JP4265439B2 - 光導波路モジュールの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光導波路と光ファイバとを結合した光導波路モジュールの製造方法に関するものである。
従来より、光情報通信システムにおいて光導波路と光ファイバとを結合した光導波路モジュールが用いられている。この種の光導波路モジュールの製造方法として、光導波路と光ファイバとを調芯後、光導波路と光ファイバとの間に10μmの間隔をあけて、そこにバインダーに分散された低融点ガラス粉末を設け、溶着用レーザ光を光ファイバに導波させて低融点ガラスを溶解させることにより、光導波路と光ファイバとを接続するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、別の製造方法として、光ファイバアレイの光導波路との接続面に低融点ガラスを数μm蒸着しておき、光ファイバアレイを光導波路に位置合わせし、低融点ガラスを加熱して溶解させることにより、光導波路と光ファイバアレイとを接続するものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−232956号公報 特開平8−15561号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された光導波路モジュールの製造方法においては、以下のような課題がある。(1)光導波路と光ファイバとを調芯した後に、それらの間に低融点ガラスを設けるため、作業工程が増加する。(2)低融点ガラスとして粉末のものを使用するため、充填の安定性による接続不良や、気泡混入による接続不良を起こす可能性がある。(3)低融点ガラスは冷却歪が発生しやすく脆いため、冷却時にクラックが発生し、接続不良を起こす可能性がある。
また、上記特許文献2に記載された製造方法においては、以下のような課題がある。(1)低融点ガラスの蒸着厚みには限界があるため、低融点ガラスを溶解させ光導波路と光ファイバアレイとを接続した後に、さらに接続を補強強化する必要があり、作業工程が増加する。(2)上記特許文献1に記載の製造方法と同様に、冷却時に低融点ガラスにクラックが発生し、接続不良を起こす可能性がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、光導波路と光ファイバとの接続作業工程を簡略化できると共に、光導波路と光ファイバとの接続信頼性を向上できる光導波路モジュールの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、コア部及びクラッド部を有する光導波路板と、この光導波路板に接合されて光学結合される光ファイバとを備えた光導波路モジュールの製造方法において、コア部及びクラッド部の端部に所定の温度で軟化して光ファイバを接合するための溶着部を有すると共に、コア部及びクラッド部の端部近傍に温度で軟化せずに光ファイバを止めるための光ファイバ止め部を有する光導波路板を形成する光導波路板形成工程と、少なくとも光ファイバの端部を溶着部を軟化し得る温度に加熱し、光ファイバの端部を光導波路板の溶着部に押し付けつつ光ファイバを光ファイバ止め部まで挿入する光ファイバ挿入工程と、光導波路板の溶着部及び光ファイバの端部を冷却して、光ファイバを光導波路板に接合する光ファイバ接合工程と、を備え、光導波路板は、光ファイバ止め部がクラッド部の端部であり、溶着部がコア部と同一の材料で構成されているものである。
請求項の発明は、請求項に記載の光導波路モジュールの製造方法において、光ファイバは、光導波路板の溶着部に押し付ける側の端部付近が針状であるものである。
請求項の発明は、コア部及びクラッド部を有する光導波路板と、この光導波路板に接合されて光学結合される光ファイバとを備えた光導波路モジュールの製造方法において、コア部及びクラッド部の端部に所定の温度で軟化して光ファイバを接合するための溶着部を有すると共に、コア部及びクラッド部の端部近傍に温度で軟化せずに光ファイバを止めるための光ファイバ止め部を有する光導波路板を形成する光導波路板形成工程と、少なくとも光ファイバの端部を溶着部を軟化し得る温度に加熱し、光ファイバの端部を光導波路板の溶着部に押し付けつつ光ファイバを光ファイバ止め部まで挿入する光ファイバ挿入工程と、光導波路板の溶着部及び光ファイバの端部を冷却して、光ファイバを光導波路板に接合する光ファイバ接合工程と、を備え、光導波路板は、クラッド部の下面に配された基板をさらに有し、光ファイバ止め部が基板の端部付近に形成された段差であるものである。
請求項の発明は、コア部及びクラッド部を有する光導波路板と、この光導波路板に接合されて光学結合される光ファイバとを備えた光導波路モジュールの製造方法において、コア部及びクラッド部の端部に所定の温度で軟化して光ファイバを接合するための溶着部を有すると共に、コア部及びクラッド部の端部近傍に温度で軟化せずに光ファイバを止めるための光ファイバ止め部を有する光導波路板を形成する光導波路板形成工程と、少なくとも光ファイバの端部を溶着部を軟化し得る温度に加熱し、光ファイバの端部を光導波路板の溶着部に押し付けつつ光ファイバを光ファイバ止め部まで挿入する光ファイバ挿入工程と、光導波路板の溶着部及び光ファイバの端部を冷却して、光ファイバを光導波路板に接合する光ファイバ接合工程と、を備え、光導波路板は、溶着部にコア部の延長線上に穴が開いているものである。
