JP2005263835A - インクジェット捺染インクセット及びインクジェット捺染方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、画像のいらつきを低減し、保存安定性、出射安定性に優れたインクジェット捺染インクセットとインクジェット捺染方法を提供する。
【解決手段】 少なくとも分散染料、分散剤、水及び水溶性有機溶媒を含有する複数のインクジェット捺染インクから構成されているインクジェット捺染インクセットにおいて、該インクジェット捺染インクが含有する主たる分散染料が、logP値の最大値と最小値との差ΔlogPが3.8以下であることを特徴とするインクジェット捺染インクセット。
【選択図】 なし

Description

本発明は、インクジェット印刷のため新規のインクジェット捺染インクセット及びインクジェット捺染方法に関する。
インクジェット方式による画像の印刷方法は、インクの微小液滴をインクジェット記録ヘッドより飛翔させ、対象となる記録媒体に付着させて印刷を行う方法である。インクジェット方式は、その機構が比較的簡便で、安価であり、かつ高精細で高品位な画像を形成できることが利点である。
このインクジェット方式の利点を生かして、布帛への画像印字、いわゆるインクジェット捺染についても開発が進められている。インクジェット捺染は、従来の捺染とは異なり、版を作製する必要がなく、手早く階調性に優れた画像を形成できる利点を有している。更に、形成画像として必要な量のインクのみを使用するため、従来方法に比較すると廃液が少ない等の環境的利点も有する優れた画像形成方法であるといえる。
インクジェット捺染においては、布帛を構成する繊維の種類により、使用できる染料の種類が限定され、ポリエステル等の繊維の染色に対しては一般に分散染料が用いられる。
インクジェット捺染用インクに分散染料を用いる場合、従来のインクジェット捺染用の染料選択の基準である色調、堅牢性等の性能の他に、インクジェット記録方式では微細なノズルからの吐出となるため、微細な粒子にするための分散適性、ノズル目詰まり防止、分散安定性等の要件を満たす必要があり、染料選択に対する制約が多い。また、特に分散染料を着色剤とするインクでは、水性媒体中に着色剤微粒子が分散されている分散系であるため、完全な溶液である溶解系のインクに比較すると、粗大粒子が生成しやすく、製造中またはインク保存中に凝集などによる粗大粒子の発生により、目詰まりや長期間にわたる保存での沈降がないこと等の性能が要求される。
また、記録材料上においては、記録材料のインク吸収速度、他色とのインク相溶性などの影響を受けて、ブリーディングが発生し、混色部において画像の劣化を引き起こし、いわゆる、いらつき感が見られる。
これらの現象は、プリント速度が速い時に顕著に現れ、特に使用する記録ヘッドの駆動周波数が大きい時、吐出するインク液滴の出射速度が大きい場合に顕著に発生する。
上記課題に対し、この画像いらつきを抑える方法として、濃淡インクにおける染料の熱拡散性を規定したインクジェット捺染方法(例えば、特許文献1参照。)や、染料の相溶性に着目したインクジェット方法(例えば、特許文献2参照。)が開示されている。
しかしながら、上記特許文献1、2に記載のような染料の熱拡散性や相溶性を最適化するだけでは、画像のいらつきは完全になくすことができないことが判明した。
また、分散染料インクにおいては、一般的に顔料に対し分散剤が多く必要になるなど、分散剤と着色剤の吸着様式がやや異なるためか、顔料と同じ挙動を示すわけではない。また、分散染料インクにおいては、顔料と異なって表面処理を行わない。従って、表面処理により粒子表面の状態をコントロールする顔料とは異なり、染料や分散剤の特性が直接的にインクの性能に結びつくため、その組み合わせ、選択は、顔料とは異なる思想が必要になる。
特開平10−18184号公報 (特許請求の範囲) 特開平9−105082号公報 (特許請求の範囲)
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、画像のいらつきを低減し、保存安定性、出射安定性に優れたインクジェット捺染インクセットとインクジェット捺染方法を提供する。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
(請求項1)
少なくとも分散染料、分散剤、水及び水溶性有機溶媒を含有する複数のインクジェット捺染インクから構成されているインクジェット捺染インクセットにおいて、該インクジェット捺染インクが含有する主たる分散染料が、logP値の最大値と最小値との差ΔlogPが3.8以下であることを特徴とするインクジェット捺染インクセット。
(請求項2)
前記主たる分散染料のlogP値の最大値と最小値の差ΔlogPが1.9以下であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット捺染インクセット。
