JP4781314B2 - 部品実装ヘッドおよび電子部品実装装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリント基板等に電子部品を実装する部品実装ヘッドおよびその部品実装ヘッドを1つ以上搭載した電子部品実装装置に関し、更に詳しくは、部品実装ヘッドのシャフト部を回転自在に支持する軸受構造に関する。
一般の電子装置では、複数の端子を有する電子部品、例えばフラットパッケージ化された多端子のIC部品、TCP(Tape carrier package)、ICチップ等の部品がプリント基板、あるいは液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等の表示パネル部(以後、「基板」と略す)の電極に実装されて電子回路が実現される。複数の端子を有するIC部品としては、2方向に端子が配置されたSOP(Small Outline Package)や、4方向に端子が配置されたQFP(Quad Flat Package)などがある。
通常、このような部品を基板に実装するために、電子部品実装装置が用いられる。以下、簡単に電子部品実装装置の動作を説明する。先端に吸着ノズルが取り付けられた部品実装ヘッドによって部品供給部から部品が取り出され、基板が置かれた地点まで搬送される。その後、部品実装ヘッドが下降し、基板の電極の表面に設けられた半田層あるいはACF(異方性導電シート)に対して部品の各端子が所定の位置精度で実装される。
基板上に配置された電極の位置や方向は様々である。部品実装ヘッドは、吸着ノズルに吸着された電子部品の端子を基板上に配された電極に正確に位置決めする必要がある。このため、部品実装ヘッドはアームに取り付けられ、水平面内で移動できるようになっている。また先端に吸着ノズルが取り付けられた部品実装ヘッドのシャフトが軸受で支持され、モータ等を用いて回転できるように構成されている。
従来、一般的に使用されている部品の端子間のピッチは100μm〜300μm程度である。このピッチに対応するため、部品実装ヘッドには5〜40μm程度の位置精度が要求される。部品実装ヘッドは、アームのピボット運動とシャフトの回転運動との組み合わせによって、基板に対して5〜40μm程度の精度で位置制御される。また最近では、部品の端子間のピッチが30〜50μmとファインピッチ化している。このような部品の実装においては、部品実装ヘッドに2μm〜3μm程度の位置精度が求められてきている。
部品実装ヘッドのシャフトを回転自在に支持する軸受構造について説明する。通常、シャフトは部品実装ヘッドを支える円柱状の孔の内壁を有するフレームに設けられる。シャフトの円柱状の孔の内壁の上下には一対の円筒状の軸受が配置されている。実装部品ヘッド(シャフト)にかかる重量負荷の大きさ、実装ヘッドの回転速度および実装ヘッドの回転軸精度を考慮して、軸受にはアンギュラ玉軸受が用いられる。
アンギュラ玉軸受(以降、「軸受」と略称)を使用する場合、軸受にスラスト加重を加えて、軸受の隙間をマイナスにする予圧が行われる。予圧の主な目的は以下の通りである。軸のラジアル方向およびアキシアル方向の位置決めを正確にするとともに、軸の振れを抑える。軸受の剛性を高める。アキシアル方向の振動および共振による異音を防止する。転動体である玉の旋回滑り、公転滑りおよび自転滑りを抑制する。軌道輪に対して、転動体を正しい位置に保つ。
従来、電子部品実装装置のシャフトに用いる軸受には定位置予圧が行われている。定位置予圧とは、機械的位置関係に基づいて予圧が得られる方法である。具体的には、部品実装ヘッドのシャフトにおいて、一対の軸受の中間にナット等のネジが配置されている。そして、ネジの位置を調整し、ネジと軸受との機械的位置関係を変化させることによって、軸受に付与される予圧の値が決まる。
このように、正しく予圧された軸受によって、電子部品実装装置のシャフトが滑らかに回転し、部品実装ヘッドの基板に対する位置決め精度が保証される。つまり、部品が基板上の所定の位置に高精度に置かれる。このようにして基板上の所定の位置に置かれた電子部品が接着剤あるいはACF等の接合材を介して基板上に仮固定される。
電子部品が仮固定された基板がリフロー炉により加熱され、部品の各端子が電極に半田付けされていた。しかしながら、最近では、部品を吸着ノズルに吸着させたまま、部品の端子を基板の電極上に半田付けする方法が採られるようになってきている。あるいは、液晶やプラズマディスプレイ等のパネル(基板)の電極部について、TCPやICをACFを介して実装し、部品を吸着ノズルに吸着させたままTCPやICの電極を基板の電極に熱圧着接合する方法が採用されようになってきている。そして、この目的を達成するために、電子部品を吸着し保持する吸着ノズル等の部品保持部にヒータ等による加熱ツール部を取り付けた部品実装ヘッドが採用されている(例えば「特許文献1」および「特許文献2」)。
