JP2001264594A - 光デバイスおよびその製造方法 - Google Patents
光デバイスおよびその製造方法Info
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- JP2001264594A JP2001264594A JP2001049455A JP2001049455A JP2001264594A JP 2001264594 A JP2001264594 A JP 2001264594A JP 2001049455 A JP2001049455 A JP 2001049455A JP 2001049455 A JP2001049455 A JP 2001049455A JP 2001264594 A JP2001264594 A JP 2001264594A
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- optical fiber
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低損失で高い信頼性を有する小型デバイスを
低価格で提供する。 【解決手段】 本発明の光デバイスは、基板と、基板に
形成された少なくとも一つの第1溝と、第1溝内に配置
された光ファイバと、光ファイバを斜めに横切る少なく
とも一つの第2溝とを備えた光デバイスであって、更
に、第2溝内に挿入され、光ファイバを伝搬する光の少
なくとも一部を反射または回折する面を有する光学部材
を備えている。この光学部材によって反射又は回折され
た光を受け取る位置に受光素子が配置される。
低価格で提供する。 【解決手段】 本発明の光デバイスは、基板と、基板に
形成された少なくとも一つの第1溝と、第1溝内に配置
された光ファイバと、光ファイバを斜めに横切る少なく
とも一つの第2溝とを備えた光デバイスであって、更
に、第2溝内に挿入され、光ファイバを伝搬する光の少
なくとも一部を反射または回折する面を有する光学部材
を備えている。この光学部材によって反射又は回折され
た光を受け取る位置に受光素子が配置される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ伝送路
に接続して、光信号を受信あるいは送受信することので
きる光デバイスおよびその製造方法に関するものであ
る。
に接続して、光信号を受信あるいは送受信することので
きる光デバイスおよびその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】波長分割多重(WDM: Wavelength Divisi
on Multiplexing)によれば、光伝送システムの伝送容
量を増加することができる。また、それだけではなく、
双方向伝送や、異種信号の同時伝送を可能にすることも
できる。このように波長分割多重は、光伝送システムに
おけるサービス要求に対して柔軟に応えることができる
ものであり、中継伝送系、加入者系、および構内伝送系
等のさまざまの光伝送システムヘの適用が可能である。
on Multiplexing)によれば、光伝送システムの伝送容
量を増加することができる。また、それだけではなく、
双方向伝送や、異種信号の同時伝送を可能にすることも
できる。このように波長分割多重は、光伝送システムに
おけるサービス要求に対して柔軟に応えることができる
ものであり、中継伝送系、加入者系、および構内伝送系
等のさまざまの光伝送システムヘの適用が可能である。
【0003】近年、特に、センター局から多チャンネル
の映像情報やデータを一般家庭まで光ファイバを用いて
伝送する光加入者系システムが提案され、検討されてい
る。これらのシステムでは、一般家庭の加入者端末にお
いて、波長多重される異種の光信号を同時に受信するた
めの複数の受光装置と、家庭からセンターに向けたリク
エストやデータをおくるための発光装置とが必要とな
る。例えば、この種の目的に用いられる装置が、参考文
献(I. Ikushima et al.,"High-performance compact o
ptical WDM transceiver module for passive double s
tar subscriber systems," Journal of Lightwave Tech
nology, vol.13, No.3, March 1995.)に開示されてい
る。
の映像情報やデータを一般家庭まで光ファイバを用いて
伝送する光加入者系システムが提案され、検討されてい
る。これらのシステムでは、一般家庭の加入者端末にお
いて、波長多重される異種の光信号を同時に受信するた
めの複数の受光装置と、家庭からセンターに向けたリク
エストやデータをおくるための発光装置とが必要とな
る。例えば、この種の目的に用いられる装置が、参考文
献(I. Ikushima et al.,"High-performance compact o
ptical WDM transceiver module for passive double s
tar subscriber systems," Journal of Lightwave Tech
nology, vol.13, No.3, March 1995.)に開示されてい
る。
【0004】図30は、双方向信号伝送に適用可能な受
光用光デバイスの従来例を示している。この装置は、特
開平6−331837号公報に開示されている。
光用光デバイスの従来例を示している。この装置は、特
開平6−331837号公報に開示されている。
【0005】この装置では、図30に示されるように、
第1光ファイバ2012と第2光ファイバ2014とが
間隙(数μm程度)を介して直列的に結合されている。
第1光ファイバ2012の一端は、光軸に対して斜めに
カットされ、その部分には光信号の一部を反射させ残り
を透過させる半透過・半反射面2011が形成されてい
る。同様に、第2光ファイバ2014の一端も、光軸に
対して斜めにカットされ、その部分には、光信号の一部
を反射させ残りを透過させる半透過・半反射面2013
が形成されている。
第1光ファイバ2012と第2光ファイバ2014とが
間隙(数μm程度)を介して直列的に結合されている。
第1光ファイバ2012の一端は、光軸に対して斜めに
カットされ、その部分には光信号の一部を反射させ残り
を透過させる半透過・半反射面2011が形成されてい
る。同様に、第2光ファイバ2014の一端も、光軸に
対して斜めにカットされ、その部分には、光信号の一部
を反射させ残りを透過させる半透過・半反射面2013
が形成されている。
【0006】第2光ファイバの半透過・半反射面201
3が第1光ファイバ2012の半透過・半反射面201
1と対向するように、かつ各々の光軸が一直線状になる
ように、第1及び第2光ファイバ2012及び2014
が配置される。
3が第1光ファイバ2012の半透過・半反射面201
1と対向するように、かつ各々の光軸が一直線状になる
ように、第1及び第2光ファイバ2012及び2014
が配置される。
【0007】図中右から伝搬してきた光信号は、第1光
ファイバ2012の半透過・半反射面2011によって
反射され、光ファイバ2012から外部に出射される。
その光信号の経路上に第1フォトダイオード2015が
配置され、この光信号を受光して電気信号を生成する。
ファイバ2012の半透過・半反射面2011によって
反射され、光ファイバ2012から外部に出射される。
その光信号の経路上に第1フォトダイオード2015が
配置され、この光信号を受光して電気信号を生成する。
【0008】図中左から伝搬してきた光信号は、第2光
ファイバ2014の半透過・半反射面2013によって
反射されて、第2光ファイバ2014から外部に出射さ
れる。その光信号の経路上には第2フォトダイオード2
016が配置され、この光信号を受光して電気信号を生
成する。
ファイバ2014の半透過・半反射面2013によって
反射されて、第2光ファイバ2014から外部に出射さ
れる。その光信号の経路上には第2フォトダイオード2
016が配置され、この光信号を受光して電気信号を生
成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この従来の光デバイス
では、斜めにカットされた光ファイバの端面に直接に半
透過・半反射面を形成している。このために、(1)光
ファイバの端面が平滑になるように特殊なカットをする
か、斜めにカットを行った後に研磨加工を施す必要があ
る。また、(2)光ファイバの端面に半透過・半反射面
を形成するために、光ファイバの端面上に薄膜を堆積す
る必要がある。真空蒸着装置等の薄膜堆積装置内に光フ
ァイバを挿入し、その端面に薄膜を堆積する工程は製造
のスループットを低下させる。
では、斜めにカットされた光ファイバの端面に直接に半
透過・半反射面を形成している。このために、(1)光
ファイバの端面が平滑になるように特殊なカットをする
か、斜めにカットを行った後に研磨加工を施す必要があ
る。また、(2)光ファイバの端面に半透過・半反射面
を形成するために、光ファイバの端面上に薄膜を堆積す
る必要がある。真空蒸着装置等の薄膜堆積装置内に光フ
ァイバを挿入し、その端面に薄膜を堆積する工程は製造
のスループットを低下させる。
【0010】また、2本の異なる光ファイバを別々に斜
めカットした後光軸を揃えるように配置するため、
(3)光軸を高精度に調整する必要があるとともに、
(4)光軸ずれによって、2本の光ファイバ間の光の伝
搬損失が増大しやすく、また、装置間で伝送損失の大き
さにばらつきがある。また、(5)2本の光ファイバの
光軸が揃った状態では、光ファイバ間隙が数μm程度で
あっても、光ファイバと空気との間に屈折率差があるた
め、信号光が間隙で屈折し、伝送損失が極めて大きくな
るおそれがある。
めカットした後光軸を揃えるように配置するため、
(3)光軸を高精度に調整する必要があるとともに、
(4)光軸ずれによって、2本の光ファイバ間の光の伝
搬損失が増大しやすく、また、装置間で伝送損失の大き
さにばらつきがある。また、(5)2本の光ファイバの
光軸が揃った状態では、光ファイバ間隙が数μm程度で
あっても、光ファイバと空気との間に屈折率差があるた
め、信号光が間隙で屈折し、伝送損失が極めて大きくな
るおそれがある。
【0011】本発明は上記した問題点に鑑み、小型化、
集積化、軽量化をはかると共に、生産性を向上させて低
コストな光デバイスを提供することを目的としている。
集積化、軽量化をはかると共に、生産性を向上させて低
コストな光デバイスを提供することを目的としている。
【0012】本発明の他の目的は、光ファイバ伝送路に
接続して、光信号を受信あるいは送信する双方向の光デ
バイス及びその製造方法を提供することである。
接続して、光信号を受信あるいは送信する双方向の光デ
バイス及びその製造方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の光デバイスは、
基板と、該基板に形成された少なくとも一つの第1溝
と、該第1溝内に配置された光ファイバと、該光ファイ
バを斜めに横切る少なくとも一つの第2溝とを備えた光
デバイスであって、更に、該第2溝内に挿入され、該光
ファイバを伝搬する光の少なくとも一部を反射または回
折する面を有する光学部材を備えている。
基板と、該基板に形成された少なくとも一つの第1溝
と、該第1溝内に配置された光ファイバと、該光ファイ
バを斜めに横切る少なくとも一つの第2溝とを備えた光
デバイスであって、更に、該第2溝内に挿入され、該光
ファイバを伝搬する光の少なくとも一部を反射または回
折する面を有する光学部材を備えている。
【0014】好ましい実施形態では、前記第2溝内にお
いて、少なくとも前記光学部材と前記光ファイバとの間
には、該光ファイバのコア部の屈折率nfにほぼ等しい
屈折率nrを持つ材料が埋められている。
いて、少なくとも前記光学部材と前記光ファイバとの間
には、該光ファイバのコア部の屈折率nfにほぼ等しい
屈折率nrを持つ材料が埋められている。
【0015】好ましい実施形態では、前記屈折率nrと
前記屈折率nfとの間には、0.9≦(nr/nf)≦
1.1の関係がある。
前記屈折率nfとの間には、0.9≦(nr/nf)≦
1.1の関係がある。
【0016】好ましい実施形態では、前記屈折率nrを
持つ材料は樹脂から形成されている。
持つ材料は樹脂から形成されている。
【0017】好ましい実施形態では、前記屈折率nrを
持つ材料は紫外線硬化樹脂から形成されている。
持つ材料は紫外線硬化樹脂から形成されている。
【0018】ある実施形態では、前記第2溝の内壁には
微細な凹凸が存在する。
微細な凹凸が存在する。
【0019】ある実施形態では、前記光学部材は、選択
された範囲の波長を有する光を選択的に反射する。
された範囲の波長を有する光を選択的に反射する。
【0020】ある実施形態では、前記光学部材は、選択
された範囲の波長を有する光を選択的に透過する。
された範囲の波長を有する光を選択的に透過する。
【0021】好ましい実施形態では、前記光学部材は、
屈折率nbを持つ材料から形成されたベースと、該ベー
ス上に形成された誘電体多層膜とを備えており、該屈折
率n bと前記屈折率nfとの間には、0.9≦(nb/
nf)≦1.1の関係がある。
屈折率nbを持つ材料から形成されたベースと、該ベー
ス上に形成された誘電体多層膜とを備えており、該屈折
率n bと前記屈折率nfとの間には、0.9≦(nb/
nf)≦1.1の関係がある。
【0022】ある実施形態では、前記光学部材の前記面
は回折格子を有する。
は回折格子を有する。
【0023】ある実施形態では、前記基板は前記光ファ
イバを伝搬する信号光に対して透明な材料から形成され
ている。
イバを伝搬する信号光に対して透明な材料から形成され
ている。
【0024】ある実施形態では、前記基板はガラスから
形成されている。
形成されている。
【0025】ある実施形態では、前記基板はセラミック
から形成されている。
から形成されている。
【0026】ある実施形態では、前記基板は半導体から
形成されている。
形成されている。
【0027】好ましい実施形態では、前記光学部材の前
記面の法線は、前記光ファイバの光軸と平行ではない。
記面の法線は、前記光ファイバの光軸と平行ではない。
【0028】好ましい実施形態では、前記第2溝は、前
記基板の上面に対して傾斜している。
記基板の上面に対して傾斜している。
【0029】ある実施形態では、前記光学部材によって
反射または回折された光を受け取る少なくとも1つの光
学素子を、前記基板上に備えている。
反射または回折された光を受け取る少なくとも1つの光
学素子を、前記基板上に備えている。
【0030】ある実施形態では、前記光学部材を透過し
た光を受け取る少なくとも1つの第2光学素子を、前記
基板上に更に備えている。
た光を受け取る少なくとも1つの第2光学素子を、前記
基板上に更に備えている。
【0031】ある実施形態では、前記基板は、上面と底
面とを有しており、該基板の該底面に配置され、前記光
学部材により反射または回折された光を受け取る第1受
光素子と、該基板の該上面に配置され、該光学部材によ
り反射または回折された光を受け取る第2受光素子とを
更に備えている。
面とを有しており、該基板の該底面に配置され、前記光
学部材により反射または回折された光を受け取る第1受
光素子と、該基板の該上面に配置され、該光学部材によ
り反射または回折された光を受け取る第2受光素子とを
更に備えている。
【0032】ある実施形態では、前記基板は、上面と、
反射器の取り付けられた底面とを有しており、該基板の
該上面に配置され、前記光学部材により反射または回折
された光を受け取る第1受光素子と、該基板の該上面に
配置され、該光学部材により反射または回折された光
を、該反射器を介して受け取る第2受光素子とを更に備
えている。
反射器の取り付けられた底面とを有しており、該基板の
該上面に配置され、前記光学部材により反射または回折
された光を受け取る第1受光素子と、該基板の該上面に
配置され、該光学部材により反射または回折された光
を、該反射器を介して受け取る第2受光素子とを更に備
えている。
【0033】前記基板は、上面と底面と複数の側面とを
有しており、該基板の該複数の側面の一つに配置され、
前記光学部材により反射または回折された光を受け取る
第1受光素子と、該基板の該複数の側面の他の一つに配
置され、該光学部材により反射または回折された光を受
け取る第2受光素子とを更に備えている。
有しており、該基板の該複数の側面の一つに配置され、
前記光学部材により反射または回折された光を受け取る
第1受光素子と、該基板の該複数の側面の他の一つに配
置され、該光学部材により反射または回折された光を受
け取る第2受光素子とを更に備えている。
【0034】ある実施形態では、前記光学素子は、受け
取った光に応じた電気信号を生成する受光素子である。
取った光に応じた電気信号を生成する受光素子である。
【0035】好ましい実施形態では、前記受光素子は、
前記基板上に固定されている。
前記基板上に固定されている。
【0036】好ましい実施形態では、前記受光素子の受
光面と前記基板との間には、前記光ファイバのコア部の
屈折率nfにほぼ等しい屈折率npを持つ材料が埋められ
ている。
光面と前記基板との間には、前記光ファイバのコア部の
屈折率nfにほぼ等しい屈折率npを持つ材料が埋められ
ている。
【0037】ある実施形態では、前記受光素子の受光面
には低反射率膜が形成されている。
には低反射率膜が形成されている。
【0038】ある実施形態では、前記第2溝の数は複数
であり、該複数の第2溝のそれぞれに、異なるフィルタ
特性を持つ光学部材が挿入されている。
であり、該複数の第2溝のそれぞれに、異なるフィルタ
特性を持つ光学部材が挿入されている。
【0039】ある実施形態では、前記第1溝の数は複数
であり、前記第2溝の数は単数であり、該単一の第2溝
が該複数の第1溝を横切っている。
であり、前記第2溝の数は単数であり、該単一の第2溝
が該複数の第1溝を横切っている。
【0040】ある実施形態では、前記第1溝の数は複数
であり、該複数の第1溝は、ほぼ平行となるように前記
基板上に配列されている。
であり、該複数の第1溝は、ほぼ平行となるように前記
基板上に配列されている。
【0041】ある実施形態では、前記基板上には、前記
第1溝に交差する方向に沿って第3溝が形成されてお
り、該第3溝内には他の光ファイバが設けられており、
前記光学部材から反射又は回折された光が該他の光ファ
イバに結合される。
第1溝に交差する方向に沿って第3溝が形成されてお
り、該第3溝内には他の光ファイバが設けられており、
前記光学部材から反射又は回折された光が該他の光ファ
イバに結合される。
【0042】ある実施形態では、前記光ファイバの端部
に半導体レーザから出射されたレーザ光が結合される。
に半導体レーザから出射されたレーザ光が結合される。
【0043】ある実施形態では、前記基板は該上面に凹
部を有しており、該基板の該凹部に配置された半導体レ
ーザを備えており、前記光ファイバの端部はレンズ状に
加工されており、該半導体レーザの出射光が該光ファイ
バに光学的に結合する。
部を有しており、該基板の該凹部に配置された半導体レ
ーザを備えており、前記光ファイバの端部はレンズ状に
加工されており、該半導体レーザの出射光が該光ファイ
バに光学的に結合する。
【0044】ある実施形態では、前記光ファイバの端部
は、前記レンズ状部分の位置を前記半導体レーザ素子に
対して相対的に移動させることのできる可動部を有して
おり、前記半導体レーザの出射光が該光ファイバに光学
的に結合される状態で該可動部が固定されている。
は、前記レンズ状部分の位置を前記半導体レーザ素子に
対して相対的に移動させることのできる可動部を有して
おり、前記半導体レーザの出射光が該光ファイバに光学
的に結合される状態で該可動部が固定されている。
【0045】ある実施形態では、前記基板は該上面に凹
部を有しており、該基板の該凹部に配置された半導体レ
ーザと、該半導体レーザの出射光を該光ファイバに光学
的に結合するレンズとを備えている。
部を有しており、該基板の該凹部に配置された半導体レ
ーザと、該半導体レーザの出射光を該光ファイバに光学
的に結合するレンズとを備えている。
【0046】ある実施形態では、前記半導体レーザと前
記レンズとを支持する支持部材が前記基板の凹部に配置
されている。
記レンズとを支持する支持部材が前記基板の凹部に配置
されている。
【0047】ある実施形態では、前記支持部材上に配置
された前記半導体レーザは、検査により選別された後
に、前記基板の凹部に配置される。
された前記半導体レーザは、検査により選別された後
に、前記基板の凹部に配置される。
【0048】ある実施形態では、前記半導体レーザから
のレーザ光の一部を受け取る受光素子を前記基板上に備
えている。
のレーザ光の一部を受け取る受光素子を前記基板上に備
えている。
【0049】ある実施形態では、前記光ファイバは、該
光ファイバを伝搬する信号光の波長帯域においてシング
ルモードファイバとして機能する第1部分と、該信号光