請求項1の発明によれば、光ファイバの端部を加熱して光導波路板の溶着部に挿入し、光ファイバを光導波路板のコア部に調芯した後に冷却するだけで、光ファイバを光導波路板に接合することができるため、光ファイバを接合する工程が簡略化でき、また、光ファイバの接合性が向上する。しかも、クラッド部の端部を光ファイバ止め部と兼用するので、別部材で光ファイバ止め部を形成する必要がなく、低コスト化できる。さらに、溶着部をコア部と同一の材料とすることで、光導波路板を形成する工程が簡略化でき、また、光損失を低減することができる。
請求項の発明によれば、光ファイバの端部をコア部の一部まで挿入できるので、コア部と光ファイバ間の間隙を小さくでき、光結合損失を低減することができる。
請求項の発明によれば、請求項1の発明と同様に、光ファイバの端部を加熱して光導波路板の溶着部に挿入し、光ファイバを光導波路板のコア部に調芯した後に冷却するだけで、光ファイバを光導波路板に接合することができるため、光ファイバを接合する工程が簡略化でき、また、光ファイバの接合性が向上する。しかも、光ファイバを基板に沿わせながら光導波路板の溶着部に挿入することができ、光ファイバの挿入、位置決めを簡単に行える。また、光ファイバを挿入したとき、融解した溶着部の材料の逃げ道ができるため、光ファイバを溶着部に滑らかに挿入することができ、光ファイバの挿入、位置決めをより間単に行える。
請求項の発明によれば、請求項1の発明と同様に、光ファイバの端部を加熱して光導波路板の溶着部に挿入し、光ファイバを光導波路板のコア部に調芯した後に冷却するだけで、光ファイバを光導波路板に接合することができるため、光ファイバを接合する工程が簡略化でき、また、光ファイバの接合性が向上する。しかも、光ファイバ挿入工程の際に溶融して押し出される溶着部の材料が少なくて済むので、小さい力で光ファイバを溶着部に挿入することができ、光ファイバを溶着部に挿入するときに光ファイバの屈曲を防止することができる。また、溶着部に穴が開いていることで、光ファイバ挿入時のガイド的な役割を担うことができ、光ファイバの挿入、位置決めを簡単に行える。

以下、本発明を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
まず、第1の実施形態について図1(a)(b)及び図2(a)(b)を参照して説明する。光導波路モジュール1は、光導波路板2と、光導波路板2に接合されて光学結合される光ファイバ3とを備える。
光導波路板2は、シリコン基板21と、アンダークラッド層22と、コア23と、オーバークラッド層24と、溶着部25と、光ファイバ止め部26とを有している。光ファイバ3は、断面円形であり、コア31と、コア31の周りに形成されたクラッド31とを有している。
光ファイバ3は、光導波路板2の溶着部25によって光導波路板2に接合されており、光導波路板2のコア23及び光ファイバ3のコア31に導波される光が、それらコア23及びコア31との間で相互に光結合可能になっている。
シリコン基板21は、上段面21a、下段面21b、及び段差端面21c,21d,21eを有するように段差状に形成されている(すなわち段差凹部を有するように形成されている)。アンダークラッド層22、コア23、オーバークラッド層24は、シリコン基板21の上段面21a上に形成されている。
溶着部25は、光ファイバ3を溶着し、光導波路板2に固定するためのものであり、所定の温度で軟化し、冷却すると固化する材料により形成されている。この溶着部25は、図2(a)(b)に示すように、光ファイバ3を光導波路板2に接合する前に、シリコン基板21の下段面21b上に、シリコン基板21の段差端面21c、アンダークラッド層22の端部、コア23の端部、及びオーバークラッド層24の端部を覆って(すなわち段差凹部内に設けられている)予め設けられている。溶着部25は、一旦軟化され、光ファイバ3を挿入した状態で再度固化されることにより、図1(a)(b)に示すように、光ファイバ3を光導波路板2に固定している。
光ファイバ止め部26は、光ファイバ3を光導波路板2に接合する際に光ファイバ3を位置止めするためのものであり、アンダークラッド層22、コア23、及びオーバークラッド層24の端部近傍に設けられている。光ファイバ止め部26は、溶着部25が軟化する温度では軟化しない材料により形成されており、本実施形態では、シリコン基板21の段差端面21cが光ファイバ止め部26とされている。
次に、上記光導波路板2の作製方法について説明する。光導波路板2は、以下のようにして作製される。