上述の加熱ツールを有する部品実装ヘッドでは、近年の市場要望であるファインピッチ化(部品の端子間のピッチが30〜50μm、部品実装ヘッドに2μm〜3μm程度の)位置精度の要求を満たすことが非常に困難であり、実質的に不可能である。なぜならば、加熱ツールによる発熱に起因する熱膨張のために、軸受の予圧が大きく変動して、ファインピッチ化で要求される位置精度を満足できないからである。
特許第2504466号公報 特許第3633493号公報
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、熱に伴う軸受の予圧の調整を必要としない部品実装ヘッドを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る部品実装ヘッドは、
第1の中心軸に沿って円柱状の孔の内壁を有するフレームと、
第2の中心軸に沿って円筒状或いは円柱状に延在すると共に、当該第2の中心軸が前記第1の中心軸と実質的に一致するように、前記フレームの円柱状の孔に配置される第1のシャフトと、
前記第1の中心軸および前記第2の中心軸に沿う方向で相互に離間した位置に配され、前記フレームに前記第1のシャフトを回転自在に支持させる第1の軸受および第2の軸受と、
前記第1の軸受と前記第2の軸受との間に、その伸縮方向が前記第2の中心軸と平行となるように所定量だけ圧縮された状態で配置され、前記第1の軸受および前記第2の軸受を、圧縮の反力により予圧する少なくとも3本のコイルバネと、
前記第2の軸受と前記少なくとも3本のコイルバネとの間に配置されて前記コイルバネによる前記第2の軸受の予圧を媒介するとともに、外周部に凹部を有するリング状のスペーサと、
前記第1の中心軸と垂直な方向に進退可能に前記フレームに取り付けられ、先端側の部分が前記スペーサの凹部と係合することで、前記スペーサを前記第2の中心軸に平行な方向に移動させて位置を微調整し、前記コイルバネにより予圧される前記第2の軸受を前記フレームに対して固定する、セットネジとを備える。
ここで、前記第1の軸受部は、
前記第1のシャフトの外壁に支持される第1の内輪と、
前記フレームの内壁に支持される第1の外輪と、
前記第1の内輪と前記第1の外輪との間で転動自在に配置された第1の玉とを備え
前記第2の軸受部は、
前記第1のシャフトの外壁に支持される第2の内輪と、
前記フレームの内壁に支持される第2の外輪と、
前記第2の内輪と前記第2の外輪との間で転動自在に配置された第2の玉とを備え、
前記第1および前記第2の外輪は前記圧縮されたコイルバネの反力によって、それぞれ、前記第1および第2の玉を前記第1および前記第2の内輪に対して弾性的に押しつけられることで、前記第1の軸受および前記第2の軸受が予圧されることが好ましい。
また本発明に係る部品実装ヘッドは、さらに、前記第1の外輪と前記圧縮されたコイルバネとの間に配置される円筒状のケーシングを備え、
前記圧縮されたコイルバネの反力は前記ケーシングを介して、前記第1の外輪に伝達されるとともに、前記スペーサを介して、前記第2の外輪に伝達されることが好ましい。
また前記スペーサは、前記第1の中心軸に垂直な半径方向に移動可能且つ当該第1の中心軸に対して点対称に、前記フレームに設けられた複数のセットネジにより当該第1の中心軸と平行な方向に移動して前記第2の外輪に押しつけられることが好ましい。また前記第1および第2の軸受はアンギュラ玉軸受であることが好ましい。
また前記第1のシャフトは前記第2の中心軸に沿って延在する円筒状に形成され、
第3の中心軸に沿って円筒状或いは円柱状に延在すると共に、当該第3の中心軸が前記第2の中心軸と実質的に一致するように、前記第1のシャフトの円筒状の内壁によって覆われて当該第2の中心軸に平行な方向に移動自在に支持される第2のシャフトと、
前記第2のシャフトの2つの端部のうちで、前記第2の軸受の近傍に位置する端部に配置されて、実装する電子部品を吸着し、保持する保持手段とをさらに備えることが好ましい。また前記保持手段は、保持された電子部品を加熱するヒータを備えることが好ましい。
また本発明に係る電子部品実装装置は、上記のいずれかの部品実装ヘッドが、回転自在な支持部材の外周部近傍に複数個取り付けられたヘッド部を備える。
本発明に係る部品実装ヘッドは、実装工程において、軸受に対する予圧の変動が抑制されるために、基板に電子部品を実装する際の位置精度が確保される。
本発明の実施の形態について詳述する前に、本発明にかかる部品実装ヘッドの基本的な概念について説明する。一般的な部品実装ヘッドで半田付けする方法では、リフロ-炉で半田付けする方法(以降、「リフロー半田付け方法」と称す)には無かった問題が生じる。つまり、リフロー半田付け方法では、部品実装ヘッドは特に加熱源を有しないために通常の機械の運転時の温度程度にしかならない。しかし、部品実装ヘッドで半田付けする方法(以降、「実装ヘッド半田付け方法」と称す)においては、半田を溶融点(200℃前後)以上に加熱して溶融させるための加熱ツール部を実装ヘッドに有している。加熱ツール部は、半田の溶融点以上になるように発熱し、その熱はシャフトを介して軸受にも伝わり、これらの温度を上昇させる。
