JP4788143B2 - エレベータの制御ケーブル布設具 - Google Patents

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この発明は、エレベータの制御盤とかごとの間で信号の授受をする制御ケーブルを、かごに布設するための器具に係るものである。
図23から図27は、例えば、特許文献1に記載されたものと同様の従来のエレベータの制御ケーブル布設具を示す。
図23において、エレベータのかご1には、例えば、戸を開閉する戸閉装置10やかご操作盤(図示しない。)が設けられている。これら装置と制御盤との間で信号及び電力の授受を行うため、制御ケーブルが布設される。
ここで、かご床2は、防振ゴム4を介して、かご床支持枠3によって支えられており、かご床支持枠3は、角材からなり、かご1下に横設されている下枠5に取り付けられている。下枠5の両端には、縦枠6が取り付けられていて、かご1の両側に立設されている。縦枠6の上端は、かご1上に横設された上梁7に取り付けられている。
縦枠6がかご1上から上部へ突出する部分には、戸閉桁取付腕9がかご1の前側へ突設されていて、戸閉桁8が取り付けられている。戸閉桁8には戸閉装置10が取り付けられている。
上記のとおり構成されたかご1に対して、制御盤からの信号及び電力を授受する制御ケーブル11がかご1下から吊り下げられている。この制御ケーブル11は、かご1下で別の制御ケーブル12に結線される。制御ケーブル12は、かご1の側部を立ち上がってかご1上のつなぎ箱13まで布設される。途中、制御ケーブル布設具14によって、かご床支持枠3と戸閉桁取付腕9に固定される。
図24は、角材からなる戸閉桁取付腕9に固定された制御ケーブル12の平面図、図25は、同じく正面図である。図において、2重に重ねられた平形の制御ケーブル12が立ち上がる部位の戸閉桁取付腕9には、ボルト17を遊挿貫通させるための抜け穴9aが穿設されている。更に、ねじ穴が螺刻された座金板15が溶接されている。この座金板15に制御ケーブル12を当接させて立ち上げる。押え金具16を制御ケーブル12に当て、ボルト17を座金板15に螺合させて押え金具16を緊締し、制御ケーブル12を固定する。
図26は、図23のXXVI−XXVI線断面を矢視した制御ケーブル12を固定する部位のかご床支持枠3の断面図である。かご床支持枠3に制御ケーブル12を固定する場合も同様に、ボルト17を遊挿貫通させるための抜け穴3aがかご床支持枠3に穿設される。更に、ねじ穴が螺刻されてかご床支持枠3に溶接された座金板15に制御ケーブル12を当接させて立ち上げる。押え金具16を制御ケーブル12に当ててボルト17を座金板15に螺合させて緊締し、制御ケーブル12を固定する。
図27は、山形鋼で構成されたかご床支持枠18の断面図である。かご床支持枠18に制御ケーブル12を固定する場合も同様に、ボルト17を遊挿貫通させるための抜け穴18aがかご床支持枠3に穿設される。更に、ねじ穴が螺刻されてかご床支持枠18に溶接された座金板15に制御ケーブル12を当接させて立ち上げる。押え金具16を制御ケーブル12に当ててボルト17を座金板15に螺合させて緊締し、制御ケーブル12を固定する。
特開平4−361967号公報(段落番号11、図1)
従来のエレベータの制御ケーブル布設具は、上記のとおり構成されており、制御ケーブル12を取り付けるかご床支持枠3又は戸閉桁取付腕9には、座金板15に螺号して突出するボルト17との干渉を回避させるための抜け穴3a又は18aを穿設する必要がある。また、ねじ穴が螺刻された座金板15をかご床支持枠3又は戸閉桁取付腕9に溶接する必要もあった。
このため、制御ケーブル布設具14は、座金板15の螺刻工程に加えて、ドリルによる抜け穴3a、9a、18aの加工工程、かご床支持枠3、18及び戸閉桁取付腕9への座金板15の溶接工程が必要であり、加工に時間を要する、という問題があった。
また、かご1の大きさが同じであっても、制御ケーブル12の立上げ位置が異なると、その都度抜け穴3a、9a、18aを加工し、座金板15を溶接する必要があった。
このため、事前に加工することができず、製品ごとの管理が必要となり、面倒でコストの低減が図れない、という問題もあった。
