JP4796950B2 - 光デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバに伝達する様々な波長領域の信号光(例えば通信サービス信号や映像信号)から特定の波長領域の光を分岐する波長多重光端末に用いて好適な光デバイスに関する。
近時、ファイバアンプを用いた波長多重通信の発達に伴い、アンプ特性確保のため、各波長の光量をモニタし、光量を調整した上でアンプにて増幅させるという方式が採られるようになってきている。
このモニタには各種方法が知られているが、各ファイバにモニタデバイスを搭載するため、モニタデバイスだけでかなりの大きさを必要としている。
そのため、モニタデバイスの小型化、高密度化が望まれている。また、モニタする際に、信号光の一部を取り出して行うようにしているが、信号光を大きく減衰させることなくモニタリングできるものが望まれている。
従来では、上述の課題を解決する技術として、例えば特許文献1〜6に示すような技術が提案されている。
また、近年、FTTH(Fiber To The Home)サービスへの新たな付加価値として、放送サービスの追加の試みが行われている。この試みは、1本の光ファイバに対して、IP(インターネットプロトコル)サービス用としての上り波長及び下り波長に加えて放送用の下り波長を追加したサービスである。すなわち、1芯3波方式による通信と放送の融合サービスの提案である。
この融合サービスを実現させるためには、例えば宅内の場合、従来のIPサービスにて必要であるB−ONU(Broad band Optical Network Unit)に加えて、放送サービスを受信するためのV−ONU(Video−Optical Network Unit)が必要となる。すなわち、上りと下りの信号に異なる波長を用いるため、加入者側においてそれを処理する波長多重光端末部品が必要となる。将来は、さらに別の波長の光にて映像信号を伝送(下り)する可能性があり、この場合、3波長の波長多重光端末部品が必要になる。
波長多重光端末部品の主な構成としては、WDM(Wave length Division Multiplexing)フィルタと、下り信号受信用の受光素子(例えばフォトダイオード)と、上り信号送信用の発光素子(例えばレーザダイオード)である。
なお、WDMフィルタで波長分岐を行う場合、通常のフィルタでは、遮断領域の減衰量が25dB程度であるが、仕様によっては遮断領域の減衰量として40dB程度が求められる場合がある。そこで、例えば非特許文献1に示すように、WDMプリズムと受光素子との間にバンドパスフィルタ(Rejection Filter)を挿入することが考えられる。
そして、波長多重光端末部品の従来技術としては、例えば非特許文献2に示すように、レンズを用いたマイクロ・オプティックス方式と、光導波路を用いたPLC方式が主流である。
しかしながら、両方式とも、WDMフィルタへの導波に光伝送素子(レンズや光導波路)を用いるため、光部品で最大の課題である光ファイバと光伝送素子とのアライメント固定が必要になる。そのため、製造コストの増大や接続部の信頼性が低下する等の問題を有する。
こうした融合サービスを安価に提供するために、光ファイバに直接スリットを加工する、いわゆるマイクロスリット技術(非特許文献3参照)によるWDM(Wave length Division Multiplexing)機能と受光機能を集積化したV−ONU対応の光デバイスの提案が行われている。
マイクロスリット技術を用いたV−ONUデバイスとは、光ファイバに対し、直接形成した斜め狭溝(スリット)に、波長分岐薄膜基板を挿入実装し、この波長分岐薄膜基板で分岐された光を光ファイバの上部に配置した受光素子で受光するという構成を有する。これにより、波長分岐機能と受光機能を集積化させ、安価にV−ONU対応の光デバイスを提供することができる。
特開2003−294990号公報 特開2003−294992号公報 特開2003−295000号公報 国際公開第03/096095号パンフレット 国際公開第03/060584号パンフレット 国際公開第03/098293号パンフレット OPTCOM 2004年3月号 38頁 オプトロニクス2004年1月号 173頁 光アライアンス2005年11月号 「光ファイバーアレイの規格と今後の動向」
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、上述したマイクロスリット技術を用いた光デバイスにおいて、構成部材の屈折率の変動や温度変動があったとしても、分岐光のレベル変動(電気信号に変換した後の信号レベルの変動)を抑えることができ、安定した受信感度を実現することができる光デバイスを提供することを目的とする。
