JP4792822B2 - パネル構造体、パネル構造体の製造方法、およびパネル構造体の製造装置 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態のパネル構造体1の一例の分解斜視図である。図1には車両のフードパネルとして用いられるパネル構造体1を示した。パネル構造体1はこれに限定されず、車両のドア、フェンダ、バックドア、トランクドアまたはこれらの部品として用いられる。パネル構造体1は樹脂製であり、PC/ABS(ポリカーボネート/アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂)、PC/PBT(ポリカーボネート/ポリブチレンテレフタレート)、PC/PET(ポリカーボネート/ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)その他の樹脂を用いることができる。これらにガラス繊維等の強化繊維材料を加えてもよい。パネル構造体1は樹脂製の第1パネルとなるアウタパネル2と、樹脂製の第2パネルとなるインナパネル3とを有している。本例においてアウタパネル2の線膨張係数はインナパネル3の線膨張係数よりも大きい。高温環境下において、アウタパネル2はインナパネル1よりも大きく膨張する。本例ではインナパネル3は車体側に固定されているので、アウタパネル2が膨張すると、アウタパネル2の一般面とインナパネル3の一般面との方向に沿うせん断方向に外力が作用する。この外力によりアウタパネル2とインナパネル3との接着部4には応力が加わる。
一般に、2つの材料が接着剤により接着された接着部4において、接着面に対して垂線方向に作用する引っ張り方向の接着力は、接着面に対して接線方向に作用するせん断方向(ずり方向)の接着力よりも強い(図3においてFa方向の接着力>Fb方向の接着力)。つまり、一般に接着部は、接着面に対して接線方向に作用するせん断応力(ずり応力)に対する耐久性よりも、接着面に対して垂線方向に作用する引っ張り応力に対する耐久性の方が強い。
さらに、本実施形態のパネル構造体1の接着構造5の作用を、接着構造5を有さないパネル構造体10との比較において説明する。図4(A)(B)は、図3(A)に対応するパネル構造体10の断面である。本例のパネル構造体10は、アウタパネル20とインナパネル40との端部はパネルの一般面に対して略平行な構造となっている。アウタパネル20とインナパネル30とが接着部40において接着されている。アウタパネル20の線膨張係数はインナパネル30の線膨張係数よりも大きく、インナパネル3は固定されているため、アウタパネル20が膨張すると、アウタパネル20の一般面とインナパネル30の一般面との方向に沿うせん断方向xに外力が作用する。この外力により接着部40にはx方向に沿う応力Fxが加わる。図4(B)に接着部40の拡大図を示した。図4(B)に示すようにアウタパネル2とインナパネル3に作用する外力によって接着部4に加わる応力Fxのほとんどは、接着面への作用を基準とすると、接着部4の接着面と接線方向(せん断方向)のせん断応力であり、接着部40の接着面と垂直方向(引っ張り方向)となる引っ張り応力Faは小さい。接着部4において、外力により生じたアウタパネル2等のせん断方向に作用する応力Fxが接着面に対してせん断方向の接着力Fbよりも大きいと(Fx>Fb)、接着部4は破壊され接着はがれが生じる。
まず、一般面に対して略垂直方向に延在する第1フランジ部51を有する樹脂製のアウタパネル(第1パネル)2を準備する。本例におけるアウタパネル(第1パネル)は図1〜図11に示したアウタパネル2である。相前後して、一般面に対して略垂直方向に延在する第2フランジ部52を有する樹脂製のインナパネル(第2パネル)3を準備する。本例におけるインナパネルは図1〜図11に示したインナパネル3である。
2…アウタパネル
3…インナパネル
4…接着部
5…接着構造
100…パネル構造体の製造装置
7…第1支持手段
8・・・第2支持手段
Claims (5)
- 樹脂製の第1パネルの一部と樹脂製の第2パネルの一部とを接着させる接着部を有するパネル構造体において、
前記第1パネルと前記第2パネルに作用する外力により前記接着部に加わるせん断応力を低減させるパネルの接着構造を有し、
前記接着構造は、前記第1パネルの一般面に対して略垂直方向に延在する第1フランジ部と、前記第2パネルの一般面に対して略垂直方向に延在する第2フランジ部とを有し、
前記接着部は、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間のみに形成されることを特徴とするパネル構造体。 - 樹脂製の第1パネルの一部と樹脂製の第2パネルの一部とを接着させる接着部を有するパネル構造体において、
前記第1パネルと前記第2パネルに作用する外力により前記接着部に加わるせん断応力を低減させるパネルの接着構造を有し、
前記接着構造は、前記第1パネルの一般面に対して略垂直方向に延在する第1フランジ部と、前記第2パネルの一般面に対して略垂直方向に延在する第2フランジ部とを有し、
前記第2パネルの一般面と前記第2フランジ部との連続部に、当該第2フランジ部が前記第2パネルの一般面に対して相対的に回動可能となるように支持するヒンジをさらに備えたことを特徴とするパネル構造体。 - 前記接着構造は、前記第1パネルと前記第2パネルに作用する外力により前記接着部に加わる応力の少なくとも一部を前記接着部における引張り応力に転換させることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用パネル構造体。
- 一般面に対して略垂直方向に延在する第1フランジ部を有する樹脂製の第1パネルを準備するとともに、一般面に対して略垂直方向に延在するとともに前記第1フランジ部と接着させる第2フランジ部を有する樹脂製の第2パネルを準備し、
前記第2フランジ部の接着面に接着剤を塗布し、
第1フランジ部を当該パネルの外側方向に拡げて前記第1パネルを弾性変形させ、
前記第1パネルを弾性変形させた状態で、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とが対向するように、前記第1パネルと前記第2パネルとを重ね、
前記第1パネルの変形を解除し、
前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とを接着させるパネル構造体の製造方法。 - 一般面に対して略垂直方向に延在する第1フランジ部を有する樹脂製の第1パネルを、位置調節が可能なように支持する第1支持手段と、
一般面に対して略垂直方向に延在する第2フランジ部を有する樹脂製の第2パネルを、前記第1パネルに対向するように支持する第2支持手段とを備え、
前記第1支持手段は、前記第1フランジ部を当該パネルの外側方向に拡げて、前記第1パネルを弾性変形させるフランジ拡開機構を備えたことを特徴とするパネル構造体製造装置。
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