この発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、かごの横梁を加工することなく制御ケーブルを布設することができ、部品を統一化してコストを低減させたエレベータの制御ケーブル布設具を提供することを目的とする。
この発明に係るエレベータの制御ケーブル布設具は、かごの側部に布設されて立ち上がる制御ケーブルを、上記側部に横設された山形鋼からなる横梁の外側面に固定するエレベータの制御ケーブル布設具であって、平板をコ字状に屈曲して上下のフランジ部の中央部分をそれぞれ切り欠いて双腕構造にし、コ字状の底部内側を制御ケーブルに当接させ、腕の間に制御ケーブルを介挿させ左右両側面からかご側に向けて腕を突出させ、この腕の開放端を内側へ屈曲させた係止部を横梁の一辺端部に上方から、また、他辺端部に下方から係止させて制御ケーブルを横梁の外側面に固定するものである。
この発明に係るエレベータの制御ケーブル布設具は、双腕の間に制御ケーブルを介挿させてかごの外側から制御ケーブルを横梁に押し付け、腕の開放端で横梁を把持させて固定するようにしたので、横梁に新たな加工を施すことなく制御ケーブルを固定することができる。このため、制御ケーブルの布設位置の変動にも柔軟に対応することができる、という効果を奏する。特に、かごの外側から制御ケーブルを固定することができるので、横梁とかごとの隙間が狭い場合であっても、容易に制御ケーブルを固定することができる、という効果を奏する。
また、制御ケーブルの布設具は定形化されるので、量産化が可能となってコストの低減を図ることができる、という効果も奏する。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一符号を付し、説明の重複を省いた。
実施の形態1.
図1から図3は、この発明の実施の形態1を示し、請求項2に対応する。なお、請求項1は、実施の形態1から8を包括する概念である。
縦枠6がかご1上から上部へ突出する部分には、図23に示したとおり、横梁である戸閉桁取付腕9がかご1の前側へ向けて突設されており、この戸閉桁取付腕9に制御ケーブル12を固定する布設具を示す。コ字状に屈曲されて両開放端にねじ21aが螺刻された一対の鋼棒からなる取付金具21の開口をかご1の外側へ向け、凹部に戸閉桁取付腕9を遊挿させて抱持させる。開放端が制御ケーブル12の左右に位置するように配置して、それぞれ戸閉桁取付腕9の上側及び下側から開放端を突出させる。取付金具21の開放端が突出する部位に、それぞれ穿孔22aが形成された平板からなる押え金具22を、上記穿孔22aに上記開放端を貫通させて、かご1の外側から制御ケーブル12に当接させる。穿孔22aを貫通した開放端に螺刻されたねじ21aに、係止具であるナット23及びロックナット24を螺合させて押え金具22を取付金具21に係止して制御ケーブル12を戸閉桁取付腕9の外側面に押圧し固定する。
横梁であるかご床支持枠3に制御ケーブル12を固定する場合も同様である。
上記実施の形態1によれば、コ字状に屈曲された取付金具21の凹部で戸閉桁取付腕9を抱持させるようにしたので、制御ケーブル12を固定するために戸閉桁取付腕9に新たな加工を施す必要はない。このため、制御ケーブル12の布設位置の変動にも柔軟に対応することができ、エレベータの据付現場の実情に合った対応をとることができる。
また、かご1に布設される制御ケーブル12の本数は限られるので、取付金具21及び押え金具22の形状も定形化される。このため、量産化が可能となり、コストの低減を図ることができる。
実施の形態2.
図4及び図5は、この発明の実施の形態2を示し、請求項7に対応する。
この実施の形態2は、実施の形態1の平板で構成された押え金具22に替えて、屈曲平板からなる押え金具25にしたものである。
即ち、押え金具25は、中央部に片側へ突出した当接部25bが形成されて水平方向へ向けて延設されている。この当接部25bをかご1側へ向けて取付金具21に取り付けられる。このため、当接部25bが制御ケーブル12の正面に当接して固定する。
上記実施の形態2によれば、押え金具25の中央部が制御ケーブル12に当接するので、穿孔25aが穿設された端部は、制御ケーブル12から浮いた状態になる。このため、ナット23を取付金具21に螺合させて締めると、押え金具25は板ばねとして作用して制御ケーブル12を押圧する。即ち、板ばね作用により押圧力を調節することができる。
実施の形態3.
