JP2016526795A - エレクトロニクスおよび機器封止体のためのマウントフレームおよびレール - Google Patents
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Abstract
本発明は、エレクトロニクスおよび機器封止体のためのマウントフレームに関する。このフレームは、細長いピース(11)で連結されている2つの細長い支持部材(14、15)と、固定手段(17−20)によって、支持部材(14、15)の端部(5−8)に固定された4つのコーナ部材(1−4)と、を備える。設置現場においても、マウントフレームを、簡単かつ迅速に組み立てて、封止体の内部に設置するために、細長い支持部材(14、15)の端部(5−8)には、当該支持部材とワンピースに構成されるとともに、当該支持部材(14、15)で規定される面から離れる方向に延在するロック舌部(9)が設けられている。さらに、設置のための貫通孔(10)が、コーナ部材(1−4)に設けられていて、細長い支持部材のロック舌部(9)をクリアランスを伴わない状態で受け入れるよう構成されている。コーナ部材(1−4)は、当該コーナ部材(1−4)の長手方向に沿って互いに一定の距離で配置された複数のそのようなマウントホール(10)を備える。本発明はさらに、マウントフレームのための細長い支持部材(14、15)に関する。
Description
本発明は、エレクトロニクスおよび機器封止体のためのマウントフレームに関するものであって、当該マウントフレームは、当該エレクトロニクスおよび機器封止体の内部に設置されるべき要素および部材を支持するものである。
本発明のマウントフレームは、マウントフレームの両サイド部を構成するとともに、細長いピースで互いに連結されている平行な2つの細長い支持部材と、固定手段によって、支持部材の端部に固定された細長い4つのコーナ部材と、を備えている。支持部材の各端部に1つのコーナ部材が設けられ、各コーナ部材は、支持部材で規定される面に垂直であり、コーナ部材は、4つのコーナ部材を4つの直線で結んで得られる1つの矩形のコーナに位置する相対位置関係にある。この矩形は、4本の想像上の直線を繋いで構成される想像上の矩形である。
本発明のマウントフレームは、マウントフレームの両サイド部を構成するとともに、細長いピースで互いに連結されている平行な2つの細長い支持部材と、固定手段によって、支持部材の端部に固定された細長い4つのコーナ部材と、を備えている。支持部材の各端部に1つのコーナ部材が設けられ、各コーナ部材は、支持部材で規定される面に垂直であり、コーナ部材は、4つのコーナ部材を4つの直線で結んで得られる1つの矩形のコーナに位置する相対位置関係にある。この矩形は、4本の想像上の直線を繋いで構成される想像上の矩形である。
また本発明は、エレクトロニクスおよび機器封止体のマウントフレームのための細長い支持部材に関するものであって、当該支持部材は、マウントフレームのサイド部を構成するとともに、設置されるべき要素および部材を支持するマウントベースを構成するものである。
本発明の支持部材は、マウントベースおよび当該支持部材の長手方向に垂直であるマウントフレームの細長いコーナ部材に固定されるべきその対向する各端部に固定部材を備えている。コーナ部材は、固定部材を受け入れるマウントホールを備えている。
本発明の支持部材は、マウントベースおよび当該支持部材の長手方向に垂直であるマウントフレームの細長いコーナ部材に固定されるべきその対向する各端部に固定部材を備えている。コーナ部材は、固定部材を受け入れるマウントホールを備えている。
上述のタイプのマウントフレームおよび細長い支持部材は、公開特許FI 116028Bにおいて知られている。FI 116028Bに係るマウントフレームおよび支持部材の問題は、例えば、マウントフレームの組立てや、それをエレクトロニクスおよび機器封止体の内部に設置することに時間がかかり、また、多くの部材(例えば、多数のネジ)を使用することが必要になる点にある。細長い支持部材をネジを用いてコーナ部材に固定することは、FI 116028Bで説明されているが、従来技術では、独立した中間部材を使用して固定することも行われている。マウントフレームは、封止体を使用する現場において、所定位置に配置されることが多く、したがって、分離した小さな部材(例えば、コーナ部材、中間ピース、およびネジ)は、特に紛失というリスクが伴う。封止体を鉛直な壁に設ける場合(そのようなことは通常行われる)、部品が紛失する可能性は特に大きい。0°以下の環境では、スクリュードライバー等の工具が使用し難いので、取付けは非常に困難である。