の波長帯域においてマルチモードファイバとして機能す
る第2部分と、該第1部分及び該第2部分を接続する接
続部分とを有しており、該第1部から該第2部分に向か
って該接続部のコア径がゆるやかに連続して変化してい
る。
光ファイバを伝搬する信号光の波長帯域においてシング
ルモードファイバとして機能する第1部分と、該信号光
の波長帯域においてマルチモードファイバとして機能す
る第2部分と、該第1部分及び該第2部分を接続する接
続部分とを有しており、該第1部から該第2部分に向か
って該接続部のコア径がゆるやかに連続して変化してい
る。
【0050】ある実施形態では、前記光ファイバのう
ち、前記マルチモードファイバとして機能する第2部分
のコア径は、シングルモードファイバの一部を加熱処理
することによって増加されたものである。
ち、前記マルチモードファイバとして機能する第2部分
のコア径は、シングルモードファイバの一部を加熱処理
することによって増加されたものである。
【0051】ある実施形態では、前記第3溝内の前記他
の光ファイバは、マルチモードファイバから形成されて
おり、前記光学部材から反射又は回折された光を該他の
光フアイバを介して受け取る受光素子を更に備えてい
る。
の光ファイバは、マルチモードファイバから形成されて
おり、前記光学部材から反射又は回折された光を該他の
光フアイバを介して受け取る受光素子を更に備えてい
る。
【0052】ある実施形態では、前記基板には電気配線
パターンが形成されており、前記受光素子は、該電気配
線パターンに接続されている。
パターンが形成されており、前記受光素子は、該電気配
線パターンに接続されている。
【0053】ある実施形態では、前記受光素子の信号処
理を行うための半導体電気素子が、前記電気配線パター
ンに接続されている。
理を行うための半導体電気素子が、前記電気配線パター
ンに接続されている。
【0054】ある実施形態では、前記光ファイバの一端
には、他の光ファイバに接続するための光コネクタが取
り付けられている。
には、他の光ファイバに接続するための光コネクタが取
り付けられている。
【0055】ある実施形態では、前記基板の上面を覆う
ように形成された保護膜を更に備えている。
ように形成された保護膜を更に備えている。
【0056】ある実施形態では、前記基板は、前記光フ
ァイバの取り出し口と、外部と電気的に接続するための
複数の端子とを有する箇体内に収容されている。
ァイバの取り出し口と、外部と電気的に接続するための
複数の端子とを有する箇体内に収容されている。
【0057】ある実施形態では、前記半導体レーザは前
記支持部材上に第1の半田材料によって接続され、該支
持部材は該第1の半田材料の融点よりも高い融点を持つ
第2の半田材料によって前記基板上に接続されている。
記支持部材上に第1の半田材料によって接続され、該支
持部材は該第1の半田材料の融点よりも高い融点を持つ
第2の半田材料によって前記基板上に接続されている。
【0058】ある実施形態では、前記基板は、前記光フ
ァイバの取り出し口と、外部と電気的に接続するための
複数の端子とを有する箇体内に収容されており、該基板
は前記第2の半田材料の融点よりも低い融点を持つ第3
の半田材料によって該箇体の底部に接続されている。
ァイバの取り出し口と、外部と電気的に接続するための
複数の端子とを有する箇体内に収容されており、該基板
は前記第2の半田材料の融点よりも低い融点を持つ第3
の半田材料によって該箇体の底部に接続されている。
【0059】本発明の他の光デバイスは、基板と、該基
板に形成された少なくとも一つの第1溝と、該第1溝内
に配置され、双方向に信号光を伝搬する光ファイバと、
該光ファイバを斜めに横切る少なくとも一つの第2溝と
を備えた光デバイスであって、更に、該第2溝内に挿入
され、該光ファイバを伝搬する双方向信号光の少なくと
も一部を反射または回折する面を有する光学部材と、該
双方向信号光のうち、該光学部材によって反射または回
折された光をそれぞれ受け取る2つの受光素子と、を備
えている。
板に形成された少なくとも一つの第1溝と、該第1溝内
に配置され、双方向に信号光を伝搬する光ファイバと、
該光ファイバを斜めに横切る少なくとも一つの第2溝と
を備えた光デバイスであって、更に、該第2溝内に挿入
され、該光ファイバを伝搬する双方向信号光の少なくと
も一部を反射または回折する面を有する光学部材と、該
双方向信号光のうち、該光学部材によって反射または回
折された光をそれぞれ受け取る2つの受光素子と、を備
えている。
【0060】ある実施形態では、前記光ファイバを横切
る第3溝と、該第3溝内に挿入され、該光ファイバを伝
搬する不要な波長成分の光を反射除去する面を有する第
2の光学部材と、を更に備えている。
る第3溝と、該第3溝内に挿入され、該光ファイバを伝
搬する不要な波長成分の光を反射除去する面を有する第
2の光学部材と、を更に備えている。
【0061】ある実施形態では、前記第2溝は前記光フ
ァイバの光軸に対して垂直である。
ァイバの光軸に対して垂直である。
【0062】ある実施形態では、前記第3溝中に挿入さ
れた前記第2の光学部材による反射光が前記2つの受光
素子に混入しないように、前記第2溝及び該第3溝は前
記光ファイバの光軸に対して異なる角度に形成されてい
る。
れた前記第2の光学部材による反射光が前記2つの受光
素子に混入しないように、前記第2溝及び該第3溝は前
記光ファイバの光軸に対して異なる角度に形成されてい
る。
【0063】好ましい実施形態では、前記第2溝内にお
いて、少なくとも前記光学部材と前記光ファイバとの間
には、該光ファイバのコア部の屈折率nfにほぼ等しい
屈折率nrを持つ材料が埋められている。
いて、少なくとも前記光学部材と前記光ファイバとの間
には、該光ファイバのコア部の屈折率nfにほぼ等しい
屈折率nrを持つ材料が埋められている。
【0064】好ましい実施形態では、前記屈折率nrと
前記屈折率nfとの間には、0.9≦(nr/nf)≦
1.1の関係がある。
前記屈折率nfとの間には、0.9≦(nr/nf)≦
1.1の関係がある。
【0065】ある実施形態では、前記屈折率nrを持つ
材料は樹脂から形成されている。
材料は樹脂から形成されている。
【0066】ある実施形態では、前記屈折率nrを持つ
材料は紫外線硬化樹脂から形成されている。
材料は紫外線硬化樹脂から形成されている。
【0067】ある実施形態では、前記第2溝の内壁には
微細な凹凸が存在する。
微細な凹凸が存在する。
【0068】ある実施形態では、前記光学部材は、選択
された範囲の波長を有する光を選択的に反射する。
された範囲の波長を有する光を選択的に反射する。
【0069】ある実施形態では、前記光学部材は、選択
された範囲の波長を有する光を選択的に透過する。
された範囲の波長を有する光を選択的に透過する。
【0070】ある実施形態では、前記光学部材は、屈折
率nbを持つ材料から形成されたベースと、該ベース上
に形成された誘電体多層膜とを備えており、該屈折率n
bと前記屈折率nfとの間には、0.9≦(nb/nf)≦
1.1の関係がある。
率nbを持つ材料から形成されたベースと、該ベース上
に形成された誘電体多層膜とを備えており、該屈折率n
bと前記屈折率nfとの間には、0.9≦(nb/nf)≦
1.1の関係がある。
【0071】ある実施形態では、前記光学部材の前記面
は回折格子を有する。
は回折格子を有する。
【0072】ある実施形態では、前記基板は前記光ファ
イバを伝搬する信号光に対して透明な材料から形成され
ている。
イバを伝搬する信号光に対して透明な材料から形成され
ている。
【0073】ある実施形態では、前記基板はガラス材料
から形成されている。
から形成されている。
【0074】ある実施形態では、前記基板はプラスティ
ック材料から形成されている。
ック材料から形成されている。
【0075】ある実施形態では、前記双方向信号光は、
相互に異なる波長を有しており、前記光学部材は、透明
でかつ光ファイバの屈折率とほぼ同じ屈折率を有するベ
ースと、該ベースの2つの主面上に形成された2つの反
射コートとを有しており、該2つの反射コートは、それ
ぞれ、異なる反射特性を示す。
相互に異なる波長を有しており、前記光学部材は、透明
でかつ光ファイバの屈折率とほぼ同じ屈折率を有するベ
ースと、該ベースの2つの主面上に形成された2つの反
射コートとを有しており、該2つの反射コートは、それ
ぞれ、異なる反射特性を示す。
【0076】ある実施形態では、前記反射コートは、金
属薄膜から形成されている。
属薄膜から形成されている。
【0077】ある実施形態では、前記2つの反射コート
が、それぞれ、多層薄膜構造を有している。
が、それぞれ、多層薄膜構造を有している。
【0078】ある実施形態では、前記2つの受光素子の
それぞれは、カン状箇体にシーリングして実装されてお
り、該カン状箇体と陥合するように前記基板には2つの
凹部が形成されている。
それぞれは、カン状箇体にシーリングして実装されてお
り、該カン状箇体と陥合するように前記基板には2つの
凹部が形成されている。
【0079】ある実施形態では、前記2つの受光素子
は、前記基板に形成された電気配線パターンに接続され
ている。
は、前記基板に形成された電気配線パターンに接続され
ている。
【0080】ある実施形態では、前記電気配線パターン
は、前記2つの受光素子の少なくとも1つから出力され
る電気信号を検出して信号処理する電気集積回路素子に
接続されている。
は、前記2つの受光素子の少なくとも1つから出力され
る電気信号を検出して信号処理する電気集積回路素子に
接続されている。
【0081】ある実施形態では、前記光ファイバは、該
光ファイバを伝搬する信号光の波長帯域においてシング
ルモードファイバとして機能する第1部分と、該信号光
の波長帯域においてマルチモードファイバとして機能す
る第2部分と、該第1部分及び該第2部分を接続する接
続部分とを有しており、該第1部から該第2部分に向か
って該接続部のコア径がゆるやかに連続して変化してい
る。
光ファイバを伝搬する信号光の波長帯域においてシング
ルモードファイバとして機能する第1部分と、該信号光
の波長帯域においてマルチモードファイバとして機能す
る第2部分と、該第1部分及び該第2部分を接続する接
続部分とを有しており、該第1部から該第2部分に向か
って該接続部のコア径がゆるやかに連続して変化してい
る。
【0082】ある実施形態では、前記基板は、前記光フ
ァイバの取り出し口と、外部と電気的に接続するための
複数の端子とを有する箇体内に収容されている。
ァイバの取り出し口と、外部と電気的に接続するための
複数の端子とを有する箇体内に収容されている。
【0083】ある実施形態では、前記光ファイバ内を双
方向に伝搬する光の波長は、1.3μm帯及び/又は
1.5μm帯に属し、前記第2の光学部材によって除去
される不要な光の波長は0.98μm帯又は1.48μ
m帯に属する。
方向に伝搬する光の波長は、1.3μm帯及び/又は
1.5μm帯に属し、前記第2の光学部材によって除去
される不要な光の波長は0.98μm帯又は1.48μ
m帯に属する。
【0084】本発明の光デバイスの製造方法は、基板の
上面に第1溝を形成する工程と、光ファイバの一部を該
第1溝内に埋込み固定する工程と、該光ファイバを斜め
に横切る第2溝を形成する工程と、該第2溝内に該光フ
ァイバを伝搬する光の少なくとも一部を反射または回折
する面を有する光学部材を挿入し固定する工程と、を包
含する。
上面に第1溝を形成する工程と、光ファイバの一部を該
第1溝内に埋込み固定する工程と、該光ファイバを斜め
に横切る第2溝を形成する工程と、該第2溝内に該光フ
ァイバを伝搬する光の少なくとも一部を反射または回折
する面を有する光学部材を挿入し固定する工程と、を包
含する。
【0085】好ましい実施形態では、前記第2溝内に前
記光学部材を挿入し固定する工程は、該第2溝内におい
て、少なくとも前記光学部材と前記光ファイバとの間
に、該光ファイバのコア部の屈折率nfにほぼ等しい屈
折率nrを持つ材料を埋め込む工程を包含する。
記光学部材を挿入し固定する工程は、該第2溝内におい
て、少なくとも前記光学部材と前記光ファイバとの間
に、該光ファイバのコア部の屈折率nfにほぼ等しい屈
折率nrを持つ材料を埋め込む工程を包含する。
【0086】好ましい実施形態では、前記屈折率nrと
前記屈折率nfとの間には、0.9≦(nr/nf)≦
1.1の関係がある。
前記屈折率nfとの間には、0.9≦(nr/nf)≦
1.1の関係がある。
【0087】ある実施形態では、前記基板上に少なくと
も一つの受光素子を配置する工程を更に包含する。
も一つの受光素子を配置する工程を更に包含する。
【0088】ある実施形態では、前記基板上に少なくと
も一つの受光素子を配置する工程を更に包含する。
も一つの受光素子を配置する工程を更に包含する。
【0089】ある実施形態では、前記基板上に少なくと
も一つの発光素子を配置する工程を更に包含する。
も一つの発光素子を配置する工程を更に包含する。
【0090】本発明の他の光デバイスの製造方法は、基
板の上面に複数の第1溝を形成する工程と、光ファイバ
の一部を該複数の第1溝内の各々に埋込み固定する工程
と、該複数の光ファイバを斜めに横切る第2溝を形成す
る工程と、該第2溝内に該光ファイバを伝搬する光の少
なくとも一部を反射または回折する面を有する光学部材
を挿入し固定する工程と、を包含する。
板の上面に複数の第1溝を形成する工程と、光ファイバ
の一部を該複数の第1溝内の各々に埋込み固定する工程
と、該複数の光ファイバを斜めに横切る第2溝を形成す
る工程と、該第2溝内に該光ファイバを伝搬する光の少
なくとも一部を反射または回折する面を有する光学部材
を挿入し固定する工程と、を包含する。
【0091】好ましい実施形態では、前記光学部材の前
記面の法線方向と前記光ファイバの光軸方向との為す角
度、5度以上40度以下である。
記面の法線方向と前記光ファイバの光軸方向との為す角
度、5度以上40度以下である。
【0092】本発明の光デバイスは、基板と、該基板に
形成された少なくとも一つの第1溝と、該第1溝内に配
置された光ファイバと、該光ファイバを斜めに横切る該
基板の端面と、を備えた光デバイスであって、更に、該
光ファイバのコア部の屈折率とほぼ同じ屈折率を有する
材料によって、該基板の該端面上に貼り付けられた、該
光ファイバを伝搬する光の少なくとも一部を反射または
回折する面を有する光学部材と、該基板上に配置された
受光素子であって、該光ファイバ内を伝搬する光の一部
のうち該光学部材によって反射された光を受け取る受光
素子と、を備えている。
形成された少なくとも一つの第1溝と、該第1溝内に配
置された光ファイバと、該光ファイバを斜めに横切る該
基板の端面と、を備えた光デバイスであって、更に、該
光ファイバのコア部の屈折率とほぼ同じ屈折率を有する
材料によって、該基板の該端面上に貼り付けられた、該
光ファイバを伝搬する光の少なくとも一部を反射または
回折する面を有する光学部材と、該基板上に配置された
受光素子であって、該光ファイバ内を伝搬する光の一部
のうち該光学部材によって反射された光を受け取る受光
素子と、を備えている。
【0093】ある実施形態では、前記受光素子は、前記
基板の前記第1溝が形成されている面上に配置されてい
る。
基板の前記第1溝が形成されている面上に配置されてい
る。
【0094】ある実施形態では、前記受光素子は、前記
基板の前記第1溝が形成されている面の反対側の面上に
配置されている。
基板の前記第1溝が形成されている面の反対側の面上に
配置されている。
【0095】ある実施形態では、前記光ファイバを横切
る第3溝と、該第3溝内に挿入され、特定の波長領域の
光を反射する第2の光学部材とを備え、該第2の光学部
材は、該光ファイバ内を伝搬する該特定の波長領域の光
が前記受光素子に入射しないようにする。
る第3溝と、該第3溝内に挿入され、特定の波長領域の
光を反射する第2の光学部材とを備え、該第2の光学部
材は、該光ファイバ内を伝搬する該特定の波長領域の光
が前記受光素子に入射しないようにする。
【0096】ある実施形態では、前記光ファイバのコア
部の屈折率とほぼ同じ屈折率を有する樹脂材料によって
前記基板の上面に貼り付けられた、特定の波長領域の光
を反射する光学部材を備えており、前記受光素子は、該
光学部材の上に配置されている。
部の屈折率とほぼ同じ屈折率を有する樹脂材料によって
前記基板の上面に貼り付けられた、特定の波長領域の光
を反射する光学部材を備えており、前記受光素子は、該
光学部材の上に配置されている。
【0097】ある実施形態では、前記受光素子の受光面
には、誘電体多層膜構造を有するフィルタが形成されて
いる。
には、誘電体多層膜構造を有するフィルタが形成されて
いる。
【0098】ある実施形態では、前記光ファイバは、光
ファイバ光伝送路に接続される。
ファイバ光伝送路に接続される。
【0099】ある実施形態では、前記光ファイバには、
光ファイバ伝送路に接続するためのフエルール部が形成
されている。
光ファイバ伝送路に接続するためのフエルール部が形成
されている。
【0100】本発明の他の光デバイスの製造方法は、基
板上に第1溝を形成する工程と、光ファイバを該第1の
溝内に固定する工程と、該光ファイバを斜めに切断し、
該光ファイバの光軸に対して傾斜した端面を該基板上に
形成する工程と、該光ファイバを伝搬する光の少なくと
も一部を反射または回折する面を有する光学部材を、該
光ファイバのコア部の屈折率とほぼ同じ屈折率を有する
材料によって該傾斜端面に貼り付ける工程と、該光学部
材によって反射又は回折された光を受け取る受光素子を
該基板上に配置する工程と、を包含する。
板上に第1溝を形成する工程と、光ファイバを該第1の
溝内に固定する工程と、該光ファイバを斜めに切断し、
該光ファイバの光軸に対して傾斜した端面を該基板上に
形成する工程と、該光ファイバを伝搬する光の少なくと
も一部を反射または回折する面を有する光学部材を、該
光ファイバのコア部の屈折率とほぼ同じ屈折率を有する
材料によって該傾斜端面に貼り付ける工程と、該光学部
材によって反射又は回折された光を受け取る受光素子を
該基板上に配置する工程と、を包含する。
【0101】このように、本発明の光デバイスでは、光
ファイバを基板の溝に埋め込み、その光ファイバを伝搬
する光を反射もしくは回折させる光学部材を埋め込むこ
とにより、任意の方向に信号光を取り出すことを可能に
している。
ファイバを基板の溝に埋め込み、その光ファイバを伝搬
する光を反射もしくは回折させる光学部材を埋め込むこ
とにより、任意の方向に信号光を取り出すことを可能に
している。
【0102】また、任意の方向に取り出される前記光
を、基板の上方に配置した半導体受光素子に屈折率整合
する樹脂を用いることにより不要な反射点を生じずに特
にこの光ファイバがマルチモード光ファイバである時に
はその接続は一層容易となる。
を、基板の上方に配置した半導体受光素子に屈折率整合
する樹脂を用いることにより不要な反射点を生じずに特
にこの光ファイバがマルチモード光ファイバである時に
はその接続は一層容易となる。
【0103】光学部材は誘電体と金属の多層膜構造を有
する層を光ファイバの屈折率とほぼ同程度の樹脂材料で
基体の両面を埋め込むことにより、あるいは、ある種の
光学部材の主面とは異なる面のみ光ファイバの屈折率と
ほぼ同程度の樹脂材料で埋め込むことによりフィルタ特
性を改良する。
する層を光ファイバの屈折率とほぼ同程度の樹脂材料で
基体の両面を埋め込むことにより、あるいは、ある種の
光学部材の主面とは異なる面のみ光ファイバの屈折率と
ほぼ同程度の樹脂材料で埋め込むことによりフィルタ特
性を改良する。
【0104】回折により取り出される光は、半導体受光
素子配列に結合され、あるいは他の光ファイバを用いて
外部に取り出され、複数の異なる波長の光信号の中から
所望の波長のみを分波して取り出すことが容易にでき
る。
素子配列に結合され、あるいは他の光ファイバを用いて
外部に取り出され、複数の異なる波長の光信号の中から
所望の波長のみを分波して取り出すことが容易にでき
る。
【0105】光ファイバがシングルモードファイバに接
続されるマルチモード光ファイバでその接続部のコア径
がゆるやかに連続して変化するあるいは、光ファイバが
シングルモードファイバと光ファイバを熱処理してマル
チモードファイバとする時には、モード径の拡大したマ
ルチモードファイバに光を結合することにより高効率で
シングルモードファイバに光を結合できる。
続されるマルチモード光ファイバでその接続部のコア径
がゆるやかに連続して変化するあるいは、光ファイバが
シングルモードファイバと光ファイバを熱処理してマル
チモードファイバとする時には、モード径の拡大したマ
ルチモードファイバに光を結合することにより高効率で
シングルモードファイバに光を結合できる。
【0106】半導体レーザを基板の凹に配置し、光ファ
イバにレンズ機能を有するものを用いれば容易に光ファ
イバに光を結合できる。埋めこまれた光ファイバの一部
に可動部を有するときには半導体レーザを基板に接続し
た後光ファイバの可動部を調整してさらに光の光ファイ
バヘの結合の度合いを高めることができる。
