JP4787415B2 - カッターの刃及びカッターの刃の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、刃板を複数の刃片部に区分する切断溝を有するカッターの刃、並びにこのカッターの刃を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来のカッターの刃においては、刃縁部から背縁部にわたり延設された切断溝が、刃板の両側面のうち片側面のみに、刃板の先端縁部と基端縁部との間で互いに距離をあけて並設されている。そのため、下記・の問題点がある。
【0003】
・ 刃板をカッターのホルダに取り付けた場合、刃板の両側面のうち、切断溝を有する一方の側面がホルダのスライド溝側から見えるようにすれば、右利き用として利用することができる。一方、左利き用として利用する場合、ホルダを上下逆向きにするとともに刃板も上下逆向きにして他方の側面がスライド溝側から見えるようにしなければならない。しかし、他方の側面には切断溝がないため、使用上好ましくない。従って、従来のカッターの刃を左右両利き用として利用することが難しい。
【0004】
・ 両側面のうち、切断溝を有する一方の側面で切断溝に力をかけて刃板の一部を分離することはできるが、切断溝のない他方の側面で切断溝に力をかけて刃板の一部を分離することは難しい。従って、刃板の分離操作が行いにくい。
【0005】
・ 限られた刃板の厚み内で刃板の強度を維持しつつ切断溝の深さを大きくするには制限がある。そのため、切断溝の深さが小さくなって刃板に対する分離力が大きくなる。従って、刃板の分離操作が行いにくい。
【0006】
・ 同程度の力により刃板を分離し得るように切断溝の深さを設定する場合、切断溝の深さが大きくなる。従って、刃板に対する熱処理時に熱ひずみが発生し易くなる。
【0007】
・ 刃板に対する熱処理時に熱応力が両側面間で不均衡になって熱ひずみが発生し易くなる。
本発明は、上記・の問題点を解消することを目的にしている。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
後記実施形態の図面(図1〜6、特に図3)の符号を援用して本発明を説明する。
* 請求項1の発明
この発明にかかるカッターの刃は、下記のように構成されている。
【0009】
刃板(1)は、先端縁部(2)と、この先端縁部(2)の対辺となる基端縁部(3)と、この先端縁部(2)と基端縁部(3)との間で延設した刃縁部(4)と、この先端縁部(2)と基端縁部(3)との間で延設してこの刃縁部(4)の対辺となる背縁部(5)と、この先端縁部(2)と基端縁部(3)と刃縁部(4)と背縁部(5)とにより囲まれた両側面(6,7)とを有する。この刃板(1)の両側面(6,7)には、それぞれ、前記刃縁部(4)と背縁部(5)との間で延設した切断溝(8,9)を設けている。
【0010】
前記切断溝(8,9)は、刃板(1)の両側面(6,7)に複数設けられ、刃板(1)の先端縁部(2)と基端縁部(3)との間で互いに距離(W)をあけて並設されている。
【0011】
請求項1の発明では、刃板(1)の両側面(6,7)にそれぞれ切断溝(8,9)を設けたので、下記・の効果がある。
・ この刃板(1)をカッターのホルダ(23)に取り付けた場合、刃板(1)の両側面(6,7)のうち、図5(a)及び図6(a)に示すように一方の側面(6)がホルダ(23)のスライド溝(23a)側から見えるようにすれば右利き用として、図5(b)及び図6(b)に示すように他方の側面(7)がホルダ(23)のスライド溝(23a)側から見えるようにすれば左利き用として、それぞれ利用することができる。
【0012】
・ 両側面(6,7)のうち、一方の側面(6)で切断溝(8)に力をかけて刃板(1)の一部を分離することも、他方の側面(7)で切断溝(9)に力をかけて刃板(1)の一部を分離することもできる。そのため、両側面(6,7)のうちいずれから力をかけても刃板(1)の一部を分離することができる。従って、刃板(1)の分離操作を容易に行なうことができる。
【0013】
・ 限られた刃板(1)の厚み(T)内で刃板(1)の強度を維持しつつ切断溝(8,9)の深さ(H8,H9)を大きくするには制限がある。しかし、切断溝(8,9)の深さ(H8,H9)が小さくなっても、両側面(6,7)にそれぞれ設けた切断溝(8,9)により、刃板(1)に対する分離力を小さくすることができる。従って、刃板(1)の分離操作が行い易くなる。