まず、上記のように段差状に形成されたシリコン基板21を準備し、シリコン基板21の上段面21a上にアンダークラッド層22を形成する。アンダークラッド層の形成は、まず、硬化性樹脂であるエチレングリコールジメタクリレートとテトラフルオロプロピルメタクリレートをコア23に対して屈折率差が0.005となるように配合し、重合開始剤であるイルガキュア369(チバ製)を1wt%、希釈剤としてPGMEAを配合して、1時間、1000rpmで攪拌混合する。そして、この材料をシリコン基板21の上段面21a上にスピンコータを用いて1000rpmで回転させて塗布し、厚みが10μmの層にする。続いて、紫外線ランプを用いた露光器で紫外線を15mW/cm^2で10min間照射する。このとき、マスクを用いてシリコン基板21の下段面21b上には紫外線を照射しないようにし、上段面21a上の塗布材料にのみ紫外線を照射させて、上段面21a上の塗布材料を硬化させる。その後、現像液MIBKで未硬化部分(スピンコート時に下段面22b上に流出し、紫外線露光時にマスクされていた塗布材料)を現像して除去する。その後、150℃で1時間熱処理を施し、上段面21a上の塗布材料をさらに硬化させる。これにより、シリコン基板21の上段面21a上にアンダークラッド層22が形成される。
続いて、アンダークラッド層22上にコア23を形成する。コア23は、その材料をエチレングリコールジメタクリレートとテトラフルオロプロピルメタクリレートの配合率を上記アンダークラッド層22とは異なるものとし、また、紫外線露光時のマスクを導波路コア形状をしたものとし、それ以外は、上記アンダークラッド層22と同様の方法により形成される。コア23は、アンダークラッド層22に対して屈折率差が0.005とされる。続いて、オーバークラッド層24を形成する。オーバークラッド層24は、上記アンダークラッド層22と同様の方法により形成される。
その後、シリコン基板21の下段面21bに溶着部25を形成する。溶着部25の形成は、熱可塑性樹脂であるPMMAを溶媒であるアセトンに溶解させた材料を、シリコン基板21の下段面21b上にスピンコータを用いてオーバークラッド層22の高さまで充填する。その後、溶媒であるアセトンを揮発させる。これにより、溶着部25が、シリコン基板21の段差端面21c、アンダークラッド層22の端部、コア23の端部、及びオーバークラッド層24の端部を覆って、シリコン基板21の下段面21b上に形成される。このように形成された溶着部25は、150℃以上の温度で軟化するものとなっている。なお、シリコン基板21は、150℃の温度では軟化しない。
このようにして、光導波路板2が作製される。なお、光導波路板2の作製方法、及びアンダークラッド層22、コア23、オーバークラッド層24、溶着部25の材料は、これに限られるものではない。
次に、上記光導波路モジュール1の製造方法について説明する。光導波路モジュール1の製造は、まず、上記のように光導波路板2を作製する。そして、光導波路板2を固定台にエアーで吸着固定する。一方、光ファイバ3の端部をヒータにより150℃(光導波路板2の溶着部25を軟化し得る温度)に加熱する。続いて、このように加熱した光ファイバ3の端部を、図2(a)(b)に示すように、光導波路板2の溶着部25に矢印A方向に押し付けつける。これにより、溶着部25が軟化され、光ファイバ3は溶着部25内に挿入される。なお、光ファイバ3の端部を加熱することに代えて、溶着部25を加熱することで溶着部25を軟化させてもよい。
そして、光ファイバ3を溶着部25に押し付けつつ、光ファイバ3の端部が光導波路板2の光ファイバ止め部26(シリコン基板21の段差端面21c)にあたるまで、光ファイバ3を溶着部25に挿入し、光ファイバ3のコア21と光導波路板2のコア23とを調芯する。その後、ヒータへの通電を停止し、全体に常温の冷却エアーを吹きかけることで溶着部25及び光ファイバ3の端部を冷却し、溶着部25を固化する。これにより、光ファイバ3は溶着部25により光導波路板2に固定され、光導波路板2に光ファイバ3が接合されて光学結合された光導波路モジュール1が得られる。
このような光導波路モジュール1の製造方法によれば、光ファイバ3の端部を加熱して光導波路板2の溶着部25に挿入し、光ファイバ3のコア31と光導波路板2のコア23とを調芯した後に冷却するだけで、光ファイバ3を光導波路板2に接合することができる。従って、光ファイバ3の接合工程を容易に行える。また、溶着部25の厚みを任意に設定することが可能であり、溶着部25と光ファイバ3との接着面積を大きく取れるため、光ファイバ3の接着強度を確保でき、光ファイバ3の接合性が向上する。さらに、調芯後に光ファイバ3と光導波路板2との間の微小隙間に接着材料を充填する必要がないため、気泡の混入や充填不良等の問題も解消され、光ファイバ3の接合性が向上する。
また、上記光導波路モジュール1は、「シリコン基板21の段差の高さ(上段面21aの高さと下段面21bの高さとの差)」≧「光ファイバ3の半径」−「アンダークラッド層22の厚み」−「コア23の厚みの半分」の関係を満たす構成となっている。このような構成によれば、光ファイバ3をシリコン基板21の下段面21bに沿わせながら溶着部25に挿入すると、光ファイバ3のコア31と光導波路板2のコア23の高さ方向の位置がほぼ同じになり、従って、光ファイバ3の挿入、高さ方向の位置決めを簡単に行える。また、光ファイバ3を挿入したとき、融解した溶着部25の材料の逃げ道ができるため、光ファイバ3を滑らかに挿入することができ、光ファイバ3が屈曲することがなく、光ファイバ3の挿入、位置決めをより間単に行える。
