JP2010174391A - インクジェット捺染記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリント品質、多彩なデザインの表現性を付与する機能性インクを、プリント品質や耐故障性、図柄の再現性に優れたインクジェット捺染記録方法を提供する。
【解決手段】布帛にインクジェット方式で機能性インクを付与する手段1、該布帛に付与した該機能性インクを乾燥する手段2、該布帛にインクジェット記録方式で記録インクを付与する手段3を有し、該手段1から手段3をオンラインで行い、該機能性インクは、水溶性高分子と発色助剤とを含有し、該記録インクは、下記水溶性染料群の中から選ばれる少なくとも1種と樹脂バインダーとを含有することを特徴とするインクジェット捺染記録方法。水溶性染料群:C.I.アシッドイエロー79、C.I.アシッドレッド249、C.I.アシッドレッド289、C.I.アシッドブラック52、アシッドブラックC.I.52:1、銅フタロシアニン染料、C.I.ダイレクトブルー87
【選択図】なし

Description

本発明は、新規のインクジェット捺染記録方法に関し、詳しくは、記録インクでのプリントに先立ち、プリント品質向上と多彩なデザイン表現性を付与するための機能性インクを付与するインクジェット捺染記録方法に関するものである。
インクジェットプリント技術は、デジタル画像データをもとに種々の基材上に直接プリントできるオンデマンドプリント技術として多方面で活用されている。また、インクジェット捺染分野においても、布帛上にインクジェット方式でプリントするプリント装置も、多数実用化されている。しかしながら、布帛に直接インクジェットプリント装置でプリントした場合、インクのにじみを十分に抑えることができない、あるいは十分に高い画像濃度が得られないなど、品質面での改善すべき点はある。
上記課題に対し、通常は、布帛はにじみ防止や色剤と布帛の定着性向上を目的として前処理が施される。具体的には、にじみ防止のための水溶性高分子や、定着性向上のためのpH調整剤、ヒドロトロピー剤として尿素などを含有する水溶液を、布帛にディッピングあるいはコーティングした後、乾燥する処理が施されている。
このような布帛前処理工程は、インクジェット方式のテキスタイルプリントにはなくてはならないものであるが、この前処理工程を用いた方法では、工程数が増加し、インクジェットプリント方式の利点であるデジタルプリントの短納期、小ロット生産適性などの特性を十分発揮したものとはいえない。また、布帛の前処理による経済的な負荷も大きな問題である。
すなわち、下記に示すような様々な課題を抱えている。
1)前処理に時間を要し、プリントの納期が遅れる
2)前処理工程分のコストがかかる
3)前処理した布帛は経時劣化を起こすため、長期保存することができない
4)プリントしない部分にも前処理が施されることで、白地汚染を発生することがある
以上の様な各課題に対して、プリントの前工程で、オンラインで布帛前処理を行う方法が提案されている。例えば、布帛前処理をインクジェット法で行う方法が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。この様な布帛前処理をインクジェット法で行うことにより、前処理済み布帛の在庫を多量に持たなくても良いこと、布帛の必要な部分にのみ前処理を行うことができることにより、装置の小型化、時間短縮、薬剤使用量の減量、汚染防止に効果があるとされている。しかしながら、上記提案されている方法では、デジタルプリントの利点を生かして多彩なデザインの表現性を付与するため、種々の複合的な加工をすることの要望に対しては十分に対応できるものではなく、上述の前処理を設けることによる基本的な課題を解決するには至っていないのが現状である。
一方、インクジェットプリント方式のオンデマンドプリント特性を活かしつつ、プリント品質向上や、多彩なデザイン表現性を付与するために、記録インクとは別の機能性液体を用意し、記録インク付与と連続した工程で機能性液体を付与する方法が知られている。
例えば、布帛への記録インクの付与に先立ち、二価以上の金属塩を含有する前処理液を付与するインクジェット捺染方法が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。この方法に従えば、十分な濃度の画像を、にじみを生じることなく得ることができ、かつ洗浄後も白場の汚染を防止できるとされている。しかしながら、特許文献2に記載されている方法は、記録インクとして、色材を分散している系、例えば、分散染料や顔料を色材として用いているインクでは、布帛に着弾した記録インク中の分散粒子を二価以上の金属塩により凝集を起こさせることによりにじみを防止する方法であるが、色材が溶解された状態で存在する水溶性染料インクに対しては、にじみ防止効果としては不十分であり、また発色性に対しても課題を残している。
また、にじみ抑制を目的として、機能性液体(インク)を、インクジェットヘッドを用いて付与することで、前処理をなくす試みがなされている(例えば、特許文献3参照。)。特許文献3に記載の方法では、にじみ防止剤を含む第1のインクで画像縁取りをする方法が開示されている。にじみ抑制剤としては、疎水性物質で水をはじく性質を有する化合物の添加が開示されているが、この方法は白地と画像部の境界のにじみ防止や、異なる特定の色相の境界のにじみ防止を目的とした発明である。この発明では、より表現力を増した階調表現をもつプリント画像でのにじみ抑制には対応できない。また、細線やディテール画像表現には向いているとは言い難い方法である。すなわち、第1のインクのプリント域と記録インクのプリント画像を正確に合わせなければならないが、布帛を用いた場合には、布帛自身が伸縮しやすく、位置合わせも非常に困難となる。更に、第1のインク自体も布帛に対してにじむため、非常に細かい細線は原理的に描くことが困難である。
本発明者らは、上記各方法を踏まえ、機能性液体の付与を記録インク付与と連続的に行う方法について種々検討を進めた結果、複数の課題が存在することが判明した。
しかしながら、上記記載の方法では、機能性液体及び記録インクを付与すると、布帛上に付与する総液体量が多くなってしまう、これによりにじみが劣化したり、発色濃度が低下するなどの品質が劣化したり、布帛の搬送装置が汚れ、次のプリントを汚染してしまう故障などが発生することが判明した。
特開2005−232633号公報 特開2006−124843号公報 特開平9−296380号公報