通常、加熱ツール部には実装動作の間継続して電力が供給される。従って、実装動作を開始してからの時間の経過に伴って加熱ツール部の熱がシャフトや軸受に伝わり、シャフトや軸受も高温になる。つまり、シャフトや軸受は、リフロー半田付け方法に比べて部品実装ヘッドの加熱ツール部が半田の融点以上(250℃〜300℃)に加熱されるため、シャフトや軸受は70℃〜150℃程度の高温になる。言い換えれば、部品実装ヘッドの稼働前(定位置予圧のためのネジ位置調整時)と稼働中とで、定位置予圧を与えるためのネジと軸受との機械的位置関係は、リフロー半田付け方法の場合に比べて、70℃〜150℃×熱膨張係数分だけ大きく変化し(伸び)てしまう。
このような大幅な機械的位置関係の変化により、予圧も大きく変化する。実装動作中に、軸受の予圧が実装ヘッドの軸受けガイド構成により予圧が高いあるいは低いなど大きく変動すると、以下に述べるような症状が発生する。軸のラジアル方向およびアキシアル方向の位置決めが不正確になるともに、軸の回転や摺動にムラが生じて動きが悪くなるいわゆるコジリ(以降、「コジリ」と称す)あるいは軸の振れが発生する。さらに軸受の剛性が部分的に高くなる、あるいは剛性が低下する。予圧が下がる場合は、さらにアキシアル方向の振動および共振による異音が発生し、転動体の旋回滑り、公転滑りおよび自転滑りが発生する。軌道輪に対して、転動体を正しい位置に保てなくなる。
つまり、予圧力が低下すれば、軸受は内輪と外輪の間隔がプラス側に変化して、転動体である玉の軌道が膨らんだり、斜めになったりする。一方予圧力が増大すれば、玉が内輪と外輪で締め付けられて回転抵抗が増し、コジリ等が発生する。いずれの場合において、玉の滑らかな転動が阻害されて、軸受は滑らかに回転出来なくなる。
予圧の変動による予圧量が増加しすぎると、軸受にコジリが生じやすくなり、シャフトの回転負荷が回転位置によって変動する。その結果、シャフトの回転が不均一になり、制御された位置に精度良く停止できなくなる。また、モータの回転力がコジリによって生じる軸受の回転抵抗を上回った時点で、軸受は急激に回転するというぎくしゃくした動きをする。特に、予圧が低下した場合には、アームのピボット運動の開始時および停止時の反動によって、軸受の回転状態が変動する。
上述のような、熱膨張による寸法変化に起因する定位置予圧の変動を吸収して、従来の部品実装ヘッドでファインピッチ精度を実現するためには、実装工程中に、部品実装装置のシャフトに取りけられたネジを操作して、軸受との機械的位置関係を変化させて、予圧の変化を補償してやる必要がある。しかしながら、定位置予圧ネジ部は高温になるので、作業は危険で困難である。さらに、実装行程を中断しなければならないので、部品実装の生産性も落ちる。
なお、以上説明した実装ヘッド半田付け方法の問題点は、若干温度は低いが、TCPやICの電極を、ACFを用いて基板の電極に熱圧着により接合する方法(以降、「実装ヘッド熱圧着方法」と称す)においても当てはまる。
また、基板への電子部品の実装効率を高めるため、複数の部品実装ヘッドを搭載したロータリー式のヘッド部を備えた電子部品実装装置が用いられるようになってきている。ロータリー式のヘッド部を備えた電子部品実装装置では、基板へ部品を実装するまでの一連の動作を、複数の部品実装ヘッドを用いて互いの動作をオーバーラップさせながら行っている。このような一連の動作を問題なく行うためには、部品実装ヘッドそれぞれの特性が揃っていることが不可欠である。
そのため、ロータリー式ヘッド部に従来の実装ヘッド半田付け方法あるいは実装ヘッド熱圧着方法を採用する場合、ファインピッチ精度を実現するためには、実装工程中に、複数の部品実装ヘッドのそれぞれに対して、定位置予圧を調整し直さねばならない。
しかし、複数の部品装着ヘッドの予圧を調整して位置精度をそろえるためには相当の時間を要し、結果として実装効率を低下させる大きな要因となる。このため従来の軸受構造では、加熱ツール部が取り付けられた部品実装ヘッドを、実装精度が高いロータリー式のヘッド部を持つ電子部品実装装置に採用することは困難である。特に市場からの要望が高まってきている高精度の実装精度(位置精度2〜3μm)を確保する上では、より困難性が増す。
上述のように、従来の実装ヘッド半田付け方法あるいは実装ヘッド熱圧着方法における予圧の変動は、ネジによって軸受を締め付ける定位置予圧では実装ヘッドの部品保持部に備えられた加熱ツール部の発熱によるシャフトや軸受の熱膨張による寸法変化を自動的に吸収できないことによる。つまり、発熱による機械定位置関係の変化を補償できないことが予圧変動の原因である。よって、本発明においては、シャフトや軸受の熱膨張による寸法変化を弾性的に吸収するために、定位置予圧の代わりに定圧予圧が用いられる。
具体的には、一対の軸受の間にコイルバネを圧縮した状態でセットし、同コイルバネの圧縮力に対する反力を軸受に対する予圧として利用する。言うまでもなく、このようにセットされたコイルバネは、シャフトや軸受の熱膨張による寸法変化に追随して、弾性的に伸び縮みする。部品実装ヘッドのシャフトの熱膨張率をβとし、温度Tの変化量を△Tとし、熱膨張によるシャフトにおける一対の軸受間の長さの寸法Lsの変化量を△Lsとすると、一対の軸受間のシャフト長Lsの温度変化による熱膨張△Lsは次式(1)で表す関係がある。