なお、上記実施形態において、溶着部25の上面に、光ファイバ3の挿入位置であることを示すマーキングを施してもよい。このようなマーキングは、例えば、光導波路板2の作製後に、スパッタリング装置を用いて、溶着部25の上面にマスクを介して銅等の金属の薄膜による所定の印を形成することにより行われる。このようにすれば、溶着部25の位置が光導波路板2の上面側から確認でき、光ファイバ3を溶着部25に挿入する際の位置合せが容易となり、光ファイバ3を容易に溶着部25に挿入することができる。また、上記実施形態において、シリコン基板21の下段面21bにV溝を形成してもよい。このようにすれば、光ファイバ3の位置決め、調芯がさらに容易となる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について図3を参照して説明する。本実施形態では、光導波路板2の構成が上記第1の実施形態の構成と異なっている。
本実施形態では、光導波路板2は、溶着部25がアンダークラッド層22と同一の材質で構成されている。溶着部25は、所定の温度で軟化し、冷却すると固化する材料により形成されている。溶着部25は、アンダークラッド層22を形成する際に同時に形成される。シリコン基板21は、溶着部25が軟化する温度では軟化せず、シリコン基板21の段差端面21cが光ファイバ止め部26とされている。光導波路板2の他の構成については、上記第1の実施形態における構成と同様である。
このような光導波路板2を用いても、上記第1の実施形態と同様の方法により光ファイバを溶着部25に溶着して、光導波路モジュールを得ることができる。
本実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の作用効果に加えて、アンダークラッド層22を形成する際に同時に溶着部25を形成できるので、製造工数が減少し、製造コストを低減することができる。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態について図4を参照して説明する。本実施形態では、光導波路板2の構成が上記第1の実施形態の構成と異なっている。
本実施形態では、光導波路板2は、アンダークラッド層22と、コア23と、オーバークラッド層24と、溶着部25と、光ファイバ止め部26とを有している。アンダークラッド層22は、上段面22a、下段面22b、及び段差端面22cを有するように、段差状に形成されている。コア23、オーバークラッド層24は、アンダークラッド層22の上段面22a上に形成されている。
溶着部25は、アンダークラッド層22の下段面22b上に、アンダークラッド層22の端部(アンダークラッド層22の段差端面22c)を覆ってコア23の端部に設けられており、コア23と同一の材質で構成されている。溶着部25は、所定の温度で軟化し、冷却すると固化する材料により形成されている。溶着部25は、コア23を形成する際に同時に形成される。アンダークラッド層22は、溶着部25が軟化する温度では軟化しない材料により形成されており、アンダークラッド層22の段差端面22cが光ファイバ止め部26とされている。
このような光導波路板2を用いても、上記第1の実施形態と同様の方法により光ファイバを溶着部25に溶着して、光導波路モジュールを得ることができる。
本実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の作用効果に加えて、アンダークラッド層22の端部(段差端面22c)を光ファイバ止め部26と兼用するので、別部材で(第1の実施形態のようにシリコン基板を用いて)光ファイバ止め部26を形成する必要がなく、製造コストを低減することができる。
<第4の実施形態>
次に、第4の実施形態について図5(a)(b)を参照して説明する。本実施形態では、光導波路板2の構成が上記第1の実施形態の構成と異なっている。
本実施形態では、光導波路板2は、溶着部25がコア23と同一の材質で構成されている。溶着部25は、所定の温度で軟化し、冷却すると固化する材料により形成されている。溶着部25は、コア23を形成する際に同時に形成される。シリコン基板21は、溶着部25が軟化する温度では軟化せず、シリコン基板21の段差端面21cが光ファイバ止め部26とされている。
光導波路板2は、以下のようにして作製される。まず、シリコン基板21の上段面21a上にアンダークラッド層22を形成する。アンダークラッド層の形成は、まず、硬化性樹脂であるエチレングリコールジメタクリレートとテトラフルオロプロピルメタクリレートをコア23に対して屈折率差が0.005となるように配合し、そこに重合開始剤であるパーブチルI(日本油脂製)を0.5wt%、希釈剤としてPGMEAを配合して、1時間、1000rpmで攪拌混合する。そして、この材料をシリコン基板21の上段面21a上にスピンコータを用いて1000rpmで回転させて塗布し、厚みが20μmの層にする。続いて、導波路コア形状をした型を押し付け、150℃まで昇温することにより材料を硬化させた後、離型する。これにより、導波路コア溝を有するクラッド層22が形成される。