イバにレンズ機能を有するものを用いれば容易に光ファ
イバに光を結合できる。埋めこまれた光ファイバの一部
に可動部を有するときには半導体レーザを基板に接続し
た後光ファイバの可動部を調整してさらに光の光ファイ
バヘの結合の度合いを高めることができる。
【0107】半導体レーザとレンズを異なる基板上に配
置し光ファイバを埋め込む基板に配置するときには、あ
らかじめ半導体レーザの特性を検査により選別した後用
いることができるために光デバイスの歩留まりを向上で
きる。半導体レーザとレンズの結像スポットを前記のマ
ルチモードファイバと同程度にしておくことにより、数
μm程度の緩い精度で半導体レーザの光を光ファイバに
結合することができる。
置し光ファイバを埋め込む基板に配置するときには、あ
らかじめ半導体レーザの特性を検査により選別した後用
いることができるために光デバイスの歩留まりを向上で
きる。半導体レーザとレンズの結像スポットを前記のマ
ルチモードファイバと同程度にしておくことにより、数
μm程度の緩い精度で半導体レーザの光を光ファイバに
結合することができる。
【0108】基板からマルチモードファイバにより光を
取り出すときには、全ての光を半導体受光装置に取り込
むことで品質劣化を生じることなくアナログ信号の受光
を可能にする。
取り出すときには、全ての光を半導体受光装置に取り込
むことで品質劣化を生じることなくアナログ信号の受光
を可能にする。
【0109】基板の表面には、半導体受発光素子と接続
するための電気配線パターンを形成でき、特に高周波信
号の場合は外部と接続する電気回路に対してインピーダ
ンス整合することができる。また半導体受発光素子の他
に電気信号処理をおこなうための電気素子を一体に形成
すれば電気的な整合が良好となると共に小型化が可能に
なる。
するための電気配線パターンを形成でき、特に高周波信
号の場合は外部と接続する電気回路に対してインピーダ
ンス整合することができる。また半導体受発光素子の他
に電気信号処理をおこなうための電気素子を一体に形成
すれば電気的な整合が良好となると共に小型化が可能に
なる。
【0110】基板に埋めこまれる光ファイバから異なる
反射基体により異なる波長の信号を別々に取り出すよう
に配列配置すれば、波長多重伝送される光信号を一枚の
基板上で選別して取り出すことができる。
反射基体により異なる波長の信号を別々に取り出すよう
に配列配置すれば、波長多重伝送される光信号を一枚の
基板上で選別して取り出すことができる。
【0111】基板上に複数の光ファイバを配列して配置
すれば、一枚の基板上で複数の光ファイバで独立に光信
号を並列伝送する系に用いることができる。
すれば、一枚の基板上で複数の光ファイバで独立に光信
号を並列伝送する系に用いることができる。
【0112】基板上への素子形成が終了した後基板表面
を樹脂材料で覆うことにより基板表面上に配置される半
導体素子を、外部からの水分や雰囲気から保護すること
ができる。この基板は直接光ファイバ取り出し口と電気
接続端子を有する箇体に収容できる。
を樹脂材料で覆うことにより基板表面上に配置される半
導体素子を、外部からの水分や雰囲気から保護すること
ができる。この基板は直接光ファイバ取り出し口と電気
接続端子を有する箇体に収容できる。
【0113】また半導体レーザと基板間の第1半田材
料、基板と基板間の第2半田材料、基板と前記箇体間を
接続する第三半田材料を、第1半田材料の融点が第2半
田材料より高く、第2半田材料の融点が第三の半田材料
より高くすることにより、それぞれの半田接続時に素子
が動かないようにし、信頼性を確保できる。
料、基板と基板間の第2半田材料、基板と前記箇体間を
接続する第三半田材料を、第1半田材料の融点が第2半
田材料より高く、第2半田材料の融点が第三の半田材料
より高くすることにより、それぞれの半田接続時に素子
が動かないようにし、信頼性を確保できる。
【0114】
【発明の実施の形態】本発明による光デバイスは、基板
の第1溝内に配置された光ファイバと、この光ファイバ
を斜めに横切る少なくとも一つの第2溝とを備えた光デ
バイスであって、第2溝内に挿入され、光ファイバを伝
搬する光の少なくとも一部を反射または回折する光学部
材を備えている。この光学部材の働きによって、光ファ
イバを伝搬する光をインライン配置された受光素子等で
受け取ることが可能となる。その結果、第2溝及びその
中の光学部材を透過した光を利用したり、光ファイバの
端部から他の光信号を光ファイバ内に導入することがで
きる。この結果、光ファイバと受光素子や発光素子とを
多様な配置関係で一体化したコンパクトな光伝送端末を
提供するすることが可能となる。
の第1溝内に配置された光ファイバと、この光ファイバ
を斜めに横切る少なくとも一つの第2溝とを備えた光デ
バイスであって、第2溝内に挿入され、光ファイバを伝
搬する光の少なくとも一部を反射または回折する光学部
材を備えている。この光学部材の働きによって、光ファ
イバを伝搬する光をインライン配置された受光素子等で
受け取ることが可能となる。その結果、第2溝及びその
中の光学部材を透過した光を利用したり、光ファイバの
端部から他の光信号を光ファイバ内に導入することがで
きる。この結果、光ファイバと受光素子や発光素子とを
多様な配置関係で一体化したコンパクトな光伝送端末を
提供するすることが可能となる。
【0115】特に、第2溝内において光学部材と光ファ
イバとの間を、光ファイバのコア部の屈折率にほぼ等し
い屈折率を持つ材料で埋めた場合、第2溝の内壁に微細
な凹凸があったとしても、光ファイバを伝搬する光は、
第2溝の内壁によって、不必要な散乱・屈折の影響を受
けないで済む。このことは、第2溝の形成を極めて容易
にするものであり、例えば、第2溝の内壁を研磨によっ
て平滑化する必要が無くなる。
イバとの間を、光ファイバのコア部の屈折率にほぼ等し
い屈折率を持つ材料で埋めた場合、第2溝の内壁に微細
な凹凸があったとしても、光ファイバを伝搬する光は、
第2溝の内壁によって、不必要な散乱・屈折の影響を受
けないで済む。このことは、第2溝の形成を極めて容易
にするものであり、例えば、第2溝の内壁を研磨によっ
て平滑化する必要が無くなる。
【0116】また、本発明によれば、基板の第1溝内に
光ファイバを配置した後に第2溝を形成するため、特別
な光軸アライメント工程が不要となり、製造工程が極め
て簡単化される。
光ファイバを配置した後に第2溝を形成するため、特別
な光軸アライメント工程が不要となり、製造工程が極め
て簡単化される。
【0117】以下、図面を参照ながら、本発明の実施例
を詳細に説明する。
を詳細に説明する。
【0118】(実施例1)まず、図1A及び図1Bを参
照しながら、本発明による光デバイスの第1の実施例を
説明する。図1Aは、本実施例の光デバイス(受光モジ
ュール)の第1の実施例の最上部のみを示す斜視図であ
り、図1Bは、光デバイスの光ファイバに沿って切り取
った断面図である。
照しながら、本発明による光デバイスの第1の実施例を
説明する。図1Aは、本実施例の光デバイス(受光モジ
ュール)の第1の実施例の最上部のみを示す斜視図であ
り、図1Bは、光デバイスの光ファイバに沿って切り取
った断面図である。
【0119】この光デバイスは、深さが130μm程度
のV溝(第1溝)3が平坦な上面に形成されたガラス基
板(厚さ2mm、縦×横=5mm×3mm)1を用いて
構成されている。V溝3内には、外径125μmの光フ
ァイバ2が配置されており、この光ファイバ3を(その
光軸に対して)斜めに横切るように、平行溝(第2溝)
4がガラス基板1の上面に形成されている。この平行溝
4によって、光ファイバ2には斜めにスリットが形成さ
れ、それによって空間的に離れた2つの部分に分離され
ている。本実施例では、平行溝4の内壁に立てた法線が
光軸に対して30度の角度を形成するように平行溝4を
形成している。
のV溝(第1溝)3が平坦な上面に形成されたガラス基
板(厚さ2mm、縦×横=5mm×3mm)1を用いて
構成されている。V溝3内には、外径125μmの光フ
ァイバ2が配置されており、この光ファイバ3を(その
光軸に対して)斜めに横切るように、平行溝(第2溝)
4がガラス基板1の上面に形成されている。この平行溝
4によって、光ファイバ2には斜めにスリットが形成さ
れ、それによって空間的に離れた2つの部分に分離され
ている。本実施例では、平行溝4の内壁に立てた法線が
光軸に対して30度の角度を形成するように平行溝4を
形成している。
【0120】V溝3のサイズは、光ファイバ2を安定に
保持できるように設計される。V溝3の深さは、光ファ
イバ2を完全に内部に含み得るものであることが好まし
いが、光ファイバ2の最上部が基板1の上面よりも僅か
に上に位置しても大きな問題はない。また、V溝3に代
えて、光軸に垂直な面における断面が矩形形状やU字型
形状を有する溝を採用しても良い。
保持できるように設計される。V溝3の深さは、光ファ
イバ2を完全に内部に含み得るものであることが好まし
いが、光ファイバ2の最上部が基板1の上面よりも僅か
に上に位置しても大きな問題はない。また、V溝3に代
えて、光軸に垂直な面における断面が矩形形状やU字型
形状を有する溝を採用しても良い。
【0121】平行溝4は、その溝幅(溝内壁の間隔ある
いは分離された2つの光ファイバの間隔)が約100μ
m程度またはそれ以下の溝であることが好ましい。本発
明では、この平行溝4の中に光学部材が挿入されてい
る。本実施例の場合、1.55μm帯の光を選択的に反
射するフィルタ特性を有する光反射基体(厚さ80μ
m)5が平行溝4内に挿入されている。この光反射基体
5は、ベースとなる石英基板と、その少なくとも一方の
主面上にシリコン酸化膜とチタン酸化膜とを交互に積層
した誘電体多層膜(フィルタ膜)とを備えており、それ
によって特定波長範囲内の光に対して高い反射率を示す
フィルタ特性が提供される。光反射基体5は、平行溝4
内に完全に収納される必要はなく、基板1の上面より上
に光反射基体5の一部が突出してもいてもよく、光ファ
イバ2を伝搬してくる信号光を受光できるように配置さ
れていればよい。
いは分離された2つの光ファイバの間隔)が約100μ
m程度またはそれ以下の溝であることが好ましい。本発
明では、この平行溝4の中に光学部材が挿入されてい
る。本実施例の場合、1.55μm帯の光を選択的に反
射するフィルタ特性を有する光反射基体(厚さ80μ
m)5が平行溝4内に挿入されている。この光反射基体
5は、ベースとなる石英基板と、その少なくとも一方の
主面上にシリコン酸化膜とチタン酸化膜とを交互に積層
した誘電体多層膜(フィルタ膜)とを備えており、それ
によって特定波長範囲内の光に対して高い反射率を示す
フィルタ特性が提供される。光反射基体5は、平行溝4
内に完全に収納される必要はなく、基板1の上面より上
に光反射基体5の一部が突出してもいてもよく、光ファ
イバ2を伝搬してくる信号光を受光できるように配置さ
れていればよい。
【0122】平行溝4内において光反射基体5を安定に
固着するため、紫外線硬化樹脂7が使用されている。こ
の樹脂は、少なくとも硬化後において、信号光の波長
(本実施例では、1.55μm帯)の光に対して実質的
に透明となるように選択される。
固着するため、紫外線硬化樹脂7が使用されている。こ
の樹脂は、少なくとも硬化後において、信号光の波長
(本実施例では、1.55μm帯)の光に対して実質的
に透明となるように選択される。
【0123】図2は、平行溝4及び基体5の近傍をより
詳細に示す断面図である。平行溝4の内壁、より正確に
は、平行溝4を介して相互に対向する光ファイバ2の端
面は、光ファイバ2の光軸を斜めに横切っている。この
ため、平行溝4の内部に光ファイバのコア部の屈折率n
fと異なる屈折率の材料が存在すると、光ファイバ2を
伝搬する光は、平行溝4において屈折する。それによっ
て、平行溝4における伝搬ロスが生じるおそれがある。
また、ダイシング加工などの平行溝を形成する工程によ
って、平行溝4の内壁は、損傷(機械的/化学的損傷)
を受けやすく、平行溝4の内壁には微細な凹凸が形成さ
れることが多い。
詳細に示す断面図である。平行溝4の内壁、より正確に
は、平行溝4を介して相互に対向する光ファイバ2の端
面は、光ファイバ2の光軸を斜めに横切っている。この
ため、平行溝4の内部に光ファイバのコア部の屈折率n
fと異なる屈折率の材料が存在すると、光ファイバ2を
伝搬する光は、平行溝4において屈折する。それによっ
て、平行溝4における伝搬ロスが生じるおそれがある。
また、ダイシング加工などの平行溝を形成する工程によ
って、平行溝4の内壁は、損傷(機械的/化学的損傷)
を受けやすく、平行溝4の内壁には微細な凹凸が形成さ
れることが多い。
【0124】これらの場合であっても、光ファイバ2の
コア部の屈折率nfとほぼ等しい屈折率nrを持つ材料
で、平行溝4の内壁と光反射基体5との間が埋められて
いると、光ファイバ2を伝搬する光は、微細な凹凸を感
じることなく、しかも、光軸を変化させずにまっすぐ、
平行溝4を越えて光ファイバ間を伝わって行く。実験に
よれば、屈折率nrと屈折率nfとの間には、0.9≦
(nr/nf)≦1.1の関係があることが好ましいこと
がわかっている。以下、特に断らない限り、本願明細書
にて言及する樹脂は、何れも、上記不等式を満足するよ
うな屈折率を有するものである。
コア部の屈折率nfとほぼ等しい屈折率nrを持つ材料
で、平行溝4の内壁と光反射基体5との間が埋められて
いると、光ファイバ2を伝搬する光は、微細な凹凸を感
じることなく、しかも、光軸を変化させずにまっすぐ、
平行溝4を越えて光ファイバ間を伝わって行く。実験に
よれば、屈折率nrと屈折率nfとの間には、0.9≦
(nr/nf)≦1.1の関係があることが好ましいこと
がわかっている。以下、特に断らない限り、本願明細書
にて言及する樹脂は、何れも、上記不等式を満足するよ
うな屈折率を有するものである。
【0125】図1A及び図1Bを再び参照する。基板1
の上面には、光反射基体5によって反射された1.55
μm帯の信号光を検出するためのInGaAs半導体受
光素子6が配置されている。半導体受光素子6と外部回
路との間で相互接続を行うための電極8が、基板1の上
面に形成されている。
の上面には、光反射基体5によって反射された1.55
μm帯の信号光を検出するためのInGaAs半導体受
光素子6が配置されている。半導体受光素子6と外部回
路との間で相互接続を行うための電極8が、基板1の上
面に形成されている。
【0126】図中の矢印9は、光ファイバ2の他端から
伝送される波長1.55μm帯の光信号の進路を示して
いる。この光信号の波長から大きくシフトした波長を持
つ光は、光反射基体5によってほとんど反射されないた
め、光反射基体5を透過し、半導体受光素子6の受光部
に届かない。
伝送される波長1.55μm帯の光信号の進路を示して
いる。この光信号の波長から大きくシフトした波長を持
つ光は、光反射基体5によってほとんど反射されないた
め、光反射基体5を透過し、半導体受光素子6の受光部
に届かない。
【0127】図3は、フィルタ膜の形成された光反射基
体5の代わりに、回折格子の形成された基体を光学部材
として平行溝4内に挿入した例を示している。この回折
格子によって、光ファイバ2を伝搬する光は回折され、
複数の回折光が形成される。このうち、最も強度の高い
次数の回折光を受け取ることができる位置に受光素子の
受光部を配置する。異なる波長を持つ複数の信号光が光
ファイバを伝搬してくる場合、それらの波長に応じて回
折角度が異なる。このため、各信号光に対応して、異な
る位置に受光部(例えば、フォトダイオードPD1、P
D2、PD3)を配置すれば、各信号光を別個に検出す
ることができる。受光素子の小型化のためには、これら
複数の受光部を一つの半導体基板に設けることが好まし
い。
体5の代わりに、回折格子の形成された基体を光学部材
として平行溝4内に挿入した例を示している。この回折
格子によって、光ファイバ2を伝搬する光は回折され、
複数の回折光が形成される。このうち、最も強度の高い
次数の回折光を受け取ることができる位置に受光素子の
受光部を配置する。異なる波長を持つ複数の信号光が光
ファイバを伝搬してくる場合、それらの波長に応じて回
折角度が異なる。このため、各信号光に対応して、異な
る位置に受光部(例えば、フォトダイオードPD1、P
D2、PD3)を配置すれば、各信号光を別個に検出す
ることができる。受光素子の小型化のためには、これら
複数の受光部を一つの半導体基板に設けることが好まし
い。
【0128】次に、図4Aから図4Cを参照しながら、
基体5によって反射された信号光の進行経路について説
明する。
基体5によって反射された信号光の進行経路について説
明する。
【0129】図4Aに示されるように、本実施例では光
ファイバと受光素子との間には樹脂が設けられる。屈折
率nrが光ファイバのコア部の屈折率nfとほぼ等しくな
る樹脂が選択される。この樹脂は、少なくとも信号光の
経路を埋めるように設けられている。もし、樹脂が信号
光の経路を埋めていない場合、信号光の屈折や散乱が生
じるため、受光素子は効率よく信号光を受け取ることが
できない。また、そのような場合、光ファイバは円柱状
構造を有しているため、レンズ効果によって信号光の経
路が複雑になる。
ファイバと受光素子との間には樹脂が設けられる。屈折
率nrが光ファイバのコア部の屈折率nfとほぼ等しくな
る樹脂が選択される。この樹脂は、少なくとも信号光の
経路を埋めるように設けられている。もし、樹脂が信号
光の経路を埋めていない場合、信号光の屈折や散乱が生
じるため、受光素子は効率よく信号光を受け取ることが
できない。また、そのような場合、光ファイバは円柱状
構造を有しているため、レンズ効果によって信号光の経
路が複雑になる。
【0130】本実施例のように、屈折率nrが光ファイ
バのコア部の屈折率nfにほぼ等しくなる樹脂が挿入さ
れることによって、図4Bに示されるように、信号光は
真っ直ぐに受光素子の受光部に入射することができる。
図4Cは、樹脂の有無によって、信号光の進路がどのよ
うに変化するかを模式的に示している。屈折や散乱が生
じると、受光部上での信号光のスポットサイズが大きく
なり、受光素子による検出感度や応答速度が低下するこ
となる。実験によれば、屈折率nrと屈折率nfとの間に
は、0.9≦(nr/nf)≦1.1の関係があることが
好ましいことがわかっている。なお、同様の屈折率を持
つ限り、樹脂以外の材料を用いても良い。
バのコア部の屈折率nfにほぼ等しくなる樹脂が挿入さ
れることによって、図4Bに示されるように、信号光は
真っ直ぐに受光素子の受光部に入射することができる。
図4Cは、樹脂の有無によって、信号光の進路がどのよ
うに変化するかを模式的に示している。屈折や散乱が生
じると、受光部上での信号光のスポットサイズが大きく
なり、受光素子による検出感度や応答速度が低下するこ
となる。実験によれば、屈折率nrと屈折率nfとの間に
は、0.9≦(nr/nf)≦1.1の関係があることが
好ましいことがわかっている。なお、同様の屈折率を持
つ限り、樹脂以外の材料を用いても良い。
【0131】このように本実施例の配置によれば、光反
射基体5によって選択的に反射された信号光は、基板1
中を透過しない。このため、基板1は必ずしも信号光に
対して透明である必要はない。ガラス基板1以外に、セ
ラミック基板や半導体基板を用いても良い。半導体基板
を用いた場合、受光素子に接続される回路を同一半導体
基板上に前もって形成しておくことも可能である。
射基体5によって選択的に反射された信号光は、基板1
中を透過しない。このため、基板1は必ずしも信号光に
対して透明である必要はない。ガラス基板1以外に、セ
ラミック基板や半導体基板を用いても良い。半導体基板
を用いた場合、受光素子に接続される回路を同一半導体
基板上に前もって形成しておくことも可能である。
【0132】以下に、図1A及び図1Bに示す光デバイ
スの動作を説明する。
スの動作を説明する。
【0133】光ファイバ2を通して伝送されてきた光信
号(例えば、1.55μm帯のレーザ光)は、光ファイ
バ2の光軸に対して斜めに形成された平行溝4中の光反
射基体5によって斜めに反射される。より詳細には、平
行溝4の内壁に立てた法線(正確には、「光反射基体5
の主面に立てた法線」)と光ファイバ2の光軸との作る
角度が約30度の場合、反射光と光ファイバ2の光軸と
の作る角度が約60度となるように信号光は反射され
る。他方、1.55μm帯に属さない光、例えば、1.
55μmから0.2μm程度以上ずれた波長を持つ光が
光ファイバ2を伝送されてきた場合、その光のほとんど
は、光反射基体5によって反射されることなく、それを
透過することになる。
号(例えば、1.55μm帯のレーザ光)は、光ファイ
バ2の光軸に対して斜めに形成された平行溝4中の光反
射基体5によって斜めに反射される。より詳細には、平
行溝4の内壁に立てた法線(正確には、「光反射基体5
の主面に立てた法線」)と光ファイバ2の光軸との作る
角度が約30度の場合、反射光と光ファイバ2の光軸と
の作る角度が約60度となるように信号光は反射され
る。他方、1.55μm帯に属さない光、例えば、1.
