JP6212838B2 - カッター刃およびカッターナイフ - Google Patents

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Description

本発明は、カッター刃およびカッター刃を有したカッターナイフに関する。
例えば特許文献1に示すように、切断や切り込み形成のためのカッターナイフが、種々の分野にて使用されてきた。一例として、フィルム材料を取り扱う分野では、種々の目的、例えば、加工したフィルム材料を所定の長さに切断するため、加工中のフィルム材料を所定の位置でつなぎ合わせるため、加工中のフィルム材料からサンプルを切り出すため、加工中のフィルム材料に切り込みを形成してマーキングを施すため等の目的から、カッターナイフが用いられている。
一般的に、フィルム材料は、生産性や取り扱い性等を考慮して、紙管等のコアに巻き取りながら加工されていく。したがって、図6および図7に示すように加工中のフィルム材料51を、コア50の近傍にて切断する作業も頻繁に行われる。
特開2003−245482号公報
ところが、図6および図7から理解され得るように、フィルム材料の切断作業は、カッター刃の先端が切断されるべきフィルム材料51で見え難い状況にて、実施される。加えて、コア50が加工装置に取り付けられたままの状態にてフィルム材料51の切断作業を行う場合には、限られた作業スペースにて、カッターナイフを操作しなければならない。この結果、フィルム材料の切断中に、本来切断されるべきではないコアに巻き取られているフィルム材料にカッター刃の先端が接触してしまうこともある。この場合、製品としてコアに巻き取られたはずのフィルム材料を複数枚にわたって切断してしまうことにもなる。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、先端での意図しない切断を効果的に防止することができるカッター刃およびカッターナイフを提供することを目的とする。
本発明による第1のカッター刃は、
長手方向を有する板状のカッター刃であって、
前記長手方向に延びる一方の側縁に線状に延びる刃先を備え、
前記長手方向における先端側となる前記刃先の先端側端は、当該カッター刃の前記長手方向における先端よりも、前記長手方向において内方に位置している。
本発明による第1のカッター刃において、前記カッター刃の平面視において曲線状の外輪郭となる先端部分を、前記長手方向における先端に、備えるようにしてもよい。
本発明による第2のカッター刃は、
長手方向を有する板状のカッター刃であって、
前記長手方向に延びる一方の側縁に線状に延びる刃先を備え、
前記長手方向における先端側となる前記刃先の先端側端よりも、前記長手方向における先端側に、刃先が設けられていない先端部分を有する。
本発明による第1または第2のいずれかのカッター刃において、前記先端部分の前記曲線状の外輪郭は、ワイヤー放電加工により、形成されていてもよい。
本発明による第1または第2のいずれかのカッター刃において、前記カッター刃の板面へ直交する面内において、前記先端部分は面取りされていてもよい。
本発明による第1または第2のいずれかのカッター刃において、平面視において、前記長手方向における先端側となる前記刃先の先端側端を通過して、前記先端側端から前記長手方向における先端側且つ前記長手方向に直交する方向における他方の側縁の側へ、前記長手方向に対して45°の角度をなし延びる仮想直線と、交わる外輪郭を前記刃先の前記先端側端よりも前記長手方向における先端側に有するようにしてもよい。
本発明による第1または第2のいずれかのカッター刃において、平面視において、前記長手方向における先端側となる前記刃先の先端側端から、前記長手方向における先端側へ向けて、前記カッター刃の外輪郭が延び出す方向は、
前記刃先の前記先端側端を通過して、当該先端側端から前記長手方向における先端側且つ前記長手方向に直交する方向における他方の側縁の側へ向かう、前記長手方向に対して45°の角度をなす方向と、
前記刃先の前記先端側端を通過して、当該先端側端から前記長手方向における先端側へ向かう、前記長手方向と平行な方向と、の間に位置するようにしてもよい。
本発明による第1または第2のいずれかのカッター刃において、平面視において、前記長手方向における先端側となる前記刃先の先端側端を通過する前記先端部分の外輪郭への接線は、
前記刃先の前記先端側端を通過して、当該先端側端から前記長手方向における先端側且つ前記長手方向に直交する方向における他方の側縁の側へ延びる、前記長手方向に対して45°の角度をなす仮想直線と、
前記刃先の前記先端側端を通過する前記長手方向と平行な仮想直線と、の間に位置するようにしてもよい。
本発明によるカッターナイフは、