続いて、コア23及び溶着部25を形成する。コア23及び溶着部25は、熱可塑性樹脂であるPMMAを溶媒であるアセトンに溶解させた材料を、アンダークラッド層22に形成された導波路コア溝、及びシリコン基板21の下段面21b上にスピンコータを用いて充填する。その後、溶媒であるアセトンを揮発させる。これにより、コア23が形成されると共に、溶着部25がアンダークラッド層22及びコア23の端部にてシリコン基板21の下段面21b上に形成される。コア23は、アンダークラッド層22に対して屈折率差が0.005とされる。溶着部25は、150℃以上の温度で軟化するものとなっている。
続いて、オーバークラッド層24を形成する。オーバークラッド層24は、上記アンダークラッド層22の材料の重合開始剤をイルガキュア369(チバ製)に変更して1wt%配合した材料を、アンダークラッド層22及びコア23上にスピンコータを用いて1000rpmで回転させて塗布する。続いて、紫外線ランプを用いた露光器で少なくとも紫外線を15mW/cm^2で10min間照射する。このとき、マスクを用いて溶着部25には紫外線を照射しないようにし、アンダークラッド層22及びコア23上の塗布材料にのみ紫外線を照射させて、アンダークラッド層22及びコア23上の塗布材料を硬化させる。その後、現像液MIBKで未硬化部分(スピンコート時に溶着部25上に流出し、紫外線露光時にマスクされていた塗布材料)を現像して除去する。これにより、オーバークラッド層24が形成される。
このようにして、光導波路板2が作製される。なお、光導波路板2の作製方法、及びアンダークラッド層22、コア23、オーバークラッド層24、溶着部25の材料は、これに限られるものではない。
このような光導波路板2を用いても、上記第1の実施形態と同様の方法により光ファイバ3を溶着部25に溶着して、光導波路モジュール1を得ることができる。すなわち、上記第1の実施形態と同様に、光導波路板2を固定台にエアーで吸着固定し、光ファイバ3の端部をヒータにより150℃(光導波路板2の溶着部25を軟化し得る温度)に加熱し、光ファイバ3の端部を光導波路板2の溶着部25に挿入して調芯する。そして、調芯後にヒータへの通電を停止し、全体に常温の冷却エアーを吹きかけることで溶着部25及び光ファイバ3の端部を冷却し、溶着部25を固化する。これにより、光ファイバ3は溶着部25により光導波路板2に固定され、光導波路板2に光ファイバ3が接合されて光学結合された光導波路モジュール1が得られる。
本実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の作用効果に加えて、コア23を形成する際に同時に溶着部25を形成できるので、製造工数が減少し、製造コストを低減することができる。また、溶着部25とコア23との接合性が確保できると共に、溶着部25の屈折率とコア23の屈折率が同じであることにより溶着部25とコア23との間の光結合損失を低減することができる。さらに、光ファイバ3のコア31の屈折率と溶着部25の屈折率(従ってコア23の屈折率)を同じにすれば、光結合損失をより一層低減することができる。
<第5の実施形態>
次に、第5の実施形態について図6(a)(b)を参照して説明する。本実施形態では、光ファイバ3の構成が上記第1の実施形態の構成と異なっている。
本実施形態では、光ファイバ3は、光導波路板2の溶着部25に押し付ける側の端部付近(すなわち先端)が尖った針状になっている。このような光ファイバ3は、光ファイバ3に引っ張り応力を付加しながら加熱し、コア31が先端部分となるように切断することにより作製される。光導波路板2は、上記第1の実施形態と同様の構成である。
このような光ファイバ3を用いても、上記第1の実施形態と同様の方法により光導波路板2の溶着部25に溶着して、光導波路モジュールを得ることができる。
本実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の作用効果に加えて、光ファイバ3の先端が針状に尖っていることにより、光導波路板2の溶着部25への挿入抵抗が小さくなり、光ファイバ3を溶着部25に容易に挿入することができる。また、光ファイバ3の先端を光導波路板2のコア23の一部まで挿入できるので、光ファイバ3のコア31と光導波路板2のコア23との間隙を小さくでき、光結合損失を低減することができる。
なお、本実施形態において、光導波路板2のコア23の近傍に、光ファイバ3の先端形状と略合致するテーパ構造を設けてもよい。このようなテーパ構造は、溶着部25よりも融点の高い材料により形成するのが好ましく、シリコン基板21により形成したものであってもよく、アンダークラッド層22と同じ材料によりアンダークラッド層22の形成時に同時に形成したものであってもよい。このようにすれば、光ファイバ3を光導波路板2の溶着部25に挿入すると、光ファイバ3の先端(すなわちコア31)がコア23に誘い込まれることになり、光ファイバ3の位置決め、調芯を容易に行える。
<第6の実施形態>
次に、第6の実施形態について図7を参照して説明する。本実施形態では、光導波路板2の構成が上記第1の実施形態の構成と異なっている。
