112、113、114、116、120、123、124、128、130、136、141、147、158、159、171、174、180、183、184、187、190、193、194、195、198、218、220、222、223、226、228、235、
C.I.Reactive Violet;1、2、4、5、6、22、23、33、36、38、
C.I.Reactive Blue;2、3、4、7、13、14、15、19、21、25、27、28、29、38、39、41、49、50、52、63、69、71、72、77、79、89、104、109、112、113、114、116、119、120、122、137、140、143、147、160、161、162、163、168、171、176、182、184、191、194、195、198、203、204、207、209、211、214、220、221、222、231、235、236、
C.I.Reactive Green;8、12、15、19、21、
C.I.Reactive Brown;2、7、9、10、11、17、18、19、21、23、31、37、43、46、
C.I.Reactive Black 5、8、13、14、31、34、39、
等が挙げられる。
本発明にに好ましく用いられる酸性染料としては、
C.I.Acid Yellow;1、3、11、17、18、19、23、25、36、38、40、40:1、42、44、49、59、59:1、61、65、67、72、73、79、99、104、110、159、169、176、184、193、200、204、207、215、219、219:1、220、230、232、235、241、242、246、
C.I.Acid Orange;3、7、8、10、19、22、24、51、51S、56、67、74、80、86、87、88、89、94、95、107、108、116、122、127、140、142、144、149、152、156、162、166、168、
C.I.Acid Red;1、6、8、9、13、18、27、35、37、52、54、57、73、82、88、97、97:1、106、111、114、118、119、127、131、138、143、145、151、183、195、198、211、215、217、225、226、249、251、254、256、257、260、261、265、266、274、276、277、289、296、299、315、318、336、337、357、359、361、362、364、366、399、407、415、
C.I.Acid Violet;17、19、21、42、43、47、48、49、54、66、78、90、97、102、109、126、
C.I.Acid Blue;1、7、9、15、23、25、40、61:1、62、72、74、80、83、90、92、103、104、112、113、114、120、127、127:1、128、129、138、140、142、156、158、171、182、185、193、199、201、203、204、205、207、209、220、221、224、225、229、230、239、258、260、264、277:1、278、279、280、284、290、296、298、300、317、324、333、335、338、342、350、
C.I.Acid Green;9、12、16、19、20、25、27、28、40、43、56、73、81、84、104、108、109、
C.I.Acid Brown;2、4、13、14、19、28、44、123、224、226、227、248、282、283、289、294、297、298、301、355、357、413、
C.I.Acid Black;1、2、3、24、24:1、26、31、50、52、52:1、58、60、63、63S、107、109、112、119、132、140、155、172、187、188、194、207、222、
本発明に好ましく用いられる直接染料としては、
C.I.Direct Yellow;8、9、10、11、12、22、27、28、39、44、50、58、86、87、98、105、106、130、137、142、147、153、
C.I.Direct Orange;6、26、27、34、39、40、46、102、105、107、118、
C.I.Direct Red;2、4、9、23、24、31、54、62、69、79、80、81、83、84、89、95、212、224、225、226、227、239、242、243、254、
C.I.Direct Violet;9、35、51、66、94、95、