第1の本発明に係る光デバイスは、光ファイバが設置された光ファイバ設置部と、前記光ファイバを伝達する信号光の一部を分岐し、その分岐光を光ファイバ外に導く分岐部とを有し、前記光ファイバの表面のうち、前記分岐光が出射する部分がテーパ面とされた光デバイスであって、前記分岐部は、前記光ファイバの光軸を交差するように形成されたスリットと、該スリットに挿入され、前記光ファイバを伝達する前記信号光の一部を分岐する光分岐部材とを有し、前記光ファイバのクラッド層に前記テーパ面を有する段差が形成され、前記段差の低い部分に前記光ファイバ外に導かれた前記分岐光の光路を変更する光路変更部材が配置され、前記テーパ面から段差の高い部分にかけて、前記光路変更部材に対する入出射媒体となる導波部材が配置され、少なくとも前記光ファイバの表面と前記導波部材との間に屈折率整合剤が充填され、前記導波部材のうち、前記光ファイバの表面と対向する面がテーパ面であり、前記光ファイバの表面における前記テーパ面は、前記光ファイバの光軸と該テーパ面の間の距離が、前記信号光の進行方向に向かって徐々に大きくなっており、前記導波部材の前記テーパ面は、前記光ファイバの光軸と該テーパ面の間の距離が、前記信号光の進行方向に向かって徐々に大きくなっており、前記光路変更部材は、前記導波部材と共に、前記光ファイバの表面上に並べられたガイド部材と、前記ガイド部材のうち、前記導波部材と対向する端面に形成された全反射膜とを有することを特徴とする。
第2の本発明に係る光デバイスは、光ファイバが設置された光ファイバ設置部と、前記光ファイバを伝達する信号光の一部を分岐し、その分岐光を光ファイバ外に導く分岐部とを有し、前記光ファイバの表面のうち、前記分岐光が出射する部分がテーパ面とされた光デバイスであって、前記分岐部は、前記光ファイバの光軸を交差するように形成されたスリットと、該スリットに挿入され、前記光ファイバを伝達する前記信号光の一部を分岐する光分岐部材とを有し、前記光ファイバのクラッド層に前記テーパ面を有する段差が形成され、前記段差の低い部分に前記光ファイバ外に導かれた前記分岐光の光路を変更する光路変更部材が配置され、前記テーパ面から段差の高い部分にかけて、前記光路変更部材に対する入出射媒体となる導波部材が配置され、少なくとも前記光ファイバの表面と前記導波部材との間に屈折率整合剤が充填され、前記導波部材のうち、前記光ファイバの表面と対向する面がテーパ面であり、前記光ファイバの表面における前記テーパ面は、前記光ファイバの光軸と該テーパ面の間の距離が、前記信号光の進行方向に向かって徐々に大きくなっており、前記導波部材の前記テーパ面は、前記光ファイバの光軸と該テーパ面の間の距離が、前記信号光の進行方向に向かって徐々に大きくなっており、前記光路変更部材は、前記導波部材のうち、前記分岐光の光路上の端面に形成された全反射膜であることを特徴とする
光ファイバに前記テーパ面を設けない場合、光ファイバの表面と光ファイバの光軸方向とは平行となっている。ここで、光分岐部にて分岐された光(分岐光)は、光ファイバのクラッド層、光ファイバの表面を通過して、光デバイスの表面上に存在する物質を通過することになる。
このとき、物質の屈折率がクラッド層の屈折率よりも小さい場合、分岐光の光ファイバの表面に向かう入射角が特定の入射角以上になると、分岐光は、光ファイバの表面において全反射しやすくなり、光ファイバの表面を通過する分岐光のレベル(光量)が減少し、例えば受光素子にて受光した際の信号レベル(電圧レベルや電流レベル)が減少したり、分岐光が受光素子まで届かないという問題が生じるおそれがある。物質の屈折率がクラッド層の屈折率よりも小さくなるケースとしては、例えば物質が屈折率整合剤(接着剤)であって、該屈折率整合剤の屈折率が温度変動によって変化し、光ファイバのクラッド層の屈折率よりも低くなる等の場合である。
また、上述した分岐光の入射角が大きいと、前記物質が屈折率整合剤(接着剤)としての機能よりも、境界面を形成する物質として作用し、やはり特定の入射角以上にて分岐光の全反射現象が生じるおそれがある。
一方、本発明は、前記光ファイバの表面のうち、前記分岐光が出射する部分をテーパ面としているため、分岐光の光ファイバの表面に対する入射角が前記テーパ面によって小さくなる。従って、光ファイバの表面上に存在する物質において屈折率の変動があったとしても、分岐光のレベル変動(電気信号に変換した後の信号レベルの変動)を抑えることができ、安定した受信感度を実現することができる。
しかも、本発明においては、レンズや光伝送素子を用いることなく、波長フィルタ部品や波長多重受信及び送受信デバイスを実現させることができる。
そして、本発明において、前記光ファイバの表面における前記テーパ面は、前記光ファイバの光軸方向とのなす角が、1°以上であることが好ましい。前記なす角が小さすぎると、加工等のばらつきにより、分岐光の入射角を大きくとるという効果が得られなくなることと、分岐光の回折角(広がり角)を考慮しても、前記なす角として少なくとも1°以上あれば好ましい。
