JP4796853B2 - 光デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバに伝達する様々な波長領域の信号光(例えば通信サービス信号や映像信号)から特定の波長領域の光を分岐する波長多重光端末に用いて好適な光デバイスに関する。
近時、ファイバアンプを用いた波長多重通信の発達に伴い、アンプ特性確保のため、各波長の光量をモニタし、光量を調整した上でアンプにて増幅させるという方式が採られるようになってきている。
このモニタには各種方法が知られているが、各ファイバにモニタデバイスを搭載するため、モニタデバイスだけでかなりの大きさを必要としている。
そのため、モニタデバイスの小型化、高密度化が望まれている。また、モニタする際に、信号光の一部を取り出して行うようにしているが、信号光を大きく減衰させることなくモニタリングできるものが望まれている。
従来では、上述の課題を解決する技術として、例えば特許文献1〜4に示すような技術が提案されている。
また、例えばFTTH(Fiber To The Home)等においては、上りと下りの信号に異なる波長を用いるため、加入者側においてそれを処理する波長多重光端末部品が必要となる。将来は、さらに別の波長の光にて映像信号を伝送(下り)する可能性があり、この場合、3波長の波長多重光端末部品が必要になる。
波長多重光端末部品の主な構成としては、WDM(Wave length Division Multiplexing)フィルタと、下り信号受信用の受光素子(例えばフォトダイオード)と、上り信号送信用の発光素子(例えばレーザダイオード)である。
なお、WDMフィルタで波長分岐を行う場合、通常のフィルタでは、遮断領域の減衰量が25dB程度であるが、仕様によっては遮断領域の減衰量として40dB程度が求められる場合がある。そこで、例えば非特許文献1に示すように、WDMプリズムと受光素子との間にバンドパスフィルタ(Rejection Filter)を挿入することが考えられる。
そして、波長多重光端末部品の従来技術としては、例えば非特許文献2に示すように、レンズを用いたマイクロ・オプティックス方式と、光導波路を用いたPLC方式が主流である。
しかしながら、両方式とも、WDMフィルタへの導波に光伝送素子(レンズや光導波路)を用いるため、光部品で最大の課題である光ファイバと光伝送素子とのアライメント固定が必要になる。そのため、製造コストの増大や接続部の信頼性が低下する等の問題を有する。
特開2003−294990号公報 特開2003−294992号公報 特開2003−295000号公報 国際公開第03/096095号パンフレット 国際公開第03/060584号パンフレット 国際公開第03/098293号パンフレット OPTCOM 2004年3月号 38頁 オプトロニクス2004年1月号 173頁
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、レンズや光導波路等の光伝送素子を用いることなく、特性及び信頼性の優れた波長多重光端末部品として使用することができる光デバイスを提供することを目的とする。
第1の本発明に係る光デバイスは、光ファイバが設置された光ファイバ設置部と、前記光ファイバの光軸を交差するように形成されたスリットと、該スリットに挿入され、前記光ファイバを伝達する信号光の一部を分岐する光分岐部材とを有し、前記光分岐部材からの分岐光を光ファイバ外に導く光分岐部と、前記光ファイバ外に導かれた前記分岐光の光路を変更する光路変更部材と、前記光路変更部材に対する入出射媒体となる導波部材と、前記導波部材の上面に形成されたフィルタと、前記光ファイバ設置部のうち、該光ファイバ設置部に設置された前記光ファイバよりも上方に位置する上面に形成され、前記光路変更部材と前記導波部材とを前記光ファイバの光軸方向に位置決めするための段差とを有し、前記導波部材は、前記光ファイバ設置部の上面のうち、前記段差の低い部分であって、且つ、前記光分岐部上に設置され、前記光路変更部材は、前記導波部材のうち、前記段差と対向する端面に形成され、前記光ファイバ外に導かれた前記分岐光は、前記導波部材から前記光路変更部材に入射し、該光路変更部材にて光路が変更されて再び前記導波部材に入射し、該導波部材を介して前記フィルタを透過することを特徴とする。
そして、第1の本発明において、前記フィルタを透過した前記分岐光の光路上に配された受光素子を有し、前記導波部材のうち、前記段差と対向する端面がテーパ面とされ、前記光路変更部材は、前記導波部材の前記テーパ面に形成され、前記テーパ面の傾斜角は、前記光分岐部からの前記分岐光が、前記光路変更部材にて反射されて前記光ファイバの光軸と直交し、且つ、前記受光素子に向かう方向に出射する角度に設定されていてもよい。
第1の本発明において、前記光ファイバ設置部の上面のうち、前記段差の高い部分にガイド部材が設置され、前記ガイド部材の前記光路変更部材と対向する端面が、該光路変更部材と接していてもよい。
第1の本発明において、前記ガイド部材のうち、前記光路変更部材と対向する端面はテーパ面とされ、該テーパ面の傾斜角は、前記導波部材のテーパ面の傾斜角と同じであってもよい。
次に、第2の本発明に係る光デバイスは、光ファイバが設置された光ファイバ設置部と、前記光ファイバの光軸を交差するように形成されたスリットと、該スリットに挿入され、前記光ファイバを伝達する信号光の一部を分岐する光分岐部材とを有し、前記光分岐部材からの分岐光を光ファイバ外に導く光分岐部と、前記光ファイバ外に導かれた前記分岐光の光路を変更する光路変更部材と、前記光路変更部材に対する入出射媒体となる導波部材と、前記導波部材の上面に形成されたフィルタと、前記光ファイバ設置部のうち、該光ファイバ設置部に設置された前記光ファイバよりも上方に位置する上面に形成され、前記光路変更部材と前記導波部材とを前記光ファイバの光軸方向に位置決めするための段差とを有し、前記光ファイバ設置部の上面のうち、前記段差の低い部分に設置されたガイド部材を有し、前記導波部材は、前記光ファイバ設置部の上面のうち、前記段差の高い部分であって、且つ、前記光分岐部上に設置され、前記光路変更部材は、前記ガイド部材のうち、前記段差と対向する端面に形成され、且つ、前記導波部材の端面に接し、前記光ファイバ外に導かれた前記分岐光は、前記導波部材から前記光路変更部材に入射し、該光路変更部材にて光路が変更されて再び前記導波部材に入射し、該導波部材を介して前記フィルタを透過することを特徴とする。
そして、第2の本発明において、前記フィルタを透過した前記分岐光の光路上に配された受光素子を有し、前記導波部材のうち、前記光路変更部材と対向する端面はテーパ面とされ、前記テーパ面の傾斜角は、前記光分岐部からの前記分岐光が、前記光路変更部材にて反射されて前記光ファイバの光軸と直交し、且つ、前記受光素子に向かう方向に出射する角度に設定されていてもよい。