55μmから0.2μm程度以上ずれた波長を持つ光が
光ファイバ2を伝送されてきた場合、その光のほとんど
は、光反射基体5によって反射されることなく、それを
透過することになる。
【0134】本実施例の場合、図1Aからわかるよう
に、上記法線と光ファイバの光軸の両方を含む平面が、
基板1の上面に対して垂直となるように平行溝4の向き
が設定されている。
に、上記法線と光ファイバの光軸の両方を含む平面が、
基板1の上面に対して垂直となるように平行溝4の向き
が設定されている。
【0135】このような配置によって、所望の波長範囲
内の光信号がガラス基板1の上面から基板外側に選択的
に取り出される。取り出された光信号を受け取れる位置
に光信号検出用の半導体受光素子6が配置される。
内の光信号がガラス基板1の上面から基板外側に選択的
に取り出される。取り出された光信号を受け取れる位置
に光信号検出用の半導体受光素子6が配置される。
【0136】この半導体受光素子6によって、1.55
μm帯の光信号は電気信号に変換され、電極8から外部
に取り出される。樹脂7は半導体受光素子6の電極を電
極8に圧着固定すると同時に、屈折率が光ファイバ2か
ら取り出される光信号に対して屈折や散乱を生じないよ
うに選ばれたものである。
μm帯の光信号は電気信号に変換され、電極8から外部
に取り出される。樹脂7は半導体受光素子6の電極を電
極8に圧着固定すると同時に、屈折率が光ファイバ2か
ら取り出される光信号に対して屈折や散乱を生じないよ
うに選ばれたものである。
【0137】半導体受光素子6の表面には半導体層表面
(受光面)で光信号の反射を生じないように、あらかじ
め低反射率コートが施されている。このため、光ファイ
バ2を伝搬する波長1.55μmの光信号のほとんどが
半導体受光素子6の受光部に取り込まれる。
(受光面)で光信号の反射を生じないように、あらかじ
め低反射率コートが施されている。このため、光ファイ
バ2を伝搬する波長1.55μmの光信号のほとんどが
半導体受光素子6の受光部に取り込まれる。
【0138】ここで用いる半導体受光素子6は波長1.
55μmの光信号に対して透明なInP半導体結晶基板
が使われるので、光信号の入射方向は結晶成長側もしく
は結晶基板側のいずれでも良い。
55μmの光信号に対して透明なInP半導体結晶基板
が使われるので、光信号の入射方向は結晶成長側もしく
は結晶基板側のいずれでも良い。
【0139】この受光用光デバイスによれば、光ファイ
バ2の光信号出射点と半導体受光素子の受光部との距離
を短く(約60〜300μm程度)、しかも、再現性良
く一定の値に設定できる。このため、光信号出射点から
光が空間的に拡がって半導体受光素子の受光部以外の領
域に到達することが抑制される。その結果、光ファイバ
2を伝搬する波長1.55μmの光信号の90%以上が
半導体受光素子6に取り込まれ、高い受光効率が容易に
達成される。しかも、従来の受光用半導体装置の様に光
ファイバの光出射端面やレンズ端面や半導体受光素子端
面等の複数の瑞面間での光信号の多重反射効果による信
号劣化等の問題が無い。このため、高い信号品質を必要
とするアナログ光信号伝送系の受光用としても用いるこ
とができる。また、全ての構成要素が、ガラス基板1に
対して固定されているので、外部からの振動や外部の温
度変化に伴う位置ずれで特性が変化するといった問題が
無く、長時間の信頼性にも優れている。
バ2の光信号出射点と半導体受光素子の受光部との距離
を短く(約60〜300μm程度)、しかも、再現性良
く一定の値に設定できる。このため、光信号出射点から
光が空間的に拡がって半導体受光素子の受光部以外の領
域に到達することが抑制される。その結果、光ファイバ
2を伝搬する波長1.55μmの光信号の90%以上が
半導体受光素子6に取り込まれ、高い受光効率が容易に
達成される。しかも、従来の受光用半導体装置の様に光
ファイバの光出射端面やレンズ端面や半導体受光素子端
面等の複数の瑞面間での光信号の多重反射効果による信
号劣化等の問題が無い。このため、高い信号品質を必要
とするアナログ光信号伝送系の受光用としても用いるこ
とができる。また、全ての構成要素が、ガラス基板1に
対して固定されているので、外部からの振動や外部の温
度変化に伴う位置ずれで特性が変化するといった問題が
無く、長時間の信頼性にも優れている。
【0140】次に、上記受光用光デバイスの製造方法を
説明する。
説明する。
【0141】まず、機械的な切削によってガラス基板1
の上面にV溝3を形成する。次に、例えば真空蒸着法に
よって、ガラス基板1の表面上に導電性薄膜を堆積した
後、フォトリソグラフィ工程及びエッチング工程によっ
て、その導電性薄膜を所望の電極パターンに加工し、そ
れによってパターニングされた導電性薄膜から電極8を
形成する。この時、上記工程によって、電極8を形成す
ると同時に、平行溝4を形成するべき位置と受光素子を
配置するべき位置とを表示する「位置合わせ用マーク」
をガラス基板1上に形成することが好ましい。
の上面にV溝3を形成する。次に、例えば真空蒸着法に
よって、ガラス基板1の表面上に導電性薄膜を堆積した
後、フォトリソグラフィ工程及びエッチング工程によっ
て、その導電性薄膜を所望の電極パターンに加工し、そ
れによってパターニングされた導電性薄膜から電極8を
形成する。この時、上記工程によって、電極8を形成す
ると同時に、平行溝4を形成するべき位置と受光素子を
配置するべき位置とを表示する「位置合わせ用マーク」
をガラス基板1上に形成することが好ましい。
【0142】次に、光ファイバ2を樹脂材料を用いてV
溝3中に埋め込む。
溝3中に埋め込む。
【0143】樹脂を硬化した後に、ガラス基板1上にお
いて前述の位置合わせ用マークが示す位置に平行溝4を
形成する。平行溝4の形成は、ワイヤソウやダイシング
ソウと呼ばれる切断装置によって容易に行うことができ
る。
いて前述の位置合わせ用マークが示す位置に平行溝4を
形成する。平行溝4の形成は、ワイヤソウやダイシング
ソウと呼ばれる切断装置によって容易に行うことができ
る。
【0144】次に、光反射基体5を平行溝4内に樹脂と
共に挿入し、その樹脂を硬化する。この時、樹脂の屈折
率を光ファイバ2のコア部の屈折率と同程度に設定する
ことが好ましい。樹脂の屈折率を光ファイバ2のコア部
の屈折率と同程度に設定することによって、平行溝4の
内壁(切断面)の荒れによる過剰な光損失(光信号の散
乱)を抑制できる。樹脂としては、紫外線硬化樹脂が好
ましい。硬化のための加熱工程を行う必要がないからで
ある。
共に挿入し、その樹脂を硬化する。この時、樹脂の屈折
率を光ファイバ2のコア部の屈折率と同程度に設定する
ことが好ましい。樹脂の屈折率を光ファイバ2のコア部
の屈折率と同程度に設定することによって、平行溝4の
内壁(切断面)の荒れによる過剰な光損失(光信号の散
乱)を抑制できる。樹脂としては、紫外線硬化樹脂が好
ましい。硬化のための加熱工程を行う必要がないからで
ある。
【0145】次に、樹脂7を用いて、半導体受光素子6
をガラス基板1上の位置合わせ用マークで示す位置に固
定する。位置合わせは、ガラス基板1上の位置合わせ用
マークと半導体受光素子6とをガラス基板1の上方から
観察しながら、両者の位置を整合させることによりよっ
て実現する。この位置合わせには、あらかじめ、半導体
受光素子6の側にも受光部の位置を示すマークが形成し
ておく方法を用いればさらに精度良く、互いの位置合わ
せを行うことができる。
をガラス基板1上の位置合わせ用マークで示す位置に固
定する。位置合わせは、ガラス基板1上の位置合わせ用
マークと半導体受光素子6とをガラス基板1の上方から
観察しながら、両者の位置を整合させることによりよっ
て実現する。この位置合わせには、あらかじめ、半導体
受光素子6の側にも受光部の位置を示すマークが形成し
ておく方法を用いればさらに精度良く、互いの位置合わ
せを行うことができる。
【0146】前述した半導体受光素子6の結晶基板側か
ら光信号を入射する場合には、実装時の表面側となるI
nGaAs結晶成長層側に受光部の位置を示すマークを
形成することになる。このため、例えば半導体受光素子
6の電極形成時に、同時に、位置合わせ用マークを形成
できるため、半導体受光素子6の製造の一部が容易とな
る。樹脂材料として紫外線光を外部から照射することに
より硬化するものを用いれば、長時間の硬化時間を必要
とせずに所定の位置に半導体受光素子を固定することが
できる。
ら光信号を入射する場合には、実装時の表面側となるI
nGaAs結晶成長層側に受光部の位置を示すマークを
形成することになる。このため、例えば半導体受光素子
6の電極形成時に、同時に、位置合わせ用マークを形成
できるため、半導体受光素子6の製造の一部が容易とな
る。樹脂材料として紫外線光を外部から照射することに
より硬化するものを用いれば、長時間の硬化時間を必要
とせずに所定の位置に半導体受光素子を固定することが
できる。
【0147】この受光用装置を製造する際、光ファイバ
からの光信号を検出しながら各部品の位置を3次元的に
調整する必要がない。このため、シリコン集積回路装置
製造分野における実装技術に用いられるような、2次元
的な調整を行う実装装置を用いて製造することができ
る。このため、短時間での大量の製造に適しており、低
価格が期待できる。
からの光信号を検出しながら各部品の位置を3次元的に
調整する必要がない。このため、シリコン集積回路装置
製造分野における実装技術に用いられるような、2次元
的な調整を行う実装装置を用いて製造することができ
る。このため、短時間での大量の製造に適しており、低
価格が期待できる。
【0148】(実施例2)次に、図5を参照しながら、
本発明による受光用装置の第2の実施例を説明する。図
5は、波長λ1=1.55μmの信号光と波長λ2=
1.31μmの光信号を受光する受光用光テバイスの断
面図である。なお、以下において、前述の実施例に関し
て説明した部分と同一の部分には同一の参照番号を附
し、その部分の詳細な説明は省略する場合がある。
本発明による受光用装置の第2の実施例を説明する。図
5は、波長λ1=1.55μmの信号光と波長λ2=
1.31μmの光信号を受光する受光用光テバイスの断
面図である。なお、以下において、前述の実施例に関し
て説明した部分と同一の部分には同一の参照番号を附
し、その部分の詳細な説明は省略する場合がある。
【0149】図5に示されるように、2つの平行溝(溝
幅:約100μm)が、光ファイバ2の光軸に対して所
定の角度をなして、ガラス基板1中に形成されている。
本実施例では、光軸に対して各平行溝のなす角度は等し
いが、相互に異なっていも良い。
幅:約100μm)が、光ファイバ2の光軸に対して所
定の角度をなして、ガラス基板1中に形成されている。
本実施例では、光軸に対して各平行溝のなす角度は等し
いが、相互に異なっていも良い。
【0150】光ファイバ2は、実施例1について説明し
たように、ガラス基板1の上面に形成された溝内に樹脂
で固定されている。
たように、ガラス基板1の上面に形成された溝内に樹脂
で固定されている。
【0151】上記2つの平行溝内には、それぞれ、異な
る種類の光反射基体11、12が挿入されている。光反
射基体(厚さ:80μm)11は、波長λ1=1.55
μmの信号光を99%以上反射するフィルタ特性を有
し、光反射基体(厚さ:80μm)12は、波長λ2=
1.31μmの信号光を99%以上反射するフィルタ特
性を有する。なお、光反射基体11は、波長λ2=1.
31μmの信号光を約95%以上透過する。
る種類の光反射基体11、12が挿入されている。光反
射基体(厚さ:80μm)11は、波長λ1=1.55
μmの信号光を99%以上反射するフィルタ特性を有
し、光反射基体(厚さ:80μm)12は、波長λ2=
1.31μmの信号光を99%以上反射するフィルタ特
性を有する。なお、光反射基体11は、波長λ2=1.
31μmの信号光を約95%以上透過する。
【0152】ガラス基板1上には、光反射基体11によ
って反射された波長λ1=1.55μmの信号光を受け
取るようにInGaAs半導体受光素子13が配置され
ている。また、光反射基体12によって反射された波長
λ2=1.31μmの信号光を受け取るように、ガラス
基板1上にInGaAs半導体受光素子14が配置され
ている。なお、矢印15、16、17は、光ファイバ2
の一端から伝送される信号光の進路を示している。
って反射された波長λ1=1.55μmの信号光を受け
取るようにInGaAs半導体受光素子13が配置され
ている。また、光反射基体12によって反射された波長
λ2=1.31μmの信号光を受け取るように、ガラス
基板1上にInGaAs半導体受光素子14が配置され
ている。なお、矢印15、16、17は、光ファイバ2
の一端から伝送される信号光の進路を示している。
【0153】本実施例の光デバイスの動作は、以下の通
りである。
りである。
【0154】光ファイバ2を通して伝送される光は、ま
ず、光信号の進路15の位置では、少なくとも波長λ1
=1.55μmの信号光と波長λ2=1.31μmの信
号光とを含んでいる。光反射基体11は、波長1.55
μmの光信号のみを選択的に反射して、その反射光を半
導体受光素子13に与える(進路16)。半導体受光素
子13は、受け取った光信号に応答して、電気信号を生
成する。
ず、光信号の進路15の位置では、少なくとも波長λ1
=1.55μmの信号光と波長λ2=1.31μmの信
号光とを含んでいる。光反射基体11は、波長1.55
μmの光信号のみを選択的に反射して、その反射光を半
導体受光素子13に与える(進路16)。半導体受光素
子13は、受け取った光信号に応答して、電気信号を生
成する。
【0155】一方、波長1.31μmの光信号は、光反
射基体11を透過し、光反射基体12によって選択的に
反射される。反射光は半導体受光素子14に与えられ、
半導体受光素子14は受け取った光信号に応答して電気
信号を生成する。
射基体11を透過し、光反射基体12によって選択的に
反射される。反射光は半導体受光素子14に与えられ、
半導体受光素子14は受け取った光信号に応答して電気
信号を生成する。
【0156】樹脂7は受光素子13、14の電極を電極
8に圧着固定すると同時に、屈折率が光ファイバ2から
取り出される光信号に対して反射を生じないように選ば
れたものである。
8に圧着固定すると同時に、屈折率が光ファイバ2から
取り出される光信号に対して反射を生じないように選ば
れたものである。
【0157】半導体受光素子13、14の表面には半導
体層表面で光信号の反射を生じないようにあらかじめ低
反射率コートが施されており、光ファイバ2を伝搬する
波長1.55μmの光信号が半導体受光素子13で取り
込まれ、波長1.31μmの光信号が半導体受光素子1
4に取り込まれる。
体層表面で光信号の反射を生じないようにあらかじめ低
反射率コートが施されており、光ファイバ2を伝搬する
波長1.55μmの光信号が半導体受光素子13で取り
込まれ、波長1.31μmの光信号が半導体受光素子1
4に取り込まれる。
【0158】この受光用装置によれば、光ファイバ2の
光信号出射点と半導体受光素子の受光部との距離を短く
(約60〜300μm程度)、しかも、再現性良く一定
の値に設定できる。このため、光信号出射点から光が空
間的に拡がって半導体受光素子の受光部以外の領域に到
達することが抑制される。その結果、光ファイバ2を伝
搬する波長1.55μmの光信号の90%以上が半導体
受光素子13に取り込まれ、波長1.31μmの光信号
の80%以上が半導体受光素子14に取り込まれ、高い
受光効率が容易に達成される。しかも、従来の受光用半
導体装置の様に光ファイバの光出射端面やレンズ端面や
半導体受光素子端面等の複数の端面間での光信号の多重
反射効果による信号劣化等の問題が無い。このため、高
い信号品質を必要とするアナログ光信号伝送系の受光用
としても用いることができる。また、全ての構成要素
が、ガラス基板1に対して固定されているので、外部か
らの振動や外部の温度変化に伴う位置ずれで特性が変化
するといった問題が無く、長時間の信頼性にも優れてい
る。半導体受光素子13、14は、同一の半導体基板上
に形成された2つの半導体受光素子であってもよい。
光信号出射点と半導体受光素子の受光部との距離を短く
(約60〜300μm程度)、しかも、再現性良く一定
の値に設定できる。このため、光信号出射点から光が空
間的に拡がって半導体受光素子の受光部以外の領域に到
達することが抑制される。その結果、光ファイバ2を伝
搬する波長1.55μmの光信号の90%以上が半導体
受光素子13に取り込まれ、波長1.31μmの光信号
の80%以上が半導体受光素子14に取り込まれ、高い
受光効率が容易に達成される。しかも、従来の受光用半
導体装置の様に光ファイバの光出射端面やレンズ端面や
半導体受光素子端面等の複数の端面間での光信号の多重
反射効果による信号劣化等の問題が無い。このため、高
い信号品質を必要とするアナログ光信号伝送系の受光用
としても用いることができる。また、全ての構成要素
が、ガラス基板1に対して固定されているので、外部か
らの振動や外部の温度変化に伴う位置ずれで特性が変化
するといった問題が無く、長時間の信頼性にも優れてい
る。半導体受光素子13、14は、同一の半導体基板上
に形成された2つの半導体受光素子であってもよい。
【0159】次に、図6を参照しながら、平行溝を通過
する光信号の損失を説明する。図6は、シングルモード
ファイバに設けた間隙によって生じる光損失の計算結果
と実験結果とを示している。間隙内に、屈折率nの物質
が存在するとする。図6中の実線は、波長1.31μm
の光信号の損失を示し、破線は波長1.55μmの光信
号の損失を示す。間隙の屈折率n=1.0の場合と、n
=1.5の場合に対応して2群の曲線が示されている。
する光信号の損失を説明する。図6は、シングルモード
ファイバに設けた間隙によって生じる光損失の計算結果
と実験結果とを示している。間隙内に、屈折率nの物質
が存在するとする。図6中の実線は、波長1.31μm
の光信号の損失を示し、破線は波長1.55μmの光信
号の損失を示す。間隙の屈折率n=1.0の場合と、n
=1.5の場合に対応して2群の曲線が示されている。
【0160】本実施例で用いられる樹脂の屈折率は1.