また、本発明において、前記光ファイバの表面における前記テーパ面は、前記光ファイバの光軸と前記テーパ面の間の距離が、前記信号光の進行方向に向かって徐々に大きくなっているため、分岐光の光ファイバの表面に対する入射角が前記テーパ面によって小さくなる。
また、本発明において、前記導波部材の上面にフィルタが形成され、前記光ファイバ外に導かれた前記分岐光は、前記導波部材から前記光路変更部材に入射し、該光路変更部材にて光路が変更されて再び前記導波部材に入射し、該導波部材を介して前記フィルタを透過するようにしてもよい。
スリットにWDMフィルタを挿入設置することで波長フィルタ部品を構成することができ、光分岐部から光ファイバ外に導かれた分岐光を受光する受光素子を追加設置することで波長多重受信デバイスを構成することができる。
特に、光ファイバ外に導かれた分岐光は、光路変更部材にてその光路が変更され、さらに、導波部材を通して伝達されることから、導波部材から出射される分岐光の光路上に受光素子を設置することで、受光素子に入射される分岐光は、その入射角度(受光面の法線と入射光とのなす角)を小さくすることができ、受光特性を良好にすることができる。
また、フィルタをバンドパスフィルタとした場合、該フィルタに対しては、できるだけ入射角度が小さい方が良好な特性(遮断領域において所望の減衰量)を得ることができる。この場合、単純にフィルタへの光の入射角度を小さくしようとすると、分岐部と受光素子間に入射角度を低減するための光路変更部材を配置し、さらに光路変更部材と受光素子間に、フィルタを配置することになり、この場合、分岐部から受光素子までの光路長が増大し、損失の増加の原因となる。
しかし、本発明は、フィルタへの入射角度の低減と、分岐部から受光素子までの光路長の距離の増大化防止の両立を実現させることができる。しかも、光路変更部材への出射(反射)並びにフィルタへの入射が同一媒体となるので、光学的に均一な状態となり、特性の向上・安定化を図ることができる。
また、前記導波部材が、前記光路変更部材に対する入出射媒体となるため、光路変更部材への出射(反射)及びバンドパスフィルタへの入射のみならず、加えて光路変更部材への入射も同一媒体を介して行うことができ、より光路の均一化を図ることができ、好ましい。
本発明において、前記光分岐部材を波長分岐フィルタとし、前記フィルタを、前記分岐光のうち、特定の波長領域の光を透過するバンドパスフィルタとしてもよい。これにより、遮断領域の減衰量を例えば40dB程度とすることができ、通過領域と減衰領域の分離を高めることができる。
また、光路長の低減及び分岐光路の光学的均一性を高めるために、前記導波部材を前記光ファイバの直上に設置されていてもよい。この場合、少なくとも前記光ファイバの表面と前記導波部材との間に屈折率整合剤が充填されていてもよい。
また、前記導波部材のうち、前記光ファイバの表面と対向する面がテーパ面であるため、分岐光の光ファイバの表面(テーパ面)への入射角と、分岐光の導波部材の表面への入射角を小さくすることができ、光ファイバの構成部材に屈折率変動があったとしても、安定した受信感度を得ることができる。
この場合、前記導波部材の前記テーパ面は、前記光ファイバの表面における前記テーパ面とほぼ平行であってもよいし、前記光ファイバにおける前記テーパ面と前記光ファイバの光軸方向とのなす角をθ1、前記導波部材の前記テーパ面と前記光ファイバの光軸方向とのなす角をθ2としたとき、θ1とθ2が異なるようにしてもよい。
上述した第1の本発明において、前記光ファイバの表面における前記テーパ面は、前記ガイド部材の前記光ファイバに対する位置決め部として兼用されていてもよい。
上述した第2の本発明において、前記光路変更部材は、前記導波部材のうち、前記分岐光の光路上の端面に形成された全反射膜であってもよい。この場合、上述したガイド部材の設置を省略することができる。
また、本発明において、前記光ファイバの表面における前記テーパ面は、前記光ファイバの表面に形成されたV字状の溝の一方の側面にて構成されていてもよい。この場合、前記V字状の溝の他方の側面は、前記導波部材の前記光ファイバに対する位置決め部として兼用されていてもよい。
以上説明したように、本発明に係る光デバイスによれば、上述したマイクロスリット技術を用いた光デバイスにおいて、構成部材の屈折率の変動や温度変動があったとしても、分岐光のレベル変動(電気信号に変換した後の信号レベルの変動)を抑えることができ、安定した受信感度を実現することができる。
以下、本発明に係る光デバイスの実施の形態例を図1〜図9を参照しながら説明する。
第1の実施の形態に係る光デバイス(以下、第1光デバイス10Aと記す)は、図1及び図2に示すように、光ファイバ設置部12と、光分岐部14と、導波部材16と、フィルタ18と、受光ユニット20とを有する。