次に、第3の本発明に係る光デバイスは、光ファイバが設置された光ファイバ設置部と、前記光ファイバの光軸を交差するように形成されたスリットと、該スリットに挿入され、前記光ファイバを伝達する信号光の一部を分岐する光分岐部材とを有し、前記光分岐部材からの分岐光を光ファイバ外に導く光分岐部と、前記光ファイバ外に導かれた前記分岐光の光路を変更する光路変更部材と、前記光路変更部材に対する入出射媒体となる導波部材と、前記導波部材の上面に形成されたフィルタと、前記光ファイバのクラッド層のみに形成され、前記光路変更部材と前記導波部材とを前記光ファイバの光軸方向に位置決めするための段差とを有し、前記光ファイバのクラッド層の上面のうち、前記段差の低い部分に設置されたガイド部材を有し、前記導波部材は、前記光ファイバのクラッド層の上面のうち、前記段差の高い部分であって、且つ、前記光分岐部上に設置され、前記光路変更部材は、前記ガイド部材のうち、前記段差と対向する端面に形成され、且つ、前記導波部材の端面に接し、前記光ファイバ外に導かれた前記分岐光は、前記導波部材から前記光路変更部材に入射し、該光路変更部材にて光路が変更されて再び前記導波部材に入射し、該導波部材を介して前記フィルタを透過することを特徴とする。この場合、前記フィルタを透過した前記分岐光の光路上に受光素子が配されていてもよい。
上述した第1の本発明では、光ファイバを伝達する信号光を、前記光分岐部、すなわち、光ファイバの光軸を交差するように形成されたスリットと、該スリットに挿入され、前記光ファイバを伝達する信号光の一部を分岐する光分岐部材とを有し、前記光分岐部材からの分岐光を光ファイバ外に導く光分岐部にて分岐させるようにしたので、レンズや光伝送素子を用いることなく、波長フィルタ部品や波長多重受信及び送受信デバイスを実現させることができる。
スリットにWDMフィルタを挿入設置することで波長フィルタ部品を構成することができ、光分岐部から光ファイバ外に導かれた分岐光を受光する受光素子を追加設置することで波長多重受信デバイスを構成することができる。
特に、光ファイバ外に導かれた分岐光は、光路変更部材にてその光路が変更され、さらに、導波部材を通して伝達されることから、導波部材から出射される分岐光の光路上に受光素子を設置することで、受光素子に入射される分岐光は、その入射角度(受光面の法線と入射光とのなす角)を小さくすることができ、受光特性を良好にすることができる。
また、フィルタをバンドパスフィルタとした場合、該フィルタに対しては、できるだけ入射角度が小さい方が良好な特性(遮断領域において所望の減衰量)を得ることができる。しかし、単純にフィルタへの光の入射角度を小さくしようとすると、分岐部と受光素子間に入射角度を低減するための光路変更部材を配置し、さらに光路変更部材と受光素子間に、フィルタを配置することになり、この場合、分岐部から受光素子までの光路長が増大し、損失の増加の原因となる。
一方、本発明は、少なくとも光路変更部材に対する出射媒体を導波部材とし、且つ、この導波部材の表面にフィルタを形成するようにしたので、フィルタへの入射角度の低減と、分岐部から受光素子までの光路長の距離の増大化防止の両立を実現させることができる。しかも、光路変更部材への出射(反射)並びにフィルタへの入射が同一媒体となるので、光学的に均一な状態となり、特性の向上・安定化を図ることができる。
そして、前記導波部材が、前記光路変更部材に対する入出射媒体となるようにすれば、光路変更部材への出射(反射)及びBPFへの入射のみならず、加えて光路変更部材への入射も同一媒体を介して行うことができ、より光路の均一化を図ることができ、好ましい。
前記構成において、前記光分岐部材を波長分岐フィルタとし、前記フィルタを、前記分岐光のうち、特定の波長領域の光を透過するバンドパスフィルタとしてもよい。これにより、遮断領域の減衰量を例えば40dB程度とすることができ、通過領域と減衰領域の分離を高めることができる。
また、光路長の低減及び分岐光路の光学的均一性を高めるために、前記導波部材を前記光ファイバの直上に設置されていてもよい。この場合、光路長を短くすることができることはもちろん、光ファイバと導波部材との間に形成される固定用接着層の厚みも薄くなり、光学的に不安定な部分(接着層)を低減することで、分岐光路の光学的均一性を高めることができる。
また、前記光ファイバ設置部上に、前記光路変更部材を前記光ファイバの光軸方向に位置決めするための位置決め部が設けられていることが好ましい。例えば光路変更部材は光路長の増大を防ぐためにあまり厚くすることができないので、側面に光路変更部材が存在する場合、分岐光を完全に反射するだけに必要な厚み以上は厚くすることができない。この場合、光路変更部材の光ファイバの光軸方向の位置(前後位置)を正確に決めないと、上下方向にスポットと光路変更部材の位置ズレが生じ損失等の原因となる。従って、前記光ファイバ設置部上に、前記光路変更部材を前記光ファイバの光軸方向に位置決めするための位置決め部を設けることが好ましい。
なお、前記光路変更部材は全反射ミラーであってもよい。前記導波部材の表面に前記光路変更部材が直接形成されていてもよい。前記導波部材の一部が前記光路変更部材を兼ねていてもよい。
さらに、本発明においては、前記フィルタを透過した前記分岐光の光路上に受光ユニットが配され、前記受光ユニットは、前記分岐光が入射される受光素子と、該受光素子が収容されるハウジングとを有し、前記ハウジングは、前記受光素子が収容される第1の貫通孔と、該第1の貫通孔と連通し、且つ、前記フィルタを透過した前記分岐光が通過する第2の貫通孔とを有し、前記第2の貫通孔は、前記受光素子の横幅よりも小さい開口幅を有するようにしてもよい。
通常、基板に受光素子を実装し、分岐部からの分岐光の光路上に受光素子の受光面が位置するように配置する場合、光ファイバ設置部上にスペーサを介して配置することが考えられる。しかし、光ファイバ上には、光路変更部材と導波部材が存在することから、スペーサを形成する場合、組立や製造に困難性を伴い、製造コストがかかるおそれがある。
本発明は、受光ユニットのハウジング内に設けられた第1の貫通孔内に受光素子を収容し、該第1の貫通孔と連通し、且つ、前記受光素子の横幅よりも小さい開口幅を有する第2の貫通孔に分岐部からの分岐光を通過させるようにしたので、第1の貫通孔と第2の貫通孔との段差部分がスペーサの役割を果たす。しかも、光路変更部材や導波部材上にハウジングを載置するだけで受光素子を設置できるため、組立が容易になり、製造コストの低廉化に有利となる。
以上説明したように、本発明に係る光デバイスによれば、レンズや光導波路等の光伝送素子を用いることなく、特性及び信頼性の優れた波長多重光端末部品として使用することができる。
以下、本発明に係る光デバイスの実施の形態例を図1〜図16を参照しながら説明する。
まず、第1の実施の形態に係る光デバイス10Aは、図1及び図2に示すように、光ファイバ設置部12と、光分岐部14と、導波部材16と、フィルタ18とを有する。