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、プリント品質向上、多彩なデザインの表現性を付与するための機能性インクを、プリント品質劣化や故障発生、図柄の再現性などの不具合なく実現することができるインクジェット捺染記録方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
1.布帛にインクジェット記録方式で機能性インクを付与する手段1と、次いで該布帛に付与した該機能性インクの少なくとも1部を乾燥する手段2と、次いで該布帛にインクジェット記録方式で記録インクを付与する手段3を有し、該手段1から手段3をオンラインで行うインクジェット捺染記録方法であって、該機能性インクは、水溶性高分子と発色助剤とを含有し、該記録インクは、下記水溶性染料群の中から選ばれる少なくとも1種と樹脂バインダーとを含有することを特徴とするインクジェット捺染記録方法。
水溶性染料群:C.I.アシッドイエロー79、C.I.アシッドレッド249、C.I.アシッドレッド289、C.I.アシッドブラック52、アシッドブラックC.I.52:1、銅フタロシアニン染料、C.I.ダイレクトブルー87
2.前記水溶性高分子が、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、エチレンオキサイドプロピレンオキサイド共重合物、グリセリンのポリエチレンオキサイド付加物、グリセリンのポリプロピレン付加物、ジグリセリンのポリエチレンオキサイド付加物、ジグリセリンのポリプロピレン付加物及びアクリル樹脂から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする前記1に記載のインクジェット捺染記録方法。
3.前記機能性インクが含有する発色助剤が、pH調整剤または固体保湿剤であることを特徴とする前記1または2に記載のインクジェット捺染記録方法。
4.前記固体保湿剤が、尿素誘導体、アミド化合物及びスルホンアミド化合物から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする前記3に記載のインクジェット捺染記録方法。
5.前記pH調整剤が、酸アンモニウム塩を含有することを特徴とする前記3に記載のインクジェット捺染記録方法。
6.前記記録インクが含有する樹脂バインダーは、酸価が100mgKOH/g以上、300mgKOH/g以下であり、かつ重量平均分子量が3000以上、30000以下であることを特徴とする前記1から5のいずれか1項に記載のインクジェット捺染記録方法。
7.前記記録インクを付与する布帛部位の表面温度を35℃以上、70℃以下に加熱する工程を有することを特徴とする前記1から6のいずれか1項に記載のインクジェット捺染記録方法。
8.前記機能性インクにより布帛上に付与された水溶性高分子の付与量(g/m)と前記記録インクにより布帛上に付与された樹脂バインダーの付与量(g/m)との総量が、0.5g/m以上、5.0g/m以下であることを特徴とする前記1から7のいずれか1項に記載のインクジェット捺染記録方法。
本発明により、プリント品質向上、多彩なデザインの表現性を付与するための機能性インクを、プリント品質劣化や故障発生、図柄の再現性などの不具合なく実現することができ、特に、にじみ抑制、発色濃度の向上および布帛の白地への汚染抑制に有効なインクジェット捺染記録方法を提供することができた。
実施例で用いた評価用プリンタの部分構成を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意検討を行った結果、布帛にインクジェット記録方式で機能性インクを付与する手段1と、次いで該布帛に付与した該機能性インクの少なくとも1部を乾燥する手段2と、次いで該布帛にインクジェット記録方式で記録インクを付与する手段3を有し、該手段1から手段3をオンラインで行うインクジェット捺染記録方法であって、該機能性インクは、水溶性高分子と発色助剤とを含有し、該記録インクは、前記水溶性染料群の中から選ばれる少なくとも1種と樹脂バインダーとを含有することを特徴とするインクジェット捺染記録方法により、プリント品質向上、多彩なデザインの表現性を付与するための機能性インクを、プリント品質劣化や故障発生、図柄の再現性などの不具合なく実現することができ、特に、にじみ抑制、発色濃度の向上および布帛の白地への汚染抑制に有効なインクジェット捺染記録方法を実現することができることを見出し、本発明に至った次第である。
すなわち、インクジェット記録方式を用いて機能性インク、記録インクを連続して付与すると、付与する液体総量が、布帛のインク受容量に近い容量あるいは許容量を超えてしまい、その結果、にじみの発生や装置汚染が生じる。このため、手段1において機能性インクとしては、インクジェットヘッドから必要最小量を付与し、さらに、機能性インクは記録インクが付与される前に、手段2にて一部あるいは全部を乾燥することで、前記課題を克服することができるようになった。
また、本発明では、記録インクの色材として、特定の酸性染料を選択することで本発明の効果であるにじみが顕著に向上するということも判明した。一般には、にじみ性は布帛に施す前処理により防止していくが、染料の構造でもにじみ性は大きく影響を受けやすい。更に、本発明では、特定構造の酸性染料において、発色性も同時に向上し、にじみ耐性と発色性を両立することができる結果を得て、上記各課題を解決することができたものである。
以下、本発明のインクジェット捺染記録方法の詳細について説明する。
《機能性インク》
はじめに、本発明に係る機能性インクの構成について説明する。
本発明のインクジェット捺染記録方法においては、プリント品質向上や、多彩なデザイン表現性を付与するために、機能性インクを用いることを特徴とし、本発明に係る機能性インクは、少なくとも水溶性高分子及び発色助剤を含有することを特徴とする。
〔水溶性高分子〕
本発明に係る機能性インクは、記録インクによるにじみを抑制する観点から、水溶性高分子を含有することを特徴とする。
本発明に係る機能性インクに適用する水溶性高分子としては、水酸基価が50mgKOH/g未満で、重量平均分子量が1000以上、100000以下であり、かつ25℃の水あるいはアルカリ水溶液に対して10質量%以上の溶解度を有することが好ましい。