図6及び図7は、この発明の実施の形態3を示し、請求項3に対応する。
この実施の形態3は、実施の形態1の取付金具21に替えて、一方の開放端にはねじ26aが螺刻され、他方の開放端には外側へL字状に屈曲された係止部26bが形成された取付金具26とし、この取付金具26に係合する押え金具27によって制御ケーブル12を固定するようにしたものである。
即ち、押え金具27の縁部であって、ねじ26aが螺刻された一方の開放端が突出する部位には穿孔27aが穿設され、L字状に屈曲された開放端が突出する部位には、側部から中央部へ向けて水平に欠切された欠切部27bが形成されている。
制御ケーブル12を戸閉桁取付腕9に固定するには、まず、取付金具26の開口をかご1の外側へ向け、戸閉桁取付腕9を抱持させる。図7に符号27´で示したとおり、係止部26bを欠切部27bに係合させて、当接部27cを制御ケーブル12に当接する。ねじ26aが螺刻された開放端を穿孔27aに通してナット23を螺合させ、当接部27cを制御ケーブル12に当接させて押圧した後、ロックナット24で固定する。
上記実施の形態3によっても、上記各実施の形態と同様に機能すると共に、特に、取付金具21の他方の開放端は、L字状に屈曲された係止部26bを当接部27cの欠切部27bに挿入して係合させればよいので、ナット23の螺合が2箇所に限られる。このため、制御ケーブル12の布設が容易になる。
実施の形態4.
図8から図10は、この発明の実施の形態4を示し、請求項4に対応する。
この実施の形態4における取付金具28は、鋼棒をコ字状に屈曲されて開口側へ向けて拡幅し、両開放端がそれぞれ外側へL字状に屈曲されて係止部28aが形成された一対の鋼棒で構成されている。
押え金具29は、中央部に片側へ突出した当接部29bが形成され、水平方向へ向けて延設されている。制御ケーブル12から張り出す両側縁が当接部29b側へ向けて下り勾配となるように傾斜部29cが形成された屈曲平板である。取付金具28の係止部28aが突出する上記傾斜部29cの対応部位には、両側部から中央部へ向けて上下4箇所に水平に欠切され、更に上下に離反する方向へ向けて欠切されてL字状の欠切部29aが形成されている。
ここで、コ字状底部の内面から係止部28aのL字状突部の裏面までの距離Sは、制御ケーブル12を固定するのに必要な押圧力を発生させる寸法に設定される。
制御ケーブル12を戸閉桁取付腕9に固定するには、図10に示したとおり、まず、左手30hで押え金具29を押えて、制御ケーブル12を戸閉桁取付腕9の側面に押し付ける。この状態で、戸閉桁取付腕9の背面側から係止部28aをかご1の外側へ出して取付金具28に戸閉桁取付腕9を抱持させる。左右いずれか一方の側の取付金具28について、上下一方の係止部28aを押え金具29の欠切部29aに挿入して係合させる。次に上下他方の係止部28aを押え金具29の欠切部29aに挿入して係合させる。同様に、左右いずれか他方の側の取付金具28についても同様にして係止部28aを押え金具29の欠切部29aに挿入して係合させて、制御ケーブル12を戸閉桁取付腕9に固定する。
上記実施の形態4によれば、押え金具29の欠切部29aに係止部28aを挿入して係合させることによって制御ケーブル12を戸閉桁取付腕9に固定することができるので、ナットの螺合作業を省くことができる。このため、制御ケーブル12を容易に布設することができ、作業性が向上する。
特に、押え金具29は、制御ケーブル12から張り出す両側縁が戸閉桁取付腕9側へ向けて下り勾配となるように傾斜部29cが形成されているので、欠切部29aに係止部28aを挿入して係合させる作業が容易になる。
更に、取付金具28は、開口側へ向けて拡幅しているので、係止部28aは欠切部29aに強固に係合する。
実施の形態5.