【0014】
・ 同程度の力により刃板(1)を分離し得るように切断溝(8,9)の深さ(H8,H9)を設定する場合、切断溝(8,9)の深さ(H8,H9)を小さくすることができる。そのため、刃板(1)に対する熱処理時に熱ひずみの発生を抑制し易くなる。
【0015】
・ 刃板(1)に対する熱処理時に熱応力が両側面(6,7)間で平均化し易くなって熱ひずみの発生を抑制し易くなる。
さらに、請求項1の発明は下記のように構成されている。
【0016】
前記両側面(6,7)のうち一方の側面(6または7)に設けた前記切断溝(8または9)は、一方の側面(6または7)で開放された開口部(10)と、前記両側面(6,7)のうち他方の側面(7または6)に向けてこの開口部(10)の相対向両端縁部(10a)から延設された相対向両内壁面部(11)と、この相対向両内壁面部(11)間にあってこの開口部(10)と相対向する底部(12)とを有している。この底部(12)は切断溝(8,9)の延設方向(Z)の全体に形成された切断端縁部(12a)を有している。従って、切断溝(8または9)の底部(12)に切断端縁部(12a)を形成して刃板(1)を小さな力により分離し易くし、刃板(1)の分離操作を行い易くすることができる。
また、前記一方の側面(6)側の切断溝(8)にあって底部(12)の切断端縁部(12a)を通り且つ一方の側面(6)に直交する平面(P)と、前記他方の側面(7)側の切断溝(9)にあって底部(12)の切断端縁部(12a)を通り且つ他方の側面(7)に直交する平面(Q)とは、前記刃縁部(4)の延設方向(X)で間隔(G)を持たせてある。従って、刃板(1)の強度を維持しつつ、刃板(1)を小さな力により分離し易くして刃板(1)の分離操作を行い易くするとともに、刃板(1)に対する熱処理時に熱ひずみの発生を抑制し易くなる。
【0017】
* 請求項2の発明
この発明は、請求項1の発明を前提として下記のように構成されている。
前記刃板(1)にあって両側面(6,7)間の厚みを(T)、前記両側面(6,7)のうち一方の側面(6)に設けた前記切断溝(8)にあって開口部(10)から底部(12)の切断端縁部(12a)までの深さを(H8)、前記両側面(6,7)のうち他方の側面(7)に設けた前記切断溝(9)にあって開口部(10)から底部(12)の切断端縁部(12a)までの深さを(H9)とし、この厚み(T)の範囲を50μm≦(T)≦2500μmに設定した場合、この深さ(H8,H9)の範囲を3μm≦(H8,H9)≦80μmに設定した。請求項2の発明では、刃板(1)の強度を維持しつつ、刃板(1)を小さな力により分離し易くなって刃板(1)の分離操作が行い易くなるとともに、刃板(1)に対する熱処理時に熱ひずみの発生を抑制し易くなる。
【0018】
* 請求項3の発明
この発明は、請求項1の発明を前提として下記のように構成されている。
前記刃板(1)にあって両側面(6,7)間の厚みを(T)、前記両側面(6,7)のうち一方の側面(6)に設けた前記切断溝(8)にあって開口部(10)から底部(12)の切断端縁部(12a)までの深さを(H8)、前記両側面(6,7)のうち他方の側面(7)に設けた前記切断溝(9)にあって開口部(10)から底部(12)の切断端縁部(12a)までの深さを(H9)とし、この厚み(T)に対するこの深さ(H8,H9)の比率(R8=H8/T、R9=H9/T)の範囲を1%≦(R8,R9)≦20%に設定した。請求項3の発明では、刃板(1)の強度を維持しつつ、刃板(1)を小さな力により分離し易くなって刃板(1)の分離操作が行い易くなるとともに、刃板(1)に対する熱処理時に熱ひずみの発生を抑制し易くなる。
【0019】
* 請求項4の発明
この発明は、請求項1または請求項2または請求項3の発明を前提として下記のように構成されている。
【0020】
前記一方の側面(6)側の切断溝(8)にあって底部(12)の切断端縁部(12a)における開き角度を(θ8)、前記他方の側面(7)側の切断溝(9)にあって底部(12)の切断端縁部(12a)における開き角度を(θ9)とした場合、この開き角度(θ8,θ9)の範囲を45°≦(θ8,θ9)≦150°に設定した。請求項4の発明では、刃板(1)の強度を維持しつつ、刃板(1)を小さな力により分離し易くなって刃板(1)の分離操作が行い易くなるとともに、刃板(1)に対する熱処理時に熱ひずみの発生を抑制し易くなる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態にかかるカッターの刃及びその製造方法を図面を参照して説明する。