(請求項3)
前記複数のインクジェット捺染インクが含有する主たる分散剤が、全て同じであることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット捺染インクセット。
(請求項4)
前記複数のインクジェット捺染インクが含有する主たる水溶性有機溶剤が、全て同じであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット捺染インクセット。
(請求項5)
請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット捺染インクセットを構成するインクジェット捺染インクを、記録ヘッドから吐出して画像記録するインクジェット捺染方法において、該記録ヘッドの駆動周波数が20kHz以上であることを特徴とするインクジェット捺染方法。
(請求項6)
請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット捺染インクセットを構成するインクジェット捺染インクを、記録ヘッドから吐出して画像記録するインクジェット捺染方法において、該記録ヘッドからの該インクジェット捺染インクの吐出速度が、6m/s以上であることを特徴とするインクジェット捺染方法。
本発明によれば、画像のいらつきを低減し、保存安定性、出射安定性に優れたインクジェット捺染インクセットとインクジェット捺染方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
本発明者は、鋭意検討の結果、少なくとも分散染料、分散剤、水及び水溶性有機溶媒を含有する複数のインクジェット捺染インクから構成され、該インクジェット捺染インクが含有する主たる分散染料が、logP値の最大値と最小値との差ΔlogPが3.8以下であるインクジェット捺染インクセット(以下、単にインクセットともいう)とすることにより、画像のいらつきを低減し、保存安定性、出射安定性に優れたインクジェット捺染インクセットを実現できることを見出し、本発明に至った次第である。
本発明者は、特に、着色剤として分散染料を水系分散したインクジェット捺染インク(以下、単にインクともいう)において、分散染料のlogPに注目し、その関係を最適条件に設定することにより、本発明の目的効果の実現をなし得た。詳細なメカニズムに関しては、現段階では明確にはなっていないが、以下の様に推測している。
ブリーディングによる画像の乱れは、全て異なるインク間の組み合わせにおいては、ブリーディングが同程度発生する場合はは目立たないが、インクの組み合わせによりその発生度合いが異なると、画像のいらつきとして顕著に認識される。そこで、画像のいらつきを抑えるためには、インクセットを構成する全てのインクにおいて、共通のインク組成とすることが有効であることが判明した。しかしながら、表面処理で粒子の特性をコントロールできない分散染料粒子は、その表面特性は染料構造に大きく依存する。表面特性が異なる染料の粒子では、同じインク組成で分散、インク化すると、染料との相性が悪い場合があり、例えば、インクの長期間にわたる保存時に凝集が発生するなど保存安定性が低下する。しかしながら、logPが同じ染料を用いることにより、粒子の表面状態が近似し、同じ組成にて分散インク化することができ、布帛上での混合時に凝集の発生が色間の組み合わせで異なることなく、自然な画像となると推測している。また、理由は定かではないが、特に高速プリント時に、その改善効果が大きい。
以下、本発明の詳細について説明する。
本発明のインクセットにおいては、インクジェット捺染インクが含有する主たる分散染料が、logP値の最大値と最小値との差ΔlogPが3.8以下であることを特徴とすし、好ましくはΔlogPが1.9以下であり、更に好ましくは0以上、1.9以下である。
本発明でいうlogP値とは、水/オクタノール分配比率の対数値である。logP値は、フラグメント法、原子アプローチ法などにより計算により算出することができる。logP値を計算する代表的なソフトウエアとしては、CambridgeSoft社のChem Draw Ultra7.0が挙げられる。本発明に係る計算に使用されるハードウエアとしては、パーソナルコンピューターで十分高速に計算を実行できる。
本発明に係るlogP値は、染料構造からCambridgeSoft社のChem Draw Ultra7.0を用いて計算されるClogP値を用いた。
本発明のインクジェット捺染インクセットは、色相の異なる複数種のインクジェット捺染インクから構成されている。
本発明では、本発明のインクセットを構成する本発明に係るインクにおいては、インクジェット捺染インクが含有する主たる分散染料が、上記で規定したlogP値の最大値と最小値との差ΔlogPが3.8以下であることを特徴とする。
本発明でいう主たる分散染料とは、インクジェット捺染インクを構成する分散染料の50質量%以上を占める分散染料を指し、好ましくは70質量%以上、更に好ましくは85質量%以上、特に好ましくは95質量%以上である。