△Ls=β×△T×Ls ・・・・(1)
コイルバネが軸受間にセットされる前の自由長をLfとし、コイルバネがセットされた時点の圧縮長をLcとし、セットされたコイルバネが軸受に及ぼす初期予圧をPcとし、コイルバネのばね定数をKc、コイルバネの数をn(nは自然数)とすると、次式(2)および(3)で表す関係がある。
Pc=Kc×(Lf−Lc)×n ・・・・(2)
シャフトにおける軸受間の温度が△Tだけ変化したとき、本発明にかかる定圧予圧では、予圧Pの変化量△Pc‘は次式(3)で表される。
P=Kc×(Lf−Lc+ΔLs)×n
=Pc+Kc×ΔLs×n
P=Pc+ΔPc‘
ここで、ΔLs≪(Lf−Lc)なのでΔPc‘は極めて小さいため
P≒Pc ・・・・(3)
一方、従来の定位置予圧での応力は、部品実装ヘッドのシャフトの熱膨張率をβ、ヤング率をEとすると、温度Tの変化量△Tに対するシャフトにおける一対の軸受間の長さLsの熱応力σtは次式(4)で表される。
σt=−E×β×△T ・・・・(4)
上式(4)において、一対の軸受間の予圧Pの変化量ΔPtは、予圧の受圧面積をA、初期予圧をPtとすると
△Pt=σt/A
P=Pt+△Pt
Pt=Pcとした場合、予圧PはP=Pc+ΔPtとなり、軸受間の熱応力による予圧変化ΔPtが予圧力を変動させる。
したがって、本発明の定圧与圧は、実装ヘッドの軸受間のシャフトの温度変化による熱伸縮による与圧力の影響を受けにくい。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態に係る部品実装ヘッドについて説明する。図1に本発明の実施の形態に係る部品実装ヘッドの外観を示し、図2に、図1のシャフト部の中心軸で切り取った断面を示す。また図3aに図1の線Xa−Xaで切断した断面を、図3bに図1の線Xb−Xbで切断した断面を示す。また図4に、図1に示す部品実装ヘッドのうちシャフト部分の展開斜視図を示し、図5にシャフト部分を除く他の構成部材の展開斜視図を示す。また図6に、図2の断面図のうち軸受の左半分を拡大して示す。
最初に部品実装ヘッド100の基本的構成について説明する。図1、図2および図4に示すように、部品実装ヘッド100のシャフト部は、シャフトの軸まわりに自転する円筒状の第1のシャフト1の円筒部に、シャフトの軸方向に摺動する第2のシャフト2が収容されて構成されている。第2のシャフト2の先端には、電子部品を吸着保持し、加熱する加熱ツール部9が取り付けられている。また第1のシャフト1は、図示しない電子部品実装装置の本体に設けられたフレーム3(2点鎖線で示す)の円柱状の孔3aに収容されている。さらに、第1のシャフト1は、一対の軸受10aおよび10bによって、フレーム3の内壁に対して回転自在に支持されている。なお、図ではフレーム3の円柱状の孔の中心軸Iと第1のシャフト1の中心軸IIは概ね同一線上で表される。また図2中、第2のシャフト2について、視認性を考慮して一部構成が削除されている。
次に、フレーム3と第1のシャフト1との間に取り付けられた一対の軸受について説明する。図1、図2、および図3に示すように、本実施の形態においては、一対の軸受に対して定圧予圧を与えるために8本のコイルバネ(以降、「予圧バネ」)17が、設けられている。
軸受の構造について具体的に説明する。図5および図6から読み取れるように、フレーム3の内壁の上部には、第1の内輪12a、第1の外輪13a、および第1の内輪12aと第1の外輪13aとの間を回動する複数の第1の玉11aで構成された第1の軸受10aが配置されている。同様に、フレーム3の内壁の下部には、第2の内輪12b、第2の外輪13b、および第2の内輪12aと第2の外輪13aとの間を転動する複数の第2の玉11bで構成された第2の軸受10bが配置されている。
第1の内輪12aおよび第2の内輪12bはともに、第1のシャフト1の外壁に支持され、第1の外輪13aおよび第2の外輪13bはともに、フレーム3の内壁に保持されている。複数の第1の玉11aが第1の内輪12aと第1の外輪13aとの間を転動し、複数の第2の玉11bが第2の内輪12bと第2の外輪13bとの間を転動することにより、第1のシャフト1はフレーム3に対して回転自在に支持されている。
図6に示すように、第1の軸受10aの第1の内輪12aと、第2の軸受10bの第2の内輪12bとの間には、円筒状の第1のスペーサ14が設けられている。第1の内輪12a、第1のスペーサ14、および第2の内輪12bは、第2のスペーサ21を介してナット15の締め付けにより第1のシャフト1の外周面に固定されている。つまり、第1の内輪12aと第2の内輪12bの間隔は、第1のスペーサ14にて規制されている。
第1の軸受10aの第1の外輪13aと、第2の軸受10bの第2の外輪13bとの間には、円筒状のケーシング16、予圧バネ17、および第3のスペーサ18が配置されている。予圧バネ17はケーシング16と第3のスペーサ18の間で、所定量だけ圧縮された状態で保持されている。この圧縮された予圧バネ17の反力Pがケーシング16および第3のスペーサ18を介して第1の外輪13aおよび第2の外輪13bにそれぞれ予圧として伝達される。