【0031】
図1(a)(b)に示す刃板1は、薄い金属板から成形され、先端縁部2と、基端縁部3と、この先端縁部2と基端縁部3との間で延設された刃縁部4及び背縁部5と、この先端縁部2と基端縁部3と刃縁部4と背縁部5とにより囲まれた表裏両側面6,7とを有している。この先端縁部2と基端縁部3、この刃縁部4と背縁部5とは、それぞれ、互いに平行な対辺関係にある。この刃板1にあって、互いに平行な表裏両側面6,7には、それぞれ、複数の切断溝8,9が前記先端縁部2と基端縁部3との間で互いに等距離Wをあけて並設されている。この各切断溝8,9は、前記刃縁部4から背縁部5にわたり、前記先端縁部2及び基端縁部3に対し平行に延設されている。なお、この刃板1において表裏両側面6,7間には基端縁部3の付近で連結孔3aが貫設されている。
【0032】
図2,3に示すように、前記表側面6に設けられた各切断溝8は、表側面6で開放された開口部10と、前記裏側面7に向けてこの開口部10の相対向両端縁部10aから延設された相対向両内壁面部11と、この相対向両内壁面部11間にあってこの開口部10と相対向する底部12とを有している。また、前記裏側面7に設けられた各切断溝9も、この切断溝8と同様である。前記各切断溝8,9は断面V状になっているため、両内壁面部11は刃縁部4の延設方向Xで相対向して平面状をなしているとともに、前記底部12はこの両内壁面部11が互いに交差する角部を有している。この底部12の角部で、切断端縁部12aが切断溝8,9の延設方向Zの全体に形成されている。
【0033】
図2に示す刃板1では、表側面6側の切断溝8にあって底部12の切断端縁部12aを通り且つ表側面6に直交する想定平面Pは、裏側面7側の切断溝9における底部12で、切断端縁部12aを通るか、または成形誤差の範囲で切断端縁部12aの極近隣を通る。一般に、この想定平面Pと、裏側面7側の切断溝9にあって底部12の切断端縁部12aを通り且つ裏側面7に直交する想定平面Qとが、刃縁部4の延設方向Xでなす間隔をGとした場合、図2に示す刃板1では、間隔G=0である。一方、図3に示す刃板1では、成形誤差の範囲を超えた間隔Gを積極的に設けている。
【0034】
前記刃板1にあって表裏両側面6,7間の厚みをTとする。この表裏両側面6,7のうち、表側面6の切断溝8にあって開口部10から底部12の切断端縁部12aまでの深さをH8とし、裏側面7の切断溝9にあって開口部10から底部12の切断端縁部12aまでの深さをH9とする。この表側面6側の切断溝8にあって底部12の切断端縁部12aにおける開き角度をθ8 とし、この裏側面7側の切断溝9にあって底部12の切断端縁部12aにおける開き角度をθ9 とする。なお、前述したように、Wは互いに隣接する各切断溝8,8間または各切断溝9,9間の距離であり、Gは前記想定平面P,Q間の間隔である。
【0035】
前記厚みTについては、50μm≦T≦2500μm、好ましくは200μm≦T≦1000μmの範囲に設定する。
前記深さH8,H9については、50μm≦T≦2500μmにおいて、3μm≦H8≦80μm及び3μm≦H9≦80μm、好ましくは10μm≦H8≦50μm及び10μm≦H9≦50μmの範囲に設定する。また、この厚みTに対するこの深さH8,H9の比率R8=H8/T及びR9=H9/Tについては、1%≦R8≦20%及び1%≦R9≦20%、好ましくは3%≦R8≦8%及び3%≦R9≦8%の範囲に設定する。図示の刃板1では、Tが約380μmで、H8,H9は15μm〜25μmになっている。ちなみに、刃板の片側面のみに切断溝を有する従来の刃を分離する場合に必要な分離力と、前記刃板1を切断する場合に必要な分離力とが同程度になる条件のもとで、前記刃板1の切断溝8,9の深さH8,H9と従来の刃板の切断溝の深さとを比較した場合、この深さH8,H9は従来の深さの30%〜80%好ましくは40%〜70%となる。
【0036】
前記開き角度θ8 ,θ9 については、45°≦θ8 ≦150°及び45°≦θ9 ≦150°、好ましくは60°≦θ8 ≦120°及び60°≦θ9 ≦120°の範囲に設定する。図示の刃板1では、θ8 ,θ9 が約90°になっている。