光ファイバ設置部12は、ガラス基板20と、該ガラス基板20に設けられた少なくとも1つの固定用溝22(V溝や半円状の溝等:図2参照)とを有し、この固定用溝22に光ファイバ24が固定用接着剤25にて固定されている。この実施の形態では、ガラス基板20の主面20aは、光ファイバ24の上面よりも上方に位置している。
光分岐部14は、光ファイバ24の光軸を交差するように形成されたスリット26と、該スリット26に挿入され、光ファイバ24を伝達する信号光28の一部を分岐する光分岐部材30とを有し、該光分岐部材30からの分岐光32を光ファイバ24外に導く。光分岐部材30は、石英ガラス30aの表面に多層膜30bが形成されて構成されている。
スリット26は、ガラス基板20の主面20aから光ファイバ24の光軸を交差し、さらに、固定用溝22の底部よりも下方の位置まで到達するように形成されている。スリット26の幅は5〜50μmであることが好ましい。5μm未満の場合、光分岐部材30が薄くなりすぎるため、実装が困難になってしまうことがある。また、50μmより厚くすると、過剰損失が大きくなり実仕様に適さなくなる。スリット26の深さは130μm〜250μmとすることが望ましい。130μm未満の場合、固定用溝22の加工段階で、固定用溝22が光ファイバ24の途中で止まってしまうおそれがあるために、この固定用溝22を起点として光ファイバ24にダメージを与えるおそれがある。また、250μmより大きいとガラス基板20の強度の低下を招くおそれがある。スリット26内のうち、スリット26の内壁と光分岐部材30との間には、屈折率整合材が充填されている。この第1の実施の形態では、スリット26の幅を30μm、スリット26の傾斜角m(光ファイバ24の光軸と直交する線上とのなす角)を20°とした。以下の説明では、光ファイバ24の光軸と直交する線を垂直線と記す。
導波部材16は、光ファイバ24外に導かれた分岐光32の光路を変更する光路変更部材34を有し、且つ、光路変更部材34から出射された分岐光32を外方に導く。導波部材16の屈折率は、光ファイバ24のクラッド層の屈折率よりも大に設定されている。従って、光路変更部材34は導波部材16の下面に形成された形となる。つまり、導波部材16の一部が光路変更部材34を兼ねた構成となっている。導波部材16の材質としては、Siが挙げられる。
導波部材16は、光ファイバ24の上方のうち、光分岐部14からの分岐光32の光路上に配置される。この第1の実施の形態では、ガラス基板20の上面であって、且つ、光分岐部14からの分岐光32の光路上に導波部材16が配置される。導波部材16と光ファイバ24との間には、図2に示すように、導波部材16の固定を目的とした接着剤36が塗布される。この接着剤36は、光ファイバ24のクラッド層の屈折率とほぼ同じ屈折率を有することが好ましい。
図1に示すように、スリット26内に挿入される光分岐部材30は、光ファイバ24を伝達する信号光28のうち、特定の波長領域の光成分を分岐する波長分岐フィルタ(WDMフィルタ)である。
フィルタ18は、導波部材16の表面に形成された薄膜にて構成され、光分岐部14からの分岐光32のうち、特定の波長領域の光を透過するバンドパスフィルタ(BPF)である。該BPFは、光分岐部14からの分岐光32のうち、遮断領域の減衰量を例えば40dB程度にして、通過領域と遮断領域の分離を高める。
ここで、第1の実施の形態に係る光デバイス10Aの作用を説明する。まず、光ファイバ24を伝達する信号光28のうち、特定の波長領域の光成分が光分岐部14において分岐されて分岐光32として光ファイバ24外へ導かれる。それ以外の光成分は信号光28として光ファイバ24を伝達する。
光ファイバ24外へ導かれた分岐光32は、接着剤36を介して導波部材16に入射する。このとき、光ファイバ24のクラッド層(又は接着剤)の屈折率と導波部材16の屈折率との違いにより、分岐光32の光路が導波部材16の下面、すなわち、光路変更部材34において変更される。光路の変更方向は、垂直線とのなす角nが小さくなる方向とされる。
光路が変更された分岐光32は、導波部材16中を伝達し、導波部材16の表面に形成されたフィルタ18を通過する。このとき、分岐光32のうち、遮断領域の減衰量が40dB程度とされることから、このフィルタ18を通過した光は、通過領域と遮断領域の分離が高められた光となる。
このように、第1の実施の形態に係る光デバイス10Aにおいては、レンズや光伝送素子を用いることなく、波長フィルタ部品や波長多重受信及び送受信デバイスを実現させることができる。
スリット26に波長分岐フィルタを挿入設置することで波長フィルタ部品を構成することができ、光分岐部14から光ファイバ24外に導かれた分岐光32を受光する受光素子(図示せず)を追加設置することで波長多重受信デバイスを構成することができる。
特に、光ファイバ24外に導かれた分岐光32は、導波部材16の光路変更部材34にてその光路が変更され、さらに、導波部材16を通して伝達されることから、導波部材16から出射される分岐光32の光路上に受光素子を設置することで、受光素子に入射される分岐光は、その入射角度(受光面の法線と入射光とのなす角)を小さくすることができ、受光特性を良好にすることができる。
ところで、フィルタ18をBPFとした場合、該フィルタ18に対しては、できるだけ入射角度が小さい方が良好な特性(遮断領域において所望の減衰量)を得ることができる。しかし、単純にフィルタ18への光の入射角度を小さくしようとすると、光分岐部14と受光素子間に入射角度を低減するための光路変更部材34を配置し、さらに光路変更部材34と受光素子間に、フィルタ18を配置することになり、この場合、光分岐部14から受光素子までの光路長が増大し、損失の増加の原因となる。
それに対して、第1の実施の形態に係る光デバイス10Aは、光路変更部材34に対する出射媒体を導波部材16とし、且つ、この導波部材16の表面にフィルタ18を形成するようにしたので、フィルタ18への入射角度の低減と、光分岐部14から受光素子までの光路長の距離の増大化防止の両立を実現させることができる。しかも、光路変更部材34への出射並びにフィルタ18への入射が同一媒体(導波部材16)となるので、光学的に均一な状態となり、特性の向上・安定化を図ることができる。
また、上述したように、光分岐部材30を波長分岐フィルタとし、フィルタ18をBPFとしたので、遮断領域の減衰量を例えば40dB程度とすることができ、通過領域と減衰領域の分離を高めることができる。
また、導波部材16を光ファイバ24の直上に設置するようにしたので、分岐光32の光路長を短くすることができることはもちろん、光ファイバ24と導波部材16との間に形成される接着剤36の厚みも薄くなり、光学的に不安定な部分(接着層)を低減することで、分岐光路の光学的均一性を高めることができる。
次に、第2の実施の形態に係る光デバイス10Bについて図3を参照しながら説明する。