本実施形態では、光導波路板2は、溶着部25に穴50が開いている。この穴50は、コア23の延長線上にある。光導波路板2は、上記第1の実施形態と同様の方法により溶着部25を形成した後に、穴50の形状をした型を加熱して溶着部25に押し当てることにより作製される。光導波路板2の他の構成については、上記第1の実施形態における構成と同様である。
このような光導波路板2を用いても、上記第1の実施形態と同様の方法により光ファイバ3を溶着部25に溶着して、光導波路モジュールを得ることができる。
本実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の作用効果に加えて、光ファイバ3の溶着部25への挿入位置が穴50により容易に確認でき、光ファイバ3を容易に溶着部25に挿入することができる。また、光ファイバ3を溶着部25に挿入する際に押し出される溶着部25の材料が少なくて済むので、小さい力で光ファイバ3を溶着部25に挿入することができ、光ファイバ3の屈曲を防止することができる。さらに、溶着部25に穴50が開いていることで、光ファイバ3を溶着部25に挿入する際のガイド的な役割を生じ、光ファイバ3の挿入、位置決めを簡単に行える。
<第7の実施形態>
次に、第7の実施形態について図8を参照して説明する。本実施形態では、光導波路板2の構成が上記第1の実施形態の構成と異なっている。
本実施形態では、光導波路板2は、シリコン基板21の段差端面21d,21eが光ファイバ3を挿入する側に広がったテーパ状になっており、このような段差端面21d,21e、段差端面21c、及び下段面21bにより形成された段差凹部内に溶着部25が設けられている。光導波路板2は、例えば、テーパ付シリコン基板を使用して、上記第1の実施形態と同様の方法を採用することにより作製される。また、上記第1の実施形態と同様の方法においてクラッド層形成時に金型を用いてテーパ形状を転写させることによっても作製可能である。光導波路板2の他の構成については、上記第1の実施形態における構成と同様である。
このような光導波路板2を用いても、上記第1の実施形態と同様の方法により光ファイバ3を溶着部25に溶着して、光導波路モジュールを得ることができる。
本実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の作用効果に加えて、テーパ状に形成されたシリコン基板21の段差端面21d,21eが光ファイバ3を溶着部25に挿入する際のガイド的な役割を果たすため、光ファイバ3の挿入、位置決めを簡単に行える。また、段差端面21d,21eのコア23側の間隔を光ファイバ3の径と略同一にすることで、光ファイバ3を溶着部25に挿入するだけで、光ファイバ3の位置決めを行える。
<第8の実施形態>
次に、第8の実施形態について図9を参照して説明する。本実施形態では、光導波路板2の構成が上記第1の実施形態の構成と異なっている。
本実施形態では、光導波路板2は、溶着部25の断面積が光ファイバ3の断面積よりも大きくなっている。光導波路板2は、上記第1の実施形態と同様の方法により溶着部25を形成する際に、溶着部25の断面積が光ファイバ3の断面積よりも大きくなるように、材料の塗布量を多くするか、材料のコーティング回数を多くすることにより作製される。光導波路板2の他の構成については、上記第1の実施形態における構成と同様である。
このような光導波路板2を用いても、上記第1の実施形態と同様の方法により光ファイバ3を溶着部25に溶着して、光導波路モジュールを得ることができる。
本実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の作用効果に加えて、光ファイバ3を溶着部25に挿入すると溶着部25の軟化した材料が光ファイバ3を覆うようになり、光ファイバ3と溶着部25との接合面積が大きくなるため、光導波路板2と光ファイバ3との接合強度を向上することができる。
<第9の実施形態>
次に、第9の実施形態について図10(a)(b)を参照して説明する。本実施形態では、光導波路板2の構成が上記第1の実施形態の構成と異なっている。
本実施形態では、光導波路板2は、シリコン基板21と、アンダークラッド層22と、コア23と、オーバークラッド層24と、溶着部25と、光ファイバ止め部26と、シリコン基板60と、誘い込み構造部70とを有している。
シリコン基板21は、上記第1の実施形態と同様に、上段面21a、下段面21b、及び段差端面21c,21d,21eを有するように段差状に形成されている。アンダークラッド層22、コア23、オーバークラッド層24は、上記第1の実施形態と同様に、シリコン基板21の上段面21a上に形成されている。また、溶着部25は、上記第1の実施形態と同様に、シリコン基板21の下段面21b上に、シリコン基板21の段差端面21c、アンダークラッド層22の端部、コア23の端部、及びオーバークラッド層24の端部を覆って設けられている。
シリコン基板60は、誘い込み構造部70を形成し支持する役割を担っている。誘い込み構造部70は、光ファイバ3を溶着部25へ誘い込むためのものであり、溶着部25の外側にてシリコン基板60上に形成されており、光ファイバ3を挿入する側に広がったテーパ状の誘い込み面71を有している。誘い込み構造部70は、溶着部25が軟化する温度では軟化しない材料(例えば熱硬化性材料や光硬化性材料)により形成されている。