これらの部材は、第1のシャフト1の下端に設けられた鍔部1aと上端に配されたナット15によって上下方向の位置が規制されている。第1の内輪12aとナット15の間には第2のスペーサ21およびシール部材22が配されている。またナット15はボルト23を締めることによってナット15の回転方向が規制され、第1のシャフト1に固定される。
図3a、図5および図6に示すように、ケーシング16の下方には円柱状の空間16aが8個形成され、それぞれの空間16aに予圧バネ17が圧縮された状態で収納されている。基本的に8個の予圧バネ17の寸法および特性は等しい。また8個の空間16aは円周上に等間隔すなわち第1のシャフト1の中心軸IIに対して点対称となる位置に配置されている。
上述のように、圧縮された予圧バネ17の反力が、ケーシング16および第3のスペーサ18を介して第1の外輪13aと第2の外輪13bの間に予圧Pとして与えられる。この予圧Pによって、第1の外輪13aにより第1の玉11aは第1の内輪12aに押し付けられ、第2の外輪13bにより第2の玉11bは第2の内輪12bに押し付けられる。結果、第1および第2の軸受10a、10bの位置精度および必要な剛性が確保される。
なお第2の内輪12bの下側には第2のプレート20がボルト24を介してフレーム3に固定されており、第2の外輪13bが落下するのを防止し、また第3のスペーサ18とプレート20により外輪13bが挟み込まれフレーム3の内壁に固定されている。
次に、稼働中の部品実装ヘッド100における予圧Pについて説明する。図1、図2および図4に示すように、第2のシャフト2の下端部8に加熱ツール部9が取り付けられている。加熱ツール部9に吸着保持された電子部品はヒータ9aで加熱され、電子部品の端子が基板の電極に半田付けされ、あるいはACFを介して熱圧着される。例えば半田を溶かすためには基板の実装面を200℃程度に加熱する必要があり、そのためにはヒータ9aの温度を250℃〜300℃に保つ必要がある。
加熱ツール部9は、給電後所定の温度まで上昇するのに時間がかかるため、実装作業を開始する前に給電が開始され、実装作業が行われている間継続して給電され、一定温度に保持される。加熱ツール部9の熱が第2のシャフト2、第1のシャフト1を介して軸受10a、10bまで伝わる。
従来の部品実装ヘッドでは、軸受の予圧をネジで調整していたため、温度の上昇に伴ってシャフトや軸受を構成する部材の寸法が変化することによって予圧が大きく変化する。その結果、軸受にコジリが生じ、軸まわりに自転動作するシャフトの回転位置によって負荷が変化し、回転位置精度が低下していた。そのため、回転位置精度を上げるための軸受に対して高い初期予圧の設定は困難であった。
本実施の形態では、自転動作する第1のシャフト1の中心軸に対し点対称の位置に配置された8つの予圧バネ17によって、軸受10aおよび10bに対して予圧Pを与えている。予圧手段としてコイルバネを用いることによって、熱膨張などの寸法変化による予圧の変動を非常に小さく抑えることができる。さらに、本実施の形態におけるように8本の予圧バネ17をシャフトの中心軸に対し点対称の位置に配置することによって、温度Tの変化△Tによる予圧Pの変化量△Pを抑制すると共に、予圧変動により軸受10a、10bおよび第1のシャフト1が中心軸に対して傾き、コジリ等が発生するのを防止している。
まず、予圧Pの変化量△Pの抑制について説明する。上式(2)より、予圧バネによる予圧力Pcは、予圧バネのバネ定数Kと予圧バネの圧縮長さの積で表される。n(nは3以上の整数)本の予圧バネで予圧Pを発生させる場合に、予圧バネの1本あたりの予圧力はPc/nである。よって、n本の予圧バネ17を使う場合には、予圧バネ17のバネ定数はK/nで良い。上式(3)より、寸法変化△Lによる予圧Pの変化量△Pは、バネ定数K/nに比例する。よって、n本の予圧バネ17を用いることによって、1本の予圧バネを用いる場合に比べて、温度変化による予圧Pの変化量△Pc‘、つまり変動量を1/nに抑制できる。
なお、シャフトの中心軸まわりの熱伸縮の均一性が高い場合および/あるいは実装ヘッドに要求される位置精度が低い場合は、n本の予圧バネ17の変わりに、1本の予圧バネを用いて定圧予圧を発生させて構成してもよい。この場合、従来の定位置予圧に比べて十分予圧変動は抑制されることは上述の通りである。なお、1本のバネはシャフトの周囲を囲むような大きさに形成される必要がある。
次に、軸受10a、10bの第1のシャフト1の中心軸に対する傾き防止について説明する。まず、上述のようにn本の予圧バネ17の変わりに、1本の大きな予圧バネで定圧予圧手段を構成した場合について考える。基本的には、予圧バネの両端は、軸受と面接触するように平面度が確保されて形成される。予圧バネを取り付けた時点では、軸受との面接触が実現されていても、部品実装工程における軸受の回転、アームのピボット動作、さらには実装ヘッドの加熱に伴う不均一な熱伝導などの原因によって、予圧バネと軸受とは点接触になってしまうことがある。