図11及び図12は、この発明の実施の形態5を示し、請求項5に対応する。
この実施の形態5における取付金具31は、コ字状に屈曲された一対の鋼棒からなり、各鋼棒共に、一方の開放端が外側へL字状に屈曲されて上側係止部31aを構成し、他方の開放端も上記一方の開放端と同方向へL字状に屈曲されて下側係止部31bを構成する。以下、総称する場合は、係止部31a、31bとする。
押え金具32は、中央部に当接部32cが形成されて水平方向へ向けて延設されており、板ばねとして機能する。また、取付金具31の開放端が突出する部位には、左右両側部から中央部へ向けてそれぞれ上下4箇所に水平に欠切され、更にいずれも上方向へ向けて欠切されてL字状の欠切部が形成されている。ここで、当接部32cを境にして反当接部32c側へ欠切された欠切部を上側欠切部32aとし、他方の側の欠切部を下側欠切部32bとする。以下、総称する場合は、欠切部32a、32bとする。
ここで、コ字状底部の内面から係止部31a、31bのL字状突部の裏面までの距離Sは、制御ケーブル12を固定するのに必要な押圧力を発生させる寸法に設定される。
制御ケーブル12を戸閉桁取付腕9に固定するには、図10と同様の要領で、まず、押え金具32を押えて、制御ケーブル12を戸閉桁取付腕9の側面に押し付ける。この状態で、左右いずれか一方の側の取付金具31について、戸閉桁取付腕9の背面側から開放端をかご1の外側へ出して上側係止部31aを上側欠切部32aに挿入する。次に、下側係止部31bを下側欠切部32bに挿入する。左右双方の取付金具31の係止部31a、31bを、それぞれ欠切部32a、32bに挿入したならば、押え金具32を下方へ摺動させて、係止部31a、31bを欠切部32a、32bの上方向へ向けて欠切された部分で係合させて、制御ケーブル12を戸閉桁取付腕9に固定する。
上記実施の形態5によれば、押え金具32の欠切部32a、32bに係止部31a、31bを挿入して係合させることによって制御ケーブル12を戸閉桁取付腕9に固定することができるので、制御ケーブル12を容易に布設することができる。
特に、押え金具32のばね作用に加えて、押え金具32を下方へ摺動させて押え金具32と取付金具31とを係合させるようにしたので、かご1の経年稼動に対しても押え金具32が弛緩し、外れることはない。
また、保守点検作業で、誤って押え金具32や制御ケーブル12に横方向の力が作用したとしても、押え金具32が外れることはない。
実施の形態6.
図13から図16は、この発明の実施の形態6を示し、請求項6に対応する。
この実施の形態6における取付金具33は、コ字状に屈曲されて開口側へ向けて拡幅するコ字状板で構成されている。コ字状の底部33aの内面を戸閉桁取付腕9の側面に当接させて抱持させる。更に、コ字状に屈曲された両フランジ部33bの中央部分がそれぞれ切り欠かれて双腕33c構造になり、各腕33cの開放端をそれぞれ開口の外側へ反転屈曲させて係止部33dが形成されている。各腕33cは戸閉桁取付腕9の上下からかご1の外側へ向けて突出し、この突出によって左右の腕33cの間に制御ケーブル12が介挿される。
押え金具34は、中央部に当接部34bが形成され、水平方向へ向けて延設されている。押え金具34は、この当接部34bを制御ケーブル12に当接させて板ばねとして機能する。また、腕33cの開放端に形成された係止部33dが突出する部位には穿孔34aが穿設されている。
ここで、図16に示す、コ字状底部の内面から係止部33dの反転部の先端までの距離Sは、制御ケーブル12を固定するのに必要な押圧力を発生させる寸法に設定される。
制御ケーブル12を戸閉桁取付腕9に固定するには、図10と同様の要領で、まず、取付金具33の底部内面を戸閉桁取付腕9の背面に当てて腕33cの開放端に形成された係止部33dをかご1の外側へ出す。上側の係止部33dを押え金具34の穿孔34aに挿入する。次に、上下の腕33cの間隔を狭めて下側の係止部33dを押え金具34の穿孔34aに挿入する。このとき、板ばね機能を利用して押え金具34の縁部を押して係止部33dを穿孔34aに挿入する。上下の腕33cの間隔は復元されて拡幅され、取付金具33と押え金具34が係止されて制御ケーブル12が戸閉桁取付腕9に固定される。
上記実施の形態6によっても、上記各実施の形態と同様に機能すると共に、特に、取付金具33を、コ字状に屈曲された一体のコ字状板にしたので、戸閉桁取付腕9を抱持させる作業が単純化される。更に、各腕33cは取付金具33が戸閉桁取付腕9を抱持することによって位置が決定されるので、押え金具34を容易に係止させることができる。このため、制御ケーブル12の布設作業が容易になり、作業性を向上させることができる。
実施の形態7.