5程度である。図6から、屈折率n=1.5の場合、幅
100μmの間隙に対して1dB程度のわずかな結合損
失しか生じないことがわかる。この結合損失は、ファイ
バ間の間隙を小さくすることによって低減され、また、
光ファイバのコア経を大きくすることによっても低減さ
れ得る。
5程度である。図6から、屈折率n=1.5の場合、幅
100μmの間隙に対して1dB程度のわずかな結合損
失しか生じないことがわかる。この結合損失は、ファイ
バ間の間隙を小さくすることによって低減され、また、
光ファイバのコア経を大きくすることによっても低減さ
れ得る。
【0161】この受光用装置を製造する際、光ファイバ
からの光信号を検出しながら各部品の位置を3次元的に
調整する必要がない。このため、シリコン集積回路装置
製造分野における実装技術に用いられるような、2次元
的な調整を行う実装装置を用いて製造することができ
る。このため、短時間での大量の製造に適しており、低
価格が期待できる。
からの光信号を検出しながら各部品の位置を3次元的に
調整する必要がない。このため、シリコン集積回路装置
製造分野における実装技術に用いられるような、2次元
的な調整を行う実装装置を用いて製造することができ
る。このため、短時間での大量の製造に適しており、低
価格が期待できる。
【0162】なお、本実施例の受光用装置を波長の異な
る3種類以上の光信号を検出することができるように改
良しても良い。
る3種類以上の光信号を検出することができるように改
良しても良い。
【0163】(実施例3)次に、図7Aから図7B及び
図8を参照しながら、本発明による装置の第3の実施例
を説明する。
図8を参照しながら、本発明による装置の第3の実施例
を説明する。
【0164】本実施例の装置は、図5に示されるような
2波長の光信号を受光する受光用装置と電気増幅器とを
ハイブリッドに一つの基板上に集積化したものである。
図7Aは、その装置の回路の一部を示す等価回路、図7
Bは、装置の模式的斜視図、図7Cはその平面図であ
る。
2波長の光信号を受光する受光用装置と電気増幅器とを
ハイブリッドに一つの基板上に集積化したものである。
図7Aは、その装置の回路の一部を示す等価回路、図7
Bは、装置の模式的斜視図、図7Cはその平面図であ
る。
【0165】図7Bに示されるように、基板1には、図
5の受光素子13及び14が形成されており、これらの
受光素子13及び14は、実施例2で説明したように、
溝(不図示)内に埋め込まれた光ファイバ2を伝搬する
光のうち選択された波長帯域の信号光をそれぞれ検出す
る。
5の受光素子13及び14が形成されており、これらの
受光素子13及び14は、実施例2で説明したように、
溝(不図示)内に埋め込まれた光ファイバ2を伝搬する
光のうち選択された波長帯域の信号光をそれぞれ検出す
る。
【0166】受光素子は、図7Aにおいて、フォトダイ
オードの記号で表現されている。受光素子が信号光を受
け取ると、フォトダイオードと抵抗との間の部分の電位
が変化する。電気増幅器は、その電位変化を増幅して出
力する。
オードの記号で表現されている。受光素子が信号光を受
け取ると、フォトダイオードと抵抗との間の部分の電位
が変化する。電気増幅器は、その電位変化を増幅して出
力する。
【0167】図7Bを参照する。第1の電気増幅器21
は、第1の受光素子13に電気的に接続され、第2の電
気増幅器22は、第2の受光素子14に電気的に接続さ
れている。
は、第1の受光素子13に電気的に接続され、第2の電
気増幅器22は、第2の受光素子14に電気的に接続さ
れている。
【0168】第1の受光素子13は第1の抵抗器23を
介して電気配線パターン25に接続され、第2の受光素
子14は第2の抵抗器24を介して電気配線パターン2
5に接続されている。
介して電気配線パターン25に接続され、第2の受光素
子14は第2の抵抗器24を介して電気配線パターン2
5に接続されている。
【0169】光ファイバ2によって伝送される光信号の
うち波長1.55μmの光信号は、第1の受光素子13
で電気信号に変換されてから第1電気増幅器21に入力
され増幅された後、図7Bにおいて不図示の電極パター
ンによって取り出される。また、波長1.31μmの光
信号は第1の受光素子13で検出されずに第2の受光素
子14で電気信号に変換されてから、第2の電気増幅器
22に入力され、増幅される。その増幅された信号は、
図7Bにおいて不図示の電極パターンによって取り出さ
れる。
うち波長1.55μmの光信号は、第1の受光素子13
で電気信号に変換されてから第1電気増幅器21に入力
され増幅された後、図7Bにおいて不図示の電極パター
ンによって取り出される。また、波長1.31μmの光
信号は第1の受光素子13で検出されずに第2の受光素
子14で電気信号に変換されてから、第2の電気増幅器
22に入力され、増幅される。その増幅された信号は、
図7Bにおいて不図示の電極パターンによって取り出さ
れる。
【0170】図7Bの装置は、以下に示すようにして製
造される。
造される。
【0171】まず、電極配線パターン25がガラス基板
1上に形成される。電極配線パターン25は、電極材料
からなる導電性薄膜をガラス基板1上に蒸着する工程の
後、フォトリソグラフィ工程及びエッチング工程を行う
ことによって形成される。これらの工程によって、電極
配線パターン25を形成するとともに、導電性薄膜から
種々の「位置合わせ用マーク」を形成することができ
る。図7Cの斜線部は、電極配線パターンの一例を示し
ている。
1上に形成される。電極配線パターン25は、電極材料
からなる導電性薄膜をガラス基板1上に蒸着する工程の
後、フォトリソグラフィ工程及びエッチング工程を行う
ことによって形成される。これらの工程によって、電極
配線パターン25を形成するとともに、導電性薄膜から
種々の「位置合わせ用マーク」を形成することができ
る。図7Cの斜線部は、電極配線パターンの一例を示し
ている。
【0172】次に、V溝が形成されるべき位置を示す
「位置合わせ用マーク」に基づいて、ガラス基板1の所
定の位置にV溝を形成した後、V溝内に光ファイバ2を
埋めこみ、樹脂によって光ファイバ2を固定する。その
後、不図示の平行溝が形成されるべき位置を示す「位置
合わせ用マーク」に基づいて、ガラス基板1に2つの平
行溝を形成した後、光反射基体11及び12を平行溝中
に樹脂で固定する。その後、受光素子13及び14の端
子電極が電極パターン25の一部に接続されるように配
置し、樹脂によってガラス基板1上に固定する。
「位置合わせ用マーク」に基づいて、ガラス基板1の所
定の位置にV溝を形成した後、V溝内に光ファイバ2を
埋めこみ、樹脂によって光ファイバ2を固定する。その
後、不図示の平行溝が形成されるべき位置を示す「位置
合わせ用マーク」に基づいて、ガラス基板1に2つの平
行溝を形成した後、光反射基体11及び12を平行溝中
に樹脂で固定する。その後、受光素子13及び14の端
子電極が電極パターン25の一部に接続されるように配
置し、樹脂によってガラス基板1上に固定する。
【0173】図8は、図7Bに示す装置をパッケージ内
に実装した状態の構成を示す図である。図8では、図7
Bの受光用装置を参照符号37で表している。受光用装
置37は、パッケージ31の底部に導電性樹脂によって
固定される。その後,パッケージ31を突き抜ける各電
気接続端子33の一端と、受光用装置37上の電極配線
パターンとを、アルミからなる電気接続ワイヤ35によ
って接続する。光ファイバ取り出し口32を介して、パ
ッケージ31内の受光用装置37から外部へ延びる光フ
ァイバの他端は、光コネクタ36に接続される。受光用
装置37の表面を保護用樹脂によって覆い、パッケージ
31の内部に外部から浸入する水分やガス等から受光素
子を保護する。次に、光ファイバ取り出し部に樹脂を充
填することによって、気密処理を施した後、パッケージ
31にその蓋部を取付ける。
に実装した状態の構成を示す図である。図8では、図7
Bの受光用装置を参照符号37で表している。受光用装
置37は、パッケージ31の底部に導電性樹脂によって
固定される。その後,パッケージ31を突き抜ける各電
気接続端子33の一端と、受光用装置37上の電極配線
パターンとを、アルミからなる電気接続ワイヤ35によ
って接続する。光ファイバ取り出し口32を介して、パ
ッケージ31内の受光用装置37から外部へ延びる光フ
ァイバの他端は、光コネクタ36に接続される。受光用
装置37の表面を保護用樹脂によって覆い、パッケージ
31の内部に外部から浸入する水分やガス等から受光素
子を保護する。次に、光ファイバ取り出し部に樹脂を充
填することによって、気密処理を施した後、パッケージ
31にその蓋部を取付ける。
【0174】この装置の製造に際しては、図8の紙面に
垂直な方向に各部品を高精度に位置決めする必要が無
く、紙面に平行な面内での位置決めをすればよい。従っ
て、半導体集積回路の実装分野で使用される通常の実装
装置を用いて容易に作製することができる。なお、全て
の構成部品はパッケージ31に固着されているので、機
械的な振動に対して、高い信頼性を有する。
垂直な方向に各部品を高精度に位置決めする必要が無
く、紙面に平行な面内での位置決めをすればよい。従っ
て、半導体集積回路の実装分野で使用される通常の実装
装置を用いて容易に作製することができる。なお、全て
の構成部品はパッケージ31に固着されているので、機
械的な振動に対して、高い信頼性を有する。
【0175】(実施例4)次に、図9A及び図9Bを参
照しながら本発明による光デバイスの第4の実施例を説
明する。図9Aは本実施例の平面図、図9Bはその断面
図である。本実施例では、凹部の形成されたセラミック
基板41上に複数の受光素子に加えて、複数の半導体レ
ーザ素子が配置されている。従って、コンパクトな構成
でありながら、信号光の送受信が可能である。
照しながら本発明による光デバイスの第4の実施例を説
明する。図9Aは本実施例の平面図、図9Bはその断面
図である。本実施例では、凹部の形成されたセラミック
基板41上に複数の受光素子に加えて、複数の半導体レ
ーザ素子が配置されている。従って、コンパクトな構成
でありながら、信号光の送受信が可能である。
【0176】以下、この光デバイスの構成を詳細に説明
する。
する。
【0177】セラミック基板41の上面は、半導体レー
ザ素子が配置される第1の領域と、受光素子が形成され
る第2の領域に分けられる。第1の領域は、セラミック
基板41に形成された凹部43の底面に対応する。図9
Bに示されるように、第1の領域と第2の領域の間には
ステップがあり、第1の領域の高さは、第2の領域の高
さよりも、例えば、約60〜70μm程度、低く形成さ
れている。このように凹部を基板の上面に形成している
理由は、この凹部に半導体レーザ素子等の発光素子を搭
載するためである。発光素子の発光部の位置を光ファイ
バの光軸に整合させるため、凹部底面の相対的な高さが
調整される。
ザ素子が配置される第1の領域と、受光素子が形成され
る第2の領域に分けられる。第1の領域は、セラミック
基板41に形成された凹部43の底面に対応する。図9
Bに示されるように、第1の領域と第2の領域の間には
ステップがあり、第1の領域の高さは、第2の領域の高
さよりも、例えば、約60〜70μm程度、低く形成さ
れている。このように凹部を基板の上面に形成している
理由は、この凹部に半導体レーザ素子等の発光素子を搭
載するためである。発光素子の発光部の位置を光ファイ
バの光軸に整合させるため、凹部底面の相対的な高さが
調整される。
【0178】セラミック基板41の上面の第2の領域に
は、3本の溝が形成され、各溝には光ファイバ48が埋
め込まれている。3本の光ファイバ48を斜めに横切る
ように、一つの平行溝が形成されている。この平行溝内
には、波長1.55μmの光を反射し、波長1.31μ
m光を透過する一枚の光反射基体41が挿入されてい
る。これらの構成は、基本的には前述の実施例と同様の
構成を有しており、詳細な説明は省略する。
は、3本の溝が形成され、各溝には光ファイバ48が埋
め込まれている。3本の光ファイバ48を斜めに横切る
ように、一つの平行溝が形成されている。この平行溝内
には、波長1.55μmの光を反射し、波長1.31μ
m光を透過する一枚の光反射基体41が挿入されてい
る。これらの構成は、基本的には前述の実施例と同様の
構成を有しており、詳細な説明は省略する。
【0179】波長1.31μmのレーザ光を出射する半
導体レーザアレー44がセラミック基板41の上面の第
1の領域上に配置されている。本実施例では、同一の半
導体基板に形成された半導体レーザアレー44を用いて
いるが、その代わりに、異なる種類の半導体レーザ素子
を3つ、別個にセラミック基板41上に配列しても良
い。
導体レーザアレー44がセラミック基板41の上面の第
1の領域上に配置されている。本実施例では、同一の半
導体基板に形成された半導体レーザアレー44を用いて
いるが、その代わりに、異なる種類の半導体レーザ素子
を3つ、別個にセラミック基板41上に配列しても良
い。
【0180】セラミック基板41の上面の第2の領域上
には、3つの半導体受光素子45が並列的に配列されて
いる。半導体受光素子45は、それぞれ、対応する光フ
ァイバ48の真上に配置され、樹脂によって固定されて
いる。半導体受光素子45は、反射基体41によって反
射された波長1.55μmの光信号を受け取る。
には、3つの半導体受光素子45が並列的に配列されて
いる。半導体受光素子45は、それぞれ、対応する光フ
ァイバ48の真上に配置され、樹脂によって固定されて
いる。半導体受光素子45は、反射基体41によって反
射された波長1.55μmの光信号を受け取る。
【0181】なお、セラミック基板41の上面の第1の
領域上には、レーザ素子用電極47が形成されており、
第2の領域上には受光素子用電極46が形成されてい
る。
領域上には、レーザ素子用電極47が形成されており、
第2の領域上には受光素子用電極46が形成されてい
る。
【0182】光ファイバ48の各々の先端部には、光フ
ァイバ48の先端部を一定の曲率を持つように研磨加工
することによってレンズ49が形成されている。このレ
ンズ49によって、半導体レーザアレー44から出射さ
れた信号光が対応する光ファイバ48に効率良く入射さ
れる。
ァイバ48の先端部を一定の曲率を持つように研磨加工
することによってレンズ49が形成されている。このレ
ンズ49によって、半導体レーザアレー44から出射さ
れた信号光が対応する光ファイバ48に効率良く入射さ
れる。
【0183】以下に、上記光デバイスの製造方法を説明
する。
する。
【0184】まず、セラミック基板41の一部に凹部を
形成した後に、前述した電極配線パターンの形成方法と
同様の方法で、受光素子用電極46とレーザ素子用電極
47とを基板41上に形成する。レーザ素子用電極47
は、基板41の凹部に底面に形成する。
形成した後に、前述した電極配線パターンの形成方法と
同様の方法で、受光素子用電極46とレーザ素子用電極
47とを基板41上に形成する。レーザ素子用電極47
は、基板41の凹部に底面に形成する。
【0185】その後、前述の方法で3本のV溝をセラミ
ック基板41に形成した後、各V溝内に光ファイバを埋
め込み樹脂で固定する。このあと、3本の光ファイバを
横切るように一つの平行溝を形成する。その平行溝内に
一枚の光反射基体42を挿入し樹脂で固定する。
ック基板41に形成した後、各V溝内に光ファイバを埋
め込み樹脂で固定する。このあと、3本の光ファイバを
横切るように一つの平行溝を形成する。その平行溝内に
一枚の光反射基体42を挿入し樹脂で固定する。
【0186】この後、半導体受光素子45及び半導体レ
ーザアレー44を、樹脂もしくは半田材料を用いて、セ
ラミック基板41上の所定の位置に搭載する。このと
き、半導体受光素子45及び半導体レーザアレー44の
位置は、それぞれ、すでに形成された電極46および4
7に対して調整される。
ーザアレー44を、樹脂もしくは半田材料を用いて、セ
ラミック基板41上の所定の位置に搭載する。このと
き、半導体受光素子45及び半導体レーザアレー44の
位置は、それぞれ、すでに形成された電極46および4
7に対して調整される。
【0187】光ファイバ48の先端に形成したレンズ4
9が、半導体レーザ素子アレー44の対応するレーザ光
出射部に相対するように、半導体レーザ素子アレー44
は配置される。このため、アレー状のレーザ光を一度に
各光ファイバアレーに結合することができる。また、レ
ンズ49の凹部への突出距離を長くすれば、光ファイバ
の凹部へ露出する部分が長くなるため、光ファイバ48
の持つ弾性によって、レンズ49の位置を半導体レーザ
素子アレー44の発光領域に対して調整することが容易
になる。このため、光ファイバ49の可動部を動かすこ
とによって、半導体レーザからの出射光がレンズ49に
よって光ファイバ48に光学的に結合する度合を調整す
ることができる。このような調整の後に、可動部を固定
すれば、光の結合効率を最適化することができ、より大
きな光出力を得ることができる。
9が、半導体レーザ素子アレー44の対応するレーザ光
出射部に相対するように、半導体レーザ素子アレー44
は配置される。このため、アレー状のレーザ光を一度に
各光ファイバアレーに結合することができる。また、レ
ンズ49の凹部への突出距離を長くすれば、光ファイバ
の凹部へ露出する部分が長くなるため、光ファイバ48
の持つ弾性によって、レンズ49の位置を半導体レーザ
素子アレー44の発光領域に対して調整することが容易
になる。このため、光ファイバ49の可動部を動かすこ
とによって、半導体レーザからの出射光がレンズ49に
よって光ファイバ48に光学的に結合する度合を調整す
ることができる。このような調整の後に、可動部を固定
すれば、光の結合効率を最適化することができ、より大
きな光出力を得ることができる。
【0188】このような光デバイスによれば、複数の光
ファイバからなる光ファイバアレイによって並列伝送さ
れる波長1.55μm光信号をそれぞれ別々に半導体受
光素子アレーで受光できると同時に、波長1.31μm
の光信号を送出することができる。これにより、一つの
装置で複数の双方向光信号伝送が可能となる。また同一
基板上に、発光および受光素子配列の各々の信号処理を
行う前述したような電気回路を設けておけば、より容易
に小型化、経済化された光デバイスが得られる。
ファイバからなる光ファイバアレイによって並列伝送さ
れる波長1.55μm光信号をそれぞれ別々に半導体受
光素子アレーで受光できると同時に、波長1.31μm
の光信号を送出することができる。これにより、一つの
装置で複数の双方向光信号伝送が可能となる。また同一
基板上に、発光および受光素子配列の各々の信号処理を
行う前述したような電気回路を設けておけば、より容易
に小型化、経済化された光デバイスが得られる。
【0189】(実施例5)次に、図10A及び図10B
を参照しながら本発明の第5の実施例を説明する。図1
0Aは本実施例の平面図、図10Bはその断面図であ
る。本実施例では、凹部の形成されたガラス基板51上
に受光素子及び半導体レーザ素子が配置されている。
を参照しながら本発明の第5の実施例を説明する。図1
0Aは本実施例の平面図、図10Bはその断面図であ
る。本実施例では、凹部の形成されたガラス基板51上
に受光素子及び半導体レーザ素子が配置されている。
【0190】以下、構成の詳細を説明する。
【0191】ガラス基板51の上面は、半導体レーザ素
子が配置される第1の領域と、受光素子が形成される第
2の領域に分けられる。第1の領域は、ガラス基板51
に形成された凹部54の底面に対応する。図10Bに示
されるように、第1の領域と第2の領域の間にはステッ
プがあり、第1の領域の高さは、第2の領域の高さより
も、約60〜70μm程度、低く形成されている。
子が配置される第1の領域と、受光素子が形成される第
2の領域に分けられる。第1の領域は、ガラス基板51
に形成された凹部54の底面に対応する。図10Bに示
されるように、第1の領域と第2の領域の間にはステッ
プがあり、第1の領域の高さは、第2の領域の高さより
も、約60〜70μm程度、低く形成されている。
【0192】ガラス基板51の上面の第2の領域には、
1本の溝が形成され、その溝には、先端部にマルチモー
ドファイバ53に変化している光ファイバ52が埋め込
まれている。シングルモードファイバ52のコア径は1
0μmであり、マルチモードファイバ53のコア径は5
0μmのである。両ファイバの接続部では、コア径が1
0μmから50μmにゆるやかに連続して変化してい
る。このような構造は、光ファイバの両端に引っ張りな
がら接続部を熱処理することによって得られる。
1本の溝が形成され、その溝には、先端部にマルチモー
ドファイバ53に変化している光ファイバ52が埋め込
まれている。シングルモードファイバ52のコア径は1
0μmであり、マルチモードファイバ53のコア径は5
0μmのである。両ファイバの接続部では、コア径が1
0μmから50μmにゆるやかに連続して変化してい
る。このような構造は、光ファイバの両端に引っ張りな
がら接続部を熱処理することによって得られる。
【0193】光ファイバ52を斜めに横切るように、一
つの平行溝(不図示)が形成されている。この平行溝内
には、波長1.55μmの光を反射し、波長1.31μ
m光を透過する一枚の反射基体(不図示)が挿入されて
いる。
つの平行溝(不図示)が形成されている。この平行溝内
には、波長1.55μmの光を反射し、波長1.31μ
m光を透過する一枚の反射基体(不図示)が挿入されて
いる。
【0194】波長1.31μmのレーザ光を出射する半
導体レーザ素子56が基板51の上面の第1の領域上に
配置されている。ガラス基板51の上面の第2の領域上
には、半導体受光素子(不図示)が配列され、反射基体
によって反射された波長1.55μmの光信号を受け取
る。
導体レーザ素子56が基板51の上面の第1の領域上に
配置されている。ガラス基板51の上面の第2の領域上
には、半導体受光素子(不図示)が配列され、反射基体
によって反射された波長1.55μmの光信号を受け取
る。
【0195】なお、ガラス基板51の上面の第1の領域
上には、レーザ素子用電極58が形成されている。
上には、レーザ素子用電極58が形成されている。
【0196】半導体レーザ素子56は融点230度の半
田材料を用いてあらかじめセラミック基板55上にレン
ズ57と共に配置され、電極58から電流を通電するこ
とによって、その特性を検査し、特性が良いものだけが
選ばれる。特性不良の半導体レーザ素子56は、この段
階で除去されるので、不必要に光ファイバと接続する必
要がなく、経済性が図れる。
田材料を用いてあらかじめセラミック基板55上にレン
ズ57と共に配置され、電極58から電流を通電するこ
とによって、その特性を検査し、特性が良いものだけが
選ばれる。特性不良の半導体レーザ素子56は、この段
階で除去されるので、不必要に光ファイバと接続する必
要がなく、経済性が図れる。
【0197】半導体レーザ素子56が配置されたセラミ
ック基板55は、ガラス基板51上の凹部54に融点1
80度の半田材料を用いて接続される。半導体レーザ素
子56から出射されたレーザ光はレンズ57によって約
50μmのスポットサイズに拡大される。このため、マ
ルチモード光ファイバ53との結合に際して、数μmの
位置精度で高い結合効率を得ることができる。マルチモ
ードファイバ53に結合したレーザ光はコア系が緩やか
に連続して変化してシングルモードファイバ52に接続
されるので散乱等の光損失を生じることなくほぼ完全に
光パワーが伝送される。光ファイバ結合系の緩い実装精
度も本光デバイスの経済化に大きな貢献度合いをもつ。
ック基板55は、ガラス基板51上の凹部54に融点1
80度の半田材料を用いて接続される。半導体レーザ素
子56から出射されたレーザ光はレンズ57によって約
50μmのスポットサイズに拡大される。このため、マ
ルチモード光ファイバ53との結合に際して、数μmの
位置精度で高い結合効率を得ることができる。マルチモ
ードファイバ53に結合したレーザ光はコア系が緩やか
に連続して変化してシングルモードファイバ52に接続
されるので散乱等の光損失を生じることなくほぼ完全に
光パワーが伝送される。光ファイバ結合系の緩い実装精
度も本光デバイスの経済化に大きな貢献度合いをもつ。
【0198】(実施例6)次に、図11A及び図11B
を参照しながら、本発明の第6の実施例を説明する。図
11A及び図11Bにおいて、61はガラス基板、62
はシングルモードファイバ、63はマルチモードファイ
バ、64は波長1.31μmの光信号に対して50%の
反射率を有する反射基体、65は半導体受光装置、66
は波長1.31μmの信号光を透過し波長1.55μm
の信号光を反射する反射基体である。
を参照しながら、本発明の第6の実施例を説明する。図
11A及び図11Bにおいて、61はガラス基板、62
はシングルモードファイバ、63はマルチモードファイ
バ、64は波長1.31μmの光信号に対して50%の
反射率を有する反射基体、65は半導体受光装置、66
は波長1.31μmの信号光を透過し波長1.55μm
の信号光を反射する反射基体である。
【0199】シングルモードの光ファイバ62から伝送
される波長1.55μmの信号光は反射基体66で反射
されてマルチモードファイバ63に取り込まれる。マル
チモードファイバ63の他端に半導体受光素子を接続
し、すべてのマルチ化したモードの光パワーを受光する
ことによりマルチモードの使用においても高品質のアナ
ログ信号を受光することができる。マルチ化したマルチ
モードファイバ中のモードの光パワーを全て受光しない
場合には、モーダル雑音が発生するために良好にアナロ
グ信号を受信することができない。またシングルモード
の光ファイバ62から伝送される波長1.31μmの信
号光は反射基体64により反射されて半導体受光素子6
5により受光される。
される波長1.55μmの信号光は反射基体66で反射
されてマルチモードファイバ63に取り込まれる。マル
チモードファイバ63の他端に半導体受光素子を接続
し、すべてのマルチ化したモードの光パワーを受光する
ことによりマルチモードの使用においても高品質のアナ
ログ信号を受光することができる。マルチ化したマルチ
モードファイバ中のモードの光パワーを全て受光しない
場合には、モーダル雑音が発生するために良好にアナロ
グ信号を受信することができない。またシングルモード
の光ファイバ62から伝送される波長1.31μmの信
号光は反射基体64により反射されて半導体受光素子6
5により受光される。
【0200】(実施例7)次に、図12A及び図12B
を参照しながら本発明の第7の実施例を説明する。図1
2Aは受光発光用装置の斜視図、図12Bはその断面図
である。
を参照しながら本発明の第7の実施例を説明する。図1
2Aは受光発光用装置の斜視図、図12Bはその断面図
である。
【0201】図12A及び図12Bにおいて、71はガ
ラス基板、72はシングルモードファイバ、73は波長
1.31μmの信号光を透過し波長1.55μmの信号
光を反射する反射基体波長、74は波長1.31μmの
光信号に対して50%の反射率を有する反射基体、75
は波長1.55μmの信号光を受光する半導体受光装
置、76は波長1.31μmの信号光を受光する半導体
受光装置、77は基板の外部で光ファイバ72に接続さ
れる波長1.31μmの半導体レーザ、78はファイバ
端部を所定の曲率を持つよう加工したレンズである。
ラス基板、72はシングルモードファイバ、73は波長
1.31μmの信号光を透過し波長1.55μmの信号
光を反射する反射基体波長、74は波長1.31μmの
光信号に対して50%の反射率を有する反射基体、75
は波長1.55μmの信号光を受光する半導体受光装
置、76は波長1.31μmの信号光を受光する半導体
受光装置、77は基板の外部で光ファイバ72に接続さ
れる波長1.31μmの半導体レーザ、78はファイバ
端部を所定の曲率を持つよう加工したレンズである。
【0202】波長1.55μmの信号光は反射基体73
で反射されて半導体受光装置75に取り込まれる。波長
1.31μmの信号光は反射基体74により反射されて
半導体受光素子76により受光される。また半導体レー
ザ77から出射するレーザ光はレンズ状ファイバ78に
結合されて光反射基体74で50%の光が透過し双方向
に光信号を伝送することができる。半導体レーザ素子7
7は、ガラス基板71とは別個の同様の基板上に形成さ
れればよくまた別個の箇体に収容されるものでもよい。
で反射されて半導体受光装置75に取り込まれる。波長
1.31μmの信号光は反射基体74により反射されて
半導体受光素子76により受光される。また半導体レー
ザ77から出射するレーザ光はレンズ状ファイバ78に
結合されて光反射基体74で50%の光が透過し双方向
に光信号を伝送することができる。半導体レーザ素子7
7は、ガラス基板71とは別個の同様の基板上に形成さ
れればよくまた別個の箇体に収容されるものでもよい。
【0203】(実施例8)次に、図13を参照しなが
ら、本発明の第8の実施例を説明する。
ら、本発明の第8の実施例を説明する。
【0204】図13において、81はシリコン半導体基
板、82はシングルモード光ファイバ、83は波長1.