光導波路板2は、以下のようにして作製される。まず、上記第1の実施形態と同様の方法により、シリコン基板21上にアンダークラッド層22、コア23、オーバークラッド層24、及び溶着部25を形成する。続いて、このように形成したものを上下反転させて、シリコン基板21よりも大きいシリコン基板60上に貼り付ける。このとき、シリコン基板60の一部が溶着部25の外側に張り出すように貼り付ける。その後、シリコン基板60上の溶着部25から張り出した箇所に光硬化性樹脂を塗布し、誘い込み構造部70の形状をしたマスクを介して露光することにより光硬化性樹脂を硬化し、光硬化性樹脂の未硬化部分を現像して除去することにより、誘い込み構造部70を形成する。これにより、光導波路板2が作製される。
このような光導波路板2を用いても、上記第1の実施形態と同様の方法により光ファイバ3を溶着部25に溶着して、光導波路モジュールを得ることができる。
本実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の作用効果に加えて、光ファイバ3を光導波路板2の溶着部25に挿入する際に光ファイバ3の位置決めが容易となり、また、誘い込み構造部70が光ファイバ3を溶着部25に挿入する際のガイド的な役割を果たすため、光ファイバ3を容易に溶着部25に挿入することができる。
なお、本実施形態において、溶着部25と誘い込み構造部70との間に、光ファイバ3を挿入した際に押し出される溶着部25を受けるための溝部を設けてもよい。誘い込み構造部70は、シリコン基板60上に光硬化性樹脂を塗布することに代えて、導波路板端部(シリコン基板21、アンダークラッド層22、オーバークラッド層24の端部)に光硬化性樹脂を塗布することによって形成してもよい。また、誘い込み構造部70は、光硬化性樹脂に限らず、熱硬化性樹脂により形成してもよい。さらに、誘い込み構造部70は、ポジ型レジストをスピンコートにより塗布し硬化した後に、アンダークラッド層22、コア23、オーバークラッド層24、及び溶着部25を形成し、最後にポジ型レジストを除去することにより形成してもよい。
<第10の実施形態>
次に、第10の実施形態について図11を参照して説明する。本実施形態では、光導波路板2の構成が上記第1の実施形態の構成と異なっている。
本実施形態では、光導波路板2は、シリコン基板80と、アンダークラッド層22と、コア23と、オーバークラッド層24と、止め部材板90と、溶着部25と、光ファイバ止め部26とを有している。
シリコン基板80は、平坦に形成されている。アンダークラッド層22、コア23、オーバークラッド層24は、シリコン基板80上に形成されている。止め部材板90は、オーバークラッド層24上に接合されており、上段面90a、下段面90b、及び段差端面90cを有するように段差状に形成されている。溶着部25は、光ファイバ3を接合する前に、止め部材板90の下段面90b上に、シリコン基板80の端部、アンダークラッド層22の端部、コア23の端部、オーバークラッド層24の端部、及び止め部材板90の端部(止め部材板90の段差端面90c)を覆って予め設けられている。
止め部材板90は、溶着部25が軟化する温度では軟化しない材料により形成されており、止め部材板90の段差端面90cが光ファイバ止め部26とされている。また、シリコン基板80も溶着部25が軟化する温度では軟化せず、シリコン基板21の端面80aも光ファイバ止め部26とされている。止め部材板90による光ファイバ止め部26とシリコン基板21による光ファイバ止め部26とにより、光ファイバ3の断面全体を位置止めするようになっている。
光導波路板2は、以下のようにして作製される。まず、上記第1の実施形態と同様の方法により、シリコン基板21上にアンダークラッド層22、コア23、及びオーバークラッド層24を形成する。続いて、このように形成したものを切断し、上記のように段差状に形成された止め部材板90をオーバークラッド層24上に接合する。このとき、治具を用いて、アンダークラッド層22、コア23、及びオーバークラッド層24の端部と止め部材板90の段差端面90cとが同一面となるように接合する。その後、止め部材板90の下段面90b上に溶着材を充填して溶着部25を形成する。これにより、光導波路板2が作製される。
このような光導波路板2を用いても、上記第1の実施形態と同様の方法により光ファイバ3を溶着部25に溶着して、光導波路モジュールを得ることができる。
本実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の作用効果に加えて、光ファイバ3の断面全体に光ファイバ止め部26があたるため、光ファイバ3を光ファイバ止め部26にあてたときに安定し、光ファイバ3の位置決め、調芯を容易に行える。また、光ファイバ3と溶着部25との接合面積が大きくなるため、光導波路板2と光ファイバ3との接合強度を向上することができる。