図17及び図18は、この発明の実施の形態7を示し、請求項8に対応する。
この実施の形態7は、角形鋼管の戸閉桁取付腕9に替えて山形鋼の戸閉桁取付腕19に制御ケーブル12を固定する場合である。
戸閉桁取付腕19は、山形鋼の一面をかご1の側面側に向け、他面を下側に向けて横設されている。
取付金具35は、底部35aが上側フランジ部35bu及び下側フランジ部35bdに対して傾斜した変形したコ字状板で構成されている。上側フランジ部35buと下側フランジ部35bdの間隔は開口側へ向けて拡幅している。コ字状の凹部で戸閉桁取付腕19を抱持している。更に、コ字状に屈曲された上側フランジ部35bu及び下側フランジ部35bdの中央部分は、それぞれ切り欠かれて左右一対の上腕35cu及び左右一対の下腕35cdからなる双腕構造になっている。総称する場合は、腕35cとする。各腕35cの開放端はそれぞれ開口の外側へ反転屈曲して係止部35dとして機能する。各腕35cは戸閉桁取付腕19の上下からかご1の外側へ向けて突出し、この突出によって左右の腕35cの間に制御ケーブル12が介挿される。
押え金具34は、実施の形態7における押え金具34と同様であり、説明を省略する。
ここで、コ字状底部の内面から係止部35dの反転部の先端までの距離Sは、制御ケーブル12を固定するのに必要な押圧力を発生させる寸法に設定される。
制御ケーブル12を戸閉桁取付腕19に固定するには、まず、取付金具35のコ字状凹部に戸閉桁取付腕19を挿入して各腕35cの開放端に形成された係止部35dをかご1の外側へ出す。上側の係止部35dを押え金具34の穿孔34aに挿入する。次に、上下の腕35cの間隔を狭めて下側の係止部35dを押え金具34の穿孔34aに挿入する。このとき、板ばね機能を利用して押え金具34の縁部を押して係止部35dを穿孔34aに挿入する。上腕35cuと下腕35cdの間隔は復元されて拡幅され、取付金具35と押え金具34が係止されて制御ケーブル12が戸閉桁取付腕19に固定される。
上記実施の形態7によっても、上記各実施の形態と同様に機能すると共に、特に、取付金具35を、底部35aが傾斜した変形コ字状板で構成したので、戸閉桁取付腕19が山形鋼であっても、制御ケーブル12を戸閉桁取付腕19に固定することができ、かご1の経年稼動に対しても弛緩することはない。
実施の形態8.
図19は、この発明の実施の形態8を示し、請求項9に対応する。
この実施の形態8は、角形鋼管の戸閉桁取付腕9に替えて円形鋼管の戸閉桁取付腕20に制御ケーブル12を固定する場合である。
取付金具37は、U字状に湾曲してフランジ部37bを開口側へ向けて拡幅させてU字状板で構成されている。フランジ部37bの中央部分は、それぞれ切り欠かれて左右一対の双腕37c構造になっている。各腕37cの開放端はそれぞれ開口の外側へ反転屈曲して係止部37dが形成されている。取付金具37は、U字状の底部37aを戸閉桁取付腕20の外周面に当接させて抱持し、各腕37cを戸閉桁取付腕20の上下からかご1の外側へ向けて突出させる。制御ケーブル12は左右の腕35cの間に介挿される。
押え金具36は、中央部に戸閉桁取付腕20と同心円状に湾曲した当接部36bが形成されており、この当接部36bが水平方向へ向けて延設された湾曲平板で構成されている。また、腕37cの係止部37dが突出する部位には、それぞれ穿孔36aが穿設されている。
ここで、U字状底部37aの内面から係止部35dの反転部の先端までの距離Sは、制御ケーブル12を固定するのに必要な押圧力を発生させる寸法に設定される。
制御ケーブル12を戸閉桁取付腕20に固定するには、まず、取付金具37のU字状凹部に戸閉桁取付腕20を挿入して各腕37cの開放端に形成された係止部37dをかご1の外側へ出す。上側の係止部37dを押え金具36の穿孔36aに挿入する。次に、上下の腕37cの間隔を狭めて下側の係止部37dを押え金具36の穿孔36aに挿入する。上下の腕37cの間隔は復元されて拡幅され、取付金具37と押え金具36が係止されて制御ケーブル12が戸閉桁取付腕20に固定される。
上記実施の形態8によっても、上記各実施の形態と同様に機能すると共に、特に、取付金具37を、U字状に湾曲したU字状板で構成したので、戸閉桁取付腕20が円形鋼管であっても、制御ケーブル12を戸閉桁取付腕20に固定することができ、かご1の経年稼動に対しても弛緩することはない。
なお、上記実施の形態1から8は、戸閉桁取付腕9、19、20に制御ケーブル12を固定する場合について述べたが、かご床支持枠3に取り付ける場合も同様である。
実施の形態9.