本発明に係る水溶性高分子としては、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、エチレンオキサイドプロピレンオキサイド共重合物、グリセリンのポリエチレンオキサイド付加物、グリセリンのポリプロピレン付加物、ジグリセリンのポリエチレンオキサイド付加物、ジグリセリンのポリプロピレン付加物及びアクリル樹脂から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
ポリビニルピロリドンは、分子量と相関する粘性特性値で分類されており、K(コリドン)15、K30、K60(以上、東京化成工業社製)などが好ましく用いることができ、特に、K15、K30がインクジェット射出安定性が高く、かつ、にじみ抑制に効果があり好ましい。機能性インクへの添加量としては、固形分として2〜20質量%添加することが好ましい。
ポリエチレングリコールとしては、重量平均分子量が600以上のものを好ましく用いることが出来る。さらに1000以上、4000以下のものが特ににじみ抑制に効果があり好ましい。機能性インクへの添加量としては、2質量%〜20質量%添加することが好ましい。
エチレンオキサイドプロピレンオキサイド共重合物としては、ポリプロピレングリコールの末端にポリエチレンオキサイドを付加させた構造のもの、ポリエチレングリコールの末端にポリプロピレンオキサイドを付加させた構造のもの、エチレンオキサイド−プロピレノキサイドのランダム共重合体などが挙げられる。
ポリプロピレングリコールの末端にポリエチレンオキサイドを付加させた構造のものとしては、ADEKA株式会社のアデカプルロニックL、P、Fシリーズに種々のエチレンオキサイド−プロピレンオキサイド配合比率品や種々の分子量のものが市販されており、それらから選択することが出来る。特に、ポリプロピレングリコール部の分子量が2000以下で水溶性のものを好ましく用いることが出来る。具体的には、L−62、L−64、F−68、F−88、F−108、L−44、L−34、L−23などを挙げることができる。
ポリエチレングリコールの末端にポリプロピレンオキサイドを付加させた構造のものとしては、同じくADEKA株式会社のリバースタイプ、17R−2、17R−3、17R−4などから選択して用いることが出来る。
エチレンオキサイドプロピレンオキサイド共重合物の機能性インクへの添加量としては、2質量%〜20質量%添加することが好ましい。
ジグリセリンのポリエチレンオキサイド付加物としては、坂本薬品工業株式会社のSC−Eシリーズから選択して用いることができる。SC−E450、SC−E750、SC−E1000、SC−E1500などを好ましく用いることが出来る。機能性インクへの添加量としては、2質量%〜20質量%添加することが好ましい。
ジグリセリンのポリプロピレン付加物としては、坂本薬品工業株式会社のSC−Pシリーズから選択して用いることができ、SC−P400、SC−P750、SC−P1000などを好ましく用いることが出来る。
水溶性高分子の機能性インクへの添加量としては、2質量%〜20質量%添加することが好ましい。水溶性高分子の機能性インクへの添加量として上記に挙げた好ましい範囲については、その下限未満では十分なにじみ抑制効果が発現できず、上限より大きな添加量ではインクジェット射出が不安定になり好ましくない。
水溶性高分子は単独で用いても複数種を併用してもよい。
〔発色助剤〕
本発明に係る機能性インクには、発色助剤を添加することで、特に、記録インクに特定構造の酸性染料と組み合わせて用いた場合、プリント後の発色性向上に好ましい。
発色助剤として用いられるものとして、pH調整剤、固体保湿剤などを用いることが好ましく、これらの両者を含有するものが更に好ましいである。
(pH調整剤)
pH調整剤としては、有機酸、酸アンモニウム塩などを用いることができ、酸アンモニウム塩、特に硫酸アンモニウム、酒石酸アンモニウムが好ましい。
pH調整剤の添加量としては、0.1モル当量/L以上、1モル当量/L以下添加することが好ましい。
(固体保湿剤)
本発明においては、固体保湿剤としては、水溶性のアミド類、スルホンアミド類、尿素、尿素誘導体等が挙げられる。特に尿素が好ましい。
固体保湿剤は、機能性インク中、2質量%以上、40質量%未満の量が好ましい。
未処理の布帛のプリント後の品質向上のために、無機塩基化合物と発色助剤を併用することは好ましい。
〔機能性インクの液物性〕
本発明に係る機能性インクは、布帛の種類に応じてその液物性を調整することができる。粘度としては、3mPa・s以上、20mPa・s未満であることが好ましい。表面張力としては、25mN/m以上、70mN/m以下であることが好ましい。
機能性インクを布帛表面に偏在させ、表面発色を強めたい場合は、粘度は5mPa・s以上、20mPa・s未満、表面張力は35mN/m以上、70mN/m未満にすることが好ましい。
機能性インクを布帛深部まで浸透させたい場合は、粘度は3mPa・s以上、12mPa・s未満、表面張力は20mN/m以上、35mN/m未満が好ましい。
(有機溶剤)
機能性インクの表面張力や粘度の調整を行うために、水溶性の種々の有機溶剤を添加することができる。例えば、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、t−ブタノール)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール)、アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン)、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等)、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド)等が挙げられる。
〔浸透促進剤〕
また、記録インクの布帛への浸透性を上げ、裏面までしっかり染めるため、あるいは、起毛性布帛などでの、毛足の奥まで染める目的で、機能性インクに浸透促進剤を添加することは好ましい。この場合、布帛は未処理のものであっても、従来のインクジェットプリント用前処理を施した布であっても、その効果が得られる。
本発明に適用可能な浸透促進剤としては、低表面張力溶剤もしくは界面活性剤から選択することができる。
(低表面張力溶剤)
本発明においては、下記に示す低表面張力溶剤を用いることは好ましい。なお、括弧内の数値は、溶剤の表面張力値(mN/m)を表す。