また、本発明のインクセットにおいては、インクセットを構成する複数のインクジェット捺染インクにおける主たる分散剤が全て同じであること、あるいは水溶性有機溶剤の主たる種類が全て同じであることが好ましい。ここでいう、主たる分散剤あるいは水溶性有機溶剤とは、インクジェット捺染インクを構成する分散剤あるいは水溶性有機溶剤の50質量%以上を占める分散剤あるいは水溶性有機溶剤を指し、好ましくは70質量%以上、更に好ましくは85質量%以上、特に好ましくは95質量%以上である。
上記構成のインクジェット染料インクとすることにより、粒子の表面状態が近似し、同じ組成にて分散インク化することができ、布帛上での混合時に凝集の発生が色間の組み合わせで異なることなく、画像のいらつきを防止することができる。
本発明のインクジェット捺染方法で用いる布帛を構成する素材としては、分散染料で染色可能な繊維を含有するものであれば、特に制限はないが、中でも、ポリエステル、アセテート、トリアセテート等の繊維を含有するものが好ましい。その中でも、少なくともポリエステル繊維が含有されている布帛が特に好ましい。布帛としては、上記に挙げた繊維を、織物、編物、不織布等いずれの形態にしたものでもよい。又、本発明で使用し得る布帛としては、分散染料で染色可能な繊維が100%であることが好適であるが、レーヨン、綿、ポリウレタン、アクリル、ナイロン、羊毛及び絹等との混紡織布又は混紡不織布等も捺染用布帛として使用することができる。又、上記の様な布帛を構成する糸の太さとしては、10〜100dの範囲が好ましい。
本発明のインクジェット捺染方法の場合、均一な染色物を得るために、水溶性高分子類で布帛に前処理する前に、布帛繊維に付着した天然不純物(油脂、ロウ、ペクチン質、天然色素等)、布帛製造過程で用いた薬剤の残留分(のり剤等)、よごれなどを洗浄しておくことが望ましい。洗浄に用いられる洗浄剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムといったアルカリ、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤といった界面活性剤、酵素等が用いられる。
本発明のインクジェット捺染方法においては、にじみ防止効果のため、前処理剤をパッド法、コーティング法、スプレー法などで付与せしめるのが好ましい(前処理工程)。その後、分散染料で染色することが可能な繊維が含有されている布帛上に、先に述べた構成のインクを用いてインクジェット記録方式で画像を形成した後(インク付与工程)、インクが付与されている布帛を熱処理し(発色工程)、更に熱処理された布帛を洗浄すること(洗浄工程)によって布帛への捺染が完了し、捺染物が得られる。
前処理としては、水溶性高分子類を布帛に前処理するなどの公知の方法から繊維素材やインクに適した方法を適宜選択すればよく、特に限定されるものではない。例えば、水溶性金属塩、ポリカチオン化合物、水溶性高分子、界面活性剤及び撥水剤からなる群から選ばれる少なくとも1つの物質が0.2〜50質量%付与された布帛に対して使用すれば、高度なにじみ防止が可能であり、高精細な画像を布帛にプリントすることができ好ましい。
前処理に使用される具体的な水溶性高分子は、天然水溶性高分子としては、例えば、トウモロコシ、小麦等のデンプン類、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチセルロースなどのセルロース誘導体、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、タマリンドガム、ローカストビーンガム、アラビアゴムなどの多糖類、ゼラチン、カゼイン、ケラチン等の蛋白質物質、合成水溶性高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アクリル酸系ポリマなどを用いることができる。
界面活性剤としては、例えば、アニオン系、カチオン系、両性、ノニオン系のものが使用され、代表的には、アニオン系の界面活性剤としては、高級アルコール硫酸エステル塩、ナフタレン誘導体のスルホン酸塩等;カチオン系の界面活性剤としては、第4級アンモニウム塩等;両性界面活性剤としては、イミダゾリン誘導体等;ノニオン系の界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンプロピレンブロックポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アセチレンアルコールのエチレンオキサイド付加物等;が挙げられる。