この第2の実施の形態に係る光デバイス10Bは、図3に示すように、ガラス基板20の上面に段差40が形成され、さらに、段差40の低い部分20a1であって、且つ、光ファイバ24の光分岐部14上に導波部材16が設置され、導波部材16の端面16a(分岐光32の光路上に位置する端面)に全反射膜42(全反射ミラー)が形成されている点で異なる。導波部材16の表面にはフィルタ18(例えばBPF)が形成されている。
導波部材16の端面16aはテーパ面となっており、その傾斜角pは分岐光32が全反射膜42にて反射されて垂直線の方向に沿って出射する角度に設定されている。従って、全反射膜42は分岐光32の光路を変更する光路変更部材34として機能する。
ガラス基板20の設けられた段差40もテーパ面とされ、その傾斜角は導波部材16の端面16aの傾斜角pとほぼ同じとされている。
つまり、この第2の実施の形態では、導波部材16は、光路変更部材34(全反射膜42)に対する入出射媒体となっており、光路変更部材34への出射(反射)及びフィルタ18への入射のみならず、光路変更部材34への入射も同一媒体(導波部材16)を介して行われることになる。導波部材16の屈折率は光ファイバ24のクラッド層や、光ファイバ24と導波部材16間に塗布される接着剤36(例えば図2参照)の屈折率とほぼ同じとされている。つまり、導波部材16は光ファイバ24のクラッド層と同様に石英ガラスにて構成することができる。
ここで、この第2の実施の形態に係る光デバイス10Bの作用を説明する。まず、光ファイバ24を伝達する信号光28のうち、特定の波長領域の光成分が光分岐部14において分岐されて分岐光32として光ファイバ24外へ導かれる。それ以外の光成分は信号光28として光ファイバ24を伝達する。
光ファイバ24外へ導かれた分岐光32は導波部材16に入射する。導波部材16に入射した分岐光32はほとんど光路を変更されずに、全反射膜42に入射、反射し、その光路が変更される。光路が変更された分岐光32は、垂直線の方向に沿って導波部材16内を伝搬し、導波部材16の表面に形成されたフィルタ18を通過する。このとき、分岐光32のうち、遮断領域の減衰量が40dB程度とされることから、このフィルタ18を通過した光は、通過領域と遮断領域の分離が高められた光となる。
BPFへの分岐光32の入射角度は必ずしも垂直でなくてもよい。また、偏波依存性や信号ひずみに対する要求が高い場合は、分岐光32の入射角度は、BPFに対してのみならず、導波部材16上に設置される受光素子に対してもできるだけ小さい方が好ましい。
この第2の実施の形態では、導波部材16の端面16aの傾斜角pの調整のみで光路変更機能の自由度が増すので、BPFや受光素子に対して分岐光32をほぼ垂直に入射させることも可能である。
また、この第2の実施の形態では、導波部材16に光路変更部材34である全反射膜42と、BPFとしてのフィルタ18を形成するようにしている。つまり、光路変更部材34とフィルタ18を1つの物体(導波部材16)に形成することができるため、部品点数を低減することができ、部材コストや実装コストの低減を図ることができることはもちろん、一体部品の方が接着より高い信頼性が期待できる。
導波部材16は光路長の増大を防ぐためにあまり厚くすることができないため、端面16aに光路変更部材34が存在する場合、分岐光32を完全に反射するだけに必要な厚み以上は厚くすることができない。この場合、光路変更部材34のファイバ光軸方向の位置(前後位置)を正確に決めないと、上下方向にスポットと光路変更部材34の位置ズレが生じ、損失等の原因となってしまうため、この第2の実施の形態のように、光路変更部材34(又は導波部材16)の位置決め部(段差40)をガラス基板20の上面に設けることが好ましい。
次に、第2の実施の形態に係る光デバイス10Bの変形例について図4を参照しながら説明する。
この変形例に係る光デバイス10Baは、図4に示すように、上述した第2の実施の形態に係る光デバイス10Bとほぼ同様の構成を有するが、段差40の高い部分20a2に、ガイド部材44が配置されている点で異なる。この場合、ガイド部材44の端面44a(光路変更部材34と対向する端面)の傾斜角を導波部材16の端面16aの傾斜角とほぼ同じにすることで、導波部材16を取り付ける上での位置決め部材として機能するほか、導波部材16を固定するための固定部材としても機能することになる。さらに、ガイド部材44の上面の位置と導波部材16の上面の位置(正確にはフィルタ18の上面の位置)をほぼ一致させることで、ガイド部材44は導波部材16と共に後述する受光ユニット50を固定するための固定部材として機能する。
受光ユニット50は、フィルタ18を透過した分岐光32の光路上に配置されるユニットであって、CANタイプのフォトダイオード52と、該フォトダイオード52が収容されるハウジング54とを有する。
フォトダイオード52は、基台56と、該基台56に実装され、且つ、受光面を有するチップ58とを有する。基台56には、複数の外部端子60と電気的に接続するための配線パターン(図示せず)が形成され、チップ58と配線パターンはボンディングワイヤ62を介して電気的に接続されている。ハウジング54は、フォトダイオード52が収容される第1の貫通孔64と、該第1の貫通孔64と連通し、且つ、フィルタ18を透過した分岐光32が通過する第2の貫通孔66とを有する。第2の貫通孔66は、フォトダイオード52の基台56の横幅W1よりも小さい開口幅W2を有する。なお、第2の貫通孔66内における光透過媒体は、光ファイバ24や導波部材16の屈折率とほぼ同じ屈折率を有する接着剤や空気であってもよい。
通常、基板に受光素子を実装し、光分岐部14からの分岐光32の光路上に受光素子の受光面が位置するように配置する場合、光ファイバ設置部12上にスペーサを介して配置することが考えられる。しかし、光ファイバ24上には、光路変更部材34と導波部材16が存在することから、スペーサを形成する場合、組立や製造に困難性を伴い、製造コストがかかるおそれがある。
この変形例に係る光デバイス10Baでは、受光ユニット50のハウジング54内に設けられた第1の貫通孔64内にフォトダイオード52を収容し、該第1の貫通孔64と連通し、且つ、フォトダイオード52の基台56の横幅W1よりも小さい開口幅W2を有する第2の貫通孔66に光分岐部14からの分岐光32を通過させるようにしたので、第1の貫通孔64と第2の貫通孔66との段差部分68がスペーサの役割を果たす。しかも、ガイド部材44と導波部材16上にハウジング54を載置するだけでフォトダイオード52を設置できるため、組立が容易になり、製造コストの低廉化に有利となる。
次に、第3の実施の形態に係る光デバイス10Cについて図5を参照しながら説明する。
この第3の実施の形態に係る光デバイス10Cは、図5に示すように、上述した第2の実施の形態の変形例に係る光デバイス10Baとほぼ同様の構成を有するが、ガラス基板20の上面に段差70が形成され、さらに、段差70の高い部分20a2であって、且つ、光ファイバ24の光分岐部14上に導波部材16が設置されている点と、段差70の低い部分20a1に導波部材16と並列してガイド部材44が配置されている点と、ガイド部材44の端面44a(導波部材16と対向する端面)に全反射膜42(全反射ミラー)が形成されている点で異なる。ガイド部材44はその端面44aに形成された全反射膜42が導波部材16に接触するように配置されている。すなわち、全反射膜42がガイド部材44と導波部材16とで挟持された形となっている。