図20から図22は、この発明の実施の形態9を示し、請求項10及び11に対応する。
この実施の形態9は、山形鋼のかご床支持枠18に制御ケーブル12を固定する場合で、一体で形成された押え金具38を制御ケーブル12の布設具とするものである。また、かご床支持枠18は、山形鋼の一辺18uをかご1の側面側に縦立させて横設され、他辺18dには防振ゴム4を介してかご床2が載置されている。また、かご床2はかご床支持枠18の一辺18uに近接し、両者の隙間δは狭いものとする。
上記かご床支持枠18に制御ケーブル12を固定する押え金具38は、平板をコ字状に屈曲させ、凹所底部中央部分には開口側へ向けて突出する当接部38aが形成されている。また、上側フランジ部38buは短く、下側フランジ部38bdは長く張り出している。上側フランジ部38buと下側フランジ部38bdの中央部分は、それぞれ切り欠かれていて左右一対の上腕38cu及び左右一対の下腕38cdからなる双腕構造になっている。総称する場合は、腕38cとする。
上腕38cuの開放端は開口の内側へ屈曲されて上側係止部38duが形成されている。また、下腕38cdの開放端は開口の内側へ屈曲され、更に反転屈曲されてクリップ形状の下側係止部38ddが形成されている。左右の各腕38cの間には、制御ケーブル12が介挿されていて、かご床支持枠18の上からは上腕38cuが、また、かご床支持枠18の下からは下腕38cdが、それぞれかご1側へ向けて突出している。上側係止部38duは、かご床支持枠18の上記一辺18uの端部に係止され、下側係止部38ddは、上記他辺18dの端部に係止されて、制御ケーブル12をかご床支持枠18に固定している。
押え金具38で制御ケーブル12をかご床支持枠18に固定するには、図21に示したとおり、まず、押え金具38の左右の各腕38cの間に制御ケーブル12を介挿させる。次に、押え金具38を下げて上側係止部38duをかご床支持枠18の一辺18uの端部に係止させる。左手30hで押え金具38を制御ケーブル12に押し付けた状態で、右手30mで下側から下腕38cdを衝打して下側係止部38ddをかご床支持枠18の他辺18dの端部に係止させる。押え金具38は、底部の当接部38aを制御ケーブル12に当接させて板ばねとして作用して制御ケーブル12を押圧して固定する。
上記実施の形態9によっても、上記各実施の形態と同様に機能すると共に、特に、かご1の外側から制御ケーブル12を固定するようにしたので、横梁であるかご床支持枠18とかご1との隙間δが狭い場合であっても、容易に制御ケーブル12を固定することができる。
この発明の実施の形態1におけるエレベータの制御ケーブル布設具の平面図。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの制御ケーブル布設具の正面図。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの制御ケーブル布設具の斜視図。 この発明の実施の形態2におけるエレベータの制御ケーブル布設具の正面図。 この発明の実施の形態2におけるエレベータの制御ケーブル布設具の側面図。 この発明の実施の形態3におけるエレベータの制御ケーブル布設具の正面図。 この発明の実施の形態3におけるエレベータの制御ケーブル布設具の側面図。 この発明の実施の形態4におけるエレベータの制御ケーブル布設具の正面図。 この発明の実施の形態4におけるエレベータの制御ケーブル布設具の側面図。 この発明の実施の形態4におけるエレベータの制御ケーブル布設具の斜視図。 この発明の実施の形態5におけるエレベータの制御ケーブル布設具の正面図。 この発明の実施の形態5におけるエレベータの制御ケーブル布設具の側面図。 この発明の実施の形態6におけるエレベータの制御ケーブル布設具の斜視図。 この発明の実施の形態6におけるエレベータの制御ケーブル布設具の平面図。 