グリコールエーテルとしては、エチレングリコールモノエチルエーテル(28.2)、エチレングリコールモノブチルエーテル(27.4)、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(31.8)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(33.6)、トリエチレングリコールモノブチルエーテル(32.1)、プロピレングリコールモノプロピルエーテル(25.9)、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(28.8)、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(30.0)等が挙げられる。
また、1,2−アルカンジオールとしては、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール(28.1)、1,2−ヘプタンジオール等が挙げられる。
(界面活性剤)
本発明に係る機能性インクにおいて、記録インクの染料を布帛深部により浸透させたい場合には、各種の界面活性剤を用いることができる。
本発明で用いることのできる界面活性剤として、特に制限はないが、例えば、ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、脂肪酸塩類等のアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、アセチレングリコール類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー類等のノニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩類、第四級アンモニウム塩類等のカチオン性界面活性剤が挙げられる。特にアニオン性界面活性剤及びノニオン性界面活性剤を好ましく用いることができる。
記録インクの染料を布帛深部によりいっそう浸透させるために、機能性インクの表面張力を20mN/m以上、35mN/m以下に制御することが好ましく、特に、シリコーン系活性剤もしくはフッ素系活性剤を添加して表面張力を制御することが好ましい。
〈シリコーン系界面活性剤もしくはフッ素系界面活性剤〉
シリコーン系の界面活性剤としては、好ましくはポリエーテル変性ポリシロキサン化合物であり、例えば、信越化学工業製のKF−351A、KF−642やビッグケミー製のBYK345、BYK347、BYK348などが挙げられる。
フッ素系の界面活性剤は、通常の界面活性剤の疎水性基の炭素に結合した水素の代わりに、その一部または全部をフッ素で置換したものを意味する。この内、分子内にパーフルオロアルキル基を有するものが好ましい。
フッ素系の界面活性剤の内、ある種のものは大日本インキ化学工業社からメガファック(Megafac)Fなる商品名で、旭硝子社からサーフロン(Surflon)なる商品名で、ミネソタ・マイニング・アンド・マニファクチュアリング・カンパニー社からフルオラッド(Fluorad)FCなる商品名で、インペリアル・ケミカル・インダストリー社からモンフロール(Monflor)なる商品名で、イー・アイ・デュポン・ネメラス・アンド・カンパニー社からゾニルス(Zonyls)なる商品名で、またファルベベルケ・ヘキスト社からリコベット(Licowet)VPFなる商品名で、それぞれ市販されている。
また、非イオン性フッ素系界面活性剤としては、例えば、大日本インキ社製のメガファックス144D、旭硝子社製のサーフロンS−141、同145等を挙げることができ、また、両性フッ素系界面活性剤としては、例えば、旭硝子社製のサーフロンS−131、同132等を挙げることができる。
《記録インク》
本発明に適用可能な記録インクは、色剤のほか水溶性有機溶剤、各種添加剤を含有することができる。
〔色材〕
本発明の記録インクが含有する色剤としては、以下の水溶性染料群から選ばれる少なくとも1種の水溶性染料を用いることを特徴の1つとする。すなわち、C.I.アシッドイエロー79、C.I.アシッドレッド249、C.I.アシッドレッド289、C.I.アシッドブラック52、アシッドブラックC.I.52:1及び水溶性銅フタロシアニン染料から選ばれる水溶性染料である。
本発明に係る記録インクの色材として、上記に示した特定の水溶性染料を選択することにより、本発明の目的効果であるにじみ耐性が顕著に向上するということも判明した。にじみ耐性は、布帛に施す前処理で防止していくが、染料の構造でもにじみ性は大きく影響を受けやすい。更に、本発明では、特定構造の酸性染料においては、発色性も同時に向上することが判明した。
色材の含有量としては、特に制限はないが、水溶性染料の含有量としては、記録インク全質量の3質量%以上、20質量%未満であることが好ましく、更には、5質量%以上、15質量%未満であることが好ましい。特に、同一色の記録インクで最も染料濃度の高い記録インク中の酸性染料の含有量は、10質量%以上、15質量%未満であることが好ましい。
〔樹脂バインダー〕
本発明に係る記録インクは、樹脂バインダーを含有することを特徴の1つとし、樹脂バインダーを含有することにより、にじみが効果的に抑制できる。樹脂バインダーとしては、特に、酸価が100mgKOH/g以上、300mgKOH/g以下であり、かつ重量平均分子量が3000以上、30000以下である樹脂バインダーが好ましい。
更には、布帛への浸透性の観点から水溶性であることが好ましく、中でも、アクリル共重合樹脂は、射出性への影響が比較的少なく、にじみ抑制効果発現に必要な量を添加できる観点から好ましい。
アクリル共重合樹脂としては、疎水性モノマーと親水性モノマーを共重合したものを好ましく用いることができる。
疎水性モノマーとしては、例えば、アクリル酸エステル(例えば、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチルなど)、メタクリル酸エステル(例えば、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸グリシジルなど)、スチレンなどが挙げられる。
親水性モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミドなどが挙げられ、アクリル酸のような酸性基を有するものは、重合後に塩基で中和したものを好ましく用いることができる。