光路変更部材34である全反射膜42が多層膜にて構成され、要求特性上の理由等で、光路変更部材34を構成する多層膜のうち、最下層に位置する第1層目の材質が限定され、且つ、その材質が、導波部材16に形成した際の密着強度等が一般的に弱いような場合(例えばAu)、導波部材16に光路変更部材34を形成することは好ましくない。
しかし、この第3の実施の形態では、材質についての選択性の幅が広いガイド部材44に光路変更部材34を形成するようにしたので、上述のような不都合は回避され、光路変更部材34が剥離する等の問題は生じない。
しかも、組立の際に、まず、ガイド部材を段差に基づいて位置決め配置した後、導波部材を今度はガイド部材の端面に基づいて位置決め配置することができるため、パッシブに組立が完了でき、組立作業の高効率化を図ることができる。
次に、第3の実施の形態に係る光デバイス10Cのいくつかの変形例について図6〜図11を参照しながら説明する。
まず、第1の変形例に係る光デバイス10Caは、図6に示すように、上述した第3の実施の形態に係る光デバイス10Cとほぼ同様の構成を有するが、光ファイバ24のクラッド層自体に段差72が形成され、段差72の高い部分、すなわち、光ファイバ24の規定のクラッド層の上面に導波部材16が配置され、段差72の低い部分74にガイド部材44が配置されている点で異なる。
これにより、光分岐部14の光分岐部材30に対して光路変更部材34(全反射膜42)を近づけることができ、結果的に、導波部材16から出射する分岐光32のビーム径(又はスポット径)を小さくすることができる。この場合、特に、受光面の径が小さい受光素子との結合の際に有効となる。なお、フィルタ18の上方における光透過媒体は、光ファイバ24や導波部材16の屈折率とほぼ同じ屈折率を有する接着剤や空気であってもよい。
次に、第2の変形例に係る光デバイス10Cbは、図7に示すように、上述した第3の実施の形態に係る光デバイス10Cとほぼ同様の構成を有するが、導波部材16の上面のうち、光路変更部材34にて光路が変更された分岐光32が通過する部分に凸レンズ76を設けるようにしてもよい。導波部材16の前記凸レンズ76を含む上面にフィルタ18が形成される。
この第2の変形例によれば、分岐光32が凸レンズ76にて集光されることから、受光面の径が小さい受光素子との高効率結合が可能となる。導波部材16がガラス等の場合、フィルタ18の上方における出射側の光透過媒体を空気等のような屈折率差が生じる媒体としておくことが好ましい。フィルタ18の上方における出射側の光透過媒体として樹脂を用いる場合、導波部材16としてSi等のような屈折率の大きい材料を用いることが好ましい。
次に、第3の変形例に係る光デバイス10Ccは、図8に示すように、ハウジング54の貫通孔64にレンズ付きのCANタイプのフォトダイオード110を収容した点で異なる。
レンズ付きのCANタイプのフォトダイオード110は、CANタイプのフォトダイオード112に例えば径が1.5mm等のボールレンズ114が装着されたものであり、このボールレンズ114がフィルタ18に対向するようにして収容される。
この場合、第2の変形例に係る光デバイス10Cb(図7参照)に設けられた凸レンズ76のような光屈曲部を設ける必要がなくなり、設計の簡略化が可能となる。
次に、第4の変形例に係る光デバイス10Cdは、図9に示すように、第3の変形例に係る光デバイス10Ccの構成において、ハウジング54の貫通孔64内に、全反射膜42が形成されたガイド部材44と上面にフィルタ18が形成された導波部材16とを収容した点で異なる。
この場合、フィルタ18(薄膜)の形成面積を小さくすることができ、フィルタ18を構成する薄膜を効率的に使用することができる。また、ガイド部材44の上部と導波部材16の上部との間に0.03〜0.15mm程度の段差116を設けた方が好ましい。段差116を設けることで、これらガイド部材44及び導波部材16の実装時において、フィルタ18の表面に屈折率整合接着剤がはみ出るということを回避することができる。
次に、第5の変形例に係る光デバイス10Ceは、図10及び図11に示すように、上述したスリット26のほかに、ガラス基板20の主面20aから光ファイバ24の光軸まで達しない第2のスリット80が形成され、該第2のスリット80内に全反射材82が充填されている点で異なる。
第2のスリット80は、光ファイバ24のクラッド層のうち、光分岐部14からの分岐光32の光路上に形成され、その深さ方向(垂直線とのなす角)は、分岐光32が全反射材82にて反射されて垂直線の方向に沿って出射する方向(角度)に設定されている。従って、第2のスリット80と全反射材82は分岐光32の光路を変更する光路変更部材34として機能する。
そして、ガラス基板20の主面20aのうち、光路変更部材34にて光路が変更された分岐光32の光路上に導波部材16が配置され、該導波部材16の表面にはフィルタ18が形成されている。
この第5の変形例によれば、光路変更部材34を光分岐部14の光分岐部材30に近づけることができ、導波部材16から出射した分岐光32におけるビーム径(又はスポット径)の小径化が可能になる。また、各部材の加工が容易となるため、コスト低減も可能になる。
次に、第4の実施の形態に係る光デバイス10Dについて図12を参照しながら説明する。
この第4の実施の形態に係る光デバイス10Dは、図12に示すように、光ファイバ設置部12と、光分岐部14と、保持部材90とを有する。
光ファイバ設置部12は、ガラス基板20と、該ガラス基板20に設けられた少なくとも1つの固定用溝22(V溝や半円状の溝等)とを有し、この固定用溝22に光ファイバ24が固定されている。ガラス基板20の後部には、光ファイバ24の被覆部(図示せず)が載置固定されるファイバ被覆載置部92が設けられている。
光分岐部14は、光ファイバ24の光軸を交差するように形成されたスリット26と、該スリット26に挿入され、光ファイバ24を伝達する第1の信号光の一部を分岐する光分岐部材30とを有し、光分岐部材30からの分岐光を光ファイバ24外に導く。
スリット26は、ガラス基板20の主面20aから光ファイバ24の光軸を交差し、さらに、固定用溝22の底部よりも深い位置まで到達するように形成されている。スリット26の幅は、上述した第1の実施の形態と同様に、5〜50μmの範囲としている。スリット26の深さは130μm〜250μmである。スリット26内のうち、スリット26の内壁と光分岐部材30との間には、屈折率整合材が充填されている。この第4の実施の形態では、スリット26の幅を30μm、スリット26の傾斜角を20°としている。