C.I.Direct Blue;1、15、71、76、77、78、80、86、87、90、98、106、108、160、168、189、192、193、199、200、201、202、203、218、225、229、237、244、248、251、270、273、274、290、291、
C.I.Direct Green;26、28、59、80、85、
C.I.Direct Brown;44、44:1、106、115、195、209、210、212:1、222、223、
C.I.Direct Black;17、19、22、32、51、62、108、112、113、117、118、132、146、154、159、169、
本発明に好ましく用いられる顔料としては、
カーボンブラック、
C.I.Pigment Yellow;1、3、12、13、14、16、17、43、55、74、81、83、109、110、120、138、150、
C.I.Pigment Orange;13、16、34、43、
C.I.Pigment Red;2、5、8、12、17、22、23、41、112、114、122、123、146、148、149、150、166、170、220、238、245、258、
C.I.Pigment Violet;19、23、
C.I.Pigment Blue;15、15:1、15:3、15:4、15:5、15:6、29、
C.I.Pigment Brown;22、
C.I.Pigment Black;1、7、
C.I.Pigment White 6、
等が挙げられる。
上記に列挙した色材は、「染色ノート 第21版」(出版;色染社)等に記載されている。本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明において、インク中に含有される色材の含有量としては0.1〜20質量%が好ましく、0.2〜13質量%がより好ましい。
本発明に係るインクにおいて用いられる水溶性有機溶媒としては、例えば、前記前処理液Aに用いることのできる水溶性有機溶媒と同様のものを挙げることができる。水溶性有機溶媒量としては、全インク質量に対して10〜60質量%が好ましい。
本発明に係るインクにおいて用いられる界面活性剤としては、例えば、前記前処理液Aに用いることのできる界面活性剤と同様のものを挙げることができる。
これらの界面活性剤を使用する場合、単独又は2種類以上を混合して用いることができ、インク全質量に対して、0.001〜1.0質量%の範囲で添加することにより、インクの表面張力を任意に調整することができ好ましい。
本発明に係るインクにおいては、インク粘度や染料を安定に保ち発色をよくするためには、インク中に無機塩を添加することができる。無機塩としては、例えば、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム等が挙げられる。本発明を実施する場合、これらに限定されるものではない。
本発明に係るインクにおいて、インクの長期保存安定性を保つため、防腐剤、防黴剤をインク中に添加することができる。防腐剤、防黴剤としては、例えば、芳香族ハロゲン化合物(例えば、Preventol CMK)、メチレンジチオシアナート、含ハロゲン窒素硫黄化合物、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(例えば、PROXEL GXL)などが挙げられる。本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明に係るインクにおいて、色材として分散染料または顔料を用いる場合、色材、分散剤、湿潤剤、媒体および任意の添加剤を混合し分散機を用いることによって分散することができる。分散機としては、従来公知の分散手段、例えば、ボールミル、サンドミル、ラインミル、高圧ホモジナイザー等が使用できる。
分散染料または顔料の平均粒径としては、平均粒径として300nm以下、最大粒径として900nm以下が好ましい。平均粒径や最大粒径が上記で規定する範囲を超えると、微細なノズルより出射するインクジェット捺染方法において、目詰まりが発生しやすくなり、安定出射できなくなるためである。平均粒子径は、光散乱法、電気泳動法、レーザードップラー法等を用いた市販の粒径測定機により求めることができる。具体的粒径測定装置としては、例えばマルバーン社製ゼーターサイザー1000等を挙げることができる。