本発明の目的は、エレクトロニクスおよび機器封止体のためのマウントフレームを提供するものであり、それは、エレクトロニクスおよび機器封止体の内部に簡単かつ迅速に設置することができるものである。
これを達成するため、本発明のマウントフレームは、以下のことを特徴としている。すなわち、
上記固定手段は、
細長い支持部材の上記端部に形成されたロック舌部であって、両支持部材の対向する各端部に設けられていて、当該支持部材とワンピースに構成されるとともに、当該支持部材で規定される面から離れる方向に延在するロック舌部と、
上記コーナ部材に設けられていて、ロック舌部を受け入れるマウント用貫通孔であって、当該コーナ部材の長手方向に沿って互いに一定の距離で配置された複数のそのようなマウントホールと、を備える。
そして、上記ロック舌部は、コーナ部材の長手方向が支持部材で規定される面に垂直となるとき、マウントホールの内側に、クリアランスを伴わない状態で位置する。
さらに、上記ロック舌部は、支持部材で規定される面に対して70°−100°の角度をもって、コーナ部材の方に向けられた支持面を有している。
これを達成するため、本発明のマウントフレームは、以下のことを特徴としている。すなわち、
上記固定手段は、
細長い支持部材の上記端部に形成されたロック舌部であって、両支持部材の対向する各端部に設けられていて、当該支持部材とワンピースに構成されるとともに、当該支持部材で規定される面から離れる方向に延在するロック舌部と、
上記コーナ部材に設けられていて、ロック舌部を受け入れるマウント用貫通孔であって、当該コーナ部材の長手方向に沿って互いに一定の距離で配置された複数のそのようなマウントホールと、を備える。
そして、上記ロック舌部は、コーナ部材の長手方向が支持部材で規定される面に垂直となるとき、マウントホールの内側に、クリアランスを伴わない状態で位置する。
さらに、上記ロック舌部は、支持部材で規定される面に対して70°−100°の角度をもって、コーナ部材の方に向けられた支持面を有している。
ロック舌部の長さは、マウントホールの高さよりも大きいことが好ましく、これによって、ロック舌部がコーナ部材のマウントホール内にあるとき、コーナ部材は、支持部材から容易には外れない。
ロック舌部(9)がマウントホール(10)内にあるとき、コーナ部材は、支持部材の長手方向に対して回転可能であることが好ましい。ロック舌部は、マウントホール内で回転したときにマウントホールの壁部に圧接するに十分に厚く構成されている。
この圧接力は、マウントフレームが回転するときに、ロック舌部がマウントホールから外れることなく、マウントホール内の所定位置に留まることを確実とするもので、マウントフレームが設置されている間に回転して向かう位置とは無関係である。この圧接力のおかげで、マウントフレームは、ある意味で自立(self-brace)タイプであり、封止体内の所定位置に置かれたときに、特定の幾何学形状を維持する。必要があれば、この後、固定部材を用いて、マウントフレームは封止体に対して確実に固定される。
この圧接力は、マウントフレームが回転するときに、ロック舌部がマウントホールから外れることなく、マウントホール内の所定位置に留まることを確実とするもので、マウントフレームが設置されている間に回転して向かう位置とは無関係である。この圧接力のおかげで、マウントフレームは、ある意味で自立(self-brace)タイプであり、封止体内の所定位置に置かれたときに、特定の幾何学形状を維持する。必要があれば、この後、固定部材を用いて、マウントフレームは封止体に対して確実に固定される。
ロック舌部は、コーナ部材が支持部材の長手方向に対して、そして支持部材で規定される面に対して、鋭角の角度だけ回転したときに、ロック舌部がマウントホールの壁部に圧接することとなるのに十分な厚みを有することが好ましい。このタイプのソリューションにより、細長い支持部材に対してコーナ部材を所定位置に取り付けるための特に簡単な手段が提供される。