又、撥水剤としては、例えば、シリコン、フッ素系及びワックス系のものが挙げられる。これらの、あらかじめ布帛に付与される水溶性高分子や界面活性剤は、インクジェットプリントをし、高温で発色させる際に、タール化などによるよごれの原因とならないために、高温環境に対して安定であることが好ましい。また、これらの、あらかじめ布帛に付与される水溶性高分子や界面活性剤は、インクジェットプリントをし、高温で発色させた後の洗浄処理で、布帛から取り除きやすいものが好ましい。
布帛に印字を行うインクジェット捺染方法は、インク出射後印字された布帛を巻き取り、加熱により発色し、布帛を洗浄、乾燥させることが望ましい。インクジェット捺染において、インクを布帛に印字しただ放置しておくだけではうまく染着しない。また長尺の布帛に長時間印字し続ける場合などは、布帛が延々と出てくるため床などに、印字した布帛が重なっていき場所をとるしそれは不安全でありまた予期せず汚れてしまう場合がある。そのために印字後、巻き取る操作が必要となる。この操作時に布帛と布帛の間に紙や布、ビニール等の印字に関わらない媒体を挟んでもかまわない。ただし途中で切断する場合や短い布帛に対しては必ずしも巻き取る必要はない。
発色工程とは、プリント後布帛表面に付着したのみで、十分布帛に吸着・固着されていないインク中の染料を布帛に吸着・固着させることによりそのインク本来の色相を発現させる工程である。その方法としては、蒸気によるスチーミング、乾熱によるベーキング、サーモゾル、過熱蒸気によるHTスチーマー、加圧蒸気によるHPスチーマーなどが利用される。それらはプリントする素材、インクなどにより適宜選択される。また、印字された布帛は直ちに加熱処理しても、しばらくおいてから加熱処理しても用途に合わせて乾燥・発色処理すればよく、本発明においてはいずれの方法を用いてもよい。
分散染料を用いた染色の際は、高温で発色させる方法だけではなく、キャリヤーを用いてもよい。キャリヤーとして用いられる化合物は、染色促進が大きい、使用法が簡便、安定、人体や環境に対して負荷が少ない、繊維からの除去が簡単、染色堅牢度に影響しないといった特徴を持つものが好ましい。キャリヤーの例としてはo−フェニルフェノール、p−フェニルフェノール、メチルナフタリン、安息香酸アルキル、サリチル酸アルキル、クロロベンゼン、ジフェニルといったフェノール類、エーテル類、有機酸類、炭化水素類などを挙げることができる。これらは、ポリエステルのように100℃前後の温度での染色が難しい難染性繊維の膨潤と可塑化を促進し、分散染料を繊維内に入りやすくする。キャリヤーは、インクジェットプリントに使用する布帛の繊維にあらかじめ吸着させておいてもよいし、インクジェットインク中に含まれていてもよい。
加熱処理後は、洗浄工程が必要である。なぜなら染着に関与しなかった染料が残留することで、色の安定性が悪くなり堅牢度が低下するからである。また、布帛に施した前処理物を除去することも必要である。そのままにしておくと堅牢性の低下ばかりでなく布帛が変色する。そのため除去対象物や目的に応じた洗浄が必須である。その方法は、プリントする素材、インクにより選択され、例えばポリエステルの場合一般的には、苛性ソーダ、界面活性剤、ハイドロサルファイトの混合液により処理するものである。その方法は、通常オープンソーパーなどの連続型や液流染色機などによるバッチ型で実施されるもので、本発明においてはいずれの方法を用いてもよい。
洗浄後は乾燥が必要である。洗浄した布帛を絞ったり脱水した後、干したりあるいは乾燥機、ヒートロール、アイロン等を使用して乾燥させる。
本発明における色材としては、分散染料が用いられる。分散染料は、スルホン酸,カルボキシ基などのイオン性の水溶性基をもたない非イオン性染料で、水への溶解度が小さいため微粉状とし、通常分散剤によって水に分散して合成繊維の染色に用いる。顔料と異なり、アセトンやジメチルホルムアミドなどの有機溶媒に可溶である。また、合成繊維中に分子状で拡散し着色することが可能である。
本発明は、分散染料に係る発明であるが、混紡、交織などにより複数種の繊維からなる布帛を染色するために、酸性染料、直接染料など、分散染料以外の色材を混合して使用することも可能である。
本発明において好ましい分散染料の具体的化合物を以下に示す。ただし、これらに例示した化合物に限定されるものではない。
〔C.I.Disperse Yellow〕
3、4、5、7、9、13、23、24、30、33、34、42、44、49、50、51、54、56、58、60、63、64、66、68、71、74、76、79、82、83、85、86、88、90、91、93、98、99、100、104、108、114、116、118、119、122、124、126、135、140、141、149、160、162、163、164、165、179、180、182、183、184、186、192、198、199、202、204、210、211、215、216、218、224、227、231、232
〔C.I.Disperse Orange〕
1、3、5、7、11、13、17、20、21、25、29、30、31、32、33、37、38、42、43、44、45、46、47、48、49、50、53、54、55、56、57、58、59、61、66、71、73、76、78、80、89、90、91、93、96、97、119、127、130、139、142、