本発明に係るインクに好ましく用いられる分散剤は、例えば、クレオソート油スルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物(例えば、デモールC)、クレゾールスルホン酸ナトリウムと2−ナフトール−6−スルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、クレゾールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、フェノールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、β−ナフトールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、β−ナフタリンスルホン酸ナトリウム(例えば、デモールN)とβ−ナフトールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、リグニンスルホン酸塩(例えば、バニレックスRN)、パラフィンスルホン酸ナトリウム(例えば、エフコール214)、α−オレフィンと無水マレイン酸の共重合物(例えば、フローレンG−700)、アクリル系の高分子活性剤(例えば、ジョンクリル・シリーズ)等が挙げられる。
分散剤の使用量は、色材に対して20〜200質量%が好ましい。分散剤が少ないと微粒子化が困難となり、また分散安定性も低下し、分散剤が多すぎると、微粒子化や分散安定性が劣り、粘度が高くなり好ましくない。これらの分散剤は単独で使用してもよいが、併用しても良い。
本発明において、分散に好ましい湿潤剤とは、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ、2−エチルへキシルスルホ琥珀酸ソーダ、アルキルナフタレンスルホン酸ソーダ、フェノールの酸化エチレン付加物、アセチレンジオールの酸化エチレン付加物等である。
使用する色材の構造により、分散中に、発泡したり、ゲル化したり、流動性が悪くなることがあるので、分散剤や湿潤剤は、湿潤能力や微粒子化能力や分散安定性の他、分散時の発泡、分散液のゲル化、分散液の流動性等を考慮して選定する必要がある。また、分散剤や湿潤剤は、布帛への染色性、染着率、均染性、移染性、色の冴え、堅牢度などに及ぼす影響や、高温で発色させる際には分散剤や湿潤剤のタール化により染色が不均一になること等も考慮して選定されることが好ましい。上記の要求を全て満たす分散剤は無いので、分散する色材に合わせて、最適な分散剤を選定して、必要に応じて、消泡剤等を添加する必要がある。
本発明に係るインクは、インクの表面張力は30〜60mN/mであることが好ましく、インク粘度は、1.5〜10mPa・sが好ましい。
インクジェットヘッドとしては、ピエゾ方式、サーマル方式、コンティニュアス方式のいずれでもよいが、インク吐出での安定性の観点からピエゾ方式が好ましい。
次いで、本発明のインクジェット捺染方式に適用するその他の要素について説明する。
高温蒸熱法で染色する際に用いる捺染用インクジェットインクまたは捺染プリントに使用する布帛には、染着助剤が含まれていることが好ましい。
染着助剤は、捺染布を蒸熱する際に、布状に凝縮した水と共融混合物を作り、再蒸発する水分の量を抑え、昇温時間を短縮する作用がある。更に、この共融混合物は、繊維上の染料を溶解し染料の繊維への拡散速度を助長する作用がある。染着助剤としては尿素が挙げられる。この染着助剤は事前に布帛に付与しておいても良いし、前記前処理液に含有させておいても良い。
本発明に係る前処理液A、前処理液Bにおいては、液体中に含まれる溶存気体が、その印刷物の解像度や鮮明さを損なったり、微細な気泡発生を引き起こす要因となる。液体中から溶存気体を脱気する方法としては、大きく分けて、煮沸や減圧等の物理的方法により脱気する方法と、吸収剤を液体中に混入させる化学的方法とがある。本発明においては、いかなる手段にて脱気を行うことは可能である。特に、気体透過性のある中空糸膜内に液体を通液し、中空糸膜の外表面側を減圧することにより、液体中の溶存気体を透過、除去する方法は、液体の物性に悪影響を与えずに効率よく液体中の溶存気体を除去することができ、好ましい。
なお溶存空気濃度は、溶存酸素濃度を測定し、空気中の酸素の割合を基にして求めることができる。溶存酸素濃度は、オストワルド法(実験化学講座1基本操作[I]、241頁、1975年、丸善)や、マススペクトル法で測定することができるし、ガルバニ電池型やポ−ラログラフ型などの簡便な酸素濃度計や比色分析法で測定することができる。
布帛に印字を行うインクジェット捺染方法は、インク出射後印字された布帛を巻き取り、加熱により発色し、布帛を洗浄、乾燥させることが望ましい。インクジェット捺染において、インクを布帛に印字しただ放置しておくだけではうまく染着しない。また長尺の布帛に長時間印字し続ける場合などは、布帛が延々と出てくるため床などに、印字した布帛が重なっていき場所をとるしそれは不安全でありまた予期せず汚れてしまう場合がある。そのために印字後、巻き取る操作が必要となる。この操作時に布帛と布帛の間に紙や布、ビニール等の印字に関わらない媒体を挟んでもかまわない。ただし途中で切断する場合や短い布帛に対しては必ずしも巻き取る必要はない。