(a)は本発明の一実施形態に係る光導波路モジュールの構成を示すコアの中心で導波方向に切断した断面図、(b)は同光導波路モジュールの上から見た平面図。 (a)は同光導波路モジュールの光ファイバと光導波路板とを接合する前の構成を示すコアの中心で導波方向に切断した断面図、(b)は同上から見た平面図。 本発明の別の実施形態に係る光ファイバを接合する前の光導波路板の構成を示すコアの中心で導波方向に切断した断面図。 本発明のさらに別の実施形態に係る光ファイバを接合する前の光導波路板の構成を示すコアの中心で導波方向に切断した断面図。 (a)は本発明のさらに別の実施形態に係る光導波路モジュールの光ファイバと光導波路板とを接合する前の構成を示すコアの中心で導波方向に切断した断面図、(b)は同光ファイバと光導波路板とを接合した後の構成を示す断面図。 (a)は本発明のさらに別の実施形態に係る光導波路モジュールの光ファイバと光導波路板とを接合する前の構成を示すコアの中心で導波方向に切断した断面図、(b)は同光ファイバと光導波路板とを接合した後の構成を示す断面図。 本発明のさらに別の実施形態に係る光ファイバを接合する前の光導波路板の構成を示す上から見た平面図。 本発明のさらに別の実施形態に係る光ファイバを接合する前の光導波路板の構成を示す上から見た平面図。 は本発明のさらに別の実施形態に係る光導波路モジュールの光ファイバと光導波路板とを接合する前の構成を示すコアの中心で導波方向に切断した断面図。 (a)は本発明のさらに別の実施形態に係る光導波路モジュールの光ファイバと光導波路板とを接合する前の構成を示すコアの中心で導波方向に切断した断面図、(b)は同光導波路モジュールの上から見た平面図。 本発明のさらに別の実施形態に係る光導波路モジュールの構成を示すコアの中心で導波方向に切断した断面図。
符号の説明
1 光導波路モジュール
2 光導波路板
3 光ファイバ
21 シリコン基板
22 アンダークラッド層
23 コア
24 オーバークラッド層
25 溶着部
26 光ファイバ止め部
31 コア
32 クラッド

Claims (4)

  1. コア部及びクラッド部を有する光導波路板と、この光導波路板に接合されて光学結合される光ファイバとを備えた光導波路モジュールの製造方法において、
    前記コア部及びクラッド部の端部に所定の温度で軟化して光ファイバを接合するための溶着部を有すると共に、前記コア部及びクラッド部の端部近傍に前記温度で軟化せずに光ファイバを止めるための光ファイバ止め部を有する光導波路板を形成する光導波路板形成工程と、
    少なくとも光ファイバの端部を前記溶着部を軟化し得る温度に加熱し、光ファイバの端部を光導波路板の溶着部に押し付けつつ光ファイバを前記光ファイバ止め部まで挿入する光ファイバ挿入工程と、
    前記光導波路板の溶着部及び光ファイバの端部を冷却して、光ファイバを光導波路板に接合する光ファイバ接合工程と、
    を備え
    前記光導波路板は、前記光ファイバ止め部が前記クラッド部の端部であり、前記溶着部が前記コア部と同一の材料で構成されている、
    ことを特徴とする光導波路モジュールの製造方法。
  2. 前記光ファイバは、前記光導波路板の溶着部に押し付ける側の端部付近が針状である請求項に記載の光導波路モジュールの製造方法。
  3. コア部及びクラッド部を有する光導波路板と、この光導波路板に接合されて光学結合される光ファイバとを備えた光導波路モジュールの製造方法において、
    前記コア部及びクラッド部の端部に所定の温度で軟化して光ファイバを接合するための溶着部を有すると共に、前記コア部及びクラッド部の端部近傍に前記温度で軟化せずに光ファイバを止めるための光ファイバ止め部を有する光導波路板を形成する光導波路板形成工程と、
    少なくとも光ファイバの端部を前記溶着部を軟化し得る温度に加熱し、光ファイバの端部を光導波路板の溶着部に押し付けつつ光ファイバを前記光ファイバ止め部まで挿入する光ファイバ挿入工程と、
    前記光導波路板の溶着部及び光ファイバの端部を冷却して、光ファイバを光導波路板に接合する光ファイバ接合工程と、
    を備え、
    前記光導波路板は、前記クラッド部の下面に配された基板をさらに有し、前記光ファイバ止め部が前記基板の端部付近に形成された段差である
    ことを特徴とする光導波路モジュールの製造方法。
  4. コア部及びクラッド部を有する光導波路板と、この光導波路板に接合されて光学結合される光ファイバとを備えた光導波路モジュールの製造方法において、
    前記コア部及びクラッド部の端部に所定の温度で軟化して光ファイバを接合するための溶着部を有すると共に、前記コア部及びクラッド部の端部近傍に前記温度で軟化せずに光ファイバを止めるための光ファイバ止め部を有する光導波路板を形成する光導波路板形成工程と、
    少なくとも光ファイバの端部を前記溶着部を軟化し得る温度に加熱し、光ファイバの端部を光導波路板の溶着部に押し付けつつ光ファイバを前記光ファイバ止め部まで挿入する光ファイバ挿入工程と、
    前記光導波路板の溶着部及び光ファイバの端部を冷却して、光ファイバを光導波路板に接合する光ファイバ接合工程と、
    を備え、
    前記光導波路板は、前記溶着部に前記コア部の延長線上に穴が開いている
    ことを特徴とする光導波路モジュールの製造方法。
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