保持部材90は、光分岐部14からの分岐光を受信するCANタイプのフォトダイオード52を取り付けるためのPD取付部94と、光ファイバ24の端面24aに第2の信号光を入射するCANタイプのレーザダイオード96を取り付けるためのLD取付部98が設けられている。また、保持部材90は、光ファイバ設置部12のうち、ガラス基板20の主面20aを固定面として、ガラス基板20に互いに固定されている。つまり、保持部材90の上面90aは、ガラス基板20に対する固定の基準として使用される。なお、ここでは図示しないが、分岐光は、上述した光路変更部材を介してフォトダイオード52に入射されるようにしてもよい。
ここで、光分岐部14は、光ファイバ24を伝達する前記第1の信号光のうち、特定の波長領域の光を分岐する。フォトダイオード52は、光分岐部14からの特定の波長領域の分岐光を受光する。レーザダイオード96から出射される第2の信号光は、第1の信号光に含まれる波長領域とは異なる波長領域を有する。すなわち、第1の信号光は1つの波長領域を有する下り信号であり、第2の信号は他の1つの波長領域を有する上り信号として使用することができる。
そして、PD取付部94にフォトダイオード52を取り付けたとき、分岐光の光路上にフォトダイオード52の受光面が位置し、LD取付部98にレーザダイオード96を取り付けたとき、レーザダイオード96の光軸と光ファイバ24の光軸とが光学的に結合するようになっている。
具体的には、PD取付部94は、フォトダイオード52が収容される第1の貫通孔64と、該第1の貫通孔64と連通し、且つ、分岐光が通過する第2の貫通孔66とを有する。第2の貫通孔66は、フォトダイオード52の基台56の横幅よりも小さい開口幅を有する。つまり、このPD取付部94は、フォトダイオード52の受光面を分岐光の光路上に位置決めするための機能を有する。
LD取付部98は、保持部材90のうち、光ファイバ24の端面24aと近接する部分に設けられたU溝100を有する。このU溝100は、レーザダイオード96の筐体102の一部がほぼ嵌まり込む程度の大きさとなっている。U溝100の深さは、レーザダイオード96の筐体102の一部をU溝100に嵌め込んだ際に、レーザダイオード96の光軸が光ファイバ24の光軸と光学的に結合する深さに設定されている。従って、このLD取付部98は、レーザダイオード96を光ファイバ24の光軸上に位置決めする機能を有する。
このように、第4の実施の形態に係る光デバイス10Dにおいては、上述した光路変更部材34上にフォトダイオード52を配置することで、波長多重の受信デバイスとすることができる。
一般的なフォトダイオードは受光径が数10μmあるため、コスト等の観点から分岐光の受光はレンズを介さず直接フォトダイオードで受光することが好ましいが、この場合、レンズを用いた場合と比較し、光軸方向の位置トレランスが厳しいものとなる。特に、光路変更等により光分岐部材30からの光路長が長い場合、マージンもなく、特に正確に配置する必要がある。
この第4の実施の形態では、保持部材90のうち、フォトダイオード52の位置決め機能の付いたPD取付部94にフォトダイオード52を設置し、保持部材90の上面90aをガラス基板20の主面20aを基準面として固定するようにしたので、分岐光の光路上にフォトダイオード52の受光面を位置させることができる。
さらに、この第4の実施の形態においては、レーザダイオード96を光ファイバ24の端面24aに対向して取り付けることで送受信デバイスとなる。この場合、保持部材90のうち、レーザダイオード96の位置決め機能の付いたLD取付部98にレーザダイオード96を設置し、保持部材90の上面90aをガラス基板20の主面20aを基準面として固定するようにしたので、レーザダイオード96の光軸と光ファイバ24の光軸とを光学的に結合させることができる。
なお、保持部材90の上面90aに垂直な軸(Z軸)は、フォトダイオード52と光ファイバ24とが接近又は離間する方向だが、レーザダイオード96にとっては、光ファイバ24の光軸に対するせん断方向である。この場合、レーザダイオード96においては、フォトダイオード52に比して格段に厳しい精度が要求され、サブミクロンレベルが必要である。また、フォトダイオード52にとって、光ファイバ24の光軸とせん断方向の関係にある軸方向(X軸)の位置もサブミクロンレベルが必要で、さらに、光ファイバ24の軸方向(Y軸)の位置合わせもミクロンレベルでは必要である。
保持部材90の位置決め機能でパッシブにこれを実現することはできるが、コスト的にむしろ不利な場合もある。このような場合は、この位置決め機能は仮の位置決め機能レベルとし、最終的にはアクティブアライメント(微調整)を行い固定する方が好ましいといえる。
特に、微調整を行う場合、レーザダイオードのチップが剥き出しになっているベアタイプのレーザダイオードでは保持・固定させる位置の自由度が低くなるので、微調整できる範囲が非常に狭くなる。このような場合は、CANタイプのレーザダイオード96を保持部材90のLD取付部98に設置する方が微調整しろを大きく取ることができ、好ましい場合もある。近年、レーザダイオード・モジュール(LDモジュール)の低コスト化も進み、レンズ付LDモジュールも安価に入手可能なため、この観点からもCANタイプのレーザダイオード96を保持部材90に設置する形態の方が好ましい場合もある。
特に、レーザダイオード96に対する位置決めの許容範囲が厳しいため、これは実装時の位置はもちろん、長期的に位置がずれることがないようする必要が生じる。この両者の観点から、CANタイプのレーザダイオード96は保持部材90に溶接すると好ましい。溶接は短時間で固定が可能なため、レーザダイオード96のアライメント後、固定までの間に位置ずれが生じるおそれを低減できる。しかも、リジットにお互いが固定されるので長期的な信頼性も確保できる。CANタイプのレーザダイオード96と保持部材90の溶接部以外の隙間に接着剤を充填し補強するとさらに好ましい。溶接はYAGスポット溶接が好ましい。
なお、光ファイバ24の端面24aはレーザダイオード96から入射した光が反射して戻らないようにテーパ面にする、すなわち、垂直線に対して所定角度ほど傾斜させたテーパ面にするとよい。また、光ファイバ24の端面24aにARコートを施して反射を防いでもよい。
上述の例では、上り信号が1つの波長領域を有し、下り信号が1つの波長領域を有する波長多重形態に適用した例を示したが、その他、図13の変形例に係る光デバイス10Daのように、保持部材90に例えば2つのPD取付部94A及び94Bを光ファイバ24の光軸方向に沿って並列に設けることによって、上り信号が1つの波長領域を有し、下り信号が2つの波長領域を有する波長多重形態に適用するようにしてもよい。もちろん、3つ以上のPD取付部を設けるようにしてもよい。
また、図12の例では、保持部材90にPD取付部94とLD取付部98を設けるようにしたが、その他、PD取付部94のみ、あるいはLD取付部98のみを設けるようにしてもよい。