上述した本発明による第1または第2のカッター刃のいずれかと、
前記カッター刃を保持するホルダーと、を備える。
本発明によれば、カッター刃の先端での意図しない切断を効果的に回避することができる。
図1は、本発明の一実施の形態を説明するための図であって、カッター刃を示す平面図である。 図2は、図1のカッター刃を刃先が設けられている側から示す部分側面図である。 図3は、図1のカッター刃を示す部分拡大平面図である。 図4は、図1のカッター刃を含むカッターナイフを示す平面図である。 図5は、図1に対応する図であって、カッター刃の一変形例を説明するための図である。 図6は、カッター刃およびカッターナイフの一使用例を説明するための斜視図である。 図7は、図6の使用例を側方から示す側面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
図1〜図7は、本発明の一実施の形態を説明するための図である。このうち、図1〜図4は、カッターナイフおよびカッター刃の一実施の形態を説明するための図であり、図5はカッター刃の一変形例を説明するための図である。また、図6および図7は、カッター刃の一使用例を説明するための図である。
図4に示すように、カッターナイフ10は、ホルダー12と、ホルダー12に保持されたカッター刃20と、を有している。ホルダー12は、カッター刃20を収容可能なケース14と、ケース14に支持されたスライダー16と、を有している。スライダー16は、ケース14に対して一方向に摺動可能となっており、且つ、その摺動範囲内における任意の位置または予め設定された多数の位置においてケース14に対して固定可能となっている。
図4に示すように、スライダー16は、カッター刃20の係合穴38内に挿入可能な突起16aを有している。カッター刃20の係合穴38とスライダー16の突起16aとの係合により、カッター刃20は、スライダー16のケース14に対する摺動にともなって、ケース14に対して摺動可能となっている。スライダー16を摺動方向の一方の側へ摺動させることによって、先端35を含むカッター刃20の全体がケース14内に収納された状態とすることができる。一方、スイライダー16を摺動方向の他方の側へ摺動させることによって、カッター刃20がケース14から突出し、カッター刃20を用いた被加工物の加工(切断、切り込み形成等)が可能となる。このとき、カッター刃20のケース14からの突出量は、スライダー16のケース14に対する摺動位置により調節することできる。
次に、カッター刃20について詳述する。図1〜図3に示すように、カッター刃20は、細長状に形成されており、長手方向daを有している。カッター刃20がホルダー12に収容された場合、カッター刃20の長手方向daは、スライダー16のケース14に対する摺動方向と一致するようになる。また、図1〜図3に示すように、カッター刃20は、板状に形成されており、一対の主面20a,20bを有している。図2に示すように、カッター刃20の一対の主面20a,20bは、互いに平行に形成されている。
なお、図1は、カッター刃20の板面に直交する方向から当該カッター刃20を示す平面図である。図2は、カッター刃20の板面に平行な方向から当該カッター刃20の先端側の部分を示す側面図である。図3は、カッター刃20の板面に直交する方向から当該カッター刃20の先端側の部分を示す平面図である。ここで、カッター刃の「板面」とは、カッター刃を全体的に観察した際にカッター刃によって画成される平面方向と平行な方向のことである。図示された例において、カッター刃20の板面は、カッター刃20の一方の主面20aおよびカッター刃20の他方の主面20bと平行になっている。
またここでは、長手方向daにおける先端側とは、長手方向daにおいて、カッター刃20の使用時に被加工物に近接する側のことを指す。一方、長手方向daにおける基端側とは、長手方向daにおいて先端側とは反対の側であって、カッター刃20の使用時に被加工物から離間する側、言い換えると、カッターナイフ10を把持する使用者に近接する側のことである。
図1〜図3に示すように、カッター刃20は、長手方向daに線状に延びる一対の側縁21,22を有している。図示された例において、一対の側縁21,22は、直線状に延びている。さらに、一対の側縁21,22は、カッター刃20の長手方向daと平行に延びている。図1〜図3に示すように、カッター刃20の刃先25は、一方の側縁21に形成されている。言い換えると、一方の側縁21は、カッター刃20の刃先25によって画成されている。