さらに、ロック舌部がマウントホール内に入れられ、コーナ部材が支持部材で規定される面に垂直であるとき、ロック舌部に圧接力が作用しないことが好ましい。このタイプのソリューションによって、抵抗を伴わずにコーナ部材を僅かに自由回転させて、支持部材で規定されるマウント面に対して(および支持部材で規定される面に対して)所望の角度でコーナ部材を正確に配置することが可能となる。さらに、マウントフレームの所定位置への設置という観点では、封止体底面に対して完全に平行に設置されたマウントフレームの細長い支持部材で規定される面が存在しなくても、封止体のコーナに設けられたガイドに沿って、封止体底面に向かって、マウントフレームを所定位置に設置することが特に簡単となる。マウントフレームが下方へ下げられたとき、コーナ部材は、僅かに回転し、封止体のコーナに設けられたガイドに対して正確に平行となる。
さらに、ロック舌部がマウントホール内に入れられ、コーナ部材が支持部材で規定される面に垂直であるとき、ロック舌部に圧接力が作用しないことが好ましい。このタイプのソリューションによって、抵抗を伴わずにコーナ部材を僅かに自由回転させて、支持部材で規定されるマウント面に対して(および支持部材で規定される面に対して)所望の角度でコーナ部材を正確に配置することが可能となる。さらに、マウントフレームの所定位置への設置という観点では、封止体底面に対して完全に平行に設置されたマウントフレームの細長い支持部材で規定される面が存在しなくても、封止体のコーナに設けられたガイドに沿って、封止体底面に向かって、マウントフレームを所定位置に設置することが特に簡単となる。マウントフレームが下方へ下げられたとき、コーナ部材は、僅かに回転し、封止体のコーナに設けられたガイドに対して正確に平行となる。
本発明のマウントフレームの好ましい実施形態は、添付の特許請求の範囲に規定している。
本発明のマウントフレームの主要な利点は、当該マウントフレームを、エレクトロニクスおよび機器封止体の内部に、その設置現場においてでも、簡単かつ迅速に設置できることである。さらに、本発明のマウントフレームによれば、設置に必要な部材(例えばネジ)が紛失するリスクを実質的に減じることができる。
エレクトロニクスおよび機器封止体のマウントフレームのための本発明の細長い支持部材は、当該支持部材の固定部材がロック舌部である点に特徴を有する。このロック舌部は、細長い支持部材とワンピースのものとして構成されていて、当該支持部材で規定されるマウント面から遠ざかる方向に延在している。
本発明の細長い支持部材の主要な利点は、これによって次のようなマウントフレームを提供できる点にある。そのマウントフレームとは、簡単かつ迅速に組み立てることができ、エレクトロニクスおよび機器封止体の内部に、その設置現場においてでも、簡単かつ迅速に設置できるものである。細長い支持部材がロック舌部を備えているので、当該細長い支持部材をマウントフレームのコーナ部材に固定するための分離した別個の固定手段は、必要ではない。この細長い支持部材によれば、設置に必要な部材(例えばネジ)が紛失するリスクを実質的に減じることができる。
図1は、エレクトロニクスおよび機器封止体(以下、短く「封止体」と呼ぶ)を示している。封止体の内部には、当該封止体内に取り付けられる要素や部材を支持するマウントフレームが存在する。封止体は、底部28とカバー29を備える。
図2は、マウントフレームを示しており、その上面に接触防止シールド(shield against contact)13が存在している。マウントフレームは、細長い平行な2つの支持部材14、15を備えており、これらは、細長い平行な3つのピース11によって相互接続されている。これら細長いピースは、DINレールである(例えば、DIN−35またはDIN−15)が、他のタイプのマウントレールで代用することも可能である。細長いピース11の数は変更可能であるが、支持部材14、15が互いに所望の距離だけ離れて配置されるアッセンブリを構成するためには、少なくとも1本設けなければならない。支持部材14、15は、マウントフレームの両サイド部を構成する。
さらに、マウントフレームは、4本のコーナ部材1−4を備える。これらのコーナ部材は、支持部材14、15で規定される平面に直交している。コーナ部材1−4は、支持部材14、15の端部に、固定手段17−20によって固定されている。隣接する仮想直線同士が互いに直角である複数の仮想直線をもって、コーナ部材1−4が相互接続されている場合、仮想矩形が得られる。換言すると、その矩形は、隣接するコーナ部材同士を直線でつなぐことで形成される。