なお、第1〜第4の実施の形態に係る光デバイス10A〜10Dにおいては、ガラス基板20に1つの光ファイバ24を設置した例を示したが、複数の光ファイバを設置した場合にも容易に適用させることができる。
受信波長が1.49μm、送信波長が1.31μmのシングルモード送受信デバイス200を作製した。以下、図5、図12、図14〜図16を参照しながらこの送受信デバイスの作製過程を説明する。
(1)光ファイバ設置部12の作製
ガラス(Pyrex)基板20に、ファイバ被覆載置部92と固定用溝22(図5参照)及び光路変更部材用の位置決め段差70(図5参照)を施し、その後、固定用溝22にシングルモードの光ファイバ24を設置し、接着剤にて固定した。光ファイバ24の端面24a(図12参照)はレーザダイオード96からの光の反射防止のため、傾斜角8°に光学研磨を施し、光ファイバ設置部12とした。
ガラス基板20の主面20aから光ファイバ24の光軸を交差し、さらに、固定用溝22の底部よりも下方の位置まで到達するようにスリット26を傾斜角12°、幅30μmで施した。傾斜角は、受信する1.49μmの十分な分岐特性を得るためには小さい方がよく、フォトダイオード52までの光路長の増大を防ぐには大きい方がよく、両者の兼ね合いで適正な設計とした。
石英のウェハ上にWDMフィルタ用の多層膜を蒸着にて形成した。多層膜は、入射角12°にて1.49μmの光を反射分岐させ、1.31μmの光は透過する設計とした。このウェハをチップ化した後、WDMフィルタの裏面から研磨をし、多層膜を含め総厚25μmの光分岐部材30とした。
光分岐部材30をスリット26内に挿入し、接着剤で固定した。その後、ガラス(Pyrex)のウェハ表面にAuを表面とした全反射膜42(光路変更部材34)を蒸着にて形成し、端面の傾斜角33°となるようにウェハを切断し、チップ化してガイド部材44(図5参照)を作製した。
導波部材16となる石英のウェハ表面に波長λ:1490±5nmのバンド幅を透過するフィルタ18(BPF)を形成し、側面が33°となるようにウェハを切断し、チップ化し、導波部材16を得た。
図5に示すように、ガイド部材44を、ガラス基板20のうち、段差70の低い部分20a1の上に載置すると共に、光路変更部材34が光分岐部材30に向かい合う方向に立て、光路変更部材用の位置決め段差70を基準にして前後の位置を決め、接着剤で固定した。
導波部材16を、フィルタ18が上面に位置し、且つ、33°の端面16aが光路変更部材34と密着するように、ガラス基板20のうち、段差70の高い部分20a2の上に設置し、接着剤で固定した。接着剤は、導波部材16と光ファイバ24間及び導波部材16とガイド部材44間に空隙がないように充填、硬化した。
(2)保持部材90の作製
次に、図14に示すように、ステンレス製の板材202に、PD取付部94(ザグリ付き穴:第1の貫通孔64及び第2の貫通孔66)と、LD取付部98(U溝100)と、逃げ溝204(ファイバ被覆部が挿入される溝)を加工した。
CANタイプのフォトダイオード52をPD取付部94の第1の貫通孔64に収容してフォトダイオード52の基台56を第1の貫通孔64と第2の貫通孔66との段差部分68に突き当てるようにし、フォトダイオード52の基台56と第1の貫通孔64の間に接着剤を充填し、硬化、接着した。
(3)フォトダイオード52/レーザダイオード96の設置
アライメント装置でガラス基板20及び保持部材90をそれぞれ保持し、例えば図12に示すように、保持部材90の基準面(上面90a)をガラス基板20の主面20aに当接させ、画像観察にて光ファイバ24の光軸とLD取付部98(U溝100)の中心軸が一致するように位置合わせした。
光ファイバ24の逆端(端面24aとは逆の端面:図示せず)より波長λ=1.49μmのレーザ光を入射し、分岐光をフォトダイオード52で受光し、受光量が最大になるようにY軸調整及びX軸微調整を行い、ガラス基板20と保持部材90とを接着固定した。このとき、フィルタ18(BPF)とフォトダイオード52間には空隙がないように接着剤を充填、硬化した。
CANタイプのレーザダイオード96を保持部材90のLD取付部98(U溝100)に設置した。これにより、X軸方向、Z軸方向、X軸を中心とした回転方向(θx)、Z軸を中心とした回転方向(θz)は略位置が合っており、レーザダイオード96を発振させたことで光ファイバ24の逆端より容易に光を検出できた。CANタイプのレーザダイオード96をLD取付部98上でスライドさせて検出光量が最大になるようにY軸方向の調整を行った後、3μm以下程度の範囲でLD取付部98(U溝100)からCANタイプのレーザダイオード96を浮かし、さらに、光量が最大になる位置に各軸を最適化し、その状態でCANタイプのレーザダイオード96の筐体102のフランジ部分102aと保持部材90のLD取付部98の端面98aにてYAGスポット溶接を施し、仮固定した。
LD取付部98に接着剤を充填し、レーザダイオード96と保持部材90を接着固定した。最後に、ガラス基板20を覆う凹形状の蓋206を保持部材90の上面に載置して、固定し、パッケージングとした。
なお、本発明に係る光デバイスは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
第1の実施の形態に係る光デバイスを示す断面図である。 図1におけるII−II線上の断面図である。 第2の実施の形態に係る光デバイスを示す断面図である。 第2の実施の形態に係る光デバイスの変形例を示す断面図である。 第3の実施の形態に係る光デバイスを示す断面図である。 第3の実施の形態に係る光デバイスの第1の変形例を示す断面図である。 第3の実施の形態に係る光デバイスの第2の変形例を示す断面図である。 第3の実施の形態に係る光デバイスの第3の変形例を示す断面図である。 第3の実施の形態に係る光デバイスの第4の変形例を示す断面図である。 第3の実施の形態に係る光デバイスの第5の変形例を示す断面図である。 図10におけるXI−XI線上の断面図である。 第4の実施の形態に係る光デバイスを示す斜視図である。 第4の実施の形態に係る光デバイスの変形例を示す断面図である。 実施例に係る送受信システムを示す断面図である。 図14の矢印XVからみた矢視図である。 図14の矢印XVIからみた矢視図である。
符号の説明
10A、10B、10Ba、10C、10Ca〜10Ce、10D、10Da…光デバイス
12…光ファイバ設置部 14…光分岐部
16…導波部材 18…フィルタ
20…ガラス基板 22…固定用溝
24…光ファイバ 28…信号光
30…光分岐部材 32…分岐光
34…光路変更部材 40、70、72、116…段差
42…全反射膜 44…ガイド部材
50…受光ユニット 52…フォトダイオード
64…第1の貫通孔 66…第2の貫通孔
76…凸レンズ 80…第2のスリット
82…全反射材 90…保持部材
90a…上面 94、94A、94B…PD取付部
96…レーザダイオード 98…LD取付部
110…レンズ付きのCANタイプのフォトダイオード
112…CANタイプのフォトダイオード 114…ボールレンズ