光ファイバ設置部12は、ガラス基板22と、該ガラス基板22に設けられた少なくとも1つの固定用溝24(V溝や半円状の溝等:図2参照)とを有し、この固定用溝24に光ファイバ26が固定用接着剤28にて固定されている。
光分岐部14は、光ファイバ26のコア30の光軸を交差するように形成されたスリット32と、該スリット32に挿入され、光ファイバ26を伝達する信号光34の一部を分岐する光分岐部材36とを有し、該光分岐部材36からの分岐光38を光ファイバ26の外方に導く。スリット32内に挿入される光分岐部材36は、光ファイバ26を伝達する信号光34のうち、特定の波長領域の光成分を分岐する波長分岐フィルタ(WDMフィルタ)であって、石英ガラスの表面に多層膜が形成されて構成されている。
スリット32は、光ファイバ26の光軸を交差し、さらに、固定用溝24の底部よりも下方の位置まで到達するように形成されている。スリット32の幅は5〜50μmであることが好ましい。5μm未満の場合、光分岐部材36が薄くなりすぎるため、実装が困難になってしまうことがある。また、50μmより厚くすると、過剰損失が大きくなり実仕様に適さなくなる。スリット32の深さは130μm〜250μmとすることが望ましい。130μm未満の場合、固定用溝24の加工段階で、固定用溝24が光ファイバ26の途中で止まってしまうおそれがあるために、この固定用溝24を起点として光ファイバ26にダメージを与えるおそれがある。また、250μmより大きいとガラス基板22の強度の低下を招くおそれがある。スリット32内のうち、スリット32の内壁と光分岐部材36との間には、屈折率整合剤が充填されている。この実施の形態では、スリット32の幅を30μm、スリット32の傾斜角θd(光ファイバ26の光軸と直交する線上とのなす角)を8°とした。以下の説明では、光ファイバ26の光軸と直交する線を垂直線と記す。
導波部材16の表面に形成されたフィルタ18は薄膜にて構成され、光分岐部14からの分岐光38のうち、特定の波長領域の光を透過するバンドパスフィルタ(BPF)である。該BPFは、光分岐部14からの分岐光38のうち、遮断領域の減衰量を例えば40dB程度にして、通過領域と遮断領域の分離を高める。
一方、光ファイバ26の表面上において、導波部材16と並んで光路変更部材40が設置されている。この光路変更部材40は、光ファイバ26の外方に導かれた分岐光38の光路を変更するように構成されている。
特に、第1光デバイス10Aにおける光路変更部材40は、例えばガラス製あるいはセラミック製のガイド部材42と該ガイド部材42のうち、導波部材16と対向する端面に形成された全反射膜44(全反射ミラー)とを有する。ガイド部材42の前記端面と、導波部材16のうち、光路変更部材40と対向する端面とは、ほぼ同じ傾斜角を有する。従って、ガイド部材42は、導波部材16を取り付ける上での位置決め部材として機能するほか、導波部材16を固定するための固定部材としても機能することになる。
受光ユニット20は、フィルタ18を透過した分岐光38の光路上に配置されるユニットであって、CANタイプのフォトダイオード46と、該フォトダイオード46が収容されるハウジング48とを有する。
フォトダイオード46は、基台50と、該基台50に実装され、且つ、受光面を有するチップ52とを有する。基台50には、複数の外部端子54と電気的に接続するための配線パターン(図示せず)が形成され、チップ52と配線パターンはボンディングワイヤ56を介して電気的に接続されている。ハウジング48は、フォトダイオード46が収容される第1貫通孔58と、該第1貫通孔58と連通し、且つ、フィルタ18を透過した分岐光38が通過する第2貫通孔60とを有する。第2貫通孔60は、フォトダイオード46の基台50の横幅よりも小さい開口幅を有する。なお、第2貫通孔60内における光透過媒体は、光ファイバ26や導波部材16の屈折率とほぼ同じ屈折率を有する接着剤や、その他、空気であってもよい。
通常、基板に受光素子を実装し、光分岐部14からの分岐光38の光路上に受光素子の受光面が位置するように配置する場合、光ファイバ設置部12上にスペーサを介して配置することが考えられる。しかし、光ファイバ26上には、光路変更部材40と導波部材16が存在することから、スペーサを形成する場合、組立や製造に困難性を伴い、製造コストがかかるおそれがある。
第1光デバイス10Aでは、受光ユニット20のハウジング48内に設けられた第1貫通孔58内にフォトダイオード46を収容し、該第1貫通孔58と連通し、且つ、フォトダイオード46の基台50の横幅よりも小さい開口幅を有する第2貫通孔60に光分岐部14からの分岐光38を通過させるようにしたので、第1貫通孔58と第2貫通孔60との段差部分62がスペーサの役割を果たす。しかも、ガイド部材42と導波部材16上にハウジング48を載置するだけでフォトダイオード46を設置できるため、組立が容易になり、製造コストの低廉化に有利となる。