つまり、予圧Pが軸受の1点に集中する。このような1点に与圧が集中した結果、軸受が本来あるべきシャフトの中心軸に対して傾いてしまう。傾けば、均一な予圧の効果がなくなり、軸受が大きくコジルことになる。これに対して、n本の予圧バネ17で予圧手段を構成することによって、それぞれの予圧バネ17はP/nの予圧で軸受と接触する。また、n本の予圧バネ17は、シャフト軸に対して点対称の位置のn箇所に配置される。結果、n本の予圧バネ17が軸受と点接触した場合でも、P/nの予圧が所定の1点に集中せず、点対称なn箇所に分散される。
また、n本の予圧バネ17のそれぞれが軸受と点接触した場合でも、第1の軸受10aと第2の軸受10bとの間に、その伸縮方向が第2の中心軸に対して平行かつ点対称な位置に、予圧量に相当する長さだけ圧縮された状態で予圧バネ17を複数本設けているため、予圧に対する姿勢は安定する。この意味から、予圧バネ17の本数nは3以上であれば良いが、その上限は部品実装ヘッドの要求に基づいて適宜決定される。
なお本実施の形態では、第1の外輪13aと第2の外輪13bの間に第3のスペーサ18が配置されている。第3のスペーサ18は、下側の軸受10bの外輪13bの上面に接するように位置している。これは、予圧バネ17による予圧Pの他に、予圧バネ17の重量を含めて予圧バネ17に対して重力方向にかかる力をすべて、外輪13bに伝える機能を有している。フレーム3に第3のスペーサ18の位置を外輪13bに押し付けるように調整するセットネジが3本設けられている。
図6に示すように、第3のスペーサ18の外周部に形成された、断面が三角形状の溝の頂点とセットネジ19の中心軸がずれている。従って、セットネジ19を前後に移動させることによって、第3のスペーサ18を第1のシャフト1の中心軸に平行な方向に移動させることができる。セットネジ19の位置を前後に移動させ、第3のスペーサ18の位置を微調整することにより、第2のプレート20と第3のスペーサ18の間に外輪13bを挟み込んで固定することができる。これにより、予圧バネ17の予圧力は、第3のスペーサ18を介して第2の軸受10bの第2の外輪13bとケーシング16を介して第1の軸受10aの第1の外輪13aとの間に与えられる。
以下に、部品実装ヘッド100を構成する他の部材について簡単に説明する。図2および図4に示すように、シャフトの軸方向に摺動する第2のシャフトは、ボールスプラインで構成されている。具体的には、第2のシャフト2は、軸方向に高精度に移動するスプラインシャフト8と、スプラインシャフト8を支持するスプラインナット4で構成されている。スプラインナット4のフランジの下端部はボルト25を介して第1のシャフト1に固定されている。またスプラインシャフト8(第2のシャフト2)の中心軸IIIと第1のシャフト1の中心軸IIは概ね同一線上にある。なおボールスプラインの構成は本発明の軸受構造とは直接関係しないため、詳細な説明は省略する。
スプラインシャフト8の上部には平板上の第1のプレート5が取り付けられ、またスプラインシャフト8を取り囲むようにコイルバネ6が配置されている。このコイルバネ6は第1のシャフト1に設けられた段差部と第1のプレート5の間で高さ方向の位置が規制されている。スプラインシャフト8はコイルバネ6によって常に上方に付勢されている。電子部品実装装置に設けられた図示しないアームで第1のプレート5を下方に押すと、スプラインシャフト8は第1のシャフト1の中空部を通って下方に移動する。
第1のシャフト1の上部にはアーム部材7が取り付けられている。このアーム部材7の先端部は、図示しない電子部品実装装置のアームと連結されており、部品実装装置の駆動手段を駆動することにより第1のシャフト1は中心軸周りに回動する。
スプラインシャフト8(第2のシャフト2)の下端部には、その中心に部品の真空吸引用の通気孔8aが形成されており、図示しないチューブを介して図示しない部品実装装置本体の吸引装置に連結されている。吸引装置を動作させてスプラインシャフト8の通気孔内を負圧にすることにより、スプラインシャフト8の下端部に設けられた加圧ツール部9の先端に電子部品を吸着し保持することができる。
なお本実施の形態では、ボールスプラインを用いて第2のシャフトであるスプラインシャフト8を軸方向に移動可能に構成することにより、スプラインシャフト8の下端部に設けられた加熱ツール部9を上下動させたが、必ずしもこのような構成を採用する必要はない。第1のシャフト1の先端に加熱ツール部9を取り付け、アームを用いて第1のシャフト1そのものを上下動させるようにしても良い。この場合、第1のシャフト1は、中心部に部品の真空吸引のための通気孔を有する円柱状のシャフトで構成することが好ましい。
以上のように構成された部品実装ヘッド100に動作について説明する。部品実装ヘッド100を用いてQFP、TCP、ICチップ等の電子部品を基板に実装するときは、まず、部品実装ヘッド100は、図示しない部品供給部から取り出され、あるいは受け渡される部品を吸着して保持する。