〔C.I.Disperse Red〕
1、4、5、7、11、12、13、15、17、27、43、44、50、52、53、54、55、56、58、59、60、65、72、73、74、75、76、78、81、82、86、88、90、91、92、93、96、103、105、106、107、108、110、111、113、117、118、121、122、126、127、128、131、132、134、135、137、143、145、146、151、152、153、154、157、159、164、167、169、177、179、181、183、184、185、188、189、190、191、192、200、201、202、203、205、206、207、210、221、224、225、227、229、239、240、257、258、277、278、279、281、288、298、302、303、310、311、312、320、324、328、
〔C.I.Disperse Violet〕
1、4、8、23、26、27、28、31、33、35、36、38、40、43、46、48、50、51、52、56、57、59、61、63、69、77、
〔C.I.Disperse Green〕
9、
〔C.I.Disperse Brown〕
1、2、4、9、13、19
〔C.I.Disperse Blue〕
3、7、9、14、16、19、20、26、27、35、43、44、54、55、56、58、60、62、64、71、72、73、75、79、81、82、83、87、91、93、94、95、96、102、106、108、112、113、115、118、120、122、125、128、130、139、141、142、143、146、148、149、153、154、158、165、167、171、173、174、176、181、183、185、186、187、189、197、198、200、201、205、207、211、214、224、225、257、259、267、268、270、284、285、287、288、291、293、295、297、301、315、330、333、
〔C.I.Disperse Black〕
1、3、10、24、
等が挙げられる。
分散染料を用いたインクジェット捺染において、高温処理で発色させる場合は、機械や布地の白場に染料が昇華することで汚染の原因とならないために、昇華堅牢度のよい分散染料を選定することが好ましい。
分散染料の含有量としては0.1〜20質量%が好ましく、0.2〜13質量%がより好ましい。分散染料は市販品のまま使用してもよいが、精製処理を行うことが好ましい。精製方法としては公知の再結晶方法、洗浄等を用いることができる。精製方法及び精製処理に用いる有機溶媒は染料の種類に応じて、適宜選択することが好ましい。
本発明に係る水溶性有機溶媒としては、例えば、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、グリセリン、2−エチル−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール、テトラエチレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、1,2,4−ブタントリオール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ペンタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール等)、アミン類(例えば、エタノールアミン、2−(ジメチルアミノ)エタノール等)、一価アルコール類(例えばメタノール、エタノール、ブタノール等)、多価アルコールのアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル等)、2,2‘−チオジエタノール、アミド類(例えばN,N−ジメチルホルムアミド等)、複素環類(2−ピロリドン等)、アセトニトリル等が挙げられる。水溶性有機溶媒量としては全インク質量に対して10〜60質量%が好ましい。
インクの粘度や染料を安定に保つため発色をよくするために、インク中に無機塩を添加してもかまわない。無機塩としては例えば、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化マグネシウム、硫化マグネシウム等が挙げられる。本発明を実施する場合、これらに限定されるものではない。