なお、カッター刃20の平面視の輪郭、言い換えると図1におけるカッター刃20の輪郭は、この一対の側縁21,22と、長手方向daにおける先端側で一対の側縁21,22の間を延びる先端側縁23と、長手方向daにおける基端側で一対の側縁21,22の間を延びる基端側縁24と、によって画成されている。図1および図3に示すように、カッター刃20の平面視において、先端側縁23は曲線状の輪郭を有している。一方、図1に示すように、カッター刃20の平面視において、基端側縁24は直線状の輪郭を有している。
カッター刃20の刃先25は、長手方向daにおける先端側に位置する先端側端26と、長手方向daにおける基端側に位置する基端側端27と、を有している。図1〜図3に示されたカッター刃20において、刃先25の先端側端26は、カッター刃20の先端35を形成していない。すなわち、刃先25の先端側端26は、カッター刃20の先端35よりも長手方向daにおける内方(長手方向daにおける中央より、長手方向daにおける基端側)に位置している。言い換えると、カッター刃20は、刃先25の先端側端26よりも長手方向daにおける先端側に、刃先25が設けられていない先端部分30を有している。そして、この先端部分30が、カッター刃20の長手方向daにおける先端35を形成している。
図1および図3に示すように、カッター刃20の先端部分30は、カッター刃20の平面視において、先端側縁23を少なくとも部分的に画成する。図示された例では、カッター刃20の先端部分30は、カッター刃20の平面視において、曲線状の外輪郭を有している。
カッター刃20の平面視を示す図3において、仮想直線Lxは、刃先25の先端側端26を通過して延びている。とりわけ、仮想直線Lxは、刃先25の先端側端26から、長手方向daにおける先端側且つ長手方向daに直交する幅方向dbにおける他方の側縁22の側へ向けて、延び出している。また、この仮想直線Lxは、カッター刃20の長手方向daに対して、45°傾斜している。そして、図3に示すように、カッター刃20の平面視において、先端部分30の輪郭は、この仮想直線Lxと交差している。その一方で、図3に示すように、カッター刃20の平面視において、カッター刃20の先端部分30の輪郭は、刃先25の先端側端26を通過してカッター刃20の長手方向daに延びる仮想直線Lyとは、交差していない。
また、カッター刃20の平面視を示す図3において、仮想直線Laは、カッター刃20の輪郭が、カッター刃20の長手方向daにおける先端側へ向けて、刃先25の先端側端26から延び出す方向に沿っている。言い換えると、仮想直線Laは、先端側縁23上における一方の側縁21側の端での接線の方向に沿っている。そして、図3に示すように、カッター刃20の平面視において、仮想直線Laは、仮想直線Lxと仮想直線Lyとの間を通過して、先端側端26から長手方向daにおける先端側且つ幅方向dbにおける他方の側縁22の側へ向けて、延び出ている。
なお、図2に示すように、カッター刃20の板面へ直交する面内において、カッター刃20の先端部分30は面取りされている。より詳しく説明すると、一対の主面20a,20bと、先端部分30における先端端面31と、のあいだの角が面取りされている。その結果、図2に示すように、先端部分30において、各主面20a,20bと先端端面31との繋ぎ目が、カッター刃20の板面へ直交する面内において、曲線状となっている。
以上のようなカッター刃20の先端側縁23の平面視における形状は、一例として、ワイヤー放電加工によって、形成することができる。ワイヤー放電加工によれば、バリが形成されない点において、好ましい。先端部分30にバリが形成されると、カッター刃20で加工する被加工物にカッター刃20の先端部分30が接触した際に、当該被加工物をバリにて損傷してしまう可能性がある。また、ワイヤー放電加工によれば、その加工特性から、図2に示すように、カッター刃20の板面へ直交する面内において、カッター刃20の先端部分30が面取りされるようになる。
次に、以上のような構成からなるカッターナイフ10およびカッター刃20を、フィルム材料51の加工に対して使用した場合の作用について説明する。
背景技術の欄で既に言及したように、生産性や取り扱い性等を考慮して、フィルム材料は、その加工現場において紙管等のコアに巻き取りながら加工されていく。そして、フィルム材料51は薄厚で容易に切断され得ることが多いことから、フィルム材料51に対してカッターナイフ10を用いた種々の加工(処理)が行われている。例えば、加工したフィルム材料51を所定の長さに切断するため、加工中のフィルム材料51を所定の位置でつなぎ合わせるため、加工中のフィルム材料からサンプルを取り出すため、カッター刃20を有するカッターナイフ10が用いられている。