Claims (11)

  1. 光ファイバが設置された光ファイバ設置部と、
    前記光ファイバの光軸を交差するように形成されたスリットと、該スリットに挿入され、前記光ファイバを伝達する信号光の一部を分岐する光分岐部材とを有し、前記光分岐部材からの分岐光を光ファイバ外に導く光分岐部と、
    前記光ファイバ外に導かれた前記分岐光の光路を変更する光路変更部材と、
    前記光路変更部材に対する入出射媒体となる導波部材と、
    前記導波部材の上面に形成されたフィルタと、
    前記光ファイバ設置部のうち、該光ファイバ設置部に設置された前記光ファイバよりも上方に位置する上面に形成され、前記光路変更部材と前記導波部材とを前記光ファイバの光軸方向に位置決めするための段差とを有し、
    前記導波部材は、前記光ファイバ設置部の上面のうち、前記段差の低い部分であって、且つ、前記光分岐部上に設置され、
    前記光路変更部材は、前記導波部材のうち、前記段差と対向する端面に形成され
    前記光ファイバ外に導かれた前記分岐光は、前記導波部材から前記光路変更部材に入射し、該光路変更部材にて光路が変更されて再び前記導波部材に入射し、該導波部材を介して前記フィルタを透過することを特徴とする光デバイス。
  2. 請求項1記載の光デバイスにおいて、
    前記フィルタを透過した前記分岐光の光路上に配された受光素子を有し、
    前記導波部材のうち、前記段差と対向する端面がテーパ面とされ、
    前記光路変更部材は、前記導波部材の前記テーパ面に形成され、
    前記テーパ面の傾斜角は、前記光分岐部からの前記分岐光が、前記光路変更部材にて反射されて前記光ファイバの光軸と直交し、且つ、前記受光素子に向かう方向に出射する角度に設定されていることを特徴とする光デバイス。
  3. 請求項1又は2記載の光デバイスにおいて、
    前記光ファイバ設置部の上面のうち、前記段差の高い部分にガイド部材が設置され、
    前記ガイド部材の前記光路変更部材と対向する端面が、該光路変更部材と接していることを特徴とする光デバイス。
  4. 請求項3記載の光デバイスにおいて、
    前記ガイド部材のうち、前記光路変更部材と対向する端面はテーパ面とされ、該テーパ面の傾斜角は、前記導波部材のテーパ面の傾斜角と同じであることを特徴とする光デバイス。
  5. 光ファイバが設置された光ファイバ設置部と、
    前記光ファイバの光軸を交差するように形成されたスリットと、該スリットに挿入され、前記光ファイバを伝達する信号光の一部を分岐する光分岐部材とを有し、前記光分岐部材からの分岐光を光ファイバ外に導く光分岐部と、
    前記光ファイバ外に導かれた前記分岐光の光路を変更する光路変更部材と、
    前記光路変更部材に対する入出射媒体となる導波部材と、
    前記導波部材の上面に形成されたフィルタと、
    前記光ファイバ設置部のうち、該光ファイバ設置部に設置された前記光ファイバよりも上方に位置する上面に形成され、前記光路変更部材と前記導波部材とを前記光ファイバの光軸方向に位置決めするための段差とを有し、
    前記光ファイバ設置部の上面のうち、前記段差の低い部分に設置されたガイド部材を有し、
    前記導波部材は、前記光ファイバ設置部の上面のうち、前記段差の高い部分であって、且つ、前記光分岐部上に設置され、
    前記光路変更部材は、前記ガイド部材のうち、前記段差と対向する端面に形成され、且つ、前記導波部材の端面に接し
    前記光ファイバ外に導かれた前記分岐光は、前記導波部材から前記光路変更部材に入射し、該光路変更部材にて光路が変更されて再び前記導波部材に入射し、該導波部材を介して前記フィルタを透過することを特徴とする光デバイス。
  6. 請求項5記載の光デバイスにおいて、
    前記フィルタを透過した前記分岐光の光路上に配された受光素子を有し、
    前記導波部材のうち、前記光路変更部材と対向する端面はテーパ面とされ、
    前記テーパ面の傾斜角は、前記光分岐部からの前記分岐光が、前記光路変更部材にて反射されて前記光ファイバの光軸と直交し、且つ、前記受光素子に向かう方向に出射する角度に設定されていることを特徴とする光デバイス。
  7. 光ファイバが設置された光ファイバ設置部と、
    前記光ファイバの光軸を交差するように形成されたスリットと、該スリットに挿入され、前記光ファイバを伝達する信号光の一部を分岐する光分岐部材とを有し、前記光分岐部材からの分岐光を光ファイバ外に導く光分岐部と、
    前記光ファイバ外に導かれた前記分岐光の光路を変更する光路変更部材と、
    前記光路変更部材に対する入出射媒体となる導波部材と、
    前記導波部材の上面に形成されたフィルタと、
    前記光ファイバのクラッド層のみに形成され、前記光路変更部材と前記導波部材とを前記光ファイバの光軸方向に位置決めするための段差とを有し、
    前記光ファイバのクラッド層の上面のうち、前記段差の低い部分に設置されたガイド部材を有し、
    前記導波部材は、前記光ファイバのクラッド層の上面のうち、前記段差の高い部分であって、且つ、前記光分岐部上に設置され、
    前記光路変更部材は、前記ガイド部材のうち、前記段差と対向する端面に形成され、且つ、前記導波部材の端面に接し
    前記光ファイバ外に導かれた前記分岐光は、前記導波部材から前記光路変更部材に入射し、該光路変更部材にて光路が変更されて再び前記導波部材に入射し、該導波部材を介して前記フィルタを透過することを特徴とする光デバイス。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の光デバイスにおいて、
    前記光分岐部材は、波長分岐フィルタであり、
    前記フィルタは、前記分岐光のうち、特定の波長領域の光を透過するバンドパスフィルタであることを特徴とする光デバイス。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の光デバイスにおいて、
    前記光路変更部材が全反射ミラーであることを特徴とする光デバイス。
  10. 請求項7記載の光デバイスにおいて、
    前記フィルタを透過した前記分岐光の光路上に受光素子が配されていることを特徴とする光デバイス。
  11. 請求項1、5又は7記載の光デバイスにおいて、
    前記フィルタを透過した前記分岐光の光路上に受光ユニットが配され、
    前記受光ユニットは、前記分岐光が入射される受光素子と、該受光素子が収容されるハウジングとを有し、
    前記ハウジングは、前記受光素子が収容される第1の貫通孔と、該第1の貫通孔と連通し、且つ、前記フィルタを透過した前記分岐光が通過する第2の貫通孔とを有し、
    前記第2の貫通孔は、前記受光素子の横幅よりも小さい開口幅を有することを特徴とする光デバイス。
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