さらに、マウントフレームは、4本のコーナ部材1−4を備える。これらのコーナ部材は、支持部材14、15で規定される平面に直交している。コーナ部材1−4は、支持部材14、15の端部に、固定手段17−20によって固定されている。隣接する仮想直線同士が互いに直角である複数の仮想直線をもって、コーナ部材1−4が相互接続されている場合、仮想矩形が得られる。換言すると、その矩形は、隣接するコーナ部材同士を直線でつなぐことで形成される。
固定手段17−20は、支持部材の端部5−8に形成されるロック舌部9を備える。ロック舌部9は、支持部材14、15で規定される平面に対して、直角の角度αを有する(支持部材15の端部を示す図4、5を参照)。角度αは90°であることが最も好ましいが、70−100°としてもよい。
図4、5に加え、ロック舌部9を図2にも図示している。図2では、ロック舌部9は、コーナ部材1のマウントホール10に挿通されている。マウントホール10は、貫通孔である。コーナ部材1−4は、当該コーナ部材の長手方向に互いに少しだけ距離を置いて配置された複数のマウントホール10を備える。各マウントホール10は、等間隔に配置されている。隣接するマウントホール間の距離は小さく、例えば5−15mmである。これらマウントホール10の存在で、支持部材14、15は、封止体の内部で異なる高さ位置にマウントすることができる。
図4、5に加え、ロック舌部9を図2にも図示している。図2では、ロック舌部9は、コーナ部材1のマウントホール10に挿通されている。マウントホール10は、貫通孔である。コーナ部材1−4は、当該コーナ部材の長手方向に互いに少しだけ距離を置いて配置された複数のマウントホール10を備える。各マウントホール10は、等間隔に配置されている。隣接するマウントホール間の距離は小さく、例えば5−15mmである。これらマウントホール10の存在で、支持部材14、15は、封止体の内部で異なる高さ位置にマウントすることができる。
図4、5では、ロック舌部9は、支持部材15の上面(すなわち、支持面)から上方に向かって延在している。すなわち、図2の支持部材14、15で規定されるマウント面から上方に向かって延在している。しかし、別例として、ロック舌部9は、支持部材15の上面から(そして、支持部材14、15で規定されるマウント面から)下方へ向かって延在してもよい。ロック舌部9が上方へ延在する場合、ロック舌部9が下方へ延在する場合と比べて、マウントフレームを移動させ、封止体内に設置することが容易である。
ロック舌部9が上方へ向いている場合、コーナ部材2(図4中で破線で示している)が回転して図4中の角度βが鈍角になることが防止される。何故なら、角度βが約90°となったときに、ロック舌部9の支持面12がコーナ部材2の表面に当接するからである。しかしながら、コーナ部材2が回転して、支持部材15の長手方向に対して(そして、支持部材14、15で規定される面に対して)鋭角βを形成することはある。
ロック舌部9が上方へ向いている場合、コーナ部材2(図4中で破線で示している)が回転して図4中の角度βが鈍角になることが防止される。何故なら、角度βが約90°となったときに、ロック舌部9の支持面12がコーナ部材2の表面に当接するからである。しかしながら、コーナ部材2が回転して、支持部材15の長手方向に対して(そして、支持部材14、15で規定される面に対して)鋭角βを形成することはある。
ロック舌部9の長さL(図4、5参照)は、マウントホール10の高さH(図2、6参照)よりも大きい。長さLは、図4、5に示したようにロック舌部9が上方に延在する場合のロック舌部9の高さを表す。ロック舌部9が下方へ延在する場合(他の実施形態)であれば、ロック舌部9の「高さ」ではなく、むしろ「長さ」である。この理由から、図4の実施形態を示す文脈においても、「ロック舌部の長さ」という表現を使用する。
ロック舌部9の寸法(主として、その最大厚み部における厚さt)は、マウントホール10の高さHよりも僅かに大きい。したがって、支持部材15で規定されるマウント面に対して(そして、支持部材14、15で規定される面に対して)コーナ部材2が鋭角βだけ回転したとき、ロック舌部9は、マウントホール10の壁部に圧接する。この圧接が生じる時の角度βは、例えば約70°であるが、角度βは20−80°の範囲でもよいと考えられる。