しかしながら、図6および図7に示すように、コア50に巻き取られたフィルム材料51をコア50の近傍にて切断する場合、カッター刃20の先端側の部分は、フィルム材料51を貫通し、当該フィルム材料51によって見え難い状況となる。加えて、コア50が加工装置に取り付けられたままの状態にてフィルム材料51の切断作業を行う場合には、限られた作業スペースにて、カッターナイフ10を操作しなければならない。この結果、フィルム材料51の切断中に、本来切断されるべきではないコア50に巻き取られているフィルム材料51にカッター刃20の先端35が接触してしまうことがある。この場合、従来のカッターナイフのカッター刃の先端は刃先として形成されていたことから、コア50に巻き取られているフィルム材料51を複数枚にわたって切断してしまうといった不具合が生じていた。
一方、本実施の形態によるカッターナイフ10では、実際の切断においてカッター刃20の切り込み部位となる刃先25が、カッター刃20の先端35を形成していない。上述したように、刃先25の先端側端26は、カッター刃20自体の先端35よりも長手方向daにおける内方に位置している。このため、仮にカッター刃20の先端35が、図6および図7に示すように、コア50に巻き取られたフィルム材料51に接触したとしても、フィルム材料51が意図せず切り込まれてしまうことを効果的に防止することができる。
また本実施の形態においては、図1〜図3に示すように、カッター刃20の平面視において曲線状の外輪郭となる先端部分30が、カッター刃20の長手方向daにおける先端35を形成している。したがって、カッター刃20の先端35が、コア50に巻き取られたフィルム材料51に接触してしまったとしても、フィルム材料51が意図せず切り込まれてしまうことをより効果的に防止することができる。
さらに本実施の形態においては、図2に示すように、カッター刃20の板面へ直交する面内において先端部分30は面取りされている。すなわち先端部分30において、各主面20a,20bと先端端面31との接続部分が面取りされている。この結果、カッター刃20の先端35が、コア50に巻き取られたフィルム材料51に接触してしまったとしても、フィルム材料51が意図せず切り込まれてしまうことを極めて効果的に防止することができる。
以上のようにして、フィルム材料51の切断作業中に、カッター刃20の先端35が、他のフィルム材料51へ意図しない切り込みを形成してしまうことを効果的に防止することができる。
ところで、フィルム材料51を取り扱う現場では、フィルム材料51の切断だけでなく、例えば、加工中のフィルム材料51から小さなサンプルを切り出す目的や、加工中のフィルム材料に切り込みを形成してマーキングを施す目的等から、カッターナイフを使用することもある。従来のカッターナイフでは、長手方向daにおける先端が刃先によって形成されていたので、このような用途にも使用されていた。一方、本実施の形態によるカッターナイフ10のカッター刃20は、長手方向daにおける先端が刃先によって形成されていないが、これらのような用途にも使用することができる。すなわち、本実施の形態によれば、用途に応じてカッターナイフを使い分ける必要が生じない。
図3を参照しながら説明したように、カッター刃20の平面視において、長手方向daにおける先端側となる刃先25の先端側端26を通過して、当該先端側端26から長手方向daにおける先端側且つ幅方向dbにおける他方の側縁22の側へ、長手方向daに対して45°の角度をなし延びる仮想直線Lxと、カッター刃20の外輪郭が交わるようになっている。また異なる表現によれば、カッター刃20の平面視において、長手方向daにおける先端側となる刃先25の先端側端26から、長手方向daにおける先端側へ向けて、カッター刃20の外輪郭が延び出す方向(図3における仮想直線Laの方向)は、刃先25の先端側端26を通過して、当該先端側端26から長手方向daにおける先端側且つ幅方向dbにおける他方の側縁22の側へ向かい、長手方向daに対して45°の角度をなす方向(図3における仮想直線Lxの方向)と、刃先25の先端側端26を通過して、当該先端側端から長手方向daにおける先端側へ向かう、長手方向daと平行な方向(図3における仮想直線Lyの方向)と、の間に位置している。
このように構成されたカッターナイフ10のカッター刃20によれば、まず、切断対象となる被加工物、例えばフィルム材料51の表面への法線方向に対して、刃先25をなす一方の側縁21が被加工物の側を向き基端側端27が当該被加工物に接近するようにして、カッター刃20の長手方向を少なくとも45°以上傾けない限り、刃先25の先端側端26が被加工物の表面、例えばフィルム材料51の表面に接触し得ない。言い換えると、カッター刃20の先端35が被加工物の表面に接触するようにカッター刃20が被加工物の表面に対して立っている場合、刃先25の先端側端26は被加工物の表面に接触し得ない。つまり、カッター刃20の先端35が被加工物の表面に接触するカッター刃20が立ち上がった状態から、刃先21が被加工物の表面に接近するようにしてカッター刃20を大きく傾ける(寝かせる)ことによって、はじめて刃先25の先端側端26が被加工物の表面に接触するようになる。これにより、上述したように、カッター刃20の先端35での意図しない切断を回避することができる。