本発明のインクジェット捺染方法においては、本発明に係る前処理液を布帛に付与させる方法としては、従来公知の付与方法、例えば、パッド法、コーティング法、スプレー法などで付与することができるが、本発明においては、前処理液の布帛への付与を任意の部位に対して行うことができる観点から、インクジェットヘッドを用いて前処理液を布帛に付与する方法がより好ましい。
本発明のインクジェット捺染方法においては、上述した布帛への前処理液Aとそれに引き続き粘度を増加させる前処理工程と、次工程であるインクをインクジェットヘッドより吐出して布帛に記録するインク付与工程に引き続き、インクが付与されている布帛を熱処理する発色工程と、更に熱処理された布帛を洗浄する洗浄工程によって布帛への捺染が行われる。
インクジェット捺染において、インクを布帛に印字しただ放置しておくだけではうまく染着しない。また長尺の布帛に長時間印字し続ける場合などは、布帛が延々と出てくるため床などに、印字した布帛が重なっていき場所をとるしそれは不安全でありまた予期せず汚れてしまう場合がある。そのために印字後、巻き取る操作が必要となる。この操作時に布帛と布帛の間に紙や布、ビニール等の印字に関わらない媒体を挟んでもかまわない。ただし途中で切断する場合や短い布帛に対しては必ずしも巻き取る必要はない。
発色工程とは、プリント後布帛表面に付着したのみで、十分布帛に吸着・固着されていないインク中の染料を布帛に吸着・固着させることによりそのインク本来の色相を発現させる工程である。その方法としては、蒸気によるスチーミング、乾熱によるベーキング、サーモゾル、過熱蒸気によるHTスチーマー、加圧蒸気によるHPスチーマーなどが利用される。それらはプリントする素材、インクなどにより適宜選択される。また、印字された布帛は直ちに加熱処理しても、しばらくおいてから加熱処理しても用途に合わせて乾燥・発色処理すればよく、本発明においてはいずれの方法を用いてもよい。
分散染料を用いた染色の際は、高温で発色させる方法だけではなく、キャリヤーを用いてもよい。キャリヤーとして用いられる化合物は、染色促進が大きい、使用法が簡便、安定、人体や環境に対して負荷が少ない、繊維からの除去が簡単、染色堅牢度に影響しないといった特徴を持つものが好ましい。キャリヤーの例としてはo−フェニルフェノール、p−フェニルフェノール、メチルナフタリン、安息香酸アルキル、サリチル酸アルキル、クロロベンゼン、ジフェニルといったフェノール類、エーテル類、有機酸類、炭化水素類などを挙げることができる。これらは、ポリエステルのように100℃前後の温度での染色が難しい難染性繊維の膨潤と可塑化を促進し、分散染料を繊維内に入りやすくする。キャリヤーは、インクジェットプリントに使用する布帛の繊維にあらかじめ吸着させておいてもよいし、インクジェットインク中に含まれていてもよい。
また、高温蒸熱法で染色する際に用いる捺染用インクジェットインクまたは捺染プリントに使用する布帛には染着助剤が含まれていることが好ましい。染着助剤は捺染布を蒸熱する際に、布状に凝縮した水と共融混合物を作り、再蒸発する水分の量を抑え、昇温時間を短縮する作用がある。さらに、この共融混合物は、繊維上の染料を溶解し染料の繊維への拡散速度を助長する作用がある。染着助剤としては尿素が挙げられる。
加熱処理後は、洗浄工程が必要である。なぜなら染着に関与しなかった染料が残留することで、色の安定性が悪くなり堅牢度が低下するからである。また、布帛に施した前処理物を除去することも必要である。そのままにしておくと堅牢性の低下ばかりでなく布帛が変色する。そのため除去対象物や目的に応じた洗浄が必須である。その方法は、プリントする素材、インクにより選択され、例えばポリエステルの場合一般的には、苛性ソーダ、界面活性剤、ハイドロサルファイトの混合液により処理するものである。その方法は、通常オープンソーパーなどの連続型や液流染色機などによるバッチ型で実施されるもので、本発明においてはいずれの方法を用いてもよい。
洗浄後は乾燥が必要である。洗浄した布帛を絞ったり脱水した後、干したりあるいは乾燥機、ヒートロール、アイロン等を使用して乾燥させる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
《布帛》
下記の2種類の布帛を準備した。
布帛1:白色絹布帛(前処理無)
布帛2:白色絹布帛(前処理済)
《前処理液Aの調製》
下記の3種類の前処理液を準備した。
前処理液A−1:ポリビニルアルコール(PVA−210 クラレ製)の4質量%水溶液