そして、この第1光デバイス10Aにおいては、光ファイバ26の表面のうち、分岐光38が出射する部分がテーパ面70(以下、第1テーパ面70と記す)とされている。この第1テーパ面70は、光ファイバ26の光軸方向とのなす角θ1が、1°以上であり、光ファイバ26の光軸と第1テーパ面70の間の距離hが、信号光34の進行方向に向かって徐々に大きくなるように形成されている。
つまり、光ファイバ26のクラッド層72に段差が形成され、段差の低い部分74に光路変更部材40のガイド部材42が配置され、第1テーパ面70から段差の高い部分76(光ファイバ26の規定のクラッド層72の上面)にかけて導波部材16が配置されている。図1の例では、導波部材16のうち、光ファイバ26に設けられた第1テーパ面70と対向する面がテーパ面78(以下、第2テーパ面78と記す)とされている。
光ファイバ26の表面と導波部材16との間、並びに導波部材16と光路変更部材40との間には屈折率整合剤(接着剤)80が充填されている。
次に、第1光デバイス10Aの作用を説明する。まず、光ファイバ26を伝達する信号光34のうち、特定の波長領域の光成分が光分岐部14において分岐されて分岐光38として光ファイバ26の外方へ導かれる。それ以外の光成分は信号光34として光ファイバ26を伝達する。
光ファイバ26の外方へ導かれた分岐光38は、光ファイバ26のクラッド層72、光ファイバ26の第1テーパ面70、屈折率整合剤80、導波部材16の第2テーパ面78を介して導波部材16に入射する。導波部材16に入射した分岐光38はほとんど光路を変更されずに、導波部材16の端面及び屈折率整合剤80を経て、光路変更部材40の全反射膜44に入射、反射し、その光路が変更される。光路が変更された分岐光38は、垂直線の方向に沿って導波部材16内を伝搬し、導波部材16の表面に形成されたフィルタ18を通過する。このとき、分岐光38のうち、遮断領域の減衰量が40dB程度とされることから、このフィルタ18を通過した光は、通過領域と遮断領域の分離が高められた光となる。
ここで、第1光デバイス10Aの作用について、図3に示す比較例に係る光デバイス200と対比して説明する。なお、図3においては受光ユニット20の図示を省略する。
まず、比較例に係る光デバイス200は、図3に示すように、光ファイバ26に第1テーパ面70(図1参照)を設けない場合、光ファイバ26の表面と光ファイバ26の光軸方向とは平行となっている。この場合、光分岐部14にて分岐された光(分岐光38)は、光ファイバ26のクラッド層72、光ファイバ26の表面及び屈折率整合剤80を通過して、導波部材16に入射することになる。
このとき、屈折率整合剤80の屈折率がクラッド層72の屈折率よりも小さい場合、分岐光38の光ファイバ26の表面に向かう入射角が特定の入射角以上になると、分岐光38は、光ファイバ26の表面において全反射しやすくなり、光ファイバ26の表面を通過する分岐光38のレベル(光量)が減少し、例えばフォトダイオード46(図1参照)にて受光した際の信号レベル(電圧レベルや電流レベル)が減少したり、分岐光38がフォトダイオード46のチップ52まで届かないという問題が生じるおそれがある。屈折率整合剤80の屈折率がクラッド層72の屈折率よりも小さくなるケースとしては、屈折率整合剤80の屈折率が温度変動によって変化し、光ファイバ26のクラッド層72の屈折率よりも低くなる等の場合である。
また、上述した分岐光38の入射角が大きいと、屈折率整合剤80としての機能よりも、境界面を形成する物質(薄膜)として作用し、やはり特定の入射角以上にて分岐光38の全反射現象が生じるおそれがある。
これに対して、第1光デバイス10Aは、光ファイバ26の表面のうち、分岐光38が出射する部分を第1テーパ面70としているため、分岐光38の光ファイバ26の表面に対する入射角が第1テーパ面70によって小さくなる。従って、光ファイバ26の表面上に存在する屈折率整合剤80において屈折率の変動があったとしても、分岐光38のレベル変動(電気信号に変換した後の信号レベルの変動)を抑えることができ、安定した受信感度を実現することができる。
本実施の形態において、第1テーパ面70の前記なす角θ1(光ファイバの光軸方向とのなす角)は、1°以上であることが好ましい。なす角θ1が小さすぎると、加工等のばらつきにより、分岐光38の入射角を大きくとるという効果が得られなくなることと、分岐光38の回折角(広がり角)を考慮しても、なす角θ1として少なくとも1°以上あれば好ましいからである。
また、光ファイバ26の光軸と第1テーパ面の間の距離hが、信号光34の進行方向に向かって徐々に大きくするようにしたので、分岐光38の光ファイバ26の表面に対する入射角を第1テーパ面70によって小さくすることができる。