【0037】
前記間隔Gについては、刃板1の厚みT以下で、0μm≦G≦1500μm、好ましくは0μm≦G≦100μmの範囲に設定する。また、前記距離Wについては、2mm≦W≦20mmの範囲に設定することが好ましい。なお、Gを最大W/2に設定することが可能である。
【0038】
図1(a)(b)に示す前記刃板1を製造する際には、図4(a)または図4(b)で概略的に示す加工機13により、刃板1を加工する。
図4(a)で概略的に示す加工機13の第一装置13aにおいて、供給側巻出ロール14から引き出された帯状素材15を排出側巻取ロール16へ巻き取って移送する途中で、まず、この帯状素材15に前記連結孔3aを等間隔で成形し、以降この連結孔3aを帯状素材15の案内孔として利用する。同第一装置13aにおける移送途中で、前記刃板1の表側面6となるこの帯状素材15の表面15aに対し、型(図示せず)により前記切断溝8を各刃板1ごとに加工するかまたは複数の刃板1で一括して加工する。次に、この加工機13の第二装置13bにおいて、前記排出側巻取ロール16を移し換えて供給側巻出ロール17とする。そして、この供給側巻出ロール17から引き出された前記帯状素材15を排出側巻取ロール18へ巻き取って移送する途中で、前記刃板1の裏側面7となるこの帯状素材15の裏面15bに対し、型(図示せず)により前記切断溝9を各刃板1ごとに加工するかまたは複数の刃板1で一括して加工する。さらに、この加工機13の第三装置13cにおいて、前記排出側巻取ロール18を移し換えて供給側巻出ロール19とする。そして、この供給側巻出ロール19から引き出された前記帯状素材15を排出側巻取ロール20へ巻き取って移送する途中で、この帯状素材15に熱処理を施す。その後、この加工機13の第四装置13dにおいて、前記排出側巻取ロール20を移し換えて供給側巻出ロール21とする。そして、この供給側巻出ロール21から引き出された前記帯状素材15を移送ローラ22へ移送する途中で、この帯状素材15に刃付けを行って前記刃縁部4を形成するとともに、この帯状素材15を順次切断して刃板1を製造する。
【0039】
図4(b)で概略的に示す加工機13においては、図4(a)で概略的に示す加工機13と比較して第二装置13bが省略され、第一装置13aのみで前記両切断溝8,9の加工が下記・の二種類の方法により行われる。
【0040】
・ 供給側巻出ロール14から引き出された帯状素材15を排出側巻取ロール16へ巻き取って移送する途中で、まず、この帯状素材15に前記連結孔3aを等間隔で成形し、以降この連結孔3aを帯状素材15の案内孔として利用する。同第一装置13aにおける移送途中で、前記刃板1の表側面6となるこの帯状素材15の表面15aに対し、型(図示せず)により前記切断溝8を各刃板1ごとに加工するかまたは複数の刃板1で一括して加工する。その加工と同時に、前記刃板1の裏側面7となるこの帯状素材15の裏面15bに対し、型(図示せず)により前記切断溝9を各刃板1ごとに加工するかまたは複数の刃板1で一括して加工する。
【0041】
・ 供給側巻出ロール14から引き出された帯状素材15を排出側巻取ロール16へ巻き取って移送する途中で、まず、この帯状素材15に前記連結孔3aを等間隔で成形し、以降この連結孔3aを帯状素材15の案内孔として利用する。同第一装置13aにおける移送途中で、まず、前記刃板1の表側面6となるこの帯状素材15の表面15aに対し、型(図示せず)により前記切断溝8を各刃板1ごとに加工するかまたは複数の刃板1で一括して加工する。その加工後、この切断溝8を加工した刃板1ごとにまたは複数の刃板1で一括して、前記刃板1の裏側面7となるこの帯状素材15の裏面15bに対し、前記切断溝9を型(図示せず)により加工する。
【0042】
さらに、図4(b)で概略的に示す加工機13の第二装置(図4(a)で概略的に示す加工機13の第三装置13cに該当)において、前記排出側巻取ロール16を移し換えて供給側巻出ロール19とする。その後は、図4(a)で概略的に示す加工機13と同様に、この第二装置で熱処理が施された後、図4(b)で概略的に示す加工機13の第三装置(図4(a)で概略的に示す加工機13の第四装置13dに該当)により刃付けと切断とが行われる。
【0043】