界面活性剤として、陽イオン性、陰イオン性、両性、非イオン性のいずれも用いることが出来る。陽イオン性界面活性剤としては、脂肪族アミン塩、脂肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩等が挙げられる。陰イオン性界面活性剤としては、脂肪酸石鹸、N−アシル−N−メチルグリシン塩、N−アシル−N−メチル−β−アラニン塩、N−アシルグルタミン酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシル化ペプチド、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホ琥珀酸エステル塩、アルキルスルホ酢酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、N−アシルメチルタウリン、硫酸化油、高級アルコール硫酸エステル塩、第2級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸塩、第2級高級アルコールエトキシサルフェート、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、モノグリサルフェート、脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、カルボキシベタイン型、スルホベタイン型、アミノカルボン酸塩、イミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン2級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル(例えば、エマルゲン911)、ポリオキシエチレンステロールエーテル、ポリオキシエチレンラノリン誘導体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(例えば、ニューポールPE−62)、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルアミンオキサイド、アセチレングリコール、アセチレンアルコール等が挙げられる。本発明はこれらに限定されるものではない。
これらの界面活性剤を使用する場合、単独又は2種類以上を混合して用いることが出来、インク全量に対して、0.001〜1.0質量%の範囲で添加することにより、インクの表面張力を任意に調整することができ好ましい。
インクの長期保存安定性を保つため、防腐剤、防黴剤をインク中に添加してもかまわない。防腐剤・防黴剤としては、芳香族ハロゲン化合物(例えば、Preventol CMK)、メチレンジチオシアナート、含ハロゲン窒素硫黄化合物、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(例えば、PROXEL GXL)などが挙げられる。本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明に係るインクでは、水不溶性の染料の場合は染料、分散剤、湿潤剤、媒体および任意の添加剤を混合し分散機を用いることによって分散することができる。分散機としては従来公知のボールミル、サンドミル、ラインミル、高圧ホモジナイザー等が使用できる。
分散染料の粒径としては、平均粒径として300nm以下、最大粒径として900nm以下が好ましい。平均粒径、最大粒径が大きいと、微細なノズルより出射するインクジェット捺染方法において、目詰まりが発生しやすくなり、安定出射できなくなるためである。平均粒子径は、光散乱法、電気泳動法、レーザードップラー法等を用いた市販の粒径測定機により求めることができる。具体的粒径測定装置としては、例えば、マルバーン社製ゼーターサイザー1000等を挙げることができる。
本発明に好ましく用いられる分散剤は、例えば、クレオソート油スルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物(例えば、デモールC)、クレゾールスルホン酸ナトリウムと2−ナフトール−6−スルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、クレゾールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、フェノールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、β−ナフトールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、β−ナフタリンスルホン酸ナトリウム(例えば、デモールN)とβ−ナフトールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、リグニンスルホン酸塩(例えば、バニレックスRN)、パラフィンスルホン酸ナトリウム(例えば、エフコール214)、α−オレフィンと無水マレイン酸の共重合物(例えば、フローレンG−700)等が挙げられる。
分散剤の使用量は、分散染料に対して、20〜200質量%が好ましい。分散剤が少ないと微粒子化や分散安定性が劣り、分散剤が多いと、微粒子化や分散安定性が劣り、粘度が高くなり好ましくない。これらの分散剤は単独で使用してもよいが、併用しても良い。