しかも、本実施の形態においては、導波部材16のうち、光ファイバ26の第1テーパ面70と対向する面を第2テーパ面78としたので、分岐光38の光ファイバ26の表面(第1テーパ面70)への入射角と、分岐光38の導波部材16の表面(第2テーパ面78)への入射角を小さくすることができ、第1光デバイス10Aの構成部材に屈折率変動があったとしても、安定した受信感度を得ることができる。
ちなみに、比較例に係る光デバイス200では、屈折率整合剤80での薄膜干渉作用により、フォトダイオード46(図1参照)での受光効率のばらつきが0.8dB未満であったが、本実施の形態によれば、0.4dB未満への改善された。また、フォトダイオード46での受光効率の温度依存性についても、比較例に係る光デバイス200では、1dB未満であったのに対し、本実施の形態によれば、0.6dB未満へと改善された。
さらに、本実施の形態においては、光ファイバ26の表面に形成された第1テーパ面70を、光路変更部材40の光ファイバ26に対する位置決め部として兼用することができ、組立が容易になる。
また、第1光デバイス10Aにおいては、レンズや光伝送素子を用いることなく、波長フィルタ部品や波長多重受信及び送受信デバイスを実現させることができる。
スリット32に波長分岐フィルタを挿入設置することで波長フィルタ部品を構成することができ、光分岐部14から光ファイバ26の外方に導かれた分岐光38を受光するフォトダイオード46を設置することで波長多重受信デバイスを構成することができる。
特に、光ファイバ26の外方に導かれた分岐光38は、導波部材16を透過し、光路変更部材40にてその光路が変更され、さらに、導波部材16を通して伝達されることから、導波部材16から出射される分岐光38の光路上にフォトダイオード46を設置することで、フォトダイオード46に入射される分岐光38は、その入射角度(受光面の法線と入射光とのなす角)を小さくすることができ、受光特性を良好にすることができる。
ところで、フィルタ18をBPFとした場合、該フィルタ18に対しては、できるだけ入射角度が小さい方が良好な特性(遮断領域において所望の減衰量)を得ることができる。しかし、単純にフィルタ18への光の入射角度を小さくしようとすると、光分岐部14とフォトダイオード46間に入射角度を低減するための光路変更部材40を配置し、さらに光路変更部材40とフォトダイオード46間に、フィルタ18を配置することになり、この場合、光分岐部14からフォトダイオード46までの光路長が増大し、損失の増加の原因となる。
それに対して、第1光デバイス10Aは、光路変更部材40に対する出射媒体(又は入出射媒体)を導波部材16とし、且つ、この導波部材16の表面にフィルタ18を形成するようにしたので、フィルタ18への入射角度の低減と、光分岐部14からフォトダイオード46までの光路長の距離の増大化防止の両立を実現させることができる。しかも、光路変更部材40への出射並びにフィルタ18への入射が同一媒体(導波部材16)となるので、光学的に均一な状態となり、特性の向上・安定化を図ることができる。
また、上述したように、光分岐部材36を波長分岐フィルタとし、フィルタ18をBPFとしたので、遮断領域の減衰量を例えば40dB程度とすることができ、通過領域と減衰領域の分離を高めることができる。
また、導波部材16を光ファイバ26の直上に設置するようにしたので、分岐光38の光路長を短くすることができることはもちろん、光ファイバ26と導波部材16との間に形成される屈折率整合剤80の厚みも薄くなり、光学的に不安定な部分(接着層)を低減することで、分岐光路の光学的均一性を高めることができる。
次に、第1光デバイス10Aの変形例について図4〜図7を参照しながら説明する。
まず、第1の変形例に係る光デバイス10Aaは、図4に示すように、ハウジング48の第1貫通孔58にレンズ付きのCANタイプのフォトダイオード82を収容した点で異なる。
レンズ付きのCANタイプのフォトダイオード82は、CANタイプのフォトダイオード84に例えば径が1.5mm等のボールレンズ86が装着されたものであり、このボールレンズ86がフィルタ18に対向するようにして収容される。この場合、設計の簡略化が可能となる。
次に、第2の変形例に係る光デバイス10Abは、図5に示すように、第1の変形例に係る光デバイス10Aaの構成において、ハウジング48の第1貫通孔58内に、光路変更部材40のガイド部材42と上面にフィルタ18が形成された導波部材16とを収容した点で異なる。
この場合、フィルタ18(薄膜)の形成面積を小さくすることができ、フィルタ18を構成する薄膜を効率的に使用することができる。また、ガイド部材42の上部と導波部材16の上部との間に0.03〜0.15mm程度の段差88を設けた方が好ましい。段差88を設けることで、これらガイド部材42及び導波部材16の実装時において、フィルタ18の表面に屈折率整合剤80がはみ出るということを回避することができる。