55μmの信号光を受光する半導体受光素子、84は波
長1.31μmの信号光を受光する半導体発光素子、8
5は波長1.31μmの半導体レーザである。図13で
は、不図示の光反射基体が光ファイバ82を斜めに横切
るように配置されている。それらの光反射基体を介し
て、光ファイバ82と受光素子83、84及び発光素子
85が結合される。ここで、は発光素子85は、面発光
型レーザであり、受光素子83及び84とともにシリコ
ン基板81の上面に配置されている。
板、82はシングルモード光ファイバ、83は波長1.
55μmの信号光を受光する半導体受光素子、84は波
長1.31μmの信号光を受光する半導体発光素子、8
5は波長1.31μmの半導体レーザである。図13で
は、不図示の光反射基体が光ファイバ82を斜めに横切
るように配置されている。それらの光反射基体を介し
て、光ファイバ82と受光素子83、84及び発光素子
85が結合される。ここで、は発光素子85は、面発光
型レーザであり、受光素子83及び84とともにシリコ
ン基板81の上面に配置されている。
【0205】この光デバイスは、通常の半導体集積回路
を組み立てるのと同様の実装方法で作製することが可能
で、組立が容易であるために経済化が図れると共に、小
型化が図れるしかも信頼性に優れたものである。
を組み立てるのと同様の実装方法で作製することが可能
で、組立が容易であるために経済化が図れると共に、小
型化が図れるしかも信頼性に優れたものである。
【0206】以上の実施例では、波長1.55μmおよ
び波長1.31μmの光デバイスを中心に説明したが、
他の波長の組み合わせを用いたものでも良い。また実施
例で示した構成材料等に制限を加えるものではないこと
は言うまでもない。
び波長1.31μmの光デバイスを中心に説明したが、
他の波長の組み合わせを用いたものでも良い。また実施
例で示した構成材料等に制限を加えるものではないこと
は言うまでもない。
【0207】(実施例9)以下、図14を参照しながら
本発明の第9の実施例を説明する。図14は、本実施例
の平面図である。
本発明の第9の実施例を説明する。図14は、本実施例
の平面図である。
【0208】上面及び底面が平坦で、側面が上面に垂直
なガラス基板101の上面に、断面が第1溝(深さ30
0μm)103が形成されている。ガラス基板101
は、1.55μm波長の光に対して実質的に透明な材料
から形成されている。この溝103内には、UV樹脂か
ら形成された透明な皮膜で覆われたシングルモード光フ
ァイバ(直径200μm)102が樹脂によって固定さ
れている。
なガラス基板101の上面に、断面が第1溝(深さ30
0μm)103が形成されている。ガラス基板101
は、1.55μm波長の光に対して実質的に透明な材料
から形成されている。この溝103内には、UV樹脂か
ら形成された透明な皮膜で覆われたシングルモード光フ
ァイバ(直径200μm)102が樹脂によって固定さ
れている。
【0209】第2溝(溝幅約100μm)104が、光
ファイバ102の光軸に対して所定の角度(60度)を
なし、かつ、基板101の上面に垂直になるように、ガ
ラス基板101中に形成されている。第2溝104内に
は、フィルタ特性を有する光反射基体(厚さ約80μ
m)105が挿入され、樹脂108によって固定されて
いる。樹脂108は、1.55μm光に対して透明のエ
ポキシ系材料から形成されており、その屈折率は光ファ
イバの屈折率にほぼ等しい。光反射基体105は、波長
1.55μmの信号光のみを選択的に10%の割合で反
射するように設計されている。このような光反射基体1
05は、例えば、シリコン酸化膜とチタン酸化膜とを石
英基板上に交互に積層することによって得られる。図
中、波長が1.55μmの双方向に光ファイバ中を伝搬
する光信号は、それぞれ、参照番号100、100’で
示されている。
ファイバ102の光軸に対して所定の角度(60度)を
なし、かつ、基板101の上面に垂直になるように、ガ
ラス基板101中に形成されている。第2溝104内に
は、フィルタ特性を有する光反射基体(厚さ約80μ
m)105が挿入され、樹脂108によって固定されて
いる。樹脂108は、1.55μm光に対して透明のエ
ポキシ系材料から形成されており、その屈折率は光ファ
イバの屈折率にほぼ等しい。光反射基体105は、波長
1.55μmの信号光のみを選択的に10%の割合で反
射するように設計されている。このような光反射基体1
05は、例えば、シリコン酸化膜とチタン酸化膜とを石
英基板上に交互に積層することによって得られる。図
中、波長が1.55μmの双方向に光ファイバ中を伝搬
する光信号は、それぞれ、参照番号100、100’で
示されている。
【0210】光ファイバ102の光軸に平行な基板10
1の側面のうち、一方の側面に第1のInGaAs半導
体受光素子106が取り付けられ、他方の側面に第2の
InGaAs半導体受光素子107が取り付けられてい
る。
1の側面のうち、一方の側面に第1のInGaAs半導
体受光素子106が取り付けられ、他方の側面に第2の
InGaAs半導体受光素子107が取り付けられてい
る。
【0211】図中左から伝搬してきた光信号100の一
部は、反射基体105によって反射され、第1の反射光
109として第1の半導体受光素子106に入射する。
光信号100の残りは、反射基体105を透過して、光
ファイバ102を右方向に伝搬して行く。他方、図中右
側から伝搬してきた光信号100’の一部は反射基体1
05により反射され、第2の反射光110として第2の
半導体受光素子107に入射する。光信号100’の残
りは、反射基体105を透過して、光ファイバ102を
左方向に伝搬して行く。
部は、反射基体105によって反射され、第1の反射光
109として第1の半導体受光素子106に入射する。
光信号100の残りは、反射基体105を透過して、光
ファイバ102を右方向に伝搬して行く。他方、図中右
側から伝搬してきた光信号100’の一部は反射基体1
05により反射され、第2の反射光110として第2の
半導体受光素子107に入射する。光信号100’の残
りは、反射基体105を透過して、光ファイバ102を
左方向に伝搬して行く。
【0212】本装置は、光ファイバの伝送路中に挿入さ
れており、光信号100、100’が、光ファイバ10
2を通して双方向に伝送される。
れており、光信号100、100’が、光ファイバ10
2を通して双方向に伝送される。
【0213】半導体受光素子106及び107の表面に
は半導体層表面で光信号の反射を生じないようにあらか
じめ低反射率コートが施されており、光ファイバ102
を伝搬する波長1.55μmの光信号の一部が半導体受
光素子106及び107に取り込まれる。ここで用いる
半導体受光素子106及び107は、波長1.55μm
の光信号に対して透明なInP半導体結晶基板が使われ
るので、光信号の入射方向は結晶成長層側もしくは結晶
基板側のいずれでも良い。
は半導体層表面で光信号の反射を生じないようにあらか
じめ低反射率コートが施されており、光ファイバ102
を伝搬する波長1.55μmの光信号の一部が半導体受
光素子106及び107に取り込まれる。ここで用いる
半導体受光素子106及び107は、波長1.55μm
の光信号に対して透明なInP半導体結晶基板が使われ
るので、光信号の入射方向は結晶成長層側もしくは結晶
基板側のいずれでも良い。
【0214】この受光用装置によれば、光ファイバ部の
伝送損失が2.0dB程度と小さくすることができる。
また、光ファイバ102からの光信号出射点と半導体受
光素子の受光部との距離を一定に、しかも数ミリ以内程
度に近く設定できるので、光信号が空間的に拡がって半
導体受光素子の受光部以外に到達して受光効率を下げる
ことがない。このため,光ファイバ102を伝搬する波
長1.55μmの光信号のうち反射基体105で反射さ
れる成分(反射光109)の80%以上が半導体受光素
子106に取り込まれ高い効率が容易に得られる。同様
に、光ファイバ102を伝搬する波長1.55μmの光
信号のうち第1基体105で反射する成分(反射光11
0)の80%以上が半導体受光素子107に取り込まれ
高い効率が得られる。
伝送損失が2.0dB程度と小さくすることができる。
また、光ファイバ102からの光信号出射点と半導体受
光素子の受光部との距離を一定に、しかも数ミリ以内程
度に近く設定できるので、光信号が空間的に拡がって半
導体受光素子の受光部以外に到達して受光効率を下げる
ことがない。このため,光ファイバ102を伝搬する波
長1.55μmの光信号のうち反射基体105で反射さ
れる成分(反射光109)の80%以上が半導体受光素
子106に取り込まれ高い効率が容易に得られる。同様
に、光ファイバ102を伝搬する波長1.55μmの光
信号のうち第1基体105で反射する成分(反射光11
0)の80%以上が半導体受光素子107に取り込まれ
高い効率が得られる。
【0215】しかも、従来の受光用光デバイスのように
光ファイバの光出射端面やレンズ端面や半導体受光素子
端面等の複数の端面間での光信号の多重反射効果による
信号劣化等の問題が無く、高い信号品質を必要とするア
ナログ光信号伝送系の受光用としても用いることができ
る。また全ての構成要素が、ガラス基板101に対して
固定されているので、外部からの振動や外部の温度変化
に伴う位置ずれで特性が変化するといった問題が無く長
時間の信頼性にも優れている。
光ファイバの光出射端面やレンズ端面や半導体受光素子
端面等の複数の端面間での光信号の多重反射効果による
信号劣化等の問題が無く、高い信号品質を必要とするア
ナログ光信号伝送系の受光用としても用いることができ
る。また全ての構成要素が、ガラス基板101に対して
固定されているので、外部からの振動や外部の温度変化
に伴う位置ずれで特性が変化するといった問題が無く長
時間の信頼性にも優れている。
【0216】(実施例10)次に、図15を参照しなが
ら、本発明の第10の実施例を説明する。
ら、本発明の第10の実施例を説明する。
【0217】なお、以下の説明において、既説明と同一
の箇所には同一の番号を附し、説明を省略する。
の箇所には同一の番号を附し、説明を省略する。
【0218】図15に示されるように、1.55μm波
長の光に対して透明なプラスチック材料からなる基板2
01の上面に、前記実施例と同様に、深さが200μm
で断面が矩形形状の第1溝203が形成されている。こ
の第1溝203の中に、ナイロン樹脂からなるコーティ
ング皮膜を有するシングルモード光ファイバ(直径90
0μm径)202が埋め込まれている。
長の光に対して透明なプラスチック材料からなる基板2
01の上面に、前記実施例と同様に、深さが200μm
で断面が矩形形状の第1溝203が形成されている。こ
の第1溝203の中に、ナイロン樹脂からなるコーティ
ング皮膜を有するシングルモード光ファイバ(直径90
0μm径)202が埋め込まれている。
【0219】第2溝204は、基板201の基板の主面
に対して傾斜するようにして、基板201中に形成され
ている。本実施例では、基体205を光ファイバの光軸
に対して60度傾斜させている。第2溝204の断面は
概略矩形で溝幅が50μmである。第2溝204内に
は、厚さ30μmの石英基板上に金(Au)薄膜を50
0オングストロームの厚みで形成した半透過・半反射特
性を有する光反射基体205がエポキシ樹脂とともに埋
め込まれている。
に対して傾斜するようにして、基板201中に形成され
ている。本実施例では、基体205を光ファイバの光軸
に対して60度傾斜させている。第2溝204の断面は
概略矩形で溝幅が50μmである。第2溝204内に
は、厚さ30μmの石英基板上に金(Au)薄膜を50
0オングストロームの厚みで形成した半透過・半反射特
性を有する光反射基体205がエポキシ樹脂とともに埋
め込まれている。
【0220】透明基板201の上面には、受光径300
μmのInGaAs半導体受光素子206が表面実装技
術によって搭載されている。透明基板201の底面に
は、受光径300μmのInGaAs半導体受光素子2
07が、カンパッケージに封入された状態で、配置され
ている。
μmのInGaAs半導体受光素子206が表面実装技
術によって搭載されている。透明基板201の底面に
は、受光径300μmのInGaAs半導体受光素子2
07が、カンパッケージに封入された状態で、配置され
ている。
【0221】光信号100の一部は、基体205により
反射し、反射光208として、半導体受光素子206に
入射する。光信号100’の一部は、基体205により
反射して、反射光209として半導体受光素子207に
入射する。
反射し、反射光208として、半導体受光素子206に
入射する。光信号100’の一部は、基体205により
反射して、反射光209として半導体受光素子207に
入射する。
【0222】本装置は、光ファイバの伝送路中に挿入さ
れ、光信号100、100’が、光ファイバ202を通
して双方向に伝送される。
れ、光信号100、100’が、光ファイバ202を通
して双方向に伝送される。
【0223】第2溝204に埋め込んだ樹脂は、その屈
折率が光ファイバ202から取り出される光信号に対し
て屈折や反射を生じないように選ばれたものである。半
導体受光素子206の表面には半導体層表面で光信号の
反射を生じないようにあらかじめ低反射率コートが施さ
れており、光ファイバ202を伝搬する波長1.55μ
mの光信号の一部が半導体受光素子206に取り込まれ
る。ここで用いる半導体受光素子207は波長1.55
μmの光信号に対して透明InP半導体結晶基板が使わ
れるので光信号の入射方向は結晶成長層側もしくは結晶
基板側のいずれでも良い。本実施例でも、前述の実施例
9により得られる効果と同様の効果が得られる。
折率が光ファイバ202から取り出される光信号に対し
て屈折や反射を生じないように選ばれたものである。半
導体受光素子206の表面には半導体層表面で光信号の
反射を生じないようにあらかじめ低反射率コートが施さ
れており、光ファイバ202を伝搬する波長1.55μ
mの光信号の一部が半導体受光素子206に取り込まれ
る。ここで用いる半導体受光素子207は波長1.55
μmの光信号に対して透明InP半導体結晶基板が使わ
れるので光信号の入射方向は結晶成長層側もしくは結晶
基板側のいずれでも良い。本実施例でも、前述の実施例
9により得られる効果と同様の効果が得られる。
【0224】(実施例11)次に、図16を参照しなが
ら、本発明の第11実施例を用いて説明する。なお、以
下の説明において、既説明と同一の箇所には同一の番号
を附し、説明を省略する。
ら、本発明の第11実施例を用いて説明する。なお、以
下の説明において、既説明と同一の箇所には同一の番号
を附し、説明を省略する。
【0225】図16に示されるように、1.55μm波
長の光に対して実質的に透明なガラス基板301上に、
深さが200μmで断面が矩形形状の第1溝303が形
成されている。第1溝303内には、125μm径のシ
ングルモード光ファイバ302が埋め込まれている。
長の光に対して実質的に透明なガラス基板301上に、
深さが200μmで断面が矩形形状の第1溝303が形
成されている。第1溝303内には、125μm径のシ
ングルモード光ファイバ302が埋め込まれている。
【0226】ガラス基板301の上面に、その上面に対
して斜めに第2溝304が形成されている。第2溝30
4は、断面が概略矩形形状で溝幅が20μmである。ポ
リイミドフィルム上にシリコン酸化膜とチタン酸化膜を
交互に積層した1.55μm光を10%の割合で反射す
るフィルタ特性を有する厚さ10μmの光反射基体30
5が第2溝304内に挿入されている。
して斜めに第2溝304が形成されている。第2溝30
4は、断面が概略矩形形状で溝幅が20μmである。ポ
リイミドフィルム上にシリコン酸化膜とチタン酸化膜を
交互に積層した1.55μm光を10%の割合で反射す
るフィルタ特性を有する厚さ10μmの光反射基体30
5が第2溝304内に挿入されている。
【0227】ガラス基板301上には、受光径300μ
mのInGaAs半導体受光素子306及び307が表
面実装技術によって固定されている。
mのInGaAs半導体受光素子306及び307が表
面実装技術によって固定されている。
【0228】ガラス基板301の底面には、金(Au)
薄膜からなる反射器308が形成されている。光信号1
00の一部は、基体305によって反射した後、反射器
308により更に反射され、反射光309として半導体
受光素子306に入射する。光信号100’の一部は、
基体305により反射され、反射光310として半導体
受光素子307に入射する。
薄膜からなる反射器308が形成されている。光信号1
00の一部は、基体305によって反射した後、反射器
308により更に反射され、反射光309として半導体
受光素子306に入射する。光信号100’の一部は、
基体305により反射され、反射光310として半導体
受光素子307に入射する。
【0229】この受光用光デバイスによれば、基体30
5上の反射光310が形成される点と半導体受光素子3
07の受光部との距離を一定でしかも100〜300μ
m程度に短く設定できるので、光信号が空間的に拡がっ
て半導体受光素子307の受光部以外に到達して受光効
率を下げることがない。また、基体305からの反射光
309の90%以上が半導体受光素子307に取り込ま
れ、高い光−電流変換効率が容易に得られる。しかも、
従来の光デバイスで問題であった光ファイバの光出射端
面やレンズ端面や半導体受光素子端面等の複数の光学素
子端面間での光信号の多重反射効果による信号劣化等の
問題が無く、高い信号品質を必要とするアナログ光信号
伝送系の受光用としても用いることができる。また全て
の構成要素が、ガラス基板301に対して固定されてい
るので、外部からの振動や外部の温度変化に伴う位置ず
れで特性が変化するといった問題が無く長時間の信頼性
にも優れている。配列した半導体受光素子306、30
7は同一の半導体基板上に形成された半導体受光素子で
も良い。
5上の反射光310が形成される点と半導体受光素子3
07の受光部との距離を一定でしかも100〜300μ
m程度に短く設定できるので、光信号が空間的に拡がっ
て半導体受光素子307の受光部以外に到達して受光効
率を下げることがない。また、基体305からの反射光
309の90%以上が半導体受光素子307に取り込ま
れ、高い光−電流変換効率が容易に得られる。しかも、
従来の光デバイスで問題であった光ファイバの光出射端
面やレンズ端面や半導体受光素子端面等の複数の光学素
子端面間での光信号の多重反射効果による信号劣化等の
問題が無く、高い信号品質を必要とするアナログ光信号
伝送系の受光用としても用いることができる。また全て
の構成要素が、ガラス基板301に対して固定されてい
るので、外部からの振動や外部の温度変化に伴う位置ず
れで特性が変化するといった問題が無く長時間の信頼性
にも優れている。配列した半導体受光素子306、30
7は同一の半導体基板上に形成された半導体受光素子で
も良い。
【0230】次に、図17を参照しながら、光ファイバ
302を横切って形成される第1溝303を通過する波
長1.55μmの光信号の損失について説明する。図1
7は、光通信に通常用いられる種類のシングルモードフ
ァイバ(コア半径ω=5μm)の間隙による光損失の計
算結果と実験結果とを示している。
302を横切って形成される第1溝303を通過する波
長1.55μmの光信号の損失について説明する。図1
7は、光通信に通常用いられる種類のシングルモードフ
ァイバ(コア半径ω=5μm)の間隙による光損失の計
算結果と実験結果とを示している。
【0231】本実施例で用いられる光ファイバの屈折率
(n=1.5)とほぼ同程度の屈折率を持つ樹脂で間隙
が充填されている場合には、20μmの間隙に対して
0.2dB程度のわずかな結合損失しか生じない。この
結合損失は、一つめにはファイバ間の間隙を小さくする
ことで、二つめには光ファイバのコア経を大きくするこ
とで減らすことができる。図17には、コア半径ω=1
0、ω=15μmの場合の計算結果も示されている。間
隙が同じ大きさの場合であっても、コア半径ωが大きく
なると、光損失が大幅に低減されることが分かる。
(n=1.5)とほぼ同程度の屈折率を持つ樹脂で間隙
が充填されている場合には、20μmの間隙に対して
0.2dB程度のわずかな結合損失しか生じない。この
結合損失は、一つめにはファイバ間の間隙を小さくする
ことで、二つめには光ファイバのコア経を大きくするこ
とで減らすことができる。図17には、コア半径ω=1
0、ω=15μmの場合の計算結果も示されている。間