樹脂の分子量としては、重量平均分子量で、3000以上、30000以下のものを用いることが好ましいが、更に好ましくは、7000以上、20000以下の樹脂である。
樹脂のガラス転移温度Tgは、−30℃から100℃程度のものを用いることができる。好ましくは、−10℃から80℃程度のものである。
樹脂の酸価としては、90mgKOH/g以上、200mgKOH/g以下のものを好ましく用いることができる。重合方法としては、溶液重合を用いることが好ましい。
本発明に係る樹脂として、酸性モノマー由来の酸性基を部分的あるいは完全に塩基成分で中和することが好ましい。この場合の中和塩基としては、アルカリ金属含有塩基、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等や、アミン類(例えば、アンモニア、アルカノールアミン、アルキルアミン等)を用いることができる。特に、沸点が200℃未満のアミン類で中和することは、にじみ抑制の観点から好ましく、特にアンモニアで中和したものが好ましい。
樹脂バインダーの記録インクへの添加量は、樹脂バインダーの種類や分子量にもよるが、概ね、記録インク全質量の1質量%から10質量%の範囲で添加することが好ましい。添加量が1質量%未満では、記録インクが布帛に付与され、溶媒が蒸発するときに生じるインクの粘度増加が小さくなり、にじみ抑制が不十分となる。また、10質量%より多く添加すると、記録インクの保存安定性、吐出安定性が不十分となる。
(加熱処理)
また、本発明に係る樹脂バインダーを添加した記録インクは、インク乾燥時に加熱することで、粘度がさらに増加する性質を有するので、布帛の記録インクを付与する部分を加熱することが好ましい。好ましい温度としては、記録インクを付与する布帛部位の表面温度を35℃以上、70℃以下の範囲である。加熱温度が35℃未満ではにじみ抑制が不十分であり、70℃を越えると布帛ののびやうねりが生じて好ましくない。
(その他の特性)
記録インクを吐出して布帛上に画像を形成した後、加熱工程により染料を布帛に固定化する工程後の洗浄工程では、樹脂バインダーが除去されやすいことが必要である。樹脂バインダーが多量残存すると手触り、風合いが固くなり好ましくない。樹脂バインダーとしては染浄水や、洗剤に対する溶解性が高いものが好ましい。
さらに、記録インク中で安定に存在し、種々の保存環境下で析出発生や、粘度などの物性変動が少ないことが必要である。
また、ヘッドの吐出口付近で記録インクを乾燥した場合も、記録インクもしくは洗浄液により、樹脂バインダー等が容易に再溶解、もしくは再膨潤、再分散するなどして除去しやすく、メンテナンスしやすい特性を付与することが好ましい。
〔有機溶剤〕
本発明に係る記録インクには、以下に示す具体例の有機溶剤を含有することができる。例えば、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、t−ブタノール)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール)、アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン)、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等)、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド)等が挙げられる。
〔表面張力〕
本発明に係る記録インクは、厚手の布帛に対して深部まで浸透してムラなく発色させる観点から、記録インクの表面張力を制御することが好ましい。
この場合、表面張力としては20mN/m以上、35mN/m以下の範囲に制御することが好ましい。20mN/m未満ではにじみが増大してしまう。35mN/mより大きいと深部まで浸透してムラなく発色させる効果が不十分である。
記録インクの表面張力を上記の範囲に調整する方法としては、下記に示す低表面張力溶剤を適量用いること、界面活性剤を適量用いることにより調整することができる。特に、低表面張力溶剤と界面活性剤の双方を適量用いて調整することが好ましい。
(低表面張力溶剤)
低表面張力溶剤としては、表面張力が25〜40mN/mの範囲にある溶剤を10〜30質量%含有することが好ましい。より好ましくは、表面張力が25〜35mN/mの溶剤を10〜30質量%含有する態様である。
表面張力が25〜40mN/mの溶剤としては、例えば、グリコールエーテル、1,2−アルカンジオール等の水溶性有機溶剤が挙げられる。
当該溶剤は、単独で10〜30質量%含有してもよいし、複数種用いて、それらの総計量が10〜30質量%含有するものであってもよい。
表面張力の測定方法については、一般的な界面化学、コロイド化学の参考書等において述べられているが、例えば、新実験化学講座第18巻(界面とコロイド)、日本化学会編、丸善株式会社発行:P.68〜117を参照することができ、具体的には、輪環法(デュヌーイ法)、垂直板法(ウィルヘルミー法)を用いて求めることができる。
本発明の表面張力の測定においては、表面張力計CBVP式A−3型(協和科学株式会社)を用いて測定した。
具体的に各有機溶剤の表面張力を示すと、(各数値はmN/mである)グリコールエーテルとしてはエチレングリコールモノエチルエーテル(28.2)、エチレングリコールモノブチルエーテル(27.4)、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(31.8)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(33.6)、トリエチレングリコールモノブチルエーテル(32.1)、プロピレングリコールモノプロピルエーテル(25.9)、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(28.8)、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(30.0)等が挙げられる。
また、1,2−アルカンジオールとしては、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール(28.1)、1,2−ヘプタンジオール等が挙げられる。
(界面活性剤)