図5に示す左右両利き用カッターにおいて、図5(a)に示すように右利き用の場合には、刃板1の表側面6がホルダ23のスライド溝23a側から見えるようにホルダ23に刃板1を取り付ける。また、図5(b)に示すように左利き用の場合には、ホルダ23を上下逆向きにするとともに刃板1も上下逆向きにして裏側面7がスライド溝23a側から見えるようにホルダ23に刃板1を取り付ける。一方、図6に示す右利き専用カッターの場合であっても、図6(a)に示す右利き用や図6(b)に示す左利き用として利用することが可能である。いずれの場合も刃板1の切断溝8,9を使用者から見ることができる。
【0044】
なお、前記実施形態において刃板1の切断溝8,9の断面形状を断面V状以外のものに変更してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本実施形態にかかるカッターの刃を示す正面図であり、(b)は同じく背面図である。
【図2】 図1(a)においてA−A線で切断して切断溝を示す部分拡大断面図である。
【図3】 同じく別例を示す部分拡大断面図である。
【図4】 上記刃の製造方法を概略的に示す工程説明図である。
【図5】 (a)は上記刃を右利き用にセットしたカッターを示す正面図であり、(b)は上記刃を左利き用にセットしたカッターを示す正面図である。
【図6】 (a)は上記刃を右利き用にセットしたカッターの別例を示す正面図であり、(b)は上記刃を左利き用にセットしたカッターの別例を示す正面図である。
【符号の説明】
1…刃板、2…刃板先端縁部、3…刃板基端縁部、4…刃板刃縁部、5…刃板背縁部、6,7…刃板側面、8,9…切断溝、10…切断溝開口部、10a…開口端縁部、11…切断溝内壁面部、12…切断溝底部、12a…底部切断端縁部、Z…切断溝延設方向、X…刃縁部延設方向、T…刃板厚み、H8,H9…切断溝深さ、R8,R9…比率、θ8 ,θ9 …切断端縁部開き角度、P,Q…想定平面、G…想定平面間隔。
Claims (4)
- 先端縁部と、この先端縁部の対辺となる基端縁部と、この先端縁部と基端縁部との間で延設した刃縁部と、この先端縁部と基端縁部との間で延設してこの刃縁部の対辺となる背縁部と、この先端縁部と基端縁部と刃縁部と背縁部とにより囲まれた両側面とを有する刃板において、その両側面には、それぞれ、前記刃縁部と背縁部との間で延設した複数の切断溝を刃板の先端縁部と基端縁部との間で互いに距離をあけて並設し、
前記両側面のうち一方の側面に設けた前記切断溝は、一方の側面で開放された開口部と、前記両側面のうち他方の側面に向けてこの開口部の相対向両端縁部から延設された相対向両内壁面部と、この相対向両内壁面部間にあってこの開口部と相対向する底部とを有し、この底部は切断溝の延設方向の全体に形成された切断端縁部を有し、
前記一方の側面側の切断溝にあって底部の切断端縁部を通り且つ一方の側面に直交する平面と、前記他方の側面側の切断溝にあって底部の切断端縁部を通り且つ他方の側面に直交する平面とは、前記刃縁部の延設方向で間隔を持たせてある
ことを特徴とするカッターの刃。 - 前記刃板にあって両側面間の厚みをT、前記両側面のうち一方の側面に設けた前記切断溝にあって開口部から底部の切断端縁部までの深さをH8、前記両側面のうち他方の側面に設けた前記切断溝にあって開口部から底部の切断端縁部までの深さをH9とし、この厚みTの範囲を50μm≦T≦2500μmに設定した場合、この深さH8,H9の範囲を3μm≦H8,H9≦80μmに設定したことを特徴とする請求項1に記載のカッターの刃。
- 前記刃板にあって両側面間の厚みをT、前記両側面のうち一方の側面に設けた前記切断溝にあって開口部から底部の切断端縁部までの深さをH8、前記両側面のうち他方の側面に設けた前記切断溝にあって開口部から底部の切断端縁部までの深さをH9とし、この厚みTに対するこの深さH8,H9の比率R8=H8/T、R9=H9/Tの範囲を1%≦R8,R9≦20%に設定したことを特徴とする請求項1に記載のカッターの刃。
- 前記一方の側面側の切断溝にあって底部の切断端縁部における開き角度をθ8、前記他方の側面側の切断溝にあって底部の切断端縁部における開き角度をθ9とした場合、この開き角度θ8,θ9の範囲を45°≦θ8,θ9≦150°に設定したことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3に記載のカッターの刃。
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