角度βが小さい場合(例えば、0−20°)、ロック舌部9は、反力の無い状態でマウントホール10内に位置する。しかし、支持部材15に対してコーナ部材2が徐々に角度を増しながら角度βまで回転するとき、あるポイントにおいて(例えば、角度βが60°の時)、ロック舌部9は、マウントホール10の壁部に圧接し始める。そして、コーナ部材が(支持部材15に対して)さらに回転を続けると、上記圧接が最大値まで増加する(例えば、角度βが70°の時)。そして、さらに回転が続くと、圧接が停止するか、少なくとも減じられる(例えば、角度βが80°の時)。
さらに回転が続き、角度βが例えば85°に達すると、マウントホール10の壁部は、ロック舌部9を押圧しなくなる。コーナ部材2が支持部材15に対して直角になると(すなわち、角度β=約90°)、ロック舌部9の支持面12がコーナ部材2に当接し、コーナ部材は、約90°を超える角度値βにまでは回転できない。
角度βが約90°を超える値になり得ないという事実によって、図2中のマウントフレームのコーナ部材1−4の底端部が、マウントフレーム内で下方に向かって回転するという状況を防止できる。そのような状況が発生すると、マウントフレームを封止体内に下ろすべく、コーナ部材を封止体のコーナにおいてガイドレールまたは他のランナー(runner)と協働する状態で設置することが困難になる。
ガイドレールは、マウントフレームのコーナ部分を図示する図6中に示している。図6において、コーナ部材3は、封止体の底壁21に当接した状態で所定位置に配置されている。コーナ部材3は、封止体のコーナ部分に配置されたガイドレール23、24によって位置決めされている。コーナ部材3が封止体の底壁に向かって移動するとき、コーナ部材3の側部25、26は、ガイドレール23、24上に位置する。さらにコーナ部材3は、所定位置にあるとき、封止体の壁部27上に位置する。
また、コーナ部材3が図6に示した所定位置に設置された後、ガイドレール23、24がコーナ部材3を当該所定位置に保持する。コーナ部材3の底端部にはラグ30が設けられていて、このラグ30は、底壁21に配置された突部31に当接する。ラグ30および突部31は、必須の要素ではないが、封止体に強い衝撃が加えられた場合においてもコーナ部材3を正しい位置に保持することを助ける。必要であれば、スクリュー28または同等の他の固定手段を使用して、マウントフレームおよびコーナ部材1−4を、封止体の底壁28上の所定位置に固定する。
角度βが小さい場合(例えば、0−20°)、ロック舌部9は、反力の無い状態でマウントホール10内に位置する。しかし、支持部材15に対してコーナ部材2が徐々に角度を増しながら角度βまで回転するとき、あるポイントにおいて(例えば、角度βが60°の時)、ロック舌部9は、マウントホール10の壁部に圧接し始める。そして、コーナ部材が(支持部材15に対して)さらに回転を続けると、上記圧接が最大値まで増加する(例えば、角度βが70°の時)。そして、さらに回転が続くと、圧接が停止するか、少なくとも減じられる(例えば、角度βが80°の時)。
さらに回転が続き、角度βが例えば85°に達すると、マウントホール10の壁部は、ロック舌部9を押圧しなくなる。コーナ部材2が支持部材15に対して直角になると(すなわち、角度β=約90°)、ロック舌部9の支持面12がコーナ部材2に当接し、コーナ部材は、約90°を超える角度値βにまでは回転できない。
角度βが約90°を超える値になり得ないという事実によって、図2中のマウントフレームのコーナ部材1−4の底端部が、マウントフレーム内で下方に向かって回転するという状況を防止できる。そのような状況が発生すると、マウントフレームを封止体内に下ろすべく、コーナ部材を封止体のコーナにおいてガイドレールまたは他のランナー(runner)と協働する状態で設置することが困難になる。
ガイドレールは、マウントフレームのコーナ部分を図示する図6中に示している。図6において、コーナ部材3は、封止体の底壁21に当接した状態で所定位置に配置されている。コーナ部材3は、封止体のコーナ部分に配置されたガイドレール23、24によって位置決めされている。コーナ部材3が封止体の底壁に向かって移動するとき、コーナ部材3の側部25、26は、ガイドレール23、24上に位置する。さらにコーナ部材3は、所定位置にあるとき、封止体の壁部27上に位置する。
また、コーナ部材3が図6に示した所定位置に設置された後、ガイドレール23、24がコーナ部材3を当該所定位置に保持する。コーナ部材3の底端部にはラグ30が設けられていて、このラグ30は、底壁21に配置された突部31に当接する。ラグ30および突部31は、必須の要素ではないが、封止体に強い衝撃が加えられた場合においてもコーナ部材3を正しい位置に保持することを助ける。必要であれば、スクリュー28または同等の他の固定手段を使用して、マウントフレームおよびコーナ部材1−4を、封止体の底壁28上の所定位置に固定する。