隙が同じ大きさの場合であっても、コア半径ωが大きく
なると、光損失が大幅に低減されることが分かる。
【0232】図18A及び図18Bは、それぞれ、通常
の光ファイバ401及び部分的にコア径が拡大された光
ファイバ404を示している。
の光ファイバ401及び部分的にコア径が拡大された光
ファイバ404を示している。
【0233】図18Aに示されるように、通常の光ファ
イバ401は、一定の径を持つコア402がクラッド4
03で覆われた構成を有している。これに対して、光フ
ァイバ404のコア402は、他の部分より径の大きく
なった部分405を横切るように第2溝を形成すれば、
第2溝の間隙による信号伝送損失を低減することができ
る。
イバ401は、一定の径を持つコア402がクラッド4
03で覆われた構成を有している。これに対して、光フ
ァイバ404のコア402は、他の部分より径の大きく
なった部分405を横切るように第2溝を形成すれば、
第2溝の間隙による信号伝送損失を低減することができ
る。
【0234】この受光用光デバイスを製造する場合にお
いて、各構成部分の組立工程時に、光ファイバからの光
信号を検出しながら各部品の位置を調整する必要がな
い。このため、このような受光用装置は、シリコン集積
回路の実装技術分野で用いられる実装装置を用いて製造
することができるので、短時間での大量の製造に適して
おり低価格が期待できる。なお、さらに異なる波長の光
信号に対しても同様の方法を用いて製造することができ
るのは説明を要しない。
いて、各構成部分の組立工程時に、光ファイバからの光
信号を検出しながら各部品の位置を調整する必要がな
い。このため、このような受光用装置は、シリコン集積
回路の実装技術分野で用いられる実装装置を用いて製造
することができるので、短時間での大量の製造に適して
おり低価格が期待できる。なお、さらに異なる波長の光
信号に対しても同様の方法を用いて製造することができ
るのは説明を要しない。
【0235】(実施例12)次に、図19を参照しなが
ら、本発明の第12の実施例を説明する。
ら、本発明の第12の実施例を説明する。
【0236】本実施例の装置は、図14の装置と類似の
構成を有しており、同一の箇所には同一の番号を付し、
説明を省略する。
構成を有しており、同一の箇所には同一の番号を付し、
説明を省略する。
【0237】図19の装置において特徴的な点は、ガラ
ス基板101の主面に幅20μmで断面が概略矩形形状
の第3溝601が形成されており、その中に、1.48
μmの光を選択的に反射する第2反射基体602が挿入
されている点にある。
ス基板101の主面に幅20μmで断面が概略矩形形状
の第3溝601が形成されており、その中に、1.48
μmの光を選択的に反射する第2反射基体602が挿入
されている点にある。
【0238】このような構成を採用したことによって、
波長が1.3μm、1.48μm及び1.55μmの光
を含む双方向信号600が、図中左から光ファイバ10
2を伝搬してきた場合、第2反射基体602により波長
1.48μmの光が選択的に反射され、反射光603と
して、図中左方向へ伝搬される。双方向信号600’
は、波長が1.3μm及び1.55μmの信号光を含
む。
波長が1.3μm、1.48μm及び1.55μmの光
を含む双方向信号600が、図中左から光ファイバ10
2を伝搬してきた場合、第2反射基体602により波長
1.48μmの光が選択的に反射され、反射光603と
して、図中左方向へ伝搬される。双方向信号600’
は、波長が1.3μm及び1.55μmの信号光を含
む。
【0239】このような装置は、好ましくは、希土類元
素であるエルビウムが添加(ドープ)された光ファイバ
増幅器(EDFA:Erubium Doped Fiber Amplifier)
に接続して用いられる。光ファイバ増幅器の励起(ポン
ピング)には、波長1.48μmの励起光が用いられ
る。第2基体602は、この励起光が受光素子106に
入射するのを防止するため、受光素子106の出力に含
まれる雑音成分を低減する。これにより、受光素子10
6、107は、1.55μm波長の光信号成分のみが検
出することができる。
素であるエルビウムが添加(ドープ)された光ファイバ
増幅器(EDFA:Erubium Doped Fiber Amplifier)
に接続して用いられる。光ファイバ増幅器の励起(ポン
ピング)には、波長1.48μmの励起光が用いられ
る。第2基体602は、この励起光が受光素子106に
入射するのを防止するため、受光素子106の出力に含
まれる雑音成分を低減する。これにより、受光素子10
6、107は、1.55μm波長の光信号成分のみが検
出することができる。
【0240】この装置では、受光素子106は光ファイ
バ増幅器の出力モニタのため用いられ、受光素子107
は、外部から光ファイバ増幅器に反射して戻ってくる反
射光モニタのために用いられる。
バ増幅器の出力モニタのため用いられ、受光素子107
は、外部から光ファイバ増幅器に反射して戻ってくる反
射光モニタのために用いられる。
【0241】本実施例でも、第2の基体602と第3溝
の側壁との間には、光ファイバの屈折率とほぼ等しい屈
折率を持ち樹脂が充填されている。このため、信号光の
屈折や散乱反射が抑制されため、伝送損失はほとんとほ
増加しない。励起光をフィルタリングするための光学部
材が、ガラス基板101に一体化されているため、機械
的な振動に対して高い信頼性を有する装置が提供され
る。
の側壁との間には、光ファイバの屈折率とほぼ等しい屈
折率を持ち樹脂が充填されている。このため、信号光の
屈折や散乱反射が抑制されため、伝送損失はほとんとほ
増加しない。励起光をフィルタリングするための光学部
材が、ガラス基板101に一体化されているため、機械
的な振動に対して高い信頼性を有する装置が提供され
る。
【0242】(実施例13)次に、図20を参照しなが
ら、本発明の第13の実施例を説明する。
ら、本発明の第13の実施例を説明する。
【0243】本実施例では、図16の実施例(実施例1
1)の光デバイスを、電気増幅器と共に基板上に集積化
している。
1)の光デバイスを、電気増幅器と共に基板上に集積化
している。
【0244】前述のように、ガラス基板301の溝内に
光ファイバ701および701’の一部が埋め込まれて
いる。電気配線パターン703がガラス基板301上に
あらかじめ形成され、その電気配線パターン703に接
続されるように、受光素子306及び307と、プリア
ンプ回路を有する電気集積回路素子702とがガラス基
板301上に形成されている。
光ファイバ701および701’の一部が埋め込まれて
いる。電気配線パターン703がガラス基板301上に
あらかじめ形成され、その電気配線パターン703に接
続されるように、受光素子306及び307と、プリア
ンプ回路を有する電気集積回路素子702とがガラス基
板301上に形成されている。
【0245】ガラス基板301は、パッケージ705の
底部に導電性樹脂によって固定される。その後、パッケ
ージ705を突き抜ける各電気接続端了704の一端
と、ガラス基板301上の電極配線パターン703と
を、アルミからなる電気接続ワイヤ703によって接続
する。光ファイバ701は、光ファイバ取り出し口を介
してパッケージ705内から外部へ延びる。次に、光フ
ァイバ取り出し部に樹脂を充填することによって、気密
処理を施した後、パッケージ705にその蓋部を取付け
る。
底部に導電性樹脂によって固定される。その後、パッケ
ージ705を突き抜ける各電気接続端了704の一端
と、ガラス基板301上の電極配線パターン703と
を、アルミからなる電気接続ワイヤ703によって接続
する。光ファイバ701は、光ファイバ取り出し口を介
してパッケージ705内から外部へ延びる。次に、光フ
ァイバ取り出し部に樹脂を充填することによって、気密
処理を施した後、パッケージ705にその蓋部を取付け
る。
【0246】この装置の製造に際しては、図20の紙面
に垂直な方向に各部品を高精度に位置決めする必要が無
く、紙面に平行な面内での位置決めをすればよい。従っ
て、半導体集積回路の実装分野で使用される通常の実装
装置を用いて容易に作製することができる。なお、全て
の構成部品はパッケージ705に固着されているので、
機械的な振動に対して、高い信頼性を有する。
に垂直な方向に各部品を高精度に位置決めする必要が無
く、紙面に平行な面内での位置決めをすればよい。従っ
て、半導体集積回路の実装分野で使用される通常の実装
装置を用いて容易に作製することができる。なお、全て
の構成部品はパッケージ705に固着されているので、
機械的な振動に対して、高い信頼性を有する。
【0247】このように本発明によれば、光ファイバを
用いて双方向光伝送システムに用いる光デバイスの小型
化、集積化、軽量化をはかると共に、生産性を向上させ
て低コスト化を達成することができる顕著な効果があ
り、産業上大きな意義を有する。
用いて双方向光伝送システムに用いる光デバイスの小型
化、集積化、軽量化をはかると共に、生産性を向上させ
て低コスト化を達成することができる顕著な効果があ
り、産業上大きな意義を有する。
【0248】(実施例14)以下、図21及び図22を
参照しながら、本発明の第14の実施例を説明する。
本実施例では、幅150μm、深さ150μmの断面矩
形形状を有する第1溝1103がガラス基板1101の
上面に形成されている。光ファイバ1102の一方の端
部が第1溝1103内に埋め込まれ、透明のエポキシ系
樹脂材料によって固定されている。ガラス基板1101
には、ダイシングソーによる切断によって傾斜した端面
1104が形成されている。本実施例では、端面110
4の法線方向は、光ファイバ1103の光軸と30度の
角度を為すように形成されている。後述する理由から、
この角度は5度から40度の範囲内に設定される。
参照しながら、本発明の第14の実施例を説明する。
本実施例では、幅150μm、深さ150μmの断面矩
形形状を有する第1溝1103がガラス基板1101の
上面に形成されている。光ファイバ1102の一方の端
部が第1溝1103内に埋め込まれ、透明のエポキシ系
樹脂材料によって固定されている。ガラス基板1101
には、ダイシングソーによる切断によって傾斜した端面
1104が形成されている。本実施例では、端面110
4の法線方向は、光ファイバ1103の光軸と30度の
角度を為すように形成されている。後述する理由から、
この角度は5度から40度の範囲内に設定される。
【0249】傾斜端面1104上には反射器1105が
樹脂によって貼り付けられ、固定されている。反射器1
105は、石英基板上にチタン(Ti)と金(Au)を
積層することによって形成されている。ガラス基板11
01の上面には、InGaAs半導体受光素子1106
が設けられている。1.3ミクロンの光信号1107
は、反射器1105によって反射され、反射光1108
として半導体受光素子に入射する。
樹脂によって貼り付けられ、固定されている。反射器1
105は、石英基板上にチタン(Ti)と金(Au)を
積層することによって形成されている。ガラス基板11
01の上面には、InGaAs半導体受光素子1106
が設けられている。1.3ミクロンの光信号1107
は、反射器1105によって反射され、反射光1108
として半導体受光素子に入射する。
【0250】本実施例でも、樹脂の屈折率は光ファイバ
1102の屈折率と同程度に設定されている。このた
め、端面1104の切断による物理的な荒れ(微細な凹
凸)は、光学的には存在しない状態に等しくなるので、
光信号の散乱は生じない。光信号の反射方向に配置され
た半導体受光素子1106により光信号は効率的に電気
信号に変換される。
1102の屈折率と同程度に設定されている。このた
め、端面1104の切断による物理的な荒れ(微細な凹
凸)は、光学的には存在しない状態に等しくなるので、
光信号の散乱は生じない。光信号の反射方向に配置され
た半導体受光素子1106により光信号は効率的に電気
信号に変換される。
【0251】この受光用光デバイスによれば、光ファイ
バ1102の光信号出射点と半導体受光素子1106の
受光部との距離を一定に、しかも60から300ミクロ
ン程度に短く設定できる。このため、光信号が空間的に
拡がって半導体受光素子の受光部以外に到達して受光効
率を下げることがなく、光ファイバ1102を伝搬する
波長1.3ミクロンの光信号の90%以上が半導体受光
素子1106に取り込まれる。その結果、高い受光効率
が容易に得られる。
バ1102の光信号出射点と半導体受光素子1106の
受光部との距離を一定に、しかも60から300ミクロ
ン程度に短く設定できる。このため、光信号が空間的に
拡がって半導体受光素子の受光部以外に到達して受光効
率を下げることがなく、光ファイバ1102を伝搬する
波長1.3ミクロンの光信号の90%以上が半導体受光
素子1106に取り込まれる。その結果、高い受光効率
が容易に得られる。
【0252】次に、図22は、リターンロスの端面傾斜
角度依存性を示す。図22のグラフの横軸は、反射器1
105の法線と光ファイバ1102の光軸とがなす角度
を示し、縦軸は、光ファイバ1102の入射側から見た
りターンロス(光学的な反射率)を示している。
角度依存性を示す。図22のグラフの横軸は、反射器1
105の法線と光ファイバ1102の光軸とがなす角度
を示し、縦軸は、光ファイバ1102の入射側から見た
りターンロス(光学的な反射率)を示している。
【0253】角度が5度以下の場合、反射器1105の
表面からの反射戻り光が光ファイバ1102に帰還され
る。また角度が40度以上(45度以上の時は構成上考
慮しない)の場合、半導体受光素子1106表面からの
反射戻り光が光ファイバ1102に帰還される。
表面からの反射戻り光が光ファイバ1102に帰還され
る。また角度が40度以上(45度以上の時は構成上考
慮しない)の場合、半導体受光素子1106表面からの
反射戻り光が光ファイバ1102に帰還される。
【0254】反射戻り光が大きい場合には、外部の光コ
ネクタの反射端面との間で多重反射が引き起こされ、受
光信号の品質を劣化させる。しかしながら、本発明では
角度を5度から40度の範囲に設定するので、図22か
ら明らかなように、光ファイバの光出射端面や従来の受
光素子で用いられているレンズの端面や半導体受光素子
端面等の複数の光学的な端面間での多重反射による信号
劣化等の問題が無く、高い信号品質を必要とするアナロ
グ光信号伝送系の受光用としても用いることができる。
ネクタの反射端面との間で多重反射が引き起こされ、受
光信号の品質を劣化させる。しかしながら、本発明では
角度を5度から40度の範囲に設定するので、図22か
ら明らかなように、光ファイバの光出射端面や従来の受
光素子で用いられているレンズの端面や半導体受光素子
端面等の複数の光学的な端面間での多重反射による信号
劣化等の問題が無く、高い信号品質を必要とするアナロ
グ光信号伝送系の受光用としても用いることができる。
【0255】また、本発明の形態においては、レンズ等
の光学部品を用いていないので小型であると同時に、全
ての構成要素がガラス基板1101に対して固定されて
いるので、外部からの振動や外部の温度変化に伴う位置
ずれで特性が変化するといった問題が無く長時間の信頼
性にも優れている。
の光学部品を用いていないので小型であると同時に、全
ての構成要素がガラス基板1101に対して固定されて
いるので、外部からの振動や外部の温度変化に伴う位置
ずれで特性が変化するといった問題が無く長時間の信頼
性にも優れている。
【0256】次に、図23Aから図23Dを参照しなが
ら、受光用装置の製造方法を説明する。
ら、受光用装置の製造方法を説明する。
【0257】まず、図23Aに示すように、断面矩形形
状を有する第1の溝1103を機械的な切削によってガ
ラス基板1101の上面に形成する。ガラス基板110
1の上面には、あらかじめ電極材料を真空蒸着し、続く
フォトリソグラフィ工程及びエッチング工程によって所
望の電極パターンを形成しておく。これらの工程で、同
時に、端面1104が形成される位置及び受光素子が配
置される位置を表示する「位置合わせ用マーク(不図
示)」をガラス基板l101の上面に形成する。
状を有する第1の溝1103を機械的な切削によってガ
ラス基板1101の上面に形成する。ガラス基板110
1の上面には、あらかじめ電極材料を真空蒸着し、続く
フォトリソグラフィ工程及びエッチング工程によって所
望の電極パターンを形成しておく。これらの工程で、同
時に、端面1104が形成される位置及び受光素子が配
置される位置を表示する「位置合わせ用マーク(不図
示)」をガラス基板l101の上面に形成する。
【0258】次に、図23Bに示すように、光ファイバ
1102を樹脂材料とともに第1の溝1103中に埋め
込む。この後、樹脂を硬化する。
1102を樹脂材料とともに第1の溝1103中に埋め
込む。この後、樹脂を硬化する。
【0259】次に、ガラス基板1101の上記「位置合
わせマーク」によって示される部分、すなわち図23B
において破線で示される部分を、ワイヤソウやダイシン
グソウと呼ばれる切断装置を用いて切断する。こうし
て、図23Cに示すように、光ファイバ1102の光軸
に対して所定の角度で基板端面1104を形成する。
わせマーク」によって示される部分、すなわち図23B
において破線で示される部分を、ワイヤソウやダイシン
グソウと呼ばれる切断装置を用いて切断する。こうし
て、図23Cに示すように、光ファイバ1102の光軸
に対して所定の角度で基板端面1104を形成する。
【0260】次に、図23Dに示すように、基板端面1
104に樹脂を介して光反射基体1105を貼り付け、
固定する。また、樹脂を用いて、半導体受光素子110
6を、位置合わせマークが示す所定の位置に配置する。
樹脂材料として紫外線光を外部から照射することにより
硬化するものを用いれば、長時間の硬化時間を必要とせ
ずに所定の位置に半導体受光素子を固定することができ
る。
104に樹脂を介して光反射基体1105を貼り付け、
固定する。また、樹脂を用いて、半導体受光素子110
6を、位置合わせマークが示す所定の位置に配置する。
樹脂材料として紫外線光を外部から照射することにより
硬化するものを用いれば、長時間の硬化時間を必要とせ
ずに所定の位置に半導体受光素子を固定することができ
る。
【0261】この受光用装置は、光ファイバからの光信
号を検出しながら位置を調整する必要がなく、既存のシ
リコン集積回路の実装手段に用いられる類の全て2次元
的な実装手段を用いて製造することができるので、短時
間での大量の製造に適しており低価格が期待できる。
号を検出しながら位置を調整する必要がなく、既存のシ
リコン集積回路の実装手段に用いられる類の全て2次元
的な実装手段を用いて製造することができるので、短時
間での大量の製造に適しており低価格が期待できる。
【0262】(実施例15)次に、図24を参照しなが
ら、本発明の第15の実施例を説明する。
ら、本発明の第15の実施例を説明する。
【0263】光信号波長に対して透明のガラス基板14
01、光ファイバ1402、ガラス基板1401中に形
成された幅150μm、深さ150μmの断面矩形形状
を有する第1の溝1403で透明のエポキシ系樹脂材料
により光ファイバ1402の一部が埋め込まれて固定さ
れている。
01、光ファイバ1402、ガラス基板1401中に形
成された幅150μm、深さ150μmの断面矩形形状
を有する第1の溝1403で透明のエポキシ系樹脂材料
により光ファイバ1402の一部が埋め込まれて固定さ
れている。
【0264】1404は基板端面、1405は反射器、
1406は半導体受光素子、1407は1.3μm光信
号、1408は反射光であり、図21の実施例と同様の
ものである。光信号1407は光ファイバ1402中を
伝搬した後基板端面1404上に貼り付け固定された反
射器1405により上方に反射して光ファイバ1402
の外部に取り出され、透明ガラス基板1401の中を通
って基板の主面上に配置された半導体受光素子1406
の受光部に到達して電気信号に変換される。この受光用
装置においても、実施例14について説明したような優
れた特性が得られる。
1406は半導体受光素子、1407は1.3μm光信
号、1408は反射光であり、図21の実施例と同様の
ものである。光信号1407は光ファイバ1402中を
伝搬した後基板端面1404上に貼り付け固定された反
射器1405により上方に反射して光ファイバ1402
の外部に取り出され、透明ガラス基板1401の中を通
って基板の主面上に配置された半導体受光素子1406
の受光部に到達して電気信号に変換される。この受光用