本発明に係る記録インクにおいて、各種の界面活性剤を用いることができる。本発明で用いることのできる界面活性剤として、特に制限はないが、例えば、ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、脂肪酸塩類等のアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、アセチレングリコール類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー類等のノニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩類、第四級アンモニウム塩類等のカチオン性界面活性剤が挙げられる。特にアニオン性界面活性剤及びノニオン性界面活性剤を好ましく用いることができる。
〈シリコーン系界面活性剤もしくはフッ素系界面活性剤〉
本発明の記録インクは、その表面張力を20mN/m以上、35mN/m以下に制御するために、特にシリコーン系活性剤もしくはフッ素系活性剤を含有することが好ましい。
本発明の記録インクは、染料を布帛深部によりいっそう浸透させるために、記録インクの表面張力を20mN/m以上、35mN/m以下に制御することができる、この場合、特にシリコーン系活性剤もしくはフッ素系活性剤を添加して表面張力を制御することが好ましい。
〈シリコーン系界面活性剤もしくはフッ素系界面活性剤〉
シリコーン系の界面活性剤としては、好ましくはポリエーテル変性ポリシロキサン化合物がであり、例えば、信越化学工業製のKF−351A、KF−642やビッグケミー製のBYK345、BYK347、BYK348などが挙げられる。
フッ素系の界面活性剤は、通常の界面活性剤の疎水性基の炭素に結合した水素の代わりに、その一部または全部をフッ素で置換したものを意味する。この内、分子内にパーフルオロアルキル基を有するものが好ましい。
フッ素系の界面活性剤の内、ある種のものは大日本インキ化学工業社からメガファック(Megafac)Fなる商品名で、旭硝子社からサーフロン(Surflon)なる商品名で、ミネソタ・マイニング・アンド・マニファクチュアリング・カンパニー社からフルオラッド(Fluorad)FCなる商品名で、インペリアル・ケミカル・インダストリー社からモンフロール(Monflor)なる商品名で、イー・アイ・デュポン・ネメラス・アンド・カンパニー社からゾニルス(Zonyls)なる商品名で、またファルベベルケ・ヘキスト社からリコベット(Licowet)VPFなる商品名で、それぞれ市販されている。
また、非イオン性フッ素系界面活性剤としては、例えば、大日本インキ社製のメガファックス144D、旭硝子社製のサーフロンS−141、同145等を挙げることができ、また、両性フッ素系界面活性剤としては、例えば、旭硝子社製のサーフロンS−131、同132等を挙げることができる。
〔その他の添加剤〕
本発明に係る記録インクにおいては、インクの長期保存安定性を保つため、防腐剤、防黴剤をインク中に添加することができる。防腐剤、防黴剤としては、例えば、芳香族ハロゲン化合物(例えば、Preventol CMK)、メチレンジチオシアナート、含ハロゲン窒素硫黄化合物、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(例えば、PROXEL GXL)などが挙げられる。
《インクジェット捺染記録方法》
本発明のインクジェット捺染記録方法では、手段1として布帛にインクジェット記録方式で機能性インクを付与し、次いで、乾燥工程である手段2において該布帛に付与した該機能性インクの少なくとも1部を乾燥し、次いで手段3として該布帛にインクジェット記録方式で記録インクを付与する方法であって、これらの手段1から手段3を連続したオンラインで行うインクジェット捺染記録方法であることを特徴とする。
具体的には、手段1として布帛搬送方向の上流側に機能性インク用のヘッドを配し、その下流側に手段3として記録インク用のヘッドを配し、布帛上に機能性インクの吐出、次いで記録インクの吐出を行いプリントする方法がある。さらに、機能性インクを乾燥するために、機能性インク付与位置と記録インク付与位置の間に手段2としての乾燥ゾーンを設ける。
本発明でいう連続したオンラインとは、プリンタの部分構成を示す模式図である図1に示すように、手段1(図1における第1ヘッド1)による機能性インクの付与、手段2(図1におけるヒータ2)による布帛に付与した該機能性インクの乾燥、及び手段3((図1における第2ヘッド2)による記録インクの付与を、布帛を途中で裁断することなく、同一ライン上で連続して行うことを意味する。
機能性インクの付与領域は任意に選定することが出来る。布帛の全領域に付与することも出来るし、特定の領域にのみ付与してもよい。機能性インクは、画像のにじみを抑制し、かつ高濃度の発色を実現するものであるから、記録インクの付与する画像部のみに付与するだけでもよい。これにより、機能性インクの消費量を抑制し、生産コストを下げることができる利点がある。また、白地に機能性インクを付与することは白地の汚染につながることがあるため避けることが好ましい。さらに、記録インク付与量に応じて機能性インクの量を増減することは、同様に好ましい形態である。この場合、記録インク量の増大に応じて、機能性インク付与量を増やすことが好ましい。
また、本発明のインクジェット捺染記録方法においては、手段1にて機能性インクにより布帛上に付与された水溶性高分子の付与量(g/m)と、手段3にて記録インクにより布帛上に付与された樹脂バインダーの付与量(g/m)との総量を、0.5g/m以上、5.0g/m以下の範囲に制御することが、効果的ににじみの発生を抑制できる観点から好ましい。
〔布帛〕
本発明のインクジェット捺染記録方法において、主として使用する布帛としては、特に制限はないが、中でも絹、ナイロン、羊毛、アクリル繊維、ポリウレタン、木綿、麻、レーヨンポリウレタン、等の繊維を含有することが好ましい。その中でも、特に、絹、ナイロン、羊毛が好ましい。
〔発色処理〕
本発明でいう発色処理とは、染料の定着処理(固着処理、発色処理ともいう)を意味する。記録インクを布帛表面に付着したのみでは、十分に布帛に吸着・固着されていない記録インク中の染料を、発色処理を施すことにより、布帛に吸着・定着させることにより、その記録インク本来の色相を発現させる工程である。その方法としては、蒸気によるスチーミング、乾熱によるベーキング、サーモゾル、過熱蒸気によるHTスチーマー、加圧蒸気によるHPスチーマーなどが利用される。それらは、プリントで使用する布帛素材、記録インクが含有する染料種などにより適宜選択される。