上に開示したのとは別の態様で、マウントホール10の壁部に対して支持部材15のロック舌部9を圧接させることができる。それは、ロック舌部の幅方向の寸法を形成すること、主として、ロック舌部の幅Wを選択し、それによって、特定の角度値β(上述の角度βと対比)においてロック舌部をマウントホールの壁部に押圧することによって可能である。
このタイプのソリューションにおいては、上述したのと同様にして、ロック舌部9の圧接を緩める、あるいは失わすことができる。
このタイプのソリューションにおいては、上述したのと同様にして、ロック舌部9の圧接を緩める、あるいは失わすことができる。
コーナ部材1−4が図2に示した位置にあるとき(すなわち、支持部材14、15で規定される面に対して直角であるとき)、支持部材のロック舌部9は、実質的にクリアランスを伴わない状態で、コーナ部材のマウントホール内に位置する。それによって、コーナ部材1−4が動くこと、および支持部材14、15に対してシフトすることを減じることができる。このことは、マウントフレームを封止体内部の所定位置に設置するときに有利である。
図3−6に示しているように、細長い支持部材14、15は、その端部5−8に貫通孔16を有する。必要があれば、貫通孔16によって、コーナ部材1−4無しでも、支持部材14、15を底壁21にネジ止めすることが可能となる。その場合、支持部材14、15は、封止体の底壁21に非常に近接して設置されることとなる。さらに、支持部材14、15には、複数の固定孔22が、互いに一定の距離を置いて、当該支持部材の長手方向に沿って形成されている。固定孔22によって、細長いピース11(DINレール)は、マウントフレーム上の異なる位置に固定することができる。
細長い支持部材14、15は鋼鉄製であることが好ましい。それによって、支持部材14、15に位置するロック舌部9を、当該舌部を所望の角度α(図4の角度αを参照)で曲げることによって、当該支持部材14、15で規定される面から遠ざかる方向(上側または下側)に向けることが可能となるからである。
ロック舌部9は、支持部材14、15とワンピースのものとして形成されており(当該舌部は、支持部材とともに1つの部材である)、支持部材と一体的であると言える。支持部材14、15は、補強のために面取りされていて、その長手方向に沿う折曲部25を有する。
ロック舌部9は、支持部材14、15とワンピースのものとして形成されており(当該舌部は、支持部材とともに1つの部材である)、支持部材と一体的であると言える。支持部材14、15は、補強のために面取りされていて、その長手方向に沿う折曲部25を有する。
以上において、本発明を1つの好ましい実施形態だけに言及しつつ説明した。本発明の詳細は、添付の特許請求の範囲内において、多様な態様で実施することが可能である。したがって、例えば、ロック舌部の詳細な形状は、図示したものとは異なるものであってもよい。また、マウントホールの形状は、図示したものとは異なるものであってもよい。細長い支持部材14、15の横断面形状は、図示したものとは異なるものであってもよい。コーナ部材の形状は、図示したものとは異なるものであってもよい。そして、それら部材の封止体への固定は、図示したものとは異なる態様で行われてもよい。
Claims (11)
- エレクトロニクスおよび機器封止体のためのマウントフレームであって、当該マウントフレームは、当該エレクトロニクスおよび機器封止体の内部に設置されるべき要素および部材を支持するものであり、
当該マウントフレームは、
マウントフレームの両サイド部を構成するとともに、細長いピース(11)で互いに連結されている平行な2つの細長い支持部材(14、15)と、
固定手段(17−20)によって、支持部材(14、15)の端部(5−8)に固定された細長い4つのコーナ部材(1−4)と、を備えており、
各端部に1つのコーナ部材が設けられ、各コーナ部材は、支持部材(14、15)で規定される面に垂直であり、コーナ部材(1−4)は、4つのコーナ部材を4つの直線で結んで得られる1つの矩形のコーナに位置する相対位置関係にあり、
以下のことを特徴とする、すなわち、
上記固定手段(17−20)は、