装置においても、実施例14について説明したような優
れた特性が得られる。
【0265】(実施例16)次に、図25、図26A及
び図26Bを参照しながら、本発明の第16の実施例を
説明する。図25において、1501はシリコン基板、
1502は光ファイバ、1503は幅140μmの第一
の溝、1504は基板端面、1505は反射器、150
6は第三の溝である幅20μmのスリットで基板150
1の主面内に於いて光ファイバの光軸に対して所定の角
度を為す。1507はポリイミドフィルム上の誘電体多
層膜からなる波長1.3μm光を透過し波長1.55μ
m光を反射するフィルタ、1508はInGaAs半導体受光
素子、1509は光ファイバと概略同程度の屈折率のエ
ポキシ系樹脂、1510は波長1.3μmと1.55μ
mの光信号、1511は1.3μmの反射光である。
び図26Bを参照しながら、本発明の第16の実施例を
説明する。図25において、1501はシリコン基板、
1502は光ファイバ、1503は幅140μmの第一
の溝、1504は基板端面、1505は反射器、150
6は第三の溝である幅20μmのスリットで基板150
1の主面内に於いて光ファイバの光軸に対して所定の角
度を為す。1507はポリイミドフィルム上の誘電体多
層膜からなる波長1.3μm光を透過し波長1.55μ
m光を反射するフィルタ、1508はInGaAs半導体受光
素子、1509は光ファイバと概略同程度の屈折率のエ
ポキシ系樹脂、1510は波長1.3μmと1.55μ
mの光信号、1511は1.3μmの反射光である。
【0266】本光デバイスの構成では、2波長の信号光
の内から選択的に一方の波長の信号を受光することがで
きる。波長数や選択される波長の種類は、フィルタ15
07を適当に選ぶことにより選択することができること
は言うまでもない。
の内から選択的に一方の波長の信号を受光することがで
きる。波長数や選択される波長の種類は、フィルタ15
07を適当に選ぶことにより選択することができること
は言うまでもない。
【0267】次に、本光デバイスの受光部の詳細につい
て、図26A及び26Bを参照しながら説明する。
て、図26A及び26Bを参照しながら説明する。
【0268】図26において、1601は基板、160
2は半導体受光素子、1603は半導体受光素子160
2の受光部、1604は半導体受光素子1602の電
極、1605はあらかじめ基板1601の主面上にもう
けられた金(Au)材料からなる突起部を有する基板電
極、1606はエポキシ樹脂である。
2は半導体受光素子、1603は半導体受光素子160
2の受光部、1604は半導体受光素子1602の電
極、1605はあらかじめ基板1601の主面上にもう
けられた金(Au)材料からなる突起部を有する基板電
極、1606はエポキシ樹脂である。
【0269】図26Aは、樹脂固定前の半導体受光素子
1602と基板電極1605の位置関係を示している。
図26Bは、半導体受光素子1602と基板1601の
間にエポキシ樹脂1606で接着固定されている様子を
示しており、電極1604と基板電極1605とが電気
的に良好な接続が得られる。
1602と基板電極1605の位置関係を示している。
図26Bは、半導体受光素子1602と基板1601の
間にエポキシ樹脂1606で接着固定されている様子を
示しており、電極1604と基板電極1605とが電気
的に良好な接続が得られる。
【0270】(実施例17)次に、図27を参照しなが
ら、第17の実施例を説明する。
ら、第17の実施例を説明する。
【0271】図27に於いて1701は厚さ40μmの
石英基板上に誘電体多層膜を積層した波長1.55μm
光を透過し波長1.3μm光を反射するフィルタであ
る。なお既説明と同一の箇所には同一の番号を付し説明
を省略する。フィルタ1701は半導体受光素子150
8を基板1501に樹脂1509に固定する前に、その
間に同じ樹脂を用いて基板1501上に接着固定され、
反射光1511は半導体受光素子1508の受光部に到
達する前にこのフィルタ1701を通過するように設置
されている。これにより発明の実施の形態で説明したと
同様な波長選択性のある受光特性が得られる。半導体受
光素子の受光部に直接フィルタが形成されている場合に
も同様の効果が得られる。
石英基板上に誘電体多層膜を積層した波長1.55μm
光を透過し波長1.3μm光を反射するフィルタであ
る。なお既説明と同一の箇所には同一の番号を付し説明
を省略する。フィルタ1701は半導体受光素子150
8を基板1501に樹脂1509に固定する前に、その
間に同じ樹脂を用いて基板1501上に接着固定され、
反射光1511は半導体受光素子1508の受光部に到
達する前にこのフィルタ1701を通過するように設置
されている。これにより発明の実施の形態で説明したと
同様な波長選択性のある受光特性が得られる。半導体受
光素子の受光部に直接フィルタが形成されている場合に
も同様の効果が得られる。
【0272】(実施例18)次に、図28を参照しなが
ら、本発明の第18の実施例を説明する。図28に於い
て、1801は基板、1802はファイバコネクタの構
成部品であるフェルール、1803はフェルール中の光
ファイバ、1804は第二の溝であるスリット、180
5は反射器、1806は第一の溝、1807は半導体受
光素子、1808は光信号、1809は反射光である。
フェルール1802は基板1801上に固定されてお
り、後に形成されるファイバコネクタを介して外部の光
伝送路に接続される。あらかじめフェルール1802を
接続しておくことにより容易にファイバコネクタが形成
できる利点がある。また光デバイスの製造工程に於い
て、長尺の光ファイバをひきずることが無く、その扱い
が容易となる利点がある。光ファイバの他方の端につい
て説明を省略したが、同様のフェルールを設けておけば
両側に光コネクタが容易に形成され、外部の光ファイバ
伝送路との接続が容易となる。
ら、本発明の第18の実施例を説明する。図28に於い
て、1801は基板、1802はファイバコネクタの構
成部品であるフェルール、1803はフェルール中の光
ファイバ、1804は第二の溝であるスリット、180
5は反射器、1806は第一の溝、1807は半導体受
光素子、1808は光信号、1809は反射光である。
フェルール1802は基板1801上に固定されてお
り、後に形成されるファイバコネクタを介して外部の光
伝送路に接続される。あらかじめフェルール1802を
接続しておくことにより容易にファイバコネクタが形成
できる利点がある。また光デバイスの製造工程に於い
て、長尺の光ファイバをひきずることが無く、その扱い
が容易となる利点がある。光ファイバの他方の端につい
て説明を省略したが、同様のフェルールを設けておけば
両側に光コネクタが容易に形成され、外部の光ファイバ
伝送路との接続が容易となる。
【0273】次に図29Aから図29Eを参照しながら
本実施例の製造方法を説明する。
本実施例の製造方法を説明する。
【0274】図29Aに示されるように、基板1801
の上面に複数の第1溝1806を平行に形成する。この
後、図29Bに示されるように、フェルール1802の
ついた複数の光ファイバ1803を、それぞれ、対応す
る第1溝1806中に樹脂材料を用いて埋め込み固定す
る。次に、図29Cに示されるように、光ファイバ18
01を横切るように、基板1801の上面に対して斜め
に(所定の角度で)第2溝1804を形成する。
の上面に複数の第1溝1806を平行に形成する。この
後、図29Bに示されるように、フェルール1802の
ついた複数の光ファイバ1803を、それぞれ、対応す
る第1溝1806中に樹脂材料を用いて埋め込み固定す
る。次に、図29Cに示されるように、光ファイバ18
01を横切るように、基板1801の上面に対して斜め
に(所定の角度で)第2溝1804を形成する。
【0275】次に、図29Dに示されるように、一枚の
反射基体1805を樹脂材料とともに第1溝1804内
に挿入し固定した後、各半導体受光素子1807を基板
1801上に配置する。この後、図29Eに示されるよ
うに、各光デバイスをそれぞれのユニットに分割する。
反射基体1805を樹脂材料とともに第1溝1804内
に挿入し固定した後、各半導体受光素子1807を基板
1801上に配置する。この後、図29Eに示されるよ
うに、各光デバイスをそれぞれのユニットに分割する。
【0276】このように製造方法は、第1溝1806お
よび第2溝1804を形成する工程が、複数の光デバイ
スに関して一度に処理されるため、量産化に適してい
る。
よび第2溝1804を形成する工程が、複数の光デバイ
スに関して一度に処理されるため、量産化に適してい
る。
【0277】(実施例19)図31A及び図31Bを参
照しながら、本発明の第19実施例を説明する。
照しながら、本発明の第19実施例を説明する。
【0278】本実施例では、受光素子等と一体化された
第1基板1901が、上面に段差の形成された第2基板
1902の上に搭載され、一個の光ファイバモジュール
を構成している。第1基板1901には第1溝1903
が形成され、その中に光ファイバ1904が樹脂で固定
されている。また、第2溝1905およびその中に挿入
された光反射基体1906が光ファイバ1904を斜め
に横切っている。前述の実施例と同様に、第2溝190
5の中では光反射基体1906を樹脂が包み込んでお
り、第1基板1901の上面にあって光反射基体190
6によって反射された光を受け取れる位置には、受光素
子1907が樹脂によって固定されている。これらの樹
脂の屈折率は、光ファイバのコア部の屈折率とほぼ等し
い。
第1基板1901が、上面に段差の形成された第2基板
1902の上に搭載され、一個の光ファイバモジュール
を構成している。第1基板1901には第1溝1903
が形成され、その中に光ファイバ1904が樹脂で固定
されている。また、第2溝1905およびその中に挿入
された光反射基体1906が光ファイバ1904を斜め
に横切っている。前述の実施例と同様に、第2溝190
5の中では光反射基体1906を樹脂が包み込んでお
り、第1基板1901の上面にあって光反射基体190
6によって反射された光を受け取れる位置には、受光素
子1907が樹脂によって固定されている。これらの樹
脂の屈折率は、光ファイバのコア部の屈折率とほぼ等し
い。
【0279】第1基板1901と第2基板1902と
は、例えばシルバーペーストのような接着剤1910に
よって図31Bに示すように固着される。第2基板19
02は、厚い部分と薄い部分とから構成されており、厚
い部分の上部には、光ファイバ1904の先端部を支持
・固定するためのV溝1908が形成されている。第2
基板1902は、例えばシリコン基板の上面の選択され
た領域を部分的にエッチングすることによって形成され
得る。
は、例えばシルバーペーストのような接着剤1910に
よって図31Bに示すように固着される。第2基板19
02は、厚い部分と薄い部分とから構成されており、厚
い部分の上部には、光ファイバ1904の先端部を支持
・固定するためのV溝1908が形成されている。第2
基板1902は、例えばシリコン基板の上面の選択され
た領域を部分的にエッチングすることによって形成され
得る。
【0280】第2基板1902上に半導体レーザ素子1
909が実装された後、半導体レーザ素子1909が所
定の特性を示す良品か否かを判断するためのスクリーニ
ング試験が行われる。一般に、半導体レーザ素子190
9の信頼性歩留りはl00%でないため、上記スクリー
ニング試験によって、半導体レーザ素子1909の不良
品が排除される。スクリーニング試験は、受光素子19
07や光ファイバ1904が固定された第1基板190
1を第2基板1902上に搭載する前に行われ得る。
909が実装された後、半導体レーザ素子1909が所
定の特性を示す良品か否かを判断するためのスクリーニ
ング試験が行われる。一般に、半導体レーザ素子190
9の信頼性歩留りはl00%でないため、上記スクリー
ニング試験によって、半導体レーザ素子1909の不良
品が排除される。スクリーニング試験は、受光素子19
07や光ファイバ1904が固定された第1基板190
1を第2基板1902上に搭載する前に行われ得る。
【0281】第2基板1902に設けた段差の高さは、
第1基板1901の厚さに応じて調整される。第1基板
1901の厚さが、例えば350μmで、第1基板19
01に形成された第1溝1903の深さ(光ファイバ1
904のコア径に対応する)が70μmの場合、第2基
板1902の段差高さは、270〜290μm程度に設
定される。そうして、図31Bに示すように、光ファイ
バの光軸の位置と半導体レーザ素子の発光位置とを整合
させることができる。基板1901、1902には、前
述の実施例について述べたように、電極配線パターン
(不図示)が形成されていている。
第1基板1901の厚さに応じて調整される。第1基板
1901の厚さが、例えば350μmで、第1基板19
01に形成された第1溝1903の深さ(光ファイバ1
904のコア径に対応する)が70μmの場合、第2基
板1902の段差高さは、270〜290μm程度に設
定される。そうして、図31Bに示すように、光ファイ
バの光軸の位置と半導体レーザ素子の発光位置とを整合
させることができる。基板1901、1902には、前
述の実施例について述べたように、電極配線パターン
(不図示)が形成されていている。
【0282】このような光ファイバモジュールによれ
ば、半導体レーザ素子1909からの信号光を光ファイ
バ1904に効率的に入射させ、しかも、光ファイバ1
904を伝搬してきた信号光をインライン配置された受
光素子1907で効率的に受け取ることができる。本実
施例によれば、一般家庭の加入者端末を小型化・低価格
化することができる。
ば、半導体レーザ素子1909からの信号光を光ファイ
バ1904に効率的に入射させ、しかも、光ファイバ1
904を伝搬してきた信号光をインライン配置された受
光素子1907で効率的に受け取ることができる。本実
施例によれば、一般家庭の加入者端末を小型化・低価格
化することができる。
【0283】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は低損失
化、小型化、低価格化、高信頼性化が可能な光デバイス
とその製造方法を提供するものであり、中継伝送系、加
入者系、構内伝送系等のさまざまな光ファイバ通信シス
テムの構築に向けて大きく貢献するものであり産業上大
きな意義を有するものである。
化、小型化、低価格化、高信頼性化が可能な光デバイス
とその製造方法を提供するものであり、中継伝送系、加
入者系、構内伝送系等のさまざまな光ファイバ通信シス
テムの構築に向けて大きく貢献するものであり産業上大
きな意義を有するものである。
【図1A】本発明の光デバイスの第1実施例の斜視図
【図1B】本発明の光デバイスの第1実施例の光ファイ
バに沿った断面図
バに沿った断面図
【図2】反射基体及びその周辺を詳細を示す断面図
【図3】他の反射基体及びその周辺を詳細を示す断面図
【図4A】光ファイバ及び受光素子の横断面図
【図4B】光ファイバ及び受光素子の縦断面図
【図4C】信号光の屈折を示す縦断面図
【図5】本発明の光デバイスの第2実施例の光ファイバ
に沿った断面図
に沿った断面図
【図6】ファイバ間の結合損失の間隔依存性を示す説明
図
図
【図7A】本発明の光デバイスの第3実施例の回路図
【図7B】本発明の第3実施例の斜視図
【図7C】本発明の第3実施例の平面図
【図8】パッケージされた本発明の第3実施例の構成図
【図9A】本発明の光デバイスの第4実施例の平面図
【図9B】本発明の第4実施例の光ファイバに沿った断
面図
面図
【図10A】本発明の光デバイスの第5実施例の平面図
【図10B】本発明の第5実施例の光ファイバに沿った
断面図
断面図
【図11A】本発明の光デバイスの第6実施例の斜視図
【図11B】本発明の第6実施例の断面図
【図12A】本発明の光デバイスの第7実施例の斜視図
【図12B】本発明の第7実施例の断面図
【図13】本発明の光デバイスの第8実施例の斜視図
【図14】本発明の光デバイスの第9実施例の平面図
【図15】本発明の光デバイスの第10実施例の断面図
【図16】本発明の光デバイスの第11実施例の断面図
【図17】異なるコア径を持つ光ファイバにおける光結
合損失特性を示すグラフを示す図
合損失特性を示すグラフを示す図
【図18A】通常の光ファイバの断面模式図
【図18B】部分的にコア径を拡大した光ファイバの断
面模式図
面模式図
【図19】本発明の光デバイスの第12実施例の平面図
【図20】本発明の光デバイスの第13実施例の構成図
【図21】本発明の光デバイスの第14実施例の断面図
【図22】本発明の第14実施例におけるリターンロス
の角度依存性を示すグラフを示す図
の角度依存性を示すグラフを示す図
【図23A】第14実施例の製造方法を示す斜視図
【図23B】第14実施例の製造方法を示す斜視図
【図23C】第14実施例の製造方法を示す斜視図
【図23D】第14実施例の製造方法を示す斜視図
【図24】本発明の光デバイスの第15実施例の断面図
【図25】本発明の光デバイスの第16実施例の断面図
【図26A】第16実施例の構成図
【図26B】第16実施例の構成図
【図27】本発明の光デバイスの第17実施例の断面図
【図28】本発明の光デバイスの第18実施例の断面図
【図29A】第18実施例の製造方法を示す斜視図
【図29B】第18実施例の製造方法を示す斜視図
【図29C】第18実施例の製造方法を示す斜視図
【図29D】第18実施例の製造方法を示す斜視図
【図29E】第18実施例の製造方法を示す斜視図
【図30】従来の光デバイスを示す模式図
【図31A】本発明の光デバイスの第19実施例の斜視
図
図
【図31B】本発明の光デバイスの第19実施例の断面
図
図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東門 元二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 光田 昌弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 上面を有する基板と、 前記基板の前記上面に形成された少なくとも一つの第1
溝と、 前記第1溝内に配置された光ファイバと、 前記光ファイバを斜めに横切り、かつ、前記基板の前記
上面に対して傾斜している少なくとも一つの第2溝とを
備えた光デバイスであって、更に、 前記第2溝内に挿入され、前記光ファイバを伝搬する光
の少なくとも一部を反射または回折する面を有する光学
部材と、 前記基板の前記上面に配置され、前記光学部材によって
反射または回折された光を受け取る少なくとも一つの第
1光学素子とを備えており、 前記第1光学素子の活性な面は、前記基板の前記上面に
対向しており、 前記第2溝内において、少なくとも前記光学部材と前記
光ファイバとの間には、前記光ファイバのコア部の屈折
率nfにほぼ等しい屈折率nrを持つ材料が埋められてお
り、 前記光学部材の前記面の法線方向と前記光ファイバの光
軸方向との為す角度が、5度以上40度以下である、光
デバイス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001049455A JP2001264594A (ja) | 1995-08-03 | 2001-02-23 | 光デバイスおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19853895 | 1995-08-03 | ||
JP7-198538 | 1995-08-03 | ||
JP2001049455A JP2001264594A (ja) | 1995-08-03 | 2001-02-23 | 光デバイスおよびその製造方法 |
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---|---|---|---|
JP2000237821A Division JP2001066473A (ja) | 1995-08-03 | 2000-08-04 | 光デバイスおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001264594A true JP2001264594A (ja) | 2001-09-26 |
Family
ID=26511037
Family Applications (1)
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