染料の発色方法は、常圧スチーミングで行なう場合には、100℃から104℃の飽和蒸気中で記録物である布帛を定着させる方法である。高圧スチーミングの場合は、110℃から130℃の高温高圧飽和蒸気中で、記録物である布帛を固着させる方法である。スチーミング時間は、染料種、布帛種等の条件によって異なるが、通常15分から90分程度で行なうことが、十分な染料固着率が得られる観点から好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例において「部」あるいは「%」の表示を用いるが、特に断りがない限り「質量部」あるいは「質量%」を表す。
《機能性インクの調製》
表1に記載の各添加剤を順次混合、溶解して、機能性インクFI−1〜FI−12を調製した。
Figure 2010174391
なお、表1に略称で記載した各添加剤の詳細は、以下の通りである。
〈水溶性高分子〉
K15:ポリビニルピロリドンK15(東京化成工業社製、重量平均分子量:約5800、酸価0mgKOH/mg)
K30:ポリビニルピロリドンK30(東京化成工業社製、重量平均分子量:約4万、酸価:0mgKOH/mg)
F88:アデカプルロニックF88(株式会社ADEKA社製、エチレンオキサイドプロピレンオキサイド共重合物、重量平均分子量:10000、酸価:0mgKOH/mg)
L44:アデカプルロニックL34(株式会社ADEKA社製、エチレンオキサイドプロピレンオキサイド共重合物、重量平均分子量約2200、酸価:0mgKOH/mg)
E450:SC−E450(坂本薬品工業社製、ジグリセリンのポリエチレンオキサイド付加物、重量平均分子量4500、酸価:0mgKOH/mg)
〈界面活性剤〉
E1010:オルフィンE1010(信越化学社製、アセチレングリコール系活性剤)
KF351A:信越化学社製、シリコーン系活性剤
〈水溶性有機溶剤〉
EG:エチレングリコール
Gly:グリセリン
《インクセット(記録インク)の調製》
〔インクセット1の調製〕
下記の方法に従って、イエローインクY1、マゼンタインクM1、シアンインクC1、ブラックインクBk1、ライトマゼンタインクLM1、ライトシアンインクLC1を調製して、これをインクセット1とした。
(イエローインクY1の調製)
C.I.アシッドイエロー79 12質量%
エチレングリコール 10質量%
プロピレングリコール 25質量%
グリセリン 3質量%
ジョンクリル70J(BASF社製、スチレン−アクリル酸系樹脂エマルジョン、重量平均分子量16500、酸価:240mgKOH/mg) 10質量%
オルフィンE1010(信越化学社製、アセチレングリコール系活性剤)
0.1質量%
以上の各添加剤を混合、溶解した後、イオン交換水で100質量%に仕上げて、イエローインクY1を調製した。
(マゼンタインクM1、シアンインクC1、ブラックインクBk1、ライトマゼンタインクLM1、ライトシアンインクLC1の調製)
上記イエローインクY1の調製において、色材としてC.I.アシッドイエロー79(12質量%)に代えて、それぞれC.I.アシッドレッド249(12質量%)、水溶性銅フタロシアニン染料(12質量%)、C.I.アシッドブラック52:1(15質量%)を用いた以外は同様にして、マゼンタインクM1、シアンインクC1、ブラックインクBk1を調製した。また、上記イエローインクY1の調製において、色材としてC.I.アシッドイエロー79(6質量%)に代えて、C.I.アシッドレッド249(3.0質量%)、水溶性銅フタロシアニン染料(3.0質量%)を用いた以外は同様にして、ライトマゼンタインクLM1、ライトシアンインクLC1を調製した。
〔インクセット2の調製〕
上記インクセット1を構成するイエローインクY1、マゼンタインクM1、シアンインクC1、ブラックインクBk1、ライトマゼンタインクLM1、ライトシアンインクLC1の調製において、ジョンクリル70J(BASF社製、水溶性樹脂)の添加量を1.0質量%に変更した以外は同様にして、イエローインクY2、マゼンタインクM2、シアンインクC2、ブラックインクBk2、ライトマゼンタインクLM2、ライトシアンインクLC2を調製し、これをインクセット2とした。
〔インクセット3の調製〕
上記インクセット1を構成するイエローインクY1、マゼンタインクM1、シアンインクC1、ブラックインクBk1、ライトマゼンタインクLM1、ライトシアンインクLC1の調製において、ジョンクリル70J(BASF社製、水溶性樹脂)を除いた以外は同様にして、イエローインクY3、マゼンタインクM3、シアンインクC3、ブラックインクBk3、ライトマゼンタインクLM3、ライトシアンインクLC3を調製し、これをインクセット3とした。
《プリントの作製》
〔プリント1の作成〕
(プリント装置及びプリント)
図1に記載の加熱手段を有するプリント装置を使用した。
布帛としては、絹サテン16匁及びナイロン(ニット)を用いた。第1ヘッド1は、液滴量14pl、駆動周波数10kHz、のピエゾ形ヘッド(ノズル数512)を2基準備し、それぞれのインクジェットヘッドに機能性インクFI−1を装填し、各々のインクジェットヘッドから、布帛全面に機能性インクFI−1を9ml/m一様に付与した。
次いで、布帛を搬送し第2ヘッド2よりインクセット1を構成する各色インクを付与した。第2ヘッド2は、液滴量14pl、駆動周波数10kHzのピエゾ形ヘッド(ノズル数512)を6基配置し、それぞれのインクジェットヘッドに、インクセット1のそれぞれのインク(Y1、M1、C1、Bk1、LM1、LC1)を充填した。記録画像は、Y、M、C、Bkの10cm×10cmの単色ベタ画像、B、G、Rの10cm×10cmの二次色ベタ画像、及びY、M、CコンポジットKの10cm×10cmのベタ画像をプリントした。Y、M、C、Bkの単色画像は各々100%Dutyであり約11ml/mの記録インク付与量とした。B、G、Rの二次色ベタ画像は同じく22ml/m、Y、M、CコンポジットKは同じく33ml/mの条件とした。
なお、第1ヘッドの下部に配置したホットプレートであるヒーターH1(3)と、第1ヘッド1と第2ヘッド2間の下部に配置したホットプレートであるヒーターH2(4)を、それぞれ45℃に布帛を加熱して、布帛に付与した機能性インクを乾燥させた。また、第2ヘッド2の下部に、ホットプレートであるヒーターH3(5)にて、記録インクを付与する布帛部位を、布帛表面温度が45℃になるように加熱した。