その一方で、被加工物の表面、例えばフィルム材料51の表面への法線方向に対して45°より大きく傾けると、より厳密には、被加工物の表面とカッター刃20の長手方向daとがなす角度が、図3における仮想直線Laとカッター刃20の長手方向daとがなす角度よりも小さくなる場合、刃先25の先端側端26が、被加工物の表面、例えばフィルム材料51の表面に接触するようになる。すなわち、被加工物の表面に対してカッター刃20の長手方向daを大きく傾けることにより、刃先25の先端側端26を利かせた切り込み作業が可能となる。
したがって、ここで説明したカッターナイフ10のカッター刃20によれば、刃先25の先端側端26と基端側端27との間の部分を利用した切断作業だけでなく、刃先25の先端側端26を利かせた切り込み作業を行うことができる。
なお一般的に、刃先25の先端側端26と基端側端27との間の部分を利用した切断作業は、刃先25の移動方向(被加工物の表面)に対して、比較的に刃先25を立てた状態で行う(一般的には、被加工物の表面への法線方向に対してカッター刃20の長手方向daは45°未満の角度をなす)。その一方で、刃先25の先端を利かせた切り込み作業は、被加工物の表面(刃先25の移動方向)に対して、刃先25の先端側端26に力が集中的に加わるように刃先25を寝かせた状態で行う(一般的には、被加工物の表面への法線方向に対してカッター刃20の長手方向daは45°より大きい角度をなす)。このため、カッターナイフ10の使用者は、通常の態様にてカッターナイフ10を取り扱いながら、刃先25の先端側端26と基端側端27との間の部分を利用した切断作業を行う際に、カッター刃20の先端35での意図しない切断を回避することができる。加えて、カッターナイフ10の使用者は、通常の態様にてカッターナイフ10を取り扱いながら、刃先25の先端側端26を利用した切り込み作業を行うこともできる。これにより、使用用途に応じて複数のカッターナイフ10を用意する必要がなくなる。
以上のように本実施の形態によれば、カッター刃20の先端25での意図しない切断を効果的に回避することができる。なお、以上の説明においては、カッターナイフ10およびカッター刃20でフィルム材料51を取り扱う際の作用効果を説明してきたが、フィルム材料51以外の被加工物への適用においても同様の作用効果を奏することができる。また、図4に示されたカッターナイフ10において、カッター刃20がケース14に完全に収納されていなかったことに起因して、衣服のポケット等に収納されたカッターナイフ10が当該衣服等を損傷してしまう不具合を効果的に解消し、カッターナイフ10をより安全に使用することができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
上述した実施の形態では、図3に示すように、カッター刃20の平面視における先端側縁23とカッター刃20の長手方向daとによってなされる角度θ(図3参照)が、各側縁21,22に最も接近する先端側縁23上の両端から先端35に向けて、しだいに大きくなっていく例を示したが、例えば図5に示すように、これに限られない。なお、先端側縁23がカッター刃20の長手方向daに対してなす角度θは、当該位置における先端側縁23が曲線状である場合、当該位置における先端側縁23への接線が長手方向daに対してなす角度とする。
図5に示す例では、角度θは、先端側縁23上における他方の側縁22側の端と先端35との間の領域において、先端35に向けて一定となっている領域がある。また、先端側縁23上における一方の側縁21側の端から先端35に向けて、一度小さくなっていき、その後、大きくなっていく。
図5に示された例においても、カッター刃20の刃先25が、カッター刃20の先端35を形成しておらず、刃先25の先端側端26は、カッター刃20自体の先端35よりも長手方向daにおける内方に位置している。このため、図5に示されたカッター刃20によっても、カッター刃20の先端35での意図しない切断を効果的に回避することができる。また、図5に示された例でも、カッター刃20の平面視において曲線状の外輪郭となる先端部分30が、カッター刃20の長手方向daにおける先端35を形成している。このため、カッター刃20の先端35での意図しない切断をより効果的に回避することができる。