その後、部品実装ヘッド100が移動し、部品実装ヘッド100の部品保持部(加熱ツール部9)に保持された部品は、基板が配置された地点の直上に搬送される。次に実装装置の制御部の指令に従い、部品実装ヘッド100の上部に取り付けられたアーム部材7が所定の角度回転し、部品の端子が基板の被取付部となる電極の位置に来るように位置決めされる。
ついで、実装装置本体に取り付けられたアーム(図示せず)が第1のプレート5に押し当てられた状態で下方に移動する。アームの移動につれてのスプラインシャフト8(第2のシャフト2)が下方に移動し、加熱ツール部9に吸着された部品の各端子が、基板上の電極の上面、詳しくは予め電極の表面に設けられた半田層あるいはACFを介して載置される。そして、ヒータ9aによって熱くなった加熱ツール部9を介して部品が加熱され、部品の端子が基板の電極上の半田層に押し付けられた状態で半田が溶け、部品の端子が基板の電極に半田付けされる。あるいは部品の端子がACFを介して基板の電極上に押し付けられ、ACFの導電性接着部の軟化あるいは溶着、溶融により部品が基板に仮圧着あるいは本圧着される。
上述したように本発明に係る部品実装ヘッドは、軸受に付与される予圧の変動を抑えることができるため、予圧の調整が不要となる。特に部品を基板に熱接合、熱圧着するプロセスに用いられる部品実装ヘッドの加熱ツール部の発熱による熱収縮の予圧変動を抑えることができる。従って、本発明は、複数の部品実装ヘッドを用いることが前提となるロータリー式のヘッド部を備えた部品実装装置に採用した場合に、特に効果を発揮する。
図7に、4つの部品装着ヘッドが支持部材に取り付けられたロータリー式ヘッド部の一例を示す。ロータリー式ヘッド部50は、上述の実施の形態に係る部品装着ヘッド100a〜100dが円盤状の支持部材30の周辺部近傍に等間隔に設けられている。支持部材30は、実装装置の制御部(図示せず)からの指令に基づいて図示しないモータで駆動され、軸40を中心に回転する。図8に、ロータリー式ヘッド部50を備えた電子部品実装装置200の一例を示す。
以上説明したように、本発明に係る部品実装ヘッド100は、軸受10a、10bの予圧付与手段として、軸を中心として点対称の位置に配された複数の予圧バネ17を用いている。このような予圧付与手段を用いることにより、熱によって軸のまわりに自転する第1のシャフトや軸受を構成する部材が膨張しても、複数の予圧バネが分散して予圧力を軸受に与えるため、予圧の変動を最小限に留めることができ、コジリによる位置精度の悪化が解消される。
なお本実施の形態では軸受10a、10bに予圧を与える手段として8個のコイルバネ17を用いたが、必ずしも8個である必要はなく、3個以上のコイルバネを第1のシャフト1の軸に対して点対称となる位置に配置すればよい。
また、本実施の形態では、軸受にアンギュラ玉軸受を用いたが、これに限定されるものではなく、予圧を与えて軸受の位置精度や剛性を調整できるものであれば、深溝玉軸受等の他の種類の軸受を用いることができる。
また、上述のように、本発明は、部品の電極と基板の電極とをACFを介して熱圧着する加熱ヒータを有した部品実装ヘッド、あるいは加熱ヒータを有して部品の半田付けを行う部品実装ヘッドにおいて顕著な効果を有する。しかしながら、リフロー炉を用いて部品の半田付けを行う部品実装ヘッドにおいても、予圧変動の低下による位置精度の改善に効果を発揮することは言うまでもない。
以上、図面を参照して本発明を実施するための最適な形態について説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではなく、当業者であれば想到しうる形態についても本発明の範囲に属することは明らかである。
本発明に係る部品実装ヘッドは、電子部品を吸着ノズルに吸着した状態で半田付けを行う電子部品実装装置に広く利用可能である。
本発明の実施の形態に係る部品実装ヘッドの正面図 図1の部品実装ヘッドをシャフトの中心軸で切り取った断面図 図1の部品実装ヘッドの線Xa−Xaでの断面図 図1の部品実装ヘッドの線Xb−Xbでの断面図 本発明の実施の形態に係る部品実装ヘッドのうちシャフト部分の構成部材の展開斜視図 本発明の実施の形態に係る部品実装ヘッドのうちシャフト部分以外の構成部材の展開斜視図 図2の部品実装ヘッドの要部断面図 本発明の実施の形態に係る部品実装ヘッドが4つ取り付けられたロータリー式ヘッド部を示す平面図 図7のロータリー式ヘッド部を用いた電子部品実装装置の構成を示す斜視図
符号の説明
1 第1のシャフト
2 第2のシャフト(ボールスプライン)
3 フレーム
4 スプラインナット
5、20 プレート
6 コイルバネ
7 アーム部材
8 スプラインシャフト
9 加熱ツール部
10a、10b 軸受
11a,11b 玉
12a,12b 内輪
13a,13b 外輪
14 第1のスペーサ
15 ナット
16 ケーシング
17 予圧バネ
18 第3のスペーサ(スペーサ)
19 セットネジ
21 第2のスペーサ
30 支持部材(フレーム)
40 軸