この発明の実施の形態6におけるエレベータの制御ケーブル布設具の正面図。 この発明の実施の形態6におけるエレベータの制御ケーブル布設具の側面図。 この発明の実施の形態7におけるエレベータの制御ケーブル布設具の側面図。 この発明の実施の形態7におけるエレベータの制御ケーブルの固定方法を示す側面図。 この発明の実施の形態8におけるエレベータの制御ケーブル布設具の側面図。 この発明の実施の形態9におけるエレベータの制御ケーブル布設具の斜視図。 この発明の実施の形態9におけるエレベータの制御ケーブルの固定方法を示す側面図。 この発明の実施の形態9におけるエレベータの制御ケーブル布設具の側面図。 従来のエレベータの制御ケーブル布設具を示すかごの斜視図。 従来のエレベータの制御ケーブル布設具の平面図。 従来のエレベータの制御ケーブル布設具の正面図。 従来のエレベータの制御ケーブル布設具の側面図。 従来のエレベータの他の制御ケーブル布設具の側面図。
符号の説明
1 かご、 2 かご床、 3 かご床支持枠、 3a 抜け穴 4 防振ゴム、 5 下枠、 6 縦枠、 7 上梁、 8 戸閉桁、 9 戸閉桁取付腕、 10 戸閉装置、 11 制御ケーブル、 12 制御ケーブル、 13 繋箱、 14 制御ケーブル布設具、 15 座金板、 16 押え金具、 17 ボルト、 18 かご床支持枠、 18a 抜け穴、 18u 一辺、 18d 他辺、 19 戸閉桁取付腕、 20 戸閉桁取付腕、 21 取付金具、 21a ねじ、 22 押え金具、 22a 穿孔、 23 ナット、 24 ロックナット、 25 押え金具、 25a 穿孔、 25b 当接部、 26 取付金具、 26a ねじ、 26b 係止部、 27 押え金具、 27b 欠切部、 27c 当接部、 28 取付金具、 28a 係止部、 29 押え金具、 29a 欠切部、 29b 当接部、 29c 傾斜部、 30 手、 31 取付金具、 31a 上側係止部、 31b 下側係止部、 32 押え金具、 32a 上側欠切部、 32b 下側欠切部、 32c 当接部、 33 取付金具、 33a 底部、 33b フランジ部、 33c 腕、 33d 係止部、 34 押え金具、 34a 穿孔、 34b 当接部、 35 取付金具、 35a 底部、 35bu 上側フランジ部、 35bd 下側フランジ部、 35cu 上腕、 35cd 下腕、 35d 係止部、 36 押え金具、 36a 穿孔、 36b 湾曲部、 37 取付金具、 37a 底部、 37b フランジ部、 37c 腕、 37d 係止部、 38 押え金具、 38a 当接部、 38bu 上側フランジ部、 38bd 下側フランジ部、 38cu 上腕、 38cd 下腕、 38du 上側係止部、 38dd 下側係止部。

Claims (3)

  1. かごの側部に布設されて立ち上がる制御ケーブルを、上記側部に横設された山形鋼からなる横梁の外側面に固定するエレベータの制御ケーブル布設具において、平板をコ字状に屈曲して上下のフランジ部の中央部分をそれぞれ切り欠いて双腕構造にし、コ字状の底部内側を上記制御ケーブルに当接させ、上記腕の間に上記制御ケーブルを介挿させて左右両側面からかご側に向けて上記腕を突出させ、この腕の開放端を内側へ屈曲させた係止部を上記横梁の一辺端部に上方から、また、他辺端部に下方から係止させて上記制御ケーブルを上記横梁の外側面に固定するエレベータの制御ケーブル布設具。
  2. コ字状の底部中央部を、開口側へ向けて突出した当接部が形成され、この当接部を制御ケーブルに当接させる屈曲面とした請求項に記載のエレベータの制御ケーブル布設具。
  3. 横梁は、山形鋼の一辺がかごの側面側に縦立され、他辺に、所定の防振ゴムを介してかご床が載置された請求項1又は請求項2に記載のエレベータの制御ケーブル布設具。
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