次に、第3の変形例に係る光デバイス10Acは、図6に示すように、光ファイバ26における第1テーパ面70と光ファイバ26の光軸方向とのなす角θ1と、導波部材16の第2テーパ面78と光ファイバ26の光軸方向とのなす角θ2とが異なり、θ2>θ1の関係を有する。これにより、光ファイバ26と導波部材16間に充填された屈折率整合剤80が薄膜として作用することをさらに防止することができる。
次に、第4の変形例に係る光デバイス10Adは、図7に示すように、導波部材のうち、光ファイバの第1テーパ面と対向する面をテーパ面とせずに、平坦面とした点で異なる。この場合、導波部材の作製が容易になるため、コストの低廉化において有利になる。
次に、第2の実施の形態に係る光デバイス(以下、第2光デバイス10Bと記す)について図8及び図9を参照しながら説明する。
この第2光デバイス10Bは、図8に示すように、上述した第1光デバイス10Aとほぼ同様の構成を有するが、光路変更部材40が、導波部材16のうち、分岐光38の光路上の端面に形成された全反射膜90であることと、ガイド部材42(図1参照)が存在しない点で異なる。全反射膜90としては、Au(金)、Al(アルミニウム)等の金属薄膜を用いることができる。
これにより、光ファイバ26上にガイド部材42を設置することなく、導波部材16に分岐光38の光路を変更させる機能を持たせることが可能となる。これは、部品点数の削減、製造工程の簡略化、誤差の低減につながり、生産効率の向上を図ることができる。
また、図9に示す変形例に係る光デバイス10Baのように、光ファイバ26の表面に、軸方向を光ファイバ26の光軸と直交する方向とするV字状溝92を形成するようにしてもよい。この場合、V字状溝92の一方の側面92aを、光ファイバ26の第1テーパ面70(導波部材16の第2テーパ面78と対向するテーパ面)とすることができる。また、V字状溝92の他方の側面92bを、導波部材16の光ファイバ26に対する位置決め部として兼用させることができ、導波部材16の位置決めが容易になり、組立時間の短縮化、組立工程の簡略化を図ることができる。
第2光デバイス10B及びその変形例に係る光デバイス10Baにおいて、光ファイバ26の第1テーパ面70と光ファイバ26の光軸方向とのなす角θ1と、導波部材16の第2テーパ面78と光ファイバ26の光軸方向とのなす角θ2とを、同じにしてもよいし、異ならせてもよい。
なお、本発明に係る光デバイスは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
第1光デバイスの要部の構成を示す断面図である。 図1におけるII−II線上の断面図である。 比較例に係る光デバイスの要部の構成を一部省略して示す断面図である。 第1光デバイスの第1の変形例の要部の構成を一部省略して示す断面図である。 第1光デバイスの第2の変形例の要部の構成を一部省略して示す断面図である。 第1光デバイスの第3の変形例の要部の構成を一部省略して示す断面図である。 第1光デバイスの第4の変形例の要部の構成を一部省略して示す断面図である。 第2光デバイスの要部の構成を示す断面図である。 第2光デバイスの変形例の要部の構成を一部省略して示す断面図である。
符号の説明
10A、10Aa〜10Ad、10B、10Ba…光デバイス
12…光ファイバ設置部 14…光分岐部
16…導波部材 18…フィルタ
20…受光ユニット 26…光ファイバ
32…スリット 34…信号光
36…光分岐部材 38…分岐光
40…光路変更部材 42…ガイド部材
44…全反射膜 70…第1テーパ面
78…第2テーパ面 80…屈折率整合剤
90…全反射膜 92…V字状溝

Claims (12)

  1. 光ファイバが設置された光ファイバ設置部と、
    前記光ファイバを伝達する信号光の一部を分岐し、その分岐光を光ファイバ外に導く分岐部とを有し、
    前記光ファイバの表面のうち、前記分岐光が出射する部分がテーパ面とされた光デバイスであって、
    前記分岐部は、前記光ファイバの光軸を交差するように形成されたスリットと、該スリットに挿入され、前記光ファイバを伝達する前記信号光の一部を分岐する光分岐部材とを有し、
    前記光ファイバのクラッド層に前記テーパ面を有する段差が形成され、
    前記段差の低い部分に前記光ファイバ外に導かれた前記分岐光の光路を変更する光路変更部材が配置され、
    前記テーパ面から段差の高い部分にかけて、前記光路変更部材に対する入出射媒体となる導波部材が配置され
    少なくとも前記光ファイバの表面と前記導波部材との間に屈折率整合剤が充填され、
    前記導波部材のうち、前記光ファイバの表面と対向する面がテーパ面であり、