50 ロータリー式ヘッド部
100 部品実装ヘッド
200 電子部品実装装置

Claims (8)

  1. 第1の中心軸(I)に沿って円柱状の孔の内壁を有するフレーム(3)と、
    第2の中心軸(II)に沿って円筒状或いは円柱状に延在すると共に、当該第2の中心軸が前記第1の中心軸(I)と実質的に一致するように、前記フレーム(3)の円柱状の孔に配置される第1のシャフト(1)と、
    前記第1の中心軸(I)および前記第2の中心軸(II)に沿う方向で相互に離間した位置に配され、前記フレーム(3)に前記第1のシャフト(1)を回転自在に支持させる第1の軸受(10a)および第2の軸受(10b)と、
    前記第1の軸受(10a)と前記第2の軸受(10b)との間に、その伸縮方向が前記第2の中心軸(II)と平行となるように所定量(△L)だけ圧縮された状態で配置され、前記第1の軸受(10a)および前記第2の軸受(10b)を、圧縮の反力(P)により予圧する少なくとも3本のコイルバネ(17)と、
    前記第2の軸受(10b)と前記少なくとも3本のコイルバネ(17)との間に配置されて前記コイルバネ(17)による前記第2の軸受(10b)の予圧を媒介するとともに、外周部に凹部を有するリング状のスペーサ(18)と、
    前記第1の中心軸(I)についての径方向に進退可能に前記フレーム(3)に取り付けられ、前記径方向の内方に進んだときに先端側の部分が前記スペーサの凹部と係合することで、前記スペーサ(18)を前記第2の中心軸(II)に平行な方向に移動させて位置を微調整し、前記コイルバネ(17)により予圧される前記第2の軸受(10b)を前記フレーム(3)に対して固定する、セットネジ(19)とを備える部品実装ヘッド(100)。
  2. 前記凹部が底に頂部を有するとともに、前記セットネジ(19)が先端に頂部を有し、前記凹部と前記セットネジ(19)とは、互いに係合していない状態で、それぞれの頂部の前記第1の中心軸(I)に沿った位置が一致していない、請求項1記載の部品実装ヘッド(100)。
  3. 前記第1の軸受(10a)は、
    前記第1のシャフト(1)の外壁に支持される第1の内輪(12a)と、
    前記フレーム(3)の内壁に支持される第1の外輪(13a)と、
    前記第1の内輪(12a)と前記第1の外輪(13a)との間で転動自在に配置された第1の玉(11a)とを備え、
    前記第2の軸受部(10b)は、
    前記第1のシャフト(1)の外壁に支持される第2の内輪(12b)と、
    前記フレーム(3)の内壁に支持される第2の外輪(13b)と、
    前記第2の内輪(12b)と前記第2の外輪(13b)との間で転動自在に配置された第2の玉(11b)とを備え、
    前記第1の外輪(13a)および前記第2の外輪(13b)が前記圧縮されたコイルバネ(17)の反力(P)によって、それぞれ、前記第1の玉(11a)および第2の玉(11b)を前記第1の内輪(12a)および前記第2の内輪(12b)に対して弾性的に押しつけられることで、前記第1の軸受(10a)および前記第2の軸受(10b)が予圧されることを特徴とする請求項1に記載の部品実装ヘッド(100)。
  4. さらに、前記第1の外輪(13a)と前記圧縮されたコイルバネ(17)との間に配置される円筒状のケーシング(16)を備え、
    前記圧縮されたコイルバネ(17)の反力(P)は前記ケーシング(16)を介して、前記第1の外輪(13a)に伝達されるとともに、前記スペーサ(18)を介して、前記第2の外輪(13b)に伝達されることを特徴とする請求項3に記載の部品実装ヘッド(100)。
  5. 前記第1の軸受(10a)および前記第2の軸受(10b)はアンギュラ玉軸受であることを特徴とする請求項3に記載の部品実装ヘッド(100)。
  6. 前記第1のシャフト(1)は前記第2の中心軸(II)に沿って延在する円筒状に形成され、
    第3の中心軸(III)に沿って円筒状或いは円柱状に延在すると共に、当該第3の中心軸(III)が前記第2の中心軸(II)と実質的に一致するように、前記第1のシャフト(1)の円筒状の壁によって覆われて当該第2の中心軸(II)に平行な方向に移動自在に支持される第2のシャフト(2)と、
    前記第2のシャフト(2)の2つの端部のうちで、前記第2の軸受(10b)の近傍に位置する端部に配置されて、実装する電子部品を吸着し保持する保持手段(9)とをさらに備える請求項4に記載の部品実装ヘッド(100)。
  7. 前記保持手段(9)は、保持された電子部品を加熱するヒータ(9a)を備える請求項6に記載の部品実装ヘッド(100)。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の部品実装ヘッド(100)が、回転自在な支持部材(30)の外周部近傍に複数個取り付けられるヘッド部(50)を備え、部品を基板に実装する電子部品実装装置(200)。
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