本発明に係る分散に好ましい湿潤剤とは、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ、2−エチルへキシルスルホ琥珀酸ソーダ、アルキルナフタレンスルホン酸ソーダ、フェノールの酸化エチレン付加物、アセチレンジオールの酸化エチレン付加物等である。
使用する分散染料の構造により、分散中に、発泡したり、ゲル化したり、流動性が悪くなる事が有るので、分散剤や湿潤剤は、湿潤能力や微粒子化能力や分散安定性の他、分散時の発泡、分散液のゲル化、分散液の流動性等を考慮して選定する必要がある。また、分散剤や湿潤剤は、布帛への染色性、染着率、均染性、移染性、色の冴え、堅牢度などに及ぼす影響や、高温で発色させる際には分散剤や湿潤剤のタール化により染色が不均一になること等も考慮して選定されることが好ましい。上記の要求を全て満たす分散剤は無いので、分散する染料に合わせて、最適な分散剤を選定して、必要に応じて、消泡剤等を添加する必要がある。
高温蒸熱法で染色する際に用いる捺染用インクジェットインクまたは捺染プリントに使用する布帛には染着助剤が含まれていることが好ましい。染着助剤は捺染布を蒸熱する際に、布状に凝縮した水と共融混合物を作り、再蒸発する水分の量を抑え、昇温時間を短縮する作用がある。さらに、この共融混合物は、繊維上の染料を溶解し染料の繊維への拡散速度を助長する作用がある。染着助剤としては尿素が挙げられる。
プリンター等に利用されるインクにおいては、インク中に含まれる溶存気体が、その印刷物の解像度や鮮明さを損なったり、微細な気泡発生を引き起こす要因となる。インク中から溶存気体を脱気する方法としては、大きく分けて、煮沸や減圧等の物理的方法により脱気する方法と、吸収剤をインク中に混入させる化学的方法とがある。本発明においては、いかなる手段にて脱気を行うことは可能である。特に、気体透過性のある中空糸膜内にインクを通液し、中空糸膜の外表面側を減圧することにより、インク中の溶存気体を透過、除去する方法は、インクの物性に悪影響を与えずに効率よくインク中の溶存気体を除去することができ、好ましい。
本発明のインクジェット捺染方法に用いられる記録ヘッドとしては、特に制限はなく、サーマル型、ピエゾ型のいずれも用いることができる。
本発明では、高精細な画像を得るためにノズル径が30μm以下のインクジェットヘッドを用いて記録することが好ましい。粒状性を高めるためにはより小さい方が好ましいが、液滴体積が小さくなりすぎて気流の影響を受けるため、10μm〜20μmの範囲であることが特に好ましい。
インクジェットヘッド駆動装置の駆動周波数は、20kHz以上が好ましく、30kHz以上、100kHz以下であることが、インクの目詰まりを防止する上で更に好ましい。同様な理由からインク吐出速度は6m/s以上が好ましく、8m/s以上、50m/s以下であることが更に好ましい。
本発明のインクジェット捺染方法において、インク飛翔時の液滴体積としては、記録ヘッド近傍の気流の影響を受けにくくする観点から5pl以上が好ましく、また印字画像の粒状性の観点から150pl以下であることが好ましく、より好ましくは5〜80plである。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
《染料分散液の調製》
下記各組成物を、サンドグラインダーを用いて分散して、染料分散液Y1、Y2、M1、M2、M3、C1、C2、K1を調製した。分散は、平均粒径が200nmに到達したところで停止した。
分散染料(表1に記載の分散染料種) 25部
グリセリン 25部
イオン交換水 25部
分散剤A(リグニンスルホン酸ナトリウム、バニレックスRN、日本製紙(株)製)
12部
分散剤B(フローレンG−700、共栄社化学製) 3部
《インクの調製》
上記調製した各染料分散液に、下記の各組成物を添加、混合し、3μmメンブランフェイルターでろ過、脱気処理を行って、インクY1、Y2、M1、M2、M3、C1、C2、K1を調製した。
染料分散液(表1に記載の染料分散液) 40部
エチレングリコール 40部
ジエチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム 0.1部
プロキセルGXL(S)(アビシア株式会社製) 0.1部
最後にイオン交換水を加えて100部とした。
なお、上記の方法に従って調製した各インクは、気体透過性のある中空糸膜(三菱レーヨン製)内にインクを通液し、中空糸膜の外表面側を水流アスピレータで減圧することにより、インク中の溶存気体を除去した。脱気後は、これらのインクを真空パックに充填し、空気の混入を防いだ。
Figure 2005263835
《画像の形成及び評価》
〔いらつきの評価1〕