ところで、図5に示す例においては、カッター刃20の平面視において、刃先25の先端側端26を通過して延びる先端部分30の外輪郭への接線Lbは、図3に示した仮想直線Lxと仮想直線Lyとの間に位置している。ここで、仮想直線Lxは、刃先25の先端側端26を通過して、当該先端側端26から長手方向daにおける先端側且つ幅方向dbにおける他方の側縁22の側へ延び、長手方向daに対して45°の角度をなしている。また、仮想直線Lyは、刃先25の先端側端26を通過して、長手方向daと平行に延びている。
このような図5に示されたカッター刃20によれば、上述した実施の形態のカッター刃と同様に、刃先25の先端側端26と基端側端27との間の部分を利用した切断作業だけでなく、刃先25の先端側端26を利かせた切り込み作業を行うことができる。とりわけ、カッターナイフ10の使用者は、通常の態様にてカッターナイフ10を取り扱いながら、刃先25の先端側端26と基端側端27との間の部分を利用した切断作業を行う際に、カッター刃20の先端35での意図しない切断を回避することができる。また、カッターナイフ10の使用者は、通常の態様にてカッターナイフ10を取り扱いながら、刃先25の先端側端26を利用した切り込み作業を行うこともできる。
加えて、図5に示されたカッター刃20によれば、平面視における先端側縁23が、カッター刃20の先端35と刃先25の先端側端26との間に、凹部29を有している。特にこの凹部29は、刃先25の先端側端26に隣接して形成されている。このような先端部分30に形成された凹部29によれば、刃先25の先端側端26をより効果的に利かせることができる。
10 カッターナイフ
12 ホルダー
14 ケース
16 スライダー
16a 突起
20 カッター刃
20a 一方の主面
20a 他方の主面
21 一方の側縁
22 他方の側縁
23 先端側縁
24 基端側縁
25 刃先
26 先端側端
27 基端側端
29 凹部
30 先端部分
31 先端端面
35 先端
38 係合穴
50 コア
51 フィルム材料

Claims (6)

  1. 長手方向を有する板状のカッター刃であって、
    前記長手方向に延びる一方の側縁に、前記長手方向に直交する方向に沿って当該一方の側縁に向け厚みが薄くなることで形成された直線状に延びる刃先を備え、
    前記長手方向における先端側となる前記刃先の先端側端は、当該カッター刃の前記長手方向における先端よりも、前記長手方向において内方に位置し、
    前記長手方向における先端に位置する先端部分の外輪郭は、前記長手方向に延びる前記直線状の一方の側縁と直線状の他方の側縁との間に亘って、前記カッター刃の平面視において曲線状となっており、
    曲線状となる前記先端部分の外輪郭のうちの、前記長手方向に直交する方向における前記一方の側縁の側となる一部分は、前記刃先を形成するために厚みが薄く変化する部分によって形成され、前記一方の側縁の前記先端側端が前記刃先で形成されている、カッター刃。
  2. 前記カッター刃の板面へ直交する面内において、前記先端部分は面取りされている、請求項1に記載のカッター刃。
  3. 平面視において、前記長手方向における先端側となる前記刃先の先端側端を通過して、前記先端側端から前記長手方向における先端側且つ前記長手方向に直交する方向における他方の側縁の側へ、前記長手方向に対して45°の角度をなし延びる仮想直線と、交わる外輪郭を前記刃先の前記先端側端よりも前記長手方向における先端側に有する、請求項1又は2に記載のカッター刃。
  4. 平面視において、前記長手方向における先端側となる前記刃先の先端側端から、前記長手方向における先端側へ向けて、前記カッター刃の外輪郭が延び出す方向は、
    前記刃先の前記先端側端を通過して、当該先端側端から前記長手方向における先端側且つ前記長手方向に直交する方向における他方の側縁の側へ向かう、前記長手方向に対して45°の角度をなす方向と、
    前記刃先の前記先端側端を通過して、当該先端側端から前記長手方向における先端側へ向かう、前記長手方向と平行な方向と、の間に位置する、請求項1又は2に記載のカッター刃。
  5. 平面視において、前記長手方向における先端側となる前記刃先の先端側端を通過する前記先端部分の外輪郭への接線は、
    前記刃先の前記先端側端を通過して、当該先端側端から前記長手方向における先端側且つ前記長手方向に直交する方向における他方の側縁の側へ延びる、前記長手方向に対して45°の角度をなす仮想直線と、
    前記刃先の前記先端側端を通過する前記長手方向と平行な仮想直線と、の間に位置する、請求項1又は2に記載のカッター刃。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のカッター刃と、
    前記カッター刃を保持するホルダーと、を備えるカッターナイフ。
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