上記細長い支持部材(14、15)の上記端部(5−8)に形成されたロック舌部(9)であって、両支持部材(14、15)の対向する各端部に設けられていて、当該支持部材(14、15)とワンピースに構成されるとともに、当該支持部材(14、15)で規定される面から離れる方向に延在するロック舌部(9)と、
上記コーナ部材(1−4)に設けられていて、ロック舌部(9)を受け入れるマウント用貫通孔(10)であって、当該コーナ部材(1−4)の長手方向に沿って互いに一定の距離で配置された複数のそのようなマウントホール(10)と、を備え、
上記ロック舌部(9)は、コーナ部材(1−4)の長手方向が支持部材(14、15)で規定される面に垂直となるとき、マウントホール(10)の内側に、クリアランスを伴わない状態で位置し、
上記ロック舌部(9)は、支持部材(14、15)で規定される面に対して70°−100°の角度(α)をもって、コーナ部材(1−4)の方に向けられた支持面(12)を有している、ことを特徴とする、マウントフレーム。 - 上記ロック舌部(9)の長さ(L)は、上記マウントホール(10)の高さ(H)よりも大きいことを特徴とする、請求項1記載のマウントフレーム。
- 上記コーナ部材(1−4)は、ロック舌部(9)がマウントホール(10)内にあるとき、支持部材(14、15)の長手方向に対して回転可能であり、
ロック舌部(9)は、マウントホール内で回転したときにマウントホール(10)の壁部に圧接するに十分な大きさの厚さ(t)を有している、ことを特徴とする、請求項1または2記載のマウントフレーム。 - 上記ロック舌部(9)の厚さ(t)は、上記コーナ部材(1−4)が支持部材(14、15)の長手方向に対して、そして支持部材(14、15)で規定される面に対して、鋭角(β)だけ回転したときに、ロック舌部がマウントホール(10)の壁部に圧接することとなるのに十分な大きさであることを特徴とする、請求項3記載のマウントフレーム。
- 上記コーナ部材(1−4)は、ロック舌部(9)がマウントホール(10)内にあるとき、支持部材(14、15)の長手方向に対して回転可能であり、
ロック舌部(9)は、マウントホール内にあるときに、マウントホール(10)の壁部に圧接するに十分な大きさの幅(W)を有している、ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1つに記載のマウントフレーム。 - 上記ロック舌部(9)の幅(W)は、上記コーナ部材(1−4)が支持部材(14、15)の長手方向に対して、そして支持部材(14、15)で規定される面に対して、鋭角(β)だけ回転したときに、ロック舌部がマウントホール(10)の壁部に圧接することとなるのに十分な大きさであることを特徴とする、請求項5記載のマウントフレーム。
- 上記鋭角(β)は20°−80°であることを特徴とする、請求項4または6記載のマウントフレーム。
- 上記ロック舌部がマウントホール(10)内に入れられ、コーナ部材が平行な支持部材(14、15)で規定される面に垂直であるとき、ロック舌部(9)に圧接力は作用しないことを特徴とする、請求項3または5記載のマウントフレーム。
- 上記細長いピース(11)はDINレールであることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1つに記載のマウントフレーム。
- エレクトロニクスおよび機器封止体のマウントフレームのための細長い支持部材(14、15)であって、当該支持部材は、マウントフレームのサイド部を構成するとともに、設置されるべき要素および部材を支持するマウント面を構成するものであり、さらに当該支持部材は、マウントフレーム内に設けられていてマウント面および当該支持部材の長手方向に垂直である細長いコーナ部材に固定されるべきその対向する各端部に固定部材を備えており、コーナ部材は、固定部材を受け入れるマウントホールを備えており、
以下のことを特徴とする、すなわち、
上記細長い支持部材(14、15)の固定部材は、細長い支持部材(14、15)とワンピースのものとして構成されていて、当該支持部材(14、15)で規定されるマウント面から遠ざかる方向に延在しているロック舌部(9)である、ことを特徴とする、支持部材。 - 上記ロック舌部(9)は、支持部材(14、15)で規定されるマウント面から上方へ延在していることを特徴とする、請求項10記載の支持部材。
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