上記調製した各インクを、表2に記載の組み合わせでインクセットA、B、Cを構成し、これらの各インクセットを、それぞれコニカミノルタテクノロジーセンター社製のNassenger−IIに装填し、テストチャートしてISO/JIS−SCID(日本規格協会)の「画像NA2」を布帛上にプリントした。なお、布帛はコニカミノルタテクノロジーセンター社製のA布(ポリエステル)を使用し、発色は195℃で20分間の加熱により行った。加熱後は、還元洗浄を施し自然乾燥した。
乾燥後の形成画像のにいらつき(混色部における画像劣化)について目視観察を行い、下記の基準に従っていらつきの評価1を行った。
◎:各色インク間でのいらつきがなく、極めて安定した色調を再現している
○:各色インク間でのいらつきがほぼなく、安定した色調を再現している
△:各色インク間でややいらつきが認められるが、許容される品質にある
×:各色インク間であきらかないらつきが認めら、実用に耐えない品質である
〔いらつきの評価2〕
上記いらつきの評価1において、コニカミノルタテクノロジーセンター社製のNassenger−IIに代えて、駆動周波数が20kHz、ノズル径30μmであるピエゾヘッドを4個用い、各色の液滴速度を6m/sとなるように調整したヘッドユニットを取り付けたプリンタを用いた以外は同様にして、いらつきの評価2を行った。
〔インク保存性の評価〕
上記各インクセットを構成する各色インクをガラス製のサンプル瓶に入れて密栓し、0℃と23℃の環境下で各々14日間保存した。保存終了後、0℃で保存したものは室温に戻して、2つのインク状態を比較観察し、下記の基準に従ってインク保存性を評価した。
◎:全てのインクに全く差異は認められない
○:1色のインクで、0℃で保存したインクに分離した液体が認められる
△:2、3色のインクで、0℃で保存したインクに分離した液体が認められる
×:4色以上のインクで、0℃保存したインクに分離が見られる
〔出射安定性の評価〕
いらつきの評価2の評価で用いたプリンタを、1サイクルが12時間で10〜40℃の温度範囲で変化させ、これを3サイクル繰り返した後、画像出射を行いノズル欠および出射曲がりの有無について目視観察を行い、下記の基準に則り、出射安定性の評価を行った。
◎:全色インクで、ノズル欠の発生が全く認められなかった
○:1種のインク用のノズルで、1〜5%のノズルで出射方向の曲がりが認められた
△:2、3種のインク用のノズルで、1〜5%のノズルで出射方向の曲がりが認められた
×:4種以上のインク用のノズルで、6〜10%のノズルで出射不良が認められた
××:4種以上のインク用のノズルで、11%以上のノズルで出射不良が認められた
以上により得られた結果を、表2に示す。
Figure 2005263835
表2に記載の結果より明らかなように、インクが含有する分散染料のlogP値の最大値と最小値との差ΔlogPが3.8以下である本発明のインクセットは、インク保存性、出射安定性に優れ、更に形成した画像の混色部における画像劣化が少なく、いらつきが少ないことが分かる。

Claims (6)

  1. 少なくとも分散染料、分散剤、水及び水溶性有機溶媒を含有する複数のインクジェット捺染インクから構成されているインクジェット捺染インクセットにおいて、該インクジェット捺染インクが含有する主たる分散染料が、logP値の最大値と最小値との差ΔlogPが3.8以下であることを特徴とするインクジェット捺染インクセット。
  2. 前記主たる分散染料のlogP値の最大値と最小値の差ΔlogPが1.9以下であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット捺染インクセット。
  3. 前記複数のインクジェット捺染インクが含有する主たる分散剤が、全て同じであることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット捺染インクセット。
  4. 前記複数のインクジェット捺染インクが含有する主たる水溶性有機溶剤が、全て同じであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット捺染インクセット。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット捺染インクセットを構成するインクジェット捺染インクを、記録ヘッドから吐出して画像記録するインクジェット捺染方法において、該記録ヘッドの駆動周波数が20kHz以上であることを特徴とするインクジェット捺染方法。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット捺染インクセットを構成するインクジェット捺染インクを、記録ヘッドから吐出して画像記録するインクジェット捺染方法において、該記録ヘッドからの該インクジェット捺染インクの吐出速度が、6m/s以上であることを特徴とするインクジェット捺染方法。
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