機能性インク、記録インクとも、720dpi×720dpiの解像度で、8パス印字モードの同条件で記録した。なお、本発明でいうdpiとは、2.54cmあたりのドット数を表す。
(後処理)
上記印字画像をプリントした後、布帛を乾燥機に入れて、70℃の送風乾燥条件で乾燥した後、ロール上に一旦巻き取った。次いで、巻き取ったプリント物を、捺染用スチーマーにて加熱発色した。その後、水洗、湯洗、ソーピング、乾燥を行って、プリント1を得た。
〔プリント2〜18の作成〕
上記プリント1の作成において、機能性インクの種類及びインクセットの種類を表2に記載の組み合わせに変更した以外は同様にして、プリント2〜18を作成した。
《プリントの評価》
〔にじみ耐性の評価〕
上記方法により形成した10cm×10cmの正方形ベタ画像の境界部分のにじみの有無を目視観察し、下記の基準に従って、にじみ耐性を評価した。
5:まったくにじみの発生が認められない
4:Y、M、CコンポジットKベタ画像(33ml/m)でのみ、画像周辺部に若干のにじみが見られる
3:Y、M、CコンポジットKベタ画像(33ml/m)では、画像周辺部でにじみが見られるが、B、G、Rの二次色ベタ画像(22ml/m)ではにじみの発生はほとんど認められない
2:B、G、Rの二次色ベタ画像(22ml/m)において、画像周辺部でにじみの発生が認められる
1:Y、M、C単色画像(11ml/m)でも、画像周辺部でにじみの発生が認められる
〔発色性の評価〕
Y、M、C、K、B、G、R、混合Bk(Y、M、C各100%)のすべての濃度を測定した。
次いで、比較として、下記前処理液を調製し、上記各布帛にマングルを使用して付与した後、乾燥することで比較布帛を作製し、この比較布帛に対応する各インクセットを用いて、オフラインで上記各ベタ画像を印字して各比較プリントを作成し、この比較プリントの濃度を測定し、その濃度総計を10ポイントとした。次いで、プリント1〜18におけるY、M、C、K、B、G、R、混合Bk(Y、M、C各100%)のすべての濃度を測定し、比較プリントの相対濃度値(10ポイント)との相対値を求めた。ポイント10は、比較プリントの濃度と同等若しくはそれ以上で、ポイント1は、比較プリントの濃度の1/5以下であることを表す。
〈比較布帛用前処理液〉
硫酸アンモニウム 3質量%
ポリビニルピロリドン(K30) 10質量%
尿素 5質量%
上記各添加剤を混合、溶解した後、イオン交換水で100質量%に仕上げた。
〔汚染故障耐性の評価〕
印字画像を形成した後の発色、洗濯、乾燥工程におけるプリントの汚染状態を目視観察し、下記の基準に従って汚染故障耐性の評価を行った。
3:汚染はまったくない
2:裏面汚染があるが、プリント後の乾燥条件強化で汚染はなくなる
1:裏面の汚染があり、実用に耐えない品質である
以上により得られた結果を、表2に示す。
Figure 2010174391
表2に記載の結果より明らかなように、本発明で規定する構成からなる機能性インク及び記録インクを用いて作成したプリントは、比較例に対し、にじみ耐性、発色性及び汚染故障耐性のいずれの特性においても、優れた特性を有していることが分かる。
1 第1ヘッド
2 第2ヘッド
3 ヒーターH1
4 ヒーターH2
5 ヒーターH3
6 ローラ
7 ローラ

Claims (8)

  1. 布帛にインクジェット記録方式で機能性インクを付与する手段1と、次いで該布帛に付与した該機能性インクの少なくとも1部を乾燥する手段2と、次いで該布帛にインクジェット記録方式で記録インクを付与する手段3を有し、該手段1から手段3をオンラインで行うインクジェット捺染記録方法であって、該機能性インクは、水溶性高分子と発色助剤とを含有し、該記録インクは、下記水溶性染料群の中から選ばれる少なくとも1種と樹脂バインダーとを含有することを特徴とするインクジェット捺染記録方法。
    水溶性染料群:C.I.アシッドイエロー79、C.I.アシッドレッド249、C.I.アシッドレッド289、C.I.アシッドブラック52、アシッドブラックC.I.52:1、銅フタロシアニン染料、C.I.ダイレクトブルー87
  2. 前記水溶性高分子が、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、エチレンオキサイドプロピレンオキサイド共重合物、グリセリンのポリエチレンオキサイド付加物、グリセリンのポリプロピレン付加物、ジグリセリンのポリエチレンオキサイド付加物、ジグリセリンのポリプロピレン付加物及びアクリル樹脂から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット捺染記録方法。
  3. 前記機能性インクが含有する発色助剤が、pH調整剤または固体保湿剤であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット捺染記録方法。
  4. 前記固体保湿剤が、尿素誘導体、アミド化合物及びスルホンアミド化合物から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット捺染記録方法。
  5. 前記pH調整剤が、酸アンモニウム塩を含有することを特徴とする請求項3に記載のインクジェット捺染記録方法。
  6. 前記記録インクが含有する樹脂バインダーは、酸価が100mgKOH/g以上、300mgKOH/g以下であり、かつ重量平均分子量が3000以上、30000以下であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のインクジェット捺染記録方法。
  7. 前記記録インクを付与する布帛部位の表面温度を35℃以上、70℃以下に加熱する工程を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のインクジェット捺染記録方法。
  8. 前記機能性インクにより布帛上に付与された水溶性高分子の付与量(g/m)と前記記録インクにより布帛上に付与された樹脂バインダーの付与量(g/m)との総量が、0.5g/m以上、5.0g/m以下であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のインクジェット捺染記録方法。
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