前処理液A−2:ポリビニルアルコール(PVA−124 クラレ製)の3質量%水溶液
前処理液A−3:光架橋性のポリビニルアルコール誘導体(東洋合成工業社製:SPP−SHR主鎖PVA、平均重合度3500、ケン化度88%)の10%水溶液
《前処理液Bの調製》
前処理液B−1:ホウ砂を3質量%含む水溶液
《インク》
印字に用いるインクとしては、下記のチバ・スペシャリティ−・ケミカルズ社製の捺染用のインクを使用した。
イエローインク:LANASET Yellow SI−100
マゼンタインク:LANASET Red SI−330
シアンインク:LANASET Turquoise SI−500
ブラックインク:LANASET Black SI−710
《布帛への画像記録》
〔インクジェットプリンタ〕
インクジェットプリンタとして、駆動周波数20kHz、ノズル数128、ノズル密度120dpiであるピエゾ型ヘッドを4個搭載した同一のインクジェットプリンタ2台を用意した。このインクジェットプリンタは、インクタンク、ヘッド部分にヒーターを設け加温可能なものを用い、1台のインクジェットプリンタA(前処理対応機)には前処理液A及び前処理液Bをセットし、もう一台のインクジェットプリンタB(プリント対応機)には、上記の4色インクを装着した。なお、本発明でいうdpiとは、2.54cmあたりのドット数を表す。
〔プリント試料の作成〕
(プリント試料1の作成:比較例)
前処理を施していない布帛1に、インクジェットプリンタB(プリント対応機)にて絵柄を連続10枚プリントした。次いで、104℃のスチーマーにて40分の熱処理を行い、更に、10枚まとめて、下記の3つの洗濯条件で洗濯を行った後、乾燥、アイロンがけを行ってプリント試料1を作成した。
洗濯条件1:20Lの冷水(12℃)を用いて、洗濯した
洗濯条件2:20Lの常温水(20℃)を用いて、洗濯した
洗濯条件3:40Lの常温水(20℃)を用いて、洗濯した
(プリント試料2の作成:比較例)
前処理済の布帛2に、プリント試料1の作成と同様にして、4色インクを用いての絵柄のプリント及び熱処理と、前記の3つの洗濯条件で洗濯を行った後、乾燥、アイロンがけを行い、プリント試料2を作成した。
(プリント試料3の作成:比較例)
布帛1を以下の前処理液Cに浸漬した後、マングルで絞って前処理を施した。この前処理を施した布を乾燥させない状態で、プリント試料1と作成と同様にして、4色インクを用いての絵柄のプリント及び熱処理と、前記の3つの洗濯条件で洗濯を行った後、乾燥、アイロンがけを行い、プリント試料3を作成した。
〈前処理液C〉
アルギン糊 固形分として2.5質量%
ポリアリルアミン 固形分として0.8質量%
イオン交換水 100質量%に仕上げるのに要する量
(プリント試料4の作成:比較例)
インクジェットプリンタA(前処理対応機)の1つのピエゾ型ヘッドに前処理液A−1をセットし、残りの3つのピエゾ型ヘッドは未使用とした。布帛1をインクジェットプリンタAにセットし、プリント画像を印画予定の領域の縁部に相当する部分に、前処理液A−1をピエゾ型ヘッドより付与した。画像縁部への前処理液A−1の付与量は、10ml/m2となるよう調整した。この前処理液Aを付与した布帛を乾燥せずに、プリント試料1の作成と同様にして、4色インクを用いての絵柄のプリント及び熱処理と、前記の3つの洗濯条件で洗濯を行った後、乾燥、アイロンがけを行い、プリント試料4を作成した。
(プリント試料5の作成:比較例)
上記プリント試料4の作成において、前処理液A−1の付与を画像部全域に付与した以外は同様にして、プリント試料5を作成した。
(プリント試料6の作成:参考例
インクジェットプリンタA(前処理対応機)の1つのピエゾ型ヘッドに前処理液A−1をセットし、更にもう1つのピエゾ型ヘッドに前処理液B−1をセットし、残りの2つのピエゾ型ヘッドは未使用とした。
布帛1をインクジェットプリンタAにセットし、プリント画像部にのみ、前処理液A−1及び前処理液B−1を各ピエゾ型ヘッドから付与した。プリント画像部への付与量は、前処理液A−1が10ml/m2、B−1が3ml/m2になるよう調整した。この時、プリント試料4、5の作成に比べて、前処理液Aは大幅に増粘していた。
この前処理液A及び前処理液Bを付与した布帛を乾燥せずに、プリント試料1の作成と同様にして、4色インクを用いての絵柄のプリント及び熱処理と、前記の3つの洗濯条件で洗濯を行った後、乾燥、アイロンがけを行い、プリント試料6を作成した。
(プリント試料7の作成:参考例
インクジェットプリンタA(前処理対応機)の1つのピエゾ型ヘッドに前処理液A−2をセットし、残りの3つのピエゾ型ヘッドは未使用とした。更に、前処理液A−2液のタンクとピエゾ型ヘッドを60℃に加温して用いた。