    前記光ファイバの表面における前記テーパ面は、前記光ファイバの光軸と該テーパ面の間の距離が、前記信号光の進行方向に向かって徐々に大きくなっており、
    前記導波部材の前記テーパ面は、前記光ファイバの光軸と該テーパ面の間の距離が、前記信号光の進行方向に向かって徐々に大きくなっており、
    前記光路変更部材は、前記導波部材と共に、前記光ファイバの表面上に並べられたガイド部材と、前記ガイド部材のうち、前記導波部材と対向する端面に形成された全反射膜とを有することを特徴とする光デバイス。
  2. 光ファイバが設置された光ファイバ設置部と、
    前記光ファイバを伝達する信号光の一部を分岐し、その分岐光を光ファイバ外に導く分岐部とを有し、
    前記光ファイバの表面のうち、前記分岐光が出射する部分がテーパ面とされた光デバイスであって、
    前記分岐部は、前記光ファイバの光軸を交差するように形成されたスリットと、該スリットに挿入され、前記光ファイバを伝達する前記信号光の一部を分岐する光分岐部材とを有し、
    前記光ファイバのクラッド層に前記テーパ面を有する段差が形成され、
    前記段差の低い部分に前記光ファイバ外に導かれた前記分岐光の光路を変更する光路変更部材が配置され、
    前記テーパ面から段差の高い部分にかけて、前記光路変更部材に対する入出射媒体となる導波部材が配置され、
    少なくとも前記光ファイバの表面と前記導波部材との間に屈折率整合剤が充填され、
    前記導波部材のうち、前記光ファイバの表面と対向する面がテーパ面であり、
    前記光ファイバの表面における前記テーパ面は、前記光ファイバの光軸と該テーパ面の間の距離が、前記信号光の進行方向に向かって徐々に大きくなっており、
    前記導波部材の前記テーパ面は、前記光ファイバの光軸と該テーパ面の間の距離が、前記信号光の進行方向に向かって徐々に大きくなっており、
    前記光路変更部材は、前記導波部材のうち、前記分岐光の光路上の端面に形成された全反射膜であることを特徴とする光デバイス。
  3. 請求項1又は2記載の光デバイスにおいて、
    前記導波部材の上面にフィルタが形成され
    前記光ファイバ外に導かれた前記分岐光は、前記導波部材から前記光路変更部材に入射し、該光路変更部材にて光路が変更されて再び前記導波部材に入射し、該導波部材を介して前記フィルタを透過することを特徴とする光デバイス。
  4. 請求項記載の光デバイスにおいて、
    前記導波部材の上面に形成された前記フィルタを透過した前記分岐光の光路上に受光素子が配されていることを特徴とする光デバイス。
  5. 請求項記載の光デバイスにおいて、
    前記光分岐部材は、波長分岐フィルタであり、
    前記導波部材の上面に形成された前記フィルタは、前記分岐光のうち、特定の波長領域の光を透過するバンドパスフィルタであることを特徴とする光デバイス。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の光デバイスにおいて、
    前記光ファイバの表面における前記テーパ面は、前記光ファイバの光軸方向とのなす角が、1°以上であることを特徴とする光デバイス。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の光デバイスにおいて、
    前記導波部材が前記光ファイバの直上に設置されていることを特徴とする光デバイス。
  8. 請求項記載の光デバイスにおいて、
    前記導波部材の前記テーパ面は、前記光ファイバの表面における前記テーパ面とほぼ平行であることを特徴とする光デバイス。
  9. 請求項記載の光デバイスにおいて、
    前記光ファイバの表面における前記テーパ面と前記光ファイバの光軸方向とのなす角をθ1、前記導波部材の前記テーパ面と前記光ファイバの光軸方向とのなす角をθ2としたとき、θ1とθ2が異なることを特徴とする光デバイス。
  10. 請求項記載の光デバイスにおいて、
    前記光ファイバの表面における前記テーパ面は、前記ガイド部材の前記光ファイバに対する位置決め部として兼用されていることを特徴とする光デバイス。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の光デバイスにおいて、
    前記光ファイバの表面における前記テーパ面は、前記光ファイバの表面に形成されたV字状の溝の一方の側面にて構成されていることを特徴とする光デバイス。
  12. 請求項11記載の光デバイスにおいて、
    前記V字状の溝の他方の側面は、前記導波部材の前記光ファイバに対する位置決め部として兼用されていることを特徴とする光デバイス。
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