布帛1をインクジェットプリンタAにセットし、プリント画像部にのみ、前処理液A−2をピエゾ型ヘッドから付与した。プリント画像部への付与量は、前処理液A−2が8ml/m2となるよう調整した。次いで、前処理液A−2を付与した直後に冷風機より15℃の冷風を布帛に平均10秒吹きつけて前処理液A−2を冷却した。この時、前処理液Aー2の大幅な増粘を確認することができた。
この冷却して増粘させた前処理液Aー2を付与した布帛を乾燥せずに、プリント試料1の作成と同様にして、4色インクを用いての絵柄のプリント及び熱処理と、前記の3つの洗濯条件で洗濯を行った後、乾燥、アイロンがけを行い、プリント試料7を作成した。
(プリント試料8の作成:本発明)
インクジェットプリンタA(前処理対応機)の1つのピエゾ型ヘッドに前処理液A−3をセットし、残りの3つのピエゾ型ヘッドは未使用とした。
布帛1をインクジェットプリンタAにセットし、プリント画像部にのみ、前処理液A−3をピエゾ型ヘッドから付与した。プリント画像部への付与量は、前処理液A−3が10ml/mとなるよう調整した。次いで、前処理液A−を付与した直後に、365nmに主波長を持つメタルハライドランプで、エネルギー量で40mJ/cmの紫外線を照射した。この時、前処理液A−3の大幅な増粘を確認した。
この紫外線照射により増粘させた前処理液A−3を付与した布帛を乾燥せずに、プリント試料1の作成と同様にして、4色インクを用いての絵柄のプリント及び熱処理と、前記の3つの洗濯条件で洗濯を行った後、乾燥、アイロンがけを行い、プリント試料8を作成した。
〔記録画像の評価〕
(にじみ耐性の評価)
印画した絵柄部分(画像部)と白地部との境界領域を、ルーペを用いてにじみ発生の有無を観察し、下記の基準に従って滲み耐性の評価を行った
5:絵柄部分の境界部にはにじみの発生が全く認められず、極めて鮮明な画像である
4:絵柄部分の境界部で僅かなにじみの発生が認めらるが、鮮明で良好な画像である
3:絵柄部分の境界部で弱いにじみの発生が認めらるが、ほぼ鮮明な画像である
2:絵柄部分の境界部でやや強いにじみの発生が認めら、やや鮮明感に欠ける画像である
1:絵柄部分の境界部で強いにじみの発生が認めら、鮮明感に欠け、メリハリのない画像である
(発色性の評価)
上記方法に従って作成した黒のベタ画像部の濃度を、反射濃度計を用いて測定し、これを発色性の尺度とした。
(白場汚染耐性の評価)
3つの洗濯条件で作成した各サンプル試料の白地部分を目視観察し、下記の基準に従って白場汚染耐性の評価を行った。
5:白地部分に全く着色が認められなかった
4:白地部分にわずかな着色が認められたが、全く問題とならない品質であった
3:白地部分に薄い着色が見られたが、実用上は許容範囲内である
2:白地部分にやや強い着色が確認でき、白地性を損なう品質である
1:白地部分に極めて強い着色が認められ、白地性を大いに損なう品質である
(搬送汚染耐性の評価)
各サンプル試料について、インクの裏抜け等に伴う搬送時のプリントの汚染状態を目視観察し、下記の基準に従って、搬送汚染耐性の評価を行った。
5:転写等による汚染の痕跡は全く認められず、極めて良好な品質である
4:転写等による汚染の痕跡は認められず、ほぼ良好な品質である
3:転写等による汚染の弱い痕跡は認めらるが、実用上許容される品質である
2:転写等による汚染の痕跡が認めら、実用上やや問題となる品質である
1:転写等による強い汚染の痕跡が認めら、明らかに品質を損なう
以上により得られた結果を、表1に示す。
Figure 0004797360
表1に記載の結果より明らかなように、インクを布帛に付与する前に、プリント部にのみ前処理液Aを付与する工程と、前処理液Aの粘度を増加させる工程とから構成されている前処理工程を適用して作成した本発明のサンプル試料は、比較例に対し、形成した画像のにじみ耐性及び発色性に優れ、白場汚染耐性、搬送汚染耐性に優れていることが分かる。

Claims (2)

  1. インクジェット方式にて布帛にプリントするインクジェット捺染方法において、プリント部にのみ前処理を施す工程を有し、該前処理を施す工程が、1)前処理液Aをプリント部に付与する工程と、2)該前処理液Aの粘度を増加させる工程とから構成され、該前処理液Aが重合性化合物を含有し、2)該前処理液Aの粘度を増加させる工程が紫外線照射工程であり、該前処理を施す工程に続いて、該前処理液Aを付与したプリント部にインクを付与する工程を有することを特徴とするインクジェット捺染方法。
  2. 前記前処理液Aを付与する方法が、インクジェットヘッドより付与することを特徴とする請求項1記載のインクジェット捺染方法。
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